JP6844516B2 - コネクタ支持体 - Google Patents

コネクタ支持体 Download PDF

Info

Publication number
JP6844516B2
JP6844516B2 JP2017230164A JP2017230164A JP6844516B2 JP 6844516 B2 JP6844516 B2 JP 6844516B2 JP 2017230164 A JP2017230164 A JP 2017230164A JP 2017230164 A JP2017230164 A JP 2017230164A JP 6844516 B2 JP6844516 B2 JP 6844516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
bracket
engaging
resin
resin portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017230164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019102212A (ja
Inventor
耕至 篠田
耕至 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2017230164A priority Critical patent/JP6844516B2/ja
Publication of JP2019102212A publication Critical patent/JP2019102212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6844516B2 publication Critical patent/JP6844516B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、コネクタと、コネクタが装着されるブラケットとを備えるコネクタ支持体に関する。
種々の機械部品においては、例えば、電子制御部品と制御装置との配線を行うために、両者を電気接続するためのコネクタが使用される。また、電子制御部品と制御装置との電気接続を中継するコネクタは、ブラケットとセットにして、ブラケットに対して遊動可能に支持することが行われている。そして、コネクタを支持するブラケットが機械部品に取り付けられ、機械部品に対してケース等の組付部品が組み付けられるときに、ブラケットに対して遊動するコネクタが、組付部品の配置穴に容易に配置されるようにすることが行われている。
このようなブラケットに遊動可能に支持されたコネクタの取付構造としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1のコネクタの取付構造においては、コネクタが相手側部材の装着箇所に配置される際に、コネクタとブラケット(支持部材)との傾きを規制しつつ、コネクタがブラケットに対して遊動できるようにしている。また、ブラケットに設けられた取付片に、コネクタに設けられた係止片が弾性変形して係止されることにより、ブラケットに対するコネクタの離脱が防止されている。
特開2009−164004号公報
特許文献1のコネクタの取付構造においては、ブラケットが、自動車の自動変速機の本体に取り付けられ、コネクタが、自動変速機の本体を覆うケースの配置穴に配置される。そして、コネクタは、自動変速機において使用されるオイルに晒される。そのため、コネクタを構成する材料は、耐熱性に優れるだけでなく耐油性にも優れることが要求される。
しかしながら、耐熱性及び耐油性に優れた材料は、例えばガラス繊維等を含むことになり、弾性変形しにくいものとなる。特に、コネクタに設けられた係止片が弾性変形しにくいことにより、ブラケットの取付片に対する係止片の係止作業が難しくなる。また、係止片を無理に弾性変形させる場合には、係止片が破損するおそれもある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、ブラケットとコネクタとの係合作業を容易にすることができるコネクタ支持体を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、コネクタと、前記コネクタが装着されて、前記コネクタを遊動可能に支持するブラケットとを備えるコネクタ支持体において、
前記ブラケットは、
ベース部と、
前記ベース部から前記コネクタの装着方向に向けて突出する係合片と、を有し、
前記コネクタは、
第1材料によって構成されたコネクタ樹脂部と、
前記コネクタ樹脂部に埋設された基端取付部、及び前記コネクタ樹脂部から突出し、弾性変形して前記係合片と係合する係合アーム部を有し、前記第1材料とは異なる第2材料によって構成されたアーム樹脂部と、を有し、
前記第2材料のヤング率は、前記第1材料のヤング率よりも小さい、コネクタ支持体にある。
前記コネクタ支持体においては、コネクタを、第1材料によって構成されたコネクタ樹脂部と、第2材料によって構成されたアーム樹脂部とによって構成し、第2材料のヤング率を、第1材料のヤング率よりも小さくしている。そして、第2材料のヤング率を小さくすることにより、アーム樹脂部に形成された係合アーム部が弾性変形しやすくすることができる。また、係合アーム部が弾性変形しやすいことにより、ブラケットの係合片に対するコネクタの係合アーム部の係合作業を容易にすることができ、また、係合アーム部を破損から保護することができる。
それ故、前記コネクタ支持体によれば、ブラケットとコネクタとの係合作業を容易にすることができる。
実施形態にかかる、コネクタ支持体を示す斜視図。 実施形態にかかる、コネクタ支持体を側方(第2直交方向)から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、コネクタ支持体を側方(第1直交方向)から見た状態で示す側面説明図。 実施形態にかかる、係合片及び係合アーム部の周辺を側方(第2直交方向)から見た状態で拡大して示す断面説明図。 実施形態にかかる、係合片及び係合アーム部の周辺を側方(第1直交方向)から見た状態で拡大して示す断面説明図。 実施形態にかかる、コネクタ支持体を側方(第2直交方向)から見た状態で示す側面説明図。 実施形態にかかる、ブラケットを側方(第1直交方向)から見た状態で示す側面説明図。 実施形態にかかる、コネクタを側方(第1直交方向)から見た状態で示す側面説明図。 実施形態にかかる、係合片及び制限突起の周辺を側方(第2直交方向)から見た状態で拡大して示す断面説明図。 実施形態にかかる、挿入凹部に挿入される係合片によって係合アーム部が弾性変形する状態を、側方(第2直交方向)から見た状態で拡大して示す断面説明図。
前述したコネクタ支持体にかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態>
本形態のコネクタ支持体1は、図1に示すように、コネクタ3と、コネクタ3が装着されて、コネクタ3を遊動可能に支持するブラケット2とを備える。ブラケット2は、ベース部21と、ベース部21からコネクタ3の装着方向Lに向けて突出する係合片22とを有する。
コネクタ3は、図2〜図4に示すように、第1材料によって構成されたコネクタ樹脂部3Aと、第1材料とは異なる第2材料によって構成されたアーム樹脂部3Bとを有する。アーム樹脂部3Bは、コネクタ樹脂部3Aに埋設された基端取付部330と、コネクタ樹脂部3Aから突出し、弾性変形して係合片22と係合する係合アーム部33とを有する。第2材料のヤング率は、第1材料のヤング率よりも小さい。
以下に、本形態のコネクタ支持体1について詳説する。
図2に示すように、コネクタ支持体1は、種々の機械部品4に取り付けられ、種々の機械部品4において電気配線42の中継を行うために用いられる。また、コネクタ支持体1のブラケット2は、電気配線42が行われた機械部品4に取り付けられ、コネクタ支持体1のコネクタ3を構成するコネクタ樹脂部3Aの本体部30は、機械部品4に組み付けられるケースとしての組付部品5の配置穴51に挿入配置される。
また、コネクタ3には、機械部品4における電気配線42の端部に取り付けられた第1雌コネクタ41と、機械部品4を接続する制御装置6の側に取り付けられた第2雌コネクタ61とが装着される。第1雌コネクタ41は、コネクタ3の、ブラケット2と対向する部位(後述する第1装着部35)に装着され、組付部品5の内部に配置される。第2雌コネクタ61は、コネクタ3の、組付部品5の配置穴51から外部に露出された部位(後述する第2装着部36)に装着される。
そして、コネクタ支持体1が機械部品4に取り付けられた状態で、機械部品4に組付部品5が組み付けられるときには、コネクタ支持体1におけるコネクタ3がブラケット2に対して遊動(フローティング)することにより、組付部品5の配置穴51に対するコネクタ3の位置が調整される。これにより、機械部品4と組付部品5とが組み付けられるときの、コネクタ支持体1と配置穴51との間に生じる位置の誤差が吸収される。そして、組付部品5の配置穴51に配置されたコネクタ3に対して、第2雌コネクタ61が装着される。
図2に示すように、本形態の機械部品4は、車両等に用いられる自動変速機における動作の制御を行うためのバルブボディであり、組付部品5は、自動変速機におけるケースである。バルブボディには、ソレノイド等のアクチュエータによって動作するスプールバルブが複数配置されている。第1雌コネクタ41は、スプールバルブのアクチュエータに繋がる電気配線42の端部に設けられている。また、図示は省略するが、第2雌コネクタ61は、自動変速機の制御装置6に繋がる電気配線の端部、又は自動変速機の制御装置6の回路基板に設けられている。そして、コネクタ3によって、スプールバルブのアクチュエータに繋がる電気配線42を中継し、この電気配線42を制御装置6に接続する。
機械部品4及び組付部品5は、バルブボディ及びケース以外の種々の部品とすることができる。また、コネクタ支持体1におけるコネクタ3は、アクチュエータ以外にも、種々のセンサを制御装置6へ電気接続する際に、この電気配線の中継をするために使用することもできる。また、コネクタ支持体1におけるコネクタ3は、電気配線の中継が必要になる種々の用途に用いることができる。
図2に示すように、コネクタ樹脂部3Aには、第1雌コネクタ41が装着される第1装着部35と、第2雌コネクタ61が装着される第2装着部36とが形成されている。第1装着部35は、コネクタ3の、装着方向Lにおけるブラケット2側に形成されており、第2装着部36は、コネクタ3の、ブラケット2側とは反対側に形成されている。
コネクタ樹脂部3Aの本体部30には、装着方向Lに沿って複数のコネクタ端子37が挿通されている。複数のコネクタ端子37の一端部371は、第1装着部35において外部に露出されており、複数のコネクタ端子37の他端部372は、第2装着部36において外部に露出されている。各コネクタ端子37は、電気配線42を中継するためのものである。本形態のコネクタ3は、第1雌コネクタ41及び第2雌コネクタ61が装着される雄コネクタを構成する。
図2に示すように、コネクタ樹脂部3Aの本体部30の外周には、組付部品5の配置穴51との間の封止を行う封止部材301が装着されている。封止部材301は、弾性変形可能なゴム製のOリング等によって構成されている。封止部材301は、機械部品4としての自動変速機の作動油であるオイルを、組付部品5としてのケース内に封止するために用いられる。
コネクタ樹脂部3Aの第1装着部35は、コネクタ樹脂部3Aの外周に封止部材301が装着された封止位置Pよりもブラケット2側の位置において、複数のコネクタ端子37の一端部371を囲む状態で形成されている。コネクタ樹脂部3Aの第2装着部36は、封止位置Pよりもブラケット2側とは反対側の位置において、複数のコネクタ端子37の他端部372を囲む状態で形成されている。
図2に示すように、係合片22が挿入される、後述する挿入凹部31と、係合アーム部33とは、封止位置Pよりもブラケット2側の位置に配置されている。組付部品5としてのケース内に配置される、ブラケット2、第1装着部35、係合アーム部33及び挿入凹部31は、封止位置Pよりも装着方向Lの前端側L1の位置において、オイルと接触し得る環境下R1に配置される。一方、組付部品5としてのケースの外部に配置される第2装着部36は、封止位置Pよりも装着方向Lの後端側L2の位置において、封止位置Pを境界にしてオイルと接触しない環境下R2に配置される。
コネクタ樹脂部3Aの第1材料は、ガラス繊維を含有する合成樹脂によって構成されている。本形態の第1材料は、耐熱性及び耐油性を高くするために、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)と、ガラス繊維(グラスファイバー)とを含有するものからなる。第1材料におけるガラス繊維の含有量は、40質量%である。ガラス繊維の含有量は、適宜変更することができる。ガラス繊維は、PPS樹脂の全体に混入されている。第1材料のヤング率(縦弾性係数)は、14000MPaである。
アーム樹脂部3Bの第2材料は、ガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成されている。本形態の第2材料は、耐熱性及び耐油性を高く維持して、ヤング率を小さくするために(撓みやすくするために)、ポリアミド樹脂(PA6T)を含有するものからなる。第2材料のヤング率(縦弾性係数)は、2400MPaである。
合成樹脂にガラス繊維が混入されることにより、材料の耐熱性及び耐油性が向上する。一方、合成樹脂にガラス繊維が混入されることにより、材料が硬くなり(曲げ強度が高くなり)、弾性変形しにくくなる(撓みにくくなる)。本形態の第2材料は、ガラス繊維を含有しないことにより、ガラス繊維を含有する第1材料に比べてヤング率が小さい。本形態においては、このガラス繊維の有無によって、第1材料のヤング率と第2材料のヤング率とを容易に異ならせることができる。
本形態の第1材料及び第2材料の構成は、一例である。第1材料及び第2材料には、耐熱性及び耐油性を有する種々の合成樹脂を用いることができる。
また、第2材料は、ガラス繊維を含有するものとすることもできる。この場合には、第2材料におけるガラス繊維の含有量は、第1材料におけるガラス繊維の含有量よりも少なくすることが好ましい。
また、第1材料及び第2材料は、ともにガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成することもできる。この場合には、第2材料を構成する合成樹脂のヤング率を、第1材料を構成する合成樹脂のヤング率よりも小さくする。
コネクタ樹脂部3Aの第1材料は、オイルに対する耐油性が、アーム樹脂部3Bの第2材料に比べて優れる。ここで、耐油性とは、オイルに長時間接触しても性状の変化を起こしにくい性質のことをいう。そして、コネクタ3の大部分を構成するコネクタ樹脂部3Aの耐油性を良くし、コネクタ3の一部分を構成するアーム樹脂部3Bのみ、耐油性を若干低下させても撓みやすさを改善する。
図4に示すように、アーム樹脂部3Bの基端取付部330は、コネクタ樹脂部3Aの表面に露出されないようにする。言い換えれば、基端取付部330の表面の全体は、コネクタ樹脂部3Aと接触している。基端取付部330とは、アーム樹脂部3Bにおける、コネクタ樹脂部3A内に埋設された部位のことをいう。アーム樹脂部3Bは、インサート成形を行って、コネクタ樹脂部3Aと一体化されている。すなわち、第2材料によって成形したアーム樹脂部3Bを成形型に配置し、成形型内に液状の第1材料を充填することによって、アーム樹脂部3Bと一体のコネクタ樹脂部3Aを成形することができる。なお、コネクタ樹脂部3A及びアーム樹脂部3Bを有するコネクタ3は、二色成形等を行って成形することもできる。
基端取付部330は、コネクタ樹脂部3Aの、封止位置Pよりも後端側L2に位置する表面に露出されず、かつコネクタ端子37、封止部材301等の他の部材に接触しなければ、いかなる形状に形成することもできる。基端取付部330の表面の全体がコネクタ樹脂部3Aと接触していることにより、仮に、コネクタ樹脂部3Aとアーム樹脂部3Bとの界面にオイルが浸透する事態が発生したときでも、このオイルが、組付部品5としてのケースの外部へ漏れないようにすることができる。
図4に示すように、基端取付部330は、アーム樹脂部3Bがコネクタ樹脂部3Aから離脱することを防止する形状を有する。基端取付部330は、係合アーム部33との境界に位置する境界部位330Aと、境界部位330Aよりも奥側に位置し、境界部位330Aの幅よりも大きな幅を有する奥側部位330Bとを有する。コネクタ樹脂部3Aは、奥側部位330Bの手前側に隣接して、奥側部位330Bを掛止する掛止部位330Cを有する。ここで、手前側とは、係合アーム部33に近く、コネクタ樹脂部3Aの表面に近い側のことをいう。また、奥側とは、係合アーム部33から遠く、コネクタ樹脂部3Aの内部に位置する側のことをいう。そして、奥側部位330Bが掛止部位330Cによって掛止されることにより、アーム樹脂部3Bがコネクタ樹脂部3Aから離脱することが防止される。
図3、図6及び図7に示すように、ブラケット2にコネクタ3が装着された状態においては、ブラケット2に対してコネクタ3は、装着方向Lに直交する平面方向としての、第1直交方向D及び第2直交方向Wに位置ずれ(遊動)が可能である。図2〜図6においては、ブラケット2に対してコネクタ3が遊動可能であることを矢印Yによって示す。
コネクタ支持体1における装着方向Lは、ブラケット2にコネクタ3が装着される方向であり、ブラケット2の係合片22が突出する方向である。第1直交方向Dは、ブラケット2にコネクタ3が装着される際に、係合片22によって係合アーム部33が弾性変形する方向であり、係合アーム部33及び係合片22の厚み方向に相当する。第2直交方向Wは、係合アーム部33及び係合片22の幅方向に相当する。
図2〜図4に示すように、ブラケット2の係合片22には、係合部23が形成されている。コネクタ3の係合アーム部33には、係合部23に係合される被係合部34が形成されている。コネクタ3のコネクタ樹脂部3Aには、係合片22が装着方向Lに挿入される挿入凹部31が形成されている。係合アーム部33は、挿入凹部31の奥側に配置されている。言い換えれば、係合アーム部33は、装着方向Lに直交する第1直交方向Dの内側D2から係合片22に対向する。
図1、図4及び図5に示すように、挿入凹部31に対して係合片22は、装着方向Lに直交する平面方向に相対的に遊動可能である。平面方向とは、装着方向Lに直交する全ての方向のことをいう。また、平面方向は、第1直交方向D、及び装着方向Lと第1直交方向Dとに直交する第2直交方向Wを含む。
挿入凹部31の一部は、第1直交方向Dの外側D1から係合片22に対向する案内片32によって形成されている。案内片32には、係合部23と被係合部34との係合状態を外部から視認可能な切欠部321が形成されている。
ブラケット2のベース部21には、係合片22の他に、コネクタ3を支持するために装着方向Lに向けて突出する一対の支持部24が設けられている。ブラケット2は、金属板金を折曲げ加工して形成されており、係合片22及び一対の支持部24は、ベース部21に対して折り曲げられて形成されている。係合片22及び一対の支持部24は、ベース部21から、装着方向Lのコネクタ3側に突出している。
図1に示すように、一対の支持部24とコネクタ3の外周部38とには、互いに係合する係合部241,381が設けられている。この係合部241,381は、支持部24に設けられた係合穴241と、外周部38に設けられ、係合穴241に配置される係合凸部381とによって構成されている。図3に示すように、一対の支持部24とコネクタ3の外周部38との間には、ブラケット2に対してコネクタ3を第2直交方向Wに遊動可能にするための隙間s1が形成されている。また、図5に示すように、係合片22と挿入凹部31との間には、挿入凹部31に対して係合片22を第2直交方向Wに遊動可能にするための隙間s2が形成されている。
図1及び図6に示すように、係合穴241は、第1直交方向Dに長い長穴として形成されており、係合穴241に対して係合凸部381が遊動可能であることにより、ブラケット2に対してコネクタ3が第1直交方向Dに遊動可能である。第1直交方向D及び第2直交方向Wにおいて、ブラケット2に対するコネクタ3の遊動可能な量は、例えば、2〜6mmの範囲内で決定することができる。
図8に示すように、コネクタ3の案内片32は、切欠部321が形成されることによって、第2直交方向Wの両側に分かれて形成されている。案内片32は、ブラケット2の係合片22の第2直交方向Wにおける両側において、係合片22に対して第1直交方向Dの外側D1から対向する。案内片32は、挿入凹部31における第1直交方向Dの外側D1の壁部を構成する。挿入凹部31は、案内片32が第2直交方向Wの両側に分かれて形成されていることにより、第2直交方向Wの両側に分かれて形成されている。
図4及び図5に示すように、ブラケット2の係合片22は、第1直交方向Dに厚み方向が向けられた板形状に形成されている。係合片22の係合部23は、係合片22を第1直交方向Dに貫通する係合穴によって形成されている。係合アーム部33の被係合部34は、係合部23としての係合穴に挿入されて、係合穴の縁部に係止される係合突起によって形成されている。被係合部34としての係合突起は、係合アーム部33における第1直交方向Dの外側D1に突出して設けられている。
図4に示すように、コネクタ3の係合アーム部33は、案内片32よりも第1直交方向Dの内側D2に位置している。係合アーム部33は、装着方向Lの後端側L2の端部に、弾性変形する際の支点を形成する支点部331を有するとともに、装着方向Lの前端側L1の端部に、被係合部34を有する。なお、装着方向Lの前端側L1とは、コネクタ3に対してブラケット2が配置される側のことをいい、装着方向Lの後端側L2とは、前端側L1とは反対側のことをいう。
支点部331は、係合アーム部33の弾性変形量を確保するために、コネクタ3から第1直交方向Dの外側D1に突出した後、装着方向Lの前端側L1に折れ曲がって形成されている。言い換えれば、支点部331は、L状に屈曲して形成されている。係合アーム部33は、その弾性変形量を大きくするために、装着方向Lにできるだけ長い形状に形成されている。具体的には、支点部331は、挿入凹部31に挿入された係合片22における装着方向Lの基端面221よりも装着方向Lの後端側L2に位置する。これにより、係合アーム部33を装着方向Lに長く形成して、係合アーム部33が弾性変形する際に破損しにくくしている。
図4及び図5に示すように、係合アーム部33は、コネクタ樹脂部3Aを構成する壁部(案内片32等)の第1直交方向Dの外側面323,324から、第1直交方向Dの内側D2に陥没した位置に形成されている。これにより、係合アーム部33に対して作業者の指等が不意に触れないようにしている。コネクタ3における装着方向Lの前端側L1の端部から後端側L2へは、互いに平行な一対のスリット333が形成されている。係合アーム部33は、一対のスリット333の間に形成されている。
図4に示すように、係合片22が挿入凹部31の第1直交方向Dに位置ずれ可能であるために、挿入凹部31の第1直交方向Dにおける幅は、係合片22の第1直交方向Dの厚みよりも大きい。そのため、挿入凹部31に係合片22が挿入される際に、挿入凹部31の第1直交方向Dにおける係合片22の挿入位置を何も制限しない場合には、係合片22が係合アーム部33を大きく弾性変形させる可能性がある。この場合、係合アーム部33が破損しやすい状況に置かれることになる。
そこで、ブラケット2へのコネクタ3の装着時における係合アーム部33の弾性変形量を制限するために、図5及び図9に示すように、コネクタ3における、係合アーム部33の第2直交方向Wの両側に隣接する位置には、第1直交方向Dの外側D1へ突出して挿入凹部31内に配置された一対の制限突起39が設けられている。一対の制限突起39は、図10に示すように、係合片22が挿入凹部31に挿入される最中に、係合アーム部33が第1直交方向Dの内側D2へ撓む量を制限するとともに、図4及び図5に示すように、係合片22が挿入凹部31に挿入されたときに、係合部23としての係合穴に挿入される。
これにより、一対の制限突起39は、ブラケット2へのコネクタ3の装着時には、係合アーム部33の破損を防止するとともに、ブラケット2へのコネクタ3の装着後には、ブラケット2に対するコネクタ3の第1直交方向Dへの位置ずれ(遊動)を許容する。図5に示すように、係合部23としての係合穴と一対の制限突起39との間には、係合穴に対して一対の制限突起39を第2直交方向Wに位置ずれ可能にするための隙間s3が形成されている。
また、図4に示すように、係合アーム部33の被係合部34としての係合突起の装着方向Lの前端側L1の角部には、挿入凹部31への係合片22の挿入を案内するためのテーパ面342が形成されている。また、一対の制限突起39及び案内片32の装着方向Lの前端側L1の角部にも、挿入凹部31への係合片22の挿入を案内するためのテーパ面391,325が形成されている。
(コネクタ支持体1の組付)
コネクタ支持体1は、次のように組み付けられる。
まず、作業者等によって、機械部品4にブラケット2が単体で取り付けられる。また、作業者等によって、機械部品4における電気配線42の端部に取り付けられた第1雌コネクタ41が、ブラケット2から外された状態のコネクタ3の第1装着部35に装着される。次いで、作業者等によって、第1雌コネクタ41が装着されたコネクタ3が、ブラケット2に装着される。
このとき、ブラケット2の係合片22がコネクタ3の挿入凹部31に挿入される。そして、係合片22の係合部23としての係合穴に、コネクタ3の係合アーム部33の被係合部34としての係合突起、及びコネクタ3の一対の制限突起39が配置されるとともに、ブラケット2の一対の支持部24とコネクタ3の外周部38とが係合される。こうして、機械部品4にコネクタ支持体1が取り付けられ、コネクタ支持体1においては、第1雌コネクタ41が装着されたコネクタ3が、ブラケット2に対して遊動可能となる。
次いで、作業者等によって、組付部品5の配置穴51内にコネクタ3の第2装着部36及び本体部30が挿入されるようにして、機械部品4に対して組付部品5が組み付けられる。このとき、ブラケット2に対してコネクタ3が第1直交方向D及び第2直交方向Wに遊動できることにより、配置穴51へコネクタ3の本体部30を容易に配置することができる。その後、配置穴51を介して組付部品5の外部へ突出する、コネクタ3の第2装着部36には、制御装置6側の第2雌コネクタ61が装着される。
(作用効果)
次に、コネクタ支持体1による作用効果について説明する。
本形態のコネクタ支持体1においては、コネクタ3を、第1材料によって構成されたコネクタ樹脂部3Aと、第2材料によって構成されたアーム樹脂部3Bとによって構成し、第2材料のヤング率を、第1材料のヤング率よりも小さくしている。そして、第2材料のヤング率を小さくすることにより、アーム樹脂部3Bに形成された係合アーム部33が弾性変形しやすくすることができる。一方、コネクタ樹脂部3Aは、弾性変形のしやすさを考慮せず、耐熱性及び耐油性に優れた第1材料によって構成することができる。
第2材料によって係合アーム部33が弾性変形しやすいことにより、ブラケット2の係合片22に対するコネクタ3の係合アーム部33の係合作業を容易にすることができ、また、係合アーム部33を破損から保護することができる。一方、コネクタ樹脂部3Aを構成する第1材料によって、コネクタ3の耐熱性及び耐油性を高く維持することができる。
それ故、本形態のコネクタ支持体1によれば、コネクタ3の耐熱性及び耐油性を高く維持しつつ、ブラケット2とコネクタ3との係合作業を容易にすることができる。
本発明のコネクタ支持体1は、実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明のコネクタ支持体1は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。
1 コネクタ支持体
2 ブラケット
21 ベース部
22 係合片
3 コネクタ
3A コネクタ樹脂部
3B アーム樹脂部
301 封止部材
33 係合アーム部
330 基端取付部
330A 境界部位
330B 奥側部位
330C 掛止部位
35 第1装着部
36 第2装着部
37 コネクタ端子

Claims (6)

  1. コネクタと、前記コネクタが装着されて、前記コネクタを遊動可能に支持するブラケットとを備えるコネクタ支持体において、
    前記ブラケットは、
    ベース部と、
    前記ベース部から前記コネクタの装着方向に向けて突出する係合片と、を有し、
    前記コネクタは、
    第1材料によって構成されたコネクタ樹脂部と、
    前記コネクタ樹脂部に埋設された基端取付部、及び前記コネクタ樹脂部から突出し、弾性変形して前記係合片と係合する係合アーム部を有し、前記第1材料とは異なる第2材料によって構成されたアーム樹脂部と、を有し、
    前記第2材料のヤング率は、前記第1材料のヤング率よりも小さい、コネクタ支持体。
  2. 前記第1材料は、ガラス繊維を含有する合成樹脂によって構成されており、
    前記第2材料は、ガラス繊維の含有量が前記第1材料よりも少ない合成樹脂、又はガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成されている、請求項1に記載のコネクタ支持体。
  3. 前記基端取付部の表面の全体は、前記コネクタ樹脂部と接触している、請求項1又は2に記載のコネクタ支持体。
  4. 前記基端取付部は、
    前記係合アーム部との境界に位置する境界部位と、
    前記境界部位よりも奥側に位置し、前記境界部位の幅よりも大きな幅を有する奥側部位と、を有し、
    前記コネクタ樹脂部は、前記奥側部位の手前側に隣接して、前記奥側部位を掛止する掛止部位を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ支持体。
  5. 前記コネクタ樹脂部には、複数のコネクタ端子が挿通されており、
    前記コネクタ樹脂部は、前記コネクタが配置される組付部品の配置穴に配置されるものであり、
    前記コネクタ樹脂部の外周には、前記配置穴との間の封止を行う封止部材が装着されており、
    前記コネクタ樹脂部は、前記コネクタ樹脂部の外周に前記封止部材が装着された封止位置よりも前記ブラケット側の位置において、複数の前記コネクタ端子の一端部を囲む第1装着部と、前記封止位置よりも前記ブラケット側とは反対側の位置において、複数の前記コネクタ端子の他端部を囲む第2装着部と、を有し、
    前記係合アーム部は、前記封止位置よりも前記ブラケット側の位置に配置されており、
    前記第1装着部及び前記係合アーム部は、オイルと接触し得る環境下に配置されるものであり、前記第2装着部は、オイルと接触しない環境下に配置されるものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ支持体。
  6. 前記第1材料は、前記オイルに対する耐油性が前記第2材料に比べて優れる、請求項5に記載のコネクタ支持体。
JP2017230164A 2017-11-30 2017-11-30 コネクタ支持体 Active JP6844516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017230164A JP6844516B2 (ja) 2017-11-30 2017-11-30 コネクタ支持体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017230164A JP6844516B2 (ja) 2017-11-30 2017-11-30 コネクタ支持体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019102212A JP2019102212A (ja) 2019-06-24
JP6844516B2 true JP6844516B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=66973920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017230164A Active JP6844516B2 (ja) 2017-11-30 2017-11-30 コネクタ支持体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6844516B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7313185B2 (ja) * 2019-04-30 2023-07-24 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 コネクタハウジング
EP4047758A4 (en) * 2019-10-18 2023-12-06 Tyco Electronics Japan G.K. CONNECTOR HOUSING

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7381078B2 (en) * 2004-03-16 2008-06-03 Motorola, Inc. Connector assembly
JP5050860B2 (ja) * 2008-01-08 2012-10-17 住友電装株式会社 コネクタの取付構造
JP5149066B2 (ja) * 2008-05-09 2013-02-20 ユニオンマシナリ株式会社 中継用コネクタ
JP5991265B2 (ja) * 2013-05-24 2016-09-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
JP6047133B2 (ja) * 2014-10-29 2016-12-21 京セラ株式会社 端子カバーおよび電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019102212A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6633824B2 (ja) コネクタ
JP6074289B2 (ja) 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ
JP6199666B2 (ja) 基板対基板コネクタ
JP5813411B2 (ja) 基板用コネクタ
JP4949936B2 (ja) コネクタ
JP6844516B2 (ja) コネクタ支持体
KR101133954B1 (ko) 플랫 케이블용 커넥터
TW201535879A (zh) 連接器
JP2011028995A (ja) カードエッジコネクタ及びその組付方法
JP6602105B2 (ja) コネクタ
US20170200537A1 (en) Wire cable seal and vibration damper
CN109478746B (zh) 连接器
WO2015122266A1 (ja) コネクタ
JP2011076755A (ja) フローティングコネクタ
US7559786B2 (en) Divided spring arm
JP6712495B2 (ja) コネクタ
US10153578B2 (en) Connector structure
JP6020925B2 (ja) フラット回路体とコネクタとの接続構造
JP5805313B2 (ja) 保護されたダイレクトコンタクトを備えたダイレクトプラグエレメント
CN113557640B (zh) 具有锁定元件的插接连接系统
JP6057375B2 (ja) フラット回路体用コネクタ
JP5827084B2 (ja) 電気接続箱
JP2019036449A (ja) コネクタ支持体
CN220896984U (zh) 一种域控制器壳体密封结构
JP2019029080A (ja) 嵌合検知コネクタ装置および雌コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6844516

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150