JP6858087B2 - 給与データ計算装置、給与データ計算プログラム、給与データ計算方法 - Google Patents
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Description
以下、記憶部10に記憶される月例給与項目マスタテーブル10−1〜縦横記録先データテーブル10−11について説明する。月例給与項目マスタテーブル10−1〜縦横記録先データテーブル10−11は、RDBのテーブルである。異なるテーブルに存在する同一名称のカラムは、RDBにおいて関連付けられるカラムである。
図2は、月例給与項目マスタテーブルの一例を示す図である。月例給与項目マスタテーブル10−1は、「給与項目」「計算順序」のカラムを有する。「給与項目」は、企業が従業員に対して支給する給与の項目であり、算出値となる給与データの項目名を示す。「給与項目」は、予め定められた算出式を従業員の各マスタテーブルおよび各データテーブルに格納されているデータに適用した算出結果である。図2に示す例では、n個(nは2以上の自然数)の「給与項目」のうち、(n−1)個の「給与項目」“基本給”〜“残業手当”・・・は、「給与項目」“総支給額”の内訳である。
図3は、月例給与支給データテーブルの一例を示す図である。月例給与支給データテーブル10−2は、「月度」「従業員番号」「総支給額」「基本給」「職能給」「役職手当」「総手当額」「家族手当」「残業手当」・・・のカラムを有する。月例給与支給データテーブル10−2における「総支給額」「基本給」「職能給」「役職手当」「総手当額」「家族手当」「残業手当」・・・は、月例給与項目マスタテーブル10−1で定められている「計算順序」に従って算出された「給与項目」である。
図4は、従業員マスタテーブルの一例を示す図である。従業員マスタテーブル10−3は、レコードごとに各従業員の属性情報が格納されているテーブルである。従業員マスタテーブル10−3は、「従業員番号」「従業員名」「入社年月日」「退社年月日」「日給月給区分」「役職」「職級」「基本給額」「時給額」「扶養家族数」「未就学扶養者数」「配偶者有無」・・・のカラムを有する。図4に示す例では、「従業員番号」“223043”で識別される従業員は、「従業員名」“○○○○”、「入社年月日」“1996/4/1”、「退社年月日」“−”(未退社)・・・である。
図5は、従業員勤怠データテーブルの一例を示す図である。従業員勤怠データテーブル10−4は、レコードごとに各従業員の勤怠情報が格納されているテーブルである。従業員勤怠データテーブル10−4は、「従業員番号」「月度」「所定日数」「労働日数」「休日出勤日数」「所定労働時間」「労働時間」「時間外時間」「深夜労働時間」「有給日数」・・・である。図5に示す例では、「従業員番号」“223043”で識別される従業員は、「月度」“2017年1月度”において、「所定日数」“20”の勤務日のうち「労働日数」“19”だけ勤務し、「所定労働時間」“160”であり、「労働時間」“172”だけ労働したことを示す。そして、「従業員番号」“223043”で識別される従業員は、「月度」“2017年1月度”において、「時間外時間」“12”、「深夜労働時間」“1”であり、「有給日数」“1”だけ有給を取得したことを示す。
図6は、給与体系マスタテーブルの一例を示す図である。給与体系マスタテーブル10−5は、「職級」ごとの「職能給」を示すテーブルである。図6では、例えば、「職級」“IV”である場合には、「職能給」“160000”であることを示す。
図7は、役職手当マスタテーブルの一例を示す図である。役職手当マスタテーブル10−6は、「役職」に応じた「役職給」を示すテーブルである。図7では、例えば、「役職」“本部長”である場合には、「役職給」“50000”であることを示す。
図8は、家族手当マスタテーブルの一例を示す図である。家族手当マスタテーブル10−7は、「扶養家族数」に応じた「基準額」を示すテーブルである。図8では、例えば、「扶養家族数」“1人”である場合には、「基準額」“3000”であることを示す。
図9は、算出式マスタテーブルの一例を示す図である。算出式マスタテーブル10−8は、「給与項目」「条件」「算出値(中間値)」「算出式」のカラムを有する。以下、「算出値(中間値)」の表記は、「算出値」、および「算出値」の算出過程で発生する「中間値」をいう。また、「算出値」の表記は、算出値のみを指し、「中間値」の表記は、中間値のみを示す。
図10は、横明細データテーブルの一例を示す図である。図10に示す例では、横明細データテーブル10−9は、「従業員番号」「月度」「項目1」〜「項目10」のカラムを有する。「項目1」〜「項目10」のレコードごとの各フィールドは、後述の実施例1〜4の縦横記録先決定処理で横明細データテーブル10−9に記録すると決定された「算出値(中間値)」を記録するためのフィールドである。横明細データテーブル10−9は、「従業員番号」および「月度」に対応する複数のデータを1レコードに格納することから、テーブルへのアクセス性能が良いが、フィールドの数の制限により、記録できるデータの数に制限がある。なお、図10では、「項目1」〜「項目10」の10個の「項目」のカラムを有する例を示すが、10個に限られず、所定上限の範囲内で適宜設計変更可能である。
図11は、縦明細データテーブルの一例を示す図である。図11に示す例では、縦明細データテーブル10−10は、「従業員番号」「月度」「項目」「値」のカラムを有する。縦明細データテーブル10−10には、レコードに、「従業員番号」、「月度」および「項目」に対応する「値」が格納されている。「項目」は、後述の実施例1〜4の縦横記録先決定処理で縦明細データテーブル10−10に格納すると決定された「算出値」または「中間値」である。例えば、「従業員番号」“223043”の「月度」“2017年1月度”の「項目」は、「中間値」である“$家族手当_特別加算1”であり、その「値」は“0”である。縦明細データテーブル10−10は、「従業員番号」および「月度」に対応する複数のデータを複数レコードに分けて格納することから、記録できるデータの数に制限がないが、テーブルへのアクセス性能が劣る。
図12は、縦横記録先データテーブルの一例を示す図である。図12に示す例では、縦横記録先データテーブル10−11は、「月度」「項目」「縦横」「横明細記録先」のカラムを有する。縦横記録先データテーブル10−11には、レコードごとに、「月度」および「項目」に対応する「縦横」および「横明細記録先」が記録される。「縦横」は、「月度」に対応する「項目」を横明細データテーブル10−9および縦明細データテーブル10−10のいずれか一方または両方に記録することを示す。「縦横」“横明細”かつ「横明細記録先」“項目1”である場合には、対応する「月度」の「項目」が、横明細データテーブル10−9の“項目1”に記録されることを示す。「縦横」が“縦明細”である場合には、対応する「月度」の「項目」が、縦明細データテーブル10−10に記録されることを示す。
図1の説明に戻る。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置である。制御部20は、縦横記録先決定部21、給与項目記録処理部22、給与項目算出処理部23を有する。
図13は、給与項目記録処理の一例を示すフローチャートである。給与項目記録処理は、給与データ計算装置100の制御部20の給与項目記録処理部22により実行される。給与項目記録処理は、後述の実施例1〜4のいずれかの縦横記録先決定処理により、算出値である「給与項目」および「給与項目」の算出過程における「中間値」が、横明細データテーブル10−9および縦明細データテーブル10−10のいずれか一方または両方に記録されることが決定され、縦横記録先データテーブル10−11に記録先が記録されていることを前提として実行される。縦横記録先データテーブル10−11に記録先が記録される縦横記録先決定処理については、実施例1〜4を参照して後述する。なお、給与項目記録処理は、月度単位に定期的に実行されるとするが、月度に限られず、任意の所定期間を単位とする周期で実行されてもよい。
図14は、算出値(中間値)算出処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。算出値(中間値)算出処理のサブルーチンは、図13のステップS105に該当する。算出値(中間値)算出処理のサブルーチンは、給与データ計算装置100の制御部20の給与項目算出処理部23により実行される。
以下、「給与項目」の「算出値」、および「算出値」の算出過程における「中間値」が、横明細データテーブル10−9および縦明細データテーブル10−10のいずれか一方または両方に記録されることが決定され、縦横記録先データテーブル10−11に記録先が記録される縦横記録先決定処理の実施例について説明する。
実施例1にかかる縦横記録先決定処理において、ステップS21とステップS22とは、処理順序を入れ替えてもよい。
実施例2にかかる縦横記録先決定処理において、ステップS35とステップS36とは、処理順序を入れ替えてもよい。
上述のステップS50〜S51では、縦横記録先決定部21は、横明細データテーブル10−9のデータ記録先として未決定のフィールドの残数が「中間値」の数=C未満の場合、横明細データテーブル10−9のデータ記録先として未決定のフィールドの残数の全てを「中間値」の記録先とし、横明細データテーブル10−9に記録し切れない残りの「中間値」の記録先を縦明細データテーブル10−10と決定する。しかし、これに限られず、縦横記録先決定部21は、横明細データテーブル10−9のデータ記録先として未決定のフィールドの残数が「中間値」の数=C以上である場合にのみ、「中間値」の記録先を横明細データテーブル10−9と決定してもよい。
上述のステップS70では、縦横記録先決定部21は、縦横記録先データテーブル10−11において、横明細データテーブル10−9から縦明細データテーブル10−10へ記録先を変更する対象の「中間値」は、予め付与されている優先度に応じて決定してもよい。すなわち、上述のステップS70では、縦横記録先決定部21は、縦横記録先データテーブル10−11において、横明細データテーブル10−9から縦明細データテーブル10−10へ、優先度が最も低い「中間値」を記録先を変更する対象として決定してもよい。
以上、実施例1〜4を含む実施形態について説明したが、開示技術は上述した実施例1〜4を含む実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下にその他の実施形態を説明する。
図19は、給与データ計算プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図19は、図1等に示す給与データ計算装置1のハードウェア構成を示す。図19に示すように、コンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit)2、メモリ3、外部記憶装置4、通信インタフェース5を有する。また、図19に示した各部は、バス(不図示)等で相互に接続される。
2 CPU
3 メモリ
4 外部記憶装置
5 通信インタフェース
10 記憶部
10−1 月例給与項目マスタテーブル
10−2 月例給与支給データテーブル
10−3 従業員マスタテーブル
10−4 従業員勤怠データテーブル
10−5 給与体系マスタテーブル
10−6 役職手当マスタテーブル
10−7 家族手当マスタテーブル
10−8 算出式マスタテーブル
10−9 横明細データテーブル
10−10 縦明細データテーブル
10−11 縦横記録先データテーブル
20 制御部
21 縦横記録先決定部
22 給与項目記録処理部
23 給与項目算出処理部
100 給与データ計算装置
Claims (9)
- 給与データの算出値、および、該算出値の算出過程で算出される中間値を算出するための算出ルールを給与データごとに記憶する算出ルール記憶部と、
従業員ごとかつ年月ごとの各給与データの算出値および該算出値に対応する中間値を、横明細テーブルの1レコードの横方向のフィールドに記録する横明細記憶部と、
前記各給与データの算出値および該算出値に対応する中間値を、縦明細テーブルの縦方向の複数レコードに分けて記録する縦明細記憶部と、
前記算出ルールをもとに算出される給与データの算出値の数および該算出値に対応する中間値の数の少なくともいずれかに応じて、該算出値および該中間値を前記横明細記憶部および前記縦明細記憶部のいずれか一方または両方に記録すると決定する記録先決定部と
を備えたことを特徴とする給与データ計算装置。 - 前記記録先決定部は、
前記横明細テーブルの1レコードにおいて値の記録先として未決定のフィールドの残数が前記算出値の数および前記中間値の数の合計以上である場合には、前記算出値および前記中間値の記録先を前記横明細記憶部と決定し、
前記フィールドの残数が0となった場合には、前記算出値および前記中間値の記録先を前記縦明細記憶部と決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の給与データ計算装置。 - 前記記録先決定部は、
前記フィールドの残数が前記算出値の数および前記中間値の数の合計未満となった場合には、前記算出値の記録先を前記横明細記憶部と決定し、前記中間値の記録先を前記縦明細記憶部と決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の給与データ計算装置。 - 前記記録先決定部は、
前記横明細テーブルの1レコードにおいて値の記録先として未決定のフィールドの残数が0より大である場合には、前記算出値の記録先を前記横明細記憶部と決定し、前記中間値の記録先を前記縦明細記憶部と決定し、
前記フィールドの残数が0となった場合には、前記算出値および前記中間値の記録先を前記縦明細記憶部と決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の給与データ計算装置。 - 前記記録先決定部は、
前記横明細テーブルの1レコードにおいて値の記録先として未決定のフィールドの残数が前記中間値の数以上である場合には、前記中間値の記録先を前記横明細記憶部と決定し、前記算出値の記録先を前記縦明細記憶部と決定し、
前記フィールドの残数が0となった場合には、前記算出値および前記中間値の記録先を前記縦明細記憶部と決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の給与データ計算装置。 - 前記記録先決定部は、
前記フィールドの残数が前記中間値の数未満となった場合には、前記中間値のうち該残数分の中間値の記録先を前記横明細記憶部と決定し、該残数の超過分の中間値および前記算出値の記録先を前記縦明細記憶部と決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の給与データ計算装置。 - 前記記録先決定部は、
前記横明細テーブルの1レコードにおいて値の記録先として未決定のフィールドの残数が前記算出値の数および前記中間値の数の合計以上である場合には、前記算出値および前記中間値の記録先を前記横明細記憶部と決定し、
前記フィールドの残数が0となった場合には、前記横明細記憶部に記録されている前記中間値の記録先を前記縦明細記憶部へ変更後、新たな前記算出値の記録先を前記横明細記憶部と決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の給与データ計算装置。 - コンピュータに、
給与データの算出値、および、該算出値の算出過程で算出される中間値を算出するための算出ルールをもとに、従業員ごとかつ年月ごとの各給与データの算出値の数および該算出値に対応する中間値の数の少なくともいずれかを算出し、
算出した前記算出値の数および前記中間値の数の少なくともいずれかに応じて、従業員ごとかつ年月ごとの各給与データの算出値および該算出値に対応する中間値を横明細テーブルの1レコードの横方向のフィールドに記録する横明細記憶部、および、前記各給与データの算出値および中間値を縦明細テーブルの縦方向の複数レコードに分けて記録する縦明細記憶部のいずれか一方または両方に記録すると決定する
各処理を実行させるための給与データ計算プログラム。 - コンピュータが、
給与データの算出値、および、該算出値の算出過程で算出される中間値を算出するための算出ルールをもとに、従業員ごとかつ年月ごとの各給与データの算出値の数および該算出値に対応する中間値の数の少なくともいずれかを算出し、
算出した前記算出値の数および前記中間値の数の少なくともいずれかに応じて、従業員ごとかつ年月ごとの各給与データの算出値および該算出値に対応する中間値を横明細テーブルの1レコードの横方向のフィールドに記録する横明細記憶部、および、前記各給与データの算出値および中間値を縦明細テーブルの縦方向の複数レコードに分けて記録する縦明細記憶部のいずれか一方または両方に記録すると決定する
各処理を実行することを特徴とする給与データ計算方法。
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