JP6893088B2 - 送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム - Google Patents

送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6893088B2
JP6893088B2 JP2017016028A JP2017016028A JP6893088B2 JP 6893088 B2 JP6893088 B2 JP 6893088B2 JP 2017016028 A JP2017016028 A JP 2017016028A JP 2017016028 A JP2017016028 A JP 2017016028A JP 6893088 B2 JP6893088 B2 JP 6893088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency signal
antenna
receiving antenna
transmission
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017016028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018124158A (ja
Inventor
治夫 小島
治夫 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2017016028A priority Critical patent/JP6893088B2/ja
Publication of JP2018124158A publication Critical patent/JP2018124158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6893088B2 publication Critical patent/JP6893088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Description

本発明の実施形態は、送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステムに関する。
高周波信号の送受信装置は、信号増幅のため増幅器が設けられることがある。このような送受信装置では、近距離から送信された高周波信号等、大電力の高周波信号が受信アンテナに投入されも増幅器が破壊されないように、受信アンテナ後段にリミッター回路が配置される。大電力の高周波信号が受信アンテナに投入されると、リミッター回路は高周波信号を反射する。反射された高周波信号は再び受信アンテナから放出される。
特開2006−179967号公報
送信アンテナと受信アンテナを独立させることがある。このような送受信装置では、送信アンテナから出力された高周波信号の一部が受信アンテナに入り込むことがある。受信アンテナに入り込んだ高周波信号が十分に大きければ、高周波信号はリミッター回路で反射され、受信アンテナから再び外部に放出される。そのため、高周波信号の送信効率(電力効率)は大きく低下しない。しかしながら、受信アンテナに入り込んだ高周波信号が中途半端な大きさの場合、場合によっては、高周波信号は送受信装置の内部で大きく吸収されてしまう。こうなると、高周波信号の送信効率は大きく低下する。
本発明が解決しようとする課題は、送信アンテナと受信アンテナが独立していても、高周波信号の送信効率を大きく低下させないようにすることである。
実施形態の送受信装置は、高周波信号を送信する送信アンテナと、高周波信号を受信する受信アンテナと、に接続され、送信アンテナに接続される出力部と、受信アンテナに接続されるリミッター回路と、リミッター回路を介して受信アンテナに接続される低雑音増幅器と、リミッター回路および低雑音増幅器を介して受信アンテナに接続される入力部と、出力部、リミッター回路および入力部を制御する制御手段と、を備える。リミッター回路は、アノードが受信アンテナと接続され、カソード接地導体に接続されて接地されたPINダイオードと、一端が受信アンテナと接続され、他端が高周波短絡用キャパシタを介して接地され、使用周波数の1/4波長の長さの伝送線路と、正電圧の直流電流を供給する電極を有する直流定電圧電源と、伝送線路の他端を接地し、または、伝送線路の他端を直流定電圧電源の前記電極に接続するスイッチと、を備える。スイッチは、制御手段の制御に従って、送信アンテナから高周波信号を出力する場合以外であって、受信アンテナで高周波信号を受信する場合には伝送線路を介してPINダイオードのアノードを接地して、PINダイオードを、受信した高周波信号がリミッティング電力より大きい場合には、受信アンテナと接地導体とを短絡するONの状態とさせ、受信した高周波信号がリミッティング電力より小さい場合には、受信アンテナと接地導体とを開放するOFFの状態とさせ、送信アンテナから高周波信号を出力する場合であって、受信アンテナで高周波信号を受信する場合以外には、PINダイオードのアノードを、伝送線路を介して直流定電圧電源の端子に接続して正電圧の直流電流を供給させ、PINダイオードを前記ONの状態させる。
実施形態の送受信装置を備えるレーダーシステムのブロック図である。 実施形態の送受信装置のブロック図である。 実施形態の送受信装置が備える送受信モジュールの構成を示す図である。 送受信モジュールの変形例を示す図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
図1は、実施形態の送受信装置を備えるレーダーシステム100のブロック図である。レーダーシステム100は、例えば、航空監視レーダー、気象レーダー、船舶レーダー(例えば、漁船用レーダー)、地上レーダー、車載レーダー、或いは誘導システム(例えば、精密進入レーダー)である。勿論、レーダーシステム100はこれらに限定されない。
レーダーシステム100は、送受信装置1A、1B、1C、1D、・・・と、制御部2と、を備える。制御部2は、プロセッサ等の処理装置である。制御部2は、レーダーシステム100の各部を制御する制御手段として機能する。
送受信装置1A、1B、1C、1D、・・・は、高周波信号を送信及び受信する装置である。ここで高周波信号とは、高周波成分(例えば、10KHz〜300GHzの周波数成分)を含む信号(電力)のことである。高周波信号は、マイクロ波帯(およそ1GHz〜300GHz)の信号であってもよいし、準ミリ波帯(およそ20〜30GHz)の信号であってもよい。また、高周波信号は、ミリ波帯(およそ30GHz〜300GHz)の信号であってもよい。
送受信装置1A、1B、1C、1D、・・・は、例えば、フェーズドアレイ型の送受信装置である。送受信装置1A、1B、1C、1D、・・・は、それぞれ、異なる方向に正面を向けて配置されている。なお、レーダーシステム100が備える送受信装置の数は4つに限定されない。送受信装置の数は、4つより多くてもよいし、少なくてもよい。勿論、レーダーシステム100が備える送受信装置は、1つだけであってもよい。
レーダーシステム100が備える複数の送受信装置(送受信装置1A、1B、1C、1D、・・・)は略同様の構成である。以下、代表として送受信装置1Aの構成について説明する。
図2は、送受信装置1Aのブロック図である。送受信装置1Aは、例えば、アクティブフェーズドアレイ型の高周波送受信装置である。送受信装置1Aは、アレイアンテナ10と、制御部20と、送信器30と、受信器40と、電力分配合成器50と、送受信モジュール61〜6nと、を備える。
アレイアンテナ10は、複数のアンテナ素子が規則的に配置されたアンテナである。アレイアンテナ10は、複数のアンテナ素子(図2に示すアンテナ11t、11r、12t、12r、・・・)を備える。アンテナ素子は、マイクロストリップアンテナであってもよいし、スロットアンテナであってもよいし、ダイポールアンテナであってもよい。ダイポールアンテナは、クロスダイポールアンテナであってもよい。勿論、アンテナ素子は、これらに限定されず、既知の様々なアンテナを採用可能である。
本実施形態では、高周波信号の送信に使用されるアンテナ素子(送信アンテナ)と高周波信号の受信に使用されるアンテナ素子(受信アンテナ)とは独立している。以下の説明では、高周波信号の送信に使用されるアンテナ素子(アンテナ11t、12t、・・・)のことを送信アンテナという。また、高周波信号の受信に使用されるアンテナ素子(アンテナ11r、12r、・・・)のことを受信アンテナという。
制御部20は、プロセッサ、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理装置である。制御部20は、送受信装置1Aの制御手段として機能する。制御部20は、制御部2からの命令に基づいて送受信装置1Aの各部を制御する。
送信器30は、送信アンテナ11t、12t、・・・から送信する高周波信号(以下、送信信号という。)を生成する装置である。送信器30は、制御部20の制御に基づいて送信信号を生成し、電力分配合成器50に出力する。
受信器40は、電力分配合成器50から取得した高周波信号に信号処理を施して受信信号を生成する装置である。受信器40は、生成した受信信号を送受信装置1Aの所定の部位(例えば、制御部20、或いは不図示の表示装置)に出力する。
電力分配合成器50は、電力(高周波信号)の分配及び合成を行う装置である。電力分配合成器50は、分配器51と、合成器52と、を備える。
分配器51は、送信器30から出力された高周波信号を分配して、送受信モジュール61〜6nに出力する装置である。分配器51は、例えば、ウィルキンソン型、分布結合型、ブランチライン型、或いはラットレース型の高周波分配回路である。
合成器52は、送受信モジュール61〜61nから出力された高周波信号を合成して、受信器40に出力する装置である。合成器52は、例えば、ウィルキンソン型、分布結合型、ブランチライン型、或いはラットレース型の高周波合成回路である。
送受信モジュール61〜6nは、高周波信号の位相変換や増幅を行うモジュールである。送受信モジュール61〜6nは略同様の構成である。以下、代表として送受信モジュール61の構成について説明する。
図3は、送受信モジュール61の電気的構成を示す図である。送受信モジュール61は、出力部611tと、入力部611rと、移相器612と、増幅器613と、移相器614と、低雑音増幅器615と、リミッター回路616と、を備える。
出力部611tは、送受信モジュール61に送信アンテナを接続するための接続インタフェースである。出力部611tは、例えば、接続端子である。本実施形態では、出力部611tには、送信アンテナ11tが接続されている。
入力部611rは、送受信モジュール61に受信アンテナを接続するための接続インタフェースである。入力部611rは、例えば、接続端子である。本実施形態では、入力部611rには、受信アンテナ11rが接続されている。
移相器612は、高周波信号の移相を変化させる移相器(位相シフタ)である。例えば、移相器612は、位相を遅延させる遅延器である。移相器612は、分配器から出力された高周波信号に所定の移相量(遅延量)を与え、増幅器613に出力する。移相量は、送受信モジュールごとに、及び、高周波信号の送信ごとに異なる。移相量は、例えば、制御部20によって指定される。
増幅器613は、入力された信号を増幅する高周波増幅器である。増幅器613は、移相器612から入力された高周波信号を増幅し、出力部611tを介して送信アンテナ11tに出力する。
移相器614は、高周波信号の移相を変化させる移相器(位相シフタ)である。例えば、移相器614は、位相を遅延させる遅延器である。移相器614は、低雑音増幅器615から出力された高周波信号に所定の移相量(遅延量)を与え、合成器52に出力する。移相量は、送受信モジュールごとに、及び、高周波信号の受信ごとに異なる。移相量は、例えば、制御部20によって指定される。
低雑音増幅器615は、入力された信号を増幅する高周波増幅器である。低雑音増幅器615は、リミッター回路616を介して受信アンテナ11rから入力された高周波信号を増幅し、移相器614に出力する。なお、低雑音増幅器615は、DCカット回路を内蔵しており、入力された高周波信号のDC成分をカットする。DCカット回路は、抵抗とコンデンサを使ったハイパスフィルタであってもよい。
リミッター回路616は、過大なレベルの高周波信号が内部回路(例えば、低雑音増幅器615)に入力されないようにするための回路である。リミッター回路616は、リミッティング電力を大きく超える高周波信号が受信アンテナ11rに入力された場合に、その高周波信号を受信アンテナ11r側に反射することによって、内部回路に過大なレベルの高周波信号が入力されるのを防ぐ。リミッティング電力は、装置設計者が適宜定める。
リミッター回路616は、図3に示すように、受信アンテナ11r(入力部611r)と低雑音増幅器615との間に配置されている。リミッター回路616は、リミッター素子616aと、DCリターン回路DCRと、を備える。
リミッター素子616aは、アノードが入力部611rと低雑音増幅器615とを繋ぐ電流路Lを接地導体に短絡或いは開放するための素子である。電流路Lは、例えば、マイクロストリップ線路である。リミッター素子616aは、例えば、PINダイオード、ショットキーバリアダイオード等のダイオードである。本実施形態では、リミッター素子616aはPINダイオードである。リミッター素子616aは、一端が受信アンテナ11rに接続され、他端が接地されている。より具体的には、リミッター素子616aは、アノードが電流路Lに接続され、カソードが不図示の接地導体に接続されている。リミッター素子616aは、受信アンテナ11rに入力された高周波信号の電力の大きさに応じて、電流路Lと接地導体とを短絡(以下、ONという。)したり、開放(以下、OFFという。)したりする。
DCリターン回路DCRは、リミッター素子616aがONした場合に、リミッター素子616aに直流電流を供給するための回路である。DCリターン回路DCRは、電流路Lに、リミッター素子616aと平行に接続されている。DCリターン回路DCRは、高周波信号に対しては高インピーダンスとなるよう構成されている。そのため、受信アンテナ11r(入力部611r)から入力された高周波信号は、DCリターン回路DCRではほとんど減衰することなく、低雑音増幅器615に通過する。
DCリターン回路DCRは、図3に示すように、伝送線路616bと、キャパシタ616cと、スイッチ616dと、抵抗器616eと、電源616fと、を備える。
伝送線路616bは、使用周波数の電気長でλ/4の長さの線路である。λは波長を意味する。なお、“使用周波数”は送受信装置1Aが使用する周波数のことである。“使用周波数”は送受信装置1Aが使用する周波数帯の中心周波数であってもよい。伝送線路616bは、端部E1がリミッター素子616aの受信アンテナ側(すなわち、電流路L)と接続され、端部E2がキャパシタ616cと接続されている。
キャパシタ616cは、高周波短絡用キャパシタである。キャパシタ616cの一端は、伝送線路616bの端部E2と接続されており、他端は接地されている。キャパシタ616cは、高周波信号はよく通過させるが、直流信号はあまり通過させない。この性質により、電流路Lは、電気長でλ/4の地点で高周波的には短絡されたことになる。結果として、DCリターン回路DCRは、高周波信号に対しては高インピーダンスとなる。
スイッチ616dは、伝送線路616bの端部E2の接続先を切り換える切替スイッチである。例えば、スイッチ616dは、MOSFET、HEMT等の導体スイッチで構成されている。スイッチ616dは、3つの端子B、R、Tを有している。スイッチ616dは、制御部20の制御に従って、端子Bの接続先を端子R、Tのいずれかに切り換える。本実施形態の場合、端子Bは伝送線路616bの端部E2に接続されている。また、端子Rは接地されており、抵抗器616eを介して電源616fと接続されている。スイッチ616dは、制御部20の制御に従って、伝送線路616bの端部E2を接地するか伝送線路の端部E2に電圧を印加するかを切り換える。
抵抗器616eは、電流設定用抵抗器である。抵抗器616eの一端はスイッチ616dの端子Tに接続されており、他端は電源616fと接続されている。
電源616fは、定電圧電源である。電源616fは、プラス極は抵抗器616eを介してスイッチ616dの端子Tに接続されており、マイナス極は接地されている。電源616fは、スイッチ616dの端子T正の電圧を印加する。
次にこのような構成を有する送受信装置1Aの動作を説明する。
送受信装置1Aの動作は、高周波信号の受信動作と高周波信号の送信動作に分けられる。受信動作と送信動作は、異なる時間に行われる。最初に送受信装置1Aの受信動作について説明する。
送受信装置1Aの制御部20は、レーダーシステム100の制御部2から高周波信号の受信が命令されると、スイッチ616dに対して、端子Bと端子Rを接続するよう命令する。これにより、伝送線路616bの端部E2は接地される。
受信アンテナ11rが高周波信号を受信すると、入力部611rを介して電流路Lに高周波信号が入力される。入力された高周波信号がリミッティング電力より大きい場合、リミッター素子616aはONとなる。リミッター素子616aがONすると、DCリターン回路DCRからリミッター素子616aに直流電流が供給される。時間とともに、直流電流が増加し、これに比例してリミッター素子616aの内部抵抗が低下する。これにより、電流路Lは接地と短絡された状態となる。こうなると、入力部611rから入力された高周波信号は反射され、再び受信アンテナ11rから外部へと放出される。結果として低雑音増幅器615には小さなレベルの高周波信号しか入力されなくなる。
一方、入力された高周波信号がリミッティング電力より小さい場合は、リミッター素子616aはOFFとなる。つまり、電流路Lは接地から切り離された状態となる。DCリターン回路DCRは、高周波信号に対しては高インピーダンスである。そのため、高周波信号は、DCリターン回路DCRに流れることなく、そのまま低雑音増幅器615に入力される。
低雑音増幅器615は、入力された高周波信号を増幅した後、移相器614に出力する。移相器614は、高周波信号に所定の移相量を与えた後、合成器52に出力する。合成器52は、各送受信モジュールから送信された高周波信号を合成し、図2に示す受信器40に出力する。受信器40は高周波信号の信号処理を行い、制御部20或いは不図示の表示器等に出力する。
次に、送受信装置1Aの送信動作について説明する。
送受信装置1Aの制御部20は、スイッチ616dに対して、端子Bと端子Tを接続するよう命令する。これにより、伝送線路616bの端部E2は抵抗器616eを介して電源616fのプラス極に接続される。
また、制御部20は、レーダーシステム100の制御部2から高周波信号の送信が命令されると、送信器30に対して高周波信号の生成を命令する。送信器30は、制御部20からの命令に基づいて高周波信号を生成し、分配器51に出力する。分配器51は、各モジュールに高周波信号を分配する。
分配器51から高周波信号が入力されると、図3に示す移相器612は、制御部20の制御に基づいて、高周波信号に所定の移相量を与える。そして、移相器612は、高周波信号を増幅器613に出力する。増幅器613は、高周波信号を増幅した後、出力部611tを介して送信アンテナ11tに出力する。
送信アンテナ11tから出力された高周波信号の一部は受信アンテナ11rからリミッター回路616に入力される。高周波信号がリミッティング電力よりはるかに小さいか、或いははるかに大きい場合は、リミッター回路616の動作は、上述の受信時の動作と同じである。
しかし、送信アンテナ11tと受信アンテナ11rの距離が中途半端に近いと、場合によっては、高周波信号がリミッター回路616のリミッティング電力に近い状態となる。このとき、伝送線路616bの端部E2が短絡されたままの状態だと、リミッター素子616aがONでもないOFFでもない中途半端な状態(有限の抵抗の状態)となる。そうなると、高周波信号のエネルギーは抵抗(リミッター素子616a)で熱に変換されて失われてしまう。
しかしながら、本実施形態の送受信装置1Aは、高周波信号の送信時は、伝送線路616bの端部E2を、抵抗器616eを介して電源616fに接続している。この場合、リミッター素子616aは、伝送線路616b及び電流路Lを介して電源616fから直流電流が供給される。そのため、リミッター素子616aは常時ONの状態となる。そうなると、入力部611rから入力された高周波信号はリミッター回路616で反射され、再び受信アンテナ11rから外部へと放出される。なお、電源616fから電流路Lに直流電圧が印加されたとしても、低雑音増幅器615は、DCカット回路を備えているので、電源616fの直流電圧によってダメージを受けることはない。
本実施形態によれば、送受信装置1Aは、高周波信号の受信時には、伝送線路616bに電圧を印加して、リミッター素子616aを常時ONする。そのため、高周波信号の送信時、送信アンテナ11tから受信アンテナ11rに高周波信号の一部が入り込んだとしても、その高周波信号は反射されて受信アンテナ11rから放出される。高周波信号の損失は少ない。よって、送信アンテナ11tと受信アンテナ11rとが独立していたとしても、送受信装置1Aは、高周波信号の送信効率を大きく低下させない。
また、高周波信号の受信時には、リミッター素子616aが常時ONするので、送信アンテナと受信アンテナとの間隔がどのような距離であっても、高周波信号の大部分はリミッター素子616aで吸収されず反射される。高周波信号の送信効率は大きく低下しない。従って、送信アンテナ11tと受信アンテナ11rとの距離を近づけることができるので、送受信装置1Aを小型化できる。
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、送受信モジュール61は、外部にある制御部20により制御されるものとした。しかしながら、送受信モジュール61は、図4に示すように、制御部617を内蔵していてもよい。制御部617は、制御部20と同じく、プロセッサ、FPGA等の処理装置であってもよい。このとき、制御部617は、リミッター回路616を制御する制御手段として機能してもよい。より具体的には、制御部617は、スイッチ616dを制御することにより、受信アンテナ11rで高周波信号を受信する場合には伝送線路616bの端部E2を接地し、送信アンテナ11tから高周波信号を出力する場合には伝送線路616bの端部E2に電圧を印加してもよい。
制御部20及び制御部617は、半導体素子であってもよい。例えば、制御部20及び制御部617は、検波ダイオードであってもよい。制御部617は、電流路Lに接続され、電流路Lに高周波信号が入力されたのを検知したら、伝送線路616bの端部E2に電圧が印加されるように、スイッチ616dを制御してもよい。制御部20についても同様である。
また、上述の実施形態では、送受信モジュール61は移相器612、614を備えるものとしたが、送受信モジュール61は移相器612、移相器614を備えていなくてもよい。移相器612、614は送受信モジュール61の外部に配置されていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したがこれらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…レーダーシステム
1A、1B、1C、1D…送受信装置
2、20、617…制御部
10…アレイアンテナ
11t、12t…送信アンテナ
11r、12r…受信アンテナ
30…送信器
40…受信器
50…電力分配合成器
51…分配器
52…合成器
61〜6n…送受信モジュール
611t…出力部
611r…入力部
612、614…移相器
613…増幅器
615…低雑音増幅器
616…リミッター回路
616a…リミッター素子
616b…伝送線路
616c…キャパシタ
616d…スイッチ
616e…抵抗器
616f…電源
DCR…DCリターン回路

Claims (4)

  1. 高周波信号を送信する送信アンテナと、高周波信号を受信する受信アンテナと、に接続される送受信装置であって、
    前記送信アンテナに接続される出力部と、
    前記受信アンテナに接続されるリミッター回路と、
    前記リミッター回路を介して前記受信アンテナに接続される低雑音増幅器と、
    前記リミッター回路および前記低雑音増幅器を介して前記受信アンテナに接続される入力部と、
    前記出力部、前記リミッター回路および前記入力部を制御する制御手段と、を備え、
    前記リミッター回路は、
    アノードが前記受信アンテナと接続され、カソード接地導体に接続されて接地されたPINダイオードと、
    一端が前記受信アンテナと接続され、他端が高周波短絡用キャパシタを介して接地され、使用周波数の1/4波長の長さの伝送線路と、
    正電圧の直流電流を供給する電極を有する直流定電圧電源と、
    前記伝送線路の前記他端を接地し、または、前記伝送線路の前記他端を前記直流定電圧電源の前記電極に接続するスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチは、前記制御手段の制御に従って、
    前記送信アンテナから高周波信号を出力する場合以外であって、前記受信アンテナで高周波信号を受信する場合には前記伝送線路を介して前記PINダイオードの前記アノードを接地して、前記PINダイオードを、受信した前記高周波信号がリミッティング電力より大きい場合には、前記受信アンテナと前記接地導体とを短絡するONの状態とさせ、受信した前記高周波信号がリミッティング電力より小さい場合には、前記受信アンテナと前記接地導体とを開放するOFFの状態とさせ
    前記送信アンテナから高周波信号を出力する場合であって、前記受信アンテナで高周波信号を受信する場合以外には、前記PINダイオードの前記アノードを、前記伝送線路を介して前記直流定電圧電源の前記端子に接続して正電圧の直流電流を供給させ、前記PINダイオードを前記ONの状態させる、
    送受信装置。
  2. 前記低雑音増幅器は、DCカット回路を備える、
    請求項1に記載の送受信装置。
  3. 高周波信号を送信する送信アンテナと、高周波信号を受信する受信アンテナとに接続され、制御手段を備える送受信装置の送受信モジュールであって、
    前記送信アンテナに接続され、前記制御手段により制御される出力部と、
    前記受信アンテナに接続されるリミッター回路と、
    前記リミッター回路を介して前記受信アンテナに接続される低雑音増幅器と、
    前記リミッター回路および前記低雑音増幅器を介して前記受信アンテナに接続され、前記制御手段により制御される入力部と、を備え、
    前記リミッター回路は、
    アノードが前記受信アンテナと接続され、カソード接地導体に接続されて接地されたPINダイオードと、
    一端が前記受信アンテナと接続され、他端が高周波短絡用キャパシタを介して接地され、使用周波数の1/4波長の長さの伝送線路と、
    正電圧の直流電流を供給する電極を有する直流定電圧電源と、
    前記伝送線路の前記他端を接地し、または、前記伝送線路の前記他端を前記直流定電圧電源の前記電極に接続するスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチは、前記制御手段の制御に従って、
    前記送信アンテナから高周波信号を出力する場合以外であって、前記受信アンテナで高周波信号を受信する場合には前記伝送線路を介して前記PINダイオードの前記アノードを接地して、前記PINダイオードを、受信した前記高周波信号がリミッティング電力より大きい場合には、前記受信アンテナと前記接地導体とを短絡するONの状態とさせ、受信した前記高周波信号がリミッティング電力より小さい場合には、前記受信アンテナと前記接地導体とを開放するOFFの状態とさせ
    前記送信アンテナから高周波信号を出力する場合であって、前記受信アンテナで高周波信号を受信する場合以外には、前記PINダイオードの前記アノードを、前記伝送線路を介して前記直流定電圧電源の前記端子に接続して正電圧の直流電流を供給させ、前記PINダイオードを前記ONの状態させる、
    送受信モジュール。
  4. 請求項1または2記載の送受信装置を備える、
    レーダーシステム。
JP2017016028A 2017-01-31 2017-01-31 送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム Active JP6893088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016028A JP6893088B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016028A JP6893088B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018124158A JP2018124158A (ja) 2018-08-09
JP6893088B2 true JP6893088B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=63111342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017016028A Active JP6893088B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6893088B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020157925A1 (ja) * 2019-01-31 2020-08-06 三菱電機株式会社 レーダ装置および信号処理方法
JP7199037B2 (ja) * 2019-04-26 2023-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 検出装置、電波センサ及び移動体
JP7317599B2 (ja) * 2019-07-04 2023-07-31 株式会社東芝 アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018124158A (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7239852B2 (en) Asymmetric, optimized common-source bi-directional amplifier
JP4307385B2 (ja) 送信および受信アンテナスイッチ
US7893791B2 (en) Gallium nitride switch methodology
JP6893088B2 (ja) 送受信装置、送受信モジュール、及びレーダーシステム
CN201600448U (zh) 毫米波相参导引头前端装置
CN101666668B (zh) 用于料位测量的可变发射功率
US10454175B2 (en) Transceiver device and associated antenna
JP2006217362A (ja) リミッタ回路
US10448500B2 (en) HF combiner for a mobile radio site, HF combiner arrangement having two HF combiners for a mobile radio site, and such a mobile radio site
US9041469B1 (en) High-efficiency power module
JP5699807B2 (ja) 高周波スイッチ
US9966987B2 (en) Radio frequency switching system
US9667197B2 (en) Signal amplification system
EP2940782B1 (en) Semiconductor diode switch
CN113037318B (zh) 一种低成本小型化动中通天线及基于该天线的相控阵系统
CN108092677B (zh) 一种发射组件
TW202143663A (zh) 超小型毫米波5g波束形成器架構
KR102415957B1 (ko) 안테나 어레이 및 이를 이용한 레이더 장치
JP4542980B2 (ja) 無線装置
Bentini et al. A C-Ku band, 8 channel T/R module for EW systems
US9831539B2 (en) Waveguide coaxial conversion device and transmission/reception integrated splitter
JP6649217B2 (ja) 受信信号増幅器及び送受信装置
JP2007158708A (ja) マイクロストリップアンテナ及び同マイクロストリップアンテナを用いた高周波センサ
RU2694117C1 (ru) Модуль переключения сигналов свч малой мощности и способ переключения свч-сигналов в развязывающем устройстве
CN114400982B (zh) 功率放大电路以及具有其的通信天线系统

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170907

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170908

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6893088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150