JP6889821B2 - 部品移行制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、供給通路部材に沿って移動してきた部品を、進退作動式の移送部材の受入凹部に保持した後、目的箇所へ移行する形式のもの関している。
特開2008−201580号公報には、直進フィーダから出てきた部品を移行ヘッド部材で受け止めた後、この移行ヘッド部材を上昇させてロボット装置で把握し、目的箇所へ送給することが記載されている。あわせて、直進フィーダからの部品突き出しを禁止するための規制部材も記載されている。
特開2008−201580号公報
上記特許文献に記載されている技術は、複数の部品を一斉に移行させる構成ではなく、部品が直進フィーダから異常な状態で突出することに対する配慮が何もなされていない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、供給通路部材からの部品が移送部材の受入凹部に進入する速度と、供給通路部材における部品移動速度に所定の速度差を付与するとともに、供給通路部材からの部品突出を移送部材で抑制すること目的とする。
請求項1記載の発明は、
搬送動力により供給通路部材に沿って移動してきた部品が、進退作動式の移送部材に設けた複数の受入凹部に順次保持された後、移送部材が移行して部品を目的箇所へ移送する形式のものであって、
受入凹部に、部品の吸引手段と、部品の位置決めを行うストッパ部材が配置され、
受入凹部に進入してきた部品を検知するセンサーが配置され、
吸引手段による受入凹部への部品進入速度は、前記供給通路部材における部品の移動速度よりも速く設定され、
受入凹部に進入してきた部品が前記ストッパ部材に当たるか、または当たる直前に発せられた前記センサーの部品検知信号によって、前記搬送動力の動作を停止させて、受入凹部に入りきった1番目の部品と、供給通路 部材内の2番目の部品の間に間隔が形成されるように構成し、
前記移送部材の進退方向に伸びた平坦な横側面に、
受入凹部の入口開口が並んだ状態で形成された細長い形状の第1エリアと、前記供給通路部材の出口開口を閉じる封鎖面が移送部材の進退方向にわたって形成された細長い形状の第2エリアが、平行に並んだ状態で設けられ、
受入凹部に部品を順次進入させるときには、第1エリアが出口開口に沿って往路移動をし、出口開口からの部品突出を禁止するときには、第2エリアが出口開口に沿って復路移動をするように、出口開口に対する第1エリアと第2エリアの対応位置を変換する変換機構が設けられていることによって、前記移送部材に、前記往路移動と前記復路移動と前記変換機構による位置変換動作によるスクエアーモーションを付与したことを特徴とする部品移行制御装置である。
例えば、搬送動力で振動する直進フィーダの場合、直進フィーダの部品通路部材から送り出された部品の先端部分が、移送部材に設けた受入凹部に進入すると、吸引手段による吸引力によって急速に受入凹部内に進入し、ストッパ部材で受け止められて停止する。1番目の部品が高速で受入凹部に進入すると、供給通路部材における部品の移動速度は吸引手段による進入速度よりも遅いので、1番目の部品と2番目の部品の間に間隔ができ、この間隔が維持された状態で供給通路部材の搬送動作を停止すると、2番目の部品は供給通路部材から突き出ない状態になる。
このような部品進入の際、すなわち部品がストッパ部材に当たるか、または当たる直前にセンサーが部品を検知し、その部品検知信号をトリガーにして、供給通路部材の搬送動力の運転を停止するので、2番目の部品は供給通路部材から突き出ることがなく、1番目の部品に接触することが回避できて、移送部材がつぎの位置に移動するときに、部品同士の干渉が防止でき、円滑な移動ができて信頼性の高い装置がえられる。つまり、1番目の部品位置を根拠とする検知信号で、2番目の部品挙動を制御するので、2番目の部品に対する挙動制御が正確に達成される。
受入凹部に部品を順次進入させるときには、第1エリアが供給通路部材の出口開口に沿って出口開口に対応しながら移動し、この移動途上で受入凹部と出口開口が合致する毎に移送部材が停止し、この停止中に部品が受入凹部に送り込まれる。これが終了すると、つぎの受入凹部に同様にして部品送給がなされる。出口開口からの部品突出を禁止するときには、第2エリアが出口開口に沿って出口開口に対応しながら移動する。出口開口に対する第1エリアと第2エリアの相対位置を上述のような状態にするために、出口開口に対する第1エリアと第2エリアの対応位置を変換する変換機構が設けられている。
すなわち、各受入凹部への部品受け入れ時には、第1エリアが供給通路部材の出口開口に対応する位置を移動するので、部品は順次受入凹部へ正確に導入される。ついで、各受入凹部が部品で満たされると、上記変換機構の動作で移送部材全体が移動し、供給通路部材の出口開口は第2エリアに対応する。このような対応状態で移送部材が復帰するので、復帰時における供給通路部材からの部品突出を禁止し、円滑な移送部材の動作がえられる。
上述のような第1エリアと第2エリアを形成することは、移送部材の横側面に第1エリアと第2エリアを平行させて配置すればよく、部品の受け入れを可としたり、不可としたりする構造が簡素化され、装置のコンパクト化にとって有効である。
本発明は、上述のような装置発明であるが、以下に記載する実施例から明らかなように、動作過程等を特定した方法発明として存在させることができる。
装置全体の平面図である。 図1に示した装置を下側から見た側面図である。 図1に示した装置を右側から見た側面図である。 移送部材を進退させる構造例を、原理的に示す図である。 部品の移載状態を示す平面図である。 移送部材の動作過程を示す側面図である。 移送部材のスクエアーモーションを示す立体図である。 制御系統を示す系統図である。 移行対象とされる部品の立体図である。
つぎに、本発明の部品移行制御装置を実施するための形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の実施例を示す。
最初に、移行される部品について説明する。
図9に示すように、対象部品としては、同図(A)に示すように、鋼板をハット型に屈曲させた部品や、同図(B)に示すように、直方体型の部品など、種々なものがある。この実施例では、同図(B)に示した細長い直方体の部材である。
図9(B)に示した部品1は、鉄製であり、寸法は厚さ3.5mm、幅8mm、長さ30mmである。
つぎに、供給通路部材について説明する。
水平方向の配置姿勢とされた供給通路部材2は、断面が上方に開放したコ字型であり、そこに形成された供給通路3内を部品1が通過する。供給通路部材2は、搬送動力によって搬送機能が付与されたもので、搬送振動によって部品1が移送される。ここでは、一般的に採用されている振動式の直進フィーダ4の形式であり、機枠などの静止部材5に固定した基板6と、供給通路部材2の下側に固定した支持板7の間に傾斜した板ばね8が設けられ、基板6に固定した電磁石9によって供給通路部材2が加振されることにより、部品移送がなされる。電磁石9への通電を停止することにより、部品搬送が停止される。
直進フィーダ4は、静止部材5に結合されており、供給通路部材2は搬送振動を受けるもので、振動中であっても、一定の箇所に位置している。つまり、微振動なので実質的には静止している。供給通路部材2に搬送力を付与する他の手段としては、エアシリンダの進退動作で部品1を移送することも可能である。図示していないが、パーツフィーダから通路部材10が伸びてきており、この通路部材10が前記供給通路部材2に連続している。
つぎに、移送部材について説明する。
移送部材12は、四角い断面の細長い部材で構成され、進退駆動手段13によって進退する。移送部材12の進退動作は、エアシリンダの進退動作によるもの、回転歯車で駆動される進退ベルトによるものなど、種々なものが採用できる。ここでは図4に原理的に示すように、電動モータの回転を進退動作に変換する形式であり、電動モータ14の回転がベルト15を介して搬送軸16に伝えられる。搬送軸16には雄ねじが形成され、雌ねじが形成された管状の進退部材17にねじ込まれている。この進退部材17にブラケット18を介して移送部材12が結合してある。このような搬送軸16と進退部材17の組み合わせは、一般にボールスクリュー機構として知られている。
移送部材12の上部に、部品1を導入する受入凹部19が形成されている。受入凹部19は、供給通路部材2の供給通路3から出てきた部品1を受け入れることができるように、供給通路3に直線的に連通した位置関係とされている。すなわち、供給通路3の出口開口11と、受入凹部19の入口開口21が合致した位置関係とされている。この移送部材12には、受入凹部19が4つ設けてあり、各受入凹部19の間隔は目的箇所の寸法的状況に合わせて設定してある。この部品1の場合は、受入凹部19のピッチは18mmである。
受入凹部19の断面寸法は、部品1の断面寸法よりも僅かに大きくしてある。移送部材12の進退方向は、供給通路部材2の移送方向に対して、直交している。したがって、受入凹部19の長手方向と移送部材12の進退方向も直交している。このような直交関係が成立するように、上記進退駆動手段13の構造が設定してある。
受入凹部19の部品進入方向の最奥部にストッパ部材20が取り付けてある。ストッパ部材20は、受入凹部19の端部開放部を閉鎖するように配置され、その内面がストッパ面22とされている。
部品1を受入凹部19へ引き込む吸引手段としては、永久磁石式、空気吸引式など、種々なものが採用できる。ここでは、前者の永久磁石であり、符号24で示されている。永久磁石24の機能は、部品1を受入凹部19の奥に向って引き込むこと、および部品1を受入凹部19の底面25とストッパ面22に吸着させて、部品1を受入凹部19内の所定位置に静止させることである。ここでは、図5に示すように、円形の永久磁石24を、ストッパ部材20と移送部材12の両方にまたがった状態で埋設してある。
吸引手段である永久磁石24による受入凹部19への部品進入速度は、供給通路部材2における部品1の移動速度よりも速く設定されている。永久磁石24の吸引力を加減して、供給通路3における部品1の移動速度よりも、受入凹部19への部品進入速度が速くなるように設定してある。
つぎに、センサーについて説明する。
受入凹部19に進入してきた部品1がストッパ部材20に当たるか、または当たる直前に部品1を検知するセンサー26が設けてある。センサー26は、図5(B)に示すように、静止部材5から起立している支柱27に取り付けられている。センサー26の形式は、一般的に使用されているもので、近接スイッチ式や光電スイッチ式である。センサー26は、受入凹部19の奥側の端部上方に配置してある。部品1がストッパ部材20に当たるか、または当たる直前の段階で発せられたセンサー26の部品検知信号によって、直進フィーダ4の動作が制御される。
部品1がストッパ部材20に当たるか、または当たる直前の段階で発せられたセンサー26の部品検知信号をトリガー信号にして、直進フィーダ4の電磁石9の動作を停止すると、供給通路部材2における部品1の移動速度よりも、受入凹部19への部品進入速度が速くなるように設定してあるので、部品1が受入凹部19内に入りきったとき、すなわち部品1がストッパ面22に受け止められたとき、受入凹部19内の1番目の部品1と、供給通路3内の2番目の部品1との間に間隔L4が形成される。
つぎに、第1エリアと第2エリアについて説明する。
四角い断面の細長い部材で構成された移送部材12の横側面に供給通路部材2の端面が対向していて、その出口開口11から部品1が受入凹部19に移載されるようになっている。出口開口11に対面している移送部材12の横側面は、符号28で示してある。この横側面28の上側に受入凹部19の入口開口21が横並び状態で4つ配置され、これら入口開口21全体を含む細長い範囲が第1エリア29であり、図6(A)や図7の上側に鎖線ハッチングを施した状態で示されている。なお、移送部材12の進退方向に伸びた平坦な側面が、横側面28である。
供給通路部材2の出口開口11を閉じる封鎖面が、横側面28の進退方向にわたって形成されており、これが第2エリア30とされている。第1エリア29と第2エリア30は、上下に並んだ状態で配置してある。
受入凹部19に部品1を順次進入させるときには、出口開口11が入口開口21に合致した位置で移送部材12が停止して、部品1の進入がなされ、その後、つぎの受入凹部19に向けて第1エリア29が出口開口11に沿って移動する。出口開口11からの部品突出を禁止するときには、第2エリア30が出口開口11に沿って移動するように、出口開口11に対する第1エリア29と第2エリア30の対応位置を変換する変換機構が設けられている。
供給通路部材2は、搬送振動はするが実質的には前述のように静止状態とされている。このような供給通路部材2に対して、移送部材12が長手方向の進退動作と、上下方向の進退動作がなされる。このような動作状態を理解しやすくするために、静止した仮想水平面Pが、一点鎖線で図6に示してある。仮想水平面Pと供給通路部材2は、いずれも静止状態で配置してあるので、仮想水平面Pと供給通路部材2の相対位置関係は常に一定となっている。
つぎに、変換機構について説明する。
受入凹部19に順次部品1を導入する場合には、第1エリア29が受入凹部19に対向しながら順次進行し、受入凹部19が部品1で満たされると、今度は、第2エリア30が上昇して出口開口11からの部品突出を防止しながら、すなわち供給通路部材2の出口開口11を閉鎖しながら、第2エリア30が復帰する。したがって、出口開口11に対する第1エリア29の部品導入前進位置と、出口開口11に対する第2エリア30の部品突出防止位置を変換する変換機構が設けられている。つまり、移送部材12は、出口開口11に対して、図7に太矢線で示すようなスクエアーモーションを行うようになっている。
このような変換機構は、移送部材12の長手方向における進退動作と、移送部材12の上下方向における上下動作が可能となる機構であればよく、直交した進退出力をなす2つのエアシリンダを組み合わせて使用するものであってもよい。ここでは、前述のボールスクリュー機構を利用した進退駆動手段13で移送部材12の長手方向の進退動作を行い、図2に示した昇降エアシリンダ32で上下動作を行っている。昇降エアシリンダ32に進退駆動手段13が結合され、さらにその上に移送部材12が結合してある。
昇降エアシリンダ32は、図2に示すように、静止部材5に結合され、中央にエアシリンダ33が配置され、そのピストン34のピストンロッド35が上方に突き出ていて、進退駆動手段13に結合されている。ピストンロッド35の左右には、ガイドロッド36が配置され、これがシリンダブロック37を進退することによって、ピストンロッド35の進退を円滑にしている。
ピストンロッド35による進退方向は鉛直方向であり、進退駆動手段13による進退方向は水平方向であり、これによって、移送部材12が水平方向に進退したり、上下に昇降したりする。このような両動作が組み合わさって、スクエアーモーションが描かれる。
つぎに、供給通路部材と移送部材の隙間関係について説明する。
図5に示すように、供給通路部材2の端面と移送部材12の横側面28との間に、隙間L1が設けてある。この隙間の広さは、供給通路部材2内の部品1が受入凹部19内へ渡たり移るのに支障のない狭い値に設定してある。こうすることによって、供給通路部材2の搬送振動が移送部材12に伝わらないようにしている。
受入凹部19の奥まで入ってストッパ面22に密着した部品1は、その後端部、すなわち出口開口11側の端部が僅かに横側面28から突き出ている。この突き出た量L2は、前述の隙間L1の半分くらいである。このように移送部材12の幅L3に突出長さL2が加算された幅寸法で、順次受入凹部19に部品導入がなされるので、移送部材12の移動中に近在の部材と干渉することが防止できる。
つぎに、装置全体の動作を説明する。
図8は、装置全体の制御系統図である。図中、矢線は信号伝達や駆動電流供給の電線をしめす。これらの矢線は、直進フィーダ4やセンサー26などの各作動部位から制御装置38に結線され、そこで処理されてから制御指令信号として出力されるようになっている。なお、制御装置38としては、簡単なコンピュータ装置を利用している。
図1は、移送部材12が最も右方へ後退して1番目の受入凹部19が出口開口11に合致した状態を示している。このときには、昇降エアシリンダ32が縮小し、第1エリア29の各入口開口21が通路部材2の出口開口11に合致できる位置におかれている。そして、移送部材12の進退駆動手段13も停止している。
ここで、直進フィーダ4の電磁石9に動作電力が供給されると、その振動移送力で供給通路3内の部品1が列をなして出口開口11の方へ移送される。その移送によって1番目の部品1が受入凹部19に入り始めると、永久磁石24の吸引力で受入凹部19の奥まで引き込まれ、ストッパ面22に受止められるのと同時に、受入凹部19の底面25に密着して、停止する。
部品1がストッパ部材20に当たるか、または当たる直前にセンサー26から部品検知信号が発せられる。この検知信号がセンサー26から制御装置38に伝えられ、直ちに電磁石9の動作停止信号が電磁石9に伝えられ、直進フィーダ4は停止する。永久磁石24による受入凹部19への部品進入速度は、供給通路部材2における部品1の移動速度よりも速く設定されているので、電磁石9が動作停止をした時点では、図5に示すように、受入凹部19に入りきった1番目の部品と供給通路3内の2番目の部品1との間に、間隔L4が形成されている。
上述のようにして1番目の部品1が1番目の受入凹部19にはいると、今度は、センサー26から制御装置38に入力された部品検知信号をトリガーにして、進退駆動手段13が動作を開始し、2番目の受入凹部19が出口開口11に合致した箇所で進退駆動手段13の動作が停止する。この停止信号が電磁石9に伝えられて直進フィーダ4が動作し、2番目の部品1が2番目の受入凹部19に入り、ストッパ部材20まで入りきる。その後は、上述のようにして直進フィーダ4の動作が停止される。このときには、2番目の受入凹部19に入った2番目の部品1と供給通路3内の3番目の部品1との間に、前述のような隙間L4が形成されている。
上述の動作が継続して4つの受入凹部19が部品1で満たされると、すなわち図6(A)〜(D)までの動作が終了すると、制御装置38からの動作信号により、ロボット装置39が駆動される。ロボット装置39は通常の6軸タイプであれば十分であり、先端の支持アーム40の4つの電磁石41が受入凹部19と同ピッチで設けてある。なお、図6においては、理解しやすくするために、部品1には、梨地模様を付してある。
図6(E)に示すように、ロボット装置39が進入してきて、4つの部品1を一斉に電磁石41に吸着((F)参照)し、その後、移送部材12から離隔した目的箇所へ移送される。
このロボット移送の信号によって、今度は、空気切換弁42に作動信号が送られ、それにともなって昇降エアシリンダ32のピストンロッド35が進出すると、移送部材12が上昇し、図6(F)および(G)に示すように、第2エリア30が供給通路部材2の出口開口11に対面する。この対面後、進退駆動手段13が動作して図6(G)に示すように、移送部材12は元の位置に戻される。この戻り動作時には、平坦面である第2エリア30が出口開口11を閉鎖した状態を維持するので、部品1が不用意に出口開口11から突き出ることがない。
その後、昇降エアシリンダ32の動作で移送部材12が下降し、第1エリア29が出口開口11と対面し、つぎの動作に備えることとなる。上述のような一連の動作によって、移送部材12は、図7に示すようなスクエアーモーションを行う。
供給通路部材2の出口開口11に対して、いわゆる往路で機能する第1エリア29と、復路で機能する第2エリア30とで交互に入れ替わるのであるが、そのために設けられているのが変換機構である。このような変換機構は、種々な構造で実現できるが、ここでは、進退駆動手段13と昇降エアシリンダ32の組み合わせが採用されている。
4つの受入凹部19に部品1が満たされた位置は、図6(D)に示す箇所であるが、この位置をさらに2点鎖線で示す箇所、つまり供給通路部材2からもっと離隔した箇所にするときには、板状の追加規制部材43を図1に示すように、移載部材12にボルト付けなどで接続する。追加規制部材43の規制面44は、移送部材12の横側面28に連続している。このような規制面44の追加によって、第2エリア30が延長され、規制面44が供給通路3からの部品突出を禁止している。
なお、上記各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。また、上記各種の永久磁石を電磁石に置き換えることも可能である。
図8に見られるように、上述の移送部材12の進退動作、昇降エアシリンダ32の動作、および進退駆動手段13などの動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
例えば、搬送動力で振動する直進フィーダ4の場合、直進フィーダ4の部品通路部材2から送り出された部品1の先端部分が、移送部材12に設けた受入凹部19に進入すると、永久磁石24による吸引力によって急速に受入凹部19内に進入し、ストッパ部材20で受け止められて停止する。1番目の部品1が高速で受入凹部19に進入すると、供給通路部材2における部品1の移動速度は永久磁石24による進入速度よりも遅いので、1番目の部品1と2番目の部品2の間に間隔L4ができ、この間隔L4が維持された状態で供給通路部材2の搬送動作を停止すると、2番目の部品1は供給通路部材2から突き出ない状態になる。
このような部品進入の際、すなわち部品1がストッパ部材20に当たるか、または当たる直前にセンサー26が部品1を検知し、その部品検知信号をトリガーにして、供給通路部材2の搬送動力である電磁石9の運転を停止するので、2番目の部品1は供給通路部材2から突き出ることがなく、1番目の部品1に接触することが回避できて、移送部材12がつぎの位置に移動するときに、部品同士の干渉が防止でき、円滑な移動ができて信頼性の高い装置がえられる。つまり、1番目の部品位置を根拠とする検知信号で、2番目の部品挙動を制御するので、2番目の部品に対する挙動制御が正確に達成される。
移送部材12の進退方向に伸びた平坦な横側面28に、受入凹部19の入口開口21が並んだ状態で形成される第1エリア29と、供給通路部材2の出口開口11を閉じる封鎖面が移送部材12の進退方向にわたって形成される第2エリア30が、並んだ状態で設けられ、受入凹部19に部品1を順次進入させるときには、第1エリア29が出口開口11に沿って移動し、出口開口21からの部品突出を禁止するときには、第2エリア30が出口開口11に沿って移動するように、出口開口11に対する第1エリア29と第2エリア30の対応位置を変換する昇降エアシリンダ32(変換機構)が設けられている。
受入凹部19に部品1を順次進入させるときには、第1エリア29が供給通路部材2の出口開口11に沿って出口開口11に対応しながら移動し、この移動途上で受入凹部19と出口開口11が合致する毎に移送部材12が停止し、この停止中に部品1が受入凹部19に送り込まれる。これが終了すると、つぎの受入凹部19に同様にして部品送給がなされる。出口開口11からの部品突出を禁止するときには、第2エリア30が出口開口11に沿って出口開口11に対応しながら移動する。出口開口11に対する第1エリア29と第2エリア30の相対位置を上述のような状態にするために、出口開口11に対する第1エリア29と第2エリア30の対応位置を変換する変換機構、すなわち昇降エアシリンダ32が設けられている。
すなわち、各受入凹部19への部品受け入れ時には、第1エリア29が供給通路部材2の出口開口11に対応する位置を移動するので、部品1は順次受入凹部19へ正確に導入される。ついで、各受入凹部19が部品1で満たされると、昇降エアシリンダ32の動作で移送部材12全体が移動し、供給通路部材2の出口開口11は第2エリア30に対応する。このような対応状態で移送部材12が復帰するので、復帰時にける供給通路部材2からの部品突出を禁止し、円滑な移送部材の動作がえられる。
上述のような第1エリア29と第2エリア30を形成することは、移送部材12の横側面28に第1エリア29と第2エリア30を平行させて配置すればよく、部品1の受け入れを可としたり、不可としたりする構造が簡素化され、装置のコンパクト化にとって有効である。
1番目の部品1がストッパ部材20に当たるか、または当たる直前にセンサー26が1番目の部品1を検知し、その検知信号をトリガーにして、供給通路部材2の搬送動力である電磁石9の運転を停止するので、供給通路部材2の出口部分11の直近で2番目の部品1の停止を行うことが可能となり、2番目の部品1がつぎの受入凹部19に入り始める時期を早めることができる。このため、装置の動作サイクル時間が短縮でき、効率向上にとって有効である。
吸引手段が永久磁石24で構成されているので、永久磁石24の吸引力を十分に強めることにより、受入凹部19内への進入速度を、供給通路部材2における部品搬送速度よりも大幅に速くすることができ、受入凹部19に入りきった1番目の部品1と供給通路部材2内に存在している2番目の部品1との間隔L4を十分に確保することができる。
吸引手段を永久磁石24で構成することにより、1番目の部品1の進入速度を十分に高速化できるので、2番目の部品1に対する停止制御を、余裕を持って遂行することができる。つまり、2番目の部品1の停止位置の選定が行いやすくなり、該停止位置を供給通路部材2の出口近傍にして、再始動時に2番目の部品1がいち早くつぎの受入凹部19に進入できるようにして、装置の動作効率を高めることができる。
さらに、吸引手段を永久磁石24で構成することにより、ストッパ部材20に衝突して跳ね返った部品1を、迅速にストッパ部材20のストッパ面22に引き戻すことができ、受け止められた部品1の停止位置を正確に維持することができ、移送部材12が次の位置へ移動するときに、受入凹部19内の部品1が近隣の部材に干渉することがなく、正確な動作がえられる。
四角い断面の細長い部材で構成された移送部材12の横側面28に供給通路部材2の端面が対向していて、その出口開口11から部品1が受入凹部19に移載されるようになっている。出口開口11に対面している移送部材12の横側面は前述のように、符号28で示してある。第1エリア29が受入凹部19に対向しながら順次進行し、受入凹部19が部品1で満たされると、今度は、第2エリア30が上昇して出口開口11からの部品突出を防止しながら、すなわち供給通路部材2の出口開口11を閉鎖しながら、第2エリア30が復帰する。このように移送部材12の横側面28に、第1エリア29と第2エリア30を並べて配置するものであるから、単純な形状の横側面28を利用して、第1エリア29と第2エリア30を簡単な構造で実現することができる。また、平坦な横側面28にエリア区分を形成するものであるから、移送部材12側に特別な形状加工などを行う必要がなく、生産性向上の面でも有利である。
変換機構が昇降エアシリンダ32で構成されているので、ロボット装置39の電磁石41が受入凹部19内の部品1に強く突き当たっても、昇降エアシリンダ32が緩衝装置の機能を果たす。このため、移送部材12やロボット装置39の損傷が回避でき、各部の耐久性が向上する。
上述のように、本発明の装置によれば、受入凹部への部品進入速度を供給通路部材における部品移動速度よりも速くして、供給通路部材からの部品突出を移送部材で抑制する。したがって、自動車の車体組み立て工程や、家庭電化製品の板金組み立て工程などの広い産業分野で利用できる。
1 部品
2 供給通路部材
3 供給通路
4 直進フィーダ
11 出口開口
12 移送部材
13 進退駆動手段
19 受入凹部
20 ストッパ部材
21 入口開口
22 ストッパ面
24 永久磁石、吸引手段
26 センサー
28 横側面
29 第1エリア
30 第2エリア
32 変換機構、昇降エアシリンダ
P 仮想水平面

Claims (1)

  1. 搬送動力により供給通路部材に沿って移動してきた部品が、進退作動式の移送部材に設けた複数の受入凹部に順次保持された後、移送部材が移行して部品を目的箇所へ移送する形式のものであって、
    受入凹部に、部品の吸引手段と、部品の位置決めを行うストッパ部材が配置され、
    受入凹部に進入してきた部品を検知するセンサーが配置され、
    吸引手段による受入凹部への部品進入速度は、前記供給通路部材における部品の移動速度よりも速く設定され、
    受入凹部に進入してきた部品が前記ストッパ部材に当たるか、または当たる直前に発せられた前記センサーの部品検知信号によって、前記搬送動力の動作を停止させて、受入凹部に入りきった1番目の部品と、供給通路部材内の2番目の部品の間に間隔が形成されるように構成し、
    前記移送部材の進退方向に伸びた平坦な横側面に、
    受入凹部の入口開口が並んだ状態で形成された細長い形状の第1エリアと、前記供給通路部材の出口開口を閉じる封鎖面が移送部材の進退方向にわたって形成された細長い形状の第2エリアが、平行に並んだ状態で設けられ、
    受入凹部に部品を順次進入させるときには、第1エリアが出口開口に沿って往路移動をし、出口開口からの部品突出を禁止するときには、第2エリアが出口開口に沿って復路移動をするように、出口開口に対する第1エリアと第2エリアの対応位置を変換する変換機構が設けられていることによって、前記移送部材に、前記往路移動と前記復路移動と前記変換機構による位置変換動作によるスクエアーモーションを付与したことを特徴とする部品移行制御装置。
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