以下、本発明の一実施形態について、情報制御装置が車載器の場合を例に説明する。
図1は、本実施形態に係る車載器100の概略構成を示した図である。車載器100は、例えば、ナビゲーション機能を備えた車載ナビゲーション装置によって実現可能である。そのため、車載器100は、例えば、前面にディスプレイを備える箱型の装置であり、車内のコンソールパネルに収容される。また、車載に取り付けるための取り付け具(ブラケット)を備えており、取り付け具を介して、車内のコンソールパネルの上等に取り付けられるものであってもよい。ここで、ナビゲーション機能とは、地図情報の表示、出発地(または現在地)から目的地までの推奨経路の探索および誘導、交通情報の表示といった通常のナビゲーション装置が備える機能である。なお、車載器100は、専用のナビゲーション装置に限定されるものではなく、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置およびPDA(Personal Data Assistance)などであっても良い。この場合、ナビゲーション機能は、これらの装置にインストールされたアプリケーションまたはこれらの装置が接続可能なサーバ装置によって提供される。
図示するように、車載器100は、演算処理装置1と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4(音声入力装置としてのマイクロフォン41と、音声出力装置としてのスピーカ42とを有する)と、入力装置5と、ROM(Read Only Memory)装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、ビーコン受信装置11とを有している。
演算処理装置1は、車載器100の様々な処理を行う中心的なユニットである。演算処理装置1は、例えば、車速センサ7などの各種センサおよびGPS受信装置9から出力された情報を用いて現在地を検出する。また、演算処理装置1は、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図情報を記憶装置3あるいはROM装置6から読み出す。また、演算処理装置1は、読み出した地図情報をグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示させる信号を出力する。また、演算処理装置1は、記憶装置3あるいはROM装置6に記憶されている地図情報などを用いて、ユーザから指示された出発地と目的地とを結ぶ推奨経路を算出する。また、演算処理装置1は、スピーカ42やディスプレイ2に所定の信号を出力して経路の誘導を行う。
また、演算処理装置1は、表示領域を所定の割合で分割した分割領域を設定する。また、演算処理装置1は、分割領域のレイアウトに応じた所定の表示情報を所定の表示形態で各分割領域に表示する。
このような演算処理装置1は、数値演算及び各デバイスを制御するなど様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3またはROM23などのメモリ装置から読み出した地図情報や演算データなどを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)22と、CPU21が実現するブートプログラムなどを格納するROM23と、演算処理装置1に各種ハードウェアを接続するためのI/F(インターフェイス)24と、これらを相互に接続するバス25とを有している。
ディスプレイ2は、グラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ2は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで構成される。
記憶装置3は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体で構成される。記憶装置3には、例えば、演算処理装置1によって用いられる様々な情報(例えば、地図情報および表示ルール情報など)が格納されている。なお、表示ルール情報の詳細については後述する。
音声入出力装置4は、音声入力装置としてのマイクロフォン41と、音声出力装置としてのスピーカ42とを有する。マイクロフォン41は、運転者や同乗者の発した声(ユーザ発話)など、車載器100の外部の音声を取得する。また、スピーカ42は、演算処理装置1で生成されたドライバなどへの案内を音声として出力する。
入力装置5は、ユーザからの指示入力を受け付ける装置である。入力装置5は、タッチパネル51と、ダイヤルスイッチ52と、その他のハードスイッチであるスクロールキー、など(図示せず)で構成されている。入力装置5は、各キーや各スイッチの操作に応じた情報を演算処理装置1など他の装置に出力する。
タッチパネル51は、ディスプレイ2の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能に搭載された入力装置5である。タッチパネル51は、人の指によるタッチや専用のタッチペンによるタッチを検知する。ユーザによるタッチ位置は、例えば、タッチパネル51上に設定されるXY座標に基づき特定される。このようなタッチパネル51は、例えば、静電容量方式による入力検出素子などで構成される。タッチパネル51が搭載されたディスプレイ2は、所定の面積を有する矩形等の図形を表示し、ユーザによりこの図形がタッチ操作されると、原則として、予め定められた動作が実行される(以下、この図形を「機能ボタン」と言うことがある)。
ROM装置6は、CD(Compact Disk)-ROMやDVD(Digital Versatile Disk)-ROMなどのROM、IC(Integrated Circuit)カードなどの、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、動画データや、音声データなどが記憶されている。
車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロなどで構成され、移動体の回転による角速度を検出するセンサである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在地、進行速度および進行方位を測定するものである。これらの各装置は、車載器100が搭載された車両の現在地を検出するために演算処理装置1で用いられる。
FM多重放送受信装置10は、FM放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報およびFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などが含まれている。
ビーコン受信装置11は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報および緊急警報などを受信する。ビーコン受信装置11には、例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコンなどがある。
以上、車載器100のハードウェア構成について説明した。
次に、車載器100の機能構成を示す機能ブロックについて説明する。図2は、車載器100の機能ブロックの一例を示した図である。車載器100は、制御部101と、記憶部102とを有している。
記憶部102は、所定情報を格納する機能部である。記憶部102は、地図情報121、表示ルール情報122、割当情報130、レイアウト情報132、および図示しない様々な情報を格納している。これらの情報の詳細は、制御部101の説明とともに、適宜、後述する。
制御部101は、入力受付部111と、操作検知部112と、レイアウト設定部113と、表示情報生成部114と、機能処理部115とを有している。
入力受付部111は、車載器100が備える入力装置5(この場合、タッチパネル51やその他のハードスイッチ)を介して、ユーザからの指示や情報の入力を受け付ける機能部である。例えば、入力受付部111は、入力装置5を介して、出発地および目的地の設定や推奨経路の探索指示などをユーザから受け付ける。
操作検知部112は、ユーザの指または専用のタッチペンによるタッチパネル51上の操作を検知する機能部である。具体的には、操作検知部112は、タッチパネル51へのタッチならびにタッチを継続しながらタッチ位置を変更する操作(以下、ドラッグ操作という)およびタッチの解除を検知する。また、操作検知部112は、タッチされているタッチパネル51上の座標位置およびタッチが解除された座標位置を特定する。
また、操作検知部112は、所定時間(例えば、0.5秒間)内にタッチパネル51への複数回(例えば、2回)タッチ(以下、ダブルタップ操作という)を検知し、各々のタッチ位置を示すタッチパネル51上の座標を特定する。
また、操作検知部112は、これらのタッチ操作やタッチの解除を検知すると、タッチ操作の種類と、タッチされている座標位置、タッチが解除された座標位置、ダブルタップ操作による各タッチ位置の座標とを対応付けた信号を生成し、レイアウト設定部113に出力する。
レイアウト設定部113は、記憶部102に記憶されている複数種類のレイアウトから1つのレイアウトを選択し、表示に用いるレイアウトとして設定する機能部である。記憶部102は、レイアウト情報132に、表示領域を定める複数種類のレイアウトを格納している。
ここで、レイアウト設定部113が設定するレイアウトについて説明する。図3は、レイアウト情報132に格納されている、表示領域のレイアウト1〜5、ALを示した図である。分割表示する場合のレイアウト1〜5は、左上n11、右上n21、左下n12、右下n22に配置される4つの分割領域を含んでいる。
レイアウト1〜4は、ひとつの分割領域が他の複数の分割領域の何れよりも大きい、不均等4分割のレイアウトである。
レイアウト1では、右下の位置n22に画面全体の3/4の面積を占める分割領域A(以下、「3/4画面」という)が設定されている。3/4画面は、長辺と短辺との比が16:9の割合で構成されている全画面領域の相似形となっており、全画面領域と同様、その長辺と短辺との比が16:9の割合で構成されている。また、3/4画面を区切る辺同士が交わる点kから延長することにより分割領域B(以下、「子ヨコ画面」という)、分割領域C(以下、「子タテ画面」という)および分割領域D(以下、「子小画面」という)が設定される。「子ヨコ画面」、「子タテ画面」、および「子小画面」は、総称して「子画面」という。なお、長辺および短辺の比率(16:9)や、占有面積(3/4)などの数値は、厳密な意味ではなく、略同一視できる範囲を含むものである。
レイアウト2では、3/4画面が左下の位置n12に設定されている。また、レイアウト3では、3/4画面が左上の位置n11に設定されている。また、レイアウト4では、3/4画面が右上の位置n12に設定されている。なお、レイアウト2〜4に係る分割領域A〜Dの大きさおよび比率は、レイアウト1と同じである。
レイアウト5は、ひとつの分割領域が他の複数の分割領域と同じ大きさのレイアウトであり、全画面領域を縦2×横2の略均等に4分割した分割領域が設定される。4つの分割領域Ar1〜Ar4に区切る縦横の線の交点kは、全画面領域の略中央に位置する。
なお、分割領域を区切る縦横の線の交点kを中心として所定の面積を有する図形をポインタNとする。ポインタNは、本実施形態では円形であるが、その形状に制限はなく、ひし形であってもよい。
また、レイアウトALは、全画面領域をひとつの表示領域とするレイアウトである。レイアウトALでは、分割領域表示の場合のいずれかの位置n11〜n22の分割領域の情報が表示され、他の位置の分割領域の情報が表示されないレイアウトである。レイアウトALには、ポインタNの位置が、左上、右上、右下、左下の4つのレイアウトAL1〜AL4があり、それぞれ、分割領域表示の場合の位置n11、n12、n22、n21に割り当てられた情報が表示される。
レイアウト設定部113は、操作検知部112から出力される信号に基づき、表示領域のレイアウトを変更する。
以下、レイアウトの変更に関して、直前に選択されていたレイアウトの種類に場合分けして説明する。
1.レイアウト1〜4のいずれかを選択している場合
(1)ポインタNへのドラッグ操作がされた場合
レイアウト1〜4のいずれかの分割領域を表示している状態で、ユーザがポインタNをタッチしながらドラッグ操作を行った場合、操作検知部112は、タッチパネル51上におけるドラッグ操作の後のポインタNの座標位置を検知し、タッチ操作の種類(この場合、ドラッグ操作)と対応付けた信号を定期的(例えば、0.1秒ごと)にレイアウト設定部113に出力する。また、操作検知部112は、タッチが解除されたことを検知すると、かかる座標位置とタッチ操作の種類(この場合、タッチの解除)とを対応付けた信号をレイアウト設定部113に出力する。かかる信号を取得すると、レイアウト設定部113は、タッチの解除位置がタッチパネル51上に設定したどの領域に含まれているかを特定し、表示に用いるレイアウトを決定する。
図4(a)は、タッチ解除検知領域O〜R、Mとタッチ解除位置の一例を示した図である。レイアウト設定部113は、ディスプレイ2上にタッチ解除検知領域O〜R、Mを設定する。タッチ解除検知領域Mは、表示領域全体と相似形かつ20%程度の大きさ矩形の領域であり、対角線の交点は、表示領域全体の中央と一致する領域である。その周辺のタッチ解除検知領域O〜Rは、表示領域全体の長辺および短辺の中点同士を結ぶことにより4等分され、かつタッチ解除検知領域Mを除いた領域である。
図5は、タッチが解除された場合に選択されるレイアウトを説明するための図である。なお、分割領域には、左上n11、右上n21、左下n12、右下n22に、それぞれ、「ナビゲーション(NAVI)」、「オーディオ(AUDIO)」、「ツール(TOOL)」および「アプリコンテンツ(APP)」が割り当てられているものとする。これらの割り当ては、割当情報130により定められている。なお、これらの割り当ては、ユーザからの変更要求に応じて変更することができる。
図12は、割当情報130を示す図である。割当情報130は、分割領域の位置ごとに、表示する情報の種類が対応づけられている。また、全画面領域(レイアウトAL)で表示する場合に割り当てられた情報の種類も格納されている。
図5に戻って説明を続ける。タッチ解除検知領域OでポインタNへのタッチが解除された場合(解除位置Y、Z)、レイアウト設定部113は、表示態様として、レイアウト1の分割領域を設定する。また、タッチ解除検知領域PでポインタNへのタッチが解除された場合(解除位置S、T)、レイアウト設定部113は、レイアウト2の分割領域を設定する。また、タッチ解除検知領域QでポインタNへのタッチが解除された場合(解除位置U、V)、レイアウト設定部113は、レイアウト3の分割領域を設定する。また、タッチ解除検知領域RでポインタNへのタッチが解除された場合(解除位置W、X)、レイアウト設定部113は、レイアウト3の分割領域を設定する。また、タッチ解除検知領域MでポインタNへのタッチが解除された場合(解除位置m1、m2)、レイアウト設定部113は、レイアウト5の分割領域を設定する。
また、レイアウト設定部113は、表示領域の四隅付近でポインタNへのタッチが解除された場合、表示態様として、全画面領域を設定する。図4(b)は、タッチ解除検知領域E1〜E4とタッチ解除位置F1〜F4の一例を示した図である。レイアウト設定部113は、タッチ解除検知領域O〜R、Mの設定と同時に、ディスプレイ2上にタッチ解除領域E1〜E4を設定する。かかる領域は、表示領域の四隅の頂点を含む四半円の領域である。レイアウト設定部113は、タッチ解除領域の位置がE1、E2、E3またはE4の場合、それぞれ、レイアウトAL1、AL2、AL3またはAL4を選択し設定する。さらに、レイアウト設定部113は、全画面領域に表示される情報の種類として、タッチ解除位置が含まれるタッチ解除領域E1〜E4の対角位置に表示していた情報の種類を割り当てる。すなわち、タッチ解除検知領域E1、E2,E3またはE4に対して、それぞれ、右下n22、左下n12、左上n11または右上n12に割り当てられている情報の種類が、全画面領域において表示される情報の種類として割り当てられることになる。レイアウト設定部113は割り当てた内容を、割当情報130に格納し更新する。
なお、レイアウト設定部113は、ポインタNの移動中に一時的に自由可変の分割領域を設定し、表示情報生成部114に表示指示を出力する。図6(a)は、ポインタNの移動と分割領域の形状変化とを示した図である。ポインタNの移動中すなわち操作検知部112からタッチの解除位置を含む信号を取得する前の時点では、レイアウト設定部113は、操作検知部112から定期的に取得したポインタNの座標位置を交点kとして4分割された分割領域を一時的に設定する。また、レイアウト設定部113は、かかる分割領域の表示指示を表示情報生成部114に出力する。これにより、ポインタNが移動している間、ポインタNに応じて形状が変化する分割領域が表示される。
操作検知部112によりタッチの解除が検知されると、レイアウト設定部113は、解除位置に応じてレイアウト1〜5のいずれか1つを決定し、かかるレイアウトに従った分割領域を設定する。図6(b)は、タッチ解除前後のポインタNの位置および分割領域の変化を示した図である。位置iでポインタNへのタッチが解除されると、一時的に設定および表示されていた分割領域は、レイアウト5の分割領域に変更される。すなわち、ユーザがおおよその位置でタッチを解除した場合でも、見易さに配慮して予め定められた大きさ及び形状の分割領域のレイアウトで情報が表示される。
(2)分割領域の表示中に画面全体の四隅のいずれか1箇所がダブルタップ操作された場合
レイアウト1〜4の表示中に、画面全体の四隅のいずれか1箇所がダブルタップ操作された場合、操作検知部112は、各々のタッチ位置を示すタッチパネル51上の座標を特定し、タッチ操作の種類(この場合、ダブルタップ操作)と各々の座標位置とを対応付けた信号をレイアウト設定部113に送信する。レイアウト設定部113は、ダブルタップ操作による各タッチ位置の座標が表示領域の四隅のいずれか1箇所の領域内に含まれている場合、表示態様として、全画面領域(レイアウトAL)を設定する。そして、レイアウト設定部113は、タッチされた座標位置が含まれていた領域の情報の種類を、全画面領域に表示される情報の種類として割り当て、割当情報130に格納する。なお、ダブルタップ操作に限らず、シングルタップ操作により、かかる処理が行われるようにしてもよい。
(3)ポインタNへのタップ操作がされた場合
図7は、レイアウト1〜4の表示中にポインタNへのタップ操作がされた場合の画面遷移を示す図である。
ユーザがポインタNをタップ操作した場合、操作検知部112は、タッチ操作の種類(この場合、タップ操作)とタッチ位置とを対応付けた信号をレイアウト設定部113に送信する。レイアウト設定部113は、タッチ位置がポインタNであるか否か判定し、そうである場合、表示態様として、全画面領域のレイアウトALを設定する。そして、レイアウト設定部113は、最も大きい分割領域(すなわち、「3/4画面」)で表示していた情報の種類を、全画面領域に表示される情報の種類として割り当て、割当情報130に格納する。これにより、全画面領域に、最も大きい分割領域(すなわち、「3/4画面」)で表示していた情報が表示されることになる。
(4)子画面内で機能ボタン以外の部分へタッチ操作がされた場合
図8は、画面遷移を示す図である。
レイアウト1〜4の分割領域の中の子画面には、ユーザから指示を受け付けるための機能ボタンが含まれている場合がある。例えば、オーディオの音楽の「早送り」、「停止」、「巻き戻し」など、ユーザから指示を受け付けるためのボタンbtが表示されている場合がある。このような機能ボタン(「指示受付ボタン」とも言う)btへのタッチT1を検出した場合、機能処理部115により、そのボタンに対応付けられた処理がなされるが、機能ボタンbt以外の部分がタッチ操作された場合は、「タッチ操作を不可」として以下の通りとなる。
すなわち、ユーザが子画面内で機能ボタンbt以外の部分へタッチT2した場合、操作検知部112は、タッチ操作の種類とタッチ位置とを対応付けた信号をレイアウト設定部113に送信する。レイアウト設定部113は、子画面で表示されている機能ボタンbtの位置と、タッチ位置を比較して、タッチ位置が機能ボタンbt以外の部分である場合、その子画面の表示内容が拡大されて(すなわち、「3/4画面」に変更されて)表示されるレイアウトを選択する。
具体的には、左上の位置n11の子画面、右上n21の子画面、左下の子画面n21、または右下の子画面n22において、機能ボタンbt以外の部分へのタッチ操作がされた場合、レイアウト設定部113は、表示態様として、それぞれ、レイアウト3,4,2,または1を設定する。
なお、機能ボタンbtには、その形状や呼称に関わらず、全画面領域(レイアウトAL)により表示している場合であれば、何らかの機能に関する指示を受け付けるために表示するオブジェクトを含む。
また、子画面において表示される機能ボタンの全てについて、同様に扱う必要はない。表示される一部の機能ボタンについては、タッチされた場合に対応する処理を機能処理部115により実行し、他の所定の機能ボタンについては、機能ボタン以外の部分へのタッチと同様に扱い、レイアウト設定部113は、子画面の表示内容が拡大されるレイアウトに変更するようにしてもよい。
例えば、子画面に、「ナビゲーション(NAVI)」により地図表示を行っている場合は、「広域」「詳細」「スクロール」等の機能ボタンに相当する表示あり、それらにタッチ操作がされたとしても、機能処理部115はそのボタンに対応する処理を行わない。一方でレイアウト設定部113は、その子画面を拡大するレイアウトを選択する。このようにすることで、狭い領域で地図操作を受け付けるのではなく、拡大した領域で操作を受け付けるようになり、ユーザにとって操作しやすいものとなる。
2.レイアウト5により表示していた場合
(1)ポインタNへのドラッグ操作がされた場合
かかる場合は、上述のレイアウト1〜4の分割領域を表示している場合と、基本的に同じである。すなわち、図5に示すように、レイアウト設定部113は、タッチの解除位置がタッチパネル51上に設定したどの領域に含まれているかを特定し、表示態様として、分割領域のレイアウト(レイアウト1〜5のいずれかに決定)、または全画面領域のレイアウトALを設定する。全画面領域と設定した場合、レイアウト設定部113は、タッチ解除位置が含まれるタッチ解除領域E1〜E4の対角位置に表示していた情報の種類を、全画面領域で表示する情報の種類に割り当てる。
(2)いずれかの分割領域内でタッチ操作された場合
図9は、かかる場合の例として、レイアウト5を表示中に分割領域内でタッチ操作された場合の画面遷移例およびタッチ操作の可否を示す図である。
レイアウト設定部113は、タッチ位置がいずれの分割領域内であるかに基づいて、レイアウト1〜4のいずれかを設定する。具体的には、レイアウト設定部113は、ポインタNの領域以外で、分割領域Ar1〜Ar4と同じ範囲のタッチ解除検知領域を設定し、タッチ位置が何れのタッチ解除検知領域に含まれるかを判定する。そして、レイアウト設定部113は、タッチ位置が含まれる分割領域に割り当てられた情報が拡大されて表示されることになるレイアウトを選択する。
具体的には、図9に示すように、レイアウト設定部113は、タッチ位置が左上の分割領域Ar1内、右上の分割領域Ar2内、右下の分割領域内Ar3、または左下の分割領域内Ar4の場合、それぞれ、レイアウト3、4、1、または2を選択する。
なお、レイアウト5の均等4分割領域の表示の場合、各分割領域には、全画面領域に表示した場合のイメージが縮小して表示されるが、縮小したイメージの中に機能ボタンの画像が含まれている場合がある。かかる場合、その画像へタッチを検出したとしても、「タッチ操作を不可」とする。すなわち、機能処理部115は、タッチ操作があった場合でも、機能実行の指示として受け付けない。一方で、レイアウト設定部113は、いずれかの領域へのタッチ操作があった場合、レイアウト5からレイアウト1〜4のいずれかに変更する。レイアウト1〜4のいずれかに変更した後は、「タッチ操作を可」として、機能処理部115は、機能ボタンへのタッチ操作があった場合、対応する機能実行の指示として受け付け、処理を実行する。
3.全画面領域により表示を行っている場合
図10は、全画面領域で表示中に所定の隅(ポインタN)をタッチされた場合の画面遷移例を示す図である。
レイアウト設定部113は、ポインタNがタッチされた場合、全画面領域で表示をしていた表示内容が最も大きく表示されることになる分割領域のレイアウト、言い換えれば3/4画面で表示されることになるレイアウトを設定する。図10の例では、「ナビゲーション(NAVI)」が最も大きく表示されるレイアウト3を、表示態様として設定する。
本実施形態では、全画面領域で表示する際、レイアウト設定部113は、ポインタNの位置が予め定められたレイアウトAL1〜AL4のいずれかを選択し設定することにしている。これに限らず、全画面領域で表示する際のレイアウトALにポインタNの位置が含まれておらず、レイアウト設定部113がレイアウトALを選択する際に、ポインタNの位置を設定するようにしてもよい。ポインタNは、表示している情報の種類が分割領域表示(レイアウト1〜5)であればどの位置に表示されるものであるかに基づいて定められる。具体的には、レイアウト設定部113は、割当情報130を参照して、全画面領域表示で表示している情報の種類について、分割領域における位置を特定する。そして、レイアウト設定部113は、全画面領域の4つの角隅のうち、特定した位置の対角の位置をポインタNとする。
例えば、図12の例では、「ナビゲーション(NAVI」」を表示している場合、レイアウト設定部113は、割当情報130を参照して、「ナビゲーション(NAVI)」について、分割領域における位置として、左上の分割領域n11を特定する。そして、レイアウト設定部113は、図10に示すように、全画面領域の4つの角隅のうち、特定した位置の対角の位置である「右下」をポインタNと設定する。
以上、レイアウトの変更に関して、直前に表示していたレイアウトの種類に場合分けして説明した。
なお、所定の割り込み処理が発生した場合は、レイアウト設定部113は、発生した割り込み処理に関する情報が大きく表示されるレイアウトを設定する。
図11は、所定の割り込み処理が発生した場合の表示画面の遷移を示す図である。
具体的には、レイアウト1〜5の表示中に、着信などの割込処理が発生した場合、レイアウト設定部113は、発生した割り込み処理に関する情報が最も大きな分割領域として表示されるレイアウトを設定する。例えば、レイアウト設定部113は、着信があった場合、電話の情報が属する「ツール(TOOL)」が3/4画面に割り当てられて表示されるレイアウト2を選択する。また、交差点案内が発生した場合、レイアウト設定部113は、交差点案内が属する「ナビゲーション(NAVI)」が3/4画面に割り当てられて表示されるレイアウト3を選択する。
また、全画面領域により表示中に、着信などの割込処理が発生した場合、レイアウト設定部113は、表示態様を全画面領域に設定したまま、表示する情報の種類として、発生した割り込み処理に関する情報の種類を割り当てる。例えば、レイアウト設定部113は、着信があった場合、電話の情報が属する「ツール(TOOL)」を、全画面領域に表示される情報として割り当てる。また、交差点案内が発生した場合、レイアウト設定部113は、交差点案内が属する「ナビゲーション(NAVI)」を、全画面領域に表示される情報として割り当てる。
図2に戻って説明する。表示情報生成部114は、表示領域に表示する表示情報を生成する機能部である。具体的には、表示情報生成部114は、表示ルール情報122を用いて表示情報および表示形態を特定し、特定した表示形態により表示情報を表示する。
図13は、表示ルール情報122の一例を示した図である。表示ルール情報122は、表示領域の形状タイプごとに表示情報の種類とその項目とを対応付けた情報である。具体的には、表示ルール情報122は、表示領域の形状タイプ123ごとに、表示情報の種類であるナビゲーション(NAVI)124、オーディオ(AUDIO)125、アプリコンテンツ(APP)126およびツール(TOOL)127に関する項目が対応付けられたテーブルを有している。
表示領域の形状タイプ123は、表示領域のレイアウトタイプを示す情報であって、全画面と、3/4画面と、子ヨコ画面(横帯画面)と、子タテ画面(縦帯画面)と、子小画面(小画面)とがある。表示情報の各種類の項目124〜127は、表示領域(分割領域)に表示する項目を示す情報である。例えば、全画面および3/4画面に対応付けられたNAVIの項目124には、地図と、メニューと、ナビ設定などがある。また、子ヨコ画面および子タテ画面に対応付けられたNAVIの項目124には、誘導情報として右左折情報、交差点名、残距離などがある。また、子小画面に対応付けられたNAVIの項目124には、誘導情報として右左折情報および残距離などがある。
また、例えば、全画面および3/4画面に対応付けられたAPPの項目126には、ランチャーと、各アプリなどがある。また、子ヨコ画面および子タテ画面に対応付けられたAPPの項目126には、固定アプリ(専用画面)と、ランチャー呼出ボタンなどがある。
このように、表示ルール情報122では、小さい表示領域の形状タイプ(例えば、子ヨコ画面など)に比べて、大きい表示領域の形状タイプ(例えば、全画面および3/4画面)に、より多くの項目が対応付けられているか、あるいは、比較的広い表示領域を必要とする項目(例えば、地図やランチャーなど)が対応付けられている。
表示情報生成部114は、このような表示ルール情報122を用いて、表示領域(各分割領域)に表示する項目を特定する。
具体的には、レイアウト1〜4のいずれか1つが設定されている場合、表示情報生成部114は、4分割された分割領域の中から1つの分割領域を選択し、かかる分割領域のタイプを特定する。例えば、レイアウト1の右上の分割領域を選択した場合、表示情報生成部114は、かかる分割領域が子ヨコ画面であることを特定する。
また、表示情報生成部114は、選択した分割領域に対応付けられている表示情報の種類を特定する。具体的には、表示情報生成部114は、各分割領域の位置と表示情報の種類との対応関係を含む割当情報130を記憶部102から取得し、かかる情報に基づいて、各分割領域に対応付けられている表示情報の種類を特定する。
また、表示情報生成部114は、表示ルール情報122を用いて、各分割領域に表示する表示情報の項目および表示形態を特定する。具体的には、表示情報生成部114は、特定した分割領域のタイプと表示情報の種類とに基づいて、表示情報の項目および表示形態を表示ルール情報122から特定し、分割領域に表示する。
一方で、均等4分割領域であるレイアウト5が設定されている場合、表示情報生成部114は、各分割領域の表示情報として、その情報を全画面領域により表示した場合の画像を4分の1に縮小した表示情報を用いる。縮小した表示情報の中には「ナビ設定」などの機能ボタンの画像が含まれる場合があるが、均等4分割領域で表示する場合は、ユーザから機能実行の操作を不可とするので、機能ボタンが押しづらいという問題は起こらない。したがって、単に縮小した表示情報を表示することとしている。
ただし、これに限らず、表示ルール情報122に、均等4分割領域のための情報の項目が定められていてもよい。そして、表示情報生成部114は、他のレイアウトの場合と同様に、表示ルール情報122を参照して、各分割領域に表示する情報の項目および表示形態を特定し、分割領域に表示するようにしてもよい。
全画面領域であるレイアウトALが設定されている場合、表示情報生成部114は、割当情報130を記憶部102から取得し、かかる情報に基づいて、全画面領域に表示する表示情報の種類を特定する。また、表示情報生成部114は、前述と同様、表示ルール情報122を用いて、全画面領域に表示する表示情報の項目および表示形態を特定し、特定した表示形態により表示情報を生成し表示する。
このようにして、表示情報生成部114は、設定されているレイアウトに対して表示情報および表示形態を特定し、各分割領域または全画面領域に表示する。
機能処理部115は、ユーザから受け付けた指示に従って、所定の機能を実現するための処理を行う機能部である。ここでいう機能とは、例えば、経路案内、ナビ設定、音楽の再生、電話などである。
上述したように、機能処理部115は、所定のレイアウトで表示している場合で、表示している画像に機能ボタンが含まれており、かつ、かかる機能ボタンへのタッチ操作があった場合でも、指示として受け付けない。
例えば、レイアウト5の均等4分割領域により、情報の表示を行っている場合で、いずれかの領域にタッチを検出した場合、機能ボタンへのタッチか否かに関わらず、機能処理部115は、指示として受け付けない。すなわち、全画面領域で表示していた場合ならば指示として受け付けられる機能ボタンへのタッチ操作を不可とする。
以上、車載器100の機能ブロックについて説明した。
なお、車載器100の入力受付部111、操作検知部112、レイアウト設定部113および表示情報生成部114は、CPU21に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、車載器100のROM23または記憶装置3に格納されており、実行にあたってRAM22上にロードされ、CPU21により実行される。
また、各機能ブロックは、本実施形態において実現される車載器100の機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。したがって、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。また、車載器100の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、各機能部の全部または一部は、コンピュータに実装されるハードウェア(ASICといった集積回路など)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
なお、車載器100の記憶部102は、ROM23および記憶装置3によって実現される。
[動作の説明]
次に、車載器100で実行される表示領域分割処理について説明する。図14は、表示領域分割処理の流れを示したフロー図である。かかる処理は、車載器100の起動と共に開始される。
表示領域分割処理が開始されると、操作検知部112は、ユーザからタッチ操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS001)。受け付けていない場合(ステップS001でNo)、操作検知部112は、ステップS001の処理を繰り返し実行する。一方で、タッチパネル51の操作を受け付けた場合(ステップS001でYes)、操作検知部112は、処理をステップS002に移行する。
次に、操作検知部112は、タッチ操作の種類を特定する(ステップS002)。例えば、ポインタNへのタッチおよびドラッグ操作であることを特定すると、操作検知部112は、タッチパネル51上におけるポインタNの座標位置を検知し、タッチ操作の種類(この場合、タッチおよびドラッグ操作)と対応付けた信号を定期的(例えば、0.1秒ごと)にレイアウト設定部113に出力する。また、操作検知部112は、タッチが解除されたことを検知すると、タッチ操作の種類(この場合、タッチの解除)と座標位置とを対応付けた信号をレイアウト設定部113に出力する。
次に、レイアウト設定部113は、分割領域または全画面領域の設定を行う(ステップS003)。例えば、タッチが解除された座標位置を示す信号を操作検知部112から取得すると、レイアウト設定部113は、かかる座標位置に基づきタッチ解除検知領域(O、P、Q、R、M、E1、E2、E3およびE4のいずれか一つ)を特定する。例えば、タッチが解除された座標位置がタッチ解除検知領域O、P、Q、R、Mのいずれかである場合、レイアウト設定部113は、分割領域のレイアウトを決定し、かかるレイアウトに従った分割領域を設定する。
次に、表示情報生成部114は、表示情報および表示形態を特定する(ステップS004)。例えば、表示情報生成部114は、レイアウト設定部113により設定された各分割領域のタイプを特定する。また、各分割領域の位置と表示情報の種類との対応関係を含む割当情報130を記憶部102から取得し、分割領域のタイプと表示情報の種類とに基づいて、各分割領域に表示する表示情報の項目および表示形態を表示ルール情報から特定する。
次に、表示情報生成部114は、特定した表示形態による表示情報を生成し(ステップS005)、これを各分割領域に表示する(ステップS006)。また、表示情報生成部114は、処理をステップS001に移行し、ステップS001〜ステップS006の処理を繰り返し実行する。
なお、タッチパネルへのタッチがなされると、機能処理部115は、操作検知部112よりタッチ操作の種類と座標位置を取得する。そして、表示中の画像の中の機能ボタンへのタッチであるか否かを判定し、機能ボタンへのタッチである場合は、機能ボタンに対応する処理を実行する(図8のタッチT1の場合を参照)。ただし、「タッチ操作を不可」とするレイアウト5により表示している場合は、表示画像の中に機能ボタンに相当する画像が含まれていたとしても、機能処理部115は、ユーザからの指示として扱わないことにより、対応する処理を行わない。
以上の処理により、本実施形態の車載器100では、図5及び図6で示したように、レイアウト1〜5から、ドラッグ操作により、レイアウト1〜5およびレイアウトAL(全画面領域)への変更が容易になされる。
すなわち、ポインタNへのタッチが解除された位置に基づき、予め用意されたレイアウトの中から1つのレイアウトに係る分割領域が適用される。そのため、分割領域の大きさや形状について細かく設定する必要がなくなる。すなわち、分割領域の大きさおよび形状をユーザの自由可変とした場合に比べて、ユーザの操作負担を軽減させることができる。
また、本実施形態に係る車載器100では、所定のレイアウトに従って分割領域が設定される。このため、分割領域の設定をユーザの自由可変とした場合に比べて、CPU21の処理負担を軽減することができる。
また、車載器100は、図7に示したように、ポインタNをタップするだけで、全画面領域に変更し表示する。これにより、ユーザは、簡単な操作で情報を見やすく表示させることができる。
また、車載器100は、図8に示したように、分割領域の子画面では、機能ボタンbtへのタッチ操作を可能にする一方、機能ボタンbtの外領域にタップされれば、タップされた領域を拡大するレイアウトを選択する。ユーザにとって、特に移動中においては、画面内のポインタなどの所定の点を狙ったタッチ操作を行うのは難しい。車載器100によれば、機能ボタン以外の領域へのタッチ操作でレイアウトを容易に変えられるので、操作しやすい。また、予め定められた見やすいレイアウトが選択されるので、ユーザにとって見やすい表示画面となる。
また、車載器100は、分割領域の大きさによって、表示する情報の項目、表示形態を異ならせる。
図8の例では、右上の分割領域に「オーディオ(AUDIO)」、左下の分割領域に「ツール(TOOL)」が割り当てられている。車載器100は、「オーディオ(AUDIO)」に関して、レイアウト2の場合、レイアウト4やレイアウト5の場合と比較して、表示する情報の項目の数を少なくして表示する。一方で、「ツール(TOOL)」に関して、車載器100は、レイアウト2の場合、レイアウト4やレイアウト5の場合と比較して、表示する情報の項目の数を多くして表示する。
ここで、第1のレイアウト(ここでは、レイアウト2)が選択されているときにおける第1の表示領域(「ツール(TOOL)」の表示領域n12)よりも小さい第1の表示領域n12と、第1のレイアウト(レイアウト2)が選択されているときにおける第2の表示領域(「オーディオ(AUDIO)の表示領域n21」)よりも大きい第2の表示領域n21と、を有する第3のレイアウト(レイアウト4)が選択されている場合について述べると以下となる。
すなわち、第1の表示領域n12に表示される項目の数は、第1のレイアウト(レイアウト2)が選択されているときに第1の表示領域n12に表示される項目の数よりも少ない。また、第2の表示領域n21に表示される項目の数は、第1のレイアウト(レイアウト2)が選択されているときに第2の表示領域n21に表示される項目の数よりも多い。
このように、子画面の大きさに応じて表示する情報の項目数を変えることで、見やすく、操作し易い表示画面となる。
また、車載器100は、「オーディオ(AUDIO)」に関して、レイアウト5の場合、レイアウト4の場合に比べて、機能ボタンbtなどのオブジェクトや情報を小さく表示する。すなわち、全体的に縮小した表示情報を表示する。
ただし、車載器100は、「ツール(TOOL)」のように、レイアウト2の3/4画面の表示をそのまま縮小した表示情報を、レイアウト5の均等4分割領域に表示するのではなく、表示ルール情報122にしたがって、情報の項目数を減らして表示するようにしてもよい。
また、車載器100は、図9に示したように、レイアウト5により、均等な大きさの分割領域を設定し、情報の全体を俯瞰できる画面を表示する。このとき、車載器100は、各分割領域の表示情報として、その情報を全画面領域により表示した場合の画像を4分の1に縮小した表示情報を用いる。一方で、車載器100は、機能実行のタッチ操作を制限する。これにより、ユーザは、小さな画面での誤った操作を回避できる。一方、車載器110は、いずれかの領域でタッチされれば、タッチした領域を拡大したレイアウトに変更する。これにより、ユーザにとって操作しやすい画面を迅速に表示させることができる。
また、車載器100は、図10に示したように、全画面領域の隅にポインタNを配置して、ポインタNへのタッチにより分割領域のレイアウトに変更する。これにより、ユーザは見やすい画面を容易に表示させることができる。
また、車載器100は、図11に示したように、割り込み処理の発生時は、その割り込み処理に関する情報を大きな領域で表示する。これにより、ユーザは必要な情報を迅速に確認することができる。
なお、上記実施形態では、「タッチ操作を不可」とするレイアウト5により表示している場合は、表示画像の中に機能ボタンに相当する画像が含まれていたとしても、機能処理部115は、ユーザからの指示として扱わないことにより、対応する処理を行わないこととした。これに限らず、レイアウト1〜4により、不均等4分割領域で表示している場合に、子画面で表示している所定の機能ボタン(サイズが小さい機能ボタンなど)を「タッチ操作を不可」としてもよい。
すなわち、表示画像の中に機能ボタンに相当する画像が含まれていたとしても、機能処理部115は、ユーザからの指示として扱わないことにより、対応する処理を行わない。一方で、図8に示した機能ボタンbtの外領域にタップされたときと同様に、車載器100は、タップされた領域を拡大するレイアウトを選択するようにする。ユーザにとって、特に移動中においては、画面内のポインタなどの所定の点を狙ったタッチ操作を行うのは難しいが、曖昧な領域へのタッチ操作でレイアウトを容易に変えられるので、操作しやすくなる。また、予め定められた見やすいレイアウトが選択されるため、ユーザにとって見やすい画面表示となる。なお、同一の子画面の中に、複数の機能ボタンが表示されている場合に、すべての機能ボタンを「タッチ操作を不可」にするのではなく、一部の機能ボタンについて、「タッチ操作を不可」としてもよい。
本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、これら以外にも様々な実施形態および変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部および処理手段などは、それらの一部または全部を、プロセッサが各々の機能を実現するプログラムにより実現しても良い。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置、または、ICカード、SD(Secure Digital)メモリカード、DVDなどの記録媒体に置くことができる。なお、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。