ここに記載される実施形態は、パーソナルコンピューティング及びヘルスケアを、例えば、(1)ベルト若しくはウエストバンド(例えば、後述の装置100)、又は(2)“メッシュ”若しくはアレイ状のサウンドセンサ(例えば、後述のアレイ510)などのシステム又は装置に完全に統合することができ、それにより便利でシームレスなパーソナルコンピュータへのアクセス及びバイオフィードバックを生み出すことになる。ウェアラブルなウエストバンドは、長さセンサ、圧力センサ、及び運動センサを有し得る。このようなウエストバンドからのバイオフィードバックは、呼吸数、ウエスト長さ、食事の食物量、座っている時間若しくは睡眠時間、及びトイレを訪れる頻度を決定することを含み得る。ウェアラブルな“メッシュ”又はアレイは、サウンドセンサのアレイを有することができ、メッシュ又はアレイからのバイオフィードバックは、心臓、肺、骨、関節、顎、喉、動脈、消化管、及びこれらに類するものに損傷若しくはその他の問題があるかどうか又はあったかどうかを決定することを含み得る。
ここに記載される実施形態は、ウエストバンドのフォームファクタを有する。それらは、その他のウェアラブル装置よりも大きくなることができ、それ故に、より多くの機能又は能力をそれらの中に統合することができる。また、装置の稼働位置が人体上であることにより、呼吸数、ウエスト長さ、食物量、座位時間若しくは睡眠時間、トイレを訪れる頻度をモニタするよう、ウエストバンドの中又は上にバイオセンサを含めることができる。このことは、ウエストに着用されないが故にウエストから遠く離れているのでこれらの質又は環境をモニタすることができない装置とは対照的である。
一部の実施形態は、“着用者”又は“ユーザ”である人によって着用されるウエストバンドに完全に組み入れられた例えば印刷回路基板(PCB)などの“コンピュータ・オン・ボード”を有するウェアラブルコンピュータシステムを含む。装置のユーザは、装置の着用者、又は装置を着用者に付ける別の人物であり得る。このようなコンピュータは、例えばIntel(登録商標)Edisonボード(例えば、Intel(登録商標)Edisonブレイクアウトボード、チップ、又はコンピュータモジュール)に基づくシステムなどの、ウェアラブル装置用の開発システムであってもよい。また、幾つかのセンサ(例えば、バイオセンサ)が、ウエストバンドに組み込まれて、例えば呼吸数、ウエスト長さ、食物量、座位/睡眠時間、トイレへの頻度などのバイオフィードバックを捕捉するためにコンピュータが使用可能なデータを検知する。バイオフィードバック出力は、例えば、WiFi(登録商標)のような無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)などによる当該出力の無線伝送の後に、携帯電話又はその他の装置上に表示され得る。バイオフィードバック出力はまた、その装置に置かれたバイブレータの異なる振動周波数又は経時的な振動パターンによって指し示されてもよい。バイオフィードバック出力はまた、その装置に置かれたスピーカの異なる可聴周波数又は経時的な可聴パターンによって指し示されてもよい。バイオフィードバック出力は、装置(例えば、コンピュータのプロセッサ又はパーツ)のメモリに格納されて、後に別の装置にダウンロードされ得る。
一部の実施形態は、多量のデータへのデータアクセスを既存のウェアラブル装置よりも効率的にするために、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを含み得る。インタフェースは、ソフトウェア若しくはプログラム若しくはアプリケーション命令及び/又はアップデートを受け取るために使用され得る。インタフェースは、バイオフィードバックデータ又は警告を送信あるいはダウンロードするために使用され得る。
一部のケースにおいて、ベルトが、ウエストバンド(例えば、装置100などの幅広ベルト)、プロセッサ(例えば、Intel(登録商標)Edisonボードなどのコンピュータ・オン・ボード)、生体測定(バイオメトリック)センサ、バイブレータ、スピーカ、USBインタフェース、及び、プロセッサとその他のパーツとの間でデータを伝送するフレキシブルPCB(例えば、データバス)を含み得る(例えば、図1参照)。
生体測定センサ及びUSBインタフェースは、ウェアラブル装置(例えば、コンピュータ又はプロセッサ)の入力/出力(I/O)システム若しくは装置として機能し得る。バイブレータ及びスピーカも、ウェアラブル装置のI/Oシステム若しくは装置として機能し得る。
一部のケースにおいて、プロセッサ(例えば、コンピュータ)にインストールされたアプリケーションソフトウェア又はプログラミングが、I/Oデータにアクセスすることができるとともに、無線通信又は無線テクノロジを介して、スマートフォン、タブレット、又はその他の装置と通信することができる(例えば、図1及び2参照)。
一部のケースにおいて、従来からのエレクトロニクス装置並びに衣類アセンブリ技術及び材料が、装置製造に使用される。プロセッサは、何らかのサーマルインタフェース(熱界面)フィルムによって、金属バックルの穴の中に固定されることができる(例えば、図1及び3参照)。生体測定センサは、それらの小さいサイズにより、革ベルトの中又は上に容易に設置されることができる。
図1は、人の腰回りに着用可能なウェアラブルコンピュータ装置100の一部の模式的な断面図である。ベルト122に取り付けられたバックル112を有する装置100が示されている。バックル112は、例えばプロセッサ110、ユニバーサルシリアルバス116及びスピーカ114などの電子部品を含み、あるいは収容する。一部のケースにおいて、バックル112はまた、アンテナ140、通信モジュール170、及び/又は電池150を含み、あるいは収容する。実施形態によれば、アンテナ140、通信モジュール170、及び/又は電池150は、プロセッサ110の一部であってもよいし、バックル内に(プロセッサ110とは)別個に収容されていてもよい。ベルト122は、バス120、バイブレータ124、及びセンサ130を含んでいる。センサ130は、光センサ132、圧力センサ134、運動センサ136、及びサウンドセンサ138を含むように示されている。センサ130は、生体測定センサ又は生理的センサとして記述されることがある。
一部のケースにおいて、装置100は、ユニバーサルシリアルバス116、スピーカ114、バイブレータ124、光センサ132、圧力センサ134、運動センサ136、及び/又はサウンドセンサ138のうちの何れか1つ以上を含まないか排除するかし得る(例えば、それらはオプションとし得る)。一部のケースにおいて、装置100は、アンテナ140及び通信モジュール170のうちの何れか1つ以上を含まないか排除するかし得る(例えば、それらはオプションとし得る)。
装置100は、1つの衣類、ウエストバンド、ベルト、ガードル、サポート下着、又は、それに取り付けて図1のコンポーネントを収容するか持つかが可能なその他の装置を表し得る。一部のケースにおいて、装置100は、例えば当該装置を“閉じる”又は“バックル留めする”ように、バックル112を備えた近位端と、バックル112に脱着可能に取り付ける遠位端(図示せず)とを有するベルトである。例えば、ベルト122の遠位端は、バックル112の一部内にスライド可能にすることができ、バックル112は、ベルト122の近位端を設定長さにてバックル112に係止又は留めるための機構を有し得る。一部のケースにおいて、ベルト122の遠位端が開口又は穴を有していてもよく、それを通って、バックル112の棒又は一部が、バックル内の或る位置(例えば、掛け金)でベルトの遠位端を可動的に係止するように延在し得る。
ベルト122の遠位端がバックル112に係止又は留められるとき、センサ132が、装置100が形成する外周又は周囲の長さを検知し得る。ベルト122の遠位端がバックル112に係止されるとき、センサ134及び138は、例えば装置100を着用している人に向けて露出されるなど、内側に対して露出されて面する(例えば、方向付けられる)検知機構を有し得る。
長さセンサ132は、装置100の着用者の長さ又はその変化を直接的に測定(例えば、検知)するように構成され得る。長さ又は変化は、着用者のウエストの長さの速い又は大きい変化を検出するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用されることができる。
一部のケースにおいて、プロセッサ110は、長さセンサによって自身に送られた出力データを処理あるいは分析するように構成あるいはプログラムされる(例えば、USBポートを介して、あるいはその他の方法で)。例えば、プロセッサにインストールされたウエスト長センサアプリケーションソフトウェア又はプログラミングが、(例えば、バス120を介して)長さセンサからのI/Oデータにアクセスし得る。プロセッサはまた、或る時間枠でウエスト長データを記憶あるいは記録し、ウエスト長さが鋭く変化した場合に、着用者に警告を与え(例えば、スピーカ114又はバイブレータ124を介して)、あるいは、USBポート116又は無線送信(例えば、モジュール170)を用いて他の装置にデータを送信し得る。
ソフトウェア又はプロセッサ110は、長さが経時的に閾値を超えたかに基づいて(又は、アルゴリズムに基づいて)、長さセンサ出力データにおける変化を検出して、着用者のウエストの長さの変化を検出あるいは決定することができる。長さが閾値より大きい場合、過大警告が装置のスピーカ及び/又はバイブレータに送信され得る。この警告はまた、無線通信又は無線テクノロジを介して、携帯電話、タブレット、又はその他の装置に送信されてもよい。無線通信又は無線テクノロジに関するここでの記載は、短距離無線(例えば、Bluetooth(登録商標)などの、固定装置又は移動装置からの、2.4から2.485ギガヘルツ(GHz)までの周波数域の短波長超高周波(UHF)電波を用いる)又はパーソナルエリアネットワークテクノロジを含み得る。
或る期間(例えば、1日、1週間、2週間、又は1か月)のわたる長さの変化(例えば、増加又は減少)が閾値(例えば、1か月当たり1インチ又は2インチ)より大きい場合、急変警告が装置のスピーカ及び/又はバイブレータに送信され得る。この警告はまた、無線通信を介して、携帯電話、タブレット、又はその他の装置に送信されてもよい。
長さセンサ132は、ベルト122の内部に置かれ、それに取り付けられ、あるいその中にマウントされ得る。センサ132は、例えば電子的な長さ出力信号をプロセッサ110に送信するなどのために、バス120に電子的に結合され得る。センサ132は、マイクロセンサ、又はベルト122の中に収まるその他の長さセンサとし得る。センサ132の位置は、着用者の体や着用者の器官(例えば、ウエスト)の長さを指し示すインジケータ(例えば、証拠となる長さ)を(例えば、着用者のウエスト又は器官に対するベルト122又は装置100上の)センサ132が検知するのに望ましい位置とし得る。
センサ132は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、人が装置100を着用しているときに、電子的な長さ信号をバス120上でプロセッサ110へと出力することが可能であり得る。センサ132は、例えば装置を着用している人の生体測定(生理的)ウエスト長環境など、装置100の周囲の“環境”又は装置100に付随する“環境”を検知し得る。そして、センサ132は、検知した環境に基づいて、信号をバス120でプロセッサ110へと出力し得る。例えば、センサ132は、人に着用されてベルト122の遠位端がバックル112に留められ又は脱着可能に係止されるときに、装置100又はベルト122の全長を検知し、その長さを表すデータをバス120上でプロセッサ110へと出力し得る。センサ132は、装置100がヒトのウエスト又は腹部の周りにあるときに、ウエスト長又は装置100のベルト長を測定し得る。
一部のケースにおいて、センサ132は、例えばセンサ(又はベルト122)が重なるところを検出するよう、ベルト122の全長に沿って延在する。斯くして、センサ132(又は、プロセッサ110)は、装置100がバックル留めされるときに装置100の長さを検出することができる。例えば、センサ132は、ベルト122の遠位端がバックルに留められ又は脱着可能に係止されるときに、装置100の長さ、又はベルト122の重なっていない距離を測定することが可能であり得る。プロセッサは、バックル112の長さを知っているか、それを用いてプログラムされるかすることができ、それ故に、例えばバックル112の長さをベルト122の重なっていない長さ(例えば、センサ132によって検出される)と足し合わせることなどによって、装置の長さを決定することができる。
圧力センサ134は、装置100の着用者の腹部圧力における変化(例えば、変動)を測定するように構成され得る。この変化は、装置の着用者の呼吸及び着用者によって摂取された食べ物の量を検出するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用されることができる。
一部のケースにおいて、プロセッサ110は、圧力センサによって送られた出力データを処理あるいは分析するように構成あるいはプログラムされる(例えば、USBポートを介して、あるいはその他の方法で)。例えば、プロセッサにインストールされた圧力センサアプリケーションソフトウェア又はプログラミングが、(例えば、バス120を介して)圧力センサからのI/Oデータにアクセスし得る。プロセッサはまた、或る時間枠で圧力データを記憶あるいは記録し、圧力が鋭く変化した場合に、着用者に警告を与え(例えば、スピーカ114又はバイブレータ124を介して)、あるいは、USBポート116又は無線送信(例えば、モジュール170)を用いて他の装置にデータを送信し得る。
ソフトウェア又はプロセッサは、長さが経時的に閾値(例えば、1−3秒当たり1、2又は3psiより高い上昇又は低下)を超えたかに基づいて(又は、アルゴリズムに基づいて)、圧力センサ出力データにおける変化を検出して、呼吸数を検出あるいは決定することができる。呼吸数は、ユーザ又は着用者(例えば、装置を着用している人物)に伝えられることができ、あるいは、無線通信を介して携帯電話、タブレット又はその他の装置に送信されることによって、他の人物に伝えられることができる。
ソフトウェア又はプロセッサは、長さが経時的に閾値を超えたかに基づいて(又は、アルゴリズムに基づいて)、圧力センサ出力データにおける変化を検出して、着用者によって食された(例えば、摂取された)飲料及び/又は食料の量を検出あるいは決定することができる。摂取量が閾値(例えば、1時間当たり平均で2、5、又は10psiだけの圧力上昇)より大きい場合、過食警告が装置のスピーカ及び/又はバイブレータに送信され得る。この警告はまた、無線通信を介して、携帯電話、タブレット、又はその他の装置に送信されてもよい。
圧力センサ134は、ベルト122の内部に置かれ、それに取り付けられ、あるいその中にマウントされ得る。圧力センサ134は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。センサ134は、例えば電子的な圧力出力信号をプロセッサ110に送信するなどのために、バス120に電子的に結合され得る。センサ134は、マイクロセンサ、又はベルト122の中に収まるその他の圧力センサとし得る。バックル112がセンサ134の“上”に1つ以上の内向きの開口を含んでいてもよく、それを通して、センサ134は、例えば装置100を着用している人(例えば、バックル留めされるとき、又はバックル解除されるとき)の体又は器官(例えば、ウエスト又は腹)の、あるいはそれにより発生される外向きの圧力などの、圧力を検知し得る。センサ134の位置は、着用者の体の、着用者の器官(例えば、ウエスト)の、あるいは着用者の胃若しくは腹の圧力を指し示すインジケータ(例えば、証拠となる圧力)を(例えば、着用者の器官に対するベルト122又は装置100上の)センサ134が検知するのに望ましい位置とし得る。
センサ134は、例えば装置100を着用する人に向けてなど、内側に面して位置付けられ得る。センサ134は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、人が装置100を着用しているときに、電子的な圧力信号をバス120上でプロセッサ110へと出力することが可能であり得る。センサ134は、例えば装置を着用している人の生体測定(生理的)ウエスト圧力環境など、装置100の周囲の“環境”又は装置100に付随する“環境”を検知し得る。そして、センサ134は、検知した環境に基づいて、信号をバス120でプロセッサ110へと出力し得る。例えば、センサ134は、人に着用されてベルト122の遠位端がバックル112に留められ又は脱着可能に係止されるときに、装置100又はベルト122の内表面に沿った1つ以上の位置での全圧を検知し、その圧力又はそれらの圧力を表すデータをバス120上でプロセッサ110へと出力し得る。センサ134はまた、ベルト122の遠位端がバックル112に留められたり脱着可能に係止されたりしていないときに、それらの圧力を検知して、そのデータを出力してもよい。センサ134は、装置100が人によって着用されるときに、人のウエスト又は腹部から、センサ134上に当たる圧力を測定することができ得る。一部のケースにおいて、センサ134は、例えばセンサ134が置かれたところで圧力を検出するなどのために、ベルト122の全長に沿って配置された1つ以上のセンサである。
運動センサ136(例えば、位置センサ又は加速度計)は、当該運動センサ136、装置100、及び/又は装置の着用者の動きを直接的に測定(例えば、検出)するように構成され得る。この変化は、着用者が座っている又は眠っている時間の長さを検出あるいは決定するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用されることができる。
一部のケースにおいて、プロセッサ110は、運動センサによって送られた出力データを処理あるいは分析するように構成あるいはプログラムされる(例えば、USBポートを介して、あるいはその他の方法で)。例えば、プロセッサにインストールされた運動センサアプリケーションソフトウェア又はプログラミングが、(例えば、バス120を介して)運動センサからのI/Oデータにアクセスし得る。プロセッサはまた、或る時間枠で運動データを記憶あるいは記録し、着用者が運動すべき又は十分に眠っていない場合に、着用者に警告を与え(例えば、スピーカ114又はバイブレータ124を介して)、あるいは、USBポート116又は無線送信(例えば、モジュール170)を用いて他の装置にデータを送信し得る。
ソフトウェア又はプロセッサは、動きが或る期間にわたって閾値を超えたかに基づいて(又は、アルゴリズムに基づいて)、その期間での休めない眠りを検出あるいは決定し得る。動きが或る期間(例えば、10pmと6amとの間、又は深夜と8amとの間などの夜間における4時間、6時間、又は8時間)にわたって閾値(例えば、50フィートよりも大きい動き、150歩より多いなど)よりも大きい場合、不十分快眠警告が装置のスピーカ及び/又はバイブレータに送信され得る。この警告はまた、無線通信を介して、携帯電話、タブレット、又はその他の装置に送信されてもよい。
運動センサ136は、加速度計、位置センサ、モーションセンサ、方位センサ、又はこれらの何らかの組み合わせとすることができ、あるいはこれらを含み得る。運動センサ136は、ベルト122の内部に置かれ、それに取り付けられ、あるいその中にマウントされ得る。センサ136は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。センサ136は、例えば電子的な運動出力信号をプロセッサ110に送信するなどのために、バス120に電子的に結合され得る。センサ136は、マイクロセンサ、又はベルト122の中に収まるその他の運動センサとし得る。センサ136は、例えば、装置を着用している人(例えば、バックル留めされるとき)のウエストの動き又は運動である装置100の運動又は位置変化などの、動き又は運動を検知し得る。センサ136は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、人が装置100を着用しているときに、電子的な運動信号をバス120上でプロセッサ110へと出力することが可能であり得る。センサ136の位置は、着用者の体や着用者の器官(例えば、ウエスト)のインジケータ(例えば、証拠となる動き又は運動)を(例えば、着用者の器官に対するベルト122又は装置100上の)センサ136が検知するのに望ましい位置とし得る。
センサ136は、例えば装置を着用している人の生体測定(生理的)位置又は運動環境など、装置100の周囲の“環境”又は装置100に付随する“環境”を検知し、そして、検知した環境に基づいて、信号をバス120でプロセッサ110へと出力し得る。例えば、センサ136は、装置100が人に着用されているときの、経時的な、センサ136の位置の3次元(3D)相対運動を検知あるいは追跡し、その又はそれらの3D運動を表すデータをバス120上でプロセッサ110へと出力し得る。このような動きは、例えば毎秒、5秒、30秒、毎分、5分、又は30分に一度など、周期的に検出されてプロセッサに報告され得る。一部のケースにおいて、センサ136は、例えばセンサ136が置かれたところで動きを検出するなどのために、ベルト122の全長に沿って配置された1つ以上のセンサである。
長さセンサ132及び圧力センサ134からの出力データはまた、装置の着用者がトイレに行く時を測定あるいは検知するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用されることができる。これらの変化は、装置の着用者が(例えば、或る期間にわたって)どれくらいの頻度でトイレに行くかを検出あるいは決定するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用され得る。頻度(例えば、上記期間での回数)が(例えば、選択された閾値と比較して)少なすぎる場合、経時的にもっと多く水を飲むことを着用者に思い出させるために、着用者又はユーザに警告が送られ得る。
例えば、長さセンサは、例えば着用者がトイレに行くときなどに装置がバックル解除あるいは取り外されていること(例えば、エラーが存在する、長さが存在しない、又は無限の長さ測定結果が存在する)を検出あるいは決定するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用されることができる。また、圧力センサは、例えば着用者がトイレに行くときなど装置がバックル解除あるいは取り外されていること(例えば、エラーが存在する、又は圧力結果が存在しない)を検出あるいは決定するために、(例えば、プロセッサ110によって)使用されることができる。これらの検出は、或る期間にわたって着用者がどれくらいの頻度でトイレに行くかを検出あるいは決定するために、独立に、あるいは組み合わせて使用され得る。
一部のケースにおいて、プロセッサは、長さセンサ及び圧力センサによって送られた出力データを処理あるいは分析するように構成あるいはプログラムされる。例えば、プロセッサにインストールされたトイレセンサアプリケーションソフトウェア又はプログラミングが、(例えば、バス120を介して)長さセンサ及び圧力センサからのI/Oデータにアクセスし得る。プロセッサはまた、或る時間枠でトイレデータを記憶あるいは記録し、着用者がもっと多くの水を飲むべき場合に、着用者に警告を与え(例えば、スピーカ114又はバイブレータ124を介して)、あるいは、USBポート又は無線送信(例えば、モジュール170)を用いて他の装置にデータを送信し得る。
ソフトウェア又はプロセッサは、トイレに行く回数が或る期間にわたって閾値を超えたかを検出して(又は、アルゴリズムに基づいて)、不十分な頻度を検出あるいは決定し得る。頻度が或る期間(例えば、8時間、12時間、1日)にわたって閾値(例えば、2回未満、4回未満など)よりも低い場合、もっと水を要する警告が装置のスピーカ及び/又はバイブレータに送信され得る。この警告はまた、無線通信を介して、携帯電話、タブレット、又はその他の装置に送信されてもよい。
サウンドセンサ138は、マイクロフォン、電気機械トランスデューサ、オーディオ検出器、又はこれらの何らかの組み合わせとすることができ、あるいはこれらを含み得る。センサ138は、図4に関して後述するようなセンサとし得る。サウンドセンサ138は、ベルト122の内部に置かれ、それに取り付けられ、あるいその中にマウントされ得る。サウンドセンサ138は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。センサ138は、例えば電子的なサウンド出力信号をプロセッサ110に送信するなどのために、バス120に電子的に結合され得る。センサ138は、マイクロセンサ、微小マイクロフォン、又はベルト122の中に収まるその他のサウンドセンサとし得る。バックル112がセンサ138の“上”に1つ以上の内向きの開口を含んでいてもよく、それを通して、センサ138は、例えば装置100を着用している人(例えば、バックル留めされるとき)の体(例えば、ウエスト又はその他の位置にある)の、あるいはそれにより発生される音などの、外向きの音を検知し得る。
センサ138は、例えば装置100を着用する人に向けてなど、内側に面して位置付けられ得る。センサ138は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、人が装置100を着用しているときに、電子的なサウンド信号をバス120上でプロセッサ110へと出力することが可能であり得る。センサ138は、例えば装置を着用している人の生体測定(生理的)サウンド環境など、装置100の周囲の“環境”又は装置100に付随する“環境”を検知し得る。そして、センサ138は、検知した環境に基づいて、信号をバス120でプロセッサ110へと出力し得る。例えば、センサ138は、人に着用されてベルト122の遠位端がバックル112に留められ又は脱着可能に係止されるときに、装置100又はベルト122の内表面に沿った1つ以上の位置での入射音又は可聴振動を検知し、その音又はそれらの音を表すデータをバス120上でプロセッサ110へと出力し得る。センサ138は、装置100が人によって着用されるときに、人のウエスト又は腹部から、センサ138上に当たる音を測定することができ得る。
一部のケースにおいて、センサ138は、例えばセンサ138が置かれたところで音を検出するなどのために、ベルト122の全長に沿って配置された1つ以上のセンサである。一部のケースにおいて、センサは、例えば図4−5に関して後述されるものなどのように、センサ138が置かれたところで音を検出するなどのために、1つの衣類に沿って、人の皮膚上に、アレイ状のセンサにて、あるいは装置100以外の装置上に、配置された多数のセンサを表し得る。
一部のケースにおいて、センサ138の位置は、着用者の体の或る器官でのインジケータ音(例えば、証拠となる音)を(例えば、着用者の器官に対するベルト122又は装置100上の)センサ138が検知するのに望ましい位置とし得る。インジケータ音に基づいて、プロセッサは、その器官に関する損傷又はここで言及されるその他の問題があるかどうか又はあったかどうかを決定し得る。損傷又はその他の問題があった場合、プロセッサは、例えば警報装置又はその他の装置などへの警告信号を送信することができる。一部のケースにおいて、プロセッサは、着用者に警告を与え(例えば、スピーカ114若しくはバイブレータ124を介して、又はその他の方法で)、あるいは、USBポート又は無線送信(例えば、モジュール170又は430)を用いて他の装置に警告信号(及び出力データ)を送信し得る。所望の位置、インジケータ音、及び警告は、図4−5に関して後述するものとし得る。
スピーカ114は、バックル112の中又は上に取り付けられ、固定され、あるいは恒久的にマウントされ得る。スピーカ114は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。スピーカ114は、例えば電子的なオーディオ(例えば、警告)出力信号をプロセッサ110から受信するなどのために、バス120に電子的に結合され得る。スピーカ114は、マイクロスピーカ、小型スピーカ、オーディオ装置、又はバックル112の中に収まるその他のサウンド作成音響トランスデューサ(変換器)とし得る。バックル112がスピーカ114の上に開口を含んでいてもよく、それを通して、スピーカ114によって作り出された音がバックル又は着用者から過ぎ去り得る。
スピーカ114は、例えば装置100を着用する人から離れる方など、外側に面して位置付けられ得る。スピーカ114は、例えば装置100を着用する人の頭部に向けてなど、上方を向いて位置付けられてもよい。スピーカ114は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、装置100を着用する人が聞くことができる警告可聴信号を出力することが可能な“警報”装置とし得る。
ベルト122の中に配置され、それに取り付けられ、あるいはその中にマウントされたバイブレータ124が示されている。バイブレータ124は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。バイブレータ124は、例えば電子的なバイブレーション(例えば、警告)出力信号をプロセッサ110から受信するなどのために、バス120に電子的に結合され得る。バイブレータ124は、マイクロバイブレータ、振動装置、又はベルト122の中に収まるその他のバイブレーション作成振動トランスデューサとし得る。
バイブレータ124は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、装置100を着用する人が感じることができる警告振動又は振動感覚を出力することが可能な“警報”装置とし得る。
USBポート116は、バックル112の中に配置され、あるいはそれに取り付けられ得る。USBポート116は、産業界で知られているように、USB接続可能装置(例えば、オス型USBポートを有する)とインタフェースを取るための、メス型ユニバーサルシリアルバスインタフェース若しくはポートとし得る。
ポート116は、プロセッサ110に結合され、あるいは電気的に取り付けられ得る。ポート116は、産業界又はUSBポートで知られているように、プロセッサ110と、例えばフラッシュドライブ、携帯電話、パッドコンピュータ、その他のコンピュータ、又はその他の装置などの別のUSB装置との間で、データ信号及び電力信号の受信及び送信を行うことが可能であり得る。
ポート116は、バックル112の中又は上に取り付けられ、固定され、あるいは恒久的にマウントされ得る。ポート116は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。ポート116は、プロセッサ110に電子的に結合されることができ、且つ/或いは、プロセッサ110とインタフェースを取ったバスに電子的に結合され得る。
一部の実施形態において、ポート116は、プロセッサ110及び/又は装置100が実行するここに記載の入力、処理、作成、生成及びその他のプロセスを実行するようにプロセッサ110をプログラミングするための多量のデータ、ソフトウェア、プログラム又はアプリケーション命令へのデータアクセスをプロセッサ110に提供するUSBインタフェースとし得る。ポート116はまた、バイオフィードバックデータ又は警告を送信あるいはダウンロードするインタフェースともし得る。
バス120は、損傷されることなくベルト122とともに曲がることが可能なフレキシブルなデータバスとし得る。バス120はまた、損傷されることなくバックル112に留められ又は取外し可能に係止されるベルト122の一部であることができる。バス120は、電気信号を伝送する導電配線を有するフレキシブル印刷回路基板とし得る。一部のケースにおいて、バス120は、バックル112及びベルトの中にマウントされたフレキシブルなデータバス又はコンピュータバスとし得る。
一部の実施形態において、バスは、誘電体及び支持材料としてのポリイミド(PI)膜又はポリエチレンテレフタレート(PET)膜のフレキシブルPCBと、該膜上の銅配線とを含む。PI膜又はPET膜に銅配線を信頼性高く貼り付けるために、接着剤が使用され得る。
バス120は、装置100内でデータを伝送するように適応された如何なるサブシステムともし得る。バス120は、複数のコンピュータバスとすることができ、また、データを伝送するとともにコンポーネント間通信を全般に支援するための追加回路を含み得る。バス120は、プロセッサ110と装置のその他のコンポーネント(スピーカ114、バイブレータ124、センサ130、ポート116、アンテナ140、及びモジュール170を含む)との間で(例えば、ここに言及されるような)電子信号を通信することが可能をし得る。バス120は、スピーカ114を“駆動”するためのプロセッサ110からの電子的なオーディオ信号を伝送することが可能とし得る。バス120は、バイブレータ124を駆動することが可能な、プロセッサ110からバイブレータ124への電子的なバイブレーション信号を伝送することが可能とし得る。バス120は、センサ130から出力信号をプロセッサ110に伝送することが可能とし得る。バス120は、ポート116とプロセッサ110との間で出力の送信及び入力信号の受信を行うことが可能とし得る。バス120は、プロセッサ110からモジュール170への出力信号を伝送することが可能とし得る。バス120は、アンテナ140からの出力信号をプロセッサ110で受信することを可能とし得る。
一部のケースにおいて、バス120は、様々な既知の通信プロトコル又は既存のデータ伝送インタフェースを用いてプロセッサ110と装置100のその他のコンポーネントとの間で電子信号を通信することが可能なコンピュータバスとし得る。そのようなプロトコル又はインタフェースは、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)、PCI Express、業界標準アーキテクチャ(ISA)、アクセラレーテッドグラフィクスポート(AGP)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、又は、プロセッサ110とインタフェースを取り且つそれへ及びそれからデータを通信することが可能なその他のバスを含む。一部のケースにおいて、バス120は、無線テクノロジを用いて、個々に記載される信号を通信し得る(例えば、モジュール170及び430参照)。
一部のケースにおいて、プロセッサ110は、コンピュータ・オン・ボードであってもよいし、あるいは、バックル112の中に納まることが可能であり、且つ、例えばバス120を用いて又はここに記載されるその他のようにしてプロセッサ110と装置100のその他のコンポーネントとの間で電子信号を処理、解釈、生成、制御することが可能であるその他のプロセッサ若しくはコンピュータであってもよい。プロセッサ110は、プログラマブルメモリと中央演算処理ユニット(CPU)とを有する小型コンピュータであってもよい。それは、バックル内にマウントあるいは配置される前に事前プログラムされたハードウェアロジック及び/又はソフトウェアとすることができ、あるいは、アンテナ140又はポート160を介してプログラムされることができる。それは、プロセッサ110及び/又は装置100が実行するここに記載の入力、処理、作成、生成及びその他のプロセスを実行するためのソフトウェアアプリケーションを用いてプログラムされてもよい。
そのようなコンピュータ・オン・ボードは、ウェアラブル装置用の開発システムとして提供されるIntel(登録商標)Edisonボード又はその他のとても小さいコンピュータであるか、それを含むとし得る。一部のケースにおいて、プロセッサ110は、セキュアデジタル(SD)カードと同じサイズ及び形状とすることができ、無線テクノロジ及びWLANを介して500メガヘルツ(MHz)で通信を実行するデュアルコアCPUを含み得る。一部のケースにおいて、プロセッサ110は、22ナノメートル(nm)デュアルコアCPUであるか、それを含み得る。一部のケースにおいて、プロセッサ110は、標準SDカードよりも大きくて厚いものであるか、それを含んでもよい。
一部のケースにおいて、プロセッサ110は、例えばマイクロプロセッサとエンジニアがボード上の該マイクロプロセッサに精通してそれをプログラムすることを学習するのに必要な最低限のサポートロジックとを含んだ印刷回路基板などの、マイクロプロセッサ開発ボードであるか、それを含み得る。それはまた、マイクロプロセッサのユーザに対し、製品のアプリケーションの試作品を製作するための方法として機能する。
例えば家庭用コンピュータなどの汎用システムとは異なり、プロセッサ110は、ユーザインタフェースに専用のハードウェアを殆ど又は全く含んでいなくてもよい。例えばUSBポート116を介してメモリに(例えば、フラッシュメモリに)プログラムをダウンロードするなど、ユーザ供給プログラムを受け入れて走らせるために幾らか設けられてもよい。それは、例えばシリアルポート若しくはUSBポートを介してフラッシュメモリ又はソケット内の何らかの形態のプログラマブルメモリにプログラムをダウンロードするなど、ユーザ供給プログラムを受け入れて走らせ得る。一部のケースにおいて、プロセッサ110は、読み出し専用メモリ(ROM)ベースの内蔵の機械語モニタ、“デバッガ”又は“キーボード入力モニタ”を含み得る。
プロセッサ110は、例えばプロセッサをマウントあるいは“パッケージング”することに関して知られているようにして、バックル112の中又は上に取り付けられ、固定され、あるいは恒久的にマウントされ得る。プロセッサ110は、図3に示すようにマウントされ得る。プロセッサ110は、例えばここで言及されるように電子信号の受信及び送信を行うなどのために、バス120に電子的に結合され得る。プロセッサ110は、バックル112内に収まり得る。バックル112はプロセッサ110の上に開口を含むことができ、それを空気が通ってプロセッサ110を冷却し得る。
プロセッサ110は、スピーカ114、バイブレータ124、センサ130、ポート116、アンテナ140、及びモジュール170を含む装置100のその他のコンポーネントに、バス120を介して(例えば、ここに言及されるような)電子信号を通信することが可能とし得る。プロセッサ110は、スピーカ114及びバイブレータ124を“駆動”する電子的なオーディオ信号を作成(例えば、生成)して自身から送信することが可能とし得る。プロセッサ110は、センサ130からの出力信号を受信して処理する(例えば、解釈する)ことが可能とし得る。プロセッサ110は、出力信号を作成して、それをポート116との間でそれに送信すること(及び、それからの入力信号を受信して処理すること)が可能とし得る。プロセッサ110は、出力信号を作成してモジュール170に送信することが可能とし得る。プロセッサ110は、アンテナ140からの出力信号を受信して処理することが可能とし得る。
プロセッサ110は、好適にプログラムされたプロセッサ、コンピュータプロセッサ、信号プロセッサ、マイクロプロセッサ、“チップ”、又は産業界で知られているようなその他の中央演算処理ユニット(CPU)を含み得る。一部の実施形態において、プロセッサ110は、例えばマイクロプロセッサ又は中央演算処理ユニット(図示せず)などの主プロセッサをし得る。プロセッサ110は、例えばプロセッサと該プロセッサによる実行のためのオペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアを格納したデータストレージなどの、電子部品であるか、それを含み得る。プロセッサ110は、回路基板を含んでいてもよく、その上に、プログラマブルプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、又は命令を実行するプロセッサとインタフェースを取るその他のメモリがマウントされてインタフェース接続され得る。プロセッサ110は、ファームウェア、ソフトウェア、又はハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路として)にて実装され得る。通常の状態において、プロセッサ110は、プロセッサ110及び/又は装置100が実行するここに記載の入力、処理、作成、生成及びその他のプロセスを実行するように、(例えば、ハードウェア又はロジックで)構成され且つ/或いは(例えば、ソフトウェア又は命令で)プログラムされ得る。
プロセッサ110は、メモリに結合されてそれを含んでいてもよく、また、プロセッサは、そのメモリに格納された命令(例えば、コンピュータプログラム命令)を実行するように構成され得る。メモリは、例えばプロセッサ110及び/又は装置100が実行するここに記載の入力、処理、作成、生成及びその他のプロセスなどの、ここに記載されるプロセスを実行するためのソフトウェアアプリケーション又は命令を格納し得る。メモリは、機械(例えば、コンピュータ)読み取り可能媒体として記述されることもある。メモリは、プロセッサによる実行においてそれから命令が揮発性メモリ(例えば、RAM)にロードされる不揮発性メモリとし得る。また、これらのプロセッサ及びメモリは、バス120、電池150、及び図1−2で言及したその他のコンポーネントを含むか、それらに結合されるかであってもよい。
図1は、バックル112内でプロセッサ110とは独立にマウントされて電力プロセッサ110に電気的に結合された電池150を示している。他の実施形態によれば、電池150は、例えばプロセッサ110と同じボード又はPCB上にマウントされることによってなどで、プロセッサ110の一部であってもよい(例えば、バックル内でプロセッサ110と別々に収容されなくてもよい)。一部のケースにおいて、電池はプロセッサのチップ、ダイ又はパッケージの一部とし得る。
電池150は、鉛酸、リチウム、再充電可能、取り外し可能、“ウォッチ”、又はプロセッサ110に電力供給可能なその他の電池とし得る。他のケースにおいて、電池150は、キャパシタ又はスーパーキャパシタであり、これは、電池として機能するが、実効的に内部抵抗を持たず、それ故に、急速に充電及び放電する。それはまた、装置100のその他のコンポーネントに電力供給することも可能であり得る。電池150は、プロセッサ110に結合されて、8時間又は12時間よりも長きにわたってプロセッサ110に電力供給するのに十分な電力を提供し得る。一部のケースにおいて、電池150はプロセッサ110のみに結合され、プロセッサ110が、スピーカ114、バイブレータ124、センサ130、バス120、アンテナ140、通信モジュール170、及びUSB116に必要且つ十分な電力を供給する。他のケースにおいて、電池150は、プロセッサ110と、スピーカ114、バイブレータ124、センサ130、バス120、アンテナ140、通信モジュール170及びUSB116のうちの1つ以上とに電気的に結合される。
電池150は、バックル112の中又は上に取り付けられ、固定され、あるいは恒久的にマウントされ得る。電池150は、ネジ、接着剤、又はその他の方法によってマウントされ得る。電池150は、例えばプロセッサ110及び/又はバス120に電源(又はグランド)信号を提供するなどのために、プロセッサ110及び/又はバス120に電子的に結合され得る。バックル112は、電池150にアクセスするための1つ以上の取り外し可能なカバーを含み得る。
図1は、バックル112の中又は上にマウントされて、送信用の信号をプロセッサ110から受信するように電気的に結合された通信モジュール170を示している。他の実施形態によれば、通信モジュール170は、例えばプロセッサ110と同じボード又はPCB上にマウントされることによってなどで、プロセッサ110の一部であってもよい(例えば、バックル内でプロセッサ110と別々に収容されなくてもよい)。一部のケースにおいて、モジュール170はプロセッサのチップ、ダイ又はパッケージの一部とし得る。モジュール170は、例えばプロセッサ110から電子的な通信出力信号を受信するなどのために、バス120(又は、その他の電気的なハードウェア接続)に電子的に結合され得る。
通信モジュール170は、例えば電波信号、WLAN、無線テクノロジ、及びこれらに類するものなどの、無線信号を符号化、変調、及び送信することが可能な、無線通信アンテナ、送信器、又は受信器とし得る。通信モジュール170は、数多くある無線規格又はプロトコルのうちの何れを実装してもよい。無線規格又はプロトコルは、以下に限られないが、Wi−Fi(登録商標)(電気電子技術者協会IEEE802.11ファミリ)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(IEEE802.16ファミリ)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev−DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、HSPA+(Evolved High-Speed Packet Access)、Bluetooth(登録商標)、これらに類するもの、及びこれらの派生形、並びに、第3世代(3G)、第4世代(4G)、第5世代(5G)及びそれ以降として指定されるその他の無線プロトコルを含む。
図1は、バックル112の中又は上にマウントされて、受信した信号をプロセッサ110に送信するように電気的に結合されたアンテナ140を示している。他の実施形態によれば、アンテナ140は、例えばプロセッサ110と同じボード又はPCB上にマウントされることによってなどで、プロセッサ110の一部であってもよい(例えば、バックル内でプロセッサ110と別々に収容されなくてもよい)。一部のケースにおいて、アンテナ140はプロセッサのチップ、ダイ又はパッケージの一部とし得る。アンテナ140は、例えばプロセッサ110から電子的な通信出力信号を送信するなどのために、バス120(又は、その他の電気的なハードウェア接続)に電子的に結合され得る。
アンテナ140は、例えば電波信号、WLAN、無線テクノロジ、及びこれらに類するものなどの、無線信号を受信、復調、及び復号することが可能な、無線通信アンテナ、又は受信器とし得る。アンテナ140は、モジュール170に関して上述したものを含む数多くある無線規格又はプロトコルのうちの何れを実装してもよい。
図2は、装置100又はプロセッサ110に関するデータ転送システムを例示する図である。図2は、プロセッサ110が電話機210に対する無線伝送の送信及び受信を行うことを示している。一部のケースにおいて、電話機210は、スマートフォン、移動電話、若しくは携帯電話、ラップトップ型、ノートブック型、タブレット型、若しくはデスクトップ型のコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モニタ、セットトップボックス、又は娯楽装置制御ユニットとし得る。更なる実装例において、電話機210は、データを処理する何らかのその他の電子装置であってもよい。
伝送220は、電波伝送、WLAN伝送、セル式伝送、無線テクノロジ伝送、又はモジュール170に関して上述したものを含む産業界で知られているその他の伝送システムとし得る。伝送220は、モジュール170によって送信され、アンテナ140によって受信され得る。伝送220は、モジュール170によって送信されアンテナ140によって受信される伝送とし得る。
プロセッサ110がセンサ130から信号230を受信することが示されている。信号230は、バス120に関して上述したようなセンサ130(例えば、センサ132、134、136及び138)からの信号とし得る。プロセッサ110がUSBポート160から信号226を受信することが示されている。信号226は、ポート116に関して上述したようなポート116への信号及びそれからの信号とし得る。信号226は、プロセッサとUSBポートとの間の通信に関して産業界で知られているような信号とし得る。プロセッサ110がバイブレータ124に信号224を伝送又は送信することが示されている。信号224は、バス120上でバイブレータ124に送信することに関して上述した信号とし得る。プロセッサ110がスピーカ114に信号214を送信することが示されている。信号214は、バス120上でスピーカ114に送信することに関して上述した信号とし得る。
図3は、バックル112の模式的な断面図である。図3は、開口305を有するバックル112を示しており、開口305の中でプロセッサ110がバックル112に配設あるいは取り付けられている。図3は、開口305内のプロセッサ110の上の、あるいはそれを収納する蓋310を示している。蓋310は、開口305の側面又はバックル112に恒久的あるいは取り外し可能に取り付けられ得る。
図3は、プロセッサ110を開口305の底表面すなわちバックル112に取り付けるサーマルインタフェースフィルム320を示している。プロセッサ110は、多くの熱を生成しない低電力のプロセッサ又はコンピューティングシステムとし得る。フィルム320は、当該フィルムがプロセッサによって加熱されるときにバックル112へのチップ110の密着を維持するように設計された接着フィルムとし得る。このフィルムは、プロセッサによる加熱を乗り切るように設計され得る。
一部のケースにおいて、フィルム320は、バックルをプロセッサのための熱的なシンク又は冷却装置として使用するよう、プロセッサとバックルとの間で熱を十分に伝導する。一部のケースにおいて、フィルム320は、プロセッサ110によって生成された熱が、装置100を着用する人にとってバックルを過度に暖かく又は熱くさせることがないよう、プロセッサ110をバックル112から熱的に分離(アイソレート)することが可能なフィルムとし得る。フィルム320はまた、プロセッサがオーバーヒートしないよう、プロセッサ110をアイソレートし得る。理解され得るように、その他の接着材又は機構を用いて開口内にプロセッサをマウントしてもよい。
一部の実施形態は、装置100を用いて生体測定読み取りを決定するプロセスを含む。そのようなプロセスは、人のウエスト周りに装置100を設置することを含み得る。ウエストバンドを設置することは、ウエスト周りの所望の位置にセンサ130(例えば、センサ132、134及び136(そして場合により138))を設置することを含み得る。次に、これらのセンサが、生体測定(バイオメトリック)環境を検知し、検知した環境に基づく電子的な出力信号を出力し得る。出力信号は、バス120によってセンサからプロセッサ110に通信されることができ、プロセッサ110で受信される。次に、電子的な出力信号が閾値よりも大きいか、あるいは或るプロファイルを含むかである場合に、プロセッサがアラーム(警報器)(例えば、スピーカ114、バイブレータ124、及び/又は例えば携帯電話210などへの無線信号)に警告信号を出力し得る。電子的な出力信号が閾値よりも大きいか、あるいは或るプロファイルを含むかである場合、プロセッサは、上記出力信号に基づいて、呼吸数、ウエスト長さ、食事の食物量、座っている時間若しくは睡眠時間、又はトイレを訪れる頻度を決定あるいは検出し得る。警告信号を受け取ることに応答して、アラーム(例えば、スピーカ114、バイブレータ124、及び/又は携帯電話210)は、装置100を着用している人に警告信号を告げ得る。
図4は、着用可能であり且つ人から音を検知することが可能なサウンドセンサの一部の模式的な断面図である。図4は、マイクロフォンなどのサウンドセンサを有する例えばセンサユニット又は“パッチ”などのサウンドセンサ138を示している。サウンドセンサ138は、(例えば、上述のように)装置100に統合されてもよいし、着用者によって独立に着用されることもできるし、あるいは、サウンドセンサの“メッシュ”又はアレイ510の一部とすることもできる(例えば、図5参照)。キャリア(担体)パッチ410を有するセンサ138が示されており、キャリアパッチ410の上に、例えばマイクロフォン420、低エネルギー通信モジュール430、アンテナ440、及び電池450などの電気部品が収容されている。一部のケースにおいて、サウンドセンサは、後述のように、キャリアパッチ、マイクロフォン420、及び有線若しくは無線の通信モジュールを含む。センサ138及びパッチ410については、以下にて更に説明する。図4については以下にて更に説明する。
図5は、着用者によって着用されるか着用者に取り付けられるかした複数のサウンドセンサの模式図である。図5は、人又は着用者520によって着用されたメッシュ又はアレイ510状のサウンドセンサ138A−138Jを示している。アレイ510は、腹部パターン若しくは胸部パターン512、腰部パターン514、左脚部パターン515、及び右脚部パターン516を含んでいる。パターン512は、センサ138A、138B及び138Cを含んでいる。パターン514は、センサ138D、138E及び138Fを含んでいる。パターン515は、センサ138G及び138Hを含んでいる。パターン516は、センサ138I及び138Jを含んでいる。アレイ510は、マイクロフォンの“メッシュ”若しくは“アレイ”又はマイクロフォンメッシュシステムとして記述されることがある。10個のマイクロフォンユニット、パッチ、又はサウンドセンサを含むアレイ510が示されている。理解され得るように、アレイ510は、例えば、3個、6個、7個、又は10個より多いマイクロフォンを含むなどによって、より多数又は少数のサウンドセンサを含むことができる。アレイ510は、15個、20個、又は30個のサウンドセンサを含んでいてもよい。
一部の例において、アレイ510のセンサ群はまた、138A−138Jと同様であるが着用者520の背中すなわち後部側にあるセンサを含む。この場合、1つ以上のセンサへの言及は、着用者の背中側でその真後ろにある対応するセンサへの言及を含む。
一部のケースにおいて、アレイ510は、パターン512、514、515及び/又は516を含み得る。一部のケースにおいて、パターン512又はパターン514のみが存在する。一部のケースにおいて、パターン515及び516のみが存在する。一部のケースにおいて、パターン512及び514のみが存在する。センサ138又はアレイ510は、1つ以上のサウンドセンサ138を含むか使用するかして1つ以上の位置で音を検知することができ、それにより、それらの音を捕捉して分析(例えば、プロセッサによって)することで、例えば、心拍、消化、呼吸、身体動作、身体への損傷、又はその他の問題を監視あるいは検出するなど、生体活動を監視することができるようにされ得る。図5については以下にて更に説明する。
現在、人体サウンドのリスニングは主に、受け身モード及び限られた音源に限定されている。医師は主に、個人が呼吸問題を持っているかを診るために、医学検査又は健康診断において個人の肺をリッスンしている。この種の限られた身体サウンドリスニングは典型的に、短期間のみ行われ、インサイチュ(現場で)ではない。人体サウンドリスニングはまた典型的に、例えば診療所に来院する際など、特定の単一の目的で特定の体位に限られている。例えば、肺は医師によってしばしばリッスンされる一方で、膝関節は医師によって滅多にリッスンされない。ここでの実施形態は、ウェアラブルなマイクロフォンメッシュ(身体のあちこちに散在された複数のマイクロフォン(例えば、センサ138)のアレイ又はマトリクス)を含むか利用するかして、例えば心拍、血流、呼吸及び関節動作など、サウンドセンサによって人体から受けた音をリッスンすることによって、人体の(例えば、装置100、センサ138又はアレイ510の着用者の)健康、安全、及び活動をモニタし得る。人体は、様々な音(可聴又は非可聴若しくは非音声の何れか)を生成することがあり、それらの音を、感度のあるマイクロフォン(例えば、センサ138)を用いて“リッスン”(例えば、検出)することができる。人体の健康及び活動と音との間には幾らかの相関が存在し得る。これらの音をリッスンして分析する(例えば、生体周波数又は生体“インジケータ音”などの関心ある周波数を捕捉するためにフィルタリングする)ことにより、人体の健康及び生体活動の、特定の観点、生体活動又は問題を(例えば、プロセッサによって)決定することができる。
一部の実施形態は、複数のマイクロフォン(例えば、アレイ510内の複数のセンサ138)を含むか利用するかして複数の位置(例えば、選択された位置)で音を検知することで、システムが多機能的であるように、それら全ての音を捕捉して分析する(例えば、プロセッサによって)ことができるようにし得る。そのような実施形態は、例えば心拍、消化、呼吸及び身体動作を監視又は検出するなどのための、例えば器官への損傷又は器官のその他の問題の生体インジケータ若しくは活動を検出するなどのための、サウンドリスニングに基づく多機能の健康、生体測定及び活動モニタリングシステム(例えば、アレイ510)として記述され得る。
一部の実施形態は、サウンドセンサのアレイ(例えば、アレイ510内の複数のセンサ138)を有する全身ウェアラブル装置又はメッシュを含み、あるいはそれを利用する。このマルチマイクロフォンシステム(例えば、プロセッサ)は、相異なる位置(例えば、選択された複数の位置)でマイクロフォンによってリッスンあるいは検出された音の違いを比較することによって、音を分析することができる。このシステム(例えば、図5)を用いることで、単一のマイクロフォン(例えば、図1又は4)ではモニタされることができないものを(例えば、プロセッサを用いて)モニタすることができる。このシステム(例えば、これらの音に基づく)はまた、特定の音に着目するよう、雑音消去(ノイズキャンセル)へのフィードバックとして使用されることもできる。
センサ138又はアレイ510は、1つ以上のサウンドセンサ138を含むか使用するかして1つ以上の位置で音を検知することで、例えば心拍、消化、呼吸、身体動作、身体への損傷、又はその他の問題を監視あるいは検出するなど、生体活動を監視するためにそれらの音を捕捉して分析する(例えば、プロセッサによって)ことができるようにし得る。これらの検出に基づき、センサ138又はアレイ510から信号を受け取るプロセッサは、例えばアラーム又はその他の装置などに、警告信号を送り得る。一部のケースにおいて、プロセッサは、(例えば、スピーカ114若しくはバイブレータ124を介して、あるいはその他の方法で)着用者に警告を与えたり、あるいは、USBポート又は無線送信(例えば、モジュール170又は430)を用いて、他の装置に警告信号(及び出力データ)を送信したりすることができる。
より詳細には、図4は、例えばマイクロフォン420、低エネルギー通信モジュール430、アンテナ440、及び電池450などの電気部品を収容するパッチ410の形態をしたセンサ138を示している。図4は、パッチ410の中又は上にマウントされ、アンテナ440による送信のためにマイクロフォン420から信号を受け取るように電気的に結合された、通信モジュール430及びアンテナ440を示している。他の実施形態によれば、通信モジュール430及びアンテナ440は、マイクロフォン420と同じボード又はPCBの上にマウントされてもよい。通信モジュール430は、(例えば、センサ138によって検知された音の無線出力信号を送信するための)モジュール170と同様の無線通信アンテナ又は送信器とし得る。モジュール430は、モジュール170がバックル112の中にマウントされる方法と同様にして、パッチ410の中又は上に取り付けられ、固定され、あるいは恒久的にマウントされ得る。モジュール430は、パッチ410のコンポーネントに電子的に結合され得る。
一部のケースにおいて、低エネルギー通信モジュール430及びアンテナ440は、低エネルギー無線通信によってプロセッサ110に送られるバス120上のセンサ出力信号である信号230と同様に、マイクロフォン420によって聴かれた音を表すオーディオ出力データ又は出力データをプロセッサに通信し得る。一部のケースにおいて、電池450は、プロセッサ110に電力を供給する電池150と同様に、マイクロフォン420又はセンサ138のコンポーネントに電力を供給する。
一部のケースにおいて、パッチ410は、マイクロフォン420、センサ138に電力供給する電池450若しくはキャパシタ(例えば、電池150参照)、例えば無線テクノロジなどの低エネルギー通信モジュール430、及びアンテナ440を含み得る。アンテナはまた、オプションとして、電池又はキャパシタを充電することにも使用され得る。これらの要素の全てが、プラスチック又は織物の部品(ピース)とすることができるパッチの一方の面に取り付けられる。例えばマイクロフォンなどのこれら電子部品又はシリコンチップの間の電気的な相互接続は、導電性接着剤、PCB、フレキシブルバス(例えば、バス120など)、配線、及び/又ははんだ材料を用い得る。
衣服の上(例えばアレイ510又はメッシュの他方側)又は人の皮膚上に直接(同じ側)の何れで、どのようにパッチが取り付けられることになるかに応じて、マイクロフォンへの開口とは反対のパッチの面上又は開口と同じ側のパッチの面上に、接着材が存在し得る。マイクロフォンは、音をリッスンして、音に関する出力信号を、出力信号をロー形態(例えば、信号処理なし)又は処理後(例えば、オーディオ回路又はプロセッサにより)の何れかで、低エネルギー通信を介して例えばプロセッサ又はスマートフォンなどのマスター装置に送り得る。音は、プロセッサ又はスマートフォンによって更に処理され得る。その処理は、雑音を除去して関心ある音(例えば、音の周波数)を保持することになるサウンド周波数に基づく信号フィルタリングを含み得る。例えば、血流が誘起する音は、血流の量を指し示すインジケータ音を検出するために、1ヘルツ(Hz)付近の周波数を保持することによってフィルタリングされ得る。心拍数は、心拍数に関するインジケータ音を検出するために、1ヘルツ(Hz)付近の周波数を保持するように分析あるいはフィルタリングすることによって測定され得る。
図4は、ワイヤレス形態のセンサ138を示しているが、センサ138はプロセッサ110への接続のために有線接続されることもできる。それが有線接続される場合、低エネルギー通信モジュール430及び/又はアンテナ440及び/又は電池450は排除されてもよいし、保存されてもよい。そのような場合、センサからの出力信号及びセンサへの電力は、被覆された導線を用いて提供(例えば、導通)されることができ、この被覆導線は、生地の織物の一部、又は“メッシュ”若しくはアレイを作製するように生地が縫い合わされるスティッチ線とすることができる。被覆ワイヤとセンサ138との間の電気相互接続は、導電性接着剤とすることができる。アレイ又はメッシュの製造プロセスにおいて、ワイヤの被覆と反応可能な溶媒を持つ一部の導電性接着剤は、ワイヤの被覆を除去して、センサのコンポーネントへのワイヤの電気接続を形成することができる。
一部のケースにおいて、複数のセンサ138が“メッシュ”又はアレイ510を作り上げることになる。図5は、図4に示したマイクロフォンユニットを10個含んだマイクロフォンメッシュシステムの一例を示している。図5において、そのセンサ位置は、人体上の取り得る位置を例証するものである。一部のケースにおいて、センサは必ずしも衣服の表面にある必要はなく、それらは、メッシュ又はアレイ510が他人には見えないように、皮膚又は衣服の内側に取り付けられ得る。電気接続の仕方に応じて、アレイ又はメッシュのセンサは有線又は無線の何れともし得る。有線接続される場合、上述のプロセスを用いて電気接続が為され得る。無線の場合、センサ間の物理的な電気接続(例えば、ワイヤ)は必要とされない。
一部の実施形態によれば、各センサ138は、(単一のセンサ又はアレイ510の一部として)独立の動作することができる。例えば、心臓に最も近く置かれた(例えば、選択された位置)センサ(例えば、センサ138B)は心拍をモニタすることができ、肺に最も近く置かれた(例えば、選択された位置)センサ(例えば、着用者の背中のセンサ138E)は呼吸をモニタすることができる。これらのセンサはまた、協働してもよい。それらが一緒に動作するとき、アレイ510又はシステムは、センサの相対位置(例えば、選択された位置)を自動的に認識し得る。これは、着用者又はユーザの体験にとって重要となり得る。何故なら、その人は、単純に自分が好きな位置(例えば、言及される選択された位置)にセンサを取り付ければよく、例えばプロセッサ又はスマートフォンなどのシステムが、センサが着用者のどこ(例えば、選択された位置)に置かれているかを特定するからである。これは、1つ又は複数のプロセスで行われ得る。第1のものは、センサの無線位置特定を使用するものである。ここで、各センサは無線信号の送信又は受信を行い得る。信号強度が、2つのセンサ間の距離に関係する。これらのセンサのうちの何れの2つ間でも測定される信号強度の計算に基づいて、(例えば、選択された位置で)相対位置を計算することができる。第2の方法は、音の強さを用いてセンサの相対位置を特定するものである。この方法においては、センサは特定の強さの音を生成し、他のセンサが、2つのセンサ間の距離に応じた様々な強さの音を受け取ることになる。全てのセンサの何れの2つ間についても受けられた信号強度を比較することに基づいて、距離を計算して全てのセンサの相対位置を特定することができる。これらのセンサが、無線接続に代えて、共に有線接続される場合、2つのセンサ間の配線抵抗を測定することによって相対位置を特定することができる。配線が長いほど、抵抗が高い。これは、センサを(例えば、選択された位置に)配置することを支援し得る。
センサのメッシュ又はアレイ510が協働する場合(例えば、それらの出力信号のうちの2つ以上がプロセッサによって考慮あるいは比較される場合)単一のセンサでは実現され得ない幾つかの機能が実現され得る。例えば、図5において、人体の左腕が何かでたたかれたり誰かに攻撃されたりする場合、センサ(例えば、アレイ510の全て又はパターン512)からの音を比較することで、たたかれた左腕の位置を決定し得る。全てのセンサが様々な強さの音を受け取ることになり、その結果、体がたたかれた大まかな位置が決定され得る。例えば、センサ138Aからの音を、センサ138C、J、H又はその他のセンサからの音と比較することで、(例えば、センサ138Aでは大きい衝撃音であるが、センサ138C、J、Hではそうでないことに基づいて)たたかれた左腕の位置が決定され得る。これは、人体が事故の遭遇するときに価値がある。この情報は、負傷位置及び重篤さを医師が判断する助けとなり得る。
センサ138は、例えば生体活動を検出するなどのために、互いに接続され、あるいはデータを分析するプロセッサ又はコントローラに接続され得る。例えば、一部のケースにおいて、コントローラ又はプロセッサ(例えば、プロセッサ110と同様)が、センサのうちの1つ内に、別個の装置内に、あるいは装置100内に置かれ得る(例えば、プロセッサ110であることによる)。各センサ138は、有線又は無線での通信を介して、そのプロセッサと通信し得る。一部のケースにおいて、これらのセンサのうちの一部が有線通信で通信する一方で、一部が無線で通信する。
有線通信は、コントローラを用いて、ワイヤ、データバス(例えば、バス120と同様)を介して、あるいはマルチワイヤ型若しくは同軸型のケーブルを介して通信することを含み得る。ワイヤは、メッシュ又は衣類の素材の一部として存在し得る。ワイヤは、素材とは別個であってもよく、メッシュ又は衣類の素材に沿った糸に接着されてもよい。一部のケースにおいて、ワイヤはメッシュ又は衣類の素材に織り込まれ得る。ワイヤは、センサからプロセッサにデータを通信し得る。そのようなデータは、センサ138に関して説明したサウンドデータ及び出力信号を含み得る。有線通信信号は、信号220に関して説明した信号を含み得る。
メッシュ内の配線は、有線センサから例えばプロセッサ110などの別のプロセッサに信号を通信するアンテナを形成し得る。メッシュ内の配線は、アンテナ440よりも優れた、センサからのデータ伝送、及び/又は、モジュール430の受信よりも良好な、サウンドセンサに関するデータの受信を提供し得る。これは、メッシュ内の配線に使用されることが可能な、より大きく、干渉が少なく、又はより重い材料に起因し得る。メッシュ内の、あるいはメッシュに織り込まれたワイヤを用いて、例えばサウンドセンサに電力供給するためなど、電力又は電気を受領あるいは生成することも考えられる。
一部のケースにおいて、パッチ410は、その上(又はその中)にマイクロフォン420、低エネルギー通信モジュール430、アンテナ440及び電池450がマウントされたハウジング又は装置とし得る。パッチは、図4のコンポーネントを取り付けて収容あるいは有することが可能な、PCB、基板、生地、綿、ポリエステル、レーヨン、デニム、プラスチック、ポリマー、ゴム、金属、合金、又はその他の材料で作製され得る。パッチは、様々な形状及びサイズを有し得る。例えば、パッチは、2平方インチ以下、1平行インチ以下、1/2平方インチ以下、1/4平方インチ以下、1/10平方インチ以下の外縁であるか、それを有し得る。パッチは、正方形、長方形、三角形、円、楕円、及びこれらに類する形状を有し得る。パッチは、1/4インチ、3/16インチ、1/8インチ、1/16インチ、1/20インチの厚さを有し得る。
一部のケースにおいて、マイクロフォン420は、マイクロフォン、電気機械トランスデューサ、オーディオ検出器、又はこれらの何らかの組み合わせとし得る。マイクロフォン420は、装置の着用者の皮膚から0.1Hz−20kHzの周波数又は音(例えば、内部の音)を直接的に測定(例えば、検出)するように構成され得る。一部のケースにおいて、周波数は0.1Hz−5kHzである。例えば心拍、消化、呼吸及び身体動作をモニタあるいは検出するためなど、生体活動をモニタ(例えば、検出又は決定)するために変化が(例えば、プロセッサによって)使用され得る。
センサ138は、マイクロセンサ、微小マイクロフォン、小型マイクロフォン、又は言及されるように例えばアレイ又は“メッシュ”に収まるその他のサウンドセンサとし得るとともに、そのようなマイクロフォンが中にマウントされる開口を有し得る。パッチ410は、センサ138の上又は下に1つ以上の開口を含むことができ、それを通して、センサ138(又はマイクロフォン420)は、例えばアレイ510などに関してセンサを着用している人の体(例えば、ウエスト又はその他の位置にある)の音又はそれにより発生される音などの音を検知し得る。
センサ138は、当該センサを着用している人に向かうなど、あるいは例えばアレイ510に関して特に言及したように、内向きに位置付けられ又は内側に面し、あるいは内向きの音を検知するように位置付けられ得る。センサ138は、例えば公共の場、家庭、トイレ、及び/又はオフィス環境での通常状態などにおいて、人が当該センサを着用しているときに、例えば、センサ138のうちの1つ内に、別々に、別個の“パッチ”として、あるいはアレイ510に関して言及したようにマウントされるなどのプロセッサに、電子的なサウンド信号を出力することが可能とし得る。
センサ138は、例えば装置を着用している人の生体測定(生理的)サウンド環境など、装置(例えば、装置100、アレイ510、または特に言及したような)の周囲の“環境”又は装置に付随する“環境”を検知し得る。そして、センサ138は、検知した環境に基づいて、例えばアレイ510に関して言及したように、信号をプロセッサへと出力し得る。例えば、センサ138は、人に着用されているときに、あるいは例えばアレイ510に関して特に言及したように、パッチ410の内表面に沿った1つ以上の位置で入射音又は可聴振動を検知し得る。そして、センサは、それらの音を表すデータをプロセッサへと、あるいは例えばアレイ510に関して特に言及したように、データをプロセッサに出力し得る。
一部のケースにおいて、プロセッサ(又は、例えば、センサ138のうちの1つに、別々に、あるいは別個の“パッチ”内にマウントされるなどの別のプロセッサ)が、着用者の生体活動を検出するなどのために、(例えば、言及したセンサ138の有線又は無線の出力信号のような)サウンドセンサによって送られる出力データを処理あるいは分析するように(例えば、USBポートを介して、あるいはその他の方法で)構成あるいはプログラムされる。例えば、プロセッサにインストールされたサウンドセンサアプリケーションソフトウェア又はプログラミングが、(例えば、有線通信又は無線通信を介して、あるいは例えばアレイ510に関して特に言及したように)サウンドセンサからのI/Oデータにアクセスし得る。プロセッサはまた、或る時間枠でサウンドデータを記憶あるいは記録し、例えば図4及び/又は5に関して後述するような警告を(例えば、スピーカ114又はバイブレータ124を介して、あるいはその他の方法で)着用者に与え、あるいは、USBポート又は無線送信(例えば、モジュール170又は430)を用いて他の装置にデータを送信し得る。
パッチのうちの1つはプロセッサを含み、故に、“ホスト”であることができ、その他のパッチは“スレーブ”とみなされる。一部のケースにおいて、1つ以上のプロセッサが存在して信号を処理する。一部のケースにおいて、2つ以上のホストが存在し、その“スレーブ”としてその他のパッチのサブセットを有する。一部のケースにおいて、メッシュ又は生地の一部であるプロセッサが、メッシュのセンサからの信号を処理し、分析のためにプロセッサ110にデータを送る。プロセッサ110は故に、パターン510のセンサに基づいてであるが、センサ138に関して述べた警告又は出力を提供し得る。
1つ以上のセンサ138は、例えばここで述べられる所望の位置などにおいて、個人の皮膚に直接的に付着あるいはマウントされ得る。一部のケースにおいて、センサ138は例えばここで述べられる所望の位置などにおいて、1つの衣類の内表面に取り付けられる。一部のケースにおいて、センサ138は、例えばここで述べられる所望の位置などにおいて、1つの衣類内又はそのレイヤ間に一体化される。衣類は、任意の種類のシャツ、ジャケット若しくはTシャツ(例えば、パターン512、又は512と514、何れも必要に応じて手首センサを有する)、ズボン若しくはショートパンツ(例えば、パターン515、又は515と514)、下着(例えば、パターン512、512と514、全てのパターン、又は515と514)、ガードル、ウエストバンド若しくはベルト(例えば、パターン514、514とセンサ138I及びG)、タートルネックセーター、スカーフ若しくはチョッカー(例えば、パターン512、センサ138B、センサ138AとC、又はセンサ138A若しくはC)、及びこれらに類するものとし得る。衣類の生地は、綿、ポリエステル、レーヨン、デニム、プラスチック、ポリマー、ゴムを含む如何なる種類の材料ともし得る。一部のケースにおいて、メッシュは、皮膚に直接的に、又は(1)シャツ及びズボン、若しくは(2)着用者に着用される単一の衣類の上、の何れかで着用者の胴体及び脚に取り付けられるサウンドセンサのアレイ510を含むか、それであるかとし得る。一部のケースにおいて、メッシュは、胴体及び脚に接触して(例えば、皮膚にしっかりと接触して)着用される単一の衣類に取り付けられるサウンドセンサのアレイ510を含むか、それであるかとし得る。そのような単一の衣類は、レオタード、“ユニタード”、オーバーオール、ボディスーツ、“ワンジー”、ジャンパー、又はこれらに類するものとし得る。
サウンドセンサ138(又はそのパターン)のうちの他のサウンドセンサが、例えばここに言及される所望の位置などで、ハット(帽子)、ビーニー帽、マスク、耳あて、スカーフ、又は頭の上若しくは周りのその他の衣類に含められることも考えられる。シャツ又はタートルネックセーターの襟に置かれるセンサ、又は頭部を検知するセンサも、パターン512に関してここに記載されたものと同様の検出を行い得る。例えば、一部のケースにおいて、1つ以上のセンサは、頸動脈、呼吸、脊椎などをリッスンするために、シャツ又は“タートルネック”セーターの首部内に取り付けられ得る。
所望の位置は、装置又はアレイの着用者の器官からの音を直接検知あるいは間接検知(例えば、三角測量を介して)するように1つ以上のサウンドセンサが配置されることに基づいて、あるいはそうなるように、装置100又はアレイ510の着用者又はユーザによって選択され得る。センサの位置(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他)は、例えば器官からなど、音が聞こえると期待される具体的な位置で、その上に、それに隣接して、あるいはそこでの三角測量のために、センサを配置するように選択され得る。そのような音は、装置を着用する人の生体測定(生理的)環境又は生体活動を含むことができ、センサは、その音又は検知した環境に基づく出力信号を出力し得る。一部のケースにおいて、そのような音は、所望の位置(例えば、選択された位置)でのインジケータ(例えば、証拠となる)音として記述されるか、それを含むかすることができ、出力信号は、(例えば、器官又はその一部からの)インジケータ音を含み得る。インジケータ音は、装置を着用している人の生体測定(生理的)環境又は生体活動と考え得る。
一部のケースにおいて、器官(又は器官の一部)の位置で又はそれからインジケータ(例えば、証拠となる)音を検知するために、所望の位置(例えば、選択された位置)に単一のセンサが配置され得る。これは、その器官から“直接的”にインジケータ音を検知するように、その器官の上又は上方に(例えば、所望の位置に)そのセンサを配置することを含み得る。一部のケースにおいて、三角測量によって器官(又は器官の一部)の位置で又はそれからインジケータ(例えば、証拠となる)音を検知するために、所望の位置(例えば、選択された位置)に、2つ、3つ、4つ、又はそれより多くのセンサが配置される。これは、その器官の上又は上方ではなしにその器官(又はその器官の一部)の周りに2つ又は3つのセンサを配置することと、その器官から“間接的”にインジケータ音を検知するために、それらのセンサによって聞かれた音を三角測量することとを含み得る。これは、1つのセンサをその器官の上に配置し、2つ又は3つのセンサをその器官の周りに配置し、その器官でのインジケータ音に関してそれらのセンサによって聞かれた音を三角測量することによって行われ得る。一部のケースにおいて、例えば、1つ以上のインジケータ音以外の、その器官からではない音を消去するなどのために、センサのうちの2つ、3つ、4つ、又はそれより多くが、雑音消去(ノイズキャンセル)を実行するために使用され得る。これは、三角測量することに合わせて、言及されるセンサを配置することによって行われ得る。
“器官”は、器官全体、器官の一部、又は器官の特定の位置を記述し得る。器官は、心臓、肺、骨関節、顎、口、鼻、喉、動脈、消化管、肝臓、腎臓、膀胱、腸、胃、膵臓、その他の器官、及びこれらに類するものを含み得る。故に、1つ以上の所望の位置のセンサは、(器官からの)インジケータ音を検知あるいは検出し、インジケータ音に基づいて、その器官への損傷又はその器官に関するその他の問題があるかどうか、又はあったかどうかを決定し得る。例えば、1つ以上の器官の位置のセンサによって検出された音からの出力信号に基づいて、プロセッサが、その出力信号から、検出された音がインジケータ音を含んでいるかを検出し得る。
インジケータ音は、出力信号から検出された音が閾値を超えていること又は“プロファイル”音を含んでいることを(例えば、プロセッサによって)決定することによって検出され得る。インジケータ音(例えば、生体測定インジケータ音又は生体活動)は、検出された音が、(1)閾値よりも大きい振幅又は音量を有する或る周波数域内の音、(2)選択された期間内に前記閾値よりも大きい(1)からの音、(3)選択された期間内に前記閾値よりも大きい平均を有する(1)からの音、又は(4)例えば選択された期間に選択された周波数又は時間ベースのプロファイルを有するなどによって、“プロファイル”を有する音(例えば、“はじけるような(ポッピング)”音、“ギシギシ(クランチング)”音、“心拍”音、又は“呼吸”音)であること又はそれを含むことを決定することによって検出され得る。これに基づき、プロセッサは、器官に関して損傷又はここに言及されるその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかをどうか決定し得る。損傷又はその他の問題が存在していた場合、プロセッサは、例えばアラーム又はその他の装置などに警告信号を送ることができる。一部のケースにおいて、プロセッサは、着用者に警告を与え(例えば、スピーカ114若しくはバイブレータ124を介して、又はその他の方法で)、あるいは、USBポート又は無線送信(例えば、モジュール170又は430)を用いて他の装置に警告信号(及び出力データ)を送信し得る。
例えば、損傷した靭帯、筋肉、軟骨、半月板、及び/又は、滑液の量の不足に関してポッピング音又はその他のインジケータ/プロファイル音を検出するなどのために、1つ以上のセンサを用いて、人体関節の特定の位置でインジケータ音(例えば、プロファイル音)をリッスンし得る。一部のケースにおいて、関節でのポッピング音は、例えば膝、肩、肘、足首などの、損傷した半月板又は軟骨を指し示し得る。一部のケースにおいて、そのような音は、脊椎への損傷又は脊椎内の椎間板の膨張を指し示し得る。一部のケースにおいて、そのような音は、腰部損傷、関節障害、不適切オペレーション、又は靭帯屈筋を指し示し得る。
一部のケースにおいて、上記位置は心臓に関してである。例えば、心臓(又は心臓の一部)のインジケータ音を直接的に検知するよう、心臓(器官)の真上又は上方の所望の位置(例えば、選択された位置)に、センサ138Bが配置され得る(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)。また、心臓(又は心臓の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するよう、心臓の周り(例えば、心臓の真上ではない心臓の近傍)の所望の位置(例えば、選択された位置)に、パターン512のセンサ、又はパターン512と514のセンサが配置され得る(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)。一部のケースにおいて、所望の位置又は器官は、頸動脈、左心弁、右心弁、左心室、右心室、心臓の大動脈、動脈若しくは静脈とし得る。
一部のケースにおいて、上記位置は、例えば、胴、脚、腕、首、又は腹部内の動脈など、心臓から離れた大動脈又は大静脈に関するものとし得る。例えば、胴体(センサ138A、B、C、D、F)、脚(センサ138I若しくはG)、腕(センサ138C若しくはA)、首(センサ138A−Dのうちの何れか)、又は腹部(センサ138A−Fのうちの何れか)の動脈若しくは静脈(器官)など、心臓から離れた大動脈又は大静脈の真上又は上方の所望の位置にセンサが配置されて(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)、これらの器官(又はこれらの器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、例えば胴体(センサ138A、B、C、D及びF)、脚(センサ138I及びJ、あるいはG及びH)、腕(センサ138C、F及びB、あるいはA、D及びB)、首(センサ138A−D)、又は腹部(センサ138A−F)の動脈若しくは静脈(器官)など、心臓から離れた大動脈又は大静脈のインジケータ音を、例えば三角測量などによって間接的に検知するよう、心臓の周り(例えば、必ずしも心臓の真上ではない心臓の近傍)の所望の位置に、センサが配置され得る。
心臓、又は心臓から離れた大動脈若しくは大静脈に関し、インジケータ音は、ここに言及される閾値を超えるかプロファイルを含むかであるような、音の振幅、プロファイル、周波数、周波数変化、心拍数、心拍パターン(例えば、心電図EKG)、心拍プロファイルとすることができ、あるいは、血流の量、血流の速さ、血流の閉塞、血栓形成、斑、脈、又は、心室、弁、大動脈、心臓の動脈若しくは静脈、又は心臓に隣接する血管系を指し示す周波数の範囲とし得る。
このようなインジケータ音を用いて、例えば心臓の心室、弁、大動脈における伸縮、裂け目、軟化又は妨害など、心臓への損傷又はその他の問題を検出し得る。このようなインジケータ音がプロセッサによって使用されることで、血管系への損傷、又は、例えば心臓の動脈若しくは静脈又は例えば脚、腕、首などの心臓に隣接した動脈若しくは静脈における血栓形成、斑、若しくは閉塞などのその他の問題を検出し得る。これに基づき、プロセッサは、損傷又は上述のその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかを決定し、そうである場合に、心臓又は血管系の警告を送信し得る。
例えば、血流が誘起する音は、血流の量を指し示すインジケータ音を検出するために、1Hz付近(例えば、0.9Hzから1.1Hz、又は0.8Hzから1.2Hz)の周波数を保持することによってフィルタリングされ得る。この周波数において十分な音振幅又は音量が存在しない場合、低/高血流、低/高血圧、心臓損傷又は心臓障害を指し示すように警告信号が送信され得る。心拍数は、心拍数に関するインジケータ音を検出するために、1Hz付近(例えば、0.8Hzから1.2Hz、又は0.7Hzから2Hz)の音を保持するように分析あるいはフィルタリングすることによって測定され得る。この周波数において十分な音振幅又は音量ピークが存在しない場合、低/高心拍、低/高血流、心臓損傷又は心臓障害を指し示すように警告信号が送信され得る。
一部のケースにおいて、このようなインジケータ音は、閾値音量(例えば、心臓から3−5デシベル(dB)又は5−10dB)よりも大きくなり得るとともに、0.5Hzと180Hzとの間の閾周波数を有し得る。正常な心拍数、上昇した心拍数、及び過度な心拍数に関する閾周波数が、この周波数範囲内で決定され得るとともに、着用者の年齢に依存し得る。周波数に基づき、プロセッサは、正常な心拍数、上昇した心拍数、又は過度な心拍数を検出して、検出した心拍数を指し示す警告信号を送信し得る。
一部のケースにおいて、上記位置は肺に関するものとし得る。例えば、肺又はその1つ以上の節の真上若しくは上方の所望の位置に、センサ138B、138DとE、パターン512、パターン514、又はパターン512と514が配置されて(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)、これらの器官(又はこれらの器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、これらと同じセンサ又はパターンが、肺の周りの所望の位置に配置されて(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)、これらの器官(又はこれらの器官の一部)のインジケータ音を、例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。所望の位置は、肺左上節、肺左中央節、肺左下節、肺右上節、肺右中央節、肺右下節、及びこれらに類するものを含み得る。同様に、これらのセンサは、例えば喉頭、気管又は咽喉など、その他の呼吸器官のインジケータを直接的あるいは間接的に検知するために使用され得る。
肺、喉頭、気管又は咽喉に関し、インジケータ音は、ここに言及されるものなどの閾値を超えるかプロファイルを含むかであるような、音の振幅、プロファイル、周波数、周波数変化、拍動周波数とすることができ、あるいは、空気流の量、空気流の速さ、空気流の妨害、又は肺、喉頭、気管又は咽喉の何れかに関する変化を指し示す周波数の範囲とし得る。このようなインジケータ音がプロセッサによって使用されることで、肺への損傷、又は、例えば空気流能力の異常な低速化若しくは高速化などのその他の問題を検出し得る。このようなインジケータ音を用いて、肺、その他の呼吸器官への損傷が検出され得る。これに基づき、プロセッサは、損傷又は上述のその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかを決定し、そうである場合に、肺又は呼吸の警告を送信し得る。
一部のケースにおいて、このようなインジケータ音は、閾値音量(例えば、肺から3−5dB又は5−10dB)よりも大きくなり得るとともに、0.2Hzと3Hzとの間の閾周波数を有し得る。正常な呼吸数、上昇した呼吸数、及び過度な呼吸数に関する閾周波数が、この周波数範囲内で決定され得るとともに、着用者の年齢に依存し得る。周波数に基づき、プロセッサは、正常な呼吸数、上昇した呼吸数、又は過度な呼吸数を検出して、検出した呼吸数を指し示す警告信号を送信し得る。
一部のケースにおいて、上記位置は骨関節に関するものとし得る。
例えば、右膝の真上若しくは上方の所望の位置にセンサ138Iが配置されて、その器官(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その器官の周りの所望の位置にセンサ138I及びJ、又は138I、J、F及びEが配置されて、その膝(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
他の一例において、左膝の真上若しくは上方の所望の位置にセンサ138Gが配置されて、その器官(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その器官の周りの所望の位置にセンサ138G及びH、又は138G、H、D及びEが配置されて、その膝(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
膝に関し、インジケータ音は、ここに言及されるものなどの閾値を超えるかプロファイルを含むかであるような、音の振幅、プロファイル、周波数、周波数変化とすることができ、あるいは、動きの抵抗、動きの妨害、組織の裂け、又は膝の関節、靭帯、半月板、若しくは筋肉に関する組織(例えば、内側側副靱帯、膝蓋骨、外側側副靱帯、膝蓋靱帯、前十時靭帯、後十時靭帯)における捻挫を指し示す擦り合わせ(グラインディング)音又はポッピング音とし得る。このようなインジケータ音がプロセッサによって使用されることで、膝の関節、靭帯、半月板、又は筋肉への損傷を検出し得る。これに基づき、プロセッサは、損傷又は上述のその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかを決定し、そうである場合に、膝関節の警告を送信し得る。
一部のケースにおいて、このようなインジケータ音は、閾値音量(例えば、膝から5−10dB又は10−20dB)よりも大きくなり得るとともに、例えば“ポッピング”音プロファイル又は“クランチング”音プロファイルなどのプロファイル音を有し得る。一部のケースにおいて、このようなインジケータ音はまた、0.5Hzと3Hzとの間の閾周波数、すなわち、ウォーキング、ジョギング又はランニングの歩み周波数を有し得る。音のプロファイルに基づき、プロセッサは、靭帯、軟骨、骨、腱の捻挫、腫れ、又はその他の膝損傷を検出して、検出した損傷を指し示す警告信号を送信し得る。
例えば、右肩の真上若しくは上方の所望の位置にセンサ138Cが配置されて(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)、右肩(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その肩の周りの所望の位置にセンサ138C、D及びFが配置されて(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)、その肩(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
他の一例において、左肩の真上若しくは上方の所望の位置にセンサ138Aが配置されて、その肩(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その肩の周りの所望の位置にセンサ138A、D及びBが配置されて、その肩(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
右腰の真上若しくは上方の所望の位置にセンサ138Fが配置されて、その器官(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その器官の周りの所望の位置にセンサ138F、E及びIが配置されて、その腰(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
他の一例において、左腰の真上若しくは上方の所望の位置にセンサ138Dが配置されて、その器官(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その器官の周りの所望の位置にセンサ138D、E及びGが配置されて、その腰(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
右手首の上若しくは上方の所望の位置にセンサが配置されて、右手首(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その器官の周りの所望の位置であるように、センサ138C、138F、及び138E、並びに右手首の上方のセンサが配置されて、右手首(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
他の一例において、左手首の上若しくは上方の所望の位置にセンサが配置されて、その器官(又はその器官の一部)のインジケータ音を直接的に検知するようにされ得る。また、その器官の周りの所望の位置であるように、センサ138A、138D、及び138E、並びに左手首の上方のセンサが配置されて、その手首(又はその器官の一部)のインジケータ音を例えば三角測量などによって間接的に検知するようにされ得る。
肩、腰、又は手首に関し、インジケータ音は、ここに言及されるものなどの閾値を超えるかプロファイルを含むかであるような、音の振幅、プロファイル、周波数、周波数変化とすることができ、あるいは、動きの抵抗、動きの妨害、組織の裂け、若しくは肩、腰、又は手首の関節、靭帯、半月板、若しくは筋肉に関する組織における捻挫を指し示すグラインディング音又はポッピング音とし得る。このようなインジケータ音がプロセッサによって使用されることで、肩、腰、又は手首の関節、靭帯、半月板、又は筋肉への損傷を検出し得る。これに基づき、プロセッサは、損傷又は上述のその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかを決定し、そうである場合に、肩、腰、又は手首の関節の警告を送信し得る。
一部のケースにおいて、肩、腰、又は手首に関するこのようなインジケータ音は、閾値音量(例えば、肩、腰、又は手首から5−10dB又は10−20dB)よりも大きくなり得るとともに、例えば“ポッピング”音プロファイル又は“クランチング”音プロファイルなどのプロファイル音を有し得る。音のプロファイルに基づき、プロセッサは、靭帯、軟骨、骨、腱の捻挫、腫れ、若しくはその他の肩、腰、又は手首の損傷を検出して、検出した損傷を指し示す警告信号を送信し得る。
一部のケースにおいて、上記位置は、顎、舌、歯、鼻、口、及び喉頭に関するものとし得る。例えば、顎、舌、歯、鼻、口、又は喉頭のインジケータ音を直接的に検知するのに望ましい位置に、センサ138B、A、C、又は例えば襟内など首の上のセンサが配置され得る(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)。また、顎、舌、歯、鼻、口、又は喉頭のインジケータ音を間接的に検知するように、パターン512、138CとB、138BとA、138AとC、138Cと首の上のセンサと138B、138Bと首の上のセンサと138A、138Cと首の上のセンサと138Aが配置され得る(例えば、皮膚上、衣類内、又はその他のように)。
例えば襟内など首の回りのセンサは、顎、舌、及び歯の位置から期待される音を検出するために使用され得る。そのような音は、咀嚼すること、飲み込むこと、又は食べることを指し示すポッピング音、咀嚼音、低周波数の反復音を含み得る。そのような音を用いて、例えば顎における“ポッピング”(これは、顎関節障害(TMJ)又はその他異常な顎機能を指し示すことがある)を検出することなどによって、人の顎又は咀嚼が異常であるかを検出し得る。
一部のケースにおいて、顎、舌、及び歯に関するこのようなインジケータ音は、閾値音量(例えば、5−10dB又は10−20dB)よりも大きくなり得るとともに、例えば“ポッピング”音プロファイル又は“クランチング”音プロファイルなどのプロファイル音を有し得る。一部のケースにおいて、このようなインジケータ音はまた、0.5Hzと3Hzとの間の閾周波数、すなわち、咀嚼、かむこと、歯ぎしり、又は飲み込むことの周波数を有し得る。音のプロファイルに基づき、プロセッサは、靭帯、軟骨、骨、歯、腱の捻挫、腫れ、又はその他の顎、舌、及び歯の損傷を検出して、検出した損傷を指し示す警告信号を送信し得る。
一部のケースにおいて、上述の所望の位置の1つ以上が、口、顎、舌、及び歯からのインジケータ音をリッスンして、咀嚼すること、飲み込むこと、若しくは食べること、又はこれらの器官のうちの1つに伴うことを検出するために選択され得る。
これらの器官に関し、インジケータ音は、ここに言及されるものなどの閾値を超えるかプロファイルを含むかであるような、音の振幅、プロファイル、周波数、周波数変化とすることができ、あるいは、動きの抵抗、動きの妨害、組織の裂け、又は顎、舌、若しくは歯の関節、靭帯、半月板、若しくは筋肉に関する組織における捻挫を指し示すグラインディング音又はポッピング音とし得る。このようなインジケータ音がプロセッサによって使用されることで、顎、舌、又は歯の関節、靭帯、半月板、又は筋肉への損傷を検出し得る。これに基づき、プロセッサは、損傷又は上述のその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかを決定し、そうである場合に、顎、舌、又は歯の警告を送信し得る。
他のケースにおいて、これらの器官に関し、インジケータ音は、ここに言及されるものなどの閾値を超えるかプロファイルを含むかであるような、音の振幅、プロファイル、周波数、周波数変化、拍動周波数とすることができ、あるいは、空気流の量、空気流の速さ、空気流の妨害、又は鼻、口、又は喉頭に関する変化を指し示す周波数の範囲とし得る。このようなインジケータ音がプロセッサによって使用されることで、例えば空気流能力の異常な低速化若しくは高速化などの、鼻、口、又は喉頭への損傷を検出し得る。このようなインジケータ音を用いて、鼻、口、又は喉頭、その他の呼吸器官への損傷が検出され得る。これに基づき、プロセッサは、損傷又は上述のその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかを決定し、そうである場合に、鼻、口、喉頭、は呼吸の警告を送信し得る。
一部の実施形態において、例えば人がウォーキング、ジョギング、ランニング、及びこれらに類するものとしているかなど、人の活動の種類を検出するために、複数の異なる器官に関するインジケータ音が使用され得る。例えば、関節、足首、及び肺(場合により、心臓も、又は鼻と口も)の関節インジケータ音、足取りインジケータ音、及び呼吸インジケータ音がプロセッサによって使用されることで、アレイ510の着用者がウォーキング、ジョギング、又はランニングしているかが検出され得る。プロセッサは、インジケータ音の周波数又は速さを決定し、例えば10秒、30秒、1分又は5分などの期間にわたっての足取りの平均音量と組み合わせて、アレイの着用者がウォーキング、ジョギング、又はランニングしているかを特定し得る。一部のケースにおいて、このようなインジケータ音は、閾音量よりも大きくなり得るとともに、0.5Hzと3Hzとの間の閾周波数を有し得る。ウォーキングの閾音量(例えば、30−40dB)は、ランニングに関して(例えば、60−100dB)よりも(例えば、2倍と5倍との間だけ)低いジョギングに関して(例えば、40−60dB)よりも(例えば、2倍と5倍との間だけ)低いとし得る。一部のケースにおいて、関節インジケータ音、足取りインジケータ音、及び呼吸インジケータ音の全てが、上述の周波数及び音量の閾値と比較される。一部のケースにおいて、人が走っているとき、関節及び呼吸の音は、着用者の別の活動又は状態のそれらとは異なり得る。アレイ510の着用者がウォーキング、ジョギング、又はランニングしているかを検出することは、プロセッサがまた、ユーザの心拍数がウォーキング、ジョギング、又はランニングに関して典型的なレートであることを検出し、その検出をその他のウォーキング、ジョギング、及びランニングのインジケータ音又は上述の検出と組み合わせることを含み得る。
アレイ510の着用者がウォーキング、ジョギング、又はランニングしているかを検出することは、その他のインジケータ音又は検出を決定するアレイの判断能力を高め得る。一部の例において、着用者がウォーキング、ジョギング、又はランニングしているかどうかが、プロセッサによって、心臓インジケータ音と組み合わされて、心臓の労作の危険度、危険な心拍数、心臓まひ、又はその他の心臓問題が検出され得る。一部の例において、着用者がウォーキング、ジョギング、又はランニングしているかどうかが、プロセッサによって、関節インジケータ音と組み合わされて、関節又は組織の損傷が検出され得る。
一部の実施形態において、閾値を超えるか或るプロファイルを含むかである口、喉、及び/又は食道に関する飲むことのインジケータ音を用いて、人が液体を飲んでいるかどうかと、或る期間で飲まれた液体の体積とが検出され得る。例えば、喉が飲み込むインジケータ音(及び場合により、口が吸い込むインジケータ音又は食道の液体インジケータ音も)がプロセッサによって使用されることで、アレイ510の着用者が液体を飲んでいて、2秒又は5秒あたり0.25、0.5、0.75、1、又は2カップの体積を飲んでいることが検出され得る。プロセッサは、これらのインジケータ音の周波数又は速さを決定し、例えば2、3、5、又は10秒などの期間にわたってのインジケータ音の平均音量と組み合わせて、その期間に飲まれている液体の体積を特定し得る。一部のケースにおいて、プロセッサは、そのようなインジケータ音が、閾音量よりも大きくなり得ること、特定の長さ(例えば、例えば人が飲み込む音などのプロファイル音)を有し得ること、及び0.5Hzと3Hzとの間の閾周波数を有し得ることを決定し得る。閾音量が超えられること(例えば、20−40dB)及びより高い周波数は、より大きい体積が飲まれていることを指し示し得る。飲むことのインジケータ音に基づき、プロセッサは、例えば1時間、4時間又は1日などの、より長い期間に着用者がどれだけの液体を飲むかを決定し得る。一部の例において、着用者が飲んでいるかどうかが、プロセッサによって、飲んでいることのインジケータの最中又は後の喉又はその他のインジケータ音と組み合わされて、息を詰まらせていること又は咳をしていることが検出され得る。
一部の実施形態において、肺、気管、喉、鼻、口、喉頭に関するインジケータ呼吸音を用いて、人が呼吸しているか、速く呼吸しているか、息を詰まらせているか、咳をしているか、くしゃみをしているか、及びこれらに類することが検出され得る。このようなインジケータ音はまた、人が呼吸を止めたか、いびきをかいているか、睡眠時無呼吸、鼻炎、アレルギー、花粉症、喘息、及びこれらに類するものと有するかを決定するためにも使用され得る。このような音の周波数、振幅、パターン、プロファイル、タイミング、及び位置は、例えば、或るインジケータ音がここに言及されるものなどの閾値を超えるかプロファイルを含むかであることを特定することなどによって、これらの呼吸問題の何れかを決定する助けとなり得る。一部のケースにおいて、人が危険なアレルギー位置を回避する助けとなるよう、着用者によるアレルギー反応の位置が追跡され得る。例えば、運動センサ又はその他の位置センサ(例えば、携帯電話)を用いて、着用者がアレルギー反応を経験したときに、その場所が特定されて記憶され得る。そのような反応は、アレイ510、センサ138、センサ138B、又は呼吸音を検知することに関して述べたその他のセンサによって検出される呼吸音のピッチ(例えば、周波数)におけるシフトアップとして直接的に測定され得る。
いびきをかくこと及び/又は睡眠時無呼吸の音は、アレイ(例えば、センサ138の出力信号をプロセッサが使用すること)によって容易に検出されることができ、アレイは、着用者の体の中のそのような音源の位置を決定することを支援し得る。息を詰まらせることの音は、個人が苦痛の兆候を示す前であっても、アレイによって決定され得る。着用者がかぶり付いた何かによって歯が欠けることの独特な音も、アレイによって容易に検出され得るものであり、アレイは、着用者の体の中のそのような歯の位置を決定することを支援し得る。次に、間違った道に(食道ではなく気管に)流れ下りる液体の独特の音も、アレイによって容易に検出され得る。
一部の実施形態において、所望の位置の選択は、ユーザ若しくは着用者によって為されてもよいし、あるいは、上述の機能(例えば、インジケータ音の検出)を実行するように装置(例えば、装置100、センサ138、アレイ510、又はそのプロセッサ)をセットアップあるいはその他の方法でプログラムする設計者、製造者又は医師からの指示によって為されてもよい。その選択は、その選択に関して言及された機能を実行することのファクタを考慮することができ、あるいは該ファクタに基づき得る。一部のケースにおいて、所望の位置の選択は、既知の生理学的、医学的、あるいはその他の知識及び情報に基づき得る。
一部のケースにおいて、インジケータ音の閾値又はプロファイルの選択は、既知の生理学的、医学的、あるいはその他の知識及び情報に基づき得る。インジケータ音の閾値又はプロファイルの選択は、ユーザ若しくは着用者によって為されてもよいし、あるいは、上述の機能(例えば、インジケータ音の検出)を実行するように装置(例えば、装置100、センサ138、アレイ510、又はそのプロセッサ)をセットアップあるいはその他の方法でプログラムする、ユーザ、着用者、設計者、製造者又は医師によって為され得る。その選択は、その選択に関して言及された機能を実行することのファクタを考慮することができ、あるいは該ファクタに基づき得る。
一部の実施形態は、アレイ510を用いてインジケータ音を決定するプロセスを含む。そのようなプロセスは、インジケータ音を検知する望みに基づいて、個人上の所望の位置にサウンドセンサ(例えば、センサ138A−J、又はこれらのセンサのうちのサブセット)を配置することを含み得る。サウンドセンサのアレイを配置することは、その人の器官から聞こえると期待される音を直接的あるいは(例えば、三角測量を介して)間接的に聞くのに望ましい位置にサウンドセンサを配置することを含み得る。次に、センサが、生体測定環境を検知し、検知した環境に基づくセンサからの電子的な出力信号を出力し得る。一部のケースにおいて、センサは、当該センサを着用している人の器官からの音を検知し得る。出力信号は、有線テクノロジ又は無線テクノロジによってセンサからプロセッサに通信されることができ、プロセッサで処理のために受信される。次に、電子的な出力信号が、閾値より高い又はプロファイル音を含むインジケータ音を含む場合に、プロセッサがアラーム(例えば、スピーカ114、バイブレータ124、及び/又は例えば携帯電話210などへの無線信号)に警告信号を出力し得る。一部のケースにおいて、インジケータ音は、音が閾値よりも大きいこと又はプロファイル音を含むことを指し示す出力信号を含む。電子的な出力信号がインジケータ音を含む場合、プロセッサは、該出力信号に基づいて、装置を着用している人の心臓、肺、骨関節、顎、口、鼻、喉、静脈又は動脈のうちの1つへの損傷、又はそれに関するその他の問題を決定(例えば、検出あるいは指し示す)し得る。警告信号を受信することに応答して、アラーム(例えば、スピーカ114、バイブレータ124、及び/又は携帯電話210)は、装置100を着用している人に警告信号を告げ得る。
実施形態はまた、インジケータにおける小さいシフトの検出を可能にするとともに偽陽性を削減し得るセンサ出力信号の統合を可能にするために、複数のセンサ及び異なる種類のセンサからの信号を統合する(例えば、プロセッサにより処理する)能力を含み得る。例えば、2つのセンサの出力信号内の、より小さいシフト又は変化を用いることで、これら2つのセンサの小さいシフトの情報を同時に組み合わせることにより、環境、生理学的事象、又はインジケータ音を指し示し得る。一例において、圧力センサ134及び/又は長さセンサ132の出力信号内の、より小さいシフト又は変化が(例えば、上述のようなこれらのセンサによる警告のためのものと比較して)、センサ138Bからの標準的ではないプロファイルの心拍音と組み合わされることで、心臓まひが特定され得る。
また、2つのセンサの出力信号内の、より小さいシフト又は変化を用いることで、これら2つのセンサの小さいシフトの情報を同時に組み合わせることにより、環境、生理学的事象、又はインジケータ音の偽陽性インジケーションを削減し得る。一例において、圧力センサ134及び/又は長さセンサ132の出力信号において、より小さいシフト又は変化を欠いていることが(例えば、上述のようなこれらのセンサによる警告のためのものと比較して)、センサ138Bからの標準的ではないプロファイルの心拍音と組み合わされることで、その非標準的な音が心臓まひではないこと(例えば、センサ138Bの良くない配置又は損傷に伴う問題に因ること)が決定され得る。
一部の実施形態によれば、マイクロフォンメッシュ(例えば、アレイ510)は、(例えば、サウンドセンサ138に代えて)所望の位置での小型スピーカのアレイとし得る。一部の他の実施形態によれば、マイクロフォンメッシュ(例えば、アレイ510)はまた、(例えば、センサ138に加えて、あるいはその一部として)小型スピーカのアレイを含み得る。これらのケースにおいて、スピーカは、音波による虫除けとして使用されるようにプログラムされ得る。高周波音は、昆虫及び動物を寄せ付けないことが知られている。故に、プロセッサは、蚊を阻止する(例えば、蚊の関心、蚊を引き付けるもの、又は蚊が刺すことを抑制あるいは排除する)ことが知られている周波数のオーディオ信号をスピーカに送るようにプログラムされ得る。プロセッサはまた、犬を阻止する(例えば、犬の関心、犬を引き付けるもの、又は犬が噛むことを抑制あるいは排除する)ことが知られている周波数のオーディオ信号をスピーカに送るようにプログラムされ得る。
一部のケースにおいて、ここでの装置は、一般的なベルト又はウエストバンド(例えば、後述の装置100)のフォームファクタ、又はサウンドセンサの“メッシュ”若しくアレイ(例えば、後述のアレイ510)に基づくか、それに収まるかであるとともに、完全に機能的なウェアラブル装置であり、故に、ウエストバンド若しくは衣類のベンダー又はウェアラブル装置のサプライヤーによって容易に使用されることができる。
一部のケースにおいて、装置100は、(1)ウエストバンドに完全に統合されたパーソナルコンピュータであり、(2)USBインタフェースを有していて、スマートフォン、パッドコンピュータ、及びこれらに類するものとアプリケーション(例えば、“アプリ”)を介して繋がることができ、(3)ウエストバンド設計ではないものよりも高い精度で呼吸数をモニタし、(4)ウエスト長さをモニタして、間接的に着用者が体型及び体重を制御することを助け、(5)腹部の圧力をモニタし、それが、着用者が各食事の食物量を制御する助けとなり、ひいては、着用者が体重を制御することを可能にし、(6)座っている時間を追跡して、長い座位時間の後に少しの間運動することを着用者に思い出させる振動を生成し、(7)且つ/或いは、着用者がトイレに行く頻度を追跡し、その頻度が少なすぎる場合にもっと水を飲むことを着用者に思い出させる振動を送ることによって、以前に知られていた構造及び技術に対する改善を提供するコンポーネント/技術の特有の組み合わせであり、あるいはそれを含む。
一部のケースにおいて、アレイ510は、(1)メッシュ又はアレイに完全に統合されたパーソナルコンピュータであり、(2)USBインタフェースを有していて、スマートフォン、パッドコンピュータ、及びこれらに類するものとアプリケーション(例えば、“アプリ”)を介して繋がることができ、(3)心臓、肺、骨、関節、顎、喉、動脈、消化管、及びこれらに類するものの損傷又はその他の問題が存在するかどうか又は存在していたかどうかをモニタすることによって、以前に知られていた構造及び技術に対する改善を提供するコンポーネント/技術の特有の組み合わせであり、あるいはそれを含む。
例
以下の例は実施形態に関連する。
例1は、人のウエスト周りに着用されることが可能なウェアラブルコンピュータ装置であり、当該装置は、バックル内に配置されたコンピュータプロセッサと、前記プロセッサに電子的に結合され且つベルトに沿って延在するフレキシブルなデータバスであり、前記ベルトは前記バックルに結合されている、データバスと、前記ベルトに沿って配置され且つ前記データバスに電子的に結合された複数のセンサであり、該センサは、当該装置を着用する人の生体測定環境を検知し、検知した環境に基づく出力信号を出力するように構成され、前記データバスが前記出力信号を該センサから前記プロセッサへと通信する、センサと、前記データバスに結合されたアラームであり、人に警告を通知することが可能なアラームとを有し、前記プロセッサは、前記出力信号を受信し、出力信号が閾値よりも大きい又は或るプロファイルを含む場合に、前記アラームに警告信号を送信する回路を含む。
例2において、例1の事項は場合により、当該ウェアラブルコンピュータ装置は、ウエストバンド又はベルトを含み、前記複数のセンサは、前記人の生理的環境を検知するよう、当該装置の内表面の選択された位置に配置され、前記フレキシブルなデータバスは、フレキシブル印刷回路基板(PCB)を含み、前記データバスは、前記プロセッサから前記アラームに電子的な信号を通信し、前記アラームは、前記警告信号を前記人に伝達する、ことを含み得る。
例3において、例1の事項は場合により、前記センサは、長さセンサ、圧力センサ、及び加速度計を含み、前記プロセッサは、前記センサによって出力された信号を受信して、呼吸数、ウエスト長さ、食事の食物量、座位時間若しくは睡眠時間、及びトイレを訪れる頻度を決定する回路を含む、ことを含み得る。
例4において、例1の事項は場合により、前記プロセッサは、圧力センサによって出力された信号を受信し、(1)前記圧力センサによって出力された前記信号に基づいて、当該装置を着用している人の呼吸数を決定し、該呼吸数のインジケーションを装置に送信すること、又は(2)前記信号に基づいて、当該装置を着用している人によって消費された食べ物及び飲み物の量が閾値よりも大きいかを決定し、該量が閾値よりも大きい場合に、過食警告信号を前記アラームに送信すること、のうちの一方を行うように構成又はプログラムされる、ことを含み得る。
例5において、例1の事項は場合により、前記プロセッサは、長さセンサによって出力された信号を受信し、(1)前記長さセンサによって出力された前記信号に基づいて、当該装置を着用している人のウエスト長さを決定し、該ウエスト長さが閾値よりも大きい場合に、過大警告信号を前記アラームに送信すること、又は(2)或る期間にわたって前記長さセンサによって出力された前記信号に基づいて、当該装置を着用している人のウエスト長さを決定し、該ウエスト長さが前記期間において閾値よりも大きい量だけ変化した場合に、急変警告信号を前記アラームに送信すること、のうちの一方を行うように構成される、ことを含み得る。
例6において、例1の事項は場合により、前記プロセッサは、運動センサによって出力された信号を受信し、(1)前記運動センサによって出力された前記信号に基づいて、或る期間にわたって当該装置を着用している人の動きを決定し、該動きが前記期間において閾値よりも少ない場合に、運動警告信号を前記アラームに送信すること、又は(2)前記運動センサによって出力された前記信号に基づいて、夜間の或る期間にわたって当該装置を着用している人の動きを決定し、該動きが前記期間において閾値よりも多い場合に、不十分快眠警告信号を前記アラームに送信すること、のうちの一方を行うように構成されている、請求項1に記載の装置。
例7において、例1の事項は場合により、前記プロセッサは、長さセンサ及び圧力センサによって出力された信号を受信し、前記長さセンサ及び圧力センサによって出力された前記信号に基づいて、或る期間にわたって当該装置を着用している人がトイレを使用した回数を決定し、該回数が前記期間において閾値よりも少ない場合に、もっと水飲め警告信号を前記アラームに送信するように構成される、ことを含み得る。
例8において、例1の事項は場合により、前記警告信号は、前記バックル内に配置されたバイブレータ、前記バックル内に配置されたスピーカ、前記バックル内に配置されたユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、又は無線トランシーバのうちの1つへと、前記プロセッサによって送信され、前記警告信号は、前記バイブレータの振動、前記スピーカによる警告音、前記USBポートによるデータ伝送、又は前記無線トランシーバによるスマートフォンへの無線警告信号送信を生じさせる、ことを含み得る。
例9において、例1の事項は場合により、前記ベルト内に配置されたサウンドセンサを含むことができ、前記プロセッサは、前記サウンドセンサによって出力された信号を受信し、前記サウンドセンサによって出力された前記信号に基づいて、夜間の或る期間にわたって当該装置を着用している人の器官のインジケータ音又はプロファイル音を検出し、該インジケータ音又はプロファイル音が検出された場合に、警告信号を前記アラームに送信するように構成される。
例10は、生体測定読み取りを決定する方法であり、当該方法は、人のウエスト周りに、複数のセンサを含んだウエストバンドを設置し、前記センサを用いて生体測定環境を検知し、検知された環境に基づく電子的な出力信号を前記センサから出力し、前記センサからプロセッサに前記電子的な出力信号を通信し、電子的な出力信号が閾値よりも大きい又は或るプロファイルを含む場合に、アラームに警告信号を出力することを有する。
例11において、例10の事項は場合により、前記ウエストバンドを設置することは、前記ウエスト周りの所望の位置に前記複数のセンサを設置することを含み、前記警告信号を出力することは、アラームを用いて前記警告信号を前記人に告げることを含む、ことを含み得る。
例12において、例10の事項は場合により、前記センサは、長さセンサ、圧力センサ、及び加速度計を含み、当該方法は更に、前記プロセッサにて前記出力信号を受信し、前記プロセッサが、前記出力信号に基づいて、呼吸数、ウエスト長さ、食事の食物量、座位時間若しくは睡眠時間、又はトイレを訪れる頻度、のうちの1つを決定することを有する、ことを含み得る。
例13は、人の体に着用されることが可能なウェアラブルコンピュータ装置であり、当該装置は、コンピュータプロセッサと、前記プロセッサと通信する通信システムと、人によって着用されるアレイ内に配置された複数のサウンドセンサであり、当該装置を着用する人から音を検知し、検知した音に基づく出力信号を出力するように構成されたセンサとを有し、前記通信システムが、前記出力信号を前記センサから前記プロセッサへと通信し、前記プロセッサは、前記出力信号を受信し、出力信号が閾値よりも大きい又は或るプロファイル音を含む場合に、アラームに警告信号を送信する回路を含む。
例14において、例13の事項は場合により、当該ウェアラブルコンピュータ装置は、人の皮膚上に着用される、メッシュ、衣類、又はパッチのうちの1つを含み、前記複数のセンサは、前記人の器官から音を検知するよう、当該装置の内表面の選択された位置に配置され、前記通信システムは有線又は無線であり、当該装置は更に、前記警告信号を前記人に伝達するアラームを有する、ことを含み得る。
例15において、例14の事項は場合により、各サウンドセンサは、キャリアパッチと、マイクロフォンと、有線通信モジュール又は無線通信モジュールのうちの一方とを含む、ことを含み得る。
例16において、例13の事項は場合により、前記プロセッサは、(1)前記出力信号を受信し、前記出力信号に基づいて、当該装置を着用している人の心臓、肺、骨関節、顎、口、鼻、喉、静脈又は動脈のうちの1つの損傷又は関係するその他の問題を決定し、レートのインジケーションを装置にすること、及び(2)当該装置を着用している人の器官の出力信号が閾値よりも大きい又は或る期間にわたって或るプロファイル音を含むかを決定する、ことを行うように構成又はプログラムされる、ことを含み得る。
例17において、例13の事項は場合により、前記サウンドセンサは、メッシュの内側の方にオーディオ入力ポートを向けたマイクロフォンであり、ワイヤを介して、あるいは各マイクロフォン内に配置された無線トランシーバを介して、前記プロセッサに結合されたマイクロフォン、を有することを含み得る。
例18において、例13の事項は場合により、前記センサは、互いに対する自身の位置を決定するためのアンテナ又はその他の回路を有する、ことを含み得る。
例19は、人の生体測定インジケータ音を決定する方法であり、当該方法は、インジケータ音を検知することに基づき、前記人の上の所望の位置にサウンドセンサのアレイを設置し、前記センサを用いて前記人の器官から音を検知し、検知された音に基づく電子的な出力信号を前記センサから出力し、前記センサからプロセッサに前記電子的な出力信号を通信し、電子的な出力信号が閾値よりも大きい若しくは或るプロファイルを含む、又は或るインジケータ音を含む場合に、アラームに警告信号を出力することを有する。
例20において、例19の事項は場合により、前記サウンドセンサのアレイを設置することは、前記人の器官から聞こえると期待される音を直接的又は間接的に聞くのに望ましい位置にセンサを設置することを含み、前記インジケータ音は、(1)音が閾値よりも大きい又はプロファイル音を含むことを指し示す出力信号を含み、且つ(2)当該装置を着用している人の心臓、肺、骨関節、顎、口、鼻、喉、静脈又は動脈のうちの1つの損傷又は関係するその他の問題を指し示し、且つ当該方法は更に、アラームを用いて前記警告信号を前記人に告げることを有する、ことを含み得る。
例21において、例19の事項は場合により、前記検知される音は、関節、足取り、及び肺からの音を含み、警告信号を出力することは、前記人がウォーキング、ジョギング又はランニングしていることの警告信号を出力することを含む、ことを含み得る。
例22は、例10乃至12及び19−21のうちの何れか一の方法を実行する手段を有する装置である。
以上の記載においては、説明の目的で、実施形態の完全なる理解を提供するために、数多くの具体的詳細事項を説明した。しかしながら、当業者に明らかなように、1つ以上の他の実施形態は、これら具体的詳細事項のうちの一部を用いずに実施され得る。記載した特定の実施形態は、本発明の実施形態を限定するために提示されているのではなく、それを例示するために提示されている。本発明の実施形態の範囲は、以上に提示された具体的な例によってではなく、以下の請求項のみによって決定されるべきである。また、周知の構造、装置、及び動作は、記載の理解を不明瞭にしないよう、ブロック図の形態で示され、あるいは詳細なしで示されている。適当であると考えられる場合、参照符号又は参照符号の末尾部分は、場合により同様の特性を有し得るものである対応する又は類似する要素を指し示すよう、複数の図の間で繰り返されている。
また、理解されるべきことには、本明細書の全体を通しての“一実施形態”、“実施形態”、“1つ以上の実施形態”、“異なる実施形態”への言及は、例えば、或る特定の機構がその実施形態の実施に含められ得ることを意味する。同様に、理解されるべきことには、この説明においては、本開示を効率化するとともに実施形態の様々な発明態様の理解を支援する目的で、様々な機構が、単一の実施形態、図、又はその説明にまとめられていることがある。この開示手法は、しかしながら、各請求項に明示的に記載されるものよりも多くの機構を実施形態が必要とすることを反映しているとして解釈されるべきでない。むしろ、以下の請求項が映し出すように、実施形態の発明態様は、単一の開示実施形態の全機構よりも少ないものと中にあり得る。例えば、以上の説明及び図は、ウエストバンド及びボディメッシュを形成することを記述しているが、以上の説明及び図は、例えばベスト、ショートパンツ、靴下、スカーフ、ガードル、シャツ、及びこれらに類するものなど、その他の着用可能な装置又は衣類を形成することにも適用されることができる。故に、この詳細な説明に続く請求項は、各請求項が本発明の別個の実施形態として自立しているとして、ここにて、この詳細な説明に明示的に組み込まれる。