JP6845108B2 - パワーコンディショナ及びパワーコンディショナの制御方法 - Google Patents

パワーコンディショナ及びパワーコンディショナの制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、パワーコンディショナ及びパワーコンディショナの制御方法に関する。
近年、出力電力の制御に伴いパワーコンディショナの半導体素子にかかる負担を軽減する技術が知られている。例えば、特許文献1には、半導体素子の劣化度合いを算出するパワーコンディショナが開示されている。
特開2014−178264
出力電力の制御に伴いパワーコンディショナに搭載される半導体素子等の構成部材にかかる負担を軽減する技術の利便性向上が望まれている。
本開示の目的は、出力電力の制御に伴いパワーコンディショナの構成部材にかかる負担を軽減する技術の利便性を向上させるパワーコンディショナ及びパワーコンディショナの制御方法を提供することにある。
本開示の一実施形態に係るパワーコンディショナは、制御部を備える。制御部は太陽電池の動作電圧をMPPT制御する。前記制御部は、前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生が予測された場合に、前記太陽電池の動作電圧を下げる。
本開示の一実施形態に係る制御方法は、太陽電池の動作電圧をMPPT制御する制御部を備えるパワーコンディショナの制御方法である。前記制御方法は、前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生を予測するステップを含む。前記制御方法は、前記前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生が予測された場合に、前記太陽電池の動作電圧を下げるステップを含む。
本開示の一実施形態に係るパワーコンディショナ及びパワーコンディショナの制御方法によれば、出力電力の制御に伴いパワーコンディショナの構成部材にかかる負担を軽減する技術の利便性が向上する。
本開示の一実施形態に係るパワーコンディショナの概要図である。 図1に示すパワーコンディショナの動作を示すフローチャートである。 図1に示す太陽電池の高日射時と低日射時におけるP−V曲線である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1を参照して、本開示の一実施形態に係るパワーコンディショナ1について説明する。図1において、実線は電線を示し、破線は制御線及び信号線を示す。パワーコンディショナ1は、太陽電池2、負荷3、蓄電装置4等と、需要家施設に設置される。また、パワーコンディショナ1は、電力系統5に接続される。パワーコンディショナ1は、更に、インターネット等のネットワークを介して、外部サーバ6に接続される。外部サーバ6は、例えば、情報提供サービスを行う会社などのサーバ等であり、パワーコンディショナ1の動作に利用される情報または更新プログラム等をパワーコンディショナ1に提供することができる。
太陽電池2は、太陽光から直流電力を発電する。太陽電池2が発電する電力は、太陽光の強さに応じて変動する。特に、太陽光の強さが十分な晴れの日において、雲の移動によって日射が急激に増加するような日射急変が発生すると、太陽電池2が発電する電力も急増する。パワーコンディショナ1はこのような太陽電池2の変動する出力電力を調整する役割を持つ。本実施形態においては、発電する電力が急増する分散電源の例として、太陽電池2を記載しているが、これに限られるものではない。例えば、太陽電池2の代替として、風力発電装置が使われてもよい。
負荷3は、電力系統5に接続して用いられる。負荷3は、太陽電池2により発電された電力、蓄電装置4から供給された電力、及び電力系統5から供給された電力を消費する。
蓄電装置4は、電力系統5に接続して用いられる。蓄電装置4は、電力の放電によって負荷3に電力を供給することができる。蓄電装置4は、太陽電池2から供給される電力又は電力系統5から供給される電力によって充電することもできる。また、蓄電装置4は、動作状態、蓄電量等の蓄電装置4の充電可否を判定する情報をパワーコンディショナ1の制御部19に送信することができる。例えば、蓄電装置4から動作状態が充電中であるとの情報が送られると、パワーコンディショナ1の制御部19は、蓄電装置4が充電可能であると判定する。また、蓄電装置4から動作状態が充電制限中であるとの情報が送られ、あるいは、充電量が満充電であるとの情報が送られると、パワーコンディショナ1の制御部19は、蓄電装置4が充電不可能であると判定する。また、蓄電装置4は、蓄電池が異常加熱していると判定した場合に温度上昇を抑制するために、充電及び放電を行わないように制御してもよい。
電力系統5は、電力会社によって管理される。太陽電池2により発電された電力をパワーコンディショナ1から電力系統5に逆潮流させることで、需要家は電力会社に売電することができる。
続いて、パワーコンディショナ1の構成及び機能の詳細について説明する。パワーコンディショナ1は、チョークコイル11、ダイオード12、コンデンサ13、スイッチング素子14、電圧測定部15aと15b、電流測定部16、通信部17、記憶部18、及び制御部19を備える。パワーコンディショナ1はチョークコイル11、ダイオード12、及びコンデンサ13、及びスイッチング素子14によって、太陽電池2から受け取った直流電力を交流電力に変換して電力系統5に出力する。
スイッチング素子14には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、または、FET(Field Effect Transistor)等の半導体素子が用いられる。
電圧測定部15a及び15bは、それぞれ太陽電池2の動作電圧及び電力系統5への出力電圧を検出する。電圧測定部15a及び15bは、検出した電圧信号を制御部19に送信する。制御部19は電圧信号を電圧値に変換する。
電流測定部16は、例えば、CT(Current Transformer)等の電流センサで構成される。電流測定部16は、太陽電池2の出力電流を電圧信号として検出し、該電圧信号を制御部19に送信する。制御部19は電圧信号を電流値に変換する。
通信部17は、パワーコンディショナ1外部の蓄電装置4と通信を行う。これにより、通信部17は、蓄電装置4から上述の情報を取得する。また、通信部17は、外部サーバ6と通信を行ってもよい。外部サーバ6として、例えば、気象情報提供サービスのサーバ、電力会社のサーバ等が挙げられる。通信部17は、これらの外部サーバ6から日射量等の情報または電力系統5への逆潮流の可否に関わる情報を取得してもよい。
記憶部18は、各種メモリ等で構成されている。記憶部18は、パワーコンディショナ1の処理に必要な情報及びパワーコンディショナ1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを記憶する。本実施形態においては、記憶部18は、太陽電池2の出力の余剰の予測、または太陽電池2の動作電圧の制御等に用いられる情報を記憶する。また、記憶部18は、通信部17によって取得した情報を記憶してもよい。これらの情報は、パワーコンディショナ1の利用状況に応じて、外部の記憶部に記憶させてもよい。例えば、これらの情報は、外部サーバ6の記憶部に記憶させてもよい。
制御部19は、パワーコンディショナ1全体を制御するものである。制御部19は、例えば、各機能の処理を実行させるソフトウェアを読み込んだ汎用のCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等の任意のプロセッサによって構成される。あるいは、制御部19は、例えば、各機能の処理に特化した専用のプロセッサによって構成される。また、制御部19は、電圧測定部15aまたは電流測定部16から得た電圧値または電流値から、太陽電池2から入力される発電電力を算出する。
本実施形態において、制御部19は、MPPT(Maximum Power Point Tracking:最大動作点追従)制御によって太陽電池2の出力が最大となるように制御する。MPPT制御とは、日射変化による発電電力の変動、及び交流出力電力(主に負荷消費電力の増減)による最大電力点の移動があっても、太陽電池が出力する電力が常に最大となるように、最大電力点に追従させるよう制御することである。制御部19は、電圧測定部15aから取得する太陽電池2の動作電圧、及び、電流測定部16から取得する太陽電池2の電流値に基づいて、スイッチング素子14をスイッチングする。これにより、制御部19は、最大動作点を追従するように太陽電池2の出力を制御することができる。なお、MPPT制御は、最大電力点以外の任意の電圧へ動作電圧を大きく移動させる機能を含んでいてもよい。
一方で、制御部19は、電力系統5への逆潮流の可否の情報に基づき、電力系統5に逆潮流する太陽電池2の出力を制限する系統連系制御も実施する。電力系統5への逆潮流の可否の情報には、電圧上昇抑制、または、遠隔出力制御の要否が含まれる。電圧上昇抑制とは、電力系統5の電圧が電気事業法に規定される規定値を超える場合に、電力系統5への逆潮流を制限することである。遠隔出力制御とは、ネットワーク等を通じて電力会社から取得した指令値に従い、電力系統5への逆潮流を制限することである。制御部19は、電力系統5への逆潮流が制限されていると判定すると、太陽電池2の出力を制限する。また、制御部19は、蓄電装置4から取得した情報で、温度上昇抑制または満充電状態で太陽電池2の発電電力を充電することができないと判定すると、太陽電池2の出力を制限してもよい。
太陽電池2によって出力された電力は、パワーコンディショナ1を介して、負荷3で消費、蓄電装置4に充電、あるいは、電力系統5へ逆潮流される。しかし、必ずしも、太陽電池2によって出力された電力が全て、上述のように消費されるわけではない。例えば、負荷3での消費は変わらず、蓄電装置4への充電ができず、電力系統5への逆潮流が制限されているために、太陽電池2の出力を増やせないような状況において、日射急変等により太陽電池2の出力電力が急増することがある。このような場合に、非常に大きな出力電力の余剰が発生しうる。ここで、出力電力の余剰とは、太陽電池2の出力電力とパワーコンディショナ1を介して外部に出力される電力との差である。しかし、MPPT制御による動作電圧の調整は、例えば0.5秒間隔で一定量(1[V]程度)ずつ段階的に調整される。このため、例えば、日射急変により太陽電池2の出力が数秒で10V程度増加しうるのに対し、MPPT制御による動作電圧の調整は、10秒から数十秒程度かかってしまう。このように太陽電池2の出力電力の急激な増加にMPPT制御が追いつかない場合には、出力電力の余剰は、スイッチング素子14のスイッチングを介して、太陽電池2に流される。その間に、スイッチング素子14には大きな電流が流れ、熱が発生する。これにより、スイッチング素子14に負担がかかり、スイッチング素子14の寿命が縮まるおそれがある。なお、スイッチング素子14の受けるダメージは、半導体素子の定格値などによって異なるため、用いられる半導体素子に応じた出力電力の余剰を所定量として記憶部18に記憶させておくとよい。
このような日射急変等による出力電力の余剰が予測される場合には、制御部19は、あらかじめ所定の動作電圧まで下げるように制御する。具体的には、例えば、MPPT制御による太陽電池2の動作電圧を追従する制御を停止してもよい。また、他の方法として、制御部19は、MPPT制御の機能の一部を用いて、最大電力点よりも下がるように動作電圧を予め決められた電圧値まで急速(例えば、1秒程度)に移動させてもよい。これにより、太陽電池2からの出力電力が抑えられるため、スイッチング素子14等の半導体素子にかかる負担が軽減される。
図2を参照して、本開示の一実施形態に係るパワーコンディショナ1の動作の一例を説明する。
ステップS101:制御部19が、太陽電池2の出力電力(パワーコンディショナ1における入力電力)のMPPT制御中に、日射急変等による太陽電池2の出力の増加を検知する。ここでいう検知とは出力急増が生じるとの予測が制御部19によって算出されることを指す。また、太陽電池2の出力が急に低下した場合に、日射急変による急速な出力増加が生じる可能性があるか予測する。つまり、一旦、太陽電池2の出力が低下した場合、所定時間経過後に日射が回復すると、太陽電池2の出力急増が見込まれる。そのため、太陽電池2の出力電力の低下については、実測値に基づいて検知されてもよい。例えば、制御部19は、太陽電池2から取得した出力電力の情報に基づいて太陽電池2の出力電力の低下を検知してもよい。また、制御部19は、電圧測定部15aが測定した電圧値及び電流測定部16が測定した電流値から導出された太陽電池2の出力電力に基づいて太陽電池2の出力電力の低下を検知してもよい。一方で、太陽電池2の出力電力の増加は、予測値に基づいて検知されてもよい。例えば、制御部19は、太陽電池2から取得した出力電力、電圧測定部15aが測定した電圧値、電流測定部16が測定した電流値、または外部サーバ6から取得した日射量等の情報をもとに、太陽電池2の出力電力の増加を予測することができる。日射急変等による太陽電池2の出力電力の増加が検知されると、制御部19は本処理を開始する。また、制御部19は、太陽電池2の出力電力が低下して所定時間経過後に、出力電力が増加すると予測してもよい。
ステップS102:制御部19は、電力系統5が逆潮流の制限中であるかを判定する。電力系統5が逆潮流の制限中であるかは、電力系統5への逆潮流の可否の情報に基づいて判定される。具体的には、制御部19は、ステップS101において検知された太陽電池2の出力電力の増加が見込まれる時間帯に、上述した電圧上昇抑制、または、遠隔出力制御が実施されるかによって判定する。また、制御部19は、電力系統5の電圧、日射量の情報または過去の電力系統5への逆潮流の可否等をもとに、電力系統5への逆潮流の可否を予測することもできる。制御部19は、その予測に基づいて、電力系統5が逆潮流の制限中であるかを判定してもよい。
ステップS103:電力系統5が逆潮流の制限中である場合(ステップS102−Yes)、制御部19は、蓄電装置4が充電制限中であるかを判定する。蓄電装置4が充電制限中であるかの判定は、蓄電装置4の充電可否の情報に基づいて実施される。制御部19は、蓄電装置4から取得した動作状態、蓄電量等の充電可否の情報に基づいて判定してもよい。例えば、制御部19は、蓄電装置4から満充電状態、または、温度上昇抑制中であることの情報を取得したならば、充電制限中であると判定する。また、制御部19は、蓄電装置4から取得した情報をもとに、蓄電装置4の充電可否を予測することもできる。制御部19は、その予測に基づいて、蓄電装置4が充電制限中であるかを判定してもよい。
ステップS104:蓄電装置4が充電制限中である場合(ステップS103−Yes)、制御部19は、パワーコンディショナ1において所定量の出力電力の余剰が発生するかを判定する。制御部19は、太陽電池2の出力電力、電力系統5への逆潮流の可否の情報、及び蓄電装置4の充電可否の情報に基づき、太陽電池2の出力電力の余剰を算出する。制御部19は、算出した太陽電池2の出力電力の余剰に基づいて所定量の出力電力の余剰が発生するかを判定する。所定量は、例えば、スイッチング素子14の材質、構造等を考慮して、スイッチング素子14に過度の負担をかけない範囲で設定されうる。また、所定量は、太陽電池2の出力変動の変動量、変動頻度等を考慮して、設定されうる。
ステップS105:所定量の出力電力の余剰が予測される場合(ステップS104−Yes)、制御部19は、太陽電池2の動作電圧のMPPT制御を停止し、動作電圧を下げ、本処理を終了する。これにより、太陽電池2の出力電力が制御され、出力電力の余剰によるスイッチング素子14にかかる負担を軽減することができる。なお、動作電圧を下げる処理はMPPT制御を行う回路を用いて実行されてもよい。
ステップS106:電力系統5が逆潮流の制限中でない場合(ステップS102−No)、蓄電装置4が充電制限中でない場合(ステップS103−No)、所定量の出力電力の余剰が予測されない場合(ステップS104−No)、制御部19は、太陽電池2の出力のMPPT制御を継続し、本処理を終了する。
本実施形態におけるパワーコンディショナ1の動作を、図3に記載した太陽電池2の高日射時と低日射時におけるP−V曲線を用いて説明する。図3には、高日射時における電力Pと電圧Vの関係を示すP−V曲線及び低日射時における電力Pと電圧Vの関係を示すP−V曲線が描かれている。例えば、現在、雲によって日射が低下した状態であるとする。また、「電力系統5は遠隔出力制御によって逆潮流はできない。」、「蓄電装置4が満充電である。」との情報が、制御部19に事前に通知されているとする。制御部19は、MPPT制御によって太陽電池2の動作電圧を、低日射時のP−V曲線における最大動作電圧Vmに制御する。この時点における太陽電池2の出力電力は低日射時のP−V曲線においてVmに対応するPmとなる。この状態において、インターネット等を用いて取得した気象情報などから、日射急変等による太陽電池2の出力電力の増加を検知(予測)した場合に、制御部19は、電力系統5が逆潮流の制限中であるか、蓄電装置4が充電制限中であるかを判定する。その後、制御部19は、所定量の出力電力の余剰が予測されるかを判定する。ここで、判定の結果が全てYesの場合には、制御部19は、太陽電池2の動作電圧のMPPT制御を停止し、動作電圧Vmから所定の電圧V2まで低下させる。この状態において、低日射から高日射への日射急変がおこると、太陽電池2の出力電力は高日射時のP−V曲線においてV2に対応するP2’となる。一方で、パワーコンディショナ1から電力系統5に出力する電力はP2のまま維持する必要があるため、太陽電池2の出力電力の余剰はP2’−P2となる。太陽電池2の出力電力の余剰P2’−P2は、太陽電池2の動作電圧がVmのままであった場合における太陽電池2の出力電力の余剰Pm’−Pmに比べて小さい。これにより、パワーコンディショナ1において発生する出力電力の余剰が抑えられるため、スイッチング素子14に流れる電流を軽減することができる。なお、本例では最初から雲によって日射が低下した状態から上昇するものとして説明したが、高日射の状態から日射急変で急速に日射が低下した後も同様である。
以上述べたように、本実施形態によれば、制御部19は太陽電池2の動作電圧をMPPT制御する。制御部19は、太陽電池2の出力に所定量以上の余剰が予測された場合に、動作電圧を下げる。これにより、あらかじめ発生する出力電力の余剰を抑えることができ、スイッチング素子14にかかる負担が軽減される。
以上述べたように、本実施形態によれば、制御部19は、太陽電池2の出力に所定量以上の余剰が予測された場合に、太陽電池2の動作電圧のMPPT制御を停止し、動作電圧を下げる。これにより、MPPT制御による動作電圧の調整では追いつかないような太陽電池2の出力の急激な変化が起こった場合に、太陽電池2の出力の余剰を抑えることができ、スイッチング素子14にかかる負担が軽減される。
本実施形態によれば、制御部19は、太陽電池2の出力電力の増加及び電力系統5への逆潮流の可否の情報を用いることによって、太陽電池2の出力に所定量以上の余剰を予測することができる。
本実施形態によれば、制御部19は、日射急変を検知することによって、太陽電池2の出力電力の増加を検知する。これにより、制御部19は、日射量と出力電力に密接な関連がある太陽電池2の出力電力の増加を検知し、発生する太陽電池2の出力電力の余剰を予測することができる。
本実施形態によれば、制御部19は、電圧上昇抑制、または、遠隔出力制御に基づき、電力系統5への逆潮流の可否を判定する。これにより、電力系統5へ出力可能な電力を把握し、発生する太陽電池2の出力電力の余剰を予測することができる。
本実施形態によれば、需要家施設に蓄電装置4と設置されるような場合において、制御部19は、太陽電池2の出力の余剰を予測する際に、蓄電装置4への充電可否の情報を用いることができる。これにより、本実施形態では、あらかじめ充電できないとの情報が取得される場合には、動作電圧を下げる制御を行って発生する出力電力の余剰を抑えることができる。その結果、本実施形態では、スイッチング素子14にかかる負担が軽減されるとともに、蓄電装置4が充電を実行している場合には動作電圧を下げる動作を行わないので、発電電力の損失も低減できる。
また、パワーコンディショナ1の定格出力よりも、設置容量が大きい太陽電池2を設置する設置方法が用いられることがある。このように物理的に発電容量を大きくすることによって、低日射でも多くの出力電力を得ることができる。例えば、定格出力が5.5kWのパワーコンディショナ1に、設置容量が8kWの太陽電池2が設置されることがある。太陽電池2の出力が最大となると、少なくとも2.5kWの出力電力の余剰が発生する。発生した出力電力の余剰はスイッチング素子14を介して、太陽電池2に流される。このような出力余剰が検知された場合に、制御部19は、太陽電池2の動作電圧をあらかじめ下げることができる。日射急変は雲の移動などで生じやすい傾向にあることから、このような低日射でも発電量の大きい設置方法においてより効果が期待できる。
本実施形態によれば、太陽電池2の設置容量とパワーコンディショナ1の規定出力の比に基づき、太陽電池2の動作電圧を決定することができる。これにより、あらかじめ発生する出力電力の余剰を抑えることができ、スイッチング素子14にかかる負担が軽減される。
上述の実施形態は代表的な例として説明されたものであり、本開示の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。従って、本開示は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形または変更が可能である。例えば、各手段、または各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段またはステップ等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
本開示において、電力を出力する分散電源の一例として太陽電池2を用いた実施形態にて説明したが、これに限るものではない。分散電源としては、例えば、風力発電装置、太陽電池と組み合わせた燃料電池装置等の発電装置、あるいは、太陽電池を直流入力で接続可能な蓄電装置等を用いてもよい。
本開示において、蓄電装置4をパワーコンディショナ1の外部に配置した実施形態にて説明した。パワーコンディショナ1の用途等に応じて、例えば、マルチDCリンク蓄電装置のように、蓄電装置4をパワーコンディショナ1の内部に配置することも可能である。一方で、電圧測定部15a、15b、及び、電流測定部16等の機器をパワーコンディショナ1の外部に配置することも可能である。例えば、太陽電池2によって測定された値を用いて、本開示の内容を実現することも可能である。
また、本開示において、パワーコンディショナ1の内部に制御部19を配置した実施形態にて説明した。パワーコンディショナ1の用途等に応じて、制御部19が実施する処理の一部を、例えば、需要家側の機器を管理するHEMS(Home Energy Management System)等の制御部で実施させてもよい。
1 パワーコンディショナ
2 太陽電池
3 負荷
4 蓄電装置
5 電力系統
6 外部サーバ
11 チョークコイル
12 ダイオード
13 コンデンサ
14 スイッチング素子
15a、15b 電圧測定部
16 電流測定部
17 通信部
18 記憶部
19 制御部

Claims (8)

  1. 太陽電池の動作電圧をMPPT制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生が予測された場合に、前記太陽電池の動作電圧を下げる、パワーコンディショナ。
  2. 前記制御部は、前記MPPT制御を停止し、前記太陽電池の動作電圧を下げる、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記制御部は、前記太陽電池の出力電力の増加及び電力系統への逆潮流の可否に基づき、前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生を予測する、請求項1または請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御部は、日射急変を検知することによって、前記太陽電池の出力電力の増加を算出する、請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記制御部は、電圧上昇抑制、または、遠隔出力制御の情報に基づき、前記電力系統への逆潮流の可否を判定する、請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記制御部は、さらに蓄電装置への充電可否に基づき、前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生を予測する、請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記制御部は、前記太陽電池の設置容量と自装置の規定出力の比に基づき、前記太陽電池の動作電圧を決定する、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  8. 太陽電池の動作電圧をMPPT制御する制御部を備えるパワーコンディショナの制御方法であって、
    前記太陽電池の出力に所定量以上の余剰の発生を予測するステップと、
    前記所定量以上の余剰の発生が予測された場合に、前記太陽電池の動作電圧を下げるステップと、を含む、制御方法。
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