JP6866352B2 - ヘマトコッカスをベースとする植物用組成物及び施用方法 - Google Patents

ヘマトコッカスをベースとする植物用組成物及び施用方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本願は、ヘマトコッカスをベースとする植物用組成物及び施用方法(Haematococcus Based Compositions for Plants and Methods of Application)という表題の2015年8月17日に出願された米国特許仮出願第62/206,138号の利益を主張する。前記特許仮出願の全ての全内容が参照により本明細書に取り込まれる。
未成熟な植物がその種皮を破ると発芽が起こり、通常は続いて土壌からの茎が伸長する。多数の実生に現れる最初の葉は双葉又は子葉と呼ばれており、それらはその後の葉とはあまり似ていないことが多い。程度の差はあるが植物に特有である最初の数枚の本葉が現れてから間もなく子葉が落ちることになる。種子の発芽は、休眠機構の可能性が適切なきっかけによって解除された後に吸水によって引き起こされる複雑な生理的過程である。好適な条件下では胚の急速な拡大成長によって被覆層が突き破られることになり、幼根が現れる。多数の因子が発芽の調節因子として提唱されている。温度及び湿度の調節が発芽に影響を与える一般的な方法である。土壌への栄養の添加もまた、ある特定の植物の発芽を促進することが提案されている。
さらに、商業規模であれ、家庭菜園規模であれ、生産者は栽培シーズンごとに費やした投資に対する高いリターンを確保するために作物の収量と品質を最適化するように絶えず努力している。人口が増え、食料技術市場及び再生可能技術市場に対する生鮮植物原料の需要が増加するにつれ、効率的な農業生産の重要性が高まる。植物の健康状態及び生産量に対する環境の影響により、植物が環境の影響を補い、且つ、生産量を最大化することを可能にする栽培シーズン中の戦略の必要性が生じている。ある特定の植物において収量及び品質を改善するために、土壌への栄養の添加又は茎葉への栄養の施用が提唱されている。有効性は製品の成分又は調製方法に起因する可能性がある。製品の有効性を高めることで必要な製品の量を減らすことができ、且つ、農業生産過程の効率を高めることができる。
本明細書には、植物の出芽及び収量を増やす組成物及び方法が記載される。それらの組成物はヘマトコッカス属の細胞を、限定されないが、全細胞、溶解した細胞、乾燥した細胞、及び油分抽出処理された細胞など、様々な状態で含み得る。前記組成物は、ヘマトコッカスを主要活性成分又は単独活性成分として含むことができ、又は、限定されないが、大型藻類抽出物、微細藻類抽出物、非ヘマトコッカス微細藻類、及び光栄養的、混合栄養的、若しくは従属栄養的に培養された微細藻類全体など、他の活性成分と組み合わせて含むことができる。前記組成物は、液状又は乾燥状(粉体など)の形態であってもよい。前記組成物は、植物に適切な安定化剤の添加、殺菌、及びそれらの組合せによって安定化されていてもよい。前記方法には、限定されないが、土壌施用、葉面施用、種子処理、及び/又は水耕施用など、様々な方法で植物又は種子に前記組成物を施用することが含まれ得る。前記方法は、前記組成物の単回施用又は複数回施用を含むことができ、低濃度のヘマトコッカス細胞を含んでいてもよい。
例えば、本発明のある実施形態は種子からの植物の発芽を増強するための方法に関する。ある非限定的な実施形態では、前記方法には、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になるヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を施用することが含まれ得る。液体組成物は、0.003〜0.080重量%の範囲内の固形物濃度で、植え付けられた種子に対してそのような種子の集団中の種子の発芽を実質的に同一の無処理種子の集団中の種子と比較して増強するために有効な量で施用されてもよい。
ある実施形態では、施用には、植え付けられた種子の直近の土壌を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物は、固形物濃度で0.004〜0.080重量%のヘマトコッカス細胞を含み得る。ある実施形態では、液体組成物は1エーカー当たり50〜150ガロンの範囲内の割合で施用されてもよい。
ある実施形態では、液体組成物は殺菌され得る。ある実施形態では、液体組成物は植物にとって適切な安定化手段をさらに含み得る。ある実施形態では、液体組成物は混合栄養条件で培養されたクロレラ全細胞をさらに含み得る。ある実施形態では、クロレラ細胞は非純粋混合栄養条件で培養され得る。ある実施形態では、液体組成物はオオキリンサイ属(Kappaphycus)の液体抽出物さらに含んでいてもよい。
ある実施形態では、土壌から出芽した植物数は実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して少なくとも30%増加し得る。
本発明のある実施形態は、種子からの植物の発芽を増強する方法に関する。前記方法は、(a)乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で5〜30重量%の範囲内のヘマトコッカス属細胞を含む液体組成物を提供すること、(b)ヘマトコッカス細胞が固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内となるよう前記液体組成物を水で希釈すること、及び(c)植え付けられた種子に対してそのような種子の集団中の種子の発芽を実質的に同一の無処理種子の集団中の種子と比較して増強するために有効な量で前記液体組成物を施用することを含み得る。施用には、植え付けられた種子の直近の土壌を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。
ある実施形態では、施用には、植物の直近の土壌を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物は固形物濃度で0.004〜0.080重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含み得る。ある実施形態では、液体組成物は殺菌され得る。ある実施形態では、液体組成物は植物にとって適切な安定化手段をさらに含み得る。ある実施形態では、液体組成物は混合栄養条件で培養されたクロレラ全細胞をさらに含み得る。ある実施形態では、クロレラ細胞は非無菌混合栄養条件で培養され得る。ある実施形態では、液体組成物はオオキリンサイ属の液体抽出物をさらに含み得る。
本発明のある実施形態は、植物の収量を増加させるための方法に関する。この方法は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で0.001〜0.400重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を植物に対し、実質的に同一の無処理植物の集団と比較してそのような植物の集団における利用度の増大に有効である量で施用することを含み得る。
ある実施形態では、施用には、植物の葉面を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。この場合、ある実施形態では、液体組成物は固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含み、且つ/又は組成物は1エーカー当たり10〜50ガロンの範囲内の割合で施用され得る。ある実施形態では、液体組成物はスプレー施用によって施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は3〜28日毎に、又は4〜10日毎に施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は植物が土壌から出芽してから5〜14日後に初めて施用され得る。
ある実施形態では、施用には、植物の直近の土壌を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。この場合、ある液体組成物は、固形物濃度で0.003〜0.055重量%の範囲内又は0.040〜0.360重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含むことができ、及び/又は液体組成物は、1エーカー当たり50〜150ガロンの範囲内の割合で施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は、少量灌漑システム及び/又は土壌潅注施用によって土壌に施用され得る。
ある実施形態では、液体組成物は、植物にとって適切な安定化手段をさらに含み得る。ある実施形態では、液体組成物は、混合栄養条件で培養されたクロレラ細胞をさらに含み得る。
ある実施形態では、前記方法は、売り物になる植物の重量、売り物になる植物の収量、及び/又は売り物になる果実の重量を増加させることをさらに含み得る。ある実施形態では、利用度が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも80%増大し得る。ある実施形態では、売り物になる植物の重量が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも125%増加し得る。ある実施形態では、売り物になる植物の収量が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも100%増加し得る。ある実施形態では、売り物になる果実の重量が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも50%増加し得る。
ある実施形態では、液体組成物はオオキリンサイ属の液体抽出物をさらに含み得る。ある実施形態では、液体組成物は殺菌される。
ある実施形態は、植物の収量を増加させる方法に関する。ある非限定的な例では、前記方法は、(a)乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で5〜30重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を提供すること、(b)ヘマトコッカス細胞が固形物濃度で0.001〜0.400重量%の範囲内となるよう前記液体組成物を水で希釈すること、及び(c)植物に対してそのような植物の集団中の植物の収量を実質的に同一の無処理植物の集団と比較して増加させるために有効な量で前記液体組成物を施用することを含み得る。
ある実施形態では、液体組成物は、植物の直近の土壌及び/又は植物の葉面に施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は、3〜28日毎に施用される。ある実施形態では、液体組成物は殺菌され得る。ある実施形態では、液体組成物は、混合栄養条件で培養されたクロレラ細胞をさらに含み得る。ある実施形態では、クロレラ細胞は、非純粋混合栄養条件で培養され得る。ある実施形態では、液体組成物は、オオキリンサイの液体抽出物をさらに含み得る。
本発明のある実施形態は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞、及び水を含む組成物に関する。本発明のある実施形態は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で5〜30重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞、及び水を含む組成物に関する。前記組成物は、混合栄養条件で培養されたクロレラ全細胞をさらに含み得る。前記組成物は、オオキリンサイの液体抽出物をさらに含み得る。前記組成物は、殺菌され得る。
ある実施形態は、植物増強方法に関する。前記方法は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる0.1〜20体積%のヘマトコッカス細胞を含む組成物を植物体、実生、又は種子に施用して少なくとも1つの植物の特性を増強することを含み得る。
ある実施形態では、ヘマトコッカス細胞の濃度は1〜5体積%である。ある実施形態では、ヘマトコッカス細胞は、凍結乾燥、スプレー乾燥、ドラム乾燥、交差気流乾燥、太陽光乾燥、薄膜対流オーブン乾燥、真空棚乾燥、パルス燃焼乾燥、フラッシュ乾燥、ファーネス乾燥、ベルトコンベア乾燥、及び/又はリフラクタンスウィンドウ乾燥によって乾燥され得る。
ある実施形態では、前記施用は、植え付けの前に種子を前記組成物で被覆すること、種子、実生、若しくは植物の植え付けの前又は後に、固形栽培媒体に有効量を施用すること、及び/又は種子、実生、若しくは植物の植え付けの前に有効量の前記組成物を適切な固形栽培媒体に混合することであってもよい。ある実施形態では、固形栽培媒体には、土壌、鉢植え用土(potting mix)、堆肥、及び/又は不活性水耕栽培用材料(inert hydroponic material)が含まれ得る。
ある実施形態では、前記植物の特性は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び/又は日焼けであり得る。
ある実施形態は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で0.1〜20体積%の範囲内のヘマトコッカス細胞、及び固形栽培媒体を含む組成物に関する。ある実施形態では、ヘマトコッカス細胞の濃度は、1〜5体積%であり得る。ある実施形態では、前記固形栽培媒体には、土壌、鉢植え用土、堆肥、及び/又は不活性水耕栽培用材料が含まれ得る。
本発明のある実施形態は、組成物を調製する方法に関する。前記方法は、(a)湿潤基準で1〜8%の水分含量までヘマトコッカス細胞を乾燥すること、(b)前記ヘマトコッカス細胞を機械的に溶解すること、(c)乾燥及び溶解した前記ヘマトコッカス細胞から油分を抽出して抽出処理済みバイオマスを形成すること、及び(d)前記抽出処理済みバイオマスを媒体と混合することを含み得る。
ある実施形態では、前記抽出処理済みバイオマスは、前記組成物の0.1〜20体積%又は1〜5体積%を構成し得る。ある実施形態では、前記抽出処理済みバイオマスは、前記組成物の0.003〜0.080重量%又は5〜30重量%を構成し得る。ある実施形態では、前記媒体は水であってもよい。ある実施形態では、前記媒体には、土壌、鉢植え用土、堆肥、及び/又は不活性水耕栽培用材料が含まれ得る。ある実施形態では、前記方法は前記組成物を殺菌することを含み得る。ある実施形態では、前記ヘマトコッカス細胞は、凍結乾燥、スプレー乾燥、ドラム乾燥、交差気流乾燥、太陽光乾燥、薄膜対流オーブン乾燥、真空棚乾燥、パルス燃焼乾燥、フラッシュ乾燥、ファーネス乾燥、ベルトコンベア乾燥、及び/又はリフラクタンスウィンドウ乾燥によって乾燥されてもよい。ある実施形態では、前記乾燥及び溶解したヘマトコッカス細胞に由来する油分は、超臨界二酸化炭素処理によって抽出されてもよい。
本発明のある実施形態は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になるヘマトコッカス細胞が1エーカー当たり50〜500gの割合となる組成物を植物体、実生、又は種子に施用して少なくとも1つの植物の特性を増強することを含む、植物増強方法に関する。ある実施形態では、施用は、植え付け時の畝間施用、及び広域施用であってもよい。
ある微細藻類ベースの処理及び海藻ベースの処理における植物ホルモン含量のグラフを示す図である。
多数の植物が、生体刺激効果をもたらす液体組成物の施用から利益を得ることがある。そのような組成物から利益を得ることができる植物の科の非限定的な例には、ナス科、マメ科(豆科)、イネ科、バラ科、ブドウ科、アブラナ科(十字花科)、パパイア科、アオイ科、ムクロジ科、ウルシ科、ミカン科、クワ科、ヒルガオ科、シソ科、クマツヅラ科、ゴマ科、キク科(菊科)、セリ科(芹科)、ウコギ科、モクセイ科、ツツジ科、マタタビ科、サボテン科、アカザ科、タデ科、ツバキ科、サガリバナ科、アカネ科、ケシ科、マツブサ科、スグリ科、フトモモ科、クルミ科、カバノキ科、ウリ科、キジカクシ科(ユリ科)、ネギ科(ユリ科)、パイナップル科、ショウガ科、バショウ科、ヤシ科、ヤマノイモ科、ニクズク科、バンレイシ科、トウダイグサ科、クスノキ科、コショウ科、及びヤマモガシ科が含まれ得る。
ナス植物科には2500種を超える非常に多くの農業作物、薬用植物、スパイス、及び観賞植物が含まれる。ナス科は、植物界、維管束植物(亜界)、種子植物(上門)、被子植物(門)、双子葉植物(綱)、キク亜綱(亜綱)、及びナス目(目)に分類学的に分類され、限定されないが、ジャガイモ、トマト、ナス、種々のトウガラシ類、タバコ、及びペチュニアがナス科に含まれる。ナス科の植物は、南極大陸を除く全ての大陸で見出すことができるので、世界中の農業において幅広く重要である。
マメ植物科(豆科としても知られる)は18000種を超える3番目に大きな植物の科を構成し、多数の重要な農業植物及び食料植物を含む。マメ科は植物界、維管束植物(亜界)、種子植物(上門)、被子植物(門)、双子葉植物(綱)、バラ亜綱(亜綱)、及びマメ目(目)に分類学的に分類され、限定されないが、ダイズ、インゲンマメ、サヤインゲン、エンドウマメ、ヒヨコマメ、アルファルファ、ラッカセイ、スイートピー、イナゴマメ、及び甘草がマメ科に含まれる。マメ科の植物は大きさ及び種類が様々であってもよく、限定されないが、高木、小型一年草、低木、及びつる植物を含み、且つ、通常はさやを形成する。マメ科の植物は、南極大陸を除く全ての大陸で見出すことができるので、世界中の農業において幅広く重要である。マメ科の植物は、食料の以外にも、天然ガム、染料、及び装飾品を生産するために使用され得る。
イネ植物科は、食料、建築材料、及び燃料加工用原料を供給する。イネ科は、植物界、維管束植物(亜界)、種子植物(上門)、被子植物(門)、単子葉植物(綱)、ツユクサ亜綱(亜綱)、及びカヤツリグサ目(目)に分類学的に分類され、限定されないが、顕花植物、芝草、並びにオオムギ、トウモロコシ、レモングラス、キビ、エンバク、ライムギ、イネ、コムギ、サトウキビ、及びソルガムなどの穀物がイネ科に含まれる。アリゾナで見出される芝草の種類にはハイブリッドバミューダグラス(例えば、328 Tifgrn、419 Tifway、Tif sport)が含まれるが、これらに限定されない。
バラ植物科には、顕花植物、草本、低木、及び高木が含まれる。バラ科は、植物界、維管束植物(亜界)、種子植物(上門)、被子植物(門)、双子葉植物(綱)、バラ亜綱(亜綱)、及びバラ目(目)に分類学的に分類され、限定されないが、アーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、サクランボ、ネクタリン、モモ、プラム、ラズベリー、イチゴ、及びマルメロがバラ科に含まれる。
ブドウ植物科には、顕花植物及びつる植物が含まれる。ブドウ科は、植物界、維管束植物(亜界)、種子植物(上門)、被子植物(門)、双子葉植物(綱)、バラ亜綱(亜綱)、及びブドウ目(目)に分類学的に分類され、ブドウ科には、限定されないが、ブドウが含まれる。
植物が出芽して成熟して苗立ちする成長の初期段階が、植物の果実の生産において特に重要である。したがって、植物の発芽、出芽、及び成熟を直接的に改善するため、又は種子若しくは実生の周りの土壌微生物群を間接的に増強するために、種子、実生、又は植物を処理する方法は、売り物になる生産につながる植物栽培を開始する上で重要である。出芽を評価するために通常使用される基準は胚軸段階への到達度であり、その段階では茎が視認可能なほどに土壌から突き出る。成熟を評価するために通常使用される基準は子葉段階への到達度であり、その段階では出芽した茎上に視認可能なほどに2枚の葉が形成される。
果実の収量及び品質もまた植物の果実の生産において重要であり、それらは果実の数、重量、色、硬さ、成熟度、水分、虫食いの程度、病害又は腐敗の程度、及び日焼けの程度として定量化され得る。したがって、果実の確実な生産を可能にするために、植物の特性を直接的に改善するため、又は光合成能力並びに植物の葉、根、及び苗条の健康のために植物のクロロフィルレベルを間接的に増強するために植物を処理する方法は、売り物になる生産の効率を増大する上で重要である。売り物になる及び売り物にならないという呼び方は、植物と果実の両方に適用可能であり、且つ、限定されないが、生鮮市場製品及び組成物中の成分として含ませるための加工など、製品の使用目的に基づいて異なるように定義され得る。売り物になるかどうかの決定は、限定されないが、色、虫害、尻腐れ、軟性、及び日焼けなどの品質を評価することがある。総生産量という用語は、売り物になる植物及び果実と売り物にならない植物及び果実の両方を包含する場合がある。売り物にならない植物又は果実に対する売り物になる植物又は果実の比率は利用度と呼ばれ、パーセンテージで表されることがある。利用度は売り物になる植物又は果実の生産の成功を示すので、利用度をその農業生産過程の効率の指標として使用することができ、その指標から生産者に対する最大の投資収益が得られることになるが、総生産量からはそのような指標はもたらされない。
植物の出芽、成熟、及び収量のそのような改善を達成するため、発明者らは、乾燥形態又は溶液形態の低濃度の微細藻類をベースとした組成物でそのような種子及び植物、並びに土壌を処理する方法を開発した。ある実施形態では、その微細藻類はヘマトコッカス属の種を含む。ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)は、混合栄養条件下及び光栄養条件下で培養され得る。混合栄養条件でのヘマトコッカスの培養は、微量金属及び栄養素(例えば、窒素、リン)を含む水性培地中の細胞に、光及び有機炭素(例えば、酢酸、酢酸塩、グルコース)を供給することを含む。光栄養条件でのヘマトコッカスの培養は、微量金属及び栄養素(例えば、窒素、リン)を含む水性培地中の細胞に、光及び無機炭素(例えば、二酸化炭素)を供給することを含む。ヘマトコッカス細胞は、培養期間中に、細胞分裂が起こり、クロロフィルが主要な色素である運動期、細胞の大きさが増加する非運動期、及びアスタキサンチンが蓄積される非運動期など、複数の段階を経ることがある。異なる培養段階には、増殖運動期中の完全栄養培地、及び非運動アスタキサンチン蓄積期中の栄養欠損培地など、異なる培地が含まれ得る。
ある実施形態では、培養物からヘマトコッカス細胞を回収し、種子及び植物に施用するための液体組成物中で全細胞として使用することができる。一方で他の実施形態では、回収されたヘマトコッカス細胞を下流処理し、それにより生じたバイオマス又は抽出物を、植物、土壌、又はそれらの組合せに施用するための乾燥組成物(例えば、粉末、ペレット)又は液体組成物(例えば、懸濁液、溶液)中で使用することができる。下流処理の非限定的な例は、細胞の乾燥、細胞の溶解、及び回収された細胞を溶媒抽出処理又は超臨界二酸化炭素抽出処理してアスタキサンチン含有オレオレジンを単離することを含む。ある実施形態では、植物、土壌、又はそれらの組合せに施用するための液体組成物中で、オレオレジン抽出処理から残存する抽出処理済み(すなわち、残留)バイオマスを単独で、又は他の微細藻類又は抽出物と組み合わせて使用することができる。ヘマトコッカスを抽出処理することで、生じるバイオマスは、天然の完全な状態から、細胞がかなりの量の天然成分を失った溶解状態へと変形され、それにより自然界で見られるものから抽出処理済みヘマトコッカスバイオマスが区別される。
ドラム乾燥され、機械的に溶解され、且つ、超臨界二酸化炭素抽出処理されたヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスを植物ホルモン含量について分析し、市販の海藻抽出物製品(Acadian Seaplants社、カナダ、ノバスコシア州)、及び10%の混合栄養クロレラ固形物を含む市販の製品であるPhycoTerra(Heliae Development社、アリゾナ州、ギルバート)と比較した。この比較を図1に示す。比較により、抽出処理済みヘマトコッカスバイオマスが市販製品よりも多い量のABA代謝産物及びABA代謝産物を有していたことが示される。抽出処理済みヘマトコッカス中のサイトカイニンの量はPhycoTerra製品と同等であり、且つ、Acadian製品よりも多かった。抽出処理済みヘマトコッカスバイオマス中のオーキシン(IAA)及びサリチル酸塩の量はAcadian製品と同等であり、且つ、PhycoTerra製品よりも多かった。
ケルン大学藻類培養コレクション(CCAC)のNCBI 18S rDNA基準データベース内にあるPhycoTerra製品に見られるクロレラ株のDNA配列の分析により、複数の公知のクロレラ株及びミクラクチニウム(Micractinium)株とかなりの類似性(すなわち、95%を超える類似性)が示された。微細藻類についての多くの分類学上の分類ツリーにおいてクロレラとミクラクチニウムが近縁であるように見え、株及び種が時折、再分類され得ることが当業者により理解されるだろう。したがって、本明細書を通したクロレラの基準について、基準PhycoTerraクロレラ株に類似の特性を有する近縁の分類学的分類における微細藻類株が当然に類似の結果を生じると予測されることが理解される。
ドラム乾燥され、機械的に溶解され、且つ、超臨界二酸化炭素抽出処理されたヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスの複数の試料を多量栄養素レベル及び微量栄養素レベルについても分析した。分析の結果を表1に示す。
Figure 0006866352
ある実施形態では、ヘマトコッカスが本組成物中の主要な微細藻類種であってもよい。ある実施形態では、前記組成物の微細藻類集団は、実質的に抽出処理済みのヘマトコッカスバイオマスを含んでいてもよい。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも99%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも95%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも90%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも80%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも70%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも60%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも50%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも40%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも30%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも20%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも10%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも5%を構成する。ある実施形態では、ヘマトコッカスは前記組成物の微細藻類集団の少なくとも1%を構成する。ある実施形態では、前記組成物はヘマトコッカス以外には、検出可能な量の他の何れの微細藻類も含まない。
ある実施形態では、ヘマトコッカス細胞は他の植物、微細藻類、大型藻類、海藻、及びケルプの抽出物と混合されてもよい。抽出処理されて、微細藻類細胞と混合され得る海藻/大型藻類の非限定的な例には、オオキリンサイ属(Kappaphycus)、アスコフィルム属(Ascophyllum)、マクロシスチス属(Macrocystis)、ヒバマタ属(Fucus)、コンブ属(Laminaria)、ホンダワラ属(Sargassum)、ラッパモク属(Turbinaria)、及びダービリア属(Durvilea)の種が含まれ得る。他の実施形態では、抽出物には、限定されないが、オオキリンサイ属の種からの液体抽出物が含まれ得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の50体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の40体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の30体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の20体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の10体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の5体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の4体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の3体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の2体積%以下を構成し得る。ある実施形態では、抽出物は前記組成物の1体積%以下を構成し得る。
ある実施形態では、ヘマトコッカス細胞は、限定されないが、クロレラなどの他の種類の微細藻類と混合して、植物又は土壌に施用された場合に有益である組成物としてもよい。本発明の組成物及び方法において使用され得る微細藻類の非限定的な例としては、アクナンテス・オリエンタリス(Achnanthes orientalis)、アイノゴノメ属の種(Agmenellum spp.)、アンフィプローラ・ヒアリン(Amphiprora hyaline)、アンフォラ・コフェイフォルミス(Amphora coffeiformis)、アンフォラ・コフェイフォルミス変種リネア(Amphora coffeiformis var. linea)、アンフォラ・コフェイフォルミス変種プンクタータ(Amphora coffeiformis var. punctata)、アンフォラ・コフェイフォルミス変種タイロリ(Amphora coffeiformis var. taylori)、アンフォラ・コフェイフォルミス変種テヌイス(Amphora coffeiformis var. tenuis)、アンフォラ・デリカティッシマ(Amphora delicatissima)、アンフォラ・デリカティッシマ変種キャピタタ(Amphora delicatissima var. capitata)、アンフォラ属の種(Amphora sp.)、アナベナ属(Anabaena)、アンキストロデスムス属(Ankistrodesmus)、アンキストロデスムス・ファルカタス(Ankistrodesmus falcatus)、ボエケロビア・ホオグランディ(Boekelovia hooglandii)、ボロディネラ属の種(Borodinella sp.)、ボトリオコッカス・ブラウニイ(Botryococcus braunii)、ボトリオコッカス・スデティクス(Botryococcus sudeticus)、ブラクテアコッカス・マイナー(Bracteococcus minor)、ブラクテアコッカス・メディオヌクレタス(Bracteococcus medionucleatus)、カルテリア属(Carteria)、キートケロス・グラシリス(Chaetoceros gracilis)、キートケロス・ムエレリ(Chaetoceros muelleri)、キートケロス・ムエレリ変種サブサルスム(Chaetoceros muelleri var. subsalsum)、キートケロス属の種(Chaetoceros sp.)、クラミドモナス・ペリグラニュラータ(Chlamydomas perigranulata)、クロレラ・アニトラータ(Chlorella anitrata)、クロレラ・アンタークティカ(Chlorella antarctica)、クロレラ・アウレオビリディス(Chlorella aureoviridis)、クロレラ・カンジダ(Chlorella Candida)、クロレラ・カプスレート(Chlorella capsulate)、クロレラ・デシカート(Chlorella desiccate)、クロレラ・エリプソイディア(Chlorella ellipsoidea)、クロレラ・エメルソニイ(Chlorella emersonii)、クロレラ・フスカ(Chlorella fusca)、クロレラ・フスカ変種バクオレート(Chlorella fusca var. vacuolate)、クロレラ・グルコトロファ(Chlorella glucotropha)、クロレラ・インフシオナム(Chlorella infusionum)、クロレラ・インフシオナム変種アクトフィラ(Chlorella infusionum var. actophila)、クロレラ・インフシオナム変種オーセノフィラ(Chlorella infusionum var. auxenophila)、クロレラ・ケッセレリ(Chlorella kessleri)、クロレラ・ロボフォラ(Chlorella lobophora)、クロレラ・ルテオビリディス(Chlorella luteoviridis)、クロレラ・ルテオビリディス変種アウレオビリディス(Chlorella luteoviridis var. aureoviridis)、クロレラ・ルテオビリディス変種ルテセンス(Chlorella luteoviridis var. lutescens)、クロレラ・ミニアータ(Chlorella miniata)、クロレラ・ミヌチシマ(Chlorella minutissima)、クロレラ・ムタビリス(Chlorella mutabilis)、クロレラ・ノクタルナ(Chlorella nocturna)、クロレラ・オバリス(Chlorella ovalis)、クロレラ・パルバ(Chlorella parva)、クロレラ・フォトフィラ(Chlorella photophila)、クロレラ・プリングスヘイミイ(Chlorella pringsheimii)、クロレラ・プロトセコイデス(Chlorella protothecoides)、クロレラ・プロトセコイデス変種アシディコラ(Chlorella protothecoides var. acidicola)、クロレラ・レグラリス(Chlorella regularis)、クロレラ・レグラリス変種ミニマ(Chlorella regularis var. minima)、クロレラ・レグラリス変種ウンブリカータ(Chlorella regularis var. umbricata)、クロレラ・レイシグリイ(Chlorella reisiglii)、クロレラ・サッカロフィラ(Chlorella saccharophila)、クロレラ・サッカロフィラ変種エリプソイデア(Chlorella saccharophila var. ellipsoidea)、クロレラ・サリナ(Chlorella salina)、クロレラ・シンプレックス(Chlorella simplex)、クロレラ・ソロキニアーナ(Chlorella sorokiniana)、クロレラ属の種(Chlorella sp.)、クロレラ・スファエリカ(Chlorella sphaerica)、クロレラ・スティグマトフォラ(Chlorella stigmatophora)、クロレラ・ヴァンニエリイ(Chlorella vanniellii)、クロレラ・ブルガリス(Chlorella vulgaris)、クロレラ・ブルガリス品種テルティア(Chlorella vulgaris fo. tertia)、クロレラ・ブルガリス変種オートトロフィカ(Chlorella vulgaris var. autotrophica)、クロレラ・ブルガリス変種ビリディス(Chlorella vulgaris var. viridis)、クロレラ・ブルガリス変種ブルガリス(Chlorella vulgaris var. vulgaris)、クロレラ・ブルガリス変種ブルガリス品種テルティア(Chlorella vulgaris var. vulgaris fo. tertia)、クロレラ・ブルガリス変種ブルガリス品種ビリディス(Chlorella vulgaris var. vulgaris fo. viridis)、クロレラ・キサンセラ(Chlorella xanthella)、クロレラ・ゾフィンギエンシス(Chlorella zofingiensis)、クロレラ・トレボウキシオイデス(Chlorella trebouxioides)、クロレラ・ブルガリス(Chlorella vulgaris)、クロロコッカム・インフシオナム(Chlorococcum infusionum)、クロロコッカム属の種(Chlorococcum sp.)、クロロゴニウム属(Chlorogonium)、クロオモナス属の種(Chroomonas sp.)、クリソスファエラ属の種(Chrysosphaera sp.)、クリコスファエラ属の種(Cricosphaera sp.)、クリプテコディニウム・コーニイ(Crypthecodinium cohnii)、クリプトモナス属の種(Cryptomonas sp.)、キクロテラ・クリプティカ(Cyclotella cryptica)、キクロテラ・メネグヒニアナ(Cyclotella meneghiniana)、キクロテラ属の種(Cyclotella sp.)、ドナリエラ属の種(Dunaliella sp.)、ドナリエラ・バーダウィル(Dunaliella bardawil)、ドナリエラ・ビオクラータ(Dunaliella bioculata)、ドナリエラ・グラニュラート(Dunaliella granulate)、ドナリエラ・マリタイム(Dunaliella maritime)、ドナリエラ・ミヌタ(Dunaliella minuta)、ドナリエラ・パルバ(Dunaliella parva)、ドナリエラ・ペイルセイ(Dunaliella peircei)、ドナリエラ・プリモレクタ(Dunaliella primolecta)、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)、ドナリエラ・テリコラ(Dunaliella terricola)、ドナリエラ・テルチオレクタ(Dunaliella tertiolecta)、ドナリエラ・ビリディス(Eremosphaera viridis)、ドナリエラ・テルチオレクタ(Dunaliella tertiolecta)、エレモスファエラ・ビリディス(Eremosphaera viridis)、エレモスファエラ属の種(Eremosphaera sp.)、エリプソイドン属の種(Ellipsoidon sp.)、ユーグレナ属の種(Euglena spp.)、フランケイア属の種(Franceia sp.)、フラギラリア・クロトネンシス(Fragilaria crotonensis)、フラギラリア属の種(Fragilaria sp.)、グレオカプサ属の種(Gleocapsa sp.)、グロエオサムニオン属の種(Gloeothamnion sp.)、ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)、ヒメノモナス属の種(Hymenomonas sp.)、イソクリシス・オフ・ガルバナ(Isochrysis off galbana)、イソクリシス・ガルバナ(Isochrysis galbana)、レポキンクリス属(Lepocinclis)、ミクラクチニウム属(Micractinium)、モノラフィディウム・ミヌツム(Monoraphidium minutum)、モノラフィディウム属の種(Monoraphidium sp.)、ナンノクロリス属の種(Nannochloris sp.)、ナンノクロロプシス・サリナ(Nannochloropsis salina)、ナンノクロロプシス属の種(Nannochloropsis sp.)、ナビクラ・アクセプタータ(Navicula acceptata)、ナビクラ・ビスカンテラエ(Navicula biskanterae)、ナビクラ・シュードテネロイデス(Navicula pseudotenelloides)、ナビクラ・ペリキュロサ(Navicula pelliculosa)、ナビクラ・サプロフィラ(Navicula saprophila)、ナビクラ属の種(Navicula sp.)、ネフロクロリス属の種(Nephrochloris sp.)、ネフロセルミス属の種(Nephroselmis sp.)、ニッチア・コムニス(Nitschia communis)、ニッチア・アレクサンドリナ(Nitzschia alexandrina)、ニッチア・クロステリウム(Nitzschia closterium)、ニッチア・コムニス(Nitzschia communis)、ニッチア・ディシパータ(Nitzschia dissipata)、ニッチア・フルスツルム(Nitzschia frustulum)、ニッチア・ハンチアーナ(Nitzschia hantzschiana)、ニッチア・インコンスピクア(Nitzschia inconspicua)、ニッチア・インテルメディア(Nitzschia intermedia)、ニッチア・ミクロセファラ(Nitzschia microcephala)、ニッチア・プシラ(Nitzschia pusilla)、ニッチア・プシラ・エッリプティカ(Nitzschia pusilla elliptica)、ニッチア・プシラ・モノエンシス(Nitzschia pusilla monoensis)、ニッチア・クアドラングラー(Nitzschia quadrangular)、ニッチア属の種(Nitzschia sp.)、オクロモナス属の種(Ochromonas sp.)、オオキスティス・パルバ(Oocystis parva)、オオキスティス・プシラ(Oocystis pusilla)、オオキスティス属の種(Oocystis sp.)、オシラトリア・リムネチカ(Oscillatoria limnetica)、オシラトリア属の種(Oscillatoria sp.)、オシラトリア・サブブレビス(Oscillatoria subbrevis)、パラクロレラ・ケスレリ(Parachlorella kessleri)、パスケリア・アシドフィラ(Pascheria acidophila)、パブロバ属の種(Pavlova sp.)、フェオダクチラム・トリコムタム(Phaeodactylum tricomutum)、ファグス属(Phagus)、フォルミジウム属(Phormidium)、プラチモナス属の種(Platymonas sp.)、プレウロクリシス・コメラエ(Pleurochrysis comerae)、プレウロクリシス・デンタテ(Pleurochrysis dentate)、プレウロクリシス属の種(Pleurochrysis sp.)、プロトテカ・ウィッカーハミイ(Prototheca wickerhamii)、プロトテカ・スタグノラ(Prototheca stagnora)、プロトテカ・ポルトリセンシス(Prototheca portoricensis)、プロトテカ・モリフォルミス(Prototheca moriformis)、プロトテカ・ゾフリ(Prototheca zopfri)、シュードクロレラ・アクアティカ(Pseudochlorella aquatica)、ピラミモナス属の種(Pyramimonas sp.)、ピロボトリス属(Pyrobotrys)、ロドコッカス・オパカス(Rhodococcus opacus)、カルシノイド・クリソフィテ(Carcinoid chrysophyte)、セネデスムス・アルマツス(Scenedesmus armatus)、シゾキトリウム属(Schizochytrium)、スピロギラ属(Spirogyra)、スピルリナ・プラテンシス(Spirulina platensis)、スチココッカス属の種(Stichococcus sp.)、シネココッカス属の種(Synechococcus sp.)、シネコシスティス属(Synechocystisf)、タゲテス・エレクタ(Tagetes erecta)、タゲテス・パツラ(Tagetes patula)、テトラエドロン属(Tetraedron)、テトラセルミス属の種(Tetraselmis sp.)、テトラセルミス・スエシカ(Tetraselmis suecica)、タラシオシラ・ウェイスフロギイ(Thalassiosira weissflogii)、及びヴィリディエラ・フリデリシアナ(Viridiella fridericiana)が挙げられる。
ある実施形態では、非ヘマトコッカスタイプの微細藻類は植物に施用するための前記組成物中の微細藻類種の1〜99%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも99%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも95%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも90%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも80%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも70%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも60%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも50%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも40%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも30%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも20%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも10%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも5%を構成し得る。ある実施形態では、非ヘマトコッカス微細藻類は前記組成物の微細藻類集団の少なくとも1%を構成し得る。
ある実施形態では、水及び微量栄養素(例えば、BG−11レシピ(テキサス州オースチンのテキサス大学オースチン校のUTEX藻類培養コレクションから入手可能)に見られる硝酸塩、リン酸塩、ビタミン類、金属)から主に構成される培地、光合成のためのエネルギー源としての光、エネルギー源と炭素源の両方としての有機炭素(例えば、酢酸塩、酢酸)を含む混合栄養条件でクロレラ属の種を培養してもよい。ある実施形態では、培地はBG−11培地、又は(例えば、培地に追加の成分を添加、及び/又は培地の1又は複数の要素を未改変のBG−11培地に対して5%、10%、15%、20%、25%、33%、50%、又はそれ以上に増やした)BG−11培地に由来する培地を含み得る。ある実施形態では、限定されないが、細菌などの混入生物が存在する非純粋混合栄養条件でクロレラを培養してもよい。非純粋混合栄養条件でそのような微細藻類を培養する方法は、参照により本明細書に取り込まれる国際公開2014/074769(A2)号パンフレット(Ganuzaら)内に見出され得る。
有機炭素供給物(例えば、酢酸、酢酸塩)、酸素レベル、pH、及び光などのクロレラ培養過程の特徴を人工的に制御することにより、その培養過程は自然界でクロレラが経る培養過程とは異なる。培養過程の様々な特徴を制御することに加え、クロレラの非純粋混合栄養培養中に汚染混入制御方法を介して人間の操作又は自動化システムによる介入が生じて、クロレラが混入生物(例えば、真菌、細菌)によって侵略及び打ち負かされることが防止される。微細藻類培養物のための汚染混入制御方法は当技術分野において知られており、且つ、非純粋混合栄養微細藻類培養物のためのそのような適切な汚染混入制御方法は、参照により本明細書に取り込まれる国際公開2014/074769(A2)号パンフレット(Ganuzaら)内に開示されている。微細藻類培養過程に介入することにより、混入生物集団の増殖及び微細藻類細胞に対する影響(例えば、溶解、感染、死、凝集)を抑制することで混入微生物の影響を軽減することができる。したがって、培養過程の特徴の人工的制御、及び汚染混入制御方法による培養過程の介入を通し、全体として生産され、且つ、本記載の発明の組成物中で使用されるクロレラ培養物は、自然界で起こるクロレラ培養過程の結果生じる培養物とは異なる。
混合栄養培養過程の間にクロレラ培養物は細胞破片及びクロレラ細胞から培地中に分泌された化合物を含む場合もある。クロレラ混合栄養培養過程の生産物は、その混合栄養培養過程に由来する混合栄養クロレラ全細胞及び付随する培地には見られない他の活性成分、例えば、限定されないが、非クロレラ微細藻類細胞、微細藻類抽出物、大型藻類、大型藻類抽出物、液体肥料、顆粒状肥料、金属錯体(例えば、カルシウム、ナトリウム、亜鉛、マンガン、コバルト、ケイ素)、真菌、細菌、線虫、原生動物、発酵残渣固形物、化学物質(例えば、エタノールアミン、ホウ砂、ホウ酸)、フミン酸、窒素及び窒素誘導体、リン鉱石、農薬、除草剤、殺虫剤、酵素、植物繊維(例えば、ココナッツ線維)などを組成物に別個に添加又は補給せずに、収量と品質を改善するために植物に施用される組成物のための活性成分を提供する。
ある実施形態では、混合栄養クロレラは予め凍結され、液体組成物中に含める前に融解されてもよい。ある実施形態では、混合栄養クロレラは予備的な凍結処理又は融解処理を受けなくてもよい。ある実施形態では、混合栄養クロレラ全細胞は乾燥処理を受けなくてもよい。前記組成物の混合栄養クロレラの細胞壁は溶解又は破壊されておらず、混合栄養クロレラ細胞は抽出処理又は細胞粉砕処理を受けなくてもよい。混合栄養クロレラ全細胞は、培養過程の付随的構成成分(例えば、微量栄養素、残留有機炭素、細菌、細胞破片、細胞分泌物)から混合栄養クロレラ全細胞を単離するための精製処理を受けず、したがってクロレラ全細胞、培地、細胞分泌物、細胞破片、細菌、残留有機炭素、及び微量栄養素を含む、混合栄養クロレラ培養過程からの全生産物が植物に施用するための液体組成物中で使用される。ある実施形態では、混合栄養クロレラ全細胞と培養過程の付随的構成成分が前記組成物中に濃縮される。ある実施形態では、混合栄養クロレラ全細胞と培養過程の付随的構成成分が低濃度になるように前記組成物中に希釈される。前記組成物の混合栄養クロレラ全細胞は化石化していない。ある実施形態では、混合栄養クロレラ全細胞は、土壌施用又は葉面施用において前記組成物を使用した方法の後は、継続的に増殖するように前記組成物中で生きた状態で維持されてはいない。ある実施形態では、混合栄養クロレラをベースとする組成物は組成物が調製された後は生物学的に不活性であってもよい。ある実施形態では、混合栄養クロレラをベースとする組成物は組成物が調製された後は実質的に生物学的に不活性であってもよい。ある実施形態では、混合栄養クロレラをベースとする組成物は、調製された組成物が空気に曝された後に生物活性を増大してもよい。
ある実施形態では、液体組成物は、混合栄養クロレラ全細胞に加えて前記組成物の固形物率に寄与する低濃度の細菌を含んでいてもよい。非純粋混合栄養条件で見出される細菌の例は、参照により本明細書に取り込まれる国際公開2014/074769(A2)号パンフレット(Ganuzaら)内に見出され得る。生細菌数は、プレートカウント、3M(ミネソタ州、セントポール)から入手可能なPetrifilmを使用するプレートカウント、分光光度測定(濁度測定)、既知の標準品との濁度の視覚的比較、顕微鏡下での細胞数の直接計数、細胞量の決定、及び細胞活性の測定などの当技術分野において知られている方法を用いて決定してもよい。非純粋混合栄養微細藻類培養物中の生細菌数は10〜10CFU/mLまでの範囲であってもよく、微細藻類の培養時に行われる汚染混入制御手段に依存することがある。前記組成物中の細菌のレベルは、所定の体積中の好気性コロニー形成単位(CFU)を定量する好気性生菌数によって決定され得る。ある実施形態では、前記組成物は40,000〜400,000CFU/mLの好気性生菌数を含む。ある実施形態では、前記組成物は40,000〜100,000CFU/mLの好気性生菌数を含む。ある実施形態では、前記組成物は100,000〜200,000CFU/mLの好気性生菌数を含む。ある実施形態では、前記組成物は200,000〜300,000CFU/mLの好気性生菌数を含む。ある実施形態では、前記組成物は300,000〜400,000CFU/mLの好気性生菌数を含む。
ある実施形態では、微細藻類ベースの組成物に窒素、リン、又はカリウムなどの補助栄養素を添加して前記組成物内のレベルを全組成の少なくとも1%まで上昇させることができる(すなわち、N、P、又はKを添加して、少なくとも1−0−0、0−1−0、0−0−1、又はこれらの組合せでレベルを上昇させる)。ある実施形態では、微細藻類組成物に、限定されないが、カルシウム、マグネシウム、ケイ素、イオウ、鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデン、塩素、ナトリウム、アルミニウム、バナジウム、ニッケル、セリウム、ジスプロシウム、エルビウム、ユウロピウム、ガドリニウム、ホルミウム、ランタン、ルテチウム、ネオジム、プラセオジム、プロメチウム、サマリウム、スカンジウム、テルビウム、ツリウム、イッテルビウム、及びイットリウムなどの栄養素を添加してもよい。ある実施形態では、添加された栄養素は微細藻類によって取り込まれないか、キレートされないか、又は吸収されない。ある実施形態では、補助栄養素の濃度は前記組成物100gにつき1〜50gを含み得る。
殺菌処理における加熱と冷却により微細藻類を含む液体組成物を安定化してもよい。実施例において示されるように、発明者らはヘマトコッカスベースの組成物の活性成分が、殺菌処理の加熱及び冷却後にナス科植物に施用された場合に、植物の発芽、出芽、成熟、及び収量を改善したという点で有効性を維持したことを見出した。他の実施形態では、ヘマトコッカス細胞の全細胞又は処理(例えば、乾燥、溶解、抽出)済み細胞を含む液体組成物は殺菌によって安定化される必要はない。例えば、乾燥、溶解、及び抽出などにより処理されたヘマトコッカス又は細胞の光栄養培養物は、殺菌処理の加熱及び冷却を受けなくても液体組成物が安定なままでいられるほど低レベルの細菌を含んでもよい。
ある実施形態では、前記組成物は50〜70℃の範囲内の温度まで加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は55〜65℃の範囲内の温度まで加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は58〜62℃の範囲内の温度まで加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は50〜60℃の範囲内の温度まで加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は60〜70℃の範囲内の温度まで加熱されてもよい。
ある実施形態では、前記組成物は90〜150分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は110〜130分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は90〜100分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は100〜110分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は110〜120分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は120〜130分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は130〜140分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は140〜150分の範囲内の時間にわたって加熱されてもよい。
液体組成物を高温まで加熱する、又は高温にする工程が完了した後に組成物を作業するのに安全な温度まで任意の速度で冷却してもよい。ある非限定的な実施形態では、前記組成物は35〜45℃の範囲内の温度まで冷却されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は36〜44℃の範囲内の温度まで冷却されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は37〜43℃の範囲内の温度まで冷却されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は38〜42℃の範囲内の温度まで冷却されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は39〜41℃の範囲内の温度まで冷却されてもよい。他の実施形態では、殺菌処理は包装も含む連続生産過程の一部であってもよく、したがって液体組成物は、冷却工程行わずに、加熱又は高温ステージの後にそのまま包装(例えば、瓶詰め)されてもよい。
ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で5〜30重量%の微細藻類細胞(すなわち、100mLの前記液体組成物当たり5〜30gの微細藻類細胞)を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で5〜20重量%の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で5〜15重量%の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で5〜10重量%の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で10〜20重量%の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で10〜20重量%の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で20〜30重量%の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物の低濃度施用のために微細藻類細胞の固形物重量パーセント濃度を施用前にさらに薄めてもよい。
ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で1重量%未満の微細藻類細胞(すなわち、100mLの前記液体組成物当たり1g未満の微細藻類細胞)を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.9重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.8重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.7重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.6重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.5重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.4重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.3重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.2重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は固形物濃度で0.1重量%未満の微細藻類細胞を含んでいてもよい。ある実施形態では、発芽、出芽、又は成熟の増強のための液体組成物の施用における有効量は、固形物濃度で0.002642〜0.079252%の範囲内(すなわち、約0.003%〜約0.080%、又は約0.003g/100mL〜約0.080g/100mL)の微細藻類細胞を含んでいてもよく、それは元の固形物割合が5〜30%の範囲内にある微細藻類細胞を含む溶液を1ガロン当たり2〜10mLに希釈した濃度に等しい。
ある実施形態では、植物の発芽、出芽、成熟、品質、及び収量の改善に関しては活性を持たないが、代わりに組成物の安定化に役立つ安定化手段を加えて、不要な微生物(例えば、酵母、カビ)の増殖を防止し、且つ、貯蔵期間を延長してもよい。そのような不活性であるが安定化する手段は、限定されないが、リン酸などの酸、及び、限定されないが、ソルビン酸カリウムなどの酵母及びカビ抑制剤を含み得る。ある実施形態では、それらの安定化手段は植物にとって適切であり、植物の成長又は健康を抑制することがない。あるいは、それらの安定化手段は、限定されないが、窒素レベル、リンレベル、又はカリウムレベルなど、液体組成物の栄養特性に寄与することがある。
ある実施形態では、前記組成物は0.3%未満のリン酸を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.01〜0.3%のリン酸を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.05〜0.25%のリン酸を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.01〜0.1%のリン酸を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.1〜0.2%のリン酸を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.2〜0.3%のリン酸を含んでいてもよい。
ある実施形態では、前記組成物は0.5%未満のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.01〜0.5%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.05〜0.4%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.01〜0.1%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.1〜0.2%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.2〜0.3%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.3〜0.4%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は0.4〜0.5%のソルビン酸カリウムを含んでいてもよい。
ある実施形態では、前記組成物は液体であり、実質的に水から構成される。ある実施形態では、前記組成物は70〜95%の水を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は85〜95%の水を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は70〜75%の水を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は75〜80%の水を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は80〜85%の水を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は85〜90%の水を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記組成物は90〜95%の水を含んでいてもよい。前記組成物の液体としての性質と高水分含量により、限定されないが、灌漑システムを介した注水、地上点滴灌漑システムを介した注水、埋設点滴灌漑システムを介した注水、センターピボット灌漑システムを介した注水、噴霧器、スプリンクラー、及びじょうろなどの様々な方法での前記組成物の施用が容易になる。
ある実施形態では、液体組成物は製剤後すぐに使用されてもよく、後で使用するために容器に入れて貯蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は直射日光を避けて貯蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は冷蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は1〜10℃で貯蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は1〜3℃で貯蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は3〜5℃で貯蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は5〜8℃で貯蔵されてもよい。ある実施形態では、前記組成物は8〜10℃で貯蔵されてもよい。
ある実施形態では、液体組成物は、実質的に同一の無処理種子又は無処理植物の集団と比較して植物の特性を増強するために有効な量で種子又は植物に施用され得る。そのような特性の増強には、種子発芽の促進、実生出芽の促進、実生出芽の改善、葉形成の改善、葉形成の促進、植物成熟の改善、植物成熟の促進、植物の収量の増加、植物成長の向上、植物品質の向上、植物健康状態の向上、果実収量の増加、果実成長の向上、及び果実品質の向上が含まれ得る。そのような特性の増強の非限定的な例には、胚軸段階への到達の促進、土壌からの茎の突出の促進、子葉段階への到達の促進、葉形成の促進、売り物になる植物の重量の増加、売り物になる植物の収量の増加、売り物になる果実の重量の増加、生産植物総重量の増加、生産果実総重量の増加、利用度(売り物にならない果実に対する売り物になる果実の比率に基づく農業生産過程の効率の指標)の上昇、クロロフィル含量(植物健康状態の指標)の増加、植物重量(植物健康状態の指標)の増加、根重量(植物健康状態の指標)の増加、及び苗条重量(植物健康状態の指標)の増加が含まれ得る。このような特性の増強は植物において個別に、又は複数の特性の増強の組合せとして生じ得る。
ある実施形態では、培養容器から微細藻類を回収した後に、微細藻類を乾燥又は脱水して乾燥(すなわち、水分含量が低下した)微細藻類細胞の組成物を形成してもよい。微細藻類細胞は、フリーズドライ(又は凍結乾燥)、ドラム(又はロータリー)乾燥、スプレー乾燥、交差気流乾燥、太陽光乾燥、真空棚乾燥、パルス燃焼乾燥、フラッシュ乾燥、ファーネス乾燥、ベルトコンベア乾燥、及びリフラクタンスウィンドウ乾燥からなる群より選択される少なくとも1つの方法によって乾燥されてもよい。ある実施形態では、微細藻類細胞は、複数の乾燥方法を連続して含む処理など、2つ以上の方法の組合せによって乾燥されてもよい。微細藻類の乾燥処理により水分の割合が(湿潤基準で)約1〜15%の範囲内まで低下し、且つ、微細藻類の湿潤培養物よりも均一であり、且つ、安定した、ケーク、フレーク、又はパウダーが生じ得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は完全であってもよい。ある実施形態では乾燥微細藻類細胞は溶解又は破壊されてもよい。ある実施形態では、微細藻類細胞は、乾燥前、又は乾燥後に、機械的手段、電気的手段、音響的手段、又は化学的手段によって溶解又は破壊されてもよい。ある実施形態では、微細藻類細胞の乾燥により、化学的安定化剤を減らして、又は除去して、許容可能な製品貯蔵安定性が達成される。前記組成物は、限定されないが、バッグ、バケツ、ジャッグ、トートバッグ、又はボトルなどのあらゆる適切な容器に入れて貯蔵され得る。
ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で1〜15%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で1〜2%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で2〜3%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で3〜5%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で5〜7%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で7〜10%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で10〜12%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で12〜15%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で1〜8%の水分含量を有し得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類細胞は湿潤基準で8〜15%の水分含量を有し得る。
種々の乾燥処理は、限定されないが、除去可能な水分の量、代謝産物(例えば、タンパク質、脂質、色素、炭水化物、多糖類、可溶性窒素、植物ホルモン)の保存、及び細胞壁又は細胞膜に対する影響など、様々な能力を有し得る。例えば、乾燥温度の上昇と比例してスピルリナバイオマス中のタンパク質の喪失が増加することが分かっている。さらに、高温での乾燥により高分子鎖が変化し、多糖と糖タンパク質の相互作用が変化し、多糖類の結合水分含量が増加することが示されている。色素及び脂肪酸は、異なる乾燥処理において異なる程度に酸化及び脱安定化することも知られている。各乾燥方法の有効性は、微細藻類の物理的特性(例えば、せん断感受性、細胞サイズ、細胞壁の厚さ及び組成)が異なるため、微細藻類種毎に変化することもある。乾燥方法及び乾燥方法のパラメーターによって、限定されないが、細胞壁の多孔性の増加、細胞壁の構成又は結合の変化、及び細胞特性(例えば、弾性、粘性、消化性)の測定可能な変化などの微細藻類細胞に対する構造変化、並びに植物に施用した際に植物の能力又は植物の特性の変化として測定可能な機能上の差が生じることもある。複数の方法を連続で組み合わせた微細藻類の乾燥によって、構造上及び機能上の変化が生じたり、構造上及び機能上の変化が最小限になったり、特定の種類の微細藻類に対する有効性が増加したりすることもある。
ドラム乾燥は、重力を用いて微細藻類バイオマスを一端から他端に移動させる傾斜した回転円筒の使用を含む。高温ガスと微細藻類バイオマスとの直接接触によって、又は鉄製の外殻などの隔壁によってガスと微細藻類バイオマスが分離されている間接加熱によってドラム乾燥を行うことができる。イカダモのためのドラム乾燥処理の一例は120℃で10秒の加熱を含み得る。ドラム乾燥処理における微細藻類バイオマスに対する考えられる影響としては、バイオマスの滅菌及び細胞壁の破壊が挙げられる。ドラム式で乾燥される微細藻類バイオマスはスプレー乾燥される微細藻類バイオマスよりも高い消化性を有することがある。
凍結乾燥には微細藻類バイオマスを凍結し、次にその凍結バイオマスを減圧(例えば、4.6トル)真空チャンバーに移すことを含む。微細藻類バイオマス中の氷が昇華によって蒸気に変化し、それが極低温のコンデンサーに収集され、真空チャンバーから除去される。凍結乾燥は通常、酸化を介した不飽和脂肪酸及び色素(例えば、カロテノイド)の分解を最小限に抑え、それによって微細藻類バイオマスの栄養上の価値が保存される。凍結乾燥処理における水の選択的除去は有益であるが、この処理には高い費用と時間がかかり、そのことが凍結乾燥を多数の商業的な応用には実用的ではないものにしている。ある実施形態では、凍結乾燥によって乾燥された微細藻類は(湿潤基準で)2〜6%の水分を含み得る。イカダモのための凍結乾燥処理の一例は−84℃で24時間の処理を含み得る。凍結乾燥は微細藻類細胞の完全性を維持することが知られているが、細胞を破壊、又は細胞壁の孔のサイズを増加させる場合もあることが知られている。イカダモでは凍結乾燥によって細胞の剛性が低下し、表面積が165%増加し、孔のサイズが19%増加することが分かった(以下のeSEM像を参照のこと)。フェオダクチラム・リコルヌタム(Phaeodactylum ricornutum)では凍結乾燥は総脂質含量に対して何の影響もなく、スプレー乾燥された細胞よりも細胞が貯蔵時に脂肪分解(すなわち、脂質の分解、トリグリセリドのグリセロールと遊離脂肪酸への加水分解)しやすくなり、且つ、スプレー乾燥された細胞よりも細胞が酸化しにくくなった。
スプレー乾燥は、高温ガスが下降する垂直の塔内で下向きにスプレー施用される液滴中に微細藻類培養液を噴霧することを含む。ガス流はサイクロン式分離機を通って排気されてもよい。スプレー乾燥処理は高価であるが、凍結乾燥よりわずかに安価である。スプレー乾燥は高価格(1000ドル/トン超)の製品に選ばれる方法となっている。適切な種類の燃焼装置を使用することでリサイクルされる乾燥ガスから酸素を実質的に除外することができ、それにより酸素に敏感な製品(例えば、カロテノイド)の酸化が防止される。ある実施形態では、スプレー乾燥によって乾燥された微細藻類は(湿潤基準で)1〜7%の水分を含み得る。スプレー乾燥システムの例にはボックスドライヤー、トールフォーム・スプレー乾燥機、流動床乾燥機、及び移動流動床乾燥機(例えば、GEAプロセスエンジニアリング社のFilterMatスプレー乾燥機)が挙げられる。特定の直火式エアヒーターを含むオープンサイクル・スプレー乾燥機は高温(例えば、60〜93°C)及び高酸素濃度(例えば、19〜20%)で作業することができる。微細藻類バイオマスに対するスプレー乾燥の考えられる影響としては、細胞壁の破壊、タンパク質含量を10〜15%減少させること、色素の(酸素濃度に依存する)顕著な悪化、及びドラム乾燥よりも低い消化性が挙げられる。フェオダクチラム・リコルヌタムではスプレー乾燥は総脂質含量に対して何の影響もなく、スプレー乾燥により凍結乾燥よりも細胞が脂質溶解しにくくなり、且つ、(おそらくは保護性カロテノイドの分解のため)凍結乾燥よりも細胞が酸化しやすくなった。
交差気流乾燥はトレイ上の微細藻類層に行き渡る加熱空気の動きを使用しており、それは間接的太陽光対流オーブン乾燥機の変法である。交差気流乾燥は太陽光乾燥よりも速く、ドラム乾燥よりも安く、そして通常は微細藻類の細胞壁を破壊しないことが知られている。ある実施形態では、交差気流乾燥によって乾燥された微細藻類は(湿潤基準で)8〜12%の水分を含み得る。スピルリナの交差気流乾燥の例は、(1)62℃の温度で14時間、(2)50〜60℃の温度、7〜10%の相対湿度、1.5m/秒の気流速度、及び150〜220分の時間、(3)40〜60℃の温度及び1.9〜3.8m/秒の気流速度、及び(4)穴開きトレイ内の3〜7mmの層に対して並行気流で50〜70℃の温度を含み得る。スピルリナの交差気流乾燥により約17%のタンパク質の喪失と37〜50%のフィコシアニンの喪失が示されている。特に、60℃超でフィコシアニンの分解が起こることが分かったが、交差気流乾燥方法では脂肪酸組成物の有意な変化はなかった。
クロレラ・ケッセレリ及びクラミドモナス・ラインハルディ(Chlamydomonas reinhardtii)の交差気流乾燥の例は5時以上55℃の温度を含み得る。クロレラ・ケッセレリ及びクラミドモナス・ラインハルディの交差気流乾燥により乾燥細胞重量に対するクロロフィル重量の減少、乾燥細胞に対する総脂肪酸含量の増加、乾燥細胞重量に対する極性脂質の減少、及び栄養となる塩(例えば、S、N)の利用可能度の低下が生じている。細胞の空気乾燥ストレス感受性(クロロフィルの変化から測定される)が細胞壁の特性に相関することがある。例えば、交差気流乾燥で乾燥されたクラミドモナス・ラインハルディ(ヒドロキシプロリンに富む糖タンパク質をベースとした細胞壁)にはクロレラ・ケッセレリ(糖をベースとした細胞壁)よりも大幅にクロロフィルが減少していたが、これはS及びNの欠損状態における細胞壁の再構成能と関連する可能性がある。1.5m/秒の並行気流により5〜7mm厚のアファノテーケ・ミクロスコピア・ナゲリ(Aphanothece microscopica Naegeli)の層を40〜60℃の温度で乾燥する例では、乾燥条件がバイオマス中のタンパク質、炭水化物、及び脂質の濃度に影響することが分かった。
太陽光乾燥方法は砂又はプラスチックシート上の微細藻類を乾燥するための直射太陽放射熱の使用、又は乾燥機内で微細藻類の周りを循環する空気を加熱するための太陽放射の間接的使用を含み得る。直接的太陽光乾燥は天候に大きく依存し、時間がかかり、そして微細藻類バイオマスの生物学的価値を高めるために短期間の高加熱(例えば、120℃)を必要とすることがある。イカダモの直接的太陽光乾燥処理の一例は1500ミクロン厚の白色プラスチック乾燥床ライナー、25〜30℃の温度、及び72時間の期間を含み得る。微細藻類バイオマスに対する直接的太陽光乾燥の考えられる影響としては、クロロフィル分解、バイオマスの過熱、及び不快な臭気の発生が挙げられる。間接的太陽光乾燥は過熱を防ぎ、直接的太陽光乾燥よりも速い乾燥速度を有するが、あまり魅力的ではないプロファイルを最終製品に生じさせる。微細藻類のための間接的太陽光乾燥方法は0.5〜6時間にわたる65〜70℃の温度を含み得る。
対流式オーブン内で微細藻類バイオマスの薄膜を乾燥することは、さらに処理されるバイオマスを試験するために科学文献中で実施されるかなり一般的な方法であるが、それは多くの商業的な応用にとってはあまり実用的ではないことがある。薄膜対流式オーブン乾燥はクロレラ、クラミドモナス、及びイカダモの種を用いる文献中で実証されている。ある実施形態では、オーブン乾燥によって乾燥された微細藻類は(湿潤基準で)6〜10%の水分を含み得る。薄膜対流式オーブン乾燥方法は30〜90℃の温度及び4〜12時間の期間を含み得る。薄膜対流式オーブン乾燥で乾燥された微細藻類バイオマスは脂肪酸プロファイルに有意な変化を示さなかったが、細胞を破壊するためのより高い温度では脂肪酸の不飽和度のわずかな減少を示した(不飽和結合の切断を引き起こす酸化に起因する可能性がある)。
微細藻類は薄層の状態で熱によって減圧下で乾燥されてもよい。真空内で層状のスピルリナを乾燥する例は50〜60℃の温度及び0.05〜0.06atmの圧力を含み得る。真空棚乾燥により生じ得る微細藻類に対する考えられる影響としては、吸湿性(すなわち、吸収又は吸着によって周りの環境から水粒子を誘引及び保持する能力)の発生と多孔質構造の発生が挙げられる。
パルス燃焼乾燥は前記微細藻類をフラッシュ乾燥するための制御された熱の送風を使用する。空気が燃焼室にポンプで送り込まれ、燃料と混合され、発火されて加圧された(例えば、3psiの)高温ガスを発生する。乾燥機は、微細藻類と接触する前に加熱ガスの温度を制御するために加熱ガスを冷却空気と共に自動的に送風する。次にその過程が複数回反復されて加熱ガスのパルスが供給される。パルス式燃焼加熱により、微細藻類の完全性と栄養的価値が保存される低熱で微細藻類が乾燥されることが知られている。フラッシュ乾燥には高温ガス流への乾燥物質と非乾燥物質の混合物の散布又は注入が含まれ、下水泥の乾燥に広く使用される。
焼却炉又は加熱炉を使用する微細藻類の乾燥は水を蒸発させるための高温(例えば、100℃)にバイオマスを加熱することを含み得る。加熱は微細藻類が燃焼することになる温度よりも低いレベルで実施されてもよく、バイオマスと共に並行に流れて下降する高温ガスを使用することを含み得る。適切な固形物レベルまで脱水される微細藻類は、ベルトコンベア経路に並ぶ加熱要素によって間接的に乾燥されてもよい。リフラクタンスウィンドウ乾燥は、直接的な高い温度ではなく赤外光を使用して微細藻類から水分を除去する脱水方法である。湿潤微細藻類バイオマスは、リフラクタンスウィンドウ乾燥において赤外線エネルギーで微細藻類を乾燥するために、循環熱水貯留槽上に配置されたベルトによる蒸発室を通って移送されてもよい。ある実施形態では、リフラクタンスウィンドウ乾燥によって乾燥された微細藻類は(湿潤基準で)3〜8%の水分を含み得る。
ある実施形態では、乾燥組成物を水と混合して、殺菌処理における加熱及び冷却、pHの調節、酵母及びカビの成長抑制剤の添加、又はそれらの組合せによって安定化してもよい。植物に施用するための乾燥微細藻類組成物の調製についてのある非限定的な例では、培養システムから回収された微細藻類はまず回収タンクに保持された後、培養物が遠心分離される。微細藻類が遠心分離されると、遠心分離機は微細藻類全細胞固形物に富むが培地に由来する付随成分も含む画分を約30℃の温度の容器に排出する。次に、微細藻類組成物が乾燥される。
驚くべきことに、発明者らは本記載の組成物の低濃度施用での施用が植物において特性を増強する点で効果的であることを発見した。ある実施形態では、種子を植え付ける前に液体組成物が施用されてもよい。ある実施形態では、種子を植え付ける時点で液体組成物が施用されてもよい。ある実施形態では、種子が植え付けられた後で液体組成物が施用されてもよい。ある実施形態では、地上に出芽した植物に液体組成物が施用されてもよい。ある実施形態では、種子の植え付けの前、植え付け中、又は植え付け後に乾燥組成物が土壌に施用されてもよい。ある実施形態では、植物が土壌から出芽する前、又は出芽した後に乾燥組成物が土壌に施用されてもよい。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が25〜1600%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも25%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも30%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも40%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも50%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも60%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも70%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも80%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも90%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも100%し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも200%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも300%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも400%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも500%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも600%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも700%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも800%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも900%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも1,000%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して、出芽した植物の数が少なくとも1,600%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、利用度が80〜110%増大し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、利用度が少なくとも80%増大し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、利用度が少なくとも85%増大し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、利用度が少なくとも90%増大し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、利用度が少なくとも95%増大し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、利用度が少なくとも100%増大し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が125〜300%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも125%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも150%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも175%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも200%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも225%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも250%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも275%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の重量が少なくとも300%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の収量が100〜200%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の収量が少なくとも100%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の収量が少なくとも125%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の収量が少なくとも150%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の収量が少なくとも175%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる植物の収量が少なくとも200%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる果実の重量が10〜75%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる果実の重量が少なくとも10%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる果実の重量が少なくとも25%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる果実の重量が少なくとも50%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる果実の重量が少なくとも60%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、売り物になる果実の重量が少なくとも75%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により。実質的に同一の無処理植物の集団と比較して。生産植物総重量が70〜120%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により。実質的に同一の無処理植物の集団と比較して。生産植物総重量が少なくとも70%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産植物総重量が少なくとも80%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産植物総重量が少なくとも90%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産植物総重量が少なくとも100%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産植物総重量が少なくとも110%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産果実総重量が70〜110%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産果実総重量が少なくとも70%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産果実総重量が少なくとも80%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産果実総重量が少なくとも90%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産果実総重量が少なくとも100%増加し得る。ある実施形態では、組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、生産果実総重量が少なくとも105%増加し得る。
ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、全植物重量が10〜50%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、全植物重量が少なくとも10%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、全植物重量が少なくとも20%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、全植物重量が少なくとも30%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、全植物重量が少なくとも40%増加し得る。ある実施形態では、前記組成物の施用により、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して、全植物重量が少なくとも50%増加し得る。
種子の浸漬施用
ある非限定的な実施形態では、液体組成物の施用には、種子を植え付ける前に有効量の液体組成物中に種子を浸漬することが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物の施用には、浸漬の後に液体組成物から種子を取り出し、植え付けの前に種子を乾燥することがさらに含まれる。ある実施形態では、種子は90〜150分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は110〜130分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は90〜100分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は100〜110分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は110〜120分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は120〜130分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は130〜140分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は140〜150分の範囲内の時間にわたって液体組成物中に浸漬され得る。
前記組成物は、ある体積の水にある体積の組成物を混合することにより種子浸漬施用において有効な量であるより低い濃度まで希釈されてもよい。希釈組成物をもたらす微細藻類細胞の固形物の割合は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を組成物中の固形物の元の割合に掛け算することにより算出され得る。あるいは、希釈組成物中の微細藻類細胞のグラム数は、水の体積に対する組成物の体積の比率を100mL当たりの微細藻類細胞の元のグラム数に掛け算することにより算出され得る。ある実施形態では、液体組成物の種子浸漬施用における有効量は1ガロン当たり6〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.007925〜0.079252%(すなわち、約0.008%〜約0.080%、又は約0.008g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の種子浸漬施用における有効量は1ガロン当たり7〜9mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.009245〜0.071327%(すなわち、約0.009%〜約0.070%、又は約0.009g/100mL〜約0.070g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の種子浸漬施用における有効量は1ガロン当たり6〜7mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.007925〜0.055476%(すなわち、約0.008%〜約0.055%、又は約0.008g/100mL〜約0.055g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の種子浸漬施用における有効量は1ガロン当たり7〜8mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.009246〜0.063401%(すなわち、約0.009%〜約0.065%、又は約0.009g/100mL〜約0.065g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の種子浸漬施用における有効量は1ガロン当たり8〜9mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.010567〜0.071327%(すなわち、約0.010%〜約0.070%、又は約0.010g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の種子浸漬施用における有効量は1ガロン当たり9〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.011888〜0.079252%(すなわち、約0.012%〜約0.080%、又は約0.012g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。
土壌施用‐種子
別の非限定的な実施形態では、前記組成物の施用には、植え付けられた種子の直近の土壌に有効量の前記組成物を接触させることが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物は、限定されないが、穴が開いた導管を介して土壌の上に水を供給するか、又は地面の上に吊るされているか、若しくは地面から突き出ている液体導管により土壌レベルで水を供給する点滴灌漑システムなどの少量灌漑システムへの注入により土壌に供給されてもよい。ある実施形態では、液体組成物は、土壌に液体組成物が投入される土壌潅注法により土壌に供給されてもよい。
前記組成物は、ある体積の水にある体積の前記組成物を混合することにより土壌施用において有効な量であるより低い濃度まで希釈されてもよい。希釈組成物をもたらす微細藻類細胞の固形物の割合は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を前記組成物中の固形物の元の割合に掛け算することにより算出され得る。あるいは、希釈組成物中の微細藻類細胞のグラム数は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を100mL当たりの微細藻類細胞の元のグラム数に掛け算することにより算出され得る。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり3.5〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.004623〜0.079252%(すなわち、約0.004%〜約0.080%、又は約0.004g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり3.5〜4mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.004623〜0.031701%(すなわち、約0.004%〜約0.032%、又は約0.004g/100mL〜約0.032g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり4〜5mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.005283〜0.039626%(すなわち、約0.005%〜約0.040%、又は約0.005g/100mL〜約0.040g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり5〜6mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.006604〜0.047551%(すなわち、約0.006%〜約0.050%、又は約0.006g/100mL〜約0.050g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり6〜7mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.007925〜0.055476%(すなわち、約0.008%〜約0.055%、又は約0.008g/100mL〜約0.055g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり7〜8mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.009246〜0.063401%(すなわち、約0.009%〜約0.065%、又は約0.009g/100mL〜約0.065g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり8〜9mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.010567〜0.071327%(すなわち、約0.010%〜約0.075%、又は約0.010g/100mL〜約0.075g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり9〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.011888〜0.079252%(すなわち、約0.012%〜約0.080%、又は約0.012g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。
所望の濃度の組成物の施用率は面積当たりの体積として表され得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり50〜150ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり75〜125ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり50〜75ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり75〜100ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり100〜125ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり125〜150ガロンの範囲内の比率を含み得る。
毛管作用による施用
別の非限定的な実施形態では、前記液体組成物の施用には、最初に種子を水に浸漬し、水から種子を取り出し、種子を乾燥し、土壌への種子植え付けレベル以下の有効量の前記液体組成物を施用して、種子を植え付けることが含まれてもよく、前記液体組成物は毛管作用により下から種子に供給される。ある実施形態では、種子は90〜150分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は110〜130分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、前記種子は90〜100分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は100〜110分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は110〜120分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は120〜130分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は130〜140分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。ある実施形態では、種子は140〜150分の範囲内の時間にわたって水中に浸漬され得る。
前記組成物は、ある体積の水にある体積の前記組成物を混合することにより毛管作用による施用において有効な量であるより低い濃度まで希釈されてもよい。希釈組成物をもたらす微細藻類細胞の固形物の割合は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を前記組成物中の固形物の元の割合に掛け算することにより算出され得る。あるいは、希釈組成物中の微細藻類細胞のグラム数は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を100mL当たりの微細藻類細胞の元のグラム数に掛け算することにより算出され得る。ある実施形態では、前記液体組成物の毛管作用による施用における有効量は1ガロン当たり6〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.007925〜0.079252%(すなわち、約0.008%〜約0.080%、又は約0.008g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の毛管作用による施用における有効量は1ガロン当たり7〜9mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.009245〜0.071327%(すなわち、約0.009%〜約0.075%、又は約0.009g/100mL〜約0.075g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の毛管作用による施用における有効量は1ガロン当たり6〜7mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.007925〜0.05547%(すなわち、約0.008%〜約0.055%、又は約0.008g/100mL〜約0.055g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の毛管作用による施用における有効量は1ガロン当たり7〜8mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.009246〜0.063401%(すなわち、約0.009%〜約0.065%、又は約0.009g/100mL〜約0.065g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の毛管作用による施用における有効量は1ガロン当たり8〜9mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.010567〜0.071327%(すなわち、約0.010%〜約0.075%、又は約0.010g/100mL〜約0.075g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の毛管作用による施用における有効量は1ガロン当たり9〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.011888〜0.079252%(すなわち、約0.012%〜約0.080%、又は約0.012g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。
水耕施用
別の非限定的な実施形態では、種子又は植物への前記液体組成物の施用は、水耕栽培媒体又は不活性栽培媒体(例えば、ココナッツ殻)の中に配置された種子及びその中で成長する植物に、前記微細藻類ベースの組成物を栄養培地と組み合わせて施用することを含み得る。前記液体組成物は1日、1週間、又は1栽培季節につき複数回施用され得る。
葉面施用
ある非限定的な実施形態では、前記組成物の施用には、植物の葉面を有効量の前記組成物と接触させることが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物は小型噴霧器、農業機械上の噴霧器、又はスプリンクラーによって葉面に施用されてもよい。
前記組成物は、ある体積の水にある体積の前記組成物を混合することにより葉面施用において有効な量であるより低い濃度まで希釈されてもよい。希釈組成物をもたらす微細藻類細胞の固形物の割合は、水の体積に対する組成物体積の比率を前記組成物中の固形物の元の割合に掛け算することにより算出され得る。あるいは、希釈組成物中の微細藻類細胞のグラム数は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を100mL当たりの微細藻類細胞の元のグラム数に掛け算することにより算出され得る。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり2〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.002642〜0.079252%(すなわち、約0.003%〜約0.080%、又は約0.003g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり2〜3mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.002642〜0.023775%(すなわち、約0.003%〜約0.025%、又は約0.003g/100mL〜約0.025g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり3〜4mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.003963〜0.031701%(すなわち、約0.004%〜約0.035%、又は約0.004g/100mL〜約0.035g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり4〜5mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.005283〜0.039626%(すなわち、約0.005%〜約0.040%、又は約0.005g/100mL〜約0.040g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり5〜6mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.006604〜0.047551%(すなわち、約0.007%〜約0.050%、又は約0.007g/100mL〜約0.050g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり6〜7mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.007925〜0.055476%(すなわち、約0.008%〜約0.055%、又は約0.008g/100mL〜約0.055g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり7〜8mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.009246〜0.063401%(すなわち、約0.009%〜約0.065%、又は約0.009g/100mL〜約0.065g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり8〜9mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.010567〜0.071327%(すなわち、約0.010%〜約0.070%、又は約0.010g/100mL〜約0.070g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の葉面施用における有効量は1ガロン当たり9〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.011888〜0.079252%(すなわち、約0.012%〜約0.080%、又は約0.012g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。
所望の濃度の組成物の施用率は面積当たりの体積として表され得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり10〜50ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり10〜15ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり15〜20ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり20〜25ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり25〜30ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり30〜35ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり35〜40ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり40〜45ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、葉面施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり45〜50ガロンの範囲内の比率を含み得る。
前記組成物の施用頻度は期間当たりの施用回数(例えば、月に2回の施用)として表されてもよく、施用と施用の間の期間(例えば、21日毎に1回の施用)によって表されてもよい。ある実施形態では、3〜28日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、4〜10日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、18〜24日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、3〜7日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、7〜14日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、14〜21日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、21〜28日毎の葉面施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。
組成物の葉面施用は概して植物が苗立ちした後に開始されるが、ある実施形態では、苗立ちの前、植え付け後の特定の時点、又は土壌からの出芽後の特定の時点に開始されてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから5〜14日後に葉面施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから5〜7日後に葉面施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから7〜10日後に葉面施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから10〜12日後に葉面施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから12〜14日後に葉面施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。
土壌施用‐植物体
別の非限定的な実施形態では、前記組成物の施用は、植物の直近の土壌に有効量の前記組成物を接触させることを含み得る。ある実施形態では、液体組成物は、限定されないが、穴が開いた導管を介して土壌の上に水を供給するか、又は地面の上に吊るされているか、若しくは地面から突き出ている液体導管により土壌レベルで水を供給する点滴灌漑システムなどの少量灌漑システムへの注入により土壌に供給され得る。ある実施形態では、液体組成物は、土壌に液体組成物が投入される土壌潅注法により土壌に供給され得る。
前記組成物は、ある体積の水にある体積の前記組成物を混合することにより土壌施用において有効な量であるより低い濃度まで希釈されてもよい。希釈組成物をもたらす微細藻類細胞の固形物の割合は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を組成物中の微細藻類細胞の固形物の元の割合に掛け算することにより算出され得る。あるいは、希釈組成物中の微細藻類細胞のグラム数は、水の体積に対する前記組成物の体積の比率を100mL当たりの微細藻類細胞の元のグラム数に掛け算することにより算出され得る。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり1〜50mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.001321〜0.396258%(すなわち、約0.001%〜約0.400%、又は約0.001g/100mL〜約0.400g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり1〜10mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.001321〜0.079252%(すなわち、約0.001%〜約0.080%、又は約0.001g/100mL〜約0.080g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり2〜7mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.002642〜0.055476%(すなわち、約0.003%〜約0.055%、又は約0.003g/100mL〜約0.055g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり10〜20mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.013201〜0.158503%(すなわち、約0.013%〜約0.160%、又は約0.013g/100mL〜約0.160g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり20〜30mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.026417〜0.237755%(すなわち、約0.025%〜約0.250%、又は約0.025g/100mL〜約0.250g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり30〜45mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.039626〜0.356631%(すなわち、約0.040%〜約0.360%、又は約0.040g/100mL〜約0.360g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり30〜40mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.039626〜0.317007%(すなわち、約0.040%〜約0.320%、又は約0.040g/100mL〜約0.320g/100mL)まで低下することになる。ある実施形態では、前記液体組成物の土壌施用における有効量は1ガロン当たり40〜50mLの範囲内の濃度を含んでいてもよく、微細藻類細胞の固形物の割合が5〜30%から0.052834〜0.396258%(すなわち、約0.055%〜約0.400%、又は約0.055g/100mL〜約0.400g/100mL)まで低下することになる。
所望の濃度の組成物の施用率は面積当たりの体積として表され得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり50〜150ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり75〜125ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり50〜75ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり75〜100ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり100〜125ガロンの範囲内の比率を含み得る。ある実施形態では、土壌施用における前記液体組成物の施用率は1エーカー当たり125〜150ガロンの範囲内の比率を含み得る。
前記組成物の施用頻度は期間当たりの施用回数(例えば、月に2回の施用)として表されてもよく、施用と施用の間の期間(例えば、21日毎に1回の施用)によって表されてもよい。ある実施形態では、3〜28日毎の土壌施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、4〜10日毎の土壌施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、18〜24日毎の土壌施用において前記液体組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、3〜7日毎の土壌施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、7〜14日毎の土壌施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、14〜21日毎の土壌施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。ある実施形態では、21〜28日毎の土壌施用において前記組成物を植物に接触させてもよい。
前記組成物の土壌施用は概して植物が苗立ちした後に開始されるが、ある実施形態では、苗立ちの前、植え付け後の特定の時点、又は土壌からの出芽後の特定の時点に開始されてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから5〜14日後に土壌施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから5〜7日後に土壌施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから7〜10日後に土壌施用において前記液体組成物を初めて、その植物に接触させてもよい。ある実施形態では土壌から植物が出芽してから10〜12日後に土壌施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。ある実施形態では、土壌から植物が出芽してから12〜14日後に土壌施用において前記組成物を初めてその植物に接触させてもよい。
種子浸漬施用、土壌施用、毛管作用による施用、葉面施用、又は水耕施用のいずれであっても前記使用方法は比較的に低濃度の前記組成物を含む。そのような低濃度であっても本記載の組成物は植物の特性を増強する点で有効であることが示されている。低い濃度を用いることができるので過剰施用から生じ得る環境に対する影響を減らすことができ、且つ、所望の効果を生み出すために少量の材料が必要とされることから前記組成物の使用方法における効率を上昇させることができる。ある実施形態では、土壌施用において液体組成物を少量灌漑システムと併用することにより、低濃度の液体組成物が有効なままであり、且つ、前記組成物が植物に対して所望の効果を生み出すことができない濃度にまでは希釈されないが、生産者の水使用効率は上昇する。
本記載の植物の特性の増強に有効であるために必要な前記組成物中の微細藻類細胞が低濃度であることに関連し、前記組成物は連続的に施用される必要も高頻度で施用される(例えば、毎日複数回施用される)必要もないことがある。活性成分の濃度が低下すると十分な量の活性成分を提供するために施用の頻度を上げる必要があるという伝統的な考えのため、低濃度及び低頻度の施用で有効である前記組成物の能力は予期せぬ結果であった。低濃度及び施用頻度で有効であることから前記組成物の使用方法の材料利用効率が上昇し、農業生産過程の収量効率も上昇する。
土壌、種子、又は植物に対する乾燥微細藻類組成物処理の実施は、実質的に同一の無処理植物の集団と比較して植物の特性を増強するために有効である量での実施であってもよい。そのような特性の増強には、種子発芽の促進、実生出芽の促進、実生出芽の改善、葉形成の改善、葉形成の促進、植物成熟の改善、植物成熟の促進、植物の収量の増加、植物成長の向上、植物品質の向上、植物健康状態の向上、開花の増加、果実収量の増加、果実成長の向上、及び果実品質の向上が含まれ得る。そのような特性の増強の非限定的な例には、胚軸段階への到達の促進、土壌からの茎の突出の促進、子葉段階への到達の促進、葉形成の促進、葉サイズの増加、葉面積指数の増加、売り物になる植物の重量の増加、売り物になる植物の収量の増加、売り物になる果実の重量の増加、生産植物総重量の増加、生産果実総重量の増加、利用度(売り物にならない果実に対する売り物になる果実の比率に基づく農業生産過程の効率の指標)の上昇、クロロフィル含量(植物健康状態の指標)の増加、植物重量(植物健康状態の指標)の増加、根重量(植物健康状態の指標)の増加、根質量(植物健康状態の指標)の増加、苗条重量(植物健康状態の指標)の増加、植物高の増加、草丈の増加、塩ストレス耐性の増加、植物の熱ストレス耐性の増加、植物の重金属ストレス耐性の増加、植物の干ばつ耐性の増加、色の改善、虫害の減少、尻腐れの減少、及び日焼けの減少を含み得る。そのような特性の増強は植物において個別に、又は複数の特性の増強の組合せとして生じ得る。開花の特性は観賞植物市場にとって重要であるだけではなく、開花の増加が果実生産量の増加に相関し得る果実植物にとっても重要である。
種子の被覆
ある非限定的な実施形態では、乾燥微細藻類組成物処理の実施には、種子の被覆が含まれ得る。ある実施形態では、微細藻類を含むスラリーに種子をくぐらせた後、乾燥することにより被覆を行ってもよい。ある実施形態では、種子は乾燥微細藻類組成物、及び種子の被覆に適切であることが当技術分野において知られている他の成分、限定されないが、結合剤及び充填剤などで被覆され得る。充填剤には、限定されないが、ケイ酸塩粒子、炭酸塩粒子、及び硫酸塩粒子、石英、ゼオライト、軽石、パーライト、珪藻土、焼成シリカ、Sb、TiO、リトポン、ZnO、及び酸化アルミニウム水和物などの適切な無機粒子が含まれ得る。結合剤には、限定されないが、水溶性高分子、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリレート、カゼイン、ゼラチン、プルラン、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリスチレン、スチレン‐アクリル共重合体、スチレン‐ブタジエンポリマー、ポリ(N−ビニルアセトアミド)、ワックス類、カルナウバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、蜜蝋、ポリプロピレンワックス、及びエチレンビニルアセテートが含まれ得る。ある実施形態では、種子被覆には、限定されないが、ポリアクリレート、オルガノ変性ポリアクリレート、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリウレタン、リン酸エステル、スターポリマー、及び変性ポリエーテルなどの湿潤分散添加剤が含まれ得る。
ある実施形態では、種子被覆には、限定されないが、溶媒、増粘剤、着色剤、消泡剤、殺生物剤、界面活性剤、及び色素などの他の成分が含まれ得る。ある実施形態では、種子被覆には、ヒドロゲル又はフィルムコーティング材が含まれ得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は0.1〜20%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は0.1%未満の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は0.1〜1%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は1〜2%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は2〜3%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は3〜5%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は5〜10%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は10〜15%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子被覆における乾燥微細藻類の濃度は15〜20%の固形物濃度を含み得る。ある実施形態では、種子は単一の工程で被覆され得る。ある実施形態では、種子は複数の工程で被覆され得る。種子を被覆するために従来の被覆装置又は被覆技術か、又は適切な被覆装置又は被覆技術を用いることができる。適切な装置には、ドラムコーター、流動床、ロータリーコーター、サイドベントパン、回転ミキサー、及び噴流層が含まれ得る。適切な技術には容器内での混合、タンブリング、スプレー施用、又は液浸が含まれ得る。被覆後に種子を乾燥するか、又は部分的に乾燥してもよい。
土壌施用
別の非限定的な実施形態では、乾燥微細藻類組成物処理の実施には、土壌、鉢植え用土、堆肥、又は不活性水耕栽培用材料などの固形栽培媒体と前記組成物の有効量を、固形栽培媒体への種子、実生、又は植物の植え付けの前に混合することが含まれ得る。乾燥微細藻類組成物は0.1〜20体積%の含有レベルで固形栽培媒体中に混合され得る。ある実施形態では、混合固形栽培媒体施用における乾燥微細藻類組成物の有効量は0.1〜1%の固形物濃度の範囲内の濃度を含み得る。ある実施形態では、混合固形栽培媒体施用における乾燥微細藻類組成物の有効量は1〜3%の固形物濃度の範囲内の濃度を含み得る。ある実施形態では、混合固形栽培媒体施用における乾燥微細藻類組成物の有効量は3〜5%の固形物濃度の範囲内の濃度を含み得る。ある実施形態では、混合固形栽培媒体施用における乾燥微細藻類組成物の有効量は5〜10%の固形物濃度の範囲内の濃度を含み得る。ある実施形態では、混合固形栽培媒体施用における乾燥微細藻類組成物の有効量は10〜20%の固形物濃度の範囲内の濃度を含み得る。
別の非限定的な実施形態では、乾燥微細藻類組成物処理の実施には、インファロー植え付け時又は地面への広域施用時に固形栽培媒体中に含ませることが含まれ得る。乾燥微細藻類組成物は1エーカー当たり50〜500グラムの割合で施用され得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり50〜100グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり100〜150グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり150〜200グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり200〜250グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり250〜300グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり300〜350グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり350〜400グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり400〜450グラムを含み得る。ある実施形態では、乾燥微細藻類組成物の施用率は1エーカー当たり450〜500グラムを含み得る。
以下の実施例においては本発明の実施形態を例示し、且つ、追加の実施形態をさらに詳細に開示するが、本明細書に記載される本発明のいずれかの態様の範囲がそれらの実施例によって限定されることは全く意図されていない。
実施例1
土に植え付けられたトマト種子への低濃度のヘマトコッカスをベースとした組成物の施用が土壌から実生が出芽する割合に影響するかを決定するために実験を行った。トマトはナス科の一部である。標準的無土壌植物鉢植え用土を含むトレイにトマト種子(Solanum lycopersicum)を植え付けた。10種類の処理を無処理対照(UTC)と比較し、それらの処理は表2に記載される。ヘマトコッカス・プルビアリス抽出処理バイオマスは機械的に溶解された後、超臨界二酸化炭素抽出処理された。比較のために市販の大型藻類抽出物ベースの製品をAcadian Seaplants社(カナダ、B3B1X8、ノバスコシア州、ダートマス、ブラウン・アベニュー30番)より入手した。FBSciences社(テネシー州、38017、コリアーヴィル、ノースメインストリート153番、100号室)の市販の製品であるTransit Soilも試験した。
Figure 0006866352
処理物を殺菌処理し、(微細藻類固形物を使用する処理については)10%の固形物濃度に補正し、リン酸(HPO)及びソルビン酸カリウム(CKO)で安定化し、残りを水で調節した。オオキリンサイ液体抽出物は、液体組成物の10体積%を構成する。
全ての処理物を1ガロン当たり4.73mLという低濃度で種子に適用した。処理方法は、じょうろを使用して1エーカー当たり100ガロンの割合で土壌に潅注することから構成された。種子の植え付け後すぐに処理物を適用した。1ガロン当たり4.73mLという試験濃度により、固形物濃度で10重量%のヘマトコッカス細胞を元々含有する組成物が、わずか0.012495%(すなわち、100mLの水当たり約0.012495gの微細藻類細胞)という低い固形物含量割合まで希釈された。
植え付けトレイに10行×10列で植え付けられた100種子に対して各処理物を適用し、10行の各行が反復実験として数えられた(総計で10回の反復実験)。土壌から出芽した植物の割合を記録するために目視観察を毎日行った。出芽を評価するために使用された基準は胚軸段階であり、その段階で茎が鉢植え用土から突き出ていることが観察できた。実験は温室内で行い、全ての種子及び処理に温度及び光を含む同じ制御条件を加えた。実験期間を通して全てのトレイを同量の水で処理した。実験期間中に追加の栄養素を植物に与えなかった。有意であると評価された全てのデータは、同じ文字の統計学的有意性の識別子を有する値が有意に異なることがないようにダンカンの新多重範囲検定を90%の信頼水準で利用して評価した。
結果は、付随的な統計学的有意性分類識別子と共に表3〜6に示す。
Figure 0006866352
Figure 0006866352
表3〜4に示されるように、ヘマトコッカスベースの組成物を含む処理2及び3は、UTCよりも早く土壌から出芽し、2日目、3日目(午後)、4日目、及び5日目(午前)に統計学的有意差を示した。全ての処理について出芽した植物のパーセンテージは実験の最後に収束した。
Figure 0006866352
表5はヘマトコッカスベースの組成物を含む処理2及び2をUTCに関して示している。表5に示されるように、処理2及び処理3によってUTCよりも一日前に少なくとも70%の出芽率に到達し、5日目の午前にかけてUTCに対して少なくとも38%の数値増加が維持された。
Figure 0006866352
表6は4日目の午前のデータを示し、UTCと比較したときのヘマトコッカスベースの組成物の統計学的有意差を示しており、それは250%超の数値増加になる。
実施例2
土壌施用によるトウガラシ植物へのヘマトコッカスをベースとした組成物の低濃度及び
低頻度施用がそれらの植物の収量に影響するかを決定するために実験を行った。トウガラシ(Capsicum annuum)はナス科の一部である。種子をカリフォルニア州ベンチュラ群の農場に植え付けた。2種類の処理を無処理対照(UTC)と比較し、それらの処理は表7に記載される。比較のために市販の大型藻類抽出物ベースの製品をAcadian Seaplants社(カナダ、B3B1X8、ノバスコシア州、ダートマス、ブラウン・アベニュー30番)より入手した。
Figure 0006866352
ヘマトコッカスをベースとした組成物を殺菌処理し、固形物濃度で10%及び10体積%のオオキリンサイ液体抽出物濃度に補正し、リン酸(HPO)及びソルビン酸カリウム(CKO)で安定化し、残りを水で調節した。
ヘマトコッカスをベースとした組成物を1ガロン当たり37.85mLという低濃度で適用した。1ガロン当たり37.85mLという試験濃度により、固形物濃度で10重量%のヘマトコッカス細胞を元々含有する前記組成物が、わずか0.099989%(すなわち、100mLの水当たり0.099989gの微細藻類細胞)という低い固形物含量割合まで希釈された。Acadian処理を1ガロン当たり18.9mLの濃度で適用した。植物の苗立ちから3週間後に開始して総計で5回の処理を低頻度(すなわち、施用と施用の間が平均して約20日)で適用した。それらの処理は1回目と2回目の間に20日を空け、2回目と3回目の間に24日を空け、3回目と4回目の間に11日を空け、そして4回目と5回目の間に26日を空けて行われた。25psiで動作するHyproポンプを使用して1エーカー当たり100ガロンの割合で水を供給する少量点滴灌漑システムに注入することにより低濃度及び低頻度の処理を適用した。
それぞれ30粒の種子からなる8回の反復実験から構成されるブロックデザイン試験として実験を設定した。目視観察を用いて、0が植物の死に対応し、5が植物の完全な健康状態に対応する、0〜5のスケールで草勢を評価した。売り物になる及び売り物にならないという2つの分類の品質により生産を評価した。重症の虫害、尻腐れ、軟性、及び/又は重症の日焼けを有する果実を売り物にならない果実と見なした。実験に使用した農場は加工のためのトウガラシを栽培しており、したがって青果市場産物に必要な品質は達成すべき目標ではなかった。さらに、加工用に収穫する前に最大量の赤みを帯びることを確実にするために長期にわたってトウガラシを農場に放置した。葉を通過する特定の光スペクトルの光の量を分析し、その葉のクロロフィル密度の指標としてその読み取り値を数値に変換するミノルタSPADメーターによって提供される数値であるSPAD(Soil−Plant Analysis Development)値によってクロロフィル含量を推定した。2個体の植物上に見られる全ての果実を摘果することに基づく試料抽出及び1処理につき8回この過程を反復することにより生産を評価した。全ての果実の重量を量り、個数を数え、そして2個体の植物当たりの総重量のグラム数及び果実当たりの平均総重量のグラム数として報告した。有意であると評価される全てのデータは、同じ文字の統計学的有意性の識別子を有する値が有意に異なることがないように最小有意差分析を90%の信頼水準で利用してそのように評価した。土壌施用についてSで示された処理の結果は、付随的な統計学的有意性識別子と共に表2〜16に示す。
実施例3
葉面施用によるトウガラシ植物(Capsicum annuum)へのヘマトコッカスをベースとした組成物の低濃度及び低頻度施用がそれらの植物の収量に影響するかを決定するために実験を行った。実施例2の実験と同じ場所、同じ処理、及び同じデザインで葉面試験が行われた。
ヘマトコッカスをベースとした組成物を1ガロン当たり7mLという低濃度で適用した。1ガロン当たり7mLという試験濃度により、固形物濃度で10重量%のヘマトコッカス細胞を元々含有する前記組成物が、わずか0.018492%(すなわち、100mLの水当たり0.018492gの微細藻類細胞)という低い固形物含量割合まで希釈された。Acadian処理を1ガロン当たり18.9mLの濃度で適用した。植物の苗立ちから3週間後に開始して総計で5回の処理を低頻度(すなわち、施用と施用の間に平均して約21日)で適用した。それらの処理は1回目と2回目の間に20日を空け、2回目と3回目の間に23日を空け、3回目と4回目の間に15日を空け、そして4回目と5回目の間に27日を空けて行われた。サイズD−6のホローコーンノズルを介して40psiで動作する背負式散布機を用いて1エーカー当たり25ガロンの割合で低濃度及び低頻度の処理を葉面に直接適用した。
有意であると評価される全てのデータは、同じ文字の統計学的有意性の識別子を有する値が有意に異なることがないように最小有意差分析を90%の信頼水準で利用してそのように評価された。葉面施用についてFで示された処理の結果は、付随的な統計学的有意性識別子と共に表8〜22に示す。農場の収穫時までに上述した売り物にならない品質の問題の多くが起き、したがって売り物にならない果実の割合がこの農場では予想されるよりも高かった。
Figure 0006866352
表8は全植物重量に関してUTCと比較してヘマトコッカスベースの組成物処理の結果に統計学的有意性が無かったことを示している。
Figure 0006866352
表9は根重量に関してUTCと比較してヘマトコッカスベースの組成物処理の結果に統計学的有意性が無かったことを示している。
Figure 0006866352
表10は苗条重量に関してUTCと比較してヘマトコッカスベースの組成物処理の結果に統計学的有意性が無かったことを示している。
Figure 0006866352
表11はクロロフィル含量に関してUTCと比較してヘマトコッカスベースの組成物処理の結果に統計学的有意性が無かったことを示している。
Figure 0006866352
表12は草勢に関してUTCと比較してヘマトコッカスベースの組成物処理の結果に統計学的有意性が無く、数的優位も無かったことを示している。
Figure 0006866352
表13はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用によりUTCと比較して売り物にならない植物の重量の統計学的に有意な減少があり、葉面施用の結果はUTCと比較して統計的に有意ではなかったことを示している。
Figure 0006866352
表14はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用によりUTCと比較して売り物にならない植物の収量の統計学的に有意な減少があり、葉面施用の結果はUTCと比較して統計的に有意ではなかったことを示している。
Figure 0006866352
表15はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用及び葉面施用がUTCと比較して売り物にならない果実の重量について統計学的に有意ではなかったことを示している。
Figure 0006866352
表16はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用の結果がUTCと比較して売り物になる植物の重量について統計学的に有意であったことを示しており、土壌施用と葉面施用の両方によりUTCに対して279%及び134%の大規模な数値増加が示された。これらの結果は、土壌又は葉面に施用された場合、少量のヘマトコッカスベースの組成物が低濃度及び低頻度施用で植物重量の改善に効果的であるだけではなく、より品質が高い(すなわち、売り物になる)植物における植物重量も改善することを示している。
Figure 0006866352
表17はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用と葉面施用の結果からUTCに対する189%及び120%の大規模な数値増加が示されたことを示している。これらの結果は、土壌又は葉面に施用された場合、少量のヘマトコッカスベースの組成物が低濃度及び低頻度施用で植物収量の改善に効果的であるだけではなく、より品質が高い(すなわち、売り物になる)植物における植物収量も改善することを示している。
Figure 0006866352
表18はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用の結果がUTCと比較して売り物になる果実の重量について統計学的に有意であったことを示している。ヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用はUTCに対して51%という数値増加も示した。ヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用は、UTCと比較して46%の減少を示したAcadian製品よりも良い成績も収めた。これらの結果は、土壌に施用された場合、少量のヘマトコッカスベースの組成物が低濃度及び低頻度施用で果実重量の改善に効果的であるだけではなく、より品質が高い(すなわち、売り物になる)植物における果実重量も改善することを示している。
Figure 0006866352
表19はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用の結果がUTCと比較して生産植物総重量について統計学的に有意であったことを示している。ヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用はUTCに対して99%という数値増加も示した。これらの結果は、土壌に施用された場合、少量のヘマトコッカスベースの組成物が低濃度及び低頻度施用で総生産量植物重量に効果的であることを示している。
Figure 0006866352
表20はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用と葉面施用の結果がUTCと比較して生産植物総収量について統計学的に有意ではなかったことを示している。
Figure 0006866352
表21はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用の結果がUTCと比較して生産果実総重量について統計学的に有意であったことを示している。ヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用はUTCに対して104%という数値増加も示した。これらの結果は、土壌又は葉面に施用された場合、少量のヘマトコッカスベースの組成物が低濃度及び低頻度施用で総生産量果実の重量に効果的であることを示している。
Figure 0006866352
表22はヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用の結果がUTCと比較して利用率(%)(総果実生産量に対する売り物になる果実の重量比)について統計学的に有意であったことを示している。ヘマトコッカスベースの組成物の土壌施用はUTCに対して104%の数値増加も示し、葉面施用はUTCに対して85%の増加を示した。これらの結果は、土壌又は葉面に施用されると低濃度及び低頻度施用における少量のヘマトコッカスベースの組成物が農場の総合的な品質の改善に効果的であることを示している。
実施例4
移植されたペチュニアのための堆肥への乾燥抽出処理済みヘマトコッカスバイオマスの施用がペチュニア植物の開花及び成長に影響するかを決定するために実験を行った。ペチュニアはナス科の一部である。予めドラム乾燥、機械的溶解、及び超臨界二酸化炭素油分抽出処理を受けた乾燥抽出処理済み(すなわち、残留)ヘマトコッカス・プルビアリスバイオマス(RH)の処理を1%及び3%(重量比)の含有率で試験し、対照と比較した。ヘマトコッカス・プルビアリスを光栄養培養条件で培養し、抽出処理の前にドラム乾燥で乾燥した。それらの処理は、その量の乾燥微細藻類を80%のピートモス、20%のWest+MPC混合堆肥から構成される混合土壌と混合することから構成された。それらの処理を2リットルの鉢の中の19週齢のペチュニア植物プラグ苗に適用した。
3回の反復実験で各処理を適用し、それらの3回の反復実験の平均を使用して実験データを比較した。棚上の温室内において乱塊法で処理を展開した。それらの処理の適用から5週間、7週間、8週間、及び11週間の時点の4評価日に(植物の目視観察に基づき)品質スコアを割り当てた。結果が下の表23に示されている。
Figure 0006866352
表23に示されるように、3%のRHによって対照より高いスコアの品質が得られた。
実施例5
土壌への乾燥抽出処理済みヘマトコッカスバイオマスの施用がアサ植物の発芽及び草勢に影響するかを決定するために実験を行った。3粒の種子をそれぞれ6インチの直径の鉢に植え付けた。それらの鉢に50%のPromix、25%の滅菌Mauryシルトローム土壌、及び25%の砂を満たした。18時間昼光を含む制御温室条件下で全ての植物を管理した。処理を播種時から開始して2週間毎に1回適用し、無処理対照と比較した。全ての植物が通常の窒素肥料を与えられた。予めドラム乾燥、機械的溶解、及び超臨界二酸化炭素油分抽出処理を受けた乾燥抽出処理済み(すなわち、残留)ヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスの処理を土壌の1%、3%、及び5%(重量比)の含有率で試験した。播種から2日後及び3日後の発芽の結果の統計学的分析を表24及び表25に示す。播種から4日後及び7日後の実生草勢の結果の統計学的分析を表26及び表27に示す。実生乾燥重量の統計学的分析を表28に示す。
Figure 0006866352
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表25、27、及び28に示されるように、前記1%の処理によって無処理対照に対する数的優位が示された。
実施例6
土壌への乾燥抽出処理済みヘマトコッカスバイオマスの施用がインゲンマメの収量に影響するかを決定するために実験を行った。インゲンマメはマメ科の一部である。予めドラム乾燥、機械的溶解、及び超臨界二酸化炭素油分抽出処理を受けた乾燥抽出処理済み(すなわち、残留)ヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスの処理を試験し、対照と比較した。試験された乾燥抽出処理済みヘマトコッカス処理は、インファロー植え付け時及び14日間隔で6回の広域施用時の1エーカー当たり92グラム、1エーカー当たり184グラム、及び1エーカー当たり368グラムの施用から構成された。
乱塊法は、すなわち1か所はインディアナ州ラファイエットに位置し、もう1か所はサウスダコタ州ブルッキングスに位置する2か所の農場で設定した。早生のインゲンマメ品種を画地に播種し、対照を含む全ての処理が標準的窒素リンカリウム(NPK)処理を受けた。非常に湿った天候のため、植え付けの時期が最適な播種ウィンドウの最後の最後まで遅れた。これらの農場について苗立ちは困難であると報告され、草丈の均一性は許容できるが理想的ではないと報告された。出芽、成長期の最後での植物バイオマス、及び収穫期の豆収量を定量した。Motzz Laboratories(アリゾナ州、フェニックス)によってシーズン半ば及び収穫時の土壌肥沃度プロファイルが調査された。土壌肥沃度分析から、インディアナ州の場所と比較して、サウスダコタ州の場所は平均して2倍量の有機質、CEC、並びにカルシウム、マグネシウム、ニッケル、及びホウ素を含む複数の重要な微量栄養素を有することが明らかになった。サウスダコタ州の場所についての結果が表29に示されており、インディアナ州の場所についての結果が表30に示されている。
Figure 0006866352
表29に示されるように、処理された画地は植え付けから14日後及び28日後に無処理対照よりも高い苗立ち数値評価を有した。1エーカー当たり92gの処理は1ポンド当たりの種子数について無処理対照に対する数的優位を示した。1エーカー当たり184gの処理は平均生重量、平均乾燥重量、乾燥重量:生重量比、及び調整済みブッシェル収量について無処理対照に対する数的優位を示した。1エーカー当たり368gの処理は乾燥重量:生重量比、及び調整済みブッシェル収量について無処理対照に対する数的優位を示した。
Figure 0006866352
表30に示されるように、1エーカー当たり184g及び1エーカー当たり368gで処理された画地は植え付けから14日後及び28日後に無処理対照よりも高い苗立ち数値評価を有した。1エーカー当たり92gでの処理は平均生重量及び平均乾燥重量について無処理対照に対する数的優位を示した。1エーカー当たり368gでの処理は乾燥重量:生重量比及び調整済みブッシェル収量について無処理対照に対する数的優位を示した。
実施例7 マメ科(豆科)
マメ科(豆科)の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、干ばつへの植物の耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例8 イネ科
イネ科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例9 バラ科
バラ科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)前記種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を前記植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例10 ブドウ科
ブドウ科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例11 アブラナ科(十字花科)
アブラナ科(十字花科)の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例12 パパイア科
パパイア科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において、施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善ク示す。
実施例13 アオイ科
アオイ科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例14 ムクロジ科
ムクロジ科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。(本明細書中の他の実施例同様に、a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例15 ウルシ科
ウルシ科の作物植物へのヘマトコッカス抽出物をベースとした組成物の施用効果を検査するために実験を行う。本明細書中の他の実施例同様に、(a)前記組成物で種子を湿らせるか、又は浸漬する、(b)前記組成物で種子を被覆する、(c)種子を植え付ける前に前記組成物を固形栽培媒体と混合する、(d)発芽前の土壌に前記組成物を施用する、(e)発芽後の土壌に前記組成物を施用する、(f)栽培シーズン中に前記組成物を土壌に定期的に施用する、及び/又は(g)栽培シーズン中に前記組成物を植物の葉面に一度、又は定期的に施用するように、様々な処理において施用を行う。結果は、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けを含む適切な植物の特性についての測定値である。結果は、前記組成物の少なくとも1つの施用モード(a〜g)の下で少なくとも1つの特性について、少なくとも10%の定量的改善、及び/又は統計学的に有意な改善を示す。
実施例16
通常栽培条件下及び塩ストレス条件下において抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスでシロイヌナズナを処理する効果を判定するために実験を実施した。正方形のペトリプレート中の1%(重量/体積)ショ糖が添加され、0.4%(重量/体積)Phytagelで固形化された、1/2(half strength)ムラシゲ・スクーグ(MS)培地上で栽培された4日齢の小植物を使用してバイオアッセイを開始した。各プレートは5回反復実験用の小植物を含んでいた。0.1%、0.01%、又は0.001%の濃度の抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスを添加した培地に小植物を移し、無処理対照と比較した。塩ストレスを与えられる小植物には100mMのNaClも添加された。小植物の処理の7日後に植物乾燥重量、根長、黄化した葉の量、及び萎黄病を有する植物の量を測定した。結果は表31〜33に示され、無処理対照に対する各試験濃度についての結果が示される。
Figure 0006866352
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表31に示されるように、0.01%の処理によって通常栽培条件において対照に対する最大の植物乾燥重量の改善が示され、0.001%の処理によっても対照に対する改善が示された。0.001%の処理によって対照に対する最大の根長の改善が示され、0.01%の処理によっても対照に対する改善が示された。表32に示されるように、0.1%の処理によって塩ストレスにおいて対照に対する植物乾燥重量の改善が示された。0.001%によって対照に対する最大の根長の改善が示され、0.01%の処理によっても対照に対する改善が示された。表33に示されるように、0.1%の処理に対照と比較して最大の黄化葉の減少と萎黄病の植物の減少があり、0.01%も対照と比較して黄化葉の減少を示した。
実施例17
通常栽培条件下及び塩ストレス条件下において抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスでシロイヌナズナを処理する効果を判定するために実験を実施した。Jiffyペレット(ピートモスペレット)上に栽培した2週齢のシロイヌナズナ植物を使用してバイオアッセイを開始した。前記処理についてそれぞれの植物による5回反復実験を実施した。1植物当たり40mLの割合で0.1%、0.01%、又は0.001%の濃度の抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスを含むトレイにJiffyペレット上の植物を配置し、無処理対照と比較した。塩ストレスを与えられる小植物には200mMのNaClも添加された。最初の処理から5日後にヘマトコッカスバイオマス処理を反復したが、追加の塩を添加しなかった。最初の処理から10日後に植物乾燥重量を測定した。結果は表34〜35に示され、無処理対照に対する各試験濃度についての結果が示される。
Figure 0006866352
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表34及び35に示されるように、0.001%の処理によって通常栽培条件及び塩ストレス条件において対照に対する最大の植物乾燥重量の改善が示され、0.01%の処理によっても対照に対する改善が示された。
実施例18
通常栽培条件下及び温度ストレス条件下において抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスでシロイヌナズナを処理する効果を判定するために実験を実施した。正方形のペトリプレート中の1%(重量/体積)ショ糖を添加され、0.7%(重量/体積)寒天で固形化された1/2(half strength)ムラシゲ・スクーグ(MS)培地上で栽培された4日齢の小植物を使用してバイオアッセイを開始した。各プレートは5回反復実験用の小植物を含んでいた。0.01%又は0.001%の濃度の抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスを添加した培地に小植物を移し、無処理対照と比較した。7日後にプレートの半分を培養チャンバー内に配置して3日間の連続温度ストレス(35℃)を与え、残りの半分を約22℃で維持した。温度ストレス期間の後にそれらの小植物をさらに7日間栽培し、最後に植物乾燥重量を測定した。結果は表36〜37に示され、無処理対照に対する各試験濃度についての結果が示される。
Figure 0006866352
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表36に示されるように、0.01%の処理によって通常栽培条件において対照に対する最大の植物乾燥重量の改善が示され、0.001%の処理によっても対照に対する改善が示された。表37に示されるように、0.001%の処理によって温度ストレス条件において対照に対する植物乾燥重量の改善が示された。
実施例19
通常栽培条件下において抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリス バイオマスでPhaseolus aureus(ヤエナリ)を処理する効果を判定するために実験を実施した。0.1%、0.01%、又は0.001%の濃度の抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスを添加したバイアル瓶中で栽培したヤナエリ実生の切り苗を使用して前記バイオマスを開始し、無処理対照と比較した。分裂組織からの根の伸長距離、根の数、及び根長といった根成長パラメーターを測定した。結果は表38に示され、無処理対照に対する各試験濃度についての結果が示される。
Figure 0006866352
表38に示されるように、0.1%の処理によって対照に対する植物乾燥重量の改善が示された。全ての処理によって対照に対する根の数の改善が示され、0.1%の処理によって最大の改善が示された。全ての処理によって対照に対する根長の改善が示され、0.001%の処理によって最大の改善が示された。
実施例20
スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に植物が曝露される条件下において抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスでシロイヌナズナを処理する効果を判定するために実験を実施した。Jiffyペレット(ピートモスペレット)上で栽培した4週齢の植物を使用して前記バイオアッセイを開始した。Jiffyペレット上の植物をトレイに配置し、0.1%又は0.01%の濃度の抽出処理済みヘマトコッカス・プルビアリスバイオマスをスプレー施用し、無処理対照と比較した。処理の適用から10日後にスクレロチニア・スクレロチオルムのプラグを植物当たり2枚の葉に配置した。2日目、3日目、4日目、及び5日目に病害の重症度(プラグの周りの感染領域の直径)を記録した。結果は表39に示され、無処理対照に対する各試験濃度についての結果が示される。
Figure 0006866352
表39に示されるように、0.01%の処理によって対照に対する植物上の感染領域の直径の減少が示された。
本発明の態様
ある非限定的な実施形態では、種子からの植物の発芽を増強するための方法は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を、植え付けられた種子に対してそのような種子の集団中の種子の発芽を実質的に同一の無処理種子の集団中の種子と比較して増強するために有効な量で施用することを含み得る。
ある実施形態では、施用には、植え付けられた種子の直近の土壌を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物は固形物濃度で0.004〜0.080重量%のヘマトコッカス細胞を含み得る。ある実施形態では、液体組成物は1エーカー当たり50〜150ガロンの範囲内の割合で施用され得る。
ある実施形態では、液体組成物は殺菌され得る。ある実施形態では、液体組成物は植物にとって適切な安定化手段をさらに含み得る。ある実施形態では、液体組成物は、混合栄養条件で培養されたクロレラ全細胞をさらに含み得る。ある実施形態では、クロレラ細胞は非純粋混合栄養条件で培養され得る。ある実施形態では、液体組成物はオオキリンサイの液体抽出物をさらに含み得る。
ある実施形態では、土壌から出芽した植物数は実質的に同一の無処理植物種子の集団と比較して少なくとも30%増加し得る。
別の非限定的な実施形態では、種子からの植物の発芽を増強する方法は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で5〜30重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を提供すること、ヘマトコッカス細胞が固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内となるよう前記液体組成物を水で希釈すること、及び植え付けられた種子に対してそのような種子の集団の中の種子の発芽を実質的に同一の無処理種子の集団中の種子と比較して増強するために有効な量で前記液体組成物を施用することを含み得る。
別の非限定的な実施形態では、植物の収量を増加させるための方法は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で0.001〜0.400重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を植物に対し、実質的に同一の無処理植物の集団と比較してそのような植物の集団における利用度の増大に有効である量で施用することを含み得る。
ある実施形態では、施用には、植物の葉面を有効量の液体組成物と接触させることが含まれ得る。ある実施形態では、液体組成物は固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含み得る。ある実施形態では、液体組成物は1エーカー当たり10〜50ガロンの範囲内の割合で施用され得る。ある実施形態では、液体組成物はスプレー施用により施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は3〜28日毎に施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は4〜10日毎に施用され得る。ある実施形態では、液体組成物は植物が土壌から出芽してから5〜14日後に初めて施用され得る。
ある実施形態では、液体組成物は0.003〜0.055重量%の範囲内の濃度のヘマトコッカス細胞を含み得る。ある実施形態では、液体組成物は固形物濃度で0.040〜0.360重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含み得る。ある実施形態では、液体組成物は土壌潅注施用により土壌に施用され得る。
ある実施形態では、前記方法は、売り物になる植物の重量、売り物になる植物の収量、及び売り物になる果実の重量からなる群のうちの少なくとも1つを増加させることをさらに含み得る。ある実施形態では、利用度は実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも80%増大し得る。ある実施形態では、売り物になる植物の重量が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも125%増加し得る。ある実施形態では、売り物になる植物の収量が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも100%増加し得る。ある実施形態では、売り物になる果実の重量が実質的に同一の無処理植物の集団と比較して少なくとも50%増加し得る。
別の非限定的な実施形態では、植物の収量を増加させる方法は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で5〜30重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞を含む液体組成物を提供すること、ヘマトコッカス細胞が固形物濃度で0.001〜0.400重量%の範囲内となるよう前記液体組成物を水で希釈すること、及び植物に対してそのような植物の集団中の植物の収量を実質的に同一の無処理植物の集団と比較して増加させるために有効な量で前記液体組成物を施用することを含み得る。
別の非限定的な実施形態では、組成物は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で0.003〜0.080重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞、及び水を含み得る。ある実施形態では、前記組成物は、混合栄養条件で培養されたクロレラ全細胞をさらに含み得る。ある実施形態では、前記組成物は、オオキリンサイの液体抽出物をさらに含み得る。
別の非限定的な実施形態では、組成物は、乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理された細胞から本質的になる固形物濃度で5〜30重量%の範囲内のヘマトコッカス細胞、及び水を含み得る。
本明細書において引用された刊行物、特許出願、及び特許を含む全ての文献は、その全体が参照により本明細書に取り込まれ、且つ、本明細書の他の部分で特定の文献の取り込みが個別に行われたかどうかに関係なく、個々の参照文献が参照により取り込まれることが個々に且つ具体的に示された場合と同程度に、その全体が本明細書に(法律によって許可された最大限まで)取り込まれる。
本発明を説明する文脈の中での「a」及び「an」及び「the」という用語の使用、及び類似の指示対象は、本明細書において特段の指示が無い限り、又は文脈によって明確に否定されない限り、単数及び複数の両方を含むと解釈されるべきである。
特段の言及が無い限り、本明細書において与えられる全ての明確な値は対応する近似値を表す(例えば、特定の係数又は測定値に関して提示された全ての明確で例示的な値は、必要に応じて「約」で修飾されて対応する近似測定値も提示すると考えられ得る)。与えられた全ての値の範囲はそれらの範囲の先頭と末尾、並びにその先頭と末尾の間の値を含むものとする。
単数の要素、又は複数の要素を参照して「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、又は「含有する(containing)」などの用語を使用する本発明の任意の態様又は実施形態の本明細書における説明は、特段の言及が無い限り、又は文脈によって明確に否定されない限り、その特定の要素又は特定の複数の要素から成る(consists of)、本質的に成る(consists essentially of)、又は実質的に含む(substantially comprises)本発明の類似の態様又は実施形態をサポートすることを意図する(例えば、特定の要素を含むと本明細書に記載される組成物は、特段の言及が無い限り、又は文脈によって明確に否定されない限り、その要素からなる組成物も説明していると理解されるべきである)。
全ての見出し及び副見出しは便宜のみを目的として本明細書において使用されており、本発明を多少なりとも限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書で提示されたあらゆる例及び例示的な文言(例えば、「などの」)の使用には単に本発明をより明確に説明することが意図されており、特に主張されない限り本発明の範囲に制限を与えるものではない。本明細書におけるいかなる言い回しも、請求されていないいかなる要素も本発明の実施に必須であると表していると解釈されるべきではない。
本明細書における特許文献の引用及び援用は便宜のみを目的として行われており、そのような特許文献の妥当性、特許可能性、及び/又は権利行使可能性のいずれの展望も反映するものではない。
本発明は、特許請求の範囲において記載される内容及び/又は準拠法によって許可されているものとしてそれらの内容に付け加えられる態様の全ての改変物及び同等物を含む。

Claims (16)

  1. ヘマトコッカス細胞を乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理して得られた抽出物を0.1〜20体積%含む組成物を植物体、実生、又は種子に施用して少なくとも1つの植物の特性を改善することを含み、
    前記抽出処理が超臨界二酸化炭素抽出処理を含み、
    前記少なくとも1つの植物の特性が、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けから選択される、
    植物の特性を改善する方法。
  2. 前記ヘマトコッカス細胞の濃度が1〜5体積%である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヘマトコッカス細胞が、凍結乾燥、スプレー乾燥、ドラム乾燥、交差気流乾燥、太陽光乾燥、薄膜対流オーブン乾燥、真空棚乾燥、パルス燃焼乾燥、フラッシュ乾燥、ファーネス乾燥、ベルトコンベア乾燥、及びリフラクタンスウィンドウ乾燥からなる群より選択される少なくとも1つの方法によって乾燥される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記施用が、植え付けの前に種子を前記組成物で被覆すること、種子、実生、若しくは植物の植え付けの前又は後に、固形栽培媒体に有効量を施用すること、及び種子、実生、若しくは植物の植え付けの前に前記組成物の有効量を適切な固形栽培媒体に混合することから選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記固形栽培媒体が、土壌、鉢植え用土(potting mix)、堆肥、又は不活性水耕栽培用材料(inert hydroponic material)からなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
  6. ヘマトコッカス細胞を乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理して得られた固形物濃度で0.1〜20体積%の範囲内の抽出物、及び固形栽培媒体を含み、
    前記抽出処理が超臨界二酸化炭素抽出処理を含む、
    組成物。
  7. 前記ヘマトコッカス細胞の濃度が1〜5体積%である、請求項に記載の組成物。
  8. 前記固形栽培媒体が土壌、鉢植え用土(potting mix)、堆肥、又は不活性水耕栽培用材料(inert hydroponic material)からなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の組成物。
  9. 少なくとも1つの植物の特性を改善するための組成物の調製方法であって、
    (a)湿潤基準で1〜8%の水分含量までヘマトコッカス細胞を乾燥すること、
    (b)ヘマトコッカス細胞を機械的に溶解すること、
    (c)乾燥及び溶解した前記ヘマトコッカス細胞から超臨界二酸化炭素抽出処理により油分を抽出して抽出処理済みバイオマスを形成すること、及び
    (d)前記抽出処理済みバイオマスを媒体と混合すること、
    を含み、
    前記抽出処理済みバイオマスが前記組成物の0.001〜30体積%を構成する
    前記方法。
  10. 前記抽出処理済みバイオマスが前記組成物の1〜5体積%を構成する、請求項に記載の方法。
  11. 前記媒体が水である、請求項に記載の方法。
  12. 前記組成物を殺菌処理することをさらに含む請求項11に記載の方法。
  13. 前記媒体が土壌、鉢植え用土(potting mix)、堆肥、又は不活性水耕栽培用材料(inert hydroponic material)からなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
  14. 前記ヘマトコッカス細胞が、凍結乾燥、スプレー乾燥、ドラム乾燥、交差気流乾燥、太陽光乾燥、薄膜対流オーブン乾燥、真空棚乾燥、パルス燃焼乾燥、フラッシュ乾燥、ファーネス乾燥、ベルトコンベア乾燥、及びリフラクタンスウィンドウ乾燥からなる群より選択される少なくとも1つの方法によって乾燥される、請求項に記載の方法。
  15. ヘマトコッカス細胞を乾燥処理、機械的溶解処理、及び抽出処理して得られたヘマトコッカス細胞の抽出物が1エーカー当たり50〜500gの割合となる組成物植物体、実生、又は種子に施用して少なくとも1つの植物の特性を改善することを含み、
    前記抽出処理が超臨界二酸化炭素抽出処理を含み、
    前記少なくとも1つの植物の特性が、種子発芽率、種子発芽時間、実生出芽、実生出芽時間、実生サイズ、植物生重量、植物乾燥重量、利用度、果実生産量、葉生産量、葉形成、葉サイズ、葉面積指数、植物高、草丈、植物健康状態、植物の塩ストレス耐性、植物の熱ストレス耐性、植物の重金属ストレス耐性、植物の干ばつ耐性、成熟時間、収量、根長、根質量、色、虫害、尻腐れ、軟性、植物の品質、果実の品質、開花、及び日焼けから選択される、
    植物の特性を改善する方法。
  16. 前記施用が、植え付け時の畝間施用、及び広域施用から選択される、請求項15に記載の方法。
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