JP6850036B2 - 沈砂池の集砂方法 - Google Patents

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本発明は、下水処理設備の沈砂池に沈殿した土砂を低圧集砂方式により集砂ピットに集める沈砂池の集砂方法に関する。
沈砂池の水を排出した状態(排水状態)でノズルから3kg/cm2未満の圧力水(以下、低圧力水という。)を噴射して沈砂池の底面に堆積した土砂を流し、沈砂池の底部中央に設けた集砂ピットに集める低圧集砂方式の集砂装置及びその集砂ピットに集められた土砂を集砂ピットに設置した揚砂ポンプにより水と共に汲み上げて汚水沈砂池に移送する除砂装置は、特許文献1に開示されている。
上記低圧集砂方式の集砂装置における沈砂池の側壁近傍のノズルは、沈砂池の底面を沈砂池内水流方向に複数に区分してなる各領域に対して沈砂池の側壁近傍に設置されたノズルヘッダーに、複数個が等間隔で取り付けられたものである。
ところで、沈砂池の底面は、沈砂池の底部中央に向かって水平面に対して5〜7度の傾斜角度を有する。そして、図15に示されているように、従来のノズルヘッダーNHのノズル9は、その噴射方向が側壁Wから沈砂池の主トラフ8aの方向に離れるように、かつ、そのノズルの吐水の沈砂池底面に対する入射角度θが45未満となるように取付けられている。
特許第3315489号公報
沈砂池の底面に沈殿する土砂の量は、底面2aの側壁Wに近い領域が最も多い。しかし、上記のように、従来のノズルヘッダーNHのノズル9bは、その吐水の沈砂池底面に対する入射角度が45度未満に設定されているため、ノズルから噴射され沈砂池の底面に着地する水の全てがトラフ8a側に流れるので、ノズルからの吐水により有効に流れる土砂は、そのノズルからの吐水の沈砂池の底面への着地位置からトラフ8a側の範囲に限られ、図15に示されているように、その着地位置から側壁Wまでの間の堆積量が最も多い土砂Sが流されずに残留することがあるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、沈砂池の水を排出した状態(排水状態)でノズルから低圧力水を噴射して、沈砂池の底面に堆積した土砂を集砂ピットに流す集砂方法において、沈砂池の底面に堆積した土砂を効率良く流すことができるようにすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、沈砂池の底面を沈砂池内水流方向に複数に区分してなる各領域の側壁近傍に複数のノズルを有するノズルヘッダーを設置し、各領域に所定の順序で沈砂池の水を排出状態で前記ノズルから低圧力水を噴射して前記沈砂池の底面に堆積した土砂を流し、前記沈砂池の底部の揚砂ポンプが設けられた集砂ピットに集める集砂方法において、前記揚砂ポンプには、前記集砂ピット内の水面が所定の高水位以上にあるときは自動的に運転を開始するとともに、その水面が所定の低水位まで低下したときは自動的に運転を停止するものを用い、各領域の前記ノズルヘッダーの前記ノズルに水を供給したり、その供給を止めたりするための各領域のノズルヘッダー用切換弁は、切換弁制御手段により、所定の順序で開動作又は閉動作に切換えられるように構成されており、前記切換弁制御手段は、全領域の前記ノズルヘッダー用切換弁が閉じた状態で、前記集砂ピット内の水面が前記高水位と前記低水位の間の中間水位まで低下したことを最初に検知した時に、所定の順序の最初の領域の前記ノズルヘッダー用切換弁を開け、前記水面が再び前記中間水位を検知した時に、所定の順序の先順の領域の前記ノズルヘッダー用切換弁を閉めるとともに所定の順序の後順の領域の前記ノズルヘッダー用切換弁を開ける前記ノズルヘッダー用切換弁の切換動作を、最後の領域への噴射を終了するまで繰り返し、その際に、前記切換弁の切換動作の時間的基準となる中間水位を、前記切換弁の切換動作の間に前記集砂ピット内の水面が前記低水位まで低下しない高さ位置に設定することを特徴とする。
本発明によれば、集砂効率が向上する。
沈砂池を含む雨水処理設備の縦断面図である。 図1のX−X線の範囲の一部省略平面図である。 図2のY1−Y1線断面図である。 図2のY2−Y2線断面図である。 図2のY3−Y3線断面図である。 給水系統図である。 ノズルヘッダーの正面図である。 ノズルヘッダーの沈砂池に対する取付状態を示す図である。 同ノズルヘッダーのノズルの沈砂池底面に対する取付角度を説明する図である。 集砂装置の制御装置を説明する図である。 水位センサの説明図である。 揚砂ポンプ制御手段のフローチャート図である。 切換弁制御手段のフローチャート図である。 本発明の他の実施の形態に係るノズルヘッダーの取付状態を示す図である。 従来の集砂装置におけるノズルヘッダーの取付状態を示す図である。
続いて、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、1は雨水処理設備であり、側壁Wa,Wb(図2参照)の間に形成された沈砂池2とポンプ井3とを有する。沈砂池2は図外の下水管から雨水や汚水等の下水が集められる流入渠4に接続されている。流入渠4の下流側端部には、流入渠4から沈砂池2への下水の流入の許容又は阻止を行なうためのダム装置5が設置され、そのダム装置5の下流側の沈砂池2の上流側端部の直前に夾雑物捕捉用スクリーン6が設置されている。
沈砂池2の底面2aは、低圧集砂を行うために上述したように、中央が最深となるように傾斜されているとともに、その中央に集砂ピット7が形成され、沈砂池の底部には側壁Wa,Wbの間において主トラフ8aが沈砂池内水流方向と平行に集砂ピット側が深くなるように形成され、その側壁Wa,Wbの下端部から集砂ピット7まで下り傾斜する面(以下、集砂ピット傾斜面という。)8bが形成され、さらに、沈砂池の底面に側壁Wa,Wbの近傍から主トラフ8aまで沈砂池内水流方向と直角方向に平行に延びる多数の小トラフ8cが形成されている。
また、後述される給水ポンプP2と揚砂ポンプP3の負担を軽減するため、沈砂池の底面は、主トラフ8aの両側のそれぞれにおいて沈砂池内水流方向に複数の領域に区分されている。図2及び図6の例では8領域B1〜B8に区分されている。沈砂池の規模又は幅により、主トラフ8aは一方の側壁に寄った位置に形成される場合がある。
また、主トラフ8aと集砂ピット傾斜面8bの上端部にノズル9aが設置され、各領域B1〜B8の側壁Wa,Wbに沿って多数のノズル9bが設置されている。さらに、集砂ピット7内に、集められた土砂を撹拌するためのノズル9cが設置されている。
領域B1〜B8に設置されるノズル9bは、各領域B1〜B8の側壁Wa,Wbの近傍に設置されたノズルヘッダーNHに複数個が等間隔に取り付けられている。図7は、分岐管10を有する長さ4200mmの母管11にノズル9bを500mmの等間隔で8個取り付けて構成されているノズルヘッダーNHの例を示す。一例として、1個のノズル9bから噴射される水の圧力は0.005MPa、吐出量は150リットル/分である。
そして、ノズル9bは、図8,9に示すように、噴射方向が側壁Wから主トラフ8aの方向に離れるように、かつ、沈砂池の底面2aを主トラフ側に水平面に対して所定角度傾斜させてある場合、すなわち、底面2aの水平面に対する傾斜角度がθ0である場合、ノズル9bの噴射水の沈砂池底面に対する入射角度θ1、すなわち、その噴射中心線CLの沈砂池の底面2aに対する側壁W側の角度が、ノズル9bの流量が0.15〜0.3m3/分である場合、45〜60度の範囲になるように設置されている。入射角度θ1をこの範囲に設定すると、ノズルから噴射され、沈砂池の底面に着地した水を、その底面上でトラフ方向と側壁方向とに分流させることができ、側壁方向に分流する水により噴射水着地点と側壁の間に堆積している土砂が流れ、トラフ方向に分流する水と合流して、噴射水着地点からトラフまでの間に堆積している土砂とともにトラフに流れ込むことができる。この場合、ノズルから噴射される水の全てが側壁方向に噴射される場合は、沈砂池の底面がトラフ方向に傾斜しているので、沈砂池の底面に当った後、トラフ方向に流れるとき水流の勢いは弱くなる。しかし、本発明においては、トラフ方向と側壁方向とに分流され、トラフ方向に分流される水は沈砂池の底面がトラフ方向に傾斜しているので、水流の勢いが断然に大きい。したがって、側壁方向に分流する水により側壁と噴射水着地点との間から流される土砂は、噴射水着地点より下流側ではトラフ方向に分流される水流の勢いを得て円滑にトラフに流れ込むことができる。
上述のように、入射角度θ1が小さい側ほどトラフ方向分流量が多くなり、側壁方向分流量が少なくなる。逆に、入射角度θ1が大きい側ほどトラフ方向分流量が少なくなり、側壁方向分流量が多くなる。従って、ノズルの吐水の沈砂池底面に対する入射角度θ1は、ノズルの噴射中心線と沈砂池底面との交点から側壁までの間の土砂堆積量を考慮して設定すれば良い。
噴射水の底面に対する着地点LPから側壁Wまでの間に沈殿する土砂の排除効果を高めるためには、噴射水の着地点LPをできるだけ側壁Wに接近させることが良い。噴射水の沈砂池底面2aに対する入射角度θ1を上記のように45〜60度の範囲にする条件を充足しながら噴射水の着地点LPをできるだけ側壁W側に接近させる要望に応えるため、本発明の好ましい実施の形態においては、図9に示されているような特定の構造を備えたノズル9bを使用している。
すなわち、ノズル9bは、直線状の基管(イ)と、45度エルボ(ロ)と、ノズルヘッド(ハ)とから構成されていて、45度エルボ(ロ)はその一端が基管(イ)の先端に螺合により結合され、他端がノズルヘッド(ハ)の基端に螺合により結合されている。
螺合により結合される45度エルボ(ロ)とノズルヘッド(ハ)を用いる理由は、本発明で用いるノズルヘッド(ハ)は、給水ポンプの吐出圧力又はノズルヘッドに求められる吐出速度により、口径又は口形の異なるものに交換することが必要になる場合があるので、その交換を可能にするためである。従って、この実施の形態によれば、噴射条件が種々異なる場合でも、ノズルヘッド(ハ)を交換するだけで、沈砂池の底面の側壁側に土砂を残留させること無く、効率的な集砂を実現することができる。
そして、ノズル9bの基管イの中心軸線CL’を、母管11からその中心Oを通る垂直線PLに対して側壁W側に所定角度(θ2)変位させ、ノズルヘッド(ハ)の噴射中心線CLを沈砂池底面2aに対して所定角度(θ1)変位させてある。
実施の形態においては、θ2は15度、θ3は45度としてある。沈砂池の底面2aの水平面に対する傾斜角度θ0は30度以下、好ましくは5〜15度であるから、噴射水の沈砂池底面2aに対する入射角度θ1を30〜60度の範囲に確保することが可能であり、なおかつ、基管(イ)と45度エルボ(ロ)とノズルヘッド(ハ)との結合体を用いることにより、噴射水の着地点LPをできるだけ側壁W側に接近させることが可能となっている。
噴射水の沈砂池底面2aに対する入射角度θ1の好適範囲は30〜60度、最適範囲は45〜50度である。
なお、側壁Wの内面から母管11の中心までの距離Dが175mm、ノズルヘッド(ハ)の先端から噴射水の着地点LPまでの鉛直線距離Xが150〜350mmであるときの、側壁Wから噴射水の着地点LPまでの水平距離Yは400mm程度である。
そして、ポンプ井3には、排水ポンプP1と、滞留水ポンプを兼ねる給水ポンプP2とが設置され、集砂ピット7内に揚砂ポンプP3が設置されている。図1のFは、沈砂池2の下流側端部に設置されているろ過機である。
図5,6に例示するように、ポンプ井3の給水ポンプP2からの水を前記各ノズル9a,9b,9cに供給したり、その供給を止めたりするための電磁弁により構成されている切換弁群VG1,VG2、すなわち、トラフノズル用切換弁Vaと、各ノズルヘッダー用切換弁Vbと、土砂撹拌用ノズル用切換弁Vcとが備えられている。これらの切換弁Va、Vb1〜Vb8、撹拌ノズル用切換弁Vcは、後述される切換弁制御手段により所定の順序で通水状態又は止水状態に切換えられるように構成されている。
給水ポンプP2と切換弁群VG1,VG2とを結合する管路には、切換弁Vdを介してリリーフ手段12が設けられ、切換弁の全てが閉められている場合の給水ポンプP2からの水を沈砂池2に逃すように構成されている。
上記の実施の形態に係る集砂・除砂装置に備えられる制御装置100には、図10に例示するように、除砂始動ボタン(図示せず)を有する操作盤101が付加され、排水ポンプ制御手段PCON1、給水ポンプ制御手段PCON2及び揚砂ポンプ制御手段PCON3が内蔵され、さらに、切換弁制御手段VCONが内蔵されている。切換弁制御手段VCONは、後述されるように、前記一群の切換弁Va,Vb,Vc,Vdに所定の順序で開動作又は閉動作を駆動させるための制御信号を与えるものである。
また、制御装置100には、集砂ピット7内に設置されて、その集砂ピット7内の水面が図11に概念的に示す所定の高水位HWL以上、中間水位MWL及び低水位LWLのいずれにあるかを検知して出力する水位センサ13が電気的に接続されている。
続いて、上記構成による作用を、沈砂池の領域が4個である場合について説明する。ダム装置5が開放されたときは、下水は沈砂池2に流入し、さらにポンプ井3まで流入して、その水位が所定の高さになると、除砂装置の制御装置100の排水ポンプ制御手段PCON1により、ポンプ井3に設けてある排水ポンプP1が運転されて、ポンプ井3内の水が汲み上げられ、図外の最初沈殿池に移送される。
その移送の間に、沈砂池2に流入した土砂混じりの下水から土砂が沈殿し、沈砂池の底面2aに堆積する。その堆積量が所定値に達すると、ダム装置5が閉鎖されて沈砂池2への下水の流入が阻止される。そして、排水ポンプP1による排水により沈砂池2とポンプ井3の水面が下がり、所定の水位(図1のWL)になると、排水ポンプ制御手段PCON1により排水ポンプP1の運転が止められる。
ポンプ井3の水面が所定の水位(図1のWL)になったことを検知すると、制御装置100は給水ポンプ制御手段PCON2、揚砂ポンプ制御手段PCON3及び切換弁制御手段VCONを起動する。
揚砂ポンプ制御手段PCON3は、図12に示すように、揚砂ポンプP3の自動運転モードを開始させ(S11)、水位センサ13からの検知信号により集砂ピット7内の水面が所定の高水位HWL以上か否かを調べ(S12)、高水位HWL以上であるときは、揚砂ポンプP3の運転を開始する(S13)。
また、切換弁制御手段VCONは、図13に示すように、最初、リリーフ手段の切換弁Vdを開けて、給水ポンプP2の駆動の準備をする(図13のステップS21)。続いて、トラフノズル用切換弁Vaを開けた(S22)後、リリーフ手段の切換弁Vdを閉める(S23)ので、給水ポンプP2からの水がノズル9aから主トラフ8a及び集砂ピット傾斜面8bに噴出される。これにより、各トラフ内の土砂が水とともに集砂ピット7に向けて流される。
給水ポンプP2の吐出量よりも揚砂ポンプP3の吐出量が多いので、集砂ピット7内の水面は低下する。その水面が所定の中間水位になったことが水位センサ13により検知されると(S24においてYのとき)、切換弁制御手段VCONは、第1領域B1のノズルヘッダー用切換弁Vb1を開ける(S25)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水(低圧力水)が噴射され、第1領域B1に堆積していた土砂が主トラフに向けて流され、さらに集砂ピット7に流入する。こうして、集砂ピット7に集められ、土砂撹拌用ノズル9cにより撹拌された土砂混じりの下水は、揚砂ポンプP3により汲み上げられ、汚水沈砂池に移送される。これにより集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するが、やがて低下する。
その水面が再び所定の中間水位になったことが水位センサ13により検知されると(S26においてYのとき)、切換弁制御手段VCONは、第1領域B1のノズルヘッダー用切換弁Vb1を閉めるとともに、第2領域B2のノズルヘッダー用切換弁Vb2を開ける(S27)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射され、第2領域B2に堆積していた土砂が、主トラフ8aに向けて流され、さらに集砂ピット7に流入する。
従って、第1領域の場合と同様に、集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するがやがて低下するので、その水面が所定の中間水位になったとき(S28においてYのとき)に、切換弁制御手段VCONは、次の第2領域B2のノズルヘッダー用切換弁Vb2を閉めるとともに、さらにその次の第3領域B3のノズルヘッダー用切換弁Vb3を開ける(S29)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射される。
従って、第1領域の場合と同様に、集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するがやがて低下するので、その水面が所定の中間水位になったときに(S210においてYのとき)、切換弁制御手段VCONは、第3領域B3のノズルヘッダー用切換弁Vb3を閉めるとともに、第4領域B4のノズルヘッダー用切換弁Vb4を開ける(S211)ため、そのノズルヘッダーの各ノズルから水が噴射される。
従って、第1領域の場合と同様に、集砂ピット7内の水面は一時的に上昇するがやがて低下するので、その水面が所定の中間水位になったとき(S212においてYのとき)に、切換弁制御手段VCONは、第4領域B4、すなわち、最後の領域に対する水噴射を終了したものと判断して、リリーフ手段の切換弁Vdを開けるとともに、第4領域B4のノズルヘッダー用切換弁Vb4を閉める制御を行なって、一連の切換弁制御を完了する。また、給水ポンプ制御手段PCON2も給水ポンプP2の運転を停止する。
他方、揚砂ポンプ制御手段PCON3は、揚砂ポンプP3の運転開始時から水位センサ13の検知状態を常に監視しており、第4領域B4のノズルヘッダー用切換弁Vb4を閉じたことにより、集砂ピット7内の水面が低水位LWLまで低下するので(S14においてYのとき)、揚砂ポンプP3の運転を停止する(S15)。その後、揚砂ポンプ制御手段PCON3は、切換弁の制御を完了したか否かを調べ(S16)、完了していない場合はステップS12に戻り、高水位になった場合(S12においてYのとき)は、再び揚砂ポンプP3の運転を開始するが、切換弁制御の完了を確認した(S16においてYのとき)後は、揚砂ポンプの自動運転モードを解除する(S16)。
上述のように、揚砂ポンプP3は、自動運転モードを開始すると、集砂ピット7内を排水状態に維持するために、集砂ピット内の水面が所定の高水位HWL以上にあるときは自動的に運転を開始し、その水面が所定の低水位LWLまで低下したときは自動的に運転を停止するが、本発明方法においては、集砂ピット内の水面が所定の高水位HWLと所定の低水位LWLの間の中間水位MWLまで低下した時に、先順の領域のノズルヘッダー用切換弁を閉めるとともに、後順の領域のノズルヘッダー用切換弁を開けるので、それらの切換弁の切換動作の間に、集砂ピット内の水面は、先順の領域のノズルヘッダー用切換弁の閉動作による水噴射の停止、揚砂ポンプの汲み上げ及び後順の領域のノズルヘッダー用切換弁の開動作による水噴射の開始により変動するが、切換弁の切換動作の時間的基準となる中間水位を切換弁の切換動作の間に集砂ピット内の水面が所定の低水位まで低下しない高さ位置に設定すればよい。その高さ位置は、各トラフノズル及び各ノズルヘッダーの噴射量、集砂池の断面積、揚砂ポンプの吐出量などから算出可能である。
上記いずれの領域におけるノズルヘッダーのノズル9bにおいても、図9に示すように、そのノズルの吐水の沈砂池底面に対する入射角度θ1が30〜60度の範囲となるように取付けたため、そのノズルからの噴射水は沈砂池の底面の着地点からトラフ方向と側壁方向に分流し、側壁方向に分流した水は着地点から側壁までの間の底面に堆積している土砂を流し、トラフ方向に分流した水と合流して、着地点からトラフの間の底面に堆積している土砂をトラフに流す。従って、沈砂池の底面に堆積しているすべての土砂が、残留することなくトラフに流入し、そのトラフから集砂ピット7に集められる。
図14に示された実施の形態は、ノズルヘッダーのノズル9b’を、そのノズルからの吐水が沈砂池の底面2aと側壁Wとの接続部C又はその近辺に着地するように取付けたものである。
換言すると、ノズル9b’は、図9に示されたノズル9bと同一構成のものを、その噴射中心線CLが沈砂池の底面2aと側壁Wとの接続部C、沈砂池の底面2aのその接続部Cにごく近い位置又は側壁Wの接続部Cにごく近い位置に交わるように、取付けられている。
ノズル9b’を上記いずれかの態様で取り付けた場合にも、ノズル9b’からの吐水は、沈砂池の底面2aの上端部からその底面の全体に堆積している土砂を流すので、土砂が残留することがない。
ノズル9b’の噴射中心線CLが沈砂池の底面2aの接続部Cにごく近い位置に交わるように取付けた場合は、底面に着地する水の一部は、トラフ8a方向に分流し、残りの大部分は側壁W方向に分流して直ちに側壁Wによってトラフ8a方向に跳ね返されるが、後続する側壁W方向の水と衝突するので、底面2aの土砂を流す力が減殺される。
これに対して、ノズル9b’の噴射中心線CLが側壁Wの接続部Cにごく近い位置に交わるように取付けた場合は、側壁Wに着地する水の全てが沈砂池の底面2aの接続部Cに近い位置に向けて跳ね返されるので、ノズルからの吐水の勢力減殺は最小限で済み、しかも、土砂を残留させることなく、沈砂池の底面2aの全面からトラフ8aに流すことができる。
1 雨水処理施設
2 沈砂池
3 ポンプ井
4 流入渠
5 ダム装置
7 集砂ピット
P1 排水ポンプ
P2 給水ポンプ
P3 揚砂ポンプ
8a 主トラフ
8b 集砂ピット傾斜面
8c 小トラフ
9a トラフ用ノズル
NH ノズルヘッダー
9,9b,9b’ ノズルヘッダーのノズル
9c 撹拌ノズル

Claims (1)

  1. 沈砂池の底面を沈砂池内水流方向に複数に区分してなる各領域の側壁近傍に複数のノズルを有するノズルヘッダーを設置し、各領域に所定の順序で沈砂池の水を排出状態で前記ノズルから低圧力水を噴射して前記沈砂池の底面に堆積した土砂を流し、前記沈砂池の底部の揚砂ポンプが設けられた集砂ピットに集める集砂方法において、
    前記揚砂ポンプには、前記集砂ピット内の水面が所定の高水位以上にあるときは自動的に運転を開始するとともに、その水面が所定の低水位まで低下したときは自動的に運転を停止するものを用い、
    各領域の前記ノズルヘッダーの前記ノズルに水を供給したり、その供給を止めたりするための各領域のノズルヘッダー用切換弁は、切換弁制御手段により、所定の順序で開動作又は閉動作に切換えられるように構成されており、
    前記切換弁制御手段は、
    全領域の前記ノズルヘッダー用切換弁が閉じた状態で、
    前記集砂ピット内の水面が前記高水位と前記低水位の間の中間水位まで低下したことを最初に検知した時に、所定の順序の最初の領域の前記ノズルヘッダー用切換弁を開け、
    前記水面が再び前記中間水位を検知した時に、所定の順序の先順の領域の前記ノズルヘッダー用切換弁を閉めるとともに所定の順序の後順の領域の前記ノズルヘッダー用切換弁を開ける前記ノズルヘッダー用切換弁の切換動作を、最後の領域への噴射を終了するまで繰り返し、
    その際に、前記切換弁の切換動作の時間的基準となる中間水位を、前記切換弁の切換動作の間に前記集砂ピット内の水面が前記低水位まで低下しない高さ位置に設定することを特徴とする沈砂池の集砂方法。
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