JP6865240B2 - 基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム - Google Patents

基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6865240B2
JP6865240B2 JP2019031977A JP2019031977A JP6865240B2 JP 6865240 B2 JP6865240 B2 JP 6865240B2 JP 2019031977 A JP2019031977 A JP 2019031977A JP 2019031977 A JP2019031977 A JP 2019031977A JP 6865240 B2 JP6865240 B2 JP 6865240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
lbt
base stations
listening operation
listening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019031977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020137068A (ja
Inventor
孝則 滝井
孝則 滝井
大輔 三平
大輔 三平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SoftBank Corp
BB Backbone Corp
Original Assignee
SoftBank Corp
BB Backbone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SoftBank Corp, BB Backbone Corp filed Critical SoftBank Corp
Priority to JP2019031977A priority Critical patent/JP6865240B2/ja
Publication of JP2020137068A publication Critical patent/JP2020137068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865240B2 publication Critical patent/JP6865240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、免許が不要な周波数帯を用いて端末装置と無線通信する基地局、通信システム、基地局管理装置、基地局管理方法、基地局の協調方法及びプログラムに関するものである。
従来、免許が不要な周波数帯(以下「アンライセンスバンド」ともいう。)を用いて端末装置と無線通信する基地局が知られている。例えば、特許文献1には、基地局が開示されている。
特開2018−142964号公報
上記アンライセンスバンドを用いる基地局は、自局の通信システム(以下、単に「システム」という。)と、無線通信方式が異なる周辺基地局のシステムとの干渉を回避するために、周辺基地局から送信される電波を受信するLBT(Listen before Talk)と呼ばれるリスニング動作を実行する機能を備える。このLBTの機能により、周辺基地局のシステムが自局のシステムと同じか否かにかかわらず、所定強度以上の電波を送信する周辺基地局が存在する場合は自局から電波を送信することができず、そのような周辺基地局が存在しない場合のみ自局から電波を送信できる。このため、相互干渉を回避可能な同じ無線通信方式を用いるシステムの複数の基地局を対象エリアに近接設置して通信容量を確保しようとすると、上記LBT機能で周辺基地局の存在が検知されて各基地局が電波を送信できないおそれがある。
本発明の一態様に係る基地局は、免許が不要な周波数帯を用いる基地局であって、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる周辺基地局との間で同期させて実行するリスニング実行手段と、前記リスニング動作を実行する期間に、前記周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように自局からの電波の送信を制御する送信制御手段と、を備える。
前記基地局において、前記リスニング実行手段は、前記周辺基地局と自局との間で前記リスニング動作を同期させるための同期信号を、前記周辺基地局から受信又は前記周辺基地局へ送信し、前記同期信号に基づいて前記リスニング動作を実行してもよい。
前記基地局において、前記リスニング実行手段は、前記周辺基地局と自局との間で前記リスニング動作を同期させるための同期信号を、基地局管理装置から受信し、前記同期信号に基づいて前記リスニング動作を実行してもよい。
前記基地局において、前記リスニング動作を実行する時間を指定する時間指定情報を記憶する情報記憶手段を更に備え、前記リスニング実行手段は、前記時間指定情報に基づいて前記リスニング動作を実行してもよい。
前記基地局において、前記送信制御手段は、前記リスニング動作を実行する期間に自局からの電波の送信を停止してもよい。
前記基地局において、前記送信制御手段は、前記リスニング動作を実行する期間に自局からの電波の送信電力を低下させてもよい。
前記基地局において、前記周辺基地局から送信される参照信号の送信電力の設定情報を含む報知情報を、前記周辺基地局から受信する報知情報受信手段と、前記周辺基地局から通常モード時に送信される参照信号の受信電力を測定する測定手段と、前記参照信号の送信電力の設定情報及び前記参照信号の受信電力の測定結果に基づいて、前記周辺基地局と自局との間の前記周波数帯の電波の伝搬損失を算出する伝搬損失算出手段と、を更に備え、前記送信制御手段は、前記伝搬損失の算出結果と前記閾値とに基づいて、前記リスニング動作を実行する期間に送信可能な許容送信電力を算出し、前記許容送信電力になるように自局からの電波の送信を制御してもよい。
ここで、前記報知情報受信手段は、前記周辺基地局それぞれから送信される参照信号の送信電力の設定情報を含む報知情報を、前記複数の周辺基地局それぞれから受信し、前記測定手段は、前記複数の周辺基地局それぞれから通常モード時に送信される参照信号の受信電力を測定し、前記伝搬損失算出手段は、前記複数の周辺基地局それぞれと自局との間の前記周波数帯の電波の伝搬損失を算出し、前記送信制御手段は、前記複数の周辺基地局それぞれの伝搬損失と前記閾値とに基づいて前記許容送信電力を算出し、その複数の許容送信電力の最小値を、前記リスニング動作を実行する期間に送信する送信電力として決定してもよい。
また、前記基地局において、前記リスニング動作を実行する期間に前記端末装置の送信電力を低減させるように当該基地局が前記端末装置から受信する受信電力の目標値のパラメータを変更して前記端末装置に通知してもよい。
本発明の他の態様に係る通信システムは、免許が不要な周波数帯を用いる複数の基地局を備える通信システムであって、前記複数の基地局はそれぞれ、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる周辺基地局との間で同期させて実行するリスニング実行手段と、前記リスニング動作を実行する期間に、前記周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように自局からの電波の送信を制御する送信制御手段と、を備える。
ここで、前記通信システムは、前記基地局と無線通信する端末装置を含んでもよい。
本発明の更に他の態様に係る基地局管理装置は、免許が不要な周波数帯を用いる複数の基地局を管理する基地局管理装置であって、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を前記複数の基地局の間で同期させるための同期信号を生成し、前記複数の基地局それぞれに前記同期信号を送信する。
本発明の更に他の態様に係る基地局の協調方法は、免許が不要な周波数帯を用いる基地局の協調方法であって、免許が不要な周波数帯を用いる第1基地局が、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる第2基地局との間で同期させて実行することと、前記第1基地局が、前記リスニング動作を実行する期間に、前記第2基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように自局からの電波の送信を制御することと、を含む。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、免許が不要な周波数帯を用いる基地局に設けられたコンピュータ又はプロセッサで実行されるプログラムであって、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる周辺基地局との間で同期させて実行するためのプログラムコードと、前記リスニング動作を実行する期間に、前記周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように自局からの電波の送信を制御するためのプログラムコードと、を含む。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、免許が不要な周波数帯を用いる複数の基地局を管理する基地局管理装置に設けられたコンピュータ又はプロセッサで実行されるプログラムであって、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を前記複数の基地局の間で同期させるための同期信号を生成するためのプログラムコードと、前記複数の基地局それぞれに前記同期信号を送信するためのプログラムコードと、を含む。
本発明によれば、免許が不要な周波数帯(アンライセンスバンド)において相互干渉を回避可能な同じ無線通信方式を用いる複数の基地局を対象エリアに近接設置した場合に電波の送信が停止することなく対象エリアにおける高い通信容量を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る複数の基地局を備える通信システムの概略構成の一例を示す説明図。 本実施形態に係る基地局の主な機能の一例を示すブロック図。 本実施形態の複数の基地局におけるLBTリスニング期間のセルの一例を示す説明図。 本実施形態の複数の基地局におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の一例を示す説明図。 本実施形態の複数の基地局におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の他の例を示す説明図。 (a)〜(c)はそれぞれ、本実施形態の複数の基地局におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の更に他の例を示す説明図。 本実施形態の複数の基地局における基地局間協調時の送信出力調整の一例を示す説明図。 本実施形態の複数の基地局における基地局間協調時の送信出力調整の他の例を示す説明図。 本実施形態の複数の基地局における基地局間協調時の送信出力調整の更に他の例を示す説明図。 図9の送信出力調整における送信出力の決定方法の一例を示す説明図。
以下、図面を適宜参照して本発明の実施形態について説明する。
本実施形態では、免許が不要な周波数帯(アンライセンスバンド)を用いる基地局(「AP(アクセス・ポイント)」ともいう。)が、TD−LTE(Time Division - Long Term Evolution)方式を用いるsXGP(shared eXtended Global Platform)のeNodeB(eNB)である場合について説明する。TD−LTE方式は、3GPP Release 8で標準化されたLTE(Long Term Evolution)の規格に準拠した、同一の周波数で送信と受信を高速に入り替えて通信を行う時間分割複信(TDD:Time Division Duplexing)方式である。
なお、本実施形態の基地局が用いるアンライセンスバンドは、例えば、1.9GHz帯(バンド39)、3.5GHz帯、1.4GHz帯、5GHz帯などの周波数帯である。また、本実施形態では、同一対象エリアに配置する複数の基地局がsXGPの基地局(eNodeB)である場合について説明するが、同一対象エリアに配置する複数の基地局は、sXGP以外のシステムの基地局であってもよい。例えば、公衆PHS(Personal Handy-phone System)の複数の基地局を同一対象エリアに配置してもよいし、自営PHSの複数の基地局を同一対象エリアに配置してもよい。また、同一対象エリアに配置する複数の基地局は、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)などの他方式のシステムの基地局であってもよい。
本実施形態では、以下に示すように、相互干渉を回避可能な同じ無線通信方式を用いるsXGPシステムの複数の基地局(eNodeB)がそれぞれ、アンライセンスバンドの電波を受信するLBTのリスニング動作(以下「LBTリスニング動作」ともいう。)を互いに同期して実行している。そして、各基地局は、そのLBTリスニング動作を実行する期間に、周辺基地局が受信する電波の受信強度がLBTの所定の閾値(以下「LBT閾値」という。)以下になるように自局からの電波の送信を制御している。これにより、sXGPシステムの複数の基地局(eNodeB)を対象エリアに近接設置した場合に、LBT機能による電波の送信停止を発生させることなく対象エリアにおいて高い通信容量を確保できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る複数の基地局を備える通信システムの概略構成の一例を示す説明図である。本実施形態の通信システム1は、同一対象エリアAに近接配置されたsXGPシステムの複数の基地局(eNodeB)10(1)〜10(4)を備える。基地局10(1)〜10(4)は、対象エリアA内に位置する端末装置20の通信容量を高めるために近接配置され、端末装置20の通信を中継する通常の無線通信モードにおいて各基地局10(1)〜10(4)が端末装置20と無線通信可能なセル11(1)〜11(4)は、隣接するセル同士が重なり合っている。
なお、図示の例では、4台の基地局10(1)〜10(4)が配置されているが、同一対象エリアAに配置する基地局の数は2〜3台であってもよいし5台以上であってもよい。本実施形態の基地局10(1)〜10(4)は、sXGPの通信システムに用いられるため「sXGP親機」とも呼ばれる。
基地局10(1)〜10(4)は、無線アクセスネットワーク(RAN)であるE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)を構成し、基地局間インターフェース(例えば、X2インターフェース)12を介して互いに通信することができる。また、基地局10(1)〜10(4)は、基地局−網間のインターフェース(例えば、S1インターフェース)13を介してコアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)14に接続され、端末装置20とEPC14との通信を中継する。
基地局10(1)〜10(4)と無線通信する端末装置20は、例えば、ユーザが携帯して各種通信に使用可能なユーザ端末(UE)である。端末装置20は、ユーザ端末(UE)のほか、IoTデバイス、IoT端末、RFID、無線タグ、電子タグなどであってもよい。本実施形態の端末装置20は、sXGPの通信システムに用いられるため、「sXGP子機」とも呼ばれる。
EPC14は、例えば、端末装置20の接続・切断、基地局間の移動制御、端末装置20の位置管理と呼出しを行うMME(Mobility Management Entity)機能、加入者認証やセキュリティの管理を行うHSS(Home Subscriber Server)機能、IPアドレス管理と伝送品質制御を行うP−GW(Packet Data Network Gateway)機能、IPパケット転送を行うS−GW(Serving Gateway)機能を有する。
EPC14は、インターネットなどの外部ネットワーク、パケット通信を利用した携帯電話のマルチメディアサービス(IMS:IP Multimedia Subsystem)、構内交換機(PBX:Private Branch eXchange)に接続されていてもよい。この場合、端末装置20は、基地局10(1)〜10(4)及びEPC14を介して、インターネットに接続したり、IMSの通信サービスを利用したり、PBXを介した構内の内線電話機と通話したりすることができる。
なお、EPC14には、本実施形態に係る複数の基地局を管理する後述の基地局管理装置(HeMS:Home eNB Management System)15を備えてもよい。また、EPC14には、本実施形態に係る複数の基地局それぞれの内部クロックの時刻を補正して互いに同期するための時刻同期サーバ16を備えてもよい。
また、本実施形態の基地局10(1)〜10(4)は、免許が不要な周波数帯(アンライセンスバンド)を用いLBT機能を有するものであれば、次世代(第5世代)以降の規格に準拠したものであってもよい。また、本実施形態の基地局10(1)〜10(4)と接続可能なコアネットワーク及び端末装置20はそれぞれ、次世代(第5世代)以降の規格に準拠したものであってもよい。
図2は、本実施形態に係る基地局10の主要部の一構成例を示すブロック図である。なお、基地局10は、図示の構成のほか、LTEのeNodeBとしての一般的な構成、信号処理機能及び制御機能を有しているものとする。
図2において、基地局10は、制御部101とアンテナ102と無線通信部103とアップリンク信号処理部104とダウンリンク信号処理部105とを備える。
制御部101は、例えばCPU、記憶手段(例えば、RAM,ROM,HDD,SSD)等の記憶手段、クロック等を有する。制御部101は、周辺基地局との時間同期などに用いるGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機(例えば、GPS受信器)を備えてもよい。
制御部101は、所定の制御プログラムが実行されることにより、各種信号処理や制御を行う手段として機能する。例えば、制御部101は、次の(1)〜(4)の手段として機能する。
(1)アンライセンスバンドの電波を受信するLBTリスニング動作を、アンライセンスバンドを用いる周辺基地局との間で同期させて実行するリスニング実行手段。
(2)LBTリスニング動作を実行する期間に、周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定のLBT閾値(例えば、−100[dBm])以下になるように自局10からの電波の送信を制御する送信制御手段。
(3)LBTリスニング動作を実行する時間を指定する時間指定情報を記憶する情報記憶手段。
(4)周辺基地局の参照信号RSの送信電力の設定情報及び参照信号の受信電力の測定結果に基づいて、周辺基地局と自局との間のアンライセンスバンドにおける電波の伝搬損失PLを算出する伝搬損失算出手段。
上記リスニング手段に関し、制御部101は、次の(1−1)〜(1−3)の手段として機能してもよい。
(1−1)周辺基地局と自局との間でLBTリスニング動作を同期させるための同期信号を、周辺基地局から受信又は周辺基地局へ送信し、同期信号に基づいてリスニング動作を実行する手段。
(1−2)周辺基地局と自局との間で前記リスニング動作を同期させるための同期信号を、基地局管理装置15から受信し、その同期信号に基づいてLBTリスニング動作を実行する手段。
(1−3)前記時間指定情報に基づいてLBTリスニング動作を実行する手段。
上記送信制御手段に関し、制御部101は、次の(2−1)〜(2−3)の手段として機能してもよい。
(2−1)LBTリスニング動作を実行する期間に自局からの電波の送信を停止する手段。
(2−2)LBTリスニング動作を実行する期間に自局からの電波の送信電力を低下させる手段。
(2−3)前記伝搬損失の算出結果とLBT閾値とに基づいて、LBTリスニング動作を実行する期間に送信可能な許容送信電力Paを算出し、その許容送信電力Paになるように自局からの電波の送信を制御する手段。
なお、上記LBTリスニング動作の同期実行は、ネットワーク通信部106によって時刻同期サーバ16などから受信した同期信号に基づいて行ってもよいし、制御部101のGNSS受信機で受信したGNSS信号に基づいて行ってもよい。
時刻同期サーバ16は、基準クロックを備え、基地局10の時刻同期に用いることができる同期信号(時刻クロック信号)を生成し、例えばPTP(Precision Time Protocol)、NTP(Network Time Protocol)等のプロトコルにより基地局10との間で所定の信号を送受信することにより基地局10の時刻同期を行うサーバである。
アンテナ102及び無線通信部103は、TD−LTE方式を用いて端末装置20と無線通信を行う第1の無線通信手段として機能する。無線通信部103は、例えば端末装置20との間で送受信した所定周波数の送信信号や受信信号を増幅したり、制御部101からの制御信号に基づいて所定のサブフレームDのタイミングでアンテナ102から端末装置20に無線信号を送信したり、制御部101からの制御信号に基づいて所定のサブフレームUのタイミングで端末装置20からの無線信号をアンテナ102から受信したりする。
また、アンテナ102及び無線通信部103は、周辺基地局から送信される参照信号RSの送信電力の設定情報を含む報知情報(例えばSIB2:System Information Block 2)を、周辺基地局から受信する報知情報受信手段、及び、周辺基地局から通常モード時に送信される参照信号RSの受信電力を測定する測定手段としても機能する。
アップリンク信号処理部104は、例えば、所定の送信対象のデータや制御情報の符号化処理及び変調処理を行って送信信号を生成して無線通信部103に出力する。また、ダウンリンク信号処理部105は、例えば、無線通信部103から出力された受信信号に対して復調処理や復号化処理を行う。
ネットワーク通信部106は、例えば有線又は無線の通信リンク(X2インターフェース、S1インターフェース)を介して、コアネットワークのサーバや他の基地局との通信を行い、制御などに用いられる各種データ、情報、信号を受信(ダウンロード)したり送信(アップロード)したりすることができる。例えば、ネットワーク通信部106は、基地局間のLBTリスニング動作の同期実行などの制御などに用いられる各種データ、情報、信号を、他の周辺基地局との間で送受信したり、基地局管理装置(HeMS)15との間で送受信したりすることができる。
以上、本実施形態の基地局10におけるLBTリスニング動作タイミングの同期とLBT期間の送信制御により、対象エリアAに互いに近接設置されている複数の基地局10(1)〜10(4)のセル11(1)〜10(4)は、互いに同期してLBTリスニング動作を実行しているLBTリスニング期間において、形成されないか又は図3に示すように狭くなり、アンライセンスバンドの電波の受信強度がLBT閾値以下になるので、各基地局10(1)〜10(4)におけるLBTによる電波送信停止を回避することができる。
次に、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の例について説明する。
図4は、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の一例を示す説明図である。
図4において、対象エリアに設置されている複数の基地局10(1)〜10(4)の中から、LBTリスニング動作の基地局間協調を管理する基地局(以下「マスター基地局」という。)として基地局10(1)が予め設定されている。マスター基地局10(1)は、LBTリスニング動作を協調して実行する所定の協調LBTタイミングの情報を保持している。協調LBTタイミングの情報は、例えば、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)及びLBTリスニング動作を終了するLBT終了時刻(T2LBT)である。
ここで、LBT開始時刻(T1LBT)を午前2時に設定し、LBT終了時刻(T2LBT)を午前5時に設定することにより、午前2時から午前5時までの深夜の時間帯(3時間)に、基地局10の動作モードがLBTモード(LBTリスニング動作を実施するモード)に切り替えられてLBTリスニング動作を実行することができる。一方、午前5時から午前2時までの時間帯(21時間)は、基地局10の動作モードが通常モード(通常の無線通信モード)の切り替えられ、端末装置20とEPC14との通信を中継する通常の通信中継動作を実行する。
マスター基地局10(1)は、LBT開始時刻T1LBTが到来したとき、基地局間インターフェース(例えば、X2インターフェース)を介して、LBT開始の同期信号SLBTを周辺基地局10(2)〜10(4)に送信(通知)する。同期信号SLBTを受信した周辺基地局10(2)〜10(4)は、同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を開始する。また、マスター基地局10(1)は、上記LBT開始の同期信号SLBTを周辺基地局10(2)〜10(4)に送信(通知)した後に、LBTリスニング動作を開始する。
次に、マスター基地局10(1)は、LBT終了時刻T2LBTが到来したとき、基地局間インターフェース(例えば、X2インターフェース)を介してLBT終了の同期信号SLBTを周辺基地局10(2)〜10(4)に送信(通知)する。同期信号SLBTを受信した周辺基地局10(2)〜10(4)は、同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を終了する。また、マスター基地局10(1)は、上記LBT終了の同期信号SLBTを周辺基地局10(2)〜10(4)に送信(通知)した後に、LBTリスニング動作を終了する。
図4において、マスター基地局10(1)が保持する協調LBTタイミングの情報は、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)及びLBTリスニング動作を継続実行する期間であるLBT実行期間(ΔTLBT)であってもよい。この場合、周辺基地局10(2)〜10(4)はLBT実行期間(ΔTLBT)を保持する。ここで、LBT開始時刻(T1LBT)を午前2時に設定し、LBT実行期間(ΔTLBT)を3時間に設定することにより、午前2時から午前5時までの深夜にLBTリスニング動作を実行することができる。
マスター基地局10(1)は、LBT開始時刻T1LBTが到来したとき、基地局間インターフェース(例えば、X2インターフェース)を介してLBT開始の同期信号SLBTを周辺基地局10(2)〜10(4)に送信(通知)する。同期信号SLBTを受信した周辺基地局10(2)〜10(4)は、同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を開始する。また、マスター基地局10(1)は、上記LBT開始の同期信号SLBTを周辺基地局10(2)〜10(4)に送信(通知)した後に、LBTリスニング動作を開始する。
マスター基地局10(1)は、LBT開始時刻T1LBTからLBT実行期間(ΔTLBT)が経過したとき、LBTリスニング動作を終了する。同期信号SLBTを受信した周辺基地局10(2)〜10(4)は、同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を開始してからLBT実行期間(ΔTLBT)が経過したとき、LBTリスニング動作を終了する。
なお、図4の例では、協調LBTタイミングの情報を保持して同期信号SLBTを送信するマスター基地局を事前に決定して設定しているが、特定の基地局を後から追加設置した場合や特定の基地局の電源供給が途絶えて復旧した時などに、前記同期信号SLBTの送信を“特定の基地局から即時実行”するようにしてもよい。
図5は、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の他の例を示す説明図である。
図5において、基地局管理装置(HeMS)15は、LBTリスニング動作を協調して実行する所定の協調LBT開始タイミングの情報を保持している。協調LBTタイミングの情報は、例えば、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)及びLBTリスニング動作を終了するLBT終了時刻(T2LBT)である。
基地局管理装置(HeMS)15は、所定のLBT開始時刻T1LBTが到来したとき、EPC14及び基地局−網間のインターフェース(例えば、S1インターフェース)13を介して、対象エリアに設置されている複数の基地局10(1)〜10(4)にLBT開始の同期信号SLBTを送信(通知)する。複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、LBT開始の同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を開始する。
基地局管理装置(HeMS)15は、所定のLBT終了時刻T2LBTが到来したとき、EPC14及び基地局−網間のインターフェース(例えば、S1インターフェース)13を介して、対象エリアに設置されている複数の基地局10(1)〜10(4)にLBT終了の同期信号SLBTを送信(通知)する。複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、LBT終了の同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を終了する。
図5において、基地局管理装置(HeMS)15が保持する協調LBTタイミングの情報は、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)のみであってもよい。この場合、基地局10(1)〜10(4)はLBT実行期間(ΔTLBT)を保持する。
基地局管理装置(HeMS)15は、LBT開始時刻T1LBTが到来したとき、EPC14及び基地局−網間のインターフェース(例えば、S1インターフェース)13を介して、LBT開始の同期信号SLBTを基地局10(1)〜10(4)に送信(通知)する。同期信号SLBTを受信した基地局10(1)〜10(4)は、同期信号SLBTに同期してLBTリスニング動作を開始する。
また、同期信号SLBTを受信した各基地局10(1)〜10(4)は、LBT開始時刻T1LBTからLBT実行期間(ΔTLBT)が経過したとき、LBTリスニング動作を終了する。
図6及び図7はそれぞれ、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)におけるLBTリスニング動作を同期させる基地局間協調の更に他の例を示す説明図である。
図6及び図7において、複数の基地局10(1)〜10(4)は、LBTリスニング動作を協調して実行する所定の協調LBTタイミングの情報を保持している。協調LBTタイミングの情報は、例えば、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)及びLBTリスニング動作を終了するLBT終了時刻(T2LBT)である。協調LBTタイミングの情報は、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)及びLBTリスニング動作を実行する期間であるLBT実行期間(ΔTLBT)であってもよい。
図6の例では、複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、GNSS衛星30からの電波を定期的に受信して内部クロックの時刻を補正することにより、互いに時刻同期している。一方、図7の例では、複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、定期的に、時刻同期サーバ16との間でPTP、NTP等のプロトコルにより所定の信号を送受信して内部クロックの時刻を補正することにより、互いに時刻同期している。
複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、互いに時刻同期した内部クロックに基づいて出力されるクロック信号に基づき、LBT開始時刻T1LBTが到来したタイミングにLBTリスニング動作を開始し、LBT終了時刻T2LBTが到来したタイミングにLBTリスニング動作を終了する。
複数の基地局10(1)〜10(4)が保持する協調LBTタイミングの情報は、LBTリスニング動作を開始するLBT開始時刻(T1LBT)及びLBTリスニング動作を実行する期間であるLBT実行期間(ΔTLBT)であってもよい。この場合、複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、互いに時刻同期した内部クロックに基づいて出力されるクロック信号に基づき、LBT開始時刻T1LBTが到来したタイミングにLBTリスニング動作を開始し、そのLBT開始時刻T1LBTからLBT実行期間(ΔTLBT)だけ経過したタイミングにLBTリスニング動作を終了する。
次に、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)におけるLBTリスニング動作タイミングを同期させる基地局間協調時の送信出力調整の例について説明する。
図8は、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)におけるLBTリスニング動作タイミングを同期させる基地局間協調時の送信出力調整の一例を示す説明図である。
図8において、複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、LBTリスニング動作を実施するLBT開始時刻T1LBTからLBT終了時刻T2LBTまでの互いに同期したLBT実行期間(ΔTLBT)に電波の出力をOFFにするように制御している。
図8の送信出力調整の例では、各基地局10(1)〜10(4)は、LBTリスニング動作を実施しているLBT実行期間に周辺基地局からの電波を受信することがないので、LBT実行期間以外の通常の無線通信モードにおけるLBT機能による電波送信停止を回避することができる。
図9は、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)における基地局間協調時の送信出力調整の他の例を示す説明図である。
図9において、複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、LBTリスニング動作を実施するLBT開始時刻T1LBTからLBT終了時刻T2LBTまでの互いに同期したLBT実行期間(ΔTLBT)に電波の出力を、通常モード時の通常出力Pnから、LBTモード時のLBT専用出力PLBTに切り替えて低減させるように制御している。ここで、通常モード時の通常出力Pnと、LBTモード時の所定のLBT専用出力PLBTは予め設定され、その設定データが各基地局10(1)〜10(4)に保存されている。LBT専用出力PLBTは、LBTモード時に周辺基地局がLBT閾値よりも強い電波を受信しないように予め設定されている。
図9の送信出力調整の例では、各基地局10(1)〜10(4)は、LBTリスニング動作を実施しているLBT実行期間に周辺基地局から所定のLBT閾値よりも強い電波を受信することがないので、LBT実行期間以外の通常の無線通信モードにおけるLBT機能による電波送信停止を回避することができる。また、図9の例では、LBT実行期間において、LBT専用出力PLBTで電波を送信できるため、各基地局10(1)〜10(4)の近傍のセルに位置する端末装置20の通信を継続して中継することができる。
図10は、本実施形態の複数の基地局10(1)〜10(4)における基地局間協調時の送信出力調整の更に他の例を示す説明図である。
図10において、複数の基地局10(1)〜10(4)はそれぞれ、LBT実行期間以外の通常の無線通信モード時に、周辺基地局から送信された周辺セル(隣接セル)の参照信号RSの受信電力(例えばRSRP)を定期的に(例えば1時間に1回)受信して測定し、その受信電力の測定結果と、当該周辺基地局の参照信号RSの送信電力(RS電力)とに基づいて、当該周辺基地局と自局との間の電波の伝搬損失(パスロス)PLを算出する。各基地局10(1)〜10(4)は、その伝搬損失(パスロス)PLの算出結果と前記LBT閾値とに基づいて、当該周辺基地局が受信する電波の受信強度がLBT閾値以下になるように自局から送信可能な許容送信電力Paを算出し、その算出値を、LBT実行期間に自局が送信する送信電力PLBTとして決定して保存する。
ここで、上記周辺基地局の参照信号RSの送信電力(RS電力)の情報は、当該周辺基地局から送信される参照信号RSの送信電力の設定情報を含む報知情報(SIB2)を受信して取得することができる。また、例えば、基地局10(1)で受信された周辺基地局10(2)〜10(4)からの参照信号RSの受信電力をRSRP12、RSRP13及びRSRP14とし、周辺基地局10(2)〜10(4)の参照信号RSの送信電力を、RS電力2、RS電力3及びRS電力4とすると、基地局10(1)と他の周辺基地局10(2)〜10(4)それぞれとの間の伝搬損失(パスロス)PL12、PL13及びPL14は、次式で算出することができる。
Figure 0006865240
また、LBT閾値をThLBTとすると、基地局10(1)のLBTリスニング動作時の許容送信電力Pa1は、例えば次式を満たすように設定する。
Figure 0006865240
例えば、基地局10(1)のLBTリスニング動作時の許容送信電力Pa1は、次式で算出して設定してもよい。なお、式中のαは、無線通信におけるフェージングなどを考慮したバッファのための補正値である。
Figure 0006865240
例えば、上記RSRP12、RSRP13及びRSRP14がそれぞれ−70[dBm/15kHz]、−60[dBm/15kHz]及び−65[dBm/15kHz]であり、上記RS電力2、RS電力3及びRS電力4がそれぞれ−14[dBm/15kHz]、−10[dBm/15kHz]及び−12[dBm/15kHz]とすると、上記伝搬損失(パスロス)PL12、PL13及びPL14は、次式の値になる。
Figure 0006865240
また、LBT閾値ThLBTを−100[dBm]とし、補正値αを5[dBm]とすると、基地局10(1)のLBTリスニング動作時の許容送信電力Pa1は、次式の値になる。
Figure 0006865240
他の基地局10(2)〜10(4)のLBTリスニング動作時の許容送信電力Pa2、Pa3及びPa4についても同様に算出することができる。
なお、通常の無線通信モード時に複数の許容送信電力Paを算出した場合は、その複数の許容送信電力Paの最小値を、LBT実行期間に自局が送信する送信電力PLBTとして決定して保存する。また、周辺基地局が複数存在している場合は、周辺基地局ごとに許容送信電力Paを算出し、その複数の許容送信電力Paの最小値を、LBT実行期間に自局が送信する送信電力PLBTとして決定して保存する。
各基地局10(1)〜10(4)は、前記許容送信電力Pa(周辺基地局が複数の場合は、その複数の許容送信電力Paの最小値)になるようにLBT実行期間における自局からの電波の送信を制御する。
図10の送信出力調整の例では、各基地局10(1)〜10(4)は、LBTリスニング動作を実施しているLBT実行期間に周辺基地局から所定のLBT閾値よりも強い電波を受信することがないので、LBT実行期間以外の通常の無線通信モードにおけるLBT機能による電波送信停止を回避することができる。また、図10の例では、LBT実行期間において、LBT専用出力PLBTで電波を送信できるため、各基地局10(1)〜10(4)の近傍のセルに位置する端末装置20の通信を継続して中継することができる。
特に、図10の例では、LBT実行期間以外の通常の無線通信モード時に、周辺基地局から送信された周辺セルの参照信号RSの受信電力(例えばRSRP)を定期的に測定し、その受信電力の測定結果と、参照信号RSの送信電力(RS電力)とに基づいて、LBT実行期間に自局から送信可能な許容送信電力Paを算出して送信電力PLBTを動的に制御できるので、各基地局10(1)〜10(4)の周辺の無線伝搬路における障害物の追加、削除などの無線通信環境の変化に対応できる。
なお、本実施形態において、LBT実行期間において端末装置20から基地局10に向けて送信する上り方向の送信電力を低減するようにしてもよい。例えば、3GPP標準のパラメータ(例えば3GPP TS 36.331,3GPP TS 36.213参照)として、UE(端末装置)の送信電力を調整するために、“P0nominalPUSCH(PUSCH:データチャネルの受信電力ターゲット値)及びP0nominalPUCCH(PUCCH:制御チャネルの受信電力ターゲット値)といったパラメータがある。これらのパラメータは、例えば報知情報のSIB(System Information Block)により基地局10から端末装置20に通知される。通常モード時には、これらの受信電力ターゲット値で端末装置20から基地局20に電波が届くように、端末装置20の送信電力が調整される。そして、深夜のLBTモードの実行直前に、上記LBT閾値にあわせて受信電力ターゲット値を下げて基地局10から端末装置20に通知することにより、LBT実行期間において端末装置20から基地局10に向けて送信する上り方向の送信電力を低減することができる。このように通常モード実行時とLBTモード実行時で通網端末装置20の送信電力を動的に制御することにより、通常モード時には、端末装置20から基地局10への上りリンクにおいてより強い電力で通信できるとともに、LBTモード時には各基地局10が受信する受信電力をより確実にLBT閾値以下にすることができる。
以上、本実施形態によれば、免許が不要な周波数帯(アンライセンスバンド)において相互干渉を回避可能な同じ無線通信方式(sXGP)を用いる複数の基地局10を対象エリアに近接設置した場合に電波の送信が停止することなく対象エリアにおける高い通信容量を確保することができる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びに基地局、通信システム及び基地局管理装置の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、前記媒体は非一時的な記録媒体であってもよい。また、前記プログラムのコードは、コンピュータ、プロセッサ、又は他のデバイス若しくは装置機械で読み込んで実行可能であれよく、その形式は特定の形式に限定されない。例えば、前記プログラムのコードは、ソースコード、オブジェクトコード及びバイナリコードのいずれでもよく、また、それらのコードの2以上が混在したものであってもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10,10(1)〜10(4):周辺基地局
11,11(1)〜11(4):セル
12:基地局間インターフェース
13:基地局−網間のインターフェース
14:EPC(コアネットワーク)
15:基地局管理装置(HeMS)
16:時刻同期サーバ
20:端末装置
30:GNSS衛星
101:制御部
102:アンテナ
103:無線通信部
104:アップリンク信号処理部
105:ダウンリンク信号処理部
106:ネットワーク通信部

Claims (12)

  1. 免許が不要な周波数帯を用いる基地局であって、
    前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる周辺基地局との間で同期させて実行するリスニング実行手段と、
    前記リスニング動作を実行する期間中における前記周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように、前記リスニング動作を実行する期間中における自局からの電波の送信を制御する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 請求項1の基地局において、
    前記リスニング実行手段は、前記周辺基地局と自局との間で前記リスニング動作を同期させるための同期信号を、前記周辺基地局から受信又は前記周辺基地局へ送信し、前記同期信号に基づいて前記リスニング動作を実行することを特徴とする基地局。
  3. 請求項1の基地局において、
    前記リスニング実行手段は、前記周辺基地局と自局との間で前記リスニング動作を同期させるための同期信号を、基地局管理装置から受信し、前記同期信号に基づいて前記リスニング動作を実行することを特徴とする基地局。
  4. 請求項1の基地局において、
    前記リスニング動作を実行する時間を指定する時間指定情報を記憶する情報記憶手段を更に備え、
    前記リスニング実行手段は、前記時間指定情報に基づいて前記リスニング動作を実行することを特徴とする基地局。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの基地局において、
    前記送信制御手段は、前記リスニング動作を実行する期間中における自局からの電波の送信を停止することを特徴とする基地局。
  6. 請求項1乃至4のいずれかの基地局において、
    前記送信制御手段は、前記リスニング動作を実行する期間中における自局からの電波の送信電力を低下させることを特徴とする基地局。
  7. 請求項1乃至4のいずれかの基地局において、
    前記周辺基地局から送信される参照信号の送信電力の設定情報を含む報知情報を、前記周辺基地局から受信する報知情報受信手段と、
    前記周辺基地局から通常モード時に送信される参照信号の受信電力を測定する測定手段と、
    前記参照信号の送信電力の設定情報及び前記参照信号の受信電力の測定結果に基づいて、前記周辺基地局と自局との間の前記周波数帯の電波の伝搬損失を算出する伝搬損失算出手段と、を更に備え、
    前記送信制御手段は、前記伝搬損失の算出結果と前記閾値とに基づいて、前記リスニング動作を実行する期間に送信可能な許容送信電力を算出し、前記許容送信電力になるように自局からの電波の送信を制御することを特徴とする基地局。
  8. 請求項7の基地局において、
    前記報知情報受信手段は、前記周辺基地局それぞれから送信される参照信号の送信電力の設定情報を含む報知情報を、前記複数の周辺基地局それぞれから受信し、
    前記測定手段は、前記複数の周辺基地局それぞれから通常モード時に送信される参照信号の受信電力を測定し、
    前記伝搬損失算出手段は、前記複数の周辺基地局それぞれと自局との間の前記周波数帯の電波の伝搬損失を算出し、
    前記送信制御手段は、前記複数の周辺基地局それぞれの伝搬損失と前記閾値とに基づいて前記許容送信電力を算出し、その複数の許容送信電力の最小値を、前記リスニング動作を実行する期間に送信する送信電力として決定することを特徴とする基地局。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの基地局において、
    前記リスニング動作を実行する期間中における端末装置の送信電力を低減させるように、前記リスニング動作を実行する期間中における当該基地局が前記端末装置から受信する受信電力の目標値のパラメータを変更して前記端末装置に通知することを特徴とする基地局。
  10. 免許が不要な周波数帯を用いる複数の基地局を備える通信システムであって、
    前記複数の基地局はそれぞれ、
    前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる周辺基地局との間で同期させて実行するリスニング実行手段と、
    前記リスニング動作を実行する期間中における前記周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように、前記リスニング動作を実行する期間中における自局からの電波の送信を制御する送信制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  11. 免許が不要な周波数帯を用いる基地局の協調方法であって、
    免許が不要な周波数帯を用いる第1基地局が、前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる第2基地局との間で同期させて実行することと、
    前記第1基地局が、前記リスニング動作を実行する期間中における前記第2基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように、前記リスニング動作を実行する期間中における自局からの電波の送信を制御することと、
    を含むことを特徴とする基地局の協調方法。
  12. 免許が不要な周波数帯を用いる基地局に設けられたコンピュータ又はプロセッサで実行されるプログラムであって、
    前記周波数帯の電波を受信するリスニング動作を、前記周波数帯を用いる周辺基地局との間で同期させて実行するためのプログラムコードと、
    前記リスニング動作を実行する期間中における前記周辺基地局が受信する電波の受信強度が所定の閾値以下になるように、前記リスニング動作を実行する期間中における自局からの電波の送信を制御するためのプログラムコードと、
    を含むことを特徴とするプログラム
JP2019031977A 2019-02-25 2019-02-25 基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム Active JP6865240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019031977A JP6865240B2 (ja) 2019-02-25 2019-02-25 基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019031977A JP6865240B2 (ja) 2019-02-25 2019-02-25 基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020137068A JP2020137068A (ja) 2020-08-31
JP6865240B2 true JP6865240B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=72263844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019031977A Active JP6865240B2 (ja) 2019-02-25 2019-02-25 基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6865240B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090161A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 ソニーグループ株式会社 無線通信装置、無線通信方法、およびプログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2352343B1 (en) * 2008-11-28 2016-08-17 Panasonic Intellectual Property Corporation of America Radio communication base station device and transmission power control method
JP5162630B2 (ja) * 2010-08-05 2013-03-13 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 送信電力制御システム、基地局及び送信電力制御方法
EP3145264A4 (en) * 2014-05-15 2017-12-20 NTT DoCoMo, Inc. Wireless base station, user terminal, and wireless communication system
WO2016144216A1 (en) * 2015-03-09 2016-09-15 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Network nodes, a wireless device and methods therein for enabling transmissions in a wireless communications network
US10237745B2 (en) * 2015-09-29 2019-03-19 Huawei Technologies Co., Ltd. Methods for synchronous access of unlicensed medium by grouping small cells in licensed assisted access (LAA) networks

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020137068A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10236933B2 (en) Timing offset compensation for inter-link interference cancellation
EP3602912B1 (en) Ue-specific slot structure configuration
JP6988994B2 (ja) ランダムアクセスの電力制御装置、方法及び通信システム
EP3512288B1 (en) Communication method, base station and terminal device
RU2426272C2 (ru) Расширенная поддержка мобильности для беспроводной связи
US10638440B2 (en) Method for determining measurement gap length and network device
US10291366B2 (en) Method, user equipment and base station for controlling discontinuous reception (DRX) in wireless communication system
WO2018177406A1 (zh) 信号传输方法和设备
US10334542B2 (en) Wireless device, a first access node and methods therein
CN109923843B (zh) 新无线电中的循环前缀管理
KR20170004988A (ko) Ue 자율적인 라디오 자원 구성 확장
US10165455B2 (en) Coordination for PBCH
CN110291751B (zh) 用于在无线通信网络中关联载波的方法和装置
TWI418227B (zh) 無線通信系統、基地台、終端機、無線通信方法、程式
JP2019525626A (ja) RACH−lessハンドオーバのためのターゲット基地局によるタイミングアドバンスの決定
JP6134024B1 (ja) 通信システム及びスモールセル基地局
JP2021510028A (ja) トラフィック受信又は送信方法及び装置、通信システム
WO2021205419A1 (en) Processing time for fast-switched ul tx across carriers
JP2023500178A (ja) 無線通信方法、端末デバイス及びネットワークデバイス
US9813953B2 (en) Radio network node, a user equipment and methods therein
US9253708B2 (en) Mobile communication method, relay node, and wireless base station
TW202025839A (zh) 用於隨機存取的方法、網路設備和終端設備
JP6865240B2 (ja) 基地局、通信システム、基地局の協調方法及びプログラム
WO2021258369A1 (zh) 无线通信方法、终端设备和网络设备
WO2015017977A1 (zh) 一种umts到lte的网络切换方法、设备及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6865240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250