JP6854193B2 - パワーコントロールユニット - Google Patents

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本発明は、DCDCコンバータとインバータとを接続したパワーコントロールユニットに関する。
DCDCコンバータとインバータとを直流バスで接続した電力変換装置において、インバータのスイッチング動作によって発生する直流バスのリップル電圧を打ち消すサージ電圧をDCDCコンバータのスイッチング動作により発生させるものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015−198487号公報
上述した電力変換装置では、DCDCコンバータのサージ電圧によって打ち消される分、インバータで発生するリップル電圧の許容値を高くして、インバータの動作効率を高くすることができる。
その代わり、リップル電圧を打ち消すサージ電圧を発生させるために、インバータのスイッチング動作の周期に合わせた通常よりも低い周期でDCDCコンバータのスイッチング動作を行う必要があるので、DCDCコンバータの動作効率が低く抑えられてしまう。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、DCDCコンバータの動作効率を低く抑えることなく、インバータで発生するリップル電圧の許容値を高くして、インバータの動作効率を高くすることができるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様によるパワーコントロールユニットは、スイッチング動作によりリップル電圧が発生するインバータに接続され、少なくとも、スイッチング動作により自身が発生するサージ電圧を最大許容電圧値から減じた閾値を前記リップル電圧が超えている間、スイッチング動作が停止されるDCDCコンバータを備える。
本発明によれば、DCDCコンバータの動作効率を低く抑えることなく、インバータで発生するリップル電圧の許容値を高くして、インバータの動作効率を高くすることができる。
本発明の一実施形態に係る電動車両のパワーコントロールユニットを示すブロック図である。 DCDCコンバータのスイッチングで生じたサージ電圧が重畳した入力電圧をインバータで交流変換する場合のインバータのスイッチング素子の電圧最大規格値とインバータの入力電圧との関係を示すもので、(a)はインバータのスイッチングで生じたリップル電圧の重畳によりインバータの入力電圧が電圧最大規格値を超える場合を示す説明図、(b)は電圧最大規格値を超えないようにインバータのスイッチングパターンを変えた場合を示す説明図である。 図1のインバータのスイッチングで生じたリップル電圧が重畳されたインバータの入力電圧とインバータのスイッチング素子の電圧最大規格値とDCDCコンバータのスイッチング停止期間との関係を示す説明図である。 図1のコントローラが行うDCDCコンバータの停止期間の判定プロセスの概要を示す機能ブロック図である。 図1のコントローラによるDCDCコンバータの停止期間の判定プロセスを示すもので、(a)はリップル電圧が重畳されたインバータの入力電圧の上限閾値超えを判定する判定期間の決定プロセスを示す説明図、(b),(c)は判定期間中にインバータの入力電圧が上限閾値超えした期間を特定するプロセスを示す説明図である。 図1のコントローラで判定された停止期間の間DCDCコンバータを停止させた場合のインバータで生じるリップル電圧の許容範囲を示す説明図である。 図1のコントローラで判定された停止期間の間DCDCコンバータを停止させた場合のDCDCコンバータのスイッチングで生じたサージ電圧及びインバータのスイッチングで生じたリップル電圧が重畳したインバータの入力電圧とインバータのスイッチング素子の電圧最大規格値との関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電動車両のパワーコントロールユニットを示すブロック図である。図1に示す本実施形態のパワーコントロールユニット1は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)等の電動車両に搭載される。
本実施形態のパワーコントロールユニット1は、電動車両の推進用モータMの電源となる不図示の高電圧バッテリの充放電や、電動車両の不図示の低電圧負荷(補機)の電源となる不図示の低電圧バッテリの充電に関する要素を集約して設けたものである。
そして、パワーコントロールユニット1は、高電圧バッテリポートHBP、低電圧バッテリポートLBP、インバータ3、DCDCコンバータ5、平滑コンデンサC及びコントローラ7を有している。
高電圧バッテリポートHBPには、電動車両の推進用モータMに高電圧電力を供給する電源である不図示の高電圧バッテリが接続される。
低電圧バッテリポートLBPには、電動車両の不図示の低電圧負荷(補機類)に低電圧電力(例えば、12V)を供給する電源である不図示の低電圧バッテリが接続される。
インバータ3は、高電圧バッテリポートHBPから入力される高電圧バッテリの直流電力(例えば、直流400V)を、三相交流電力に変換して推進用モータMに出力する。そのために、インバータ3は、UVWの各相の上アームと下アームとに、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor 、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のパワー半導体スイッチング素子(図示せず)をそれぞれ有している。
インバータ3のパワー半導体スイッチング素子がスイッチングを行うと、インバータ3の入力電圧にリップル電圧が重畳される。リップル電圧の大きさは一定せずドリフトする。
DCDCコンバータ5は、高電圧バッテリポートHBPから入力される高電圧バッテリの直流電力を、低電圧の直流電力に電圧変換して低電圧バッテリポートLBPに出力する。本実施形態のDCDCコンバータ5は、LLC回路を一次側に有する非対称ハーフブリッジ型のLLCコンバータであり、不図示の変圧用トランスの一次側の上アームと下アームとに、MOSFET等の半導体スイッチング素子(図示せず)を有している。
DCDCコンバータ5の半導体スイッチング素子がスイッチングを行うと、DCDCコンバータ5の入力電圧にサージ電圧が重畳される。重畳されたサージ電圧は、平滑コンデンサCを介してDCDCコンバータ5と接続されたインバータ3の入力電圧にも現れる。
なお、DCDCコンバータ5のスイッチングは、インバータ3のスイッチング(例えば5〜10KHz程度)よりも高周波(例えば100KHz程度)で行われる。
平滑コンデンサCは、高電圧バッテリポートHBPに入力される高電圧バッテリの直流電力を平滑化してインバータ3やDCDCコンバータ5に出力する。
平滑コンデンサCには、インバータ3に内蔵された入力側の平滑コンデンサを用いてもよく、DCDCコンバータ5に内蔵された入力側の平滑コンデンサを用いてもよい。
コントローラ7は、不図示の車両統合コントローラから入力される目標モータトルクにしたがって推進用モータMのモータトルク指令値を算出し、算出したモータトルク指令値のトルクで推進用モータMが回転するように、インバータ3による高電圧バッテリの高電圧電力の三相交流電力への変換動作を制御する。
また、コントローラ7は、車両統合コントローラから入力される低電圧バッテリの充電指令にしたがって、DCDCコンバータ5による高電圧バッテリの高電圧電力から低電圧バッテリの低電圧電力への電圧変換動作を制御する。
上述したように、本実施形態のパワーコントロールユニット1では、平滑コンデンサCからインバータ3への入力電圧に、インバータ3のスイッチングで生じたリップル電圧と、DCDCコンバータ5の半導体スイッチング素子のスイッチングにより生じたサージ電圧とが重畳される。
このため、リップル電圧が単独で重畳されただけでは、インバータ3の入力電圧のピーク(最大電位)が、インバータ3のパワー半導体スイッチング素子の電圧最大規格値を超えなくても、図2(a)の説明図に示すように、DCDCコンバータ5のサージ電圧SVが同時に重畳されると、インバータ3の入力電圧のピークが電圧最大規格値を超えてしまうことがある。
そして、電圧最大規格値を超えるほどインバータ3の入力電圧のピークが高くなると言うことは、高電圧バッテリの電圧変動幅がそれだけ大きくなると言うことで、そのように大きな電圧変動が高電圧バッテリに生じるのは、電源電圧の安定性の面で好ましくない。
そこで、図2(b)の説明図に示すように、リップル電圧RVの許容値(INVリップル許容電圧)を下げて、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧を下げることが考えられる。
これにより、サージ電圧SVがリップル電圧RVと同時にインバータ3の入力電圧に重畳されたときに、リップル電圧RVがドリフト範囲の最も高電位側にドリフトしていてもインバータ3の入力電圧が電圧最大規格値を超えないようにすることができる。また、リップル電圧RVによる高電圧バッテリの電圧変動幅を小さくすることもできる。
しかし、リップル電圧RVを減らすためにインバータ3のスイッチング周期を長くする(スイッチング周波数を下げる)と、三相出力の正弦波の形状が崩れてくるのでインバータ3の制御性能が下がってしまう。
それに比べれば、インバータ3よりも高周波でスイッチングするDCDCコンバータ5を短時間停止させる方が、DCDCコンバータ5の出力電圧が低下する等の影響を少なくすることができる。
このため、本実施形態のパワーコントロールユニット1では、コントローラ7が、図3の説明図に示すように、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が、予め設定した判定期間中に上限閾値を上回ると、判定期間が終了するまでの間、サージ電圧SVの発生元であるDCDCコンバータ5を停止させるようにしている。
DCDCコンバータ5を停止させれば、サージ電圧SVがインバータ3の入力電圧に重畳されなくなるので、インバータ3の動作効率を下げてリップル電圧RVの許容値(INVリップル許容電圧)を下げなくても、インバータ3の入力電圧が電圧最大規格値を超えないようにすることができる。そして、高電圧バッテリの電圧変動幅がサージ電圧SVによって増える度合いを少なくし、電源電圧の安定化を図ることができる。
なお、上限閾値は、インバータ3のパワー半導体スイッチング素子の電圧最大規格値からサージ電圧SVを差し引いた電圧値に設定する。
ここで、コントローラ7が行うDCDCコンバータ5の停止期間の判定プロセスの概要を、図4の機能ブロック図を参照して説明する。コントローラ7は、不図示のROMに記憶されたプログラムを実行することで、図4に示すノイズ除去部71、リップルピーク判定部72、タイマトリガセット部73、トリガ発生部74、タイマ部75、閾値判定部76、アンド処理部77及びPWM信号マスク部78の各機能を実現する。
そして、ノイズ除去部71は、インバータ3のリップル電圧RVとDCDCコンバータのサージ電圧SVとが重畳されたインバータ3の入力電圧から、ローパスフィルタ(LPF)を用いて、サージ電圧SVやノイズ等の高周波成分を除去する。
また、リップルピーク判定部72は、ピークホールド回路を用いて、高周波成分除去後のインバータ3の入力電圧からリップル電圧RVのピークを検出する。
ここで、リップル電圧RVのピークは、図5(a)の説明図に示すように、インバータ3のスイッチング周期(キャリアの周期)毎に到来する。このため、リップル電圧RVのピーク到来時点とその前後を含む一定時間の期間において、サージ電圧SVがリップル電圧RVと同時に重畳されたインバータ3の入力電圧が、インバータ3のパワー半導体スイッチング素子の電圧最大規格値を超える可能性があると考えることができる。
そこで、リップルピーク判定部72により判定したリップル電圧RVのピーク到来時点にインバータ3のスイッチング周期を加えた、リップル電圧RVのピークが次に到来する時点から、所定時間遡った時点を、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回ったか否かを判定する判定期間の開始時点とする。また、判定期間の開始時点から一定時間経過した時点を、判定期間の終了時点とする。
上述した判定期間を設定するために、図4に示すタイマトリガセット部73は、リップルピーク判定部72が判定したリップル電圧RVのピーク到来時点からリップル電圧RVのピークが次に到来する時点を割り出す。そして、タイマトリガセット部73は、割り出した時点から所定時間遡った時点を、トリガ信号の出力時点としてセットする。
トリガ発生部74は、タイマトリガセット部73がセットしたトリガ信号の出力時点が到来すると、トリガ信号を出力する。
タイマ部75は、トリガ発生部74からトリガ信号が入力されると、イネーブル信号を判定期間(一定時間)に亘って出力する。
閾値判定部76は、ノイズ除去部71による高周波成分除去後のインバータ3の入力電圧を上限閾値と比較し、上限閾値を上回っている間、閾値超過信号を出力する。
アンド処理部77は、タイマ部75からイネーブル信号が入力されているときに、閾値判定部76からの閾値超過信号が入力されると、DCDCコンバータ停止信号を出力する。なお、DCDCコンバータ停止信号の出力状態は、アンド処理部77のラッチ機能により、タイマ部75からのイネーブル信号の入力が終了するまで継続される。
PWM信号マスク部78は、アンド処理部77からDCDCコンバータ停止信号が入力されている間、DCDCコンバータ5をインバータ3よりも高周波でスイッチング動作させるためにDCDCコンバータ5に出力されるPWM信号をマスクする。PWM信号がマスクされるとDCDCコンバータ5が停止する。
なお、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回る時点は、リップル電圧RVの高電位側へのドリフト量が、図5(b)の説明図に示すように大きいときの方が、図5(c)の説明図に示すように小さい時に比べて、早く到来する。
このため、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回ったか否かを判定する判定期間の開始時点は、最も高電位側にドリフトしたリップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回る時点以前の時点とする。
また、判定期間の長さは、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回る期間の最大値以上の時間とする。但し、DCDCコンバータ5の停止により低電圧バッテリに対する低電圧電力の出力に影響が生じるほど長い時間とならないようにする。
なお、図5(b)では、判定期間の開始と同時に、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回る例を示している。また、図5(c)では、判定期間が開始された後に、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回る例を示している。
そして、図5(b),(c)のいずれの例においても、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が判定期間中に上限閾値を上回り、その時点から判定期間の終了時点までの間、DCDCコンバータ5が停止される。
したがって、図6の説明図に示すように、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回る期間中に、インバータ3の入力電圧にサージ電圧SVがさらに重畳されることはない。
以上に説明した本実施形態のパワーコントロールユニット1によれば、インバータ3のパワー半導体スイッチング素子の電圧最大規格値から、DCDCコンバータ5のスイッチングにより生じるサージ電圧SVを差し引いた上限閾値を、インバータ3のスイッチングにより生じるリップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上回ったか否かを、インバータ3のスイッチングにより生じるリップル電圧RVのピークが到来する周期から定めた判定期間中に判定するようにした。
そして、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が判定期間中に上限閾値を上回ったら、判定期間が終了するまでの間、DCDCコンバータ5を停止させるようにした。
このため、インバータ3の入力電圧にリップル電圧RVと同時にサージ電圧SVが重畳されて、インバータ3のパワー半導体スイッチング素子の電圧最大規格値をインバータ3の入力電圧が上回ってしまうのを防ぐことができる。
しかも、インバータ3のスイッチングにより生じるリップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回っても、インバータ3のスイッチング周期を長くしてリップル電圧RVの許容値(INVリップル許容電圧)を下げる必要がないので、インバータ3の入力電圧が電圧最大規格値を超えないようにするために、インバータ3の動作効率を下げる必要をなくすことができる。
その上、DCDCコンバータ5を停止させることで、DCDCコンバータ5の停止期間が低電圧バッテリに対する低電圧電力の出力に影響が生じるほど長い時間とならない限り、リップル電圧RVの許容値(INVリップル許容電圧)を電圧最大規格値に近付けるようにして、インバータ3の動作効率を高くすることができる。
さらに、DCDCコンバータ5は、停止期間を除いて入力される図4のPWM信号によりインバータ3よりも高周波で通常通りに動作するので、DCDCコンバータ5の動作効率を下げることなく、インバータ3の入力電圧を電圧最大規格値以下に抑えることができる。
なお、本実施形態では、DCDCコンバータ5の停止が判定期間の終了時点まで続くものとしたが、判定期間の終了時点よりも前の、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値以下となった時点を、DCDCコンバータ5の停止が判定期間の終了時点としてもよい。
その場合は、図4のアンド処理部77のラッチ機能を省略し、タイマ部75からのイネーブル信号と閾値判定部76からの閾値超過信号とが入力されている間だけ、アンド処理部77がDCDCコンバータ停止信号を出力するようにすればよい。
また、本実施形態では、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回っているか否かを判定期間中に都度確認し、図7の説明図に示すように、上限閾値を上回った判定期間にだけ、DCDCコンバータ5を停止させるものとした。
しかし、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が上限閾値を上回っているか否かを判定期間中に都度確認せずに、判定期間中にDCDCコンバータ5を一律に停止させるようにしてもよい。
但し、リップル電圧RVがドリフトすることから、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が、ある判定期間において上限閾値を上回ったからといって、次以降の判定期間にも再び上限閾値を上回るとは限らない。
このため、本実施形態のように、リップル電圧RVだけが重畳されたインバータ3の入力電圧が判定期間中に上限閾値を上回った場合にだけ、DCDCコンバータ5を停止させるようにすれば、インバータ3の入力電圧が電圧最大規格値を超えないようにするためのDCDCコンバータ5の停止が無用に行われるのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、インバータ3とDCDCコンバータ5とを有するパワーコントロールユニット1のコントローラ7が、リップル電圧RVが重畳されたインバータ3の入力電圧と上限閾値との比較を行い、その結果に応じてDCDCコンバータ5を停止させるものとした。
しかし、インバータとDCDCコンバータとが独立して構成され、それぞれに個別のコントローラが設けられている場合にも、本発明は適用可能である。その場合は、インバータのコントローラが判定期間中に行う、リップル電圧RVが重畳されたインバータの入力電圧と上限閾値との比較結果に応じて、DCDCコンバータのコントローラがDCDCコンバータを必要な期間停止させるように構成すればよい。
そして、上述した実施形態では、インバータ3とDCDCコンバータ5とを有し、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)等の電動車両に搭載されるパワーコントロールユニット1に本発明を適用したが、本発明は、DCDCコンバータとインバータとを接続したパワーコントロールユニットに広く適用可能である。
本発明は、DCDCコンバータとインバータとを接続したパワーコントロールユニットにおいて利用することができる。
1 パワーコントロールユニット
3 インバータ
4 メインリレー
5 DCDCコンバータ
7 コントローラ
C 平滑コンデンサ
HBP 高電圧バッテリポート
LBP 低電圧バッテリポート
M 推進用モータ
RV リップル電圧
SV サージ電圧

Claims (5)

  1. スイッチング動作によりリップル電圧(RV)が発生するインバータ(3)に接続され、少なくとも、スイッチング動作により自身に発生するサージ電圧(SV)を最大許容電圧値から減じた閾値を前記リップル電圧(RV)が超えている間、スイッチング動作が停止されるDCDCコンバータ(5)を備える、
    パワーコントロールユニット(1)。
  2. 前記インバータ(3)をさらに備える請求項1記載のパワーコントロールユニット(1)。
  3. 前記リップル電圧(RV)から検出されたピークと前記インバータ(3)のスイッチング動作の周期とから特定された、周期的に到来し前記リップル電圧(RV)のピークを含む判定期間中に、前記リップル電圧(RV)が前記閾値を超えている間、前記DCDCコンバータ(5)のスイッチング動作が停止される請求項1又は2記載のパワーコントロールユニット(1)。
  4. 前記リップル電圧(RV)から検出されたピークと前記インバータ(3)のスイッチング動作の周期とから特定された、周期的に到来し前記リップル電圧(RV)のピークを含む判定期間中に、前記DCDCコンバータ(5)のスイッチング動作が停止される請求項1又は2記載のパワーコントロールユニット(1)。
  5. 前記DCDCコンバータ(5)は前記インバータ(3)よりも短い周期でスイッチング動作する請求項1、2、3又は4記載のパワーコントロールユニット(1)。
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