以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。なお、以下で説明する数値や回路等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜選択可能である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる照明装置10を示した図である。照明装置10は、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、発光制御部HCと、を備えている。照明装置10は、例えばヘッドランプ、ウインカー、ハザードランプ、ブレーキランプなどの車載のエクステリアランプとして用いられるものであるが、これに限られない。
電源供給回路VSは、例えば12Vの駆動電圧Vkを出力する。また、電源供給回路VSは、駆動電圧Vkの供給先の負荷に応じた大きさの電流値を備えた駆動電流Ikを供給可能である。
発光素子群HSは、発光素子群HS1と、発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSは、駆動電圧Vkが供給される負荷である。
発光素子群HS1は、互いに直列に接続された複数の発光素子HS1aと、抵抗素子Rh1と、を備えている。発光素子HS1aは、LED(Light Emitting Diode)であり、自発光素子である。発光素子群HS1の一端としての発光素子HS1aのカソードは、抵抗素子Rh1の一端と接続されている。抵抗素子Rh1の他端は、駆動電圧Vkよりも電位が低い例えば0Vの第1の電源としての電源VSSに接続されている。なお、発光素子HS1aとしては、LEDに限られず、発光ポリマーなど自発光素子としての有機EL(Electro Luminescence)素子全般も適用可能である。
発光素子群HS1は、駆動電圧Vkに基づく発光電圧Vh1が発光基準電圧VH1以上にて自己の他端としての発光素子HS1aのアノードに印加されて、発光電流Ih1が発光素子HS1aの各々に流れると発光する。なお、発光電流Ih1の電流値は、抵抗素子Rh1の抵抗値に基づいて決まる。また、発光素子HS1aは、各々が内部抵抗を備えており、発光素子HS1aひとつ当たりの順方向電圧は例えば2Vであるとする。
ここで、本実施形態において発光素子群HS1が発光するための発光基準電圧VH1は、発光素子群HS1が互いに直列に接続された順方向電圧が2Vの発光素子HS1aを3つ備えていることから、例えば6Vとなる。すなわち、発光素子群HS1が発光するためには、他端の発光素子HS1aのアノードに印加される発光電圧Vh1が6V以上である必要がある。
ここで、「発光素子群HS1の他端としての発光素子HS1aのアノード」をノードNh1と称し、「発光素子群HS1の一端としての発光素子HS1aのカソード」をノードNh1aと称する。また、「発光電流Ih1が発光素子HS1aの各々に流れる」ことを、「発光電流Ih1が発光素子群HS1に流れる」と記載する。
発光素子群HS2は、互いに直列に接続された複数の発光素子HS2aと、抵抗素子Rh2と、を備えている。発光素子HS2aは、LED(Light Emitting Diode)であり、自発光素子である。発光素子群HS2の一端としての発光素子HS2aのカソードは、抵抗素子Rh2の一端と接続されている。抵抗素子Rh2の他端は電源VSSに接続されている。なお、発光素子HS2aとしては、LEDに限られず自発光素子としての有機EL(Electro Luminescence)素子全般も適用可能であり、これに限られない。
発光素子群HS2は、駆動電圧Vkに基づく発光電圧Vh2が発光基準電圧VH1よりも高い発光基準電圧VH2以上にて自己の他端としての発光素子HS2aのアノードに印加されて、発光電流Ih2が発光素子HS2aの各々に流れると発光する。なお、発光電流Ih2の電流値は、抵抗素子Rh2の抵抗値に基づいて決まる。また、発光素子HS2aは、各々が内部抵抗を備えており、発光素子HS2aひとつ当たりの順方向電圧は例えば2Vであるとする。
ここで、本実施形態において発光素子群HS2が発光するための発光基準電圧VH2は、発光素子群HS2が互いに直列に接続された順方向電圧が2Vの発光素子HS2aを4つ備えていることから、例えば8Vとなる。すなわち、発光素子群HS2が発光するためには、他端の発光素子HS2aのアノードに印加される発光電圧Vh2が8V以上である必要がある。
ここで、「発光素子群HS2の他端としての発光素子HS2aのアノード」をノードNh2と称し、「発光素子群HS2の一端としての発光素子HS2aのカソード」をノードNh2aと称する。また、「発光電流Ih2が発光素子HS2aの各々に流れる」ことを、「発光電流Ih2が発光素子群HS2に流れる」と記載する。
ここで、本実施形態において発光素子群HSが内部でばらつくことなく発光するためには、言い換えれば発光素子群HS1と発光素子群2とが同時に発光するためには、8Vである発光基準電圧VH2の方が6Vである発光基準電圧VH1よりも高いことから、発光基準電圧VH2である8Vよりも大きい電圧が発光電圧Vhとして発光素子群HSに印加される必要がある。ここで、発光素子群HSが内部でばらつくことなく発光するための電圧を、発光基準電圧VHと称する。発光素子群HSは、発光基準電圧VH2に基づく発光基準電圧VH以上の発光電圧Vhが印加された場合に発光する。なお、本実施形態においては、発光基準電圧VHは発光基準電圧VH2と同じ8Vである。
なお、本実施形態においては、発光素子群HS2は、発光素子群HS1に設けられた発光素子HS1aの数よりも多くの発光素子HS2aを備えている例を示したが、これに限られない。すなわち、本発明にかかる照明装置10は、発光素子群HS1が発光するために必要な発光基準電圧VH1と、発光素子群HS2が発光するために必要な発光基準電圧VH2と、が異なる場合に顕著な効果を奏するものであり、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが備える発光素子の数が同じとなることを妨げるものではない。また、同様に、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが互いに1つのLEDを備えるものであってもよい。
ここで、仮に何の制御もなしに発光素子群HSに対して発光基準電圧VH1以上発光基準電圧VH2以下の発光電圧Vhが印加された場合には、発光素子群HS1が発光し、発光素子群HS2が発光しない状態となる。また、その後発光基準電圧VH2以上となった発光電圧Vhが発光素子群HSに印加された場合には、発光素子群HS1に加えて発光素子群HS2が発光することとなる。すなわち、発光素子群HSに基準電圧VH2よりも低い発光電圧Vhが印加された場合には、発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光タイミングがばらつき、発光素子群HS全体としての発光が乱れてしまうおそれがある。特に、車載のエクステリアランプに用いられる場合には、発光素子群の発光の乱れが事故につながるおそれもある。本発明にかかる照明装置10では、このような問題の発生を防止する。
発光制御部HCは、比較回路CNと、トランジスタP1と、を備えている。
比較回路CNは、抵抗素子R1と、抵抗素子R2と、基準電源Ref1と、コンパレータCp1と、を備えている。
抵抗素子R1は、一端が電源供給回路VSと接続されており、抵抗値は例えば400Ωである。ここで、抵抗素子R1、言い換えれば比較回路CNと電源供給回路VSとの接続点をノードNd1と称する。抵抗素子R2は、一端が抵抗素子R1の他端と接続され、他端が電源VSSと接続されており、抵抗値は例えば200Ωである。ここで、抵抗素子R1の他端と抵抗素子R2の一端との接続点をノードNd2と称し、ノードNd2の電位を比較電圧Vcと称する。ノードNd2の電位は、駆動電圧Vkを抵抗素子R1と抵抗素子R2とによって分圧された電位となる。
基準電源Ref1は、一端が電源VSSに接続されており、第1の基準電圧としての基準電圧Vref1を生成する。基準電圧Vref1は、発光基準電圧VHを抵抗素子R1と抵抗素子R2とで分圧したとする場合に得られる電圧値以上となるように設定されている。すなわち、基準電圧Vref1は、発光基準電圧VHに基づいて設定されている。本実施形態においては、基準電圧Vref1は、発光基準電圧VHである8Vを400Ωの抵抗素子R1と200Ωの抵抗素子R2とで分圧した2.6Vよりも高い、例えば3Vが設定されている。
コンパレータCp1は、反転端子にはノードNd2が接続されて比較電圧Vcが入力され、非反転端子には基準電源Ref1の他端が接続されて基準電圧Vref1が入力される。コンパレータCp1は、比較電圧Vcと基準電圧Vref1とを比較し、その比較結果として比較結果信号Vcr1を出力端子から出力する。コンパレータCp1は、比較電圧Vcが基準電圧Vref1よりも小さい場合には、例えば駆動電圧Vkとほぼ同じ電圧レベルでハイレベルの比較結果信号Vcr1を出力し、比較電圧Vcが基準電圧Vref1よりも大きい場合には、例えば0Vでローレベルの比較結果信号Vcr1を出力する。
比較回路CNは、以上のように、電源供給回路VSに接続されており、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr1として出力する。
トランジスタP1は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSに接続され、ドレイン端子DがノードNh1及びノードNh2に接続され、制御端子としてのゲート端子GがコンパレータCp1の出力端子、言い換えれば比較回路CNに接続されている。トランジスタP1は、比較回路CNから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr1によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御が行われる。
なお、トランジスタP1のドレイン端子DとノードNh1及びノードNh2の接続点をノードNd3と称する。発光素子群HS1と発光素子群HS2とは、トランジスタP1のドレイン端子Dとの接続点であるノードNd3において、互いに並列に接続されている。
トランジスタP1は、比較回路CNから出力されたハイレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。この場合、ノードNd3における電位は0Vとなり、これにより発光電圧Vhが0Vとなる。このため、発光素子群HS1に印加される発光電圧Vh1が0Vで発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が停止されて0Aとなるため、発光素子群HS1は発光しない。また、発光素子群HS2に印加される発光電圧Vh2が0Vで発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が0Aとなるため、発光素子群HS2は発光しない。
また、トランジスタP1は、比較回路CNから出力されたローレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。この場合、ノードNd3における電位は例えば9V以上となり、発光電圧Vhは9V以上となる。このため、発光素子群HS1には、発光基準電圧VH1である6Vよりも高い発光電圧Vh1が印加されて発光電流Ih1が流れて発光素子群HS1が発光する。また、発光素子群HS2には、発光基準電圧VH2である8Vよりも高い発光電圧Vh2が印加されて発光電流Ih2が流れて発光素子群HS2が発光する。
発光制御部HCは、以上のように、駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には、トランジスタP1をオンさせて発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給可能とし、発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給可能とすることで発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には、トランジスタP1をオフさせて発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給不可とし、発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給不可とすることで発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、本実施形態にかかる照明装置10によれば、発光素子群HS1と発光素子群HS2とを同時に発光及び消灯させることができる。
図2は、照明装置10を駆動させるための電源の立ち上がりから立下りまでの間における各信号波形の遷移を示した図である。図2(a)は、時間変化における駆動電圧Vkの遷移を示している。図2(b)は、時間変化における比較電圧Vcの遷移と基準電圧Vref1との関係を示している。図2(c)は、時間変化における比較結果信号Vcr1の遷移を示している。図2(d)は、時間変化における発光電圧Vhの遷移を示している。図2(e)は、時間変化における発光電流Ih1及び発光電流Ih2の遷移を示している。なお、図2(a)〜(d)は、それぞれ縦軸が電圧V、横軸が時刻tであり、図2(e)は縦軸が電流I、横軸が時刻tであり、時刻t0〜t4は図2(a)〜(e)の共通の時刻として示している。
時刻t0で、照明装置10を駆動させるための電源の駆動が開始されて、電源供給回路VSから出力される駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇を開始する。このとき、駆動電圧Vkを分圧して得られる比較電圧Vcは基準電圧Vref1の3V以下であるため、比較結果信号Vcr1は駆動電圧Vkとほぼ同レベルとなっており、トランジスタP1はオフされた状態となっている。このため、トランジスタP1から出力される発光電圧Vhは0Vとなっており、発光素子群HS1には発光電流Ih1が流れず、発光素子群HS2には発光電流Ih2が流れていない状態となっている。つまり、時刻t0では、発光素子群HSは消灯状態となっている。
時刻t1で、駆動電圧Vkが9Vとなると、比較電圧Vcは3Vとなって、基準電圧Vref1の3V以上となるので、比較結果信号Vcr1がローレベルに遷移する。これにより、トランジスタP1がオンして発光電圧Vhがおよそ9Vにて出力される。このとき、発光素子群HS1に印加されるおよそ9Vの発光電圧Vh1は発光基準電圧VH1である6Vよりも大きいため、発光素子群HS1に発光電流Ih1が流れて発光する。また、発光素子群HS2に印加されるおよそ9Vの発光電圧Vh2は発光基準電圧VH2である8Vよりも大きいため、発光素子群HS2に発光電流Ih2が流れて発光する。つまり、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが同じタイミングでばらつくことなく発光する。
時刻t2で、照明装置10を駆動させるための電源の駆動が停止されると、駆動電圧Vkは低下を開始する。このとき、駆動電圧Vkを分圧して得られる比較電圧Vc、発光電圧Vh、駆動電圧Vkに基づきトランジスタP1から出力される発光電圧Vh、発光電流Ih1、及び発光電流Ih2も低下を開始する。
時刻t3で、低下した駆動電圧Vkが9V未満となると、比較電圧Vcは3V未満となる。これにより、比較結果信号Vcr1が駆動電圧Vkとほぼ同じレベルに遷移し、トランジスタP1がオフしてトランジスタP1からの発光電圧Vh、発光電流Ih1、及び発光電流Ih2の出力が停止される。これにより、発光素子群HS1への発光電流Ih1の供給及び発光素子群HS2への発光電流Ih2の供給が停止されて、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが同時に消灯する。このとき、トランジスタP1は、発光電圧Vhが発光基準電圧VH2である8Vよりも高い状態の時点でオフするので、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが異なるタイミングでばらついて消灯することがない。
時刻t4で、駆動電圧Vkが0Vまで低下する。これにより、照明装置10の駆動が停止状態となる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかる照明装置10によれば、発光制御部HCにて駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第1の実施形態の第1の変形例]
図3は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例にかかる照明装置10aを示した図である。照明装置10aは、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、発光制御部HCと、調光回路LC1と、調光回路LC2と、を備えている。本変形例にかかる照明装置10aは、図1に示した照明装置10と比較して新たに調光回路LC1と調光回路LC2とを備えている点で実質的に異なる。なお、図3に示した照明装置10aにおいては、図1に示した照明装置10と同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
調光回路LC1は、一端がノードNd3、すなわちトランジスタP1のドレイン端子Dと接続され、他端がノードNh1と接続されている。言い換えれば、ノードNh1は、調光回路LC1を介してノードNd3に接続されている。調光回路LC1は、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS1の発光輝度を調整する。ここで、トランジスタP1は、オンされた場合には駆動電圧Vkを調光回路LC1に供給し、オフされた場合には、駆動電圧Vkを調光回路LC1に供給することを停止する。
なお、調光回路LC1としては、発光素子群HS1に流れている電流値に基づいて発光素子群HS1に流す電流量を調整する構成としても良いし、PWM制御により予め所定の電流量を発光素子群HS1に流すような構成としても良いし、これらに限られず種々構成が適用できる。また、照明装置10aは、調光回路LC1を備えているので、抵抗素子Rh1によらずに、又は抵抗素子Rh1と共に、調光回路LC1にて発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1の電流値を決めるようにしても良い。また、本実施形態にかかる照明装置10aにおいては、調光回路LC1がノードNd3とノードNh1との間に接続されている構成について説明したが、これに限られず、調光回路LC1は、ノードNh1aと電源VSSとの間に接続されていても良い。
調光回路LC2は、一端がノードNd3、すなわちトランジスタP1のドレイン端子Dと接続され、他端がノードNh2と接続されている。言い換えれば、ノードNh2は、調光回路LC2を介してノードNd3に接続されている。これにより、互いに直列に接続された調光回路LC2及び発光素子群HS2は、互いに直列に接続された調光回路LC1及び発光素子群HS1とノードNd3において互いに並列に接続されている。調光回路LC2は、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS2の発光輝度を調整する。ここで、トランジスタP1は、オンされた場合には駆動電圧Vkを調光回路LC2に供給し、オフされた場合には、駆動電圧Vkを調光回路LC2に供給することを停止する。
なお、調光回路LC2としては、発光素子群HS2に流れている電流値に基づいて発光素子群HS2に流す電流量を調整する構成としても良いし、PWM制御により予め所定の電流量を発光素子群HS2に流すような構成としても良いし、これらに限られず種々構成が適用できる。また、照明装置10aは、調光回路LC2を備えているので、抵抗素子Rh2によらずに、又は抵抗素子Rh2と共に、調光回路LC2にて発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2の電流値を決めるようにしても良い。また、本実施形態にかかる照明装置10aにおいては、調光回路LC2がノードNd3とノードNh2との間に接続されている構成について説明したが、これに限られず、調光回路LC2は、ノードNh2aと電源VSSとの間に接続されていても良い。
[第1の実施形態の第2の変形例]
図4は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例にかかる照明装置10bを示した図である。照明装置10bは、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、調光回路LC1と、調光回路LC2と、発光制御部HCaと、を備えている。本変形例にかかる照明装置10bは、図3に示した照明装置10aと比較して、発光制御部HCに代えて発光制御部HCaを備えている点で実質的に異なる。なお、図4に示した照明装置10bにおいては、図1に示した照明装置10、又は図3に示した照明装置10aと同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
調光回路LC1は、一端がノードNd1に接続され、これにより電源供給回路VSに接続されて構成されている。調光回路LC1は、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が、所定の電流値となるように調整する。
調光回路LC2は、一端がノードNd1に接続され、これにより電源供給回路VSに接続されて構成されている。調光回路LC2は、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が、所定の電流値となるように調整する。
発光制御部HCaは、比較回路CNと、トランジスタP2と、トランジスタP3と、を備えている。
トランジスタP2は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC1の他端に接続され、ドレイン端子DがノードNh1に接続され、制御端子としてのゲート端子Gが比較回路CNに接続されている。トランジスタP2は、比較回路CNから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr1によってオンオフが制御され、これにより、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御が行われる。トランジスタP2は、オンした場合には、電源供給回路VSから調光回路LC1を介してソース端子Sに供給される駆動電圧Vkを発光電圧Vh1としてドレイン端子Dから出力する。
トランジスタP2は、比較回路CNから出力されたハイレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。この場合、発光素子群HS1に印加される発光電圧Vh1は0Vで発光素子群HS1に供給され流れる発光電流Ih1は0Aとなる、すなわち発光電流Ih1の発光素子群HS1への供給が停止されるため、発光素子群HS1は発光しない。また、トランジスタP2は、比較回路CNから出力されたローレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。この場合、発光素子群HS1に印加される発光電圧Vh1は発光基準電圧VH1よりも高い9V以上となる。このため、発光素子群HS1には、発光基準電圧VH1である6Vよりも高い発光電圧Vh1が印加されて発光電流Ih1が供給され流れる。これにより発光素子群HS1が発光する。
トランジスタP3は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC2の他端に接続され、ドレイン端子DがノードNh2に接続され、制御端子としてのゲート端子Gが比較回路CNに接続されている。トランジスタP3は、比較回路CNから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr1によってオンオフが制御され、これにより、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御が行われる。トランジスタP3は、オンした場合には、電源供給回路VSから調光回路LC2を介してソース端子Sに供給される駆動電圧Vkを発光電圧Vh2としてドレイン端子Dから出力する。
トランジスタP3は、比較回路CNから出力されたハイレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。この場合、発光素子群HS1に印加される発光電圧Vh2は0Vで発光素子群HS2に供給され流れる発光電流Ih2は0Aとなる、すなわち発光電流Ih2の発光素子群HS2への供給が停止されるため、発光素子群HS2は発光しない。また、トランジスタP3は、比較回路CNから出力されたローレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。この場合、発光素子群HS2に印加される発光電圧Vh2は発光基準電圧VH2よりも高い9V以上となる。このため、発光素子群HS2には、発光基準電圧VH2である8Vよりも高い発光電圧Vh2が印加されて発光電流Ih2が供給され流れる。これにより発光素子群HS2が発光する。
ここで、互いに直列に接続された調光回路LC1及び発光素子群HS1は、互いに直列に接続された調光回路LC2及び発光素子群HS2と電源供給回路VSにおいて互いに並列に接続されている。
発光制御部HCaは、以上のように、駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には、トランジスタP2をオンさせて発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給可能とし、トランジスタP3をオンさせて発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給可能とすることで発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には、トランジスタP2をオフさせて発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給不可とし、トランジスタP3をオフさせて発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給不可とすることで発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、本実施形態にかかる照明装置10bによれば、発光素子群HS1と発光素子群HS2とを同時に発光及び消灯させることができる。
なお、本発明の第1の実施形態の第2の変形例にかかる照明装置10bは、照明装置10におけるトランジスタP1に代えてトランジスタP2とトランジスタP3とを設けているため、発光素子群HS1を発光させるために発光素子群HS1に流す発光電流Ih1と、発光素子群HS2を発光させるために発光素子群HS2に流す発光電流Ih2と、を電源供給回路VSから異なるトランジスタを経由して発光素子群HS1と発光素子群HS2とに供給することができる。このため、照明装置10にてトランジスタP1に集中していた電流をトランジスタP2とトランジスタP3とに分散することができ、ひいては照明装置内における熱の局所的な集中を防止することができる。本効果は、発光素子群HSが備える発光素子数や互いに並列に接続される発光素子群の数が増えることに比例して大きくなることはいうまでもない。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態にかかる照明装置20を示した図である。照明装置20は、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、発光制御部HCbと、を備えている。本実施形態にかかる照明装置20は、図1に示した照明装置10と比較して、発光制御部HCに代えて発光制御部HCbを備えている点で実質的に異なっている。なお、図5に示した照明装置20においては、図1に示した照明装置10と同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HS1は、他端が電源供給回路VSと接続されている。また、発光素子群HS2は、他端が電源供給回路VSと接続されている。これにより、発光素子群HS1の各々の発光素子HS1aと発光素子群HS2の各々の発光素子HS2aとは、電源供給回路VSにおいて互いに並列に接続されている。なお、照明装置20における発光素子群HS1は、照明装置10の抵抗素子Rh1に代えて、一端が電源供給回路VSと接続され、他端がノードNh1と接続された抵抗素子Rh3と備えている。発光電流Ih1は、各発光素子HS1aと抵抗素子Rh3の抵抗値に基づいて決まる。また、照明装置20における発光素子群HS2は、照明装置10の抵抗素子Rh2に代えて、一端が電源供給回路VSと接続され、他端がノードNh2と接続された抵抗素子Rh4と備えている。発光電流Ih2は、各発光素子HS2aと抵抗素子Rh4の抵抗値に基づいて決まる。また、抵抗素子Rh3の抵抗値は抵抗素子Rh4の抵抗値よりも大きく、発光素子HS1aの内部抵抗と抵抗素子Rh3との直列抵抗値と発光電流Ih1とによって決まる電圧とが、発光素子HS2aの内部抵抗と抵抗素子Rh4との直列抵抗値と発光電流Ih2によって決まる電圧と同じになるように形成されている。これにより、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1と発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2との電流値を同じにして発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光輝度が同じになるように形成されている。ただし、発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光輝度を同じにする必要がない場合には、必ずしも、抵抗素子Rh3の抵抗値を抵抗素子Rh4の抵抗値よりも大きくする必要はない。
発光制御部HCbは、比較回路CNaと、トランジスタN1と、トランジスタN2と、を備えている。
比較回路CNaは、抵抗素子R1と、抵抗素子R2と、基準電源Ref1と、コンパレータCp2と、を備えている。なお、抵抗素子R1と電源供給回路VSとの接続点はNd1であるので、本実施形態においては、ノードNd1は、言い換えれば、比較回路CNaと電源供給回路VSとの接続点となる。
コンパレータCp2は、非反転端子にはノードNd2が接続されて比較電圧Vcが入力され、反転端子には基準電源Ref1の他端が接続されて基準電圧Vref1が入力される。コンパレータCp2は、比較電圧Vcと基準電圧Vref1とを比較し、比較結果として比較結果信号Vcr2を出力端子から出力する。コンパレータCp2は、比較電圧Vcが基準電圧Vref1よりも小さい場合には、例えば0Vでローレベルの比較結果信号Vcr2を出力し、比較電圧Vcが基準電圧Vref1よりも大きい場合には、例えば駆動電圧Vkとほぼ同じ電圧レベルでハイレベルの比較結果信号Vcr2を出力する。
比較回路CNaは、以上のように、電源供給回路VSに接続されており、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr2として出力する。
トランジスタN1は、NMOSトランジスタであり、制御端子としてのゲート端子GがコンパレータCp2の出力端子、言い換えれば比較回路CNaに接続され、ドレイン端子DがノードNh1aに接続され、ソース端子Sが電源VSSに接続されている。言い換えれば、ノードNh1aは、トランジスタN1を介して電源VSSに接続されている。トランジスタN1は、比較回路CNaから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr2によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HS1の発光制御及び発光停止制御が行われる。
トランジスタN1は、比較回路CNaから出力されたローレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。この場合、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1は停止されて0Aとなる、すなわち発光電流Ih1の発光素子群HS1への供給が停止されるため、発光素子群HS1は発光しない。また、トランジスタN1は、コンパレータCp2から出力されたハイレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にオンする。この場合、発光素子群HS1には、基準電圧VH1よりも高い発光電圧Vh1が印加されていることから、発光素子群HS1には発光電流Ih1が流れる。これにより、発光素子群HS1が発光する。
トランジスタN2は、NMOSトランジスタであり、制御端子としてのゲート端子GがコンパレータCp2の出力端子、言い換えれば比較回路CNaに接続され、ドレイン端子DがノードNh2aに接続され、ソース端子Sが電源VSSに接続されている。言い換えれば、ノードNh2aは、トランジスタN2を介して電源VSSに接続されている。トランジスタN2は、比較回路CNaから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr2によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HS2の発光制御及び発光停止制御が行われる。
トランジスタN2は、比較回路CNaから出力されたローレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。この場合、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2は停止されて0Aとなる、すなわち発光電流Ih2の発光素子群HS2への供給が停止されるため、発光素子群HS2は発光しない。また、トランジスタN2は、コンパレータCp2から出力されたハイレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にオンする。この場合、発光素子群HS2には、基準電圧VH1よりも高い発光電圧Vh2が印加されていることから、発光素子群HS2には発光電流Ih2が流れる。これにより、発光素子群HS2が発光する。
発光制御部HCbは、以上のように、駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には、トランジスタN1をオンさせて発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給可能とし、トランジスタN2をオンさせて発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給可能とすることで発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には、トランジスタN1をオフさせて発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給不可とし、トランジスタN2をオフさせて発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給不可とすることで発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、本実施形態にかかる照明装置20によれば、発光素子群HS1と発光素子群HS2とを同時に発光及び消灯させることができる。
なお、照明装置20は、ノードNh1aと電源VSSとに接続したトランジスタN1と、ノードNh2aと電源VSSとに接続したトランジスタN2と、のオンオフを制御することによって発光制御及び発光停止制御を行うようにしているので、第1の実施形態にかかる照明装置10、10a、及び10bのように、発光制御及び発光停止制御を行うためのPMOSトランジスタを電源供給回路VSと発光素子群HS1及び発光素子群HS2との間に接続する必要がない。このため、電源供給回路VSから出力した駆動電圧Vkに基づく発光電圧Vh1を、電圧降下を発生させることなく発光素子群HS1に供給することができ、発光電圧Vh2を、電圧降下を発生させることなく発光素子群HS2に供給することができる。したがって、より低い駆動電圧Vkにて発光素子群HS1及び発光素子群HS2を発光させることができる。
また、照明装置20は、ノードNh1aと電源VSSとに接続したトランジスタN1と、ノードNh2aと電源VSSとに接続したトランジスタN2と、のオンオフを制御することによって発光制御及び発光停止制御を行うようにしているので、第1の実施形態にかかる照明装置10、10a、及び10bのように、発光制御及び発光停止制御を行うためにPMOSトランジスタを用いる必要がない。つまり、同等の駆動能力をPMOSトランジスタよりも小さなサイズで実現できるNMOSトランジスタにより発光制御及び発光停止制御を行うようにしたので、第1の実施形態にかかる照明装置10、10a、及び10bと比較してより照明装置の省面積化を図ることができる。
図6は、照明装置20を駆動させるための電源の立ち上がりから立下りまでの間における各信号波形の遷移を示した図である。図6(a)は、時間変化における駆動電圧Vkの遷移を示している。図6(b)は、時間変化における比較電圧Vcの遷移と基準電圧Vref1との関係を示している。図6(c)は、時間変化における比較結果信号Vcr2の遷移を示している。図6(d)は、時間変化における発光電圧Vh1及び発光電圧Vh2の遷移を示している。図6(e)は、時間変化における発光電流Ih1及び発光電流Ih2の遷移を示している。なお、図6(a)〜(d)は、それぞれ縦軸が電圧V、横軸が時刻tであり、図6(e)は縦軸が電流I、横軸が時刻tであり、時刻t10〜t14は図6(a)〜(e)の共通の時刻として示している。また、図6(e)においては、発光電流Ih1と発光電流Ih2とを同じ電流値として示しているが、実際はこれに限られない。また、図6においては、第1の実施形態にかかる図2にて説明した信号波形については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
時刻t10で、照明装置20を駆動させるための電源の駆動が開始されて駆動電圧Vkの上昇が開始する。このとき、比較電圧Vcは基準電圧Vref1の3V以下であるため、比較結果信号Vcr2はローレベルとなっている。また、比較結果信号Vcr2がローレベルであることからトランジスタN1及びトランジスタN2はオフされた状態となっており、発光素子群HS1には発光電流Ih1が流れず、発光素子群HS2には発光電流Ih2が流れない状態となっている。つまり、時刻t10では発光素子群HSは消灯状態となっている。
時刻t11で、比較電圧Vcが基準電圧Vref1以上となって比較結果信号Vcr2がハイレベルに遷移してトランジスタN1及びトランジスタN2がオンする。このとき、発光電圧Vh1及び発光電圧Vh2はおよそ9Vとなっているため、発光電流Ih1が発光素子群HS1に流れて発光素子群HS1が発光し、また、発光電流Ih2が発光素子群HS2に流れて発光素子群HS2が発光する。つまり、発光素子群HS1の全ての発光素子HS1aと発光素子群HS2の全ての発光素子HS2aが、同じタイミングでばらつくことなく発光する。
時刻t12で、照明装置20を駆動させるための電源の駆動が停止されると、駆動電圧Vkは低下を開始する。このとき、比較電圧Vc、発光電圧Vh1、発光電流Ih1、発光電圧Vh2、及び発光電流Vh3も低下を開始する。
時刻t13で、低下した駆動電圧Vkが9V未満になって比較電圧Vcが3V未満になる。これにより、比較結果信号Vcr2がローレベルに遷移し、トランジスタN1及びトランジスタN2がオフして、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1及び発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が停止されて発光素子群HS1と発光素子群HS2とが同時に消灯する。このとき、トランジスタN1及びトランジスタN2は、発光電圧Vh1及び発光電圧Vh2が基準電圧VH2である8Vよりも高い状態の時点でオフするので、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが異なるタイミングでばらついて消灯することがない。
時刻t14で、駆動電圧Vkが0Vまで低下する。これにより、照明装置20の駆動が停止状態となる。
以上、本発明の第2の実施形態にかかる照明装置20によれば、発光制御部HCbにて駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第2の実施形態の第1の変形例]
図7は、本発明の第2の実施形態の第1の変形例にかかる照明装置20aを示した図である。照明装置20aは、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、発光制御部HCbと、調光回路LC1と、調光回路LC2と、を備えている。本変形例にかかる照明装置20aは、図5に示した照明装置20と比較して新たに調光回路LC1と調光回路LC2とを備えている点で実質的に異なる。なお、図7に示した照明装置20aにおいては、図3に示した照明装置10a、図4に示した照明装置10b、又は図5に示した照明装置20と同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
調光回路LC1は、一端がノードNd1に接続され、これにより電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC1は、他端がノードNh1と接続されている。言い換えれば、ノードNh1は、調光回路LC1とノードNd1とを介してノードNd1に接続されている。調光回路LC1は、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が所定の電流値となるように調整する。
なお、本実施形態にかかる照明装置20aにおいては、調光回路LC1がノードNd1とノードNh1との間に接続されている構成について説明したが、これに限られず、調光回路LC1は、ノードNh1aと電源VSSとの間に接続されていても良い。
調光回路LC2は、一端がノードNd1に接続され、これにより電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC2は、他端がノードNh2と接続されている。言い換えれば、ノードNh2は、調光回路LC2とノードNd1とを介してノードNd1に接続されている。これにより、互いに直列に接続された調光回路LC2及び発光素子群HS2は、互いに直列に接続された調光回路LC1及び発光素子群HS1とノードNd1において互いに並列に接続されている。調光回路LC2は、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が所定の電流値となるように調整する。
なお、本実施形態にかかる照明装置20aにおいては、調光回路LC2がノードNd2とノードNh2との間に接続されている構成について説明したが、これに限られず、調光回路LC2は、ノードNh2aと電源VSSとの間に接続されていても良い。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態にかかる照明装置30を示した図である。照明装置30は、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、調光回路LC1と、調光回路LC2と、発光制御部HCcと、を備えている。本実施形態にかかる照明装置30は、図3に示した照明装置10aと比較して、発光制御部HCに代えて発光制御部HCcを備えている点で実質的に異なっており、図4に示した照明装置10bと比較して、発光制御部HCaに代えて発光制御部HCcを備えている点で実質的に異なっており、図7に示した照明装置20aと比較して、発光制御部HCbに代えて発光制御部HCcを備えている点で実質的に異なっている。なお、図8に示した照明装置30においては、図3に示した照明装置10a、図4に示した照明装置10b、又は図7に示された照明装置20aと同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
調光回路LC1は、一端がノードNd1と接続され、これにより電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC1は、他端がノードNh1と接続されている。言い換えれば、ノードNh1は、調光回路LC1とノードNd1とを介して電源供給回路VSに接続されている。調光回路LC1は、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS1の発光輝度を調整する。調光回路LC1は、第1の調光スイッチとしてのトランジスタP4と、第1の調光比較回路としての比較回路CNL1とを備えている。
比較回路CNL1は、抵抗素子R3と、基準電源Ref2と、コンパレータCp3と、を備えている。
抵抗素子R3は、一端が電源供給回路VSに接続されており、抵抗値は例えば400Ωである。
基準電源Ref2は、一端が電源供給回路VSと抵抗素子R3の一端とに接続されており、第1の調光基準電圧としての基準電圧Vref2を出力する。基準電源Ref2は、基準電圧Vref2として、駆動電圧Vkを所定の電位分降下させた電位にて出力する。
コンパレータCp3は、反転端子には抵抗素子R3の他端が接続されて抵抗素子R3の電位である第1の調光比較電圧としてのフィードバック電圧Vfb1が入力され、非反転端子には基準電源Ref2の他端が接続されて基準電圧Vref2が入力される。コンパレータCp3は、フィードバック電圧Vfb1と基準電圧Vref2とを比較し、その比較結果として第1の制御信号としての比較結果信号Vcr3を出力端子から出力する。ここで、抵抗素子R3の他端とコンパレータCp3の反転端子との接続点をノードNd4と称する。なお、フィードバック電圧Vfb1の電圧レベルは、発光電圧Vh1に基づいて決定される。
トランジスタP4は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが抵抗素子R3の他端でありコンパレータCp3の非反転端子であるノードNd4に接続、言い換えれば抵抗素子R3を介して電源供給回路VSに接続され、ドレイン端子DがノードNh1に接続されている。トランジスタP4は、電源供給回路VSから抵抗素子R3を介してソース端子Sに供給された駆動電圧Vk、発光電圧Vh1及び発光電流Ih1を生成して出力する。
ここで、コンパレータCp3は、フィードバック電圧Vfb1と基準電圧Vref2とを比較し、該比較の結果に基づいてノードNd4の電位が基準電圧Vref2と同レベルになるようにトランジスタP4のゲート端子Gに比較結果信号Vcr3を供給して、トランジスタP4から出力される発光電流Vh1の出力レベルの大きさを調整する。コンパレータCp3は、例えばフィードバック電圧Vfb1が基準電圧Vref2よりも小さい場合には、ノードNd4の電位を上昇させるべく、より低い電圧レベルの比較結果信号Vcr3を出力してトランジスタP4の出力が上昇するよう制御し、例えばフィードバック電圧Vfb1が基準電圧Vref2よりも大きい場合には、ノードNd4の電位を低下させるべく、より高い電圧レベルの比較結果信号Vcr3を出力してトランジスタP4の出力が低下するよう制御する。
調光回路LC1は、以上のように、比較回路CNL1から出力される比較結果信号Vcr3にて、トランジスタP4から出力される発光電流Ih1が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS1の発光輝度を調整する。
調光回路LC2は、一端がノードNd1と接続され、これにより電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC2は、他端がノードNh2と接続されている。言い換えれば、ノードNh2は、調光回路LC2とノードNd1とを介して電源供給回路VSに接続されている。調光回路LC2は、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS2の発光輝度を調整する。調光回路LC2は、第2の調光スイッチとしてのトランジスタP5と、第2の調光比較回路としての比較回路CNL2とを備えている。
比較回路CNL2は、抵抗素子R4と、基準電源Ref3と、コンパレータCp4と、を備えている。
抵抗素子R4は、一端が電源供給回路VSに接続されており、抵抗値は例えば400Ωである。
基準電源Ref3は、一端が電源供給回路VSと抵抗素子R4の一端とに接続されており、第2の調光基準電圧としての基準電圧Vref3を供給する。照明装置30においては、基準電圧Vref3として、駆動電圧Vkを所定の電位分降下させた電位にて供給する。
コンパレータCp4は、反転端子には抵抗素子R4の他端が接続されて抵抗素子R4の電位である第2の調光比較電圧としてのフィードバック電圧Vfb2が入力され、非反転端子には基準電源Ref3の他端が接続されて基準電圧Vref3が入力される。コンパレータCp4は、フィードバック電圧Vfb2と基準電圧Vref3とを比較し、その比較結果として第2の制御信号としての比較結果信号Vcr4を出力端子から出力する。ここで、抵抗素子R4の他端とコンパレータCp4の反転端子との接続点をノードNd5と称する。なお、フィードバック電圧Vfb2の電圧レベルは、発光電圧Vh2に基づいて決定される。
トランジスタP5は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが抵抗素子R4の他端でありコンパレータCp4の非反転端子であるノードNd5に接続、言い換えれば抵抗素子R4を介して電源供給回路VSに接続され、ドレイン端子DがノードNh2に接続されている。トランジスタP5は、電源供給回路VSから抵抗素子R4を介してソース端子Sに供給された駆動電圧Vk、発光電圧Vh2及び発光電流Ih2を生成して出力する。
ここで、コンパレータCp4は、フィードバック電圧Vfb2と基準電圧Vref3とを比較し、該比較の結果に基づいてノードNd5の電位が基準電圧Vref3と同レベルになるようにトランジスタP5のゲート端子Gに比較結果信号Vcr4を供給して、トランジスタP5から出力される発光電流Vh2の出力レベルの大きさを調整する。コンパレータCp4は、例えばフィードバック電圧Vfb2が基準電圧Vref3よりも小さい場合には、ノードNd5の電位を上昇させるべく、より低い電圧レベルの比較結果信号Vcr4を出力してトランジスタP5の出力が上昇するよう制御し、例えばフィードバック電圧Vfb2が基準電圧Vref3よりも大きい場合には、ノードNd5の電位を低下させるべく、より高い電圧レベルの比較結果信号Vcr4を出力してトランジスタP5の出力が低下するよう制御する。
調光回路LC2は、以上のように、比較回路CNL2から出力される比較結果信号Vcr4にて、トランジスタP5から出力される発光電流Ih2が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS2の発光輝度を調整する。
なお、互いに直列に接続された調光回路LC1及び発光素子群HS1は、互いに直列に接続された調光回路LC2及び発光素子群HS2と電源供給回路VSにおいて互いに並列に接続されている。
発光制御部HCcは、トランジスタP6と、トランジスタP7と、比較回路CNaと、を備えている。
トランジスタP6は、PMOSトランジスタであり、一端としてのソース端子Sが電源供給回路VSに接続され、他端としてのドレイン端子DがトランジスタP4のゲート端子Gに接続され、制御端子としてのゲート端子Gが比較回路CNaに接続されている。トランジスタP6は、比較回路CNaから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr2によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HS1の発光制御及び発光停止制御が行われる。
トランジスタP6は、比較回路CNaからローレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。これにより、トランジスタP4は、ソース端子Sとゲート端子Gとが短絡されて比較結果信号Vcr3の出力に関わらずオフ状態となって、言い換えれば比較結果信号Vcr3によってオンすることが不可となって、発光素子群HS1への発光電流Ihの供給は停止される。つまり、調光回路LC1は、発光制御部HCcの発光停止制御に基づいて発光電流Ih1の生成を停止する。以上により発光素子群HS1の発光停止制御が行われる。
トランジスタP6は、比較回路CNaからハイレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。これにより、トランジスタP4のソース端子Sとゲート端子Gとの短絡が解除されて互いに非接続となるため、トランジスタP4から出力する発光素子群HS1への発光電流Ih1の電流値は比較結果信号Vcr3によって制御できるようになる。つまり、調光回路LC1は、発光制御部HCcの発光制御に基づいて発光電流Ih1の生成を行う。以上により発光素子群HS1の発光制御が行われる。
なお、トランジスタP6がオンするための第1の閾値電圧は、トランジスタP4がオンするための第2の閾値電圧と比べて低いことが好ましい。この理由としては、以下のとおりである。トランジスタP6は、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも低い場合には、ゲート端子Gにローレベルの比較結果信号Vcr2が入力されており、ソース端子Sに駆動電圧Vkが入力されていることから、駆動電圧Vkの上昇に伴ってオンすることとなる。この一方で、トランジスタP4は、ソース端子Sに駆動電圧Vkが入力され、ゲート端子GにトランジスタP6の出力が入力される。このとき、トランジスタP4の第2の閾値電圧がトランジスタP6の第1の閾値電圧よりも低い場合には、トランジスタP6がオンしてトランジスタP4のゲート端子Gとソース端子Sとが短絡される前にトランジスタP4がオンしてしまい、発光電圧Vh1が発光素子群HS1に印加されて僅かながら発光素子群HS1が発光してしまうおそれがあるためである。
トランジスタP7は、PMOSトランジスタであり、一端としてのソース端子Sが電源供給回路VSに接続され、他端としてのドレイン端子DがトランジスタP5のゲート端子Gに接続され、制御端子としてのゲート端子Gが比較回路CNaに接続されている。トランジスタP7は、比較回路CNaから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr2によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HS2の発光制御及び発光停止制御が行われる。
トランジスタP7は、比較回路CNaからローレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。これにより、トランジスタP5は、ソース端子Sとゲート端子Gとが短絡されて比較結果信号Vcr4の出力に関わらずオフ状態となって、言い換えれば比較結果信号Vcr4によってオンすることが不可となって、発光素子群HS2への発光電流Ih2の供給は停止される。つまり、調光回路LC2は、発光制御部HCcの発光停止制御に基づいて発光電流Ih2の生成を停止する。以上により発光素子群HS2の発光停止制御が行われる。
トランジスタP7は、比較回路CNaからハイレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。これにより、トランジスタP5のソース端子Sとゲート端子Gとの短絡が解除されて互いに非接続となるため、トランジスタP5から出力する発光素子群HS2への発光電流Ih2の電流値は比較結果信号Vcr4によって制御できるようになる。つまり、調光回路LC2は、発光制御部HCcの発光制御に基づいて発光電流Ih2の生成を行う。以上により発光素子群HS2の発光制御が行われる。
なお、トランジスタP7がオンするための第3の閾値電圧は、トランジスタP5がオンするための第4の閾値電圧と比べて低いことが好ましい。この理由としては、以下のとおりである。トランジスタP7は、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも低い場合には、ゲート端子Gにローレベルの比較結果信号Vcr2が入力されており、ソース端子Sに駆動電圧Vkが入力されていることから、駆動電圧Vkの上昇に伴ってオンすることとなる。この一方で、トランジスタP5は、ソース端子Sに駆動電圧Vkが入力され、ゲート端子GにトランジスタP7の出力が入力される。このとき、トランジスタP5の第4の閾値電圧がトランジスタP7の第3の閾値電圧よりも低い場合には、トランジスタP7がオンしてトランジスタP5のゲート端子Gとソース端子Sとが短絡される前にトランジスタP5がオンしてしまい、発光電圧Vh2が発光素子群HS1に印加されて僅かながら発光素子群HS2が発光してしまうおそれがあるためである。
発光制御部HCcは、以上のように、駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には、トランジスタP6をオフさせてトランジスタP4の出力を比較結果信号Vcr3によって制御可能とし、且つトランジスタP7をオフさせてトランジスタP5の出力を比較結果信号Vcr4によって制御可能として、発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給可能とし且つ発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給可能として発光素子群HSを発光させる発光制御、すなわち、調光回路LC1にて発光電流Ih1を生成可能とし、調光回路LC2にて発光電流Ih2を生成可能とする発光制御を行う。また、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には、トランジスタP6及びトランジスタP7をオンさせて調光回路LC1のトランジスタP4及びトランジスタP5の出力を比較結果信号Vcr3によって制御不可とし強制的に停止することで、発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給不可とし且つ発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給不可として発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御、すなわち、調光回路LC1にて発光電流Ih1を生成不可とし、調光回路LC2にて発光電流Ih2を生成不可とする発光停止制御を行う。このため、本実施形態にかかる照明装置30によれば、発光素子群HS1と発光素子群HS2とを同時に発光及び消灯させることができる。
図9は、照明装置30を駆動させるための電源の立ち上がりから立下りまでの間における各信号波形の遷移を示した図である。図9(a)は、時間変化における駆動電圧Vkの遷移を示している。図9(b)は、時間変化における比較電圧Vcの遷移と基準電圧Vref1との関係を示している。図9(c)は、時間変化における比較結果信号Vcr2の遷移を示している。図9(d)は、時間変化における発光電圧Vh1及び発光電圧Vh2の遷移を示している。図9(e)は、時間変化における発光電流Ih1及び発光電流Ih2の遷移を示している。なお、図9(a)〜(d)は、それぞれ縦軸が電圧V、横軸が時刻tであり、図9(e)は縦軸が電流I、横軸が時刻tであり、時刻t20〜t24は図9(a)〜(e)の共通の時刻として示している。また、図9(e)においては、発光電流Ih1と発光電流Ih2とを同じ電流値として示しているが、実際はこれに限られない。また、図9においては、第2の実施形態にかかる図6にて説明した信号波形については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
時刻t20で、照明装置30を駆動させるための電源の駆動が開始されて駆動電圧Vkが上昇を開始する。このとき、比較電圧Vcは基準電圧Vref1の3V以下であるため、比較結果信号Vcr2はローレベルとなっている。また、比較結果信号Vcr2がローレベルであることから、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP6のゲート−ソース間電圧が閾値を超えるとトランジスタP6がオンし、トランジスタP7のゲート−ソース間電圧が閾値を超えるとトランジスタP7がオンする。これにより、トランジスタP4のゲート端子Gとソース端子Sとが短絡してトランジスタP4がオフし、また、トランジスタP5のゲート端子Gとソース端子Sとが短絡してトランジスタP5がオフする。このため、発光電圧Vh1が0Vで発光素子群HS1には発光電流Ih1が流れず、発光電圧Vh2が0Vで発光素子群HS2には発光電流Ih2が流れない状態となる。つまり、発光素子群HS1及び発光素子群HS2は共に消灯状態となる。
時刻t21で、比較電圧Vcが基準電圧Vref1以上となって比較結果信号Vcr2がハイレベルに遷移して、トランジスタP6及びトランジスタP7がオフする。これにより、トランジスタP4のゲート端子Gとソース端子Sとの短絡が解除されてトランジスタP4の出力を比較結果信号Vcr3によって調整できるようになり、ひいては発光素子群HS1の発光輝度を調整できるようになる。ここで、発光電圧Vh1はおよそ9Vとなっていることから、トランジスタP4がオンした場合には、発光電流Ih1が発光素子群HS1に流れて発光素子群HS1が発光する。また、トランジスタP5のゲート端子Gとソース端子Sとの短絡が解除されてトランジスタP5の出力を比較結果信号Vcr4によって調整できるようになり、ひいては発光素子群HS2の発光輝度を調整できるようになる。ここで、発光電圧Vh2はおよそ9Vとなっていることから、トランジスタP5がオンした場合には、発光電流Ih2が発光素子群HS2に流れて発光素子群HS2が発光する。つまり、発光素子群HS1の全ての発光素子HS1aと発光素子群HS2の全ての発光素子HS2aが、同じタイミングでばらつくことなく発光する。
時刻t22で、照明装置30を駆動させるための電源の駆動が停止されると、駆動電圧Vkは低下を開始する。このとき、比較電圧Vc、発光電圧Vh1、発光電流Ih1、発光電圧Vh2、及び発光電流Vh2も低下を開始する。
時刻t23で、低下した駆動電圧Vkが9V未満になって比較電圧Vcが3V未満になる。これにより、比較結果信号Vcr2がローレベルに遷移し、再びトランジスタP6及びトランジスタP7がオンしてトランジスタP4及びトランジスタP5がオフし、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1及び発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が停止されて、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが同時に消灯する。このとき、トランジスタP4及びトランジスタP5は、発光電圧Vh1及び発光電圧Vh2が基準電圧VH2である8Vよりも高い状態の時点でオフするので、発光素子群HS1と発光素子群HS2とが異なるタイミングでばらついて消灯することがない。
時刻t24で、駆動電圧Vkが0Vまで低下する。これにより、照明装置30の駆動が停止状態となる。
以上、本発明の第3の実施形態にかかる照明装置30によれば、発光制御部HCcにて駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、本発明の第3の実施形態にかかる照明装置30によれば、調光回路LC1は、発光制御部HCcの発光停止制御に基づいて発光電流Ih1の生成を停止し、発光制御部HCcの発光制御に基づいて発光電流Ih1の生成を行う。また、調光回路LC2は、発光制御部HCcの発光停止制御に基づいて発光電流Ih2の生成を停止し、発光制御部HCcの発光制御に基づいて発光電流Ih2の生成を行う。このため、照明装置10、10a、10b、20、及び20aのように、発光制御又は発光停止制御を行うためのトランジスタを、発光素子群HSを発光させるための電流が通過する経路に配置する必要がなくなるので、本発明を用いることによって生じうる照明装置の回路面積の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態にかかる照明装置30においては、調光回路LC1が電源供給回路VSとノードNh1との間に接続され、調光回路LC2が電源供給回路VSとノードNh2との間に接続されている構成について説明したが、これに限られず、調光回路LC1がノードNh1aと電源VSSとの間に接続され、調光回路LC2がノードNh2aと電源VSSとの間に接続される構成となっていても良い。この場合であっても、調光回路LC1が発光制御に基づいて発光電流Ih1を生成し、発光停止制御に基づいて発光電流Ih1の生成を停止し、調光回路LC2が発光制御に基づいて発光電流Ih2を生成し、発光停止制御に基づいて発光電流Ih2の生成を停止する構成となっていれば、本実施形態によって得られる効果、すなわち回路面積の増大を抑制することができる。
また、本実施形態にかかる照明装置30においては、コンパレータCp4の非反転端子に、基準電源Ref3の他端が接続されて基準電圧Vref3が供給される例を示したが、これに限られず、コンパレータCp4の非反転端子への基準電圧Vref3の供給を基準電源Ref2により行うようにしても良い。この場合には、基準電源Ref3に代えて、一端が電源供給回路VSと抵抗素子R3の一端とに接続された基準電源Ref2の他端が、コンパレータCp3の非反転端子に接続されると共にコンパレータCp4の非反転端子に接続される構成とすれば良い。これにより、照明装置30の面積の増大を抑制することができる。
[第3の実施形態の第1の変形例]
図10は、本発明の第3の実施形態の第1の変形例にかかる照明装置30aを示した図である。照明装置30aは、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、調光回路LC1と、調光回路LC2と、発光制御部HCcと、を備えている。本変形例にかかる照明装置30aは、図8に示した照明装置30と比較して、発光制御部HCcにおけるトランジスタP6及びトランジスタP7の各々の接続先が実質的に異なる。なお、図10に示した照明装置30aにおいては、図8に示した照明装置30と同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
トランジスタP6は、他端としてのドレイン端子Dが基準電源Ref2の他端とコンパレータCp3の非反転端子に接続されている。
トランジスタP6は、比較回路CNaからローレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。これにより、コンパレータCp3の非反転端子には基準電源Ref2が供給する電位に関係なく駆動電圧Vkが基準電圧Vref2として供給されて、コンパレータCp3から出力される比較結果信号Vcr3は、フィードバック電圧Vfb1が基準電圧Vref2と同レベルになるように、すなわち駆動電圧Vkが抵抗素子R3によって電圧降下しないように、言い換えれば抵抗素子R3の両端の電位が同じになるようなレベルにてトランジスタP4のゲート端子Gに供給され、トランジスタP4はオフされるように制御されて発光素子群HS1への発光電流Ih1の供給は停止される。つまり、調光回路LC1は、発光制御部HCcの発光停止制御に基づいて発光電流Ih1の生成を停止する。以上により発光素子群HS1の発光停止制御が行われる。
また、トランジスタP6は、比較回路CNaからハイレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。これにより、コンパレータCp3の非反転端子には基準電源Ref2から供給される電圧が基準電圧Vref2として供給されるため、トランジスタP4から出力する発光素子群HS1への発光電流Ih1の電流値は比較結果信号Vcr3によって制御できるようになる。つまり、調光回路LC1は、発光制御部HCcの発光制御に基づいて発光電流Ih1の生成を行う。以上により発光素子群HS1の発光制御が行われる。
トランジスタP7は、他端としてのドレイン端子Dが基準電源Ref3の他端とコンパレータCp4の非反転端子に接続されている。
トランジスタP7は、比較回路CNaからローレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。これにより、コンパレータCp4の非反転端子には基準電源Ref3が供給する電位に関係なく駆動電圧Vkが基準電圧Vref3として供給されて、コンパレータCp4から出力される比較結果信号Vcr4は、フィードバック電圧Vfb2が基準電圧Vref3と同レベルになるように、すなわち駆動電圧Vkが抵抗素子R4によって電圧降下しないように、言い換えれば抵抗素子R4の両端の電位が同じになるようなレベルにてトランジスタP5のゲート端子Gに供給され、トランジスタP5はオフされるように制御されて発光素子群HS2への発光電流Ih2の供給は停止される。つまり、調光回路LC2は、発光制御部HCcの発光停止制御に基づいて発光電流Ih2の生成を停止する。以上により発光素子群HS2の発光停止制御が行われる。
また、トランジスタP7は、比較回路CNaからハイレベルの比較結果信号Vcr1がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。これにより、コンパレータCp4の非反転端子には基準電源Ref3から供給される電圧が基準電圧Vref3として供給されるため、トランジスタP5から出力する発光素子群HS2への発光電流Ih2の電流値は比較結果信号Vcr4によって制御できるようになる。つまり、調光回路LC2は、発光制御部HCcの発光制御に基づいて発光電流Ih2の生成を行う。以上により発光素子群HS2の発光制御が行われる。
発光制御部HCcは、以上のように、駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には、トランジスタP6をオフさせてトランジスタP4の出力を比較結果信号Vcr3によって制御可能とし、且つトランジスタP7をオフさせてトランジスタP5の出力を比較結果信号Vcr4によって制御可能として、発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給可能とし且つ発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給可能として発光素子群HSを発光させる発光制御、すなわち、調光回路LC1にて発光電流Ih1を生成可能とし、調光回路LC2にて発光電流Ih2を生成可能とする発光制御を行う。また、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には、トランジスタP6及びトランジスタP7をオンさせて調光回路LC1のトランジスタP4及びトランジスタP5の出力を強制的に停止することで、発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給不可とし且つ発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給不可として発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御、すなわち、調光回路LC1にて発光電流Ih1を生成不可とし、調光回路LC2にて発光電流Ih2を生成不可とする発光停止制御を行う。このため、本実施形態にかかる照明装置30によれば、発光素子群HS1と発光素子群HS2とを同時に発光及び消灯させることができる。
また、本実施形態にかかる照明装置30aにおいては、発光制御及び発光停止制御を、発光制御部HCcの比較回路CNaとトランジスタP6とトランジスタP7との2つのトランジスタで行っているが、これに限られず、比較回路CNaとトランジスタP6とで行うようにしても良い。この場合には、トランジスタP7に代えて、トランジスタP6のドレイン端子Dを、コンパレータCp3の非反転端子に接続していることに加えて、コンパレータCp4の非反転端子にも接続する構成とすればよい。
[第3の実施形態の第2の変形例]
図11は、本発明の第3の実施形態の第2の変形例にかかる照明装置30bを示した図である。照明装置30bは、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、調光回路LC1と、調光回路LC2と、発光制御部HCdと、を備えている。本変形例にかかる照明装置30bは、図8に示した照明装置30と比較して、発光制御部HCcに代えて発光制御部HCdを備えている点で実質的に異なる。なお、図11に示した照明装置30bにおいては、図8に示した照明装置30と同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
調光回路LC1のコンパレータCp3は、電源供給回路VSと接続されて、電源供給回路VSから出力される駆動電圧Vkの供給を受けて駆動される。すなわち、比較結果信号Vcr3は、駆動電圧Vkに基づき生成される。
調光回路LC2のコンパレータCp4は、電源供給回路VSと接続されて、電源供給回路VSから出力される駆動電圧Vkの供給を受けて駆動される。すなわち、比較結果信号Vcr4は、駆動電圧Vkに基づき生成される。
発光制御部HCdは、トランジスタN3と、トランジスタN4と、比較回路CNaと、を備えている。
トランジスタN3は、NMOSトランジスタであり、一端としてのソース端子Sが電源VSSに接続され、他端としてのドレイン端子DがコンパレータCp3に接続されている。これにより、コンパレータCp3はトランジスタN3を介して電源VSSに接続されている。また、トランジスタN3は、制御端子としてのゲート端子Gが比較回路CNaに接続されている。トランジスタN3は、比較回路CNaから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr2によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HS1の発光制御及び発光停止制御が行われる。
トランジスタN3は、比較回路CNaからローレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。これにより、コンパレータCp3と電源VSSとの接続が遮断されて、コンパレータCp3から出力される比較結果信号Vcr3は強制的にハイレベルとされて、トランジスタP4のゲート端子Gには駆動電圧Vkとほぼ同レベルの電圧が供給される。これにより、トランジスタP4はコンパレータCp3における基準電圧Vref2とフィードバック電圧Vfb1との比較結果に関わらず強制的にオフ状態とされて発光素子群HS1への発光電流Ih1の供給は停止される。つまり、調光回路LC1は、発光制御部HCdの発光停止制御に基づいて発光電流Ih1の生成を停止する。以上により発光素子群HS1の発光停止制御が行われる。
また、トランジスタN3は、比較回路CNaからハイレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。これにより、コンパレータCp3と電源VSSとが電気的に接続されて、コンパレータCp3は基準電圧Vref2とフィードバック電圧Vfb1との比較結果に基づいた比較結果信号Vcr3を出力できるようになる。このため、トランジスタP4から出力する発光素子群HS1への発光電流Ih1の電流値は比較結果信号Vcr3によって制御できるようになる。つまり、調光回路LC1は、発光制御部HCdの発光制御に基づいて発光電流Ih1の生成を行う。以上により発光素子群HS1の発光制御が行われる。
トランジスタN4は、NMOSトランジスタであり、一端としてのソース端子Sが電源VSSに接続され、他端としてのドレイン端子DがコンパレータCp4に接続されている。これにより、コンパレータCp4はトランジスタN4を介して電源VSSに接続されている。また、トランジスタN4は、制御端子としてのゲート端子Gが比較回路CNaに接続されている。トランジスタN4は、比較回路CNaから出力されゲート端子Gに入力される比較結果信号Vcr2によってオンオフが制御され、これにより発光素子群HS2の発光制御及び発光停止制御が行われる。
トランジスタN4は、比較回路CNaからローレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオフする。これにより、コンパレータCp4と電源VSSとの接続が遮断されて、コンパレータCp4から出力される比較結果信号Vcr4は強制的にハイレベルとされて、トランジスタP5のゲート端子Gには駆動電圧Vkとほぼ同レベルの電圧が供給される。これにより、トランジスタP5はコンパレータCp3における基準電圧Vref3とフィードバック電圧Vfb1との比較結果に関わらず強制的にオフ状態とされて発光素子群HS2への発光電流Ih2の供給は停止される。つまり、調光回路LC2は、発光制御部HCdの発光停止制御に基づいて発光電流Ih2の生成を停止する。以上により発光素子群HS2の発光停止制御が行われる。
また、トランジスタN4は、比較回路CNaからハイレベルの比較結果信号Vcr2がゲート端子Gに入力された場合にはオンする。これにより、コンパレータCp4と電源VSSとが電気的に接続されて、コンパレータCp4は基準電圧Vref3とフィードバック電圧Vfb2との比較結果に基づいた比較結果信号Vcr4を出力できるようになる。このため、トランジスタP5から出力する発光素子群HS2への発光電流Ih2の電流値は比較結果信号Vcr4によって制御できるようになる。つまり、調光回路LC2は、発光制御部HCdの発光制御に基づいて発光電流Ih2の生成を行う。以上により発光素子群HS2の発光制御が行われる。
発光制御部HCdは、以上のように、駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には、トランジスタN3をオンさせてトランジスタP4の出力を基準電圧Vref2とフィードバック電圧Vfb1との比較に基づく比較結果信号Vcr3によって制御可能とし、且つトランジスタN4をオンさせてトランジスタP5の出力を基準電圧Vref3とフィードバック電圧Vfb2との比較に基づく比較結果信号Vcr4によって制御可能として、発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給可能とし且つ発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給可能として発光素子群HSを発光させる発光制御、すなわち、調光回路LC1にて発光電流Ih1を生成可能とし、調光回路LC2にて発光電流Ih2を生成可能とする発光制御を行う。また、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には、トランジスタN3をオフさせて調光回路LC1のトランジスタP4の出力基準電圧Vref2とフィードバック電圧Vfb1との比較に基づく比較結果信号Vcr3によって制御不可とし強制的にオフし、トランジスタN4を調光回路LC2のトランジスタP5の出力基準電圧Vref3とフィードバック電圧Vfb2との比較に基づく比較結果信号Vcr4によって制御不可とし強制的にオフすることで、発光電流Ih1を発光素子群HS1に供給不可とし且つ発光電流Ih2を発光素子群HS2に供給不可として発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御、すなわち、調光回路LC1にて発光電流Ih1を生成不可とし、調光回路LC2にて発光電流Ih2を生成不可とする発光停止制御を行う。このため、本実施形態にかかる照明装置30によれば、発光素子群HS1と発光素子群HS2とを同時に発光及び消灯させることができる。
また、本実施形態にかかる照明装置30bにおいては、発光制御及び発光停止制御を、発光制御部HCdの比較回路CNaとトランジスタN3とトランジスタN4との2つのトランジスタで行っているが、これに限られず、比較回路CNaとトランジスタN3とで行うようにしても良い。この場合には、トランジスタN3のドレイン端子Dを、コンパレータCp3に接続していることに加えて、コンパレータCp4にも接続する構成とすればよい。
[第3の実施形態の第3の変形例]
図12は、本発明の第3の実施形態の第3の変形例にかかる照明装置30cを示した図である。照明装置30cは、電源供給回路VSと、発光素子群HSと、発光制御部HCeと、調光回路LC11と、調光回路LC12と、を備えている。本変形例にかかる照明装置30cは、図8に示した照明装置30と比較して、発光制御部HCcに代えて発光制御部HCeを備えている点、及び調光回路LC1と調光回路LC2に代えて調光回路LC11と調光回路LC12を備えている点で実質的に異なる。なお、図12に示した照明装置30cにおいては、図8に示した照明装置30と同様の構成については同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光制御部HCeは、前記駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。発光制御部HCeは、比較回路CNを備えている。
調光回路LC11は、一端がノードNd1と接続され、これにより電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC11は、他端がノードNh1と接続されている。言い換えれば、ノードNh1は、調光回路LC11とノードNd1とを介して電源供給回路VSに接続されている。調光回路LC11は、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS1の発光輝度を調整する。調光回路LC11は、第1の調光スイッチとしてのトランジスタPD1と、第1の電流生成回路としての電流生成回路VC1と、第1の調光比較回路としての比較回路CNL11と、第1の駆動回路としての駆動回路KD1と、を備えている。
トランジスタPD1は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSに接続されている。
電流生成回路VC1は、インダクタL1と、コンデンサC1と、整流ダイオードD1とを備えて構成されている。インダクタL1は、一端がトランジスタPD1のドレイン端子Dに接続されている。コンデンサC1は、一端がインダクタL1の他端に接続され、他端が電源VSSに接続されている。整流ダイオードD1は、アノードが電源VSSに接続され、カソードがトランジスタPD1のドレイン端子DとインダクタL1の一端との接続点に接続されている。
電流生成回路VC1は、トランジスタPD1がオンの場合にトランジスタPD1から出力される駆動電圧Vkに基づく磁気エネルギーをインダクタL1にて蓄積し、コンデンサC1にて平滑化して発光電圧Vh1及び発光電流Ih1を生成して出力する。また、電流生成回路VC1は、トランジスタPD1がオフの場合には、インダクタL1に蓄積された磁気エネルギーが整流ダイオードD1を介してコンデンサC1に供給され、コンデンサC1にて磁気エネルギーが平滑化して、発光電圧Vh1及び発光電流Ih1を生成して出力する。すなわち、電流生成回路VC1は、トランジスタPD1のオンオフに応じて得られる駆動電圧Vkを降圧して発光電圧Vh1及び発光電流Ih1を生成して出力する。
比較回路CNL11は、基準電源Ref4と、コンパレータCp5と、を有している。
基準電源Ref4は、一端が電源VSSに接続されており、第1の調光基準電圧としての基準電圧Vref4を生成する。基準電圧Vref4は例えば2Vである。
コンパレータCp5は、非反転端子にノードNh1aと抵抗素子Rh1との接続点のノードNd8が接続されてノードNd8の電位である第1の調光比較電圧としてのフィードバック電圧Vfb3が入力され、反転端子に基準電源Ref4が接続されて基準電圧Vref4が入力される。コンパレータCp5は、フィードバック電圧Vfb3と基準電圧Vref4とを比較し、該比較の結果に基づいて、ノードNd8の電位が基準電圧Vref4と同レベルになるように、第1の制御信号としての比較結果信号Vcr5を出力してトランジスタPD1と電流生成回路VC1にて生成される発光電流Vh1の大きさを調整する。コンパレータCp5は、例えばフィードバック電圧Vfb3が基準電圧Vref4よりも小さい場合には、ノードNd8の電位を上昇させるべく、ハイレベルの比較結果信号Vcr5を出力する。また、コンパレータCp5は、例えばフィードバック電圧Vfb3が基準電圧Vref4よりも大きい場合には、ノードNd8の電位を低下させるべく、ローレベルの比較結果信号Vcr5を出力する。
比較回路CNL11は、以上のようにして、発光電圧Vh1に基づくフィードバック電圧Vfb3を検出し、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1が所望の値となるように、比較結果信号Vcr5を出力してトランジスタPD1の出力を調整する。
駆動回路KD1は、トランジスタPD1の制御端子としてのゲート端子Gと、比較回路CNL11のコンパレータCp5の出力端子とに接続されており、コンパレータCp5、言い換えれば比較回路CNL11から出力される比較結果信号Vcr5に応じてトランジスタPD1に第1の駆動信号としての駆動信号Vs1を供給する。駆動回路KD1は、例えばローレベルの比較結果信号Vcr5を受信した場合には、例えば5Vでハイレベルの駆動信号Vs1をトランジスタPD1のゲート端子Gに供給する。これにより、トランジスタPD1はオフし、駆動電圧Vkに基づく電圧のインダクタL1への供給は停止される。また、例えばハイレベルの比較結果信号Vcr5を受信した場合には、例えば0Vでローレベルの駆動信号Vs1をトランジスタPD1のゲート端子Gに供給する。これにより、トランジスタPD1はオンし、駆動電圧Vkに基づく電圧がインダクタL1に供給される。なお、駆動回路KD1は、トランジスタPD1のゲート端子Gに対して、所定のデューティ比を持ったPWM信号を供給するPWM制御を行う構成としても良い。
調光回路LC11は、以上のように、比較回路CNL11から出力される比較結果信号Vcr5に基づく駆動信号Vs1にて、トランジスタPD1から出力される発光電流Ih1が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS1の発光輝度を調整する。
調光回路LC12は、一端がノードNd1に接続され、これにより電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC12は、他端がノードNh2と接続されている。言い換えれば、ノードNh2は、調光回路LC12とノードNd1とを介して電源供給回路VSに接続されている。調光回路LC12は、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS2の発光輝度を調整する。調光回路LC12は、第2の調光スイッチとしてのトランジスタPD2と、第2の電流生成回路としての電流生成回路VC2と、第2の調光比較回路としての比較回路CNL12と、第2の駆動回路としての駆動回路KD2と、を備えている。
トランジスタPD2は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSに接続されている。
電流生成回路VC2は、インダクタL2と、コンデンサC2と、整流ダイオードD2とを備えて構成されている。インダクタL2は、一端がトランジスタPD2のドレイン端子Dに接続されている。コンデンサC2は、一端がインダクタL2の他端に接続され、他端が電源VSSに接続されている。整流ダイオードD2は、アノードが電源VSSに接続され、カソードがトランジスタPD2のドレイン端子DとインダクタL2の一端との接続点に接続されている。
電流生成回路VC2は、トランジスタPD2がオンの場合にトランジスタPD2から出力される駆動電圧Vkに基づく磁気エネルギーをインダクタL2にて蓄積し、コンデンサC2にて平滑化して発光電圧Vh2及び発光電流Ih2を生成して出力する。また、電流生成回路VC2は、トランジスタPD2がオフの場合には、インダクタL2に蓄積された磁気エネルギーが整流ダイオードD2を介してコンデンサD2に供給され、コンデンサC2にて磁気エネルギーが平滑化して、発光電圧Vh2及び発光電流Ih2を生成して出力する。すなわち、電流生成回路VC2は、トランジスタPD2のオンオフに応じて得られる駆動電圧Vkを降圧して発光電圧Vh2及び発光電流Ih2を生成して出力する。
比較回路CNL12は、基準電源Ref5と、コンパレータCp6と、を有している。
基準電源Ref5は、一端が電源VSSに接続されており、第2の調光基準電圧としての基準電圧Vref5を生成する。基準電圧Vref5は例えば2Vである。
コンパレータCp6は、非反転端子にノードNh2aと抵抗素子Rh2との接続点のノードNd9が接続されてノードNd9の電位である第2の調光比較電圧としてのフィードバック電圧Vfb4が入力され、反転端子に基準電源Ref5が接続されて基準電圧Vref5が入力される。コンパレータCp6は、フィードバック電圧Vfb4と基準電圧Vref5とを比較し、該比較の結果に基づいて、ノードNd9の電位が基準電圧Vref5と同レベルになるように、第2の制御信号としての比較結果信号Vcr6を出力してトランジスタPD2と電流生成回路VC2にて生成される発光電流Vh2の大きさを調整する。コンパレータCp6は、例えばフィードバック電圧Vfb4が基準電圧Vref5よりも小さい場合には、ノードNd9の電位を上昇させるべく、ハイレベルの比較結果信号Vcr6を出力する。また、コンパレータCp6は、例えばフィードバック電圧Vfb4が基準電圧Vref5よりも大きい場合には、ノードNd9の電位を低下させるべく、ローレベルの比較結果信号Vcr6を出力する。
比較回路CNL12は、以上のようにして、発光電圧Vh2に基づくフィードバック電圧Vfb4を検出し、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2が所望の値となるように、比較結果信号Vcr6を出力してトランジスタPD2の出力を調整する。
駆動回路KD2は、トランジスタPD2の制御端子としてのゲート端子Gと、比較回路CNL12のコンパレータCp6の出力端子とに接続されており、コンパレータCp6、言い換えれば比較回路CNL12から出力される比較結果信号Vcr6に応じてトランジスタPD2に第2の駆動信号としての駆動信号Vs2を供給する。駆動回路KD2は、例えばローレベルの比較結果信号Vcr6を受信した場合には、例えば5Vでハイレベルの駆動信号Vs2をトランジスタPD2のゲート端子Gに供給する。これにより、トランジスタPD2はオフし、駆動電圧Vkに基づく電圧のインダクタL2への供給は停止される。また、例えばハイレベルの比較結果信号Vcr6を受信した場合には、例えば0Vでローレベルの駆動信号Vs2をトランジスタPD2のゲート端子Gに供給する。これにより、トランジスタPD2はオンし、駆動電圧Vkに基づく電圧がインダクタL2に供給される。なお、駆動回路KD2は、トランジスタPD2のゲート端子Gに対して、所定のデューティ比を持ったPWM信号を供給するPWM制御を行う構成としても良い。
調光回路LC12は、以上のように、比較回路CNL12から出力される比較結果信号Vcr6に基づく駆動信号Vs2にて、トランジスタPD2から出力される発光電流Ih2が所定の電流値となるように調整し、これにより発光素子群HS2の発光輝度を調整する。
駆動回路KD1は、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも低く発光制御部HCeが発光停止制御を行う必要がある場合には、ローレベルの比較結果信号Vcr1が供給され、比較回路CNL11の出力に関係なくハイレベルの駆動信号Vs1を出力してトランジスタPD1を強制的にオフする。これにより、発光素子群HS1への発光電流Ih1の供給は停止される。また、駆動回路KD1は、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも高く発光制御部HCeが発光制御を行う必要がある場合には、ハイレベルの比較結果信号Vcr1が供給され、比較回路CNL11の出力に応じた駆動信号Vs1を出力してトランジスタPD1のオンオフを制御する。これにより、発光素子群HS1に流れる発光電流Ih1の電流値は比較結果信号Vcr5によって制御できるようになる。
駆動回路KD2は、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも低く発光制御部HCeが発光停止制御を行う必要がある場合には、ローレベルの比較結果信号Vcr1が供給され、比較回路CNL12の出力に関係なくハイレベルの駆動信号Vs2を出力してトランジスタPD2を強制的にオフする。これにより、発光素子群HS2への発光電流Ih2の供給は停止される。また、駆動回路KD2は、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも高く発光制御部HCeが発光制御を行う必要がある場合には、ハイレベルの比較結果信号Vcr2が供給され、比較回路CNL12の出力に応じた駆動信号Vs2を出力してトランジスタPD2のオンオフを制御する。これにより、発光素子群HS2に流れる発光電流Ih2の電流値は比較結果信号Vcr6によって制御できるようになる。
以上、本発明の第3の実施形態の第3の変形例にかかる照明装置30cによれば、発光制御部HCeにて駆動電圧Vkと発光基準電圧VHとの大小関係を検出し、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも大きい場合には発光素子群HSを発光させる発光制御を行い、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHよりも小さい場合には発光素子群HSの発光を停止させる発光停止制御を行う。このため、発光素子群HS1と発光素子群HS2との発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
なお、照明装置30cとしては整流ダイオードD1、D2を用いた非同期整流型の降圧コンバータを例に説明したが、これに限られず、同期整流型の降圧コンバータであっても良い。また、降圧コンバータに限られず、昇圧型コンバータであっても良いし、昇降圧型コンバータであっても良い。
また、照明装置30cにおいてはトランジスタPD1及びトランジスタPD2としてPMOSトランジスタを採用したが、これらトランジスタとしてNMOSトランジスタを採用するようにしても良い。この場合には、駆動回路KD1は、ローレベルの比較結果信号Vcr5を受信した場合には、例えば0Vでローレベルの駆動信号Vs1をトランジスタPD1のゲート端子Gに供給し、ハイレベルの比較結果信号Vcr5を受信した場合には、例えば5Vでハイレベルの駆動信号Vs1をトランジスタPD1のゲート端子Gに供給するようにすれば良い。また、駆動回路KD2は、ローレベルの比較結果信号Vcr6を受信した場合には、例えば0Vでローレベルの駆動信号Vs2をトランジスタPD2のゲート端子Gに供給し、ハイレベルの比較結果信号Vcr6を受信した場合には、例えば5Vでハイレベルの駆動信号Vs2をトランジスタPD2のゲート端子Gに供給するようにすれば良い。なお、トランジスタPD1にNMOSトランジスタを採用した場合には、駆動回路KD1は比較結果信号Vc5を昇圧して駆動信号Vs1を生成するようにしてもよく、トランジスタPD2にNMOSトランジスタを採用した場合には、駆動回路KD2は比較結果信号Vc6を昇圧して駆動信号Vs2を生成するようにしてもよい。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態にかかる照明装置40を示した図である。照明装置40は、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC1と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC1aと、を備えている。なお、図13に示した照明装置40においては、図1に示した照明装置10、及び図3に示した照明装置10aと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
ここで、本願の特許請求の範囲に記載の請求項における「第1の発光電圧」は発光電圧Vh2に対応し、「第1の発光基準電圧」は発光基準電圧VH2に対応し、「第1の発光電流」は発光電流Ih2に対応し、「第1の発光素子」は発光素子HS2aに対応する。
発光素子群HS11は、互いに直列に接続された複数の発光素子HS11aと、抵抗素子Rh11と、を備えている。発光素子HS11aは、LED(Light Emitting Diode)であり、自発光素子である。発光素子群HS11の一端としての発光素子HS11aのカソードは、抵抗素子Rh11の一端と接続されている。抵抗素子Rh11の他端は、駆動電圧Vkよりも電位が低い例えば0Vの電源VSSに接続されている。なお、発光素子HS11aとしては、LEDに限られず、発光ポリマーなど自発光素子としての有機EL(Electro Luminescence)素子全般も適用可能である。
発光素子群HS11は、駆動電圧Vkに基づく発光電圧Vh11が発光基準電圧VH11以上にて自己の他端としての発光素子HS11aのアノードに印加されて、発光電流Ih11が発光素子HS11aの各々に流れると発光する。なお、発光電流Ih11の電流値は、抵抗素子Rh11の抵抗値に基づいて決まる。また、発光素子HS11aは、各々が内部抵抗を備えており、発光素子HS11aひとつ当たりの順方向電圧は例えば2Vであるとする。
ここで、本実施形態において発光素子群HS11が発光するための発光基準電圧VH11は、発光素子群HS11が互いに直列に接続された順方向電圧が2Vの発光素子HS11aを4つ備えていることから、例えば8Vとなる。すなわち、発光素子群HS11が発光するためには、他端の発光素子HS11aのアノードに印加される発光電圧Vh11が8V以上である必要がある。
ここで、「発光素子群HS11の他端としての発光素子HS11aのアノード」をノードNh11と称し、「発光素子群HS11の一端としての発光素子HS11aのカソード」をノードNh11aと称する。また、「発光電流Ih11が発光素子HS11aの各々に流れる」ことを、「発光電流Ih11が発光素子群HS11に流れる」と記載する。
発光素子群HS12は、互いに直列に接続された第2の発光素子としての複数の発光素子HS12aと、抵抗素子Rh12と、を備えている。発光素子HS12aは、LED(Light Emitting Diode)であり、自発光素子である。発光素子群HS12の一端としての発光素子HS12aのカソードは、抵抗素子Rh12の一端と接続されている。抵抗素子Rh12の他端は電源VSSに接続されている。なお、発光素子HS12aとしては、LEDに限られず、発光ポリマーなど自発光素子としての有機EL(Electro Luminescence)素子全般も適用可能である。
発光素子群HS12は、駆動電圧Vkに基づく第2の発光電圧としての発光電圧Vh12が発光基準電圧VH11よりも高い第2の発光基準電圧としての発光基準電圧VH12以上にて自己の他端としての発光素子HS12aのアノードに印加されて、第2の発光電流としての発光電流Ih12が発光素子HS12aの各々に流れると発光する。なお、発光電流Ih12の電流値は、抵抗素子Rh12の抵抗値に基づいて決まる。また、発光素子HS12aは、各々が内部抵抗を備えており、発光素子HS12aひとつ当たりの順方向電圧は例えば2Vであるとする。
ここで、本実施形態において発光素子群HS12が発光するための発光基準電圧VH12は、発光素子群HS12が互いに直列に接続された順方向電圧が2Vの発光素子HS12aを5つ備えていることから、例えば10Vとなる。すなわち、発光素子群HS12が発光するためには、他端の発光素子HS12aのアノードに印加される発光電圧Vh12が10V以上である必要がある。
ここで、「発光素子群HS12の他端としての発光素子HS12aのアノード」をノードNh12と称し、「発光素子群HS12の一端としての発光素子HS12aのカソード」をノードNh12aと称する。また、「発光電流Ih12が発光素子HS12aの各々に流れる」ことを、「発光電流Ih12が発光素子群HS12に流れる」と記載する。
ここで、本実施形態において発光素子群HSaが内部でばらつくことなく発光するためには、言い換えれば発光素子群HS11と発光素子群HS12とが同時に発光するためには、10Vである発光基準電圧VH12の方が8Vである発光基準電圧VH11よりも高いことから、発光基準電圧VH12である10Vよりも大きい電圧が発光電圧Vhaとして発光素子群HSaに印加される必要がある。ここで、発光素子群HSaが内部でばらつくことなく発光するための電圧を、発光基準電圧VHaと称する。発光素子群HSaは、発光基準電圧VH12に基づく発光基準電圧VHa以上の発光電圧Vhaが印加された場合に発光する。なお、本実施形態においては、発光基準電圧VHaは発光基準電圧VH12と同じ10Vである。
なお、本実施形態においては、発光素子群HS12は、発光素子群HS11に設けられた発光素子HS11aの数よりも多くの発光素子HS12aを備えている例を示したが、これに限られない。すなわち、本発明にかかる照明装置40は、発光素子群HS11が発光するために必要な発光基準電圧VH11と、発光素子群HS12が発光するために必要な発光基準電圧VH12と、が異なる場合に顕著な効果を奏するものであり、発光素子群HS11と発光素子群HS12とが備える発光素子の数が同じとなることを妨げるものではない。また、同様に、発光素子群HS11と発光素子群HS12とが互いに1つのLEDを備えるものであってもよい。
ここで、仮に何の制御もなしに発光素子群HSaに対して発光基準電圧VH11以上発光基準電圧VH12以下の発光電圧Vhaが印加された場合には、発光素子群HS11が発光し、発光素子群HS12が発光しない状態となる。また、その後発光基準電圧VH12以上となった発光電圧Vhaが発光素子群HSaに印加された場合には、発光素子群HS11に加えて発光素子群HS12が発光することとなる。すなわち、発光素子群HSaに発光基準電圧VH12よりも低い発光電圧Vhが印加された場合には、発光素子群HS11と発光素子群HS12との発光タイミングがばらつき、発光素子群HSa全体としての発光が乱れてしまうおそれがある。特に、車載のエクステリアランプに用いられる場合には、発光素子群の発光の乱れが事故につながるおそれもある。本発明にかかる照明装置40では、このような問題の発生を防止する。
ここで、本実施形態において発光素子群HSBが内部でばらつくことなく発光するためには、言い換えれば発光素子群HSと発光素子群HSaとが同時に発光するためには、10Vである発光基準電圧VH12の方が8Vである発光基準電圧VH2よりも高いことから、発光基準電圧VH12である10Vよりも大きい電圧が、発光電圧Vhとして発光素子群HSに印加され、発光電圧Vhaとして発光素子群HSaに印加される必要がある。ここで、発光素子群HSBが内部でばらつくことなく発光するための電圧を、発光基準電圧VHBと称する。発光素子群HSBは、発光基準電圧VH12に基づく発光基準電圧VHB以上の発光電圧Vhが発光素子群HSに印加され、且つ発光基準電圧VHB以上の発光電圧Vhaが発光素子群HSaに印加された場合に発光する。なお、本実施形態においては、発光基準電圧VHBは発光基準電圧VH12と同じ10Vである。
なお、本実施形態においては、発光素子群HS12は、発光素子群HS2に設けられた発光素子HS2aの数よりも多くの発光素子HS12aを備えている例を示したが、これに限られない。すなわち、本発明にかかる照明装置40は、発光素子群HS2が発光するために必要な発光基準電圧VH2と、発光素子群HS12が発光するために必要な発光基準電圧VH12と、が異なる場合に顕著な効果を奏するものであり、発光素子群HS2と発光素子群HS12とが備える発光素子の数が同じとなることを妨げるものではない。また、同様に、発光素子群HS2と発光素子群HS12とが互いに1つのLEDを備えるものであってもよい。
ここで、仮に何の制御もなしに発光素子群HSに対して発光基準電圧VH2以上発光基準電圧VH12以下の発光電圧Vhが印加され、発光素子群HSaに対して発光基準電圧VH2以上発光基準電圧VH12以下の発光電圧Vhaが印加された場合には、発光素子群HS2が発光し、発光素子群HS12が発光しない状態となる。また、その後発光基準電圧VH12以上となった発光電圧Vhaが発光素子群HSaに印加された場合には、発光素子群HS2に加えて発光素子群HS12が発光することとなる。すなわち、発光素子群HSaに発光基準電圧VH12よりも低い発光電圧Vhが印加された場合には、発光素子群HS2と発光素子群HS12との発光タイミングがばらつき、発光素子群HSB全体としての発光が乱れてしまうおそれがある。特に、車載のエクステリアランプに用いられる場合には、発光素子群の発光の乱れが事故につながるおそれもある。本発明にかかる照明装置40では、このような問題の発生を防止する。
半導体チップIC1は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT4と、電極パッドT5と、を備えている。また、半導体チップIC1は、第1の発光制御部としての発光制御部HC1と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC1とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。電極パッドT4は、電源VSSと接続されている。
発光制御部HC1は、第1の比較回路としての比較回路CNと、第1の制御スイッチとしてのトランジスタP1と、第3の制御スイッチとしてのトランジスタP8と、を備えている。
比較回路CNは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr1として出力する。
トランジスタP1は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続され、ドレイン端子Dが調光回路LC1の一端と調光回路LC2の一端とに接続され、ゲート端子Gが電極パッドT5に接続されている。
トランジスタP8は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが比較回路CNと接続され、ドレイン端子DがトランジスタP1のゲート端子Gと電極パッドT5とに接続されている。これにより、比較回路CNとトランジスタP1のゲート端子GとはトランジスタP8を介して接続されており、比較回路CNとトランジスタP1のゲート端子Gとの電気的な接続はトランジスタP8により制御される。また、トランジスタP8は、ゲート端子Gが電極パッドT4と接続、言い換えれば電極パッドT4を介して電源VSSと接続されている。これにより、トランジスタP8は、駆動電圧Vkが上昇して比較回路CNから出力されトランジスタP8のソース端子Sに供給される比較結果信号Vcr1の信号レベルが上昇してトランジスタP8のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。ここで、トランジスタP8のドレイン端子DとトランジスタP1のゲート端子Gとの接続点をノードNd10と称する。
調光回路LC1は、一端が発光制御部HCのトランジスタP1のドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC1は、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。
調光回路LC2は、一端が発光制御部HCのトランジスタP1のドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC2は、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2に接続されている。
半導体チップIC1aは、半導体チップIC1と同一構成である。ただし、図13の半導体チップIC1aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC1と区別するために半導体チップIC1にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC1aにおいては、半導体チップIC1にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CN」については、図5等に示した「比較回路CNa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaa」としている。
半導体チップIC1aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT4aと、電極パッドT5aと、を備えている。また、半導体チップIC1aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC1aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC1aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP1aと、トランジスタP8aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC1aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2は、例えば配線W1よりも配線抵抗が小さい。
調光回路LC1aは、一端が発光制御部HC1aのトランジスタP1aのドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC1aは、他端が電極パッドT2aと接続されており、これにより電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11に接続されている。
調光回路LC2aは、一端が発光制御部HC1aのトランジスタP1aのドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC2aは、他端が電極パッドT3aと接続されており、これにより電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12に接続されている。
電極パッドT4aは、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP8aにおいては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP8aは、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
電極パッドT5aは、第1の接続配線としての配線W3にて半導体チップIC1の電極パッドT5と接続されている。すなわち、配線W3は、ノードNd10とノードNd10aとを電気的に接続している。これにより、トランジスタP1のゲート端子GとトランジスタP1aのゲート端子Gとが電気的に接続されている。
以上のように、照明装置40においては、発光制御部HC1において半導体チップIC1のトランジスタP8のゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNからトランジスタP1のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1の供給がなされており、また、発光制御部HC1aにおいて半導体チップIC1aのトランジスタP8aのゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaからトランジスタP1aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1aの供給が遮断されている。また、比較回路CNと接続されたトランジスタP1のゲート端子GがトランジスタP1aのゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40は、これにより、半導体チップIC1に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC1aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC1の発光制御部HC1により行っている。
したがって、照明装置40によれば、半導体チップIC1の比較回路CNと半導体チップIC1aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置40によれば、半導体チップIC1aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗よりも、半導体チップIC1が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗の方が大きい場合において、半導体チップIC1に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC1aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC1の発光制御部HC1により行うこととしたので、半導体チップIC1の比較回路CNが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇が、配線W1と配線W2との配線抵抗の差に基づいて半導体チップIC1aの比較回路CNaaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇に比べて遅延する場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第4の実施形態の第1の変形例]
図14は、本発明の第4の実施形態の第1の変形例にかかる照明装置40aを示した図である。照明装置40aは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、半導体チップIC1と、半導体チップIC1aと、を備えている。なお、図14に示した照明装置40aにおいては、図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
照明装置40aは、半導体チップIC1の電極パッドT4の接続先と、半導体チップIC1aの電極パッドT4aの接続先と、が照明装置40とは実質的に異なる。
電極パッドT4は、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP8においては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP8は、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
また、電極パッドT4aは、電源VSSに接続されている。これにより、トランジスタP8aにおいては、ゲート端子Gが電源VSSと接続されている。したがって、トランジスタP8aは、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP8のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。
以上のように、照明装置40aにおいては、発光制御部HC1において半導体チップIC1のトランジスタP8のゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNからトランジスタP1のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1の供給が遮断されており、また、発光制御部HC1aにおいて半導体チップIC1aのトランジスタP8aのゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaからトランジスタP1aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1aの供給がなされている。また、比較回路CNaaと接続されたトランジスタP1aのゲート端子GがトランジスタP1のゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40は、これにより、半導体チップIC1に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC1aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC1aの発光制御部HC1aにより行っている。
したがって、照明装置40aによれば、半導体チップIC1の比較回路CNと半導体チップIC1aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
なお、半導体チップIC1と半導体チップIC1aとを備えて構成された照明装置における発光制御及び発光停止制御は、以上のように、半導体チップIC1の発光制御部HC1又は半導体チップIC1aの発光制御部HC1aのいずれか一方にて行われる。
[第4の実施形態の第2の変形例]
図15は、本発明の第4の実施形態の第2の変形例にかかる照明装置40bを示した図である。照明装置40bは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC2と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC2aと、を備えている。なお、図15に示した照明装置40bにおいては、図4に示した照明装置10b、図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
半導体チップIC2は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT4と、電極パッドT5と、を備えている。また、半導体チップIC2は、第1の発光制御部としての発光制御部HC2と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC2とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。電極パッドT4は、電源VSSと接続されている。
発光制御部HC2は、第1の比較回路としての比較回路CNと、トランジスタP2と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタP3と、第3の制御スイッチとしてのトランジスタP9と、を備えている。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。
トランジスタP2は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC1の他端と接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1に接続されている。
トランジスタP3は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC2の他端と接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2に接続されている。
トランジスタP9は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが比較回路CNと接続され、ドレイン端子DがトランジスタP1のゲート端子Gと電極パッドT5とに接続されている。これにより、比較回路CNとトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子GとはトランジスタP9を介して接続されており、比較回路CNとトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子Gとの電気的な接続はトランジスタP9により制御される。また、トランジスタP9は、ゲート端子Gが電極パッドT4と接続、言い換えれば電極パッドT4を介して電源VSSと接続されている。これにより、トランジスタP9は、駆動電圧Vkが上昇して比較回路CNから出力されトランジスタP9のソース端子Sに供給される比較結果信号Vcr1の信号レベルが上昇してトランジスタP9のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。ここで、トランジスタP9のドレイン端子DとトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子Gとの接続点をノードNd11と称する。
半導体チップIC2aは、半導体チップIC2と同一構成である。ただし、図15の半導体チップIC2aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC2と区別するために半導体チップIC2にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC2aにおいては、半導体チップIC2にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CN」については、図5等に示した「比較回路CNa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaa」としている。
半導体チップIC2aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT4aと、電極パッドT5aと、を備えている。また、半導体チップIC2aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC2aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC2aは、比較回路CNaaと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP2aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP3aと、トランジスタP9aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC2aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2は、例えば配線W1よりも配線抵抗が小さい。
調光回路LC1aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されている。
調光回路LC2aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されている。
トランジスタP2aは、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC1aの他端と接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11に接続されている。
トランジスタP3aは、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC2aの他端と接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12に接続されている。
電極パッドT4aは、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP9aにおいては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP9aは、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
電極パッドT5aは、配線W3にて半導体チップIC2の電極パッドT5と接続されている。すなわち、配線W3は、ノードNd11とノードNd11aとを電気的に接続している。これにより、トランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子GとトランジスタP2及びトランジスタP2aのゲート端子Gとが電気的に接続されている。
以上のように、照明装置40bにおいては、発光制御部HC2において半導体チップIC2のトランジスタP9のゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNからトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1の供給がなされており、また、発光制御部HC2aにおいて半導体チップIC2aのトランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaからトランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1aの供給が遮断されている。また、比較回路CNと接続されたトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子GがトランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40bは、これにより、半導体チップIC2に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC2aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC2の発光制御部HC2により行っている。
したがって、照明装置40bによれば、半導体チップIC2の比較回路CNと半導体チップIC2aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置40bによれば、半導体チップIC2aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗よりも、半導体チップIC2が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗の方が大きい場合において、半導体チップIC2に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC2aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC2の発光制御部HC2により行うこととしたので、半導体チップIC2の比較回路CNが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇が、配線W1と配線W2との配線抵抗の差に基づいて半導体チップIC2aの比較回路CNaaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇に比べて遅延する場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第4の実施形態の第3の変形例]
図16は、本発明の第4の実施形態の第3の変形例にかかる照明装置40cを示した図である。照明装置40cは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、半導体チップIC2と、半導体チップIC2aと、を備えている。なお、図16に示した照明装置40cにおいては、図15に示した照明装置40bと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
照明装置40cは、半導体チップIC2の電極パッドT4の接続先と、半導体チップIC2aの電極パッドT4aの接続先と、が照明装置40bとは実質的に異なる。
電極パッドT4は、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP9においては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP9は、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
また、電極パッドT4aは、電源VSSに接続されている。これにより、トランジスタP9aにおいては、ゲート端子Gが電源VSSと接続されている。したがって、トランジスタP9aは、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP9のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。
以上のように、照明装置40aにおいては、発光制御部HC2において半導体チップIC2のトランジスタP9のゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNからトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1の供給が遮断されており、また、発光制御部HC2aにおいて半導体チップIC2aのトランジスタP9aのゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaからトランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1aの供給がなされている。また、比較回路CNaaと接続されたトランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子GがトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40cは、これにより、半導体チップIC2に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC2aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC2aの発光制御部HC2aにより行っている。
したがって、照明装置40cによれば、半導体チップIC2の比較回路CNと半導体チップIC2aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
なお、半導体チップIC2と半導体チップIC2aとを備えて構成された照明装置における発光制御及び発光停止制御は、以上のように、半導体チップIC2の発光制御部HC2又は半導体チップIC2aの発光制御部HC2aのいずれか一方にて行われる。
[第4の実施形態の第4の変形例]
図17は、本発明の第4の実施形態の第4の変形例にかかる照明装置40dを示した図である。照明装置40dは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC3と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC3aと、を備えている。なお、図17に示した照明装置40dにおいては、図5に示した照明装置20、図6に示した照明装置20a、図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
半導体チップIC3は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT4と、電極パッドT5と、電極パッドT6と、電極パッドT7と、を備えている。また、半導体チップIC3は、第1の発光制御部としての発光制御部HC3と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
発光制御部HC3は、第1の比較回路としての比較回路CNaと、トランジスタN1と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタN2と、第3の制御スイッチとしてのトランジスタP10と、を備えている。
比較回路CNaは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNaは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr2として出力する。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2に接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3に接続されている。
トランジスタN1は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源VSSと接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT6と接続されている。
トランジスタN2は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源VSSと接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT7と接続されている。
トランジスタP10は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが比較回路CNaと接続され、ドレイン端子DがトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gと電極パッドT5とに接続されている。これにより、比較回路CNaとトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子GとはトランジスタP10を介して接続されており、比較回路CNaとトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gとの電気的な接続はトランジスタP10により制御される。また、トランジスタP10は、ゲート端子Gが電極パッドT4と接続、言い換えれば電極パッドT4を介して電源VSSと接続されている。これにより、トランジスタP10は、駆動電圧Vkが上昇して比較回路CNaから出力されトランジスタP10のソース端子Sに供給される比較結果信号Vcr2の信号レベルが上昇してトランジスタP10のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。ここで、トランジスタP10のドレイン端子DとトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gとの接続点をノードNd12と称する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
発光素子群HS1は、ノードNh1が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して調光回路LC1の他端に接続されており、ノードNh1aが電極パッドT6と接続、言い換えれば電極パッドT6を介してトランジスタN1のドレイン端子Dと接続されている。
発光素子群HS2は、ノードNh2が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して調光回路LC2の他端に接続されており、ノードNH2aが電極パッドT7と接続、言い換えれば電極パッドT7を介してトランジスタN2のドレイン端子Dと接続されている。
半導体チップIC3aは、半導体チップIC3と同一構成である。ただし、図17の半導体チップIC3aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC3と区別するために半導体チップIC3にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC3aにおいては、半導体チップIC3にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CNa」については、図13等に示した「比較回路CNaa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaaa」としている。
半導体チップIC3aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT4aと、電極パッドT5aと、電極パッドT6aと、電極パッドT7aと、を備えている。また、半導体チップIC3aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC3aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC3aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、トランジスタN1aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタN2aと、トランジスタP10aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC3aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2は、例えば配線W1よりも配線抵抗が小さい。
発光素子群HS11は、ノードNh11が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して調光回路LC1aの他端に接続されており、ノードNh11aが電極パッドT6aと接続、言い換えれば電極パッドT6aを介してトランジスタN1aのドレイン端子Dと接続されている。
発光素子群HS12は、ノードNh12が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して調光回路LC2aの他端に接続されており、ノードNh12aが電極パッドT7aと接続、言い換えれば電極パッドT7aを介してトランジスタN2aのドレイン端子Dと接続されている。
電極パッドT4aは、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP10aにおいては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP10aは、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
電極パッドT5aは、配線W3にて半導体チップIC3の電極パッドT5と接続されている。すなわち、配線W3は、ノードNd12とノードNd12aとを電気的に接続している。これにより、トランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子GとトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gとが電気的に接続されている。
以上のように、照明装置40dにおいては、発光制御部HC3において半導体チップIC3のトランジスタP10のゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaからトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2の供給がなされており、また、発光制御部HC3aにおいて半導体チップIC3aのトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaaからトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2aの供給が遮断されている。また、比較回路CNaと接続されたトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子GがトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40dは、これにより、半導体チップIC3に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC3aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC3の発光制御部HC3により行っている。
したがって、照明装置40dによれば、半導体チップIC3の比較回路CNaと半導体チップIC3aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置40dによれば、半導体チップIC3aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗よりも、半導体チップIC3が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗の方が大きい場合において、半導体チップIC3に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC3aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC3の発光制御部HC3により行うこととしたので、半導体チップIC3の比較回路CNaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇が、配線W1と配線W2との配線抵抗の差に基づいて半導体チップIC3aの比較回路CNaaaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇に比べて遅延する場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第4の実施形態の第5の変形例]
図18は、本発明の第4の実施形態の第5の変形例にかかる照明装置40eを示した図である。照明装置40eは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、半導体チップIC3と、半導体チップIC3aと、を備えている。なお、図18に示した照明装置40eにおいては、図17に示した照明装置40dと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
照明装置40eは、半導体チップIC3の電極パッドT4の接続先と、半導体チップIC3aの電極パッドT4aの接続先と、が照明装置40dとは実質的に異なる。
電極パッドT4は、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP10においては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP10は、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
また、電極パッドT4aは、電源VSSに接続されている。これにより、トランジスタP10aにおいては、ゲート端子Gが電源VSSと接続されている。したがって、トランジスタP10aは、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP10のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。
以上のように、照明装置40eにおいては、発光制御部HC3において半導体チップIC3のトランジスタP10のゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaからトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2の供給が遮断されており、また、発光制御部HC3aにおいて半導体チップIC3aのトランジスタP10aのゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaaからトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2aの供給がなされている。また、比較回路CNaaaと接続されたトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子GがトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40eは、これにより、半導体チップIC3に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC3aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC3aの発光制御部HC3aにより行っている。
したがって、照明装置40eによれば、半導体チップIC3の比較回路CNaと半導体チップIC3aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
なお、半導体チップIC3と半導体チップIC3aとを備えて構成された照明装置における発光制御及び発光停止制御は、以上のように、半導体チップIC3の発光制御部HC3又は半導体チップIC3aの発光制御部HC3aのいずれか一方にて行われる。
[第4の実施形態の第6の変形例]
図19は、本発明の第4の実施形態の第6の変形例にかかる照明装置40fを示した図である。照明装置40fは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC4と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC4aと、を備えている。なお、図19に示した照明装置40fにおいては、図8に示した照明装置30、図10に示した照明装置30a、図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
半導体チップIC4は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT4と、電極パッドT5と、を備えている。また、半導体チップIC4は、第1の発光制御部としての発光制御部HC4と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
発光制御部HC4は、第1の比較回路としての比較回路CNaと、トランジスタP6と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタP7と、第3の制御スイッチとしてのトランジスタP11と、を備えている。
比較回路CNaは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNaは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr2として出力する。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2に接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3に接続されている。
トランジスタP6は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSと接続されており、ドレイン端子Dが調光回路LC1と接続されている。
トランジスタP7は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSと接続されており、ドレイン端子Dが調光回路LC2と接続されている。
トランジスタP11は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが比較回路CNaと接続され、ドレイン端子DがトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gと電極パッドT5とに接続されている。これにより、比較回路CNaとトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子GとはトランジスタP11を介して接続されており、比較回路CNaとトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gとの電気的な接続はトランジスタP11により制御される。また、トランジスタP11は、ゲート端子Gが電極パッドT4と接続、言い換えれば電極パッドT4を介して電源VSSと接続されている。これにより、トランジスタP11は、駆動電圧Vkが上昇して比較回路CNaから出力されトランジスタP11のソース端子Sに供給される比較結果信号Vcr2の信号レベルが上昇してトランジスタP11のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。ここで、トランジスタP11のドレイン端子DとトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gとの接続点をノードNd13と称する。
半導体チップIC4aは、半導体チップIC4と同一構成である。ただし、図19の半導体チップIC4aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC4と区別するために半導体チップIC4にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC4aにおいては、半導体チップIC4にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CNa」については、図13等に示した「比較回路CNaa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaaa」としている。
半導体チップIC4aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT4aと、電極パッドT5aと、を備えている。また、半導体チップIC4aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC4aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC4aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、トランジスタP6aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP7aと、トランジスタP11aと、を備えている。
調光回路LC11は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2aに接続されている。
調光回路LC12は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3aに接続されている。
電極パッドT4aは、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP11aにおいては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP11aは、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
電極パッドT5aは、配線W3にて半導体チップIC4の電極パッドT5と接続されている。すなわち、配線W3は、ノードNd13とノードNd13aとを電気的に接続している。これにより、トランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子GとトランジスタP6a及びトランジスタP7aのゲート端子Gとが電気的に接続されている。
以上のように、照明装置40fにおいては、発光制御部HC4において半導体チップIC4のトランジスタP11のゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaからトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2の供給がなされており、また、発光制御部HC4aにおいて半導体チップIC4aのトランジスタP6a及びトランジスタP7aのゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaaからトランジスタP6a及びトランジスタP7aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2aの供給が遮断されている。また、比較回路CNaと接続されたトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子GがトランジスタP6a及びトランジスタP7aのゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40fは、これにより、半導体チップIC4に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC4aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC4の発光制御部HC4により行っている。
したがって、照明装置40fによれば、半導体チップIC4の比較回路CNaと半導体チップIC4aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置40fによれば、半導体チップIC4aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗よりも、半導体チップIC4が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗の方が大きい場合において、半導体チップIC4に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC4aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC4の発光制御部HC4により行うこととしたので、半導体チップIC4の比較回路CNaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇が、配線W1と配線W2との配線抵抗の差に基づいて半導体チップIC4aの比較回路CNaaaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇に比べて遅延する場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第4の実施形態の第7の変形例]
図20は、本発明の第4の実施形態の第7の変形例にかかる照明装置40gを示した図である。照明装置40gは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、半導体チップIC4と、半導体チップIC4aと、を備えている。なお、図20に示した照明装置40gにおいては、図19に示した照明装置40fと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
照明装置40gは、半導体チップIC4の電極パッドT4の接続先と、半導体チップIC4aの電極パッドT4aの接続先と、が照明装置40fとは実質的に異なる。
電極パッドT4は、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP11においては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP11は、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
また、電極パッドT4aは、電源VSSに接続されている。これにより、トランジスタP11aにおいては、ゲート端子Gが電源VSSと接続されている。したがって、トランジスタP11aは、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP11のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。
以上のように、照明装置40gにおいては、発光制御部HC4において半導体チップIC4のトランジスタP11のゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaからトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2の供給が遮断されており、また、発光制御部HC4aにおいて半導体チップIC4aのトランジスタP11aのゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaaからトランジスタP6a及びトランジスタP7aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2aの供給がなされている。また、比較回路CNaaaと接続されたトランジスタP6a及びトランジスタP7aのゲート端子GがトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40gは、これにより、半導体チップIC4に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC4aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC4aの発光制御部HC4aにより行っている。
したがって、照明装置40gによれば、半導体チップIC4の比較回路CNaと半導体チップIC4aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
なお、半導体チップIC4と半導体チップIC4aとを備えて構成された照明装置における発光制御及び発光停止制御は、以上のように、半導体チップIC4の発光制御部HC4又は半導体チップIC4aの発光制御部HC4aのいずれか一方にて行われる。
[第4の実施形態の第8の変形例]
図21は、本発明の第4の実施形態の第8の変形例にかかる照明装置40hを示した図である。照明装置40hは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC5と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC5aと、を備えている。なお、図21に示した照明装置40hにおいては、図11に示した照明装置30b、図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
半導体チップIC5は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT4と、電極パッドT5と、を備えている。また、半導体チップIC5は、第1の発光制御部としての発光制御部HC5と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
発光制御部HC5は、第1の比較回路としての比較回路CNaと、トランジスタN3と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタN4と、第3の制御スイッチとしてのトランジスタP12と、を備えている。
比較回路CNaは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNaは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VH又は発光基準電圧VHに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr2として出力する。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2に接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3に接続されている。
トランジスタN3は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSと接続されており、ドレイン端子Dが調光回路LC1と接続されている。
トランジスタN4は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源供給回路VSと接続されており、ドレイン端子Dが調光回路LC2と接続されている。
トランジスタP12は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが比較回路CNaと接続され、ドレイン端子DがトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gと電極パッドT5とに接続されている。これにより、比較回路CNaとトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子GとはトランジスタP12を介して接続されており、比較回路CNaとトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gとの電気的な接続はトランジスタP12により制御される。また、トランジスタP12は、ゲート端子Gが電極パッドT4と接続、言い換えれば電極パッドT4を介して電源VSSと接続されている。これにより、トランジスタP12は、駆動電圧Vkが上昇して比較回路CNaから出力されトランジスタP12のソース端子Sに供給される比較結果信号Vcr2の信号レベルが上昇してトランジスタP12のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。ここで、トランジスタP12のドレイン端子DとトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gとの接続点をノードNd14と称する。
半導体チップIC5aは、半導体チップIC5と同一構成である。ただし、図21の半導体チップIC5aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC5と区別するために半導体チップIC5にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC5aにおいては、半導体チップIC5にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CNa」については、図13等に示した「比較回路CNaa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaaa」としている。
半導体チップIC5aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT4aと、電極パッドT5aと、を備えている。また、半導体チップIC5aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC5aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC5aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、トランジスタN3aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタN4aと、トランジスタP12aと、を備えている。
調光回路LC11は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2aに接続されている。
調光回路LC12は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3aに接続されている。
電極パッドT4aは、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP12aにおいては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP12aは、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
電極パッドT5aは、配線W3にて半導体チップIC5の電極パッドT5と接続されている。すなわち、配線W3は、ノードNd14とノードNd14aとを電気的に接続している。これにより、トランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子GとトランジスタN3a及びトランジスタN4aのゲート端子Gとが電気的に接続されている。
以上のように、照明装置40hにおいては、発光制御部HC5において半導体チップIC5のトランジスタP12のゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaからトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2の供給がなされており、また、発光制御部HC5aにおいて半導体チップIC5aのトランジスタN3a及びトランジスタN4aのゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaaからトランジスタN3a及びトランジスタN4aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2aの供給が遮断されている。また、比較回路CNaと接続されたトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子GがトランジスタN3a及びトランジスタN4aのゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40hは、これにより、半導体チップIC5に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC5aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC5の発光制御部HC5により行っている。
したがって、照明装置40hによれば、半導体チップIC5の比較回路CNaと半導体チップIC5aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置40hによれば、半導体チップIC5aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗よりも、半導体チップIC5が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗の方が大きい場合において、半導体チップIC5に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC5aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC5の発光制御部HC5により行うこととしたので、半導体チップIC5の比較回路CNaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇が、配線W1と配線W2との配線抵抗の差に基づいて半導体チップIC5aの比較回路CNaaaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇に比べて遅延する場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第4の実施形態の第9の変形例]
図22は、本発明の第4の実施形態の第9の変形例にかかる照明装置40iを示した図である。照明装置40iは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、半導体チップIC5と、半導体チップIC5aと、を備えている。なお、図22に示した照明装置40iにおいては、図21に示した照明装置40hと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
照明装置40iは、半導体チップIC5の電極パッドT4の接続先と、半導体チップIC5aの電極パッドT4aの接続先と、が照明装置40hとは実質的に異なる。
電極パッドT4は、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP12においては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP12は、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
また、電極パッドT4aは、電源VSSに接続されている。これにより、トランジスタP12aにおいては、ゲート端子Gが電源VSSと接続されている。したがって、トランジスタP12aは、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP12のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。
以上のように、照明装置40iにおいては、発光制御部HC5において半導体チップIC5のトランジスタP12のゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaからトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2の供給が遮断されており、また、発光制御部HC5aにおいて半導体チップIC5aのトランジスタP12aのゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaaからトランジスタN3a及びトランジスタN4aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr2aの供給がなされている。また、比較回路CNaaaと接続されたトランジスタN3a及びトランジスタN4aのゲート端子GがトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40iは、これにより、半導体チップIC5に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC5aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC5aの発光制御部HC5aにより行っている。
したがって、照明装置40iによれば、半導体チップIC5の比較回路CNaと半導体チップIC5aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
なお、半導体チップIC5と半導体チップIC5aとを備えて構成された照明装置における発光制御及び発光停止制御は、以上のように、半導体チップIC5の発光制御部HC5又は半導体チップIC5aの発光制御部HC5aのいずれか一方にて行われる。
[第4の実施形態の第10の変形例]
図23は、本発明の第4の実施形態の第10の変形例にかかる照明装置40jを示した図である。照明装置40jは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC6と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC6aと、を備えている。なお、図23に示した照明装置40jにおいては、図12に示した照明装置30c、図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
半導体チップIC6は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT4と、電極パッドT5と、電極パッドT6と、電極パッドT7と、を備えている。また、半導体チップIC4は、第1の発光制御部としての発光制御部HC4と、調光回路LC11と、第1の調光部としての調光回路LC12と、を備えている。
発光制御部HC6は、第1の比較回路としての比較回路CNと、第3の制御スイッチとしてのトランジスタP13と、を備えている。
比較回路CNは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VH又は発光基準電圧VHに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr1として出力する。
調光回路LC11は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1の一端に接続され、電極パッドT6と接続、言い換えれば電極パッドT6を介して発光素子群HS1のノードNd8と接続されている。なお、調光回路LC11は、図12に示した駆動回路KD1を備えている。
調光回路LC12は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2の一端に接続され、電極パッドT7と接続、言い換えれば電極パッドT7を介して発光素子群HS2のノードNd9と接続されている。なお、調光回路LC12は、図12に示した駆動回路KD2を備えている。
トランジスタP13は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが比較回路CNと接続され、ドレイン端子Dが調光回路LC11の駆動回路KD1と調光回路12の駆動回路KD2とに接続されている。これにより、比較回路CNと駆動回路KD1、及び比較回路CNと駆動回路KD2とはそれぞれトランジスタP13を介して接続されており、比較回路CNと駆動回路KD1、及び比較回路CNと駆動回路KD2との電気的な接続はトランジスタP13により制御される。また、トランジスタP13は、ゲート端子Gが電極パッドT4と接続、言い換えれば電極パッドT4を介して電源VSSと接続されている。これにより、トランジスタP13は、駆動電圧Vkが上昇して比較回路CNから出力されトランジスタP13のソース端子Sに供給される比較結果信号Vcr1の信号レベルが上昇してトランジスタP13のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。ここで、トランジスタP13のドレイン端子Dと、駆動回路KD1及び駆動回路KD2との接続点をノードNd15と称する。
半導体チップIC6aは、半導体チップIC6と同一構成である。ただし、図23の半導体チップIC6aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC6と区別するために半導体チップIC6にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC6aにおいては、半導体チップIC6にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CN」については、図13等に示した「比較回路CNa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaa」としている。
半導体チップIC6aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT4aと、電極パッドT5aと、電極パッドT6aと、電極パッドT7aと、を備えている。また、半導体チップIC6aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC6aと、調光回路LC11aと、第2の調光部としての調光回路LC12aと、を備えている。発光制御部HC6aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaと、トランジスタP13aと、を備えている。
調光回路LC11aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11の一端に接続され、電極パッドT6aと接続、言い換えれば電極パッドT6aを介して発光素子群HS11のノードNd8aと接続されている。
調光回路LC12aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されており、他端が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12の一端に接続され、電極パッドT7aと接続、言い換えれば電極パッドT7aを介して発光素子群HS12のノードNd9aと接続されている。
電極パッドT4aは、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP13aにおいては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP13aは、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
電極パッドT5aは、配線W3にて半導体チップIC6の電極パッドT5と接続されている。すなわち、配線W3は、ノードNd15とノードNd15aとを電気的に接続している。これにより、駆動回路KD1及び駆動回路KD2と駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aとが電気的に接続されている。
以上のように、照明装置40jにおいては、発光制御部HC6において半導体チップIC6のトランジスタP13のゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNから駆動回路KD1及び駆動回路KD2への比較結果信号Vcr1の供給がなされており、また、発光制御部HC6aにおいて半導体チップIC6aのトランジスタP13aのゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaから駆動回路KD1及び駆動回路KD2への比較結果信号Vcr1aの供給が遮断されている。また、比較回路CNと接続された駆動回路KD1及び駆動回路KD2が駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aと配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40jは、これにより、半導体チップIC6に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC6aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC6の発光制御部HC6により行っている。
したがって、照明装置40jによれば、半導体チップIC6の比較回路CNと半導体チップIC6aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置40jによれば、半導体チップIC6aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗よりも、半導体チップIC6が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗の方が大きい場合において、半導体チップIC6に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC6aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC6の発光制御部HC6により行うこととしたので、半導体チップIC6の比較回路CNaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇が、配線W1と配線W2との配線抵抗の差に基づいて半導体チップIC6aの比較回路CNaaaが取得する駆動電圧Vkの電位の上昇に比べて遅延する場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第4の実施形態の第11の変形例]
図24は、本発明の第4の実施形態の第11の変形例にかかる照明装置40kを示した図である。照明装置40kは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、半導体チップIC6と、半導体チップIC6aと、を備えている。なお、図24に示した照明装置40kにおいては、図23に示した照明装置40jと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
照明装置40kは、半導体チップIC6の電極パッドT4の接続先と、半導体チップIC6aの電極パッドT4aの接続先と、が照明装置40jとは実質的に異なる。
電極パッドT4は、電源供給回路VSに接続されている。これにより、トランジスタP13においては、ゲート端子Gが常時電源供給回路VSに接続された状態となっている。したがって、トランジスタP13は、駆動電圧Vkの電圧レベルが上昇した場合であってもオンすることはなく、常にオフ状態となっている。
また、電極パッドT4aは、電源VSSに接続されている。これにより、トランジスタP13aにおいては、ゲート端子Gが電源VSSと接続されている。したがって、トランジスタP13aは、駆動電圧Vkが上昇してトランジスタP13のゲート−ソース間電圧が閾値電圧以上となった場合にオンする。
以上のように、照明装置40kにおいては、発光制御部HC6において半導体チップIC6のトランジスタP13のゲート端子Gが電源供給回路VSと電気的に接続されていることで、比較回路CNから駆動回路KD1及び駆動回路KD2への比較結果信号Vcr1の供給が遮断されており、また、発光制御部HC6aにおいて半導体チップIC6aのトランジスタP13aのゲート端子Gが電源VSSと電気的に接続されていることで、比較回路CNaaから駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aのゲート端子Gへの比較結果信号Vcr1aの供給がなされている。また、比較回路CNaaと接続された駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aが駆動回路KD1及び駆動回路KD2と配線W3を介して電気的に接続されている。そして、照明装置40kは、これにより、半導体チップIC6に接続された発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御、並びに半導体チップIC6aに接続された発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御、すなわち、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC6aの発光制御部HC6aにより行っている。
したがって、照明装置40kによれば、半導体チップIC6の比較回路CNと半導体チップIC6aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第5の実施形態]
図25は、本発明の第5の実施形態にかかる照明装置50を示した図である。照明装置50は、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC7と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC7aと、を備えている。なお、図25に示した照明装置50においては、図1に示した照明装置10、図3に示した照明装置10a、及び図13に示した照明装置40と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
半導体チップIC7は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT8と、電極パッドT9と、を備えている。また、半導体チップIC7は、第1の発光制御部としての発光制御部HC7と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC7とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
発光制御部HC7は、第1の比較回路としての比較回路CNと、第1検出部としての検出部K1と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタP1と、を備えている。
比較回路CNは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr1として出力する。なお、比較回路CNの出力端子は電極パッドT8に接続されている。
検出部K1は、例えば第1入力端子と第2入力端子とを備えたOR回路である。検出部K1の第1入力端子には、比較回路CNの出力端子が接続されており、比較結果信号Vcr1が入力される。また、検出部K1の第1入力端子は電極パッドT8に接続されており、第2入力端子は電極パッドT9に接続されている。検出部K1は、第1入力端子に入力される信号と第2入力端子に入力される信号との論理和を出力信号Ko1として出力する。ここで、検出部K1の第1入力端子と比較回路CNとの接続点をノードNd16と称する。なお、検出部K1は、結果として第1入力端子に入力される信号と第2入力端子に入力される信号との論理和を出力信号Ko1として出力するものであれば、OR回路に限られず、種々論理回路を適用することができる。
トランジスタP1は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続され、ゲート端子Gが検出部K1の出力端子に接続されている。トランジスタP1は、検出部K1から供給される出力信号Ko1によってオンオフ制御がなされる。
調光回路LC1は、一端が発光制御部HC7のトランジスタP1のドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC1は、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。
調光回路LC2は、一端が発光制御部HC7のトランジスタP1のドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC2は、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2に接続されている。
半導体チップIC7aは、半導体チップIC7と同一構成である。ただし、図25の半導体チップIC7aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC7と区別するために半導体チップIC7にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC7aにおいては、半導体チップIC7にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CN」については、図5等に示した「比較回路CNa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaa」としている。
半導体チップIC7aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT8aと、電極パッドT9aと、を備えている。また、半導体チップIC7aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC7aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC7aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2の配線抵抗は、配線W1の配線抵抗とは異なっていても良い。
発光制御部HC7aは、第2の比較回路としての比較回路CNaと、第2検出部としての検出部K1aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP1aと、を備えている。
調光回路LC1aは、一端が発光制御部HC7aのトランジスタP1aのドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC1aは、他端が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。
調光回路LC2aは、一端が発光制御部HC7aのトランジスタP1aのドレイン端子Dと接続されている。また、調光回路LC2aは、他端が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12に接続されている。
電極パッドT8aは、第2の接続配線としての配線W4にて半導体チップIC7の電極パッドT9と接続されている。すなわち、配線W4は、ノードNd16aと検出部K1の第2入力端子とを電気的に接続している。
電極パッドT9aは、第3の接続配線としての配線W5にて半導体チップIC7の電極パッドT8と接続されている。すなわち、配線W5は、ノードNd16と検出部K1aの第2入力端子とを電気的に接続している。
ここで、半導体チップIC7の検出部K1は、第1入力端子に比較回路CNから出力された比較結果信号Vcr1が入力され、第2入力端子に半導体チップIC7aの比較回路CNaaから出力された比較結果信号Vcr1aが入力され、これらの論理和を第1の出力信号としての出力信号Ko1としてトランジスタP1のゲート端子Gに供給することでトランジスタP1のオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC7と半導体チップIC7aの発光制御部HC7aとにより行われている。
また、半導体チップIC7aの検出部K1aは、第1入力端子に半導体チップIC7の比較回路CNから出力された比較結果信号Vcr1が入力され、第2入力端子に比較回路CNaaから出力された比較結果信号Vcr1aが入力され、これらの論理和を第2の出力信号としての出力信号Ko1aとしてトランジスタP1aのゲート端子Gに供給することでトランジスタP1aのオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC7aと半導体チップIC7の発光制御部HC7とにより行われている。
ここで、トランジスタP1のオンオフは、検出部K1の出力信号Ko1の信号レベル、及び検出部K1aの出力信号Ko1aの信号レベルにより決まる。そして、検出部K1の出力信号Ko1の信号レベル、及び検出部K1aの出力信号Ko1aの信号レベルは、比較回路CNが出力する比較結果信号Vcr1のレベルと、比較回路CNaaが出力する比較結果信号Vcr1aのレベルと、により決定される。
比較回路CN及び比較回路CNaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1及び比較結果信号Vcr1aはハイレベルとなる。このため、検出部K1及び検出部K1aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されて、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタP1及びトランジスタP1aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタP1及びトランジスタP1aはいずれもオフとなる。
比較回路CNが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定し、比較回路CNaaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1はハイレベルとなり、比較結果信号Vcr1aはローレベルとなる。このとき、検出部K1の第2入力端子及び検出部K1aの第1入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されるが、検出部K1の第1入力端子及び検出部K1aの第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されるため、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタP1及びトランジスタP1aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタP1及びトランジスタP1aはいずれもオフとなる。
比較回路CN及び比較回路CNaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1及び比較結果信号Vcr1aはローレベルとなる。このため、検出部K1及び検出部K1aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されて、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはローレベルとなる。この場合、トランジスタP1及びトランジスタP1aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタP1及びトランジスタP1aはいずれもオンとなる。
以上のように、照明装置50によれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC7の発光制御部HC7と半導体チップIC7aの発光制御部HC7aとにより行うようにしたので、半導体チップIC7の比較回路CNと半導体チップIC7aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置50によれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC7の発光制御部HC7と半導体チップIC7aの発光制御部HC7aとにより行うようにしたので、半導体チップIC7aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗と、半導体チップIC7が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗とが異なる場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第5の実施形態の第1の変形例]
図26は、本発明の第5の実施形態の第1の変形例にかかる照明装置50aを示した図である。照明装置50aは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC8と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC8aと、を備えている。なお、図26に示した照明装置50aにおいては、図4に示した照明装置10b、及び図15に示した照明装置40bと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
半導体チップIC8は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT8と、電極パッドT9と、を備えている。また、半導体チップIC8は、第1の発光制御部としての発光制御部HC7と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC8とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
発光制御部HC8は、第1の比較回路としての比較回路CNと、第1検出部としての検出部K1と、トランジスタP2と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタP3と、を備えている。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。
トランジスタP2は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC1の他端と接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1に接続されている。また、トランジスタP2は、ゲート端子Gが検出部K1の出力端子に接続されている。トランジスタP2は、検出部K1から供給される出力信号Ko1によってオンオフ制御がなされる。
トランジスタP3は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC2の他端と接続されており、ドレイン端子Dが電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2に接続されている。また、トランジスタP3は、ゲート端子Gが検出部K1の出力端子に接続されている。トランジスタP3は、検出部K1から供給される出力信号Ko1によってオンオフ制御がなされる。
半導体チップIC8aは、半導体チップIC8と同一構成である。ただし、図26の半導体チップIC8aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC8と区別するために半導体チップIC8にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC8aにおいては、半導体チップIC8にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CN」については、図5等に示した「比較回路CNa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaa」としている。
半導体チップIC8aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT8aと、電極パッドT9aと、を備えている。また、半導体チップIC8aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC8aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC8aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaと、第2検出部としての検出部K1aと、トランジスタP2aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP3aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC8aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2の配線抵抗は、配線W1の配線抵抗とは異なっていても良い。
調光回路LC1aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されている。
調光回路LC2aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続されている。
電極パッドT8aは、第2の接続配線としての配線W4にて半導体チップIC8の電極パッドT9と接続されている。すなわち、配線W4は、ノードNd16aと検出部K1の第2入力端子とを電気的に接続している。
電極パッドT9aは、第3の接続配線としての配線W5にて半導体チップIC8の電極パッドT8と接続されている。すなわち、配線W5は、ノードNd16と検出部K1aの第2入力端子とを電気的に接続している。
ここで、半導体チップIC8の検出部K1は、第1入力端子に比較回路CNから出力された比較結果信号Vcr1が入力され、第2入力端子に半導体チップIC8aの比較回路CNaaから出力された比較結果信号Vcr1aが入力され、これらの論理和を第1の出力信号としての出力信号Ko1としてトランジスタP2及びトランジスタP3のゲート端子Gに供給することでトランジスタP2及びトランジスタP3のオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC8と半導体チップIC8aの発光制御部HC8aとにより行われている。
また、半導体チップIC8aの検出部K1aは、第1入力端子に半導体チップIC8の比較回路CNから出力された比較結果信号Vcr1が入力され、第2入力端子に比較回路CNaaから出力された比較結果信号Vcr1aが入力され、これらの論理和を第2の出力信号としての出力信号Ko1aとしてトランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gに供給することでトランジスタP2a及びトランジスタP3aのオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC8aと半導体チップIC8の発光制御部HC8とにより行われている。
ここで、トランジスタP2及びトランジスタP3のオンオフは、検出部K1の出力信号Ko1の信号レベル、及び検出部K1aの出力信号Ko1aの信号レベルにより決まる。そして、検出部K1の出力信号Ko1の信号レベル、及び検出部K1aの出力信号Ko1aの信号レベルは、比較回路CNが出力する比較結果信号Vcr1のレベルと、比較回路CNaaが出力する比較結果信号Vcr1aのレベルと、により決定される。
比較回路CN及び比較回路CNaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1及び比較結果信号Vcr1aはハイレベルとなる。このため、検出部K1及び検出部K1aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されて、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタP2、トランジスタP3、トランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタP2、トランジスタP3、トランジスタP2a及びトランジスタP3aはいずれもオフとなる。
比較回路CNが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定し、比較回路CNaaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1はハイレベルとなり、比較結果信号Vcr1aはローレベルとなる。このとき、検出部K1の第2入力端子及び検出部K1aの第1入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されるが、検出部K1の第1入力端子及び検出部K1aの第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されるため、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタP2、トランジスタP3、トランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタP2、トランジスタP3、トランジスタP2a及びトランジスタP3aはいずれもオフとなる。
比較回路CN及び比較回路CNaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1及び比較結果信号Vcr1aはローレベルとなる。このため、検出部K1及び検出部K1aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されて、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはローレベルとなる。この場合、トランジスタP2、トランジスタP3、トランジスタP2a及びトランジスタP3aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタP2、トランジスタP3、トランジスタP2a及びトランジスタP3aはいずれもオンとなる。
以上のように、照明装置50aによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC8の発光制御部HC8と半導体チップIC8aの発光制御部HC8aとにより行うようにしたので、半導体チップIC8の比較回路CNと半導体チップIC8aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置50aによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC8の発光制御部HC8と半導体チップIC8aの発光制御部HC8aとにより行うようにしたので、半導体チップIC8aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗と、半導体チップIC8が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗とが異なる場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第5の実施形態の第2の変形例]
図27は、本発明の第5の実施形態の第2の変形例にかかる照明装置50bを示した図である。照明装置50bは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC9と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC9aと、を備えている。なお、図27に示した照明装置50bにおいては、図7に示した照明装置20a、及び図25に示した照明装置50と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
半導体チップIC9は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT6と、電極パッドT7と、電極パッドT8と、電極パッドT9と、を備えている。また、半導体チップIC9は、第1の発光制御部としての発光制御部HC9と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC9とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。電極パッドT6は、発光素子群HS1のノードNh1a一端と接続されている。電極パッドT7は、発光素子群HS2のノードNh2aと接続されている。
発光制御部HC9は、第1の比較回路としての比較回路CNaと、第1検出部としての検出部K2と、トランジスタN1と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタN2と、を備えている。
比較回路CNaは、電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続されている。比較回路CNaは、駆動電圧Vkが発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいか小さいかを判定して結果を比較結果信号Vcr2として出力する。なお、比較回路CNaの出力端子は電極パッドT8に接続されている。
検出部K2は、例えば第1入力端子と第2入力端子とを備えたAND回路である。検出部K2の第1入力端子には、比較回路CNaの出力端子が接続されており、比較結果信号Vcr2が入力される。また、検出部K2の第1入力端子は電極パッドT8に接続されており、第2入力端子は電極パッドT9に接続されている。検出部K2は、第1入力端子に入力される信号と第2入力端子に入力される信号との論理積を出力信号Ko2として出力する。ここで、検出部K2の第1入力端子と比較回路CNaとの接続点をノードNd17と称する。なお、検出部K2は、結果として第1入力端子に入力される信号と第2入力端子に入力される信号との論理積を出力信号Ko2として出力するものであれば、AND回路に限られず、種々論理回路を適用することができる。
トランジスタN1は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電源VSSと接続され、ドレイン端子Dが電極パッドT6と接続、言い換えれば電極パッドT6を介して発光素子群HS1の一端に接続され、ゲート端子Gが検出部K1の出力端子に接続されている。トランジスタN1は、検出部K2から供給される出力信号Ko2によってオンオフ制御がなされる。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC1は、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC2は、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
半導体チップIC9aは、半導体チップIC9と同一構成である。ただし、図27の半導体チップIC9aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC9と区別するために半導体チップIC9にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC9aにおいては、半導体チップIC9にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CNa」については、図25等に示した「比較回路CNaa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaaa」としている。
半導体チップIC9aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT6aと、電極パッドT7aと、電極パッドT8aと、電極パッドT9aと、を備えている。また、半導体チップIC9aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC9aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC9aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、第2検出部としての検出部K2aと、トランジスタN1aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタN2aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC9aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。電極パッドT6aは、発光素子群HS11の一端と接続されている。電極パッドT7aは、発光素子群HS12の一端と接続されている。なお、配線W2の配線抵抗は、配線W1の配線抵抗とは異なっていても良い。
発光制御部HC9aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、第2検出部としての検出部K2aと、トランジスタN1aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタN2aと、を備えている。
調光回路LC11は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC11は、他端が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。
調光回路LC12は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC12は、他端が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。
電極パッドT8aは、第2の接続配線としての配線W4にて半導体チップIC9の電極パッドT9と接続されている。すなわち、配線W4は、ノードNd17aと検出部K2の第2入力端子とを電気的に接続している。
電極パッドT9aは、第3の接続配線としての配線W5にて半導体チップIC9の電極パッドT8と接続されている。すなわち、配線W5は、ノードNd17と検出部K2aの第2入力端子とを電気的に接続している。
ここで、半導体チップIC9の検出部K2は、第1入力端子に比較回路CNaから出力された比較結果信号Vcr2が入力され、第2入力端子に半導体チップIC9aの比較回路CNaaaから出力された比較結果信号Vcr2aが入力され、これらの論理積を第1の出力信号としての出力信号Ko2としてトランジスタN1及びトランジスタN2のゲート端子Gに供給することでトランジスタN1及びトランジスタN2のオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC9と半導体チップIC9aの発光制御部HC9aとにより行われている。
また、半導体チップIC9aの検出部K2aは、第1入力端子に半導体チップIC9の比較回路CNaから出力された比較結果信号Vcr2が入力され、第2入力端子に比較回路CNaaaから出力された比較結果信号Vcr2aが入力され、これらの論理積を第2の出力信号としての出力信号Ko2aとしてトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gに供給することでトランジスタN1a及びトランジスタN2aのオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC9aと半導体チップIC9の発光制御部HC9とにより行われている。
ここで、トランジスタN1及びトランジスタN2のオンオフは、検出部K2の出力信号Ko2の信号レベル、及び検出部K2aの出力信号Ko2aの信号レベルにより決まる。そして、検出部K2の出力信号Ko2の信号レベル、及び検出部K2aの出力信号Ko2aの信号レベルは、比較回路CNaが出力する比較結果信号Vcr2のレベルと、比較回路CNaaaが出力する比較結果信号Vcr2aのレベルと、により決定される。
比較回路CNa及び比較回路CNaaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2及び比較結果信号Vcr2aはローレベルとなる。このため、検出部K2及び検出部K2aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されて、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはローレベルとなる。この場合、トランジスタN1、トランジスタN2、トランジスタN1a、及びトランジスタN2aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタN1、トランジスタN2、トランジスタN1a、及びトランジスタN2aはいずれもオフとなる。
比較回路CNaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定し、比較回路CNaaaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2はローレベルとなり、比較結果信号Vcr2aはハイレベルとなる。このとき、検出部K2の第2入力端子及び検出部K2aの第1入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されるが、検出部K2の第1入力端子及び検出部K2aの第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力される。このため、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはローレベルとなる。この場合、トランジスタN1、トランジスタN2、トランジスタN1a、及びトランジスタN2aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタN1、トランジスタN2、トランジスタN1a、及びトランジスタN2aはいずれもオフとなる。
比較回路CNa及び比較回路CNaaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2及び比較結果信号Vcr2aはハイレベルとなる。このため、検出部K2及び検出部K2aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されて、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタN1、トランジスタN2、トランジスタN1a、及びトランジスタN2aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタN1、トランジスタN2、トランジスタN1a、及びトランジスタN2aはいずれもオンとなる。
以上のように、照明装置50bによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC9の発光制御部HC9と半導体チップIC9aの発光制御部HC9aとにより行うようにしたので、半導体チップIC9の比較回路CNaと半導体チップIC9aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置50bによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC9の発光制御部HC9と半導体チップIC9aの発光制御部HC9aとにより行うようにしたので、半導体チップIC9aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗と、半導体チップIC9が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗とが異なる場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第5の実施形態の第3の変形例]
図28は、本発明の第5の実施形態の第3の変形例にかかる照明装置50cを示した図である。照明装置50cは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC10と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC10aと、を備えている。なお、図28に示した照明装置50cにおいては、図8に示した照明装置30、図10に示した照明装置30a、図25に示した照明装置50a、及び図27に示した照明装置50cと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
半導体チップIC10は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT8と、電極パッドT9と、を備えている。また、半導体チップIC10は、第1の発光制御部としての発光制御部HC10と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。発光制御部HC10は、第1の比較回路としての比較回路CNaと、第1検出部としての検出部K2と、トランジスタP6と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタP7と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC10とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
トランジスタP6は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSと接続され、ドレイン端子Dが調光回路LC1の一端と接続され、ゲート端子Gが検出部K2の出力端子に接続されている。トランジスタP6は、検出部K2から供給される出力信号Ko2によってオンオフ制御がなされる。
トランジスタP7は、PMOSトランジスタであり、ソース端子Sが電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSと接続され、ドレイン端子Dが調光回路LC2の一端と接続され、ゲート端子Gが検出部K2の出力端子に接続されている。トランジスタP7は、検出部K2から供給される出力信号Ko2によってオンオフ制御がなされる。
調光回路LC1は、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。
調光回路LC2は、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
半導体チップIC10aは、半導体チップIC10と同一構成である。ただし、図28の半導体チップIC10aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC10と区別するために半導体チップIC10にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC10aにおいては、半導体チップIC10にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CNa」については、図25等に示した「比較回路CNaa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaaa」としている。
半導体チップIC10aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT8aと、電極パッドT9aと、を備えている。また、半導体チップIC10aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC10aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC10aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、第2検出部としての検出部K2aと、トランジスタN1aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタN2aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC10aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2の配線抵抗は、配線W1の配線抵抗とは異なっていても良い。
発光制御部HC10aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、第2検出部としての検出部K2aと、トランジスタP6aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタP7aと、を備えている。
調光回路LC11は、他端が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。
調光回路LC12は、他端が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。
電極パッドT8aは、第2の接続配線としての配線W4にて半導体チップIC10の電極パッドT9と接続されている。すなわち、配線W4は、ノードNd17aと検出部K2の第2入力端子とを電気的に接続している。
電極パッドT9aは、第3の接続配線としての配線W5にて半導体チップIC10の電極パッドT8と接続されている。すなわち、配線W5は、ノードNd17と検出部K2aの第2入力端子とを電気的に接続している。
ここで、半導体チップIC10の検出部K2は、第1入力端子に比較回路CNaから出力された比較結果信号Vcr2が入力され、第2入力端子に半導体チップIC10aの比較回路CNaaaから出力された比較結果信号Vcr2aが入力され、これらの論理積を第1の出力信号としての出力信号Ko2としてトランジスタP6及びトランジスタP7のゲート端子Gに供給することでトランジスタP6及びトランジスタP7のオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC10と半導体チップIC10aの発光制御部HC10aとにより行われている。
また、半導体チップIC10aの検出部K2aは、第1入力端子に半導体チップIC10の比較回路CNaから出力された比較結果信号Vcr2が入力され、第2入力端子に比較回路CNaaaから出力された比較結果信号Vcr2aが入力され、これらの論理積を第2の出力信号としての出力信号Ko2aとしてトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gに供給することでトランジスタP6a及びトランジスタP7aのオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC10aと半導体チップIC10の発光制御部HC10とにより行われている。
ここで、トランジスタP6及びトランジスタP7のオンオフは、検出部K2の出力信号Ko2の信号レベル、及び検出部K2aの出力信号Ko2aの信号レベルにより決まる。そして、検出部K2の出力信号Ko2の信号レベル、及び検出部K2aの出力信号Ko2aの信号レベルは、比較回路CNaが出力する比較結果信号Vcr2のレベルと、比較回路CNaaaが出力する比較結果信号Vcr2aのレベルと、により決定される。
比較回路CNa及び比較回路CNaaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2及び比較結果信号Vcr2aはローレベルとなる。このため、検出部K2及び検出部K2aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されて、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはローレベルとなる。この場合、トランジスタP6、トランジスタP7、トランジスタP6a、及びトランジスタP7aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタP6、トランジスタP7、トランジスタP6a、及びトランジスタP7aはいずれもオンとなる。
比較回路CNaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定し、比較回路CNaaaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2はローレベルとなり、比較結果信号Vcr2aはハイレベルとなる。このとき、検出部K2の第2入力端子及び検出部K2aの第1入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されるが、検出部K2の第1入力端子及び検出部K2aの第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力される。このため、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはローレベルとなる。この場合、トランジスタP6、トランジスタP7、トランジスタP6a、及びトランジスタP7aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタP6、トランジスタP7、トランジスタP6a、及びトランジスタP7aはいずれもオンとなる。
比較回路CNa及び比較回路CNaaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2及び比較結果信号Vcr2aはハイレベルとなる。このため、検出部K2及び検出部K2aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されて、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタP6、トランジスタP7、トランジスタP6a、及びトランジスタP7aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタP6、トランジスタP7、トランジスタP6a、及びトランジスタP7aはいずれもオフとなる。
以上のように、照明装置50cによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC10の発光制御部HC10と半導体チップIC10aの発光制御部HC10aとにより行うようにしたので、半導体チップIC10の比較回路CNaと半導体チップIC10aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置50cによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC10の発光制御部HC10と半導体チップIC10aの発光制御部HC10aとにより行うようにしたので、半導体チップIC10aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗と、半導体チップIC10が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗とが異なる場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第5の実施形態の第4の変形例]
図29は、本発明の第5の実施形態の第4の変形例にかかる照明装置50dを示した図である。照明装置50dは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC11と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC11aと、を備えている。なお、図29に示した照明装置50dにおいては、図11に示した照明装置30b、及び図28に示した照明装置50dと同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
半導体チップIC11は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT8と、電極パッドT9と、を備えている。また、半導体チップIC11は、第1の発光制御部としての発光制御部HC11と、調光回路LC1と、第1の調光部としての調光回路LC2と、を備えている。発光制御部HC11は、第1の比較回路としての比較回路CNaと、第1検出部としての検出部K2と、トランジスタN3と、第1の制御スイッチとしてのトランジスタN4と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC11とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
トランジスタN3は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC1と接続され、ドレイン端子Dが電源VSSと接続され、ゲート端子Gが検出部K2の出力端子に接続されている。トランジスタN3は、検出部K2から供給される出力信号Ko2によってオンオフ制御がなされる。
トランジスタN4は、NMOSトランジスタであり、ソース端子Sが調光回路LC2と接続され、ドレイン端子Dが電源VSSと接続され、ゲート端子Gが検出部K2の出力端子に接続されている。トランジスタN4は、検出部K2から供給される出力信号Ko2によってオンオフ制御がなされる。
調光回路LC1は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続され、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。
調光回路LC2は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSに接続され、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。
半導体チップIC11aは、半導体チップIC11と同一構成である。ただし、図29の半導体チップIC11aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC11と区別するために半導体チップIC11にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC11aにおいては、半導体チップIC11にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CNa」については、図25等に示した「比較回路CNaa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaaa」としている。
半導体チップIC11aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT8aと、電極パッドT9aと、を備えている。また、半導体チップIC11aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC11aと、調光回路LC1aと、第2の調光部としての調光回路LC2aと、を備えている。発光制御部HC11aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaaと、第2検出部としての検出部K2aと、トランジスタN3aと、第2の制御スイッチとしてのトランジスタN4aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC11aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2の配線抵抗は、配線W1の配線抵抗とは異なっていても良い。
調光回路LC11は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続され、他端が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。
調光回路LC12は、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSに接続され、他端が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。
電極パッドT8aは、第2の接続配線としての配線W4にて半導体チップIC11の電極パッドT9と接続されている。すなわち、配線W4は、ノードNd17aと検出部K2の第2入力端子とを電気的に接続している。
電極パッドT9aは、第3の接続配線としての配線W5にて半導体チップIC11の電極パッドT8と接続されている。すなわち、配線W5は、ノードNd17と検出部K2aの第2入力端子とを電気的に接続している。
ここで、半導体チップIC11の検出部K2は、第1入力端子に比較回路CNaから出力された比較結果信号Vcr2が入力され、第2入力端子に半導体チップIC11aの比較回路CNaaaから出力された比較結果信号Vcr2aが入力され、これらの論理積を第1の出力信号としての出力信号Ko2としてトランジスタN3及びトランジスタN4のゲート端子Gに供給することでトランジスタN3及びトランジスタN4のオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC11と半導体チップIC11aの発光制御部HC11aとにより行われている。
また、半導体チップIC11aの検出部K2aは、第1入力端子に半導体チップIC11の比較回路CNaから出力された比較結果信号Vcr2が入力され、第2入力端子に比較回路CNaaaから出力された比較結果信号Vcr2aが入力され、これらの論理積を第2の出力信号としての出力信号Ko2aとしてトランジスタN1a及びトランジスタN2aのゲート端子Gに供給することでトランジスタN3a及びトランジスタN4aのオンオフを制御している。つまり、発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC11aと半導体チップIC11の発光制御部HC11とにより行われている。
ここで、トランジスタN3及びトランジスタN4のオンオフは、検出部K2の出力信号Ko2の信号レベル、及び検出部K2aの出力信号Ko2aの信号レベルにより決まる。そして、検出部K2の出力信号Ko2の信号レベル、及び検出部K2aの出力信号Ko2aの信号レベルは、比較回路CNaが出力する比較結果信号Vcr2のレベルと、比較回路CNaaaが出力する比較結果信号Vcr2aのレベルと、により決定される。
比較回路CNa及び比較回路CNaaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2及び比較結果信号Vcr2aはローレベルとなる。このため、検出部K2及び検出部K2aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されて、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはローレベルとなる。この場合、トランジスタN3、トランジスタN4、トランジスタN3a、及びトランジスタN4aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタN3、トランジスタN4、トランジスタN3a、及びトランジスタN4aはいずれもオフとなる。
比較回路CNaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定し、比較回路CNaaaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2はローレベルとなり、比較結果信号Vcr2aはハイレベルとなる。このとき、検出部K2の第2入力端子及び検出部K2aの第1入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されるが、検出部K2の第1入力端子及び検出部K2aの第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力される。このため、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはローレベルとなる。この場合、トランジスタN3、トランジスタN4、トランジスタN3a、及びトランジスタN4aのゲート端子Gにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタN3、トランジスタN4、トランジスタN3a、及びトランジスタN4aはいずれもオフとなる。
比較回路CNa及び比較回路CNaaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr2及び比較結果信号Vcr2aはハイレベルとなる。このため、検出部K2及び検出部K2aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されて、出力信号Ko2及び出力信号Ko2aはハイレベルとなる。この場合、トランジスタN3、トランジスタN4、トランジスタN3a、及びトランジスタN4aのゲート端子Gにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタN3、トランジスタN4、トランジスタN3a、及びトランジスタN4aはいずれもオンとなる。
以上のように、照明装置50dによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC11の発光制御部HC11と半導体チップIC11aの発光制御部HC11aとにより行うようにしたので、半導体チップIC11の比較回路CNaと半導体チップIC11aの比較回路CNaaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置50dによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC11の発光制御部HC11と半導体チップIC11aの発光制御部HC11aとにより行うようにしたので、半導体チップIC11aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗と、半導体チップIC10が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗とが異なる場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
[第5の実施形態の第5の変形例]
図30は、本発明の第5の実施形態の第5の変形例にかかる照明装置50eを示した図である。照明装置50eは、電源供給回路VSと、発光素子群HSBと、第1の半導体チップとしての半導体チップIC12と、第2の半導体チップとしての半導体チップIC12aと、を備えている。なお、図30に示した照明装置50eにおいては、図12に示した照明装置30c、及び図25に示した照明装置50と同様の構成については、同一符号を付してその説明を適宜省略する。
発光素子群HSBは、発光素子群HSと、発光素子群HSaと、を備えている。発光素子群HSは、発光素子群HS1と、第1の発光素子群としての発光素子群HS2と、を備えている。発光素子群HSaは、発光素子群HS11と、第2の発光素子群としての発光素子群HS12と、を備えている。
半導体チップIC12は、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1と、電極パッドT2と、電極パッドT3と、電極パッドT6と、電極パッドT7と、電極パッドT8と、電極パッドT9と、を備えている。また、半導体チップIC12は、第1の発光制御部としての発光制御部HC12と、調光回路LC11と、第1の調光部としての調光回路LC12と、を備えている。
電極パッドT1は、第1の電源配線としての配線W1を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W1は、電源供給回路VSと半導体チップIC12とに接続されている。電極パッドT2は、発光素子群HS1のノードNh1と接続されている。電極パッドT3は、発光素子群HS2のノードNh2と接続されている。電極パッドT6は、発光素子群HS1の一端と接続されている。電極パッドT7は、発光素子群HS2の一端と接続されている。
調光回路LC11は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC11は、他端が電極パッドT2と接続、言い換えれば電極パッドT2を介して発光素子群HS1のノードNh1と接続され、且つ他端が電極パッドT6と接続、言い換えれば電極パッドT6を介して発光素子群HS1のノードNd8と接続されている。なお、調光回路LC11は、図12に示した駆動回路KD1とトランジスタN5とを備えている。
調光回路LC12は、一端が電極パッドT1と接続、言い換えれば電極パッドT1を介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC12は、他端が電極パッドT3と接続、言い換えれば電極パッドT3を介して発光素子群HS2のノードNh2と接続され、且つ他端が電極パッドT7と接続、言い換えれば電極パッドT7を介して発光素子群HS2のノードNd9と接続されている。なお、調光回路LC12は、図12に示した駆動回路KD2とトランジスタN6とを備えている。
発光制御部HC12は、第1の比較回路としての比較回路CNと、検出部K1と、を備えている。検出部K1の出力端子は、調光回路LC11の駆動回路KD1と調光回路12の駆動回路KD2とに接続されている。言い換えれば、比較回路CNの出力端子は、検出部K1の出力端子を介して調光回路LC11の駆動回路KD1と調光回路12の駆動回路KD2とに接続されている。検出部K1の出力信号Ko1は、駆動回路KD1と駆動回路KD2にそれぞれ入力される。
半導体チップIC12aは、半導体チップIC12と同一構成である。ただし、図30の半導体チップIC12aにおいては、説明の便宜上、半導体チップIC12と区別するために半導体チップIC12にて示した構成の語尾に「a」を付して示している。また、半導体チップIC12aにおいては、半導体チップIC12にて説明した構成については適宜その説明を省略する。なお、「比較回路CN」については、図5等に示した「比較回路CNa」と区別するため、ここでは「比較回路CNaa」としている。
半導体チップIC12aは、外部との電気的接続を行うための電極パッドとして、電極パッドT1aと、電極パッドT2aと、電極パッドT3aと、電極パッドT6aと、電極パッドT7aと、電極パッドT8aと、電極パッドT9aと、を備えている。また、半導体チップIC12aは、第2の発光制御部としての発光制御部HC12aと、調光回路LC11aと、第2の調光部としての調光回路LC12aと、を備えている。
電極パッドT1aは、第2の電源配線としての配線W2を介して電源供給回路VSに接続されている。言い換えれば、配線W2は、電源供給回路VSと半導体チップIC12aとに接続されている。電極パッドT2aは、発光素子群HS11のノードNh11と接続されている。電極パッドT3aは、発光素子群HS12のノードNh12と接続されている。なお、配線W2の配線抵抗は、配線W1の配線抵抗とは異なっていても良い。
調光回路LC11aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC11aは、他端が電極パッドT2aと接続、言い換えれば電極パッドT2aを介して発光素子群HS11のノードNh11と接続され、且つ他端が電極パッドT6aと接続、言い換えれば電極パッドT6aを介して発光素子群HS11のノードNd8aと接続されている。なお、調光回路LC11aは、駆動回路KD1aとトランジスタN5aとを備えている。
調光回路LC12aは、一端が電極パッドT1aと接続、言い換えれば電極パッドT1aを介して電源供給回路VSと接続されている。また、調光回路LC12aは、他端が電極パッドT3aと接続、言い換えれば電極パッドT3aを介して発光素子群HS12のノードNh12と接続され、且つ他端が電極パッドT7aと接続、言い換えれば電極パッドT7aを介して発光素子群HS12のノードNd9aと接続されている。なお、調光回路LC12aは、駆動回路KD2aとトランジスタN6aとを備えている。
発光制御部HC12aは、第2の比較回路としての比較回路CNaaと、第2検出部としての検出部K1aと、を備えている。検出部K1aの出力端子は、調光回路LC11aの駆動回路KD1aと調光回路12aの駆動回路KD2aとに接続されている。言い換えれば、比較回路CNaaの出力端子は、検出部K1aの出力端子を介して調光回路LC11aの駆動回路KD1aと調光回路12aの駆動回路KD2aとに接続されている。検出部K1aの出力信号Ko1aは、駆動回路KD1aと駆動回路KD2aにそれぞれ入力される。
電極パッドT8aは、第2の接続配線としての配線W4にて半導体チップIC12の電極パッドT9と接続されている。すなわち、配線W4は、ノードNd16aと検出部K1の第2入力端子とを電気的に接続している。
電極パッドT9aは、第3の接続配線としての配線W5にて半導体チップIC12の電極パッドT8と接続されている。すなわち、配線W5は、ノードNd16と検出部K1aの第2入力端子とを電気的に接続している。
ここで、半導体チップIC12の検出部K1は、第1入力端子に比較回路CNから出力された比較結果信号Vcr1が入力され、第2入力端子に半導体チップIC12aの比較回路CNaaから出力された比較結果信号Vcr1aが入力され、これらの論理和を第1の出力信号としての出力信号Ko1として駆動回路KD1及び駆動回路KD2に供給することで駆動回路KD1及び駆動回路KD2の出力を制御している。つまり、発光素子群HSの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC12と半導体チップIC12aの発光制御部HC12aとにより行われている。
また、半導体チップIC12aの検出部K1aは、第1入力端子に半導体チップIC12の比較回路CNから出力された比較結果信号Vcr1が入力され、第2入力端子に比較回路CNaaから出力された比較結果信号Vcr1aが入力され、これらの論理和を第2の出力信号としての出力信号Ko1aとして駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aに供給することで駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aの出力を制御している。つまり、発光素子群HSaの発光制御及び発光停止制御は、発光制御部HC12aと半導体チップIC12の発光制御部HC12とにより行われている。
ここで、駆動回路KD1及び駆動回路KD2の出力は、検出部K1の出力信号Ko1の信号レベル、及び検出部K1aの出力信号Ko1aの信号レベルにより決まる。そして、検出部K1の出力信号Ko1の信号レベル、及び検出部K1aの出力信号Ko1aの信号レベルは、比較回路CNが出力する比較結果信号Vcr1のレベルと、比較回路CNaaが出力する比較結果信号Vcr1aのレベルと、により決定される。
比較回路CN及び比較回路CNaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1及び比較結果信号Vcr1aはハイレベルとなる。このため、検出部K1及び検出部K1aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されて、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはハイレベルとなる。この場合、駆動回路KD1、駆動回路KD2、駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタN5、トランジスタN6、トランジスタN5a、及びトランジスタN6aはいずれもオフとなる。
比較回路CNが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも小さいと判定し、比較回路CNaaが駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1はハイレベルとなり、比較結果信号Vcr1aはローレベルとなる。このとき、検出部K1の第2入力端子及び検出部K1aの第1入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されるが、検出部K1の第1入力端子及び検出部K1aの第2入力端子にはいずれもハイレベルの信号が入力されるため、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはハイレベルとなる。この場合、駆動回路KD1、駆動回路KD2、駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aにはハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタN5、トランジスタN6、トランジスタN5a、及びトランジスタN6aはいずれもオフとなる。
比較回路CN及び比較回路CNaaの双方が、駆動電圧Vkは発光基準電圧VHa又は発光基準電圧VHaに基づく電圧よりも大きいと判定した場合には、比較結果信号Vcr1及び比較結果信号Vcr1aはローレベルとなる。このため、検出部K1及び検出部K1aの各々の第1入力端子及び第2入力端子にはいずれもローレベルの信号が入力されて、出力信号Ko1及び出力信号Ko1aはローレベルとなる。この場合、駆動回路KD1、駆動回路KD2、駆動回路KD1a及び駆動回路KD2aにはローレベルの信号が入力されるため、トランジスタN5、トランジスタN6、トランジスタN5a、及びトランジスタN6aはいずれもオンとなる。
以上のように、照明装置50eによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC12の発光制御部HC12と半導体チップIC12aの発光制御部HC12aとにより行うようにしたので、半導体チップIC12の比較回路CNと半導体チップIC12aの比較回路CNaaとの間に製造ばらつきがある場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。
また、照明装置50eによれば、発光素子群HSBの発光制御及び発光停止制御を、半導体チップIC12の発光制御部HC12と半導体チップIC12aの発光制御部HC12aとにより行うようにしたので、半導体チップIC12aが電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W2の配線抵抗と、半導体チップIC7が電源供給回路VSから駆動電圧Vk及び駆動電流Ikの電源供給を受けるための配線W1の配線抵抗とが異なる場合であっても、発光素子群HSと発光素子群HSaとの発光及び消灯のタイミングのばらつきを防止することができる。