JP6868899B2 - 歯科用内視鏡 - Google Patents

歯科用内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP6868899B2
JP6868899B2 JP2017126063A JP2017126063A JP6868899B2 JP 6868899 B2 JP6868899 B2 JP 6868899B2 JP 2017126063 A JP2017126063 A JP 2017126063A JP 2017126063 A JP2017126063 A JP 2017126063A JP 6868899 B2 JP6868899 B2 JP 6868899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
lens
main body
imaging lens
handpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017126063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019005446A (ja
Inventor
洋介 福田
洋介 福田
Original Assignee
長田電機工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 長田電機工業株式会社 filed Critical 長田電機工業株式会社
Priority to JP2017126063A priority Critical patent/JP6868899B2/ja
Publication of JP2019005446A publication Critical patent/JP2019005446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6868899B2 publication Critical patent/JP6868899B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、歯科治療において、口腔内の観察、根管内の観察、更には、歯周ポケット内の観察などが可能な歯科用内視鏡に関する。
従来、歯科用内視鏡として、歯科治療の際に根管内で起きた歯根破折、根管拡大の前後における根管壁の拡大観察、更には、歯周ポケット内の、歯根に付着したプラーク、歯石、歯根破折等を映像によって拡大観察するために、図5乃至図6に示すように、口腔内の像を伝送するイメージファイバー310を組み込んだヘッドチップ320と、イメージファイバー310から導かれた像を結像する結像用レンズ330とこの結像用レンズ330を通して導かれた像を撮像する撮像素子340とを組み込んだハンドピース本体360とを備えたものがある。
そして、このような歯科用内視鏡300は、操作スイッチ365を手動で矢印方向に操作することにより、結像用レンズ330のみをイメージファイバー310と撮像素子340との間で進退自在に移動させ、イメージファイバー310から結像用レンズ330を介して撮像された映像を取得している。(例えば、特許文献1)。
特開2013−383号公報
しかしながら、従来の歯科用内視鏡300は、図6に示すように、結像用レンズ330のみを所定移動範囲C内でスライド移動させて映像を取得する際に、映像の取得が、結像用レンズ330を手動で操作する操作者の経験と勘に大きく依存しているため、常に同じ状態の映像を取得することが困難であり、また、口腔内の観察、根管内などの観察中に、結像用レンズ330の焦点がズレたりして、観察操作を中断しなければならないという問題があった。
これを改善するために、撮像素子340から得られた画像信号を処理し、結像用レンズ330の位置を自動調整することも行われているが、その制御機構が複雑となり、装置コストも高くなるという問題もあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく簡便な操作機構で、観察操作時にヘッドチップのイメージファイバーから導かれた像を結像用レンズで確実に結像させるとともに結像用レンズを確実に保持して安定した映像を取得する歯科用内視鏡を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、口腔内の像を伝送するイメージファイバーと、該イメージファイバーを組み込んだヘッドチップと、前記イメージファイバーから導かれた像を結像する結像用レンズと、該結像用レンズを通して導かれた像を撮像する撮像素子と、前記結像用レンズを保持固定するレンズホルダーと、前記レンズホルダーをハンドピース長手方向に摺動させるハンドピース本体と、前記ヘッドチップをハンドピース本体に対して着脱自在に連結する連結リングとを少なくとも備えた歯科用内視鏡であって、前記撮像素子が、前記結像用レンズの後方域であって前記ハンドピース本体の後方部位に固定され、前記レンズホルダーが、前記イメージファイバーの後端部を保持するフェルールを介して着脱自在に嵌合するフェルール収容凹部を前記結像用レンズの前方域に有していることを特徴とするものである。
ここで、本明細書では、ヘッドチップ側を前方、ハンドピース本体側を後方として記載している。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記ハンドピース本体が、前記レンズホルダーをヘッドチップに向けて付勢するコイルスプリングを内蔵していることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記連結リングが、前記ヘッドチップに対して回転自在に係合する前方係合部と前記ハンドピース本体に対して同心状に螺合する螺子部とを備えていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記ヘッドチップが、前記ハンドピース本体に設けた差し込み穴に挿入される回り止めピンを備えていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記レンズホルダーが、前記イメージファイバーの後端部と結像用レンズとを所定間隔に位置決めするフェルール当て止め部を備えていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記レンズホルダーが、前記ヘッドチップをハンドピース本体から離脱する際に前記ハンドピース本体から抜け止めする抜け止め用段差部を備えていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記結像用レンズが、凸レンズであることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡の構成に加えて、前記結像用レンズと撮像素子との間隔が、前記イメージファイバーの後端部と結像用レンズとの所定間隔よりも長く設定されていることを特徴とするものである。
本発明の歯科用内視鏡は、口腔内の像を伝送するイメージファイバーと、このイメージファイバーを組み込んだヘッドチップと、イメージファイバーから導かれた像を結像する結像用レンズと、この結像用レンズを通して導かれた像を撮像する撮像素子と、結像用レンズを保持固定するレンズホルダーと、このレンズホルダーをハンドピース長手方向に摺動させるハンドピース本体と、ヘッドチップをハンドピース本体に対して着脱自在に連結する連結リングとを少なくとも備えていることにより、口腔内の映像を取得することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
請求項1に係る発明の歯科用内視鏡によれば、撮像素子が、結像用レンズの後方域であってハンドピース本体の後方部位に固定され、レンズホルダーが、イメージファイバーの後端部を保持するフェルールを介して着脱自在に嵌合するフェルール収容凹部を結像用レンズの前方域に有していることにより、イメージファイバーの後端部と結像用レンズとが常に所定間隔で位置決めされて一体に可動するため、部品点数が少なく簡便な操作機構で、観察操作時にヘッドチップのイメージファイバーから導かれた像を結像用レンズで確実に結像させるとともに結像用レンズを確実に保持して安定した映像を取得することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、ハンドピース本体が、レンズホルダーをヘッドチップに向けて付勢するコイルスプリングを内蔵していることにより、イメージファイバーの後端部を保持するフェルールが、観察操作時の如何なる操作や動作であっても、レンズホルダー内のフェルール収容凹部に弾力的かつ確実に位置決めされるため、観察操作時にヘッドチップのイメージファイバーから導かれた像を結像用レンズでより確実に結像させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、連結リングが、ヘッドチップに対して回転自在に係合する前方係合部とハンドピース本体に対して同心状に螺合する螺子部とを備えていることにより、観察操作時にイメージファイバーの後端部と結像用レンズとを所定間隔で位置決めしたまま、連結リングをハンドピース本体に対して進退自在に螺合せて可動する結像用レンズとハンドピース本体に固定配置された撮像素子との間隔が調整可能となるため、画像信号の信号処理回路を必要とすることなく、撮像素子における撮像状態の大小を簡便に微調整することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、ヘッドチップが、ハンドピース本体に設けた差し込み穴に挿入される回り止めピンを備えていることにより、連結リングの螺合操作でヘッドチップをハンドピース本体に装着する際に、ヘッドチップがハンドピース本体に対して回り止めされた状態となるため、ヘッドチップをハンドピース本体に対して進退自在に装着することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、レンズホルダーが、イメージファイバーの後端部と結像用レンズとを所定間隔に位置決めするフェルール当て止め部を備えていることにより、イメージファイバーの後端部を保持するフェルールが、レンズホルダーのフェルール収容凹部内に嵌合した後にフェルール当て止め部に確実に位置決めされるため、イメージファイバーの後端部と結像用レンズとが常に所定間隔で保持され、観察操作時にヘッドチップのイメージファイバーから導かれた像を結像用レンズで確実に結像させることができる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、レンズホルダーが、ヘッドチップをハンドピース本体から離脱する際にハンドピース本体から抜け止めする抜け止め用段差部を備えていることにより、連結リングの螺合操作でヘッドチップをハンドピース本体から離脱する際に、レンズホルダーがハンドピース本体から抜け落ちることがないため、イメージファイバー、フェルール、結像用レンズの不用意な損傷を防止することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、結像用レンズが、凸レンズであることにより、連結リングをハンドピース本体に対して進退自在に螺合せて可動する結像用レンズとハンドピース本体に固定配置された撮像素子との間隔を長く設定する場合には、大きな結像となり、間隔を短く設定する場合には、小さな結像となるため、口腔内を観察する映像を簡便に大小調整することができる。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載された歯科用内視鏡が奏する効果に加えて、結像用レンズと撮像素子との間隔が、イメージファイバーの後端部と結像用レンズとの所定間隔よりも長く設定されていることにより、連結リングの僅かな螺合操作で結像用レンズと撮像素子との間隔に応じてイメージファイバーの像が物理的に拡大されるため、安定した高倍率の映像で口腔内を観察することができる。
本発明の実施例である歯科用内視鏡のヘッドチップとハンドピース本体とを分解した断面図。 図1に示すヘッドチップのイメージファイバーをハンドピース本体のレンズホルダーに当接させた状態の断面図。 図2に示すレンズホルダーをハンドピース本体に押し込んだ状態の断面図。 本実施例における結像用レンズと撮像素子との配置関係を説明する概要図。 従来の歯科用内視鏡を示す斜視図。 従来の歯科用内視鏡における結像用レンズと撮像素子との配置関係を説明する概要図。
本発明の歯科用内視鏡は、口腔内の像を伝送するイメージファイバーと、このイメージファイバーを組み込んだヘッドチップと、イメージファイバーから導かれた像を結像する結像用レンズと、この結像用レンズを通して導かれた像を撮像する撮像素子と、結像用レンズを保持固定するレンズホルダーと、撮像素子を組み込んでレンズホルダーをハンドピース長手方向に摺動させるハンドピース本体と、ヘッドチップをハンドピース本体に対して着脱自在に連結する連結リングとを少なくとも備え、撮像素子が、結像用レンズの後方域であってハンドピース本体の後方部位に固定され、レンズホルダーが、イメージファイバーの後端部を保持するフェルールを介して着脱自在に嵌合するフェルール収容凹部を結像用レンズの前方域に有し、部品点数が少なく簡便な操作機構で、観察操作時にヘッドチップのイメージファイバーから導かれた像を結像用レンズで確実に結像させるとともに結像用レンズを確実に保持して安定した映像を取得するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
なお、本明細書では、ヘッドチップ側を前方、ハンドピース本体側を後方として記載している。
例えば、本発明の歯科用内視鏡は、歯科治療の際に口腔内の観察、根管内の観察を行うものであって、ハンドピース内に、結像用レンズやCCD又はC−MOSからなる撮像素子の他に、この撮像素子によって撮像された像が導かれるメモリや制御基板、ヘッドチップの先端に光を導くためのLEDからなる光源などが設けられる。
そして、撮像素子によって撮像された像が、制御基板に導かれ、この制御基板に備えられてメモリに一旦記録され、USBケーブル等の通信ケーブルを通して画像信号処理装置に伝送され、この画像信号処理装置により画像処理され、ディスプレイに動画或いは静止画として表示されるようになっている。
他方、ヘッドチップ内には、光源からの光を受け入れてヘッドチップの先端に導くためのライトガイドが設けられ、このライトガイドから放射される光によって照明された箇所の像が、ヘッドチップ内に設けられたイメージガイドを通してハンドピース内の結像用レンズに導かれるようになっている。
そして、ヘッドチップの先端部には、歯周ポケット内に挿入可能なアタッチメントを着脱自在に取り付け、このアタッチメントによって歯周ポケットを広げ、アタッチメント先端部の歯周ポケット内の様子を見易くし、アタッチメント先端部における歯周ポケット内の様子を観察可能にしても良い。
また、上述したライトガイドとイメージガイドとは、細径のガイドチューブ内に収納され、ヘッドチップの先端部が根管等の細径空間内へ挿入されるように構成されているが、ガイドチューブの長さが比較的長く、先端部に力が加わると、容易に撓んでしまうので、それを避けるために、更には、ガイドチューブの外傷を防ぐために、ガイドチューブは、例えば、口腔の根管内に挿入されて根管壁を観察できる程度の長さを残して、保護チューブによって保護するように構成しても良い。
さらに、ガイドチューブ内に空洞のチューブからなるチャンネルを設け、このチャンネルを通して、例えば、治療用のレーザ光を通す光ファイバーを挿入したり、洗浄用の水を流したり、乾燥用のエアーを通したりして、観察ばかりではなく、治療をも行えるように構成しても良い。
以下に、本発明の実施例である歯科用内視鏡100について、図1に基づいて説明する。
すなわち、図1は、本発明の実施例である歯科用内視鏡100のヘッドチップ120とハンドピース本体160とを分解した断面図であり、図2は、図1に示すヘッドチップ120のイメージファイバー110をハンドピース本体160のレンズホルダー150に当接させた状態の断面図であり、図3は、図2に示すレンズホルダー150をハンドピース本体160に押し込んだ状態の断面図であり、図4は、本実施例における結像用レンズ130と撮像素子との配置関係を示すものであって、(A)は、間隔を長く設定した場合、(B)は、間隔を短く設定した場合をそれぞれ説明する概要図である。
まず、本発明の実施例である歯科用内視鏡100は、図1に示すように、歯科治療の際に口腔内の観察、根管内の観察を行うために口腔内の像を取得するものであって、その基本的な構造は、口腔内の像を伝送するイメージファイバー110と、このイメージファイバー110を組み込んだヘッドチップ120と、イメージファイバー110から導かれた像を結像する結像用レンズ130と、この結像用レンズ130を通して導かれた像を撮像する撮像素子140と、結像用レンズ130を保持固定するレンズホルダー150と、撮像素子140とレンズホルダー150とを組み込んだハンドピース本体160と、ヘッドチップ120をハンドピース本体160に対して着脱自在に連結する連結リング170とを少なくとも備えている。
しがたって、ハンドピース本体160内でイメージファイバー110と結像用レンズ130と撮像素子140とは、ハンドピース長手方向に沿って一直線上に配置され、イメージファイバー110から導かれた像が撮像素子140で撮像される。
また、本実施例の歯科用内視鏡100では、撮像素子140によって撮像された像が、制御基板141を介して、図示しないが、USBケーブル等の通信ケーブルを通して画像信号処理装置に伝送され、この画像信号処理装置により画像処理され、ディスプレイに動画あるいは静止画として表示されるようになっている。
歯科用内視鏡100は、口腔内の観察箇所へ光を放射して照明するライトガイド180、ヘッドチップ120内のライトガイド180へ光を導くための光源181、および、光源181に送電するための電源コード182を有している。
そして、ハンドピース本体160は、イメージファイバー110の後端部を保持するフェルール111を介して着脱自在に嵌合するフェルール収容凹部151を結像用レンズ130の前方域に形成するとともに、結像用レンズ130を保持固定した状態でホルダー摺動穴161に沿ってハンドピース長手方向に摺動するレンズホルダー150を内蔵している。
そして、このレンズホルダー150は、フェルール111に当接してイメージファイバー110の後端部と結像用レンズ130とを所定間隔aに位置決めするフェルール当て止め部152を備えている。
これにより、図2に示すように、イメージファイバー110の後端部を保持するフェルール111は、いかなるフェルール長さ寸法を有していても、レンズホルダー150のフェルール収容凹部151内に嵌合した後にフェルール当て止め部152に確実に位置決めされて一体に配置される。
このため、フェルール111がいかなるフェルール長さ寸法を有していても、イメージファイバー110の後端部と結像用レンズ130とは、常に所定間隔aで一体に保持され、観察操作時にヘッドチップ120のイメージファイバー110から導かれた像が、結像用レンズ130で確実に結像する。
また、レンズホルダー150は、図2に示すように、ヘッドチップ120をハンドピース本体160から離脱する際にハンドピース本体160のホルダー摺動穴161から抜け止めする抜け止め用段差部153を備え、さらに、このレンズホルダー150をヘッドチップ120に向けて付勢するコイルスプリング190が、ハンドピース本体160のホルダー摺動穴161内に内蔵されている。
これにより、連結リング170の螺合操作でヘッドチップ120をハンドピース本体160から離脱する際に、レンズホルダー150は、コイルスプリング190でヘッドチップ120に向けて付勢されていても、ハンドピース本体160のホルダー摺動穴161から抜け落ちることがなく、イメージファイバー110、フェルール111、結像用レンズ130の不用意な損傷を防止する。
なお、図1に示す符号162は、コイルスプリング190の後端部をハンドピース本体160内に固定保持するスプリング受けである。
そして、図2に示すように、連結リング170のリング前方端縁部位には、ヘッドチップ120の後方開口端縁部位に固着したファイバー支持体121に対して回転自在に凹凸係合する前方係合部171を備えるとともに、連結リング170のリング後方内周面部位には、ハンドピース本体160の前方外周面部位に形成した本体螺子部163と同心状に螺合するリング螺子部172を備えている。
他方、ヘッドチップ120には、ハンドピース本体160に設けた差し込み穴164に挿入される回り止めピン122を備えている。
これにより、連結リング170の螺合操作でヘッドチップ120をハンドピース本体160に装着する際には、ヘッドチップ120の回り止めピン122がハンドピース本体160の差し込み穴164に対して回り止めされた状態となる。
したがって、観察操作時にイメージファイバー110の後端部と結像用レンズ130とを所定間隔で位置決めしたまま、連結リング170を手動で回動操作することにより、連結リング170が、図2乃至図3のように、ハンドピース本体160に対して進退自在に螺合し、レンズホルダー150の結像用レンズ130とハンドピース本体160の撮像素子140との間隔b1、b2が設定自在となる。
ここで、上述した撮像素子140は、結像用レンズ130の後方域であってハンドピース本体160の後方部位に固定されていることは言うまでもない。
さらに、結像用レンズ130と撮像素子140との間隔b1、b2は、図2乃至図3に示すように、イメージファイバー110の後端部と結像用レンズ130との所定間隔aよりも長く設定されている。
これにより、連結リング170の僅かな螺合操作で結像用レンズ130と撮像素子140との間隔b1、b2に応じてイメージファイバー110の像が物理的に拡大され、安定した高倍率の映像で口腔内を観察することが可能となっている。
そして、結像用レンズ130は、凸レンズを採用し、ハンドピース本体160内をハンドピース長手方向に摺動するレンズホルダー150の中央定位置に固定されている。
この凸レンズからなる結像用レンズ130により、連結リング170をハンドピース本体160に対して進退自在に螺合させて可動する結像用レンズ130とハンドピース本体160に固定配置された撮像素子140との間隔b1を長く設定する場合には、図4(A)に示すような大きな結像となり、間隔b2を短く設定する場合には、図4(B)に示すような小さな結像となり、口腔内を観察する映像を簡便に大小調整することができる。
このようにして得られた本発明の実施例である歯科用内視鏡100は、撮像素子140が、結像用レンズ130の後方域であってハンドピース本体160の後方部位に固定され、レンズホルダー150が、イメージファイバー110の後端部を保持するフェルール111を介して着脱自在に嵌合するフェルール収容凹部151を結像用レンズ130の前方域に有していることにより、部品点数が少なく簡便な操作機構で、観察操作時にヘッドチップ120のイメージファイバー110から導かれた像を結像用レンズ130で確実に結像させるとともに結像用レンズ130を確実に保持して安定した映像を取得することができる。
そして、ハンドピース本体160が、レンズホルダー150とともにこのレンズホルダー150をヘッドチップ120に向けて付勢するコイルスプリング190を内蔵していることにより、イメージファイバー110の後端部を保持するフェルール111が、観察操作時の如何なる操作や動作であっても、レンズホルダー150内のフェルール収容凹部151内に弾力的かつ確実に位置決めされるため、観察操作時にヘッドチップ120のイメージファイバー110から導かれた像を結像用レンズ130でより確実に結像させることができる。
そして、連結リング170が、ヘッドチップ120に対して回転自在に凹凸係合する前方係合部171とハンドピース本体160に対して同心状に螺合するリング螺子部172とを備えていることにより、画像信号の信号処理回路を必要とすることなく、撮像素子140から得られる画像の大小を簡便に微調整することができるなど、その効果は、甚大である。
100…歯科用内視鏡、110…イメージファイバー、111…フェルール、120…ヘッドチップ、121…ファイバー支持体、122…回り止めピン、130…結像用レンズ、140…撮像素子、141…制御基板、150…レンズホルダー、151…フェルール収容凹部、152…フェルール当て止め部、153…抜け止め用段差部、160…ハンドピース本体、161…ホルダー摺動穴、162…スプリング受け、163…本体螺子部、164…差し込み穴、170…連結リング、171…前方係合部、172…リング螺子部、180…ライトガイド、181…光源(LED)、182…電源コード、190…コイルスプリング、300…歯科用内視鏡、310…イメージファイバー、320…ヘッドチップ、330…結像用レンズ、340…撮像素子、360…ハンドピース本体、365…操作スイッチ、a…所定間隔、b1…長く設定した間隔、b2…短く設定した間隔、C…所定移動範囲。

Claims (8)

  1. 口腔内の像を伝送するイメージファイバーと、該イメージファイバーを組み込んだヘッドチップと、前記イメージファイバーから導かれた像を結像する結像用レンズと、該結像用レンズを通して導かれた像を撮像する撮像素子と、前記結像用レンズを保持固定するレンズホルダーと、前記レンズホルダーをハンドピース長手方向に摺動させるハンドピース本体と、前記ヘッドチップをハンドピース本体に対して着脱自在に連結する連結リングとを少なくとも備えた歯科用内視鏡であって、
    前記撮像素子が、前記結像用レンズの後方域であって前記ハンドピース本体の後方部位に固定され、
    前記レンズホルダーが、前記イメージファイバーの後端部を保持するフェルールを介して着脱自在に嵌合するフェルール収容凹部を前記結像用レンズの前方域に有していることを特徴とする歯科用内視鏡。
  2. 前記ハンドピース本体が、前記レンズホルダーをヘッドチップに向けて付勢するコイルスプリングを内蔵していることを特徴とする請求項1記載の歯科用内視鏡。
  3. 前記連結リングが、前記ヘッドチップに対して回転自在に係合する前方係合部と前記ハンドピース本体に対して同心状に螺合する螺子部とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の歯科用内視鏡。
  4. 前記ヘッドチップが、前記ハンドピース本体に設けた差し込み穴に挿入される回り止めピンを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の歯科用内視鏡。
  5. 前記レンズホルダーが、前記イメージファイバーの後端部と結像用レンズとを所定間隔に位置決めするフェルール当て止め部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の歯科用内視鏡。
  6. 前記レンズホルダーが、前記ヘッドチップをハンドピース本体から離脱する際に前記ハンドピース本体から抜け止めする抜け止め用段差部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の歯科用内視鏡。
  7. 前記結像用レンズが、凸レンズであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の歯科用内視鏡。
  8. 前記結像用レンズと撮像素子との間隔が、前記イメージファイバーの後端部と結像用レンズとの所定間隔よりも長く設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の歯科用内視鏡。
JP2017126063A 2017-06-28 2017-06-28 歯科用内視鏡 Active JP6868899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017126063A JP6868899B2 (ja) 2017-06-28 2017-06-28 歯科用内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017126063A JP6868899B2 (ja) 2017-06-28 2017-06-28 歯科用内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019005446A JP2019005446A (ja) 2019-01-17
JP6868899B2 true JP6868899B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=65027136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017126063A Active JP6868899B2 (ja) 2017-06-28 2017-06-28 歯科用内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6868899B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI693058B (zh) * 2019-03-21 2020-05-11 艾沙技術股份有限公司 內視鏡裝置的結構
WO2021193337A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 株式会社フジクラ 内視鏡

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2539887B2 (ja) * 1988-05-23 1996-10-02 住友電気工業株式会社 根管内視鏡
JPH10272095A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Osada Res Inst Ltd 歯科用口腔内及び歯根内観察カメラ
JP2010207465A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Osada Res Inst Ltd 口腔内スコープ
JP5679916B2 (ja) * 2011-06-17 2015-03-04 正樹 神原 歯科治療装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019005446A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6262936B2 (ja) カメラ内蔵ハンドピース
US7267647B2 (en) Endoscope
US6276934B1 (en) Dental camera
WO2011027594A1 (ja) 撮像ユニット
GB2357856B (en) Annular light source in borescopes and endoscopes
EP1870014A4 (en) INTRODUCTION CUT FOR AN ENDOSCOPE
KR101889921B1 (ko) 니들형 내시경
JP2005095582A (ja) 内視鏡用フード
GB2313010A (en) Hand held diagnostic instrument with video imaging
EP3437548A1 (en) Ultra-small endoscope camera module and ultra-small endoscope having same
JP6868899B2 (ja) 歯科用内視鏡
EP3574820B1 (en) Endoscope with extremely small diameter
US10736489B2 (en) Endoscope having an optical waveguide with emergence portion and an objective with beam splitter
EP2912993B1 (en) Light source device for endoscope system
JP2011072719A (ja) 口腔内スコープ
US20020013532A1 (en) Method and system for imaging the interior of a body part and self-focusing endoscopic probe for use therein
JP6590934B2 (ja) 外科用器具用接眼レンズ
JP2005503228A (ja) 歯科用ビデオ・イメージング・システム
KR20190001772U (ko) 교체 가능한 헤드를 구비하는 치과용 카메라
JP5767411B1 (ja) 内視鏡及び内視鏡システム
JP2015228887A (ja) ファイバースコープ、歯科用プローブ
JP2019195522A (ja) 診察スコープ用ガイド機構
JP7362902B2 (ja) 内視鏡
JP6116381B2 (ja) 内視鏡システム
JPS63267329A (ja) 歯科用内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6868899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250