JP6891792B2 - 測定プログラム、測定装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本件は、測定プログラム、測定装置および測定方法に関する。
カメラで取得した画像を基に、対象物までの距離を測定する技術が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2008−65634号公報 特開平10−285582号公報
例えば、三角測量などで距離を算出するために、照射した参照パターンと受光したパターンとのブロックマッチングを行い、視差に基づく画素ずれ量を検出することで距離を測定することができる。S/N比改善のためには、ブロックマッチングにおけるブロックを拡大することが有効である。しかしながら、この場合、S/N比が高い領域もS/N比が低い領域に分別されるおそれがある。
1つの側面では、本発明は、高S/N比領域と低S/N比領域とを精度よく分別することができる測定プログラム、測定装置および測定方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、測定プログラムは、コンピュータに、参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出する処理と、前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化する処理と、前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する処理と、を実行させる。
高S/N比領域と低S/N比領域とを精度よく分別することができる。
(a)および(b)は距離測定技術の概略を表す図である。 (a)はIRカメラが取得するIR輝度画像を例示する図であり、(b)〜(d)は所定の画素位置における評価関数の算出結果を例示する図である。 (a)〜(e)は高S/N比領域が低S/N比領域に分別される例を表す図である。 (a)〜(d)は分別精度向上の原理を例示する図である。 (a)〜(d)は分別精度向上の原理を例示する図である。 距離測定装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。 距離測定装置の機能ブロック図である。 距離測定装置の動作を表すフローチャートを例示する図である。 距離測定の対象物およびマッチング対象のブロックについて例示する図である。 距離測定の対象物およびマッチング対象のブロックについて例示する図である。 距離測定の対象物およびマッチング対象のブロックについて例示する図である。 (a)〜(d)は輝度差に応じた重み付けを例示する図である。 (a)および(b)は輝度差に応じた重み付けを例示する図である。 グループ化について例示する図である。 グループ化のフローチャートを例示する図である。 (a)〜(c)はグループ化について例示する図である。 グループ化について例示する図である。
実施例の説明に先立って、三角測量を用いた距離測定について説明する。
図1(a)および図1(b)で例示するように、例えば、距離測定技術において、測定装置に備わる発光装置201が赤外線(IR)の参照パターンを対象物に照射し、測定装置に備わるIRカメラ202が対象物から反射した光を受光することで、対象物画像を取得する。
測定装置と対象物との距離が変化すると、三角測量の原理により、対象物画像と参照画像との間で画素ずれが生じる。参照画像とは、IRカメラ202のセンサ面に平行で発光装置201からの距離が規定値に定められた平面に対して参照パターンが照射された場合にIRカメラ202が予め得ておいた画像のことである。対象物画像と参照画像との間で同じ大きさのブロック同士のマッチングを行って画素ずれ量を検出することで、測定装置と対象物との距離を測定することができる。画素ずれ量は、ブロックマッチングにより、対象物画像と参照画像とで同じパターンを探索することで検出することができる。例えば、約14画素ずれの位置でのドットパターンが近い場合、画素ずれ量は14画素と算出することができる。
ブロックマッチングを行うには、注目画素に対し、ある程度の範囲の領域が必要となる。しかしながら、反射光が弱くS/N比が低い領域などは、周辺の領域に対して画素ずれ検出精度が不十分であり、ノイズを含む微小なノイズ領域となる。ノイズ領域は、微小であるため、周辺の情報から補間することが好ましい。
一方、S/N比が低い領域において、さらに反射光が弱い領域や、テカリなどで乱反射が起こる領域や、オクリュージョン領域(影の領域)では、距離を正確に検出できずかつ比較的面積が大きい誤検出領域が生じる。誤検出領域は高S/N比領域と区別するために、例えば距離0と設定しておくことが好ましい。
図2(a)は、IRカメラ202が取得するIR輝度画像を例示する図である。図2(a)では、椅子が撮像されている。ブロックマッチングにおいては、対象物を撮影したIR輝度画像の画素位置ごとに、参照画像に対して横方向に画素をずらしながら、ブロックマッチングの評価関数が算出される。評価関数が小さい(信頼度が高い)値をとる画素ずれが算出されると、当該画素ずれから距離を算出することができる。
評価関数として、例えば、マッチングの両対象の輝度値分布の類似度を表す概念を用いることができる。本実施例においては、一例として、差分二乗和(SSD)、差分絶対和(SAD)、相関係数正規化(NCC)等の、輝度値分布の類似度が高いと小さい値となる評価関数を用いる。参照画像から抜き出したパターン輝度値に対して画素位置をずらしながら、IR輝度画像から抜き出したパターンにおいて、両者の評価関数が一番低くなるところ(信頼性が高いところ)が探索される。差分二乗和や差分絶対和では、輝度値の明るさの影響を受けるので、正規化したNCCの方が精度は高くなる。しかしながら、NCCを用いると、計算量は増える。そこで、IR輝度値を微分し、その微分値のSSDやSADをとってもよい。微分することで、輝度値の明るさの影響を軽減できる。
図2(b)〜図2(d)は、所定の画素位置における評価関数の算出結果を例示する図である。図2(b)〜図2(d)において、横軸は対象とする画素位置における画素ずれ量を示し、縦軸は当該画素ずれ量に対する評価関数を示す。図2(b)は、図2(a)の背もたれ部分203の所定の画素位置における結果である。図2(b)の背もたれ部分203がIRカメラ202のセンサ面に略平行であれば、背もたれ部分203とIRカメラ202との距離は略一定となる。それにより、S/N比が十分に高くなる。したがって、図2(b)で例示するように、評価関数に明確な差が現れ、画素ずれ量を明確に判別できるようになる。
図2(c)は、S/N比が低く、ノイズが現れているノイズ領域の所定の画素位置における結果である。図2(c)は、一例として、図2(a)の座面部分204の所定の画素位置における結果である。座面部分204は、IRカメラ202のセンサ面に対して角度を有していることから、座面部分204とIRカメラ202との距離は、位置に応じて変化する。それにより、ノイズが現れ、S/N比が十分に大きくならない。したがって、図2(c)で例示するように、評価関数の差が小さくなり、画素ずれ量の検出精度が低下する。
図2(d)は、S/N比が低く、オクリュージョン領域(影)や、テカリ等の影響で反射光が戻ってこない誤検出領域の所定の画素位置における結果である。図2(d)は、一例として、反射光が戻ってこない領域の結果である。図2(d)で例示するように、誤検出領域では、評価関数が画素ずれ量に対してランダムな値となり得る。その結果、画素ずれ量の特定が難しくなる。
ノイズ領域や誤検出領域などの低S/N比領域では、ブロックマッチングを行えば、検索範囲内での評価関数が一番小さい値から画素ずれ量を算出することはできる。しかしながら、検出精度が高くないため、画素位置によりばらばらなランダム値として算出される。その結果、誤検出が生じてしまう。
ブロックマッチングにおいて低S/N比領域を検出するため、ブロックを拡大することが考えられる。例えば、縦方向に広げたブロックおよび横方向に広げたブロックの両方を用いることが考えられる。または、ブロックの範囲を拡大し、輝度の情報などに応じて重みを可変とすることが考えられる。これらの手法を用いることで、低S/N比領域の検出精度を改善することができる。しかしながら、この場合、高S/N比領域も低S/N比領域に分別されるおそれがある。
図3(a)は、S/N比が高い高S/N比領域αと、S/N比が低い低S/N比領域βとが隣接する場合を例示する図である。図3(b)は、画素ずれ量が近い画素位置領域のグループを同じ濃さの模様で表示した図である。図3(b)で例示するように、高S/N比領域αは、各画素位置における画素ずれ量が互いに近い値となるため、同じ濃さの模様で表示されている。一方、低S/N比領域βでは、画素ずれ量はランダムとなるため、異なる濃さの複数のグループが混在している。
異なる濃さの複数のグループが混在している領域については、画素ずれ量が互いに異なる小さい領域が密集していることを検出することで、低S/N比領域に分別することができる。したがって、図3(c)で例示するように、高S/N比領域αと低S/N比領域βとが隣接していても、両者を分別することができる。なお、図3(c)では、白の領域が高S/N比領域として分別された領域であり、黒の領域が低S/N比領域として分別された領域である。
しかしながら、ブロックマッチングのブロックを拡大すると、図3(d)で例示するように、低S/N比領域βにおける各グループの面積も大きくなってしまう。例えば、ランダム値の各グループの大きさと、高S/N比領域αの大きさとが近くなってしまう。この場合、ランダム値の各グループと、高S/N比領域αとを分別することが困難となる。例えば、図3(e)で例示するように、高S/N比領域αも低S/N比領域であると分別されてしまうおそれがある。
そこで、以下の実施例では、ブロックマッチングのブロックを拡大しても、高S/N比領域と低S/N比領域との分別を高精度に行うことができる測定装置、測定方法および測定プログラムについて説明する。
まず、高S/N比領域と低S/N比領域との分別精度向上の原理について説明する。各画素について、画素ずれ量(画素ずれ量から算出される距離)が近いものをグループ化する。次に、各グループの面積と、各グループ内での対象物の特性の情報と、を用いて、各グループが高S/N比領域であるか低S/N比領域であるかを分別する。対象物の特性の情報として、ブロックマッチング時における評価関数の信頼性を用いる。上記グループ化されたグループ内で評価関数の信頼性が高いほど(評価関数が低いほど)、高S/N比領域であると分別することができる。
図4(a)は、S/N比が高い高S/N比領域αと、S/N比が低い低S/N比領域βとが隣接する場合を例示する図である。図4(b)は、ブロックマッチングのブロックを拡大した場合において、画素ずれ量が近い画素位置領域のグループを同じ濃さの模様で表示した図である。図4(b)で例示するように、高S/N比領域αは、各画素位置における画素ずれ量が互いに近い値となるため、同じ濃さの模様で表示されている。一方、低S/N比領域βでは、画素ずれ量はランダムとなるため、異なる濃さの複数のグループが混在している。ただし、ブロックマッチングのブロックを拡大したことで、各グループの面積も大きくなっている。
図4(c)は、各グループの信頼性を例示する図である。図4(c)において、模様が薄いほど信頼性が高い(評価関数が小さい)ことを意味する。この結果に対して、面積が第1閾値以上となるグループを高S/N比領域と分別する。面積が第1閾値未満のグループであっても、信頼性が高く評価関数が第2閾値以下となるグループについては、高S/N比領域に分別する。面積が第1閾値未満のグループであって、信頼性が低く評価関数が第2閾値を上回るグループについては、低S/N比領域に分別する。低S/N比領域と判定されたグループのうち、面積が第1閾値よりも小さい第3閾値以上であるものについては誤検出領域に分別する。低S/N比領域と判定されたグループのうち、面積が第3閾値未満のものについては、ノイズ領域に分別する。
図4(d)は、分別結果を例示する図である。図4(d)の例では、高S/N比領域αは、高S/N比領域であると正しく分別されている。また、低S/N比領域βは、各グループの面積が大きかったため、低S/N比領域であると正しく分別されている。
続いて、高S/N比領域と低S/N比領域との分別精度向上の原理について、より具体的な例について説明する。まず、図5(a)で例示するように、高S/N比領域αと、低S/N比領域βとが隣接する場合を例示する図である。低S/N比領域βでは、S/N比が低いため、画素ずれ位置の特定が困難である。高S/N比領域αでは、S/N比が高いため、画素ずれ位置を特定しやすくなっている。しかしながら、高S/N比領域αにおいても、低S/N比領域βに近い境界領域γでは、信頼性が低下して評価関数が比較的大きくなり、画素位置ごとの評価関数だけでは境界領域γを明確に分別することは困難である。
そこで、画素ずれ量が近いグループで評価関数の値を平均化することで、評価関数の境界を明確に区別することができる。境界領域γでは、画素ずれ量を算出する評価関数が最小となる評価値は、画素位置ごとにばらつきが大きくなる。特に、S/N比の改善のため、ブロックマッチングのブロックを拡大した場合には境界領域γで影響を受けやすく、境界領域γの各画素位置では評価関数は比較的大きい(直接の値としての信頼度は低い)。そのため、各画素位置の評価関数単独で、境界領域γを分別することは困難である。そこで、S/N比が良い領域と比較して、評価関数単独の値は多少大きい(直接の値としての信頼度が低い)条件においても画素ずれ値の検出精度は向上していることに着目することができる。
具体的には、図5(b)で例示するように、画素ずれ量が近い画素をグループ化する。図5(b)は、各画素位置の画素ずれ量をハッチの濃淡で表している。図5(b)において、それぞれの「〇」は画素位置を表している。実線で囲んだ領域は、画素ずれが近いグループである。図5(c)は、各画素位置の評価関数を模様の濃淡で表している。
次に、図5(d)で例示するように、各グループ内の各画素位置の評価関数を平均化する。単純な相加平均を用いてもよいが、重み付け平均などを行ってもよい。この平均化処理によって、高S/N比領域と低S/N比領域との分別精度を向上させることができる。高S/N比領域のグループ内では、評価関数が低い画素位置および評価関数があまり低くない画素位置も含まれている。したがって、平均化処理によって比較的信頼性は上がるが、低S/N比領域のグループの評価関数はあまり低くないため、平均処理によっても評価関数はあまり低くならない(信頼度が低いまま)。したがって、分別が可能となる。
以下、本実施例に係る距離測定装置100の具体的な構成およびその動作について説明する。図6は、距離測定装置100のハードウェア構成を例示するブロック図である。図6で例示するように、距離測定装置100は、CPU101、RAM102、記憶装置103、表示装置104、発光装置105、撮影装置106などを備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。
CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。表示装置104は、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等であり、距離測定の結果などを表示する。発光装置105は、距離測定の対象物に対して参照パターンを照射する装置であり、例えば、赤外線照射装置である。参照パターンは、一例としてランダムなドットパターンなどである。撮影装置106は、対象物からの反射光を受光することで画像を生成する装置であり、例えば、IRカメラである。
図7は、距離測定装置100の機能ブロック図である。図7で例示するように、CPU101が距離測定プログラムを実行することによって、距離測定装置100内に、画素ずれ算出部10、グループ化部20、第1分別部30、第2分別部40、距離算出部50などが実現される。これらの各機能は、専用の回路などのハードウェアで実現されてもよい。
図8は、距離測定装置100の動作を表すフローチャートを例示する図である。以下、距離測定装置100の動作について説明する。まず、画素ずれ算出部10は、対象物画像の各画素位置の画素ずれ量を算出する(ステップS1)。具体的には、画素ずれ算出部10は、撮影装置106から対象物画像を取得する。次に、画素ずれ算出部10は、対象物画像において、対象画素位置を含むブロックを抽出する。次に、画素ずれ算出部10は、データベースなどに格納されている参照画像を取得する。本実施例においては、参照画像とは、撮影装置106のセンサ面に平行で発光装置105からの距離が規定値に定められた平面に対して参照パターンが照射された場合に撮影装置106が予め得ておいた画像のことである。次に、画素ずれ算出部10は、参照画像において、ブロックに対応する範囲を参照ブロックとして抽出する。次に、画素ずれ算出部10は、ブロックと参照ブロックとに対して、評価関数を算出する。評価関数として、例えば、マッチングの両対象の輝度値分布の類似度を表す概念を用いることができる。本実施例においては、一例として、差分二乗和、差分絶対和、相関係数正規化等の、輝度値分布の類似度が高いと小さい値となる評価関数を用いる。次に、画素ずれ算出部10は、上述の動作の繰り返しにおいて、算出された評価関数の最小値を算出する。画素ずれ算出部10は、算出された最小値から得られる画素ずれ量を算出する。以上の動作が対象画素位置を含む探索範囲(参照画像においてブロックを含む所定範囲)の全てにおいて繰り返される。画素ずれ算出部10は、最後に算出された最小値から画素ずれ量を検出する。
例えば、画素ずれ算出部10は、ブロックマッチングにおけるブロックを交差する2方向に拡大することで、S/N比の改善を図る。図9は、距離測定の対象物60およびマッチング対象のブロック70について例示する図である。図9で例示するように、対象物60は、例えば、発光装置105の光軸に垂直で撮影装置106のセンサ面に対して平行な平行面61と、当該センサ面に非平行な非平行面62とを備えている。図9の例では、撮影装置106のセンサ面をなす互いに直交する軸をX軸およびY軸とする。X軸は、発光装置105と撮影装置106とを結ぶ線の方向である。Z軸は、X軸およびY軸と直交する軸である。図9の例では、Z軸は、撮影装置106と対象物60との距離方向を表している。
図9で例示するように、非平行面62では、XY平面における画素ずれ量がドットごとに変動する。図9の例では、ドットのX軸方向(以下、横方向とも称する)の画素ずれ量は、Y軸方向(以下、縦方向とも称する)の位置に応じて異なっている。一方で、パターンマッチングには、マッチング対象のブロック70がある程度の大きさの領域を有していることが好ましい。しかしながら、ブロックサイズが大きいと、受光パターンの画素ずれ量にバラツキが生じて特定することができず、マッチング精度が劣化する。
ブロック70を縦方向に狭くする場合、画素ずれ量のばらつきが抑制されて縦方向の分解能は上がるが、唯一無二のランダムな受光パターンの位置を識別するには、ある程度のブロックサイズが必要である。したがって、ブロック70を縦方向に狭くしてブロックを小さくすると、マッチング精度が悪化するおそれがある。そこで、ブロックサイズを確保するため、ブロック70を縦方向に狭くするとともに横方向に広げた横長ブロック71を用いる。この場合、縦方向の分解能が上がることから、非平行面62の距離変化に対しては対応することができる。しかしながら、横方向の分解能が悪くなる。例えば、図10で例示するように、X軸の端部では対象物60が存在せずに反射光が戻ってこない領域も横長ブロック71の範囲に含まれてしまう。
そこで、図11で例示するように、横長ブロック71および縦長ブロック72を互いに重複させて両方でマッチング処理を行い、良好な結果が得られる方のブロックを用いたマッチング結果を採用する。この場合、図11で例示するように、いずれか一方の方向において対象物60が存在せずに反射光が戻ってこない領域が含まれていても、画素ずれ量を検出することができる。
または、画素ずれ算出部10は、ブロックマッチングにおけるブロックを拡大するとともに、輝度値の差分に応じた重み付けを行う。図12(a)は、ブロック70を例示する図である。図12(a)の例では、Y軸方向の中心領域Cに部品が位置し、Y軸方向の上部領域Uと下部領域Lとに平行面61が位置している。図12(a)で例示するように、平行面61と部品の位置が異なっていることから、平行面61と部品とが重なるブロック70において、平行面61と部品との間で、ドットのX軸方向の画素ずれ量が異なっている。なお、パターンマッチングには、マッチング対象のブロック70がある程度の大きさの領域を有していることが好ましい。しかしながら、ブロックサイズが大きいと、図12(a)のブロック70のように平行面61と部品とで画素ずれ量が異なることから、画素ずれ量にバラツキが生じて特定することができず、マッチング精度が劣化する。特に、部品からの反射光の輝度値が平行面61からの反射光の輝度値よりも低い場合には、当該マッチング精度の劣化が顕著となる。
そこで、画素ずれ算出部10は、評価関数の算出に際して、輝度差に応じて各画素の重みを変更する。例えば、画素ずれ算出部10は、評価関数の算出に際して、輝度差が大きい画素の情報の重みを小さくする。まず、図12(b)で例示するように、部品が黒っぽい色を有していることで、中心領域Cの輝度が閾値未満に低くなっているものとする。図12(b)の網掛け部分は、輝度が低いことを表している。網掛けが無い部分は、輝度が高いことを表している。図12(c)、図12(d)、図13(a)および図13(b)でも同様である。この場合において、ブロック70の中心画素位置pの輝度値をJ(p)とし、中心領域Cの画素位置qaの輝度値をJ(qa)とし、上部領域Uの画素位置qbの輝度値をJ(qb)とする。中心画素位置pおよび画素位置qaが位置する中心領域Cの輝度は低くなるため、輝度差{J(qa)−J(p)}は小さくなる。一方、上部領域Uの輝度は高くなることから、輝度差{J(qb)−J(p)}は大きくなる。この輝度差が大きい画素の重みを、当該輝度差に応じて小さくする。例えば、輝度差が大きいほど、重みをより小さくする。
図12(c)の例では、上部領域Uおよび下部領域Lに部品が位置し、中心領域Cに平行面61が位置している。それにより、中心領域Cの輝度が高く、上部領域Uおよび下部領域Lの輝度が低くなっている。この場合、本来であれば輝度が高い中心領域Cの情報のみを用いたいため、輝度差が大きい場合に重みを小さくしたい。しかしながら、輝度が大きい中心領域Cでは輝度のバラツキが大きくなるため、輝度差{J(qa)−J(p)}がマイナスになる場合には、重みを緩めることが好ましい。例えば、中心領域Cの輝度が閾値以上である場合、図12(b)の場合と比較して、輝度差に応じて重みを小さくする度合を小さくする。
次に、もともと輝度値が高い領域では、輝度値のバラツキが大きくなっている。例えば、平行面61の領域では、輝度値のバラツキが大きくなるものの、いずれの位置においても輝度値が高くなる。この場合には、輝度差が大きくなる画素の重みを小さくしない。図12(d)は、ブロック70に部品が重なっていない場合を例示する図である。図12(d)の例では、ブロック70のいずれの領域においても輝度値のバラツキが大きいため、輝度差{J(qa)−J(p)}および輝度差{J(qb)−J(p)}の両方とも大きくなる場合がある。しかしながら、中心画素位置pの輝度値J(p)、画素位置qaの輝度値J(qa)および画素位置qbの輝度値J(qb)のいずれも高い値になる。そこで、この場合には、輝度差が大きい画素について重みを小さくしない。例えば、中心画素位置p、画素位置qaおよび画素位置qbのいずれにおいても輝度が閾値以上であれば、画素位置qaおよび画素位置qbのいずれの重みを小さくしない。
また、画素ずれ算出部10は、評価関数の算出に際して、空間位置差(距離)に応じて重みを変更する。中心画素位置pと画素位置qaとの距離を||p−qa||とする。中心画素位置pと画素位置qbとの距離を||p−qb||とする。例えば、画素ずれ算出部10は、中心画素位置pに近い画素位置qaよりも、中心画素位置pから遠い画素位置qbの重みを小さくするように設定されている。すなわち、画素ずれ算出部10は、中心画素位置pとの空間位置差が大きい画素ほど、重みを小さくするように設定されている。
この場合において、中心画素位置pの輝度値J(p)が低い場合はSN比が低いため、中心画素位置pよりもより距離(空間位置差)が大きい画素の情報を用いることが好ましい。そこで、画素ずれ算出部10は、空間位置差が大きい画素の重みを大きくしてもよい。例えば、図13(a)で例示するように、ブロック70の全体の輝度が低い場合には、ブロック70の中心画素位置pやブロック70の全体が明るい場合と比較して、中心画素位置pから遠い画素位置qbの重みも大きくする。例えば、中心画素位置p、画素位置qaおよび画素位置qbのいずれにおいても輝度が閾値未満であれば、画素位置qaおよび画素位置qbのいずれの重みを大きくする。なお、図13(b)で例示するように、中心領域の周りが明るい場合は、輝度差により重みを小さくできるので、輝度差による重みと併用することが好ましい。
画素ずれ算出部10は、各画素位置の画素ずれ量および各画素位置の評価関数をグループ化部20に渡す。
再度図8を参照し、次に、グループ化部20は、グループ番号をゼロに初期化する(ステップS2)。次に、グループ化部20は、対象物画像の各画素位置の画素ずれ量が関連付けられた画素ずれマップにおいて、注目画素と周辺画素との差分絶対値が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、グループ化部20は、図14で例示するように、注目画素と、その周辺の8画素のいずれかとの差分絶対値が閾値未満であるか否かを判定する。図14の例では、|13−10|=3が閾値以下であるか否かを判定する。
ステップS3において「No」と判定された場合、以下のステップS4は実行されない。ステップS3において「Yes」と判定された場合、グループ化部20は、注目画素と周辺画素のグループ番号によって場合分けし、グループ番号付け替えと、要素数および評価関数の和を算出する(ステップS4)。具体的には、図15で例示するように、グループ化部20は、注目画素のグループ番号がゼロであるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11で「Yes」と判定された場合、グループ化部20は、周辺画素のグループ番号がゼロであるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12で「Yes」と判定された場合、グループ化部20は、処理1を行う。例えば、図16(a)で例示するように、注目画素のグループ番号がゼロで、周辺画素のグループ番号もゼロであれば、番号を1増やして両者のグループ番号を1にする。この場合の要素数は2である。
ステップS12で「No」と判定された場合、グループ化部20は、処理2を行う。図16(b)で例示するように、注目画素のグループ番号がゼロで、周辺画素のグループ番号がゼロ以外であれば、注目画素のグループ番号を当該周辺画素のグループ番号に合わせる。したがって、両者のグループ番号を2にする。この場合、要素数を1増やす。
ステップS11で「No」と判定された場合、グループ化部20は、周辺画素のグループ番号がゼロであるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13で「Yes」と判定された場合、グループ化部20は、処理3を行う。図16(c)で例示するように、注目画素のグループ番号がゼロ以外で、周辺画素のグループ番号がゼロであれば、当該周辺画素のグループ番号を注目画素のグループ番号に合わせる。したがって、両者のグループ番号を2にする。この場合、要素数を1増やす。
ステップS13で「No」と判定された場合、グループ化部20は、注目画素のグループ番号が周辺画素のグループ番号と異なるか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14で「Yes」と判定された場合、グループ化部20は、処理4を行う。図17で例示するように、注目画素のグループ番号がゼロ以外で、周辺画素のグループ番号と異なっている場合、それぞれのグループの要素数を比較する。次に、要素数の小さいグループ番号を、要素数の大きいグループ番号とする。次に、要素数の小さいグループの要素数をプラスする。なお、ステップS14で「No」と判定された場合、処理1〜処理4は行われない。
グループ化部20は、ステップS3およびステップS4を、注目画素の8個の周辺画素に対して繰り返す。さらに、グループ化部20は、当該繰り返しを、対象画像の縦横全画素に対して繰り返す。
次に、グループ化部20は、グループ化されていない領域(要素数=1)に、グループ番号を付す(ステップS5)。次に、グループ化部20は、グループごとの要素数と、評価関数の和とから、平均値を算出する(ステップS6)。具体的には、グループ化部20は、(評価関数の和)/(要素数)を算出する。
次に、第1分別部30は、各グループが高S/N比領域であるか低S/N比領域であるかを分別する(ステップS7)。具体的には、第1分別部30は、注目グループの面積が第1閾値以上であれば、当該グループを高S/N比領域に分別する。また、第1分別部30は、注目グループの面積が第1閾値未満であっても、信頼性が高く評価関数が第2閾値以下となる場合には高S/N比領域に分別する。第1分別部30は、それ以外のグループに対しては、低S/N比領域に分別する。
次に、第2分別部40は、各低S/N比領域が誤検出領域であるかノイズ領域であるかを分別する(ステップS8)。具体的には、第2分別部40は、面積が第1閾値よりも小さい第3閾値以上となる低S/N比領域を、誤検出領域に分別し、面積が第3閾値未満となる低S/N比領域を、ノイズ領域として分別する。
なお、第2分別部40は、低S/N比領域に対して、膨張処理および収縮処理を行ったうえで、低S/N比領域の面積が上記閾値以上であるか否かを判定してもよい。この場合、低S/N比領域の分別精度が向上する。
次に、距離算出部50は、高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量を距離に換算する(ステップS9)。例えば、三角測量を用いることができる。距離算出部50は、画素ずれ量を、参照パターンの発光位置または対象物画像の撮影位置と対象物との距離に換算する。距離算出部50は、ノイズ領域の画素ずれ量については、周囲の画素位置の画素ずれ量から補間する。距離算出部50は、誤検出領域については、距離を算出しない。または、距離算出部50は、誤検出領域については、距離をゼロなどにする。以上の処理により、対象物60の各部と撮影装置106との距離を求めることができるとともに、対象物60の形状を求めることができる。
本実施例によれば、参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて対象物画像における各画素の画素ずれ量が算出される。対象物画像において画素ずれ量に基づいて画素がグループ化され、各グループにおける各画素の評価関数が平均化される。各グループにおける面積と平均化された評価関数とを用いて、各グループが分別される。それにより、各グループを高S/N比領域と低S/N比領域とに精度よく分別することができる。その結果、参照パターンの発光位置または対象物画像の撮影位置と対象物との距離の算出精度が向上する。
面積が閾値以上となるグループを高S/N比領域に分別することができる。評価関数の平均値が閾値以下となるグループを高S/N比領域に分別することができる。面積が閾値未満で評価関数の平均値が閾値を上回るグループを低S/N比領域に分別することができる。低S/N比領域について、面積が閾値以上であるものについては誤検出領域に分別し、面積が当該閾値未満のものについてはノイズ領域に分別することができる。
上記例において、画素ずれ算出部10が、参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出する画素ずれ算出部の一例として機能する。グループ化部20が、前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化するグループ化部の一例として機能する。第1分別部30が、前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する分別部の一例として機能する。距離算出部50が、高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する距離算出部の一例として機能する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出する処理と、
前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化する処理と、
前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する処理と、を実行させることを特徴とする測定プログラム。
(付記2)
前記対象物画像において画素ずれ量の差が閾値以下となる画素をグループ化することを特徴とする付記1記載の測定プログラム。
(付記3)
前記分別する処理において、面積が閾値以上となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする付記1または2に記載の測定プログラム。
(付記4)
前記分別する処理において、平均化された前記評価関数が閾値以下となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の測定プログラム。
(付記5)
前記分別する処理において、面積が閾値未満で平均化された前記評価関数が閾値を上回るグループを低S/N比領域に分別することを特徴とする付記3または4に記載の測定プログラム。
(付記6)
前記コンピュータに、前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する処理を実行させることを特徴とする付記3〜5のいずれか一項に記載の測定プログラム。
(付記7)
前記分別する処理において、前記低S/N比領域について、面積が閾値以上であるものについては誤検出領域に分別し、面積が当該閾値未満のものについてはノイズ領域に分別し、
前記コンピュータに、前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する処理を実行させ、
前記距離を算出する処理において、前記ノイズ領域の画素ずれ量を周辺の画素位置の画素ずれ量で補間し、前記距離の算出に用いることを特徴とする付記5記載の測定プログラム。
(付記8)
参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出する画素ずれ算出部と、
前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化するグループ化部と、
前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する分別部と、を備えることを特徴とする測定装置。
(付記9)
前記グループ化部は、前記対象物画像において画素ずれ量の差が閾値以下となる画素をグループ化することを特徴とする付記8記載の測定装置。
(付記10)
前記分別部は、面積が閾値以上となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする付記8または9に記載の測定装置。
(付記11)
前記分別部は、平均化された前記評価関数が閾値以下となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする付記8〜10のいずれか一項に記載の測定装置。
(付記12)
前記分別部は、面積が閾値未満で平均化された前記評価関数が閾値を上回るグループを低S/N比領域に分別することを特徴とする付記10または11に記載の測定装置。
(付記13)
前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する距離算出部を備えることを特徴とする付記10〜12のいずれか一項に記載の測定装置。
(付記14)
前記分別部は、前記低S/N比領域について、面積が閾値以上であるものについては誤検出領域に分別し、面積が当該閾値未満のものについてはノイズ領域に分別し、
前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する距離算出部を備え、
前記距離算出部は、前記ノイズ領域の画素ずれ量を周辺の画素位置の画素ずれ量で補間し、前記距離の算出に用いることを特徴とする付記12記載の測定装置。
(付記15)
画素ずれ算出部が、参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出し、
グループ化部が、前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化し、
分別部が、前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する、ことを特徴とする測定方法。
(付記16)
前記対象物画像において画素ずれ量の差が閾値以下となる画素をグループ化することを特徴とする付記15記載の測定方法。
(付記17)
前記分別部は、面積が閾値以上となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする付記15または16に記載の測定方法。
(付記18)
前記分別部は、平均化された前記評価関数が閾値以下となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする付記15〜17のいずれか一項に記載の測定方法。
(付記19)
前記分別部は、面積が閾値未満で平均化された前記評価関数が閾値を上回るグループを低S/N比領域に分別することを特徴とする付記17または18に記載の測定方法。
(付記20)
前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する距離算出部を備えることを特徴とする付記17〜19のいずれか一項に記載の測定方法。
(付記21)
前記分別部は、前記低S/N比領域について、面積が閾値以上であるものについては誤検出領域に分別し、面積が当該閾値未満のものについてはノイズ領域に分別し、
距離算出部が、前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出し、
前記距離算出部は、前記ノイズ領域の画素ずれ量を周辺の画素位置の画素ずれ量で補間し、前記距離の算出に用いることを特徴とする付記19記載の測定方法。
10 画素ずれ算出部
20 グループ化部
30 第1分別部
40 第2分別部
50 距離算出部
60 対象物
70 ブロック
100 距離測定装置

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出する処理と、
    前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化する処理と、
    前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する処理と、を実行させることを特徴とする測定プログラム。
  2. 前記対象物画像において画素ずれ量の差が閾値以下となる画素をグループ化することを特徴とする請求項1記載の測定プログラム。
  3. 前記分別する処理において、面積が閾値以上となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする請求項1または2に記載の測定プログラム。
  4. 前記分別する処理において、平均化された前記評価関数が閾値以下となるグループを高S/N比領域に分別することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定プログラム。
  5. 前記分別する処理において、面積が閾値未満で平均化された前記評価関数が閾値を上回るグループを低S/N比領域に分別することを特徴とする請求項3または4に記載の測定プログラム。
  6. 前記コンピュータに、前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する処理を実行させることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の測定プログラム。
  7. 前記分別する処理において、前記低S/N比領域について、面積が閾値以上であるものについては誤検出領域に分別し、面積が当該閾値未満のものについてはノイズ領域に分別し、
    前記コンピュータに、前記高S/N比領域の各画素位置の画素ずれ量から、前記参照パターンの発光位置または前記対象物画像の撮影位置と前記対象物との距離を算出する処理を実行させ、
    前記距離を算出する処理において、前記ノイズ領域の画素ずれ量を周辺の画素位置の画素ずれ量で補間し、前記距離の算出に用いることを特徴とする請求項5記載の測定プログラム。
  8. 参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出する画素ずれ算出部と、
    前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化するグループ化部と、
    前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する分別部と、を備えることを特徴とする測定装置。
  9. 画素ずれ算出部が、参照パターンが照射された対象物からの反射光から取得された対象物画像と、参照画像とからそれぞれ抽出したブロック同士をマッチングし、当該マッチングの評価関数に基づいて前記対象物画像における各画素の画素ずれ量を算出し、
    グループ化部が、前記対象物画像において画素ずれ量に基づいて、前記対象物画像の画素をグループ化し、各グループにおける各画素の前記評価関数を平均化し、
    分別部が、前記各グループにおける画素の面積と平均化された前記評価関数とを用いて、前記各グループを分別する、ことを特徴とする測定方法。
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