JP6849527B2 - Packaging box - Google Patents
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Description
本発明は、包装箱に関する。 The present invention relates to a packaging box.
内部に収容された内容物を容易に取り出すことのできる包装箱が知られている。 There is known a packaging box in which the contents contained therein can be easily taken out.
例えば、特許文献1に記載の分配カートンは、直方体状に形成されており、その一面にディスペンサードアを備えている。ディスペンサードアは、下端部に設けられたヒンジを中心に閉鎖位置と開放位置との間で旋回するように設けられている。ディスペンサードアを閉鎖位置から開放位置に旋回させると、分配カートン内の物品が自重によって開口部からディスペンサードア内に移動し、ユーザがその物品を取り出すことができるようになっている。
For example, the distribution carton described in
しかしながら、上記した分配カートンでは、物品の取り出しの度に、ユーザがディスペンサードアを開け閉めしなければならなかった。このため、頻繁に物品を取り出したい場合、ディスペンサードアの開閉動作が面倒になる場合があった。 However, in the distribution carton described above, the user had to open and close the dispenser door each time the article was taken out. Therefore, when it is desired to take out the article frequently, the opening / closing operation of the dispenser door may be troublesome.
本発明は、上記課題を解決するために、内容物の飛び出しを抑制しつつ内容物を容易に取り出すことのできる包装箱を提供する。 In order to solve the above problems, the present invention provides a packaging box in which the contents can be easily taken out while suppressing the contents from popping out.
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、下面に開口部を有し、内部に内容物を収容する周壁と、前記開口部を塞ぐように前記周壁の一方の下端部から他方に向かって延びて前記周壁の他方の下端部に接触または近接した状態に設けられ、下方に撓むことで前記周壁の他方の下端部との間に前記内容物を取り出すための隙間を形成する底壁と、を備えている。 In order to achieve the above object, the packaging box of the present invention has an opening on the lower surface, and a peripheral wall for accommodating the contents inside, and one lower end of the peripheral wall to the other so as to close the opening. A bottom that extends toward the other end of the peripheral wall and is provided in contact with or close to the other lower end of the peripheral wall, and bends downward to form a gap for taking out the contents from the other lower end of the peripheral wall. It has a wall.
この場合、前記底壁は、前記周壁の他方の外面よりも他方に向かって延びた状態に設けられることが好ましい。 In this case, it is preferable that the bottom wall is provided so as to extend toward the other from the other outer surface of the peripheral wall.
この場合、前記周壁の内部には、上下に積み重ねられた前記内容物が収容され、前記底壁には、前記周壁の内側から外側に亘って底穴が開口していることが好ましい。 In this case, it is preferable that the contents stacked vertically are housed inside the peripheral wall, and a bottom hole is opened in the bottom wall from the inside to the outside of the peripheral wall.
この場合、前記底壁は、延出方向一方から他方に向かって下方に傾斜していることが好ましい。 In this case, it is preferable that the bottom wall is inclined downward from one of the extending directions toward the other.
この場合、前記周壁は、前記底壁の延出方向に交差する幅方向から前記底壁を挟んで対向する一対の側壁を含み、前記側壁は、前記底壁よりも下方に延びた状態に設けられる外板部と、前記外板部の下端部で内側に折り返された状態に設けられ、その上端部を前記底壁の下面に接触させて前記底壁を支持する内板部と、を含んでいることが好ましい。 In this case, the peripheral wall includes a pair of side walls facing each other across the bottom wall from the width direction intersecting the extending direction of the bottom wall, and the side walls are provided in a state of extending downward from the bottom wall. The outer plate portion is provided, and the inner plate portion provided in a state of being folded inward at the lower end portion of the outer plate portion and the upper end portion thereof is brought into contact with the lower surface of the bottom wall to support the bottom wall. It is preferable to be.
この場合、前記内板部は、前記底壁の延出方向一方側を支持していることが好ましい。 In this case, it is preferable that the inner plate portion supports one side of the bottom wall in the extending direction.
この場合、前記周壁は、前記底壁の延出方向に交差する幅方向から前記底壁を挟んで対向する一対の側壁と、前記一対の側壁の延出方向一端部に連なった状態に設けられる後壁と、前記後壁に対向し、前記一対の側壁の延出方向他端部に連なった状態に設けられる前壁と、を含み、前記前壁は、幅方向中央部において下端から上方に向かって切り欠かれている取出穴と、前記取出穴の幅方向両側に形成され、下方に撓む前の前記底壁が接触または近接する一対の接触端部と、を含んでいることが好ましい。 In this case, the peripheral wall is provided in a state of being connected to a pair of side walls facing each other across the bottom wall from a width direction intersecting the extension direction of the bottom wall and one end of the pair of side walls in the extension direction. The front wall includes a rear wall and a front wall that faces the rear wall and is provided in a state of being connected to the other end in the extending direction of the pair of side walls, and the front wall is upward from the lower end in the central portion in the width direction. It preferably includes a take-out hole that is notched towards it and a pair of contact ends that are formed on both sides of the take-out hole in the width direction and that the bottom wall is in contact with or close to before bending downward. ..
本発明によれば、包装箱に収容した内容物の飛び出しを抑制しつつ内容物を容易に取り出すことができる。 According to the present invention, the contents can be easily taken out while suppressing the contents contained in the packaging box from popping out.
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。また、これらの方向を示す用語は、説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In each figure, "Fr" indicates "front", "Rr" indicates "rear", "L" indicates "left", "R" indicates "right", and "U" indicates "right". "Upper" is indicated, and "D" is "lower". In addition, the terms indicating these directions are used for convenience of explanation and do not limit the technical scope of the present invention.
[包装箱の構成]
図1ないし図3を参照して、本実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1の前方を示す斜視図である。図2は包装箱1の後方を示す斜視図である。図3は包装箱1のブランク2を示す平面図である。
[Packaging box configuration]
The
図1および図2に示すように、包装箱1は、上下両端面に開口部10U,10Dを有する周壁10と、上面開口部10Uを塞ぐ天壁15と、下面開口部10Dを塞ぐ底壁16と、を含み、略直方体状に形成されている。周壁10は、略角筒状に形成され、その内部に上下に積み重ねられた内容物Mを収容するようになっている。内容物Mは、例えば、コーヒー粉を内包して折り畳まれたフィルタを樹脂製フィルムで密封したものであって、厚さの薄い略矩形板状に形成されている(図5等参照)。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
包装箱1は、図3に示すブランク2を組み立てることで形成される。ブランク2は、一枚の紙製の段ボールシートをダイカッタ等で打ち抜くことで形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん2Aに表ライナ2Bと裏ライナ2C(図1参照)とを貼り合せたものである。なお、図3は、表ライナ2B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん2Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、「上下方向」、「前後方向」および「左右方向」並びにこれらに類する用語は、包装箱1を組み立てた状態(組立状態)における上下方向、前後方向(延出方向)および左右方向(延出方向に交差(直交)する幅方向)並びにこれらに類する概念を指している。
The
<ブランク>
図3に示すように、ブランク2は、一対の側壁11と、前壁12と、後壁13と、継代片14と、天壁15と、底壁16と、を含んでいる。右側の側壁11、前壁12、左側の側壁11、後壁13および継代片14は、この順番で流れ方向一方から他方に連なった状態に設けられている。
<Blank>
As shown in FIG. 3, the blank 2 includes a pair of
一対の側壁11は、前壁12を挟んで左右対称となる形状に形成されている。一対の側壁11は、それぞれ、前壁12から流れ方向に離れる方向(後方)に向かって段方向に幅広くなる略台形状に形成されている。なお、以下、主に右側の側壁11について説明し、左側の側壁11の説明は省略する。
The pair of
側壁11は、外板部11Aと、下板縁部11Bと、内板部11Cと、を含んでいる。外板部11A、下板縁部11Bおよび内板部11Cは、この順番で段方向一方から他方に連なった状態に設けられている。
The
外板部11Aは、段方向一端部(上端部)を傾斜させた略台形状に形成されている。外板部11Aは、側壁11の大部分を占めており、組立状態で包装箱1の外側面を構成する(図2参照)。外板部11Aの段方向一端部は、前壁12から流れ方向一方(後方)に向かって段方向一方(上方)に傾斜している。外板部11Aの段方向一端部の傾斜角度は、例えば、流れ方向と平行な水平線に対して約18〜20度に設定されている。外板部11Aの段方向一端部には、罫線L1を介して内フラップ17が連なった状態に設けられている。なお、罫線L1は、段ボールシートを裏ライナ2C側から厚み方向に直線状に潰して形成された汎用罫線である。
The
内板部11Cは、外板部11Aの段方向他端部(下端部)に2本の折返し線L2を介して連なった状態に設けられている。2本の折返し線L2の間には、下板縁部11Bが形成されている。なお、折返し線L2は、上記した罫線L1と同様の汎用罫線である。
The inner plate portion 11C is provided in a state of being connected to the other end portion (lower end portion) of the
下板縁部11Bは、流れ方向に細長い略長方形状に形成され、外板部11Aと内板部11Cとを連続させている。下板縁部11Bの段方向の寸法は、段ボールシートの厚さよりも僅かに長く設定されている。内板部11Cは、段方向他端部を傾斜させた略台形状に形成されている。内板部11Cの段方向の最長寸法は、外板部11Aの段方向の最長寸法よりも短く(例えば1/4程度)形成されている。
The lower
内板部11Cの段方向他端部は、前壁12から流れ方向一方(後方)に向かって段方向他方に傾斜している。内板部11Cの段方向他端部の傾斜角度は、例えば、流れ方向と平行な水平線に対して約18〜20度に設定されている。内板部11Cの段方向他端部には、支持凸部20と、嵌合突起21とが形成されている。支持凸部20は、内板部11Cの流れ方向略中央よりも一方(略後方半分)に形成されている。支持凸部20は、内板部11Cの段方向他端部から他方に突き出している。このため、内板部11Cの流れ方向略中央よりも他方(略前方半分)には、相対的に段方向一方に凹んだ欠損部22が形成されている。嵌合突起21は、支持凸部20の流れ方向略中央部分に形成されている。嵌合突起21は、支持凸部20の段方向他端部から他方に僅かに突き出している。
The other end of the inner plate portion 11C in the step direction is inclined from the
前壁12は、一対の外板部11Aの間に挟まれるように配置されている。前壁12は、一対の外板部11Aに罫線L1を介して連なった状態に設けられている。前壁12は、略長方形状に形成されている。前壁12の段方向の寸法は外板部11Aの段方向の寸法よりも短く、前壁12の流れ方向の寸法は外板部11Aの流れ方向の寸法よりも長く設定されている。前壁12の段方向一端部(上端部)は、一対の外板部11Aの段方向一方の内側角部に揃えられている。このため、前壁12の段方向他端部(下端部)は、各外板部11Aの段方向他端部(折返し線L2)よりも段方向一方(上方)にずれた位置に設けられている。
The
前壁12の段方向他端部(下端部)には、取出穴23と、一対の接触端部24とが形成されている。取出穴23は、前壁12の流れ方向(左右方向)中央部において段方向他端(下端)から一方(上方)に向かって切り欠かれている。取出穴23は、略三角形状の三角開口23Aの頂部に略半円形状の円開口23Bを連ねて形成されている。前壁12の段方向他端部には、三角開口23Aによって、流れ方向両側から中央に向かって段方向一方(上方)に傾斜する一対の斜辺部23Cが形成されている。一対の接触端部24は、前壁12の段方向他端部であって、取出穴23の流れ方向両側に形成されている。一対の接触端部24は、一対の斜辺部23Cの下端部から左右方向外側に向かって略水平に延びている。
A take-out
天壁15は、前壁12の段方向一端部(上端部)に罫線L1を介して連なった状態に設けられている。天壁15は、略長方形状に形成されている。天壁15の流れ方向の寸法は前壁12の流れ方向の寸法と略同一であり、天壁15の段方向の寸法は側壁11の段方向一端の罫線L1の長さと略同一である。天壁15の段方向一端部には、罫線L1を介して係合片15Aが連なった状態に設けられている。係合片15Aの段方向の寸法(突出寸法)は、天壁15の段方向の寸法よりも短く設定されている。なお、係合片15Aの流れ方向中央部には、罫線L1と略平行に切目線L3が形成されている。切目線L3は、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させて形成されている。
The
後壁13は、左側の外板部11Aに罫線L1を介して連なった状態に設けられている。後壁13は、前壁12と略同じ大きさの略長方形状に形成されている。すなわち、後壁13の段方向の寸法は外板部11Aの段方向の寸法よりも短く、後壁13の流れ方向の寸法は外板部11Aの流れ方向の寸法よりも長く設定されている。後壁13の段方向一端部(上端部)は、外板部11Aの段方向一方の角部に揃えられている。このため、後壁13の段方向他端部(下端部)は、外板部11Aの段方向他端部(折返し線L2)よりも段方向一方にずれた位置に設けられている。また、後壁13は、前壁12よりも段方向一方に更にずれた位置に設けられている。
The
後壁13には、段方向一端から他方に向かって略半円形状に切り欠かれた開け口13Aが形成されている。開け口13Aは、後壁13の流れ方向(左右方向)中央部に形成されている。後壁13の流れ方向他端部には、罫線L1を介して継代片14が連なった状態に設けられている。
The
底壁16は、後壁13の段方向他端部(下端部)に罫線L1を介して連なった状態に設けられている。底壁16は、略長方形状に形成されている。底壁16の段方向の寸法は後壁13の段方向の寸法よりも短く、底壁16の流れ方向の寸法は後壁13の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。底壁16の段方向他端部は、内板部11Cの段方向他方の角部に揃えられている。このため、後壁13と底壁16とを合わせた段方向の長さは、側壁11の段方向の長さ(最長寸法)と略同一に設定されている。
The
底壁16の流れ方向(左右方向)両端部には、外側に突き出した4つの当接突起25が形成されている。4つの当接突起25は、底壁16の段方向中央よりも後壁13側に形成されている。詳細には、後壁13に隣接した位置に左右一対の当接突起25が形成され、それらから段方向他方に離間した位置に残りの左右一対の当接突起25が形成されている。このため、段方向に離間した2つの当接突起25の間には、相対的に流れ方向に凹んだ嵌合凹部26が形成されている。
Four abutting
また、底壁16の流れ方向中央部で、且つ底壁16の段方向中央よりも他方(先端側)には、略矩形状の底穴27が開口している。底穴27の先端側の一辺は、先端に向かって突き出すように湾曲している。
Further, a substantially rectangular
[包装箱の組立]
上記したブランク2において、右側の側壁11と後壁13とが罫線L1で折り曲げられ、且つ継代片14が右側の側壁11の内面に接着される。これにより、平坦に折り畳まれた包装箱1が形成される。包装箱1は、折り畳まれた状態で内容物Mの製造メーカや内容物Mの販売店等に納品される。
[Assembly of packaging box]
In the blank 2 described above, the
次に、図1、図2、図4ないし図6を参照して、折り畳まれた包装箱1の組立工程について説明する。図4は、図1のIV−IV断面図である。図5は、図1のV−V断面図である。図6は内容物Mを収容した包装箱1を示す斜視図である。
Next, the assembly process of the folded
ユーザ(作業者)は、一対の側壁11、前壁12および後壁13を段方向に延びた罫線L1に沿って折り曲げて周壁10を形成する。周壁10は、上面に上面開口部10Uを有し、且つ下面に下面開口部10Dを有した角筒状に形成される(図1および図2参照)。続いて、ユーザは、底壁16を罫線L1に沿って前方に向かって折り曲げる。すると、底壁16の上面(裏ライナ2C)が前壁12の一対の接触端部24に突き当たった状態になる(図1参照)。
The user (operator) bends the pair of
この状態で、一対の側壁11は、左右方向から底壁16を挟んで対向している(図1および図2参照)。一対の外板部11Aは、底壁16よりも下方に延びた状態に設けられる。後壁13は、一対の側壁11の後端部(延出方向一端部)に連なった状態に設けられる(図2参照)。前壁12は、後壁13に対向し、一対の側壁11の前端部(延出方向他端部)に連なった状態に設けられる(図1参照)。また、後壁13が前壁12に対して上方にオフセットされているため、底壁16は、後方から前方に向かって下方に傾斜している。なお、底壁16の傾斜角度は、外板部11Aの上端部の傾斜角度等と同様に、水平線に対して約18〜20度になる。
In this state, the pair of
次に、図4および図5に示すように、ユーザは、一対の下板縁部11Bと一対の内板部11Cとを2本の折返し線L2に沿って内側に折り曲げる。下板縁部11Bは外板部11Aに対して略直角に折り曲げられ、内板部11Cは下板縁部11Bに対して略直角に折り曲げられる。内板部11Cは、嵌合突起21を底壁16の下面(表ライナ2B)に接触させながら、外板部11Aの内面に重なるように移動する。嵌合突起21が嵌合凹部26に嵌合すると、内板部11Cの支持凸部20が底壁16の当接突起25(図3参照)に接触した状態になる。
Next, as shown in FIGS. 4 and 5, the user bends the pair of lower
この状態で、内板部11Cは、外板部11Aの下端部で内側に折り返された状態に設けられる。また、内板部11Cは、その上端部を底壁16の下面(表ライナ2B)に接触させて前傾姿勢となる底壁16を支持する。詳細には、内板部11C(支持凸部20)は、底壁16の後側を支持している。更に詳細には、支持凸部20は、側方から見て、側壁11の前後方向略中央よりも後方(側壁11の略後側半分)で底壁16を支持している(図5参照)。外板部11Aの下部(底壁13よりも下方)および内板部11Cは、周壁10の脚部となって底壁13を設置面GLから上方に離間させる。
In this state, the inner plate portion 11C is provided in a state of being folded inward at the lower end portion of the
また、図5に示すように、底壁16は、周壁10の下面開口部10Dを塞ぐように後壁13の下端部(周壁10の一方の下端部)から前方(他方)に向かって延びた状態に設けられる。また、底壁16は、前壁12(周壁10の他方の外面)よりも前方に向かって延びた状態に設けられる。つまり、底壁16は、後端を後壁13に固定し、前端を自由にした片持梁状に設けられる。前壁12から底壁16の前端(自由端)までの長さは、周壁10(側壁11)の前後方向の長さの1/3〜1/2程度に設定されている。底穴27の後側略半分は周壁10の内側に位置し、底穴27の前側略半分は周壁10の外側(前方)に露出している(図1参照)。
Further, as shown in FIG. 5, the
次に、図5および図6に示すように、ユーザは、上面開口部10Uから周壁10の内部に複数の内容物Mを入れる。複数の内容物Mは、上下に積層された状態で周壁10内に収容される。なお、周壁10内に収容された内容物Mの一部は、取出穴23から露出している。内容物Mの収容後、ユーザは、一対の内フラップ17を罫線L1に沿って内側に折り曲げ、天壁15および係合片15Aを罫線L1に沿って内側に折り曲げる。そして、ユーザは、係合片15Aを周壁10内に挿し込みつつ、天壁15で上面開口部10Uを閉塞する(図2参照)。なお、底壁16と同様に、天壁15も後方から前方に向かって下方に傾斜しており、その傾斜角度は水平線に対して約18〜20度になる。
Next, as shown in FIGS. 5 and 6, the user inserts a plurality of contents M into the
以上によって、包装箱1の組立作業が完了する。包装箱1は、接着剤や粘着テープ等を用いることなく簡単に組み立てられる。包装箱1は、一対の下板縁部11Bを設置面GLに接触させ、設置面GLに起立姿勢で配置される。また、底壁16は、一対の接触端部24(周壁10の他方の下端部)に接触または近接した状態に設けられる。なお、底壁16が接触端部24に近接した状態とは、底壁16と接触端部24との間に内容物Mの厚さよりも小さな(狭い)隙間が形成された状態を指している。つまり、底壁16が内容物Mの通過を規制する僅かな隙間を挟んで接触端部24に対向した状態を指している。
As described above, the assembly work of the
[包装箱の作用]
次に、図7ないし図9を参照して、包装箱1の作用について説明する。図7は包装箱1であって、隙間30を開けた状態を示す斜視図である。図8は包装箱1であって、内容物Mを引き出す過程を示す斜視図である。図9は、図8のIX−IX断面図である。
[Action of packaging box]
Next, the operation of the
上記したように、下方に撓む前の底壁16は、前傾姿勢となる平坦な板状であって、一対の接触端部24に接触または近接している(図5参照)。図7に示すように、包装箱1の底壁16は、下方に撓むことで一対の接触端部24(周壁10の前面の下端部)との間に内容物Mを取り出すための隙間30を形成するようになっている。
As described above, the
例えば、ユーザは、人差し指を上方から底穴27に挿し込み、人差し指と親指とで取出穴23の内部に配置された最下層の内容物Mを摘む。また、ユーザは、内容物Mを摘んだ指(手)で底壁16の前側を押し下げる。すると、底壁16の前側は、一対の支持凸部20の前端部を支点F(図9参照)として下方に撓むことになる。この結果、底壁16が一対の接触端部24から下方に離れ、底壁16と一対の接触端部24との間に隙間30が形成される。なお、底壁16は、前壁12などよりも僅かに左右方向に幅狭く形成されているため、各側壁11に干渉することなく円滑に撓むことができる。また、各内板部11Cの前側には支持凸部20よりも一段下がった欠損部22が形成されているため(図9参照)、下方に撓んだ底壁16が各内板部11Cに干渉することを抑制することができる。
For example, the user inserts the index finger into the
続いて、図8および図9に示すように、ユーザは、摘んだ内容物Mを底壁16の上面に沿って手前に引き出す。すると、内容物Mは、隙間30を通って周壁10の内側から外側に引き出される。この際、内容物Mは、前傾姿勢をとる底壁16上を滑り落ちるように引き出される。
Subsequently, as shown in FIGS. 8 and 9, the user pulls the picked contents M toward the front along the upper surface of the
内容物Mが周壁10内から完全に引き出されて、ユーザの指(手)が底壁16から離れると、底壁16は、自らの弾性力(復元力)によって持ち上がる(元に戻る)。この結果、底壁16が一対の接触端部24に接触または近接し、隙間30が閉じられる(狭くなる)(図5および図6参照)。以上の手順によって、周壁10に収容された内容物Mが取り出される。なお、内容物Mを途中まで引き出した状態でユーザが底壁16から手を離すと、内容物Mは、底壁16と各接触端部24との間に挟まれた状態で保持される。また、以上の説明では、内容物Mを1つずつ取り出していたが、これに限らず、内容物Mの厚さや隙間30の大きさによっては、2つ以上の内容物Mを同時期に取り出してもよい。
When the content M is completely pulled out from the
以上説明した本実施形態に係る包装箱1では、底壁16の前側が周壁10(前壁12)の下端部から下方に離れるように撓む構成とした。この構成によれば、例えば、ユーザが指で底壁16の前側を押し下げるという簡単な操作で、周壁10と底壁16との間に隙間30を形成することができる。これにより、その隙間30を通して周壁10に収容された内容物Mを容易に取り出す(引き出す)ことができる。また、ユーザが底壁16から指を離す(押し下げ解除する)と、底壁16は自身の弾性力(復元力)によって自動的に持ち上がる。これにより、隙間30が自動的に閉じられる(狭くなる)ため、周壁10に収容された内容物Mの飛び出しを抑制することができる。つまり、周壁10の内部に内容物Mを適切に保持することができる。
In the
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、底壁16が周壁10(前壁12)よりも前方(他方)に突き出しているため、ユーザは底壁16の突き出した部分を簡単に押し下げ操作を行うことができる。また、底壁16には、周壁10の内側から外側に亘って底穴27が開口していた。この構成によれば、ユーザは底穴27に指を入れることができるため、ユーザは底壁16に接する最下層の内容物Mを容易に摘むことができる。これにより、例えば、最下層の内容物Mだけを容易に取り出すことができる。
Further, according to the
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、底壁16が後方から前方に向かって下り勾配に形成されているため、隙間30から引き出された内容物Mを底壁16の傾斜に沿って滑り落とすことができる。これにより、内容物Mを周壁10内から円滑に取り出すことができる。
Further, according to the
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の側壁11(外板部11A)が底壁16よりも下方に延びて設置面GLに接地しているため、底壁16が設置面GLよりも上方に配置されていた。この構成によれば、押し下げられた底壁16が設置面GLに干渉することを防止することができる。これにより、底壁16を適切に押し下げることができるため、内容物Mの取り出しに必要とされる隙間30を確保することができる。また、設置面GLよりも上方に位置しているため、内容物Mを引き出したユーザの手が設置面GLに衝突することを抑制することができる。これにより、内容物Mの取り出し作業を効率良く行うことができる。
Further, in the
また、本実施形態に係る包装箱1では、撓みの支点Fとなる内板部11Cが底壁16の後側を支持する構成とした。この構成によれば、内板部11Cが底壁16の前側を支持した場合に比べて、支点Fから作用点となる底壁16の前側までの距離を長くすることができる。これにより、ユーザは底壁16を小さな力で簡単に下方に撓ませることができる。また、支点Fと作用点との距離を長くすることで、底壁16の前側の撓み幅(押し下げによる移動距離)を十分に確保することができる。これにより、大きな隙間30が形成されるため、内容物Mを容易に取り出すことができる。
Further, in the
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、ユーザは底壁16を押し下げつつ取出穴23に指を入れて内容物Mをしっかりと摘むことができ、隙間30を通じて内容物Mを容易に取り出すことができる。
Further, according to the
なお、本実施形態に係る包装箱1では、周壁10が角筒状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、周壁は、四角形以外の多角形状の断面を有する筒状に形成されてもよいし、円形状や楕円形状の断面を有する筒状に形成されてもよい。また、底壁16の形状も、周壁10の断面形状に合わせて四角形以外の多角形状に形成されてもよいし、円形状や楕円形状に形成されてもよい。
In the
また、本実施形態に係る包装箱1では、前壁12に略三角形状(略山型)の取出穴23が形成され、底壁16に略四角形状の底穴27が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。取出穴23および底穴27の形状や大きさは適宜変更することができる。
また、取出穴23および底穴27は省略されていてもよい。
Further, in the
Further, the take-out
また、本実施形態に係る包装箱1では、前壁12から底壁16の前端(自由端)までの長さが周壁10(側壁11)の前後方向の長さの1/3〜1/2程度に設定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、底壁16は、前壁12から前方に僅かに(数ミリ程度)突き出していてもよいし、周壁10の前後方向の長さの1/2以上延びていてもよい。また、図示は省略するが、底壁が前壁12よりも前方に延びていなくてもよい。例えば、底壁が下面開口部10Dと略同一となる形状、大きさに形成され、底壁の前端部が前壁12(の前面)と略同じ位置(同一面上)に設けられていてもよい。この場合、底穴27は省略されていてもよい。
Further, in the
また、本実施形態に係る包装箱1では、組立状態で、天壁15(外板部11Aの上端部)の傾斜角度および底壁16(内板部11Cの上端部)の傾斜角度は、それぞれ、約18〜20度に設定されていたが、これに限らず、例えば、水平線に対して0〜50度の範囲で設定することができる。したがって、底壁16が設置面GLと略平行(略水平)に設けられていてもよい。また、底壁16が後方から前方に向かって延びていたが、これに限らず、前方から後方に延びるように設けられていてもよいし、側方に向かって延びるように設けられていてもよい。
Further, in the
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の側壁11が底壁16よりも下方に延びて、底壁16が設置面GLよりも上方に配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図示は省略するが、ユーザが包装箱を手持ちで使用する場合等、内板部11C等が省略され、底壁16が一対の側壁(外板部11A)の下端部に固定されていてもよい。この場合でも、底壁16は、下方に撓むことで前壁12の下端部との間に隙間30を形成する。
Further, in the
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の内板部11C(一対の支持凸部20)が底壁16の後側を支持して、底壁16の撓みの支点Fが側壁11の前後方向略中央に設定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の支持凸部20が底壁16を支持する位置を変更して、底壁16の撓みの支点Fが側壁11の前後方向中央よりも前方または後方に設定されていてもよい。
Further, in the
また、本実施形態に係る包装箱1(周壁10)には、薄い略矩形板状の内容物Mが収容されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、略直方体状(箱状)、略円筒状または略球状等の様々な形状の内容物が包装箱1(周壁10)に収容されていてもよい。 Further, the packaging box 1 (peripheral wall 10) according to the present embodiment contains a thin substantially rectangular plate-shaped content M, but the present invention is not limited to this. For example, contents having various shapes such as a substantially rectangular parallelepiped shape (box shape), a substantially cylindrical shape, and a substantially spherical shape may be housed in the packaging box 1 (peripheral wall 10).
また、本実施形態に係る包装箱1は、紙製の段ボールで形成されていたが、これに限らず、例えば、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
Further, the
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。 The description of the embodiment shows one aspect of the packaging box according to the present invention, and the technical scope of the present invention is not limited to the above embodiment.
1 包装箱
10 周壁
10D 下面開口部(開口部)
11 側壁
11A 外板部
11C 内板部
12 前壁
13 後壁
16 底壁
23 取出穴
24 接触端部
27 底穴
30 隙間
M 内容物
1
11
Claims (6)
前記開口部を塞ぐように前記周壁の一方の下端部から他方に向かって延びて前記周壁の他方の下端部に接触または近接した状態に設けられ、下方に撓むことで前記周壁の他方の下端部との間に前記内容物を取り出すための隙間(30)を形成する底壁(16)と、を備え、
前記底壁は、前記周壁の他方の外面よりも他方に向かって延びた状態に設けられることを特徴とする包装箱(1)。 A peripheral wall (10) having an opening (10D) on the lower surface and accommodating the contents (M) inside,
It extends from one lower end of the peripheral wall toward the other so as to close the opening, and is provided in contact with or close to the other lower end of the peripheral wall, and bends downward to bend the other lower end of the peripheral wall. A bottom wall (16) forming a gap (30) for taking out the contents from the portion is provided .
The packaging box (1) is characterized in that the bottom wall is provided so as to extend toward the other from the other outer surface of the peripheral wall.
前記底壁には、前記周壁の内側から外側に亘って底穴(27)が開口していることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。 Inside the peripheral wall, the contents stacked up and down are housed.
The bottom wall packaging box according to claim 1, characterized in that the bottom hole from the inside of the peripheral wall over the outer side (27) is opened.
前記側壁は、
前記底壁よりも下方に延びた状態に設けられる外板部(11A)と、
前記外板部の下端部で内側に折り返された状態に設けられ、その上端部を前記底壁の下面に接触させて前記底壁を支持する内板部(11C)と、を含んでいることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。 The peripheral wall includes a pair of side walls (11) facing each other across the bottom wall from a width direction intersecting the extending direction of the bottom wall.
The side wall
An outer plate portion (11A) provided so as to extend downward from the bottom wall, and
It is provided in a state of being folded inward at the lower end portion of the outer plate portion, and includes an inner plate portion (11C) that supports the bottom wall by bringing the upper end portion into contact with the lower surface of the bottom wall. The packaging box according to any one of claims 1 to 3.
前記底壁の延出方向に交差する幅方向から前記底壁を挟んで対向する一対の側壁(11)と、
前記一対の側壁の延出方向一端部に連なった状態に設けられる後壁(13)と、
前記後壁に対向し、前記一対の側壁の延出方向他端部に連なった状態に設けられる前壁(12)と、を含み、
前記前壁は、
幅方向中央部において下端から上方に向かって切り欠かれている取出穴(23)と、
前記取出穴の幅方向両側に形成され、下方に撓む前の前記底壁が接触または近接する一対の接触端部(24)と、を含んでいることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の包装箱。 The peripheral wall
A pair of side walls (11) facing each other across the bottom wall from the width direction intersecting the extending direction of the bottom wall,
A rear wall (13) provided in a state of being connected to one end of the pair of side walls in the extending direction, and
Includes a front wall (12) that faces the rear wall and is provided in a state of being connected to the other end of the pair of side walls in the extending direction.
The front wall
An extraction hole (23) cut out from the lower end to the upper side in the central part in the width direction,
Claims 1 to 5 , wherein the bottom wall is formed on both sides in the width direction of the take-out hole, and the bottom wall before bending downward includes a pair of contact ends (24) in contact with or close to each other. The packaging box described in either.
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