JP6864455B2 - 原稿読取装置、複合機及び原稿読取方法 - Google Patents

原稿読取装置、複合機及び原稿読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、原稿を読み込んで原稿画像を取得するための原稿読取装置、複合機及び原稿読取方法に関し、特に、複数の原稿を同時に読み込んで、その複数の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する複数の原稿画像を取得するための原稿読取装置、複合機及び原稿読取方法に関する。
従前より、一部の原稿読取装置は、複数の原稿を同時に読み込んで、その複数の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する複数の原稿画像を取得する機能を有する。この機能のことをマルチクロップ機能とよぶこともある。マルチクロップ機能を用いれば、例えば、原稿台に複数の名刺を載置して、それぞれの名刺に対応する複数の画像を取得することができる。また、原稿台に複数の写真を載置して、それぞれの写真に対応する複数の画像を取得することができる。
マルチクロップ機能においては、原稿を載置した部分の画像と背景部分の画像との階調差を用いて、原稿台全体の原画像から、それぞれの原稿に対応する原稿画像を取得する。より具体的には、基本的に、透明な原稿台の下側から光を照射して、原稿による反射光を原稿台の下側で検出することにより原稿の画像を取得する方式において、原稿台に原稿を載置してから原稿カバーを開いたままにせず、原稿カバーにより原稿台を覆わない場合には、原稿を載置した部分以外の背景部分は反射光がなく黒色として検出されるため、原稿台の下からは黒色の背景に原稿画像が合わさったような画像を取得することができる。従って、図1に示すように、黒色よりも僅かに階調レベルが高い閾値よりも階調レベルが高い領域を原稿領域として抽出することができる。この原理を用いた原稿の抽出をスカイショットを用いたマルチクロップ機能ということがある。同様な方式を利用している場合、原稿台に原稿を載置してから原稿カバーを閉じて、原稿カバーにより原稿台を覆った場合には、原稿を載置した部分以外の背景部分は反射光が多く白色として検出されるため、原稿台の下からは白色の背景に原稿画像が合わさったような画像を取得することができる。従って、図2に示すように、白色よりも僅かに階調レベルが低い閾値よりも階調レベルが低い領域を原稿領域として抽出することができる。この原理を用いた原稿の抽出を非スカイショットを用いたマルチクロップ機能ということがある。
特開2008−113075号公報
しかし、図3に示すように、スカイショットにおいて、閾値よりも階調レベルが低い領域901が原稿にあれば、その領域は、背景として認識されてしまい、原稿領域を正確に抽出することができなくなってしまう。また、図4に示すように非スカイショットにおいて閾値よりも階調レベルが高い領域903が原稿にあれば、その領域は背景として認識されてしまい、原稿領域を正確に抽出することができなくなってしまう。
このようなことを知っている利用者であれば、全体的に明るい原稿に対してマルチクロップ機能を適用する場合には、スカイショットを選択し、全体的に暗い原稿に対してマルチクロップ機能を適用する場合には、非スカイショットを選択する。
しかし、利用者は、スカイショットを適用するべきであるのか、非スカイショットを適用するべきであるのかの判断に困る場合がある。
また、例えば、図5(a)に示すように、階調レベルが低い部分を持つ原稿1、階調レベルが高い部分を持つ原稿2、全体的に階調レベルが中程度である原稿3を同時に原稿台に載置して、マルチクロップ機能を適用しようとした場合において、スカイショットを選択すれば、上述した理由により原稿2、原稿3の領域を正確に抽出することができても、原稿1の領域を正確に抽出することができなくなってしまう場合が生じる。つまり、原稿1の階調レベルが低い部分が黒背景として認識されてしまう場合が生じる。また、同様な場合において、非スカイショットを選択すれば、上述した理由により原稿1、原稿3の領域を正確に抽出することができても、原稿2の領域を正確に抽出することができなくなってしまう場合が生じる。つまり、原稿2の階調レベルが高い部分が白背景として認識されてしまう場合が生じる。
引用文献1には、マルチクロップ機能において、想定していた用紙のサイズから実際に切り出した領域のサイズを差し引くことにより得た差分が閾値よりも大きいことが縦方向又は横方向において検出された場合には、その差分が閾値以下になるまで、マルチクロップのために利用するパラメータを調整する発明が記載されている。しかし、この発明は、用紙サイズが決まっている場合に対してのみ適用することができ、用紙サイズが決まっていない場合や、相互に異なったサイズの複数の原稿を対象とした場合には、適用することができない。
そこで、本発明は、利用者がスカイショットを用いるべきであるのか非スカイショットを用いるべきであるのかを判断する必要をなくす原稿読取装置、複合機及び原稿読取方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、階調レベルが高い原稿と階調レベルが低い原稿が混在したり、サイズが相互に異なる原稿が混在した場合であっても、精度よく各原稿に対する画像を切り出すことを可能とする原稿読取装置、複合機及び原稿読取方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
原稿台に1以上の原稿が載置され且つ原稿カバーにより前記原稿台が覆われない状態において、前記原稿台が撮像されることにより第1原画像が取得されたならば、前記第1原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆わない状態に対応して設けられた第1パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第1予備的画像を取得する第1予備的画像取得手段と、
前記原稿台に1以上の原稿が載置され且つ前記原稿カバーにより前記原稿台が覆われた状態において、前記原稿台が撮像されることにより第2原画像が取得されたならば、前記第2原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆った状態に対応して設けられた第2パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第2予備的画像を取得する第2予備的画像取得手段と、
前記1以上の第1予備的画像及び前記1以上の第2予備的画像に基づいて、前記原稿台に載置された前記1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の原稿画像を生成する原稿画像生成手段と、
を備えることを特徴とする原稿読取装置が提供される。
また、本発明によれば、上記の原稿読取り装置を備えることを特徴とする複合機が提供される。
更に、本発明によれば、
原稿台に1以上の原稿が載置され且つ原稿カバーにより前記原稿台が覆われない状態において、前記原稿台が撮像されることにより第1原画像が取得されたならば、前記第1原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆わない状態に対応して設けられた第1パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第1予備的画像を取得する第1予備的画像取得ステップと、
前記原稿台に1以上の原稿が載置され且つ前記原稿カバーにより前記原稿台が覆われた状態において、前記原稿台が撮像されることにより第2原画像が取得されたならば、前記第2原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆った状態に対応して設けられた第2パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第2予備的画像を取得する第2予備的画像取得ステップと、
前記1以上の第1予備的画像及び前記1以上の第2予備的画像に基づいて、前記原稿台に載置された前記1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の原稿画像を生成する原稿画像生成ステップと、
を有することを特徴とする原稿読取方法が提供される。
更に、本発明によれば、コンピュータを請求項1乃至9の何れか1項に記載の原稿読取装置として機能させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、利用者がスカイショットを用いるべきであるのか非スカイショットを用いるべきであるのかを判断する必要がなくなる。
また、本発明によれば、階調レベルが高い原稿と階調レベルが低い原稿が混在したり、サイズが相互に異なる原稿が混在した場合であっても、精度よく各原稿に対する画像を切り出すことが可能となる。
スカイショットを用いたマルチクロップ機能を説明するための図である。 非スカイショットを用いたマルチクロップ機能を説明するための図である。 スカイショットを用いたマルチクロップ機能における課題を説明するための図である。 非スカイショットを用いたマルチクロップ機能における課題を説明するための図である。 スカイショットを用いたマルチクロップ機能における課題及び非スカイショットを用いたマルチクロップ機能における課題を説明するための別の図である。 複合機の概要を示す断面図である。 本発明の実施の形態による複合機の原稿読取装置の外観を示す斜視図である。(a)は、原稿カバーが閉じた状態を示し、(b)は、原稿カバーが開いた状態を示す。 本発明の実施形態によるマルチクロップ方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態によるマルチクロップ方法におけるスカイショットによる読取画像と非スカイショットによる読取画像とを合成する方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態による原稿読取方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による原稿読取方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態による原稿読取方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態による合成原稿画像生成方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態による合成原稿画像生成方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第7の実施の形態による原稿読取装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第8の実施の形態による複合機の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図6に示すように、原稿読取装置820は、原稿を自動給送する原稿自動給送部SPF(Single Pass Feeder)824と、原稿の画像を読み取る読取装置本体822と、を備えている。
図7は、原稿読取装置820の原稿自動給送部SPF(Single Pass Feeder)824と原稿台(ガラス面)92の構成を示す図である。以下、原稿自動給送部SPF(Single Pass Feeder)824のことを単に、原稿カバー824ということもある。
原稿台92は、厚手の原稿やブック物等の原稿であって、原稿自動送り装置を使うことができない原稿をセットする時等に使う。
非スカイショットにおいては、図7(a)に示すように、原稿カバー824が閉じている。また、スカイショットにおいては、図7(b)に示すように原稿カバー824が開いている。マルチクロップ機能を用いる場合には、原稿台92に1以上の原稿(図7では示さず。)を載置する。
まず、本実施形態で利用する原理について図5に対応した図8を参照して説明をする。スカイショットでは、図5(a)のように原稿台に載置された原稿1、原稿2、原稿3からは、図8(a)に示すような領域を有する画像1A、画像2A及び画像3Aを切り出すことができる。また、非スカイショットでは、図5(a)のように原稿台に載置された原稿1、原稿2、原稿3からは、図8(b)に示すような領域を有する画像1B、画像2B及び画像3Bを切り出すことができる。次に、図8(c)に示すように、画像1Aと画像1Bに基づいて画像1Cを合成し、図8(d)に示すように、画像2Aと画像2Bに基づいて画像2Cを合成し、図8(e)に示すように、画像3Aと画像3Bに基づいて画像3Cを合成する。画像1C、画像2C、画像3Cが、この原理により切り出した画像となる。
より詳細な説明を一例をあげてすると、画像1Bの領域は、原稿1の領域と一致し、画像1Aの領域は、原稿1の領域の一部のみであるが、このような場合には、画像1Bをそのまま画像1Cとする。但し、画像1Aと画像1Bとの共通領域については、画像1A又は画像1B又は画像1A及び画像1Bから画像1Cを生成するようにしてもよい。例えば、共通領域については、画像1Aをそのまま利用し、画像1Bをそのまま利用し、又は、画像1Aと画像1Bの平均値、最大値、又は、最小値を利用する。
また、画像2Aの領域は、原稿2の領域と一致し、画像2Bの領域は、原稿2の領域の一部のみであるが、このような場合には、画像2Aをそのまま画像2Cとする。但し、画像2Aと画像2Bとの共通領域については、画像2A又は画像2B又は画像2A及び画像2Bから画2Cを生成するようにしてもよい。例えば、共通領域については、画像2Aをそのまま利用し、画像2Bをそのまま利用し、又は、画像2Aと画像2Bの平均値、最大値、又は、最小値を利用する。
更に、画像3Aの領域は、原稿3の領域と一致し、画像3Bの領域も、原稿3の領域と一致するが、このような場合には、画像3Aをそのまま画像3Cとしてもよいし、画像3Bをそのまま画像3Cとしてもよいし、画像3A及び画像3Bから画像3Cを生成するようにしてもよい。例えば、全領域については、画3Aをそのまま利用し、画像3Bをそのまま利用し、又は、画像3Aと画像3Bの平均値、最大値、又は、最小値を利用する。
次に、図9を参照して、合成画像の生成方法について、より一般的な説明をする。図9(a)乃至(f)においては、マイナス45度の斜線のハッチングが付けられた画像Aは、スカイショットにより得た画像であり、プラス45度の斜線のハッチングが付けられた画像Bは、非スカイショットにより得た画像である。
図9(a)に示すように、画像Bの領域が画像Aの領域の部分集合である場合(つまり、スカイショットで正しい領域の画像を切り出せたが、非スカイショットでは正しい領域の画像を切り出せなかった場合)には、例えば、画像Aをそのまま合成画像にする。共通集合の領域については、上述した何れかの方法により合成画像を生成してもよい。
図9(b)に示すように、画像Aの領域が画像Bの領域の部分集合である場合(つまり、非スカイショットで正しい領域の画像を切り出せたが、スカイショットでは正しい領域の画像を切り出せなかった場合)には、例えば、画像Bをそのまま合成画像にする。共通集合の領域については、上述した何れかの方法により合成画像を生成してもよい。
図9(c)に示すように、画像Bの一部の領域が画像Aの一部の領域とが共通である場合(つまり、非スカイショットでもスカイショットでも正しい領域の画像を切り出せなかった場合)には、例えば、画像Aの領域と画像Bの領域の和集合の領域を合成画像の領域にする。共通集合の領域については、上述した何れかの方法により合成画像を生成してもよい。共通集合以外の領域については、そこに存在する画像A又は画像Bをそのまま合成画像とする。
図9(d)に示すように、画像Bの全領域が画像Aの全領域とが共通である場合(つまり、スカイショットでも非スカイショットでも正しい領域の画像を切り出せた場合)には、画像Aの領域を合成画像の領域にしてもよいし、画像Bの領域を合成画像の領域としてもよい。全領域について、上述した何れかの方法により合成画像を生成してもよい。
図9(e)に示すように、画像Aの領域のみを取得できた場合(つまり、スカイショットで正しい領域の画像を切り出せたが、非スカイショットでは全く領域を切り出せなかった場合)には、例えば、画像Aをそのまま合成画像にする。
図9(f)に示すように、画像Bの領域のみを取得できた場合(つまり、非スカイショットで正しい領域の画像を切り出せたが、スカイショットでは全く領域を切り出せなかった場合)には、例えば、画像Bをそのまま合成画像にする。
[第1の実施の形態]
次に、図10を参照して、本発明の第1の実施の形態による原稿読取方法について説明する。
図10を参照すると、まず、利用者によりマルチクロップ機能が選択され(ステップS301)、利用者により1枚以上の原稿が原稿台に載置される(ステップS303)。
次に、利用者により原稿カバーの開閉状態が設定される(ステップS305)。つまり、利用者により原稿カバーが開かれ、又は、原稿カバーが閉じられる。原稿カバーが開かれれば、原稿カバーは、原稿台を覆わず、これは、利用者がスカイショットを選択したことを意味する。原稿カバーが閉じられれば、原稿カバーは、原稿台を覆い、これは、利用者が非スカイショットを選択したことを意味する。
次に、利用者により、スタートキーが押下されると(ステップS307)、原稿読取装置の読取部は、原稿台をスキャンして原画像を取得する(ステップS309)。具体的には、透明な原稿台の下から光を照射し、反射光を検出するための撮像素子により検出した光に基づいて、原画像を取得する。これは、原稿台の全領域に対して行われる。原稿が載置されている箇所においては、原稿の明度、色相、彩度に応じた画像を得ることができ、これは、各色について階調を有したものである。各色についての階調を所定の割合により合成することにより明度に対応した階調を取得することができる。スカイショットの場合には、原稿が載置されていない部分では、反射光がないので、漏れこんだ光がないならば、その部分は、黒色部分として検出される。非スカイショットの場合には、原稿カバーの原稿台側の面が白色であれば、原稿が載置されていない部分は、白色部分として検出される。
次に、スカイショットが行われたのか、又は、非スカイショットが行われたのかを判断する(ステップS311)。判断のための方法についての説明はここでは省略する。
スカイショットが行われたことが判断されたならば(ステップS311で「スカイショット」)、原画像を反転し(ステップS313)、反転された原画像から1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の原稿画像を切り出し(ステップS315)、それから、切り出した1以上の原稿画像を反転する(ステップS317)。原稿を反転するのは、非スカイショットのために用いられる原稿切り出し処理を、スカイショットに適用するためである。従って、ステップS315においてスカイショット独自の原稿切り出し処理を用いるのであれば、ステップS313、S317を省略することができる。
非スカイショットが行われたことが判断されたならば(ステップS311で「非スカイショット」)。原画像から1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の原稿画像を切り出す(ステップS319)。
ステップS317からステップS321に進んだ場合には、ステップS315で切り出された後にステップS317で反転された1以上の原稿画像とその位置情報を保存する。ステップS319からステップ321に進んだ場合には、ステップS319で切り出された1以上の原稿画像を保存する。位置情報は、後に、原画像の同じ位置に原稿画像を配置することを可能にするようなものであり、例えば、原稿画像を囲む水平・垂直の辺を有する矩形の原画像における左上座標と幅、高さの組である。この位置情報は、合成原稿画像を生成するために利用される。
ステップS321の次に、スカイショットと非スカイショットの双方が行われたか否かを判断する(ステップS323)。何れか片方しか行われていない場合には(ステップS323でNO)、ステップS305に戻り、これ以降のステップを繰り返す。具体的には、スカイショットしか行われていない場合には、非スカイショットをする必要があるが、そのため、ステップS305、S307、S309、S311、S319、S321を実行する。この場合、利用者に対し、非スカイショットを選択させるための案内画面を表示してもよい。そうすることにより、利用者は、ステップS305において原稿カバーを閉じる。また、非スカイショットしか行われていない場合には、スカイショットをする必要があるが、そのため、ステップS305、S307、S309、S311、S313、S315、S317、S321を実行する。この場合、利用者に対し、スカイショットを選択させるための案内画面を表示してもよい。そうすることにより、利用者は、ステップS305において原稿カバーを開ける。
次に、ステップS323において、YESとなるので、ステップS325に進む。ここでは、スカイショットで取得した原稿画像と非スカイショットで取得した原稿画像に基づいて、合成原稿画像を生成する。これの詳細についは、後述する。
次に、ステップS325で生成した合成原稿画像を外部に出力する(ステップS327)。外部に出力された各合成原稿画像は、例えば、画像形成装置により印刷されたり、記憶装置に格納されたり、ネットワークを通じて、他の装置に送信される。
[第2の実施の形態]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態による原稿読取方法について説明する。
第2の実施の形態は、基本的には、第1の実施の形態と同様である。従って、図11において、第1の実施の形態と同様なステップについては、第1の実施の形態の対応する図11におけるステップと同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、ステップS311がステップS311Bに変更した点が異なる。第1の実施の形態のステップS311におけるスカイショットか非スカイショットかの判断方法として、第2の実施の形態では、原稿カバーの開閉状態に基づいた判断方法を用いる。つまり、原稿カバーが開いていればスカイショットであると判断し、原稿カバーが閉じていれば非スカイショットであると判断する。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第1の実施の形態のステップS311におけるスカイショットか非スカイショットかの判断方法として、原画像に基づいた判断方法を用いる。例えば、背景レベルを所定の方法により算出し、これが所定のレベルよりも低ければスカイショットであると判断し、これが所定のレベルよりも高ければ非スカイショットであると判断する。背景は、予備的に原稿に対応する画像を原画像から除去することにより抽出することができる。また、原画像からレベル毎のヒストグラムを作成し、頻度が多い部分のレベルを背景のレベルとし、このレベルに基づいて、スカイショットであるのか非スカイショットであるのかの判断をすることもできる。
[第4の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第4の実施の形態による原稿読取方法について説明する。
図12を参照すると、まず、利用者によりマルチクロップ機能が選択され(ステップS341)、利用者により1枚以上の原稿が原稿台に載置される(ステップS343)。
次に、利用者により原稿カバーが閉じられるまで待つ(ステップS345)。原稿カバーが閉じられれば、原稿カバーは、原稿台を覆い、これは、利用者が非スカイショットを選択したことを意味する。
次に、利用者により原稿カバーが閉じられたならば、利用者により、スタートキーが押下されるのを待たずに、原稿読取装置の読取部は、原稿台をスキャンして原画像を取得する(ステップS347)。つまり、利用者により原稿カバーが閉じられることを契機として、スキャンが開始される。
非スカイショットが行われたので、原画像から1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の原稿画像を切り出す(ステップS349)。
次に、ステップS349で切り出された原稿画像を保存する(ステップS351)。
次に、利用者により原稿カバーが開かれるまで待つ(ステップS353)。原稿カバーが開かれれば、原稿カバーは、原稿台を覆わず、これは、利用者がスカイショットを選択したことを意味する。
次に、利用者により原稿カバーが開かれたならば、利用者により、スタートキーが押下されるのを待たずに、原稿読取装置の読取部は、原稿台をスキャンして原画像を取得する(ステップS355)。つまり、利用者により原稿カバーが開かれたことを契機として、スキャンが開始される。
スカイショットが行われたので、原画像を反転し(ステップS357)、反転された原画像から1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の原稿画像を切り出し(ステップS359)、それから、原稿画像を反転する(ステップS361)。
次に、ステップS359で切り出されて、ステップS361で反転された原稿画像を保存する(ステップS363)。
次に、ステップS325に進む。ここでは、スカイショットで取得した原稿画像と非スカイショットで取得した原稿画像に基づいて、合成原稿画像を生成する。これの詳細は、後述する。
次に、ステップS325で生成した合成原稿画像を外部に出力する(ステップS367)。外部に出力された各合成原稿画像は、例えば、画像形成装置により印刷されたり、記憶装置に格納されたり、ネットワークを通じて、他の装置に送信される。
[第5の実施の形態]
次に、図13を参照して、ステップS325の詳細例1について説明する。
まず、スカイショットにおいて取得した原画像から切り出した各原稿画像(原稿画像Ai)について、ステップS401SからステップS401Eまでの処理を繰り返す。この繰り返しにおいては、原稿画像Aiの重心座標(xi,yi)を求める(ステップS403)。ここで、重心座標は、原画像の所定の原点を基準としたものであり、原稿画像の位置情報を参照して求めた原稿画像の各画素の座標に基づいて求める。
次に、非スカイショットにおいて取得した原画像から切り出した各原稿画像(原稿画像Bj)について、ステップS405SからステップS405Eまでの処理を繰り返す。この繰り返しにおいては、原稿画像Bjの重心座標(xj,yj)を求める(ステップS407)。
次に、スカイショットにおいて取得した原画像から切り出した各原稿画像(原稿画像Ai)について、ステップS409SからステップS409Eまでの処理を繰り返す。
この各繰り返しにおいては、非スカイショットにおいて取得した原画像から切り出した各原稿画像(原稿画像Bj)について、ステップS411SからステップS411Eまでの処理を繰り返す。
この2重の繰り返しにおける各繰り返しにおいては、まず、原稿画像Aiの重心座標(xi,yi)と原稿画像Bjの重心座標(xj,yj)との間の距離di,jが所定の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS413)。
距離di,jが所定の閾値以下であれば(ステップS413でYES)、原稿画像Aiと原稿画像Bjとが同一の原稿kの画像データであると判断する(ステップS415)。
距離di,jが所定の閾値以下でなければ(ステップS413でNO)、現在の繰り返しを終了する。
ステップS459では、原稿画像Aiと原稿画像Bjとが同一の原稿kの原稿画像であると判断する。
ステップS409SからステップS409Eまでの繰り返しを終了したならば、同一の原稿kから切り出したと判断された原稿画像を合成して、その原稿kに対応する合成原稿画像Ckとする(ステップS419)。
次に、同一の原稿から切り出された他の原稿画像がない原稿画像(すなわち、孤立した原稿画像)Ai又はBjは、そのまま合成原稿画像Cxとする(ステップS421)。
[第6の実施の形態]
次に、図14を参照して、ステップS325の詳細例2について説明する。
まず、スカイショットにおいて取得した原画像から切り出した各原稿画像(原稿画像Ai)について、ステップS451SからステップS451Eまでの処理を繰り返す。
この各繰り返しにおいては、非スカイショットにおいて取得した原画像から切り出した各原稿画像(原稿画像Bj)について、ステップS453SからステップS453Eまでの処理を繰り返す。
この各繰り返しにおいては、まず、原稿画像Aiと原稿画像Bjとが共通領域を持つか否かを判断する(ステップS455)。
共通の領域を持つならば(ステップS455でYES)、ステップS459に進む。
共通の領域を持たないならば(ステップS455でNO)、原稿画像Aiと原稿画像Bjとが接しているか否かを判断する(ステップS457)。
接しているならば(ステップS457でYES)、ステップS459に進む。
接していないならば(ステップS457でNO)、現在の繰り返しを終了する。
ステップS459では、原稿画像Aiと原稿画像Bjとが同一の原稿kの原稿画像であると判断する。
ステップS451SからステップS451Eまでの繰り返しを終了したならば、同一の原稿kから切り出したと判断された原稿画像を合成して、その原稿kに対応する合成原稿画像Ckとする(ステップS461)。
次に、同一の原稿から切り出された他の原稿画像がない原稿画像(すなわち、孤立した原稿画像)Ai又はBjは、そのまま合成原稿画像Cxとする(ステップS463)。
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態は、第1乃至第6の実施の形態による原稿読取方法を実行する原稿読取装置に関するものである。
図15を参照すると、この原稿読取装置は、原稿カバー状態検出部501、原稿カバー状態遷移検出部503、原画像取得部505、第1予備的原稿画像取得部507、第2予備的原稿画像取得部509、合成原稿画像生成部511及び案内出力部513を含む。
原稿カバー状態検出部501は、原稿カバーが開状態であるのか閉状態であるのかを検出する部分である。
原稿カバー状態遷移検出部503は、原稿カバーが開状態から閉状態に遷移すること及び原稿カバーが閉状態から開状態に遷移することを検出する部分である。
原画像取得部505は、原稿カバーが開状態である場合においても、原稿カバーが閉状態である場合においても、原稿が載置された原稿台から原画像を取得するものである。
第1予備的原稿画像取得部507は、原稿カバーが開状態において原稿読取部505が取得した原画像から各原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する各第1予備的原稿画像を取得するものである。
第2予備的原稿画像取得部509は、原稿カバーが閉状態において原稿読取部505が取得した原画像から各原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する各第2予備的原稿画像を取得するものである。
合成画像生成部511は、第1予備的原稿画像と第2予備的原稿画像に基づいて合成原稿画像を生成するものである。
案内出力部513は、利用者に対して、原稿台カバーを閉じるように案内したり開くように案内するための案内画面や案内アナウンスなどを出力するためのものである。
[第8の実施の形態]
第8の実施の形態は、第1乃至第7の実施の形態による原稿読取装置を含む複合機800に関するものである。図6及び図16は、複合機800の構成などを示すものである。
図6及び図16に示すように、複合機800は、原稿の画像を読み取る原稿読取装置820と、シートに画像を形成する複合機本体(画像形成部本体)215と、原稿読取装置820及び複合機本体215を操作するための操作パネル部217と、操作パネル部217による操作に基づいて原稿読取装置820及び複合機本体215を制御する演算処理部213と、を備えている。操作パネル217は、ユーザインターフェース117の一部を構成する。
画像読取りのために原稿読取装置820を単体で用いること、画像形成のために画像形成部本体215を単体で用いることの他に、画像を複写するためにこれらを連動させることもできる。また、複合機800は図示しない記憶装置及びファクシミリ装置を含んでいてもよい。記憶装置は、原稿読取装置により読み取られた画像やファクシミリ装置により受信した画像を格納することができる。ファクシミリ装置は、原稿読取装置により読み取られた画像や記憶装置に格納されている画像を送信することと、外部から画像を受信することができる。更に、複合機800は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータと接続するためのインターフェースを含んでいてもよい。複合機800に接続されたパーソナルコンピュータは、これが管理できるデータについて複合機の機能を利用することができる。
既に説明したように、原稿読取装置820は、原稿を自動給送する原稿自動給送部SPF(Single Pass Feeder)824と、原稿の画像を読み取る読取装置本体822と、を備えている。なお、原稿読取装置820は、図16に示す構成要素の他に、図16には示されないが図6に示される構成要素も含む。
複合機本体215は、シートを給送するシート給送部10と、シートを手差し給送可能な手差し給送部20と、シート給送部10又は手差し給送部20により給送されるシートに画像を形成する画像形成部30と、を備えている。
シート給送部10は、シートを積載するシート積載部11と、シート積載部11に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部12と、を備えている。シート積載部11は、回転軸13を中心に回動する中板14を備えており、中板14は、シートを給送する際に回動してシートを上方に持ち上げる。分離給送部12は、中板14により持ち上げられたシートを給送するピックアップローラ15と、ピックアップローラ15により給送されるシートを1枚ずつに分離する分離ローラ対16と、を備えている。
手差し給送部20は、シートを積載可能な手差しトレイ21と、手差しトレイ21に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部22と、を備えている。手差しトレイ21は、複合機本体215に回動自在に支持されており、手差し給送する際には、所定の角度に固定させることでシートを積載可能になる。分離給送部22は、手差しトレイ21に積載されたシートを給送するピックアップローラ23と、ピックアップローラ23により給送されるシートを1枚ずつに分離する分離ローラ24及び分離パッド25と、を備えている。
画像形成部30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Kと、後述する感光体ドラム740Y〜740Kと、これらの表面を露光する露光装置32と、感光体ドラム740Y〜740Kの表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写部(転写手段)33と、転写したトナー像をシートに定着させる定着部34と、を備えている。なお、符号の最後に付すアルファベット(Y、M、C、K)は、それぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を示している。
4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Kのそれぞれは、複合機本体215から取り外し可能に構成されており、交換可能となっている。なお、4つのプロセスカートリッジ31Y〜32Kは、形成する画像の色が異なること以外は同様な構成であるため、イエロー(Y)の画像を形成するプロセスカートリッジ31Yの構成のみの説明し、プロセスカートリッジ31M〜31Kの説明は省略する。
プロセスカートリッジ31Yは、像担持体としての感光体ドラム740Yと、感光体ドラム740Yを帯電させる帯電器741Yと、感光体ドラム740Y上に形成された静電潜像を現像する現像装置742Yと、感光体ドラム740Yの表面に残留するトナーを除去するドラムクリーナと、を備えている。現像装置742Yは、感光体ドラム740Yを現像する現像装置本体(詳細には図示せず)と、現像装置本体にトナーを供給するトナーカートリッジ(詳細には図示せず)と、を備えている。トナーカートリッジは、現像装置本体に着脱可能に構成されており、収容されたトナーが無くなると、現像装置本体から取り外して、交換することができるようになっている。
露光装置32は、レーザ光を照射する光源(図示せず)と、レーザ光を感光体ドラム740Y〜740Kに導く複数のミラー(図示せず)等と、を備えている。転写部33は、感光体ドラム740Y〜740Kに形成されたトナー像を担持する中間転写ベルト35と、感光体ドラム740Y〜740Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト35に一次転写する一次転写ローラ36Y〜36Kと、中間転写ベルト35に転写されたトナー像をシートに二次転写する二次転写ローラ37と、中間転写ベルト35に残留するトナーを除去するベルトクリーナ38と、を備えている。中間転写ベルト35は、駆動ローラ39a及び従動ローラ39bに掛け渡されており、一次転写ローラ36Y〜36Kによって感光体ドラム740Y〜740Kに押し付けられている。二次転写ローラ37は、駆動ローラ39aとで中間転写ベルト35をニップ(挟持)しており、ニップ部Nで中間転写ベルト35が担持するトナー像をシートに転写する。定着部34は、シートを加熱する加熱ローラ34aと、加熱ローラ34aに圧接する加圧ローラ34bと、を備えている。
操作パネル部217は、所定の情報を表示する表示部211と、利用者が原稿読取装置820及び複合機本体215への指示を入力する入力部203と、を備えている。本実施形態においては、操作パネル部217は、読取装置本体822の正面側に配設されている。なお、正面側は図6の紙面の手前側に対応し、裏面側は図6の背面側に対応する。
図16に示すように、演算処理部213は、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及び原稿読取装置820を駆動制御するCPU213aと、CPU213aを動作させるための各種プログラムとCPU213aが用いる各種情報等を記憶するメモリ213bと、を備えている。演算処理部213は、利用者による操作パネル部217への操作に基づいて、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及び原稿読取装置820の動作を統合して制御し、シートに画像を形成させる。
なお、演算処理部213に、図15に示すような、原稿読取装置820の動作を制御するが含まれていてもよい。
次に、上述のように構成された複合機800による画像形成動作(演算処理部213による画像形成制御)について説明する。本実施形態においては、原稿自動給送部824により給送され、読取装置本体822により読み取られた読取原稿の画像を、シート給送部10により給送されるシートに画像形成部30が形成する画像形成動作を例にとり説明する。
利用者による操作パネル部217の入力部203への入力により、画像形成開始信号が発信されると、利用者により原稿自動給送部824に載置された読取原稿が原稿読取位置に向けて自動給送され、原稿読取位置で読取装置本体822によって画像が読み取られる。
読取装置本体822により原稿の画像が読み取られると、読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置32が感光体ドラム740Y〜740Kに向けて、それぞれに対応する複数のレーザ光を照射する。このとき、感光体ドラム740Y〜740Kは、それぞれ、帯電器741Y〜741Bにより予め帯電されており、それぞれに対応するレーザ光が照射されることで感光体ドラム740Y〜740K上にそれぞれの静電潜像が形成される。その後、現像装置742Y〜742Kにより感光体ドラム740Y〜740K上にそれぞれ形成された静電潜像が現像され、感光体ドラム740Y〜740K上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。感光体ドラム740Y〜740K上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ36Y〜36Kによって中間転写ベルト35に重畳転写され、重畳転写されたトナー像(フルカラーのトナー像)は、中間転写ベルト35に担持された状態でニップ部Nまで搬送される。
上述の画像形成動作に並行して、シート積載部11に積載されたシートが、分離給送部12によって1枚ずつに分離されながら、ピックアップローラ15によりシート搬送路26に給送される。そして、ニップ部Nのシート搬送方向上流にあるレジストローラ対27で、斜行が補正されると共に、所定の搬送タイミングでニップ部Nに搬送される。ニップ部Nに搬送されたシートは、二次転写ローラ37によって中間転写ベルト35が担持するフルカラーのトナー像が転写される。
トナー像が転写されたシートは、定着部34で加熱・加圧されることでトナー像が溶融定着され、排出ローラ対18により装置外に排出される。装置外に排出されたシートは、排出シート積載部19に積載される。
なお、シートの両面(第1面及び第2面)に画像を形成する場合には、第1面に画像が形成されたシートが装置外に排出される前に、排出ローラ対18を逆回転させて両面搬送路17に搬送し、両面搬送路17を介して画像形成部30に再搬送する。そして、第1面と同様に、第2面に画像を形成し、装置外に排出する。装置外に排出されたシートは、排出シート積載部19に積載される。
なお、上記の原稿読取装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合わせにより実現することができる。また、上記の原稿読取装置により行なわれる原稿読取方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明は、複数の原稿をまとめて読み込むために利用することができる。
501 原稿カバー状態検出部
503 原稿カバー状態遷移検出部
505 原原稿読取部
507 第1予備的原稿画像読取部
509 第2予備的原稿画像読取部
511 合成原稿画像生成部
513 案内出力部

Claims (12)

  1. 原稿台に1以上の原稿が載置され且つ原稿カバーにより前記原稿台が覆われない状態において、前記原稿台が撮像されることにより第1原画像が取得されたならば、前記第1原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆わない状態に対応して設けられた第1パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第1予備的画像を取得する第1予備的画像取得手段と、
    前記原稿台に1以上の原稿が載置され且つ前記原稿カバーにより前記原稿台が覆われた状態において、前記原稿台が撮像されることにより第2原画像が取得されたならば、前記第2原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆った状態に対応して設けられた第2パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第2予備的画像を取得する第2予備的画像取得手段と、
    前記原稿台に載置された前記1以上の原稿のうち同一の原稿に対応する、前記1以上の第1予備的画像に含まれる個別第1予備的画像と、前記1以上の第2予備的画像に含まれる個別第2予備的画像とに基づいて、前記同一の原稿に少なくとも部分的に対応する原稿画像を生成することで、前記原稿台に載置された前記1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の前記原稿画像を生成する原稿画像生成手段と、
    を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読取装置であって、
    前記第1パラメータは、第1階調レベルに設けられた第1閾値を含み、前記第1予備的画像取得手段は、前記第1原画像から前記第1閾値よりも階調が高い部分を何れかの原稿に少なくとも部分的に対応する第1予備的画像として抽出し、
    前記第2パラメータは、第2階調レベルに設けられた第2閾値を含み、前記第2予備的画像取得手段は、前記第2原画像から前記第2閾値よりも階調が低い部分を何れかの原稿に少なくとも部分的に対応する第2予備的画像として抽出することを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿画像生成手段は、前記個別第1予備的画像の領域と、前記個別第2予備的画像の領域に関して和集合処理を行った上で、前記1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の前記原稿画像を生成することを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置であって、
    前記和集合処理は、
    個別第1予備的画像の領域が、個別第2予備的画像の領域を含むならば、個別第1予備的画像の領域を原稿に対応する領域とする処理、
    個別第2予備的画像の領域が、個別第1予備的画像の領域を含むならば、個別第2予備的画像の領域を原稿に対応する領域とする処理、
    個別第1予備的画像の領域の一部と、個別第2予備的画像の領域の一部が重複するならば、個別第1予備的画像の領域と個別第2予備的画像の領域の和集合領域を原稿に対応する領域とする処理、
    個別第1予備的画像の領域に含まれる個別第2予備的画像の領域がないならば、個別第1予備的画像の領域を原稿に対応する領域とする処理、及び、
    個別第2予備的画像の領域に含まれる個別第1予備的画像の領域がないならば、個別第2予備的画像の領域を原稿に対応する領域とする処理
    の少なくとも1つを含むことを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
    前記原稿画像生成手段は、前記原稿台に載置された前記1以上の原稿に対応する、前記1以上の第1予備的画像に含まれる個別第1予備的画像の重心座標と、前記1以上の第2予備的画像に含まれる個別第2予備的画像の重心座標との距離が所定の閾値以下である個別第1予備的画像と個別第2予備的画像は、前記1以上の原稿のうち同一の原稿に対応すると判断し、同一の原稿に対応する個別第1予備的画像と個別第2予備的画像に基づいて、その原稿に対応する前記原稿画像を生成することを特徴とする原稿読取装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
    前記原稿台に1以上の原稿が載置され且つ原稿カバーにより前記原稿台が覆われない状態において、前記原稿台が撮像されることにより第1原画像が取得されたならば、前記原稿台に1以上の原稿が載置され且つ前記原稿カバーにより前記原稿台が覆われた状態において、前記原稿台が撮像されることにより第2原画像が取得されることが次に行われるように、利用者に対し案内を出力する案内出力手段を更に備えることを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
    前記原稿カバーが前記原稿台を覆っているか否かを検出するための原稿カバー状態検出手段を更に備え、
    前記原稿台に1以上の原稿が載置された状態において、前記原稿台が撮像されることにより第1原画像が取得されたならば、原稿カバー状態検出手段が検出した前記原稿カバーが前記原稿台を覆っているか否かの状態に応じて、第1予備的画像取得手段又は第予備的画像取得手段が動作することを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
    前記第1原画像を取得するための第1原画像取得手段と、
    前記原稿カバーが前記原稿台の開状態から閉状態への変化を検出するための原稿カバー状態変化検出手段を更に備え、
    前記原稿カバーの前記原稿台が閉状態から開状態へ変化することを前記原稿カバー状態変化検出手段が検出したことを契機として、前記第1原画像取得手段が起動されることを特徴とする原稿読取装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
    前記第2原画像を取得するための第2原画像取得手段と、
    前記原稿カバーが前記原稿台の開状態から閉状態への変化を検出するための原稿カバー状態変化検出手段を更に備え、
    前記原稿カバーの前記原稿台が開状態から閉状態へ変化することを前記原稿カバー状態変化検出手段が検出したことを契機として、前記第2原画像取得手段が起動されることを特徴とする原稿読取装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の原稿読取装置を備えることを特徴とする複合機。
  11. 原稿台に1以上の原稿が載置され且つ原稿カバーにより前記原稿台が覆われない状態において、前記原稿台が撮像されることにより第1原画像が取得されたならば、前記第1原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆わない状態に対応して設けられた第1パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第1予備的画像を取得する第1予備的画像取得ステップと、
    前記原稿台に1以上の原稿が載置され且つ前記原稿カバーにより前記原稿台が覆われた状態において、前記原稿台が撮像されることにより第2原画像が取得されたならば、前記第2原画像から、前記原稿カバーにより前記原稿台を覆った状態に対応して設けられた第2パラメータを利用して、前記1以上の原稿に少なくとも部分的に対応する1以上の第2予備的画像を取得する第2予備的画像取得ステップと、
    前記原稿台に載置された前記1以上の原稿のうち同一の原稿に対応する、前記1以上の第1予備的画像に含まれる個別第1予備的画像と、前記1以上の第2予備的画像に含まれる個別第2予備的画像とに基づいて、前記同一の原稿に少なくとも部分的に対応する原稿画像を生成することで、前記原稿台に載置された前記1以上の原稿に少なくとも部分的にそれぞれ対応する1以上の前記原稿画像を生成する原稿画像生成ステップと、
    を有することを特徴とする原稿読取方法。
  12. コンピュータを請求項1乃至9の何れか1項に記載の原稿読取装置として機能させるためのプログラム。
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