JP6861689B2 - 医療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科や外科治療において、歯牙や骨の切削等を行うハンドピースと、これを駆動するモータを有する医療装置に関するものである。
従来から、ヘッド部に、切削工具や螺子溝を形成するタップやインプラントドライバー等の各種工具を回転自在に保持するハンドピースと、これらの工具を回転駆動する駆動源となるモータと、モータを制御する制御部を有する医療装置がある。
この医療装置は、歯科におけるインプラント手術において、患者の顎領域を形成する歯槽骨にインプラントを保持する保持穴を形成したり、この保持穴にインプラントを螺子固定するための螺子溝を形成したり、インプラントを保持穴に規定のトルクで螺子止めして固定するために用いられる。
この様な医療装置には、ハンドピースやモータの経年変化によるモータの駆動トルクの変動を低減するために、使用前にテスト動作を行い、モータに流れる電流を計測し、この電流値に基づいて駆動トルクを校正する機能を有するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2001−120575号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている医療装置では、モータが動作することで生じる熱により、駆動トルクなどの出力特性が変化する。これにより、医療装置を連続して使用した場合、ユーザーが設定した駆動トルクで、安定してモータを動作させることができなくなるという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、モータの発熱による駆動トルクの変化を補正することができ、歯牙の切削やインプラントの螺子止め固定を、ユーザーが設定した駆動トルクで安定して行うことができる医療装置を提供することを目的とする。
課題を解決するためには、医療装置において、ヘッド部に工具を回転自在に保持するハンドピースと、工具を回転駆動するモータと、モータを制御する制御部と、制御部と接続する記憶部と、モータに流れる電流値を検出する電流検出部と、を有し、制御部は、電流検出部の検出値に基づき、動作開始からモータに流れた電流の積算値を求め記憶部に書き込むと共に、電流の積算値が大きくなるほど、モータに流す電流を大きくする制御を行い、モータの駆動トルクを維持する制御を行えばよい
本発明によれば、モータの発熱による駆動トルクの変化を補正することができ、より安定してモータを動作させることができる医療装置を提供することができる。つまり、この医療装置を用いて行う治療作業である治療部位の切削やインプラントの螺子止め固定を、ユーザーが設定したモータの駆動トルクで、安定して行うことが可能となる。
実施の形態1に係る医療装置を構成するハンドピースとモータと本体の接続を示す概略図 実施の形態1に係る医療装置を構成する回路図 実施の形態1に係る医療装置を示すブロック図 実施の形態1に係る医療装置を使用している際のモータの動作制御を示すフローチャート 実施の形態1に係るモータに流れる電流の積算に係るフローチャート 実施の形態2に係るモータに流れる電流の積算に係るフローチャート 実施の形態3に係るモータに流れる電流の積算に係るフローチャート
(実施の形態1)
以下、発明の実施の形態1を図面を参照して説明する。
図1、図2を参照すると、医療装置Mは、歯科用ハンドピース100(以下、ハンドピース100)とモータ200と本体300を有する。
ハンドピース100は、先端側に位置するヘッド部101に様々な回転工具102(以下、工具102)を保持する。工具102は、例えば、歯牙を切削する切削工具や、歯槽骨に形成された開口に螺子溝を形成するタップや、インプラントを開口に規定トルクで螺子止めするインプラントドライバー等である。また、ハンドピース100の後端には、後述するモータ200が接続する。使用者は、この様に構成されたハンドピース100を手で持ち、患部に対して治療を行う。
モータ200は、出力軸側をハンドピース100の後端に接続して、後述する制御部301により駆動制御される。本実施の形態において、モータ200は、U相、V相、W相からなる3相のコイルを有するステータと、各コイルに対向してコイルが発生する磁界に作用して出力軸と共に回転するマグネットを有するロータ(図示せず)を備えた3相ブラシレスモータを有する。
この様に構成されるモータ200は、出力軸から出力される回転トルクが、ヘッド部101に保持される工具102を回転駆動する駆動源となる。
図3を参照すると、本体300は、制御部301と、記憶部302と、駆動部303と、操作部304と、表示部305と、モータ電流検出部306と、回転速度検出部307と、負荷トルク検出部308と、電源部309を備えている。また、本体300には、フットペダル310が接続する。
本実施の形態におけるモータ200の駆動方式は、PWM(Pulse Width Modulation)駆動方式である。
制御部301は、電源部309から電力を得て、操作部303やフットペダル310や各種検出部からの入力や、記憶部302に記憶されている制御プログラムに基づき、駆動部305を駆動して、モータ200の動作を制御する。
言い換えると、制御部301は、モータ200の回転速度Rrと、使用時にモータ200に作用する負荷トルクTrと、モータ200に流れるモータ電流Im(Iu,Iv,Iw)の検出値と、記憶部302に格納された駆動条件に基づき、モータ200を制御する。
つまり、制御部301は、モータ200が、設定した回転速度Rr及びモータ電流Imになるように駆動部301を制御してPWM信号を生成し、モータ200の駆動トルクを制御をする。また、制御部301は、モータ200の正転及び逆転の回転方向も制御する。
記憶部302は、制御部301と接続する。制御部301は、モータ200を制御するための各種制御プログラムや、モータ200の駆動を制御するのに必要な駆動条件が記憶されている。これらの駆動条件は、使用者が治療内容、工具の種類などを考慮し任意の値に設定することができる。また、記憶部302には、本体300に供えられた各種検出部が検出したデータや、操作部304からの入力データを記憶する。
モータ電流検出部306は、駆動部305と3相の各コイルを繋ぐ回路にそれぞれ接続しており、U相、V相、W相の各相に流れる電流Iu,Iv,Iwを検出する。
このモータ電流検出部306は、電流検出用抵抗を備え、検出した電流Iu,Iv,Iwを電圧Vu,Vv,Vwに変換する。そして、その検出値である電流Iu,Iv,Iwと電流を変換して求めた電圧Vu,Vv,Vwの値を制御部301と回転速度検出部307と負荷トルク検出部308に入力する。
回転速度検出部307は、モータ電流検出部306で得られた電圧値からモータ200の誘起電圧を推定する。そして、この誘起電圧からモータ200の回転速度Rrを求める。
負荷トルク検出部308は、モータ電流Imと負荷トルクTrが比例関係にあることを利用し、モータ電流検出部306で得られた電流値から負荷トルクTrを求める。
回転速度検出部307と負荷トルク検出部308の検出値は、制御部301に入力される。
操作部304は、主電源スイッチや設定・選択ボタンを備える。
主電源スイッチは、本体300の電源をON又はOFFするスイッチである。設定・選択ボタンは、モータ200の動作モードや回転速度や駆動トルク等の制御に必要な駆動条件の設定を行うボタンである。使用者は、操作部304に設けられた設定・選択ボタンを操作して、使用条件の設定入力を行うことができる。
駆動部303は、6個のFET(電界効果トランジスタ:Field Effect Transistor)によって構成されたインバータ回路を備える。FETは、モータ200の対応する相のコイルにそれぞれ接続されている。
このインバータ回路は、制御部301に設けられるPWM信号生成回路301aからのPWM信号に基づき、ロータの回転角度位置に同期して、各FETが循環的にON(オン)/OFF(オフ)制御される。これにより、モータ200に駆動電圧Vdが印加される。
このように、各相のコイルに循環的に駆動電圧Vdが印加されて電流が生じることで、磁界が発生する。そして、この磁界の作用により、モータ200のロータが回転する。
PWM信号生成回路301aは、制御部301に備えられたロータ位置検出回路301bの検出信号に基づきPWM信号を生成する。
ロータ位置検出回路301bは、例えば、ホール素子を用いてロータ位置を検出する回路や、ホール素子を用いずにロータが回転してコイル相の切替時に発生する誘起電圧を検出することでロータの位置を検出する回路(所謂、センサレス回路)が用いられる。
PWM制御による回転速度・駆動トルクの説明
ここで、モータ200の駆動トルクや回転速度Rrは、PWM信号の1周期に対するON信号の割合であるデューティー比により決まる。つまり、FETのON時間を長くすることで、デューティー比を高くするとモータ200に印加される駆動電圧Vdの実効値が大きくなる。これにより、回転速度Rrを増加させることができる。
また、FETのON時間を短くして、デューティー比を低くすると、モータ200に印加される駆動電圧Vdの実効値が小さくなり、駆動トルクが低下し回転速度Rrを減少させることができる。
また、切削工具102に加わる負荷トルクTrが大きくなると、モータ200の回転速度Rrが低下する。この場合において、PWM信号のデューティー比を高くし、駆動電圧Vdの実効値を大きくする制御を行う。これにより、モータ200のモータ電流Imが上がるのに伴って駆動トルクが増加し、結果的に回転速度Rrを上げる(維持する)ことができる。
このように、制御部301は、PWM信号のデューティー比を制御することで、モータ200の回転速度Rrや駆動トルクを制御する。また、駆動部303は、モータ200への出力部にリレー(図示せず)を備える。制御部301が、リレーを制御することにより、モータ200の正転/逆転の回転方向を制御する。
表示部305は、記憶部302に記憶されている各種の駆動条件を表示する他、使用中のモータ200の回転速度Rr、設定した駆動トルクなどを表示する。
フットペダル310は、医療装置Mの主電源が入った状態において、モータ200の回転のON/OFFを制御する。制御部301は、フットペダル310からの信号の有無を検出し、信号がある場合、駆動条件に従いモータ200を駆動する。
電源部309は、外部の交流電源400からの交流電圧を整流し変圧し、制御部301と駆動部303に対し所望の直流電圧を印加するコンバータである。
次に、本実施形態のモータ制御について、図4及び図5に示すフローチャートに基づき説明する。図4は、医療装置Mを使用している際のモータ200の動作制御を示すフローチャートである。図5は、モータ200に流れる電流(以下、モータ電流)の積算に係るフローチャートである。
図4を参照すると、操作部304に設けられた電源スイッチをONすると、医療装置Mに電源が入り制御部301の動作が開始し、ステップS11に移行する。
ステップS11において、制御部301は、モータ200の動作設定を受け付ける。モータ200の動作設定は、操作部304に設けられた設定・選択ボタンを操作することにより、行うことができる。モータ200の動作設定は、例えば、回転数の設定、駆動トルクの設定、各種動作モードの選択等がある。
ステップS11において、モータ200の動作設定が行われると、ステップS12に移行する。
ステップS12において、制御部304は、モータ電流値を設定又は既に設定してある値の補正を行う。このモータ電流値の設定または補正は、記憶部302に記憶されたモータ200の動作設定の内容とモータ電流の積算値に基づき行う。ステップS12において、モータ電流値の設定または補正が行われると、ステップS13に移行する。
ステップS13において、制御部304は、モータ200の動作状況を判断する。
制御部304は、モータ200が動作を開始した、又は、動作中の場合、ステップS14に移行する。モータ200が停止している状態の場合は、ステップS11に移行する。
ここで、モータ200が動作を開始した、又は、動作中の場合とは、フットペダル310が踏み込まれて、フットペダル310からのON信号が制御部304に入力している状態である。モータ200が停止している状態とは、フットペダル310が操作されておらず、制御部304にON信号が入力されていない状態である。
モータ200が動作中か否かの判断は、モータ電流値から判断してもよい。
ステップS14において、制御部304は、モータ200の動作設定が変更されたか否かを判断する。つまり、ステップS14において、ユーザがモータ200を動作させた状態で、ユーザーが操作部304からモータ200の設定を変更する入力が行われたか否かを判断するものである。ステップS14において、モータ200の動作設定の変更がない場合、ステップS15に移行する。
ステップS14において、モータ200の動作設定の変更がされた場合、ステップS18に移行する。ステップS18において、制御部304は、モータ電流値の補正を行う。このモータ電流値の設定または補正は、記憶部302に記憶されたモータ200の動作設定の内容とモータ電流の積算値に基づき行う。ステップS18において、モータ電流値の補正が行われると、ステップS14に移行する。
ステップS15において、制御部304は、モータ200が停止したか否かを判断する。つまり、このステップでは制御部304は、フットペダル310から入力の有無を判断する。ステップS15において、モータ200が動作してれば、ステップS12に移行する。一方、ステップS15において、モータ200が動作していなければ、ステップS16に移行する。
ステップS16では、制御部304は、モータ200を停止する。つまり、供給していたモータ電流を停止する。モータ200を停止した後は、ステップS17へ移行する。
ステップS17において、制御部304は、操作部304に設けられた電源スイッチがOFFされたか否かを判断する。電源スイッチがOFFされていなければ、ステップS11に移行する。電源スイッチがOFFされた場合、医療装置Mの動作を停止する。
ここで、 ステップS12及びステップS18において、制御部304が行うモータ電流値の補正は、モータ電流値の積算値が大きくなればなるほど、大きな値となるように行われる。
これは、モータ200に流れる電流が多ければ多いほど、つまり、モータ電流の積算値が大きいほど、モータ200がより高温となる。そして、モータ200へ供給する電流値が同じであれば、モータ200が高温になるにつれて、モータの駆動トルクが低下する傾向にある。
つまり、ステップS12とステップS18で行う制御は、モータ200が高温となるにつれて低下する駆動トルクを維持する為の補正制御である。
ステップS12及びステップS18において、制御部304は、モータの動作設定値と電流積算値に基づき、PWM信号のデューティー比を高くし、駆動電圧Vdの実効値を大きくする制御を行う。これにより、モータ200のモータ電流Imが上がるのに伴って駆動トルクが増加する。この結果、モータ200の温度が上がっても、駆動トルクや回転速度Rrを維持することができる。
尚、モータ電流の積算値の増加に伴うモータ電流の増加の仕方であるが、モータ電流の積算値に比例して増加させるたり、モータ電流の積算値に対応した補正テーブルに基づき増加させたり、モータ電流の積算値の増加に対して段階的に増加させればよい。
また、設定したモータ200の回転数に領域によって、モータ電流の値の補正量を変化させてもよい。ここでいう、モータの回転数の領域とは、低回転、中回転、高回転などの動作領域のことである。
次に、図5を参照して、モータ200に流れる電流の積算について説明する。
まず、操作部304に設けられた電源スイッチをONすると、医療装置Mに電源が入り制御部301の動作が開始し、ステップS21に移行する。ステップS21において制御部301は、モータ電流検出部306の検出値に基づき、モータ電流の積算を開始して、ステップS22に移行する。
ステップS22において制御部301は、操作部304に備えられた主電源スイッチが操作されて主電源がOFFされたか否かを判断する。制御部301は、電源スイッチがOFFされた場合は医療装置Mの動作を停止し、電源スイッチがOFFされていなければステップS23に移行する。
ステップS23において制御部301は、記憶部302に記憶されているモータ電流の積算値データを更新して、ステップS22に移行する。
以上のように制御部301は、電源スイッチがONされてからOFFされるまでの間、モータ電流を積算して記憶部302に書き込むと共に、このモータ電流の積算値に基づきモータ200に流れる電流の補正制御を行う。
この様に医療装置Mを制御することで、連続運転などによりモータ200の温度が上がっても、ユーザーにより設定されたモータ200の駆動トルクや回転速度Rrを維持することができる。
また、制御部301によりモータに流れる電流の補正が行われている場合、表示部305にその補正されている状態を表示するとよい。これにより、使用者は、医療装置Mの動作状態を把握することができる。
(実施の形態2)
次に、発明の実施の形態2を図6を参照して説明する。
図6は、実施の形態2におけるモータ200に流れる電流(以下、モータ電流)の積算に係るフローチャートである。尚、医療装置Mの各部構造及び医療装置Mを使用している際のモータ200の動作制御は、実施の形態1で説明する医療装置Mと同じである為、説明を省略する。
まず、操作部304に設けられた電源スイッチをONすると、医療装置Mに電源が入り制御部301の動作が開始し、ステップS31に移行する。
ステップS31において制御部301は、前回電源スイッチをOFFした時のモータ電流の積算値を記憶部302から読み込んだ後、ステップS32に移行する。
ステップS32において制御部301は、前回電源スイッチをOFFした時からの経過時間に基づき、ステップS31で読み込んだモータ電流の積算値を減算する。そして、制御部301は、この減算した値を記憶部302に更新データを書き込んだ後、ステップS33に移行する。
モータ電流の積算値の減算量は、上記の経過時間が長いほど大きくなるよう設定される。これは、医療装置Mを停止させてからの経過時間が長いほど、モータ200の熱が放熱され温度が低下する為である。上記の減算量と経過時間の関係は、実験的に求めたデータを用いる。
ステップS33において制御部301は、モータ電流検出部306の検出値に基づき、モータ電流の積算を開始して、ステップS34に移行する。
ステップS34において制御部301は、操作部304に備えられた主電源スイッチが操作されて主電源がOFFされたか否かを判断する。
制御部301は、電源スイッチがOFFされた場合は、ステップS35に移行する。ステップS35において制御部301は、電源スイッチがOFFされた時点のモータ電流の積算値データを記憶部302に書き込み、医療装置Mの動作を停止する。
制御部301は、電源スイッチがOFFされていない場合は、ステップS36に移行する。ステップS36において制御部301は、記憶部302に記憶されているモータ電流の積算値データを更新して、ステップS34に移行する。
以上のように制御部301は、電源スイッチがONされてからOFFされるまでの間、モータ電流を積算して記憶部302に書き込むと共に、このモータ電流の積算値に基づきモータ200に流れる電流の補正制御を行う。
この様に医療装置Mを制御することで、連続運転などによりモータ200の温度が上がっても、ユーザーにより設定されたモータ200の駆動トルクや回転速度Rrを維持することができる。
また、本実施の形態のように、前回電源スイッチをOFFした時のモータ電流の積算値を記憶部302から読み込んで、新たに使用する際のモータ電流の補正に用いることで、医療装置Mを連続して使用する際に、より正確にモータ200の駆動トルクや回転数を補正できる。
特に、前回使用した際の積算値データを用いる場合、前回電源スイッチをOFFした時からの経過時間に基づき、ステップS31で読み込んだモータ電流の積算値を減算するので、より正確にモータ電流の補正を行うことができる。
つまり、医療装置Mの使用終了からの時間経過により、モータ200からの放熱した場合を加味して補正するので、より正確にモータ電流の補正を行うことができる。
(実施の形態3)
次に、発明の実施の形態3を図7を参照して説明する。
図7は、実施の形態3におけるモータ200に流れる電流(以下、モータ電流)の積算に係るフローチャートである。尚、医療装置Mの各部構造及び医療装置Mを使用している際のモータ200の動作制御は、実施の形態1で説明する医療装置Mと同じである為、説明を省略する。
まず、操作部304に設けられた電源スイッチをONされると、医療装置Mに電源が入り制御部301の動作が開始し、ステップS41に移行する。ステップS41において制御部301は、モータ電流検出部306の検出値に基づき、モータ電流の積算を開始して、ステップS42に移行する。
ステップS42において制御部301は、モータ200が動作しているか否かを判断する。つまり、制御部301に対して、フットペダル310からモータ200を動作させるための入力があるか否かを判断する。
ステップS42において、モータ200が動作している場合、ステップS43に移行する。ステップS43において制御部301は、記憶部301に記憶されているモータ電流の積算値データを更新して、ステップS42に移行する。
ステップS42において、モータ200が動作していない場合、つまり、モータ200が停止している状態の場合は、ステップS44に移行する。
ステップS44において制御部301は、記憶部301に記憶されているモータ電流の積算値が、0より大きいか否かを判断する。ステップS44において、モータ電流の積算値が0より大きい場合ステップS45に移行し、モータ電流の積算値が0より大きくない場合、つまり、0の場合はステップS46に移行する。
ステップS45において制御部301は、記憶部302に記憶されているモータ電流の積算値データを減算して更新し、ステップS46に移行する。
ステップS46において制御部301は、操作部304に備えられた主電源スイッチが操作されて主電源がOFFされたか否かを判断する。制御部301は、電源スイッチがOFFされた場合は医療装置Mの動作を停止し、電源スイッチがOFFされていなければステップS42に移行する。
以上のように制御部301は、電源スイッチがONされてからOFFされるまでの間、モータ電流を積算して記憶部302に書き込むと共に、このモータ電流の積算値に基づきモータ200に流れる電流の補正制御を行う。
この様に医療装置Mを制御することで、連続運転などによりモータ200の温度が上がっても、モータ200の駆動トルクや回転速度Rrを維持することができる。
また、本実施の形態のように、モータ200が停止している場合は、モータ電流の積算値を減算するので、より正確にモータ200の駆動トルクや回転速度Rrを補正することができる。これは、モータ200が停止している間は、モータ200からの放熱し、温度が低下することを考慮した制御である
また、以上の構成に加え、医療装置Mに、医療装置Mの内部又は外側の温度を検出する温度検出部を設け、この検出値に基づきモータ電流の補正量を調整してもよい。補正量の調整の例として、温度検出部が検出した温度が、大きいほどモータ電流を増やすとよい。
これは、モータ200の周囲の温度が高いと、モータ200の温度が低くなりにくいため、モータ200の駆動トルクや回転数が小さくなるためである。
尚、本実施の形態において、実施の形態2のように、前回電源スイッチをOFFした時のモータ電流の積算値を記憶部302から読み込んで、新たに使用する際のモータ電流の補正に用いてもよい。
M 医療装置
100 歯科用ハンドピース(ハンドピース)
101 ヘッド部
102 工具
200 モータ
300 本体
301 制御部
301a PWM信号生成回路
301b ロータ位置検出回路
302 記憶部
303 駆動部
304 操作部
305 表示部
306 モータ電流検出部
307 回転速度検出部
308 負荷トルク検出部
309 電源部
310 フットペダル
400 交流電源

Claims (4)

  1. ヘッド部に工具を回転自在に保持するハンドピースと、
    前記工具を回転駆動するモータと、
    前記モータを制御する制御部と、
    前記制御部と接続する記憶部と、
    前記モータに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記電流検出部の検出値に基づき、動作開始から前記モータに流れた電流の積算値を求め前記記憶部に書き込むと共に、前記電流の積算値が大きくなるほど、前記モータに流す電流を大きくする制御を行い、前記モータの駆動トルクを維持する制御を行うことを特徴とする医療装置。
  2. 前記モータが停止している場合、前記制御部は、前記記憶部に書き込まれた前記電流の積算値を減算する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記医療装置の内部又は外部の温度を検出する温度検出部を有し、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出値に基づき、前記モータに流す電流を補正して制御を行うものであり、前記温度検出部が検出する温度が高いほど前記モータに流す電流を増やす制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記モータの動作状態を表示する表示部を有し、
    前記表示部は、前記制御部により動作の補正された状態を表示することを特徴とする請求項1から3に記載の医療装置。
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