JP6886282B2 - ワークピースを機械加工するための多軸調節装置、及びそれに関連する方法 - Google Patents

ワークピースを機械加工するための多軸調節装置、及びそれに関連する方法 Download PDF

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Description

本開示は、概して、ワークピース(workpiece)を機械加工するために用いられるツールに関し、特に、機械加工又は製造のプロセス中に、ワークピースに対してツールを位置決めするための多軸調節装置に関する。
機械加工又は製造のプロセス中、ワークピースを完成させるために、ワークピースに対してツールの姿勢又は配向を調節することが望ましい。例えば、航空機の翼構造体などのワークピースは、製造設備において、自動マシンにより加工される。さらに、航空機の翼構造体は、穴(orifice)を形成する必要がある部分を含みうる。航空機、船舶用機器、及び/又は、他の重機などの大型構造体のための従来の製造技術においては、通常、固定モニュメントツール(fixed monument tools)が必要とされるが、これらのツールは、最終的な所望の配向に沿って延びる穴を機械穿孔するための調節が困難である。これに加えて、モニュメントツールの配向は、製造プロセス全体に亘って、監視、解析、及び/又は、更新しなければならない。さらに、いくつかの構造体及び/又はワークピースは、モニュメントツールの動作範囲内に収まらない可能性がある。最終的な所望の配向に延びる穴を正確に機械穿孔するための重要な要素は、4自由度(すなわち、垂直変位(上/下)、横変位(左/右)、ピッチング(pitch)、及びヨーイング(yaw))の調節が可能なツールを用いることである。さらに、ツールは、ワークピースに対して第1位置から第2位置まで穴を穿孔する際に、当該ツールが、ワークピースに対して特定の配向又は配置から位置ずれしないように、ワークピースに対する堅固な取り付け、或いは、関連付けが可能でなければならない。
本開示の例示的な実施形態は、機械加工プロセス中、ワークピースに対してツールを調節するために改良された装置及び方法に関する。例示的な実施形態は、機械加工又は製造プロセス中、ワークピースに対してツールを調節するための簡単で効率的な手法を提供する。
例示的な実施形態においては、ワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置が提供される。多軸調節装置は、穿孔ガイドを画定するヨーク部材を含む。穿孔ガイドは、穿孔軸を規定するとともに、ワークピースを機械加工するための穿孔要素を受容するように構成されている。ヨーク部材は、さらに、当該ヨーク部材に沿って穿孔軸に平行に延びる脊柱用キャビティを含む。これに加えて、多軸調節装置は、ヨーク部材の脊柱用キャビティ内に部分的に配置された脊柱部材を含む。多軸調節装置は、さらに、脊柱部材の下方に設けられ、横平面に沿って延びる固定部材を含む。いくつかの実施形態においては、固定部材は、脊柱部材に対してヨーク部材から反対側に設けられる。固定部材は、横平面に平行に延びる縦軸を規定する。これに加えて、多軸調節装置は、脊柱部材と機能的に係合する直交調節要素を含む。直交調節要素は、脊柱部材と協働して、横平面に直交して延びる直交軸に沿って、ヨーク部材の少なくとも一部を、脊柱部材又は固定部材に対して変位させるように構成されている。多軸調節装置は、さらに、固定部材と機能的に係合するとともに、固定部材と協働して、横平面に平行な方向に沿って、脊柱部材又はヨーク部材の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させるように構成された横調節要素を含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、多軸調節装置は、さらに、脊柱部材を、ヨーク部材の脊柱用キャビティ壁に向かって付勢するように構成された脊柱部材付勢要素を含む。脊柱用キャビティ壁は、脊柱用キャビティを部分的に画定している。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、多軸調節装置は、さらに、脊柱部材を固定部材に向かって、或いはこれに対して付勢するように構成された固定部材付勢要素を含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、多軸調節装置は、さらに、横センターピンを含む。ヨーク部材は、横平面と平行に延びる横センターピン用穴を画定する。いくつかの実施形態において、横センターピン用穴は、当該ヨーク部材を横切って脊柱用キャビティ内へと延びている。脊柱部材は、当該脊柱部材を貫通する横センターピン用スロットを画定する。いくつかの実施形態において、横センターピン用スロットは、脊柱部材を横切って延びる。横センターピンは、横センターピン穴と横センターピン用スロットとの間で機能的に係合することにより、ヨーク部材が、縦軸に平行な方向に沿って、脊柱部材に対して変位することを防止するように構成されている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、多軸調節装置は、さらに、直交センターピンを含む。直交センターピンは、直交軸に平行に延びる固定部材の直交センターピン用穴に部分的に配置されている。脊柱部材は、直交軸に平行に延びる深さを規定する直交センターピン用チャネルを含む。直交センターピンは、直交センターピン用チャネルに部分的に配置されるとともに、脊柱部材が、縦軸に平行な方向に沿って、固定部材に対して変位することを防止するように構成されている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、脊柱部材と協働してヨーク部材の少なくとも一部を変位させるように構成された直交調節要素は、さらに、ヨーク部材の一部を、脊柱部材及び固定部材に対してピッチングさせるように構成されている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、脊柱部材の直交センターピン用チャネルに部分的に配置されている直交センターピンは、直交センターピンを中心として、脊柱部材を、固定部材に対して回動することを許容する。これに加えて、固定部材と協働して、脊柱部材及びヨーク部材の少なくとも一部を変位させるように構成された横調節要素は、さらに、直交センターピンを中心として、脊柱部材及びヨーク部材を回動させるように構成されている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、多軸調節装置は、さらに、ワークピースに対して穿孔ガイドを固定するように構成された取付け要素を含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる多軸調節装置のいくつかの例示的な実施形態において、多軸調節装置は、さらに、穿孔ガイドと機能的に連携するように構成されたアライメント要素を含む。アライメント要素は、さらに、固定部材に対する穿孔軸の配向を特定するように構成されている。
例示的な実施形態においては、さらに、多軸調節装置を用いてワークピースにおける穴を機械穿孔するための方法が提供される。上記方法は、ワークピースに対して多軸調節装置の固定部材を固定することを含む。固定部材は、横平面に沿って延びるとともに、当該横平面に沿って延びる縦軸を規定する。これに加えて、固定部材上には、脊柱部材が設けられている。上記方法は、さらに、多軸調節装置のヨーク部材により画定された穿孔ガイドに穿孔要素を挿入することを含む。穿孔ガイドは、穿孔軸を規定しており、ヨーク部材は、脊柱部材の一部の上方に位置する脊柱用キャビティを含む。上記方法は、さらに、穿孔要素を穿孔ガイドに挿入して、第1位置でワークピースと係合させることを含む。穿孔要素は、当該穿孔要素が第1位置にあるとき、穿孔軸に平行な初期穿孔軸に沿って延びている。上記方法は、さらに、穿孔要素を第2位置に配置することを含み、穿孔要素を第2位置に配置するに際しては、脊柱部材と機能的に係合する直交調節要素を用いることによる、横平面に直交して延びる直交軸に沿った変位、及び、固定部材と機能的に係合する横調節要素を用いることによる、横平面に平行な方向に沿った変位、のうちの少なくとも一方を行って、ヨーク部材の少なくとも一部を固定部材に対して変位させる。上記方法は、さらに、第2位置に配置された穿孔要素を用いて穴を機械穿孔することを含む。穿孔軸は、穿孔要素が第2位置に配置されている際、初期穿孔軸からオフセットしている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、脊柱部材と協働してヨーク部材の一部を変位させるように構成された直交調節要素を用いて、ヨーク部材の少なくとも一部を、脊柱部材及び固定部材に対して変位させることを含む。脊柱部材は、ヨーク部材により画定された脊柱用キャビティ内に部分的に配置される。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、脊柱部材とヨーク部材との間で機能的に係合する直交調節要素を用いて、ヨーク部材の少なくとも一部を、脊柱部材及び固定部材に対して変位させることを含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、ヨーク部材の一部を、脊柱部材及び固定部材に対してピッチングさせるように構成された直交調節要素を用いて、ヨーク部材の少なくとも一部を、脊柱部材又は固定部材に対して変位させることを含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、横センターピンを中心として、ヨーク部材の一部をピッチングさせるように構成された直交調節要素を用いて、ヨーク部材の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させることを含む。ヨーク部材は、当該ヨーク部材を貫通する横センターピン用穴を画定する。横センターピンは、横センターピン用穴及び横センターピン用スロットと機能的に係合することにより、ヨーク部材が、縦軸に平行な方向に沿って、脊柱部材に対して変位することを防止するように構成されている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、固定部材と脊柱部材との間で機能的に係合する横調節要素を用いて、脊柱部材及びヨーク部材の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させることを含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、直交軸を中心として脊柱部材及びヨーク部材を回動させるように構成された横調節要素を用いて、脊柱部材及びヨーク部材の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させることを含む。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによる方法のいくつかの例示的な実施形態において、上記方法は、直交軸に平行に延びる固定部材の直交センターピン用穴に配置された直交センターピンを中心として、脊柱部材及びヨーク部材を回動させるように構成された横調節要素を用いて、脊柱部材及びヨーク部材の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させることを含む。脊柱部材は、直交軸に平行に延びる深さを規定する直交センターピン用チャネルを含む。直交センターピンは、直交センターピン用穴及び直交センターピン用チャネルに部分的に配置されるとともに、脊柱部材が、縦軸に平行な方向に沿って、固定部材に対して変位することを防止するように構成されている。
例示的な実施形態においては、ワークピースに穴を形成するように構成されたツールが提供される。ツールは、穿孔ガイドを画定するヨーク部材を有する多軸調節装置を含む。穿孔ガイドは、穿孔軸を規定するとともに、ワークピースを機械加工するための穿孔要素を受容するように構成されている。ヨーク部材は、さらに、当該ヨーク部材に沿って穿孔軸に平行に延びる脊柱用キャビティを含む。多軸調節装置は、さらに、ヨーク部材の脊柱用キャビティ内に部分的に配置された脊柱部材を含む。多軸調節装置は、さらに、脊柱部材の下方に設けられ、横平面に沿って延びる固定部材を含む。固定部材は、横平面に平行に延びる縦軸を規定する。これに加えて、多軸調節装置は、脊柱部材と機能的に係合する直交調節要素を含む。直交調節要素は、脊柱部材と協働して、横平面に直交して延びる直交軸に沿って、ヨーク部材の少なくとも一部を、脊柱部材及び固定部材に対して変位させるように構成されている。多軸調節装置は、さらに、固定部材と機能的に係合する横調節要素を含む。横調節要素は、固定部材と協働して、横平面に平行な方向に沿って、脊柱部材及びヨーク部材の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させるように構成されている。多軸調節装置は、さらに、ワークピースに対して穿孔ガイドを固定するように構成された取付け要素を含む。ツールは、さらに、穿孔要素と機能的に結合する駆動要素を含む。駆動要素は、穿孔軸を中心として、穿孔ガイド内で、穿孔要素を回転させるように構成されている。
上述の実施形態若しくは後述の例示的な実施形態のいずれか、又は、これらの組み合わせによるツールのいくつかの例示的な実施形態において、上記ツールは、ヨーク部材の一部を、脊柱部材及び固定部材に対してピッチングさせるように構成された直交調節要素を含む。これに加えて、ツールは、直交軸を中心として、脊柱部材及びヨーク部材を、固定部材に対して回動させるように構成された横調節要素を含む。
本明細書に記載の特徴、機能、及び利点は、様々な例示的な実施形態において個別に実現可能であり、他の実施形態においては互いに組み合わせることも可能である。詳細については、以下の記載及び図面を参照することにより明らかになるであろう。
本開示の例示的な実施形態を一般的な文言を用いて説明してきたが、以下では、添付図面について言及する。これらの図面は、必ずしも正確な縮尺率で描かれているものではない。
本開示の例示的な実施形態による、第1位置に配向されたワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、図1に示す多軸調節装置の分解図である。 本開示の例示的な実施形態による、直交軸及び横軸に沿って第1位置から第2位置に調節されたワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、多軸調節装置のヨーク部材を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、脊柱部材付勢要素を示す図である。 少なくとも直交付勢穴と機能的に係合するように構成された固定部材付勢要素を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、ワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置を含むツールを示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、アライメント要素を含む多軸調節装置を示す概略図である。 本開示の例示的な実施形態による、多軸調節装置のヨーク部材により画定された穿孔ガイドを貫通する穿孔要素を示す図である。 本開示の例示的な実施形態による、機械加工を行うワークピースに固定された多軸調節装置を示す図である。 例示的な実施形態による方法における様々なステップを示すフローチャートである。
本開示のいくつかの実施形態を、添付図面を参照して以下により詳しく説明する。なお、図面には、本開示の実施形態のいくつかが示されているが、全てが示されているわけではない。実際、本開示の様々な実施形態は、多くの異なる形態で実施することができるものであり、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの例示的な実施形態は、本開示が十分且つ完全なものとなるように、そして、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために提示するものである。本明細書において、「及び/又は」の文言、並びに、「/」の記号は、これに関連する列挙アイテムのうちの1つ又は複数の任意及び全ての組み合わせを含む。さらに、特に明記しない限り、第1、第2などの文言は、特定の順序を示しているわけではない。本明細書において、第1、第2などの文言を用いて、様々なステップ、計算、位置、及び/又は、それに類するものを説明しているが、これらのステップ、計算、又は位置は、これらの文言によって限定されるわけではない。これらの文言は、ある動作、計算、又は位置を、他と区別するためだけに用いるものとする。例えば、本開示の範囲を逸脱しない範囲で、第1位置を第2位置と呼ぶ場合もあるし、同様に、第2ステップを第1ステップと呼ぶ場合もある。また、ある物体が、他の物体の上方にあると説明されていても(特に明記しない限り)、これに代えて、その物体は下方にあってもよいし、その逆であってもよい。また、同様に、ある物体が、他の物体の左側にあると説明されていても、これに代えて、その物体は右側にあってもよいし、その逆であってもよい。本明細書、及び、添付の請求の範囲での使用において、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかに他を示さない限り、複数形も含むことを意図している。同様の符号は、図面全体に亘って同様の要素を示している。
本開示の実施形態においては、ワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置が提供される。図1に示すように、多軸調節装置5は、穿孔ガイド11を画定するヨーク部材(yoke member)10を含む。これに加えて、穿孔ガイド11は、その内部を貫通する穿孔軸Bを規定する。いくつかの態様においては、ヨーク部材10は、複数の穿孔ガイド11を画定してもよく、これらの複数の穿孔ガイド11は、集合的に、これらの内部を貫通する穿孔軸Bを規定する。さらに、図6に示すように、ヨーク部材10の穿孔ガイド11は、穿孔軸Bに平行な方向に沿って延びるとともに穿孔ガイド11を貫通する穿孔要素70を受容するように構成されている。いくつかの態様によれば、穿孔ガイド11は、例えば、ブッシング(bushing)やすべり軸受(plain bearing)などのベアリング要素を含んでもよく、このベアリング要素は、その内部を貫通する穿孔要素70を受容するように構成されている。具体的には、ベアリング要素は、動作中、穿孔要素70が穿孔軸Bを中心として回転できるように、当該穿孔要素70を支持することができる。
再び図1及び図2を参照すると、多軸調節装置5は、固定部材30をさらに含み、この固定部材は、横平面(lateral plane)に沿って延びるとともに、当該横平面に平行な方向に沿って延びる縦軸Xを規定している。これに加えて、固定部材30は、横平面に平行な方向に沿って、且つ、縦軸Xに直交して延びる横軸Yを規定している。
図2に示すように、固定部材30は、直交軸Zに平行な方向または当該直交軸に沿って延びる直交センターピン用穴31を画定する。直交軸Zは、横平面に直交して延びるとともに、固定部材30により規定される。具体的には、固定部材30は、横平面に沿って延びており、直交センターピン用穴31は、固定部材30を貫通するとともに、直交軸Zを規定している。
いくつかの実施形態によれば、ヨーク部材10は、さらに、内部に脊柱部材(spine member)20を受容するように構成された脊柱用キャビティ12を含む。これについては本明細書で詳述する。図2に示すように、脊柱用キャビティ12は、穿孔ガイド11により規定された穿孔軸Bに平行な方向に沿って延びている。これに加えて、ヨーク部材10は、対向する脊柱用キャビティ壁13a、13bと、端壁13cとを含み、これらは、集合的に、ヨーク部材10の脊柱用キャビティ12を部分的に画定している。
さらに、ヨーク部材10は、穿孔軸Bに直交する方向に沿って、ヨーク部材10内を横方向に延びる横センターピン用穴14を画定する。具体的には、横センターピン用穴14は、穿孔軸Bに直交する方向に沿って、ヨーク部材10を貫通する。さらに、ヨーク部材10は、横センターピン用穴14に平行な方向、及び/又は、穿孔軸Bに直交する方向に沿って、ヨーク部材10を貫通する少なくとも1つの横付勢穴15を画定する。これに加え、或いはこれに代えて、本明細書で詳述するように、ヨーク部材10が第1位置に配置及び/又は配向されている場合、横センターピン用穴14及び/又は横付勢穴15は、横軸Yに平行な方向に沿って、且つ、縦軸Xに直交してヨーク部材10を貫通する。図4に示すように、横センターピン用穴14は、ヨーク部材10の第1脊柱用キャビティ壁13a及びヨーク部材10の対向する第2脊柱用キャビティ壁13bを貫通する。これに代えて、横センターピン用穴14は、第1脊柱用キャビティ壁13aを貫通し、第2脊柱用キャビティ壁13bに部分的に陥入していてもよい。横センターピン用穴14は、その内部を貫通する横センターピン80を受容し、その際、横センターピン80が、脊柱用キャビティ12を少なくとも部分的に通るように構成されている。
横付勢穴15は、第1脊柱用キャビティ壁13aを通って、脊柱用キャビティ12へと延びる。これに代えて、横付勢穴15は、第2脊柱用キャビティ壁13bを通って脊柱用キャビティ12へと延びていてもよい。より具体的には、横センターピン用穴14は、少なくともヨーク部材10の脊柱用キャビティ壁13a、13bの両方の部分を貫通しているが、これとは異なり、横付勢穴15は、脊柱用キャビティ壁13a、13bのうち一方のみを貫通していてもよい。例えば、図4に示すように、横センターピン用穴14は、脊柱用キャビティ壁13a、13bの両方の部分を貫通する一方で、横付勢穴15は、第2脊柱用キャビティ壁13bのみを貫通する。
前述したように、ヨーク部材10の脊柱用キャビティ12は、内部に脊柱部材20の少なくとも一部を受容するように構成される。図1及び図2に示すように、脊柱部材20は、脊柱部21及びベース部22を含む。脊柱用キャビティ12は、脊柱部21の少なくとも一部が脊柱用キャビティ12内に配置されるような態様で、脊柱部材20を受容するように構成される。これに加えて、図1及び図2に示すように、多軸調節装置5のヨーク部材10、脊柱部材20、及び固定部材30は、脊柱部材20が、固定部材30とヨーク部材10との間に位置するとともに、これらに対して機能的に係合するように配置される。
いくつかの態様において、多軸調節装置5は、さらに、特に図5Aに示すような脊柱部材付勢要素90を含む。脊柱部材付勢要素90は、図9に示すように、ヨーク部材10により画定された横付勢穴15と機能的に係合し、一定の力で、ヨーク部材10の脊柱用キャビティ12内における脊柱部材20の脊柱部21を、対向する脊柱用キャビティ壁13aに対して付勢し、これにより、脊柱部21を脊柱用キャビティ壁13aに実質的に接触させるように構成されている。
図2に示すように、脊柱部材20は、横センターピン用スロット23を画定する。具体的には、横センターピン用スロット23は、脊柱部材20の脊柱部21を横方向に貫通するとともに、脊柱部材20が脊柱用キャビティ12と係合している際に、ヨーク部材10により画定された横センターピン用穴14に対応するように配置される。これに加えて、図2に示すように、横センターピン用スロット23は、直交軸Zに平行な方向に沿って長くなっている。脊柱部材20の横センターピン用スロット23、及び、ヨーク部材10の横センターピン用穴14は、当該スロットと穴とが対応している際に、これらを貫通する横センターピン80を受容するように構成される。
図2及び図4に示されるように、横センターピン80は、ヨーク部材10の横センターピン用穴14、及び、脊柱部材20の横センターピン用スロット23を貫通するように構成され、摩擦嵌合(friction fit)及び/又はそれに類する態様により内部で保持される。横センターピン80は、ヨーク部材10の横センターピン用穴14と機能的に係合しており、その際、横センターピン用穴14に対する横センターピン80の動きは、制限されるようになっている。また、横センターピン80は、脊柱部材の横センターピン用スロット23と機能的に係合しており、その際、横センターピン80は、直交軸Zに沿った方向に自由に動けるようになっている。横センターピン用スロット23が、直交軸Zに平行な方向に延びているので、横センターピン用穴14は、ヨーク部材10が、縦軸Xに平行な方向に沿って、脊柱部材20に対して位置ずれするのを防止することができる。
図2に戻って、脊柱部材20は、当該脊柱部材20のベース部22により画定された直交センターピン用チャネル24を含む。このチャネルは、直交軸Zに平行な方向に沿って、脊柱部材のベース部22の少なくとも一部に入り込む深さと、横軸Yに平行な方向に沿って延びる長さとを有する。前述したように、固定部材30は、直交軸Zに平行な方向に沿って当該固定部材30を貫通する直交センターピン用穴31を画定する。いくつかの態様によれば、多軸調節装置5は、固定部材30の直交センターピン用穴31と、脊柱部材20により画定された直交センターピン用チャネル24との間で機能的に係合する直交センターピン85を含む。
具体的には、直交センターピン85は、摩擦嵌合及び/又はそれに類する態様により、直交センターピン用穴31と機能的に係合する。さらに、直交センターピン85は、固定部材30の直交センターピン用穴31を貫通しており、直交センターピン85の少なくとも一部は、固定部材30及び脊柱部材20が互いに機能的に係合している際に、直交センターピン用チャネル24に入り込んでいる。直交センターピン85は、摩擦嵌合により固定部材30の直交センターピン用穴31と機能的に係合しており、固定部材30に対する直交センターピン85の動きは制限されている。その一方で、直交センターピン85は、脊柱部材20の直交センターピン用チャネル24と機能的に係合するとともに当該チャネル内に入り込んでおり、その際、直交センターピン85は、横軸Yに平行な方向に沿って自由に動けるようになっている。脊柱部材20の直交センターピン用チャネル24は、横軸Yに平行な方向に沿って延びており、直交センターピン用穴31は、摩擦嵌合及び/又はそれに類する態様により直交センターピン85と機能的に係合するように構成されている。このため、直交センターピン85と、直交センターピン用穴31及び直交センターピン用チャネル24の両方とが機能的に係合することにより、脊柱部材20が、縦軸Xに平行な方向に沿って、固定部材30に対して位置ずれするのを防止することができる。
いくつかの態様によれば、図2に示すように、脊柱部材20は、さらに、脊柱部材20のベース部22を貫通するとともに、直交軸Zに平行な方向に沿って延びる複数の直交付勢スロット25を画定する。これに加えて、固定部材30は、複数の直交付勢穴(不図示)を画定する。図5Bに示す固定部材付勢要素95は、固定部材30と脊柱部材20との間のテンションを保つために、脊柱部材20の直交付勢スロット25と、固定部材30の直交付勢穴(不図示)との間で機能的に係合する。さらに、固定部材付勢要素95は、固定部材30と脊柱部材20とを互いに向けて付勢することにより、固定部材30と脊柱部材20との間で一定の面対面の圧力が保たれるようにするとともに、固定部材30と脊柱部材20とが互いに実質的に接触するように構成されている。
図1に示すように、多軸調節装置5が第1位置にあるとき、直交センターピン85は、直交センターピン用チャネル24と機能的に係合しており、その際、直交センターピン85は、直交センターピン用チャネル24の両端から等距離に位置している。また、第1位置において、穿孔軸Bは、縦軸Xに平行な方向及び/又は横軸Yに直交する方向に沿って、例えば、固定部材30により規定される横平面に平行に、延びている。
これに加えて、多軸調節装置5は、さらに、脊柱部材20と機能的に係合する少なくとも1つの直交調節要素40を含み、当該要素は、脊柱部材20と協働して、直交軸Zに平行な方向に沿って、ヨーク部材10の少なくとも一部を、固定部材30に対して変位させるように構成されている。いくつかの態様において、直交調節素子40は、脊柱部材20及びヨーク部材10と機能的に係合し、これらと協働して、直交軸Zに平行な方向に沿って、ヨーク部材10の少なくとも一部を、脊柱部材20に対して変位させるように構成されている。
多軸調節装置5は、さらに、固定部材30と機能的に係合する少なくとも1つの横調節要素50を含み、当該要素は、固定部材30と協働して、横平面に平行な方向又は直交軸Zに直交する方向に沿って、脊柱部材20の少なくとも一部を、固定部材30に対して変位させるように構成されている。これに加え、或いはこれに代えて、横調節要素50は、固定部材と協働して、横平面に平行な方向及び/又は直交軸Zに直交する方向に沿って、脊柱部材20及びヨーク部材10の一部を、固定部材30に対して変位させるように構成されてもよい。
具体的には、直交調節要素40は、適切にネジ切りされた調節スクリューを含み、当該スクリューは、連続的に、ヨーク部材10の一部を直交軸Zに平行な方向に沿って変位させるための、細かく連続的な調節ができるように構成されている。同様に、横調節要素50は、適切にネジ切りされた調節スクリューを含み、当該スクリューは、連続的に、ヨーク部材10の一部を横平面に平行な方向に沿って変位させるための、細かく連続的な調節ができるように構成されている。いくつかの態様においては、直交調節要素40及び横調節要素50は、バレルナット(barrel nut)及びクレビスピン(clevis type pin)、及び/又は、これらに類似した任意の適切な調節要素を含む。
直交調節要素40及び/又は横調節要素50は、ヨーク部材10の少なくとも一部を、図1に示すような第1位置から図3に示すような第2位置に変位させるために設けられる。いくつかの実施形態においては、多軸調節装置は、第1及び第2の直交調節要素40a、40bと、第1及び第2の横調節要素50a、50bとを有する。これらの要素は、固定部材30に対してヨーク部材10の一部を変位させるために、他の直交調節要素40a、40b及び/又は横調節要素50a、50bに対してそれぞれ独立した調節が可能である。
具体的には、直交調節要素40は、連続的に、ヨーク部材10の一部を直交軸Zに平行な方向に沿って変位させるように構成されたバレルナット・クレビスピン調節要素を含む。例えば、バレルナット・クレビスピン調節要素は、ヨーク部材を直交軸Zに対してピッチングさせたり、直交軸Zに平行する方向に沿って並進させたりすることができる。図3に示すように、第1直交調節要素40aは、当該第1直交調節要素40aに近接するヨーク部材10の一部と脊柱部材20の一部との間の距離を短くするように調整され、第2直交調節要素40bは、当該第2直交調節要素40bに近接するヨーク部材10の一部と脊柱部材20の一部との間の距離を長くするように調整されており、これによって、固定部材30に対するヨーク部材10のピッチング角を大きくすることができる。
同様に、横調節要素50は、連続的に、ヨーク部材10の一部を横平面に平行な方向に沿って変位させるように構成されたバレルナット・クレビスピン調節要素を含む。例えば、バレルナット及びクレビスピンを含む横調節要素50は、ヨーク部材10の縦軸Xに対するヨーイング角を増減することができる。これに加えて、バレルナット及びクレビスピンを含む横調節要素50は、ヨーク部材10を横軸Yに平行な方向に沿って並進させることができる。すなわち、ヨーク部材10を、横軸Yに平行な方向に沿って等しい量で変位させることができる。
いくつかの態様によれば、第1横調節要素50aは、当該第1横調節要素50aに近接する脊柱部材20の一部と固定部材30の一部との間の距離を増減するように構成され、第2横調節要素50bは、当該第2横調節要素50bに近接する脊柱部材20の一部と固定部材の一部との間の距離を増減するように構成されており、これによって、固定部材30に対する脊柱部材20のヨーイング角を増減することができる。具体的には、図3は、第1横調節要素50aが、当該第1横調節要素50aに近接する脊柱部材20と固定部材30との間の距離を長くしている状態を示し、さらに、第2横調節要素50bが、当該第2横調節要素50bに近接する脊柱部材20と固定部材30との間の距離を短くしている状態を示しており、これによって、ヨーク部材10は、矢印Rに示すように、直交軸Zを中心として、時計回りに回動する。具体的には、横調節要素50a、50bが脊柱部材20に機能的に係合することにより、ヨーク部材10が、直交軸Zを中心として時計回り及び/又は反時計回りに回動する。
いくつかの態様において、横調節要素50a、50bは、横軸Yに平行な方向に沿って、脊柱部材20の一部を、固定部材30に対して変位させるように構成されている。具体的には、横調節要素50a、50bを等量で調節することにより、横軸Yに平行な方向に沿って、脊柱部材20を介して、ヨーク部材10の少なくとも一部を固定部材30に対して変位させることができる。
これに加えて、ヨーク部材10、脊柱部材20、及び固定部材30の一部は、これらヨーク部材10、脊柱部材20、及び固定部材30の表面が互いに機能的に係合する場合に、摩擦が最小限になるような表面を含んでもよい。いくつかの態様において、ヨーク部材10、脊柱部材20、及び固定部材30の一部の表面は、摩擦を最小限にするために、好適な潤滑剤により適切に潤滑されてもよい。これに加え、或いはこれに代えて、ヨーク部材10、脊柱部材20、及び固定部材30の一部の表面は、それぞれの部材間において正確な滑りを実現し、且つ、摩擦を最小限にするために、硬質アルマイト(hard-anodized aluminum)及び/又はそれに類するものを含んでもよい。いくつかの態様によれば、ヨーク部材10、脊柱部材20、及び固定部材30の一部の表面は、それぞれの部材間の焼き付き(galling)を最小限にするために、硬質アルマイト及び/又はそれに類するものを含む。
図9に示すように、多軸調節装置5は、さらに、ワークピース110に対して穿孔ガイド11を固定するように構成された取付け要素100を含みうる。具体的には、取付け要素100は、固定部材30が、ワークピース110に対して静止位置にある状態が保たれるように、ワークピース110に対して固定部材30を固定するように構成されている。固定部材30が、取付け要素100を介してワークピース110に対して固定されると、固定部材30と機能的に係合している脊柱部材20、及び、脊柱部材20を介して固定部材30と機能的に係合しているヨーク部材10が、ワークピース110に対して固定される。
これに加えて、多軸調節装置5は、さらに、固定部材30に対する穿孔軸Bの配向を特定するように構成されたアライメント要素120(図7)を含みうる。いくつかの実施形態においては、アライメント要素又は装置120は、穿孔ガイドと機能的に連携して、固定部材に対する穿孔軸の配向を特定するように構成される。具体的には、アライメント要素120は、穿孔軸に沿って延びる穿孔要素70と機能的に連携するように構成された少なくとも1つのアライメント部材121を含む。これに加えて、アライメント要素又は装置120は、少なくとも1つの撮像装置122を含み、当該撮像装置は、固定部材30に対するアライメント部材121の位置を特定することにより、固定部材30に対する、穿孔軸Bに沿って延びる穿孔要素により規定される穿孔軸Bの配向を特定するように構成されている。
図8を参照すると、本開示の実施形態は、さらに、ワークピース110に穴を形成するように構成されたツール1を提供する。ツール1は、本明細書に開示される多軸調節装置5を含む。これに加えて、ツール1は、さらに駆動要素2を含む。駆動要素2は、モータ及び/又はそれに類するものを含み、多軸調節装置5の穿孔要素70と機能的に結合するように構成されている。具体的には、駆動要素2は、ワークピース110に穴を形成するために、穿孔ガイド11内で、穿孔軸Bを中心として穿孔要素70を回転させるように構成されている。
前述したように、ツール1における多軸調節装置5の直交調節要素40は、脊柱部材20と協働して、ヨーク部材10の少なくとも一部を、固定部材30に対して変位させるように構成されている。具体的には、直交調節要素40は、脊柱部材20及び固定部材30に対するヨーク部材10の一部のピッチング角を増減するように構成されている。
いくつかの実施形態によれば、ツール1における多軸調節装置5の横調節要素50は、脊柱部材20と協働して、ヨーク部材10の少なくとも一部を、固定部材30に対して変位させるように構成されている。具体的には、横調節要素50は、直交軸Zを中心として、脊柱部材20及びヨーク部材10を、固定部材30に対して回動させるように構成されている。
これに加えて、本開示の実施形態は、さらに、前述したように、多軸調節装置5を用いてワークピース110に穴を機械穿孔するための方法を提供する。具体的には、図10は、多軸調節装置5を用いてワークピース110に穴を機械穿孔するための方法500を示す概略ブロック図である。
具体的には、方法500は、ワークピース110に対して多軸調節装置の固定部材30を固定することにより開始する(ブロック502)。方法500は、横平面に沿って延びるとともに、当該横平面に沿って延びる縦軸Xを規定する固定部材30を取り付けることを含む。これに加えて、固定部材30は、当該部材上に設けられた脊柱部材20と機能的に係合している。
方法500は、さらに、穿孔ガイド11に穿孔要素70を挿入することを含む(ブロック504)。具体的には、方法500は、ヨーク部材10により画定された穿孔ガイド11に穿孔要素70を挿入することを含む。いくつかの態様においては、ヨーク部材10により画定された複数の穿孔ガイド11に穿孔要素70を挿入する。さらに、穿孔ガイド11は、穿孔軸Bを規定し、ヨーク部材10は、さらに、脊柱部材20の一部の上方に位置する脊柱用キャビティ12を含む。
いくつかの態様によれば、方法500は、さらに、穿孔要素70を穿孔ガイド11に挿入して、第1位置でワークピース110と係合させることを含む(ブロック506)。上述したように、第1位置は、直交センターピン85が直交センターピン用チャネル24と機能的に係合しており、その際、直交センターピン85が横軸Yに平行な方向に沿って延びる直交センターピン用チャネル24の両端から等距離に位置している場合の、多軸調節装置5の位置として定義される。さらに、第1位置は、穿孔軸Bが、縦軸X、及び、固定部材30により画定される横平面に対して平行な方向に沿って延びている際の位置として定義される。いくつかの態様において、多軸調節装置5の穿孔要素70が第1位置に配置されている場合、穴によって規定される初期穿孔軸は、穿孔軸Bに平行である。
方法500は、さらに、脊柱部材と機能的に係合する直交調節要素を用いることによる、横平面に直交して延びる直交軸Zに沿った変位、及び/又は、固定部材と機能的に係合する横調節要素を用いることによる、横平面に平行な方向に沿った変位、のうちの少なくとも一方を行って、ヨーク部材の少なくとも一部を、脊柱部材又は固定部材に対して変位させることにより、穿孔要素70を第2位置に配置することを含む(ブロック508)。具体的には、多軸調節装置5の穿孔要素70を第2位置に位置決めするに際して、前述したように、直交調節要素40を用いて、横平面に直交する方向に沿って延びる直交軸Zに平行する方向に沿って、ヨーク部材10の少なくとも一部を、固定部材に対して変位させる。
いくつかの態様において、方法は、脊柱部材20と協働して、ヨーク部材10の少なくとも一部を変位させるように構成された直交調節要素40を用いて、ヨーク部材10の少なくとも一部を、脊柱部材20及び固定部材30に対して変位させることを含む。これに加え、或いはこれに代えて、直交調節要素40は、脊柱部材20とヨーク部材10との間で機能的に係合されてもよい。いくつかの態様において、直交調節要素40は、脊柱部材20及び固定部材30に対するヨーク部材10の一部についてのピッチング角を増減することにより、ヨーク部材10の少なくとも一部を、脊柱部材20及び固定部材30に対して変位させるように構成されている。具体的には、直交調節要素40は、横センターピン80を中心としてヨーク部材10の一部をピッチングさせるように構成されている。また、具体的には、脊柱部材20は、ヨーク部材10により画定された脊柱用キャビティ12内に部分的に配置される。さらに、ヨーク部材10は、横平面に平行に延びる横センターピン用穴14を画定し、脊柱部材20は、当該脊柱部材20を貫通する横センターピン用スロット23を画定する。横センターピン80は、ヨーク部材10の横センターピン用穴14、及び、脊柱部材20の横センターピン用スロット23と機能的に係合することにより、ヨーク部材10が、縦軸Xに平行な方向に沿って脊柱部材20に対して変位することを防止する。
これに加え、或いはこれに代えて、多軸調節装置5の穿孔要素70を第2位置に位置決めするに際しては、前述したように、横調節要素50を用いて、横平面に平行する方向に沿って、ヨーク部材10の一部を、固定部材に対して変位させてもよい。いくつかの態様において、横調節要素50は、固定部材30と機能的に係合している。これに加えて、上記方法は、固定部材30と脊柱部材20との間で機能的に係合する横調節要素50を用いて、横平面に平行な方向に沿って、脊柱部材20及びヨーク部材10の少なくとも一部を、固定部材30に対して変位させることを含む。さらに、上記方法は、直交軸Zを中心として、脊柱部材20を介してヨーク部材10を回動させるように構成された横調節要素50を用いて、横平面に平行な方向に沿って、脊柱部材20及びヨーク部材10の少なくとも一部を、固定部材30に対して変位させることを含む。具体的には、横調節要素50は、固定部材30において、直交軸Zに平行な方向に沿って延びる直交センターピン用穴31内に配置された直交センターピン85を中心として、脊柱部材20及びヨーク部材10を回動させるように構成されている。いくつかの態様において、直交センターピン85は、脊柱部材20により画定された直交センターピン用チャネル24内に部分的に配置されている。これに加えて、直交センターピン85が、固定部材30の直交センターピン用穴31と機能的に係合するとともに当該穴を貫通し、さらに、脊柱部材20の直交センターピン用チャネル24と機能的に結合するとともに当該チャネル内に部分的に配置されている場合、直交センターピン85は、脊柱部材20が、縦軸Xに平行な方向に沿って、固定部材30に対して変位することを防止する。
上記方法は、さらに、第2位置に配置された穿孔要素70を用いて、ワークピース110の穴を機械穿孔することを含みうる(ブロック510)。多軸調節装置5の穿孔要素70が第2位置に配置されている際、穿孔軸Bは、初期穿孔軸からオフセットしている。
さらに、本開示は、以下の付記による実施形態を含む。
付記1.ワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置であって、
穿孔軸を規定するとともに、前記ワークピースを機械加工するための穿孔要素を受容するように構成された穿孔ガイドを画定するヨーク部材であって、さらに、前記ヨーク部材に沿って前記穿孔軸に平行に延びる脊柱用キャビティを含むヨーク部材と、
前記ヨーク部材の前記脊柱用キャビティ内に部分的に配置された脊柱部材と、
前記脊柱部材の下方に設けられ、横平面に沿って延びるとともに、前記横平面に平行に延びる縦軸を規定する固定部材と、
前記脊柱部材と機能的に係合するとともに、前記脊柱部材と協働して、前記横平面に直交して延びる直交軸に沿って、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対して変位させるように構成された直交調節要素と、
前記固定部材と機能的に係合するとともに、前記固定部材と協働して、前記横平面に平行な方向に沿って、前記脊柱部材又は前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させるように構成された横調節要素と、を含む、多軸調節装置。
付記2.前記脊柱部材を、前記ヨーク部材の脊柱用キャビティ壁に向かって付勢するように構成された脊柱部材付勢要素をさらに含み、前記脊柱用キャビティ壁は、前記脊柱用キャビティを部分的に画定している、付記1に記載の装置。
付記3.さらに、前記脊柱部材を前記固定部材に向かって、或いはこれに対して付勢するように構成された固定部材付勢要素を含む、付記1に記載の装置。
付記4.前記ヨーク部材は、当該ヨーク部材を横切って前記脊柱用キャビティ内へと延びる横センターピン用穴を画定し、前記脊柱部材は、当該脊柱部材を横切って延びる横センターピン用スロットを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、横センターピンを含み、当該横センターピンは、前記横センターピン穴と前記横センターピン用スロットとの間で機能的に係合することにより、前記ヨーク部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記脊柱部材に対して変位することを防止するように構成されている、付記1に記載の装置。
付記5.前記固定部材は、前記直交軸に平行に延びる直交センターピン用穴を画定し、前記脊柱部材は、前記直交軸に平行に延びる直交センターピン用チャネルを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、直交センターピンを含み、当該直交センターピンは、前記直交センターピン用穴と前記直交センターピン用チャネルとの間で機能的に係合することにより、前記脊柱部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記固定部材に対して変位することを防止するように構成されている、付記1に記載の装置。
付記6.前記直交調節要素は、さらに、前記ヨーク部材の一部を、前記脊柱部材及び前記固定部材に対してピッチングさせるように構成されている、付記1に記載の装置。
付記7.前記横調節要素は、さらに、前記直交センターピンを中心として、前記脊柱部材及びこれに係合するヨーク部材を、前記固定部材に対して回動させるように構成されている、付記1に記載の装置。
付記8.さらに、前記ワークピースに対して前記穿孔ガイドを固定するように構成された取付け要素を含む、付記1に記載の装置。
付記9.さらに、前記穿孔ガイドと機能的に連携して、前記固定部材に対する前記穿孔軸の配向を特定するように構成されたアライメント装置を含む、付記1に記載の装置。
付記10.多軸調節装置を用いてワークピースにおける穴を機械穿孔するための方法であって、
前記ワークピースに対して前記多軸調節装置の固定部材を固定し、その際、前記固定部材は、横平面に沿って延びるとともに、当該横平面に沿って延びる縦軸を規定しており、前記固定部材上には脊柱部材が設けられており、
前記多軸調節装置のヨーク部材により画定された穿孔ガイドに穿孔要素を挿入し、その際、前記穿孔ガイドは、穿孔軸を規定しており、前記ヨーク部材は、前記脊柱部材の一部の上方に位置する脊柱用キャビティを有し、
前記穿孔ガイドに前記穿孔要素を挿入し、前記第1位置において前記ワークピースと係合させることにより、前記穿孔要素が初期穿孔軸に沿って延びるようにし、
前記脊柱部材と機能的に係合する直交調節要素を用いることによる、前記横平面に直交して延びる直交軸に沿った変位、及び、前記固定部材と機能的に係合する横調節要素を用いることによる、前記横平面に平行な方向に沿った変位、のうちの少なくとも一方を行って、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は固定部材に対して変位させることにより、前記穿孔要素を第2位置に配置して前記ワークピースと係合させるとともに、前記穿孔要素が、前記初期穿孔軸から変位した調整済穿孔軸に沿うようにし、
前記第2位置に配置された前記穿孔要素を用いて穴を機械穿孔し、前記穿孔軸は、前記穿孔要素が前記第2位置に配置されている際、前記初期穿孔軸からオフセットしている、方法。
付記11.前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記脊柱部材と前記ヨーク部材との間で機能的に係合する直交調節要素を用いて、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対して変位させる、付記10に記載の方法。
付記12.前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記ヨーク部材の一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対してピッチングさせるように構成された直交調節要素を用いて、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対して変位させる、付記11に記載の方法。
付記13.前記ヨーク部材は、当該ヨーク部材を横切って前記脊柱用キャビティ内へと延びる横センターピン用穴を画定し、前記脊柱部材は、当該脊柱部材を横切って延びる横センターピン用スロットを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、横センターピンを含み、当該横センターピンは、前記横センターピン穴と前記横センターピン用スロットとの間で機能的に係合することにより、前記ヨーク部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記脊柱部材に対して変位することを防止するように構成されており、前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記横センターピンを中心として、前記ヨーク部材の一部をピッチングさせるように構成された直交調節要素を用いて、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させる、付記12に記載の方法。
付記14.前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記固定部材と前記脊柱部材との間で機能的に係合する横調節要素を用いて、前記脊柱部材及び前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させる、付記10に記載の方法。
付記15.前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記直交軸を中心として、前記脊柱部材及びヨーク部材を回動させるように構成された横調節要素を用いて、前記脊柱部材及びこれに係合するヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させる、付記14に記載の方法。
付記16.前記固定部材は、前記直交軸に平行に延びる直交センターピン用穴を画定し、前記脊柱部材は、前記直交軸に平行に延びる直交センターピン用チャネルを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、直交センターピンを含み、当該直交センターピンは、前記直交センターピン用穴と前記直交センターピン用チャネルとの間で機能的に係合することにより、前記脊柱部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記固定部材に対して変位することを防止するように構成されており、前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記直交センターピンを中心として、前記脊柱部材及びこれに係合するヨーク部材を回動させるように構成された横調節要素を用いて、前記脊柱部材及びこれに係合するヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させる、付記15に記載の方法。
付記17.多軸調節装置を含むとともに、ワークピースに穴を形成するように構成されたツールであって、前記多軸調節装置は、
穿孔軸を規定するとともに、前記ワークピースを機械加工するための穿孔要素を受容するように構成された穿孔ガイドを画定するヨーク部材であって、さらに、前記ヨーク部材に沿って前記穿孔軸に平行に延びる脊柱用キャビティを含むヨーク部材と、
前記ヨーク部材の前記脊柱用キャビティ内に部分的に配置された脊柱部材と、
前記脊柱部材の下方に設けられ、横平面に沿って延びるとともに、前記横平面に平行に延びる縦軸を規定する固定部材と、
前記脊柱部材と機能的に係合するとともに、前記脊柱部材と協働して、前記横平面に直交して延びる直交軸に沿って、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材及び前記固定部材に対して変位させるように構成された直交調節要素と、
前記固定部材と機能的に係合するとともに、前記固定部材と協働して、前記横平面に平行な方向に沿って、前記脊柱部材及び前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させるように構成された横調節要素と、
前記ワークピースに対して前記穿孔ガイドを固定するように構成された取付け要素と、
前記穿孔要素と機能的に結合するとともに、前記穿孔軸を中心として、前記穿孔ガイド内で、前記穿孔要素を回転させるように構成された駆動要素と、を含む、ツール。
付記18.前記直交調節要素は、さらに、前記ヨーク部材の一部を、前記脊柱部材及び前記固定部材に対してピッチングさせるように構成されている、付記17に記載のツール。
付記19.前記横調節要素は、前記直交軸を中心として、前記脊柱部材及びヨーク部材を、前記固定部材に対して回動させるように構成されている、付記17に記載のツール。
当業者ならば、上記の説明及び関連図面に示された教示を受けて、本明細書の開示の様々な改変及び他の実施形態を思いつくであろう。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、その改変例及び他の実施形態も、添付の請求の範囲に含まれることが意図されている。さらに、上述の説明及び関連図面は、特定の要素及び/又は機能の例示的組み合わせに関連させて例示的な実施形態を説明しているが、代替の実施形態においては、添付する請求の範囲から逸脱することなく、異なる要素及び/又は機能の組み合わせを用いることが可能である。この点について、例えば、添付の特許請求の範囲に記載されている場合もあるように、先に明確に記載したものとは異なる要素及び/又は機能の組み合わせも考えられる。本明細書において特定の用語を用いているが、これらの用語は、包括的且つ説明的な意味でのみ用いており、本開示を限定するものではない。

Claims (15)

  1. ワークピースを機械加工するように構成された多軸調節装置であって、
    穿孔軸を規定するとともに、前記ワークピースを機械加工するための穿孔要素であって、前記ワークピースを機械穿孔する穿孔要素を受容するように構成された穿孔ガイドを画定するヨーク部材であって、さらに、当該ヨーク部材に沿って穿孔軸に平行に延びる脊柱用キャビティを含むヨーク部材と、
    前記ヨーク部材の前記脊柱用キャビティ内に部分的に配置された脊柱部材と、
    前記脊柱部材の下方に設けられ、横平面に沿って延びるとともに、前記横平面に平行に延びる縦軸を規定する固定部材と、
    前記脊柱部材と係合するとともに、前記脊柱部材と協働して、前記横平面に直交して延びる直交軸に沿って、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対して変位させるように構成された直交調節要素と、
    前記固定部材と係合するとともに、前記固定部材と協働して、前記横平面に平行な方向に沿って、前記脊柱部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させるように構成された横調節要素と、を含む、多軸調節装置。
  2. 前記脊柱部材を、前記ヨーク部材の脊柱用キャビティ壁に向かって付勢するように構成された脊柱部材付勢要素をさらに含み、前記脊柱用キャビティ壁は、前記脊柱用キャビティを部分的に画定している、請求項1に記載の装置。
  3. さらに、前記脊柱部材を前記固定部材に向かって、或いはこれに対して付勢するように構成された固定部材付勢要素を含む、請求項1に記載の装置。
  4. 前記ヨーク部材は、当該ヨーク部材を横切って前記脊柱用キャビティ内へと延びる横センターピン用穴を画定し、前記脊柱部材は、当該脊柱部材を横切って延びる横センターピン用スロットを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、横センターピンを含み、当該横センターピンは、前記横センターピン穴と前記横センターピン用スロットとの間で係合することにより、前記ヨーク部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記脊柱部材に対して変位することを防止するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  5. 前記固定部材は、前記直交軸に平行に延びる直交センターピン用穴を画定し、前記脊柱
    部材は、前記直交軸に平行に延びる直交センターピン用チャネルを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、直交センターピンを含み、当該直交センターピンは、前記直交センターピン用穴と前記直交センターピン用チャネルとの間で係合することにより、前記脊柱部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記固定部材に対して変位することを防止するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  6. 前記直交調節要素は、さらに、前記ヨーク部材の一部を、前記脊柱部材及び前記固定部材に対してピッチングさせるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  7. 前記横調節要素は、さらに、直交センターピンを中心として、前記固定部材に対して、前記脊柱部材及びこれに係合するヨーク部材を回動させるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  8. さらに、前記ワークピースに対して前記穿孔ガイドを固定するように構成された取付け要素を含む、請求項1に記載の装置。
  9. さらに、前記穿孔ガイドと連携して、前記固定部材に対する前記穿孔軸の配向を特定するように構成されたアライメント装置を含む、請求項1に記載の装置。
  10. 多軸調節装置を用いてワークピースにおける穴を機械穿孔するための方法であって、
    前記ワークピースに対して前記多軸調節装置の固定部材を固定し、その際、前記固定部材は、横平面に沿って延びるとともに、当該横平面に沿って延びる縦軸を規定しており、前記固定部材上には脊柱部材が設けられており、
    前記多軸調節装置のヨーク部材により画定された穿孔ガイドに穿孔要素を挿入し、その際、前記穿孔ガイドは、穿孔軸を規定しており、前記ヨーク部材は、前記脊柱部材の一部の上方に位置する脊柱用キャビティを有し、
    前記穿孔ガイドに前記穿孔要素を挿入し、第1位置において前記ワークピースと係合させることにより、前記穿孔要素が初期穿孔軸に沿って延びるようにし、
    前記脊柱部材と係合する直交調節要素を用いて、前記横平面に直交して延びる直交軸に沿って前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は固定部材に対して変位させ、
    前記固定部材と係合する横調節要素を用いて、前記横平面に平行な方向に沿って、前記脊柱部材を変位させることにより、前記穿孔要素を第2位置に配置して前記ワークピースと係合させるとともに、前記穿孔要素が、前記初期穿孔軸から変位した調整済穿孔軸に沿うようにし、
    前記第2位置に配置された前記穿孔要素を用いて穴を機械穿孔し、前記穿孔軸は、前記穿孔要素が前記第2位置に配置されている際、前記初期穿孔軸からオフセットしている、方法。
  11. 前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、前記脊柱部材と前記ヨーク部材との間で係合する直交調節要素を用いて、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対して変位させる、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記ヨーク部材の一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対してピッチングさせるように構成された直交調節要素を用いて、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材又は前記固定部材に対して変位させる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ヨーク部材は、当該ヨーク部材を横切って前記脊柱用キャビティ内へと延びる横センターピン用穴を画定し、前記脊柱部材は、当該脊柱部材を横切って延びる横センターピ
    ン用スロットを画定し、前記多軸調節装置は、さらに、横センターピンを含み、当該横センターピンは、前記横センターピン穴と前記横センターピン用スロットとの間で係合することにより、前記ヨーク部材が、前記縦軸に平行な方向に沿って、前記脊柱部材に対して変位することを防止するように構成されており、前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記横センターピンを中心として、前記ヨーク部材の一部をピッチングさせるように構成された直交調節要素を用いて、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させる、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ヨーク部材の少なくとも一部を変位させるに際して、さらに、前記直交軸を中心として、前記脊柱部材及びヨーク部材を回動させるように構成された横調節要素を用いて、前記脊柱部材及びこれに係合するヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させる、請求項10に記載の方法。
  15. 多軸調節装置を含むとともに、ワークピースに穴を形成するように構成されたツールであって、前記多軸調節装置は、
    穿孔軸を規定するとともに、前記ワークピースを機械加工するための穿孔要素であって、前記ワークピースを機械穿孔する穿孔要素を受容するように構成された穿孔ガイドを画定するヨーク部材であって、当該ヨーク部材に沿って穿孔軸に平行に延びる脊柱用キャビティを含むヨーク部材と、
    前記ヨーク部材の前記脊柱用キャビティ内に部分的に配置された脊柱部材と、
    前記脊柱部材の下方に設けられ、横平面に沿って延びるとともに、前記横平面に平行に延びる縦軸を規定する固定部材と、
    前記脊柱部材と係合するとともに、前記脊柱部材と協働して、前記横平面に直交して延びる直交軸に沿って、前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記脊柱部材及び前記固定部材に対して変位させるように構成された直交調節要素と、
    前記固定部材と係合するとともに、前記固定部材と協働して、前記横平面に平行な方向に沿って、前記脊柱部材の少なくとも一部及び前記ヨーク部材の少なくとも一部を、前記固定部材に対して変位させるように構成された横調節要素と、を含み、
    前記多軸調節装置を含む前記ツールは、さらに、
    前記ワークピースに対して前記穿孔ガイドを固定するように構成された取付け要素と、
    前記穿孔要素と結合するとともに、前記穿孔軸を中心として、前記穿孔ガイド内で、前記穿孔要素を回転させるように構成された駆動要素と、を含むことを特徴とする、ツール。
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