JP6865203B2 - ユーザ装置、基地局、無線通信システム、及び通信方法 - Google Patents

ユーザ装置、基地局、無線通信システム、及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムの基地局とユーザ装置に関するものである。
LTE/LTE−Adancedでは、システム容量、セル端ユーザスループット等を増大させるMIMO技術が採用されている。また、異なるタイプの基地局(マクロセル、スモールセル等)を混在させつつセル間干渉を低減して高品質な通信を実現するヘテロジニアスネットワーク技術が採用されている。
特に、ヘテロジニアスネットワークにおけるスモールセルでは、高周波数帯を使用することが想定されている。ここで、高周波数帯では伝搬ロスが増大することから、それを補うために、ビーム幅の狭いビームフォーミングを行うmassive MIMOを適用することが検討されている。
massive MIMOは、基地局側に多数(例:100素子)のアンテナを設置する大規模MIMOであり、狭い領域に電界の強さを集中させることができるため、ユーザ間の干渉を小さくすることができる。
特開2013−219507号公報
図1は、massive MIMOを適用した多数のスモールセルが存在する通信環境の例を示す図である。図1に示すように、各スモールセルの基地局から多数のビームが送信されている。このような環境においてユーザ装置(UE)が移動しながら通信を行う場合、ユーザ装置は、現在位置に適合した特定のビームを選択するとともに、移動に応じてビームを順次切り替えることが必要となる。
このような動作を実現するために、ユーザ装置は候補となる全てのビームの参照信号を監視することが考えられる。しかし、仮に、1スモールセルあたりのビーム数を100とし、100個のスモールセルのいずれかに在圏する可能性があるとすると、ユーザ装置UEは、100×100=10000のビームを監視する必要がある。このような動作は、参照信号のオーバヘッドやフィードバックの情報量を増大させるとともに、ユーザ装置における処理が複雑化するという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ビームフォーミングを行う基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおいて、ユーザ装置が、基地局により形成される複数のビームのうち、通信に使用する特定のビームを効率的に選択することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、異なる識別子に対応付けられた複数の同期信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の同期信号の受信電力を測定し、特定の同期信号を選択する同期信号受信手段と、
前記特定の同期信号に対応する識別情報を含む信号を送信する手段と、
前記特定の同期信号に関連付けられた複数の参照信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の参照信号を受信する参照信号受信手段と、
参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を送信する測定手段とを備え、
前記同期信号受信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記同期信号を受信し、
前記参照信号受信手段において、前記同期信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記参照信号を受信し、前記関連付けにより、限定された数の参照信号をモニタする、
ユーザ装置が提供される。
本発明の実施の形態によれば、ビームフォーミングを行う基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおいて、ユーザ装置が、基地局により形成される複数のビームのうち、通信に使用する特定のビームを効率的に選択することを可能とする技術が提供される。
massive MIMO伝送を行う複数のスモールセルが存在する通信環境の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信システムの全体構成図である。 本実施の形態における無線通信システムにおいて使用される参照信号の階層構造を示す図である。 スモール基地局から複数のビームで送信される発見信号のイメージを示す図である。 スモール基地局から複数のビームで送信される測定用参照信号のイメージを示す図である。 発見信号と測定用参照信号の無線リソースへのマッピング例を示す図である。 発見信号の無線リソースへのマッピング例を示す図である。 本実施の形態における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 無線通信システムにおけるフィードバック情報の送信を示す図である。 マクロセル内にスモールセルが存在する通信環境において、ユーザ装置が移動する状況を示す図である。 マクロ基地局10が存在しない場合における動作を示すシーケンス図である。 発見信号のビームと測定用参照信号のビームの例1を示す図である。 発見信号のビームと測定用参照信号のビームの例2を示す図である。 PSSにおける系列の割り当て例を説明するための図である。 SSSにおける系列の割り当て例を説明するための図である。 ビームの階層構造の詳細例を示す図である。 中間の広さのビームの例を示す図である。 PSS/SSSのマッピング例を示す図である。 PSS/SSSの送信間隔例を説明するための図である。 測定用参照信号のマッピング例を示す図である。 広いビームのマッピング例を示す図である。 中間のビームのマッピング例を示す図である。 中間のビームの例を示す図である。 階層的ビームサーチの例を説明するための図である。 階層的ビームサーチの例を説明するための図である。 ビームトラッキングを説明するための図である。 ビームトラッキングを説明するための図である。 キャリアグリゲーションにおける信号のマッピング例を示す図である。 ユーザ装置20の機能構成図である。 マクロ基地局10の機能構成図である。 スモール基地局12の機能構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る無線通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、又は12もしくはそれ以降に対応する通信方式も含む広い意味で使用する。
また、本実施の形態では、基本的に3階層の参照信号の構成を例として示しているが、階層数はこれに限られるわけではなく、階層数が2であってもよいし、階層数が4以上であってもよい。
(システムの全体構成、動作概要)
図2に、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの全体構成図を示す。本実施の形態に係る無線通信システムは、マクロセルを形成するマクロ基地局10、マクロセルのカバレッジエリア内にあるスモール基地局11、12を含む。また、図2には、マクロ基地局10、スモール基地局11、12等と通信を行うユーザ装置20が示されている。
当該無線通信システムでは、低周波数帯でマクロ基地局10によりマクロカバレッジを確保し、高周波数帯でスモール基地局11、12によりスモールエリア(例:ホットスポット)のトラフィックを吸収する構成としているが、このような周波数帯の割り当ては一例に過ぎず、これに限られるわけではない。
本実施の形態におけるスモール基地局11、12は、massive MIMOの機能を備えており、広いビームから狭いビームまで種々の複数のビームを形成することができる。図2には、当該無線通信システムの動作概要も示されている。図2に示すように、本実施の形態では、各スモール基地局から、複数のプリコードされた参照信号(これを発見信号:discovery signalと呼ぶ)がそれぞれビームで送信されている。なお、参照信号がプリコードされているとは、送信の例でいえば、参照信号がある幅のビームで送信されるように、アンテナポート毎に送信信号にウェイトが乗算されていることである。例えば、図2に示す例では、スモール基地局12から、ビーム2−1、ビーム2−2、ビーム2−3のそれぞれで発見信号が送信されている。
ユーザ装置20は、マクロセルのカバレッジエリアにおいて、マクロ基地局10からマクロ補助情報(macro−assisted information)を受信し(ステップ1)、当該マクロ補助情報を用いて、スモール基地局11、12から送信される複数の発見信号(各ビームで送信される発見信号)を監視し、特定の発見信号を受信(検出)する。ユーザ装置20は、受信した発見信号に基づき受信品質(受信電力等)を測定し、測定報告(measurement report)をマクロ基地局10に送信する(ステップ2)。そして、マクロ基地局10は、当該測定報告に基づいて、例えばユーザ装置20が最も良い品質(例:最も受信電力が高いこと)で信号を受信できたビームを決定し、当該ビームに関連する制御情報(例:ビームに対応する発見信号の識別情報、当該発見信号に対応する測定用参照信号の情報等)をユーザ装置20に送信する。ユーザ装置20は、当該制御情報に従って、決定されたビーム上で、該当のスモール基地局が更に細いビームで送信する参照信号(測定用参照信号と呼ぶ)を受信する。このような動作を経て、ユーザ装置20には、細いビームで送信されるデータ信号(PDSCH等)を受信する無線リソースが割り当てられ、データ信号の受信を行うことができる。なお、無線通信システムの動作については後により詳細に説明する。
(参照信号の階層構造)
図3を参照して、本実施の形態における無線通信システムにおいて使用される参照信号について説明する。図3に示すように、本実施の形態における参照信号は階層構造になっており、ユーザ装置20は、上位の階層の参照信号から順次下位の階層の参照信号を参照することで、スモール基地局から送信される複数のビームのうちの最適なビームを検知して、当該ビームで所望のデータ信号の受信を行うことができる。このような階層構造を採用することで、効率良くビームの候補を絞ることができ、非常に多くのビームの参照信号をサーチすることなく、迅速に最適なビームの検知や切り替えを行うことが可能である。
より具体的には、図3に示す例において、第1階層(first layer)として、マクロ補助情報(macro−assisted information)がある。前述したとおり、マクロ補助情報は、マクロ基地局10からマクロカバレッジ内のユーザ装置20に送信され、ユーザ装置20は当該マクロ補助情報を用いて、発見信号(discovery signal)の受信を行う。
マクロ補助情報には、例えば、発見信号が送信される無線リソースの情報(タイミング、周波数等)、発見信号の系列情報等が含まれる。マクロ基地局10がマクロ補助情報を送信するチャネルは特定の種類のチャネルに限定されないが、例えば、LTEで規定される制御チャネル、報知チャネル、もしくはデータチャネルを用いて送信される。
無線通信システムにおいては複数のマクロ基地局が存在するが、ユーザ装置20は、マクロ補助情報を参照することで、当該ユーザ装置20が在圏しているマクロセル内で受信する可能性のある、サーチすべき発見信号の情報を把握することができる。つまり、マクロ補助情報により、ユーザ装置20は、図3のAの枝を特定できる。
マクロ補助情報は、ユーザ装置20により参照される(referneceとなる)信号であるから、参照信号と呼ぶことができる。
第2階層(second layer)として、発見信号(discovery signal)がある。発見信号は、プリコードされており、後述する測定用参照信号の送信ビームよりも広い幅のビームでスモール基地局11、12から送信される信号である。各スモール基地局から、互いに異なるビームで複数の発見信号が送信され、ユーザ装置20は、マクロ補助情報に基づいて、各発見信号を監視し、受信(検知)して、受信品質(受信電力等)の測定を行う。なお、本実施の形態では、特に断らない限り、「受信品質」の用語を、受信電力を含む広い意味で使用する。各発見信号の受信品質に基づき、当該ユーザ装置20に適したビームの発見信号が特定され、これにより、ユーザ装置20が受信すべき測定用参照信号が決定される。発見信号に含まれる情報(系列等)は、ビームに対応付けられている。当該情報を「識別子」と称してもよい。すなわち、ユーザ装置20は、基地局から送信される複数の異なる識別子に対応付けられた発見信号の受信品質(受信電力等)を測定し、特定の発見信号を選択する。この決定方法については後述する。図3の例でいえば、例えば、第2階層においてBの枝が選択され、当該枝B配下の複数の測定用参照信号が、ユーザ装置20が受信すべき測定用参照信号として特定されることになる。
発見信号についても、ユーザ装置20により参照される信号であるから、これを「参照信号」と呼ぶことができる。また、本実施の形態では、発見信号は、ユーザ装置20がスモール基地局11、12との同期をとるためにも使用されることから、発見信号を「同期信号」と呼ぶこともできる。なお、発見信号として同期信号であるPSS(Primary Synchronization signal)/SSS(Secondary Synchronization signal)を用いる例を後に説明する。
第3階層(third order)として、測定用参照信号がある。測定用参照信号は、第2階層で特定された発見信号を送信するビームの幅よりも狭い幅のビーム(同じ幅のビームであってもよい)でスモール基地局から送信される信号である。スモール基地局は、測定用参照信号をビーム毎に送信し、ユーザ装置20は、各測定用参照信号を受信し、受信品質(受信電力等)の測定を行って、フィードバック情報(例:最も受信電力の高い測定用参照信号の識別情報等)をスモール基地局に返す動作を行う。フィードバック情報を受信したスモール基地局は、フィードバック情報に基づいて、下りデータ信号についてのリンクアダプテーション、ランクアダプテーション、スケジューリング等を行う。
図3に示す例では、例えば、ユーザ装置20が測定用参照信号の受信品質の測定を行った結果として、Cで示す枝の測定用参照信号に対応するビームがデータ通信用のビームとして選択され、ユーザ装置20はスモール基地局から送信されるデータ信号を当該ビームで受信する。
なお、最終的に複数のビームが選択されてもよい。図3の例では、枝Cのビームと枝Eのビームが選択されている。ユーザ装置20が複数のビームを用いることで、例えば、協調送信によるスループットの向上や、複数のスモール基地局を用いたロードバランシング等を実現できる。
以下では、発見信号と測定用参照信号をより詳細に説明する。
(発見信号と測定用参照信号の詳細)
図4に、スモール基地局11、12からそれぞれが1つのビームで送信される複数の発見信号のイメージを示す。発見信号は、大まか(ラフ)で低速なビームの特定や、スモール基地局11、12との時間/周波数の同期に用いられるものである。発見信号を送信する各ビームは一般に、測定用参照信号を送信する各ビームよりも幅が広いため、以降、これを「広ビーム」と呼ぶ場合がある。また、測定用参照信号を送信するビームを「狭ビーム」と呼ぶ場合がある。
本実施の形態では、発見信号は、所定の無線リソースにおいて、低頻度(sparse)の時間間隔で高密度(dense)にマッピングされることを想定している。発見信号は、例えば10〜20msに1回の頻度で送信されてよい。また、発見信号は同期にも使用されるため、セル端のように基地局から離れているような場合でもできるだけ良い品質で受信できるように、高密度でマッピングすることとしている。
また、ユーザ装置の能力(使用できる帯域幅)には様々なものがあり、発見信号はどのような帯域幅のユーザ装置でも検出できるように、所定のコアとなる狭い帯域幅内にマッピングされる。例えば、発見信号は、システム帯域幅の中央部分の所定の帯域幅の周波数ブロックにマッピングされる。所定の帯域幅とは、例えば、最少の帯域幅のユーザ装置が使用する帯域幅である。
次に、測定用参照信号について説明する。図5に、スモール基地局11、12から複数のビーム(狭ビーム)で送信される測定用参照信号のイメージを示す。図5には、発見信号のビームも示されている。図5に示すように、測定用参照信号の各狭ビームは、発見信号のビーム(広ビーム)よりも幅が狭く、広ビームに対応する複数の狭ビームが当該広ビーム上で送信される。広ビーム上で送信されるとは、例えば、当該複数の狭ビーム全体の幅が、当該広ビームの幅内にあることである。測定用参照信号は、細かで高速なビームの特定や、フィードバック情報に基づく動的なランクアダプテーション(最適なMIMOランクの選択)、リンクアダプテーション(最適な変調/符号化方式決定等)、スケジューリング等に用いられる。
測定用参照信号についても、発見信号と同様に低頻度(sparse)の送信タイミングで送信される。また、周波数方向については、帯域全体にわたる測定を可能とするために、1TTI(1サブフレーム)あたりに広い帯域にマッピングされる。
つまり、測定用参照信号については、例えばLTEにおけるCSI−RSと同様に低頻度で送信することで、オーバーヘッドを小さくしている。また、測定用参照信号は、直交偏波(Dual Polarized)アンテナポートをサポートする。なお、直交偏波アンテナを偏波共用アンテナと呼んでもよい。
図6に、発見信号と測定用参照信号のマッピング例を示す。図6の(a)は本実施の形態の無線通信システムにおけるフレームを示す。図6(a)のフレームの各四角がスロットを示す。これらのフレーム、スロットの長さは現状のLTEで規定されているものと同じでもよいし、異なっていてもよい。例えば、当該スロットは、LTEで規定されるサブフレームであってもよい。
図6に示すとおり、この例では、発見信号はフレームの先頭のスロットにおいて図6(b)に示すようにマッピングされる。また、測定用参照信号はフレームの2番目のスロットにおいて図6(c)のようにマッピングされる。そして、このマッピングがフレーム毎に繰り返される。ただし、これは一例にすぎず、より高頻度にマッピングしてもよいし、より低頻度にマッピングしてもよいし、発見信号と測定用参照信号をスロットにマッピングする頻度が異なっていてもよい。また、発見信号のスロットと測定用参照信号のスロットとの間に空き(ギャップ)があってもよい。
図6(b)に示すように、この例では、発見信号はシステム帯域の中央部分に、所定の帯域幅を持ってマッピングされる。前述したように、この所定の帯域幅は、例えば、最低の能力のユーザ装置により使用される帯域幅である。また、本例では、異なる広ビームの複数の参照信号が時間多重される。図6(b)の例では、時間多重された発見信号の同じセット(ビーム1〜ビームN)を2回送信することとしている。これにより、ユーザ装置において周波数誤差の修正を行うことが可能である。
ユーザ装置20は、例えば、最も受信品質の良い(例:受信電力の大きい)発見信号を示す情報(識別子、インデックス等)をマクロ基地局10に通知する。当該情報は、例えば、発見信号の系列から取得可能な情報である。ここで、発見信号を示す情報は、発見信号を送信する広ビームを示す情報でもある。なお、図6(b)に示す例では、複数の広ビームの発見信号を時間多重しているが、周波数方向に周波数多重することとしてもよい。つまり、この場合、例えば、発見信号1(広ビーム1)を周波数1で送信し、発見信号2(広ビーム2)を周波数2で送信し、...といったように送信する。
図6(c)は、測定用参照信号のマッピングスロットにおける測定用参照信号のマッピング例を示す。図6(c)において、1、2...等の番号は、測定用参照信号の識別番号(インデックス)であるとともに、当該測定用参照信号を送信する狭ビームの識別番号(インデックス)でもある。これをビームIDと呼んでもよい。当該識別番号は、例えば、測定用参照信号の系列から取得可能な情報である。図6(c)に示すように、測定用参照信号は、システム帯域の全体にマッピングされる。これはCSI−RS等の既存の参照信号と同様に、システム帯域全体にわたる受信品質を測定することを可能とするためである。
図6(c)の例では、発見信号を送信する広ビームに対応付けて、狭ビームで送信される各測定用発見信号が時間多重されている。すなわち、例えば、狭ビーム1〜4の測定用参照信号1〜4が広ビーム1の発見信号1に対応し、狭ビーム5〜8の測定用参照信号5〜8が広ビーム2の発見信号2に対応し、....狭ビームX+1〜X+4の測定用参照信号X+1〜X+4が広ビームXの発見信号Xに対応する。1つの測定用参照信号のリソース内では、アンテナポート毎に信号のリソースが例えばくし歯状にマッピングされる。
ユーザ装置20は、例えば、最も受信品質の良い発見信号に対応する測定用参照信号のタイミング及び系列情報を制御情報としてマクロ基地局10から受信することで、特定の複数の測定用参照信号のみを監視することができる。あるいは、マクロ補助情報の中に、マクロカバレッジ内の発見信号のタイミング及び系列情報に加えて、マクロカバレッジ内の測定用参照信号のタイミング及び系列情報(つまり、発見信号と測定用参照信号の対応情報)が含まれていてもよく、そのような場合には、ユーザ装置20は、最も受信品質の良い発見信号(広ビーム)を特定した後、マクロ基地局10へ報告することなく、当該発見信号に対応する複数の測定用参照信号の受信を行ってもよい。
図6に示すように、ユーザ装置20は、一部の周波数領域内のみにマッピングされた発見信号を受信し、発見信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた測定用参照信号を受信するのである。また、スモール基地局11、12は、一部の周波数領域内のみにマッピングされた発見信号を送信し、発見信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた測定用参照信号を送信する。
図7(a)、(b)は、発見信号のリソース内のマッピングの例を示す図である。図中、番号が記載されているリソースエレメントに発見信号がマッピングされている。また、当該番号はビームもしくはアンテナポートの区別を示す。例えば、スモール基地局が8アンテナで発見信号を送信する場合において、1ビーム当たり8アンテナ分のリソースエレメントが使用され、8ビームを形成する場合、8×8=64リソースエレメントへの信号のマッピングが行われることになる。図7(a)はそのようなマッピングの例を示す。また、図7(a)は、時間方向と周波数方向において空きを形成するマッピング方法の例でもある。例えば、図7(a)のBに示す周波数エレメントにはマッピングがなされておらず、Aに示すシンボルにはマッピングがなされていない。
図7(b)は、時間方向と周波数方向の全てのリソースにマッピングが行われる場合の例である。図7(b)の場合には、図7(a)に示したような全く使用されない時間/周波数リソースがない。
なお、図7(a)、(b)は発見信号のマッピングの例であるが、同様のマッピングを測定用参照信号に用いることもできる。
(無線通信システムの動作例)
次に、図8を主に参照して、本発明の実施の形態に係る無線通信システム(図2に示した無線通信システム)の動作例を説明する。図8に示す例では、ユーザ装置20はスモール基地局12から送信される発見信号を最も受信品質の良好な発見信号として検知することから、図8にはスモール基地局11とスモール基地局12のうちスモール基地局12が示されている。
マクロ基地局10は、マクロセルのカバレッジに在圏するユーザ装置20に対して、例えば周期的にマクロ補助情報を送信しており、ユーザ装置20は当該マクロ補助情報を受信する(ステップ101)。例えば、ユーザ装置20はマクロ基地局10から送信されるシステム情報により、マクロ補助情報の送信周期、周波数等のリソースを把握しているものとする。
スモール基地局12は、前述したように、広ビームを形成するプリコードされた複数の発見信号を送信している(ステップ102)。ユーザ装置20は、ステップ101で受信したマクロ補助情報に基づき、各発見信号の送信タイミング、及び系列(識別子、インデックス等の情報を含む)を把握しているので、これらを用いることで、スモール基地局12から送信された各発見信号を受信し、受信品質(受信電力等)を測定する。すなわち、マクロ補助情報により、複数の発見信号を測定するために使用する識別子(ビーム)の候補を限定する。
発見信号は、LTEにおける同期信号(SS)と同様の機能を有しており、ユーザ装置20は、発見信号を受信することで、スモール基地局12との間で周波数同期をとるとともに、タイミング同期(シンボル同期、フレーム同期等)をとる。また、発見信号により、スモール基地局12のカバレッジでの通信に必要な情報(最小限のシステム情報等)を受信してもよい。
ユーザ装置20は、検知できた発見信号についての受信品質(受信電力等)を測定し、測定結果を測定報告(measurement report)としてマクロ基地局103に送信する(ステップ103)。測定報告には、受信できた発見信号の識別情報(識別子、インデックス等)、各発見信号についての受信品質(例:受信電力等)が含まれる。この測定報告で使用するチャネルの種類は限定はされないが、例えば、上りリンクの物理共有チャネル(PUSCH)を使用することができる。なお、例えば、受信品質が最も高い発見信号のみについての測定報告を送信してもよい。更に、例えば、受信品質が高いほうから所定数個の発見信号についての測定報告を送信することとしてもよい。
発見信号についての測定報告をユーザ装置20から受信したマクロ基地局10は、当該測定報告に基づいて、ユーザ装置20が最も良好に受信した発見信号(広ビーム)を特定し、当該発見信号に対応するスモール基地局12とユーザ装置20が受信すべき測定用参照信号を決定する(割り当てる)。そして、マクロ基地局10は、当該スモール基地局12の識別情報(スモールセルのID等)、ユーザ装置20が受信すべき測定用参照信号のタイミング及び系列等を含む制御情報をユーザ装置20に通知する(ステップ104)。当該無線通信システムがキャリアアグリゲーションをサポートする場合において、スモール基地局12の識別情報の通知は、Scellの割り当てとして行うこととしてもよい。つまり、この場合、ユーザ装置20は、マクロ基地局10により形成されるPcell(プライマリコンポーネントキャリアにより形成されるセル)とスモール基地局12により形成されるScell(セカンダリコンポーネントキャリアにより形成されるセル)とを同時に使用して通信を行う。
また、マクロ基地局10は、上記の割り当て情報(ユーザ装置12が通信を行うスモール基地局12の識別情報、Scellの割り当て情報、ユーザ装置20が受信すべき測定用参照信号の情報等)をバックホール回線を通じてスモール基地局12に送信することとしてもよい(ステップ105)。ただし、この動作は必須ではない。例えば、バックホール回線を経由した割り当て情報の通知がない場合、スモール基地局12は、全ての測定用参照信号を送信し、受信すべき測地用参照信号(狭ビーム)を把握しているユーザ装置20からのフィードバック情報に基づいて、ユーザ装置20にデータ信号通信用の狭ビームを割り当てればよい。
スモール基地局12は、バックホール回線を介した割り当て情報を受信することで、キャリアアグリゲーションでのScellの動作や、ユーザ装置が存在しない方向への測定用参照信号を送信しない等の動作を実施できる。
上記のステップ104での制御情報を受信したユーザ装置20は、狭ビームで送信される限定された数の測定用参照信号を受信することができる。
ユーザ装置20は、上記の制御情報に従って、スモール基地局12から送信される各狭ビームの複数の測定用参照信号を受信し(ステップ106)、受信品質(受信電力等)の測定を行って、受信品質に基づいて特定の測定用参照信号を選択し、選択した測定用参照信号の番号等の識別情報を含むフィードバック情報を上りチャネルを用いてスモール基地局12に送信する(ステップ107)。上記の選択は、受信品質が最も良いものを選択することとしてもよいし、受信品質が高いほうから所定数個を選択することとしてもよいし、その他の方法で選択してもよい。また、フィードバック情報には、受信電力に代えて、又は受信電力に加えて、CQI、ランク等のCSIが含まれていてもよい。スモール基地局12は、フィードバック情報に基づいて、ユーザ装置20へのデータ信号等(PDSCH、EPDCCH等)の送信のための狭ビームの決定を行い当該狭ビームにより下り方向の通信を行う。
ユーザ装置20がフィードバック情報を送信する上りチャネルとしては、例えばLTEで規定された上りリンクの物理制御チャネル(PUCCH/EPUCCH)、もしくはランダムアクセスチャネル(PRACH)を使用することができるがこれに限られるわけではない。また、上りチャネルのリソースについては、マクロ基地局10から割り当ててもよいし、発見信号によりスモール基地局12との同期がとれた後に、スモール基地局12から割り当てることとしてもよい。ここでのフィードバック情報の送信は図9においてもステップ107として示されている。
フィードバック情報を受信したスモール基地局12は、スケジューリングを行って、ユーザ装置20に適したビーム、ランク、MCS(変調方式/符号化率)、リソース等を決定して、データ信号の送信を行う(ステップ108)。より詳細には、ステップ108の前に、割り当て情報が制御チャネルでスモール基地局12からユーザ装置20に送信されてもよい。
図10は、本実施の形態に係る無線通信システムが使用される通信環境において、ユーザ装置20が移動する場合の状態を示す図である。すなわち、図10には、マクロセルのカバレッジ内において、ユーザ装置20が移動し、2つのスモールセルを通過する様子が示されている。
図10に示すように、A地点にいたユーザ装置20が移動し、スモールセル1のカバレッジに入るところ(B地点)に到達する。ユーザ装置20は、マクロ補助情報に基づいて、所定間隔で発見信号をサーチしており、B地点に到達した時点で、スモールセル1の所定の広ビームで送信される発見信号を検出する。これにより、前述した動作により、広ビーム上で、狭ビームにより送信される測定用参照信号を受信して、フィードバック情報を返すことで、適切なリソース割り当てやビーム選択が行われ、データ信号の通信を行う。スモールセル1のカバレッジ内では、動的に狭ビーム(必要に応じて広ビーム)の切り替えが行われ、ユーザ装置20は移動しながら適切なビームにより通信を継続できる。
ユーザ装置20がスモールセル1のカバレッジの外に出ると、マクロセルとの通信のみが行われる。このとき、A地点での動作と同様に、ユーザ装置20は、発見信号のサーチを行い、スモールセル2のカバレッジに入ったときに、発見信号を検出する。以降の動作はスモールセル1のカバレッジ内での動作と同様である。
(その他の例)
これまでに説明した例では、マクロ基地局10が存在し、ユーザ装置20はマクロ基地局10からマクロ補助情報を受信したり、マクロ基地局10に測定報告を送信していたが、マクロ基地局10が存在しない構成とすることも可能である。
マクロ基地局10が存在しない場合の動作例を図11のシーケンス図を参照して説明する。図11の例は、マクロ基地局10が存在しない、もしくは、マクロ基地局10のカバレッジの外にユーザ装置20が存在し、ユーザ装置20はスモール基地局12と通信が可能である場合を示している。
本例では、例えば、マクロ補助情報に相当する補助情報がユーザ装置20に予め格納されているものとする。スモール基地局12は、前述したように、広ビームを形成するプリコードされた複数の発見信号を送信している(ステップ201)。ユーザ装置20は、補助情報に基づき、各発見信号の送信タイミング、及び系列を把握しているので、これらを用いることで、スモール基地局12から送信された各発見信号を受信する。ユーザ装置20は、発見信号を受信することで、スモール基地局12との間で周波数同期をとるとともに、タイミング同期(シンボル同期、フレーム同期等)をとる。また、発見信号により、スモール基地局12のカバレッジでの通信に必要な情報(最小限のシステム情報等)を受信してもよい。
ユーザ装置20は、受信できた発見信号についての受信品質(受信電力等)を測定し、測定結果を測定報告(measurement report)としてスモール基地局12に送信する(ステップ202)。測定報告には、受信できた発見信号の識別情報(識別子、インデックス等)、各発見信号についての受信品質(例:受信電力等)が含まれる。また、例えば、受信品質が最も高い発見信号のみについての測定報告を送信してもよい。更に、例えば、受信品質が高いほうから所定数個の発見信号についての測定報告を送信することとしてもよい。
発見信号についての測定報告をユーザ装置20から受信したスモール基地局12は、当該測定報告に基づいて、ユーザ装置20が最も良好に受信した発見信号(広ビーム)を特定し、当該発見信号に対応する、ユーザ装置20が監視すべき測定用参照信号を決定する(割り当てる)。そして、スモール基地局12は、ユーザ装置20が受信すべき測定用参照信号のタイミング及び系列等を含む制御情報をユーザ装置20に通知する(ステップ203)。なお、ユーザ装置20が、発見信号と測定用参照信号の対応情報を保持している場合、ユーザ装置20は、上記測定報告送信と制御情報受信を行うことなく下記のように測定用参照信号の受信を行うこととしてもよい。
上記のステップ203での制御情報を受信したユーザ装置20は、狭ビームで送信される限定された数の測定用参照信号を監視することができる。ユーザ装置20は、上記の制御情報に従って、スモール基地局12から送信される各狭ビームの複数の測定用参照信号を受信し(ステップ204)、受信品質(受信電力、CQI等)の測定を行って、例えば最良の測定用参照信号の識別情報を含むフィードバック情報を上りチャネルを用いてスモール基地局12に送信する(ステップ205)。その後の動作は、図8の説明と同様である。
(発見信号、測定用参照信号、ビーム形成等の具体例)
以上、発見信号、測定用参照信号の例や、これらを使用した動作例を説明したが、以下では、これらの信号の内容やビーム形成に関するより具体的な例を説明する。
前述したように、スモール基地局11、12(以下、記述を簡潔にするために、ここでの具体例の説明では、これらを単に「基地局」と記述する)が、発見信号を広ビームで送信し、測定用参照信号を狭ビームで送信することで、階層的な狭ビームのサーチを可能としている。また、前述したように、発見信号として同期信号を用いることができるが、本具体例では、発見信号は、同期信号(PSS/SSS)であるとする。
発見信号のビーム及び測定用参照信号のビームがどのような形で送信されるのかの具体例を図12、図13に示す。
図12、図13は、基地局のアンテナから見たビームの方向を示し、図示のとおり、横方向が水平方向角度を示し、縦方向が垂直方向角度を示す。
図12は、基地局が、7つの広ビームで発見信号を送信し、各広ビーム内の8つの狭ビームで測定用参照信号を送信する場合の例を示す。図12に示すように、広ビームは水平方向に、一部重複しながら並べられた形である。一例として、1広ビームは1OFDMシンボルで送信され、1スロット(7シンボル)で図12に示す広ビーム#0〜#6が送信される。この点は、図13の場合でも同様である。なお、本具体例では、参照信号のビームのIDをビームグループIDと呼び、測定用参照信号のビームのIDをビームIDと呼ぶ。ビームグループIDは、発見信号(PSS/SSS)の系列から取得でき、ビームIDは、測定用参照信号の系列から取得できる。
図13は、基地局が、7つの広ビームで発見信号を送信し、各広ビーム内の8つの狭ビームで測定用参照信号を送信する場合の他の例を示す。図13に示す例では、広ビーム#0〜#6のうち、#0〜#4は垂直方向の上側に形成され、#5〜#6は、#0〜#4の下側に、#0〜#4よりも垂直方向の幅は狭く、水平方向の幅が広い形状で形成される。図13に示すような形状により、例えば、セル端のユーザを効果的にカバーできる。
上記のように、本具体例では、発見信号としてPSS/SSSを用いる。例えば、PSSはシンボルタイミング同期をとるために使用し、SSSは無線フレーム同期をとるために使用することができるが、これに限られるわけではない。
PSSの系列及びSSSの系列のサイト間での割り振り方の例を図14、図15を参照して説明する。
図14に示すように、同一サイト(同一基地局と同義)において、PSSの系列は全シンボル(前記の例では7シンボル)で同一とする。複数サイト間では、系列を同じにしてもよいし、個々のサイトで系列を異ならせてもよい。図14は、複数サイト間で系列が同じ場合を示している。
図15に示すように、SSSの場合は、シンボル(ビーム)間で系列を異ならせる。複数サイト間では、系列を同じにしてもよいし、個々のサイトで系列を異ならせてもよい。図15は、個々のサイトで系列を異ならせる場合を示している。ビームグループIDのサーチに関して、例えば、図14と図15のPSS/SSSの組み合わせを採用し、PSS(1系列)を初期の同期に使用し、SSS(ビーム間で異なる)をビームグループIDの検出に使用することが考えられる。
また、一例として、システムにおいて3種類のPSSの系列を規定し、168のSSSの系列を規定した場合、全部で504個のビームグループIDを使用できることになる。
<ビームIDサーチについて>
これまでに説明したように、発見信号と測定用信号は階層的な関係にあり、ユーザ装置20は、広ビームにより良好な発見信号を受信すると、それに対応する複数の測定用信号を複数の狭ビームで受信し、特定の測定用参照信号を選択して、それに対するフィードバックを基地局に返す動作を行う。この動作は、良好に受信できる測定用参照信号のビームのビームIDをサーチすることに相当するから、ビームIDサーチと呼ぶことができる。
図12等に示したように、7つの広ビームと、1広ビームあたり8つの狭ビームを形成する場合におけるビームIDサーチの階層構造の例を図16に示す。
図16に示すように、7つの広ビームに対応するビームID:#0〜#6の各々に、8つの狭ビームに対応する8つのビームID(全部で#0〜#55)が対応付けられる(図16のAに示す)。ただし、図12に示したように、広ビームはオーバーラップ(重複)を許容しているので、例えば、ビームグループID#0配下のビームID#5〜7が、ビームグループID#1配下のビームID#8〜10と同じである場合が生じる。そのような場合、該当基地局においては、ビームグループID#1配下のビームID#8〜10を、ビームID#5〜7としてID付けを行って、ID管理をしてもよい。図16のBはそのようなID付けの例を示している。
ところで、これまでの説明では、ビームIDサーチに使用する測定用参照信号のビームは、発見信号のビームよりも狭い狭ビームを用いているが、これは一例であり、測定用参照信号のビームも参照信号のビームと同様の広ビームであってもよい。
測定用参照信号のビームとして広ビームを使用することで、各ビームが狭ビームよりも広い範囲をカバーするので、モビリティに対する耐性(Robustness)が狭ビームよりも向上する。また、狭ビームの場合に比べてビームサーチの複雑さが低減される。ビームフォーミングゲイン及びカバレッジについては、広ビームよりも狭ビームのほうが良好であるが、広ビームを使用する場合に、測定用参照信号送信に割り当てるリソースを増加させることでビームフォーミングゲイン及びカバレッジを改善することができる。また、広ビームの場合、狭ビームの場合と比較して、測定する信号数が少なくなり、測定報告(フィードバック)の情報量が少なくてよい。
測定用参照信号を送信するビームは、広ビーム、狭ビームに限られず、これらの中間の広さのビームである中間(middle)ビームを使用してもよい。図17に中間ビームを使用する場合の例を示す。図17の例では、#0〜#13の14中間ビームが使用される。この場合、各中間ビームには5つの狭ビームが含まれる。このようなビームのグルーピングは、例えば、非常に多くのアンテナ素子を持つスーパーマッシブMIMO等を用いる場合に適用することができる。
<PSS/SSS、測定用参照信号のマッピングの例>
発見信号及び測定用参照信号の無線リソースのマッピング例として、図6に示す例を既に説明したが、ここでは、発見信号としてPSS/SSSを用いる具体例におけるマッピング例について説明する。
図18は、PSS/SSSのマッピング例を示す図である。図18に示すように、PSSとSSSがシステム帯域の中央部分のリソースブロックに割り当てられる。図18の上半分のPSS/SSSと、下半分のPSS/SSSとは同じ系列であるが、送信ダイバーシティを得るために、周波数領域の上半分と下半分で異なるプリコーディングベクトルが乗算される。なお、本例は、基地局が直交偏波アンテナ(Dual Polarized Antenna)を備えており、プリコーディングベクトルは、直交偏波アンテナにおける直交偏波のアンテナポートと水平偏波のアンテナポートに適用されるものである。
図18に示す例において、図6(b)と同様に、PSSは、シンボル単位で異なる広ビームで送信され、SSSも、シンボル単位で異なる広ビームで送信される。ただし、これは例であり、これに限定されない。
図19は、PSS/SSSの送信間隔の例を示す図である。図19に示すように、本例では、10msのフレームに1回の間隔で送信される。図18、図19に示すように、1サブフレームで送信ダイバーシティを持たせてPSS/SSSを送信することで、ユーザ装置20は、迅速にPSS/SSSを検出できる。
図20に、上記のようなPSS/SSSを用いる場合における測定用参照信号のマッピング例を示す。図20に示すように、本例では、PSSの上と下に、PSSを送信するビームグループIDに属する複数狭ビームで送信される測定用参照信号がマッピングされる。PSSの上と下にマッピングされている測定用参照信号は同じ系列を有する。PSSの上と下にマッピングされている測定用参照信号に異なるプリコーディングベクトルを乗算することで送信ダイバーシティを得ている。
同様に、SSSの上と下に、SSSを送信するビームグループIDに属する複数狭ビームで送信される測定用参照信号がマッピングされる。SSSの上と下にマッピングされている測定用参照信号は同じ系列を有する。SSSの上と下にマッピングされている測定用参照信号に異なるプリコーディングベクトルを乗算することで送信ダイバーシティを得ている。
すなわち、図20に示すマッピング例では、1つのビームグループあたり、4つの測定用参照信号ブロックがマッピングされる(PSSの上下、SSSの上下)。図20における#0〜#6の番号は、それぞれビームグループIDを示し、番号が振られた各ブロックのリソースに、当該番号のビームグループに属する複数狭ビームで送信される測定用参照信号がマッピングされている。
各ブロック(時間長は1シンボル)の中の信号マッピングの例を図20の右側に示している。図20の例において、番号は該当リソースで信号を送信するビーム(測定用参照信号)を示す。図20の例では、8ビーム(8測定用参照信号)が分散してサブキャリアにマッピングされている。1ブロックの帯域幅は特定の値に限定されないが、例えば、14リソースブロック長とすることができる。
図20右側の例は、1広ビーム(PSS/SSS)に8つの狭ビーム(測定用参照信号)が属する場合の例である。1広ビーム(PSS/SSS)に1つの広ビーム(測定用参照信号)が属する場合のマッピング例を図21に示す。この場合、PSS/SSSのビームと測定用参照信号のビームは同じである。また、リソースマッピングについては図21(a)に示すように連続的なサブキャリアマッピングとしてもよいし、図21(b)に示すように、分散したマッピングとしててもよい。分散したマッピングとする場合、割り当てたサブキャリアにパワーブースティング(電力増加)を適用してもよい。
1広ビーム(PSS/SSS)に2つの中間ビーム(測定用参照信号)が属する場合のマッピング例を図22に示す。この場合、図23に示すように、中間ビームは広ビームの約半分の大きさである。また、リソースマッピングについては図22(a)に示すように連続的なサブキャリアマッピングとしてもよいし、図22(b)に示すように、分散したマッピングとしててもよい。分散したマッピングとする場合、割り当てたサブキャリアにパワーブースティング(電力増加)を適用してもよい。
図20に示したマッピング例におけるビームIDサーチの例を図24、図25を参照して説明する。
図24に示す例において、ユーザ装置20は、3つの基地局(サイトA、サイトB、サイトC)からPSS/SSSを受信し、複数受信した信号のうち、サイトAのビームグループID#1の広ビームで送信された信号と、サイトBのビームグループID#5の広ビームで送信された信号を良好に受信したとする。良好に受信したとは、例えば、所定の閾値以上の受信電力であった、上位から所定番目(図24の例では2番目)までの受信電力であった、等のことである。
ユーザ装置20は、サイトAのビームグループID#1とサイトBのビームグループID#5に属する複数の測定用参照信号のリソース情報及び系列(ビームID)を保持しているとする。これらの情報は、測定報告として、サイトAのビームグループID#1とサイトBのビームグループID#5をマクロ基地局10に通知することで、マクロ基地局10から受信してもよいし、もっと前の段階(マクロ基地局10のカバレッジに入った段階等)で、各サイトの各ビームグループIDと測定用参照信号のリソース及び系列との対応情報をマクロ基地局10から受信することとしてもよい。また、これら以外の方法で取得してもよい。
図25(a)に示すように、ユーザ装置20は、ビームグループID#1、#5に属するブロックにおける各測定用参照信号の受信電力測定を行い、最も受信電力の大きな測定用参照信号を特定する。特定された測定用参照信号に対応するビームIDは前述したフィードバック情報として基地局に送信される。例えば、図25(b)に示す階層構造において、ビームグループID#1に属するビーム#5の信号の受信電力が最も大きかった場合、当該ビームIDが基地局に送信される。
なお、上記の例では、サイトAとサイトBについてビームグループID#1、#5が選択されたが、例えば、サイトAのみについて、ビームグループID#1、#5が選択される場合においても、同様の動作を行うことができる。
<CSI−RS、ビームトラッキングについて>
図8、図11等で説明した動作例では、良好に受信する測定用参照信号を特定し、フィードバック情報(ビームIDを含む)を基地局に送信した後、データ送受信を行う例を示しているが、これに代えて、もしくはこれに加えて、プリコードされたCSI−RSの送信を行ってもよい。測定用参照信号送信に加えてCSI−RS送信を行う場合、当該CSI−RSは、本実施の形態の階層的構造における測定用参照信号の下の階層の参照信号と位置付けることが可能である。また、発見信号(PSS/SSS)の下にプリコードされたCSI−RSがあってもよい。つまり、これまでに説明してきた測定用参照信号としてプリコードされたCSI−RSを使用してもよい。
基地局は、フィードバック情報から得られるビームIDに対応するビームでCSI−RSを送信することができる。また、基地局は、フィードバック情報に基づいて、ユーザ装置20におけるCSI−RSに対するフィードバック方法(周期、使用周波数リソース等)を設定(configure)してもよい。
また、基地局は、例えば、複数の狭ビーム(例:各ビームは、測定用参照信号送信用ビームと同じ広さでもよいし、それより狭いビームでもよい)でCSI−RSを複数のストリームで同時にユーザ装置20に送信することで、後述するビームトラッキングを行うことができる。CSI−RS用の受信リソースは、例えば、EPDCCHによりダイナミックに割り当ててもよいし、セミスタティックに割り当ててもよい。また、CSI−RSの系列は、UE固有のIDでスクランブルすることで、UE固有としてもよい。
ビームトラッキングは、例えば、図26に示すビームを形成することで実施することができる。図26は、基地局のアンテナから見たビームの方向を示し、紙面の横方向が水平方向、縦方向が垂直方向である。
基地局は、ユーザ装置20に対して、測定用参照信号により選択され現在形成しているビーム(現在のビーム)#0の他に、ビーム#1〜#6でトラッキング用のCSI−RSを送信する。ビーム#1〜#6は、現在のビーム#0がユーザ装置20に追従できなくなった場合に用いられる候補ビームである。データ送信用のビーム#0と候補ビーム#1〜#6を合わせて、ビームトラッキングのためのビームストリームが形成される。
一例として、基地局が直交偏波アンテナで8アンテナポートをサポートする場合において、各候補ビーム(全6ビーム)の送信に1アンテナポート(1偏波)を利用し、現在のビームの送信の送信に2アンテナポート(2偏波:Dual polarization)を利用することとしてもよい。また、もしも、複数のパス(例:図2の構成のように、2方向から信号を受信する場合)がある場合には、各パスにおけるビームストリームを異なるサブフレームで実現してもよい。
ユーザ装置20は、ビームストリームを受信すると、各ビームの受信電力等を測定して、受信状態の良好なビーム番号(例:CSI−RSの系列に含まれる)を基地局にフィードバックする。フィードバックされるビーム番号は最適なビーム番号であってもよいし、上位X個のビーム番号であってもよい。また、ビーム#0〜#6の全てについて測定結果をフィードバックしてもよいし、受信品質が良好な順あるいは測定結果が悪い順にフィードバックしてもよい。フィードバックは、例えば、基地局からのコンフィギュレーションに基づき周期で定期的に行うことができる。また、CSI−RSに対するフィードバックとして、ビーム番号に加えて、RI、CQI、PMIを送信してもよい。
基地局は、ビームトラッキングのフィードバック情報に基づいて、ユーザ装置20にとって最適なビームを現在のビーム#0として設定することで、データ送信の方向をユーザ装置20に追従させる。その様子を図27に示す。図27の例では、最初のビーム#1が、次にビーム#0として設定されることが示されている。ユーザ装置20の移動速度が速い場合など、ビームトラッキングが外れた場合は、測定用参照信号によるビーム選択を行う。
<キャリアアグリゲーションにおけるCCへの信号マッピングについて>
ユーザ装置20は、基地局との間で複数のコンポーネントキャリア(CC)を使用して、キャリアアグリゲーション(CA)による通信を行うことが可能である。
本具体例では、例えば、下りリンクについて、PDSCH、EPDCCH、CSI−RS等については、各CC(全CC)で基地局から送信し、また、上りリンクについては、PUSCH、EPUCCH、SRS(サウンディング参照信号)を各CC(全CC)で送信する。
また、同期信号(PSS/SSS等)、測定用参照信号、PRACHについては、全CCで送信してもよいし、1つのCCで送信してもよい。
図28に、キャリアアグリゲーションにおけるCCへの信号マッピングの一例を示す。なお、図28は、上りと下りが時間分割されたTDDの例であるが、FDDであっても同様のマッピングが可能である。FDDに場合、図28において、下り上りでCCの周波数が異なるものと見ればよいのである。
図28の例では、1つのCCであるCC1でPRACHを送信し、キャリアアグリゲーションを構成する他のCCであるCC2、3、4ではPRACHを送信しない。また、同期信号(PSS/SSS)については、1つのCCであるCC1で送信し、キャリアアグリゲーションを構成する他のCCであるCC2、3、4では送信しない。また、測定用参照信号については、全CCで送信する。
このように、基地局の通信を行うための初期に使用する信号(同期信号、PRACH等)のみを1つのCCのみで送信することで、その後の処理を迅速に行うことが可能となる。
(装置構成)
次に、これまでに説明したユーザ装置20、マクロ基地局10、スモール基地局12の構成例を説明する。スモール基地局11、12は同様の構成であるため、代表としてスモール基地局12の構成を説明する。以下で説明する各装置の構成は、本実施の形態に特に関連する構成を示すものであり、各装置においては、例えばLTEに準拠した動作を実行可能なユーザ装置/基地局の機能を含む。
図29に、ユーザ装置20の機能構成図を示す。ユーザ装置20は、信号送信部201、信号受信部202、受信品質測定部203、制御情報格納部204、フィードバック情報生成部205を備える。
信号送信部201は、上位レイヤの情報から下位レイヤの信号を生成し、無線で送信する。信号受信部202は、無線で受信する下位レイヤの信号から上位レイヤの情報を取得する。
また、信号受信部202は、マクロ基地局10から受信する制御信号等からマクロ補助情報を取得し、当該マクロ補助情報を制御情報格納部204に格納するとともに、制御情報格納部204に格納されているマクロ補助情報に基づいて、スモール基地局から送信される発見信号を受信する。また、信号受信部202は、マクロ基地局10から制御情報(サーチすべき測定用参照信号の情報等)を受信し、制御情報格納部204に格納するとともに、当該制御情報に基づいて、測定用参照信号を受信する。
制御情報格納部204は、マクロ基地局10から受信する各種の制御情報(マクロ補助情報等)を格納する。また、制御情報格納部204は、マクロ基地局10から受信する情報以外の情報(予め設定された情報、スモール基地局から受信した情報等)を格納してもよい。
受信品質測定部203は、信号受信部202により受信する発見信号の受信品質(受信電力等)を測定し、測定結果をフィードバック情報生成部205に渡すととともに、信号受信部202により受信する測定用参照信号の受信品質(受信電力、CQI、ランク等)を測定(推定)し、測定結果をフィードバック情報生成部205に渡す。また、受信品質測定部203は、ビームトラッキング用のCSI−RSの受信品質を測定することも可能である。
フィードバック情報生成部205は、発見信号から得られた測定結果からフィードバック情報を生成し(適切なフォーマットにする等)、信号送信部201に渡すとともに、測定用参照信号から得られた測定結果からフィードバック情報を生成し(適切なフォーマットにする等)、信号送信部201に渡す。また、フィードバック情報生成部205は、ビームトラッキング用のCSI−RSに基づくフィードバック情報の生成を行うこともできる。
信号送信部201は、発見信号から得られた測定結果に基づくフィードバック情報を測定報告としてマクロ基地局10もしくはスモール基地局12に送信する。また、信号送信部201は、測定用参照信号から得られた測定結果に基づくフィードバック情報をスモール基地局12に送信する。また、信号送信部201は、信号送信部201は、ビームトラッキング用のCSI−RSから得られた測定結果に基づくフィードバック情報をスモール基地局12に送信することもできる。なお、信号受信部202は、受信する発見信号(PSS/SSS等)に基づき、スモール基地局12との間で同期(時間同期、周波数同期)をとる機能も有する。
図30に、マクロ基地局10の機能構成図を示す。図30に示すように、マクロ基地局10は、信号送信部101、信号受信部102、マクロ補助情報格納部103、制御情報生成部104、基地局間通信部105を有する。
信号送信部101は、上位レイヤの情報から下位レイヤの信号を生成し、無線で送信する。信号受信部102は、無線で受信する下位レイヤの信号から上位レイヤの情報を取得する。マクロ補助情報格納部103は、マクロ補助情報を格納する。マクロ補助情報は、当該マクロ基地局10のカバレッジエリア内で使用される発見信号の送信タイミング情報、発見信号の系列情報を含む。また、マクロ補助補助情報格納部103には、上記発見信号の情報に加えて、測定用参照信号の送信タイミング、測定用参照信号の系列情報も格納されている。信号送信部101は、マクロ補助情報格納部103に格納されたマクロ補助情報をユーザ装置20に送信する。また、信号送信部101は、制御情報生成部104により生成された制御情報をユーザ装置20に送信する。
また、信号受信部102は、ユーザ装置20から発見信号による測定に基づく測定報告を受信し、制御情報生成部104が、当該測定報告に基づいて、制御情報(測定用参照信号の情報等)を生成する。基地局間通信部105は、制御情報生成部104により生成された制御情報(Scellの割り当て情報等)をスモール基地局12に送信する。
図31に、スモール基地局12の機能構成図を示す。図31に示すように、スモール基地局12は、信号送信部121、信号受信部122、制御情報生成部123、基地局間通信部124を有する。
信号送信部121は、上位レイヤの情報から下位レイヤの信号を生成し、無線で送信する。信号受信部122は、無線で受信する下位レイヤの信号から上位レイヤの情報を取得する。
信号受信部122は、ユーザ装置20から測定用参照信号による測定に基づくフィードバック情報を受信し、制御情報生成部123が、当該フィードバック情報に基づいて、制御情報(データ信号送信のための狭ビーム、リソース、MCS、ランク等の割り当て情報等)を生成する。また、信号送信部121は、制御情報生成部123により生成された制御情報をユーザ装置20に送信する。また、基地局間通信部124は、マクロ基地局10から制御情報(Scellの割り当て情報等)を受信し、信号送信部121と信号受信部122は、当該制御情報に基づいて、例えばマクロ基地局10のPcellと、当該スモール基地局12のScellとを用いたキャリアアグリゲーションのための送受信制御を行う。また、信号送信部121及び信号受信部122は、図28に示すように、ユーザ装置20との間で、キャリアアグリゲーションにおける信号送受信を行うことも可能である。更に、信号送信部121は、ビームトラッキング用のCSI−RSの送信を行い、信号受信部122は、CSI−RSに基づくフィードバック情報を受信し、制御情報生成部123が、当該フィードバック情報に基づいて、最適なビームを選択し、選択した結果を含む制御情報を作成し、信号送信部121から送信することも可能である。
なお、これまでに説明した例では、スモール基地局12が測定用参照信号の測定に基づくフィードバック情報を受信することで、ユーザ装置20に対する下りの狭ビームの割り当て等を行っているが、本実施の形態の無線通信システムにTDD(time division duplex)を使用し、TDDの相反性(reciprocity)を利用して下りの狭ビームの割り当てを行うこともできる。すなわち、TDDでは上り下りの周波数が同一であることから、例えば、スモール基地局12が、ユーザ装置20から受信した信号に基づき、最適な受信品質となる受信側(上り)の狭ビームを決定し、当該狭ビームと逆方向(下り方向)の狭ビームを、当該ユーザ装置20に対して下りの狭ビームとして割り当てるものである。
また、上記のTDDによる方法と、これまでに説明したフィードバック情報に基づく方法を併用してもよい。例えば、TDDにより求めた下りの狭ビームが、これまでに説明したフィードバック情報に基づき割り当てる狭ビームと近いもの(所定の閾値の範囲内)であるならば、TDDにより求めた下りの狭ビームを採用し、近くなければフィードバック情報に基づき割り当てる狭ビームを採用するといった動作を行うことができる。
(実施の形態のまとめ、効果等)
以上、説明したように、本実施の形態では、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行うユーザ装置であって、前記基地局から送信される複数の異なる識別子に対応付けられた第1参照信号の受信電力を測定し、特定の第1参照信号を選択する第1参照信号受信手段と、前記第1参照信号受信手段により選択した第1参照信号の識別子と受信電力を前記基地局又はマクロセルの基地局に報告する報告手段と、前記基地局から送信される複数の第2参照信号を受信する第2参照信号受信手段と、前記第2参照信号受信手段により受信する第2参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を前記基地局に送信する測定手段とを備えるユーザ装置が提供される。
このユーザ装置により、まず、第1参照信号を受信し、次に当該第1参照信号に対応する限られた数の第2参照信号を受信する動作が可能になるため、基地局により形成される複数のビームのうち、通信に使用する特定のビームを効率的に選択することが可能となる。なお、上記の構成は、第1参照信号、第2参照信号を用いるが、これ以上の数の参照信号を用いる場合であっても、第1参照信号、第2参照信号は存在するから、上記のユーザ装置は、3階層以上の参照信号を用いるユーザ装置を包含する。
前記ユーザ装置は、前記複数の第1参照信号を測定するために使用する識別子の候補を限定する補助情報をマクロセルの基地局から受信する補助情報受信手段を備えてもよい。このように補助情報をマクロ基地局から受信することで、ユーザ装置は限られた数の第1参照信号を受信することができる。
また、前記ユーザ装置は、前記第1参照信号受信手段により受信した第1参照信号に基づいて、前記基地局との間の同期をとることとしてもよい。このように発見信号に同期信号の機能を持たせることで、ユーザ装置は効率良く基地局との通信を開始することができる。
また、前記複数の第2参照信号が複数の異なる番号に対応付けられており、前記測定手段において、受信品質に基づいて特定の第2参照信号を選択し、選択した第2参照信号の番号及び受信品質をフィードバック情報として前記基地局に送信するようにしてもよい。受信品質に基づき選択を行うことで、最適な第2参照信号を決定できる。
また、例えば、前記報告手段において、選択した第1参照信号の識別子と受信電力は上りリンクの物理共有チャネルを用いて報告し、前記測定手段において、第2参照信号の受信品質に基づくフィードバック情報は上りリンクの物理制御チャネルを用いて送信する。
また、前記第1参照信号受信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記第1参照信号を受信し、前記第2参照信号受信手段において、前記第1参照信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記第2参照信号を受信するようにしてもよい。第1参照信号を一部の周波数領域内のみにマッピングすることで、能力の低いユーザ装置でも第1参照信号を発見できる。また、第1参照信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域に第2参照信号をマッピングすることで、広い帯域に渡って受信品質を測定できる。
また、本実施の形態では、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記ユーザ装置と通信を行う基地局であって、複数の異なる識別子に対応付けられた第1参照信号を送信する第1参照信号送信手段と、前記複数の第1参照信号を送信するタイミングと異なるタイミングにおいて、複数の第2参照信号を送信する第2参照信号送信手段と、前記ユーザ装置において測定された第2参照信号の受信品質に基づくフィードバック情報を受信する情報受信手段とを備え、前記第1参照信号送信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた第1参照信号を送信し、前記第2参照信号送信手段において、第1参照信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた第2参照信号を送信する基地局が提供される。
なお、上記の構成は、第1参照信号、第2参照信号を用いるが、これ以上の数の参照信号を用いる場合であっても、第1参照信号、第2参照信号は存在するから、上記の基地局は、3階層以上の参照信号を用いる基地局を包含する。
前記複数の第2参照信号が複数の異なる番号に対応付けられており、前記情報受信手段において、受信品質に基づいて前記ユーザ装置により選択された第2参照信号の番号及び受信品質をフィードバック情報として受信するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置は、第2参照信号に対応する受信品質を知ることができ、ランクアダプテーション、リンクアダプテーション等の制御を行うことができる。
本明細書には以下の事項が開示されている。
(第1項)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行うユーザ装置であって、
前記基地局から送信される複数の異なる識別子に対応付けられた第1参照信号の受信電力を測定し、特定の第1参照信号を選択する第1参照信号受信手段と、
前記第1参照信号受信手段により選択した第1参照信号の識別子と受信電力を前記基地局又はマクロセルの基地局に報告する報告手段と、
前記基地局から送信される複数の第2参照信号を受信する第2参照信号受信手段と、
前記第2参照信号受信手段により受信する第2参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を前記基地局に送信する測定手段と
を備えることを特徴とするユーザ装置。
(第2項)
前記複数の第1参照信号を測定するために使用する識別子の候補を限定する補助情報をマクロセルの基地局から受信する補助情報受信手段
を備えることを特徴とする第1項に記載のユーザ装置。
(第3項)
前記複数の第2参照信号が複数の異なる番号に対応付けられており、前記測定手段において、受信品質に基づいて特定の第2参照信号を選択し、選択した第2参照信号の番号及び受信品質をフィードバック情報として前記基地局に送信する
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載のユーザ装置。
(第4項)
前記報告手段において、選択した第1参照信号の識別子と受信電力は上りリンクの物理共有チャネルを用いて報告し、
前記測定手段において、第2参照信号の受信品質に基づくフィードバック情報は上りリンクの物理制御チャネルを用いて送信する
ことを特徴とする第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
(第5項)
前記第1参照信号受信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記第1参照信号を受信し、
前記第2参照信号受信手段において、前記第1参照信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記第2参照信号を受信する
ことを特徴とする第1項ないし第4項のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
(第6項)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記ユーザ装置と通信を行う基地局であって、
複数の異なる識別子に対応付けられた第1参照信号を送信する第1参照信号送信手段と、
前記複数の第1参照信号を送信するタイミングと異なるタイミングにおいて、複数の第2参照信号を送信する第2参照信号送信手段と、
前記ユーザ装置において測定された第2参照信号の受信品質に基づくフィードバック情報を受信する情報受信手段とを備え、
前記第1参照信号送信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた第1参照信号を送信し、
前記第2参照信号送信手段において、第1参照信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた第2参照信号を送信する
ことを特徴とする基地局。
(第7項)
前記複数の第2参照信号が複数の異なる番号に対応付けられており、前記情報受信手段において、受信品質に基づいて前記ユーザ装置により選択された第2参照信号の番号及び受信品質をフィードバック情報として受信する
ことを特徴とする第6項に記載の基地局。
(第8項)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行うユーザ装置が実行する通信方法であって、
前記基地局から送信される複数の異なる識別子に対応付けられた第1参照信号の受信電力を測定し、特定の第1参照信号を選択する第1参照信号受信ステップと、
前記第1参照信号受信ステップにより選択した第1参照信号の識別子と受信電力を前記基地局又はマクロセルの基地局に報告する報告ステップと、
前記基地局から送信される複数の第2参照信号を受信する第2参照信号受信ステップと、
前記第2参照信号受信ステップにより受信する第2参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を前記基地局に送信する測定ステップと
を備えることを特徴とする通信方法。
(第9項)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記ユーザ装置と通信を行う基地局が実行する通信方法であって、
複数の異なる識別子に対応付けられた第1参照信号を送信する第1参照信号送信ステップと、
前記複数の第1参照信号を送信するタイミングと異なるタイミングにおいて、複数の第2参照信号を送信する第2参照信号送信ステップと、
前記ユーザ装置において測定された第2参照信号の受信品質に基づくフィードバック情報を受信する情報受信ステップとを備え、
前記第1参照信号送信ステップにおいて、一部の周波数領域内のみにマッピングされた第1参照信号を送信し、
前記第2参照信号送信ステップにおいて、第1参照信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた第2参照信号を送信する
ことを特徴とする通信方法。
各実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置及び基地局は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置が有するプロセッサにより動作するソフトウェア、及び、基地局が有するプロセッサにより動作するソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
10 マクロ基地局
11 スモール基地局
12 スモール基地局
20 ユーザ装置
101 信号送信部
102 信号受信部
103 マクロ補助情報格納部
104 制御情報生成部
105 基地局間通信部
121 信号送信部
122 信号受信部
123 制御情報生成部
124 基地局間通信部124
201 信号送信部
202 信号受信部
203 受信品質測定部
204 制御情報格納部
205 フィードバック情報生成部

Claims (6)

  1. 異なる識別子に対応付けられた複数の同期信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の同期信号の受信電力を測定し、特定の同期信号を選択する同期信号受信手段と、
    前記特定の同期信号に対応する識別情報を含む信号を送信する手段と、
    前記特定の同期信号に関連付けられた複数の参照信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の参照信号を受信する参照信号受信手段と、
    参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を送信する測定手段とを備え、
    前記同期信号受信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記同期信号を受信し、
    前記参照信号受信手段において、前記同期信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記参照信号を受信し、前記関連付けにより、限定された数の参照信号をモニタする、
    ユーザ装置。
  2. 前記複数の参照信号が複数の異なる番号に対応付けられており、
    前記測定手段において、受信品質に基づいて特定の参照信号を選択し、当該参照信号の番号及び受信品質をフィードバック情報として送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記同期信号受信手段は、1つのスロット内において異なる識別子に対応付けられた複数の同期信号の受信電力を測定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザ装置。
  4. 異なる識別子に対応付けられた複数の同期信号のそれぞれをビームにより送信する同期信号送信手段と、
    ユーザ装置において、前記複数の同期信号の受信電力が測定され、特定の同期信号が選択され、前記ユーザ装置から、前記特定の同期信号に対応する識別情報を含む信号を受信する手段と、
    前記特定の同期信号に関連付けられた複数の参照信号のそれぞれをビームにより送信する参照信号送信手段と、
    前記ユーザ装置において、参照信号の受信品質が測定され、前記ユーザ装置から、当該受信品質に基づくフィードバック情報を受信する手段とを備え、
    前記同期信号送信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記同期信号を送信し、
    前記参照信号送信手段において、前記同期信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記参照信号を送信し、
    前記ユーザ装置において、前記関連付けにより、限定された数の参照信号がモニタされる、
    基地局
  5. 異なる識別子に対応付けられた複数の同期信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の同期信号の受信電力を測定し、特定の同期信号を選択する同期信号受信手段と、
    前記特定の同期信号に対応する識別情報を含む信号を送信する手段と、
    前記特定の同期信号に関連付けられた複数の参照信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の参照信号を受信する参照信号受信手段と、
    参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を送信する測定手段とを備え、
    前記同期信号受信手段において、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記同期信号を受信し、
    前記参照信号受信手段において、前記同期信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記参照信号を受信し、前記関連付けにより、限定された数の参照信号をモニタする、
    ユーザ装置と、
    前記複数の同期信号を送信する同期信号送信手段と、
    前記特定の同期信号に対応する識別情報を含む前記信号を受信する手段と、
    前記特定の同期信号に関連付けられた前記複数の参照信号を送信する参照信号送信手段と、
    前記ユーザ装置から、前記フィードバック情報を受信する手段と、
    を備える基地局と、
    を備える無線通信システム。
  6. ユーザ装置が実行する通信方法であって、
    異なる識別子に対応付けられた複数の同期信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の同期信号の受信電力を測定し、特定の同期信号を選択する同期信号受信ステップと、
    前記特定の同期信号に対応する識別情報を含む信号を送信するステップと、
    前記特定の同期信号に関連付けられた複数の参照信号であって、それぞれがビームにより送信される複数の参照信号を受信する参照信号受信ステップと、
    参照信号の受信品質を測定し、当該受信品質に基づくフィードバック情報を送信する測定ステップとを備え、
    前記同期信号受信ステップにおいて、前記ユーザ装置は、一部の周波数領域内のみにマッピングされた前記同期信号を受信し、
    前記参照信号受信ステップにおいて、前記ユーザ装置は、前記同期信号がマッピングされた周波数領域よりも広い周波数領域にマッピングされた前記参照信号を受信し、前記関連付けにより、限定された数の参照信号をモニタする、
    ことを特徴とする通信方法。
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