JP6876924B2 - 送信装置、送信方法、受信装置および受信方法 - Google Patents

送信装置、送信方法、受信装置および受信方法 Download PDF

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Description

本技術は、送信装置、送信方法、受信装置および受信方法に関し、特に、音声付き配信サービスなどにおいてオーディオストリームを送信する送信装置等に関する。
例えば、特許文献1には、放送局、配信サーバ等から所定の情報をオーディオ圧縮データストリームに挿入して送信し、受信側で当該所定の情報を利用した処理を行うことが記載されている。
また、例えば、特許文献2には、立体(3D)音響技術として、オブジェクト音源のオーディオデータをその位置情報に基づいて任意の位置に存在するスピーカにマッピングする3Dオーディオレンダリングの技術が記載されている。
特開2012−010311号公報 特表2014−520491号公報
本技術の目的は、受信側におけるオーディオストリームの処理の便宜を図ることにある。
本技術の概念は、
オーディオデータにエンコード処理を施し、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成するストリーム生成部と、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する情報挿入部と、
上記タグ情報が挿入されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを送信する送信部を備える
送信装置にある。
本技術において、ストリーム生成部により、オーディオデータにエンコード処理が施され、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームが生成される。情報挿入部により、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が挿入される。ここで、音ユニットは、人の声(音声)、動物の鳴き声、環境音などの音の任意の時間分のまとまりを意味している。送信部により、タグ情報が挿入されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームが送信される。
例えば、タグ情報は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示すタイプ情報を有する、ようにされてもよい。そして、この場合、例えば、タグ情報は、タイプ情報が開始位置を含むことを示すとき、フレーム先頭から開始位置までのサンプル単位のオフセットを示すと共に、タイプ情報が終了位置を示すとき、フレーム先頭から終了位置までのサンプル単位のオフセットを示すオフセット情報を有する、ようにされてもよい。
また、例えば、タグ情報は、このタグ情報が挿入されるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有する、ようにされてもよい。また、例えば、所定の音ユニットが複数存在するとき、タグ情報は、対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有する、ようにされてもよい。
また、例えば、所定の音ユニットが複数存在し、この複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、タグ情報は、対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有する、ようにされてもよい。ここで、発生元は、音が人の声(音声)である場合は「Aさん」、「Bさん」、「男の人」、「女の人」、「大人」、「子供」等のような発話者を意味し、音が動物の鳴き声である場合は例えば「犬」、「猫」などの動物の種類などを意味し、音が環境音である場合は例えば「工事現場」、「コンサート会場」、「サッカー場」などの環境音発生場所や、「波の音」、「台風の音、「雷の音」などの環境音自体を意味する。
また、例えば、ストリーム生成部は、複数のグループのオーディオデータにエンコード処理を施し、複数のグループのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成し、タグ情報は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データがどのグループのものであるかを識別するためのグループ識別情報を有する、ようにされてもよい。そして、この場合、例えば、グループ識別情報が示すグループが所定のスイッチグループを構成するグループであるとき、タグ情報は、所定のスイッチグループを識別するためのスイッチグループ識別情報を有する、ようにされてもよい。
このように本技術においては、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が挿入される。そのため、受信側では、タグ情報に基づいて所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取って音出力や字幕表示などに利用することが容易に可能となる。
なお、本技術において、例えば、情報挿入部は、コンテナストリームのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報さらに挿入する、ようにされてもよい。例えば、所定の音ユニットの情報は、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有する、ようにされてもよい。
また、例えば、所定の音ユニットが複数存在するとき、複数の音ユニットの情報は、それぞれ、対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有する、ようにされてもよい。また、例えば、所定の音ユニットが複数存在し、この複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、複数の音ユニットの情報は、それぞれ、対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有する、ようにされてもよい。
このようにコンテナストリームのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が挿入されることで、受信側では、このテーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいた処理を行うことが可能となる。例えば、コンテナストリームが書き込まれたストレージより、その所定の音ユニットのオーディオ圧縮データが含まれる位置からの読み出しを行うことが容易に可能となる。
また、本技術の他の概念は、
オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信部を備え、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
上記タグ情報を利用して上記オーディオストリームの処理を行う処理部をさらに備える
受信装置にある。
本技術において、受信部により、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームが受信される。所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれている。処理部により、タグ情報を利用してオーディオストリームの処理が行われる。
例えば、処理部は、オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得るデコード部と、タグ情報に基づいてデコード部で得られたオーディオデータから所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってバッファに保持するデータ切り取り保持部を有する、ようにされてもよい。そして、この場合、例えば、処理部は、ユーザの操作情報に基づいて、バッファから、所定の音ユニットに対応したオーディオデータを読み出して出力するデータ出力部をさらに有する、ようにされてもよい。
また、例えば、処理部は、オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得るデコード部と、タグ情報に基づいて、デコード部で得られたオーディオデータから所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってテキスト変換を行って字幕データを生成する字幕データ生成部を有する、ようにされてもよい。
このように本技術においては、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに挿入されている、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を利用してオーディオストリームの処理が行われる。そのため、所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取って音出力や字幕表示などに利用することが容易に可能となる。
また、本技術の他の概念は、
オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信部を備え、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
上記コンテナストリームのレイヤおよび/または上記オーディオストリームのレイヤに、上記オーディオストリーム内における上記所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が含まれており、
上記受信されたコンテナストリームのストレージへの書き込みと、上記ストレージからの上記コンテナストリームの読み出しと、上記読み出されたコンテナストリームに含まれるオーディオストリームの処理を制御する制御部をさらに備え
上記制御部は、上記テーブル情報が持つ上記所定の音ユニットの情報に基づいて上記ストレージからの上記コンテナストリームの読み出しを制御する
受信装置にある。
本技術において、受信部により、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームが受信される。所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれている。また、コンテナストリームのレイヤおよび/または上記オーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が含まれている。
制御部により、受信されたコンテナストリームのストレージへの書き込みが制御される。例えば、ストレージは、例えば、ローカルストレージあるいはオンラインストレージ(ネット上のストレージ)である。また、制御部により、ストレージからのコンテナストリームの読み出しが制御される。この場合、テーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいて制御される。
このように本技術においては、ストレージからのコンテナストリームの読み出しが、テーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいて制御される。そのため、例えば、ストレージから、その所定の音ユニットのオーディオ圧縮データが含まれる位置からのコンテナストリームの読み出しを行うことが容易に可能となる。
本技術によれば、受信側におけるオーディオストリームの処理の便宜を図ることができる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
実施の形態としての送受信システムの構成例を示すブロック図である。 MPEG−H 3D Audioの伝送データにおけるオーディオフレームの構造例を示す図である。 新規定義されるパケットタイプを説明するための図である。 MPEG−H 3D Audioの伝送データの構成例を示す図である。 1ストリーム/マルチストリームで送信する場合におけるオーディオフレームの構成例を概略的に示す図である。 オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームと音ユニットの対応関係の一例を示す図である。 オーディオフレームに含まれるタグ情報「Speech_tag_information()」の内容の一例を簡略的に示す図である。 オーディオストリームに対するタグ情報「Speech_tag_information()」の挿入とテーブル情報「Tag_table()」の挿入の一例を示す図である。 オーディオストリームに挿入されるテーブル情報「Tag Table 1」の内容の一例を示す図である。 タグ情報「Speech_tag_information()」の構造例を示す図である。 テーブル情報「Tag table()」の構造例を示す図である。 タグ情報「Speech_tag_information()」の構造例およびテーブル情報「Tag table()」の構造例における主要な情報の内容を示す図である。 タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())の構造例を示す図である。 サービス送信機100が備えるストリーム生成部の構成例を示すブロック図である。 3Dオーディオの伝送データを1ストリームで送信する場合におけるトランスポートストリームTSの構成例を示す図である。 3Dオーディオの伝送データを2ストリームで送信する場合におけるトランスポートストリームTSの構成例を示す図である。 サービス受信機の構成例を示すブロック図である。 ストレージからの読み出し(再生)の動作を説明するための図である。 オーディオデコード部の構成例を示すブロック図である。 オーディオデータ&タグバッファの保持内容の一例を示す図である。 表示パネルに表示される音ユニットの情報の一例を示す図である。 表示パネルにおける字幕表示例を示す図である。 MMTストリームの構成例を示す図である。 オーディオ圧縮フォーマットがAC4である場合におけるオーディオトラックのデータを含むMP4ストリーム(ファイル)の構成例を示す図である。 MPDファイル記述例を示す図である。 MPDファイル記述例における主要な情報の内容を示す図である。 AC4のシンプルトランスポート(Simple Transport)のレイヤの構造を示す図である。 TOC(ac4_toc())およびサブストリーム(ac4_substream_data())の概略構成を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[送受信システムの構成例]
図1は、実施の形態としての送受信システム10の構成例を示している。この送受信システム10は、サービス送信機100とサービス受信機200により構成されている。サービス送信機100は、コンテナストリーム(多重化ストリーム)としてのMPEG−2 トランスポートストリーム(以下、単に、「トランスポートストリームTS」と称する)を、放送波あるいはネットのパケットに載せて送信する。
トランスポートストリームTSは、オーディオストリーム、あるいはビデオストリームとオーディオストリームを有している。この実施の形態においては、トランスポートストリームTSは、ビデオストリームとオーディオストリームを有するものとする。オーディオストリームは、オーディオデータにエンコード処理を施して得られたオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたものである。この実施の形態において、オーディオストリームの符号化方式は、MPEG−H 3D Audioとされる。
サービス送信機100は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する。ここで、音ユニットは、人の声(音声)、動物の鳴き声、環境音などの任意の時間分のまとまりを意味している。この実施の形態において、音ユニットは、音声の任意の時間分のまとまりであるとする。
タグ情報は、タイプ情報を有するものとされる。このタイプ情報は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示す。また、タグ情報は、タイプ情報が開始位置を含むことを示すとき、フレーム先頭から開始位置までのサンプル単位のオフセットを示すと共に、タイプ情報が終了位置を示すとき、フレーム先頭から終了位置までのサンプル単位のオフセットを示すオフセット情報を有するものとされる。
また、タグ情報は、このタグ情報が挿入されるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有するものとされる。また、所定の音ユニットが複数存在するとき、タグ情報は、対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有するものとされる。
また、所定の音ユニットが複数存在し、この複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、タグ情報は、対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有するものとされる。この実施の形態において、音ユニットは音声の任意の時間分のまとまりであり、発生元は、「Aさん」、「Bさん」、「男の人」、「女の人」、「大人」、「子供」等のような音声を発する発話者である。
また、タグ情報は、オーディオ圧縮データとして複数のグループのオーディオ圧縮データを取り扱うとき、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データがどのグループのものであるかを識別するためのグループ識別情報を有するものとされる。また、このグループ識別情報が所定のスイッチグループを構成するグループであるとき、タグ情報は、この所定のスイッチグループを識別するためのスイッチグループ識別情報を有するものとされる。
サービス送信機100は、コンテナストリームとしてのトランスポートストリームTSのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報を挿入する。所定の音ユニットの情報は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有するものとされる。
また、所定のユニットが複数存在するとき、複数の音ユニットの情報は、それぞれ、対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有するものとされる。また、所定の音ユニットが複数存在し、この複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、複数の音ユニットの情報は、それぞれ、対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有するものとされる。
図2は、MPEG−H 3D Audioの伝送データにおけるオーディオフレームの構造例を示している。このオーディオフレームは、複数のMPEGオーディオストリームパケット(mpeg Audio Stream Packet)からなっている。各MPEGオーディオストリームパケットは、ヘッダ(Header)とペイロード(Payload)により構成されている。
ヘッダは、パケットタイプ(Packet Type)、パケットラベル(Packet Label)、パケットレングス(Packet Length)などの情報を持つ。ペイロードには、ヘッダのパケットタイプで定義された情報が配置される。ペイロード情報には、同期スタートコードに相当する“SYNC”と、3Dオーディオの伝送データの実際のデータである“Frame”と、この“Frame”の構成を示す“Config”が存在する。
“Frame”には、3Dオーディオの伝送データを構成するチャネル符号化データとオブジェクト符号化データが含まれる。ここで、チャネル符号化データは、SCE(Single Channel Element)、CPE(Channel Pair Element)、LFE(Low Frequency Element)などの符号化サンプルデータで構成される。また、オブジェクト符号化データは、SCE(Single Channel Element)の符号化サンプルデータと、それを任意の位置に存在するスピーカにマッピングさせてレンダリングするためのメタデータにより構成される。このメタデータは、エクステンションエレメント(Ext_element)として含まれる。
また、ペイロード情報には、この実施の形態において新規定義する、“Tag table”と“Speech tag information”が存在する。“Speech tag information”には上述したタグ情報「Speech_tag_information()」が含まれ、“Tag table”には上述したテーブル情報「Tag_table()」が含まれる。図3は、パケットタイプとして、タグ情報「Speech_tag_information()」を含めるための「SpeechTagInformation」と、テーブル情報「Tag_table()」を含めるための「TagTable」が新規定義されることを示している。
図4は、MPEG−H 3D Audioの伝送データの構成例を示している。この構成例では、1つのチャネル符号化データと6つのオブジェクト符号化データとからなっている。1つのチャネル符号化データは、5.1チャネルのチャネル符号化データ(CD)であり、SCE1、CPE1.1、CPE1.2、LFE1の各符号化サンプルデータからなっている。
6つのオブジェクト符号化データのうち、最初の3つのオブジェクト符号化データは、ダイアログ・オブジェクトのコンテントグループの符号化データ(DOD)に属している。この3つのオブジェクト符号化データは、第1、第2、第3の言語のそれぞれに対応したダイアログ・オブジェクトの符号化データである。
この第1、第2、第3の言語に対応したダイアログ・オブジェクトの符号化データは、それぞれ、符号化サンプルデータSCE2,SCE3,SCE4と、それを任意の位置に存在するスピーカにマッピングさせてレンダリングするためのメタデータ(Object metadata)とからなっている。
また、6つのオブジェクト符号化データのうち、残りの3つのオブジェクト符号化データは、サウンド・エフェクト・オブジェクトのコンテントグループの符号化データ(SEO)に属している。この3つのオブジェクト符号化データは、第1、第2、第3の効果音のそれぞれに対応したサウンド・エフェクト・オブジェクト(Object for sound effect)の符号化データである。
この第1、第2、第3の効果音に対応したサウンド・エフェクト・オブジェクトの符号化データは、それぞれ、符号化サンプルデータSCE5,SCE6,SCE7と、それを任意の位置に存在するスピーカにマッピングさせてレンダリングするためのメタデータ(Object metadata)とからなっている。
符号化データは、種類別にグループ(Group)という概念で区別される。この構成例では、5.1チャネルのチャネル符号化データはグループ1(Group 1)とされる。また、第1、第2、第3の言語に対応したダイアログ・オブジェクトの符号化データは、それぞれ、グループ2(Group 2)、グループ3(Group 3)、グループ4(Group 4)とされる。また、第1、第2、第3の効果音に対応したサウンド・エフェクト・オブジェクトの符号化データは、それぞれ、グループ5(Group 5)、グループ6(Group 6)、グループ7(Group 7)とされる。
また、受信側においてグループ間で選択できるものはスイッチグループ(SW Group)に登録されて符号化される。この構成例では、ダイアログ・オブジェクトのコンテントグループに属するグループ2、グループ3、グループ4はスイッチグループ1(SW Group 1)とされる。また、サウンド・エフェクト・オブジェクトのコンテントグループに属するグループ5、グループ6、グループ7はスイッチグループ2(SW Group 2)とされる。
図1に戻って、サービス送信機100は、上述したように複数のグループの符号化データを含む3Dオーディオの伝送データを、1ストリーム(Single stream)、あるいは複数ストリーム(Multiple stream)、例えば2ストリームで送信する。
図5(a)は、図4の3Dオーディオの伝送データの構成例において、1ストリームで送信する場合におけるオーディオフレームの構成例を概略的に示している。この場合、この1ストリームに、“SYNC”情報と“Config”情報と共に、チャネル符号化データ(CD)、ダイアログ・オブジェクトの符号化データ(DOD)、サウンド・エフェクト・オブジェクトの符号化データ(SEO)が含まれ、さらにタグ情報「Speech tag information()」およびテーブル情報「Tag table()」が含まれる。
なお、タグ情報「Speech tag information()」およびテーブル情報「Tag table()」は全てのオーディオフレームに含まれると限定するものではない。タグ情報「Speech tag information()」は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、含まれる。また、テーブル情報「Tag table()」は、任意のオーディオフレームに、挿入される。このことは、以下の複数ストリームで送信する場合においても同様である。
図5(b)は、図4の3Dオーディオの伝送データの構成例において、複数ストリーム(各ストリームを、適宜、「サブストリーム」と呼ぶこととする)、ここでは2ストリームで送信する場合におけるオーディオフレームの構成例を概略的に示している。この場合、サブストリーム1に、“SYNC”情報と“Config”情報と共に、チャネル符号化データ(CD)が含まれ、さらにタグ情報「Speech tag information()」およびテーブル情報「Tag table()」が含まれる。
また、サブストリーム2に、“SYNC”情報と“Config”情報と共に、ダイアログ・オブジェクトの符号化データ(DOD)、サウンド・エフェクト・オブジェクトの符号化データ(SEO)が含まれ、さらにタグ情報「Speech tag information()」およびテーブル情報「Tag table()」が含まれる。
なお、図5(b)の例では、サブストリーム1およびサブストリーム2の双方にタグ情報「Speech tag information()」およびテーブル情報「Tag table()」が含まれているが、マルチストリームの場合は、いずれか1つ以上のサブストリームにタグ情報「Speech tag information()」およびテーブル情報「Tag table()」が含まれるようにすることで簡素な制御管理とすることができる。
図6は、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームと音ユニットの対応関係の一例を示している。この例では、音声内容1を持つ音ユニット1と音声内容2を持つ音ユニット2が存在している。
音ユニット1はオーディオフレームf1に開始位置が存在し、オーディオフレームf2に終了位置が存在する。オーディオフレームf1のフレーム先頭から開始位置までのサンプル単位のオフセットは“xs1”であり、オーディオフレームf2のフレーム先頭から終了位置までのサンプル単位のオフセットは“xe1”である。また、音ユニット2はオーディオフレームf3に開始位置が存在し、オーディオフレームf4に終了位置が存在する。オーディオフレームf3のフレーム先頭から開始位置までのサンプル単位のオフセットは“xs2”であり、オーディオフレームf4のフレーム先頭から終了位置までのサンプル単位のオフセットは“xe2”である。
図7は、オーディオフレーム(Audio Frame)に含まれるタグ情報「Speech_tag_information()」の内容の一例を簡略的に示している。なお、この例では、フレームカウント情報、グループ識別情報、スイッチグループ識別情報などは省略されている。
図7(a)は、音ユニットの開始位置を含むオーディオフレーム(図6のオーディオフレームf1,f3参照)における例である。この場合、音ユニット識別情報「speech_id」、発生元識別情報「speaker_id」、タイプ情報「sted_type」、オフセット情報「sample_offset」などの情報が存在する。
“speech_id = 1”は、対応する音ユニットの識別情報が“1”であることを示している。“speaker_id = 1”は、対応する音ユニットの発生元(発話者)の識別情報が“1”であることを示している。“sted_type = 1”は、タイプ情報が“1”であること、つまり音ユニットの開始位置を含むことを示している。そして、“sample_offset = xs”は、フレーム先頭から開始位置までのサンプル単位のオフセットが“xs”であることを示している。
図7(b)は、音ユニットの開始位置および終了位置のいずれも含まないオーディオフレーム(図6のオーディオフレームf1の次からオーディオフレームf2の前までに位置するオーディオフレーム、オーディオフレームf3の次からオーディオフレームf4の前までに位置するオーディオフレーム参照)における例である。この場合、音ユニット識別情報「speech_id」、発生元識別情報「speaker_id」、タイプ情報「sted_type」などの情報が存在する。
“speech_id = 1”は、対応する音ユニットの識別情報が“1”であることを示している。“speaker_id = 1”は、対応する音ユニットの発生元(発話者)の識別情報が“1”であることを示している。“sted_type = 3”は、タイプ情報が“3”であること、つまり音ユニットの開始位置および終了位置のいずれも含まない継続状態であることを示している。
図7(c)は、音ユニットの終了位置を含むオーディオフレーム(図6のオーディオフレームf2,f4参照)における例である。この場合、音ユニット識別情報「speech_id」、発生元識別情報「speaker_id」、タイプ情報「sted_type」、オフセット情報「sample_offset」などの情報が存在する。
“speech_id = 1”は、対応する音ユニットの識別情報が“1”であることを示している。“speaker_id = 1”は、対応する音ユニットの発生元(発話者)の識別情報が“1”であることを示している。“sted_type = 2”は、タイプ情報が“2”であること、つまり音ユニットの終了位置を含むことを示している。そして、“sample_offset = xe”は、フレーム先頭から終了位置までのサンプル単位のオフセットが“xe”であることを示している。
図8は、オーディオストリームに対するタグ情報「Speech_tag_information()」の挿入とテーブル情報「Tag_table()」の挿入の一例を示している。この例は、スイッチグループ1(SW_group_id = 1)のグループ2(Group_id = 2)に着目し、音ユニットの発生元(発話者)として発話者1(speaker_id = 1)、発話者2(speaker_id = 2)、発話者3(speaker_id = 3)が存在する場合を示している。
オーディオストリームに対して、C1,C2,C3,C4のフレーム位置で、4つの音ユニットのタグ情報「Speech_tag_information()」が挿入される。各音ユニットのタグ情報は通常複数フレームにわたって挿入される。C1,C2,C3,C4は、それぞれ、開始位置が含まれるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウントを示している。
C1のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者2(speaker_id = 2)の音声に係る音ユニット(speech_id= 1)に対応したものである。C2のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者2(speaker_id = 2)の音声に係る音ユニット(speech_id= 2)に対応したものである。C3のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者1(speaker_id = 1)の音声に係る音ユニット(speech_id= 3)に対応したものである。C4のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者3(speaker_id = 3)の音声に係る音ユニット(speech_id= 4)に対応したものである。
オーディオストリームに対して、C1,C2,C3,C4のフレーム位置より前のフレーム位置で、これらC1,C2,C3,C4のフレーム位置で挿入される4つの音ユニットの情報を持つテーブル情報「Tag Table 1」が挿入される。図9(a)は、そのテーブル情報「Tag Table 1」の内容の一例を示している。各音ユニットに共通のスイッチグループ識別情報「SW_group_id 」、グループ識別情報「Group_id」の他に、音ユニット毎に音ユニット情報「Speech_id」、発生元識別情報「Speaker_id」、フレームカウント情報「Audio_frame_count」が存在する。
また、オーディオストリームに対して、C5,C6,C7,C8,C9のフレーム位置で、5つの音ユニットのタグ情報「Speech_tag_information()」が挿入される。各音ユニットのタグ情報は通常複数フレームにわたって挿入される。C5,C6,C7,C8,C9は、それぞれ、開始位置が含まれるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント値を示している。
C5のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者1(speaker_id = 1)の音声に係る音ユニット(speech_id= 5)に対応したものである。C6のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者3(speaker_id = 3)の音声に係る音ユニット(speech_id= 6)に対応したものである。C7のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者1(speaker_id = 1)の音声に係る音ユニット(speech_id= 7)に対応したものである。C8のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者1(speaker_id = 1)の音声に係る音ユニット(speech_id= 8)に対応したものである。C9のフレーム位置で挿入されるタグ情報は、発話者2(speaker_id = 2)の音声に係る音ユニット(speech_id= 9)に対応したものである。
オーディオストリームに対して、C5,C6,C7,C8,C9のフレーム位置より前のフレーム位置で、これらC5,C6,C7,C8,C9のフレーム位置で挿入される5つの音ユニットの情報を持つテーブル情報「Tag Table 2」が挿入される。図9(b)は、そのテーブル情報「Tag Table 2」の内容の一例を示している。各音ユニットに共通のスイッチグループ識別情報「SW_group_id 」、グループ識別情報「Group_id」の他に、音ユニット毎に音ユニット情報「Speech_id」、発生元識別情報「Speaker_id」、フレームカウント情報「Audio_frame_count」が存在する。
図10は、タグ情報「Speech_tag_information()」の構造例(syntax)を示している。図11は、テーブル情報「Tag table()」の構造例(syntax)を示している。図12は、それらの構造例における主要な情報の内容(semantics)を示している。
最初に、タグ情報「Speech_tag_information()」の構造例について説明する。「audio_frame_count」の16ビットフィールドは、このタグ情報が挿入されるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置をフレームカウント値で示す。「num_of_speeches
」の8ビットフィールドは、音ユニットの数を示す。音ユニットの数だけ、「speech_id」の8ビットフィールド、「group_id」の8ビットフィールド、「sw_group_id」の8ビットフィールド、「speaker_id」の8ビットフィールド、「sted_type」の2ビットフィールド、「sample_offset」の14ビットフィールドの各フィールドが繰り返し存在する。
「speech_id」のフィールドは、音ユニット識別情報を示す。「group_id」のフィールドは、グループ識別情報を示す。「sw_group_id」のフィールドは、スイッチグループ識別情報を示す。「speaker_id」のフィールドは、発生元(発話者)識別情報を示す。「sted_type」のフィールドは、音ユニットの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないこと(継続)を示す。例えば、“01”は開始位置を含むことを示し、“10”は終了位置を含むことを示し、“11”は開始位置および終了位置のいずれも含まないこと(継続)を示す。
「sample_offset」のフィールドは、フレーム先頭から開始位置/終了位置までのサンプル単位のオフセットを示す。「sted_type」が“01”であるときはフレーム先頭から開始位置までのサンプル単位のオフセットを示し、「sted_type」が“10”であるときはフレーム先頭から終了位置までのサンプル単位のオフセットを示す。
次に、テーブル情報「Tag_table()」の構造例について説明する。「group_id」の8ビットフィールドは、グループ識別情報を示す。「sw_group_id」の8ビットフィールドは、スイッチグループ識別情報を示す。「num_of_speeches」の8ビットフィールドは、音ユニットの数を示す。音ユニットの数だけ、「speech_id」の8ビットフィールド、「speaker_id」の8ビットフィールド、「audio_frame_count」の16ビットフィールドの各フィールドが繰り返し存在する。
「speech_id」のフィールドは、音ユニット識別情報を示す。「speaker_id」のフィールドは、発生元(発話者)識別情報を示す。音ユニットの開始位置が含まれるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置をフレームカウント値で示す。
図13は、コンテナストリームに、上述のテーブル情報「Tag_table()」と同様の情報を挿入するためのタグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())の構造例(syntax)を示している。「descriptor_tag」の8ビットフィールドは、デスクリプタタイプを示す。ここでは、タグ・テーブル・デスクリプタであることを示す。「descriptor_length」の8ビットフィールドは、デスクリプタの長さ(サイズ)を示し、デスクリプタの長さとして、以降のバイト数を示す。
「num_of_groups」の8ビットフィールドは、グループの数を示す。この数だけ、以下の要素が繰り返される。「stream_id」の8ビットフィールドは複数ストリームで構成される場合のオーディオストリームの識別に用いる。この情報と“MPEG-H 3D Audio Multi-Stream Descriptor”で示される streamIDとで伝送ストリームの特定ができる。「group_id」のフィールドは、グループ識別情報を示す。「sw_group_id」のフィールドは、スイッチグループ識別情報を示す。「num_of_speeches」の8ビットフィールドは、音ユニットの数を示す。音ユニットの数だけ、「speech_id」の8ビットフィールド、「speaker_id」の8ビットフィールド、「audio_frame_count」の16ビットフィールドの各フィールドが繰り返し存在する。なお、各フィールドの情報の内容については、上述のテーブル情報「Tag_table()」(図11参照)で説明したと同様である。
図1に戻って、サービス受信機200は、サービス送信機100から放送波あるいはネットのパケットに載せて送られてくる、上述のトランスポートストリームTSを受信する。このトランスポートストリームTSには、ビデオストリームの他に、オーディオストリームが含まれている。このオーディオストリームは、オーディオデータにエンコード処理を施して得られたオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたものである。
上述したように、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報(図10参照)が挿入されている。また、上述したように、トランスポートストリームTSのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報(図11、図13参照)が挿入されている。
サービス受信機200は、タグ情報を利用してオーディオストリームの処理を行う。例えば、サービス受信機200は、オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得、タグ情報に基づいて、そのオーディオデータから所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってバッファに保持する。そして、サービス受信機200は、ユーザの操作情報に基づいて、バッファから所定の音ユニットに対応したオーディオデータを読み出し、音として出力するか、あるいはテキスト変換を行って字幕として表示する。
また、例えば、サービス受信機200は、オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得、タグ情報に基づいて、そのオーディオデータから所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってテキスト変換を行って字幕データを生成し、字幕表示をする。
また、サービス受信機200は、トランスポートストリームTSをローカルストレージあるいはオンラインストレージに書き込こんだ後に、そのストレージからトランスポートストリームTSを読み出し、それに含まれるオーディオストリームの処理を行う。サービス受信機200は、テーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいて、ストレージからのトランスポートストリームTSの読み出しを制御できる。例えば、サービス受信機200は、ユーザが選択した音ユニットが含まれるフレーム位置からコンテナストリームの読み出しを行うように制御できる。
[サービス送信機のストリーム生成部]
図14は、サービス送信機100が備えるストリーム生成部110の構成例を示している。このストリーム生成部110は、制御部111と、ビデオエンコーダ112と、オーディオエンコーダ113と、マルチプレクサ114を有している。
ビデオエンコーダ112は、ビデオデータSVを入力し、このビデオデータSVに対して符号化を施し、ビデオストリーム(ビデオエレメンタリストリーム)を生成する。オーディオエンコーダ113は、オーディオデータSAとして、チャネルデータと共に、所定数のコンテントグループのオブジェクトデータを入力する。各コンテントグループには、1つまたは複数のオブジェクトコンテントが属している。
オーディオエンコーダ113は、オーディオデータSAに対して符号化を施して3Dオーディオの伝送データを得、この3Dオーディオの伝送データを含むオーディオストリーム(オーディオエレメンタリストリーム)を生成する。3Dオーディオの伝送データには、チャネル符号化データと共に、所定数のコンテントグループのオブジェクト符号化データが含まれる。
例えば、図4の構成例に示すように、チャネル符号化データ(CD)と、ダイアログ・オブジェクトのコンテントグループの符号化データ(DOD)と、サウンド・エフェクト・オブジェクトのコンテントグループの符号化データ(SEO)が含まれる。
オーディオエンコーダ113は、制御部111による制御のもと、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報「Speech_tag_information()」(図10参照)を挿入する。また、オーディオエンコーダ113は、制御部111による制御のもと、任意のオーディオフレームに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報「Tag_table()」(図11参照)を挿入する。
マルチプレクサ114は、ビデオエンコーダ112から出力されるビデオストリームおよびオーディオエンコーダ113から出力される所定数のオーディオストリームを、それぞれ、PESパケット化し、さらにトランスポートパケット化して多重し、コンテナストリーム(多重化ストリーム)としてのトランスポートストリームTSを得る。
マルチプレクサ114は、制御部111の制御のもと、トランスポートストリームTSに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つ、上述のテーブル情報「Tag_table()」(図11参照)と同様のテーブル情報を挿入する。この実施の形態では、PMT(Program Map Table)の配下に存在するオーディオエレメンタリストリームループ内に、タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())(図13参照)を挿入する。
図14に示すストリーム生成部110の動作を簡単に説明する。ビデオデータSVは、ビデオエンコーダ112に供給される。このビデオエンコーダ112では、ビデオデータSVに対して符号化が施され、符号化ビデオデータを含むビデオストリームが生成される。このビデオストリームは、マルチプレクサ114に供給される。
オーディオデータSAは、オーディオエンコーダ113に供給される。このオーディオデータSAには、チャネルデータと共に、所定数のコンテントグループのオブジェクトデータが含まれる。ここで、各コンテントグループには、1つまたは複数のオブジェクトコンテントが属している。
オーディオエンコーダ113では、オーディオデータSAに対して符号化が施されて3Dオーディオの伝送データが得られる。この3Dオーディオの伝送データには、チャネル符号化データと共に、所定数のコンテントグループのオブジェクト符号化データが含まれる。そして、オーディオエンコーダ113では、この3Dオーディオの伝送データを含むオーディオストリームが生成される。
このとき、オーディオエンコーダ113では、制御部111による制御のもと、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報「Speech_tag_information()」が挿入される。また、オーディオデコーダ113では、制御部111による制御のもと、任意のオーディオフレームに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報「Tag_table()」が挿入される。
ビデオエンコーダ112で生成されたビデオストリームは、マルチプレクサ114に供給される。また、オーディオエンコーダ113で生成されたオーディオストリームは、マルチプレクサ114に供給される。マルチプレクサ114では、各エンコーダから供給されるストリームがPESパケット化され、さらにトランスポートパケット化されて多重され、トランスポートストリームTSが得られる。
このとき、マルチプレクサ114では、制御部111の制御のもと、トランスポートストリームTSに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が挿入される。この場合、PMTの配下に存在するオーディオエレメンタリストリームループ内に、タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())が挿入される。
[トランスポートストリームTSの構成]
図15は、3Dオーディオの伝送データを1ストリームで送信する場合(図5(a)参照)におけるトランスポートストリームTSの構成例を示している。この構成例では、PID1で識別されるビデオストリームのPESパケット「video PES」が存在すると共に、PID2で識別されるオーディオストリームのPESパケット「audio PES」が存在する。PESパケットは、PESヘッダ(PES_header)とPESペイロード(PES_payload)からなっている。PESヘッダには、DTS,PTSのタイムスタンプが挿入されている。
オーディオストリームのPESパケットのPESペイロードにはオーディオストリーム(Audio coded stream)が挿入される。このオーディオストリームに、タグ情報「Speech_tag_information()」が挿入されると共に、テーブル情報「Tag_table()」が挿入される。
また、トランスポートストリームTSには、PSI(Program Specific Information)として、PMT(Program Map Table)が含まれている。PSIは、トランスポートストリームに含まれる各エレメンタリストリームがどのプログラムに属しているかを記した情報である。PMTには、プログラム全体に関連する情報を記述するプログラム・ループ(Program loop)が存在する。
また、PMTには、各エレメンタリストリームに関連した情報を持つエレメンタリストリームループが存在する。この構成例では、ビデオストリームに対応したビデオエレメンタリストリームループ(video ES loop)が存在すると共に、オーディオストリームに対応したオーディオエレメンタリストリームループ(audio ES loop)が存在する。
ビデオエレメンタリストリームループ(video ES loop)には、ビデオストリームに対応して、ストリームタイプ、PID(パケット識別子)等の情報が配置されると共に、そのビデオストリームに関連する情報を記述するデスクリプタも配置される。このビデオストリームの「Stream_type」の値は「0x24」に設定され、PID情報は、上述したようにビデオストリームのPESパケット「video PES」に付与されるPID1を示すものとされる。デスクリプタの一つして、HEVC デスクリプタが配置される。
また、オーディオエレメンタリストリームループ(audio ES loop)には、オーディオストリームに対応して、ストリームタイプ、PID(パケット識別子)等の情報が配置されると共に、そのオーディオストリームに関連する情報を記述するデスクリプタも配置される。このオーディオストリームの「Stream_type」の値は「0x2C」に設定され、PID情報は、上述したようにオーディオストリームのPESパケット「audio PES」に付与されるPID2を示すものとされる。デスクリプタの一つして、タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())が配置される。
図16は、3Dオーディオの伝送データを2ストリームで送信する場合(図5(b)参照)におけるトランスポートストリームTSの構成例を示している。この構成例では、PID1で識別されるビデオストリームのPESパケット「video PES」が存在する。また、この構成例では、PID2,PID3でそれぞれ識別される2つのオーディオストリーム(サブストリーム1、サブストリーム2)のPESパケット「audio PES」が存在する。
PESパケットは、PESヘッダ(PES_header)とPESペイロード(PES_payload)からなっている。PESヘッダには、DTS,PTSのタイムスタンプが挿入されている。多重化の際にPID2とPID3のタイムスタンプを合致させるなど、的確に付すことで両者の間の同期をシステム全体で確保することが可能である。
2つのオーディオストリーム(サブストリーム1、サブストリーム2)のPESパケットのPESペイロードにはオーディオストリーム(Audio coded stream)が挿入される。このオーディオストリームに、タグ情報「Speech_tag_information()」が挿入されると共に、テーブル情報「Tag_table()」が挿入される。なお、タグ情報「Speech_tag_information()」およびテーブル情報「Tag_table()」は、メインのオーディオストリーム(サブストリーム1)側のみに挿入されることもある。
また、トランスポートストリームTSには、PSI(Program Specific Information)として、PMT(Program Map Table)が含まれている。PSIは、トランスポートストリームに含まれる各エレメンタリストリームがどのプログラムに属しているかを記した情報である。PMTには、プログラム全体に関連する情報を記述するプログラム・ループ(Program loop)が存在する。
また、PMTには、各エレメンタリストリームに関連した情報を持つエレメンタリストリームループが存在する。この構成例では、ビデオストリームに対応したビデオエレメンタリストリームループ(video ES loop)が存在すると共に、2つのオーディオストリーム(サブストリーム1、サブストリーム2)に対応したオーディオエレメンタリストリームループ(audio ES loop)が存在する
ビデオエレメンタリストリームループ(video ES loop)には、ビデオストリームに対応して、ストリームタイプ、PID(パケット識別子)等の情報が配置されると共に、そのビデオストリームに関連する情報を記述するデスクリプタも配置される。このビデオストリームの「Stream_type」の値は「0x24」に設定され、PID情報は、上述したようにビデオストリームのPESパケット「video PES」に付与されるPID1を示すものとされる。デスクリプタの一つして、HEVC デスクリプタが配置される。
各オーディオエレメンタリストリームループ(audio ES loop)には、オーディオストリームに対応して、ストリームタイプ、PID(パケット識別子)等の情報が配置されると共に、そのオーディオストリームに関連する情報を記述するデスクリプタも配置される。
PID2はメインのオーディオストリーム(サブストリーム1)で、「Stream_type」の値は「0x2C」に設定され、PID情報は、上述したようにオーディオストリームのPESパケット「audio PES」に付与されるPIDを示すものとされる。また、PID3はサブのオーディオストリーム(サブストリーム2)で、「Stream_type」の値は「0x2D」に設定され、PID情報は、上述したようにオーディオストリームのPESパケット「audio PES」に付与されるPIDを示すものとされる。
また、各オーディオエレメンタリストリームループ(audio ES loop)には、デスクリプタの一つして、タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())が配置される。なお、タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())は、メインのオーディオストリーム(サブストリーム1)側のオーディオエレメンタリストリームループのみに配置されることもある。
[サービス受信機の構成例]
図17は、サービス受信機200の構成例を示している。このサービス受信機200は、受信部201と、デマルチプレクサ202と、ビデオデコード部203と、映像処理回路204と、パネル駆動回路205と、表示パネル206と、OSD(On Screen Display)部207を有している。また、このサービス受信機200は、オーディオデコード部214と、音声出力回路215と、スピーカシステム216を有している。
また、このサービス受信機200は、CPU221と、フラッシュROM222と、DRAM223と、内部バス224と、リモコン受信部225と、リモコン送信機226と、ローカルストレージ231と、通信インタフェース232を有している。通信インタフェース232には、インターネットなどのネット241を介してオンラインストレージ242が接続されている。
CPU221は、サービス受信機200の各部の動作を制御する。フラッシュROM222は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。DRAM223は、CPU221のワークエリアを構成する。CPU221は、フラッシュROM222から読み出したソフトウェアやデータをDRAM223上に展開してソフトウェアを起動させ、サービス受信機200の各部を制御する。
リモコン受信部225は、リモコン送信機226から送信されたリモートコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU221に供給する。CPU221は、このリモコンコードに基づいて、サービス受信機200の各部を制御する。CPU221、フラッシュROM222、DRAM223、ローカルストレージ231および通信インタフェース232は、内部バス224に接続されている。
受信部201は、サービス送信機100から放送波あるいはネットのパケットに載せて送られてくるトランスポートストリームTSを受信する。このトランスポートストリームTSは、ビデオストリームの他に、オーディオストリームを有している。このオーディオストリームは、オーディオデータにエンコード処理を施して得られたオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたものである。
上述したように、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が挿入されている。また、上述したように、トランスポートストリームTSのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が挿入されている。
ここで、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、タグ情報「Speech_tag_information()」が挿入されている(図5、図10参照)。また、任意のオーディオフレームのオーディオフレームに、テーブル情報「Tag_table()」が挿入されている(図5、図11参照)。また、PMTの配下に存在するオーディオエレメンタリストリームループ内に、タグ・テーブル・デスクリプタ(Tag_table_descriptor())(図13参照)が配置されている。
デマルチプレクサ202は、トランスポートストリームTSからビデオストリームを抽出し、ビデオデコード部203に送る。ビデオデコード部203は、ビデオストリームに対してデコード処理を行って非圧縮のビデオデータを得る。映像処理回路204は、ビデオデコード部203で得られたビデオデータに対してスケーリング処理、画質調整処理などを行って、表示用のビデオデータを得る。
OSD部207は、CPU221の制御のもと、GUI表示信号を発生する。このGUI表示信号は、映像処理回路204に送られ、ビデオデータに重畳される。パネル駆動回路205は、映像処理回路204で得られる表示用の画像データに基づいて、表示パネル206を駆動する。表示パネル206は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)などで構成されている。
また、デマルチプレクサ202は、トランスポートストリームTSからデスクリプタ情報などの各種情報を抽出し、CPU221に送る。この各種情報には、上述したタグ・テーブル・デスクリプタも含まれる。CPU221は、このデスクリプタにより、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報を取得し、各音ユニットのサービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報、各音ユニットの音ユニット識別情報、各音ユニットの発生元識別情報などを認識する。
また、デマルチプレクサ202は、トランスポートストリームTSからオーディオストリームを抽出し、オーディオデコード部214に送る。オーディオデコード部214は、オーディオストリームに対してデコード処理を行って、スピーカシステム216を構成する各スピーカを駆動するためのオーディデータを得る。
この場合、オーディオデコード部214は、オーディオストリームに含まれる所定数のオブジェクトコンテントの符号化データのうち、スイッチグループを構成する複数のオブジェクトコンテントの符号化データに関しては、CPU221の制御のもと、ユーザ選択に係るいずれか1つのオブジェクトコンテントの符号化データのみをデコード対象とする。
また、オーディオデコード部214は、オーディオストリームに挿入されている各種情報を抽出し、CPU221に送信する。この各種情報には、上述したタグ情報「Speech_tag_information()」およびテーブル情報「Tag_table()」も含まれる。
CPU221は、このタグ情報により、オーディオフレーム毎に、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームであるか、含まれる音ユニットの音ユニット識別情報、その音ユニットの発生元識別情報、フレームカウント情報、開始位置/終了位置を含むかを示すタイプ情報、開始位置/終了位置のフレーム先頭からのオフセット情報などを認識できる。
また、CPU221は、このテーブル情報により、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報、つまり各音ユニットのサービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報、各音ユニットの音ユニット識別情報、各音ユニットの発生元識別情報などを認識する。
また、オーディオデコード部214は、タグ情報に基づくCPU221の制御により、デコード処理で得られたオーディオデータから所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってバッファに書き込み一時的に保持する。オーディオデコード部214は、例えば、ユーザの再生操作(瞬時リピート操作)があるとき、CPU221の制御のもと、バッファから音ユニットのオーディオデータを読み出し、そのままオーディオデータとして出力するか、テキスト変換して字幕表示データとして出力するか、あるいはその双方を行う。この字幕表示データは、映像処理回路204に送られ、ビデオデータに重畳される。
この場合、オーディオデータとして出力する場合には、このバッファから読み出されたオーディオデータは、デコード処理で得られたオーディオデータに代わって出力されるか、あるいいはデコード処理で得られたオーディオデータに混合して出力される。また、字幕表示データとしてのみ出力する場合には、デコード処理で得られたオーディオデータの出力は継続される。
また、オーディオデコード部は、ユーザの字幕変換表示操作があるとき、タグ情報に基づくCPU221の制御により、指示されたスイッチグループ、グループ、発生元(発話者)などの音ユニットのオーディオデータを切り取り、テキスト変換して、字幕表示データとして出力する。この字幕表示データは、映像処理回路204に送られ、ビデオデータに重畳される。このオーディオデコード部214の詳細については、さらに後述する。
音声出力処理回路215は、オーディオデコード部214で得られた各スピーカを駆動するためのオーディオデータに対して、D/A変換や増幅等の必要な処理を行って、スピーカシステム216に供給する。スピーカシステム216は、複数チャネル、例えば2チャネル、5.1チャネル、7.1チャネル、22.2チャネルなどの複数のスピーカを備える。
ローカルストレージ231は、ユーザ操作に応じて、CPU221の制御のもと、受信部201からデマルチプレクサ202を通じて送られてくるトランスポートストリームTSを書き込んで保持する。また、ローカルストレージ231は、CPU221の制御のもと、保持しているトランスポートストリームTSを読み出し、デマルチプレクサ202に送る。
通信インタフェース232は、ユーザ操作に応じて、CPU221の制御のもと、受信部201からデマルチプレクサ202を通じて送られてくるトランスポートストリームTSをネット241を通じてオンラインストレージ242に書き込み保持する。また、通信インタフェース232は、CPU221の制御のもと、オンラインストレージ242に保持されているトランスポートストリームTSをネット241を通じて読み出し、デマルチプレクサ202に送る。
CPU221は、テーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいて、ストレージからのトランスポートストリームTSの読み出しを制御できる。例えば、CPU221は、ユーザが選択した音ユニットが含まれるフレーム位置からコンテナストリームの読み出しを行うように制御できる。
この場合、ユーザは、表示パネル206に表示されるオーディオストリーム内の各音ユニットの情報の表示を参照して、読み出し位置としての音ユニットを選択する。CPU221は、図18に示すように、選択された音ユニットに対応したタグ情報(「audio_frame_count」、「speech_id」、「speaker_id」など)を伴った読み出しコマンドを、ローカルストレージ231、あるいは通信インタフェース232を通じてオンラインストレージ242に送る。ストレージは、所定のコンテナストリーム、あるいはオーディオストリームに関連付けられているタグ情報「Speech_tag_information」や他テーブル情報「Tag_table」と比較し、一致する個所からコンテナストリームを読み出し、デマルチプレクサ202に送る。この場合、「audio_fame_count」でオーディオストリームのサービス先頭からの時間位置を指定し、「group_id/sw_group_id」でオーディオストリーム中の対象グループを指定し、「speech_id」で時系列順の音ユニット(音声)を指定し、さらに、「speaker_id」で、特定の話者の音ユニット(音声)を指定して、対象とする音声、あるいは音声だけでなく、そのタイミングのコンテナに含まれる映像など他のデータも一緒に再生することが可能となる。
「オーディオデコード部の構成例」
図19は、オーディオデコード部214の構成例を示している。オーディオデコード部214は、デコーダ251と、オブジェクトレンダラ252と、ミキサ253と、オーディオデータ切り取り部254と、オーディオデータ&タグバッファ255と、テキスト変換/字幕表示部256を有している。
デコーダ251は、デマルチプレクサ202で抽出されたオーディオストリームに対してデコード処理を行って、チャネルデータと共に、所定数のオブジェクトコンテントのオブジェクトデータを得る。このデコーダ251は、図14のストリーム生成部110のオーディオエンコーダ113とほぼ逆の処理をする。なお、スイッチグループを構成する複数のオブジェクトコンテントに関しては、CPU221の制御のもと、ユーザ選択に係るいずれか1つのオブジェクトコンテントのオブジェクトデータのみを得る。
また、デコーダ251は、オーディオストリームに挿入されている各種情報を抽出し、CPU221に送信する。この各種情報には、上述したタグ情報「Speech_tag_information()」およびテーブル情報「Tag_table()」も含まれる。
CPU221は、このタグ情報により、オーディオフレーム毎に、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームであるか、含まれる音ユニットの音ユニット識別情報、その音ユニットの発生元識別情報、フレームカウント情報、開始位置/終了位置を含むかを示すタイプ情報、開始位置/終了位置のフレーム先頭からのオフセット情報などを認識できる。また、CPU221は、このテーブル情報により、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報、つまり各音ユニットのサービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報、各音ユニットの音ユニット識別情報、各音ユニットの発生元識別情報などを認識する。
オブジェクトレンダラ252は、所定数のオブジェクトコンテントのオブジェクトデータに対してレンダリング処理を施して、所定数のオブジェクトコンテントのチャネルデータを得る。ここで、オブジェクトデータは、オブジェクト音源のオーディオデータと、このオブジェクト音源の位置情報から構成されている。オブジェクトレンダラ252は、オブジェクト音源のオーディオデータをオブジェクト音源の位置情報に基づいて任意のスピーカ位置にマッピングすることで、チャネルデータを得る。
ミキサ253は、デコーダ251で得られたチャネルデータに、オブジェクトレンダラ252で得られた各オブジェクトコンテントのチャネルデータを合成し、スピーカシステム216を構成する各スピーカを駆動するためのチャネルデータ(オーディデータ)を得る。
オーディオデータ切り取り部254は、タグ情報に基づくCPU221の制御により、デコーダ251で得られたオーディオデータ(チャネルデータ)、あるいはオブジェクトレンダラ252で得られた各オブジェクトコンテントのオーディオデータ(チャネルデータ)から、タグ情報で示される音ユニットのオーディオデータを順次切り取る。
例えば、図6に示す例では、音声内容1の音ユニット1に係るオーディオデータが、オーディオフレームf1〜f2から切り取られる。この切り取りには、音ユニット1に係るオーディオデータを正しく切り取るためにオフセット情報“xs1”、“xe1”が用いられる。続いて、音声内容2の音ユニット2に係るオーディオデータが、オーディオフレームf3〜f4から切り取られる。この切り取りには、音ユニット1に係るオーディオデータを正しく切り取るためにオフセット情報“xs2”、“xe2”が用いられる。
オーディオデータ&タグバッファ255には、CPU221の制御のもと、オーディデータ切り取り部254で切り取られた音ユニットのオーディオデータと、その音ユニットのタグ情報が、関連付けされて書き込み保持される。オーディオデータ&タグバッファ255には、オーディデータ切り取り部254で切り取られた最新の所定数、例えば2つの音ユニットの情報だけが保持される。なお、オーディオデータ&タグバッファ255には、オーディデータ切り取り部254で切り取られた過去一定時間内の音ユニットの情報だけが保持されるようにされてもよい。
図20は、オーディオデータ&タグバッファ255の保持内容の一例を示している。図示の例では、音ユニット1(Unit 1)および音ユニット2(Unit 2)の2つの音ユニットの情報が保持されている。音ユニット1(Unit 1)の情報として、フレームカウント情報「audio_frame_count」、音ユニット識別情報「speech_id」、発生元(発話者)情報「speaker_id」の他に、その音ユニットのオーディオデータ(音声内容1データ)が存在する。また、音ユニット2(Unit 2)の情報として、フレームカウント情報「audio_frame_count」、音ユニット識別情報「speech_id」、発生元(発話者)識別情報「speaker_id」の他に、その音ユニットのオーディオデータ(音声内容2データ)が存在する。
ここで、フレームカウント情報「audio_frame_count」は、例えば、開始位置が含まれるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント値を示すものである。なお、終了位置が含まれるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント値をさらに保持するようにしてもよい。また、オーディオデータ&タグバッファ255に保持されるタグ情報として、タグ情報「Speech_tag_information()」に含まれるその他の情報をさらに含めてもよい。
テキスト変換/字幕表示部256は、オーディオデータ切り取り部254で切り取られた各音ユニットのオーディオデータ、あるいはオーディオデータ&タグバッファ255から読み出されたオーディオデータをテキストデータに変換し、さらにビットマップデータ化して字幕表示データを生成し、映像処理回路204にビデオデータへの重畳信号として供給する。
オーディオデータ&タグバッファ255に保持されている各音ユニットの情報は、ユーザの操作に基づき、CPU221の制御のもと、表示パネル206に表示される。この場合、CPU221の制御のもと、OSD部207からGUI表示信号が発生されて映像処理回路204に送られ、ビデオデータに重畳される。図21は、表示例の一例を示している。この表示例は、図20に示すオーディオデータ&タグバッファ255の保持内容に対応したものである。なお、発生元(発話者)識別情報「speaker_id」と共に、あるいはその代わりに、発生元(発話者)を直感的に示す表示がなされるようにされてもよい。
ユーザは、オーディオデータ&タグバッファ255に保持されている各音ユニットのオーディオデータのうちいずれかの音ユニットを読み出して出力する操作を行うことができる。このユーザ操作は、例えば、表示パネル206に上述したようにオーディオデータ&タグバッファ255に保持されている各音ユニットの情報を表示した後に、所望の音ユニットを選択することで行われる。この場合には、オーディオデータ&タグバッファ255から、選択された音ユニットのオーディオデータが読み出される。
また、このユーザ操作は、表示パネル206に各音ユニットの情報を表示することなく、再生操作行うことで実行される(瞬時リピート操作)。この場合には、オーディオデータ&タグバッファ255から、保持されている各音ユニットのオーディオデータのうち、最新の音ユニットのオーディオデータが読み出される。
このようにオーディオデータ&タグバッファ255から読み出されたオーディオデータは、そのままオーディオデータとして出力するか、字幕表示データとして出力するか、あるいは双方で出力をすることが可能とされる。どのように出力するかは、ユーザの操作で選択できるようにされている。
オーディオデータとして出力する場合には、オーディオデータ&タグバッファ255から読み出されたオーディオデータはミキサ253に供給され、デコーダ251やオブジェクトレンダラ252から供給されるチャネルデータに混合されて、あるいはそれに代わってミキサ253から出力される。
また、字幕表示データとして出力する場合には、オーディオデータ&タグバッファ255から読み出されたオーディオデータはテキスト変換/字幕表示部256に供給され、テキストデータに変換され、さらにビットマップデータ化されて字幕表示データが生成され、映像処理回路204にビデオデータへの重畳信号として供給される。これにより、表示パネル206において、画像上に字幕として表示される。図22は、表示パネル206における字幕表示例を示している。図示の例においては、「Wonderful scene. Come here!」の字幕表示が表示されている。
また、ユーザは、オーディオデータ切り出し部254で切り出された各音ユニットのオーディオデータに対応した字幕を表示パネル206に常に表示可能に設定できる(字幕変換表示操作)。この場合、オーディオデータ切り出し部254で切り出される音ユニットの、スイッチグループ、グループ、発生元(発話者)などを指示できる。
オーディオデータ切り出し部254で切り出された各音ユニットのオーディオデータは、テキスト変換/字幕表示部256に供給され、テキストデータに変換され、さらにビットマップデータ化されて字幕表示データが生成され、映像処理回路204にビデオデータへの重畳信号として供給される。これにより、表示パネル206において、画像上に字幕として表示される。
図17に示すサービス受信機200の動作を簡単に説明する。受信部201では、サービス送信機100から放送波あるいはネットのパケットに載せて送られてくるトランスポートストリームTSが受信される。このトランスポートストリームTSは、ビデオストリームの他に、オーディオストリームを有している。
このオーディオストリームは、オーディオデータにエンコード処理を施して得られたオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたものである。所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報(図10参照)が挿入されている。また、トランスポートストリームTSのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報(図11、図13参照)が挿入されている。
このトランスポートストリームTSは、デマルチプレクサ202に供給される。デマルチプレクサ202では、トランスポートストリームTSからビデオストリームが抽出され、ビデオデコード部203に供給される。ビデオデコード部203では、ビデオストリームに対してデコード処理が施されて、非圧縮のビデオデータが得られる。このビデオデータは、映像処理回路204に供給される。
映像処理回路204では、ビデオデータに対してスケーリング処理、画質調整処理などが行われて、表示用のビデオデータが得られる。この表示用のビデオデータはパネル駆動回路205に供給される。パネル駆動回路205では、表示用のビデオデータに基づいて、表示パネル206を駆動することが行われる。これにより、表示パネル206には、表示用のビデオデータに対応した画像が表示される。
また、デマルチプレクサ202では、トランスポートストリームTSからデスクリプタ情報などの各種情報が抽出され、CPU221に送られる。この各種情報には、上述したタグ・テーブル・デスクリプタも含まれる。CPU221では、このデスクリプタにより、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が取得され、各音ユニットのサービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報、各音ユニットの音ユニット識別情報、各音ユニットの発生元識別情報などが認識される。
また、デマルチプレクサ202では、トランスポートストリームTSからオーディオストリームが抽出され、オーディオデコード部214に送られる。オーディオデコード部214では、オーディオストリームに対してデコード処理が施されて、スピーカシステム216を構成する各スピーカを駆動するためのオーディデータが得られる。
また、オーディオデコード部214では、オーディオストリームに挿入されている各種情報が抽出され、CPU221に送信される。この各種情報には、タグ情報「Speech_tag_information()」およびテーブル情報「Tag_table()」も含まれる。
CPU221では、タグ情報により、オーディオフレーム毎に、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームであるか、含まれる音ユニットの音ユニット識別情報、その音ユニットの発生元識別情報、フレームカウント情報、開始位置/終了位置を含むかを示すタイプ情報、開始位置/終了位置のフレーム先頭からのオフセット情報などが認識される。
また、CPU221では、テーブル情報により、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報、つまり各音ユニットのサービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報、各音ユニットの音ユニット識別情報、各音ユニットの発生元識別情報などが認識される。
また、オーディオデコード部214では、タグ情報に基づくCPU221の制御により、タグ情報に基づいて、デコード処理で得られたオーディオデータから所定の音ユニットに対応したオーディオデータが切り取られてバッファに一時的に保持される。そして、オーディオデコード部214では、例えば、ユーザの再生操作(瞬時リピート操作)があるとき、CPU221の制御のもと、バッファから音ユニットのオーディオデータが読み出され、そのままオーディオデータとして出力されるか、テキスト変換されて字幕表示データとして出力されるか、あるいは双方が行われる。この字幕表示データは、映像処理回路204に送られ、ビデオデータに重畳される。
この場合、オーディオデータとして出力する場合には、このバッファから読み出されたオーディオデータは、デコード処理で得られたオーディオデータに代わって出力されるか、あるいいはデコード処理で得られたオーディオデータに混合して出力される。また、字幕表示データとしてのみ出力される場合には、デコード処理で得られたオーディオデータの出力は継続される。
また、オーディオデコード部では、ユーザの字幕変換表示操作があるとき、CPU221の制御のもと、タグ情報に基づいて、指示されたスイッチグループ、グループ、発生元(発話者)などの音ユニットのオーディオデータが切り取られ、テキスト変換されて、字幕表示データとして出力される。この字幕表示データは、映像処理回路204に送られ、ビデオデータに重畳される。
オーディオデコード部214で得られた各スピーカを駆動するためのオーディオデータは、音声出力処理回路215に供給される。音声出力処理回路215では、このオーディオデータに対して、D/A変換や増幅等の必要な処理が行われる。そして、処理後のオーディオデータはスピーカシステム216に供給される。これにより、スピーカシステム216からは表示パネル206の表示画像に対応した音響出力が得られる。
ローカルストレージ231では、ユーザ操作に応じて、CPU221の制御のもと、受信部201からデマルチプレクサ202を通じて送られてくるトランスポートストリームTSが書き込まれる。また、ユーザ操作に応じて、CPU221の制御のもと、ローカルストレージ231から、保持されているトランスポートストリームTSが読み出され、デマルチプレクサ202に送られる。このトランスポートストリームTSに対する以降の処理は、上述した受信部201から供給されるトランスポートストリームTSに対するものと同様とされる。
また、通信インタフェース232では、ユーザ操作に応じて、CPU221の制御のもと、受信部201からデマルチプレクサ202を通じて送られてくるトランスポートストリームTSをネット241を通じてオンラインストレージ242に書き込みことが行われる。また、通信インタフェース232は、ユーザ操作に応じて、CPU221の制御のもと、オンラインストレージ242に保持されているトランスポートストリームTSをネット241を通じて読み出し、デマルチプレクサ202に送ることが行われる。このトランスポートストリームTSに対する以降の処理は、上述した受信部201から供給されるトランスポートストリームTSに対するものと同様とされる。
ユーザの操作に応じて、CPU221では、テーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいて、ストレージ(ローカルストレージ231、オンラインストレージ242)からのトランスポートストリームTSの読み出しを制御することが行われる。例えば、CPU221では、ユーザが選択した音ユニットが含まれるフレーム位置からコンテナストリームの読み出しを行うように制御する。
この場合、ユーザにより、表示パネル206に表示されるテーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報表示を参照して、読み出し位置としての音ユニットが選択される。この選択に応じて、CPU221では、選択された音ユニットに対応したサービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント値を伴った読み出しコマンドがローカルストレージ231、あるいは通信インタフェース232を通じてオンラインストレージ242に送られる。各ストレージでは、フレームカウント値に基づき、ユーザが選択した音ユニットが含まれるフレーム位置からコンテナストリームの読み出しが開始される。
上述したように、図1に示す送受信システム10において、サービス送信機100は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する。そのため、受信側では、タグ情報に基づいて所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取って音出力や字幕表示などに利用することが容易に可能となる。
また、図1に示す送受信システム10において、サービス送信機100は、コンテナストリームのレイヤおよび/またはオーディオストリームのレイヤに、オーディオストリーム内における所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報を挿入する。そのため、受信側では、このテーブル情報が持つ所定の音ユニットの情報に基づいた処理を行うことが可能となる。例えば、コンテナストリームが書き込まれたストレージより、その所定の音ユニットのオーディオ圧縮データが含まれる位置からの読み出しを行うことが容易に可能となる。
<2.変形例>
なお、上述実施の形態においては、コンテナストリーム(多重化ストリーム)がMPEG−2 トランスポートストリーム(トランスポートストリームTS)である例を示した。しかし、本技術は、MP4やそれ以外のフォーマットのコンテナストリームで配信されるシステムにも同様に適用できる。例えば、MPEG−DASHベースのストリーム配信システム、あるいは、MMT(MPEG Media Transport)構造伝送ストリームを扱う送受信システムなどである。
図23は、メディアアクセス情報(コンテナ対象データ)をオーディオストリームに挿入して送る場合におけるMMTストリームの構成例を示している。MMTストリームには、ビデオ、オーディオ等の各アセットのMMTパケットが存在する。この構成例では、ID1で識別されるビデオのアセットのMMTパケットと共に、ID2で識別されるオーディオのアセットのMMTパケットが存在する。オーディオのアセット(オーディオストリーム)にタグ情報「Speech_tag_information()」(図10参照)が挿入されると共に、テーブル情報「Tag_table()」(図11参照)が挿入される。
また、MMTストリームには、PA(Packet Access)メッセージパケットなどのメッセージパケットが存在する。PAメッセージパケットには、MMT・パケット・テーブル(MMT Package Table)などのテーブルが含まれている。MPテーブルには、アセット毎の情報が含まれている。この場合、オーディオのアセットの情報として、タグ・テーブル・デスクリプタ(図13参照)も含まれる。
図24は、オーディオトラック(トラックA)のデータを含むMP4ストリーム(ファイル)の構成例を示している。図示の例は、フラグメンテッドMP4(Fragmented MP4)の場合の例である。MP4ストリームには、制御情報が入る“moof”ボックスとメディアデータ本体が入る“mdat”ボックスから構成されるムービーフラグメント(Movie Fragment)が所定個数配置される。“mdat”ボックスには、トラックデータが断片化されて得られた断片が入るので、“moof”ボックスに入る制御情報はその断片に関する制御情報となる。
オーディオトラックに対応したMP4ストリーム「audio bitstream」において、各ムービーフラグメントの“mdat”ボックスには、所定個数のオーディオフレーム(Audio Frame)が配置される。また、このMP4ストリーム「audio bitstream」において、各ムービーフラグメントの“moof”ボックス内に“traf”ボックスが存在し、そのボックス内に“tfdt”ボックスが存在する。この“tfdt”ボックスに、“moof”ボックスの後の最初のアクセスユニットのデコードタイム“baseMediaDecodeTime”の記載がある。
また、“moof”ボックス内に“tfdt”ボックスが存在し、その内に“sgpd”ボックスが存在し、さらに、その内に“tscl”ボックスが存在する。この“tscl”ボックスに、「Audiostreamtype」、「Attribute」のパラメータの記載がある。「Audiostreamtype = AudioCodec」は、オーディオ圧縮フォーマットを示す。「Attribute = speech tag」は、オーディオストリームにタグ情報「Speech_tag_information()」の挿入があることを示す。
図25は、MPDファイル記述例を示している。また、図26は、その記述例における主要な情報の内容を示す。従来周知のように、MPEG−DASHベースのストリーム配信システムにおいては、メディアストリーム(MP4ストリーム)と、メタファイルとしてのMPDファイルが、通信ネットワーク伝送路を通じて受信側に送信される。
「<AdaptationSet mimeType=“audio/mp4” group=“1”>」の記述により、オーディオストリームに対するアダプテーションセット(AdaptationSet)が存在し、そのオーディストリームはMP4ファイル構造で供給され、グループ1が割り当てられていることが示されている。また、「<SupplementaryDescriptor schemeIdUri=“urn:brdcst:codecType” value= “Audio Codec”/>」の記述により、オーディオストリームのコーデックが示されている。コーデックとしては、MPEG−H、AAC、AC3,AC4などがある。また、「<SupplementaryDescriptor schemeIdUri=“urn:brdcst:speechtagContained” value=“true”/>」の記述により、タグ情報「Speech_tag_information()」が含まれることを示す。
また、上述実施の形態においては、オーディオ圧縮フォーマットがMPEG−H 3D Audioである例を示した。しかし、本技術は、オーディオ圧縮フォーマットが、AAC、AC3、AC4などのその他のオーディオ圧縮フォーマットである場合にも、同様に適用できる。
図27(a)は、AC4のシンプルトランスポート(Simple Transport)のレイヤの構造を示している。シンクワード(syncWord)のフィールドと、フレームレングス(frame Length)のフィールドと、符号化データのフィールドとしての「RawAc4Frame」のフィールドと、CRCフィールドが存在する。「RawAc4Frame」のフィールドには、図27(b)に示すように、先頭にTOC(Table Of Content)のフィールドが存在し、その後の所定数のサブストリーム(Substream)のフィールドが存在する。
図28(b)に示すように、サブストリーム(ac4_substream_data())の中には、メタデータ領域(metadata)が存在し、その中に「umd_payloads_substream()」のフィールドが設けられる。この「umd_payloads_substream()」のフィールドの中の「umd_payload_byte」のフィールドに、タグ情報「Speech_tag_information()」(図10参照)やテーブル情報「Tag_table()」(図11参照)が置かれる。
なお、図28(a)に示すように、TOC(ac4_toc())の中には「ac4_presentation_info()」のフィールドが存在し、さらにその中に「umd_info()」のフィールドが存在し、その中に上述の「umd_payloads_substream())」のフィールドにタグ情報などの挿入があることが示される。
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)オーディオデータにエンコード処理を施し、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成するストリーム生成部と、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する情報挿入部と、
上記タグ情報が挿入されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを送信する送信部を備える
送信装置。
(2)上記タグ情報は、
上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示すタイプ情報を有する
前記(1)に記載の送信装置。
(3)上記タグ情報は、
上記タイプ情報が上記開始位置を含むことを示すとき、フレーム先頭から上記開始位置までのサンプル単位のオフセットを示すと共に、上記タイプ情報が上記終了位置を示すとき、フレーム先頭から上記終了位置までのサンプル単位のオフセットを示すオフセット情報を有する
前記(2)に記載の送信装置。
(4)上記タグ情報は、
該タグ情報が挿入されるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の送信装置。
(5)上記所定の音ユニットが複数存在するとき、
上記タグ情報は、
対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有する
前記(1)から(4)のいずれかに記載の送信装置。
(6)上記所定の音ユニットが複数存在し、該複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、
上記タグ情報は、
対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の送信装置。
(7)上記ストリーム生成部は、
複数のグループのオーディオデータにエンコード処理を施し、複数のグループのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成し、
上記タグ情報は、
上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データがどのグループのものであるかを識別するためのグループ識別情報を有する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の送信装置。
(8)上記グループ識別情報が示すグループが所定のスイッチグループを構成するグループであるとき、
上記タグ情報は、
上記所定のスイッチグループを識別するためのスイッチグループ識別情報を有する
前記(7)に記載の送信装置。
(9)上記情報挿入部は、
上記コンテナストリームのレイヤおよび/または上記オーディオストリームのレイヤに、上記オーディオストリーム内における上記所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報さらに挿入する
前記(1)から(8)のいずれかに記載の送信装置。
(10)上記所定の音ユニットが複数存在するとき、
複数の音ユニットの情報は、それぞれ、
対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有する
前記(9)に記載の送信装置。
(11)上記所定の音ユニットが複数存在し、該複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、
複数の音ユニットの情報は、それぞれ、
対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有する
前記(9)または(10)に記載の送信装置。
(12)上記所定の音ユニットの情報は、
上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有する
前記(9)から(11)のいずれかに記載の送信装置。
(13)オーディオデータにエンコード処理を施し、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成するストリーム生成ステップと、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する情報挿入ステップと、
送信部により、上記タグ情報が挿入されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを送信する送信ステップを有する
送信方法。
(14)オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信部を備え、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
上記タグ情報を利用して上記オーディオストリームの処理を行う処理部をさらに備える
受信装置。
(15)上記処理部は、
上記オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得るデコード部と、
上記タグ情報に基づいて上記デコード部で得られたオーディオデータから上記所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってバッファに保持するデータ切り取り保持部を有する
前記(14)に記載の受信装置。
(16)上記処理部は、
ユーザの操作情報に基づいて、上記バッファから、上記所定の音ユニットに対応したオーディオデータを読み出して出力するデータ出力部をさらに有する
前記(15)に記載の受信装置。
(17)上記処理部は、
上記オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得るデコード部と、
上記タグ情報に基づいて、上記デコード部で得られたオーディオデータから上記所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってテキスト変換を行って字幕データを生成する字幕データ生成部を有する
前記(14)から(16)のいずれかに記載の受信装置。
(18)受信部により、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む措定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信ステップを備え、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
上記タグ情報を利用して上記オーディオストリームの処理を行う処理ステップをさらに有する
受信方法。
(19)オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信部を備え、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
上記コンテナストリームのレイヤおよび/または上記オーディオストリームのレイヤに、上記オーディオストリーム内における上記所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が含まれており、
上記受信されたコンテナストリームのストレージへの書き込みと、上記ストレージからの上記コンテナストリームの読み出しと、上記読み出されたコンテナストリームに含まれるオーディオストリームの処理を制御する制御部をさらに備え
上記制御部は、上記テーブル情報が持つ上記所定の音ユニットの情報に基づいて上記ストレージからの上記コンテナストリームの読み出しを制御する
受信装置。
(20)受信部により、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信ステップを有し、
所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
上記コンテナストリームのレイヤおよび/または上記オーディオストリームのレイヤに、上記オーディオストリーム内における上記所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報が含まれており、
上記受信されたコンテナストリームのストレージへの書き込みを制御する書き込み制御ステップと、
上記ストレージからの上記コンテナストリームの読み出しを制御する読み出し制御ステップと、
上記読み出されたコンテナストリームに含まれるオーディオストリームの処理を行う処理ステップをさらに有し
上記読み出し制御ステップでは、上記テーブル情報が持つ上記所定の音ユニットの情報に基づいて上記ストレージからの上記コンテナストリームの読み出しを制御する
受信方法。
本技術の主な特徴は、所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームに、この所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入して送信することで、受信側においてタグ情報に基づいて所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取って音出力や字幕表示などに利用することを容易としたことである(図5、図7参照)。
10・・・送受信システム
100・・・サービス送信機
110・・・ストリーム生成部
111・・・制御部
111a・・・CPU
112・・・ビデオエンコーダ
113・・・オーディオエンコーダ
114・・・マルチプレクサ
200・・・サービス受信機
201・・・受信部
202・・・デマルチプレクサ
203・・・ビデオデコード部
204・・・映像処理回路
205・・・パネル駆動回路
206・・・表示パネル
207・・・OSD部
214・・・オーディオデコード部
215・・・音声出力処理回路
216・・・スピーカシステム
221・・・CPU
222・・・フラッシュROM
223・・・DRAM
224・・・内部バス
225・・・リモコン受信部
226・・・リモコン送信機
231・・・ローカルストレージ
232・・・通信インタフェース
241・・・ネット
242・・・オンラインストレージ
251・・・デコーダ
252・・・オブジェクトレンダラ
253・・・ミキサ
254・・・オーディオデータ切り取り部
255・・・オーディオ&タグバッファ
256・・・テキスト変換/字幕表示部

Claims (17)

  1. オーディオデータにエンコード処理を施し、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成するストリーム生成部と、
    所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する情報挿入部と、
    上記タグ情報が挿入されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを送信する送信部を備え
    上記タグ情報は、
    上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示すタイプ情報を有す
    送信装置。
  2. 上記タグ情報は、
    上記タイプ情報が上記開始位置を含むことを示すとき、フレーム先頭から上記開始位置までのサンプル単位のオフセットを示すと共に、上記タイプ情報が上記終了位置を示すとき、フレーム先頭から上記終了位置までのサンプル単位のオフセットを示すオフセット情報を有する
    請求項に記載の送信装置。
  3. 上記タグ情報は、
    該タグ情報が挿入されるオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有する
    請求項1からのいずれかに記載の送信装置。
  4. 上記所定の音ユニットが複数存在するとき、
    上記タグ情報は、
    対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有する
    請求項1からのいずれかに記載の送信装置。
  5. 上記所定の音ユニットが複数存在し、該複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、
    上記タグ情報は、
    対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有する
    請求項1からのいずれかに記載の送信装置。
  6. 上記ストリーム生成部は、
    複数のグループのオーディオデータにエンコード処理を施し、複数のグループのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成し、
    上記タグ情報は、
    上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データがどのグループのものであるかを識別するためのグループ識別情報を有する
    請求項1からのいずれかに記載の送信装置。
  7. 上記グループ識別情報が示すグループが所定のスイッチグループを構成するグループであるとき、
    上記タグ情報は、
    上記所定のスイッチグループを識別するためのスイッチグループ識別情報を有する
    請求項に記載の送信装置。
  8. 上記情報挿入部は、
    上記コンテナストリームのレイヤおよび/または上記オーディオストリームのレイヤに、上記オーディオストリーム内における上記所定の音ユニットの情報を持つテーブル情報さらに挿入する
    請求項1からのいずれかに記載の送信装置。
  9. 上記所定の音ユニットが複数存在するとき、
    複数の音ユニットの情報は、それぞれ、
    対応する音ユニットを識別するための音ユニット識別情報を有する
    請求項に記載の送信装置。
  10. 上記所定の音ユニットが複数存在し、該複数の音ユニットに複数の発生元の音ユニットが含まれるとき、
    複数の音ユニットの情報は、それぞれ、
    対応する音ユニットの発生元を識別するための発生元識別情報を有する
    請求項またはに記載の送信装置。
  11. 上記所定の音ユニットの情報は、
    上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むオーディオフレームの、サービス先頭からのフレーム位置を示すフレームカウント情報を有する
    請求項から10のいずれかに記載の送信装置。
  12. オーディオデータにエンコード処理を施し、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを生成するストリーム生成ステップと、
    所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報を挿入する情報挿入ステップと、
    送信部により、上記タグ情報が挿入されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを送信する送信ステップを有し、
    上記タグ情報は、
    上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示すタイプ情報を有する
    送信方法。
  13. オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む所定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信部を備え、
    所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
    上記タグ情報は、上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示すタイプ情報を有し、
    上記タグ情報を利用して上記オーディオストリームの処理を行う処理部をさらに備える
    受信装置。
  14. 上記処理部は、
    上記オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得るデコード部と、
    上記タグ情報に基づいて上記デコード部で得られたオーディオデータから上記所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってバッファに保持するデータ切り取り保持部を有する
    請求項13に記載の受信装置。
  15. 上記処理部は、
    ユーザの操作情報に基づいて、上記バッファから、上記所定の音ユニットに対応したオーディオデータを読み出して出力するデータ出力部をさらに有する
    請求項14に記載の受信装置。
  16. 上記処理部は、
    上記オーディオストリームの各オーディオフレームに含まれるオーディオ圧縮データにデコード処理を施してオーディオデータを得るデコード部と、
    上記タグ情報に基づいて、上記デコード部で得られたオーディオデータから上記所定の音ユニットに対応したオーディオデータを切り取ってテキスト変換を行って字幕データを生成する字幕データ生成部を有する
    請求項13から15のいずれかに記載の受信装置。
  17. 受信部により、オーディオ圧縮データを含むオーディオフレームが連続して配置されたオーディオストリームを含む措定フォーマットのコンテナストリームを受信する受信ステップを備え、
    所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含む上記オーディオフレームに、該所定の音ユニットのオーディオ圧縮データを含むことを示すタグ情報が含まれており、
    上記タグ情報は、上記所定の音ユニットのオーディオ圧縮データの開始位置を含むか、終了位置を含むか、開始位置および終了位置のいずれも含まないことを示すタイプ情報を有し、

    上記タグ情報を利用して上記オーディオストリームの処理を行う処理ステップをさらに有する
    受信方法。
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