JP6892231B2 - 瞼開閉検出装置および瞼開閉検出方法 - Google Patents

瞼開閉検出装置および瞼開閉検出方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、瞼開閉検出装置および瞼開閉検出方法に関する。
最近、自動車などの車両には、車室内に運転者の顔を撮影するためのカメラ(以下、車室内用カメラという)を搭載したものが増えてきている。車室内用カメラの出力にもとづいて生成される運転者の顔の画像は、たとえば運転者の瞼の開閉を判定し居眠りを検出するために利用することができる。
運転者を被写体として撮像した画像から被写体の瞼の開閉を判定する方法として、たとえば時系列的に連続して得た画像を用いて瞼の開閉を判定する方法も開発されている。
しかし、また、時系列的に連続して得た画像を用いる方法では、所定のフレームレートで入力される画像を処理するため、高性能なプロセッサを用いる必要があり、安価なマイコン等を用いることが難しい。
また、瞼開閉判定の準備として、被検体の顔画像から目の検出が行われるが、目の検出の際には、一般に、開いた目と閉じた目の両方を学習した辞書が用いられる。しかし、この種の辞書では、形状が異なる画像をともに正確として学習しているために、目の位置を正確に求めることが難しい。
特表2015−501115号公報
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、時系列的に連続した画像を用いずとも、正確に目の位置を検出することにより高精度に被写体の瞼の開閉判定を行なうことができる瞼開閉検出装置および瞼開閉検出方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る瞼開閉検出装置は、上述した課題を解決するために、被写体の顔を撮像した撮像素子の出力にもとづいて生成された前記被写体の顔画像から、初期位置検出辞書を用いて目の領域を検出する初期検出部と、前記初期検出部により検出された前記目の領域を包含する領域から、開いた目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した開眼用位置検出辞書を用いて、前記被写体の瞼が開いていたと仮定した場合の目の位置である仮開眼位置を検出する仮開眼位置識別器と、前記初期検出部により検出された前記目の領域を包含する領域から、閉じた目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した閉眼用位置検出辞書を用いて、前記被写体の瞼が閉じていたと仮定した場合の目の位置である仮閉眼位置を検出する仮閉眼位置識別器と、前記仮開眼位置識別器の出力および前記仮閉眼位置識別器の出力にもとづいて、前記被写体の瞼の開閉の判定結果を出力する開閉判定部と、を備えたものである。
本発明の一実施形態に係る瞼開閉検出装置を含む車室内用カメラが設置された車両の一例を示す外観図。 (a)は、車室内用カメラの一構成例を示す側面図であり、(b)は正面図。 本実施形態に係る瞼開閉検出装置のプロセッサによる実現機能例を示す概略的なブロック図。 主識別器の一構成例を示す機能ブロック図。 図4に示す主識別器により、時系列的に連続した画像を用いずとも、正確に目の位置を検出することにより高精度に被写体の瞼の開閉判定を行なう際の手順を示すフローチャート。 主識別器による特徴量算出処理を説明するための図。 主識別器による仮開眼位置検出処理および仮閉眼位置検出処理を説明するための図。 主識別器による第1開閉判定処理を説明するための図。 主識別器による第2開閉判定処理を説明するための図。
本発明に係る瞼開閉検出装置および瞼開閉検出方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る瞼開閉検出装置10を含む車室内用カメラ4が設置された車両1の一例を示す外観図である。図1にはカメラ光軸をz軸、水平軸をx軸とする場合の例を示した。なお、瞼開閉検出装置10は被写体の顔画像にもとづいて被写体の瞼開閉を検出できればよく、顔画像を取得可能であれば、カメラの一部として設けられずともよい。以下の説明では、瞼開閉検出装置10が車室内用カメラ4の一部として設けられる場合の例について示す。
この場合、図1に示すように、車室内用カメラ4は車両1の運転席に座った運転者Dの顔Fを撮影できる位置に設けられるとよい。図1には、車室内用カメラ4が車両1のステアリングコラムカバー2の上面に設けられる場合の例を示したが、ダッシュボード3の上面、インストルメンタルパネル内などに設けられてもよい。より好ましくは、車室内用カメラ4は、運転者Dの顔Fを正面から撮影できるよう、カメラ光軸が運転者Dの顔Fの正中線と交わるように設けられることが好ましく、たとえばハンドル(ステアリングホイール)の回転軸を通るyz平面上にカメラ光軸が位置するように設けられるとよい。
図2(a)は、車室内用カメラ4の一構成例を示す側面図であり、(b)は正面図である。車室内用カメラ4は、プロセッサを備えた瞼開閉検出装置10、光源11、レンズ12、フィルタ13、および撮像素子14を有する。
光源11は、たとえば複数設けられる。以下の説明では、光源11がたとえば880nmや940nmをピーク波長にもつ近赤外光を発光する近赤外光光源である場合の例について示す。なお、光源11として、近赤外光光源にかえて可視光光源や紫外光光源を使用してもよい。
レンズ12は、撮像素子14に集光し、運転者Dの顔Fの像を撮像素子14に結ぶために用いられる。フィルタ13は、光源11が発光する光を透過する。撮像素子14は、少なくとも光源11の発光波長を検出可能な感度を有し、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサにより構成される。撮像素子14は、瞼開閉検出装置10に制御されて、フィルタ13を介して被写体を撮像して被写体の顔画像の画像データを生成し、瞼開閉検出装置10に与える。
なお、撮像素子14は、可視光域と近赤外域との両方の感度を有したものを使用してもよい。この場合、フィルタ13は、たとえば可視光を遮り近赤外光を透過させるための第1の位置と、可視光を遮らない第2の位置との2つの位置のいずれかで位置決め可能に構成されるとよい。瞼開閉の検出技術において、被写体のまばたきを誘発してしまうことから、被写体が眩しさを感じることは好ましくない。この点、近赤外光を利用することにより、夜間やトンネルなど顔Fの照度が不足する場合でも、被写体が眩しさを感じることなく鮮明な顔画像を取得することができる。
続いて、瞼開閉検出装置10のプロセッサによる機能実現部の構成および動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る瞼開閉検出装置10のプロセッサによる実現機能例を示す概略的なブロック図である。
瞼開閉検出装置10は、たとえばプロセッサおよびRAMならびにROMをはじめとする記憶媒体により構成される。瞼開閉検出装置10のプロセッサは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された瞼開閉検出プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、時系列的に連続した画像を用いずとも、正確に目の位置を検出することにより高精度に被写体の瞼の開閉判定を行なう処理を実行する。
瞼開閉検出装置10のRAMは、プロセッサが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。瞼開閉検出装置10のROMをはじめとする記憶媒体は、たとえば車室内用カメラ4の起動プログラム、瞼開閉検出プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。なお、ROMをはじめとする記憶媒体は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録回路を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は、ネットワークを介してまたは光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して更新されてもよい。
なお、本実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、本実施形態では瞼開閉検出装置10の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて瞼開閉検出装置10を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体はプロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
図3に示すように、瞼開閉検出装置10のプロセッサは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された瞼開閉検出プログラムによって、少なくとも画像生成部21、初期検出部22および主識別器23として機能する。これらの各機能実現部21−23は、それぞれプログラムの形態で記憶媒体に記憶されている。
図4は、主識別器23の一構成例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、主識別器23は、輝度補正部31、特徴量算出部32、仮開眼位置識別器33、仮閉眼位置識別器34、第1開閉識別器35、第2開閉識別器36および開閉判定部37を有する。以下の説明において、主識別器23としては、正解と不正解を学習した識別器により構成することができ、たとえばCoHOG識別器により構成できる。
図5は、図4に示す主識別器23により、時系列的に連続した画像を用いずとも、正確に目の位置を検出することにより高精度に被写体の瞼の開閉判定を行なう際の手順を示すフローチャートである。図5において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、画像生成部21は、撮像素子14を制御して顔Fを撮像し、撮像素子14の出力にもとづいて顔画像を生成する。
次に、ステップS2において、初期検出部22は、被写体の顔画像から、たとえば輝度勾配方向共起ヒストグラム(CoHOG:Co-occurrence Histograms of Oriented Gradients)を用いた処理(以下、CoHOG処理という)により、初期位置検出辞書を用いて目の領域を検出する。
初期検出部22が用いる初期位置検出辞書は、目の画像を正解(ポジティブデータ)、目の周辺部分を不正解(ネガティブデータ)として学習した辞書である。すなわち、初期位置検出辞書は、瞼が開いた画像も閉じた画像も、ともに正解として学習させた辞書である。一方、主識別器23が用いる開眼用位置検出辞書および閉眼用位置検出辞書は、初期位置検出辞書よりも解像度の高い入力画像により作成される。また、開眼用位置検出辞書は、瞼が開いた画像のみを正解とし、目の周辺部分を不正解として学習させた辞書である。閉眼用位置検出辞書は、瞼が閉じた画像のみを正解とし、目の周辺部分を不正解として学習させた辞書である。
このため、初期位置検出辞書は、開眼用位置検出辞書および閉眼用位置検出辞書に比べ、位置ずれに強いが、精度には劣る。このため、初期位置検出辞書は、顔画像などの広い領域から目の領域を大まかに検出するのに適している。一方、開眼用位置検出辞書および閉眼用位置検出辞書は、位置ずれに弱い一方で、狭い領域から目の領域を高精度に検出するのに適している。したがって、本実施形態では、まず、初期検出部22により初期位置検出辞書を用いて顔画像から大まかに目の領域を検出させておく。そして、この検出された目の領域を包含する領域について、主識別器23により開眼用位置検出辞書および閉眼用位置検出辞書を用いて高精度に目の領域を検出させる。
なお、本実施形態におけるこれらの辞書は全て、ポジティブとネガティブを逆に学習しても構わない。逆に学習した場合は、尤度にもとづく判定結果を反転させればよいだけである。
次に、ステップS3において、主識別器23の輝度補正部31は、初期検出部22により検出された目の領域に対して輝度ヒストグラムを平坦化する輝度補正処理を行う。輝度補正処理を行うことにより、環境光に対するロバスト性が高まる。
図6は、主識別器23による特徴量算出処理を説明するための図である。
ステップS4において、特徴量算出部32は、初期検出部22により検出された目の領域を包含する走査領域を切り出し、主識別器23の辞書サイズに応じてサイズを正規化する(図6の上側参照)。
次に、ステップS5において、特徴量算出部32は、切り出した走査領域で、この走査領域より小さい走査枠をずらしながら走査し、各走査位置でたとえばCoHOG特徴量などの特徴量を求める。このとき、走査位置の数だけ複数の特徴量が計算される(図6の下側参照)。
図7は、主識別器23による仮開眼位置検出処理および仮閉眼位置検出処理を説明するための図である。
ステップS6において、仮開眼位置識別器33は、走査領域をこの領域よりも小さい走査枠で走査し、各走査位置の特徴量を開眼用位置検出辞書と照合して各走査位置で尤度を求め、被写体の瞼が開いていたと仮定した場合の目の位置である仮開眼位置を検出する。
次に、ステップS7において、仮閉眼位置識別器34は、同様に各走査位置の特徴量を閉眼用位置検出辞書と照合して各走査位置で尤度を求め、被写体の瞼が閉じていたと仮定した場合の目の位置である仮閉眼位置を検出する。
上述の通り、開眼用位置検出辞書は、初期位置検出辞書に比べ、高精細な(高解像度な)、開いた目のデータセットを用いて作成され、瞼が開いていると仮定した場合の目の、より高精度な位置(仮開眼位置)を検出するために用いられる。同様に、閉眼用位置検出辞書は、初期位置検出辞書に比べ、高精細な(高解像度な)、閉じた目のデータセットを用いて作成され、瞼が閉じていると仮定した場合の目の、より高精度な位置(仮閉眼位置)を検出するために用いられる。
また、仮開眼位置および仮閉眼位置の検出方法としては、たとえば特徴量と辞書とを照合した時の尤度が高い座標を採用する方法や、閾値以上の尤度の座標について尤度で重みづけ平均をとった座標を採用するといった方法を用いることができる。
以上のステップS3−7の手順により、仮開眼位置および仮閉眼位置を高精度に検出することができる。
図8は、主識別器23による第1開閉判定処理を説明するための図である。
ステップS6およびS7において、すでに各走査位置における特徴量と辞書とを照合した尤度が求められている。このため、開閉判定部37は、ステップS8においてこれらの尤度にもとづいて瞼の開閉判定を行う。
たとえば、開閉判定部37は、仮開眼位置識別器33の尤度が閾値以下であれば、瞼が閉じているとの判定結果を出力してもよいし、仮閉眼位置識別器34の尤度が閾値以下であれば、瞼が開いていると判定結果を出力してもよい。また、いずれの尤度も閾値以下であれば、判定不能を出力してもよい。なんらかの判定結果を出力した場合は(ステップS9のYES)、一連の手順は終了となる。一方、なんらの判定結果も出力できない場合は(ステップS9のNO)、ステップS10に進む。
ステップS10において、第1開閉識別器35は、仮開眼位置で開眼用開閉判定辞書(第1開閉判定辞書)と照合し、開眼尤度を求める。また、ステップS11において、第2開閉識別器36は、仮閉眼位置で閉眼用開閉判定辞書(第2開閉判定辞書)と照合し、閉眼尤度を求める。
そして、ステップS11において、開閉判定部37は、開眼尤度および閉眼尤度にもとづいて第2開閉判定処理を行なう。
図9は、主識別器23による第2開閉判定処理を説明するための図である。
第1開閉識別器35および第2開閉識別器36は、それぞれ複数かつ同数の要素識別器により構成され、この要素識別器はひとつずつペアで動作する。ペアとなる第1開閉識別器35の要素識別器および第2開閉識別器36の要素識別器の用いる開眼用開閉判定辞書および閉眼用開閉判定辞書は、互いにポジティブとネガティブを入れ替えただけのものである。
複数の要素識別器はそれぞれ、ブロックサイズや輝度閾値などの辞書作成パラメータが互いに異なる開閉判定辞書を用いる。たとえばブロックサイズが小さいと、識別能力は高くなるが、回転や形状変化には弱くなる。一方、ブロックサイズが大きいと、識別能力は落ちるものの形状変化に強くなる。最適な辞書作成パラメータ値はシーンごとに異なるため、1つの代表値に固定してしまうと判定結果の信頼性がシーンごとに変わってしまう。本実施形態に係る開閉判定部37は、辞書作成パラメータが互いに異なる開閉判定辞書を用いる複数の要素識別器を用いる。そして、第1開閉識別器35を構成する複数の要素識別器のそれぞれが求めた尤度および第2開閉識別器36を構成する複数の要素識別器のそれぞれが求めた尤度を用いて被写体の瞼の開閉を判定することで、安定して正確な判定結果を得ることができる(図9参照)。
本実施形態に係る主識別器23は、初期検出部22が検出した目の領域にもとづいて、開いた目のみを正解として学習した仮開眼位置識別器33および閉じた目のみを正解として学習した仮閉眼位置識別器34を用いて、再度目の位置(開いていると仮定した場合の仮開眼位置、閉じていると仮定した場合の仮閉眼位置)を検出することで、高精度に目の位置を求めることができる。
初期検出部22による目の領域の検出では、閉じた目と開いた目が混ざっている初期位置検出辞書を用いるため、位置検出精度が低くなってしまう。一方、主識別器23を用いる方法では、目の位置の検出精度を高めることができるため、瞼開閉判定辞書との照合した時のスコアの信頼性が向上し、瞼開閉の判定結果の信頼性が向上する。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
4…車室内用カメラ
10…瞼開閉検出装置
14…撮像素子
22…初期検出部
31…輝度補正部
33…仮開眼位置識別器
34…仮閉眼位置識別器
35…第1開閉識別器
36…第2開閉識別器
37…開閉判定部

Claims (9)

  1. 被写体の顔を撮像した撮像素子の出力にもとづいて生成された前記被写体の顔画像から、開いた目の画像と閉じた目の画像とを含む目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した初期位置検出辞書を用いて目の領域を検出する初期検出部と、
    前記初期検出部により検出された前記目の領域を包含する領域から、開いた目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した開眼用位置検出辞書を用いて、前記被写体の瞼が開いていたと仮定した場合の目の位置である仮開眼位置を検出する仮開眼位置識別器と、
    前記初期検出部により検出された前記目の領域を包含する領域から、閉じた目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した閉眼用位置検出辞書を用いて、前記被写体の瞼が閉じていたと仮定した場合の目の位置である仮閉眼位置を検出する仮閉眼位置識別器と、
    前記仮開眼位置識別器の出力および前記仮閉眼位置識別器の出力にもとづいて、前記被写体の瞼の開閉の判定結果を出力する開閉判定部と、
    を備えた瞼開閉検出装置。
  2. 前記仮開眼位置識別器は、
    前記開眼用位置検出辞書を用いて、前記目の領域を包含する領域を、この領域より小さい走査枠で走査して各走査位置の尤度を求めて、求めた尤度にもとづいて前記仮開眼位置を求め、
    前記仮閉眼位置識別器は、
    前記閉眼用位置検出辞書を用いて、前記目の領域を包含する領域を前記走査枠で走査して各走査位置の尤度を求め、求めた尤度にもとづいて前記仮閉眼位置を求め、
    前記開閉判定部は、
    前記仮開眼位置識別器の求めた尤度および前記仮閉眼位置識別器の求めた尤度にもとづいて、前記被写体の瞼の開閉を判定する、
    請求項1記載の瞼開閉検出装置。
  3. 正解および不正解の一方を開いた目、他方を閉じた目として学習した第1開閉判定辞書を用いて、前記仮開眼位置について尤度を求める第1開閉識別器と、
    前記第1開閉判定辞書とは正解と不正解とを反転して学習した第2開閉判定辞書を用いて、前記仮閉眼位置について尤度を求める第2開閉識別器と、
    をさらに備え、
    前記開閉判定部は、
    前記第1開閉識別器が求めた尤度および前記第2開閉識別器が求めた尤度を用いて前記被写体の瞼の開閉を判定する、
    請求項1または2に記載の瞼開閉検出装置。
  4. 前記第1開閉識別器および前記第2開閉識別器は、
    それぞれ輝度勾配方向共起ヒストグラムを用いた識別器である、
    請求項3記載の瞼開閉検出装置。
  5. 前記第1開閉識別器および前記第2開閉識別器はそれぞれ、
    互いにブロックサイズが異なる開閉判定辞書を用いる複数の開閉識別器により構成され、
    前記開閉判定部は、
    前記第1開閉識別器を構成する複数の開閉識別器のそれぞれが求めた尤度および前記第2開閉識別器を構成する複数の開閉識別器のそれぞれが求めた尤度を用いて前記被写体の瞼の開閉を判定する、
    請求項4記載の瞼開閉検出装置。
  6. 前記仮開眼位置識別器および前記仮閉眼位置識別器による処理の前に、前記目の領域を包含する領域について輝度ヒストグラムを平坦化するよう輝度補正する輝度補正部、
    をさらに備えた請求項1ないし5のいずれか1項に記載の瞼開閉検出装置。
  7. 前記撮像素子は、
    近赤外光で照明された前記被写体の顔を撮像する、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の瞼開閉検出装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の瞼開閉検出装置と、
    前記撮像素子と、
    を備えた車室内用カメラ。
  9. 被写体の瞼の開閉を検出する瞼開閉検出方法であって、
    前記被写体の顔を撮像した撮像素子の出力にもとづいて前記被写体の顔画像を生成するステップと、
    前記顔画像から、開いた目の画像と閉じた目の画像とを含む目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した初期位置検出辞書を用いて目の領域を検出するステップと、
    前記目の領域を包含する領域から、開いた目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した開眼用位置検出辞書を用いて、前記被写体の瞼が開いていたと仮定した場合の目の位置である仮開眼位置を検出するステップと、
    前記目の領域を包含する領域から、閉じた目の画像を正解、目の周辺の画像を不正解として学習した閉眼用位置検出辞書を用いて、前記被写体の瞼が閉じていたと仮定した場合の目の位置である仮閉眼位置を検出するステップと、
    検出された前記仮開眼位置および前記仮閉眼位置にもとづいて、前記被写体の瞼の開閉の判定結果を出力するステップと、
    を有する瞼開閉検出方法。
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