JP6896456B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷却装置に関する。
従来から、高速で動作することで発熱を伴う機器(モータ、計算機など)が多く存在する。これらの機器は過度に発熱すると動作が不安定になるため、運転中に冷却を行い、動作効率の安定を図る必要がある。このような冷却装置として一般的には空冷方式が用いられるが、信頼性の要求される機器に対しては冷却効率の良い液冷方式が採用されることがある。例えば放送用送信機(地上波デジタル放送用の送信機など)は接地面積が広いことから室外に設置されることもあり、外気温の影響も無視できないことから、液冷方式による大型の冷却装置を内蔵または付設している。
特開2012−151975号公報
昨今は省エネルギーの要求が高まり、機器の冷却を必要以上に行わないことが求められている。そのため、冷却装置の冷却性能を高くするのではなく、冷却効率を高めるアプローチが必要である。特に、寒冷地やその室外に設置される機器においては、目標とする機器の冷却温度(例えば25℃)に対して外気温(例えば−30℃)との差が大きく、一般的な外気温(例えば18℃)を前提に設計された冷却装置を利用すると冷媒の熱交換のために大きなエネルギーが消費されてしまう。そこで、本発明は、外気温にかかわらず効率良く機器を冷却することのできる冷却装置の提供を目的とする。
実施形態の冷却装置は、冷媒を介して冷却対象物を冷却する冷却部と、前記冷媒を導くための配管に接続され前記冷媒の熱を室外に放出させる熱交換器と、前記配管内の前記冷媒を循環させるポンプと、前記熱交換器に設けられるファンと、外気温に応じて前記ファンの回転を制御するファン制御部と、前記冷却部に導かれる前記冷媒の温度に応じて前記ポンプの流量を制御するポンプ制御部と、を備える。そして、前記ファン制御部は、前記外気温が第1の温度よりも高い場合、風量が第1の風量になるように前記ファンを制御し、前記外気温が前記第1の温度よりも低く、かつ、摂氏0℃未満の温度に設定された第2の温度より低い場合、風量が前記第1の風量よりも小さく設定された第2の風量になるように前記ファンを制御し、前記外気温が前記第1の温度以下で、かつ、前記第2の温度以上の場合、前記第1の風量と前記第2の風量の間の範囲で前記外気温が高いほど風量が大きくなるように前記ファンを制御し、前記ポンプ制御部は、前記冷媒の温度が第3の温度よりも高い場合、流量が第1の流量になるように前記ポンプを制御し、前記冷媒の温度が前記第3の温度よりも低く設定された第4の温度より低い場合、流量が前記第1の流量よりも小さく設定された第2の流量になるように前記ポンプを制御し、前記冷媒の温度が前記第3の温度以下で、かつ、前記第4の温度以上の場合、前記第1の流量と前記第2の流量の間の範囲で前記冷媒の温度が高いほど流量が大きくなるように前記ポンプを制御する。
図1は、実施形態の冷却装置の全体構成の模式図である。 図2は、実施形態のファン制御装置およびその周辺構成を示したブロック構成図である。 図3は、実施形態における外気温・風量対応情報を示すグラフである。 図4は、実施形態におけるファン制御の処理を示すフローチャートである。 図5は、実施形態のポンプ制御装置およびその周辺構成を示したブロック構成図である。 図6は、実施形態における冷媒温度・流量対応情報を示すグラフである。 図7は、実施形態におけるポンプ制御の処理を示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態の冷却装置の全体構成の模式図である。
以下、添付の図面を用いて、実施形態の冷却装置について説明する。なお、本実施形態では、外気温の最低温度が−30℃程度の寒冷地で冷却装置1000を用いる場合を例にとって説明する。また、本実施形態の冷却装置1000は種々の発熱源に対して幅広く適用可能であり、放送用送信機に適用することが好適ではあるが、発熱源を特に限定するものではない。
まず、実施形態の冷却装置の全体構成について説明する。図1は、実施形態の冷却装置1000の全体構成の模式図である。冷却装置1000は、冷媒循環サイクルを構成する。冷媒循環サイクルは、発熱源である機器31(冷却対象物)と冷媒との熱交換により機器31を冷却する冷却部3と、室外の外気と冷媒との熱交換を行う室外熱交換器1とを、冷媒を導くための流路である配管7で接続して構成されている。ここで、機器31は、例えば、放送用送信機(地上波デジタル放送用の送信機など)である。機器31内には、放送用送信機から出力される放送用の無線信号を増幅させる電力増幅器などの発熱源が内蔵されている。
冷却装置1000は密閉型であり、配管7内に満たされた冷媒を冷媒循環サイクル内で循環させることにより、室内に設置された機器31の熱を冷却部3で回収し、その熱を室外に設置された室外熱交換器1を介して室外に放出する。また、図1における矢印の方向が、配管7内を冷媒が流れる方向である。以下、冷媒循環サイクルにおいて、特定の位置から見て、冷媒が流れる先を下流と称し、冷媒が流れてくる元を上流と称する。冷媒としては、例えば、エチレングリコールと水の混合液を使用する。エチレングリコールと水の混合割合は、使用環境において想定される外気温の最低温度等により適宜決定する。例えば、外気温の最低温度が−30℃程度の寒冷地で冷却装置1000を用いる場合は、使用する冷媒が凍結しないようにエチレングリコールの割合を多くする。
室外熱交換器1の内部には、外気温検出部13、熱交換部11、ファン12、ファン制御装置14などを備える。外気温検出部13は、室外熱交換器1の設置された室外の外気温を検出する手段であり、温度センサが用いられる。熱交換部11は、冷媒の熱を外気に放出させる手段であり、多数の放熱フィンを細管群により熱的に接続する構造を備える。ファン12は、熱交換部11からの熱の放出を促進すべく熱交換部11に送風を供給する。図1ではファン12は2台設けられているが、必要な送風能力に応じて適切な台数が選定される。ファン制御装置14は、外気温検出部13によって検出された外気温に基づいて、熱交換部11の熱交換が適切な状態となるようにファン12の回転を制御して風量を調節する(詳細は後述する)。
室内に設置された冷却制御装置2は、冷媒の温度を変化させることで熱交換を制御するものであり、ミックス弁21と、ポンプ22と、冷媒温度検出部23と、ポンプ制御装置24と、を備える。ミックス弁21は、冷媒循環サイクルにおいて、冷却部3を出た高温の冷媒(冷却部3の下流の冷媒)と、室外熱交換器1から出た低温の冷媒(室外熱交換器1の下流の冷媒)を混合し、混合した冷媒を冷却部3に向けて送出する。
ポンプ22は、ポンプ制御装置24からの指示信号により冷媒の流量を変化させ、これにより冷媒循環サイクル内で冷媒を適切に循環させる。冷媒温度検出部23は、冷媒循環サイクルにおいて冷却部3に導かれる冷媒(冷却部3の上流の冷媒)の温度を検出する手段であり、例えば、冷媒温度検出センサである。なお、冷媒の流路中における冷媒温度検出部23の取付け位置は任意に決定できる。ポンプ制御装置24は、冷媒温度検出部23によって検出された冷媒の温度に応じて冷媒の流量を調節するためにポンプ22を制御する(詳細は後述する)。
ここで、ミックス弁21としてワックス弁(ワックス式温度調節弁)が用いられている。これは、所定の融解温度を有するワックスの働きにより、2箇所から入ってくる冷媒の混合割合を変化させることができる弁であり、例えば送出する冷媒の温度を25℃に制御したい場合には、ミックス弁21は次のように動作する。
(1)冷媒温度検出部23で検出される冷媒の温度が20℃未満の場合、室外熱交換器1から入ってくる冷媒の弁を閉じる。
(2)冷媒温度検出部23で検出される冷媒の温度が30℃を超える場合、冷却部3から入ってくる冷媒の弁を閉じる。
(3)冷媒温度検出部23で検出される冷媒の温度が20℃以上かつ30℃以下の場合、室外熱交換器1から入ってくる冷媒の弁と冷却部3から入ってくる冷媒の弁の両方を適宜開閉制御する。
また、配管7の各所には接続部401〜416が設けられている。接続部401と接続部402の間には常開弁53が設けられ、また接続部404と接続部405の間には常開弁54が設けられている。また、熱交換部11の下部には、一端が外部に開放された常閉弁51、52が設けられている。
また、接続部402と接続部403の間にはフレキシブル配管61が設けられている。接続部405と接続部406の間にはフレキシブル配管62が設けられている。フレキシブル配管61、62は、その両端の接続部どうしの間隔が熱膨張や熱収縮により変化した場合にこれを吸収する。
次に、ファン制御装置14について説明する。図2は、実施形態のファン制御装置14およびその周辺構成を示したブロック構成図である。ファン制御装置14は、外気温情報入力部141と、ファン制御部142と、記憶部143と、を備える。ファン制御装置14は、例えば、集積回路(IC(Integrated Circuit))等の制御回路によって実現される。
外気温情報入力部141は、外気温検出部13から外気温情報を入力し、それに対応する出力信号をファン制御部142に送る。ファン制御部142は、得られた外気温情報を記憶部143に提供するとともに、記憶部143から得られる風量情報に基づいてファン12の回転駆動信号を出力する。記憶部143は、外気温とファン12によって発生させる風量との対応づけを示す情報としての外気温・風量対応情報144(後述する)を格納しており、外気温情報に対応したファン12の風量をファン制御部142に出力する。
図3は、実施形態における外気温・風量対応情報144を示すグラフである。図3のグラフにおいて、横軸は外気温を示し、縦軸は風量を示す。この外気温・風量対応情報144では、外気温が45℃(第1の温度)よりも高い場合、ファン性能100%の風量(第1の風量)になるように設定されている。また、外気温が−30℃(第2の温度)より低い場合、ファン性能20%の風量(第2の風量)になるように設定されている。
また、外気温が45℃(第1の温度)以下で、かつ、−30℃(第2の温度)以上の場合、100%の風量(第1の風量)と20%の風量(第2の風量)の間の範囲では外気温と風量の関係が線形となるように設定されている。
なお、ここで、第1の温度は、冷却装置1000が使用される環境での外気温の最高温度(例えば夏季における室外熱交換器1付近の温度)と同程度の温度を設定している。また、第2の温度は、冷却装置1000が使用される環境での最低気温(例えば冬季における室外熱交換器1付近の温度)と同程度の温度を設定している。本実施形態の冷却装置1000における省エネルギー等の観点からは、第2の温度として0℃未満の温度を設定することができる地域での使用が好ましい。
また、ファン12の性能に応じて、第1の風量を100%未満の値(例えば80%程度)に設定したり、第2の風量を20%未満(例えば0%)や20%を超える値(例えば30%)に設定したりすることも可能である。
図4は、実施形態におけるファン制御の処理を示すフローチャートである。ファン制御装置14のファン制御部142は、外気温情報入力部141から外気温情報を入力すると(ステップS1)、記憶部143の外気温・風量対応情報144を参照し、外気温に応じた風量を発生させるための回転駆動信号を生成してファン12を制御する(ステップS2)。
具体的には、ファン制御部142は、外気温が45℃(第1の温度)よりも高い場合、100%の風量(第1の風量)になるようにファン12を制御する。また、ファン制御部142は、外気温が−30℃(第2の温度)未満の場合、20%の風量(第2の風量)になるようにファン12を制御する。また、ファン制御部142は、外気温が45℃(第1の温度)以下で、かつ−30℃(第2の温度)以上の場合、外気温が高いほど風量が大きくなるようにファン12を制御する。なお、ファン制御部142は、例えば、PID(Proportional Integral Differential)制御により、上述の制御を行う。ファン制御部142は、ステップS1、S2の処理を繰り返す。
次に、ポンプ制御装置24について説明する。図5は、実施形態のポンプ制御装置24およびその周辺構成を示したブロック構成図である。ポンプ制御装置24は、冷媒温度情報入力部241と、ポンプ制御部242と、記憶部243と、を備える。ポンプ制御装置24は、例えば、集積回路(IC)等の制御回路によって実現される。
冷媒温度情報入力部241は、冷媒温度検出部23から冷媒温度情報を入力し、それに対応する出力信号をポンプ制御部242に送る。ポンプ制御部242は、得られた冷媒温度情報を記憶部243に提供するとともに、記憶部243から得られる流量情報に基づいてポンプ22の回転駆動信号を出力する。記憶部243は、冷媒温度とポンプ22によって発生させる冷媒の流量との対応づけを示す情報としての冷媒温度・流量対応情報244(後述)を格納しており、冷媒温度情報に対応したポンプ22の流量をポンプ制御部242に出力する。
図6は、実施形態における冷媒温度・流量対応情報244を示すグラフである。図6のグラフにおいて、横軸は冷媒温度を示し、縦軸は冷媒の流量を示す。この冷媒温度・流量対応情報244では、冷媒温度が50℃(第3の温度)よりも高い場合、ポンプ性能100%の流量(第1の流量)になるように設定されている。また、冷媒温度が0℃(第4の温度)より低い場合、ポンプ性能20%の流量(第2の流量)になるように設定されている。
また、冷媒温度が50℃(第3の温度)以下で、かつ0℃(第4の温度)以上の場合、100%の流量(第1の流量)と20%の流量(第2の流量)の間の範囲では冷媒温度と流量の関係が線形となるように設定されている。
なお、ここで、第3の温度は、機器31の許容上限温度と同程度の温度として本実施形態では50℃に設定している。また、第4の温度は、第3の温度よりも低い温度として、例えば、冷媒の凝固点よりも少し高い温度である0℃を設定している。
また、ポンプ22の性能に応じて、第1の流量を100%未満の値(例えば80%程度)に設定したり第2の流量を20%未満(例えば0%)や20%を超える値(例えば30%)に設定したりすることも可能である。ただし、冷媒温度が第4の温度(0℃)以下であっても、ポンプ22の流量を0とせずに冷媒を循環し続けることにより、機器31付近の冷媒が局所的に高温になるのを防止することが可能となる。したがって、第2の流量は0%よりも大きい値とすることが好ましい。
ここで、図7は、実施形態におけるポンプ制御の処理を示すフローチャートである。ポンプ制御装置24のポンプ制御部242は、冷媒温度情報入力部241から冷媒温度情報を入力すると(ステップS11)、記憶部243の冷媒温度・流量対応情報244を参照し、冷媒温度に応じた流量を発生させるための回転駆動信号を生成してポンプ22を制御する(ステップS12)。
具体的には、ポンプ制御部242は、冷媒の温度が50℃(第3の温度)よりも高い場合、流量が100%の流量(第1の流量)になるようにポンプ22を制御する。また、ポンプ制御部242は、冷媒の温度が0℃(第4の温度)未満の場合、流量が20%の流量(第2の流量)になるようにポンプ22を制御する。また、ポンプ制御部242は、冷媒の温度が50℃(第3の温度)以下で、かつ0℃(第4の温度)以上の場合、冷媒の温度が高いほど流量が大きくなるようにポンプ22を制御する。なお、ポンプ制御部242は、例えば、PID制御により、上述の制御を行う。ポンプ制御部242は、ステップS11、S12の処理を繰り返す。
このように、本実施形態の冷却装置1000によれば、放送用送信機等の機器31を、外気温にかかわらず効率よく冷却することができる。
例えば、従来技術では、ファンの風量を決定する際に、ミックス弁から出る冷媒の温度を用いる方法があった。しかし、この方法では、外気温が−30℃の場合でもミックス弁が水温を25℃に合わせようとするため、結果として外気温が20℃の場合とほぼ同じ風量にしてしまう。本実施形態では、外気温に応じてファン12の風量を決定するので、無駄なエネルギー消費が抑制される。つまり、例えば、外気温が−30℃の場合、ファン12による風量は小さくても、外気温と熱交換部11を通過する冷媒との温度差が大きいため、従来よりも少ないエネルギー消費で熱交換が可能となる。その上で、ポンプ22は冷却部3での熱交換に必要な流量で冷媒を循環させるように動作するため、機器31を適切に冷却することができる。
また、外気温・風量対応情報144では、外気温が45℃(第1の温度)以下で、かつ、−30℃(第2の温度)以上の場合、外気温が高いほど風量が大きくなるように、かつ、外気温と風量の関係が線形となるように設定されている。したがって、45℃(第1の温度)のときに100%の風量(第1の風量)、−30℃(第2の温度)のときに20%の風量(第2の風量)という値を設定するだけで、容易に外気温・風量対応情報144を作成できる。また、第2の温度として−30℃という摂氏0℃未満の温度を設定することで、冷却装置1000を寒冷地で適切に使用できる。また、冷媒の温度に関係なく外気温に基づいてファン12の風量を決定できるので、処理が軽く済む。
また、冷媒温度・流量対応情報244では、冷媒の温度が50℃(第3の温度)以下で、かつ、0℃(第4の温度)以上の場合、冷媒の温度が高いほど流量が大きくなるように、かつ、冷媒の温度と流量の関係が線形となるように設定されている。したがって、50℃(第3の温度)のときに100%の流量(第1の流量)、0℃(第4の温度)のときに20%の流量(第2の流量)という値を設定するだけで、容易に冷媒温度・流量対応情報244を作成できる。また、外気温に関係なく冷媒の温度に基づいてポンプ22の流量を決定できるので、処理が軽く済む。
また、冷媒循環サイクルにおいて、冷却部3を出た冷媒と、室外熱交換器1から出た冷媒を混合し、混合した冷媒を冷却部3に向けて送出するミックス弁21を用いることで、寒冷地においても、冷却部3に入る冷媒の温度が低すぎること(例えば氷点下の温度)を容易に回避できる。
また、従来技術では、例えば、冷媒の温度と外気温の両方を用いて、ファンの風量とポンプの流量の両方を決定する方法があった。しかし、この方法では、冷媒の温度の変化や、外気温の変化に応じて、ファンの風量とポンプの流量の両方が変化するので、冷媒の温度が高くなりすぎることと低くなりすぎることを繰り返してしまい、機器に対して過度な温度ストレスを与えてしまうことがあった。本実施形態の冷却装置1000によれば、ファン12の風量は外気温に応じて決定し、ポンプ22の流量は冷媒の温度に応じて決定する。つまり、ファン12の風量とポンプ22の流量を独立して制御するので、冷媒の温度を安定させることができ、機器(機器31や冷却装置1000内のその他の機器)に対して過度な温度ストレスを与えてしまうことがない。したがって、機器寿命を長期化させることができる。例えば、放送用送信機は動作停止する時間や頻度が少ない機器であるため、消費電力の低減や機器寿命の長期化による効果は大きい。
次に、冷却装置の第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態の冷却装置2000の全体構成の模式図である。図8の冷却装置2000は、図1の冷却装置1000が備えるミックス弁21を使用しておらず、そのために配管7の構成が一部異なり、それにともなって接続部412、413が省略されている点で相違する。その他の構成は図1の冷却装置1000と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8の冷却装置2000によれば、ミックス弁21が無くても、図1の冷却装置1000と同様の作用効果を奏する。なお、この冷却装置2000を、例えば、外気温の最低気温が−30℃程度の寒冷地で使用する場合は、冷却部3に導かれる冷媒の温度が氷点下の温度にならないように、外気温・風量対応情報144(図3)における外気温、風量の設定値や、冷媒温度・流量対応情報244(図6)における冷媒温度、流量の設定値を適宜設定する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、図3のグラフに示す外気温・風量対応情報144は、外気温が45℃(第1の温度)から−30℃(第2の温度)の間が線形の関係となっているが、この間が下に凸や上に凸の曲線の関係となるように設定することも可能である。
また、図6のグラフに示す冷媒温度・流量対応情報244は、冷媒温度が50℃(第3の温度)から0℃(第4の温度)の間が線形の関係となっているが、この間が下に凸や上に凸の曲線の関係となるように設定することも可能である。
また、ミックス弁21は、ワックス弁に限定されず、電磁弁であってもよい。ミックス弁21が電磁弁の場合、弁開度を調節するための制御部を別途設けることができ、あるいはポンプ制御装置24に電磁弁の制御を行わせることもできる。
また、ファン制御部142は、PID制御の代わりにP制御やPI制御を採用することができる。同様に、ポンプ制御部242も、PID制御の代わりにP制御やPI制御を採用することができる。
また、ファン12による風量の大きさは、ファン12の性能の100%を基準にした大きさに限定されず、例えば、単位としてm/s(メートル毎秒)を用いた大きさとしてもよい。
また、ポンプ22による冷媒の流量の大きさは、ポンプ22の性能の100%を基準にした大きさに限定されず、例えば、単位としてml/s(ミリリットル毎秒)を用いた大きさとしてもよい。
1 室外熱交換器
2 冷却制御装置
3 冷却部
7 配管
11 熱交換部
12 ファン
13 外気温検出部
14 ファン制御装置
21 ミックス弁
22 ポンプ
23 冷媒温度検出部
24 ポンプ制御装置
31 機器(冷却対象物)
51、52 常閉弁
53、54 常開弁
61、62 フレキシブル配管
141 外気温情報入力部
142 ファン制御部
143 記憶部
144 外気温・風量対応情報
241 冷媒温度情報入力部
242 ポンプ制御部
243 記憶部
244 冷媒温度・流量対応情報
401〜416 接続部
1000,2000 冷却装置

Claims (3)

  1. 冷媒を介して冷却対象物を冷却する冷却部と、
    前記冷媒を導くための配管に接続され前記冷媒の熱を室外に放出させる熱交換器と、
    前記配管内の前記冷媒を循環させるポンプと、
    前記熱交換器に設けられるファンと、
    外気温に応じて前記ファンの回転を制御するファン制御部と、
    前記冷却部に導かれる前記冷媒の温度に応じて前記ポンプの流量を制御するポンプ制御部と、
    を備え、
    前記ファン制御部は、前記外気温が第1の温度よりも高い場合、風量が第1の風量になるように前記ファンを制御し、前記外気温が前記第1の温度よりも低く、かつ、摂氏0℃未満の温度に設定された第2の温度より低い場合、風量が前記第1の風量よりも小さく設定された第2の風量になるように前記ファンを制御し、前記外気温が前記第1の温度以下で、かつ、前記第2の温度以上の場合、前記第1の風量と前記第2の風量の間の範囲で前記外気温が高いほど風量が大きくなるように前記ファンを制御し、
    前記ポンプ制御部は、前記冷媒の温度が第3の温度よりも高い場合、流量が第1の流量になるように前記ポンプを制御し、前記冷媒の温度が前記第3の温度よりも低く設定された第4の温度より低い場合、流量が前記第1の流量よりも小さく設定された第2の流量になるように前記ポンプを制御し、前記冷媒の温度が前記第3の温度以下で、かつ、前記第4の温度以上の場合、前記第1の流量と前記第2の流量の間の範囲で前記冷媒の温度が高いほど流量が大きくなるように前記ポンプを制御する、冷却装置。
  2. 前記ファン制御部は、前記外気温が前記第1の温度以下で、かつ、前記第2の温度以上の場合、前記外気温と風量の関係が線形となるように前記ファンを制御し、
    前記ポンプ制御部は、前記冷媒の温度が前記第3の温度以下で、かつ、前記第4の温度以上の場合、前記冷媒の温度と流量の関係が線形となるように前記ポンプを制御する、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記冷却部を通過した冷媒と前記熱交換器を通過した冷媒とを混合して前記冷却部に送出するミックス弁を、さらに備える、請求項1または請求項に記載の冷却装置。
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