JP6858753B2 - 超音波外科器具の起動機構 - Google Patents

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Description

様々な外科器具が、組織を(例えば、組織細胞内のタンパク質を変性させることにより)切断及び/又は封止するために超音波周波で振動するブレード要素を有するエンドエフェクタを含む。これらの器具は、電力を超音波振動に変換する1つ又は2つ以上の圧電素子を含んでおり、これらの振動は、音響導波管に沿ってブレード要素に伝達される。切断及び凝固の精度は、操作者の技術によって、かつ電力レベル、ブレードエッジ角度、組織引張、及びブレード圧力を調節することによって、制御され得る。
超音波外科器具の例としては、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及びHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesが挙げられ、これらはいずれもEthicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)製である。かかる装置及び関連する概念の更なる例は、以下の文献に開示されている:その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1994年6月21日発行の「Clamp Coagulator/Cutting System for Ultrasonic Surgical Instruments」と題された米国特許第5,322,055号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1999年2月23日発行の「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Mechanism」と題された米国特許第5,873,873号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1999年11月9日発行の「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Arm Pivot Mount」と題された米国特許第5,980,510号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2001年9月4日発行の「Method of Balancing Asymmetric Ultrasonic Surgical Blades」と題された米国特許第6,283,981号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2001年10月30日発行の「Curved Ultrasonic Blade having a Trapezoidal Cross Section」と題された米国特許第6,309,400号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2001年12月4日発行の「Blades with Functional Balance Asymmetries for use with Ultrasonic Surgical Instruments」と題された米国特許第6,325,811号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2002年7月23日発行の「Ultrasonic Surgical Blade with Improved Cutting and Coagulation Features」と題された米国特許第6,423,082号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2004年8月10日発行の「Blades with Functional Balance Asymmetries for Use with Ultrasonic Surgical Instruments」と題された米国特許第6,773,444号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2004年8月31日発行の「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題された米国特許第6,783,524号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年11月15日発行の「Ultrasonic Surgical Instrument Blades」と題された米国特許第8,057,498号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年6月11日発行の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題された米国特許第8,461,744号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年11月26日発行の「Ultrasonic Surgical Instrument Blades」と題された米国特許第8,591,536号、及び、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年1月7日発行の「Ergonomic Surgical Instruments」と題された米国特許第8,623,027号。
超音波外科器具のまた更なる例が、以下の文献に開示されている:その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年4月13日公開の「Tissue Pad for Use with an Ultrasonic Surgical Instrument」と題された米国特許出願公開第2006/0079874号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年8月16日公開の「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題された米国特許出願公開第2007/0191713号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月6日公開の「Ultrasonic Waveguide and Blade」と題された米国特許出願公開第2007/0282333号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月21日公開の「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題された米国特許出願公開第2008/0200940号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年9月25日公開の「Ultrasonic Surgical Instruments」と題された米国特許出願公開第2008/0234710号、及びその開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年3月18日公開の「Ultrasonic Device for Fingertip Control」と題された米国特許出願公開第2010/0069940号。
一部の超音波外科器具は、以下に開示されているもののようなコードレストランスデューサを含み得る:その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年5月10日公開の「Recharge System for Medical Devices」と題された米国特許出願公開第2012/0112687号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年5月10日公開の「Surgical Instrument with Charging Devices」と題された米国特許出願公開第2012/0116265号、及び/又はその開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年11月5日出願の「Energy−Based Surgical Instruments」と題された米国特許出願第61/410,603号。
更に、いくつかの超音波外科器具は、関節運動シャフト部分を含み得る。かかる超音波外科器具の例が、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年1月2日公開の「Surgical Instruments with Articulating Shafts」と題された米国特許出願公開第2014/0005701号、及びその開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年4月24日公開の「Flexible Harmonic Waveguides/Blades for Surgical Instruments」と題された米国特許出願公開第2014/0114334号に開示されている。
いくつかの外科器具及びシステムが作製され使用されてきたが、本発明者らよりも以前に、添付の特許請求の範囲に記載する本発明を作製又は使用したものは存在しないと考えられる。
本明細書は、本技術を具体的に指摘し、かつ明確にその権利を特許請求する、特許請求の範囲によって完結するが、本技術は、以下の特定の実施例の説明を、添付図面と併せ読むことで、より良く理解されるものと考えられ、図面では、同様の参照符号は、同じ要素を特定する。
例示的な外科システムのブロック概略図を示す。 図1のシステムに組み込むことができる例示的な外科器具の斜視図である。 図2の器具に組み込むことができる例示的なマルチボタン起動回路のブロック概略図である。 図2の器具に組み込むことができる例示的な代替的ハンドルアセンブリの斜視図である。 図4の5−5線に沿った図4のハンドルアセンブリの側面断面図である。 図4の6−6線に沿った図4のハンドルアセンブリの正面断面図である。 1対の起動リングが非起動位置にある、図4のハンドルアセンブリの別の側面断面図である。 第1の起動リングが起動位置にある、図4のハンドルアセンブリの更に別の側面断面図である。 第2の起動リングが起動位置にある、図4のハンドルアセンブリの更に別の側面断面図である。 図2の器具に組み込むことができる別の例示的な代替的ハンドルアセンブリの斜視図である。 図10の11−11線に沿った図10のハンドルアセンブリの側面断面図である。 図10の12−12線に沿った図10のハンドルアセンブリの正面断面図である。 1対の起動リングが中立位置にある、図10のハンドルアセンブリの別の側面断面図である。 第1の起動リングが起動位置にある、図10のハンドルアセンブリの更に別の側面断面図である。 第2の起動リングが起動位置にある、図10のハンドルアセンブリの更に別の側面断面図である。 図2の器具に組み込むことができる更に別のハンドルアセンブリの側面断面図である。 第1の起動リングが起動位置にある、図16のハンドルアセンブリの別の側面断面図である。 第2の起動リングが起動位置にある、図15のハンドルアセンブリの更に別の側面断面図である。 ロックインサートを備えた図4のハンドルアセンブリの正面斜視図である。 図19の20−20線に沿った図19のハンドルアセンブリの側面断面図である。 ロックインサートが抜かれた図19のハンドルアセンブリの別の側面断面図である。 図2の器具に組み込むことができる更に別の例示的な代替的ハンドルアセンブリの別の斜視図である。 図22の23−23線に沿った図22のハンドルアセンブリの側面断面図である。 ロックアセンブリがロック解除位置にある、図22のハンドルアセンブリの別の側面断面図である。
図面は、いかなる様式でも限定することを意図するものではなく、本技術の様々な実施形態は、必ずしも図面に示されないものも含め、様々な他の方法で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す添付の図面は、本技術のいくつかの態様を示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するのに役立つものであるが、本技術は、図示される厳密な配置構成に限定されないことは理解される。
本技術の特定の実施例に関する以下の説明は、本技術の範囲を限定するために用いられてはならない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施するうえで想到される最良の態様の1つである以下の説明より当業者には明らかとなろう。理解されるように、本明細書に述べられる技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、他の異なる明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
本明細書に述べられる教示、表現、実施形態、実施例などの任意の1つ又は2つ以上のものを、本明細書に述べられる他の教示、表現、実施形態、実施例などの任意の1つ又は2つ以上のものと組み合わせることができる点も更に理解されよう。したがって、以下に述べられる教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して個別に考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な適当な方法が、当業者には直ちに明らかとなろう。かかる改変例及び変形例は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、遠位外科用エンドエフェクタを有する外科器具を把持する操作者又は他の操作者に対して本明細書で定義される。「近位」という用語は、操作者又は他の操作者により近い要素の位置を指し、「遠位」という用語は、外科器具の外科用エンドエフェクタにより近く、かつ操作者又は他の操作者から更に離れた要素の位置を指す。
I.例示的な超音波外科システムの概説
図1は、例示的な外科システム(10)の構成要素を図形的ブロック形態で示したものである。示されるように、システム(10)は、超音波発生器(12)及び超音波外科器具(20)を備える。以下でより詳細に記載されるように、器具(20)は、超音波振動エネルギーを使用して、実質的に同時に、組織を切開し、組織(例えば、血管など)を封着又は接合するように動作可能である。あくまで例にすぎないが、器具(20)は、米国特許第5,322,055号、米国特許第5,873,873号、米国特許第5,980,510号、米国特許第6,325,811号、米国特許第6,773,444号、米国特許第6,783,524号、米国特許第9,095,367号、米国特許出願公開第2006/0079874号、米国特許出願公開第2007/0191713号、米国特許出願公開第2007/0282333号、米国特許出願公開第2008/0200940号、米国特許出願公開第2009/0105750号、米国特許出願公開第2010/0069940号、米国特許出願公開第2011/0015660号、米国特許出願公開第2012/0112687号、米国特許出願公開第2012/0116265号、米国特許出願公開第2014/0005701号、米国特許出願公開第2015/0080924号、及び/又は米国特許出願第61/410,603号の教示の少なくとも一部に従って構成及び動作させることができる。前述の特許、公開、及び出願のそれぞれの開示が参照により本明細書に組み込まれる。
また、器具(20)がHARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及び/又はHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesとの種々の構造的及び機能的な類似性を有し得ることを理解されたい。更に、器具(20)は、本明細書で引用され参照することによって本明細書に組み込まれる他の参考文献のうちのいずれかにおいて教示される装置と、種々の構造的及び機能的な類似性を有し得る。本明細書に引用される参考文献の教示と、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及び/又はHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesの教示と、器具(20)に関する以下の教示との間に何らかの重複が存在する範囲で、本明細書のいかなる記述も、認められた先行技術とみなす意図はない。本明細書のいくつかの教示は、事実、本明細書に引用した参考文献、並びにHARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及びHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesの教示の範囲を超えるであろう。
発生器(12)及び器具(20)は、ケーブル(14)を介して一緒に結合されている。ケーブル(14)は、複数の導線を備えてもよく、発生器(12)から器具(20)への一方向の電気的導通、及び/又は発生器(12)と器具(20)との間の双方向の電気的導通を与えることができる。あくまで一例として、発生器(12)は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)により販売されているGEN04、GEN11、又はGEN300を備えてもよい。これに加えるか又はこれに代えて、発生器(12)は、2011年4月14日公開の「Surgical Generator for Ultrasonic and Electrosurgical Devices」と題された米国公開第2011/0087212号の教示の少なくともいくつかに従って構築され得、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。代替的に、任意の他の好適な発生器(12)が使用されてもよい。以下でより詳細に記載されるように、発生器(12)は、電力を器具(20)に供給して超音波外科手術を行うように動作可能である。ケーブル(14)が単に省略され得るように、システム(10)のいくつかの変形例が、発生器(12)を器具(20)内に組み込むことができることも理解されたい。
器具(20)は、ハンドルアセンブリ(22)を備え、ハンドルアセンブリ(22)は、外科手術中に操作者の片手(又は両手)に把持されて操作者の片手(又は両手)によって操作されるように構成されている。例えば、いくつかの変形例では、ハンドルアセンブリ(22)は、操作者が鉛筆のように把持してもよい。いくつかの他の変形例では、ハンドルアセンブリ(22)は、操作者がハサミのように把持してもよいハサミグリップを含んでいてもよい。いくつかの他の変形例では、ハンドルアセンブリ(22)は、操作者がピストルのように把持してもよいピストルグリップを含んでいてもよい。当然のことながら、ハンドルアセンブリ(22)は、任意の他の好適な様態で把持されるように構成してもよい。更に、器具(20)のいくつかの変形例では、ハンドルアセンブリ(22)の代わりに、器具を(例えば、リモートコントロールなどを介して)動作させるように構成されたロボット外科システムに結合された本体を代用してもよい。
本実施例では、ブレード(24)は、ハンドルアセンブリ(22)から遠位に延在している。ハンドルアセンブリ(22)は、超音波トランスデューサ(26)と、超音波導波管(28)とを含んでおり、超音波導波管(28)は、超音波トランスデューサ(26)をブレード(24)と結合させている。超音波トランスデューサ(26)は、ケーブル(14)を介して発生器(12)から電力を受け取る。超音波トランスデューサ(26)は、その圧電特性により、かかる電力を超音波振動エネルギーに変換するように動作可能である。
超音波導波管(28)は、可撓性、半可撓性、剛性のものであってもよいか、又は任意の他の好適な性質を有してもよい。上述のように、超音波トランスデューサ(26)は、超音波導波管(28)を介してブレード(24)と一体結合されている。具体的には、超音波トランスデューサ(26)が超音波周波数で振動するように起動している場合、かかる振動は、超音波導波管(28)を介してブレード(24)に伝達されて、ブレード(24)も超音波周波数で振動することになる。ブレード(24)が起動状態である(すなわち、超音波的に振動している)場合、ブレード(24)は、組織を効果的に切断し、組織を封着するように動作可能である。したがって、超音波トランスデューサ(26)、超音波導波管(28)、及びブレード(24)は、発生器(12)によって電力供給される際に外科手術を行うための超音波エネルギーを供給する音響アセンブリを一緒に形成する。ハンドルアセンブリ(22)は、操作者を、トランスデューサ(26)、超音波導波管(28)、及びブレード(24)によって形成される音響アセンブリの振動から実質的に隔離するように構成されている。
いくつかの変形例において、超音波導波管(28)は、超音波導波管(28)を介してブレード(24)に伝達される機械的振動を増幅してもよい。超音波導波管(28)は、超音波導波管(28)に沿った長手方向振動の利得を制御するための特徴部、及び/又は超音波導波管(28)をシステム(10)の共振周波数と同調させるための特徴部を更に有してもよい。例えば、超音波導波管(28)は、ほぼ均一な断面などの任意の好適な断面寸法/構成を有してもよく、様々な部分で先細になっていてもよく、その全長に沿って先細になっていてもよく、又は任意の他の好適な構成を有してもよい。超音波導波管(28)は、例えば、システムの波長の1/2の整数倍にほぼ等しい長さ(nλ/2)を有してもよい。超音波導波管(28)及びブレード(24)は、チタン合金(すなわち、Ti−6Al−4V)、アルミニウム合金、サファイア、ステンレス鋼、又は任意の他の音響的に適合した材料若しくは材料の組み合わせなどの、超音波エネルギーを効率的に伝搬する材料又は材料の組み合わせから構築されたソリッドコアシャフトから製作されてもよい。
本実施例では、ブレード(24)の遠位端は、組織による負荷が音響アセンブリに加えられていないとき、好ましい共振周波数fに音響アセンブリを同調させるために、導波管(28)を介して伝達される共振超音波振動に関連するアンチノードに対応する位置に(すなわち、音響アンチノードに)位置する。トランスデューサ(26)が通電されると、ブレード(24)の遠位端は、例えば、ピーク間で約10〜500マイクロメートル、場合によっては、例えば、55.5kHzの所定の振動周波数fにて約20〜約200マイクロメートルの範囲で長手方向に移動するように構成されている。本実施例のトランスデューサ(26)が起動しているとき、これらの機械的な振動は、ブレード(24)に到達するように導波管(28)を介して伝達され、それにより共振超音波周波数でブレード(24)の振動をもたらす。このため、ブレード(24)の超音波振動が、組織の切断と隣接した組織細胞内のタンパク質の変性とを同時に行い、それにより比較的少ない熱拡散で凝固効果を提供することができる。いくつかの変形例において、組織を焼灼するために、電流もまたブレード(24)を介して提供されてもよい。
あくまで一例として、超音波導波管(28)及びブレード(24)は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)により製品コードSNGHK及びSNGCBとして販売されている構成要素を備えてもよい。あくまで更なる一例として、超音波導波管(28)及び/又はブレード(24)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2002年7月23日発行の「Ultrasonic Surgical Blade with Improved Cutting and Coagulation Features」と題された米国特許第6,423,082号の教示に従って構築されてもよく、動作可能であり得る。別のあくまで例示的な例として、超音波導波管(28)及び/又はブレード(24)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1994年6月28日発行の「Ultrasonic Scalpel Blade and Methods of Application」と題された米国特許第5,324,299号の教示に従って構築されてもよく、動作可能であり得る。超音波導波管(28)及びブレード(24)の他の好適な特性及び形態が、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。
本実施例のハンドルアセンブリ(22)はまた、制御セレクタ(30)と、起動スイッチ(32)とを含んでおり、これらはそれぞれ、回路基板(34)と通信状態にある。あくまで一例として、回路基板(34)は、従来の回路基板、フレックス回路、リジッドフレックス回路を備えてもよく、又は任意の他の好適な構造を有してもよい。制御セレクタ(30)及び起動スイッチ(32)は、1つ若しくは2つ以上の導線、回路基板若しくはフレックス回路に形成された配線を介して、及び/又は任意の他の好適な方法で、回路基板(34)と連通することができる。回路基板(34)は、ケーブル(14)と結合されており、ケーブル(14)は、次いで、発生器(12)内の制御回路(16)と結合されている。起動スイッチ(32)は、超音波トランスデューサ(26)への電源を選択的に起動するように動作可能である。特に、スイッチ(32)が起動すると、かかる起動によってケーブル(14)を介して超音波トランスデューサ(26)に適切な電力が伝達される。あくまで一例として、起動スイッチ(32)は、本明細書で引用される様々な参照文献の教示のうちのいずれかに従って構築されてもよい。起動スイッチ(32)が採り得る他の様々な形態は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。
本実施例では、外科システム(10)は、少なくとも2つの異なるレベル又は種類の超音波エネルギー(例えば、異なる周波数及び/又は振幅など)をブレード(24)において供給するように動作可能である。そのために、制御セレクタ(30)は、操作者が所望のレベル/振幅の超音波エネルギーを選択することができるように動作可能である。あくまで一例として、制御セレクタ(30)は、本明細書で引用される様々な参照文献の教示のうちのいずれかに従って構築されてもよい。制御セレクタ(30)が採り得る他の様々な形態は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。いくつかの変形例において、操作者が制御セレクタ(30)によって選択を行う場合、操作者の選択は、ケーブル(14)を介して発生器(12)の制御回路(16)に戻して伝達され、これに従って、次回操作者が起動スイッチ(32)を作動させるときに、制御回路(16)が発生器(12)から伝達される電力を調節する。
ブレード(24)において供給される超音波エネルギーのレベル/振幅は、発生器(12)からケーブル(14)を介して器具(20)に伝達される電力の特性の関数であり得ることを理解されたい。したがって、発生器(12)の制御回路(16)は、制御セレクタ(30)を通じて選択された超音波エネルギーのレベル/振幅又は種類に関連した特性を有する電力を(ケーブル(14)を介して)供給することができる。したがって、発生器(12)は、制御セレクタ(30)を介して操作者によって行われる選択に基づいて異なる種類又は程度の電力を超音波トランスデューサ(26)に伝達するように動作可能であり得る。具体的には、かつあくまで一例として、発生器(12)は、印加される信号の電圧及び/又は電流を増大させて、音響アセンブリの長手方向振幅を増大させることができる。あくまで例示的な一例として、発生器(12)は、それぞれ、約50マイクロメートル及び約90マイクロメートルの振動共振振幅に対応し得る「レベル1」と「レベル5」との間の選択可能性を提供することができる。制御回路(16)が構成され得る様々な方法は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。制御セレクタ(30)及び起動スイッチ(32)の代わりに、2つ又は3つ以上の起動スイッチ(32)が使用され得ることも理解されたい。いくつかのかかる変形例では、ある起動スイッチ(32)は、ある電力レベル/種類でブレード(24)を起動させるように動作可能である一方で、別の起動スイッチ(32)は、別の電力レベル/種類などでブレード(24)を起動させるように動作可能である。
いくつかの代替的な変形例では、制御回路(16)は、ハンドルアセンブリ(22)内に配置されている。例えば、いくつかのこのような変形例では、発生器(12)は、1種類の電力のみ(例えば、利用可能な1種類の電圧及び/又は電流のみ)をハンドルアセンブリ(22)に伝達し、ハンドルアセンブリ(22)内の制御回路(16)は、電力が超音波トランスデューサ(26)に達する前に、制御セレクタ(30)を介して操作者が行った選択に従って、電力(例えば、電力の電圧)を変更するように動作可能である。更に、発生器(12)を外科システム(10)のすべての他の構成要素と一緒にハンドルアセンブリ(22)内に組み込んでもよい。例えば、1つ若しくは2つ以上の電池(図示せず)又は他の携帯型電力源をハンドルアセンブリ(22)内に設けてもよい。図1に示される構成要素が再配置されるか、又は他の方法で構成若しくは修正され得る更なる他の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。
II.例示的な超音波外科器具の概要
以下の考察は、器具(20)の様々な例示的な構成要素及び構成に関するものである。以下に記載される器具(20)の様々な実施例を、上述の外科システム(10)に容易に組み込むことができることを理解されたい。また、上述の器具(20)の様々な構成要素及び動作性を以下に記載の器具(20)の例示的な変形例に容易に組み込むことができることも理解されたい。上記及び下記の教示を組み合わせ得る様々な好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。また、下記の教示が、本明細書で引用される参考文献の様々な教示と容易に組み合わせられ得ることも理解されたい。
図2は、上記に述べたシステム(10)の器具(20)として使用することができる例示的な超音波外科器具(120)を示したものである。したがって、器具(120)の少なくとも一部は、器具(20)に関する上記の教示の少なくとも一部に従って構成及び動作させることができる。器具(20)と同様、器具(120)は組織を切断し、組織(例えば血管など)を封止又は溶接することをほぼ同時に行うように動作可能である。この例の器具(210)は、外科用メスとして使用されるように構成されている。下記により詳細に述べるように、器具(120)は起動機構への高いアクセス性を与えるものである。
図2に示すように、この例の器具(120)は、ハンドルアセンブリ(130)と、シャフトアセンブリ(140)と、エンドエフェクタ(150)とを備えている。器具(120)の近位端は、超音波トランスデューサ(126)がハンドルアセンブリ(130)に挿入されることによって超音波トランスデューサ(126)を受容し、近位端に超音波トランスデューサ(126)が取り付けられる。ハンドルアセンブリ(130)は、超音波トランスデューサ(126)がネジ接続によりシャフトアセンブリ(140)内で導波管(148)に連結されることができるように、超音波トランスデューサ(126)を受容するように構成されるが、任意の他の好適な形式の連結が用いられてもよい。図に示されるように、器具(120)は、超音波トランスデューサ(226)と連結されて単一ユニットを形成することができる。
シャフトアセンブリ(140)は、外側シース(142)、及び外側シース(142)内に配置された導波管(148)を備える。いくつかの変形例において、外側シース(142)及び導波管(148)は、トロカール又は他の低侵襲性アクセスポートを通って嵌合するように寸法決めされ、これにより、器具(120)は、低侵襲外科手術において使用されることができる。導波管(148)は、超音波振動をトランスデューサ(126)から超音波ブレード(152)へと伝達するように構成される。導波管(148)は、可撓性、半可撓性、又は剛性であってもよい。導波管(148)は、導波管(148)を介してブレード(152)に伝達される機械的振動を増幅するようにも構成されてもよい。導波管(148)は、導波管(248)の長手方向軸に対して実質的に垂直に、内部を通って延在する少なくとも1つの穴(図示せず)を更に含み得る。穴は、導波管(148)に沿って伝達される超音波振動に関連するノードに対応する長手方向位置に配設され得る。穴は、導波管(148)を外側シース(142)に接続するコネクタピン(図示せず)を受容するように構成され得る。コネクタピンはノード位置に配設されることになるので、ピンは、超音波振動を導波管(148)から外側シース(142)へと伝達しないが、それでも依然としてコネクタピンは、外側シース(142)の長手方向及び回転基底を提供することができる。
ブレード(152)は、超音波導波管と一体式でもよく、単一ユニットとして形成されてもよい。いくつかの変形例において、ブレード(152)は、ネジ接続、溶接継ぎ手、及び/又はいくつかの他の連結機構によって導波管(148)に接続されてもよい。ブレード(152)の遠位端は、組織による負荷が音響アセンブリに加えられていないとき、好ましい共振周波数fに音響アセンブリを同調させるために、導波管(148)及びブレード(152)に沿って伝達される超音波振動に関連するアンチノードに対応する長手方向位置に、又はその近くに配置される。ブレード(152)の遠位端は、トランスデューサ(126)への通電時に、例えば55,500Hzの所定の振動周波数fにおいて、ピーク間が例えば約10〜500マイクロメートルの範囲、恐らく約20〜約200マイクロメートルの範囲で実質的に長手方向(x軸に沿って)に移動するように構成されている。ブレード(152)の遠位端はまた、x軸方向の運動の約1〜約10%だけy軸方向にも振動し得る。トランスデューサ(126)が通電されたときのブレード(152)の移動が、あるいは任意の他の好適な特性を有し得ることは言うまでもない。
ハンドルアセンブリ(130)は、複数のボタン(136)を含む管状の細長い本体(132)を備えている。細長い本体(132)は、ユーザが様々な位置からハンドルアセンブリ(130)を把持するのを可能にするように構成されている。あくまで一例として、ハンドルアセンブリ(130)は、鉛筆のグリップのような配置で、ねじ回しのグリップのような配置で、及び/又は任意の他の好適な方法で把持され、かつ操作されるように成形されてもよい。本実施例のハンドルアセンブリ(130)は、嵌合ハウジング部分(137)及び(138)を備えているが、ハンドルアセンブリ(130)は、代替として、単一のハウジング構成要素のみを備えてもよいことを理解されたい。ハウジング部分(137、138)は、ポリカーボネート又は液晶ポリマーのような耐久性のあるプラスチックで構築されてもよい。ハウジング部(137、138)は、代替的に、他のプラスチック、セラミックス、及び/若しくは金属等を含むが、これらに限定されない、種々の材料又は材料の組み合わせから作製され得ることも更に企図される。
本実施例では、ハンドルアセンブリ(130)の本体(132)は、近位端、遠位端、及び内部に長手方向に延びるキャビティ(図に示されていない)を含む。キャビティは、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年10月15日出願の「Activation Features for Ultrasonic Surgical Instrument」と題された米国特許出願第14/515,129号の教示といずれも同様にして、スイッチアセンブリ(図に示されていない)、作動アセンブリ(図に示されていない)、及び超音波トランスデューサアセンブリ(126)の少なくとも一部を受け入れるように構成されている。本実施例では、トランスデューサ(126)の遠位端は、導波管の近位端にネジ止めにより取り付けられているが、任意の他の好適な種類の連結を用いることもできる。
トランスデューサ(126)の電気接点はまた、スイッチアセンブリとインターフェースして、操作者に外科器具(120)上の指起動式制御を提供する。本実施例のトランスデューサ(126)は、トランスデューサ(126)の本体内にしっかりと配置される2つの導電リング(図示せず)を含む。ほんの一例として、トランスデューサ(126)のかかる導電リング及び/又は他の特徴部は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2012年4月10日発行の「Medical Ultrasound System and Handpiece and Methods for Making and Tuning」と題された米国特許第8,152,825号の教示の少なくともいくつかに従って提供され得る。
スイッチアセンブリによりハンドルアセンブリ(130)のボタン(136)と発生器(12)との間にトランスデューサ(126)を介した電気機械的インターフェースが与えられるため、ボタン(136)のいずれかの作動によって発生器(12)が起動され、これによりトランスデューサ(126)が起動して導波管(148)及びブレード(152)に沿って超音波振動を発生させる。あくまで一例として、スイッチアセンブリの様々な構成要素は、発生器(12)に接続するケーブル(14)内の導体に接続されたトランスデューサ(126)のリング導体を介してトランスデューサ(126)とインターフェースすることができる。したがって、スイッチアセンブリの接触スイッチがボタン(136)のいずれかを押すことによって作動されると、発生器(12)がトランスデューサ(126)を起動して超音波振動を発生させる。この実施例では、ボタン(236)は、等間隔で互いから角度的に離間して環状配列として設けられている。ボタン(136)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2014年10月15日出願の「Activation Features for Ultrasonic Surgical Instrument」と題された米国特許出願第14/515,129号の教示の少なくとも一部に従って構成し、動作させることができる。
ボタン(136)を角度にわたった配列として設けることで、操作者が1つ又は2つ以上のボタン(136)を、ハンドルアセンブリ(130)の長手方向軸を中心とした異なる把持位置で作動させる(それによりトランスデューサ(126)及びブレード(152)を起動する)ことが可能である点は理解されよう。別の言い方をすれば、操作者は、ハンドルアセンブリ(130)をたまたま把持したどの角度方向からでもトランスデューサ(126)及びブレード(152)を起動させるために操作者の指、手、手首、又は腕をねじ曲げる必要がない。このようなボタン(136)への高いアクセス性は、ブレード(152)が非対称性を有し、ブレード(152)の異なる側面を組織と接触させることで(例えば、ブレード(152)が導波管(148)の長手方向軸を中心とした異なる角度方向に向けられることで)組織に異なる作用が与えられるような場合に特に有用であり得る。したがって、操作者は、組織に対して異なるブレード(152)の向きを選択的に得るうえで人間工学的な快適性を犠牲にしなくて済む。
III.環状ボタンを備えた例示的な代替的ハンドルアセンブリ
上記で述べたように、超音波ブレードと接続された超音波導波管の長手方向軸を中心として異なる角度方向で操作者が超音波ブレードを組織に係合できるようにすることが望ましい場合がある。これは、超音波ブレードが非対称性を有し、起動されたブレードが組織に与える作用がブレードが組織と係合する角度方向(導波管の長手方向軸を中心とした)によって異なるような場合に特に望ましい場合がある。したがって、ハンドルアセンブリが操作者の手の中に配置される角度方向(導波管及びハンドルアセンブリの長手方向軸を中心とした)にかかわらず、操作者がハンドルアセンブリを同じようにして把持及び操作できるようにすることが望ましい場合がある。ボタン(136)はこれを実現することができる方法のあくまで1つの説明上の実例を与えるものであり、実質的に同じ目的を実現するための代替的な構成部品及び構成が与えられることが望ましい場合がある。そのような代替形態の異なるあくまで説明上の実例を下記により詳細に説明する。
場合によって、2つ又はそれ以上の超音波出力の設定値でのトランスデューサ及びブレードの起動が可能であることが求められる場合もある(例えば振幅、周波数、及び/又は他の超音波振動のパラメータを変える場合)。したがって、操作者が2つ又はそれ以上の超音波出力の設定値間で選択することが可能であることが望ましい場合がある。向上した人間工学の前提に基づいて引き続き述べると、ハンドルアセンブリが操作者の手の中に配置される角度方向(導波管及びハンドルアセンブリの長手方向軸を中心とした)にかかわらず、そのような出力の選択が同じようにしてできることが更に望ましい場合がある。別の言い方をすれば、操作者がその時点でハンドルアセンブリをたまたま把持している角度方向とは無関係に、異なる出力設定値又はモードから操作者が選択できることが望ましい場合がある。以下の説明では、このような向上した出力モード選択を行うことが可能な方法の、幾つかのあくまで説明上の実例を示す。
様々な代替的なハウジングアセンブリについて、上記に述べた特徴及び機能を与えるものとして以下に説明するが、本明細書の教示を鑑みることで当業者には他の例も明らかとなることを理解されたい。本明細書に述べられるハウジングアセンブリの様々な特徴及び/又は構造は、本明細書に述べられる他のハウジングアセンブリに容易に組み込むことができる点は更に理解されるはずである。
図3は、上記に述べた器具(120)及び/又は本明細書に述べられる他の任意の器具(20)に組み込むことができる例示的な回路(210)を概略的に示したものである。一般的に、回路(210)は、操作者が異なる超音波出力レベルでブレード(152)を起動することを可能とする複数の操作者入力部を与えるように構成される。本実施例の回路(210)は、スイッチ(212、214)の形態の2個の操作者入力部を有している。各スイッチ(212、214)は、ブレード(152)の高い超音波出力レベルと低い超音波出力レベルとに対応している。しかしながら、他の実施例では、回路(210)は任意の適当な数の超音波出力レベルに対応した任意の適当な数の操作者入力部を有する。スイッチ(212、214)は概略的に示されているが、スイッチ(212、214)は任意の適当な形態を有し得ることは理解されるはずである。例えば、下記により詳細に述べられるように、あくまで例示的な一実施形態では、各スイッチ(212、214)は、上記に述べたハンドルアセンブリ(130)と同様のものであってよいハンドルアセンブリを中心として配置された環状リングとして構成される。他の例では、スイッチ(212、214)は、本明細書の教示を考慮することにより当業者には明らかとなるであろう任意の適当な形態を有することができる。
各スイッチ(212、214)は、各スイッチ(212、214)に対応したそれぞれの配線ループ(213、215)を介して回路基板(216)と導通している。一般的に、回路基板(216)は、各スイッチ(212、214)からの入力信号を受信し、この信号を器具(120)の他の構成要素に通信するように構成される。本実施例では、回路基板(216)は、1対の配線(217)を介して器具(120)のハンドルアセンブリ(130)と導通している。配線(217)は、ハンドルアセンブリ(130)を通って発生器(12)につながっている。本実施例の回路基板(216)は、ハンドルアセンブリ(130)及び発生器(12)の両方と導通しているものとして示されているが、他の例では回路基板(216)は発生器(12)のみと導通することは理解されるはずである。実際、特定の実施例では、回路(210)はハンドルアセンブリ(130)に完全に統合されることにより、回路基板(216)はハンドルアセンブリ(130)から発生器(12)と直接通信する。
本実施例では、回路基板(216)は、低電圧信号(singles)を処理するように構成されている。使用時には、スイッチ(212、214)に低電圧が用いられて操作者入力を与える。次いで、回路基板(216)は操作者入力を発生器(12)に中継する。発生器(12)は、この入力を受信し、複数の配線として示されるケーブル(14)を介してハンドルアセンブリ(130)に所定の電圧を印加するように構成されている。使用される特定の所定の電圧は任意の適当な電圧であってよい。更に、発生器(12)は、回路基板(216)から特定の信号を受信したことに応じて複数の所定の電圧を与えるように構成してもよい。例えば、スイッチ(212)の作動により第1の信号が発生し、スイッチ(214)の作動により第2の信号が発生するようにすることができる。第1の信号を受信すると、発生器(12)はハンドルアセンブリ(130)に第1の所定の電圧を出力することができる。同様に、第2の信号を受信すると、発生器(12)はハンドルアセンブリ(130)に第2の所定の電圧を出力することができる。本実施例の第1及び第2の電圧は、ブレード(152)に異なる超音波出力レベルを供給するトランスデューサに対応させることができる。
発生器(12)からハンドルアセンブリ(130)に通信される電気信号を記述するために電圧が用いられているが、電気信号の他の任意の特性(例えば、出力、電流、周波数、振幅など)をスイッチ(212、214)の作動に応じて変化させてもよい点は理解されるはずである。回路基板(216)は、アナログ又はデジタル信号処理機構のような任意の適当な形態を有することができる点も理解されるはずである。更に、回路基板(216)は、スイッチ(212、214)と発生器(12)との間の電気信号を処理するのに適した任意の構成要素を有することができる。他の例では、回路(210)は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるように、他の任意の適当な形態を有することができる。
A.中央の電気接点を備えた例示的な代替的ハンドルアセンブリ
図4は、上記に述べた超音波器具(120)に容易に組み込むことができる例示的な代替的ハンドルアセンブリ(310)を示したものである。ハンドルアセンブリ(310)は、本明細書で特に説明しない限り、ハンドルアセンブリ(130)とほぼ同じものである。例えば、ハンドルアセンブリ(310)は、2個の嵌合するハウジング部分(314、316)によって形成される管状長尺本体(312)を有している。ハンドルアセンブリ(130)と同様、ハンドルアセンブリ(310)は、ハンドルアセンブリ(310)の遠位端から突出する外側シースを有するシャフトアセンブリ(140)を支持している。
ハンドルアセンブリ(130)と同様、ハンドルアセンブリ(310)は、本体(312)の遠位端の近くで本体(312)の周囲の角度にわたって延びる2個の個別のリング形状ボタン(322、324)を含むボタンアセンブリ(320)を有している。下記により詳細に述べるように、各ボタン(322、324)は、本体(312)の外周に沿った任意の角度から径方向内側に作動されるように構成されており、これによりボタン(322、324)全体がハンドルアセンブリ(310)の中心長手方向軸に対して偏位することでブレード(152)が2つの個別の出力レベルの一方で起動される。上記に述べたボタン(136)と異なり、各ボタン(322、324)は本体(312)の外周に沿って連続的に延びている。更に、各ボタン(322、324)は、いずれも同じ機能を有するボタン(136)と異なり、個別の機能を有している。本実施例では、各ボタン(322、324)は剛性であり、操作者がボタン(322、324)を径方向内側に押し込むことに応じて変形しない(ただし剛体として動く)。特定の他の変形例では、各ボタン(322、324)の少なくとも一部を変形可能とすることができる。
図5は、ハンドルアセンブリ(310)の内部の構成要素を示す。図に見られるように、本実施例のハンドルアセンブリ(310)は、本体(312)によって画定されたキャビティ(318)内に受容された超音波トランスデューサ(126)を備えている。トランスデューサ(126)はシャフトアセンブリ(140)の導波管(148)に接続されているため、トランスデューサ(126)が導波管(148)に超音波振動を伝えることで、超音波ブレード(152)に動力を供給することができる。あくまで実例として、トランスデューサ(126)と導波管との適当な接続機構は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年10月15日出願の「Activation Features for Ultrasonic Surgical Instrument」と題された米国特許出願第14/515,129号、2015年5月28日公開の「Methods and Features for Coupling Ultrasonic Surgical Instrument Components Together」と題された米国特許出願公開第2015/0148829号、及び2012年4月10日発行の「Medical Ultrasound System and Handpiece and Methods for Making and Tuning」と題された米国特許第8,152,825号の教示の少なくとも一部に基づいて得ることができる。
ボタンアセンブリ(320)は、本体(312)の遠位端においてシャフトアセンブリ(140)の周囲に同軸に配置されている。ボタンアセンブリ(320)は、近位側ボタン(322)、遠位側ボタン(324)、及びアラインメントアセンブリ(330)で構成されている。上記に述べたように、各ボタン(322、324)は概ねリング形状である。各ボタン(322、324)の近位側の内径は、切頭円錐状のカム機構(326、328)を有している。下記により詳細に述べるように、各カム機構(326、328)は、アラインメントアセンブリ(330)と係合することによって各ボタン(322、324)をシャフトアセンブリ(140)と概ね同軸となる位置に弾性的に付勢するように構成されている。
アラインメントアセンブリ(330)は、各ボタン(322、324)に対応した別々のアラインメント機構(332、336)を有している。各アラインメント機構(332、336)は、対応するばね(335、339)により遠位方向に弾性的に付勢された複数の長手方向に直動可能なカム部材(334、338)で構成されている。各カム部材(334、338)の遠位端は、対応するボタン(322、324)の切頭円錐状のカム機構(326、328)と相補的な形状となっている。したがって、下記により詳細に述べるように、各カム部材(334、338)はその対応するボタン(322、324)と係合することによって、対応するボタン(322、324)をシャフトアセンブリ(140)と同軸に整列した径方向位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている。
図6は、近位側ボタン(322)に沿ったボタンアセンブリ(320)の断面図を示している。図に見られるように、ボタン(322)は、ボタン(322)の内径に沿って方向付けられた複数の内側溝(325)を有している。各溝(325)は1個のカム部材(338)を受容するように構成されており、カム部材(338)はボタン(322)の運動に影響することなくボタン(322)からボタン(324)へと通過することができるようになっている。したがって、本実施例では、カム部材(338)は、互いに協働してボタン(324)を付勢する複数の個別のカム部材(338)で構成されている。明確に示されていないが、カム部材(334)は、本実施例では同様に構成されている点は理解されるはずである。カム部材(334、338)は、ここでは、複数の個別の要素からなるものとして示され、説明されているが、そのような限定は意図されない点は理解されるはずである。実際、特定の実施例では、各カム部材(334、338)は、複数の個別の要素ではなく、1個の個別の管状要素で構成することもできる。下記により詳細に述べるように、特定のカム部材(334、338)の構成が、ボタン(322、324)の特定の構成に応じて多少望ましい場合がある。
図には示されていないが、ハンドルアセンブリ(310)は、各カム部材(334、338)が長手方向に直動することは可能とするが、各カム部材(334、338)がシャフトアセンブリ(140)の長手方向軸に対して横方向に逸れることは防止するように構成されたガイド機構を有することができる点も理解されるはずである。かかるガイド機構は、本体(312)に形成された1つ又は2つ以上の溝又は突起、本体(312)と連結される1つ又は2つ以上のシャーシ要素、及び/又は他の任意の適当な構成要素若しくは構成を含むことができる。各カム部材(334、338)を案内するために使用することが可能な様々な適当な構成要素及び構成が本明細書の教示を考慮することにより当業者には明らかとなるであろう。
図6に示されるように、ボタン(322)はその内部に配置された配線(342)を有している。配線(342)は、ボタン(322)の内径に沿って配置された複数の個別の導電性接点(344)に接続されている。図には示されていないが、配線(342)は上記に述べた回路基板(216)と同様の回路基板に接続されている点は理解されるはずである。下記により詳細に述べるように、かかる接続は、ブレード(152)を特定の超音波出力レベルで起動させる起動回路をボタン(322)が完成させるように構成されている。
本実施例の導電性接点(344)は、近位側ボタン(322)の内径に沿って等間隔で配されている。各接点(344)の配置によって、近位側ボタン(322)がシャフトアセンブリ(140)の長手方向軸を中心とした様々な角度位置から外側シース(142)に向かって径方向内側に動かされる際に近位側ボタン(322)がシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)と電気的接触を形成することが可能となっている点は理解されよう。本実施例は複数の接点(344)を有するものとして示されているが、他の実施例では接点(344)は他の形態又は構成を有し得る点は理解されるはずである。例えば、代替的な一例では、近位側ボタン(322)は、近位側ボタン(322)の内径に沿って延びる導電性トレースとして構成された単一の電気的接点を有する。他の例では、本明細書の教示を考慮することにより当業者には明らかとなるように、近位側ボタン(322)は他の任意の適当な導電性接点(344)の配置を有することができる。
図には示されていないが、ボタン(324)がボタン(322)に関して上記に述べた導電性接点(344)と同様の導電性接点を有することは理解されるはずである。同様に、ボタン(324)も上記に述べた配線(342)と同様の配線を備えている。しかしながら、配線(342)と異なり、ボタン(324)の配線は、ボタン(324)の導電性接点が外側シース(142)と接触させられる際に別の起動回路を完成するように構成されている。下記により詳細に述べるように、これにより、遠位側ボタン(324)が、ブレード(152)を近位側ボタン(322)によって起動される出力レベルとは異なる出力レベルで起動させることが可能である。
上記で述べたように、各ボタン(322、324)には対応した起動回路が付属している。本実施例では、各起動回路の対向したリード線は外側シース(142)と導通している。図6に見られるように、ボタン(322、324)の内側に配置された外側シース(142)の部分は、導電性金属材料で構成されている。外側シース(142)のこの領域の導電性のため、ボタン(322、324)のいずれかが外側シース(142)と接触するように動かされると、電気信号が外側シース(142)を通って流れ、対応する起動回路が完成する。したがって、本実施例の外側シース(142)は、各カム部材(334、338)に付属するいずれかの起動回路を完成させる導電体として機能する。
特定の実施例では、外側シース(142)は非導電性であるか又は電荷を保持するように構成されないことが望ましい場合もある。したがって、特定の実施例では、外側シース(142)は、外側シース(142)の外径上に印刷されるか又は他の形で配置された電気トレースを有する。このような電気トレースを用いる実施例では、電気トレースは、外側シースの周囲の近位側ボタン(322)の導電性接点(344)と遠位側ボタン(324)の導電性接点に対応した外側シース(142)に沿った長手方向の位置にリングを有することができる。また、特定の実施例では、2本のトレースを各ボタン(322、324)について1本の共通のトレースを用いる代わりに、それぞれのボタン(322、324)に対応して1本のトレースを使用することもできる。更に他の例では、外側シース(142)は、近位側ボタン(322)に関して上記に述べたのと同様の配線及び導電体を備えることができる。
図7〜図9は、超音波エネルギー及び変化する出力の大きさを有するブレード(152)を起動させるためのハンドルアセンブリ(310)の例示的な使用を示す。図7に見られるように、ボタンアセンブリ(320)のボタン(322、324)は、最初、中立位置で開始する。中立位置では、アラインメントアセンブリ(330)の各アラインメント機構(332、336)は、一般的にそれぞれの対応するボタン(322、324)に作用して、各ボタン(322、324)がシャフトアセンブリ(140)と同軸に整列するように各ボタン(322、324)を横方向に位置決めする。詳細には、各カム部材(334、338)は、各カム部材(334、338)のそれぞれのばね(335、339)によって弾性的に遠位方向に付勢されている。これにより、各カム部材(334、338)の遠位端は各ボタン(322、324)のそれぞれのカム機構(326、328)に作用する。このカム部材(334、338)とカム機構(326、328)との係合によってボタン(322、324)に外向きの力が生じる。この外向きの力は、各カム部材(334、338)の外周全体に沿って均一である。このため、カム部材(334、338)がボタン(322、324)に付属する内径の内側で一周して延びているため、最終的な力は、各ボタン(322、324)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸と同軸の位置に向かって横方向に弾性的に付勢する。
ボタン(322、324)が中立位置にある場合、ボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(140)との間に接触は生じていない。したがって、ボタン(322、324)に付属する起動回路はいずれも開いた回路状態にある。各起動回路が開いた回路状態にある場合、ブレード(152)は非アクティブな状態であり、超音波作動されない。
近位側ボタン(322)によりブレード(152)を起動させるには、操作者は近位側ボタン(322)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸に向かって押し込むことができる。図8に見られるように、力が近位側ボタン(322)の上側部分に加えられている状態が示されている。しかしながら、操作者は同様の力を近位側ボタン(322)の外径の周囲の任意の点に加えることでブレード(152)を近位側ボタン(322)に関連付けられた出力レベルで起動させる同じ結果を得ることができる点は理解されるはずである。
近位側ボタン(322)が操作者により押し込まれると、近位側ボタン(322)はハンドルアセンブリ(310)の本体(312)に対して横方向に動き、近位側ボタン(322)はシャフトアセンブリ(140)との最初の同軸上の整列状態から偏位する。操作者によって加えられる力は、ばね(335)によって与えられる弾性的付勢に打ち勝つだけの充分なものである。したがって、近位側ボタン(322)が横方向に偏位されると、カム部材(334)はカム機構(326)の切頭円錐形状により近位方向に駆動される。
近位側ボタン(322)を引き続き横方向に偏位させると、近位側ボタン(322)の内径の少なくとも一部とシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)の外径との間に物理的接触が最終的に生じる。近位側ボタン(322)の溝(325)のため、シャフトアセンブリ(140)に向かう運動は遠位側ボタン(324)に付属するカム部材(338)によって妨げられない。近位側ボタン(322)とシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)との間に接触が生じると、近位側ボタン(322)の接点(344)と外側シース(142)との間に電気的接触が生じる。かかる電気的接触により、近位側ボタン(322)に付属する起動回路が完成して、閉じた回路状態に移行する。近位側ボタン(322)に付属する回路が閉じた回路状態にある場合、ブレード(152)は第1の所定の出力レベルで起動される。特定の変形例では、この第1の出力レベルは比較的低い出力レベルである。
ブレード(152)の起動は、回路(210)に関して上記に述べたのと同様にして実施することができる点は理解されるはずである。例えば、近位側ボタン(322)に付属する起動回路は、回路基板(216)と同様、回路基板と導通した低電圧回路とすることができ、この回路基板は更にトランスデューサ(126)を介し、導波管(148)を介してブレード(152)に電力供給する発生器と導通させることができる。
操作者が近位側ボタン(322)に関連付けられた出力レベルからブレード(152)を無効化したい場合、操作者は近位側ボタン(322)を放せばよい。すると、アラインメントアセンブリ(330)が、近位側ボタン(322)を図7に関連して上記に述べた中立位置に復帰させることができる。
遠位側ボタン(324)によりブレード(152)を起動させるには、操作者は遠位側ボタン(324)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸に向かって押し込むことができる。図9に見られるように、力が遠位側ボタン(324)の上側部分に加えられている状態が示されている。しかしながら、操作者は同様の力を遠位側ボタン(324)の外径の周囲の任意の点に加えることでブレード(152)を遠位側ボタン(324)に関連付けられた出力レベルで起動させる同じ結果を得ることができる点は理解されるはずである。
遠位側ボタン(324)が操作者により押し込まれると、遠位側ボタン(324)はハンドルアセンブリ(310)の本体(312)に対して横方向に動き、遠位側ボタン(324)はシャフトアセンブリ(140)との最初の同軸上の整列状態から偏位する。操作者によって加えられる力は、ばね(339)によって与えられる弾性的付勢に打ち勝つだけの充分なものである。したがって、遠位側ボタン(324)が横方向に偏位されると、カム部材(338)はカム機構(328)の切頭円錐形状により近位方向に駆動される。
遠位側ボタン(324)を引き続き横方向に偏位させると、遠位側ボタン(324)の内径の少なくとも一部とシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)の外径との間に物理的接触が最終的に生じる。遠位側ボタン(324)とシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)との間に接触が生じると、遠位側ボタン(324)の接点と外側シース(142)との間に電気的接触が生じる。かかる電気的接触により、遠位側ボタン(324)に付属する起動回路が完成して、閉じた回路状態に移行する。遠位側ボタン(324)に付属する回路が閉じた回路状態にある場合、ブレード(152)は第2の所定の出力レベルで起動される。特定の変形例では、この第2の出力レベルは比較的高い出力レベルである。
ブレード(152)の起動は、回路(210)に関して上記に述べたのと同様にして実施することができる点は理解されるはずである。例えば、遠位側ボタン(324)に付属する起動回路は、回路基板(216)と同様、回路基板と導通した低電圧回路とすることができ、この回路基板は更にトランスデューサ(126)を介し、導波管(148)を介してブレード(152)に電力供給する発生器と導通させることができる。
操作者が出力レベルを切り替えたい場合、ないしは遠位側ボタン(324)に関連付けられた出力レベルからブレード(152)を無効化したい場合、操作者は遠位側ボタン(324)を放せばよい。すると、アラインメントアセンブリ(330)が、遠位側ボタン(324)を図7に関連して上記に述べた中立位置に復帰させることができる。
B.個別の電気接点を備えた例示的な代替的ハンドルアセンブリ
図10は、上記に述べた超音波器具(120)に容易に組み込むことができる別の例示的な代替的ハンドルアセンブリ(410)を示したものである。ハンドルアセンブリ(410)は、本明細書で特に説明しない限り、ハンドルアセンブリ(130)とほぼ同じものである。例えば、ハンドルアセンブリ(410)は、2個の嵌合するハウジング部分(414、416)によって形成される管状長尺本体(412)を有している。ハンドルアセンブリ(130)と同様、ハンドルアセンブリ(410)は、ハンドルアセンブリ(410)の遠位端から突出する外側シースを有するシャフトアセンブリ(140)を支持している。
ハンドルアセンブリ(130)と異なり、ハンドルアセンブリ(410)は、本体(412)の遠位端の近くで本体(412)の周囲の角度にわたって延びる2個の個別のリング形状ボタン(422、424)を含むボタンアセンブリ(420)を有している。下記により詳細に述べるように、各ボタン(422、424)は、本体(412)の外周に沿った任意の角度から径方向内側に作動されるように構成されており、これによりボタン(422、424)全体がハンドルアセンブリ(410)の中心長手方向軸に対して偏位することでブレード(152)が2つの個別の出力レベルの一方で起動される。上記に述べたボタン(136)と異なり、各ボタン(422、424)は本体(412)の外周に沿って連続している。更に、各ボタン(422、424)は、同じ機能を有する各ボタン(136)と異なり、個別の機能を有している。本実施例では、各ボタン(422、424)は剛性であり、操作者がボタン(422、424)を径方向内側に押し込むことに応じて変形しない(ただし剛体として動く)。特定の他の変形例では、各ボタン(422、424)の少なくとも一部を変形可能とすることができる。
図11は、ハンドルアセンブリ(410)の内部の構成要素を示す。図に見られるように、本実施例のハンドルアセンブリ(410)は、本体(412)によって画定されたキャビティ(418)内に受容された超音波トランスデューサ(126)を備えている。トランスデューサ(126)はシャフトアセンブリ(140)の導波管(148)に接続されているため、トランスデューサ(126)が導波管(148)に超音波振動を伝えることで、超音波ブレード(152)に動力を供給することができる。あくまで実例として、トランスデューサ(126)と導波管との適当な接続機構は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年10月15日出願の「Activation Features for Ultrasonic Surgical Instrument」と題された米国特許出願第14/515,129号、2015年5月28日公開の「Methods and Features for Coupling Ultrasonic Surgical Instrument Components Together」と題された米国特許出願公開第2015/0148829号、2012年4月10日発行の「Medical Ultrasound System and Handpiece and Methods for Making and Tuning」と題された米国特許第8,152,825号の教示の少なくとも一部に基づいて得ることができる。
ボタンアセンブリ(420)は、本体(412)の遠位端においてシャフトアセンブリ(140)の周囲に同軸に配置されている。ボタンアセンブリ(420)は、近位側ボタン(422)、遠位側ボタン(424)、及びアラインメントアセンブリ(430)で構成されている。上記に述べたように、各ボタン(422、424)は概ねリング形状である。各ボタン(422、424)の近位側の内径は、切頭円錐状のカム機構(426、428)を有している。下記により詳細に述べるように、各カム機構(426、428)は、アラインメントアセンブリ(430)と係合することによって各ボタン(422、424)をシャフトアセンブリ(140)と概ね同軸となる位置に弾性的に付勢するように構成されている。
アラインメントアセンブリ(430)は、各ボタン(422、424)に対応した別々のアラインメント機構(432、436)を有している。各アラインメント機構(432、436)は、対応するばね(435、439)により遠位方向に弾性的に付勢されたる複数の長手方向に直動可能なカム部材(434、438)で構成されている。各カム部材(434、438)の遠位端は、対応するボタン(422、424)の切頭円錐状のカム機構(426、428)と一致した形状となっている。したがって、下記により詳細に述べるように、各カム部材(434、438)はその対応するボタン(422、424)と係合することによって、対応するボタン(422、424)をシャフトアセンブリ(140)と同軸に整列した径方向位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている。
図12は、近位側ボタン(422)に沿ったボタンアセンブリ(420)の断面図を示している。上記に述べたハンドルアセンブリ(310)の近位側ボタン(322)と異なり、本実施例の近位側ボタン(422)では内側溝(325)が省略されている。代わりに、近位側ボタン(422)は、下記により詳細に述べるように、遠位側ボタン(424)に付属するカム部材(438)と直接接触するように構成された実質的に中実の内径を有している。同様に、本実施例のカム部材(438)は、複数の個別の部材ではなく、単一の管状部材で構成されている。明確に示されていないが、カム部材(434)は、本実施例では同様に構成されている点は理解されるはずである。カム部材(434、438)は、ここでは、単一の管状要素からなるものとして示され、説明されているが、そのような限定は意図されない点は理解されるはずである。実際、特定の実施例では、各カム部材(434、438)は代わりに、上記に述べたカム部材(334、338)とよく似た複数の個別の要素で構成することができる。
やはり図12に見られるように、近位側ボタン(422)はその内径に接着又は他の形で固定された導電性コーティング(442)を有している。コーティング(442)は、近位側ボタン(422)の内径全体に沿って延びる導電性材料の薄膜で構成されている。図には示されていないが、コーティング(442)は上記に述べた回路基板(216)と同様の回路基板と導通した1つ又は2つ以上の配線又はトレースに接続されている点は理解されるはずである。カム部材(438)も同様に導電性コーティング(444)を有している。下記により詳細に述べるように、かかる接続は、近位側ボタン(422)がカム部材(438)と接触させられる際に近位側ボタン(422)がブレード(152)を特定の超音波出力レベルで起動させる起動回路を完成するように構成されている。
図には示されていないが、遠位側ボタン(424)が近位側ボタン(422)に関して上記に述べたコーティング(442)と同様の導電性コーティングを有することは理解されるはずである。同様に、遠位側ボタン(424)も上記に述べた近位側ボタン(422)に付属した配線又はトレースと同様の配線を備えている。しかしながら、近位側ボタン(422)に付属した配線と異なり、遠位側ボタン(424)の配線は、遠位側ボタン(424)のコーティングが外側シース(142)と接触させられる際に別の起動回路を完成するように構成されている。下記により詳細に述べるように、これにより、遠位側ボタン(424)が、ブレード(152)を近位側ボタン(422)によって起動される出力レベルとは異なる出力レベルで起動させることが可能である。
上記で述べたように、各ボタン(422、424)には対応した起動回路が付属している。本実施例では、各起動回路に対向したリード線はカム部材(438)の導電性コーティング(444)又は外側シース(142)と導通している。詳細には、近位側ボタン(422)に付属した起動回路では、対向したリード線はカム部材(438)の導電性コーティング(444)と導通している。これに対応して、遠位側ボタン(424)に付属した起動回路は外側シース(142)と導通している。図12に見られるように、外側シース(142)は導電性金属材料で構成されている。外側シース(142)の導電性のため、遠位側ボタン(424)が外側シース(142)と接触するように動かされると、電気信号が外側シース(142)を通って流れ、対応する起動回路が完成する。したがって、本実施例の外側シース(142)は、遠位側ボタン(424)に付属する起動回路を完成させる導電体として機能する。
特定の実施例では、外側シース(142)は非導電性であるか又は電荷を保持するように構成されないことが望ましい場合もある。したがって、特定の実施例では、外側シース(142)は、外側シース(142)の外径上に印刷されるか又は他の形で配置された電気トレースを有する。このような電気トレースを用いる例では、電気トレースは、外側シースの周囲の遠位側ボタン(424)の導電性コーティングに対応した外側シース(142)に沿った長手方向の位置にリングを有することができる。他の例では、外側シース(142)は、ハンドルアセンブリ(310)の近位側ボタン(322)に関して上記に述べた配線及び導電体を備えることができる。
図13〜図15は、超音波エネルギー及び変化する出力の大きさを有するブレード(152)を起動させるためのハンドルアセンブリ(410)の例示的な使用を示す。図13に見られるように、ボタンアセンブリ(420)のボタン(422、424)は、最初、中立位置で開始する。中立位置では、アラインメントアセンブリ(430)の各アラインメント機構(432、436)は、一般的にそれぞれの対応するボタン(422、424)に作用して、各ボタン(422、424)がシャフトアセンブリ(140)と同軸に整列するように各ボタン(422、424)を横方向に位置決めする。詳細には、各カム部材(434、438)は、各カム部材(434、438)のそれぞれのばね(435、439)によって弾性的に遠位方向に付勢されている。これにより、各カム部材(434、438)の遠位端は各ボタン(422、424)のそれぞれのカム機構(426、428)に作用する。このカム部材(434、438)とカム機構(426、428)との係合によってボタン(422、424)に外向きの力が生じる。この外向きの力は、各カム部材(434、438)の外周全体に沿って均一である。このため、カム部材(434、438)がボタン(422、424)に付属する内径の内側で一周して延びているため、最終的な力は、各ボタン(422、424)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸と同軸上の位置に向かって横方向に弾性的に付勢する。
近位側ボタン(422)が中立位置にある場合、近位側ボタン(422)とカム部材(438)との間に接触は生じていない。同様に、遠位側ボタン(424)が中立位置にある場合、遠位側ボタン(424)とシャフトアセンブリ(140)との間に接触は生じていない。したがって、ボタン(422、424)に付属する起動回路は開いた回路状態にある。各起動回路が開いた回路状態にある場合、ブレード(152)は非アクティブな状態であり、超音波作動されない。
近位側ボタン(422)によりブレード(152)を起動させるには、操作者は近位側ボタン(422)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸に向かって押し込むことができる。図14に見られるように、力が近位側ボタン(422)の上側部分に加えられている状態が示されている。しかしながら、操作者は同様の力を近位側ボタン(422)の外径の周囲の任意の点に加えることでブレード(152)を近位側ボタン(422)に関連付けられた出力レベルで起動させる同じ結果を得ることができる点は理解されるはずである。
近位側ボタン(422)が操作者により押し込まれると、近位側ボタン(422)はハンドルアセンブリ(410)の本体(412)に対して横方向に動き、近位側ボタン(422)はシャフトアセンブリ(140)との最初の同軸上の整列状態から偏位する。操作者によって加えられる力は、ばね(435)によって与えられる弾性的付勢に打ち勝つだけの充分なものである。したがって、近位側ボタン(422)が横方向に偏位されると、カム部材(434)はカム機構(426)の切頭円錐形状により近位方向に駆動される。
近位側ボタン(422)を引き続き横方向に偏位させると、近位側ボタン(422)の内径のコーティング(442)の少なくとも一部とカム部材(438)の外径のコーティング(444)との間に物理的接触が最終的に生じる。近位側ボタン(322)のコーティング(442)とカム部材(438)のコーティング(444)との間に接触が生じると、電気的接触が生じる。かかる電気的接触により、近位側ボタン(422)に付属する起動回路が完成して、閉じた回路状態に移行する。近位側ボタン(422)に付属する起動回路が閉じた回路状態にある場合、ブレード(152)は第1の所定の出力レベルで起動される。特定の変形例では、この第1の出力レベルは比較的低い出力レベルである。
ブレード(152)の起動は、回路(210)に関して上記に述べたのと同様にして実施することができる点は理解されるはずである。例えば、近位側ボタン(422)に付属する起動回路は、回路基板(216)と同様、回路基板と導通した低電圧回路とすることができ、この回路基板は更にトランスデューサ(126)を介し、導波管(148)を介してブレード(152)に電力供給する発生器と導通させることができる。
操作者が近位側ボタン(422)に関連付けられた出力レベルからブレード(152)を無効化したい場合、操作者は近位側ボタン(422)を放せばよい。すると、アラインメントアセンブリ(430)が、近位側ボタン(422)を図13に関連して上記に述べた中立位置に復帰させることができる。
遠位側ボタン(424)によりブレード(152)を起動させるには、操作者は遠位側ボタン(424)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸に向かって押し込むことができる。図15に見られるように、力が遠位側ボタン(424)の上側部分に加えられている状態が示されている。しかしながら、操作者は同様の力を遠位側ボタン(424)の周囲の任意の点に加えることでブレード(152)を遠位側ボタン(424)に関連付けられた出力レベルで起動させる同じ結果を得ることができる点は理解されるはずである。
遠位側ボタン(424)が操作者により押し込まれると、遠位側ボタン(424)はハンドルアセンブリ(410)の本体(412)に対して横方向に動き、遠位側ボタン(424)はシャフトアセンブリ(140)との最初の同軸上の整列状態から偏位する。操作者によって加えられる力は、ばね(439)によって与えられる弾性的付勢に打ち勝つだけの充分なものである。したがって、遠位側ボタン(424)が横方向に偏位されると、カム部材(438)はカム機構(428)の切頭円錐形状により近位方向に駆動される。
遠位側ボタン(424)を引き続き横方向に偏位させると、遠位側ボタン(424)の内径の少なくとも一部とシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)の外径との間に物理的接触が最終的に生じる。遠位側ボタン(424)とシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)との間に接触が生じると、遠位側ボタン(424)のコーティングと外側シース(142)との間に電気的接触が生じる。かかる電気的接触により、遠位側ボタン(424)に付属する起動回路が完成して、閉じた回路状態に移行する。遠位側ボタン(424)に付属する起動回路が閉じた回路状態にある場合、ブレード(152)は第2の所定の出力レベルで起動される。特定の変形例では、この第2の出力レベルは比較的高い出力レベルである。
ブレード(152)の起動は、回路(210)に関して上記に述べたのと同様にして実施することができる点は理解されるはずである。例えば、遠位側ボタン(424)に付属する起動回路は、回路基板(216)と同様、回路基板と導通した低電圧回路とすることができ、この回路基板は更にトランスデューサ(126)を介し、導波管(148)を介してブレード(152)に電力供給する発生器と導通させることができる。
操作者が出力レベルを切り替えたい場合、ないしは遠位側ボタン(424)に関連付けられた出力レベルからブレード(152)を無効化したい場合、操作者は遠位側ボタン(424)を放せばよい。すると、アラインメントアセンブリ(430)が、遠位側ボタン(424)を図13に関連して上記に述べた中立位置に復帰させることができる。
C.内部の接点スイッチを備えた例示的な代替的ハンドルアセンブリ
図16は、上記に述べた超音波器具(120)に容易に組み込むことができる更に別の例示的な代替的ハンドルアセンブリ(510)を示したものである。ハンドルアセンブリ(510)は、本明細書で特に説明しない限り、ハンドルアセンブリ(310、410)とほぼ同じものである。例えば、ハンドルアセンブリ(510)は、管状長尺本体(512)を有している。ハンドルアセンブリ(310、410)と同様、ハンドルアセンブリ(510)は、ハンドルアセンブリ(410)の遠位端から突出する外側シースを有するシャフトアセンブリ(140)を支持している。
やはりハンドルアセンブリ(310、410)と同様、ハンドルアセンブリ(510)は、本体(512)の遠位端の近くで本体(512)の周囲の角度にわたって延びる2個の個別のリング形状ボタン(522、524)を含むボタンアセンブリ(520)を有している。下記により詳細に述べるように、各ボタン(522、524)は、本体(512)の外周に沿った任意の角度から径方向内側に作動されることでブレード(152)を2つの個別の出力レベルの一方で起動するように構成されている。各ボタン(522、424)は本体(512)の外周に沿って連続的に延びている。更に、各ボタン(522、524)は、同じ機能を有する各ボタン(136)と異なり、個別の機能を有している。本実施例では、各ボタン(522、524)は剛性であり、操作者がボタン(522、524)を径方向内側に押し込むことに応じて変形しない(ただし剛体として動く)。特定の他の変形例では、各ボタン(522、524)の少なくとも一部を変形可能とすることができる。
ボタンアセンブリ(520)は、本体(512)の遠位端においてシャフトアセンブリ(140)の周囲に同軸に配置されている。ボタンアセンブリ(520)は、近位側ボタン(522)、遠位側ボタン(524)、及びアラインメントアセンブリ(530)で構成されている。上記に述べたように、各ボタン(522、524)は概ねリング形状である。各ボタン(522、524)の近位側の内径は、切頭円錐状のカム機構(526、528)を有している。下記により詳細に述べるように、各カム機構(526、528)は、アラインメントアセンブリ(530)と係合することによって各ボタン(522、524)をシャフトアセンブリ(140)と概ね同軸となる位置に弾性的に付勢するように構成されている。
アラインメントアセンブリ(530)は、各ボタン(522、524)に対応した別々のアラインメント機構(532、536)を有している。各アラインメント機構(532、536)は、対応するばね(535、539)により遠位方向に弾性的に付勢された複数の長手方向に直動可能なカム部材(534、538)で構成されている。各カム部材(534、538)の遠位端は、対応するボタン(522、524)の切頭円錐状のカム機構(526、528)と相補的な形状となっている。したがって、下記により詳細に述べるように、各カム部材(534、538)はその対応するボタン(522、524)と係合することによって、対応するボタン(522、524)をシャフトアセンブリ(140)と同軸に整列した径方向位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている。
上記に述べたハンドルアセンブリ(310、410)と異なり、ハンドルアセンブリ(510)はブレード(152)を起動させるうえでボタン(522、524)の内径を利用していない。代わりに、アラインメントアセンブリ(530)は、本体(512)内に配設された接触スイッチ(542、544)を作動させるために用いられる。詳細には、ハンドルアセンブリ(510)は2個の接触スイッチ(542、544)を有している。各接触スイッチ(542、544)は、特定のボタン(522、524)に対応している。本実施例では、接触スイッチ(542)は近位側ボタン(522)に対応しており、接触スイッチ(544)は遠位側ボタン(524)に対応している。各接触スイッチ(542、544)は、本体(512)を通って延びる配線の組(543、545)とそれぞれ導通している。接触スイッチ(542、544)は、配線(543、545)と共に各ボタン(522、524)に対応した2つの独立した起動回路を形成している。
各接触スイッチ(542、545)は、対応したカム部材(534、538)を用いて作動される。詳細には、各カム部材(534、538)は近位方向に延びる突起部(552、554)を有している。下記により詳細に述べるように、各突起部(542、544)は、本体(512)内で近位方向に所定の距離にわたって延びることにより、それぞれの対応したカム部材(534、538)がそれぞれの対応したボタン(522、524)によって近位方向に駆動される際に各突起部(552、554)がその対応する接触スイッチ(542、544)と接触できるように構成されている。
図16〜図18は、超音波エネルギー及び変化する出力の大きさを有するブレード(152)を起動させるためのハンドルアセンブリ(510)の例示的な使用を示す。図16に見られるように、ボタンアセンブリ(520)のボタン(522、524)は、最初、中立位置で開始する。中立位置では、アラインメントアセンブリ(530)の各アラインメント機構(532、536)は、一般的にそれぞれの対応するボタン(522、524)に作用して各ボタン(522、524)をシャフトアセンブリ(140)と同軸に整列させる。詳細には、各カム部材(534、538)は、各カム部材(534、538)のそれぞれのばね(535、539)によって弾性的に遠位方向に付勢されている。これにより、各カム部材(534、538)の遠位端は各ボタン(522、524)のそれぞれのカム機構(526、528)に作用する。このカム部材(534、538)とカム機構(526、528)との係合によってボタン(522、524)に外向きの力が生じる。この外向きの力は、各カム部材(534、538)の外周全体に沿って均一である。このため、カム部材(534、538)がボタン(522、524)に付属する内径の内側で一周して延びているため、最終的な力は、各ボタン(522、524)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸と同軸上の位置に向かって横方向に弾性的に付勢する。
近位側ボタン(522)が中立位置にある場合、カム部材(534)は遠位側に配置され、突起部(552)と接触スイッチ(542)との間に接触は生じていない。同様に、遠位側ボタン(524)が中立位置にある場合、カム部材(538)は遠位側に配置され、突起部(554)と接触スイッチ(544)との間に接触は生じていない。したがって、ボタン(422、424)に付属する起動回路は開いた回路状態にある。各起動回路が開いた回路状態にある場合、ブレード(152)は非アクティブな状態であり、超音波作動されない。
近位側ボタン(522)によりブレード(152)を起動させるには、操作者は近位側ボタン(522)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸に向かって押し込むことができる。図17に見られるように、力が近位側ボタン(522)の上側部分に加えられている状態が示されている。しかしながら、操作者は同様の力を近位側ボタン(522)の外径の周囲の任意の点に加えることでブレード(152)を近位側ボタン(522)に関連付けられた出力レベルで起動させる同じ結果を得ることができる点は理解されるはずである。
近位側ボタン(522)が操作者により押し込まれると、近位側ボタン(522)はハンドルアセンブリ(510)の本体(512)に対して横方向に動き、近位側ボタン(522)はシャフトアセンブリ(140)との最初の同軸上の整列状態から偏位する。操作者によって加えられる力は、ばね(535)によって与えられる弾性的付勢に打ち勝つだけの充分なものである。したがって、近位側ボタン(522)が横方向に偏位されると、カム部材(434)はカム機構(526)の切頭円錐形状により近位方向に駆動される。
近位側ボタン(522)が引き続き偏位させられるとカム部材(534)の突起部(552)と接触スイッチ(542)との間に最終的に物理的接触が生じる。カム部材(534)の突起部(552)と接触スイッチ(542)との間に接触が生じると、近位側ボタン(522)に付属した起動回路が完成することにより、閉じた回路状態に移行する。近位側ボタン(522)に付属する起動回路が閉じた回路状態にある場合、ブレード(152)は第1の所定の出力レベルで起動される。特定の変形例では、この第1の出力レベルは比較的低い出力レベルである。
ブレード(152)の起動は、回路(210)に関して上記に述べたのと同様にして実施することができる点は理解されるはずである。例えば、近位側ボタン(522)に付属する起動回路は、回路基板(216)と同様、回路基板と導通した低電圧回路とすることができ、この回路基板は更にトランスデューサ(126)を介し、導波管(148)を介してブレード(152)に電力供給する発生器と導通させることができる。
操作者が近位側ボタン(522)に関連付けられた出力レベルからブレード(152)を無効化したい場合、操作者は近位側ボタン(522)を放せばよい。すると、アラインメントアセンブリ(530)が、近位側ボタン(522)を図16に関連して上記に述べた中立位置に復帰させることができる。
遠位側ボタン(524)によりブレード(152)を起動させるには、操作者は遠位側ボタン(524)をシャフトアセンブリ(140)の中心長手方向軸に向かって押し込むことができる。図18に見られるように、力が遠位側ボタン(524)の上側部分に加えられている状態が示されている。しかしながら、操作者は同様の力を遠位側ボタン(524)の外径の周囲の任意の点に加えることでブレード(152)を遠位側ボタン(524)に関連付けられた出力レベルで起動させる同じ結果を得ることができる点は理解されるはずである。
遠位側ボタン(524)が操作者により押し込まれると、遠位側ボタン(524)はハンドルアセンブリ(510)の本体(512)に対して横方向に動き、遠位側ボタン(524)はシャフトアセンブリ(140)との最初の同軸上の整列状態から偏位する。操作者によって加えられる力は、ばね(539)によって与えられる弾性的付勢に打ち勝つだけの充分なものである。したがって、遠位側ボタン(524)が横方向に偏位されると、カム部材(538)はカム機構(528)の切頭円錐形状により近位方向に駆動される。
遠位側ボタン(524)が引き続き偏位させられるとカム部材(538)の突起部(554)と接触スイッチ(544)との間に最終的に物理的接触が生じる。カム部材(538)の突起部(554)と接触スイッチ(544)との間に接触が生じると、遠位側ボタン(524)に付属した起動回路が完成することにより、閉じた回路状態に移行する。遠位側ボタン(524)に付属する回路が閉じた回路状態にある場合、ブレード(152)は第2の所定の出力レベルで起動される。特定の変形例では、この第2の出力レベルは比較的高い出力レベルである。
ブレード(152)の起動は、回路(210)に関して上記に述べたのと同様にして実施することができる点は理解されるはずである。例えば、遠位側ボタン(524)に付属する起動回路は、回路基板(216)と同様、回路基板と導通した低電圧回路とすることができ、この回路基板は更にトランスデューサ(126)を介し、導波管(148)を介してブレード(152)に電力供給する発生器と導通させることができる。
操作者が出力レベルを切り替えたい場合、ないしは遠位側ボタン(524)に関連付けられた出力レベルからブレード(152)を無効化したい場合、操作者は遠位側ボタン(524)を放せばよい。すると、アラインメントアセンブリ(530)が、遠位側ボタン(524)を図16に関連して上記に述べた中立位置に復帰させることができる。
IV.例示的なボタンロック機構
特定の場合では、上記に述べたハンドルアセンブリ(310、410、510)と同様のハンドルアセンブリの起動機構の作動をロックすることが望ましい場合がある。例えば、上記に述べたボタン(322、324、422、424、522、524)と同様のボタンの組が操作者によってこのようにアクセス可能であると、誤って起動させてしまう場合がある。したがって、誤った起動を防止するか又は他の形で器具をロックするための機構をハンドルアセンブリに組み込むことが望ましい場合がある。様々な更なるハンドルアセンブリ機構について以下に述べるが、本明細書の教示を考慮することで他の例も当業者には明らかとなるであろうことは理解されるはずである。これらの様々な機構及び/又は構造が特定のハンドルアセンブリに関して述べられる限りにおいて、同じ機構及び/又は構造を本明細書に述べられる他のハンドルアセンブリに容易に組み込むことができる点は更に理解されるはずである。
A.例示的な着脱式インサートロック機構
図19は、例示的なロックスリーブ(610)を備えた上記に述べたハンドルアセンブリ(310)を示している。下記により詳細に述べるように、ロックスリーブ(610)はハンドルアセンブリ(310)のボタン(322、324)の作動を防止するように一般的に構成されている。ロックスリーブ(610)は単一のポリカーボネート又は他の電気絶縁材料で構成されている。ロックスリーブ(610)は、シャフトアセンブリ(140)とボタン(322、324)との間の隙間に挿入されるような形状となっている。シャフトアセンブリ(140)の遠位側の延長部分を収容するため、ロックスリーブ(610)はその遠位端に中央開口部(612)が配置された概ねドーナツ形状となっている。ロックスリーブの近位端は、ボタン(322、324)を覆ってロックスリーブ(610)を配置することができるように概ね開放している。
図20に見られるように、ロックスリーブ(610)はボタン(322、324)を覆う形状となっており、ハンドルアセンブリ(310)の遠位端の周囲に、かつシャフトアセンブリ(140)とボタン(322、324)との間の隙間の内部へと湾曲している。したがって、ロックスリーブ(610)はシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)を覆うことによって外側シース(142)とボタン(322、324)との接触を防止するようになっている。上記に述べたように、ボタン(322、324)は、その内径上にボタン(322、324)と外側シース(142)との間に接触が生じた場合に閉じた起動回路状態を形成する電気的接点(344)を有している。したがって、ロックスリーブ(610)は、ボタン(322、324)と外側シース(142)との接触を防止することにより閉じた起動回路状態が形成されることを防止する。更に、特定の実施例では、ロックスリーブ(610)はボタン(322、324)の横方向のすべての運動を実質的に防止するのに適した厚さを有する。したがって、特定の実施例では、ロックスリーブ(610)はボタン(322、324)の横方向の運動を防止するための物理的な止めとしても機能する。
ロックスリーブ(610)を係合解除するには、操作者は図21に示されるようにロックスリーブ(610)をシャフトアセンブリ(140)に沿って遠位方向に単純に引くだけでよい。ロックスリーブ(610)が外されると、ボタン(322、324)は図4〜図9に関して上記に述べたような機能を回復する。特定の変形例では、ロックスリーブ(610)はシャフトアセンブリ(140)から外れるまで遠位方向に完全に引かれることにより器具の残りの部分から完全に分離される。特定の変形例では、ロックスリーブ(610)はボタン(322、324)を自由に作動させるのに充分なだけ遠位方向に単純に引かれてから放されることにより、ロックスリーブ(610)はシャフトアセンブリ(140)上の遠位位置に配置されたままとなる。
ロックスリーブ(610)の位置を図20に示されるロック位置に選択的に維持するために様々な機構を使用することができる点も理解されるはずである。例えば、ロックスリーブ(610)は、ロックスリーブ(610)を近位位置の適所に保持する摩擦を与えるように外側シース(142)に対して弾性的に支持されてもよい。また、Oリング、弾性ワッシャ、又は同様の機構を外側シース(142)の周囲で、かつロックスリーブ(610)の内側又はロックスリーブ(610)の遠位(ただし隣接して)に配置することができ、このような機構によってロックスリーブ(610)が誤って遠位方向に動くことを防止する一方でロックスリーブ(610)を意図的に遠位方向に動かすことは可能とするような充分な抵抗を与えることもできる。ロックスリーブ(610)の位置を選択的に保持するための他の適当な機構及び方法は、本明細書の教示を考慮することにより当業者には明らかとなるであろう。
ロックスリーブ(610)は特定の形状を有するものとして示されているが、ロックスリーブ(610)は他の多くの形状を有し得る点は理解されるはずである。例えば、特定の実施例では、ロックスリーブ(610)はボタン(322、324)を覆わない。代わりに、ロックスリーブ(610)はシャフトアセンブリ(140)から離れる方向に外側に延びる。ロックスリーブ(610)の多くの適当な代替的形状が本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろうことは言うまでもない。
B.例示的なばね付勢式ロック機構
図22は、例示的なロックアセンブリ(710)を備えた上記に述べたハンドルアセンブリ(310)を示している。上記に述べたロックスリーブ(610)と異なり、ロックアセンブリ(710)は着脱式ではない。代わりに、ロックアセンブリ(710)は、操作者によってボタン(322、324)を選択的にロック及びロック解除するように概ね動かすことができる。ロックアセンブリ(710)は、接地部材(720)、ロック部材(730)、及び接地部材(720)とロック部材(730)との間に配置されたばね(750)で構成されている。図23に最も分かりやすく示されるように、接地部材(720)はシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)と一体に形成されている。また、特定の実施例では、接地部材(720)は外側シース(142)と独立した別の構成要素とすることもできる。
接地部材(720)は、ハンドルアセンブリ(310)の本体(312)に対するロック部材(730)の運動を制限する、長手方向に固定されたプラットフォームを概ね形成している。詳細には、接地部材(720)は、接地部材(720)の拘束内でのロック部材(730)の直動を可能とする直動キャビティ(722)を画定している。接地部材(720)は、遠位側係止部(724)及び近位側環状フランジ(726)を更に有している。遠位側係止部(724)と近位側環状フランジ(726)とはともにロック部材(730)の直動距離を規定する。下記により詳細に述べるように、ロック部材(730)は、遠位側係止部(724)と近位側環状フランジ(726)との間に画定された長手方向の空間内で概ね自由に直動するようになっている。
ロック部材(730)は、直動部材(732)、駆動部分(738)、及びボタンロック部分(740)を有している。直動部材(732)は接地部材(720)と係合するように概ね構成されている。下記により詳細に述べるように、直動部材(732)は、ロック部材(730)の直動キャビティ(722)内で所定の運動範囲にわたって摺動可能となっていることでロック部材(730)の直動範囲を規定している。直動部材(732)は長手方向部分(734)及び外側に延びる環状フランジ(736)を有している。
長手方向部分(734)は、駆動部分(738)からボタンロック部分(740)の長さにほぼ一致する長さだけ遠位方向に延びている。理解されるように、長手方向部分(734)の長さのため、ボタンロック部分(740)はボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(142)との間の隙間の中及び外へと直動することが可能となっている。長手方向部分(734)は、ボタンロック部分(740)に対してより大きな直径を有する構成となっている。このような直径のため、ばね(750)は長手方向部分(734)の内径の内部に収容されることが可能となっている。
フランジ(736)は長手方向部分(734)から外側に延びている。フランジ(736)は接地部材(720)によって画定されたキャビティ(722)内に収まるサイズとなっている。フランジ(736)は更に、接地部材(720)の対応するフランジ(726)と係合するようなサイズとなっている。このようなサイズ構成は、直動部材(732)を接地部材(720)のキャビティ(722)内に維持し、直動部材(732)を所定の直動経路に沿って案内するものである。
駆動部分(738)は操作者によって把持及び/又は操作されるように構成されている。駆動部分(738)は長手方向部分(734)とボタンロック部分(740)との間に配置されている。本実施例では、駆動部分(738)は、ロック状態にある場合にボタン(322、324)の少なくとも一部を覆うようにわずかに近位側に向けられた部分を有している。この機構はあくまで任意選択的であり、特定の場合では、ロックアセンブリ(710)がロック状態にあることを操作者に示す視覚的インジケータを設けることが望ましい場合もある。
ボタンロック部分(740)は駆動部分(738)から近位方向に延びている。ボタンロック部分(740)はボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(140)との間の隙間で摺動するように構成されている。下記により詳細に述べるように、ボタンロック部分(740)がボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(140)との間に配置されるとボタン(322、324)の横方向の運動が物理的に阻止される。更に、特定の実施例では、ボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(140)との間の導電性を防止するためにボタンロック部分(740)を電気絶縁材料で構成することができる。
図23及び図24は、ロックアセンブリ(710)の例示的な使用を示したものである。図23に見られるように、ロックアセンブリ(710)は、最初、ロック状態に置かれている。ロック状態では、ロック部材(730)はばね(750)によって近位方向に弾性的に付勢されているため、ボタンロック部分(740)はボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(140)との間に位置している。この位置では、ボタン(322、324)は2つの同時的な機構によってロックされている。第1に、ボタンロック部分(740)がシャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)を電気的に絶縁する。上記に述べたように、ボタン(322、324)は、シャフトアセンブリ(140)の外側シース(142)と接触させられる際に起動回路を閉じることによって動作する。したがって、ボタンロック部分(740)は、外側シース(142)をボタン(322、324)に対して電気的に絶縁することにより、ボタン(322、324)に付属するすべての起動回路の閉鎖を防止する。第2に、ボタンロック部分(740)は、ボタン(322、324)とシャフトアセンブリ(140)との間の隙間を埋めることによってボタン(322、324)に対する機械的な係止部を与える。
上記に述べたようなボタン(322、324)の機能をロック解除するには、操作者は駆動部分(738)に力を加えてロック部材(730)を遠位方向に押すことにより、ばね(750)の弾性的な付勢に打ち勝つことができる。かかる力によって、ロック部材(730)は図23に示される位置から図24に示される位置へと移行する。ロック部材(730)が図24に示される位置にある場合、ロックアセンブリ(710)はロック解除状態にある。
ロックアセンブリ(710)がロック解除状態に移行する際、ロック部材(730)は接地部材(720)によって規定される所定の距離にわたって概ね直動することができる。詳細には、直動部材(732)の長手方向部分(734)が、フランジ(736)が接地部材(720)の遠位側係止部(724)と接触するまで接地部材(720)のキャビティ(722)内で直動する。ロック部材(730)の更なる直動は、フランジ(736)と遠位側係止部(724)との接触によって防止される。
ロックアセンブリ(710)がロック解除状態に移行した時点で、図4〜図9に関して上記に述べたようにボタン(322、324)を作動することができる。操作者は必要なだけのボタン(322、324)の作動を終了した後、駆動部分(738)から力を解放することができる。この力が解放されると、ロック部材(730)は駆動部分(738)に作用するばねの弾性的な付勢によって図22のロック位置に戻るように自動的に移行する。
本実施例では、操作者は、ボタン(322、325)を作動させるにはロック部材(730)に対して遠位方向の力を加え続けなければならない(ばね(750)の近位方向への付勢に打ち勝つように)点は理解されるはずである。特定の他の変形例では、ロックアセンブリ(710)は、回り止め機構、ラッチ機構、及び/又はロック部材(730)を遠位側位置(図24)に選択的に維持する他の機構を備える。かかる変形例では、操作者は、ロック部材(730)をこの遠位側位置に単純に前進させてからロック部材(730)を放すだけでよく、ボタン(322、325)を作動できるようにするためにロック部材を遠位方向に押し続ける必要はない。必要であれば、操作者がボタン(322、325)の作動を終了した時点で、操作者が保持機構からロック部材(730)を解除することでばね(750)がロック部材(730)を近位側位置(図23)に戻すようにすることもできる。ロック部材(730)の長手方向の位置を選択的に維持するために用いることができる様々な適当な機構が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
V.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得るいずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではない点は理解されるべきである。一切の放棄を意図するものではない。以下の実施例は単なる例示の目的で与えられるものにすぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると企図される。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してもよいことも企図される。したがって、本発明者によって、又は本発明者の利益となる継承者によって、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、これらの更なる特徴は、特許性に関連するいずれの理由によって追加されたものとしても仮定されるべきではない。
(実施例1)
(a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、(b)(i)前記本体の周囲の角度にわたって360°の角度範囲に沿って延び、前記本体の前記長手方向軸に対して横方向に動くように構成された少なくとも1つの環状起動部材と、(ii)前記少なくとも1つの環状起動部材に対応した少なくとも1つの起動回路と、を含む、作動アセンブリと、(c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、(d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、を備えた超音波器具であって、前記少なくとも1つの起動回路が前記本体の前記長手方向軸に対する前記起動部材の横方向の動きに応じて前記超音波ブレードを作動するように構成されている、超音波器具。
(実施例2)
前記少なくとも1つの環状起動部材が第1の環状起動部材及び第2の環状起動部材を含み、前記少なくとも1つの起動回路が第1の起動回路及び第2の起動回路を含み、前記第1の環状起動部材が前記第1の起動回路に対応し、前記第2の環状起動部材が前記第2の起動回路に対応している、実施例1の超音波器具。
(実施例3)
前記第1の起動回路が、前記第1の環状起動部材の横方向の運動に応じて開いた状態から閉じた状態に移行するように構成され、前記第2の起動回路が、前記第2の環状起動部材の横方向の運動に応じて開いた状態から閉じた状態に移行するように構成されている、実施例2の超音波器具。
(実施例4)
前記第1の起動回路が、前記第1の起動部材の横方向の運動に応じて前記超音波ブレードを第1のエネルギーレベルで起動するように構成され、前記第2の起動回路が、前記第2の起動部材の横方向の運動に応じて前記超音波ブレードを第2のエネルギーレベルで起動するように構成されている、実施例2〜3のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例5)
前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記本体の周囲に延びる環状リングを含む、実施例1〜5のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例6)
前記環状リングが円錐状部分を有する、実施例5の超音波器具。
(実施例7)
少なくとも1つの作動部材を更に備え、前記少なくとも1つの作動部材が、前記環状リングの前記円錐状部分に対して支持されることで前記少なくとも1つの環状起動部材を前記本体と同軸に整列した位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている、実施例6の超音波器具。
(実施例8)
前記少なくとも1つの起動回路が第1の導電体及び第2の導電体を含み、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記第1の導電体を前記第2の導電体と接触させるように構成されている、実施例1〜7のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例9)
前記少なくとも1つの起動回路が、前記第1の導電体と前記第2の導電体との接触に応じて前記開いた回路状態から前記閉じた回路状態に移行するように構成されている、実施例8の超音波器具。
(実施例10)
ロック機構を更に備え、前記ロック機構が、前記少なくとも1つの起動回路が前記超音波ブレードを作動させることを防止するように構成されている、実施例1〜9のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例11)
前記ロック機構が、前記少なくとも1つの環状起動部材を前記シャフトアセンブリに対して選択的に電気的に絶縁するように構成されている、実施例10の超音波器具。
(実施例12)
前記ロック機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動を選択的に妨げるように構成されている、実施例10〜11のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例13)
前記作動アセンブリが更にカム機構を含み、該カム機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動に応じて近位方向に直動するように構成されている、実施例1〜12のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例14)
前記作動アセンブリが接触スイッチを更に含み、該接触スイッチが前記少なくとも1つの起動回路と導通しており、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記接触スイッチを直接、又は前記カム機構を介して作動するように構成されている、実施例13の超音波器具。
(実施例15)
前記カム機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動に応じて前記接触スイッチと係合するように構成され、前記接触スイッチが、前記カム機構と係合すると前記少なくとも1つの起動回路を閉じた回路状態に移行させるように構成されている、実施例14の超音波器具。
(実施例16)
前記カム機構が、前記少なくとも1つの環状起動部材を前記本体の前記長手方向軸と同軸に整列した状態に押すように弾性的に付勢されており、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動に応じて前記カム機構を前記接触スイッチと係合するように近位方向に駆動するように動作可能である、実施例15の超音波器具。
(実施例17)
(a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、(b)(i)前記本体の前記長手方向軸と同軸に配置された少なくとも1つの起動リングと、(ii)前記少なくとも1つの起動リングに付属した少なくとも1つの起動回路であって、前記本体の長手方向軸に対する前記少なくとも1つの起動リングの横断方向の運動に応じて開いた回路状態と閉じた回路状態との間で移行する少なくとも1つの起動回路と、を含む作動アセンブリと、(c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、(d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、を備えた超音波器具であって、前記少なくとも1つの起動回路が前記音響導波管の作動を誘導するように動作可能である、超音波器具。
(実施例18)
前記作動アセンブリがセンタリングアセンブリを更に含み、該センタリングアセンブリが、前記起動リングを前記本体の前記長手方向軸と同軸に整列した位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている、実施例17の超音波器具。
(実施例19)
前記少なくとも1つの起動リングが導電体を含み、前記少なくとも1つの回路が前記導電体及び前記シャフトアセンブリの少なくとも一部分と電気的に導通しており、前記少なくとも1つの起動回路が、前記シャフトアセンブリの少なくとも一部分と接触するような前記起動リングの運動に応じて前記閉じた回路状態に移行するように構成されている、実施例17〜18のいずれか1つ以上の超音波器具。
(実施例20)
(a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、(b)(i)前記本体の前記長手方向軸の周囲に配置された第1の環状起動部材及び第2の環状起動部材を含む環状起動部材アセンブリと、(ii)第1の起動回路及び第2の起動回路を含む起動回路アセンブリであって、前記第1の起動回路が前記第1の環状起動部材に付属し、前記第2の起動回路が前記第2の環状起動部材に付属し、前記起動回路アセンブリが、前記本体の前記長手方向軸に対する前記第1の環状起動部材又は前記第2の環状起動部材の横方向の直動に応じてアクティブな状態に移行するように構成された、起動回路アセンブリと、を含む作動アセンブリと、(c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、(d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、を備えた超音波器具であって、前記起動回路アセンブリが前記音響導波管の作動を誘導するように動作可能である、超音波器具。
VI.その他
明細書に記載される器具のいずれの変形形態も、本明細書で上述されるものに加えて、又はそれらの代わりに、種々の他の特徴を含んでもよいことを理解されたい。あくまで一例として、本明細書で説明する器具のいずれもが、本明細書において、参照することにより組み込まれる種々の参考文献のいずれかで開示される種々の特徴の1つ又は2つ以上を含むこともできる。本明細書の教示は、本明細書の引用文献のいずれかの教示と多数の方法で容易に組み合わせ得るため、本明細書の教示は、本明細書の他の引用文献のいずれかに記載される器具のいずれにも容易に適用され得ることが理解されよう。本明細書の教示が組み込まれ得る他の種類の器具が、当業者には明らかであろう。
また、本明細書で言及する値の一切の範囲はかかる範囲の上下限を含むと読み取るべきであることを理解されたい。例えば、「およそ2.5センチメートル〜およそ3.8センチメートル(およそ1.0インチ〜およそ1.5インチ)」に及ぶ値域を定めるように表現された範囲は、それらの上方境界と下方境界との間の値を含むことに加えて、およそ2.5センチメートル及びおよそ3.8センチメートル(およそ1.0インチ及びおよそ1.5インチ)を含むと解釈されなければならない。
参照により本明細書に援用されると言及されたいかなる特許、刊行物、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、援用された内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載された他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に援用されることを認識されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に援用されるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に援用されるものとするが、既存の定義、記載、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、援用文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ援用されるものとする。
上述の装置の変形形態は、医療専門家によって行われる従来の治療及び処置での用途だけでなく、ロボット支援された治療及び処置での用途も有することができる。あくまでも一例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムに容易に組み込まれ得る。同様に、当業者には明らかとなることであるが、本明細書の種々の教示は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる2004年8月31日公開の「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題された米国特許第6,783,524号の種々の教示と容易に組み合わされ得る。
上述の変形形態は、1回の使用後に廃棄されるように設計されてもよく、あるいは、それらは、複数回使用されるように設計されてもよい。いずれか又は両方の場合において、変形形態は、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含み得る。特に、装置のいくつかの変形形態は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部材又は部品を、任意の組み合わせで選択的に交換するか又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、装置のいくつかの変形例は、再調整用の施設で、又は手術の直前に操作者によって、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を使用できる点を認識するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、すべて本発明の範囲内にある。
あくまで一例として、本明細書に記載される変形形態は、手術の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌法では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなどの閉鎖及び密封された容器に入れる。次いで、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置くことができる。放射線は、装置の表面及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器中で保管することができる。デバイスはまた、β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の別の技術を用いて滅菌され得る。
以上、本発明の様々な実施形態を図示及び説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な改変により、本明細書に記載される方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上記で論じた実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解されたい。
〔実施の態様〕
(1) (a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、
(b)作動アセンブリであって、
(i)前記本体の周囲の角度にわたって360°の角度範囲に沿って延び、前記本体の前記長手方向軸に対して横方向に動くように構成された少なくとも1つの環状起動部材と、
(ii)前記少なくとも1つの環状起動部材に対応した少なくとも1つの起動回路と、を含む、作動アセンブリと、
(c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、
(d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、を備えた超音波器具であって、前記少なくとも1つの起動回路が前記本体の前記長手方向軸に対する前記起動部材の横方向の動きに応じて前記超音波ブレードを起動するように構成されている、超音波器具。
(2) 前記少なくとも1つの環状起動部材が第1の環状起動部材及び第2の環状起動部材を含み、前記少なくとも1つの起動回路が第1の起動回路及び第2の起動回路を含み、前記第1の環状起動部材が前記第1の起動回路に対応し、前記第2の環状起動部材が前記第2の起動回路に対応している、実施態様1に記載の超音波器具。
(3) 前記第1の起動回路が、前記第1の環状起動部材の横方向の運動に応じて開いた状態から閉じた状態に移行するように構成され、前記第2の起動回路が、前記第2の環状起動部材の横方向の運動に応じて開いた状態から閉じた状態に移行するように構成されている、実施態様2に記載の超音波器具。
(4) 前記第1の起動回路が、前記第1の起動部材の横方向の運動に応じて前記超音波ブレードを第1のエネルギーレベルで起動するように構成され、前記第2の起動回路が、前記第2の起動部材の横方向の運動に応じて前記超音波ブレードを第2のエネルギーレベルで起動するように構成されている、実施態様2に記載の超音波器具。
(5) 前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記本体の周囲に延びる環状リングを含む、実施態様1に記載の超音波器具。
(6) 前記環状リングが円錐状部分を有する、実施態様5に記載の超音波器具。
(7) 少なくとも1つの作動部材を更に備え、前記少なくとも1つの作動部材が、前記環状リングの前記円錐状部分に対して支持されることで前記少なくとも1つの環状起動部材を前記本体と同軸に整列した位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている、実施態様6に記載の超音波器具。
(8) 前記少なくとも1つの起動回路が第1の導電体及び第2の導電体を含み、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記第1の導電体を前記第2の導電体と接触させるように構成されている、実施態様1に記載の超音波器具。
(9) 前記少なくとも1つの起動回路が、前記第1の導電体と前記第2の導電体との接触に応じて前記開いた回路状態から前記閉じた回路状態に移行するように構成されている、実施態様8に記載の超音波器具。
(10) ロック機構を更に備え、前記ロック機構は、前記少なくとも1つの起動回路が前記超音波ブレードを起動させることを防止するように構成されている、実施態様1に記載の超音波器具。
(11) 前記ロック機構が、前記少なくとも1つの環状起動部材を前記シャフトアセンブリに対して選択的に電気的に絶縁するように構成されている、実施態様10に記載の超音波器具。
(12) 前記ロック機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動を選択的に妨げるように構成されている、実施態様10に記載の超音波器具。
(13) 前記作動アセンブリが更にカム機構を含み、該カム機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動に応じて近位方向に直動するように構成されている、実施態様1に記載の超音波器具。
(14) 前記作動アセンブリが接触スイッチを更に含み、該接触スイッチが前記少なくとも1つの起動回路と導通しており、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記接触スイッチを直接、又は前記カム機構を介して作動するように構成されている、実施態様13に記載の超音波器具。
(15) 前記カム機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動に応じて前記接触スイッチと係合するように構成され、前記接触スイッチが、前記カム機構と係合すると前記少なくとも1つの起動回路を閉じた回路状態に移行させるように構成されている、実施態様14に記載の超音波器具。
(16) 前記カム機構が、前記少なくとも1つの環状起動部材を前記本体の前記長手方向軸と同軸に整列した状態に押すように弾性的に付勢されており、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の運動に応じて前記カム機構を前記接触スイッチと係合するように近位方向に駆動するように動作可能である、実施態様15に記載の超音波器具。
(17) (a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、
(b)作動アセンブリであって、
(i)前記本体の前記長手方向軸と同軸に配置された少なくとも1つの起動リングと、
(ii)前記少なくとも1つの起動リングに付属した少なくとも1つの起動回路であって、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの起動リングの横断方向の運動に応じて開いた回路状態と閉じた回路状態との間で移行する少なくとも1つの起動回路と、を含む、作動アセンブリと、
(c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、
(d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、を備えた超音波器具であって、前記少なくとも1つの起動回路が前記音響導波管の起動を誘導するように動作可能である、超音波器具。
(18) 前記作動アセンブリがセンタリングアセンブリを更に含み、該センタリングアセンブリが、前記起動リングを前記本体の前記長手方向軸と同軸に整列した位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている、実施態様17に記載の超音波器具。
(19) 前記少なくとも1つの起動リングが導電体を含み、前記少なくとも1つの回路が前記導電体及び前記シャフトアセンブリの少なくとも一部分と電気的に導通しており、前記少なくとも1つの起動回路が、前記シャフトアセンブリの少なくとも一部分と接触するような前記起動リングの運動に応じて前記閉じた回路状態に移行するように構成されている、実施態様17に記載の超音波器具。
(20) (a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、
(b)作動アセンブリであって、
(i)前記本体の前記長手方向軸の周囲に配置された第1の環状起動部材及び第2の環状起動部材を含む環状起動部材アセンブリと、
(ii)第1の起動回路及び第2の起動回路を含む起動回路アセンブリであって、前記第1の起動回路が前記第1の環状起動部材に付属し、前記第2の起動回路が前記第2の環状起動部材に付属し、前記起動回路アセンブリが、前記本体の前記長手方向軸に対する前記第1の環状起動部材又は前記第2の環状起動部材の横方向の直動に応じてアクティブな状態に移行するように構成された、起動回路アセンブリと、を含む、作動アセンブリと、
(c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、
(d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、を備えた超音波器具であって、前記起動回路アセンブリが前記音響導波管の起動を誘導するように動作可能である、超音波器具。

Claims (20)

  1. 超音波器具であって、
    (a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、
    (b)作動アセンブリであって、
    (i)前記本体の周囲の角度にわたって360°の角度範囲に沿って延び、前記本体の前記長手方向軸に対して横方向に動くように構成された少なくとも1つの環状起動部材と、
    (ii)前記少なくとも1つの環状起動部材に対応した少なくとも1つの起動回路と、を含む、作動アセンブリと、
    (c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、
    (d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、
    (e)前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の動きに応じて近位方向に直動するように構成されたカムアセンブリと、
    を備え前記少なくとも1つの起動回路が前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の動きに応じて前記超音波ブレードを起動するように構成されている、超音波器具。
  2. 前記少なくとも1つの環状起動部材が第1の環状起動部材及び第2の環状起動部材を含み、前記少なくとも1つの起動回路が第1の起動回路及び第2の起動回路を含み、前記第1の環状起動部材が前記第1の起動回路に対応し、前記第2の環状起動部材が前記第2の起動回路に対応している、請求項1に記載の超音波器具。
  3. 前記第1の起動回路が、前記第1の環状起動部材の横方向の動きに応じて開いた状態から閉じた状態に移行するように構成され、前記第2の起動回路が、前記第2の環状起動部材の横方向の動きに応じて開いた状態から閉じた状態に移行するように構成されている、請求項2に記載の超音波器具。
  4. 前記第1の起動回路が、前記第1の環状起動部材の横方向の動きに応じて前記超音波ブレードを第1のエネルギーレベルで起動するように構成され、前記第2の起動回路が、前記第2の環状起動部材の横方向の動きに応じて前記超音波ブレードを第2のエネルギーレベルで起動するように構成されている、請求項2に記載の超音波器具。
  5. 前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記本体の周囲に延びる環状リングを含む、請求項1に記載の超音波器具。
  6. 前記環状リングが円錐状部分を有する、請求項5に記載の超音波器具。
  7. 前記カムアセンブリが少なくとも1つの作動部材をえ、前記少なくとも1つの作動部材が、前記環状リングの前記円錐状部分に対して支持されることで前記少なくとも1つの環状起動部材を前記本体と同軸に整列した位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている、請求項6に記載の超音波器具。
  8. 前記少なくとも1つの起動回路が第1の導電体及び第2の導電体を含み、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記第1の導電体を前記第2の導電体と接触させるように構成されている、請求項1に記載の超音波器具。
  9. 前記少なくとも1つの起動回路が、前記第1の導電体と前記第2の導電体との接触に応じていた回路状態からじた回路状態に移行するように構成されている、請求項8に記載の超音波器具。
  10. ロック機構を更に備え、前記ロック機構は、前記少なくとも1つの起動回路が前記超音波ブレードを起動させることを防止するように構成されている、請求項1に記載の超音波器具。
  11. 前記ロック機構が、前記少なくとも1つの環状起動部材を前記シャフトアセンブリに対して選択的に電気的に絶縁するように構成されている、請求項10に記載の超音波器具。
  12. 前記ロック機構が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の動きを選択的に妨げるように構成されている、請求項10に記載の超音波器具。
  13. 前記カムアセンブリが、前記音響導波管の少なくとも一部を取り囲んでいる、請求項1に記載の超音波器具。
  14. 前記作動アセンブリが接触スイッチを更に含み、該接触スイッチが前記少なくとも1つの起動回路と導通しており、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記接触スイッチを直接、又は前記カムアセンブリを介して作動するように構成されている、請求項1または13に記載の超音波器具。
  15. 前記カムアセンブリが、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の動きに応じて前記接触スイッチと係合するように構成され、前記接触スイッチが、前記カムアセンブリと係合すると前記少なくとも1つの起動回路を閉じた回路状態に移行させるように構成されている、請求項14に記載の超音波器具。
  16. 前記カムアセンブリが、前記少なくとも1つの環状起動部材を前記本体の前記長手方向軸と同軸に整列した状態に押すように弾性的に付勢されており、前記少なくとも1つの環状起動部材が、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの環状起動部材の横方向の動きに応じて前記カムアセンブリを前記接触スイッチと係合するように近位方向に駆動するように動作可能である、請求項15に記載の超音波器具。
  17. 超音波器具であって、
    (a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、
    (b)作動アセンブリであって、
    (i)前記本体の前記長手方向軸と同軸に配置された少なくとも1つの起動リングと、
    (ii)前記少なくとも1つの起動リングに付属した少なくとも1つの起動回路であって、前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの起動リングの横断方向の動きに応じて開いた回路状態と閉じた回路状態との間で移行する少なくとも1つの起動回路と、を含む、作動アセンブリと、
    (c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、
    (d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、
    (e)前記本体の前記長手方向軸に対する前記少なくとも1つの起動リングの横断方向の動きに応じて近位方向に直動するように構成されたカムアセンブリと、
    を備え前記少なくとも1つの起動回路が前記音響導波管の起動を誘導するように動作可能である、超音波器具。
  18. 前記作動アセンブリがセンタリングアセンブリを更に含み、該センタリングアセンブリが、前記少なくとも1つの起動リングを前記本体の前記長手方向軸と同軸に整列した位置に向かって弾性的に付勢するように構成されている、請求項17に記載の超音波器具。
  19. 前記少なくとも1つの起動リングが導電体を含み、前記少なくとも1つの起動回路が前記導電体及び前記シャフトアセンブリの少なくとも一部分と電気的に導通しており、前記少なくとも1つの起動回路が、前記シャフトアセンブリの少なくとも一部分と接触するような前記少なくとも1つの起動リングの動きに応じて前記閉じた回路状態に移行するように構成されている、請求項17に記載の超音波器具。
  20. 超音波器具であって
    (a)長手方向軸を規定するとともに超音波トランスデューサを受容するように構成された本体と、
    (b)作動アセンブリであって、
    (i)前記本体の前記長手方向軸の周囲に配置された第1の環状起動部材及び第2の環状起動部材を含む環状起動部材アセンブリと、
    (ii)第1の起動回路及び第2の起動回路を含む起動回路アセンブリであって、前記第1の起動回路が前記第1の環状起動部材に付属し、前記第2の起動回路が前記第2の環状起動部材に付属し、前記起動回路アセンブリが、前記本体の前記長手方向軸に対する前記第1の環状起動部材又は前記第2の環状起動部材の横方向の直動に応じてアクティブな状態に移行するように構成された、起動回路アセンブリと、を含む、作動アセンブリと、
    (c)音響導波管を含むシャフトアセンブリと、
    (d)前記音響導波管と音響的に導通した超音波ブレードと、
    (e)前記本体の前記長手方向軸に対する前記第1の環状起動部材又は前記第2の環状起動部材の横方向の直動に応じて近位方向に直動するように構成されたカムアセンブリと、を備え
    前記起動回路アセンブリが前記音響導波管の起動を誘導するように動作可能である、超音波器具。
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