JP6894081B2 - 語学学習装置 - Google Patents

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Description

語学学習のときリプロダクションやシャドーイングする際にイヤホンマイク型センサーを始めとする顔や耳を含む頭部に装着される各種振動センサーから取得される振動の信号と、学習対象言語の再生原音声の振動の信号と比較してその尤度から学習者の学習達成度を判断する語学学習装置。
耳の内部の外耳道に設置されるイヤホンマイク型センサーなど各種振動センサーから得られる振動の信号は、学習者の発声の有声、または発声状態での無声による振動を捉えて、予め記録された再生原音声の振動の信号と比較して、その尤度から学習者の学習達成度が測られる。
各種振動センサーとはイヤホンマイク型、マスク型、ヘアバンド型、眼鏡型、これらのセンサーが、顔を含む人の頭部に設置される骨伝導センサーを言う。
外国語について文法などに関する陳述的記憶と、会話に関する手続き的記憶は全く別ものであり、これらの両記憶が繋がることはない。即ちいくら文法を勉強しても、単語をいくつ覚えても、会話に関しては話す練習を繰り返すことによってしか、話せるようにはならないということである。
巷では聞き流すだけで話せるようになるという語学教材が持て囃されており、安易にこのような宣伝に惑わされて無駄な投資をして、時間を浪費している人たちがかなり居るようである。ラジオ、テレビ、新聞などマスメディアによる斯様な宣伝は毎日喧しい。
話せるようになるために重要なのはネイティブ話者にとって自然(ナチュラル)であると感じられる「発声=音声」であり、言語学上プロソディ(韻律)と呼ばれる、イントネーション(抑揚)・リズム(律動)・ストレス(強勢)・ピッチ(高低)・トーン(音調)、テンポ、さらには声の大小、発声速度など、このような音声学的特徴であると特許文献1に開示されている。
本発明では気道音の“あいうえお”などの母音、喉の摩擦から発せられる“かきくけこ”、上下歯の摩擦から発せられる“さしすせそ”などの子音さらに、上下唇の破裂音から発せられる“ぱぴぷぺぽ”、“ばびぶべぼ”などのこれら子音が、発声される際の外耳道の骨を通して伝導されて、振動を感知するイヤホンマイク型センサーを始めとして、他頬骨などの動きを検出する各種振動センサーによってこれらの振動が計測される。
また母音を周波数解析すると,フォルマントと呼ばれる母音毎に特有の周波数が存在する。これは声帯から発せられた特定の周波数(ピッチ)とその高調波よりなる音声が口蓋内で共鳴することで、言葉によって特徴的に強調される周波数のことである。フォルマントは複数有り、低い周波数から第1、第2、、、と名付けられるが通常第2までで議論されると特許文献2に開示されている。
さて、話せるために重要なプロソディ(韻律)が重要であると述べて来たが、本発明の語学学習装置ではより簡便に、外耳道に設置される振動を感知するイヤホンマイク型センサーなどの各種センサーにより、1文章中の発声の有声や、発声状態の無声の中の振動を捉えて、再生原音声のそれらと比較して学習上達度を測るとしている。
従来は、学習者の口蓋を通して発せられるプロソディを始めとする様々な音声に伴う音声要素を検出して、音声認識がなされ、また母音や一部の子音([r]、[l]、[w]、[y]など)の声道の振動を伴った音韻では、音声が周期性を持っており、このようなスペクトルのピークのフォルマントに重きを置いて、語学学習機械が考案されてきたが、本発明の語学学習装置においては単純に学習時の発声に伴う各音節の長さだけを評価対象として取り扱う。
すなわち本発明の語学学習装置においては母音、子音を初めとして、プロソディやフォルマントの検出は一切行なわない。学習者はひたすら語学上達をめざして訓練を繰り返して、発声の有声のときはその長さ、発声状態の無声のときはその開始時刻からの短時間のみを捉えて、再生原音声と学習者のそれらを比較することとする。
繰り返しになるが、対象言語を確実に学ぶため学習者はひたすら再生原音声を真似て学習するわけだから、本発明の語学学習装置が提案するような振動計測のレベルでよいわけである。図4で示すような振動による信号の開始点、終了点(両点について後に詳述)などは学習対象言語の再生原音声原文のQu'est-ce que vous me conseillez?以外の文章について発声しても、図示するような振動による信号の開始点、終了点が全ての音節において一致する場合も当然ある。しかし学習者がこのような無意味なことを意図してやることはないのである。また意図してやることは逆に困難である。
このように本発明の学習装置においては各種のセンサーが検出する上述した極簡便な振動に伴う信号のみ検出すればよく、簡単に作れるので、語学学習装置として、従来の同種の機械に比し、遥かに安価に作れることになる。
各種センサーにより発声状態の無声による語学学習も可能としたので、散歩中はもとより、通勤通学時の交通機関の中でも、周りにそれほど気を使うことなくそれほど気づかれることなく学習が可能となる。
このようにして実践的な話す学習を繰り返し行い、一定期間学習すると外国語の文章が独りでに口をついて出て来て、確実に話せるようになる安価で簡便な語学学習装置を提案する。
本発明の語学学習装置で重要な位置をしめるイヤホンマイク型センサーについて、概観はイヤホンの形状であるが、音が出る機能のスピーカ部と外耳道に設置され発声に伴う振動の信号を取得するセンサー部が一体になっている。
学習機のスピ−カーから再生原音声を聴取しながら学習者が発声して学習する場合はイヤホンマイク型センサーを外耳道に設置して、発声の信号が取得され、即ちセンサー部により学習状況が記録されて、後の再生原音声との比較に備えることになる。
イヤホンマイク型センサーから再生原音声を聴取しながら発声して、学習する場合は発声の記録がイヤホンマイク型センサーを通して、即ち再生原音声の聴取と学習の発声の記録両方が、このイヤホンマイク型センサーを通して行われるわけである。
イヤホンマイク型センサーから再生原音声を聴取しながら発声状態の無声で、学習する場合、即ち通勤通学時の乗り物の中などでの場合は再生原音声の聴取と学習の発声の記録両方が、このイヤホンマイク型センサーを通して行われ、イヤホンマイク型センサーからの学習の記録は、1文中の各音節の開始の短い部分だけが記録される。
イヤホンマイク型センサーから再生原音声を聴取しながら発声状態の無声で、マスク型センサー又は他を装着して、通勤通学時の乗り物の中などで学習する場合、学習の状態の記録はマスク型センサー、他により1文中の各音節の開始の短い部分だけが記録される。
勿論イヤホンマイク型センサーから再生原音声を聴取しながら発声してマスク型センサー又は他を装着して、学習することも可能である。
学習者の振動の信号と再生原音声の信号比較は、リプロダクションやシャドーイング学習いずれにおいても、該学習機では1文章中の再生原音声信号の開始時刻と学習者の発声開始時刻を同じにして、その比較がなされるようになっている。
イヤホンマイク型、マスク型、ヘアバンド型、眼鏡型、これらの4種のセンサーは全て本発明の語学学習装置では同じ様なレベルの信号を出力する。外耳道、頬骨と顎近辺、額近辺、側頭部に設置される、これら4種のセンサーは当該学習装置において相互に比較可能な信号である。
これらの振動センサーは本発明の語学学習装置においては従来の骨伝導センサー、歪ゲージ或いはより簡単にコイル状の銅線でもよい。
これらの信号が再生原音声と比較され、その尤度を判定する。尤度の判定は1文中の各音節の発声開始から発声終了までの時間を比較するのみである。
学習者は再生原音声を聞きながら、語学学習のための発声学習を行なうと、イヤホンマイク型センサーを通して、学習者の発声に伴う音節ごとの、発声開始時刻、発声終了時刻が記録される。
学習者が学習に際して聴取する再生原音声は一定のコンテンツとして、ネイティブが発声しこれを録音し、すなわち記録し、記憶装置に記憶させ、学習比較においては、これを比較にそのまま使用しても良いし、このネイティブが発声したものを、人の外耳道に設置したイヤホンマイク型センサーにより記録した振動の信号を比較に使用しても良い。
また学習比較においては、ネイティブが発声し、他3種のセンサーで振動の信号として記録し、学習者が発声に使用する他3種のセンサーに対応させるようにしてもよい。
学習開始になると、学習者は学習機から聞こえてくる再生原音声を聞いて文章ごとにリプロダクションを行うことになる。まず学習開始に先立ち発声による有声の学習か、発声状態での無声による学習かを指定する。発声状態での有声の学習の場合、学習機から再生原音声が聴こえてくると、学習者は再生原音声を忠実にまねるように発声する。すなわちリプロダクションする。学習者によるリプロダクションが終了すると、該学習機は再生原音声と学習者の音声比較をして尤度を判定することになる。学習者はシャドーイングしてもよい。
尚リプロダクションは再生原音声の出力が終わった後、それを真似て発声することであり、シャドーイングは再生原音声の出力が終わる前に、再生原音声にずらせて、かぶせるように発声する語学学習方法である。
特願2011−85641号報 特願2000−078578号報
従来の語学学習機械は高度な音声認識技術を使い、プロソディやフォルマントの検出を行って音声の周期性を解析するなどの複雑な処理をするため高価であり一般の学習者がおいそれと気軽に手に入れるわけにはいかなかった。
学習対象言語の再生原音声を学習者が聴取し、該再生原音声に習って発声を行うことにより当該言語の会話の学習を行う語学学習装置であって、語学学習に際し頭部に装着されるイヤホンマイク型センサー、又はマスク型センサー、又はヘアバンド型センサー、又は眼鏡型センサーいずれから取得される振動の信号と該再生原音声を比較してその尤度から学習者の学習達成度を判断する。
尤度判定の手段はイヤホンマイク型センサーにより発声の有声または発声状態の無声による外耳道の骨に伝わる振動の信号を取得し、マスク型センサー又はヘアバンド型センサーは発声の有声または発声状態の無声による、それぞれ頬骨、顎又は額の骨に伝わる振動の信号を取得し、眼鏡型センサーは発声の有声または発声状態の無声による、眼鏡の弦の部分を介して側頭部から伝わる振動の信号を取得し、再生原音声の振動の信号と比較して学習者の尤度判定がなされる。
学習機とイヤホンマイク型センサー、又はマスク型センサー、又はヘアバンド型センサー、又は眼鏡型センサーの接続は有線ないし、短距離無線通信プロトコルによって行なわれる。
顔を含む人の頭部に設置されるイヤホンマイク型、マスク型、ヘアバンド型、眼鏡型、これらの骨伝導センサーによって発声学習を発声状態の無声の学習も可能としたので、散歩中はもとより通勤通学時でも可能になる。
本発明の語学学習装置の構成図である。 各種振動センサーの図である。 イヤホンマイク型センサーの機能図(有線)である。 発声の有声による学習の経過図である。 発声状態の無声による学習の経過図である。 発声状態の無声による学習の経過図(再生原音声は有声)である。 学習の全体概略説明図である。 無線通信の場合の学習機の図である。 無線通信の場合のイヤホンマイク型センサーの機能図である。
本発明に係る語学学習装置の一実施例について、添付図面を参照して説明する。ここで例示する語学学習装置は、母語が日本語である学習者が仏語(学対象言語)会話を学習するものであるが、学習者や学習対象言語はこれに限るものではない。
図1の学習機1の構成について説明する。学習者が再生原音声を聞くためのスピーカ10、音量調整のためのボリューム12、再生原音声の内容を学習者が目で見て内容を分かり、理解するためのディスプレイ14であり、表示画面には学習する対象言語の仏語の原文と、母国語の日本語が表示されている。
電源130のon/off、再生原音声を聴いて、録音した結果を聞くための再生131、学習者の学習による発声、即ち学習による有声、無声状態での発声の信号の取得及び録音132、再生原音声と取得した学習の信号との比較133、さらに細かい比較の種類を指定するボタン134、これらのボタンからなる機能ボタン13で構成されている。
学習コンテンツと例えば学習者の母国語としての日本語、学習対象言語としての仏語これら夫々の言語のコンテンツを記憶する記憶装置11があり、これら両国語は相互に翻訳された形で、又一定の文章として意味を成すコンテンツが記憶されている。
これら両国語の一定の文章は学習に際しては、学習者が任意にその文章の量を確保できるようになっており、また母国語だけ、対象言語だけを聞くこともできるし、1文ずつ交互に聞くこともできるようになっている。
記憶装置11には、学習経過も記憶されるようになっており、これは学習履歴として記憶され、一定量が学習機1に収容でき、後のパソコンでの保存、学習履歴の解析などにつなげることができる。
図2は各種振動センサー4種(他eを含む)の図である。イヤホンマイク型センサー(a)は他3種と異なりイヤホンと骨伝導センサーの二つの機能を有する。学習者が再生原音声を聞くためのイヤホンの機能と、学習者の学習の発声の信号を取得するための骨伝導センサーの機能である。
図2のイヤホンマイク型センサー(a)のマイク部95,センサー部96はそれぞれ図1のイヤホンマイク接続部15、イヤホンセンサー接続部16へ接続される。
次にマスク型センサー(b)、ヘアバンド型センサー(c)と眼鏡型センサー(d)について説明する。これらは学習者の発声による振動の信号の取得のみの機能を有する。
マスク型センサーは(b)のようになっており、学習者の発声による頬骨、顎の振動の信号がマスクに織り込まれたセンサーにより取得されセンサー部96を介して図1のイヤホンセンサー接続部16を通して記憶装置11へ送られる。
ヘアバンド型センサーは(c)のようになっており、学習者の発声による額の骨の振動の信号がヘアバンドに埋め込まれたセンサーにより取得され、同様にして図1の記憶装置11へ送られる。眼鏡型センサーは(d)のようになっており、学習者の発声による側頭部の骨の振動の信号が眼鏡の弦の部分に埋め込まれたセンサーにより取得され、同様にして図1の記憶装置11へ送られる。
図2の(e)については(a)(b)(c)(d)とはその意味、ここで説明する意味が異なるので後述する。
イヤホンマイク型センサー(有線・機能図)99を図3に示す。先述したようにイヤホンマイク型センサー(a)はイヤホンと骨伝導センサーの二つの機能が一体になっており、イヤホンスピーカ部(有線)950、計測部(有線)960はそれぞれマイク部95、センサー部96を経由してそれぞれ、図1の学習機1のイヤホンマイク接続部15、イヤホンセンサー接続部16へ繋がる。
イヤホンスピーカ部(有線)950から再生原音声を聴取することができ計測部(有線)960で学習者などの学習の発声の振動の信号を取得する。
次に学習経過の説明を図4、図5に沿って行う。まず当グラフ横軸40は経過時間を表し、縦軸41は学習者の学習回数を表している。但し最下段のみ再生原音声を示している。85の矩形で囲まれる部分が学習者の学習経過全体を示している。
最下段の再生原音声の原文Qu'est-ce que vous me conseillez?に習って学習者がこの再生原音声を真似て発声の有声による学習の信号との比較の様子を示している。
最下段は学習コンテンツの中の1文章、ここでは仏語原文Qu'est-ce que vous me conseillez?に伴う再生原音声の振動70の信号を示しており、再生原音声の発声の開始点50と学習者の発声の学習開始の時点を一致させている。
尚この振動の信号の図は振動を模式的に示したものであり、振動の開始点、終了点などの表現のように、振動の信号の長さのみに重きを置いて表現したものである。本来振動は振幅、周期、振動数で表現されるが、それらを本発明の語学学習装置では簡略化して表現している。
図4は発声の有声による学習の経過図である。発声の開始点50で両者の比較が開始され、以下音節ごとの比較がなされる。最初の音節Qu'estについて1文中の開始点50を一致させて比較が始まり、この音節の終わりを示す終了点611になる。学習者の発声の1回目71はこのように再生原音声の振動70の第1音節と比較した時、はみ出してしまっており、次の第2音節ceの開始点51においては再生原音声の振動70からかなり遅れて発声しており、以下全ての音節の開始点51、終了点612、以下開始点52、終了点613、開始点53、終了点614、開始点54、終了点615、開始点55、終了点616(拡大図200)と再生原音声から開始点、終了点とも大幅にずれていることが分かる。
以下学習2回目72になるとそれらが若干改善の兆しが出てきている。即ち2回目72から4回目74へと開始点が一致したり、終了点が一致したり両点は一致せずとも、しながらx回目75になるとかなり、両者共に一致してきており、学習が進んできて、そのような状態が続いてn回目76、1文のQu'est-ce que vous me conseillez?について両者とも完全に一致して、終に学習達成と言う状態になったと判断できることを示している。
イヤホンマイク型センサー(a)から再生原音声を聴取しながら発声状態の無声で学習する場合、即ち通勤通学時の乗り物の中などでの場合は再生原音声の聴取と学習の発声の記録両方が、このイヤホンマイク型センサー(a)を通して行われるが、イヤホンマイク型センサー(a)からの学習の記録は、1文中の各音節の開始の短い部分だけが記録される。
イヤホンマイク型センサー(a)から再生原音声を聴取しながら発声状態の無声で、マスク型センサー(b)を装着して学習する場合、学習の状態の記録だけがマスク型センサー(b)により、1文中の各音節の開始の短い部分だけが記録される。
ここで図2の(e)について説明しておく。これはマスク型センサー(b)を装着してイヤホンから再生原音声を聴取しながら発声状態の無声で学習する場合の様子を示す図である。このように有線接続の場合、顔面から4本の接続線が出ることになり、不恰好になる。
この状況は、イヤホンから再生原音声を聴取し、他2種のセンサー、即ちヘアバンド型センサー(c)、眼鏡型センサー(d)から学習の振動の信号を取得する場合も同じであり、図示しない。このような使い方は実用上かなり問題があり、こういう場合を考えると、後述する学習機と各種センサーの無線接続の利点は大である。
発声状態の無声での学習の様子について図5に沿って説明する。尚図4と記号が同一のものは、同様の意味であり、無声での学習の場合基本的に有声での学習と大きく異なるのは、1文中の各音節の開始点から短い振動による信号が取得されることである。
学習例文原文のQu'est-ce que vous me conseillez?の場合Qu'estの先頭の喉の擦れる動き、ceの上歯と下歯から空気が漏れる動き、queの喉の擦れる動き、vousの上唇と下唇の間から破裂音の漏れる動き、meの上唇と下唇の間から空気の漏れる動きと最後のconseillez?の con-sei-llez? の3音節のconの喉の擦れる動き、sei上歯と下歯から空気が漏れる動き、llez?の喉の擦れる動きによる振動が検出されて、これらの動きによる振動の後の気道音は無い状態での、再生原音声と学習者の発声の信号との比較になる。
即ちまず第1音節Qu'estの開始点50は有声の場合と同じであるが、その終了点711はこのように有声の場合と比べて短いのである。第2音節以下も同様である。即ち開始点51から終了点712、開始点52から終了点713、開始点53から終了点714と有声の場合と異なり子音の後に続く口蓋内の気道音による骨振動の信号は取得されない。
これは最後の音節conseillez?についても同様である。conseillez?は即ちcon-sei-llez?のように3音節からなっており、con-seizについては有声の場合と同じであるが、llez?では有声の場合と比較し図5のllez?の信号の終了点718(拡大図200)で示すように短くなっている。
Qu'estの開始点50を再生原音声と学習者の学習時の信号を同一に揃えて、尤度判定が開始される。その後学習1回目71、ce que vous me conseillez?以降開始点51、終了点も712と大きくずれており、以下同様、開始点52から終了点713、開始点53から終了点714、開始点54から終了点715と大きくずれている。con-sei-llez?についても同様である。
それが回を重ねるごとに、1回目71から4回目74とよくなって来ており、x回目75を経て終にn回目76でほぼ再生原音声と同じになっている。
再生原音声は図4の70に示すような発声の有声による振動の信号を使い、発声状態の無声で学習する発声開始の短い振動の信号と比較してもよい。この比較の様子を図6に示す。このように発声の有声のよる振動の信号は長めに出ているが、発声状態の無声で学習する発声開始の短い振動の信号との比較ということで、開始点だけを問題にし、終了点は考慮しない、このような判断が行われてもよい。
このようにして該学習機では、いわゆる従来の音声認識処理で行われていた、音声信号に対する振動解析の周波数分析処理などの、または数学的解析、物理学的解析は一切行わない。
図7は学習の全体概略説明図である。学習開始(S1)し、学習コンテンツの中から1文の再生原音声を聞く(S2)。シャドーイング(S3)またはリプロダクション(S4)の発声学習を行い、発声の信号を記録する(S5)。再生原音声とシャドーイング又はリプロダクションの信号の開始点を一致させる比較準備を行う(S6)。学習機1内で再生原音声とシャドーイング又はリプロダクションの信号の比較がなされる(S7)。次に両者開始以降の音節毎のズレを計測(S8)し、1文全体のズレの合計を計算する(S9)。このときズレは負の値も皆、正値として足しこむ。合計して最小値が予め決めた最小値を下回るなら(S10)、さらに合計最小が規定回数以上継続する(S11)なら尤度最良値となり学習終了(S12)となる。合計して最小値でない場合(S10)、さらに合計最小が規定回数以上継続しない(S11)場合、上へ戻って(S2)から繰り返す。
図7の説明はコンテンツの中の1文についての学習開始から該1文の習得までの流れであるが、一定量の意味を成すコンテンツについては、説明した流れを繰り返すことになる。例えば旅行に際して交わされる会話とか、自己紹介のシーンで交わされる会話などスキットとも呼ばれたりする一定量の意味を成すコンテンツである。
尚学習機によって行われる再生原音声と学習者の発声による振動の信号との比較処理は学習者が図7で説明した学習を繰り返し行って、各1文ずつ録音、即ち記録された後、一定量まとめて行われることになる。
さて図1の学習機1と図2のイヤホンマイク型センサー(a)を始めとする各種振動センサーとの有線接続については述べたが、以下に無線接続について述べる。該語学学習装置においてはイヤホンマイク型センサー(a)を始めとする各種振動センサーにより学習者は無線接続によっても学習をすることができる。各種振動センサーとの有線接続の場合と異なる部分についてのみ述べる。
無線接続の場合本発明の学習装置は図8の学習機(無線)80と図9のイヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90により構成される。図8のように無線接続される各種センサーへの電力送電部820、無線通信部830、これらで学習機(無線)80は構成される。各種センサーの例として図9のイヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90は計測部910、電力受電部920、イヤホンスピーカ部930、送受信アンテナ940で構成されて無線接続がなされる。
図9のイヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90は、再声原音声信号を送受信アンテナ940を介して受信し、センサーを含む計測部910で計測した振動の信号を送受信アンテナ940を介して図8の無線通信部830を経由して学習機(無線)80へ送信する。イヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90の電力受電部920を介して図8の電力送電部820により電力供給が行なわれている。
他の振動センサーについて、例えば図9のイヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90のイヤホンスピーカ部930から再生原音声を聴取し、他の各振動センサーの計測部で計測し、同様にして図8の学習機(無線)80へ送信することになる。この場合図9のイヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90のセンサーを含む計測部910は必要ないわけであるが、図は示さない。
以上のように無線接続により無線通信プロトコルを使って図8の学習機(無線)80と図9のイヤホンマイク型センサー(無線・機能図)90を始めとする各種振動センサーとの構成にしたとき、本発明の語学学習装置は有線接続の場合と比し極めてすっきりとした構成にすることができる。また段落59、60でも述べているが無線接続の利点はこのように極めて大である。
即ち散歩中、通勤通学時の交通機関の中でも、周りにそれほど気を使うことなくそれほど気づかれることなく発声状態の無声での、という学習シーンにおいては、実用性の面からも無線接続は必須であろう。
当発明は、昨今世界中で数十億人が使用するスマートフォンのアプリケーションソフトとしても使える。各種センサーをスマートフォンの付属品として使い、語学学習のときコンテンツがスマートフォンに記憶され、各種振動センサーから取得される振動の信号と、学習対象言語の再生原音声の振動の信号と比較するアプリケーションソフトがスマートフォンに内蔵される、利用法などである。
1 学習機
10 スピーカ
11 記憶装置
12 ボリューム
13 機能ボタン
14 ディスプレイ
15 イヤホンマイク接続部
16 イヤホンセンサー接続部
40 時間経過横軸
41 学習回数縦軸(最下段のみ再生原音声)
50 開始点
611 終了点(有声)
70 再生原音声の振動の信号
71 1回目(学習回数)
711 終了点(無声)
85 学習経過全体(学習者の学習による発声振動により取得される信号)
200 拡大図
80 学習機(無線)
820 電力送電部
830 無線通信部
90 イヤホンマイク型センサー(無線・機能図)
910 計測部
920 電力受電部
930 イヤホンスピーカ部(無線)
940 送受信アンテナ
95 マイク部
96 センサー部
99 イヤホンマイク型センサー(有線・機能図)
950 イヤホンスピーカ部(有線)
960 計測部(有線)

Claims (1)

  1. 骨伝導センサーを有する
    イヤホンマイク型センサー、又はマスク型センサー、又はヘアバンド型センサー、又は眼鏡型センサーのいずれかを備え、
    学習対象言語の再生原音声を学習者が聴取し、該再生原音声に習って発声を行うことによ
    り当該言語の会話の学習を行う語学学習装置であって、
    前記骨伝導センサーから取得される振動の信号と、該再生原音声の振動の信号の開始点を一致させ、
    発声の有声のときは各音節の開始点から終了点の前記骨伝導センサーから取得される振動の信号と該再生原音声の振動の信号を音節毎に比較して、当該各音節の開始点のズレの絶対値及び終了点のズレの絶対値の合計を計算し、合計が予め決めた最小値を下回るまで繰り返すことにより学習達成度を判断し、
    発声状態の無声のときは各音節の開始点のみの、前記骨伝導センサーから取得される振動の信号と該再生原音声の振動の信号を音節毎に比較して、当該各音節の開始点のズレの絶対値の合計を計算し、合計が予め決めた最小値を下回るまで繰り返すことにより学習達成度を判断する尤度判定手段を有する語学学習装置。
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