JP6895288B2 - 脊椎用スクリューアセンブリ - Google Patents

脊椎用スクリューアセンブリ Download PDF

Info

Publication number
JP6895288B2
JP6895288B2 JP2017062572A JP2017062572A JP6895288B2 JP 6895288 B2 JP6895288 B2 JP 6895288B2 JP 2017062572 A JP2017062572 A JP 2017062572A JP 2017062572 A JP2017062572 A JP 2017062572A JP 6895288 B2 JP6895288 B2 JP 6895288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
opening
holding member
screw assembly
head holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017062572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018164527A (ja
Inventor
京本 政之
政之 京本
渡辺 健一
健一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2017062572A priority Critical patent/JP6895288B2/ja
Publication of JP2018164527A publication Critical patent/JP2018164527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6895288B2 publication Critical patent/JP6895288B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、脊椎インストゥルメンテーションにおいて使用される脊椎用スクリューアセンブリ(組立体)に関する。
脊椎用スクリューアセンブリ(以下、「スクリューアセンブリ」ということがある。)として、特許文献1には、相互に連結されるスクリュー部材(骨係合部材)とロッド部材を備える構成が記載されている。このようなスクリューアセンブリにおいて、例えば、脊椎の伸展、屈曲動作などによる衝撃を吸収するという理由で、スクリュー部材を完全には固定せず、適度な保持力で保持できるものが要求されることがある。
特表2012−501761号公報
本発明の課題は、骨係合部材を適度な保持力で保持することができる脊椎用スクリューアセンブリを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)略筒状の側壁部、前記側壁部に位置しており前記側壁部の径方向に略柱状の接続部材を挿通可能な一対の挿通部、前記側壁部の一端側に開口している第1開口部および前記側壁部の他端側に開口している第2開口部を有する筐体部材と、ヘッドおよびスクリューを有する骨係合部材と、前記ヘッドを保持している状態で前記筐体部材内の前記第1開口部側に収容されているヘッド保持部材と、を備え、前記一対の挿通部に挿通された前記接続部材が、前記ヘッドおよび前記ヘッド保持部材に接触しない、脊椎用スクリューアセンブリ。
(2)前記ヘッド保持部材が、略筒状の側壁部を有し、前記ヘッド保持部材の前記側壁部における内周面が、前記ヘッドに接触している接触部である、前記(1)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(3)前記ヘッドが、略球状であり、前記内周面が、前記ヘッドを摺動可能に収容保持する曲面状である、前記(2)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(4)前記ヘッドが、平坦状の頂部を有する、前記(3)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(5)前記ヘッド保持部材は、少なくとも前記ヘッドに接触している接触部が合成樹脂からなる、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(6)前記合成樹脂が、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂またはそれらの複合樹脂である、前記(5)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(7)前記ヘッド保持部材が、前記ヘッドとの間の摩擦力によって前記ヘッドを保持している、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(8)前記摩擦力が、0.1〜15.0N・mである、前記(7)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(9)前記接続部材をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(10)前記第2開口部側に取り付けられており前記一対の挿通部に挿通された前記接続部材を前記第1開口部に向かって押圧する押圧部材をさらに備える、前記(1)〜(9)のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(11)前記筐体部材が、前記筐体部材の前記側壁部における内周面のうち前記第2開口部側に位置している雌ネジ部をさらに有し、前記押圧部材が、その外周部に前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有し、前記雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合している状態で、前記第2開口部側に取り付けられている、前記(10)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(12)前記接続部材と、前記第2開口部側に取り付けられており前記一対の挿通部に挿通された前記接続部材を前記第1開口部に向かって押圧する押圧部材と、をさらに備え、前記筐体部材、前記骨係合部材、前記ヘッド保持部材、前記接続部材および前記押圧部材のうち少なくとも1つが、その表面に積層されているコーティング層を有する、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(13)前記コーティング層が、ホスホリルコリン基含有ポリマーからなる抗感染性コーティング層である、前記(12)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
(14)前記コーティング層が、薬剤徐放性を有する、前記(12)または(13)に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
本発明によれば、骨係合部材を適度な保持力で保持することができるという効果が得られる。また、抗感染性コーティング層などのコーティング層を有するときは、手術後の抗感染性を獲得することができる。
本発明の一実施形態に係る脊椎用スクリューアセンブリを示す斜視図である。 図1の脊椎用スクリューアセンブリを示す分解斜視図である。 図1の脊椎用スクリューアセンブリを示す側面図である。 図3の脊椎用スクリューアセンブリから筐体部材を除くとともにヘッド保持部材を切断した状態を示す図である。 図1に示す脊椎用スクリューアセンブリを切断するとともに骨係合部材をヘッドを中心に回転させた状態を拡大して示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る脊椎用スクリューアセンブリについて、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
図1に示す本実施形態のスクリューアセンブリ1は、脊椎インストゥルメンテーションにおいて使用されるものであり、図2に示すように、筐体部材2、骨係合部材3およびヘッド保持部材4を備えている。また、本実施形態のスクリューアセンブリ1は、接続部材5および押圧部材6をさらに備えている。以下、スクリューアセンブリ1の各構成部材について、順に説明する。
(筐体部材)
筐体部材2は、いわゆるハウジングであり、側壁部21、一対の挿通部22、22、第1開口部23および第2開口部24を有している。
側壁部21は、略筒状の部位である。本実施形態の側壁部21は、略円筒状である。なお、側壁部21の形状は、略筒状である限り略円筒状に限定されるものではない。
一対の挿通部22、22は、図2および図3に示すように、側壁部21に位置しており、側壁部21の径方向Aに接続部材5を挿通可能な部位である。より具体的には、一対の挿通部22、22は、接続部材5を、後述するヘッド31およびヘッド保持部材4に接触させることなく挿通可能な部位である(図5参照)。本実施形態の一対の挿通部22、22は、図2に示すように、第2開口部24側に開口している略U字状である。
第1開口部23は、側壁部21の一端21a側に開口している。第2開口部24は、側壁部21の他端21b側に開口している。
筐体部材2の材質としては、例えば、純チタン、チタン合金、コバルト合金、コバルト−クロム合金またはステンレスなどの金属が挙げられる。チタン合金としては、例えば、Ti−6Al−4V、Ti−15Mo−5Zr−3AlまたはTi−6Al−2Nb−1Taなどが挙げられる。
(骨係合部材)
骨係合部材3は、いわゆるボーンスクリューであり、ヘッド31およびスクリュー32を有している。ヘッド31は、図5に示すように、後述するヘッド保持部材4に保持された状態で、筐体部材2内の第1開口部23側に収容される部位である。スクリュー32は、第1開口部23から露出して患者の椎骨に係合する部位である。
骨係合部材3は、縮径部33を有している。縮径部33は、その直径がヘッド31の直径およびスクリュー32の直径よりも小さい部位であり、ヘッド31とスクリュー32とを接続している部位である。なお、ヘッド31およびスクリュー32は、縮径部33を介さずに直接接続していてもよい。
骨係合部材3は、一体に成形されていてもよい。言い換えれば、ヘッド31、スクリュー32および縮径部33は、一体に成形されていてもよい。このような構成を満たすときは、骨係合部材3を構成する各部位の接続強度を向上させることができる。一体に成形されているとは、部品毎に加工した後に溶接などの接合手段を使用して一体化されているのではなく、接合手段を使用することなく同一材料から成形体全体が一体的に作製されている状態のことである。一体に成形する方法としては、例えば、切削加工などが挙げられるが、これに限定されるものではない。なお、ヘッド31、スクリュー32および縮径部33は、必要に応じて別部材で構成してもよい。
骨係合部材3の材質としては、上述した筐体部材2で例示したのと同じ材質が挙げられる。
(ヘッド保持部材)
ヘッド保持部材4は、図5に示すように、ヘッド31を保持している状態で、筐体部材2内の第1開口部23側に収容されている部材である。保持とは、ヘッド31が自由に回転するのを抑制している状態を含む概念である。
ヘッド保持部材4は、図2に示すように、側壁部42、第1開口部43および第2開口部44を有している。
側壁部42は、略筒状の部位である。本実施形態の側壁部42は、略円筒状である。なお、側壁部42の形状は、略円筒状に限定されるものではない。
第1開口部43は、側壁部42の一端42a側に開口している。第2開口部44は、側壁部42の他端42b側に開口している。ヘッド保持部材4を筐体部材2内の第1開口部23側に収容したとき、第1開口部43は第2開口部44よりもスクリュー32に近い側に位置する。
ヘッド保持部材4は、爪部45を有している。爪部45は、ヘッド保持部材4の側壁部42における外周面422のうち、第2開口部44側に位置しており、外周面422の全周にわたって位置している。また、上述した筐体部材2は、図5に示すように、爪部45に係合可能な凹状の係合部25を有している。係合部25は、側壁部21の内周面211の全周にわたって位置している。これらの構成によれば、爪部45を係合部25に係合させることができる。その結果、ヘッド保持部材4が筐体部材2から抜け出る可能性を低減することができる。
ヘッド保持部材4は、図2に示すように、複数のスリット46を有している。複数のスリット46はいずれも、側壁部42に位置しており、第2開口部44から第1開口部43に向かって延びている。このような構成によれば、複数のスリット46によってヘッド保持部材4の第2開口部44側を内方または外方に撓ませることができる。したがって、ヘッド保持部材4にヘッド31を保持させるとき、および爪部45を係合部25に係合させるときの作業性の向上が図れる。
(接続部材)
接続部材5は、いわゆるロッドであり、筐体部材2の一対の挿通部22、22に挿通されて、互いに隣り合うスクリューアセンブリ1、1同士を接続する部材である。すなわち、脊椎インストゥルメンテーションにおいて、スクリューアセンブリ1は、その複数がスクリュー32を介して患者の椎骨に係合される。そして、椎骨に係合された複数のスクリューアセンブリ1のうち、互いに隣り合うスクリューアセンブリ1、1同士が、接続部材5によって接続される。
接続部材5は、略柱状の部材である。本実施形態の接続部材5は、略円柱状である。なお、接続部材5の形状は、略柱状である限り略円柱状に限定されるものではなく、例えば、多角柱状などであってもよい。
接続部材5の材質としては、上述した筐体部材2で例示したのと同じ材質の他、例えば、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂などが挙げられる。芳香族ポリエーテルケトン系樹脂の具体的な組成については、後述するヘッド保持部材4の材質において詳細に説明する。
(押圧部材)
押圧部材6は、図5に示すように、筐体部材2の第2開口部24側に取り付けられており、一対の挿通部22、22に挿通された接続部材5を第1開口部23に向かって押圧する部材である。本実施形態の押圧部材6は、一対の挿通部22、22に挿通された接続部材5に接触するように筐体部材2に取り付けられている。
押圧部材6は、略板状である。なお、押圧部材6の形状は、その機能を奏する限り略板状に限定されるものではない。
本実施形態の押圧部材6は、いわゆるセットスクリューであり、次のような状態で筐体部材2の第2開口部24側に取り付けられている。図2に示すように、上述した筐体部材2は、雌ネジ部26を有している。雌ネジ部26は、側壁部21の内周面211のうち第2開口部24側に位置している。押圧部材6は、その外周部61に雌ネジ部26に螺合可能な雄ネジ部62を有している。そして、押圧部材6は、図5に示すように、雄ネジ部62を雌ネジ部26に螺合している状態で、筐体部材2の第2開口部24側に取り付けられている。これらの構成によれば、比較的簡単な構成で押圧部材6により接続部材5を第1開口部23に向かって押圧することができる。なお、押圧部材6は、筐体部材2の第2開口部24側に取り付け可能な限りセットスクリューの構成に限定されるものではない。また、本実施形態では、押圧部材6が筐体部材2内に収容されているが、押圧部材6は筐体部材2の第2開口部24側に取り付けられていればよく、筐体部材2内に収容される構成に限定されるものではない。
押圧部材6は、図2に示すように、嵌合部63を有している。嵌合部63は、ドライバーなどの工具と嵌合可能な部位である。このような構成によれば、工具を嵌合部63に嵌合させて押圧部材6を第1開口部23に向かって締め付けることができる。
押圧部材6の材質としては、上述した筐体部材2で例示したのと同じ材質が挙げられる。
ここで、本実施形態では、図4および図5に示すように、一対の挿通部22、22に挿通された接続部材5が、ヘッド31およびヘッド保持部材4に接触しない。このような構成によれば、ヘッド31およびヘッド保持部材4が接続部材5から荷重を受けることがなく、それゆえヘッド保持部材4によって骨係合部材3(ヘッド31)を適度な保持力で保持することができる。その結果、骨係合部材3がヘッド31を中心に比較的小さい摺動抵抗で回転(揺動)することができる。したがって、例えば、脊椎インストゥルメンテーションによって固定された部位に大きな曲げが働いたときは、骨係合部材3がヘッド31を中心に回転することができ、固定された部位と隣接する椎間にかかる負荷を軽減することができる。
一方、本実施形態では、ヘッド保持部材4の側壁部42における内周面421が、ヘッド31に接触している接触部41である。ヘッド31は、接触部41にのみ接触している。また、ヘッド31が、略球状である。ヘッド保持部材4の側壁部42における内周面421が、ヘッド31を摺動可能に収容保持する曲面状である。言い換えれば、内周面421が、ヘッド31の表面形状に沿った凹曲面状である。これらの構成によれば、ヘッド31の良好な保持性と摺動性を兼ね備えることができる。さらに、ヘッド31がヘッド保持部材4から抜け出るのを防ぐことができる。
略球状のヘッド31の半径と、曲面状の内周面421の曲率半径は、同一である。このような構成によれば、ヘッド31を保持することができるとともに、ヘッド31がヘッド保持部材4から抜け出るのを防ぐことができる。なお、ヘッド31の半径および内周面421の曲率半径は、実質的に同一であればよく、両者の値に若干の差があってもよい。具体例を挙げると、例えば、両者の値に、半径で±0.3mmの差があってもよい。
ヘッド31は、平坦状の頂部311を有している。このような構成によれば、ヘッド31と接続部材5とが互いに離れることから、接続部材5がヘッド31に接触しないように設計しやすくなる。なお、頂部311に、ドライバーなどの工具と嵌合可能な嵌合部を設けてもよい。
ヘッド保持部材4は、少なくともヘッド31に接触している接触部41が、合成樹脂からなる。このような構成によれば、接触部41とヘッド31との間の摺動抵抗を小さくできることから、接続部材5がヘッド31およびヘッド保持部材4に接触しないことによる効果と相まって、骨係合部材3を適度な保持力で保持することができる。
合成樹脂としては、例えば、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂またはそれらの複合樹脂などが挙げられる。芳香族ポリエーテルケトン系樹脂としては、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリエーテルケトン(PEK)樹脂、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)樹脂、ポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)樹脂またはポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)樹脂などが挙げられる。PEEK樹脂に炭素繊維を配合すると、材料の強度が高まる。PEEK樹脂にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂を配合すると、材料の摺動性が高まる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)樹脂またはポリプロピレン(PP)樹脂などが挙げられる。UHMWPE樹脂の重量平均分子量は、例えば、300万以上である。重量平均分子量が300万以上のUHMWPE樹脂に抗酸化剤を添加すると、材料の耐久性が高まる。
ヘッド保持部材4は、接触部41のみを合成樹脂で構成してもよい。このとき、ヘッド保持部材4のうち接触部41以外の部位は、例えば、金属で構成してもよい。金属としては、上述した筐体部材2で例示したのと同じ金属が挙げられる。また、ヘッド保持部材4は、ヘッド保持部材4の全体を合成樹脂で構成してもよい。このような構成を満たすときは、ヘッド保持部材4を加工するときの加工性の向上が図れる。
本実施形態では、ヘッド保持部材4が、ヘッド31との間の摩擦力によってヘッド31を保持している。このような構成によれば、接続部材5がヘッド31およびヘッド保持部材4に接触しないことによる構成と共働して、骨係合部材3を適度な保持力で保持することができる。摩擦力は、例えば、0.1〜15.0N・mである。摩擦力は、ASTM F1798−13に準拠して測定される値である。
骨係合部材3の振れ角は、例えば、片側5〜45°である。骨係合部材3の振れ角は、ヘッド31の直径、縮径部33の直径、第1開口部23の直径およびヘッド31の中心から第1開口部23までの距離によって決定される。
一方、上述した筐体部材2、骨係合部材3、ヘッド保持部材4、接続部材5および押圧部材6のうち少なくとも1つは、その表面に積層されているコーティング層を有していてもよい。コーティング層としては、例えば、ホスホリルコリン基含有ポリマーからなる抗感染性コーティング層などが挙げられる。これらの構成を満たすときは、手術後の抗感染性を獲得することができる。
抗感染性コーティング層の積層方法としては、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(以下、「MPC」ということがある。)とブチルメタクリレートの共重合体のディップコーティング処理(以下、「PMB処理」ということがある。)、またはMPCの光開始グラフト重合処理(以下、「PMPC処理」ということがある。)などが挙げられる。例えば、金属からなる部材にはPMB処理を施し、合成樹脂からなる部材にはPMPC処理を施してもよい。
コーティング層に、抗生剤などの薬剤を内包させて、生体内で徐放する作用(薬剤徐放性)を付与してもよい。このような構成を満たすときは、抗感染性の効果が高まる。なお、コーティング層の種類は、上述した抗感染性コーティング層に限定されるものではない。
以上、本発明に係る実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態では、挿通部22が略U字状であるが、挿通部22の形状は、接続部材5を挿通できる限り略U字状に限定されるものではない。挿通部22の他の形状としては、例えば、筐体部材2の側壁部21を貫通している孔状などが挙げられる。
1・・・脊椎用スクリューアセンブリ
2・・・筐体部材
21・・・側壁部
21a・・・一端
21b・・・他端
211・・・内周面
22・・・挿通部
23・・・第1開口部
24・・・第2開口部
25・・・係合部
26・・・雌ネジ部
3・・・骨係合部材
31・・・ヘッド
311・・・頂部
32・・・スクリュー
33・・・縮径部
4・・・ヘッド保持部材
41・・・接触部
42・・・側壁部
42a・・・一端
42b・・・他端
421・・・内周面
422・・・外周面
43・・・第1開口部
44・・・第2開口部
45・・・爪部
46・・・スリット
5・・・接続部材
6・・・押圧部材
61・・・外周部
62・・・雄ネジ部
63・・・嵌合部

Claims (16)

  1. 略筒状の側壁部、前記側壁部に位置しており前記側壁部の径方向に略柱状の接続部材を挿通可能な一対の挿通部、前記側壁部の一端側に開口している第1開口部および前記側壁部の他端側に開口している第2開口部を有する筐体部材と、
    ヘッドおよびスクリューを有する骨係合部材と、
    前記ヘッドを保持している状態で前記筐体部材内の前記第1開口部側に収容されているヘッド保持部材と、を備え、
    前記筐体部材は、凹状の係合部を前記側壁部の内周面に備え、
    前記ヘッド保持部材は、略筒状のヘッド保持部材側壁部とヘッド保持部材第1開口部とヘッド保持部材第2開口部を備え、前記ヘッドを保持している状態で前記係合部に係合可能な爪部を前記ヘッド保持部材側壁部の外周面の前記ヘッド保持部材第2開口部側に備え、
    前記一対の挿通部に挿通された前記接続部材が、前記ヘッドおよび前記ヘッド保持部材に接触せず、かつ、前記ヘッドが、前記ヘッド保持部材にのみ接触している、脊椎用スクリューアセンブリ。
  2. 前記ヘッド保持部材は、前記ヘッド保持部材側壁部に位置し、前記ヘッド保持部材第2開口部から前記ヘッド保持部材第1開口部に向かって延びる複数のスリットを備えている、請求項1に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  3. 前記ヘッド保持部材は、合成樹脂からなる、請求項1又は2に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  4. 前記ヘッド保持部材の前記ヘッド保持部材側壁部における内周面が、前記ヘッドに接触している接触部である、請求項1〜3のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  5. 前記ヘッドが、略球状であり、
    前記内周面が、前記ヘッドを摺動可能に収容保持する曲面状である、請求項4に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  6. 前記ヘッドが、平坦状の頂部を有する、請求項5に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  7. 前記ヘッド保持部材は、少なくとも前記ヘッドに接触している接触部が合成樹脂からなる、請求項1又は2に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  8. 前記合成樹脂が、炭素繊維もしくはポリテトラフルオロエチレンを配合したポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂である、請求項3又は7に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  9. 前記ヘッド保持部材が、前記ヘッドとの間の摩擦力によって前記ヘッドを保持している、請求項1〜8のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  10. 前記摩擦力が、0.1〜15.0N・mである、請求項9に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  11. 前記接続部材をさらに備える、請求項1〜10のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  12. 前記第2開口部側に取り付けられており前記一対の挿通部に挿通された前記接続部材を前記第1開口部に向かって押圧する押圧部材をさらに備える、請求項1〜11のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  13. 前記筐体部材が、前記筐体部材の前記側壁部における内周面のうち前記第2開口部側に位置している雌ネジ部をさらに有し、
    前記押圧部材が、その外周部に前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有し、前記雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合している状態で、前記第2開口部側に取り付けられている、請求項12に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  14. 前記接続部材と、
    前記第2開口部側に取り付けられており前記一対の挿通部に挿通された前記接続部材を前記第1開口部に向かって押圧する押圧部材と、をさらに備え、
    前記筐体部材、前記骨係合部材、前記ヘッド保持部材、前記接続部材および前記押圧部材のうち少なくとも1つが、その表面に積層されているコーティング層を有する、請求項1〜13のいずれかに記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  15. 前記コーティング層が、ホスホリルコリン基含有ポリマーからなる抗感染性コーティング層である、請求項14に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
  16. 前記コーティング層が、薬剤徐放性を有する、請求項14又は15に記載の脊椎用スクリューアセンブリ。
JP2017062572A 2017-03-28 2017-03-28 脊椎用スクリューアセンブリ Active JP6895288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062572A JP6895288B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 脊椎用スクリューアセンブリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062572A JP6895288B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 脊椎用スクリューアセンブリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018164527A JP2018164527A (ja) 2018-10-25
JP6895288B2 true JP6895288B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=63922012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017062572A Active JP6895288B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 脊椎用スクリューアセンブリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6895288B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7901435B2 (en) * 2004-05-28 2011-03-08 Depuy Spine, Inc. Anchoring systems and methods for correcting spinal deformities
US20070191839A1 (en) * 2006-01-27 2007-08-16 Sdgi Holdings, Inc. Non-locking multi-axial joints in a vertebral implant and methods of use
JP2013005984A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Kyocera Medical Corp 骨プレート
EP2918237A1 (en) * 2011-09-15 2015-09-16 Biedermann Technologies GmbH & Co. KG Polyaxial bone anchoring device with enlarged pivot angle
US10918418B2 (en) * 2015-08-21 2021-02-16 Kyocera Corporation Spinal implant

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018164527A (ja) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10695202B2 (en) Medical systems and related method
US9173689B2 (en) Retaining mechanism
US9168359B2 (en) Modular introducer and exchange sheath
AU2015264609B2 (en) Stent delivery system
US20190133590A1 (en) Ligation clip with controlled tissue compression
EP3087935B1 (en) Two stage torque limiter
JP6892993B2 (ja) 脊椎用スクリューアセンブリ
US20120239160A1 (en) Modular trial heads for a prosthetic
EP2462888A1 (en) Receiving part for receiving a rod for coupling the rod to a bone anchoring element and bone anchoring device with such a receiving part
HU226154B1 (en) Implant for fixing bones
KR20170072247A (ko) 어깨 관절용 보철물
CN101442948A (zh) 采用模制耦合元件用于将骨固定器耦合到稳定元件的骨固定器系统及其方法
US20090281629A1 (en) Intervertebral disc prosthesis
US9433406B2 (en) Clamp ring
EP2833810A1 (fr) Instrument et systeme chirurgical pour la fixation des vertebres
US20140277141A1 (en) Pedicle-based construct facet joint fixation device
TW201400082A (zh) 骨骼固定器
EP3267916B1 (en) Guiding trocar
WO2009120680A1 (en) Stabilization rods
JP6895288B2 (ja) 脊椎用スクリューアセンブリ
CA2765749A1 (en) Medical device fixation anchor having improved compaction and delivery properties
US10315296B2 (en) Torque limiter having a lobed shaped mechanism
CN107148291B (zh) 可操纵医疗装置和拉线环在该装置中的用途
US20150107396A1 (en) Actuating member and medical instrument
EP3821826A1 (en) Multi-part ligation clip

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6895288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150