JP6866581B2 - 撮像装置および電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置および電子部品に関する。
動画像内の被写体の動きを検出して主要被写体を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の技術では、実世界(慣性座標系)における被写体の移動速度が検出できない。
特開2010−9425号公報
第1の態様によると、撮像装置は、時刻T0と、前記時刻T0と異なる時刻T1とで、被写体の像を撮像し撮像信号を出力する撮像部と、前記撮像信号から撮像画面内における前記被写体の位置を検出する被写体位置検出部と、撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記撮像部の画角を取得する画角取得部と、前記被写体までの距離を検出する距離検出部と、前記撮像装置の並進運動を検出する並進運動検出部と、前記位置と前記姿勢と前記画角とより時刻T0での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、前記位置と前記姿勢と前記画角とにより時刻T1での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、時刻T0での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T1での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T0から時刻T1の間に検出された前記撮像装置の前記並進運動と、により前記被写体の移動速度を演算する速度演算部と、前記移動速度を指定する指定部と、前記指定部で指定された前記移動速度に基づいて、前記被写体から主要被写体を特定する主要被写体特定部と、を備える。
第2の態様によると、電子部品は、時刻T0と、前記時刻T0と異なる時刻T1とで、被写体の像を撮像した撮像信号が入力される撮像信号入力部と、前記撮像信号から撮像画面内における前記被写体の位置を検出する被写体位置検出部と、前記被写体の像を撮像した撮像装置の姿勢および並進運動を検出する姿勢並進検出部と、前記被写体の像を撮像した際の画角を取得する画角取得部と、前記被写体までの距離を検出する距離検出部と、前記位置と前記姿勢と前記画角とより、時刻T0での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、前記位置と前記姿勢と前記画角とにより時刻T1での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、時刻T0での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T1での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T0から時刻T1の間に検出された前記撮像装置の前記並進運動と、により前記被写体の移動速度を演算する速度演算部と、前記移動速度を指定する指定部と、前記指定部で指定された前記移動速度に基づいて、前記被写体から主要被写体を特定する主要被写体特定部と、を備える。
第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を模式的に示すブロック図 座標系の定義を例示する図 時刻t0における撮像装置と候補被写体との位置関係を示す平面図 時刻t1における撮像装置と候補被写体との位置関係を示す平面図 時刻t0、t1における撮像装置と候補被写体との位置関係を示す平面図 時刻t0における撮像装置と候補被写体との位置関係を示す平面図 時刻t0、t1における撮像装置と候補被写体との位置関係を模式的に示す図 第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を模式的に示すブロック図 時刻t1、t2の表示用画像を例示する図 時刻t1、t2における撮像装置と候補被写体との位置関係を模式的に示す平面図 顔A方向のベクトルの変化(差分ベクトル)を例示する図
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置1の構成を模式的に示すブロック図である。撮像装置1は、カメラボディ2およびレンズ鏡筒3を有する。レンズ鏡筒3は、カメラボディ2に着脱可能な、いわゆる交換レンズである。なお、レンズ鏡筒3を交換可能にせず、カメラボディ2と一体に構成してもよい。
レンズ鏡筒3は、撮像光学系30、ズームエンコーダ31、距離エンコーダ32、レンズ駆動部33、およびレンズ制御部34を有する。図1に例示したレンズ鏡筒3は、いわゆるズームレンズである。ユーザが不図示のズーム環を操作すると、不図示のズーム機構により撮像光学系30の焦点距離が変化する。
ズームエンコーダ31は、不図示のズーム機構による撮像光学系30の焦点距離の変化に応じたズーム信号をレンズ制御部34に出力する。レンズ駆動部33は、撮像光学系30に含まれる不図示のフォーカスレンズを駆動することにより、撮像光学系30の焦点位置を変化させる。距離エンコーダ32は、撮像光学系30の撮影距離の変化(焦点位置)に応じた距離信号をレンズ制御部34に出力する。レンズ制御部34は、例えば不図示のCPUおよびその周辺回路により構成される。レンズ制御部34は、レンズ鏡筒3の各部を制御する。
カメラボディ2は、撮像部21、姿勢・並進検出部22、距離検出部23、ボディ制御部24、および表示部25を有する。撮像部21は、例えばCCDやCMOSなどの撮像素子である。撮像部21は、被写体像を撮像し撮像信号をボディ制御部24に出力する。姿勢・並進検出部22は、撮像装置1の姿勢および並進運動を検出する。姿勢・並進検出部22は、三軸角速度センサ221、三軸加速度センサ222、三軸地磁気センサ223、および演算部224を有する。
三軸角速度センサ221は、撮像装置1の角速度を検出する。三軸加速度センサ222は、撮像装置1の加速度を検出する。三軸地磁気センサ223は、いわゆる電子コンパスであり、地磁気を検出する。演算部224は、三軸角速度センサ221により検出された角速度の情報、三軸加速度センサ222により検出された加速度の情報、および三軸地磁気センサ223により検出された地磁気の情報を用いて、撮像装置1の姿勢および並進運動に関する情報を演算する。並進運動に関する情報とは、例えば、並進運動の速度や変位などである。演算部224は、演算した姿勢に関する情報および並進運動に関する情報を、ボディ制御部24に出力する。
距離検出部23は、例えばToF(Time of Flight; 光飛行時間)法、あるいはLight Coding法などを用いる距離画像センサを有し、撮像装置1から被写体までの距離を検出する。距離検出部23は、撮像部21の各画素に対応する距離情報を出力する。なお、ここで「各画素に対応する距離情報」とは、必ずしも1画素ごとの距離情報を意味しない。例えば、2×2の計4画素ごとに1つの距離情報を出力してもよい。また、撮像部21と距離検出部23の撮像範囲は必ずしも同一でなくてもよい。少なくとも、撮像部21の各画素に対応する距離情報が出力できればよい。両者の撮像範囲が同一である場合は、撮像部21と距離検出部23の解像度は整数倍の関係であることが望ましい。距離検出部23の距離画像センサのフレームレートは、後述する表示用画像のフレームレートと同じ、または表示用画像のフレームレートの整数倍であることが望ましい。
ボディ制御部24は、例えば不図示のCPUおよびその周辺回路により構成される。ボディ制御部24は、カメラボディ2の各部を制御する。表示部25は、例えば液晶パネル等の表示素子を用いた表示装置である。ボディ制御部24は、画角取得部241、被写体検出部242、速度演算部243、主要被写体特定部244、焦点調節部245、露出制御部246、およびホワイトバランス制御部247を機能的に有する。これらの各部は、ボディ制御部24が所定の制御プログラムを実行することによりソフトウェア的に実装される。なお、これらの各部を、同等の機能を有する電子回路により構成してもよい。
画角取得部241は、レンズ制御部34から、撮像光学系30の焦点距離情報および撮影距離情報を受信し、撮像光学系30の画角を取得する。レンズ制御部34は、距離エンコーダ32の出力から撮影距離情報を生成する。レンズ制御部34は、ズームエンコーダ31の出力から焦点距離情報を生成する。
被写体検出部242は、撮像部21により出力された撮像信号から、撮影画面内における1つ以上の被写体(主要被写体の候補である候補被写体)の位置を検出する。被写体検出部242は、例えばテンプレートマッチング、顔検出、人体検出、フレーム間差分による動体検出等の方法により、候補被写体を検出する。
速度演算部243は、複数回の撮像による候補被写体の位置と撮像装置1の姿勢および並進運動と撮像光学系30の画角と候補被写体の距離とから、候補被写体ごとの移動速度を演算する。詳細は後述するが、速度演算部243は、撮像画面内における移動速度や、撮像装置1との相対的な移動速度などではなく、慣性座標系における移動速度を演算する。例えばユーザがズーム環を操作して撮像光学系のズーム比を変えたり、撮像装置1自体を動かしたりした場合であっても、速度演算部243は候補被写体の実際の移動速度を演算する。
主要被写体特定部244は、候補被写体ごとの移動速度により、1つ以上の候補被写体から1つの候補被写体を主要被写体として特定する。焦点調節部245は、主要被写体特定部244により特定された主要被写体に対してピントが合うように、撮像光学系の自動焦点調節を行う。露出制御部246は、主要被写体特定部244により特定された主要被写体が適正露出で撮像されるように自動露出調整を行う。ホワイトバランス制御部247は、主要被写体特定部244により特定された主要被写体が適正なホワイトバランスで撮像されるように自動ホワイトバランス調整を行う。
(主要被写体の自動検出機能の説明)
本実施の形態に係る撮像装置1は、移動速度に基づく主要被写体の自動検出機能を有している。以下、主要被写体の自動検出機能について説明する。
撮像装置1が電源オン状態のとき、撮像部21は、所定周期(例えば60分の1秒)ごとに繰り返し撮像を行い、撮像信号を出力する。ボディ制御部24は、この撮像信号に基づき表示用画像(いわゆるスルー画)を作成して表示部25に表示する。ユーザが所定の撮像操作(例えば不図示のレリーズスイッチの押下操作)を行うと、ボディ制御部24は撮像部21に撮像を行わせ、撮像部21から出力された撮像信号に基づき記憶用画像を作成して不図示の記憶媒体に記憶する。この記憶用画像の作成のための撮像を本撮像と称する。
なお、表示用画像は、記憶用画像に比べて画素数が少ない画像であってもよい。例えば、表示部25の表示画素数と等しい画素数であってもよいし、表示部25の表示画素数を多少上回る程度の画素数であってもよい。このようにすることで、表示用画像の作成に要する演算量や消費電力量を削減することができる。また、表示用画像を作成する際、撮像部21は、いわゆる間引き読み出しを行った撮像信号を出力してもよい。つまり、撮像部21は、撮像部21が有する全ての撮像画素を用いるのではなく、その一部の撮像画素のみを用いて表示用画像のための撮像を行ってもよい。
ユーザは、本撮像を行う前に、主要被写体の移動速度を予め指定しておく。例えば、不図示の操作部材を操作して、時速200キロメートル以上の被写体が主要被写体であることをボディ制御部24に入力しておく。被写体検出部242は、表示用画像の中から主要被写体の候補を検出する。速度演算部243は、表示用画像から検出された候補被写体の移動速度を後述する処理によって演算する。主要被写体特定部244は、ユーザにより指定された移動速度の候補被写体が存在すれば、その候補被写体が主要被写体であると特定する。
主要被写体特定部244によって主要被写体が特定されると、焦点調節部245による自動焦点調節と、露出制御部246による自動露出調整と、ホワイトバランス制御部247による自動ホワイトバランス調整と、がその主要被写体に対して行われる。これにより、主要被写体の本撮像に適した設定が、予め移動速度を指定する以外の操作を行うことなく、撮像装置1に自動的に設定されるので、ユーザはフレーミング等に集中することができる。
以上に説明した主要被写体特定部244による主要被写体の特定動作は、動画撮像時にも行われる。動画撮像時には、表示用画像に対して行うと説明した処理を、動画の各フレームに対して行う。つまり、被写体検出部242、速度演算部243、および主要被写体特定部244は、動画の各フレームに対してリアルタイムに上述した処理を実行し、主要被写体特定部244により各フレームにおける主要被写体が特定される。そして、焦点調節部245による自動焦点調節と、露出制御部246による自動露出調整と、ホワイトバランス制御部247による自動ホワイトバランス調整と、がその主要被写体に対して行われる。これにより、主要被写体の動画撮像に適した設定が、予め移動速度を指定する以外の操作を行うことなく、撮像装置1に自動的に設定されるので、ユーザはフレーミング等に集中することができる。
(姿勢・並進検出部22の説明)
図2は、座標系の定義を例示する図である。以下の説明では、図2に定義した座標系を用いる。図2(b)に示すように、慣性座標系は東向きのE軸、北向きのN軸、上向きのU軸により定められる。その他、撮像装置1に注目した座標系として、図2(a)に示す、撮像装置1のX軸、Y軸、Z軸により定められる撮像装置座標系を用いる。
三軸角速度センサ221、三軸加速度センサ222、および三軸地磁気センサ223は、撮像装置1に固定されている。姿勢・並進検出部22の演算部224は、撮像装置1が静止しているときの三軸加速度センサ222および三軸地磁気センサ223の出力から、慣性座標系と撮像装置座標系の相対角度、すなわち撮像装置1の姿勢を演算する。演算部224は、撮像装置1の静止時の姿勢を、撮像装置1の初期姿勢とする。以下の説明において、撮像装置1の初期姿勢を、クォータニオンq0(q00,q01,q02,q03)で表す。
その後、演算部224は、撮像装置1の姿勢の変化を、三軸角速度センサ221の出力から追跡する。例えば、三軸角速度センサ221の出力から、回転した撮像装置1の姿勢をクォータニオンで表す。クォータニオンの時間微分は角速度ベクトル(ロール、ピッチ、ヨー)によって表すことができるので、初期姿勢q0を初期値として微分方程式を解き、各時刻のクォータニオンq(t)を求めることができる。これにより、姿勢・並進検出部22からボディ制御部24へ、常に最新の撮像装置1の姿勢情報が出力される。
なお、クォータニオンを求めるために必要な角速度のサンプリング周波数は、表示用画像のフレームレートより高いことが望ましい。また、角速度のサンプリング周波数は、フレームレートの整数倍であることがより望ましい(画像取得タイミングと等間隔にクォータニオンを求めることができるため)。例えば、表示用画像のフレームレートが30fpsの場合、角速度のサンプリング周波数は60Hzや120Hzであることが望ましい。
ボディ制御部24は、姿勢・並進検出部22により検出された撮像装置1の姿勢から、撮像装置1の光軸方向を慣性座標系で定義する。例えば時刻tの撮像装置1の光軸方向(X軸)の単位ベクトル(1,0,0)をクォータニオンq(t)で慣性座標系に変換すると、長さ1の光軸方向のベクトルが求められる。このベクトルは、撮像装置1を中心とした半径1の球面を定義すると、球面上の点に相当する。
なお、撮像装置1の慣性座標系に対する初期姿勢が既知である場合について説明したが、三軸加速度センサ222または三軸地磁気センサ223がなく、撮像装置1の初期姿勢が不明である場合には、光軸方向を、撮像装置1の初期方向を基準とした相対方向としてもよい。
演算部224は、以上で説明した撮像装置1の姿勢と三軸加速度センサ222の出力とから、更に、撮像装置1の並進運動を検出する。
(速度演算部243の説明)
以下、速度演算部243により実行される、候補被写体の慣性座標系における移動速度を演算する処理について説明する。まず、撮像装置1の姿勢変化がヨー方向(Z軸方向)に限られ、かつ、候補被写体の動きが慣性座標系のEN方向(2次元平面上)に限られる場合について説明する。
図3は、時刻t0における撮像装置1と候補被写体との位置関係を示す平面図である。図3において、移動速度を演算する対象となる候補被写体は自動車である。以下の説明では、この自動車を単に候補被写体と呼ぶ。図3の左上には、時刻t0に撮像された表示用画像を例示している。
図3において、表示用画像の長辺方向のサイズを2L、候補被写体の表示用画像内の水平方向の座標(例えば表示用画像の中央を0とし、左方向をマイナス、右方向をプラスとする座標)をYt0、撮像装置1のZ軸周りの半画角をθfとする。このとき、Yt0について次式(1)が成り立つ。撮像光学系30の光軸と、撮像部21から見た候補被写体の方向とが成す角θt0は、式(1)を変形した次式(2)により求められる。
Figure 0006866581
表示用画像の長辺方向のサイズは既知である(予め決められている)ので、Lは既知である。Yt0は被写体検出部242により検出される。θfは画角取得部241により取得される。速度演算部243は、これらの情報を上式(2)に当てはめ、θt0を演算する。
速度演算部243は、被写体検出部242により検出された候補被写体の位置に対応する距離情報を、距離検出部23により出力された撮像部21の各画素に対応する距離情報から特定する。ここで特定した距離情報が、時刻t0における撮像装置1から候補被写体までの距離Dt0を示している。速度演算部243は、姿勢・並進検出部22により出力された、慣性座標系における撮像装置1の姿勢から、撮像光学系30の光軸と慣性座標系のE軸とが成す角θc0を演算する。
図4は、時刻t0からt秒後の時刻t1における撮像装置1と候補被写体との位置関係を示す平面図である。図4の左上には、図3と同様、時刻t1に撮像された表示用画像を例示している。速度演算部243は、時刻t0の場合と同様に、次式(3)により、撮像光学系30の光軸と、撮像部21から見た候補被写体の方向とが成す角θt1を演算する。なお、次式(3)において、時刻t1における候補被写体の表示用画像内の水平方向の座標をYt1と表記している。
Figure 0006866581
速度演算部243は、時刻t0の場合と同様に、距離検出部23の出力に基づき時刻t1における撮像装置1から候補被写体までの距離Dt1を求める。速度演算部243は、時刻t0の場合と同様に、姿勢・並進検出部22の出力に基づき時刻t1における撮像光学系30の光軸と慣性座標系のE軸とが成す角θc1を演算する。速度演算部243は、更に、姿勢・並進検出部22により検出された撮像装置1の並進運動から、時刻t0から時刻t1までのt秒の間に為された撮像装置1の並進Vc・tを求める。
図5は、時刻t0、t1における撮像装置1と候補被写体との位置関係を示す平面図である。時刻t0から時刻t1までのt秒の間に為された候補被写体の移動をVT・tとすると、この移動における候補被写体の移動速度VTは次式(4)により求められる。
Figure 0006866581
上式(4)において、VTE、VTN、VTUはそれぞれE軸方向、N軸方向、U軸方向における候補被写体の移動速度である。また、VCE、VCNはそれぞれE軸方向、N軸方向における撮像装置1の移動速度である。速度演算部243は、上式(4)を演算することにより、候補被写体の移動速度を演算する。
次に、撮像装置1の姿勢変化および候補被写体の動きを制限しない場合について説明する。図6は、時刻t0における撮像装置1と候補被写体との位置関係を示す平面図である。図6において、移動速度を演算する対象となる候補被写体は飛行機である。以下の説明では、この飛行機を単に候補被写体と呼ぶ。図6の左上には、時刻t0に撮像された表示用画像を例示している。
図6において、表示用画像の長辺方向のサイズを2LY、表示用画像の短辺方向のサイズを2LZ、候補被写体の表示用画像内の座標(例えば表示用画像の中央を0とし、左方向および上方向をマイナス、右方向および下方向をプラスとする座標)を(Yt0,Zt0)、撮像装置1のZ軸周りの半画角をθf、撮像装置1のY軸周りの半画角をφfとする。このとき、Yt0について次式(5)が、Zt0について次式(6)が、それぞれ成り立つ。撮像光学系30の光軸と、撮像部21から見た候補被写体の方向とが成す角のZ軸周り成分θt0は、式(5)を変形した次式(7)により求められる。撮像光学系30の光軸と、撮像部21から見た候補被写体の方向とが成す角のY軸周り成分φt0は、式(6)を変形した次式(8)により求められる。
Figure 0006866581
表示用画像のサイズは既知である(予め決められている)ので、LYおよびLZは既知である。Yt0およびZt0は被写体検出部242により検出される。θfおよびφfは画角取得部241により取得される。速度演算部243は、これらの情報を上式(7)、(8)に当てはめ、θt0およびφt0を演算する。これにより、撮像装置座標系における撮像装置1から見た候補被写体の方向が特定される。
速度演算部243は、姿勢・並進検出部22により出力された慣性座標系における撮像装置1の姿勢と、撮像装置座標系における撮像装置1から見た候補被写体の方向とから、慣性座標系における撮像装置1→候補被写体のベクトルRTを演算する。
慣性座標系から見た撮像装置1の姿勢がクォータニオンq0,q1,q2,q3により表される場合、慣性座標系から撮像装置座標系への方向余弦行列DCMは次式(9)により表される。
Figure 0006866581
また、撮像装置座標系から見た被写体方向単位ベクトルNTCは、次式(10)により表される。
Figure 0006866581
撮像装置座標系から慣性座標系への座標変換は、方向余弦行列DCMの転置行列DCMにより表現されるため、慣性座標系から見た被写体方向単位ベクトルNTは次式(11)により求められる。
Figure 0006866581
距離検出部23の出力から特定した被写体距離DTと、(11)式により求めた被写体方向単位ベクトルNTを掛け合わせると、慣性座標系から見た撮像装置1→被写体ベクトルRTが求まる。すなわち、慣性座標系から見た撮像装置1→被写体ベクトルRTは次式(12)により求められる。
Figure 0006866581
図7は、時刻t0、t1における撮像装置1と候補被写体との位置関係を模式的に示す図である。前述の通り、姿勢・並進検出部22は撮像装置1の並進運動、すなわち図7に図示した撮像装置1の並進ベクトルMC(t0→t1)を検出することができる。速度演算部243は、時刻t0および時刻t1においてそれぞれ速度演算部243により演算された撮像装置→被写体ベクトルRT、および、姿勢・並進検出部22により検出された並進ベクトルMC(t0→t1)から、次式(13)により慣性座標系における候補被写体の移動速度VTt1を演算する。
Figure 0006866581
以上のように、速度演算部243は、候補被写体の動きや撮像装置1の動きに関わらず、各候補被写体の慣性座標系における移動速度を示す速度ベクトルを演算することができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像部21は、被写体像を撮像し撮像信号を出力する。被写体検出部242は、撮像信号から撮像画面内における被写体の位置を検出する。姿勢・並進検出部22は、撮像装置1の姿勢を検出する。画角取得部241は、撮像部21の画角を取得する。距離検出部23は、被写体までの距離を検出する。速度演算部243は、複数回の撮像による位置と姿勢と画角と距離とにより、被写体の移動速度を演算する。このようにしたので、実世界(慣性座標系)における被写体の移動速度を正確に検出することができる。
(2)姿勢・並進検出部22は、撮像装置1の並進運動を検出する。速度演算部243は、複数回の撮像による位置と姿勢と画角と距離と並進運動とにより、被写体の移動速度を演算する。このようにしたので、撮像装置1が途中で並進した場合であっても、実世界(慣性座標系)における被写体の移動速度を正確に検出することができる。
(3)主要被写体特定部244は、被写体の移動速度により、複数の被写体から主要被写体を特定する。このようにしたので、主要被写体を精度よく特定することができる。
(4)速度演算部243は、姿勢および並進運動から算出された慣性座標系における撮像装置1の動きと、位置および距離から算出された撮像装置座標系における被写体の動き(すなわち、撮像装置1との相対的な被写体の動き、換言すると、撮像装置1から見た被写体の動き)と、により被写体の移動速度を演算する。このようにしたので、実世界(慣性座標系)における被写体の移動速度を正確に検出することができる。
(5)焦点調節部245は、特定された主要被写体に対して自動焦点調節を行う。露出制御部246は、特定された主要被写体に対して自動露出調整を行う。ホワイトバランス制御部247は、特定された主要被写体に対して自動ホワイトバランス調整を行う。このようにしたので、主要被写体の撮像を容易に行うことが可能な、操作性のよい撮像装置を提供することができる。
(6)姿勢・並進検出部22は、三軸角速度センサ221と、三軸地磁気センサ223とを有する。このようにしたので、撮像装置1の初期姿勢に依らず、実世界(慣性座標系)における被写体の移動速度を正確に検出することができる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係る撮像装置1001の構成を模式的に示すブロック図である。第1の実施の形態に係る撮像装置1は、被写体の移動速度に基づき主要被写体を特定していたが、撮像装置1001は移動速度ではなく被写体の方向に基づき主要被写体を特定する。以下、第2の実施の形態に係る撮像装置1001について説明するが、第1の実施の形態と同一の部位については第1の実施の形態と同一の符号を付して説明を省略する。
撮像装置1001は、カメラボディ1002およびレンズ鏡筒3を有する。カメラボディ1002は、撮像部21、姿勢検出部1022、ボディ制御部1024、および表示部25を有する。姿勢検出部1022は、姿勢・並進検出部22の代替であり、撮像装置1の姿勢を検出する。姿勢検出部1022は、三軸角速度センサ221、三軸加速度センサ222、三軸地磁気センサ223、および演算部1224を有する。演算部1224は、三軸角速度センサ221により検出された角速度の情報、三軸加速度センサ222により検出された加速度の情報、および三軸地磁気センサ223により検出された地磁気の情報を用いて、撮像装置1の姿勢を演算する。演算部1224は、演算した姿勢に関する情報を、ボディ制御部1024に出力する。
ボディ制御部1024は、例えば不図示のCPUおよびその周辺回路により構成される。ボディ制御部1024は、カメラボディ1002の各部を制御する。ボディ制御部1024は、画角取得部241、被写体検出部242、主要被写体特定部1244、焦点調節部245、露出制御部246、およびホワイトバランス制御部247を機能的に有する。これらの各部は、ボディ制御部1024が所定の制御プログラムを実行することによりソフトウェア的に実装される。なお、これらの各部を、同等の機能を有する電子回路により構成してもよい。
主要被写体特定部244は、複数回の撮像による候補被写体の位置と撮像装置1001の姿勢と撮像光学系30の画角とにより、1つ以上の候補被写体から1つの候補被写体を主要被写体として特定する。
(主要被写体の自動検出機能の説明)
本実施の形態に係る撮像装置1001は、撮像装置1001の向きと候補被写体の方向との相関に基づく主要被写体の自動検出機能を有している。以下、主要被写体の自動検出機能について説明する。
被写体検出部242は、表示用画像の中から、例えばテンプレートマッチング、顔検出、人体検出、フレーム間差分による動体検出等の方法により、候補被写体を検出する。以下の説明では、候補被写体は人物であり、被写体検出部242は人物の検出に顔検出を利用するものとする。主要被写体特定部1244は、以下に説明する処理によって、いずれかの候補被写体を主要被写体であると特定する。
図9(a)は、時刻t1の表示用画像を例示する図であり、図9(b)は、時刻t2の表示用画像を例示する図である。図9では、表示用画像から、顔A、顔B、顔Cの計3人の顔が候補被写体として検出されている。以下の説明では、検出されている候補被写体の位置を表示画面上の一点を示す座標で表すことにする。顔A、顔B、顔Cの位置を、座標(xA,yA)、(xB,yB)、(xC,yC)と表記する。なお図3では、説明を簡単にするため、yA=yB=yC=0とした例を示している。
時刻t1から時刻t2にかけての、これら3人の顔の動きに注目する。撮像装置の位置から見て、顔Aは右に動き、顔Bは左に動き、顔Cは止まっているとする。またここで、時刻t1から時刻t2にかけて、撮像装置1001の光軸が右に動いているとする。光軸の角度変化が撮像装置1001の位置から見た顔Aの方向の角度変化よりも大きいので、図9に示す通り、表示用画像内では顔Aがわずかに左に動いている。また、顔Bと顔Cも、表示用画像内では左に動いている。
表示用画像における顔の座標と表示用画像の画角情報とから、撮像装置1001から見た顔の方向がわかる。姿勢検出部1022により検出された撮像装置1001の姿勢から、撮像装置1001を原点とする慣性座標系での顔の方向がわかる。従って、撮像装置1001を原点とする球面座標での顔の方向を示す点が決定する。撮像装置1001を原点とする慣性座標系の単位球面(半径1)を定義すると、顔A、顔B、顔Cの方向は、単位球面上の点に置き換えることができる。
図10(a)は、時刻t1における撮像装置1001と候補被写体との位置関係を模式的に示す平面図であり、図10(b)は、時刻t2における撮像装置1001と候補被写体との位置関係を模式的に示す平面図である。図10(a)、(b)は、それぞれ、慣性座標系の単位球面を球の中心を通る水平面で切断した図であり、中心は撮像装置1001の位置である。
時刻t1から時刻t2にかけて、顔Cは止まっているので、顔Cを示すベクトルは変化していないが、光軸はN方向に変化し、画角を示す扇形もN方向にずれるので、表示用画像内では顔Cが左に動いて見える。
図9、図10で説明したように、繰り返し複数回撮像された表示用画像と、その表示用画像を撮像したときの撮像装置1001の姿勢角とを用いて、顔A、顔B、顔Cの方向を単位球面上にプロットすることができる。同様に、撮像装置1001の光軸方向も慣性座標系の単位球面上にプロットすることができる。
ユーザは、撮像装置1001を用いて撮像を行う際、撮像装置1001の光軸が主要被写体の方向を向くように、撮像装置1001の姿勢を変更する。主要被写体特定部1244は、表示用画像の撮像ごとに、検出された候補被写体(顔A、顔B、顔C)の方向および撮像装置1001の光軸の方向を、慣性座標系の単位球面上の点として演算する。これにより、表示用画像のフレームレートに対応する方向データが演算される。複数の方向データはそれぞれ球面上の折れ線グラフで示される。主要被写体特定部1244は、光軸方向の動きと相関のある動きを示す候補被写体(顔)を主要被写体と特定する。
主要被写体特定部1244は、光軸方向の動きと候補被写体(顔)の方向の動きとの相関を調べるために、各点の球面上の変化を用いる。例えば、nフレーム目の表示用画像における顔Aの方向に相当する大きさ1のベクトルをVA(n)とする。このベクトルは原点から単位球面上の顔Aに相当する点までを表す。図11のように、フレーム番号nからn+1にかけての顔A方向のベクトルの変化(差分ベクトル)ΔVA(n+1)は、次式(14)により表される。
Figure 0006866581
同様に、光軸方向に相当する大きさ1のベクトルをVO(n)とすると、フレーム番号nからn+1にかけての光軸方向のベクトルの変化(差分ベクトル)ΔVO(n+1)は、次式(15)により表される。
Figure 0006866581
主要被写体特定部1244は、顔Aの方向の変化と光軸方向の変化との相関を調べるため、上記差分ベクトルの正規化内積を求める。例えば、顔Aの方向の差分ベクトルΔVA(n+1)と光軸方向の差分ベクトルΔVO(n+1)の正規化内積NIPA(n+1)を、次式(16)により演算する。
Figure 0006866581
ΔVAの方向とΔVOの方向とが一致している場合、正規化内積NIPAは1となり、一致していない場合は1より小さい値(最小値は−1)となる。
主要被写体特定部1244は、顔Aの方向の差分ベクトルΔVAと光軸方向の差分ベクトルΔVOの正規化内積NIPAを求めるのと同様に、顔Bと光軸、顔Cと光軸についても差分ベクトルの正規化内積NIPB、NIPCを求める。顔Aが主要被写体であれば、顔Aの方向と光軸方向とは似た動きをする可能性が高いため、差分ベクトルの方向が近くなる。そのため、正規化内積NIPAの総和(SNIPA=ΣNPIA)を求めると、時間が経過するにしたがってSNIPB、SNIPCより高い値を示す。主要被写体特定部1244は、正規化内積NIPAの総和SNIPAがSNIPB、SNIPCより高い場合、顔Aを主要被写体として特定する。
なお、以上の説明では相関の評価値として正規化内積を試用する例を示したが、それ以外の評価値を使用してもよい。例えば、次式(17)に示す内積IPA、次式(18)に示すベクトルの大きさの比を考慮した内積IPRA、次式(19)に示すベクトルの大きさの比を考慮した正規化内積NIPRAなどを、相関の評価値として試用することができる。
Figure 0006866581
上式(17)に示す内積IPAには、計算が容易であるという利点がある。上式(18)に示すベクトルの大きさの比を考慮した内積IPRAには、ベクトルの方向の類似度と大きさの類似度とを考慮できるという利点がある。上式(19)に示すベクトルの大きさの比を考慮した正規化内積NIPRAには、ベクトルの方向の類似度と大きさの類似度とを考慮でき、また±1の範囲の値が得られるので扱いやすいという利点がある。
主要被写体特定部1244によって主要被写体が特定された後の処理は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。なお、動画撮像時にも適用可能である点は、第1の実施の形態で説明した通りである。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像部21は、被写体像を撮像し撮像信号を出力する。被写体検出部242は、撮像信号から撮像画面内における被写体の位置を検出する。姿勢検出部1022は、撮像装置1001の姿勢を検出する。画角取得部241は、撮像部21の画角を取得する。主要被写体特定部1244は、複数回の撮像による位置と姿勢と画角とにより、複数の被写体から主要被写体を特定する。このようにしたので、主要被写体を精度よく特定することができる。
(2)主要被写体特定部1244は、位置と姿勢により特定された撮像装置1001の向きとの相関を演算することにより、主要被写体を特定する。このようにしたので、主要被写体を精度よく特定することができる。
(3)焦点調節部245は、特定された主要被写体に対して自動焦点調節を行う。露出制御部246は、特定された主要被写体に対して自動露出調整を行う。ホワイトバランス制御部247は、特定された主要被写体に対して自動ホワイトバランス調整を行う。このようにしたので、主要被写体の撮像を容易に行うことが可能な、操作性のよい撮像装置を提供することができる。
(4)姿勢検出部1022は、三軸角速度センサ221と、三軸地磁気センサ223とを有する。このようにしたので、撮像装置1の初期姿勢に依らず、主要被写体を精度よく特定することができる。
(変形例1)
ユーザがフレーミング中に撮像装置1を並進させないのであれば、姿勢・並進検出部22が並進運動を検出できなくてもよい。つまり、姿勢・並進検出部22が三軸加速度センサ222など並進運動を検出するために必要なセンサを備えていなくてもよい。
(変形例2)
速度演算部243により演算された候補被写体の移動速度は、主要被写体の特定以外の目的に利用することも可能である。例えば、被写体の速度情報を記憶用画像(静止画および動画)のEXIF情報に記録しておけば、複数の記憶用画像から被写体の移動速度に基づく検索を行うことができる。
(変形例3)
第2の実施の形態において、評価値(正規化内積の総和など)に時間方向の重み付けをしてもよい。例えば、正規化内積の総和を求める際に、過去の積算値に係数ρ(1より小さい値)を乗じて、過去の値の影響を少なくしてもよい。あるいは、正規化内積の移動平均を求めてもよい。このように時間方向の重み付けをすることにより、変化に対する反応が速くなる。このようにすることで、ユーザによる主要被写体の変更にいち早く追従することができる。
(変形例4)
第2の実施の形態において、表示用画像における候補被写体の位置を主要被写体の特定に利用してもよい。例えば、主要被写体は画面中央付近に存在する可能性が高いので、そのことを主要被写体の特定に利用することができる。具体的には、正規化内積に対して、画面中央が最大値1になり、画面中央から離れるにしたがって0に近づく重み関数を乗じればよい。このように、表示用画像における候補被写体の位置を考慮することで、主要被写体をより精度よく特定することができる。
(変形例5)
第2の実施の形態において、撮像装置1001がいわゆる像ブレ補正機能を備えている場合、像ブレ補正の結果を主要被写体の特定に利用してもよい。例えば、表示用画像上において検出された顔の位置を画面上の座標で表す場合、像ブレ補正による像のシフト量を考慮して、レンズシフトが無かった場合の座標を求める。この補正を行うことにより、像ブレ補正による像のシフトの影響を受けずに、慣性座標系での顔の正確な位置を求めることができ、正確な主要被写体の特定が可能になる。
(変形例6)
上述した各実施の形態における主要被写体の特定機能や候補被写体の速度演算機能を、ICパッケージなどの電子部品として構成してもよい。この場合、撮像部21からの撮像信号が入力される撮像信号入力部を電子部品に設け、入力された撮像信号に対して上述した種々の処理を実行するようにすればよい。
また、いわゆるスマートフォンやタブレット端末などの装置において、上述した各実施の形態における主要被写体の特定機能や候補被写体の速度演算機能を搭載することも可能である。
1、1001…撮像装置、2…カメラボディ、3…レンズ鏡筒、21…撮像部、22…姿勢・並進検出部、23…距離検出部、24、1024…ボディ制御部、30…撮像光学系、241…画角取得部、242…被写体検出部、243…速度演算部、244、1244…主要被写体特定部、245…焦点調節部、246…露出制御部、247…ホワイトバランス制御部、1022…姿勢検出部

Claims (5)

  1. 時刻T0と、前記時刻T0と異なる時刻T1とで、被写体の像を撮像し撮像信号を出力する撮像部と、
    前記撮像信号から撮像画面内における前記被写体の位置を検出する被写体位置検出部と、
    撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記撮像部の画角を取得する画角取得部と、
    前記被写体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記撮像装置の並進運動を検出する並進運動検出部と、
    前記位置と前記姿勢と前記画角とより時刻T0での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、前記位置と前記姿勢と前記画角とにより時刻T1での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、時刻T0での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T1での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T0から時刻T1の間に検出された前記撮像装置の前記並進運動と、により前記被写体の移動速度を演算する速度演算部と、
    前記移動速度を指定する指定部と、
    前記指定部で指定された前記移動速度に基づいて、前記被写体から主要被写体を特定する主要被写体特定部と、を備える撮像装置。
  2. 請求項に記載の撮像装置において、
    前記速度演算部は、前記姿勢および前記並進運動から算出された慣性座標系における前記撮像装置の動きと、前記位置および前記距離から算出された撮像装置座標系における前記被写体の動きと、により前記被写体の移動速度を演算する撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記主要被写体に対して自動焦点調節と自動露出調整と自動ホワイトバランス調整との少なくとも1つを行う撮像装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記姿勢検出部は、三軸の角速度センサと、三軸の加速度センサと、三軸の地磁気センサとの少なくとも一つを有する撮像装置。
  5. 時刻T0と、前記時刻T0と異なる時刻T1とで、被写体の像を撮像した撮像信号が入力される撮像信号入力部と、
    前記撮像信号から撮像画面内における前記被写体の位置を検出する被写体位置検出部と、
    前記被写体の像を撮像した撮像装置の姿勢および並進運動を検出する姿勢並進検出部と、
    前記被写体の像を撮像した際の画角を取得する画角取得部と、
    前記被写体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記位置と前記姿勢と前記画角とより、時刻T0での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、前記位置と前記姿勢と前記画角とにより時刻T1での撮像で実空間上における前記被写体の方向を算出し、時刻T0での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T1での前記被写体の方向及び前記距離と、時刻T0から時刻T1の間に検出された前記撮像装置の前記並進運動と、により前記被写体の移動速度を演算する速度演算部と、
    前記移動速度を指定する指定部と、
    前記指定部で指定された前記移動速度に基づいて、前記被写体から主要被写体を特定する主要被写体特定部と、を備える電子部品。
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