JP6842040B2 - アンテナ装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
シャークフィンタイプのアンテナは法規制等との兼ね合いから、高さが70mm以下等の高さ制限下で、長手方向に200mm前後等の長さ制限下で構成されるものが多い。
そのため、高さ制限下で低背にすることにより、インピーダンス(放射抵抗)が低下し、受信感度が劣化するという問題がある。
例えば特許文献1にはこの問題を解決する事を目的としたアンテナ装置が開示されている。
特許文献1では傘状のアンテナ部を有する、容量装荷アンテナ、あるいはトップロードアンテナと言われる技術が使用されており、アンテナの給電点がアンプの入力にアンテナコイルを介して接続されている。
特許文献1で開示されたアンテナ装置では低背化したことによるアンテナの受信効率低下を補うため、アンプ(増幅器)を用いている。
抵抗やコンデンサ、インダクタをアンテナとは別に用意することで整合回路を構成し、インピーダンスの調整を行う事で整合ロスを小さく出来るが、コストアップに繋がる。
アンテナ部と、
前記アンテナ部により受信された信号を増幅するアンプを有するアンプ基板と、を備え、
前記アンテナ部は、金属板と、一端が前記金属板に接続された共振点調整用コイルとからなり、前記共振点調整用コイルの一端は、前記アンプ基板の入力に前記金属板を介して接続されているアンテナ装置である。
前記共振点調整用コイルの取り付け角度を調整するとともに、当該取り付け角度に合わせて、前記共振点調整用コイルのピッチ、巻き数、線路長を調整し、前記アンテナ部を所望のインピーダンスに調整することを特徴とするアンテナ装置の製造方法である。
アンテナカバー50は、後部ほど高くされたシャークフィン型に形成されている。
金属板11は、上面部111と、左側壁部112と、右側壁部113と、接続バー114と、コイル接続孔115と、固定用孔116,116とを形成している。
上面部111は、アンテナカバー50の上縁に沿って前後方向に長く形成されている。
左側壁部112は、上面部111の左側縁からアンテナカバー50の左面に沿って、斜め下方に延設されている。
右側壁部113は、上面部111の右側縁からアンテナカバー50の右面に沿って、斜め下方に延設されている。
接続バー114は、上面部111の前縁から下方に延設されている。接続バー114は、アンプ基板20に実装された接続端子21に差し込まれて、アンテナ部10をアンプ基板20に接続する。このように、共振点調整用コイル12は、アンプ基板20の入力に金属板11を介して接続されている。接続端子21は、接続バー114を挟み込んで圧接する一対のバネ端子により構成されており、接続バー114を挿し込むだけで容易に接続できる。
コイル接続孔115は、上面部111の後端部に穿設された孔である。共振点調整用コイル12の一端が、コイル接続孔115に挿しこまれた上はんだ付けされている。このように、共振点調整用コイル12は、一端が金属板11に接続されたものであり、他端は開放(オープン)されている。
また、上面部111には、固定用孔116,116が穿設されている。
さらにアンテナホルダー30には、共振点調整用コイル12を保持するコイル保持ブロック32が金属板保持ブロック31の後端部から後方に延出するように形成されている。コイル保持ブロック32は、共振点調整用コイル12の配置に応じて形成される。
図1から図5に示す共振点調整用コイル12の取り付け角度は、次の通りである。すなわち、共振点調整用コイル12の中心軸に沿ってコイル12の金属板11との接続側からコイル12の逆側へ向かう方向が垂直下方向であるときを共振点調整用コイル12の取り付け角度は0°であるとして、取り付け角度0°である。
取り付け角度0°の位置から後方側を正として、図8(a)では取り付け角度270°、図9(a)では取り付け角度180°、図10(a)では取り付け角度90°、図11(a)では取り付け角度270°である。図8(a)の構成と図11(a)の構成との違いは、図8(a)では共振点調整用コイル12が金属板11より下に配置され、図11(a)では共振点調整用コイル12が金属板11より上に配置される点である。図8から図11において図示しないが、共振点調整用コイル12の配置に応じてコイル保持ブロック32が形成される(必要によりアンテナホルダー30全体やアンテナカバー50も)。
なお、金属板11や、共振点調整用コイル12をアンテナカバー50に保持するように適宜に変更してもよい。金属板11及び共振点調整用コイル12を双方とも、アンテナカバー50に保持する場合には、アンテナカバー内に配置される図示するアンテナホルダー30は不要である。
図1−4に示した本発明モデル、図7(a)に示した比較用モデル、図8(a)に示した本発明モデル、図9(a)に示した本発明モデル、図10(a)に示した本発明モデル、図11(a)に示した本発明モデルをシミュレーションし、スミスチャートを、それぞれ順に図6、図7(b)、図8(b)、図9(b)、図10(b)、図11(b)に示すように作成した。
図7(b)の比較モデルのものと、図6、図9(b)、図10(b)等を比較すればわかるように、比較モデルに対して本発明モデルの方がインピーダンスの整合がとりやすい。
図7(a)に示した比較用モデルでは、アンテナのインピーダンスはコイル102ではなく先端側の容量環103により強く支配され、容量環103の取り付け角度を変更しないとインピーダンスを調整できないが、容量環103は寸法が大きいため取り付け角度の変更は難しい。これに対し、本実施形態のアンテナ装置1によれば、アンテナのインピーダンスは金属板11ではなく先端側の共振点調整用コイル12により強く支配され、比較的小さい共振点調整用コイル12の取り付け角度を変更することにより、インピーダンスの調整が可能である。
図示例に限らず、共振点調整用コイル12の取り付け角度は、0°から90°の間、90°から180°の間、180°から270°の間、270°から360°の間も選択して微調整が可能である。
共振点調整用コイル12の配置、仕様が決まれば、これに合せてアンテナホルダー30、アンテナカバー50等を製作し、全体を組み立てる。
従来、アンプ側の入力インピーダンスを、抵抗やコンデンサ、インダクタを組み合わせて構成する整合回路により調整し、アンテナ側のインピーダンスと整合を取っていたが、本実施形態のアンテナ装置1によれば、アンテナ部10側でもインピーダンスを調整できるので、調整の幅が広がり、受信効率におけるアンプとの整合ロスを低減することができ、高い受信感度を達成することができる。
また、本実施形態のアンテナ装置1によれば、アンプ基板側に抵抗やコンデンサ、インダクタを組み合わせて構成する整合回路を不要とすることもでき、部品点数減及びこれによる低コスト化が図られる。
また、以上の実施形態のようなシャークフィンアンテナといったルーフマウントタイプに限らず、スポイラーやサイドミラー、ダッシュボード内等にも本発明のアンテナ装置は配置できる。
なお、アンプ基板20と金属板11の接続は、接続端子を介さず直接給電することも可能である。
共振点調整用コイルはヘリカルタイプに限らず、ジグザグ、ミアンダ、ループ等の他の形態に変更して実施してもよい。
10 アンテナ部
11 金属板
12 共振点調整用コイル
20 アンプ基板
21 接続端子
30 アンテナホルダー
31 金属板保持ブロック
32 コイル保持ブロック
40 アンテナベース
50 アンテナカバー
60 ガスケット
Claims (6)
- 車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
アンテナ部と、
前記アンテナ部により受信された信号を増幅するアンプを有するアンプ基板と、を備え、
前記アンテナ部は、金属板と、一端が前記金属板に接続された共振点調整用コイルとからなり、前記共振点調整用コイルの一端は、前記アンプ基板の入力に前記金属板を介して接続されているアンテナ装置。 - 前記共振点調整用コイルの他端は開放されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記共振点調整用コイルの取り付け角度により、前記アンテナ部のインピーダンスの調整が可能な特性を有する請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
- 前記共振点調整用コイルの中心軸に沿って前記共振点調整用コイルの前記金属板との接続側から当該コイルの逆側へ向かう方向が垂直下方向である請求項1、請求項2又は請求項3に記載のアンテナ装置。
- 前記共振点調整用コイルの中心軸に沿って前記共振点調整用コイルの前記金属板との接続側から当該コイルの逆側へ向かう方向が垂直下方向であるときを前記共振点調整用コイルの取り付け角度は0°であるとして、90°の取り付け角度が設けられている請求項1、請求項2又は請求項3に記載のアンテナ装置。
- 請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載のアンテナ装置の製造方法であって、
前記共振点調整用コイルの取り付け角度を調整するとともに、当該取り付け角度に合わせて、前記共振点調整用コイルのピッチ、巻き数、線路長を調整し、前記アンテナ部を所望のインピーダンスに調整することを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
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JP2017049660A JP6842040B2 (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | アンテナ装置及びその製造方法 |
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