JP6853104B2 - 波長分散補償装置および波長分散補償方法 - Google Patents

波長分散補償装置および波長分散補償方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6853104B2
JP6853104B2 JP2017090690A JP2017090690A JP6853104B2 JP 6853104 B2 JP6853104 B2 JP 6853104B2 JP 2017090690 A JP2017090690 A JP 2017090690A JP 2017090690 A JP2017090690 A JP 2017090690A JP 6853104 B2 JP6853104 B2 JP 6853104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mach
sub
zehnder interferometer
wavelength dispersion
zehnder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017090690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018191088A (ja
Inventor
ベッカリ アブデルモウラ
ベッカリ アブデルモウラ
西村 公佐
公佐 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2017090690A priority Critical patent/JP6853104B2/ja
Publication of JP2018191088A publication Critical patent/JP2018191088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6853104B2 publication Critical patent/JP6853104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、アナログのラジオオーバーファイバ(Radio-over-Fiber:RoF)システムにおけるファイバ波長分散補償を行なうための技術に関する。
従来から、RoF(Radio-over-Fiber)は、ブロードバンド無線アクセスの有望な技術であるとされてきており、高い伝送容量、顕著な移動性と柔軟性、広帯域および低減衰特性を提供するために開発されてきた。このようなRoFシステムでは、多数のユーザ端末を収容し、動的なリソース割り当てが可能であるため、複数の異なる種類のサービスを同時に提供することが可能である。これらの可能性は、ラストマイルソリューション、既存の無線カバレッジと容量の拡張、バックホールなど、幅広いアプリケーションに好適である。
RoFシステムを実際に運用する際には、中央局から遠隔局へRF信号を分配するために、RF信号を光搬送波上に配置し、大容量の光ファイバケーブルを介して送信する。しかし、ダブルサイドバンド(DSB)変調に基づくRoF伝送は、周波数およびファイバ長に依存して信号品質を著しく低下させる「ファイバ波長分散(Chromatic Dispersion:CD)」による周期的な深いパワーフェージングを受ける。一方、シングルサイドバンド(SSB)変調は、DSB変調の代替解決策となり得るが、SSB変調を実現させるためには、光学フィルタを含む複雑なセットアップが必要となることが多く、特に広帯域アプリケーションの実装が困難になる。
近年、DSB変調を用いたRoFシステムにおいて、分散補償によるパワーフェージングの新しい効果的な手法が提案されている(非特許文献1-5)。これらの技術は、単一周波数信号CD補償(非特許文献1-3)と広帯域信号CD補償(非特許文献4,5)との2つに分類することができる。非特許文献1−3では、データ変調とCD補償の両方に「Dual Parallel Mach-Zehnder Modulator:DP-MZM(デュアルパラレルマッハツェンダー変調器)」と「Dual-Electrode Mach-Zehnder Modulator:DE-MZM(デュアル電極マッハツェンダー変調器)」が使用された。これらのデバイスは統合されており、使用が簡単であるという特徴を有する。一方、非特許文献4、5では、光リンクを介した広帯域RF信号伝送の技術が提案されている。
しかしながら、非特許文献1−3記載の技術では、特定の周波数とファイバに対してのみ有効であるという制限がある。また、非特許文献4、5に記載の技術では、複雑な設定を有し、実際のシナリオでは実現が容易ではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の利点を組み合わせて、周波数とファイバの長さから制限を受けることなく、単一のデバイスを使用することで設定を簡略化し、実現を容易にすることができる波長分散補償装置および波長分散補償方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の波長分散補償装置は、アナログのラジオオーバーファイバ(Radio-over-Fiber:RoF)システムにおけるファイバ波長分散補償を行なう波長分散補償装置であって、上側アームと下側アームにそれぞれ並列に配置された第1および第2の副マッハツェンダー干渉計と、前記各副マッハツェンダー干渉計を含む上側アームおよび下側アームからなる第3の主マッハツェンダー干渉計と、を備え、前記第1の副マッハツェンダー干渉計は、直交点を含む一定の範囲で動作し、角周波数ωRFでRF信号を変調する一方、前記第2の副マッハツェンダー干渉計は、最小送信点で動作し、LO(Local Oscillator)信号を変調し、前記第1の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するRF駆動電圧VRFの周波数ωRFと前記第2の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するLO駆動電圧VLOの周波数ωLOとの間に、ωLO=2ω が成り立つことを特徴とする。
この構成により、IM変調(IωRF1(t,L))の信号に信号IωRF2(t,L)を積極的に加えることができるため、フェージングを完全に緩和することが可能となる。
(2)また、本発明の波長分散補償装置において、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、0.6以上かつ1.84以下であることを特徴とする。
この構成により、波長分散を補償する上で、許容できる最低の性能を発揮させることが可能となる。
(3)また、本発明の波長分散補償装置において、前記第1の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmRFとし、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmLOとし、前記第1の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、前記第3の主マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、次数がnである第1種のベッセル関数をJn(.)とし、キャリアに対するRF側波帯の分散誘導位相シフトをΦRFとし、キャリアに対するLO側波帯の分散誘導位相シフトをΦLOとし、mRF<<1であると仮定し、上記(1)または(2)記載の波長分散補償装置から出力された光信号を光検出器で受信した場合、前記光検出器の出力電流は、次の数式(1)から(3)で与えられ、数式(4)の条件を満たしたときに、θ、θ、θおよびmL0は、それぞれ数式(5)で示される数値に調整可能であることを特徴とする。
Figure 0006853104
Figure 0006853104
Figure 0006853104
Figure 0006853104
Figure 0006853104
この構成により、波長分散を補償する上で、最大の効果を達成することが可能となる。
(4)また、本発明の波長分散補償装置において、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、1.84であることを特徴とする。
この構成により、波長分散を補償する上で、最大の効果を達成することが可能となる。
(5)また、本発明の波長分散補償方法は、アナログのラジオオーバーファイバ(Radio-over-Fiber:RoF)システムにおけるファイバ波長分散補償を行なう波長分散補償方法であって、上側アームと下側アームにそれぞれ並列に配置された第1および第2の副マッハツェンダー干渉計および前記各副マッハツェンダー干渉計を含む上側アームおよび下側アームからなる第3の主マッハツェンダー干渉計を備えるデュアルパラレルマッハツェンダー変調器を用いて、前記第1の副マッハツェンダー干渉計を直交点の周辺で動作させて角周波数ωRFでRF信号を変調させる一方、前記第2の副マッハツェンダー干渉計を最小送信点で動作させてLO(Local Oscillator)信号を変調させ、前記第1の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するRF駆動電圧VRFの周波数ωRFと前記第2の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するLO駆動電圧VLOの周波数ωLOとの間に、ωLO=2ω が成り立つことを特徴とする。
この構成により、IM変調(IωRF1(t,L))の信号に信号IωRF2(t,L)を積極的に加えることができるため、フェージングを完全に緩和することが可能となる。
(6)また、本発明の波長分散補償方法において、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、0.6以上かつ1.84以下であることを特徴とする。
この構成により、波長分散を補償する上で、許容できる最低の性能を発揮させることが可能となる。
(7)また、本発明の波長分散補償方法において、前記第1の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmRFとし、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmLOとし、前記第1の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、前記第3の主マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、次数がnである第1種のベッセル関数をJn(.)とし、キャリアに対するRF側波帯の分散誘導位相シフトをΦRFとし、キャリアに対するLO側波帯の分散誘導位相シフトをΦLOとし、mRF<<1であると仮定し、上記(5)または(6)記載の波長分散補償方法によって出力された光信号を光検出器で受信した場合、前記光検出器の出力電流は、次の数式(6)から(8)で与えられ、数式(9)の条件を満たしたときに、θ、θ、θおよびmL0は、それぞれ数式(10)で示される数値に調整可能であることを特徴とする波長分散補償装置。
Figure 0006853104
Figure 0006853104
Figure 0006853104
Figure 0006853104
Figure 0006853104
この構成により、波長分散を補償する上で、最大の効果を達成することが可能となる。
(8)また、本発明の波長分散補償方法において、前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、1.84であることを特徴とする。
この構成により、波長分散を補償する上で、最大の効果を達成することが可能となる。
本発明によれば、光ファイバの波長分散(CD)によって引き起こされるパワーフェージングの広帯域にわたる補償が可能となる。また、光ファイバの長さに制限はなく、簡易な構成で光信号の生成と伝送をすることが可能となる。その結果、光リンクを介して高データレートのアナログ信号を送信することが可能となり、本実施形態に係るシステムは、低遅延化、エネルギー効率の向上、高速データレート、大容量通信など、将来のモバイル通信システムが求める要件を満たすことが可能となる。
本実施形態に係る波長分散補償装置の概略構成を示す図である。 DCバイアス電圧と各MZIの出力電力との関係を示す図である。 Eout(t,L)の位相シフト量の一例を示す図である。 20kmのSMF送信を用いた従来のIM変調(IωRF1(t,L))と、本実施形態(IωRF(t,L))のシミュレーションされた周波数応答を示す図である。 異なるmL0の値を用いたシミュレーション結果を示す。 「mL0(LO OMI)の選択」の最良の範囲を示す図である。 広帯域(0〜30GHz)で2本のファイバ長(L=20kmと50km)における本実施形態の性能を示す図である。
本発明者らは、アナログRoFシステムにおいて、光ファイバ波長分散(CD)によってパワーフェージングが引き起こされる点に着目し、デュアルパラレルマッハツェンダー変調器において、第1のブランチでRF信号を変調すると共に、第2のブランチで2つの光トーン信号を生成させることによって、全周波数帯域において、パワーフェージングを回避できることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明の波長分散補償装置は、アナログのラジオオーバーファイバ(Radio-over-Fiber:RoF)システムにおけるファイバ波長分散補償を行なう波長分散補償装置であって、上側アームと下側アームにそれぞれ並列に配置された第1および第2の副マッハツェンダー干渉計と、前記各副マッハツェンダー干渉計を含む上側アームおよび下側アームからなる第3の主マッハツェンダー干渉計と、を備え、前記第1の副マッハツェンダー干渉計は、直交点の周辺で動作し、角周波数ωRFでRF信号を変調する一方、前記第2の副マッハツェンダー干渉計は、最小送信点で動作し、LO(Local Oscillator)信号を変調し、前記第1の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するRF駆動電圧VRFの周波数ωRFと前記第2の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するLO駆動電圧VLOの周波数ωLOとの間に、ωLO=2ω が成り立つことを特徴とする。
これにより、本発明者らは、パワーフェージングを完全に緩和することを可能とした。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1Aは、本実施形態に係る波長分散補償装置の概略構成を示す図である。また、図1Bは、DCバイアス電圧と各MZIの出力電力との関係を示す図である。この波長分散補償装置10は、上側アームと下側アームにそれぞれ並列に配置された第1の副マッハツェンダー干渉計(MZI1)と第2の副マッハツェンダー干渉計(MZI2)を備える。また、各副マッハツェンダー干渉計を含む上側アームおよび下側アームからなる第3の主マッハツェンダー干渉計(MZI3)に接続された構成を採る。
この波長分散補償装置10は、3つの独立したDCバイアス電圧と2つのRF駆動電圧によって制御される。すなわち、MZI1はDCバイアス電圧である「Vbias-11)」とRF駆動電圧である「VRF(t)=VRFsin(ωRFt)」によって制御される。MZI2はDCバイアス電圧である「Vbias-22)」とRF駆動電圧である「VLO(t)=VLOsin(ωLOt)」によって制御される。MZI3はDCバイアス電圧である「Vbias-33)」によって制御される。なお、以上の「」内では、各電圧と数式上のパラメータの対応を示している。また、「MZI」は「MZM」と記載される場合もある。
本実施形態では、MZI1を角周波数(ωRF)でRF信号を変調するために使用し、直交点(図1Bの"Quad point"、通常は右側のQuad point)の周辺で動作させる。また、MZI2をLO(Local Oscillator)信号を変調するために使用し、最小送信点(ヌルバイアス点、図1Bの"Null point")で動作させる。これにより、LD4から入力される光信号(Ein(t)=Eincos(ω0t))は、抑制された搬送波の形式で変調される。ここで、2つの光側波帯間隔(2つの光信号の周波数帯域幅)は、「ωLO=2ωRF」と設定される。
ここで、MZI1およびMZI2が、両方ともチャープのない構成で動作すると共に、Y分岐路において均等な電力分配比で動作する場合、MZI1およびMZI2の光出力信号は、それぞれ、以下の数式で与えられる。なお、Vπは、図1Bに示すMZIの半波長電圧である。
Figure 0006853104
Figure 0006853104
そして、本実施形態に係る波長分散補償装置の出力は、次の数式で与えられる。
Figure 0006853104
上記の数式において、波長分散によって引き起こされるパワーフェージングの補償につながる「mRF、mLO、θ、θ、θ」は、次のように与えられる。mRFは、MZI1の光変調指数(OMI:Optical Modulation Index)であり、mLOはMZI2のOMIである。「θ、θ、θ」は、それぞれMZI1、MZI2、MZI3の位相シフト量である。
Figure 0006853104
ここで、高次高調波が無視できるように、「mRF<<1」と仮定すると、MZI2は、最小送信点(例えば、θ=π)にバイアスされ、メインキャリアを含む偶数次高調波がキャンセルされる 。従って、Eoutは次のように書くことができる。
Figure 0006853104
ここで、Jn(.)は、次数がnである第1種のベッセル関数である。
また、ΦRFとΦLOは、図1Cに示すように、キャリアに対するRFおよびLO側波帯の分散誘導位相シフト(Dispersion-induced Phase Shifts)であり、次の数式で与えられる。βは、分散係数である。
Figure 0006853104
上記の「Eout」で与えられる光信号を、強度検出用の光検出器(PD:フォトダイオード)に送信すると、PDの出力電流は、次の数式で与えられる。
Figure 0006853104
ここで、
Figure 0006853104
であるから、PDの周波数に対応する出力電流は、次の数式で与えられる。
Figure 0006853104
ここで、信号の最初の部分は、次の数式に示されるように、MZI1(従来の強度変調:IM)による電気出力に対応する。
Figure 0006853104
次に、信号の第2の部分は、次の数式に示されるように、MZI1で変調されたデータを用いて、MZI2で生成された光ツートーン信号を示す。
Figure 0006853104
これらの数式で示されるPDの出力に対してパワーフェージングを確実に回避するために、θを「θ=1/2θ」として設定する必要がある。また、次の条件を満たす必要がある。
Figure 0006853104
そして、ベッセル関数J1(mL0)により、最適な値「mL0=1.84」を得ることができる。すなわち、「θ、θ、θ」および「mL0」は、それぞれ次の値が最適である。
Figure 0006853104
図2は、この最適値に基づいて、20kmのSMF送信を用いた従来のIM変調(IωRF1(t,L))と、本実施形態(IωRF(t,L))のシミュレーションされた周波数応答を示す図である。図2に示すように、従来のIM変調(IωRF1(t,L))では、信号が20km以上送信された場合、周波数が14GHz付近で深いフェージングが発生する。これに対し、信号IωRF2(t,L)を積極的に加えることにより、フェージングを完全に緩和することが可能となる。
図3は、異なるmL0の値を用いたシミュレーション結果を示す。図3に示されるように、「mL0=1.84」である場合に、最大利得が達成可能であることは明らかである。しかしながら、「mL0=0.6」である場合、許容できる最低の性能が発揮されることから、「mL0>0.6」が満たされれば、十分に波長分散補償の効果が得られると言える。
図4は、「mL0(LO OMI)の選択」の最良の範囲を見つける方法を示す図である。図4に示すように、相対フェージング(Δ)は、パワーフェージングの最大値と最小値の差として定義される。最良の範囲の上限は、mL0,maxに対応し、次の数式で与えられる。この上限において、相対フェージング閾値(Δth)を、「mL0=mL0,max」のときの相対フェージングとして定義することができる。従って、下限「mL0,min」は、この一次方程式を解くことによって見つけることが可能となる。
Figure 0006853104
図4から、最良の範囲は、[0.6, 1.84]であることが分かる。
図5は、広帯域(0〜30GHz)で2本のファイバ長(L=20kmと50km)における本実施形態の性能を示す図である。「θ、θ、θ」および「mL0」は、それぞれ上述した最適値を用いている。図5から明らかなように、フェージングはすべてのヌルポイント(図2の曲線(2)および(3)において強度が急激に低下している周波数付近)に対して補償され、平均受信電力は一定のままとなっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、光ファイバの波長分散(CD)によって引き起こされるパワーフェージングの広帯域にわたる補償が可能となる。また、光ファイバの長さに制限はなく、簡易な構成で光信号の生成と伝送をすることが可能となる。その結果、光リンクを介して高データレートのアナログ信号を送信することが可能となり、本実施形態に係るシステムは、低遅延化、エネルギー効率の向上、高速データレート、大容量通信などの5Gが求める要件を満たすことが可能となる。
MZI1(第1の副マッハツェンダー干渉計)
MZI2(第2の副マッハツェンダー干渉計)
MZI3(第3の主マッハツェンダー干渉計)
4 LD(Laser Diode)
10 波長分散補償装置

Claims (8)

  1. アナログのラジオオーバーファイバ(Radio-over-Fiber:RoF)システムにおけるファイバ波長分散補償を行なう波長分散補償装置であって、
    上側アームと下側アームにそれぞれ並列に配置された第1および第2の副マッハツェンダー干渉計と、
    前記各副マッハツェンダー干渉計を含む上側アームおよび下側アームからなる第3の主マッハツェンダー干渉計と、を備え、
    前記第1の副マッハツェンダー干渉計は、直交点を含む一定の範囲で動作し、角周波数ωRFでRF信号を変調する一方、前記第2の副マッハツェンダー干渉計は、最小送信点で動作し、LO(Local Oscillator)信号を変調し、
    前記第1の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するRF駆動電圧VRFの周波数ωRFと前記第2の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するLO駆動電圧VLOの周波数ωLOとの間に、ωLO=2ω が成り立つことを特徴とする波長分散補償装置。
  2. 前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、0.6以上かつ1.84以下であることを特徴とする請求項1記載の波長分散補償装置。
  3. 前記第1の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmRFとし、
    前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmLOとし、
    前記第1の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、
    前記第2の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、
    前記第3の主マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、
    次数がnである第1種のベッセル関数をJn(.)とし、
    キャリアに対するRF側波帯の分散誘導位相シフトをΦRFとし、
    キャリアに対するLO側波帯の分散誘導位相シフトをΦLOとし、
    RF<<1であると仮定し、
    請求項1または請求項2記載の波長分散補償装置から出力された光信号を光検出器で受信した場合、前記光検出器の出力電流は、次の数式(1)から(3)で与えられ、数式(4)の条件を満たしたときに、θ、θ、θおよびmL0は、それぞれ数式(5)で示される数値に調整可能であることを特徴とする波長分散補償装置。
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
  4. 前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、1.84であることを特徴とする請求項1記載の波長分散補償装置。
  5. アナログのラジオオーバーファイバ(Radio-over-Fiber:RoF)システムにおけるファイバ波長分散補償を行なう波長分散補償方法であって、
    上側アームと下側アームにそれぞれ並列に配置された第1および第2の副マッハツェンダー干渉計および前記各副マッハツェンダー干渉計を含む上側アームおよび下側アームからなる第3の主マッハツェンダー干渉計を備えるデュアルパラレルマッハツェンダー変調器を用いて、
    前記第1の副マッハツェンダー干渉計を直交点の周辺で動作させて角周波数ωRFでRF信号を変調させる一方、前記第2の副マッハツェンダー干渉計を最小送信点で動作させてLO(Local Oscillator)信号を変調させ、
    前記第1の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するRF駆動電圧VRFの周波数ωRFと前記第2の副マッハツェンダー干渉計に対して印加するLO駆動電圧VLOの周波数ωLOとの間に、ωLO=2ω が成り立つことを特徴とする波長分散補償方法。
  6. 前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、0.6以上かつ1.84以下であることを特徴とする請求項5記載の波長分散補償方法。
  7. 前記第1の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmRFとし、
    前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数をmLOとし、
    前記第1の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、
    前記第2の副マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、
    前記第3の主マッハツェンダー干渉計の位相シフト量をθとし、
    次数がnである第1種のベッセル関数をJn(.)とし、
    キャリアに対するRF側波帯の分散誘導位相シフトをΦRFとし、
    キャリアに対するLO側波帯の分散誘導位相シフトをΦLOとし、
    RF<<1であると仮定し、
    請求項5または請求項6記載の波長分散補償方法によって出力された光信号を光検出器で受信した場合、前記光検出器の出力電流は、次の数式(6)から(8)で与えられ、数式(9)の条件を満たしたときに、θ、θ、θおよびmL0は、それぞれ数式(10)で示される数値に調整可能であることを特徴とする波長分散補償装置。
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
    Figure 0006853104
  8. 前記第2の副マッハツェンダー干渉計の光変調指数は、1.84であることを特徴とする請求項5記載の波長分散補償方法。

JP2017090690A 2017-04-28 2017-04-28 波長分散補償装置および波長分散補償方法 Active JP6853104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017090690A JP6853104B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 波長分散補償装置および波長分散補償方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017090690A JP6853104B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 波長分散補償装置および波長分散補償方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018191088A JP2018191088A (ja) 2018-11-29
JP6853104B2 true JP6853104B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=64478812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017090690A Active JP6853104B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 波長分散補償装置および波長分散補償方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6853104B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112769496B (zh) * 2021-01-12 2023-12-22 江苏南方通信科技有限公司 优化ssb调制光载无线通信链路的装置及方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6353342B2 (ja) * 2014-10-19 2018-07-04 国立研究開発法人情報通信研究機構 光アップ・ダウンコンバート型光位相共役対信号送受信回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018191088A (ja) 2018-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rashed et al. Transmission performance simulation study evaluation for high speed radio over fiber communication systems
Ikeda et al. Simultaneous three-band modulation and fiber-optic transmission of 2.5-Gb/s baseband, microwave-, and 60-GHz-band signals on a single wavelength
JP2004252386A (ja) 光ミリ波・マイクロ波信号生成方法及びその装置
Singh et al. A review on radio over fiber communication system
JPWO2005091532A1 (ja) キャリア残留型信号の生成方法及びその装置
Dat et al. Transparent fiber–millimeter-wave–fiber system in 100-GHz band using optical modulator and photonic down-conversion
Kumar et al. Performance analysis of radio over fiber link using MZM external modulator
Vallejo et al. Photonic multiple millimeter wave signal generation and distribution over reconfigurable hybrid SSMF/FSO links
Iqbal et al. Millimeter-wave enabled PAM-4 data transmission over hybrid FSO-MMPOF link for access networks
JP6853104B2 (ja) 波長分散補償装置および波長分散補償方法
Shen et al. Photonic generation of high-purity 60 GHz millimeter-wave signal requiring only 10 GHz radio frequency local oscillator
Bekkali et al. Seamless convergence of radio-over-fiber and millimeter-wave links for highly resilient access networks
Liang et al. A novel optical millimeter-wave signal generation approach to overcome chromatic dispersion
Kumar et al. Evaluation of sub carrier multiplexing based RoF system against non-linear distortions using different modulation techniques
Ali et al. Improving the performance of cost-effective millimeter wave-based front-haul RoF system for up to 140 km link length using predistortion device and FBG technique
Chowdhury et al. Millimeter wave generation based on optical frequency multiplication in radio over fiber systems
Zhang et al. A multi-band access radio-over-fiber link with SSB optical millimeter-wave signals based on optical carrier suppression modulation
Ma et al. Full duplex fiber link for alternative wired and wireless access based on SSB optical millimeter-wave with 4-PAM signal
JP5945241B2 (ja) 光直交周波数多重分割信号生成器
Dat et al. Terahertz Signal Transparent Relay and Switching Using Photonic Technology
Bekkali et al. Novel chromatic-dispersion-induced power fading compensation technique for broadband RoF systems based on dual-frequency driving of DP-MZM
Taniguchi et al. Full-duplex 1.0 Gbit/s data transmission over 60 GHz radio-on-fiber access system based on the loop-back optical heterodyne technique
Mekbungwan et al. Digital coherent transmitter using electroabsorption modulator integrated laser
Guan et al. Silicon photonics for 5G passive optical networks
Chen et al. Photonics-assisted radio-frequency self-interference cancellation and fiber transmission using a DP-QPSK modulator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6853104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150