JP6857508B2 - 商品陳列棚 - Google Patents

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Description

本発明は、商品を陳列するために用いられる商品陳列棚に関する。
デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の売り場には、商品を陳列するための棚部を複数備える商品陳列棚が配置されている。このような商品陳列棚には、棚部の前端部から商品の落下を防ぐため、棚部の前端部に落下防止部材を設けている。
例えば、特許文献1によれば、ショーケース(商品陳列棚)は、商品を陳列するための棚部を上下方向に複数段備えるものであって、棚部の前端部には、商品落下防止用のガード(落下防止部材)が立設され、棚部に載置された商品が棚部の前端部から落下することを防いでいる。一方、このような棚部に載置された商品を取り出す際には、ガードの頂部を乗り越えさせて取り出していた。
特開2012−176092号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、例えばボトルワインのような商品が立設された状態で前後方向に並んで複数陳列されている場合に、ガードの頂部を乗り越えさせて商品を取り出そうとすると、商品の重量を支えた状態で商品を取り出さなければならず、またガードに商品の重量を預けて取り出すために手前に傾けようとすると、後方の商品と干渉してしまい、商品の取り出しが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、落下防止機能を維持しつつ、商品を容易に取り出すことができる商品陳列棚を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の商品陳列棚は、
左右に間隔を隔てて立設された支柱に取り付けられる左右1対のブラケットにより棚部が支持され、該棚部の前端部に左右方向に延びかつ該棚部よりも上方に延びる落下防止部材が配設され、商品が該棚部に載置される商品陳列棚であって、
前記落下防止部材は、木材または金属で形成されたストッパ部材と、該ストッパ部材を嵌入して保持し少なくとも正面側が透明な保持部材とからなり、
前記ストッパ部材は、その上部とその背部との間にかけて切り欠かれた形状の被切欠き部が形成されており、該被切欠き部は、少なくとも前記保持部材により覆われることなく露出していることを特徴としている。
この特徴によれば、棚部よりも上方に延びる落下防止部材により商品の前方への落下を防止しつつ、立設して陳列された商品を取り出す際には被切欠き部に沿って商品を傾けることができるとともに被切欠き部をガイドとして商品を取り出すことができるため、容易に商品を棚部から取り出すことができる。さらに、取り出す商品の略後方に近接して他の商品が陳列されている場合であっても、商品を前方に傾けても被切欠き部を設けているため、該商品の底部が背面側に突出する量が少なく、容易に商品を手前上方に取り出すことができる。
前記被切欠き部は、傾斜面で構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、切欠かれた部分が傾斜面で形成されているので、商品の荷重を確実に支持しつつ、商品を傾けた状態で取り出し方向へ安定して案内することができる。
前記傾斜面は、高さ寸法が前後寸法よりも長尺であることを特徴としている。
この特徴によれば、商品が大きく傾くことを防ぐことができることから、商品の落下防止の機能を確実に保持ししつつ、商品を過度に傾けることなく手前上方に向かって支持・案内することができる。
少なくとも前記被切欠き部は、樹脂または木材により形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、商品を被切欠き部に沿って滑らせることができるため、商品の取り出しが円滑に行える。
前記落下防止部材は、前記棚部の前端部に着脱可能に配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、商品の高さや重さ等に応じて落下防止部材を適宜最適なものに取り換えることが容易である。
実施例1における商品陳列棚を示す斜視図である。 実施例1の棚の前端部を示す側面視の断面図である。 実施例1の商品陳列棚の上部を示し、前方に一本のみボトルワインを図示した側面視の断面図である。 比較例における商品陳列棚を示し、前方に一本のみボトルワインを図示した側面視の断面図である。 (a)〜(d)は、実施例1のストッパ部材の各種被切欠き部の変形例を示す側面視の断面図である。 実施例1のストッパ部材の取り付け構造の変形例を示す側面視の断面図である。 (a),(b)は、実施例2における商品陳列棚を示す側面視の断面図である。
本発明に係る商品陳列棚を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る商品陳列棚につき、図1〜3および図5を参照して説明する。以下、図2および3の紙面左側を商品陳列棚の正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。
本実施例の商品陳列棚1は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等においてボトルワインやペットボトル等の商品を陳列するために設置される。図1に示されるように、商品陳列棚1は、立設させて設置可能な枠体2と、図示しない商品が載置される複数の棚板35,35,…(棚部)と、一つの棚板35に対して左右一対に取り付けられる複数のブラケット30,30,…と、から主に構成され、本実施例においては一つの棚板35と左右一対のブラケット30,30から構成される構造を棚3,3,…と呼称する。この棚3には、左右方向への商品の落下を防止するための移動規制プレート4,4および前方方向からの商品の落下を防止するための落下防止ユニット5が取り付けられている。
枠体2は、後方側に配設される左右一対の後支柱20,20(支柱)と、前方側に配設される左右一対の前支柱21,21と、後支柱20,20の上下端部をそれぞれ連結する後横連結杆22,22と、前支柱21,21の下端部をそれぞれ連結する前横連結杆23と、後支柱20,20および前支柱21,21において前後方向に対向する上下端部をそれぞれ連結する奥連結杆24,24,…と、から構成されており、前面が開放された箱状体となっている。
また、枠体2は、後支柱20,20および前支柱21,21の下端部に図示しないアジャスタが取り付けられており、アジャスタの高さをそれぞれ調整することにより、設置場所に関わらず商品陳列棚1を水平な状態で設置できるようになっている。尚、アジャスタではなく、キャスタが備えられていてもよい。
後支柱20は、前面の左右側端縁にそれぞれ複数の係止孔20a,20a,…が上下に所定間隔おきに設けられており、後述する棚3を構成するブラケット30の後端に設けられる係止片31,31,…(図3参照)が係止可能となっており、係止片31,31,…を係止孔20a,20a,…に係止させることにより、棚3,3,…を枠体2内において所望の高さ、数で取り付けられるようになっている。
前支柱21は、直接の図示は省略するが、後支柱20との対向面に後支柱20の係止孔20a,20a,…と対向して複数の係止孔が設けられており、後述する棚3を構成するブラケット30の前端に設けられる突出片33,33(図3参照)が嵌入可能となっている。
棚3は、左右一対のブラケット30,30と、ブラケット30,30によって支持される棚板35と、から構成されている。
図3に示されるように、略下向きd字状のブラケット30は、ブラケット30の後端に設けられる係止片31,31,…と、棚板35が上方から取り付けられる上端部32と、ブラケット30の前端に設けられる突出片33,33と、から主に構成されている。尚、ブラケット30は、ステンレス板の打ち抜き加工により成形される。さらに尚、図3において、説明の便宜上、後横連結杆22の図示を省略している。
ブラケット30の係止片31,31,…は、ブラケット30の後端の所定の位置に上下に3つ設けられており、各係止片31,31,…を後支柱20の係止孔20a,20a,…(図1参照)に係止させることで、ブラケット30が後支柱20に係止される。さらに、ブラケット30の突出片33,33は、ブラケット30の係止片31,31,…を係止させた係止孔20a,20a,…と対向する前支柱21の係止孔に嵌入されることで、ブラケット30が前支柱21に支持される。これらにより、ブラケット30は、後支柱20,20および前支柱21,21により前後端部が支持されていることから、後支柱20,20のみで支持されているときより、大きな荷重を支持することができる。このとき、ブラケット30の上端部32は、略水平となっている。
棚板35は、上面視略矩形状に形成された載置部36(図1も併せて参照)と、載置部36の前後端部にそれぞれ折り曲げ形成された前端部37および後端部38と、載置部36の左右側端部に折り曲げ形成された側端部39,39(図1も併せて参照)と、から形成されている。尚、棚板35は、ステンレス板によって形成されている。
図2に示されるように、棚板35の前端部37は、載置部36前方の端部が側部断面視略逆向きコ字状に折り曲げ加工された下垂片37bと、側部断面視略上向きコ字状に折り曲げ加工された係止片37cと、から構成されており、係止片37cは、下垂片37bと前後方向に所定間隔の溝部37aを形成した状態で、溶接にて載置部36の裏面に固定されている。尚、前端部37は、前支柱21,21間の左右寸法よりわずかに短い略同一寸法に形成されている。
図3に示されるように、棚板35の後端部38は、棚板35の載置部36後方の端部が側部断面視略コ字状に折り曲げ加工されて形成されており、左右方向の寸法が前端部37より長尺かつ棚板35の左右の側端部39,39の左右方向寸法よりも短尺である。
棚板35の側端部39,39は、棚板35の載置部36左右の端部が前後端部37,38よりも左右方向において突出した位置で略垂直下方に折り曲げ加工されて形成されている。また、側端部39,39は、後端部38の背面の左右方向における延出位置と略同一位置に側端部39,39の後端が、前端部37より後方に側端部39,39の前端(図2参照)が、それぞれ位置しており、側端部39,39の下端部は後端部38の下端部よりも下方に位置している。
棚板35は、左右一対の後支柱20,20に係止された左右一対のブラケット30,30に上方から取り付けられた際、前後端部37,38それぞれの左右方向の端部と、側端部39,39との間に、ブラケット30,30がそれぞれ挿嵌される。このとき、棚板35は、略水平に配設されているブラケット30の上端部32,32に載置されることで、載置部36が略水平に支持される。
また、棚板35は、載置部36前後の端部に図示しない前後一対の丸孔が左右方向に所定間隔を置いて複数形成されており、前後一対の丸孔を介して後述する移動規制プレート4を載置部36の前後方向に沿わせて取り付け可能である。
移動規制プレート4は、ステンレス板により略矩形状に形成されており、図示しない係止部を載置部36の図示しない前後一対の丸孔にそれぞれ係止させることで、載置部36に対して略垂直に立設させて取り付けることができる。これにより、載置部36に載置された商品が載置部36左右の端部から落下することを防ぐことができる。尚、移動規制プレート4は、載置部36の左右方向の端部のみならず中央に配置してもよく、商品の陳列に応じて適宜取り付位置を変更してもよく、商品の区分けや商品を略直線状に陳列する等の用途に使用してもよく、3つ以上使用してもよい。
図2に示されるように、落下防止ユニット5は、略板状のストッパ部材6(落下防止部材)と、ストッパ部材6が嵌入可能な保持部材7と、から構成されており、ストッパ部材6および保持部材7の左右寸法は、棚板35の前端部37の左右寸法と略同一寸法に形成されている。
ストッパ部材6は、前面60と、前面60の上端より略垂直に形成された上面61(上部)と、上面61の後端から下方に向かって傾斜する傾斜面62(被切欠き部)と、傾斜面62の下端より前面60と略平行に形成された背面63(背部)と、前面60および背面63の下端とそれぞれ略垂直に形成された下面64と、から画成される側部断面視略直角台形状に形成されており、傾斜面62は、ストッパ部材6の左右に亘って形成されている。尚、ストッパ部材6は、木材で形成されているが、アクリル樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材により形成されていてもよい。さらに尚、ストッパ部材6の上面61(上部)と背面63(背部)との間にかけて切り欠かれた形状は、側部断面視略矩形の板部材を切り欠いて形成する他、型抜き形成や押出し形成等により切り欠かれた形状に成形されたものであってもよい。
また、傾斜面62の勾配は、高さ寸法T1が前後寸法D1よりも長尺となっているため、前後方向を基準として急勾配(傾斜角が45度より大)に形成されており、この傾斜角を角度A1とする。
保持部材7は、ストッパ部材6が挿嵌されるホルダ部材70と、棚板35の前端部37に係止される係止部材75と、から構成されている。尚、ホルダ部材70と係止部材75は、透明なアクリル樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材により形成され、後述するように接着によって互いに固定されている。
ホルダ部材70は、前壁部71と、上下寸法において前壁部71より短尺の後壁部72と、前後壁部71,72の下端をそれぞれ略垂直に連結する下端部73とで側部断面視上向きコ字状に形成されその内側に上方に開放する溝部74が形成されており、前後壁部71,72の間に上方からストッパ部材6を下端部73まで嵌入してストッパ部材6を溝部74内に保持できる。
係止部材75は、上端から上下方向略中央までの連結部76と、上下方向略中央の屈折部77と、上下方向略中央から下端までの係止部78とで側部断面視略S字状に形成されている。連結部76は、上端(係止部材75の上端と同意)がホルダ部材70の後壁部72の上端と略同一面を形成し、ホルダ部材70の後壁部72の上端から上下方向略中央にかけて接着剤により固定されている。屈折部77は、後壁部72から離間して後方に屈折している。係止部78は、屈折部77により後方に離間したまま後壁部72と略平行となっており、後壁部72との間に溝部7aを形成している。尚、ホルダ部材70と係止部材75は、一体に形成されていてもよい。
また、保持部材7は、ホルダ部材70の溝部74にストッパ部材6が嵌入された際に、ストッパ部材6の傾斜面62の下端部から離間した下方にホルダ部材70の後壁部72の上端と係止部材75の上端が位置するため、被切欠き部である傾斜面62に干渉し難いように形成されている。
落下防止ユニット5は、棚板35の前端部37の溝部37aに係止部材75の係止部78を挿嵌させるとともに、前端部37の係止片37cを保持部材7の溝部7aに嵌入させることで、前端部37の正面に着脱自在に配設させることができる。このとき、落下防止ユニット5の左右寸法は、棚板35の前端部37の左右寸法と略同一寸法に形成されていることから、棚板35の前端部37を正面から見え難いように覆っている。さらに、落下防止ユニット5は、前端部37が前支柱21,21の間に配設されていることから、前支柱21,21と連続するように形成されていることで、一体感を演出することができる。
また、落下防止ユニット5は、棚板35の前端部37に装着されると、係止部材75の屈折部77からストッパ部材6の上面61にかけて棚板35の載置部36よりも上方に突出しているため、載置部36に載置された商品の略水平前方への移動を規制し、商品の落下を防止することができる。また、保持部材7にストッパ部材6が挿嵌されているため、落下防止ユニット5全体で商品の落下を防止している。
また、落下防止ユニット5は、ホルダ部材70の前壁部71と、ストッパ部材6の前面60との間に、図示しないプライスカードやPOP広告(Point of purchase advertising)等を挿し込むことができ、先述のようにホルダ部材70を透明な合成樹脂材で形成することから、挿し込まれたプライスカードやPOP広告を視認することができる。
これまで、商品陳列棚1の構造および載置された商品の落下防止について説明してきたが、次いで、図3に示される本実施例における商品陳列棚1と、図4に示される被切欠き部が形成されていないストッパ部材6Aを備える比較例における商品陳列棚1Aとを比較しながら、立設されて陳列された上面視略円柱状のボトルワイン8(商品)を傾けた際の態様について説明する。尚、商品陳列棚1Aについては、商品陳列棚1と同一構成で重複する構成を省略する。
図3に示されるように、商品陳列棚1には、棚3,3’の前方にそれぞれボトルワイン8,8’が1本ずつ図示されており、上方の棚3のボトルワイン8は、ストッパ部材6の傾斜面62に沿って傾けた状態のボトルワイン8であり、下方の棚3のボトルワイン8’は、陳列状態におけるボトルワイン8’である。尚、傾斜面62に沿ってボトルワイン8が傾けられた際の、ボトルワイン8の底部80と、棚板35の載置部36との間の角度を角度A2とする。さらに尚、説明の便宜上、棚3,3’として記述するが、共に同一構成の棚であり、ボトルワイン8,8’についても同様に、共に同一構成のボトルワインである。
図4に示されるように、商品陳列棚1Aには、棚3A,3A’の前方にそれぞれボトルワイン8A,8A’が1本ずつ図示されており、上方の棚3Aのボトルワイン8Aは、ストッパ部材6Aの背面側上端の角62Aに当接させて傾けた状態のボトルワイン8Aであり、下方の棚3Aのボトルワイン8A’は、陳列状態におけるボトルワイン8A’である。尚、角62Aに当接させてボトルワイン8Aを傾けた際の、ボトルワイン8Aの底部80Aと、棚板35Aの載置部36Aとの間の角度を角度A3とし、角度A3は、ボトルワイン8(図3参照)を傾けた際の角度A2(図3参照)と同一の角度である。さらに尚、説明の便宜上、ボトルワイン8A,8A’として記述するが、共に図3で示したボトルワイン8,8’と同一構成のボトルワインである。
図3に示されるように、ボトルワイン8は、前方に傾動させ傾斜面62に当接させた状態となっている。このとき、ボトルワイン8の底部80の後端部81は、ボトルワイン8’の後端位置を示す基準線L1と略同一線上に位置している。一方、図4に示されるように、ボトルワイン8Aの底部80Aの後端部81Aは、ボトルワイン8A’の後端位置を示す基準線L2より後方に位置した状態となっている。尚、基準線L1および基準線L2は、共に同一の位置を示す基準線である。
図3に示されるように、ボトルワイン8は、傾斜角が角度A1に形成されたストッパ部材6の傾斜面62(図2参照)に当接した状態では、角度A1と角度A2とが同一の角度となっている。従ってボトルワイン8を傾ける角度A1の設定により、ボトルワイン8の後端部81を基準線L1より後方に大きく突出させることなく、ボトルワイン8を傾けることができる。
このように、傾斜面62を設けることで、複数のボトルワイン8,8,…が載置部36の前後方向に並んで複数陳列されている場合であっても、前方に陳列されたボトルワイン8を基準線L1より大きく後方に突出しないように傾けることができるので、後続のボトルワイン8,8,…に対する負荷を抑えて前方に陳列されたボトルワイン8を傾斜させることができる。
これに対し図4に示した従来の商品陳列棚1Aにおいては、複数のボトルワイン8A,8A,…が載置部36Aの前後方向に並んで複数陳列されている場合、角62Aを支点として前方に陳列されたボトルワイン8Aを角度A2と同じ角度A3だけ傾ける際に、前方に陳列されたボトルワイン8Aの底部80Aが基準線L2よりも大きく後方に突出して後続のボトルワイン8A,8A,…に対する負荷が大きくなり、ボトルワイン8Aの取り出しに困難を伴うことになる。
次いで、図3を用いて、傾けたボトルワイン8を棚3より取り出す際の態様について説明する。
先述の通り、ストッパ部材6の傾斜面62によってボトルワイン8の傾きが角度A2になるように案内することができる。このとき、傾斜面62は、傾斜面62に線接触するボトルワイン8の荷重の一部を負担しながら支持している。さらに、ボトルワイン8を取り出すにあたり、ボトルワイン8が傾斜面62に線接触している間、ボトルワイン8の傾きが角度A1に案内されたままであるため、ボトルワイン8を角度A1に傾けた状態で取り出し方向へ安定して案内するガイド機能も備えている。
また、ストッパ部材6の傾斜面62は、滑面に加工されているため、ボトルワイン8を手前上方に取り出す際に、ボトルワイン8を傾斜面62に沿って滑らせることができるため、ボトルワイン8の取り出しが円滑に行える。
また、ストッパ部材6の傾斜面62を急勾配に形成しているため、意図せずボトルワイン8が傾いた場合であっても、傾斜面62に当接することでボトルワイン8が過度に傾くことを防ぐことができる。これにより、ボトルワイン8の落下防止の機能を確実に保持ししつつ、ボトルワイン8を過度に傾けることなく安全に手前上方に向かって支持・案内することができる。
これまで説明してきたように、棚板35よりも上方に延びるストッパ部材6により商品の前方への落下を防止しつつ、立設して陳列された商品を取り出す際には傾斜面62に沿って商品を傾けることができるとともに、傾斜面62をガイドとして商品を取り出すことができるため、容易に商品を棚板35から取り出すことができる。さらに、取り出す商品の略後方に近接して他の商品が陳列されている場合であっても、商品を前方に傾けても傾斜面62を設けているために、該商品の底部が背面側に突出する量が少なく、容易に商品を手前上方に取り出すことができる。
また、先述のように、落下防止ユニット5が保持部材7に対して着脱自在であるので、商品の大きさや重さ等に応じて落下防止ユニット5ごと交換することが可能であるが、ストッパ部材6も、保持部材7の溝部74に挿嵌されているため、ストッパ部材6だけを適宜最適なものに取り換えることができる。
また、ストッパ部材6には、傾斜面62が形成されていることから、棚3の前方に陳列された商品を見る際、ストッパ部材6の上方から見ることで、商品の下部を見ることができるため、商品の視認性が良い。
以下、実施例1のストッパ部材の被切欠き部の形状の変形例について説明する。図5(a)に示されるように、被切欠き部165が側部断面視略直角状の角部162a,162bにより形成された略直角状の段部162によって形成されたもの、図5(b)に示されるように、被切欠き部が前面260上端(上部)から背面263上部にかけて形成された側部断面視略直線状の長い傾斜面262によって形成されたもの、図5(c)に示されるように、被切欠き部である傾斜面362に加えて傾斜面362の上端から前面360の上部にかけて前方傾斜面361が形成されたもの、図5(d)に示されるように、被切欠き部465が前面460上端(上部)から背面463上部にかけて形成された側部断面視ラウンド状の傾斜面462によって形成されたものなど各種の被切欠き部を採用することができる。
図5(a)の被切欠き部165は、その角部162a,162bを利用して傾斜面の傾斜角を任意に設定可能であり、図5(b)の被切欠き部265として構成された長い傾斜面262は、商品の取り出しの安定性を増すことが可能であり、図5(c)の傾斜面362の上端から前面360の上部にかけて形成された前方傾斜面361のなす角を鈍角にして、身体の一部が触れても損傷し難くすることが可能であり、図5(d)に示され側部断面視ラウンド状の傾斜面462は、重量のない、背丈が短い商品の取り出しに適しており、商品を前方上方に持ち上げることなくラウンド状の傾斜面462に沿って商品を取り出すことで、取り出しに掛かる負担を軽くすることが可能である。商品としてパンやお弁当等に適している。
以下、ストッパ部材606の係止部材75への取付方法およびストッパ部材606の前面側形状の変形例を説明する。図6を参照し、ストッパ部材606は係止部材75のテーパ状の貫通孔79に挿通された複数の木ネジ97によって係止部材75に取付、固定されている。木ネジ97の頭部はテーパ状の貫通孔79と係合し、背面側に突出しないため、陳列される商品を傷付けることがない。尚、傾斜面662は上述した傾斜面62と同様の構成である。
また、ストッパ部材606の前面側には、上端突出部610と下端突出部620との間に前面側から背面側に凹む凹部630が形成されている。上端突出部610には上方に延びるスリット611が形成されており、同様に下端突出部620には下方に延びるスリット621が形成されている。これらスリット611,621を係止部として、プライスカード等を凹部630に配置できるようになっている。
次に、実施例2に係る商品陳列棚500につき、図7(a),(b)を参照して説明する。尚、前記実施例1と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図7(a)に示されるように、商品陳列棚500の棚503は、略下向きL字状に形成された左右一対のブラケット530,530と、棚ユニット535(棚部)と、落下防止ユニット505と、から主に構成されている。尚、図7(a)内において、吹出し内は棚503の前端部分を拡大した部分拡大図となっている。
棚ユニット535は、棚部本体である前横架部材535aおよび後横架部材535bと、側部断面視略倒立L字状に形成された棚部材509と、から構成されている。左右一対のブラケット530,530の前端部に前横架部材535aが、後端部に後横架部材535bが、それぞれ取り付けられ上面視略矩形状の枠を形成し、詳しくは後述するが、前後横架部材535a,535bに棚部材509が載置されることで、商品を陳列可能な載置面590a,590b(図7(b)参照)を形成することができる。
前横架部材535aは、側部断面視略下向きコ字状に型抜き形成され、その凹部にLED535cが備え付けられている。後横架部材535bは、略N字状に型抜き形成されており、後端部536bがブラケット530よりも上方に突出している。
前横架部材535aは、前端部の垂下部にボルト挿通孔536aが形成されており、ボルト挿通孔536aにボルト595を挿通させた状態で、落下防止ユニット505に形成された後述する雌ネジ部505aにボルト595を螺合させることで、棚ユニット535の前端部に落下防止ユニット505が取り付けられる。
落下防止ユニット505は、被切欠き部565を備えるストッパ部材506と、側部断面視略上向きコ字状に形成されたホルダ部材570と、から構成されており、ストッパ部材506がホルダ部材570に嵌入された状態において、ストッパ部材506の前後方向略中央部まで穿設された雌ネジ部505aにボルト595を螺合してストッパ部材506の抜け出しを防止している。
棚部材509は、略平板状に形成された載置部材590と、載置部材590の後端部に略垂直に立設するように固定された脚部材591と、から構成されており、載置部材590の前後寸法は、後横架部材535bの後端部からホルダ部材570の後壁部572までの前後寸法よりもわずかに短く形成されている。これにより、棚部材509は、脚部材591の自由端を上方に向けて載置部材590を前後横架部材535a,535bに載置させることで、略水平の載置面590aを形成することができる。さらに、棚部材509は、図7(b)に示されるように、脚部材591の自由端を後横架部材535bに載置させ、載置部材590の前端部を前横架部材535aに載置させることで、後端部から前端部にかけて下方に傾斜する載置面590bを形成することもできる。
図7(a),(b)に示されるように、棚部材509は、載置部材590の前後端部に亘って側部断面視略コ字状のカバー部材592,592がそれぞれ取り付けられており、載置部材590の前後端部を荷重や衝撃等から保護している。
また、棚部材509は、前後横架部材535a,535bに設置する上下方向の向きを変更することで、略水平に係止されるブラケット530,530であっても、載置部材590の傾きを変更することができるため、演出に応じて略水平状態の載置面590aまたは傾斜状態の載置面590bに適宜変更することが容易である。
また、ストッパ部材506は、被切欠き部565が形成されているため、略水平状態の載置面590aまたは傾斜状態の載置面590bのいずれの場合であっても、陳列されている商品の視認性がよい。さらに、前横架部材535aは、LED535cを備えているため、下方に位置する棚503をLED535cにより明るく演出することで、より視認性を高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、ストッパ部材6は、木材またはアクリル樹脂により形成されている態様として説明したが、これに限らず、ステンレスやアルミニウム等の金属で形成されていてもよく、被切欠き部がフッ素樹脂やセラミックス等で表面加工されることで滑面が形成されていてもよい。さらに、ストッパ部材が二つ以上の部材により形成され、被切欠き部のみが木材またはアクリル樹脂等の滑りやすい材料により形成されていてもよい。
また、ストッパ部材6の傾斜面62は、高さ寸法T1が前後寸法D1より長尺である態様として説明したが、これに限らず、前後寸法が高さ寸法よりも長尺に形成されていてもよく、略同一寸法に形成されていてもよい。
落下防止ユニット5は、保持部材7を棚板35の前端部37と嵌合させることで取り付けられる態様として説明したが、これに限らず、実施例2のように、落下防止ユニットに雌ネジ部が形成され、ボルトにより棚板に固定される態様であってもよく、ストッパ部材のみが直接棚板に固定される態様であってもよい。
また、落下防止ユニット5は、棚板35の前端部37の正面に配設される態様として説明したが、これに限らず、前端部37の上部に配設される態様であってもよい。
枠体2は、後支柱20,20(支柱)と、前支柱21,21と、を備える態様として説明したが、これに限らず、後支柱20,20と、後支柱20,20を立設させて支持可能な脚部材を用いることで立設可能であってもよく、実施例1の枠体2の構成に限定するものではない。
また、枠体2は、設置場所に関わらず商品陳列棚1を水平な状態で設置できる態様として説明したが、これに限らず、壁や床に埋め込む、または、壁や床に一体形成される等により、立設されていてもよい。
ブラケット30は、後支柱20と前支柱21とに支持される態様として説明したが、これに限らず、後支柱20にのみ支持される態様であってもよい。また、ブラケット30は、後支柱20と一体形成されていてもよい。
棚3は、左右一対のブラケット30,30と、棚板35と、から構成されている態様として説明したが、これに限らず、実施例2のように左右一対のブラケットと、棚ユニットと、から構成されていてもよい。
被切欠き部は、実施例1において、ストッパ部材6の左右に亘って形成される例について説明したが、これに限らず、所定間隔置きに形成されていてもよく、陳列される物品の形状に応じて、三角柱形状や半球形状等のストッパ部材の前面側かつ上方側に凹む形状に形成されていてもよい。
商品は、立設させて陳列可能なペットボトル飲料や缶に封入された菓子類等でもよく、寝かせて陳列するパンや弁当等でもよく、ボトルワイン8に限定するものではない。
1 商品陳列棚
6 ストッパ部材(落下防止部材)
8,8’ ボトルワイン(商品)
20 後支柱(支柱)
30 ブラケット
35 棚板(棚部)
37 棚板(棚部)の前端部
62 傾斜面(被切欠き部)
63 背面
165 被切欠き部
262 長い傾斜面(被切欠き部)
362 傾斜面(被切欠き部)
462 ラウンド状の傾斜面(被切欠き部)
465 被切欠き部
500 商品陳列棚
506 ストッパ部材(落下防止部材)
530 ブラケット
535 棚ユニット(棚部)
565 被切欠き部
606 ストッパ部材(落下防止部材)
662 傾斜面(被切欠き部)
D1 前後寸法
T1 高さ寸法

Claims (4)

  1. 左右に間隔を隔てて立設された支柱に取り付けられる左右1対のブラケットにより棚部が支持され、該棚部の前端部に左右方向に延びかつ該棚部よりも上方に延びる落下防止部材が配設され、商品が該棚部に載置される商品陳列棚であって、
    前記落下防止部材は、木材または金属で形成されたストッパ部材と、該ストッパ部材を嵌入して保持し少なくとも正面側が透明な保持部材とからなり、
    前記ストッパ部材は、その上部とその背部との間にかけて切り欠かれた形状の被切欠き部が形成されており、該被切欠き部は、少なくとも前記保持部材により覆われることなく露出していることを特徴とする商品陳列棚。
  2. 前記被切欠き部は、傾斜面で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の商品陳列棚。
  3. 前記傾斜面は、高さ寸法が前後寸法よりも長尺であることを特徴とする請求項2に記載の商品陳列棚。
  4. 前記落下防止部材は、前記棚部の前端部に着脱可能に配設されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の商品陳列棚。
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