JP6881934B2 - 画像生成装置および画像生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像生成装置及び画像生成方法に関に関する。
多波長光波干渉を利用した光コヒーレンストモグラフィ(OCT:Optical Coherence Tomography)は、試料(特に眼底)の断層画像を高分解能に得る方法である。以下、このようなOCTにより断層画像を撮像する装置をOCT装置と記す。
近年、フーリエドメイン方式のOCT装置において測定光のビーム径を大きくすることにより、横分解能を向上させた網膜の断層画像を取得することが可能になってきた。しかし、測定光のビーム径の大径化に伴い、網膜の断層画像の取得において2つの問題が生じている。1つは被検眼の収差による断層画像のSN比及び分解能の低下、もう1つは焦点深度の減少による横分解能が高い領域の減少である。
前者の問題を解決するために、被検眼の収差を波面センサでリアルタイムに測定し、被検眼にて発生する測定光やその戻り光の収差を波面補正デバイスで補正する補償光学系を有する補償光学OCT装置が開発されている。非特許文献1では、フーリエドメイン方式のOCT装置において、補償光学系及び色収差補正レンズを用いて、横分解能と縦分解能との両立が図られている。
後者の問題を解決するために、異なる焦点位置で取得した複数の断層画像を合成することで、深さ方向に対して横分解能が高い領域が限定されない断層画像を取得するOCT装置が提案されている。特許文献1では、合焦用のレンズを移動して複数の異なる合焦位置のそれぞれにおいて断層画像を取得して合成する補償光学OCTが提案されている。
これら横分解能が高い断層画像は、高密度サンプリングを要するため横方向の撮像範囲が自ずと狭くなる。非特許文献2では横方向の撮像範囲は210μm、非特許文献3では200〜300μm程度である。非特許文献1では最大4°(およそ1200μm相当)の画角に対応しているが、500Line/frameであるため、数μmの分解能の画像を得るには、さらに撮像範囲に狭める必要が伺える。これら狭い撮像範囲の断層画像に対しては、網膜上での撮像位置(撮像範囲)を明示する必要が生じるため、別途撮像された広角の断層画像上に横分解能が高い断層画像の位置を枠線で表示する手法や、画像を重ねて表示する手法が利用される。
特許第5743411号
¨Ultrahigh−resolution optical coherence tomography with monochromatic and chromatic aberration correction,¨Opt. Express 16,8126(2008) "The Cellular Origins of the Outer Retinal Bands In Optical Coherence Tomography Images" IOVS No. 12,Vol. 55,December,2014 "Adaptive optics optical coherence tomography for in vivo mouse retinal imaging" Journal of biomedical optics 18, no.5(2013)
焦点位置を変えた複数の断層画像を撮像する手法では撮像時間が延びてしまうが、必ずしも広い深さ領域に対して横分解能の高い断層画像が診察等に必要とは限らない。例えば視細胞の観察に特化した撮像の場合、眼底のCOSTライン(錐体細胞外節端に相当するライン)からIS/OSライン(視細胞内節/外節接合部ライン)付近の数十μmの深さ領域において横分解能が高けれればよく、これは1つの焦点位置の撮像で耐えうる。
しかし焦点深度が浅い断層撮像系では、焦点から外れるにつれて焦点深度の深い一般の断層撮像系に比べ急激に横分解能が悪化する。従って焦点深度の浅い断層画像は、複数の焦点位置で撮像した画像同士の合成等を行わない限り、横分解能が著しく低い不要な領域もユーザに対して表示してしまう課題があった。
本発明の画像生成装置は、第1の開口数の光学系を用いて被検眼を撮像した第1の断層画像に高解像度の領域を設定する画像生成装置であって、
前記第1の開口数より低く、かつ、焦点深度の深い第2の開口数の光学系を用いて撮像した第2の断層画像を取得する取得手段と、
前記第1の断層画像と前記第2の断層画像との位置合わせを行う位置合わせ手段と、
前記第1の断層画像の焦点の深さ位置を求める位置検出手段と、
前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1の断層画像の横並びのピクセル列の解像度、該ピクセル列に対応する前記第2の断層画像の横並びのピクセル列の解像度とを比較する比較手段と、
前記比較結果に基づいて、前記焦点の深さ位置を中心として、前記第の断層画像の深さ方向における高解像度の領域の幅を設定する設定手段と
前記設定した第1の断層画像の高解像度の領域の画像を抽出する抽出手段とを有する。
また、本発明の画像生成方法は、第1の開口数の光学系を用いて被検眼を撮像した第1の断層画像に高解像度の領域を設定する画像生成方法であって、
前記第1の開口数より低く、かつ、焦点深度の深い第2の開口数の光学系を用いて撮像した第2の断層画像を取得する取得ステップと、
前記第1の断層画像と前記第2の断層画像との位置合わせを行う位置合わせステップと、
前記第1の断層画像の焦点の深さ位置を求める位置検出ステップと、
前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1の断層画像の横並びのピクセル列の解像度と、該ピクセル列に対応する前記第2の断層画像の横並びのピクセル列の解像度とを比較する比較ステップと、
前記比較結果に基づいて、前記焦点の深さ位置を中心として、前記第の断層画像の深さ方向における高解像度の領域を設定する設定ステップと
前記設定した第1の断層画像の高解像度の領域の画像を抽出する抽出ステップとを有する。
本発明によれば、NAが高く焦点深度の浅い光学系で撮像された高解像度の断層画像を観察する際に、必要な領域を高解像度の画像で確認できるとともに、眼底における高解像の断層画像の位置を確認することができる。
本発明の実施形態1に係る画像生成装置の機能構成を説明するための模式図である。 本発明の実施形態1に係る画像生成装置のハードウェア構成を説明するための模式図である。 本発明の実施形態1に係る画像生成装置の画像合成処理手順を表したフローチャートである。 本発明に係るOCT画像選択を実行するプログラムのメインウィンドウを示す図である。 本発明の実施形態1に係る高解像領域抽出の処理手順を表したフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る高分解能領域を決定するフィッティング処理を表した模式図である。 本発明に係る画像生成装置で生成された合成画像のレイアウトを表した模式図である。 本発明に係る画像生成装置で生成された合成画像の他のレイアウトを表した模式図である。 本発明の実施形態2に係る画像生成装置の機能構成を説明するための模式図である。 本発明の実施形態2に係る画像生成装置のハードウェア構成を説明するための模式図である。 本発明の実施形態2に係るOCT撮像部の構成を説明するための模式図である。 本発明の実施形態2に係る画像生成装置の画像合成処理手順を表したフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る高分解能領域を決定するパラメータの関係を表した模式図である。
本発明を実施するための形態を、以下の実施形態により説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施形態1)
本実施形態では、網膜横方向に高分解能である測定系で撮像された高解像のOCT画像を、一般的な分解能の測定系で撮像された通常のOCT画像に対して合成する画像生成装置について説明する。具体的には、高分解能を実現するため高いNAで撮像されたことにより網膜深さ方向において限定的となる高解像領域を抽出して通常のOCT画像に対して合成する処理について説明する。
<画像生成装置の構成>
図1は、本実施形態に係る画像生成装置1の機能構成を示したものである。図1において、100はOCT画像記憶部であり、NA(Numerical Aperture;開口数)の異なるOCT撮像系で撮像された網膜横方向の解像度が異なるOCT画像が複数記憶されている。ここでは被検眼に対して6mm径の測定ビームで撮像した高解像のOCT画像(実施形態において、第1の解像度の第1の断層画像に相当する)と、1mm径の測定ビームで撮像した通常のOCT画像(実施形態において、第2の解像度の第2の断層画像に相当する)が保存されている場合について以降説明する。また、OCT画像記憶部100には画像とともに各々の画像の付帯情報も記憶されている。付帯情報は、解像度に関わる情報、左右眼の情報、画像の画角情報、撮像された眼底上の参考位置情報と、撮像条件が同じ画像を区別する為の画像IDなどである。解像度に関わる情報としては、測定ビームのビーム径を用いている。代わりにNA値や解像度そのものを用いてもよい。参考位置情報は、OCT撮像装置が撮像に用いた固視標の提示位置情報及び測定ビームをスキャンした位置の情報であり、画像IDは例えば連番の数字などである。
105はOCT画像選択部であり、OCT画像記憶部100に記憶されている複数のOCT画像からユーザの指示に従った合成対象の通常のOCT画像を選択する。さらに、選択された通常のOCT画像と撮像領域が重なる高解像のOCT画像を、付帯情報を利用して自動的に選択する。
110は領域限定抽出部であり、OCT画像選択部105で選択された画像のうち高解像のOCT画像に対して解像度の解析を行って高解像度領域を決定する。そして高解像度領域の画像を抽出した画像を生成して合成画像生成部130へ送る。120は相対位置演算部であり、OCT画像選択部105で選択された通常のOCT画像と高解像のOCT画像の間で相対位置を演算によって求め、結果を合成画像生成部130へ送る。この相対位置は、通常のOCT画像上での、高解像のOCT画像の対応する位置(撮像領域の位置)に相当する。
合成画像生成部130は相対位置演算部120から受けた相対位置情報をもとに合成画像を生成する。ここで、通常のOCT画像はOCT画像選択部105で選択された画像をそのまま利用するが、高解像のOCT画像については領域限定抽出部110から受けた画像を用いる。
表示部140は生成された合成画像をユーザに提示する。ユーザインターフェイス部150は表示する合成画像の選択や、合成方法の指示を取り込む機能を有する。取り込まれたユーザ指示は合成制御部160に送られる。合成制御部160はユーザ指示をコマンドやパラメータにデコードして、OCT画像選択部105によるOCT画像選択及び合成画像生成部130を制御する。
170は合成画像記録部であり、ユーザから合成画像を保存する指示があった場合、ユーザインターフェイス部150、合成制御部160を介して受け付けた保存コマンドに応じて合成画像生成部130が合成画像を保存する。
図2は本実施形態に係る画像生成装置のハードウェア構成を示したものである。ここでは画像生成装置1はパーソナルコンピュータで実現されており、演算ユニット180はCPU(Central Processing Unit)である。OCT画像選択部105、領域限定抽出部110、相対位置演算部120、合成画像生成部130、合成制御部160は、演算ユニット180が予め格納されたプログラムを実行することで実現される。記憶ユニット190は、例えばハードディスク装置であり、OCT画像記憶部100と合成画像記録部170はこの記憶ユニット190に対応する。なお、コンピュータの汎用インターフェイスであるLAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)を利用して装置外のデータベースサーバや記憶装置、撮像装置などからOCT画像を取得し、取得したOCT画像がOCT画像記憶部100に格納される。表示部140はディスプレイ装置で、ユーザインターフェイス部150はマウスとキーボードで構成される。
<画像合成処理の手順>
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の画像生成装置1において、高解像のOCT画像の領域を限定しつつ画像合成を行う処理手順を説明する。
<ステップS110>
ステップS110は合成対象画像の選択工程である。OCT画像選択部105はOCT画像記憶部100より通常のOCT画像の一覧を取得し、表示部140に示す。この時、同時に高解像のOCT画像の一覧も取得し、画像に付帯された情報である左右眼情報、画角情報、参考位置情報を利用して各々の通常のOCT画像に対して、高解像のOCT画像が重なる領域については枠線を引いて表示する。表示部140に示されるOCT画像選択画面を図4に示す。210はコンピュータ上で実行されているプログラムのメインウィンドウであり、ステップS110においては、メインウィンドウに通常のOCT画像215が1枚表示される。表示されている通常のOCT画像215について、高解像のOCT画像が重なる領域がある場合は、その領域に枠線220が表示される。重なる高解像のOCT画像が複数ある場合は図4のように複数の枠線が表示される。ユーザは表示されているOCT画像について画像合成する場合にはチェックボックス230にチェックする。他に通常のOCTがある場合は画像選択ボタン225を使って次の画像に移り(又は、前の画像に戻り)、同様の処理を繰り返す。合成する画像の選択が完了したら実行ボタン235を押下することで、合成の前処理へと進む。
<ステップS120>
ステップS120は、通常のOCT画像と高解像のOCT画像との位置合わせ工程である。合成画像を生成する通常のOCT画像と高解像のOCT画像の組み合わせ全てに対し、逐次位置合わせを行う。
画像の付帯情報である参考位置情報をもとに位置合わせ対象画像の初期の位置関係を決定し、二つの画像の重なる領域のピクセル値を用いて正規化相互相関を計算して、相関係数を算出する。次に二つの画像の位置関係を徐々にずらしながら同様に相関係数を各々算出し、相関値が極大となる位置関係を求めることで、画像間の位置合わせを行う。本実施形態では高解像のOCT画像については、撮像時のアーティファクトや部分的な撮像の失敗等により不適切な領域がある場合を除き、領域限定は行わずに画像全体を使って相関係数を算出している。但し例えばNAが比較的に大きく、焦点位置付近でしか断層画像が得られないような場合には、相関計算の妨げとならないよう予め領域を限定する場合もある。また、本実施形態では正規化相互相関を用いたが、他には、同様のピクセル値を用いて、SAD(輝度値の差の絶対値の合計)や、SSD(輝度値の差の2乗の合計)など、一般的なパターンパッチングの手法を用いてもよい。探索範囲は、ある程度限定するほうが計算は速く行えるが、全領域を検索してもよい。
<ステップS130>
ステップS130は、高解像のOCT画像に対する表示領域の限定工程である。限定抽出部110は、画像選択部105で合成対象として選択された高解像のOCT画像を1枚ずつ順番に選択して、各々の画像に対して眼底の平面方向(画像の横方向)に解像度が高い部分を判定したうえでその領域を抜き出して合成画像生成部130へ送る。
図5に高解像領域抽出の詳細を説明するためのフローチャートを示す。
<ステップS210>
ステップS210では、OCT画像で網膜水平方向に対応する画像の横方向に対して解像度の評価を行う。具体的には、画像の縦方向位置が等しい横並びのピクセル列1つを抜き出し、これを使って横方向のフーリエ変換を実施する。得られる周波数スペクトルを周波数が高い方が重みが大きくなるように重み付けをしたうえで積分し、その結果を横方向の解像度の評価値とする。以上の演算を縦方向の位置を変えながら全ての横並びピクセル列に対して実施して、各々の横方向の解像度評価値を得る。
本実施形態では直接的に解像度を評価指標として用いたが、高解像度であれば明暗の区別がつきやすくなるのでコントラストなどの画質指標を用いても良い。
<ステップS220>
ステップS220では、ステップS210で得られた解像度評価値を用いて、OCT撮像時の焦点の深さ位置を推定する。OCT画像の縦方向位置に対して各々求まった解像度評価値をプロットし、これを等角直線フィッティングにかけて解像度が最高になる位置を推定し、これを焦点の深さ位置とする。
<ステップS230>
ステップS230は、ステップ220で求まった焦点の深さ位置を中心として、画像の網膜深さ方向における高解像度領域の幅を決定する工程である。ここでは合成対象の通常のOCT画像より横方向の解像度が高くなる領域の幅(画像の高さ方向の幅)を求める。
ステップS120で得られた位置関係を用いて、合成対象の通常のOCT画像から選択中の高解像のOCT画像と重なる領域だけを抜き出す。そして、抜き出した通常のOCT画像に対してもステップS210、ステップS220と同様にして等角直線フィッティングまで行う。図6に得られた通常のOCT画像の等角直線と高解像のOCT画像のそれを重ねて表示した例を示す。図中×印で示される位置255は各々の深さ位置における高解像のOCT画像の解像度評価値(実施形態において、画像特徴の一例)であり、○印の位置260は通常のOCT画像の解像度評価値である。直線265及び破線270は、それぞれの等角直線フィッティング結果である。これらの交点である位置275の2点を求めて、2点間の距離、すなわちOCT画像の深さ方向の幅を高解像度領域の幅として決定する。
<ステップS240> <ステップS250>
ステップS240では、ステップS220で得られた焦点深さ位置を中心として、ステップS230で得られた幅で決定される深さ領域を高解像度領域として決定する。なお、ステップS230で得られる等角直線フィッティングの交点275の2点間をそのまま高解像度領域としても良い。
ステップS250では、選択している高解像のOCT画像に対して決定された網膜深さ方向の高解像度領域の画像だけを切り抜き、領域限定画像を生成する。
このようにしてステップS130では、高解像のOCT画像から眼底の平面方向に解像度が高い部分を判定したうえでその領域の画像を抜き出す。
本実施形態ではステップS220、S230にて等角直線フィッティングや通常のOCT画像との比較結果を用いたが、予め解像度評価値の基準値を設けておき、基準値を上回る領域を高解像度領域として決めても良い。
<ステップS140>
ステップS140は、ステップS120、S130で得られた結果をもとに通常のOCT画像上に高解像のOCT画像を合成する工程である。
合成画像生成部130は、ステップS120で高解像のOCT画像全体を使って得られた位置に、ステップS130で得られた高解像度の領域の画像に限定された高解像のOCT画像を合成する。合成方法は、図7に示すように2つのパターンがある。1つは、(a)のように通常のOCT画像215上に領域限定された高解像のOCT画像250を直接貼り付けるパターンである。他の1つは、(b)のように通常のOCT画像215上には枠のみを表示し、この枠と対応付けて高解像のOCT画像は別枠280で表示するパターンである。の2つのパターンからユーザの好みに応じて設定できる。また、(a)の表示においてはユーザの指定によって図8の表示に切り替えることができる。図8において枠290は高解像のOCT画像の全体であり、さらに高解像度の領域については枠295で囲われてユーザにその位置を明示する。
また、これら表示部140に表示されている合成画像を保存したい場合には、ユーザインターフェイス部150からの入力によって合成画像記録部170へ画像を保存することを指示することもでき、指示に基づいて保存される。
以上のように、高いNAで撮像されて高分解能領域とともに分解能の低い領域も含んだOCT画像から、高解像の領域の画像を抽出したうえで通常のOCT画像へ合成する。それにより、必要な領域を高解像度の画像で確認できるとともに、眼底における画像の位置を確認することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、補償光学機能付きOCTを付帯した画像生成装置において、補償光学機能から得られるパラメータを元に高NAのAO−OCT画像から高分解能領域の画像を抜き出して通常のOCT画像に対して合成する処理について説明する。
<画像生成装置の構成>
図9は、本実施形態に係る画像生成装置の機能構成を示したものである。
画像生成装置2に付帯するOCT撮像部500は、被検眼に対して測定ビーム径1mmで撮像する通常OCT撮像モードと、測定ビーム径は4mmとしてさらに補償光学機能によって被検眼の収差を補正しながら撮像する高解像OCT撮像モードの2種類を有する。撮像されたOCT画像は断層画像への再構築がされていないRAWデータのまま、画像生成装置2内のOCTデータ記憶部505へ記憶される。ここでRAWデータと共にOCT画像の付帯情報も記憶される。付帯情報は実施形態1で示したものに加え、本実施形態では高解像OCT撮像モードで撮像された高解像のOCT画像を撮像した時の焦点位置を参照する為の情報として、網膜色素上皮層(RPE)に対する焦点位置の相対位置情報も記憶されている。
OCT画像構築部510は、通常OCT撮像モードで撮像された通常のOCT画像のRAWデータに対して再構成処理を行い断層画像化する。AO−OCT高速画像構成部515は高解像OCT撮像モードで撮像された高解像のOCT画像のRAWデータの全てを断層画像化せず、断層画像の網膜平面方向のピクセル数を間引いて再構成することで、高速な処理としている。本実施形態の通常のOCT画像は網膜平面方向であるBスキャン方向に対して5μm/pixelの画素密度で撮像されており、高解像のOCT画像は1μm/pixelで撮像されている。AO−OCT高速画像構成部515で再構成される断層画像は通常のOCT画像との位置合わせに用いられるので、本実施形態ではBスキャン方向の画素数が1/5になるように間引いて、通常のOCT画像との画素密度合わせも兼ねるようにした。なお網膜厚さ方向であるAスキャン方向に関しては、画像構築部510とAO−OCT高速画像構成部515で処理方法は同じであり、Aスキャン方向の画角は通常のOCT画像と高解像のOCT画像とで等しくなる。網膜深さ方向においては領域限定せずに画像化することで、後の相対位置演算において画像間で重なる領域を広くして相関ピークが立ちやすくしている。
520はOCT画像選択部であり、画像構築部510及びAO−OCT高速画像構成部515で再構成された複数の通常のOCT画像及び高解像のOCT画像からユーザの指示に従って合成対象の通常のOCT画像を選択する。さらに、選択された通常のOCT画像と撮像領域が重なる高解像のOCT画像を付帯情報を利用して自動で選択する。
530は相対位置演算部であり、OCT画像選択部520で選択された通常のOCT画像と高解像のOCT画像の間で相対位置を演算によって求め、結果を合成画像生成部545へ送る。
537は網膜色素上皮層検出部であり、OCT画像選択部520で選択された高解像のOCT画像の各々について、画像処理によって強反射層である網膜色素上皮層(RPE)を検出し、画像上での位置を求める。
535は領域限定部であり、OCT画像選択部520で選択された高解像のOCT画像の各々について、以下の3つの情報をもとに高解像度領域を決定する。3つの情報は画像の付帯情報である分解能に関する情報と焦点位置の相対位置情報、もう1つは網膜色素上皮層検出部537で求められたRPEの位置情報である。決定された高解像度領域の情報はAO−OCT高精度画像生成部515へ渡される。AO−OCT高速画像構成部515は記憶部505からRAWデータを読み込み、Bスキャン方向の画素は間引かずに全て断層画像化する。但しAスキャン方向に関しては、AO−OCT高速画像構成部515から渡された高解像度領域内の画素だけを断層画像化して処理を高速化している。再構成された断層画像は合成画像生成部545へ送る。
合成画像生成部545は、相対位置演算部530から受けた相対位置情報をもとに合成画像を生成する。ここで、通常のOCT画像はOCT画像選択部520で選択された画像をそのまま利用するが、高解像のOCT画像についてはAO−OCT高精度画像構築部540で再構成された高解像領域に限定された画像を用いる。
合成制御部525、表示部550、ユーザインターフェイス部555、合成画像記録部560の機能は実施形態1と変わらないので、その説明は省略する。
図10は本実施形態に係る画像生成装置のハードウェア構成を示したものである。画像生成装置2はパーソナルコンピュータで実現されており、OCT撮像部500とはUSBで接続されており、撮像されたOCTデータが記憶ユニット590に転送され保存される。その他の説明は実施形態1と同様になるので、その説明は省略する。
<OCT撮像装置の説明>
OCT撮像部500について説明する。
本実施形態のOCT撮像部500は、図11に示されるように全体としてマイケルソン干渉系を構成している。
図中、光源601から出射された光は、光ファイバー630−1と光カプラー631とを介して、参照光605と測定光606とに、90:10の割合で分割される。
測定光606は光ファイバー630−4と可変形状ミラー659とXYスキャナ619等を介して、観察対象である被検眼607へ導かれる。その一部は被検眼607で反射あるいは散乱された戻り光608となって戻され、光カプラー631によって参照光605と合波される。
参照光605と戻り光608とは合波された後、透過型グレーティング641によって波長毎に分光され、ラインカメラ639に入射される。ラインカメラ639は位置(波長)毎に光強度を電圧に変換し、その信号を用いて、被検眼607の断層画像が構成される。
本実施形態では、光学系の全体を主にレンズを用いた屈折光学系を用いて、構成しているが、レンズの代わりに球面ミラーを用いた反射光学系によっても構成することができる。
つぎに、光源601の周辺について説明する。光源601は代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。波長は830nm、バンド幅50nmである。ここで、バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため、重要なパラメータである。また、光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。また、波長は眼を測定することを鑑みると、近赤外光が適する。さらに波長は、得られる断層画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましく、ここでは830nmとする。観察対象の測定部位によっては、他の波長を選んでも良い。
つぎに、参照光605の光路について説明する。光カプラー631にて分割された参照光605はシングルモードファイバー630−2を通して、レンズ635−1に導かれ、ビーム径2mmの平行光になるよう、調整される。次に、参照光605は、ミラー614−2〜3によって、参照ミラーであるミラー614−1に導かれる。次に、ミラー614−1にて反射され、再び光カプラー631に導かれる。ここで、参照光605が通過した分散補償用ガラス615は被検眼607とレンズ635−4〜11、636とに測定光106が往復した時の分散を、参照光605に対して補償するものである。
分散補償用ガラス615の長さはL2であり、ここではL2=50mmとする。さらに、617−1は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、参照光605の光路長を、調整・制御することができる。電動ステージ617−1はパソコン625によって制御される。
つぎに、測定光606の光路について説明する。
光カプラー631により分割された測定光606はシングルモードファイバー630−4を介して、レンズ635−4に導かれ、ビーム径1mmの平行光になるよう調整される。その後、レンズ636及び635−11からなるビームエキスパンダを通ってビーム径が1倍〜4倍の間で拡張される。この倍率可変はレンズ636を電動ステージ617−3で矢印で図示している方向に駆動することで実現される。電動ステージ617−3はパソコン125によって制御され、通常OCT撮像モードにおいてはビームエキスパンダの倍率は1倍とし、高解像OCT撮像モードにおいては4倍として、各々ビーム径1mmと4mmを得る。
次に測定光606は、ビームスプリッタ658−2とレンズ635−5〜6を通過し、可変形状ミラー659に入射される。ここで、可変形状ミラー659は波面センサ655にて検知した収差に基づいて、測定光606と戻り光608の収差を、ミラー形状を自在に変形させることで補正するミラーデバイスである。ここでは、収差を補正するデバイスとして可変形状ミラーを用いたが、収差を補正できればよく、液晶を用いた空間光位相変調器等を用いることもできる。
次にレンズ635−7〜8を通過し、XYスキャナ619のミラーに入射される。ここでは、簡単のため、XYスキャナ619は一つのミラーとして記したが、実際にはXスキャン用ミラーとYスキャン用ミラーとの2枚のミラーが近接して配置され、網膜627上を光軸に垂直な方向にラスタースキャンするものである。また、測定光606の中心はXYスキャナ619のミラーの回転中心と一致するように調整されている。
レンズ635−9、635−10は網膜627を走査するための光学系であり、測定光606を角膜626の付近を支点として、網膜627をスキャンする役割がある。ここでは、レンズ635−9、635−10の焦点距離はそれぞれ50mm、40mmである。
また、617−2は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、付随するレンズ635−10の位置を、調整・制御することができる。これにより被検眼607の視度に対応することが可能になる。
電動ステージ617−2はパソコン625により制御することができる。
さらに、ビームスプリッタ658−1は可視光を反射し、固視灯656に表示されるパターンを被検眼607の網膜に投影することで、被検眼607の固視方向を指定し、OCT撮像する網膜の領域を変えることができる。固視灯656には有機ELパネルを用いた。
測定光606は被検眼607に入射すると、網膜627からの反射や散乱により戻り光608となり、再び光カプラー631に導かれる。前述の参照光605と戻り光608とは、光カプラー631にて合波され、さらに90:10に分割される。そして、合波された光642は透過型グレーティング641によって波長毎に分光され、レンズ635−3で集光され、ラインカメラ639にて光の強度が各位置(波長)毎に電圧に変換される。
具体的には、ラインカメラ639上には波長軸上のスペクトル領域の干渉縞が観察されることになる。得られた電圧信号群はフレームグラバー640にてデジタル値に変換されて、パソコン625にてデータ処理を行い断層画像を形成する。
また、ビームスプリッタ658−2にて分割される戻り光608の一部は、波面センサ655に入射され、戻り光608の収差が測定される。波面センサ655はパソコン625に電気的に接続されている。得られた収差はパソコン625を用いて、ツェルニケ多項式を用いて表現され、これは被検眼607の有する収差を示している。
さらに、ツェルニケ多項式のデフォーカスの成分については、レンズ635−10の位置を電動ステージ617−2を用いて制御して、被検眼の視度を補正する。デフォーカス以外の成分については、可変形状ミラー659の表面形状を制御して補正し、より高横分解能な断層画像の取得を可能にしている。さらに網膜627の所定の深さ位置に測定光606を集光させる為に、可変形状ミラー659の表面形状を制御してデフォーカス成分にオフセットを加える。
ここで、角膜626とXYスキャナ619と波面センサ655と可変形状ミラー659とは光学的に共役になるよう、レンズ635−5〜10が配置され、波面センサ655は被検眼607の有する収差を測定することを可能にしている。
<焦点位置の導出>
OCT撮像部500が高解像OCT撮像モードで撮像するときに、画像に付帯する情報である測定光の焦点位置を求める方法を説明する。
撮像部500は、波面センサ655で得られる収差を観察しながら可変形状ミラー659を制御して収差補正を行う。また、収差のうちツェルニケ多項式のデフォーカス項についてはレンズ635−10のレンズ位置を、調整・制御することで補正する。これらの補正が完了すると、測定光606は網膜の強反射層であるRPEに合焦された状態になる。
撮像部500は屈折力60D(ディオプタ)の標準眼を収差補正した場合に必要となるツェルニケ多項式のデフォーカス項の補正値、すなわち電動ステージ617−2の駆動によるレンズ635−10の位置があらかじめ記憶されている。それを用いて、検査対象の被検眼の収差補正に要したデフォーカス項の補正量、すなわち電動ステージの駆動位置と比べることで、被検眼の屈折力を判定する。次に可変形状ミラー659による補正量のデフォーカス項を増減させることで網膜厚さ方向での合焦位置を変えながら、高解像のOCT画像の撮像が行われる。このとき、測定により求まった被検眼の屈折力値及び合焦位置を変えるために可変形状ミラー659に与えたデフォーカス項の増減値をもとに、RPEに対する焦点位置の相対位置が算出される。これが高解像なOCT画像に付帯する焦点位置の相対位置情報となる。
<画像合成処理の手順>
次に、図12のフローチャートを参照して本実施形態の画像生成装置2において、高解像なOCT画像から焦点付近の高解像領域を限定して画像を抜き出し、通常のOCT画像と合成を行う処理手順を説明する。
<ステップS310>
ステップS310は、OCTデータ記憶部505に保存されたOCTのRAWデータから断層画像を再構成する工程である。処理を開始するとOCTデータ記憶部505から、通常のOCT画像のRAWデータはOCT画像構築部510が、高解像のOCT画像のRAWデータはAO−OCT高速画像構築部515がそれぞれ読み込み、再構成処理を行って断層画像を構築する。このとき、AO−OCT高速画像構築部515は、先に説明したようにBスキャン方向の画素数を1/5に間引いて高速に再構成処理を行う。構築されたOCT画像はOCT画像選択部520へ送られる。
<ステップS320> <ステップS330>
ステップS320は、合成対象画像の選択工程であり、ステップS330は通常のOCT画像と高解像のOCT画像との位置合わせ工程である。これらの工程で用いられる高解像のOCT画像はAO−OCT高速画像構築部515で再構成された断層像であり、Bスキャン方向の画素密度は通常OCTと等しく粗いものである。その他の説明は実施形態1のステップ110、120と同じになるので省略する。なお本実施形態において画像間位置合わせ工程S330の結果はステップS370の画像合成で使われるため、ステップS330の処理順序はステップS320とステップS370の間で任意であるし、他の処理のバックグラウンド処理としても良い。
<ステップS340>
ステップS340は、高解像のOCT画像の測定光合焦位置の基準となるRPEの位置を検出する工程である。網膜色素上皮層検出部537はAO−OCT高速画像構築部515で構築され、画像選択部520で選択された高解像のOCT画像の各々に対してRPEの検出を行う。RPEはOCT画像において最も深い位置にある強反射層であるから、各Aスキャンに対して画素毎の輝度を評価してRPEに対応する位置を検出する。1枚の高解像のOCT画像を構成する全てのAスキャン各々RPE位置からその平均値を算出し、これをRPE位置情報として領域限定部535へ送る。
<ステップS350>
ステップS350は、OCT画像の付帯情報である分解能に関する情報と焦点位置の相対位置情報、及びステップS340で求められたRPEの位置情報を用いて、高解像のOCT画像において高解像が実現される領域を指定する工程である。
図13において、700は1枚の高解像のOCT画像の領域の画像を抽出されるOCT画像であり、このOCT画像において両矢印740で示す網膜深さ方向の領域が焦点深度にあたり高解像が得られる領域を示している。この領域は次のように求められる。ステップS340で求められたRPE位置が710の深さ位置であり、RPEから測定光の合焦位置までの距離720は付帯情報であるRPEに対する焦点位置の相対位置から得られる。これにより測定光の合焦位置730の深さ位置が決定される。焦点深度740は分解能に関する情報として、測定光のビーム径4mmよりおよそ60μmと算出される。以上の処理を領域限定部535が行い、高解像領域である測定光の焦点位置を中心とした焦点深度の幅をもつ領域が指定される。
<ステップS360>
ステップS360では、ステップS350で定まった領域の高解像のOCT画像を再構成する工程である。AO−OCT高精度画像構築部540は領域限定部535から得た高解像のOCT画像各々の高解像領域の位置情報をもとに、RAWデータを記憶部505から読み出して、高解像領域の範囲内の画素についてだけ画像再構成処理を実行して断層画像化する。これにより高解像領域だけ抽出された高解像のOCT画像が構築される。なお、ステップS310において高速画像構成部515が実施したBスキャン方向の間引き処理はここでは行われないため、AOの効果により高解像となったBスキャン方向の画像が十分な画素数によって表現される。
<ステップS370>
ステップS370は、ステップS320、S330、S360で得られた結果をもとに通常OのCT画像上に高解像のOCT画像を合成する工程である。
合成画像生成部545は、ステップS320で選択された通常のOCT画像の上に、ステップS330で求めた相対位置に合わせて、ステップS360で得られた高解像のOCT画像を合成する。合成結果は表示部550に表示され、ユーザの指示に従い合成画像は記録部560に保存される。
以上のように、AO−OCTで撮像された網膜平面方向に解像度が優れたOCT画像を表示する際、AO−OCTで撮像されたOCT画像の焦点付近に限定される高解像領域を抽出して通常のOCT画像に対して合成する。それにより、必要な領域を高解像度の画像で確認できるとともに、眼底における画像の位置を確認することができる。
(その他の実施形態)
なお、上述した実施形態では、被検体が眼の場合について述べているが、眼以外の皮膚や臓器等の被検体に本発明を適用することも可能である。この場合、本発明は眼科撮影装置以外の、例えば内視鏡等の医療機器としての態様を有する。従って、本発明は眼科撮影装置に例示される画像生成装置として把握され、被検眼は被検体の一態様として把握されることが好ましい。
また、本発明は、以下のように装置を構成することによっても達成できる。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(又は記憶媒体)をシステム或いは装置に供給することとしてもよい。また、該記録媒体の態様だけでなく、コンピュータの読み取り可能な記録媒体としてもよい。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、該記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、該実施形態は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (8)

  1. 第1の開口数の光学系を用いて被検眼を撮像した第1の断層画像に高解像度の領域を設定する画像生成装置であって、
    前記第1の開口数より低く、かつ、焦点深度の深い第2の開口数の光学系を用いて撮像した第2の断層画像を取得する取得手段と、
    前記第1の断層画像と前記第2の断層画像との位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記第1の断層画像の焦点の深さ位置を求める位置検出手段と、
    前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1の断層画像の横並びのピクセル列の解像度、該ピクセル列に対応する前記第2の断層画像の横並びのピクセル列の解像度とを比較する比較手段と、
    前記比較結果に基づいて、前記焦点の深さ位置を中心として、前記第の断層画像の深さ方向における高解像度の領域の幅を設定する設定手段と
    前記設定した第1の断層画像の高解像度の領域の画像を抽出する抽出手段とを有することを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記第2の断層画像前記抽出された高解像度の領域の画像を合成した合成画像を、表示手段に表示する制御手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 記第2の断層画像と、記第2の断層画像上の対応する位置に前記高解像度の領域を示す枠と前記枠に対応付けて前記抽出された高解像度の領域の画像を、表示手段に表示する制御手段を更に有することを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  4. 前記制御手段が、前記表示手段に表示された前記第2の断層画像上に,前記第の断層画像の全体を示す枠を更に表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像生成装置。
  5. 前記比較手段は、前記第1の断層画像を撮像した時の焦点の深さ位置に基づいて、比較する領域を限定して比較を実行することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像生成装置。
  6. 前記被検眼からの戻り光の波面を測定し、測定した波面を補正する補償光学系を更に有し、
    前記第1の断層画像は、前記補償光学系を介して撮像された画像であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像生成装置。
  7. 第1の開口数の光学系を用いて被検眼を撮像した第1の断層画像に高解像度の領域を設定する画像生成方法であって、
    前記第1の開口数より低く、かつ、焦点深度の深い第2の開口数の光学系を用いて撮像した第2の断層画像を取得する取得ステップと、
    前記第1の断層画像と前記第2の断層画像との位置合わせを行う位置合わせステップと、
    前記第1の断層画像の焦点の深さ位置を求める位置検出ステップと、
    前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1の断層画像の横並びのピクセル列の解像度と、該ピクセル列に対応する前記第2の断層画像の横並びのピクセル列の解像度とを比較する比較ステップと、
    前記比較結果に基づいて、前記焦点の深さ位置を中心として、前記第の断層画像の深さ方向における高解像度の領域を設定する設定ステップと
    前記設定した第1の断層画像の高解像度の領域の画像を抽出する抽出ステップとを有することを特徴とする画像生成方法。
  8. 請求項に記載の画像生成方法の各ステップを、コンピュータで実現するためのプログラム。
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