JP6870022B2 - 端末装置、方法、および、集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、端末装置、方法、および、集積回路に関する。
セルラ−移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE:登録商標)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access:EUTRA」と称する。)、及びコアネットワーク(以下、「Evolved Packet Core:EPC」)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)において検討されている。EUTRAはE−UTRAとも称する。
また、3GPPにおいて、第5世代のセルラ−システムに向けた無線アクセス方式および無線ネットワーク技術として、LTEの拡張技術であるLTE−Advanced Pro、および新しい無線アクセス技術であるNR(New Radio technology)の技術検討及び規格策定が行われている(非特許文献1)。また第5世代セルラーシステムに向けたコアネットワークである、5GC(5 Generation Core Network)の検討も行われている(非特許文献2)。
3GPP RP−170855,"Work Item on New Radio (NR) Access Technology" 3GPP TS 23.501 v15.3.0,"System Architecture for the 5G System; Stage 2" 3GPP TS 36.300, v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA)and Evolved Universal Terestrial Radio Access Network (E−UTRAN);Overall description; Stage 2" 3GPP TS 36.331 v15.4.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications" 3GPP TS 36.323 v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification" 3GPP TS 36.322 v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Radio Link Control (RLC) protocol specification" 3GPP TS 36.321 v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Medium Access Control (MAC) protocol specification" 3GPP TS 37.340v 15.3.0,"EvolvedUniversal Terestrial Radio Access (E−UTRA)and NR; Multi−Connectivity; Stage 2" 3GPP TS 38.300v 15.3.0,"NR;NR and NG−RAN Overall description; Stage 2" 3GPP TS 38.331 v15.4.0,"NR;Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications" 3GPP TS 38.323 v15.3.0,"NR;Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification" 3GPP TS 38.322 v15.3.0,"NR;Radio Link Control (RLC) protocol specification" 3GPP TS 38.321 v15.3.0,"NR;Medium Access Control (MAC) protocol specification" 3GPP TS 23.401 v15.0.0,"General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E−UTRAN) access" 3GPP TS 23.502 v15.3.0,"Procedure for 5G System; Stage 2" 3GPP TS 37.324 v15.1.0,"NR;Service Data Adaptation Protocol (SDAP) specification" 3GPP Draft_Report_v1.doc,"Report of 3GPP TSG RAN2♯105 meeting, Athens, Greece" http://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_105/Report/Draft_Report_v1.zip 3GPP RP−181544,"Revised WID: Even further mobility enhancement in E−UTRAN" 3GPP RP−181433,"New WID: NR mobility enhancements" 3GPP R2−1901364,"Detail for non−split bearer option for simultaneous connectivity"
LTEの技術検討の一つとして、既存のLTEのモビリティ拡張技術をさらに拡張する仕組みが検討されている。さらにNRの技術検討においても、既存のNRのモビリティ技術を拡張する仕組みが検討されている。(非特許文献18、19)。これらの検討には、主に基地局装置と端末装置が接続中のセル間の移動時(ハンドオーバ時)に、ユーザデータの送受信の中断を0msに近づける技術(RUDI:Reduce User Data Interruption)の検討、およびハンドオーバの頑強さの改善(Handover robustness improvements)の検討が含まれる。
既存のモビリティ技術では、ハンドオーバの失敗時には、接続の再確立を行うプロシージャが実行されていたが、非特許文献20では、その拡張として、ハンドオーバ元のセル(ソースセル)にハンドオーバの失敗を通知する仕組みが提案されている。また、ハンドオーバ先のセル(ターゲットセル)へのランダムアクセス処理が失敗したときに、ソースセルへの接続がまだ可能である場合にはソースセルに戻り(フォールバックし)、ソースセルへの接続が可能でない場合には接続の再確立プロシージャを開始することも提案されている。
しかしながら、上述のソースセルへの接続が可能であるかの判断の一つである無線リンク失敗の検出は、既存の仕組みではハンドオーバ中には行うことができないという課題があった。
本発明の一態様は、上記した事情に鑑みてなされたもので、モビリティを効率的に制御することができる端末装置、方法、集積回路を提供することを目的の一つとする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、RRCの処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、第1のタイマーが走っていない状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったとき、または、特定の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったときに、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断し、前記処理部は、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記特定の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(2)本発明の第2の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、RRCの処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、前記第1のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったとき、または、特定の条件下で、かつ前記第1のタイマーが走っているかどうかにかかわらず、既定の回数連続して前記第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったときに、第2のタイマーを開始し走らせた状態とし、前記第2のタイマーが満了したとき、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断する。
(3)本発明の第3の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に適用される方法であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信するステップと、RRCの処理を行うステップと、を少なくとも含み、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、第1のタイマーが走っていない状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったとき、または、特定の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったときに、MCGに対する無線リンク失敗を検
出したと判断し、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記特定の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(4)本発明の第2の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に適用される方法であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信するステップと、RRCの処理を行うステップと、を備え、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、前記第1のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったとき、または、特定の条件下で、かつ前記第1のタイマーが走っているかどうかにかかわらず、既定の回数連続して前記第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったときに、第2のタイマーを開始し走らせた状態とし、前記第2のタイマーが満了したとき、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断する。
(5)本発明の第5の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する機能と、RRCの処理を行う機能と、を前記端末装置に対して発揮させ、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、第1のタイマーが走っていない状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったとき、または、特定の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったときに、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断し、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記特定の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(6)本発明の第6の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する機能と、RRCの処理を行う機能と、を前記端末装置に対して発揮させ、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、前記第1のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったとき、または、特定の条件下で、かつ前記第1のタイマーが走っているかどうかにかかわらず、既定の回数連続して前記第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったときに、第2のタイマーを開始し走らせた状態とし、前記第2のタイマーが満了したとき、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の一態様によれば、端末装置は、効率的なモビリティ処理を実現することができる。
本発明の各実施の形態に係る通信システムの概略図。 本発明の各実施の形態における、E−UTRAにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック図。 本発明の各実施の形態における、NRにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック図。 本発明の各実施の形態におけるRRC208及び/又はRRC308における、各種設定のための手順のフローの一例を示す図。 本発明の各実施の形態における端末装置の構成を示すブロック図。 本発明の各実施の形態における基地局装置の構成を示すブロック図。 本発明の各実施の形態におけるEUTRAでのハンドオーバに関する処理の一例。 本発明の各実施の形態におけるNRでのハンドオーバに関する処理の一例。 本発明の実施の形態における各タイマーの開始、停止の条件の一例。 本発明の実施の形態におけるmobilityControlInfo情報要素の一例。 本発明の実施の形態におけるmobilityControlInfo情報要素の別の一例。 本発明の実施の形態における同期付再設定情報要素の一例。 本発明の実施の形態における同期付再設定情報要素の別の一例。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
LTE(およびLTE−A Pro)とNRは、異なる無線アクセス技術(Radio
Access Technology:RAT)として定義されてもよい。またNRは、LTEに含まれる技術として定義されてもよい。LTEは、NRに含まれる技術として定義されてもよい。また、NRとMulti Radio Dual connectivityで接続可能なLTEは、従来のLTEと区別されてもよい。また、コアネットワークが5GCであるLTEは、コアネットワークがEPCである従来のLTEと区別されてもよい。本実施形態はNR、LTEおよび他のRATに適用されてよい。以下の説明では、LTEおよびNRに関連する用語を用いて説明するが、他の用語を用いる他の技術において適用されてもよい。また本実施形態でのE−UTRAという用語は、LTEという用語に置き換えられても良いし、LTEという用語はE−UTRAという用語に置き換えられても良い。
図1は本発明の各実施の形態に係る通信システムの概略図である。
E−UTRA100は非特許文献3等に記載の無線アクセス技術であり、1つ又は複数の周波数帯域で構成するセルグループ(Cell Group:CG)から成る。eNB(E−UTRAN Node B)102は、E−UTRA100の基地局装置である。EPC(Evolved Packet Core)104は、非特許文献14等に記載のコア網であり、E−UTRA100用のコア網として設計された。インタフェース112はeNB102とEPC104の間のインタフェース(interface)であり、制御信号が通る制御プレーン(Control Plane:CP)と、そのユーザデータが通るユーザプレーン(User Plane:UP)が存在する。
NR106は非特許文献9等に記載の無線アクセス技術であり、1つ又は複数の周波数帯域で構成するセルグループ(Cell Group:CG)から成る。gNB(g Node B)108は、NR106の基地局装置である。5GC110は、非特許文献2
等に記載のコア網であり、NR106用のコア網として設計されているが、5GC110に接続する機能をもつE−UTRA100用のコア網として使われても良い。以下E−UTRA100とは5GC110に接続する機能をもつE−UTRA100を含んでも良い。
インタフェース114はeNB102と5GC110の間のインタフェース、インタフェース116はgNB108と5GC110の間のインタフェース、インタフェース118はgNB108とEPC104の間のインタフェース、インタフェース120はeNB102とgNB108の間のインタフェース、インタフェース124はEPC104と5GC110間のインタフェースである。インタフェース114、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース124等はCPのみ、又はUPのみ、又はCP及びUP両方を通すインタフェースであっても良い。また、インタフェース114、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース124等は、通信事業者が提供する通信システムに応じて存在しない場合もあっても良い。
UE122はE−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てに対応した端末装置である。非特許文献3、及び非特許文献9の内のいずれかまたは全てに記載の通り、UE122が、E−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てを介してコア網と接続する際、UE122と、E−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てとの間に、無線ベアラ(RB:Radio Bearer)と呼ばれる論理経路が確立される。CPに用いられる無線ベアラは、シグナリング無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)と呼ばれ、UPに用いられる無線ベアラは、データ無線ベアラ(DRB Data Radio Bearer)と呼ばれる。各RBは、RB識別子(RB Identity,又はRB ID)が割り当てられ、一意に識別される。SRB用RB識別子は、SRB識別子(SRB Identity,又はSRB ID)と呼ばれ、DRB用RB識別子は、DRB識別子(DRB Identity,又はDRB ID)と呼ばれる。
非特許文献3に記載の通り、UE122の接続先コア網がEPC104である場合、UE122と、E−UTRA100及びはNR106の内のいずれかまたは全てとの間に確立された各DRBは更に、EPC104内を経由する各EPS(Evolved Packet System)ベアラと一意に紐づけられる。各EPSベアラは、EPSベアラ識別子(Identity,又はID)が割り当てられ、一意に識別される。また同一のEPSベアラを通るデータは同一のQoSが保証される。
非特許文献9に記載の通り、UE122の接続先コア網が5GC110である場合、UE122と、E−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てとの間に確立された一つ又は複数のDRBは更に、5GC110内に確立されるPDU(Packet
Data Unit)セッションの一つに紐づけられる。各PDUセッションには、一つ又は複数のQoSフローが存在する。各DRBは、紐づけられているPDUセッション内に存在する、一つ又は複数のQoSフローと対応付け(map)されても良いし、どのQoSフローと対応づけられなくても良い。各PDUセッションは、PDUセッション識別子(Identity,又はID)で識別される。また各QoSフローは、QoSフロー識別子で識別される。また同一のQoSフローを通るデータは同一のQoSが保証される。
EPC104には、PDUセッション及びQoSフローの内のいずれかまたは全ては存在せず、5GC110にはEPSベアラは存在しない。言い換えると、UE122がEPC104と接続している際、UE122はEPSベアラの情報を持ち、UE122が5G
C110と接続している際、UE122はPDUセッション及びQoSフローの内のいずれかまたは全ての情報を持つ。
図2は本発明の各実施の形態における、E−UTRA無線アクセスレイヤにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック(Protocol Stack)図である。
図2(A)はE−UTRA100においてUE122がeNB102と通信を行う際に用いるUPのプロトコルスタック図である。
PHY(Physical layer)200は、無線物理層(無線物理レイヤ)であり、物理チャネル(Physical Channel)を利用して上位層(上位レイヤ)に伝送サービスを提供する。PHY200は、後述する上位のMAC(Medium
Access Control layer)202とトランスポートチャネル(Transport Channel)で接続される。トランスポートチャネルを介して、MAC202とPHY200の間でデ−タが移動する。UE122とeNB102のPHY間において、無線物理チャネルを介してデ−タの送受信が行われる。
MAC202は、多様な論理チャネル(Logical Channel)を多様なトランスポートチャネルにマッピングを行う媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)である。MAC202は、後述する上位のRLC(Radio Link Control layer)204と、論理チャネルで接続される。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって大きく分けられ、制御情報を伝送する制御チャネルとユ−ザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられる。MAC202は、間欠受送信(DRX・DTX)を行うためにPHY200の制御を行う機能、ランダムアクセス(Random Access)手順を実行する機能、送信電力の情報を通知する機能、HARQ制御を行う機能などを持つ(非特許文献7)。
RLC204は、後述する上位のPDCP(Packet Data Convergence Protocol Layer)206から受信したデ−タを分割(Segmentation)し、下位層(下位レイヤ)が適切にデ−タ送信できるようにデ−タサイズを調節する無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。また、RLC200は、各デ−タが要求するQoS(Quality of Service)を保証するための機能も持つ。すなわち、RLC204は、デ−タの再送制御等の機能を持つ(非特許文献6)。
PDCP206は、ユーザデータであるIPパケット(IP Packet)を無線区間で効率的に伝送するためのパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコルレイヤ)である。PDCP206は、不要な制御情報の圧縮を行うヘッダ圧縮機能を持ってもよい。また、PDCP206は、デ−タの暗号化の機能も持ってもよい(非特許文献5)。
なお、MAC202、RLC204、PDCP206において処理されたデータの事を、それぞれMAC PDU(Protocol Data Unit)、RLC PDU、PDCP PDUと呼ぶ。また、MAC202、RLC204、PDCP206に上位層から渡されるデータ、又は上位層に渡すデータの事を、それぞれMAC SDU(Service Data Unit)、RLC SDU、PDCP SDUと呼ぶ。
図2(B)はE−UTRA100において、UE122がeNB102、および認証やモビリティマネージメントなどの機能を提供する論理ノードであるMME(Mobili
ty Management Entity)と通信を行う際に用いるCPのプロトコルスタック図である。
CPのプロトコルスタックには、PHY200、MAC202、RLC204、PDCP206に加え、RRC(Radio Resource Control layer)208、およびNAS(non Access Strarum)210が存在する。RRC208は、RRC接続の確立、再確立、一時停止(suspend)、一時停止解除(resume)等の処理や、RRC接続の再設定、例えば無線ベアラ(Radio Bearer:RB)及びセルグループ(Cell Group)の確立、変更、解放等の設定を行い、論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御などを行う他、ハンドオーバ及び測定(Measurement:メジャメント)の設定などを行う、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。RBは、シグナリグ無線ベアラ(Signaling Radio Bearer:SRB)とデ−タ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)とに分けられてもよく、SRBは、制御情報であるRRCメッセージを送信する経路として利用されてもよい。DRBは、ユーザデータを送信する経路として利用されてもよい。eNB102とUE122のRRC208間で各RBの設定が行われてもよい。またRBのうちRLC204とMAC202で構成される部分をRLCベアラと呼んでも良い(非特許文献4)。また、MMEとUE122との間の信号を運ぶNASレイヤに対して、UE122とeNB102との間の信号及びデータを運ぶPHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、RRC208の一部のレイヤあるいはすべてのレイヤをAS(Access Strarum)レイヤと称してよい。
前述のMAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208の機能分類は一例であり、各機能の一部あるいは全部が実装されなくてもよい。また、各層の機能の一部あるいは全部が他の層に含まれてもよい。
なお、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、アプリケーションレイヤなどは、PDCPレイヤの上位レイヤとなる(不図示)。またRRCレイヤやNAS(non Access Strarum)レイヤもPDCPレイヤの上位レイヤとなる(不図示)。言い換えれば、PDCPレイヤはRRCレイヤ、NASレイヤ、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、アプリケーションレイヤの下位レイヤとなる。
図3は本発明の各実施の形態における、NR無線アクセスレイヤにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック(Protocol Stack)図である。
図3(A)はNR106においてUE122がgNB108と通信を行う際に用いるUPのプロトコルスタック図である。
PHY(Physical layer)300は、NRの無線物理層(無線物理レイヤ)であり、物理チャネル(Physical Channel)を利用して上位層に伝送サービスを提供してもよい。PHY300は、後述する上位のMAC(Medium Access Control layer)302とトランスポートチャネル(Transport Channel)で接続されてもよい。トランスポートチャネルを介して、MAC302とPHY300の間でデ−タが移動してもよい。UE122とgNB108のPHY間において、無線物理チャネルを介してデ−タの送受信が行われてもよい。
ここで、物理チャネルについて説明する。
端末装置と基地局装置との無線通信では、以下の物理チャネルが用いられてよい。
PBCH(物理報知チャネル:Physical Broadcast CHannel)
PDCCH(物理下りリンク制御チャネル:Physical Downlink Control CHannel)
PDSCH(物理下りリンク共用チャネル:Physical Downlink Shared CHannel)
PUCCH(物理上りリンク制御チャネル:Physical Uplink Control CHannel)
PUSCH(物理上りリンク共用チャネル:Physical Uplink Shared CHannel)
PRACH(物理ランダムアクセスチャネル:Physical Random Access CHannel)
PBCHは、端末装置が必要とするシステム情報を報知するために用いられる。
また、NRにおいて、PBCHは、同期信号のブロック(SS/PBCHブロックとも称する)の周期内の時間インデックス(SSB−Index)を報知するために用いられてよい。
PDCCHは、下りリンクの無線通信(基地局装置3から端末装置への無線通信)において、下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信する(または運ぶ)ために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、1つまたは複数のDCI(DCIフォーマットと称してもよい)が定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIとして定義され、情報ビットへマップされる。PDCCHは、PDCCH候補において送信される。端末装置は、サービングセルにおいてPDCCH候補(candidate)のセットをモニタする。モニタするとは、あるDCIフォーマットに応じてPDCCHのデコードを試みることを意味する。あるDCIフォーマットは、サービングセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。PUSCHは、ユーザデータの送信や、RRCメッセージの送信などのために使われてよい。
PUCCHは、上りリンクの無線通信(端末装置から基地局装置への無線通信)において、上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)を送信するために用いられてよい。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネルの状態を示すために用いられるチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、UL−SCHリソースを要求するために用いられるスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、HARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)が含まれてもよい。
PDSCHは、MAC層からの下りリンクデータ(DL−SCH:Downlink Shared CHannel)の送信に用いられてよい。また、下りリンクの場合にはシステム情報(SI:System Information)やランダムアクセス応答
(RAR:Random Access Response)などの送信にも用いられる。
PUSCHは、MAC層からの上りリンクデータ(UL−SCH:Uplink Shared CHannel)または上りリンクデータと共にHARQ−ACKおよび/またはCSIを送信するために用いられてもよい。また、CSIのみ、または、HARQ−ACKおよびCSIのみを送信するために用いられてもよい。すなわち、UCIのみを送信するために用いられてもよい。また、PDSCHまたはPUSCHは、RRCシグナリング(RRCメッセージとも称する)、およびMACコントロールエレメントを送信するために用いられてもよい。ここで、PDSCHにおいて、基地局装置から送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置に対して共通のシグナリングであってもよい。また、基地局装置から送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置に対して専用のシグナリング(dedicated signalingとも称する)であってもよい。すなわち、端末装置固有(UEスペシフィック)の情報は、ある端末装置に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。また、PUSCHは、上りリンクにおいてUEの能力(UE Capability)の送信に用いられてもよい。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられてもよい。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re−establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCH(UL−SCH)リソースの要求を示すために用いられてもよい。
MAC302は、多様な論理チャネル(Logical Channel)を多様なトランスポートチャネルにマッピングを行う媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)である。MAC302は、後述する上位のRLC(Radio Link Control layer)304と、論理チャネルで接続されてもよい。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって大きく分けられ、制御情報を伝送する制御チャネルとユ−ザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられてもよい。MAC302は、間欠受送信(DRX・DTX)を行うためにPHY300の制御を行う機能、ランダムアクセス(Random Access)手順を実行する機能、送信電力の情報を通知する機能、HARQ制御を行う機能などを持ってもよい(非特許文献13)。
RLC304は、後述する上位のPDCP(Packet Data Convergence Protocol Layer)206から受信したデ−タを分割(Segmentation)し、下位層が適切にデ−タ送信できるようにデ−タサイズを調節する無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。また、RLC304は、各デ−タが要求するQoS(Quality of Service)を保証するための機能も持っても良い。すなわち、RLC304は、デ−タの再送制御等の機能を持っても良い(非特許文献12)。
PDCP306は、ユーザデータであるIPパケット(IP Packet)を無線区間で効率的に伝送するパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコル層)である。PDCP306、不要な制御情報の圧縮を行うヘッダ圧縮機能を持ってもよい。また、PDCP306は、デ−タの暗号化の機能も持ってもよい(非特許文献11)。
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)310は、5GC110から基地局装置を介して端末装置に送られるダウンリンクのQoSフローとDRBとの対応付け(マッピング:mapping)、及び端末装置から基地局装置を介して5GC110に送られるアップリンクのQoSフローと、DRBとのマッピングを行い、マッピングルール情報を格納する機能を持もつ、サービスデータ適応プロトコル層(サービスデータ適応プロトコルレイヤ)である(非特許文献16)。
図3(B)はNR106において、UE122がgNB108、および認証やモビリティマネージメントなどの機能を提供する論理ノードであるAMF(Access and Mobility Management function)と通信を行う際に用いるCPのプロトコルスタック図である。
CPのプロトコルスタックには、PHY300、MAC302、RLC304、PDCP306に加え、RRC(Radio Resource Control layer)308、およびNAS(non Access Strarum)312が存在する。RRC308は、RRC接続の確立、再確立、一時停止(suspend)、一時停止解除(resume)等の処理や、RRC接続の再設定、例えば無線ベアラ(Radio Bearer:RB)及びセルグループ(Cell Group)の確立、変更、解放等の設定を行い、論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御などを行う他、ハンドオーバ及び測定(Measurement:メジャメント)の設定などを行う、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。RBは、シグナリグ無線ベアラ(Signaling Radio Bearer:SRB)とデ−タ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)とに分けられてもよく、SRBは、制御情報であるRRCメッセージを送信する経路として利用されてもよい。DRBは、ユーザデータを送信する経路として利用されてもよい。gNB108とUE122のRRC308間で各RBの設定が行われてもよい。またRBのうちRLC304とMAC302で構成される部分をRLCベアラと呼んでも良い(非特許文献10)。また、AMFとUE122との間の信号を運ぶNASレイヤに対して、UE122とgNB108との間の信号及びデータを運ぶPHY300、MAC302、RLC304、PDCP306、RRC308、SDAP310の一部のレイヤあるいはすべてのレイヤをAS(Access Strarum)レイヤと称してよい。
また、SRBは、次のSRB0からSRB3が定義されてよい。SRB0は、論理チャネルのCCCH(Common Control CHannel)を用いたRRCメッセージのためのSRBであってよい。SRB1は、(ピギーバックされたNASメッセージを含むかもしれない)RRCメッセージのため、およびSRB2の確立前のNASメッセージのためのSRBであってよく、すべて論理チャネルのDCCH(Dedicated Control CHannel)が用いられてよい。SRB2は、NASメッセージのためのSRBであってよく、すべて論理チャネルのDCCHが用いられてよい。また、SRB2はSRB1よりも低い優先度であってよい。SRB3は、UE122がEN−DC,NGEN−DC、NR−DCなどが設定されているときの特定のRRCメッセージのためのSRBであってよく、すべて論理チャネルのDCCHが用いられてよい。また、その他の用途のために他のSRBが用意されてもよい。
前述のMAC302、RLC304、PDCP306、SDAP310、及びRRC308の機能分類は一例であり、各機能の一部あるいは全部が実装されなくてもよい。また、各層(各レイヤ)の機能の一部あるいは全部が他の層(レイヤ)に含まれてもよい。
なお、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、アプリケーションレイヤなどは、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤの内のいずれかまたは全ての上位レイヤとなる(不図示)。またRRCレイヤやNAS
(non Access Strarum)レイヤもSDAPレイヤ及びPDCPレイヤの内のいずれかまたは全ての上位レイヤとなっても良い(不図示)。言い換えれば、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤの内のいずれかまたは全てはRRCレイヤ、NASレイヤ、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、及びアプリケーションレイヤの内のいずれかまたは全ての下位レイヤとなる。
なお、本発明の各実施の形態において、IMSで用いられるSIP(Session Initiation Protocol)やSDP(Session Description Protocol)等、またメディア通信又はメディア通信制御に用いられるRTP(Real−time Transport Protocol)、RTCP(Real−time Transport Control Protocol)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等、及び各種メディアのコーデック等の内のいずれかまたは全ては、アプリケーションレイヤに所属するものとする。
なお、端末装置、及び基地局装置の内のいずれかまたは全てに設定されるASレイヤに属する各層、又は各層の機能の事を、エンティティと呼んでも良い。即ち、端末装置、及び基地局装置の内のいずれかまたは全てに設定される、物理層(PHY層)、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層、及びRRC層の事、又は各層の機能の事を、物理エンティティ(PHYエンティティ)、MACエンティティ、RLCエンティティ、PDCPエンティティ、SDAPエンティティ、及びRRCエンティティと、それぞれ呼んでも良い。
なお、本発明の各実施の形態では、以下E−UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別するため、MAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208を、それぞれE−UTRA用MAC又はLTE用MAC、E−UTRA用RLC又はLTE用RLC、E−UTRA用PDCP又はLTE用PDCP、及びE−UTRA用RRC又はLTE用RRCと呼ぶ事もある。また、MAC302、RLC304、PDCP306、RRC308を、それぞれNR用MAC、NR用RLC、NR用RLC、及びNR用RRCと呼ぶ事もある。又は、E−UTRA PDCP又はLTE PDCP、NR PDCPなどとスペースを用いて記述する場合もある。
また、図1に示す通り、eNB102、gNB108、EPC104、5GC110は、インタフェース112、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース114を介して繋がってもよい。このため、多様な通信システムに対応するため、図2のRRC208は、図3のRRC308に置き換えられてもよい。また図2のPDCP206は、図3のPDCP306に置き換えられても良い。また、図3のRRC308は、図2のRRC208の機能を含んでも良い。また図3のPDCP306は、図2のPDCP206であっても良い。また、E−UTRA100において、UE122がeNB102と通信する場合であってもPDCPとしてNR PDCPが使われても良い。
次にLTE及びNRにおけるUE122の状態遷移について説明する。EPCに接続するUE122は、RRC接続が設立されている(RRC connection has
been established)とき、RRC_CONNECTED状態であってよい。また、UE122は、RRC接続が休止しているとき、(もしUE122が5GCに接続しているなら)RRC_INACTIVE状態であってよい。もし、それらのケースでないなら、UE122は、RRC_IDLE状態であってよい。
なお、EPCに接続するUE122は、RRC_INACTIVE状態を持たないが、E−UTRANによってRRC接続の休止が開始されてもよい。この場合、RRC接続が休止されるとき、UE122はUEのASコンテキストと復帰に用いる識別子(resumeIdentity)を保持してRRC_IDLE状態に遷移する。UE122がUEのASコンテキストを保持しており、かつE−UTRANによってRRC接続の復帰が許可(Permit)されており、かつUE122がRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態に遷移する必要があるとき、休止されたRRC接続の復帰が上位レイヤ(例えばNASレイヤ)によって開始されてよい。
すなわち、EPCに接続するUE122と、5GCに接続するUE122とで、休止の定義が異なってよい。また、UE122がEPCに接続している場合(RRC_IDLE状態で休止している場合)と5GCに接続している場合(RRC_INACTIVE状態で休止している場合)とで、休止から復帰する手順のすべてあるいは一部が異なってよい。
なお、RRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態、RRC_IDLE状態の事をそれぞれ、接続状態(connected mode)、非活性状態(inactive mode)、休止状態(idle mode)と呼んでも良い。
UE122が保持するUEのASコンテキストは、現在のRRC設定、現在のセキュリティコンテキスト、ROHC(RObust Header Compression)状態を含むPDCP状態、接続元(Source)のPCellで使われていたC−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)、セル識別子(cellIdentity)、接続元のPCellの物理セル識別子、のすべてあるいは一部を含む情報であってよい。なお、eNB102およびgNB108の内のいずれかまたは全ての保持するUEのASコンテキストは、UE122が保持するUEのASコンテキストと同じ情報を含んでもよいし、UE122が保持するUEのASコンテキストに含まれる情報とは異なる情報が含まれてもよい。
セキュリティコンテキストとは、ASレベルにおける暗号鍵、NH(Next Hop
parameter)、次ホップのアクセス鍵導出に用いられるNCC(Next Hop Chaining Counter parameter)、選択されたASレベルの暗号化アルゴリズムの識別子、リプレイ保護のために用いられるカウンター、のすべてあるいは一部を含む情報であってよい。
図4は、本発明の各実施の形態におけるRRC208及び/又は(and/or)RRC308における、各種設定のための手順(procedure)のフローの一例を示す図である。図4は、基地局装置(eNB102及び/又はgNB108)から端末装置(UE122)にRRCメッセージが送られる場合のフローの一例である。
図4において、基地局装置はRRCメッセージを作成する(ステップS400)。基地局装置におけるRRCメッセージの作成は、基地局装置が報知情報(SI:System
Information)やページング情報を配信する際に行われても良いし、基地局装置が特定の端末装置に対して処理を行わせる必要があると判断した際、例えばセキュリティに関する設定や、RRC接続(コネクション)の再設定(無線線ベアラの処理(確立、変更、解放など)や、セルグループの処理(確立、追加、変更、解放など)、メジャメント設定、ハンドオーバ設定など)、RRC接続状態の解放などの際に行われても良い。またRRCメッセージは異なるRATへのハンドオーバコマンドに用いられても良い。RRCメッセージには各種情報通知や設定のための情報(パラメータ)が含まれる。非特許文献4又は非特許文献10などのRRCに関する仕様書では、これらのパラメータは、フィールド及び/又は情報要素呼ばれ、ASN.1(Abstract Syntax Notation One)という記述方式を用いて記述される。
図4において、次に基地局装置は、作成したRRCメッセージを端末装置に送信する(ステップS402)。次に端末装置は受信した上述のRRCメッセージに従って、設定などの処理が必要な場合には処理を行う(ステップS404)。
なお、RRCメッセージの作成は、上述の例に限らず、非特許文献4や、非特許文献10などに記載の通り、他の目的で作成されても良い。
例えば、RRCメッセージは、Dual Connectivity(DC)や、非特許文献8に記載のMulti−Radio Dual Connectivity(MR−DC)に関する設定に用いられても良い。
Dual Connectivity(DC)とは、2つの基地局装置(ノード)がそれぞれ構成するセルグループ、すなわちマスターノード(Master Node:MN)が構成するマスターセルグループ(Master Cell Group:MCG)及びセカンダリノード(Secondery Node:SN)が構成するセカンダリセルグループ(Secondery Cell Group:SCG)の両方の無線リソースを利用してデータ通信を行う技術であっても良い。また、マスターノードとセカンダリノードは同じノード(同じ基地局装置)であってもよい。また非特許文献8に記載のMR−DCとは、E−UTRAとNRの両方のRAT(Radio Access Technology)のセルをRAT毎にセルグループ化してUEに割り当て、MCGとSCGの両方の無線リソースを利用してデータ通信を行う技術であっても良い。MR−DCにおいて、マスターノードとは、MR−DCに係る主なRRC機能、例えば、セカンダリノードの追加、RBの確立、変更、及び解放、MCGの追加、変更、解放、ハンドオーバ等の機能、を持つ基地局であっても良く、セカンダリノードとは、一部のRRC機能、例えばSCGの変更、及び解放等、を持つ基地局であっても良い。
非特許文献8に記載のMR−DCにおいて、マスターノード側のRATのRRCが、MCG及びSCG両方の設定を行うために用いられても良い。例えばコア網がEPC104で、マスターノードがeNB102(拡張型eNB102とも称する)である場合のMR−DCである、EN−DC(E−UTRA−NR Dual Connectivity)、コア網が5GC110で、マスターノードがeNB102である場合のMR−DCである、NGEN−DC(NG−RAN E−UTRA−NR Dual Connectivity)において、非特許文献4に記載のE−UTRAのRRCメッセージがeNB102とUE122との間で送受信されても良い。この場合RRCメッセージには、LTE(E−UTRA)の設定情報だけでなく、非特許文献10に記載の、NRの設定情報が含まれても良い。またeNB102からUE122に送信されるRRCメッセージは、eNB102からgNB108を経由してUE122に送信されても良い。また、本RRCメッセージの構成は、非MR−DCであって、eNB102(拡張型eNB)がコア網として5GCを用いる、E−UTRA/5GC(非特許文献17に記載のオプション5)に用いられても良い。
また逆に、非特許文献8に記載のMR−DCにおいて、コア網が5GC110で、マスターノードがgNB108である場合のMR−DCである、NE−DC(NR−E−UTRA Dual Connectivity)において、非特許文献10に記載のNRのRRCメッセージがgNB108とUE122との間で送受信されても良い。この場合RRCメッセージには、NRの設定情報だけでなく、非特許文献4に記載の、LTE(E−
UTRA)の設定情報が含まれても良い。またgNB108からUE122に送信されるRRCメッセージは、gNB108からeNB102を経由してUE122に送信されても良い。
なお、MR−DCを利用する場合に限らず、eNB102からUE122に送信されるE−UTRA用RRCメッセージに、NR用RRCメッセージが含まれていても良いし、gNB108からUE122に送信されるNR用RRCメッセージに、E−UTRA用RRCメッセージが含まれていても良い。
また、マスターノードがeNB102でEPC104をコア網とするネットワーク構成をE−UTRA/EPCと呼んでも良い。またマスターノードがeNB102で5GC110をコア網とするネットワーク構成をE−UTRA/5GCと呼んでも良い。またマスターノードがgNB108で5GC110をコア網とするネットワーク構成をNR、又はNR/5GCと呼んでも良い。またこの呼び方はDCが設定される場合に限らなくても良い。DCが設定されない場合において、上述のマスターノードとは、端末装置と通信を行う基地局装置の事を指しても良い。
以下の説明において、eNB102および/またはgNB108を単に基地局装置とも称し、UE122を単に端末装置とも称する。
RRC接続が確立されるとき、またはRRC接続が再確立されるとき、またはハンドオーバのとき、一つのサービングセルがNASのモビリティ情報を提供する。RRC接続が再確立されるとき、またはハンドオーバのとき、一つのサービングセルがセキュリティ入力を提供する。このサービングセルがプライマリセル(PCell)として参照される。また端末装置の能力に依存して、プライマリセルとともに、1つまたは複数のサービングセル(セカンダリセル、SCell)が追加で設定されてもよい。
また、端末装置に対して、二つのサブセットで構成されるサービングセルのセットが設定されてもよい。二つのサブセットは、プライマリセル(PCell)を含む1つまたは複数のサービングセルで構成されるセルグループ(マスターセルグループ)と、プライマリセカンダリセル(PSCell)を含みプライマリセルを含まない1つまたは複数のサービングセルで構成される1つまたは複数のセルグループ(セカンダリセルグループ)とで構成されてもよい。プライマリセカンダリセルは、PUCCHリソースが設定されるセルであってよい。
RRC接続した端末装置による無線リンク失敗(RLF:Radio Link Failure)に関する動作の一例について説明する。
端末装置は、在圏する基地局装置から、サービングセルの物理層の問題(Physical layer problems)の検出のためのタイマー(例えばT310やT313)の値(t310やt313)、同期外(OoS:out-of?sync)の検出回数の閾値であるN310やN313、同期中(IS:in?sync)の検出回数の閾値であるN311やN314などの情報を報知情報やユーザ個別へのRRCメッセージによって取得する。また、前記タイマーの値や回数の閾値はデフォルトの値が設定されてもよい。また、EUTRAとNRとでタイマーの名前は異なってよい。
無線リンク監視のために、端末装置の物理層処理部は、例えば受信した参照信号の受信電力および/または同期信号の受信電力および/またはパケットの誤り率などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qout=200ms)を越えて特定の閾値(Qout)より悪いと推定(estimate
)されるときに、上位レイヤであるRRC層処理部に対して「同期外(out−of−sync)」を通知する。また、物理層処理部は、例えば受信した参照信号の受信電力および/または同期信号の受信電力および/またはパケットの誤り率などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qin=100ms)を越えて特定の閾値(Qin)を超えると推定されるときに、上位レイヤであるRRC層処理部に対して「同期中(in−sync)」を通知する。なお、物理層処理部は、同期外あるいは同期中の上位レイヤへの通知を特定の間隔(例えばTReport_sync=10ms)以上あけて行うようにしてもよい。
ここで、例えば、閾値Qoutは、下りリンクの無線リンクが確実(reliably)には受信できず、さらに、既定のパラメータに基づく仮定(hypothetical)の下りリンク制御チャネル(PDCCH)の送信のブロック誤り率(Block error rate)が第1の特定の割合となるレベルとして定義されてもよい。また、例えば、閾値Qinは、下りリンクの無線リンク品質が著しく(significantly)Qoutの状態よりも確実に受信でき、さらに、既定のパラメータに基づく仮定の下りリンク制御チャネルの送信のブロック誤り率が第2の特定の割合となるレベルとして定義されてもよい。また、使用される周波数やサブキャリア間隔、サービスの種別などに基づき複数のブロック誤り率(閾値Qoutと閾値Qinのレベル)が定義されてもよい。また、第1の特定の割合、および/または第2の特定の割合は仕様書において定められる既定の値であってもよい。また、第1の特定の割合、および/または第2の特定の割合は基地局装置から端末装置に通知または報知される値であってもよい。
端末装置は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、ある種類の参照信号(例えばセル固有の参照信号(CRS))を用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)における無線リンク監視にどの参照信号を用いるかを示す設定(無線リンク監視設定:RadioLinkMonitoringConfig)を基地局装置から受け取り、設定された1つまたは複数の参照信号(ここではRLM−RSと称する)を用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置は、その他の信号を用いて無線リンク監視を行なってもよい。端末装置の物理層処理部は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において同期中となる条件を満たしている場合には、同期中を上位レイヤに通知してもよい。
前記無線リンク監視設定には、監視の目的を示す情報と、参照信号を示す識別子情報とが含まれてよい。例えば、監視の目的には、無線リンク失敗を監視する目的、ビームの失敗を監視する目的、あるいはその両方の目的、などが含まれてよい。また、例えば、参照信号を示す識別子情報は、セルの同期信号ブロック(Synchronization Signal Block:SSB)の識別子(SSB−Index)を示す情報が含ま
れてよい。すなわち、参照信号には同期信号が含まれてよい。また、例えば、参照信号を示す識別子情報は、端末装置に設定されたチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)に紐づけられた識別子を示す情報が含まれてよい。
プライマリセルにおいて、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。端末装置のRRC層処理部は、タイマー(T310)が満了(Expire)した場合に、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。例えば、AS Securityの確立状態に応じて端末装置の動作が異なってもよい。AS Securityが未確立の場合、端末装置はRRC IDLE状態に遷移し、AS Securityが確立済みの場合、端末装置は、RRC接続の再確立(Re?establishment)手順を実行してもよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
EUTRAの前記各タイマーの開始、停止、および満了の条件の一例を図9に示す。なお、NRにおいても、タイマー名、および/またはメッセージ名が異なる場合があるが、同様の条件が適用されてよい。
また、プライマリセカンダリセルにおいて、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N313回)連続して受け取った場合にタイマー(T313)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N314回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T313)を停止(Stop)してもよい。端末装置のRRC層処理部は、タイマー(T313)が満了(Expire)した場合に、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行してよい。
また、SpCell(MCGにおけるPCell、およびSCGにおけるPSCell)において、端末装置のRRC層処理部は、各SpCellにおいて物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合に当該SpCellのタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、各SpCellにおいて既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合に当該SpCellのタイマー(T310)を停止(Stop)してもよい。端末装置のRRC層処理部は、各SpCellのタイマー(T310)が満了(Expire)した場合に、SpCellがPCellであれば、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。また、SpCellがPSCellであれば、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行してよい。
上記説明は端末装置に間欠受信(DRX)が設定されていない場合の例である。端末装置にDRXが設定されている場合、端末装置のRRC層処理部は、無線リンク品質を測定する期間や上位レイヤへの通知間隔をDRXが設定されていない場合と異なる値をとるように物理層処理部に対して設定してもよい。なお、DRXが設定されている場合であっても、上記タイマー(T310、T313)が走っているときには、同期中を推定するための無線リンク品質を測定する期間や上位レイヤへの通知間隔を、DRXが設定されていない場合の値としてもよい。
また、例えば、早期の物理層問題を検出するために、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される早期同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T314)を開始(Start)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、T314が走っているときに既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T314)を停止(Stop)してもよい。
また、例えば、早期の物理層改善を検出するために、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される早期同期中を既定回数(N311回)連続して受け取った場合にタイマー(T315)を開始(Start)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、T315が走っているときに既定回数(N311回)連続して同期中を受け取っ
た場合にタイマー(T315)を停止(Stop)してもよい。
また、例えば、測定を基地局装置に報告する際に、測定の設定に第1の測定を行うこと(例えばタイマーT312を用いた測定を行うこと)が設定された場合、もし、タイマーT310が走っているなら、タイマーT312が走っていなければタイマーT312を開始する。端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T312)を停止してもよい。
また、前記RLM−RSは明示的にあるいは暗示的にネットワークから設定されない場合には未定義であってもよい。すなわち、端末装置は、ネットワーク(例えば基地局装置)からRLM−RSの設定がなされない場合には無線リンク監視をしなくてもよい。
また、RLM−RSは、無線リンク監視で用いられる参照信号であり、複数のRLM−RSが端末装置に設定されてもよい。1つのRLM−RSのリソースは、1つのSSブロックまたは1つのCSI−RSのリソース(またはポート)であってもよい。
また、CRSを用いた無線リンク監視がEUTRAのセルで行われ、RLM−RSを用いた無線リンク監視がNRのセルで行われてよいが、これに限定されない。
無線リンク監視に基づく無線リンク失敗の検出について説明する。
端末装置は、タイマーT310が満了(Expire)したとき、またはタイマーT312が満了したとき、または複数の特定のタイマーが何れも走っていないときにMCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、またはSRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことがMCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はMCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。前記特定のタイマーはタイマーT310と、タイマーT312を含まない。
ランダムアクセスの問題は、MACエンティティにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの再送回数が既定の回数に達したときに、そのランダムアクセスプリアンブル送信がSpCellで行われていたならば、そのSpCellを含むセルグループのMACエンティティから上位レイヤ(ここではRRCエンティティ)に通知されてよい。
端末装置は、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、無線リンク失敗情報として様々な情報を蓄積(Store)する。そして、もしASのセキュリティが活性化(Activate)していないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始する。もしASセキュリティが活性化しているなら、RRC接続再確立の手順を開始する。
端末装置は、タイマーT313が満了(Expire)したとき、またはSCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、または再送が最大再送回数に達したことがSCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はSCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断して、SCG無線リンク失敗として関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
端末装置は、タイマーT314が満了(Expire)したとき、端末装置は「早期同期外」イベントが検出されたと判断して、関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
端末装置は、タイマーT315が満了(Expire)したとき、端末装置は「早期同
期中」イベントが検出されたと判断して、関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
RRC接続の再確立手順について説明する。
RRC接続の再確立手順の目的は、RRC接続を再確立することであり、SRB1の回復(Resumption)手続きと、セキュリティの再活性化と、PCellのみの設定とを伴ってよい。
RRC接続の再確立手順は、以下の(A)から(E)の何れかの条件に合致するときに開始されてよい。
(A)MCGの無線リンク失敗を検出したとき
(B)ハンドオーバが失敗したとき(NRではMCGにおける同期付再設定が失敗したとき)
(C)他のRATへのモビリティが失敗したとき
(D)SRB1またはSRB2に関わる完全性のチェック(Integrity check)の失敗が下位レイヤから通知されたとき
(E)RRC接続の再設定が失敗したとき
RRC接続の再確立手順が開始されると、端末装置は、以下の(A)から(J)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)もしタイマーT310が走っていれば、タイマーT310を停止する
(B)もしタイマーT312が走っていれば、タイマーT312を停止する
(C)もしタイマーT313が走っていれば、タイマーT313を停止する
(C)もしタイマーT314が走っていれば、タイマーT314を停止する
(D)タイマーT311を開始する
(E)SRB0以外のすべてのRBを休止(Suspend)する
(F)MACをリセットする
(G)もし設定されていればMCGのSCellを解放する
(H)デフォルトの物理チャネル設定を適用する
(I)MCGに対してデフォルトのMAC主設定を適用する
(J)セル選択手順を実行する
セル選択手順によって最適な同一RATのセルが選択されると、端末装置は、以下の処理を実行する。
もし端末装置が5GCに接続しており、選択したセルがEPCでのみ接続できる、または端末装置がEPCに接続しており、選択したセルが5GCでのみ接続できるなら解放理由を「RRC接続失敗」としてRRC_CONNECTEDを離れる行動(Action)を実行する。そうでなければタイマーT311を停止し、タイマーT301を開始し、RRC接続の再確立要求(ReestablishmentRequest)メッセージの送信を開始する。
タイマーT311が満了すると、端末装置は、解放理由を「RRC接続失敗」としてRRC_CONNECTEDを離れる行動(Action)を実行する。
もしタイマーT301が満了したら、または選択したセルがセル選択基準の観点でもはや最適なセルでないなら、端末装置は、解放理由を「RRC接続失敗」としてRRC_CONNECTEDを離れる行動(Action)を実行する。
ハンドオーバについて説明する。
EUTRAにおいて、同じRAT間(すなわちEUTRA間)におけるハンドオーバに関する処理の一例を、図7を用いて説明する。図7を用いた説明は一例であり、一部の処理が省略されてもよいし、他の処理が含まれてもよい。あるいはハンドオーバに関する処理として別の処理が行われてもよい。
図7において、ハンドオーバ元の基地局装置(Source eNB)は端末装置に隣接セルの測定を設定する(ステップS701)。
端末装置は、Source eNBから設定された測定を行い、報告条件に基づき、Source eNBに測定結果を報告する(ステップS702)。
Source eNBは、報告された測定結果などの情報に基づき端末装置のハンドオフを決定する(ステップS703)。
Source eNBは、ハンドオーバ先となる基地局装置(Target eNB)にハンドオーバの準備に必要な情報を含むハンドオーバ要求メッセージを発行する(issueする)(ステップS704)。
許可制御(Admission control)がTarget eNBで行われてもよい。Target eNBは、必要とされるリソースを設定する。(ステップS705)。
Target eNBはSource eNBにハンドオーバ要求承認メッセージ(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージ)を送る(ステップS706)。ハンドオーバ要求承認メッセージには、ハンドオーバの実行のためのRRCメッセージとして端末装置に透過的に送られるコンテナが含まれる。コンテナには、新しいC−RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムのためのTarget eNBのセキュリティアルゴリズム識別子、デディケーテッドなランダムアクセスチャネルのプリアンブル(ランダムアクセスプリアンブル)、ターゲットセルのシステム情報、の一部あるいは全部が含まれてよい。
Source eNBは、Target eNBから受信したコンテナ(モビリティ制御情報(mobilityControlInfo)情報要素(Information
Element:IE)を含む第1のRRC接続再設定メッセージ(RRCConnectionReconfigurationメッセージ))を端末装置に送る(ステップS707)。
なお、端末装置は、第1のRRC接続再設定メッセージによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)が設定された場合、当該第1のRRC接続再設定メッセージを受信してから、少なくともTarget eNBで最初の上りリンク送信を実行するまでSource eNBとの接続を維持する。なお、上記メイクビフォアブレイクハンドオーバは複数の設定から選択されてもよい。例えば、すでに仕様化されているmobilityControlInfo情報要素に含まれるフィールドのmakeBeforeBreak−r14が真(True)に設定されることによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバが設定されたと判断してよい。また、例えば、新たに定義するmakeBeforeBreak−r16がmobilityControlInfo情報要素のフィールドに含まれ、そのmakeBeforeBreak−r16が真(True)に設定されることによって、メイクビフォ
アブレイクハンドオーバが設定されたと判断してよい。また、フィールドmakeBeforeBreak−r16は様々な設定を含む情報要素を値としてもってもよい。
Source eNBは、上りリンクのPDCPのシーケンス番号の受信状態および下りリンクのPDCPのシーケンス番号の送信状態を伝える(Conveyする)ためのSN STATUS TRANSFERメッセージをTarget eNBに送る(ステップS708)。
もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていなかったら、端末装置は、Target eNBへの同期を実行(Perform)し、ランダムアクセスチャネルを用いてターゲットとなるセルにアクセスする。このとき、第1のRRC接続再設定メッセージによってデディケーテッドなランダムアクセスプリアンブルが示されていたなら衝突なし(Contention−free)のランダムアクセス手順を実行し、それが示されていなかったなら衝突あり(Contention−based)のランダムアクセス手順を実行する。もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていたら、端末装置は、Target eNBへの同期を実行する(ステップS709)。
もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバを設定していなかったら、Target eNBは、上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスの情報を端末装置に返す(ステップS710)。
もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されており、かつ周期的な上りリンクグラントの事前割り当て(periodic pre−allocated uplink grant)が第1のRRC接続再設定メッセージによって取得できていなかったなら、端末装置はターゲットセルのPDCCHによって上りリンクグラントを受信する。端末装置は、ターゲットセルに同期した後の最初の利用可能(Available)な上りリンクグラントを使う(ステップS710a)。
RACH−lessハンドオーバが設定されておらず、端末装置がターゲットセルに首尾よくアクセスしたとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC接続再設定完了メッセージ(RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)をTarget eNBに送る。このRRC接続再設定完了メッセージが端末装置のハンドオーバ手順の完了を示す。RRC接続再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target eNBは受け取ったRRC接続再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)する。
RACH−lessハンドオーバが設定されており、端末装置が上りリンクグラントを受信したとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC接続再設定完了メッセージ(RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)をTarget eNBに送る。RRC接続再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target eNBは受け取ったRRC接続再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)する。端末装置がUE衝突解決識別子MAC制御要素(UE contention resolution identity MAC control element)をTarget eNBから受信したときに、端末装置のハンドオーバ手順が完了する(ステップS711)。
Target eNBは、端末装置がセルを変更したことを知らせるためにMMEへパス切替要求(PATH SWITCH REQUEST)メッセージを送る(ステップS
712)。
MMEは、ベアラ修正要求(MODIFY BEARER REQUEST)メッセージをサービングゲートウェイ(S−GW)に送る(ステップS713)。
S−GWは下りリンクデータパスをターゲット側に切り替える。S−GWはSource eNBに対して一つまたは複数のエンドマーカーパケットを送り、Source eNBへのユーザプレーンのリソースを解放する(ステップS714)。
S−GWはMMEに、ベアラ修正応答(MODIFY BEARER RESPONSE)メッセージをMMEに送る(ステップS715)。
MMEは、パス切替要求承認(PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージによってパス切替要求を確認する(ステップS716)。
Target eNBは、Source eNBに対してUEコンテキスト解放(UE
CONTEXT RELEASE)メッセージを送ることによって、ハンドオーバの成功を示し、Source eNBによるリソースの解放をトリガする。Target eNBはこのメッセージをパス切替要求承認メッセージを受け取ったあとに送ってよい(ステップS717)。
Source eNBは、UEコンテキスト解放メッセージを受け取ると、UEコンテキストに関する無線およびCプレーンに関連したリソースを解放できる。実行中のデータ転送は継続されてよい(ステップS718)。
タイマーT304が満了すると、端末装置は、以下の(A)から(D)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)第1のRRC接続再設定メッセージによって設定されたデディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定を利用可能ではないとみなす
(B)デディケーテッドな物理チャネルの設定およびMAC層の主設定、および半永続的(セミパーシステント)なスケジュールの設定を除く、ハンドオーバ元(ソース)のPCellで使われていた設定に端末装置の設定を戻す
(C)ハンドオーバ失敗情報として、関連する情報を蓄積する
(D)RRC接続の再確立手順を開始してRRC接続再設定の手順を終了する
第1のRRC接続再設定メッセージを受け取った端末装置の処理の詳細について説明する。第1のRRC接続再設定メッセージには、モビリティ制御情報(mobilityControlInfo)情報要素が含まれてよい。mobilityControlInfo情報要素には、他のRATからEUTRA、あるいはEUTRA内でのネットワーク制御のモビリティに関連するパラメータ(例えば、ターゲットセルの識別子やキャリア周波数の情報)が含まれる。
mobilityControlInfo情報要素を含むRRC接続再設定メッセージ(第1のRRC接続再設定メッセージ)を受け取り、かつ端末装置がそのメッセージの設定に応じることができるなら、端末装置は以下の(A)から(G)の処理の一部あるいは全部を行う。
(A)もしタイマーT310が走っていれば、タイマーT310を停止する
(B)もしタイマーT312が走っていれば、タイマーT312を停止する
(C)もしタイマーT314が走っていれば、タイマーT314を停止する
(D)タイマーT304をmobilityControlInfo情報要素に含ま
れる値(t304)で開始する
(E)もしキャリア周波数の情報が含まれていれば、その周波数をターゲットセルの周波数と判断し、キャリア周波数の情報が含まれていなければ、ソースのPCellの周波数をターゲットセルの周波数と判断する
(F)もしアクセス規制のタイマーが走っていれば、そのタイマーを停止する
(G)ターゲットセルの下りリンクへの同期を開始する
NRにおいて、同じRAT間(すなわちNR間)におけるハンドオーバに関する処理の一例を、図8を用いて説明する。図8を用いた説明は一例であり、一部の処理が省略されてもよいし、他の処理が含まれてもよい。あるいはハンドオーバに関する処理として別の処理が行われてもよい。
図8において、ハンドオーバ元の基地局装置(Source gNB)は端末装置に隣接セルの測定を設定し、端末装置は、Source gNBから設定された測定を行い、Source gNBに測定結果を報告する(ステップS801)。
Source gNBは、報告された測定結果などの情報に基づき端末装置のハンドオフを決定する(ステップS802)。
Source gNBは、ハンドオーバ先となる基地局装置(Target gNB)にハンドオーバの準備に必要な情報を含むハンドオーバ要求メッセージを発行(issue)する(ステップS803)。
許可制御(Admission control)がTarget gNBで行われてもよい(ステップS804)。
Target gNBは、ハンドオーバの準備を行い、Source gNBにハンドオーバ要求承認メッセージ(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージ)を送る(ステップS805)。ハンドオーバ要求承認メッセージには、ハンドオーバの実行のためのRRCメッセージとして端末装置に透過的に送られるコンテナが含まれる。
Source gNBは、Target gNBから受信したコンテナ(第1のRRC再設定メッセージ(RRCReconfigurationメッセージ))を端末装置に送る(ステップS806)。RRC再設定メッセージには、ターゲットセルの識別子、新しいC−RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムのためのTarget gNBのセキュリティアルゴリズム識別子、デディケーテッドなランダムアクセスチャネルのリソースのセット、UE固有のCSI−RSの設定、共通のランダムアクセスチャネルリソース、ターゲットセルのシステム情報、の一部あるいは全部が含まれてよい。
なお、端末装置は、第1のRRC再設定メッセージによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)が設定された場合、当該第1のRRC再設定メッセージを受信してから、少なくともTarget gNBで最初の上りリンク送信を実行するまでSource gNBとの接続を維持してもよい。
Source eNBは、上りリンクのPDCPのシーケンス番号の受信状態および下りリンクのPDCPのシーケンス番号の送信状態を伝える(Conveyする)ためのSN STATUS TRANSFERメッセージをTarget gNBに送る(ステップS807)。
もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていなかったら、端末装置は、Target eNBへの同期を実行(Perform)し、ランダムアクセスチャネルを用いてターゲットとなるセルにアクセスする。このとき、第1のRRC再設定メッセージによってデディケーテッドなランダムアクセスプリアンブルが示されていたなら衝突なし(Contention−free)のランダムアクセス手順を実行し、それが示されていなかったなら衝突あり(Contention−based)のランダムアクセス手順を実行してよい。もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていたら、端末装置は、Target gNBへの同期を実行する。
もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバを設定していなかったら、Target gNBは、上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスの情報を端末装置に返してよい。
もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されており、かつ周期的な上りリンクグラントの事前割り当て(periodic pre−allocated uplink grant)が第1のRRC再設定メッセージによって取得できていなかったなら、端末装置はターゲットセルのPDCCHによって上りリンクグラントを受信する。端末装置は、ターゲットセルに同期した後の最初の利用可能(Available)な上りリンクグラントを使う。
RACH−lessハンドオーバが設定されておらず、端末装置がターゲットセルに首尾よくアクセスしたとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC再設定完了メッセージ(RRCReconfigurationCompleteメッセージ)をTarget gNBに送ってよい。このRRC再設定完了メッセージが端末装置のハンドオーバ手順の完了を示してよい。RRC再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target gNBは受け取ったRRC再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)してよい。
RACH−lessハンドオーバが設定されており、端末装置が上りリンクグラントを受信したとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC再設定完了(RRCReconfigurationComplete)メッセージをTarget gNBに送ってよい。RRC再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target gNBは受け取ったRRC再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)してよい。端末装置がUE衝突解決識別子MAC制御要素(UE contention resolution identity MAC control element)をTarget gNBから受信したときに、端末装置のハンドオーバ手順が完了してよい(ステップS808)。
Target eNBは、5GCにダウンリンクデータパスをTarget gNBに切り替えてNG−CインターフェースインスタンスをTarget gNBに対して確立させるために、AMFへパス切替要求(PATH SWITCH REQUEST)メッセージを送る(ステップS809)。
5GCは下りリンクデータパスをTarget gNBに切り替える。UPFはSource eNBに対して一つまたは複数のエンドマーカーパケットを送り、Source
gNBへのユーザプレーンのリソースを解放する(ステップS810)。
AMFは、パス切替要求承認(PATH SWITCH REQUEST ACKNO
WLEDGE)メッセージによってパス切替要求を確認する(ステップS811)。
Target gNBは、Source eNBに対してUEコンテキスト解放(UE
CONTEXT RELEASE)メッセージを送ることによって、ハンドオーバの成功を示し、Source gNBによるリソースの解放をトリガする。Target gNBはこのメッセージをパス切替要求承認メッセージをAMFから受け取ったあとに送ってよい。Source gNBは、UEコンテキスト解放メッセージを受け取ると、UEコンテキストに関する無線およびCプレーンに関連したリソースを解放できる。実行中のデータ転送は継続されてよい(ステップS812)。
タイマーT304が満了すると、端末装置は、以下の(A)から(D)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)もしMCGのタイマーT304が満了したら、第1のRRC接続再設定メッセージによって設定されたMCGのデディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定を解放する
(B)もしMCGのタイマーT304が満了したら、ハンドオーバ元(ソース)のPCellで使われていた設定に端末装置の設定を戻す
(D)もしMCGのタイマーT304が満了したら、RRC接続の再確立手順を開始する
(E)もしSCGのタイマーT304が満了したら、第1のRRC接続再設定メッセージによって設定されたSCGのデディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定を解放する
(E)もしSCGのタイマーT304が満了したら、SCGの同期付再設定が失敗したことを報告する手順を開始する
第1のRRC再設定メッセージを受け取った端末装置の処理の詳細について説明する。第1のRRC再設定メッセージには、同期付再設定(reconfigurationWithSync)情報要素が含まれてよい。reconfigurationWithSync情報要素は、RRC再設定メッセージのセルグループ(MCGやSCG)毎のSpCellの設定に含まれてよい。reconfigurationWithSync情報要素は、ターゲットのSpCellへの同期を伴う再設定に関するパラメータ(例えばターゲットのSpCellの設定や、端末装置の新しい識別子など)が含まれる。
reconfigurationWithSync情報要素を含むRRC再設定メッセージ(第1のRRC再設定メッセージ)を受け取った端末装置は以下の(A)から(E)の処理の一部あるいは全部を行う。
(A)もし、セキュリティが活性化されていないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始する。RRC_CONNECTEDを離れる処理はRRC_IDLEに行く処理であってもよい。
(B)もし対象となるSpCellのタイマーT310が走っていれば、対象となるSpCellのタイマーT310を停止する
(C)対象となるSpCellのタイマーT304をreconfigurationWithSync情報要素に含まれる値(t304)で開始する
(D)もし下りリンクの周波数の情報が含まれていれば、その周波数をターゲットセルのSSBの周波数と判断し、下りリンクの周波数の情報が含まれていなければ、ソースのSpCellのSSBの周波数をターゲットセルのSSBの周波数と判断する
(E)ターゲットセルの下りリンクへの同期を開始する
前述のように、EUTRAおよびNRにおいて、端末装置にメイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)が設定された
場合、端末装置は、Target eNBまたはTarget gNBで最初の上りリンク送信を実行するまでSource eNBまたはSource gNBとの接続を維持する。現状では、第1のRRC接続再設定メッセージまたは第1のRRC再設定メッセージを受け取ったときにタイマーT310が停止する。そのため、それ以降のSource
eNBまたはSource gNBのサービングセル(ソースセル)において、物理層問題に起因した無線リンク失敗とみなされる状況になっているか否かを端末装置が判断することができない。また、タイマーT304が走っている場合、Source eNBまたはSource gNBのサービングセル(ソースセル)において、MAC層から通知されるランダムアクセスの問題に起因した無線リンク失敗とみなされる状況になっているか否かを端末装置が判断することができない。また、ソースセルにおいて、RLCでの再送が最大回数まで達してしまうと無線リンク失敗とみなされ、RRC接続の再確立手順が実行される。
以上の説明をベースとして、本発明の様々な実施の形態を説明する。なお、以下の説明で省略される各処理については上記で説明した各処理が適用されてよい。
MBB−HOにおける無線リンク監視に関する手順を変更することで効率的にMBB−HOを行なう例を示す。
まず、UE122のRRC層処理部は、MCGのSpCellであるプライマリセル(PCell)において、特定の条件(第1の条件)下ではタイマーT304が走っているか否かに関わらず、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、UE122のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、タイマーT300、タイマーT301、およびタイマーT311の何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
UE122のRRC層処理部は、以下の(A)から(E)の何れかの条件を満たすとき、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。
(A)タイマーT310が満了(Expire)したとき
(B)タイマーT312が満了したとき
(C)タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、MCGのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知(インディケーション)を受け取ったとき
(D)第1の条件下で、タイマーT304が走っているときに、ランダムアクセス問題の通知をMCGのMACエンティティから受け取ったとき
(E)SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をMCGのRLC層から受け取ったとき
第1の条件は、UE122にmakeBeforeBreak−r16が設定されていることであってもよい。makeBeforeBreak−r16が設定されていることとは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、makeBeforeBreak−r16がmobilityControlInfo情報要素のフィールドに含まれるRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていることとは、例えば、NRの場合、makeBeforeBreak−r16が同期付再設定情報要素のフィールドに含まれるRRC再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていないこととは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、makeBefor
eBreak−r16がmobilityControlInfo情報要素のフィールドに含まれないRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていないこととは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、偽(False)を値に持つmakeBeforeBreak−r16を含むRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていないこととは、例えば、NRの場合、makeBeforeBreak−r16が同期付再設定情報要素のフィールドに含まれないRRC再設定メッセージを受信することであってよい。
makeBeforeBreak−r16は、例えば、真(true)を含む列挙型(enumerated type)の値を持ってもよいし、メイクビフォアブレイクハンドオーバに必要な情報を含む情報要素を値として持ってもよい。
また、前記条件(E)は、以下の(E2)であってもよい。
(E2)タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をMCGのRLC層から受け取ったとき、または第1の条件下で、タイマーT304が走っているときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をMCGのRLC層から受け取ったとき
UE122は、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、無線リンク失敗情報として様々な情報を蓄積(Store)する。そして、もしASのセキュリティが活性化(Activate)していないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始してよい。
また、ASセキュリティが活性化している場合、もし、第1の条件下であるなら、MCGのSRBおよび/またはDRBの一部または全部の送信を休止(Suspend)し、MCGのMACエンティティをリセットしてよい。
また、ASセキュリティが活性化している場合、もし、第1の条件下でないなら、RRC接続再確立の手順を開始してよい。
RRC接続の再確立手順は、以下の(A)から(E)の何れかの条件に合致するときに開始されてよい。
(A)第1の条件下でないときに、MCGの無線リンク失敗を検出したとき
(B)ハンドオーバが失敗したとき(NRではMCGにおける同期付再設定が失敗したとき)
(C)他のRATへのモビリティが失敗したとき
(D)SRB1またはSRB2に関わる完全性のチェック(Integrity check)の失敗が下位レイヤから通知されたとき
(E)RRC接続の再設定が失敗したとき
また、上記の何れかの条件に合致したときに、第1の条件下であって、ハンドオーバ元のMCGで無線リンク失敗を検出していない場合、RRC接続の再確立手順を開始せず、ハンドオーバ失敗をハンドオーバ元のMCGで通知する手順を開始してもよい。
もし、第1の条件がUE122にmakeBeforeBreak−r16が設定されていることであるならば、タイマーT304が満了したとき、またはハンドオーバ失敗をハンドオーバ元のMCGで通知する手順を開始したときに、設定されているmakeBeforeBreak−r16を解放してもよい。
RRC接続の再確立手順が開始されると、UE122は、以下の(A)から(J)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)もしタイマーT310が走っていれば、タイマーT310を停止する
(B)もしタイマーT312が走っていれば、タイマーT312を停止する
(C)もしタイマーT313が走っていれば、タイマーT313を停止する
(C)もしタイマーT314が走っていれば、タイマーT314を停止する
(D)タイマーT311を開始する
(E)SRB0以外のすべてのRBを休止(Suspend)する
(F)MACをリセットする
(G)もし設定されていればMCGのSCellを解放する
(H)デフォルトの物理チャネル設定を適用する
(I)MCGに対してデフォルトのMACの主設定を適用する
(J)セル選択手順を実行する
次に、UE122がハンドオーバの処理において、ターゲットセルにRRC接続再設定完了メッセージまたはRRC再設定完了メッセージを送信した後に、ハンドオーバ後のMCG(Target MCG、またはCurrent MCGとも称する)と、ハンドオーバ元のMCG(Source MCG)との両方のセルグループを介してデータ送受信する場合(Dual protocol stackで動作する場合)が検討されている。その場合の処理の一例を示す。なお、以下の処理は、Dual protocol stackの場合に限定されるものではなく、その他の場合にも適用できる。
まず、UE122のRRC層処理部は、Source MCGのSpCellであるプライマリセルにおいて、特定の条件(第1の条件)下ではSource MCGのタイマーT304が走っているか否かに関わらず、Source MCGの物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にSource MCGのタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、UE122のRRC層処理部は、Source MCGの物理層処理部から既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、Source MCGのタイマーT300、Source MCGのタイマーT301、およびSource MCGのタイマーT311の何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
UE122のRRC層処理部は、以下の(A)から(E)の何れかの条件を満たすとき、Source MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。
(A)Source MCGのタイマーT310が満了(Expire)したとき
(B)Source MCGのタイマーT312が満了したとき
(C)Source MCGの、タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、Source MCGのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知(インディケーション)を受け取ったとき
(D)第1の条件下で、Source MCGのタイマーT304が走っているときに、ランダムアクセス問題の通知をSource MCGのMACエンティティから受け取ったとき
(E)SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をSource MCGのRLC層から受け取ったとき
第1の条件は、UE122にmakeBeforeBreak−r16が設定されてい
ることであってもよい。
また、第1の条件は、UE122にmakeBeforeBreak−r14、またはmakeBeforeBreak−r16の何れか設定されていることであってもよい。
また、前記条件(E)は、以下の(E2)であってもよい。
(E2)Source MCGの、タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をSource MCGのRLC層から受け取ったとき、または第1の条件下で、タイマーT304が走っているときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をSource MCGのRLC層から受け取ったとき
UE122は、Source MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、Source MCGのSRBおよび/またはDRBの一部または全部の送信を休止(Suspend)し、Source MCGのMACエンティティをリセットしてよい。
UE122は、Current MCGにおいて、makeBeforeBreak−r16が設定されたときに、当該MCGをSource MCGであるとみなしてよい。
また、UE122は、ハンドオーバ先のセルにおいて、PDCCHによって最初の上りリンクのグラントが割り当てられたときに、ハンドオーバ元のMCGをSource MCGであるとみなしてもよい。
また、UE122は、RRC再設定完了メッセージを送信したときに、ハンドオーバ元のMCGをSource MCGであるとみなしてもよい。
また、UE122は、UE衝突解決識別子MAC制御要素(UE contention resolution identity MAC control element)をTarget gNBから受信したときに、ハンドオーバ元のMCGをSource MCGであるとみなしてもよい。
また、UE122は、Current MCGにおいて、makeBeforeBreak−r16が設定されたときに、すでにSource MCGが存在する場合には、このMCGを解放し、Current MCGを新たなSource MCGとみなしてよい。
このように、Source MCGの無線リンク失敗の検出の処理と、Current
MCGの無線リンク失敗の検出の処理とを識別することにより、MBB−HOにおける不要な再確立処理を防ぐことができ、効率的なモビリティを実現することができる。
図10は、図4におけるEUTRAのRRC接続再設定メッセージを示すASN.1記述の一例である。また、図11は、図4におけるEUTRAのRRC接続再設定メッセージを示すASN.1記述の別の一例である。また、図12は、図4におけるNRのRRC再設定メッセージを示すASN.1記述の一例である。また、図13は、図4におけるNRのRRC再設定メッセージを示すASN.1記述の別の一例である。図10から図13のASN.1の例で、<略>及び<中略>とは、ASN.1の表記の一部ではなく、他の情報を省略している事を示す。なお<略>又は<中略>という記載の無い所でも、情報要素が省略されていてもよい。なお、図10から図13におけるASN.1の例はASN.
1表記方法に正しく従ったものではなく、本発明におけるRRC再設定のパラメータの一例を表記したものであり、他の名称や他の表記が使われてもよい。また図10から図13におけるASN.1の例は、説明が煩雑になることを避けるために、本発明と密接に関連する主な情報に関する例のみを示す。なお、ASN.1で記述されるパラメータを、フィールド、情報要素等に区別せず、全て情報要素と言う場合がある。また本発明の実施の形態において、RRCメッセージに含まれる、ASN.1で記述されるフィールド、情報要素等のパラメータを、情報と言う場合もある。
図10および図11においてmobilityControlInfoで表される情報要素は、ネットワーク制御のEUTRAへのモビリティに関するパラメータを含む情報要素である。mobilityControlInfoで表される情報要素には以下の(A)から(H)の情報の一部あるいは全部が含まれてよい。
(A)ターゲットの物理セル識別子
(B)タイマーT304の開始から満了までの時間の情報を示すt304
(C)UE122の新しい識別子(C−RNTI)を示すnewUE−Identity
(D)無線リソース設定
(E)デディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定
(F)既存の(Release14の)メイクビフォアブレイクハンドオーバを設定するパラメータであるmakeBeforeBreak−r14
(G)RACH−lessハンドオーバを設定するパラメータであるrach−Skip−r14
(H)本実施形態のメイクビフォアブレイクハンドオーバを設定するパラメータであるmakeBeforeBreak−r16
図10は、makeBeforeBreak−r16が列挙型である例を示し、図11は、makeBeforeBreak−r16が情報要素のMakeBeforeBreak−r16を値として持ち、情報要素のMakeBeforeBreak−r16が複数のフィールドを持つ例を示す。
図12および図13において同期付再設定で表される情報要素は、例えば、PCellのハンドオーバや、PSCellの追加や変更に関するパラメータを含む情報要素である。同期付再設定で表される情報要素には以下の(A)から(F)の情報の一部あるいは全部が含まれてよい。
(A)SpCellの設定
(B)タイマーT304の開始から満了までの時間の情報を示すt304
(C)UE122の新しい識別子(RNTI)を示すnewUE−Identity
(D)デディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定
(E)本実施形態のメイクビフォアブレイクハンドオーバを設定するパラメータであるmakeBeforeBreak−r16
(F)RACH−lessハンドオーバを設定するパラメータであるrach−Skip−r16
図12は、makeBeforeBreak−r16が列挙型である例を示し、図13は、makeBeforeBreak−r16が情報要素のMakeBeforeBreak−r16を値として持ち、情報要素のMakeBeforeBreak−r16が複数のフィールドを持つ例を示す。
また、図10から図13に示す一部、又は全てのフィールドは、オプショナルであっても良い。すなわち図10から図13に示すフィールドは条件に応じてメッセージに含まれ
てもよい。
図5は本発明の各実施の形態における端末装置(UE122)の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図5では、本発明と密接に関連する主な構成部のみを示す。
図5に示すUE122は、基地局装置よりRRCメッセージ等を受信する受信部500、及び受信したメッセージに含まれる各種情報要素(IE:Information Element)、及び各種フィールド、及び各種条件等の内のいずれかまたは全ての設定情報に従って処理を行う処理部502から成る。上述の基地局装置とは、eNB102である場合もあるし、gNB108である場合もある。また、処理部502には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層、およびNAS層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部502は、物理層処理部、MAC層処理部、RLC層処理部、PDCP層処理部、RRC層処理部、およびNAS層処理部の一部または全部が含まれてよい。
図6は本発明の各実施の形態における基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図6では、本発明と密接に関連する主な構成部のみを示す。上述の基地局装置とは、eNB102である場合もあるし、gNB108である場合もある。
図6に示す基地局装置は、UE122へRRCメッセージ等を送信する送信部600、及び各種情報要素(IE:Information Element)、及び各種フィールド、及び各種条件等の内のいずれかまたは全ての設定情報を含めたRRCメッセージを作成し、UE122に送信する事により、UE122の処理部502に処理を行わせる処理部602から成る。また、処理部602には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層、およびNAS層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部602は、物理層処理部、MAC層処理部、RLC層処理部、PDCP層処理部、RRC層処理部、およびNAS層処理部の一部または全部が含まれてよい。
このように、本発明の実施の形態では、UE122のハンドオーバ時に効率的な通信を行う事ができる。
以下、本発明の実施形態における、端末装置および基地局装置の種々の態様について説明する。
(1)本発明の第1の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、RRCの処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、第1のタイマーが走っていない状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったとき、または、特定の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったときに、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断し、前記処理部は、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記特定の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(2)本発明の第2の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、RRCの処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、前記第1のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったとき、または、特定の条件下で、かつ前記第1のタイマーが走っているかどうかにかかわらず、既定の回数連続して前記第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったときに、第2のタイマーを開始し走らせた状態とし、前記第2のタイマーが満了したとき、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断する。
(3)本発明の第3の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に適用される方法であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信するステップと、RRCの処理を行うステップと、を少なくとも含み、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、第1のタイマーが走っていない状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったとき、または、特定の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったときに、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断し、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記特定の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(4)本発明の第2の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に適用される方法であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信するステップと、RRCの処理を行うステップと、を備え、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、前記第1のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったとき、または、特定の条件下で、かつ前記第1のタイマーが走っているかどうかにかかわらず、既定の回数連続して前記第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったときに、第2のタイマーを開始し走らせた状態とし、前記第2のタイマーが満了したとき、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断する。
(5)本発明の第5の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する機能と、RRCの処理を行う機能と、を前記端末装置に対して発揮させ、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、第1のタイマーが走っていない状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったとき、または、特定の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、前記端末装置のMCGのMACエンティティからランダムアクセス問題のインディケーションを受け取ったときに、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断し、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記特定の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(6)本発明の第6の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成さ
れるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する機能と、RRCの処理を行う機能と、を前記端末装置に対して発揮させ、前記RRCメッセージに第1の情報が含まれる場合に第1のタイマーを開始して走らせた状態とし、少なくとも、前記第1のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったとき、または、特定の条件下で、かつ前記第1のタイマーが走っているかどうかにかかわらず、既定の回数連続して前記第1のインディケーションをMCGのPHYエンティティから受け取ったときに、第2のタイマーを開始し走らせた状態とし、前記第2のタイマーが満了したとき、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断する。
(7)本発明の第7の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、MCGのPHYエンティティから同期内(in−sync)(第1のインディケーション)か同期外(out−of−sync)(第2のインディケーション)かの何れかを周期的に受信し、MCGのMACエンティティから前記基地局装置への上りリンクに対するランダムアクセス問題のインディケーション(第3のインディケーション)を受信し、MCGのRLCエンティティから前記基地局装置に対する自動再送要求(ARQ)の再送回数が最大回数に達したインディケーション(第4のインディケーション)を受信する処理部とを備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報(EUTRAにおけるmobilityControlInfo、またはNRにおける同期付再設定)が含まれる場合に第1のタイマー(タイマーT304)を開始して走らせた状態とし、前記基地局装置にRRC接続を要求するメッセージを送信した場合に第2のタイマー(T300)を開始して走らせた状態とし、前記基地局装置にRRC接続の再確立を要求するメッセージを送信した場合に第3のタイマー(タイマーT301)を開始して走らせた状態とし、前記基地局装置に対するRRC接続の再確立処理を開始した場合に第4のタイマー(タイマーT311)を開始して走らせた状態とし、前記第1のタイマー、前記第2のタイマー、前記第3のタイマー、および前記第4のタイマーが走っていない状態で、既定の回数連続した第2のインディケーションを受信したとき、または、第1の条件下で、かつ前記第2のタイマーおよび前記第3のタイマーおよび前記第4のタイマーが走っていない状態で、かつ既定の回数連続して第2のインディケーションを受信したとき、第5のタイマー(タイマーT310)を開始し走らせた状態とし、既定の回数連続した第1のインディケーションを受信したとき、第5のタイマー(タイマーT310)が走っていれば、第5のタイマーを停止し走っていない状態とし、少なくとも、前記第5のタイマーが既規定の時間走りつづけたとき(満了したとき)、または、前記前記第1のタイマー、前記第2のタイマー、前記第3のタイマー、および前記第4のタイマーが走っていない状態で、第3のインディケーションを受信したとき、または、前記第1の条件下で、前記前記第1のタイマーが走っている状態で、第3のインディケーションを受信したときに、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断し、前記RRC処理部は、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っており、前記第1の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
(8)本発明の第8の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、MCGのPHYエンティティから同期内(in−sync)(第1のインディケーション)か同期外(out−of−sync)(第2のインディケーション)かの何れかを周期的に受信し、MCGのMACエンティティから前記基地局装置への上りリンクに対するランダムアクセス問題のインディケーション(第3のインディケーション)を受信し、MCGのRLCエンティティから前
記基地局装置に対する自動再送要求(ARQ)の再送回数が最大回数に達したインディケーション(第4のインディケーション)を受信する処理部とを備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報(EUTRAにおけるmobilityControlInfo、またはNRにおける同期付再設定)が含まれる場合に第1のタイマー(タイマーT304)を開始して走らせた状態とし、前記基地局装置にRRC接続を要求するメッセージを送信した場合に第2のタイマー(T300)を開始して走らせた状態とし、前記基地局装置にRRC接続の再確立を要求するメッセージを送信した場合に第3のタイマー(タイマーT301)を開始して走らせた状態とし、前記基地局装置に対するRRC接続の再確立処理を開始した場合に第4のタイマー(タイマーT311)を開始して走らせた状態とし、第1の条件下で、かつ前記第2のタイマーおよび前記第3のタイマーおよび前記第4のタイマーが走っていない状態で、かつ既定の回数連続して第2のインディケーションを受信したとき、第5のタイマー(タイマーT310)を開始し走らせた状態とする。
(9)本発明の第9の実施の様態は、基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるグループ(マスターセルグループ:MCG)を介して通信する端末装置であって、前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、RRCメッセージを処理する処理部とを備え、前記処理部は、前記RRCメッセージに第1の情報(EUTRAにおけるmobilityControlInfo、またはNRにおける同期付再設定)が含まれる場合に第1のタイマー(タイマーT304)を開始して走らせた状態とし、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、第1のタイマーが走っており、前記第1の条件下であるなら、前記MCGのすべての無線ベアラの送信をサスペンドし、前記MCGのMACエンティティをリセットする。
前記各態様において、前記第1の条件は、前記RRCメッセージに第2の情報(makebeforebreak−r16)が含まれることである。
前記各態様において、前記RRC処理部は、MCGに対する無線リンク失敗を検出したと判断したときに、もし、第1のタイマーが走っていない、または、前記第1の条件下でないなら、RRC接続の再確立処理を開始する。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュ−タを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
なお、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュ−タで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュ−タが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ−タシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュ−タシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュ−タシステムであって、オペレ−ティングシステムや周辺機器等のハ−ドウェアを含むものとする。また、「コンピュ−タが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
さらに「コンピュ−タが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュ−タシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュ−タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントロ−ラ、マイクロコントロ−ラ、またはステ−トマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
100 E−UTRA
102 eNB
104 EPC
106 NR
108 gNB
110 5GC
112、114、116,118、120、124 インタフェース
122 UE
200、300 PHY
202、302 MAC
204、304 RLC
206、306 PDCP
208、308 RRC
310 SDAP
210、312 NAS
500 受信部
502、602 処理部
600 送信部

Claims (6)

  1. 基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるセルグループを介して通信する端末装置であって、
    前記基地局装置からRRCメッセージを受信する受信部と、
    前記RRCメッセージに基づき処理を行う処理部と、を備え、
    前記処理部は、
    前記RRCメッセージに含まれた同期付再設定情報要素に基づいて第1のタイマーを開始して走らせ
    前記RRCメッセージに無線リンク失敗の判断に用いられる第1のパラメータが含まれることに基づいて、前記第1のパラメータが前記端末装置に設定されたと判断し、
    少なくとも、前記第1のタイマーが走っていないこと、および前記端末装置の物理層から通知されるプライマリセルにおける同期外(out−of−sync)を既定回数連続して受け取ったことに基づいて第2のタイマーが開始され、
    さらに、前記第1のパラメータが設定されている場合には前記第1のタイマーが走っていても、前記端末装置の物理層から通知されるプライマリセルにおける同期外(out−of−sync)を既定回数連続して受け取ったことに基づいて第2のタイマーが開始され、
    前記第2のタイマーが満了したことに基づいて、マスターセルグループに対する無線リンク失敗を検出したと判断する
    端末装置。
  2. 前記処理部は、
    前記第1のタイマーが走っていないこと、および前記セルグループのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知を受け取ることに基づいて、無線リンク失敗を検出したと判断し、
    前記第1のタイマーが走っていること、前記第1のパラメータが設定されていること、および前記セルグループのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知を受け取ることに基づいて、無線リンク失敗を検出したと判断する、
    請求項1記載の端末装置。
  3. 基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるセルグループを介して通信する端末装置に適用される方法であって、
    前記基地局装置からRRCメッセージを受信するステップと、
    RRCメッセージに基づき処理を行うステップと、を少なくとも含み、
    前記RRCメッセージに基づき処理を行うステップは、
    前記RRCメッセージに含まれた同期付再設定情報要素に基づいて第1のタイマーを開始して走らせ
    前記RRCメッセージに無線リンク失敗の判断に用いられる第1のパラメータが含まれることに基づいて、前記第1のパラメータが前記端末装置に設定されたとみなし、
    少なくとも、前記第1のタイマーが走っていないこと、および前記端末装置の物理層から通知されるプライマリセルにおける同期外(out−of−sync)を既定回数連続して受け取ったことに基づいて第2のタイマーが開始され、
    さらに、前記第1のパラメータが設定されている場合には前記第1のタイマーが走っていても、前記端末装置の物理層から通知されるプライマリセルにおける同期外(out−of−sync)を既定回数連続して受け取ったことに基づいて第2のタイマーが開始され、
    前記第2のタイマーが満了したことに基づいて、マスターセルグループに対する無線リンク失敗を検出したと判断する
    方法。
  4. 前記RRCメッセージに基づき処理を行うステップは、
    前記第1のタイマーが走っていないこと、および前記セルグループのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知を受け取ることに基づいて、無線リンク失敗を検出したと判断し、
    前記第1のタイマーが走っていること、前記第1のパラメータが設定されていること、および前記セルグループのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知を受け取ることに基づいて、無線リンク失敗を検出したと判断する、
    請求項3に記載の方法。
  5. 基地局装置と少なくとも一つ以上のセルで構成されるセルグループを介して通信する端末装置に実装される集積回路であって、
    前記基地局装置からRRCメッセージを受信する機能と、
    RRCメッセージに基づき処理を行う機能と、を前記端末装置に対して発揮させ、
    前記RRCメッセージに基づき処理を行う機能は、
    前記RRCメッセージに含まれた同期付再設定情報要素に基づいて第1のタイマーを開始して走らせ
    前記RRCメッセージに無線リンク失敗の判断に用いられる第1のパラメータが含まれることに基づいて、前記第1のパラメータが前記端末装置に設定されたとみなし、
    少なくとも、前記第1のタイマーが走っていないこと、および前記端末装置の物理層から通知されるプライマリセルにおける同期外(out−of−sync)を既定回数連続して受け取ったことに基づいて第2のタイマーが開始され、
    さらに、前記第1のパラメータが設定されている場合には前記第1のタイマーが走っていても、前記端末装置の物理層から通知されるプライマリセルにおける同期外(out−of−sync)を既定回数連続して受け取ったことに基づいて第2のタイマーが開始され、
    前記第2のタイマーが満了したことに基づいて、マスターセルグループに対する無線リンク失敗を検出したと判断する
    集積回路。
  6. 前記RRCメッセージに基づき処理を行う機能は、
    前記第1のタイマーが走っていないこと、および前記セルグループのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知を受け取ることに基づいて、無線リンク失敗を検出したと判断し、
    前記第1のタイマーが走っていること、前記第1のパラメータが設定されていること、および前記セルグループのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知を受け取ることに基づいて、無線リンク失敗を検出したと判断する、
    請求項5に記載の集積回路。
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