進化しているワイヤレス通信システムは、いくつかのmmW周波数範囲の1つまたは複数、たとえば28GHz、40GHz、60GHzなどを使用して通信し得る。異なる通信システムプロトコル、たとえばWi-Fi通信システム、遠隔通信システムなどに対して、異なるmmW周波数範囲が使用され得る。しかしながら、そのようなmmW周波数を使用する通信は、運用上の観点から(たとえば限られた伝搬距離)、ならびにハードウェアの観点から、設計を難しくする。たとえば、mmW周波数範囲において信号を処理することには、信号の損失を減らすために、コンポーネントの注意深い検討および選択、コンポーネント/モジュールの離隔の制約などが必要である。他の考慮事項には、ユーザにより引き起こされる、たとえばユーザが通常デバイスを保持し得る方法により引き起こされる干渉を回避するような、利用可能な空間が限られているデバイスにおける各周波数範囲に対するアンテナアレイの離隔および配置を含み得る。
ミリ波システムは、通信システム内などにおいて、研究、兵器システム、医療目的、検査システムなどのための、様々な機能のために使用され得る。いくつかの場合、mmWシステムは、28GHzまたは40GHzなどで動作する移動基地局を含み得る。マルチアレイトランシーバは、mmWトランシーバ(ワイヤレス通信システムの基地局など)のカバレッジの拡大のために使用され得る。これは、別のデバイス(基地局に近接しているユーザ機器(UE)など)による電力消費の低減およびリンク容量の増大を可能にし得る。いくつかの場合、mmW動作の増強のために構成されるトランシーバデバイスは、様々な技術に基づくデバイスと後方互換性があり得る。
通常は、2つのトランシーバを使用してmmW周波数範囲において通信するように適合されるデバイスは、各トランシーバが独立のベースバンド回路を有することを含む手法を採用する。たとえば、各トランシーバは、固有のベースバンド回路、RFFEコンポーネント、および関連するアンテナアレイを含む。この構成は、デバイスへの2つのトランシーバの独立の配置を可能にし得るが、各ベースバンド回路に対して追加のハードウェアも必要とする。このことは、デバイスにおける電力使用量の増大をもたらし、加えて、オーディオ/データ信号を各トランシーバへルーティングすることを必要とする。
通常は、2つのトランシーバを使用してmmW周波数範囲において通信するように適合されるデバイスは、各トランシーバ構成が独立のベースバンド回路モジュールおよびトランシーバRFFEコンポーネントモジュールを有することを含む手法を採用する。たとえば、各トランシーバは、ベースバンド回路のための1つのモジュールと、RFFEコンポーネントモジュールのための別のモジュールと、関連するアンテナアレイとを含む。この構成は、デバイスへの2つのトランシーバの独立の配置を可能にし得るが、各トランシーバに対して追加のハードウェア占有面積も必要とする。このことは、デバイスにおける電力使用量の増大をもたらし、加えて、オーディオ/データ信号を各トランシーバへルーティングすることを必要とする。
本開示の態様によれば、デバイスは2つのトランシーバチップモジュールを利用し得る。第1のトランシーバチップモジュールは、RFFEおよび関連するアンテナアレイに加えて、ベースバンドサブモジュールを含む。ベースバンドサブモジュールは、第1のRFFEおよび関連するアンテナアレイを使用して、または第2のトランシーバチップモジュールを使用して通信することを可能にするモデムを含むことがあり、第2のトランシーバチップモジュールは第2のRFFEおよび関連するアンテナアレイを含む。第2のトランシーバチップモジュールは、第1のトランシーバチップモジュールとは別個であることがあるが、同軸ケーブルを使用してベースバンドサブモジュールに接続され得る。同軸ケーブルは、広帯域幅ケーブルであることがあり、ベースバンドサブモジュールと第2のトランシーバチップモジュールとの間でIF周波数を搬送し得る。いくつかの態様では、第1のトランシーバチップモジュールおよび第2のトランシーバチップモジュールは、それぞれ第1の周波数範囲および第2の周波数範囲上で通信することができ、第1の周波数範囲は第2の周波数範囲とは異なる。いくつかの態様では、第2のRFFEがSIFトランシーバアーキテクチャであり得る場合、第1のRFFEはZIFトランシーバアーキテクチャであり得る。いくつかの例では、第2のトランシーバチップモジュールのSIFトランシーバアーキテクチャと関連付けられるIFの態様は、第1のトランシーバチップモジュールのZIFトランシーバアーキテクチャのためのRFバンドとして使用され得る。
本開示の態様によれば、デバイスは、異なる周波数範囲上で通信するように構成される2つのトランシーバを実装するために、2つのモジュールを利用し得る。モジュールのうちの第1は、ベースバンドチップモジュールを含む。ベースバンドチップモジュールは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信の処理のためのベースバンド回路を含む。第1の周波数範囲および第2の周波数範囲は、同じであることがあり、または異なることがある。第2のモジュールは、デュアルトランシーバチップモジュールを含む。デュアルトランシーバチップモジュールは、デュアルバンドRFFEコンポーネントを含み得る。デュアルバンドRFFEコンポーネントは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信を処理するためのRF回路を含み得る。したがって、デュアルトランシーバチップモジュールは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲の各々に対して1つのアンテナアレイという、2つのアンテナアレイを含み得る。デュアルバンドRFFEコンポーネントは、2つのアンテナアレイの各々に結合される。いくつかの態様では、デュアルバンドRFFEコンポーネントは、各周波数範囲に対して、トランシーバがSIFトランシーバアーキテクチャまたはスーパーヘテロダイントランシーバアーキテクチャを利用し得るように構成され得る。
ミリ波基地局は、アンテナアレイを使用して、ビームフォーミングされた信号を送信して受信し得る。いくつかの場合、UEトランシーバは、アンテナアレイおよびビームフォーミングも使用し得る。アレイトランシーバが送信しているとき、N個の電力増幅器が、Nアレイアンテナを活性化するために使用され得る。基地局はN個のアンテナのアレイを有することがあるが、UEはM個のアンテナのアレイを有することがあり、MはNより小さいことがしばしばある。媒体における1Gbpsの容量および基地局からの短い距離が可能であることがあるが、最大の計画容量は、リンクバジェットがスループットの増大のために要求されるリンクバジェットを上回るような短距離の状況を考慮していない。
基地局などのためのmmWトランシーバは、マルチアレイアンテナを含むことがあり、これは空間ダイバーシティを増大させ、カバレッジを拡大し得る。各アレイは、より良好な実効等方放射電力(EIRP)のために、および場合によってはリンクバジェットの増大のために、より多数のアンテナ素子を有し得る。28GHz帯または40GHz帯などのmmW規格の1つのセットのために1つのトランシーバを有するものなどの、デュアル規格トランシーバが使用されることがあるが、60GHz帯などのための他の規格のために別のトランシーバが使用されることがある。UEトランシーバは、マルチアレイアンテナも含むことがあり、これは空間ダイバーシティを増大させ、カバレッジを拡大し得る。いくつかの場合、各アレイは、送信電力および受信電力の節約のために、より少数のアンテナを有し得る。UEはまた、大容量通信または近接通信などのための、60GHz送信のために別のトランシーバを含み得る。
この方式で構成されるUEトランシーバは、電力の節約が可能であり得る。たとえば、基地局においてより多数のアンテナ素子を使用することは、UEにおけるアンテナ素子の数の低減を可能にし得る。リンクバジェットは、UEにおけるアンテナの数を減らすことによって減らされ得るが、一方で、リンクバジェットは、基地局におけるアンテナの数を増やすことによって増やされ得る。結果として、UEはより少量の電力を消費し得る。基地局において多数のアレイを使用することによって、UEは、受信のためにより大きなカバレッジを有することがあり、より少量の電力を消費することがある。一部のシステムは、基地局の近傍における通信のために、60GHzまたはその周辺で動作するトランシーバを含み得る。リンクは、近傍においてこのシステムへのハンドオフを実行し、1Gbps以上などの、容量の増大を可能にし得る。
単一のアンテナアレイにより、アンテナは可能な限り広いエリアをカバーし、これは、アンテナアレイのブロードサイドにおいて半球ビームをもたらし得る。良好な信号対雑音比(SNR)で最大の角度をカバーするために、異なる方向にビームを作成してそれらを掃引することによって、ビーム掃引が使用され得る。これは(ビーム送信時間とビームの数の積として計算される)時間を要することがある。一例では、複数のアンテナアレイが使用されることがあり、これは各々の個々のアンテナアレイのカバレッジエリアを減らす。この場合、各アレイがより狭い角度をカバーするようになるにつれて、ビーム掃引時間は減り得る。いくつかの場合、これは、ビームステアリングのために使用される時間にも影響し得る。
以下の説明は、例を提供し、特許請求の範囲に記載の範囲、適用性、または例を限定するものではない。論じられる要素の機能および構成において、本開示の範囲から逸脱することなく変更が加えられ得る。様々な例は、必要に応じて、様々な手順または構成要素を省略し、置換し、または追加し得る。たとえば、説明される方法は、説明される順序とは異なる順序で実行されることがあり、様々なステップが追加され、省略され、または組み合わされることがある。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例においては組み合わされることがある。
図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105、UE115、およびコアネットワーク130を含む。コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、トラッキング、インターネットプロトコル(IP)接続、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。基地局105は、バックホールリンク132(たとえば、S1など)を通じてコアネットワーク130とインターフェースし、UE115との通信のための無線構成およびスケジューリングを実行し得るか、または基地局コントローラ(図示せず)の制御下で動作し得る。様々な例では、基地局105は、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134(たとえば、X2など)を通じて、直接的にまたは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を通じて)のいずれかで、互いに通信し得る。
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介して、UE115とワイヤレスに通信し得る。基地局105サイトの各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、NodeB、eNodeB(eNB)、ホームNodeB、ホームeNodeB、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがある。基地局105の地理的カバレッジエリア110は、カバレッジエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局および/またはスモールセル基地局)を含み得る。異なる技術のための重複する地理的カバレッジエリア110があり得る。
いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTE/LTE-Aネットワークである。LTE/LTE-Aネットワークでは、evolved Node B(eNB)という用語は、一般に基地局105を表すために使用され得るが、UEという用語は、一般にUE115を表すために使用され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域にカバレッジを与える異種LTE/LTE-Aネットワークであり得る。たとえば、各eNBまたは基地局105は、マクロセル、スモールセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレッジを提供し得る。「セル」という用語は、文脈に応じて、基地局、基地局と関連付けられたキャリアもしくはコンポーネントキャリア、またはキャリアもしくは基地局のカバレッジエリア(たとえば、セクタなど)を表すために使用され得る3GPP用語である。
マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較すると、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、認可、無認可などの)周波数帯域で動作し得る低電力基地局である。スモールセルは、様々な例に従って、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含み得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることができる。フェムトセルも、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザ用のUEなど)による制限付きアクセスを提供することができる。マクロセル用のeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセル用のeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセル(たとえば、コンポーネントキャリア)をサポートし得る。
ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的にほぼ揃えられることがある。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的に揃えられないことがある。本明細書において説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
様々な開示される例のいくつかに適応し得る通信ネットワークは、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信は、IPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)層は、論理チャネルを介して通信するために、パケットのセグメント化とリアセンブルとを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC)層は、優先処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MAC層はまた、リンク効率を改善するためにMAC層において再送信を行うためにハイブリッドARQ(HARQ)を使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、UE115と基地局105またはユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートするコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、および維持を行い得る。物理(PHY)層では、トランスポートチャネルは、物理チャネルにマッピングされ得る。
UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され、各UE115は固定式または移動式であり得る。UE115はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがあり、またはそれらを含むことがある。UE115は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、スモールセルeNB、中継基地局などを含む、様々なタイプの基地局およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
ワイヤレス通信システム100に示される通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク(UL)送信、および/または基地局105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含み得る。ダウンリンク送信信号は順方向リンク送信信号と呼ばれることもあり、一方、アップリンク送信信号は逆方向リンク送信信号と呼ばれることもある。各通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを含むことがあり、各キャリアは、上で説明された様々な無線技術に従って変調される複数のサブキャリア(たとえば、異なる周波数の波形信号)からなる信号であることがある。各々の変調された信号は、異なるサブキャリア上で送信されてよく、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、ユーザデータなどを搬送し得る。通信リンク125は、(たとえば、対のスペクトルリソースを使用する)FDDまたは(たとえば、不対のスペクトルリソースを使用する)TDD動作を使用して双方向通信を送信し得る。FDD(たとえば、フレーム構造タイプ1)およびTDD(たとえば、フレーム構造タイプ2)のフレーム構造が定義され得る。
システム100のいくつかの実施形態では、基地局105および/またはUE115は、アンテナダイバーシティ方式を採用して基地局105とUE115との間の通信品質および信頼性を向上させるための複数のアンテナを含み得る。加えて、または代替的に、基地局105および/またはUE115は、マルチパス環境を利用して、同じまたは異なるコーディングされたデータを搬送する複数の空間レイヤを送信することができる、多入力多出力(MIMO)技法を採用し得る。
ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーション(CA)またはマルチキャリア動作と呼ばれることがある特徴である、複数のセルまたはキャリア上の動作をサポートし得る。キャリアは、コンポーネントキャリア(CC)、層、チャネルなどと呼ばれることもある。「キャリア」、「コンポーネントキャリア」、「セル」、および「チャネル」という用語は、本明細書で互換的に使用され得る。UE115は、キャリアアグリゲーションのための複数のダウンリンクCCおよび1つまたは複数のアップリンクCCで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
LTEシステムは、DLで直交周波数分割多元接続(OFDMA)を利用し、ULでシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)を利用し得る。OFDMAおよびSC-FDMAは、システム帯域幅を、一般にはトーン、またはビンとも呼ばれる複数の(K個の)直交サブキャリアに分割する。各サブキャリアは、データで変調され得る。隣接するサブキャリア間の間隔は固定されていることがあり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存することがある。たとえば、Kは、1.4、3、5、10、15、または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅(保護帯域を有する)に対して、15キロヘルツ(KHz)のサブキャリア間隔で、それぞれ、72、180、300、600、900、または1200個に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに分割され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーすることができ、1、2、4、8、または16個のサブバンドが存在し得る。
ワイヤレス通信システム100は、700MHzから2600MHz(2.6GHz)の周波数帯域を使用する超高周波(UHF)周波数領域において動作し得るが、場合によっては、WLANネットワークは、4GHzもの高い周波数を使用し得る。この領域は、デシメートル帯としても知られていることがあり、それは、波長が約1デシメートルから1メートルの長さに及ぶからである。UHF波は、主に見通し線によって伝搬することがあり、建物および環境的な地物によって遮断され得る。しかしながら、波は、屋内に位置するUE115にサービスを提供するために十分に壁を貫通することができる。UHF波の送信は、スペクトルの高周波(HF)または超高周波(VHF)部のうちのより小さい周波数(および、より長い波)を使用する送信と比較して、アンテナがより小さいことおよび距離がより短いこと(たとえば、100km未満)によって特徴付けられる。場合によっては、ワイヤレス通信システム100はまた、スペクトルの極高周波(EHF)部(たとえば、30GHzから300GHzまで)を利用することもできる。この領域は、ミリ波帯(またはmmW)としても知られていることがあり、それは、波長が約1ミリメートルから1センチメートルの長さに及ぶからである。したがって、EHFアンテナは、UHFアンテナよりもさらに小型であり、より間隔が密であり得る。場合によっては、これは、UE115内における(たとえば、指向性ビームフォーミングのための)アンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信は、UHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受けることがあり、距離が短いことがある。
UE115の1つまたは複数は、2つ以上のEHF周波数範囲において、たとえば異なるmmW周波数帯において通信するように構成され得る。いくつかの態様では、UE115は、現在説明されているトランシーバアーキテクチャに従って構成されることがあり、第1のトランシーバチップモジュールおよび第2のトランシーバチップモジュールを含むことがある。各トランシーバチップモジュールは、異なるmmW周波数範囲において通信する(たとえば、送信および/または受信する)ように適合され得る。トランシーバチップモジュールのうちの第1は、1つまたは複数のベースバンド信号と関連付けられ得るベースバンドサブモジュールを含み得る。第1のトランシーバチップモジュールはまた、第1のRFFEコンポーネントと関連する第1のアンテナアレイとを含み得る。第1のRFFEコンポーネントおよび関連するアンテナアレイは、第1の周波数範囲において通信するように構成され得る。第2のトランシーバチップモジュールは、第2のRFFEと関連する第2のアンテナアレイとを含み得る。第2のRFFEコンポーネントおよび関連するアンテナは、第2の周波数範囲において通信するように構成され得る。
第2のトランシーバチップモジュールは、第1のトランシーバチップモジュールとは別個であることがあるが、第1のトランシーバチップモジュールのベースバンドサブモジュールに電気的に結合されることがある。たとえば、第2のトランシーバチップモジュールを第1のトランシーバチップモジュールのベースバンドサブモジュールへ電気的に結合するために、単一の同軸ケーブルが使用され得る。同軸ケーブルは、高帯域幅ケーブルであることがあり、IF信号、ローカル発振器(LO)信号、ならびに制御シグナリングを搬送することがある。第1のトランシーバチップモジュールとは別個であるがそれと電気的に結合されている第2のトランシーバチップモジュールは、第2のRFFEおよび関連するアンテナアレイのためにベースバンドサブモジュール機能を利用することを可能にし得る。また、別個の第2のトランシーバチップモジュールは、第2のアンテナアレイがたとえば干渉を回避または低減するためにUE115上でどこに配置されることが可能であるかということについて、ある程度の柔軟性をもたらし得る。
UE115の1つまたは複数は、2つ以上のEHF周波数範囲において、たとえば異なるmmW周波数帯において通信するように構成され得る。いくつかの態様では、UE115は、説明されるトランシーバアーキテクチャに従って構成されることがあり、ベースバンド回路を有する第1のモジュールと、デュアルトランシーバRFFEコンポーネントおよび関連するアンテナアレイを有する第2のモジュールとを含むことがある。たとえば、ベースバンドチップモジュールは、第1のベースバンド回路および第2のベースバンド回路を含むことがあり、第1のベースバンド回路は第1の周波数範囲において通信するためのものであり、第2のベースバンド回路は第2の周波数範囲において通信するためのものである。デュアルトランシーバチップモジュールは、(それぞれ第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信することと関連付けられる)第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイと結合されるRFFEコンポーネントを含み得る。ベースバンドチップモジュールおよびデュアルトランシーバチップモジュールは、単一の同軸ケーブルを使用して接続されることがあり、このことは、UE115へのデュアルトランシーバチップモジュール(さらには第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイ)の柔軟な配置を実現し得る。同軸ケーブルは、IF信号を搬送し、いくつかの場合には、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信することと関連付けられるLO信号および制御情報を搬送し得る。
いくつかの態様では、1つまたは複数のIF信号、LO信号、制御情報などを多重化するために、ベースバンドチップモジュールおよびデュアルトランシーバチップモジュールにおいてマルチプレクサが利用され得る。したがって、同軸ケーブルは、高帯域幅の信号を搬送するように適合され得る。さらに、デュアルRFFEコンポーネントの各トランシーバ機能は、SIFトランシーバアーキテクチャおよび/またはスーパーヘテロダイントランシーバアーキテクチャを利用し得る。
マルチパス伝搬も、指向性ビームフォーミングの使用に影響することがある。マルチパス伝搬は、可変のパス長を有する異なるパスを介して受信機に達するワイヤレス信号の異なるコピーによって引き起こされ得る。異なるパス長は、たとえば、大気での反射および屈折、または建物、水、および他の表面からの反射に基づき得る。マルチパス伝搬は、信号のあるコピーに対して時間遅延(または位相シフト)をもたらすことがあり、これは、(連続するシンボルの間の、すなわちシンボル間干渉(ISI)、または単一のシンボル内の)強め合う、または弱め合う干渉を引き起こす。マルチパス伝搬によって引き起こされるチャネル拡散の影響を緩和するために、ガード間隔(GI)(サイクリックプレフィックスを含み得る)が送信にプリペンドされ得る。
いくつかの場合、BS105は、UE115と通信するとき、複数のアンテナアレイを使用し得る。複数のアンテナアレイを使用することによって、BS105は、カバレッジを増やし、リンクバジェットを増やし、またはシステムがともに動作し得るシステムの数を増やすことができる。さらに、UE115は、BS105と通信するとき、複数のアンテナアレイを使用し得る。複数のアンテナアレイを使用することによって、UE115は、カバレッジを拡大し、送信/受信電力を節約し(たとえば、各アレイの中のアンテナの数の減少により)、またはシステムがともに動作し得るシステムの数を増やすことができる。
BS105またはUE115などのデバイスは、いくつかのアンテナアレイを使用し得る。各アンテナアレイは、より小さな空間カバレッジエリアにわたって、ビームフォーミングされた掃引などを通じて掃引されることがあり、それは、アンテナアレイの数の増大により、各アンテナアレイがカバーするエリアをより小さくできることがあるからである。加えて、2つのデバイスが以前に通信していた場合、最近使用されたアンテナなどの、好ましいアンテナが記憶されることがある。ビームフォーミングされる掃引は、好ましいアンテナが存在する場合はそれを最初に使用することがあり、このことは、適切なアンテナアレイを見つけるのに必要な時間を減らし得る。
いくつかの場合、BS105またはUE115などのデバイスは、60GHzシステムなどの増強されたmmWアンテナ構成を使用して動作し得る。デバイスは、28GHzシステム、40GHzシステム、および/または60GHzシステムなどのいくつかのシステムを使用して動作することが可能にされ得る。デバイス間の通信リンクが増強されたmmWアンテナ構成を必要とするかどうかの決定が、BS105、UE115、または別のネットワーク構成要素などによって行われ得る。通信リンクが増強されたmmWアンテナ構成を必要とする場合、増強されたmmWアンテナ構成は、通信のために開始され使用され得る。さらに、通信リンクが増強されたmmWアンテナ構成を必要としない場合、デバイスは、増強されたmmWアンテナ構成以外のシステムを、通信のために使用し得る。
図2Aは、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス205-aのブロック図200-aを示す。デバイス205-aは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス205-aは、通信マネージャ210-a、第1のトランシーバチップモジュール215、および/または第2のトランシーバチップモジュール220を含み得る。デバイス205-aはまた、プロセッサ(図示せず)であるか、またはそれを含み得る。これらのモジュールの各々は、互いに通信していることがある。
デバイス205-aのコンポーネントは、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部またはすべてを実行するように適合された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の集積回路上で、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各モジュールの機能はまた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリにおいて具現化された命令を用いて、全体的または部分的に実装され得る。
通信マネージャ210-aは、デバイス205-aの通信のための様々な態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。たとえば、通信マネージャ210-aは、第1のトランシーバチップモジュール215および/または第2のトランシーバチップモジュール220を介した送信のために、デバイス205-aの他のコンポーネント、システム、プロトコルなどから1つまたは複数の信号を受信し得る。通信マネージャ210-aは、受信機能のために、第1のトランシーバチップモジュール215または第2のトランシーバチップモジュール220からの情報を含む信号を受信し、デバイス205-aの他のコンポーネント、システムなどへそのような情報を通信し得る。通信されるべきコンテンツに加えて、通信マネージャはまた、第1のトランシーバチップモジュール215または第2のトランシーバチップモジュール220を使用した通信と関連付けられる様々な制御信号を受信し、決定し、または処理し得る。たとえば、制御信号は、送信電力制御信号、変調コーディング方式信号などを含み得る。
いくつかの態様では、通信マネージャ210-aは、第1のトランシーバチップモジュール215への2つ以上のインターフェース接続、たとえば第1のトランシーバチップモジュール215の2つのモデムの各々へのインターフェースを有することがある。したがって、通信マネージャ210-aは、第1のトランシーバチップモジュール215または第2のトランシーバチップモジュール220を介した送信のための情報信号をどのインターフェース接続へルーティングすべきかを決定し得る。したがって、通信マネージャ210-aは、第1の周波数範囲または第2の周波数範囲を介した送信のための情報信号をルーティングし得る。いくつかの例では、通信マネージャ210-aは、第1の周波数範囲と第2の周波数範囲の両方での送信のために、両方のインターフェース接続へ情報信号をルーティングし得る。
第1のトランシーバチップモジュール215は、第1の周波数範囲において通信する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。第1のトランシーバチップモジュール215は、通信マネージャ210-aからの情報(たとえば、ベースバンド信号)を受信し、情報を符号化し、送信のための第1の周波数範囲内の少なくとも1つの周波数へと情報をアップコンバートする、1つまたは複数のサブモジュール(たとえば、ベースバンド回路、トランシーバ回路など)を含み得る。第1のトランシーバチップモジュール215は、第1の周波数範囲において情報を送信するためのアンテナアレイを含み得る。いくつかの例では、第1のトランシーバチップモジュール215は、ベースバンド信号がIF信号へと変換されることなく通信周波数へ直接変換される、ZIFトランシーバチップ構成である。
第2のトランシーバチップモジュール220は、第2の周波数範囲において通信する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。第2の周波数範囲は、第1の周波数範囲と異なることがある。第2のトランシーバチップモジュール220は、第1のトランシーバチップモジュール215とは別個に配置されることがあるが、同軸ケーブルを介して第1のトランシーバチップモジュール215のベースバンド回路に電気的に結合されることがある。いくつかの態様では、第2のトランシーバチップモジュール220はSIFトランシーバアーキテクチャであることがあり、同軸ケーブルは第1のトランシーバチップモジュール215のベースバンド回路と第2のトランシーバチップモジュール220との間でIF信号を搬送することがある。
第2のトランシーバチップモジュール220は、第1のトランシーバチップモジュール215のベースバンド回路からIF信号を受信し、第2の周波数範囲内の少なくとも1つの周波数へIF信号を変換する、トランシーバ回路を含み得る。第2のトランシーバチップモジュール220は、関連するアンテナアレイを含み、そのアンテナアレイを使用して第2の周波数範囲内の周波数を送信し得る。
図2Bは、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス205-bのブロック図200-bを示す。デバイス205-bは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス205-bは、通信マネージャ210-b、ベースバンドチップモジュール225、および/またはデュアルトランシーバチップモジュール230を含み得る。デバイス205-bはまた、プロセッサ(図示せず)であるか、またはそれを含むことがある。これらのモジュールの各々は、互いに通信していることがある。
デバイス205-bのコンポーネントは、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部またはすべてを実行するように適合された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して実装され得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の集積回路上で、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各モジュールの機能はまた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリにおいて具現化された命令を用いて、全体的または部分的に実装され得る。
通信マネージャ210-bは、デバイス205-bの通信のための様々な態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。たとえば、通信マネージャ210-bは、第1の周波数範囲および/または第2の周波数範囲を介した送信のために、デバイス205-bの他のコンポーネント、システム、プロトコルなどから1つまたは複数の信号を受信し得る。通信マネージャ210-bは、受信機能のために、ベースバンドチップモジュール225からの情報を含む信号を受信し、デバイス205-bの他のコンポーネント、システムなどへそのような情報を通信し得る。通信されるべきコンテンツに加えて、通信マネージャ210-bはまた、ベースバンドチップモジュール225またはデュアルトランシーバチップモジュール230を使用した通信と関連付けられる様々な制御信号を受信し、決定し、または処理し得る。たとえば、制御信号は、送信電力制御信号、変調コーディング方式信号などを含み得る。
いくつかの態様では、通信マネージャ210-bは、ベースバンドチップモジュール225への2つ以上のインターフェース接続、たとえばベースバンドチップモジュール225の2つのモデムの各々へのインターフェースを有することがある。したがって、通信マネージャ210-bは、第1の周波数範囲または第2の周波数範囲を介した送信のための情報信号をどのインターフェース接続へルーティングすべきかを決定し得る。いくつかの例では、通信マネージャ210-bは、第1の周波数範囲と第2の周波数範囲の両方での送信のために、両方のインターフェース接続へ情報信号をルーティングし得る。
ベースバンドチップモジュール225は、第1の周波数範囲および/または第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信を処理する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。ベースバンドチップチップモジュール225は、通信マネージャ210-bからの情報(たとえば、ベースバンド信号)を受信し、情報を符号化し、少なくとも1つのIFへと情報をアップコンバートする、1つまたは複数のサブモジュール(たとえば、ベースバンド回路、インターフェース回路など)を含み得る。たとえば、ベースバンドチップモジュール225は、第1の周波数範囲におけるワイヤレス通信の処理のための第1のベースバンド回路と、第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信の処理のための第2のベースバンド回路とを含み得る。例示的なベースバンド回路は、限定はされないが、インターフェース回路、ミキサ、増幅器、フィルタなどを含み得る。したがって、ベースバンドチップモジュール225は、ワイヤレス送信のための情報信号を搬送する1つまたは複数のIF信号を出力し得る。
デュアルトランシーバチップモジュール230は、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。第2の周波数範囲は第1の周波数範囲と異なることがあり、いくつかの例では、第1の周波数範囲は第2の周波数範囲より低いことがある。デュアルトランシーバチップモジュール230は、ベースバンドチップモジュール225とは別個に配置されることがあるが、同軸ケーブルを介してベースバンドチップモジュール225に電気的に結合されることがある。いくつかの態様では、デュアルトランシーバチップモジュール230は、SIFトランシーバアーキテクチャおよび/またはスーパーヘテロダイントランシーバアーキテクチャを利用することがあり、同軸ケーブルは、ベースバンドチップモジュール225とデュアルトランシーバチップモジュール230との間で1つまたは複数のIF信号を搬送することがある。
デュアルトランシーバチップモジュール230は、ベースバンドチップモジュール225からIF信号を受信し、ワイヤレス送信のための第1の周波数範囲および/または第2の周波数範囲内の少なくとも1つの周波数へIF信号を変換する、トランシーバ回路を含み得る。デュアルトランシーバチップモジュール230は、2つのトランシーバ機能を提供するデュアルバンドRFFEコンポーネントを含むことがあり、各トランシーバ機能は、第1の周波数範囲または第2の周波数範囲における通信のうちの1つと関連付けられる。デュアルトランシーバチップモジュール230はまた、2つのアンテナアレイを含むことがあり、ここで、第1のアンテナアレイは第1の周波数範囲において通信するためのものであり、第2のアンテナアレイは第2の周波数範囲において通信するためのものである。デュアルバンドRFFEコンポーネントは、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイのために結合され得る。すなわち、デュアルバンドRFFEコンポーネントは、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイがプリントされるのと同じモジュール/PCBへとはんだ付けされ、または別様に組み込まれ得る。図3Aは、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス205-cのブロック図300-aを示す。デバイス205-cは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス205-cはまた、図2Aまたは図2Bを参照して説明されたデバイス205の例であり得る。デバイス205-cは、デバイス205-aの対応するモジュールの例であり得る、通信マネージャ210-c、第1のトランシーバチップモジュール215-a、および/または第2のトランシーバチップモジュール220-aを含み得る。デバイス205-cは、プロセッサ(図示せず)も含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。第1のトランシーバチップモジュール215-aは、ベースバンドサブモジュール305ならびに/または第1のRFFEおよびアンテナアレイ310を含み得る。第2のトランシーバチップモジュール220-aは、第2のRFFEとアンテナアレイ315とを含み得る。通信マネージャ210-cは、図2Aまたは図2Bを参照して説明された通信マネージャ210の機能を実行し得る。
ベースバンドサブモジュール305は、デバイス205-cのためのベースバンド信号の態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。ベースバンドサブモジュール305は、あるベースバンド信号と、およびいくつかの例では2つ以上のベースバンド信号と関連付けられることがある。ベースバンドサブモジュール305は、第1の周波数範囲、第2の周波数範囲、または両方の周波数範囲における送信のために、通信マネージャ210-cから1つまたは複数の情報(またはベースバンド)信号を受信し得る。いくつかの例では、ベースバンドサブモジュール305はまた、どの周波数範囲で情報が送信されるべきか、どの送信電力レベルで情報が送信されるべきかなどを示す、制御データを受信し得る。ベースバンドサブモジュール305は、発振器/ミキサ/モデム回路を含み、第1のRFFEおよびアンテナアレイ310を介した送信のために、第1の周波数範囲内の周波数へと、ベースバンド信号における情報をアップコンバートし得る。いくつかの態様では、ベースバンドサブモジュール305は、ワイヤレス送信のための第1のRFFEおよびアンテナアレイ310の動作周波数において、第1のRFFEおよびアンテナアレイ310へ信号を出力し得る。
第2のトランシーバチップモジュール220-aを介して送信されるとき、ベースバンドサブモジュール305は、ワイヤレス送信のための信号パス320を介して第2のトランシーバチップモジュール220-aへ電気的に結合されるIF信号へと情報をアップコンバートし得る。信号パス320は、同軸ケーブルであることがあり、広帯域信号、たとえば第2のトランシーバチップモジュール220-aのためのIF信号を搬送するように適合されることがある。いくつかの例では、信号パス320は、LO信号、ならびに、第2の周波数範囲におけるワイヤレス送信のための制御データも搬送し得る。
第1のRFFEおよびアンテナアレイ310は、ベースバンドサブモジュール305から信号を受信し、第1のアンテナアレイを介してワイヤレス送信のための信号を準備し得る。たとえば、第1のRFFEおよびアンテナアレイ310は、信号が正しい周波数で、またはMIMO/CA送信のための周波数で、かつ適切な送信電力で送信されることを確実にするための、増幅器回路、フィルタリング回路などを含み得る。いくつかの態様では、第1のRFFEおよびアンテナアレイ310は、送信周波数、電力などを示す情報を含む制御データをベースバンドサブモジュール305から受信し得る。アンテナアレイは、たとえば、第1の周波数範囲内の1つまたは複数の信号を送信および/または受信するために、第1の周波数範囲において通信するように適合される複数のアンテナ素子を含み得る。
第2のRFFEおよびアンテナアレイ315は、信号パス320を介してベースバンドサブモジュール305から信号を受信し、第2のアンテナアレイを介してワイヤレス送信のための信号を準備し得る。たとえば、第2のRFFEおよびアンテナアレイ315は、情報が正しい周波数で、またはMIMO/CA送信のための周波数で、かつ適切な送信電力で送信されることを確実にするための、増幅器回路、フィルタリング回路などを含み得る。いくつかの態様では、第2のRFFEおよびアンテナアレイ315は、送信周波数、電力などを示す情報を含む制御データをベースバンドサブモジュール305から受信し得る。アンテナアレイは、たとえば、第2の周波数範囲内の1つまたは複数の信号を送信および/または受信するために、第2の周波数範囲において通信するように適合される複数のアンテナ素子を含み得る。
図3Bは、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス205-dのブロック図300-bを示す。デバイス205-dは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス205-dはまた、図2A、図2B、または図3Aを参照して説明されたデバイス205の例であり得る。デバイス205-dは、通信マネージャ210-d、ベースバンドチップモジュール225-a、および/またはデュアルトランシーバチップモジュール230-aを含むことがあり、これらは、デバイス205の対応するモジュールの例であり得る。デバイス205-dはまた、プロセッサ(図示せず)を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していることがある。ベースバンドチップモジュール225-aは、第1のベースバンド回路325および/または第2のベースバンド回路330を含み得る。デュアルトランシーバチップモジュール230-aは、デュアルバンドRFFE335、第1のアンテナアレイ340、および/または第2のアンテナアレイ345を含み得る。通信マネージャ210-dは、図2A、図2B、または図3Aを参照して説明された通信マネージャ210の機能を実行し得る。
第1のベースバンド回路325は、デバイス205-dのための第1の周波数範囲におけるワイヤレス通信の処理の態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。第1のベースバンド回路325は第1のベースバンド信号と関連付けられ得る。第1のベースバンド回路325は、第1の周波数範囲における送信のために、通信マネージャ210-dから1つまたは複数の情報(またはベースバンド)信号を受信し得る。いくつかの例では、第1のベースバンド回路325はまた、第1の周波数範囲内のどの周波数で情報が送信されるべきか、どの送信電力レベルで情報が送信されるべきかなどを示す、制御データを受信し得る。第1のベースバンド回路325は、様々なハードウェア/ソフトウェア/論理機能、たとえば、1つまたは複数の発振器、ミキサ、モデム回路などを含み、ベースバンド信号に含まれる情報を、ワイヤレス送信のための第1の周波数範囲と関連付けられるIF信号へアップコンバートし得る。いくつかの態様では、第1のベースバンド回路325は、IF信号をデュアルトランシーバチップモジュール230-aに出力して、ベースバンド信号を搬送し得る。
同様に、第2のベースバンド回路330は、デバイス205-dのための第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信の処理の態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。第2のベースバンド回路330は第2のベースバンド信号と関連付けられ得る。いくつかの態様では、第1のベースバンド信号および第2のベースバンド信号は同じであることがあり、または異なるベースバンド信号であることがある。第2のベースバンド回路330は、第2の周波数範囲における送信のために、通信マネージャ210-dから1つまたは複数の情報(またはベースバンド)信号を受信し得る。いくつかの例では、第2のベースバンド回路330はまた、第2の周波数範囲内のどの周波数で情報が送信されるべきか、どの送信電力レベルで情報が送信されるべきかなどを示す、制御データを受信し得る。第2のベースバンド回路330は、様々なハードウェア/ソフトウェア/論理機能、たとえば、1つまたは複数の発振器、ミキサ、モデム回路などを含み、第2のベースバンド信号に含まれる情報を、ワイヤレス送信のための第2の周波数範囲と関連付けられるIF信号へアップコンバートし得る。いくつかの態様では、第2のベースバンド回路330は、IF信号をデュアルトランシーバチップモジュール230-aに出力して、ベースバンド信号を搬送し得る。
いくつかの態様では、第2のベースバンド回路330は、第2の周波数範囲において通信するためのスーパーヘテロダイントランシーバ動作をサポートし得る。たとえば、第2のベースバンド回路330は、ベースバンド信号を第1のIF信号へアップコンバートし、次いでIF信号を第2のIF信号へアップコンバートするための、2つの発振器回路を含むことがあり、またはそれらにアクセスすることがあり、第2のIFは第1のIF信号より高いIF周波数にある。
いくつかの態様では、第1のベースバンド回路325および第2のベースバンド回路330の各々は、別々に製造され、ベースバンドチップモジュール225-aへ接続、たとえばはんだ付けされ得る。代替的に、第1のベースバンド回路325と第2のベースバンド回路330の両方が、単一のダイの上に形成され得る。
デュアルトランシーバチップモジュール230-aは、ベースバンドチップモジュール225-aとは別個であることがある。デュアルトランシーバチップモジュール230-aは、単一の同軸ケーブル、たとえば、1つまたは複数のIF信号、LO信号、制御データなどを搬送するように適合される広帯域ケーブルを使用して、ベースバンドチップモジュール225-aへ電気的に結合され得る。
デュアルバンドRFFE335は、デバイス205-dのための第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。一般に、デュアルバンドRFFE335は、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において同時に通信するように適合される2つのトランシーバ回路を含み得る。いくつかの態様では、第1のトランシーバ回路、第2のトランシーバ回路、または両方のトランシーバ回路が、SIFトランシーバアーキテクチャおよび/またはスーパーヘテロダイントランシーバアーキテクチャを利用し得る。第1のトランシーバ回路は第1の周波数範囲にある信号を処理するように適合されることがあり、第2のトランシーバ回路は第2の周波数範囲にある信号を処理するように適合されることがある。
いくつかの態様では、デュアルバンドRFFE335の第1のトランシーバ回路および第2のトランシーバ回路の各々は、別々に製造され、デュアルトランシーバチップモジュール230-aへ接続、たとえばはんだ付けされ得る。代替的に、第1のトランシーバチップと第2のトランシーバチップの両方が、単一のダイの上に形成され得る。第1のトランシーバ回路または第2のトランシーバ回路の一方はセルラー遠隔通信トランシーバであることがあり、他方のトランシーバ回路はWi-Fi通信トランシーバであることがある。いくつかの例では、トランシーバ回路の両方が、セルラー遠隔通信トランシーバまたはWi-Fi通信トランシーバであることがある。
第1のアンテナアレイ340は、第1の周波数範囲内の1つまたは複数の周波数においてワイヤレスに通信するように適合され得る。第1のアンテナアレイ340は、1つまたは複数のアンテナ素子を含み、第1の周波数範囲において通信するための、MIMO通信、キャリアアグリゲーション通信技法、ビームフォーミング通信技法などをサポートし得る。
同様に、第2のアンテナアレイ345は、第2の周波数範囲内の1つまたは複数の周波数においてワイヤレスに通信するように適合され得る。第2のアンテナアレイ345は、1つまたは複数のアンテナ素子を含み、第2の周波数範囲において通信するための、MIMO通信、キャリアアグリゲーション通信技法、ビームフォーミング通信技法などをサポートし得る。
いくつかの態様では、第1のアンテナアレイ340および第2のアンテナアレイ345は、デュアルバンドRFFE315のプリント、はんだ付けなどが行われるのと同じモジュール/PCBに、またはそれらの中で、プリント、はんだ付けなどが行われ得る。第1のアンテナアレイ340および第2のアンテナアレイ345の各々は、mmWアンテナアレイであり得る。図4Aは、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するための第1のトランシーバチップモジュール215-bおよび第2のトランシーバチップモジュール220-bのブロック図400-aを示す。第1のトランシーバチップモジュール215-bおよび/または第2のトランシーバチップモジュール220-bは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。第1のトランシーバチップモジュール215-bおよび/または第2のトランシーバチップモジュール220-bはまた、図2A、図2B、図3A、および図3Bを参照して説明されたデバイス205の例であり得る。第1のトランシーバチップモジュール215-bは、ベースバンドサブモジュール305-a、第1のRFFE405、および/または第1のアンテナアレイ410を含み得る。第2のトランシーバチップモジュール220-bは、周波数コンバータ415、第2のRFFE420、および/または第2のアンテナアレイ425を含み得る。ベースバンドサブモジュール305-aは、図3Aを参照して説明されたベースバンドサブモジュール305の機能の例であり、それを実行し得る。
ベースバンドサブモジュール305-aは、ベースバンド信号と関連付けられ得る。ベースバンド信号は、ワイヤレス通信のための情報、たとえばデータ、制御情報などを搬送する信号であり得る。ベースバンドサブモジュール305-aは、たとえば第1の周波数範囲内の信号を出力し得る。いくつかの態様では、ベースバンドサブモジュール305-aから出力される信号は、IF信号として使用され、第2の周波数範囲内の動作周波数への変換のために第2のトランシーバチップモジュール220-bへ提供され得る。
いくつかの態様では、ベースバンドサブモジュール305-aは2つのモデムを含み得る。2つのモデムのうちの第1は、第1の周波数範囲において通信するように構成され得るが、2つのモデムのうちの第2は、第2の周波数範囲において通信するように構成され得る。たとえば、第2のモデムが第2のRFFE420に結合される場合、第1のモデムは第1のRFFE405に結合され得る。ベースバンドサブモジュール305-aのための2モデム構成のいくつかの態様では、切替コンポーネントが含まれ売る。切替コンポーネントは、第1のモデムと第2のモデムとの間で情報信号を切り替え得る。したがって、切替コンポーネントは、それぞれ第1の周波数範囲または第2の周波数範囲を介して、送信のための情報信号を切り替え得る。
いくつかの態様では、ベースバンドサブモジュール305-aは1つのモデムを含み得る。単一のモデムは、第1の周波数範囲および/または第2の周波数範囲において通信するように適合されるデュアルバンドモデムであり得る。たとえば、単一のモデムは、第1のRFFE405のための第1の出力および第2のRFFE420のための第2の出力という、2つの出力を有し得る。代替的に、デュアルバンドモデムは、1つの出力と、出力情報信号を所望のRFFEへ結合する切替コンポーネントとを含み得る。
第1のRFFE405は、第1の周波数範囲におけるワイヤレス送信のためのRF回路の態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。一般に、第1のRFFE405は、第1の周波数範囲における送信/受信のためのRF信号を処理することと関連付けられる回路を含み得る。たとえば、第1のRFFE405は、適切な振幅で、適切な周波数で、かつ不要な信号を伴わずにRF信号を第1のアンテナアレイ410へ提供するための、インピーダンス整合回路、フィルタリング回路、増幅回路などを含み得る。第1のRFFE405は、ベースバンドサブモジュール305-aから受信される信号がすでに第1の周波数範囲における送信のための動作周波数にある、ZIFトランシーバアーキテクチャであり得る。したがって、第1のRFFE405は、ベースバンドサブモジュール305-aから受信される信号をアップコンバートするためのミキサ回路を有しないことがある。
いくつかの態様では、第1のRFFE405は、ベースバンドサブモジュール305-aおよび第1のアンテナアレイ410と同じモジュールまたはプリント回路基板(PCB)に配置され得る。したがって、上記のコンポーネント間の信号損失は、少なくとも可能な程度にまで、最小化され得る。第1のアンテナアレイ410は、したがって、第1のRFFE405へ直接接続されることがあり、ワイヤレス通信のためにRF信号を交換することがある。第1のアンテナアレイ410は、複数のアンテナ素子を含み、様々なワイヤレス送信方式、たとえばMIMO送信、ビームフォーミング送信、マルチキャリア送信などを使用して通信するように適合され得る。
周波数コンバータ415は、第2のトランシーバチップモジュール220-bのための信号のアップコンバートおよび/またはダウンコンバートの態様を管理し得る。たとえば、周波数コンバータ415は、ベースバンドサブモジュール305-aと電気的に結合されることがあり、IF信号を交換することがある。IF信号は、いくつかの例では、第1のRFFE405の動作周波数であり得るが、周波数コンバータ415は、第2の周波数範囲における送信のためのより高い周波数へとIF信号を変換する、すなわちアップコンバートすることができる。すなわち、周波数コンバータ415は、ベースバンドサブモジュール305-aから受信された信号をアップコンバートし、ワイヤレス送信のために第2の周波数範囲内で信号を出力し得る。受信のために、周波数コンバータ415は、第2の周波数範囲内で信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号のための周波数を有する信号を出力し得る。
周波数コンバータ415は、信号パス320-aを介してベースバンドサブモジュール305-aへ電気的に結合され得る。一般に、信号パス320-aは、単一の同軸ケーブルであることがあり、広帯域信号を搬送するように適合されることがある。いくつかの例では、IF信号ならびにLO信号および/または制御情報が、信号パス320-aによって搬送され得る。その上、信号パス320-aを形成する同軸ケーブルは、第2のトランシーバチップモジュール220-bが第1のトランシーバチップモジュール215-bとは別に配置されることを可能にし得る。このことは、最適な通信を確実にするように、第1のトランシーバチップモジュール215-b(および関連する第1のアンテナアレイ410)および第2のトランシーバチップモジュール220-b(および関連する第2のアンテナアレイ425)を、UE上の位置へ戦略的に配置することを実現し得る。
第2のRFFE420は、第2のトランシーバチップモジュール220-bのための第2の周波数範囲におけるワイヤレス送信のためのRF回路の態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。一般に、第2のRFFE420は、第2の周波数範囲における送信/受信のためにRF信号を処理することと関連付けられる回路を含み得る。たとえば、第2のRFFE420は、適切な振幅で、適切な周波数で、かつ不要な信号を伴わずにRF信号を第2のアンテナアレイ425へ提供するための、インピーダンス整合回路、フィルタリング回路、増幅回路などを含み得る。第2のRFFE420は、ベースバンドサブモジュール305-aから受信されるIF信号が第2の周波数範囲における送信のための動作周波数へアップコンバートされるように周波数コンバータ415に加えられる、SIFトランシーバアーキテクチャであり得る。
いくつかの態様では、第2のRFFE420および関連する第2のアンテナアレイ425は、第1のトランシーバチップモジュール215-bとは異なるモジュールまたはPCBに配置され得る。第2のアンテナアレイ425は、第2のRFFE420へ直接接続されることがあり、ワイヤレス通信のためにRF信号を交換することがある。第2のアンテナアレイ425は、複数のアンテナ素子を含み、様々なワイヤレス送信方式、たとえばMIMO送信、ビームフォーミング送信、マルチキャリア送信などを使用して通信するように適合され得る。
いくつかの態様では、第1の周波数範囲は、第2の周波数範囲より低いことがある。たとえば、第1の周波数範囲はワイヤレス遠隔通信システムと関連付けられることがあり、第2の周波数範囲はWi-Fi通信システムと関連付けられることがある。第1の周波数範囲および第2の周波数範囲は、mmW周波数範囲であり得る。たとえば、第1の周波数範囲は、28GHzの、またはその周辺の周波数範囲、40GHzの、またはその周辺の周波数範囲などで動作する通信プロトコルと関連付けられ得る。第2の周波数範囲は、それぞれ、40GHzの、またはその周辺の周波数範囲、60GHzの、またはその周辺の周波数範囲などで動作する通信プロトコルと関連付けられ得る。
図4Bは、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのベースバンドチップモジュール225-bおよびデュアルトランシーバチップモジュール230-bのブロック図400-bを示す。ベースバンドチップモジュール225-bおよび/またはデュアルトランシーバチップモジュール230-bは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。ベースバンドチップモジュール225-bおよび/またはデュアルトランシーバチップモジュール230-bはまた、図2Bまたは図3Bを参照して説明されたデバイス205の例であり得る。ベースバンドチップモジュール225-bは、第1のベースバンド回路325-aおよび/または第2のベースバンド回路330-aを含み得る。デュアルトランシーバチップモジュール230-bは、デュアルバンドRFFE335-a、第1のアンテナアレイ340-a、および/または第2のアンテナアレイ345-aを含み得る。ベースバンドチップモジュール225-bは、図2Bおよび図3Bを参照して説明されたベースバンドチップモジュール225の機能の例であり、それを実行し得る。デュアルトランシーバチップモジュール230-bは、図2Bおよび図3Bを参照して説明されたデュアルトランシーバチップモジュール230の機能の例であり、それを実行し得る。ベースバンドチップモジュール225-bは、デュアルトランシーバチップモジュール230-bとは別個であり、信号パス430を介してそれに電気的に結合され得る。
ベースバンドチップモジュール225-bは、あるベースバンド信号と、およびいくつかの例では2つ以上のベースバンド信号と関連付けられ得る。1つまたは複数のベースバンド信号は、第1の周波数範囲、第2の周波数範囲、または両方の周波数範囲におけるワイヤレス通信のための情報、たとえば、データ、制御情報などを搬送する信号であり得る。他の制御情報は、ワイヤレス通信に関する命令、たとえば、電力、周波数などを提供し得る。
第1のベースバンド回路325-aは、第1の周波数範囲におけるワイヤレス通信のベースバンド処理を行い得る。第2のベースバンド回路330-aは、第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信のベースバンド処理を行い得る。第1のベースバンド回路325-aは、第1の周波数範囲において通信することと関連付けられる第1のモデムを含むことがあり、第2のベースバンド回路330-aは、第2の周波数範囲において通信することと関連付けられる第2のモデムを含むことがある。いくつかの態様では、ベースバンドチップモジュール225-bはインターフェース回路を含み得る。たとえば、ベースバンドチップモジュール225-bは、第1のモデムと関連付けられる第1の通信インターフェース回路と、第2のモデムと関連付けられる第2の通信インターフェースとを含み得る。第1の通信インターフェース回路は、第1のベースバンド回路325-aのための入力/出力機能と関連付けられ、それらを提供することがあり、第2の通信インターフェース回路は、第2のベースバンド回路330-aのための入力/出力機能と関連付けられ、それらを提供することがある。別の例では、ベースバンドチップモジュール225-bは、共通インターフェース回路を含み得る。共通インターフェース回路は、第1のモデムおよび第2のモデムを介して情報を通信することと関連付けられ得る。共通インターフェース回路は、どの情報が第1のモデムに、第2のモデムに、または第1のモデムと第2のモデムの両方に提供されるかを決定する、切替機能を含み得る。
第1のベースバンド回路325-aは、第1の周波数範囲における通信と関連付けられる第1のIF信号を出力し得る。第2のベースバンド回路330-aは、第2の周波数範囲における通信と関連付けられる第2のIF信号を出力し得る。いくつかの例では、第2のIF信号は、第1のIF信号よりも高い周波数にあり得る。第1のIF信号および第2のIF信号は、デュアルトランシーバチップモジュール230-bに出力され得る。
デュアルバンドRFFE335-aは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。一般に、デュアルバンドRFFE335-aは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において同時に通信するように適合される2つのトランシーバ回路を含み得る。いくつかの態様では、第1のトランシーバ回路、第2のトランシーバ回路、または両方のトランシーバ回路が、SIFトランシーバアーキテクチャおよび/またはスーパーヘテロダイントランシーバアーキテクチャを利用し得る。第1のトランシーバ回路は第1の周波数範囲にある信号を処理するように適合されることがあり、第2のトランシーバ回路は第2の周波数範囲にある信号を処理するように適合されることがある。
いくつかの態様では、デュアルバンドRFFE335-aの第1のトランシーバ回路および第2のトランシーバ回路の各々は、別々に製造され、デュアルトランシーバチップモジュール230-bへ接続、たとえばはんだ付けされ得る。代替的に、第1のトランシーバチップと第2のトランシーバチップの両方が、単一のダイの上に形成され得る。第1のトランシーバ回路または第2のトランシーバ回路の一方はセルラー遠隔通信トランシーバであることがあり、他方のトランシーバ回路はWi-Fi通信トランシーバであることがある。いくつかの例では、トランシーバ回路の両方が、セルラー遠隔通信トランシーバまたはWi-Fi通信トランシーバであることがある。
第1のアンテナアレイ340-aは、第1の周波数範囲内の1つまたは複数の周波数においてワイヤレスに通信するように適合され得る。第1のアンテナアレイ340-aは、1つまたは複数のアンテナ素子を含み、第1の周波数範囲において通信するための、MIMO通信、キャリアアグリゲーション通信技法、ビームフォーミング通信技法などをサポートし得る。
同様に、第2のアンテナアレイ345-aは、第2の周波数範囲内の1つまたは複数の周波数においてワイヤレスに通信するように適合され得る。第2のアンテナアレイ345-aは、1つまたは複数のアンテナ素子を含み、第2の周波数範囲において通信するための、MIMO通信、キャリアアグリゲーション通信技法、ビームフォーミング通信技法などをサポートし得る。
いくつかの態様では、第1のアンテナアレイ340-aおよび第2のアンテナアレイ345-aは、デュアルバンドRFFE315-aのプリント、はんだ付けなどが行われるのと同じモジュール/PCBに、またはそれらの中で、プリント、はんだ付けなどが行われ得る。第1のアンテナアレイ340-aおよび第2のアンテナアレイ345-aの各々は、mmWアンテナアレイであり得る。
信号パス430は、ベースバンドチップモジュール225-bをデュアルトランシーバチップモジュール230-bへ電気的に結合することを実現し得る。信号パス430は、単一の同軸ケーブルであり得る。同軸ケーブルは、高帯域幅の信号を搬送するように適合され得る。たとえば、同軸ケーブルは、1つまたは複数のIF信号、1つまたは複数の発振器信号、制御シグナリングを搬送し得る。一例では、同軸ケーブルは、高帯域幅信号、たとえば、第1の周波数範囲と関連付けられる第1のIF信号および第2の周波数範囲と関連付けられる第2のIF信号の通信をサポートするように構成され得る。第1のIF信号は、第2のIF信号と異なることがある。
いくつかの例では、多重化回路は、ベースバンドチップモジュール225-bをデュアルトランシーバチップモジュール230-bへ電気的に結合するために使用され得る。たとえば、ベースバンドチップモジュールは第1のマルチプレクサを含むことがあり、デュアルトランシーバチップモジュール230-bは第2のマルチプレクサを含むことがある。マルチプレクサは、ベースバンドチップモジュール225-bとデュアルトランシーバチップモジュール230-bとの間で交換される信号を多重化および逆多重化するように構成され得る。たとえば、マルチプレクサは、IF信号、発振器信号、制御シグナリングなどを、多重化/逆多重化し得る。したがって、信号パス430を形成する同軸ケーブルは、高帯域幅を有する信号を通信することをサポートし得る。
いくつかの態様では、第1の周波数範囲は、第2の周波数範囲より低いことがある。たとえば、第1の周波数範囲はワイヤレス遠隔通信システムと関連付けられることがあり、第2の周波数範囲はWi-Fi通信システムと関連付けられることがある。第1の周波数範囲および第2の周波数範囲は、mmW周波数範囲であり得る。たとえば、第1の周波数範囲は、28GHzの、またはその周辺の周波数範囲、40GHzの、またはその周辺の周波数範囲などで動作する通信プロトコルと関連付けられ得る。第2の周波数範囲は、それぞれ、40 GHzの、またはその周辺の周波数範囲、60 GHzの、またはその周辺の周波数範囲などで動作する通信プロトコルと関連付けられ得る。図5Aは、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するための第1のトランシーバチップモジュール215-cおよび第2のトランシーバチップモジュール220-cのブロック図500-aを示す。第1のトランシーバチップモジュール215-cおよび/または第2のトランシーバチップモジュール220-cは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。第1のトランシーバチップモジュール215-cおよび/または第2のトランシーバチップモジュール220-cはまた、図2A、図2B、図3A、および図3Bを参照して説明されたデバイス205の例であり得る。第1のトランシーバチップモジュール215-cは、第1のインターフェース回路505、第2のインターフェース回路510、発振器回路515、第1のミキサ520、第2のミキサ525、およびスイッチ530を含む、ベースバンドサブモジュールを含み得る。第1のトランシーバチップモジュール215-cはまた、複数のRF回路コンポーネント535ならびにアンテナ素子540および545を含む、第1のRFFEおよびアンテナアレイを含み得る。第2のトランシーバチップモジュール220-cは、周波数コンバータ555、複数のRF回路コンポーネント560、ならびに関連するアンテナ素子565および570を含む、第2のRFFEおよびアンテナアレイを含み得る。
第1のインターフェース回路505および第2のインターフェース回路510はそれぞれ、ワイヤレス送信と関連付けられるデータ、制御情報などを受信して送信することと関連付けられるコンポーネントを含み得る。たとえば、各インターフェース回路は、そのようなデータ、制御情報などを処理して制御するように適合される、モデム、フィルタ、増幅器などを含み得る。発振器回路515は、所定の周波数の信号を生成するための1つの、または2つ以上の発振器を含み得る。たとえば、発振器回路515は、ローカル発振器信号、IF周波数範囲の中の信号などを出力し得る。発振器回路515は、第1のミキサ520および/または第2のミキサ525に上記の信号のうちの1つまたは複数を出力し得る。いくつかの態様では、第1のミキサ520は、発振器回路515の出力信号を第1のインターフェース回路505から受信された信号とミキシングして、第1の周波数範囲の中のある周波数を有する信号を出力し得る。第1のミキサ520は、第1の周波数範囲にあるミキシングされた信号をスイッチ530へ出力し得る。
同様に、第2のミキサ525は、発振器回路515の出力信号を第2のインターフェース回路510から受信された信号とミキシングして、第1の周波数範囲の中のある周波数を有する信号を出力し得る。第2のミキサ525は、第1の周波数範囲において、ミキシングされた信号をスイッチ530へ出力し得る。スイッチ530は、第1のミキサ520の出力、第2のミキサ525の出力、または両方のミキサの出力を、所望のRFFEおよびアンテナアレイにルーティングし得る。たとえば、スイッチ530は、第1のミキサ520の出力を第1のRFFEおよびアンテナアレイにルーティングし得る。第1のRFFEおよびアンテナアレイはベースバンドサブモジュールと同じモジュールまたはPCBに配置されるので、スイッチは第1のRFFEへ直接接続され得る。たとえば、スイッチ530は、複数のRFコンポーネント535(参照を簡単にするためにそのうちの1つだけが標識されている)の1つまたは複数へ出力信号をルーティングし得る。RFコンポーネント535は、受信された信号を処理し、第1の周波数範囲にある信号を、第1のアンテナアレイのアンテナ素子540、545の1つまたは複数へ出力し得る。参照を簡単にするために、アンテナ素子540および545だけが標識されている。アンテナ素子540、545から、信号は受信デバイスへワイヤレスに送信される。受信動作では、前述の機能が受信された信号に対しては逆に実行され得ることを理解されたい。
加えて、または代替的に、スイッチ530は、第1のミキサ520の出力、第2のミキサ525の出力、または両方のミキサの出力を、信号パス550を介して第2のトランシーバチップモジュール220-cの周波数コンバータ555へルーティングし得る。信号パス550は、第2のトランシーバチップモジュール220-cが第1のトランシーバチップモジュール215-cとは別個であるが電気的に結合されることを可能にする、同軸ケーブルであり得る。スイッチ530はまた、制御情報、LO信号などを、ベースバンドサブモジュールから第2のトランシーバチップモジュール220-cへルーティングし得る。周波数コンバータ555は、スイッチ530から受信されたIF信号を、第2の周波数範囲内の信号へアップコンバートし得る。周波数コンバータ555は、複数のRFコンポーネント560(参照を簡単にするためにそのうちの1つだけが標識されている)の1つまたは複数へアップコンバートされた信号をルーティングし得る。RFコンポーネント560は、受信された信号を処理し、第2の周波数範囲にある信号を、第2のアンテナアレイのアンテナ素子565、570の1つまたは複数へ出力し得る。参照を簡単にするために、アンテナ素子565および570だけが標識されている。アンテナ素子565、570から、信号は受信デバイスへワイヤレスに送信される。受信動作では、前述の機能が受信された信号に対しては逆に実行され得ることを理解されたい。
図5Bは、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのベースバンドチップモジュール225-cおよびデュアルトランシーバチップモジュール230-cのブロック図500-bを示す。ベースバンドチップモジュール225-cおよび/またはデュアルトランシーバチップモジュール230-cは、図1を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。ベースバンドチップモジュール225-cおよび/またはデュアルトランシーバチップモジュール230-cはまた、図2A、図2B、図3A、および図3Bを参照して説明されたデバイス205の例であり得る。ベースバンドチップモジュール225-cは、第1のベースバンド回路325-b、第2のベースバンド回路330-b、発振器575、およびマルチプレクサ580を含み得る。デュアルトランシーバチップモジュール230-cは、マルチプレクサ585、デュアルバンドRFFE335-b、第1のアンテナアレイ340-b、および第2のアンテナアレイ345-bを含み得る。
ベースバンドチップモジュール225-cは、あるベースバンド信号と、およびいくつかの例では2つ以上のベースバンド信号と関連付けられ得る。1つまたは複数のベースバンド信号は、第1の周波数範囲、第2の周波数範囲、または両方の周波数範囲におけるワイヤレス通信のための情報、たとえば、データ、制御情報などを搬送する信号であり得る。他の制御情報は、ワイヤレス通信に関する命令、たとえば、電力、周波数などを提供し得る。
第1のベースバンド回路325-bは、第1の周波数範囲におけるワイヤレス通信のベースバンド処理を行い得る。第2のベースバンド回路330-bは、第2の周波数範囲におけるワイヤレス通信のベースバンド処理を行い得る。発振器575は、第1の周波数範囲、第2の周波数範囲、または第1の周波数範囲と第2の周波数範囲の両方において通信することと関連付けられる、ある信号、または2つ以上の信号を提供し得る。たとえば、発振器は、第1の周波数範囲において通信することと関連付けられる第1のIF信号、第2の周波数範囲において通信することと関連付けられる第2のIF信号、またはこれらの両方を出力し得る、1つまたは複数の発振器回路、たとえば電圧制御の発振器を含み得る。いくつかの例では、第2のIF信号は、第1のIF信号よりも高い周波数にあり得る。第1のIF信号および第2のIF信号はそれぞれ、第1のベースバンド回路325-bおよび第2のベースバンド回路330-bに出力され得る。
デュアルバンドRFFE335-bは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信する態様を監視し、制御し、または別様に管理し得る。一般に、デュアルバンドRFFE335-bは、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において同時に通信するように適合される2つのトランシーバ回路を含み得る。いくつかの態様では、第1のトランシーバ回路、第2のトランシーバ回路、または両方のトランシーバ回路が、SIFトランシーバアーキテクチャおよび/またはスーパーヘテロダイントランシーバアーキテクチャを利用し得る。第1のトランシーバ回路は第1の周波数範囲にある信号を処理するように適合されることがあり、第2のトランシーバ回路は第2の周波数範囲にある信号を処理するように適合されることがある。
いくつかの態様では、デュアルバンドRFFE335-bの第1のトランシーバ回路および第2のトランシーバ回路の各々は、別々に製造され、デュアルトランシーバチップモジュール230-cへ接続、たとえばはんだ付けされ得る。代替的に、第1のトランシーバチップと第2のトランシーバチップの両方が、単一のダイの上に形成され得る。第1のトランシーバ回路または第2のトランシーバ回路の一方はセルラー遠隔通信トランシーバであることがあり、他方のトランシーバ回路はWi-Fi通信トランシーバであることがある。いくつかの例では、トランシーバ回路の両方が、セルラー遠隔通信トランシーバまたはWi-Fi通信トランシーバであることがある。
第1のアンテナアレイ340-bは、複数のアンテナ素子を含み、第1の周波数範囲内の1つまたは複数の周波数においてワイヤレスに通信するように適合され得る。第1のアンテナアレイ340-bは、第1の周波数範囲において通信するための、MIMO通信、キャリアアグリゲーション通信技法、ビームフォーミング通信技法などをサポートし得る。
同様に、第2のアンテナアレイ345-bは、複数のアンテナ素子を含み、第2の周波数範囲内の1つまたは複数の周波数においてワイヤレスに通信するように適合され得る。第2のアンテナアレイ345-bはまた、第2の周波数範囲において通信するための、MIMO通信、キャリアアグリゲーション通信技法、ビームフォーミング通信技法などをサポートし得る。
いくつかの態様では、第1のアンテナアレイ340-bおよび第2のアンテナアレイ345-bは、デュアルバンドRFFE335-bのプリント、はんだ付けなどが行われるのと同じモジュール/PCBに、またはそれらの中で、プリント、はんだ付けなどが行われ得る。
信号パス430-aは、ベースバンドチップモジュール225-cをデュアルトランシーバチップモジュール230-cへ電気的に結合することを実現し得る。信号パス430-aは、単一の同軸ケーブルであり得る。同軸ケーブルは、高帯域幅の信号を搬送するように適合され得る。たとえば、同軸ケーブルは、1つまたは複数のIF信号、1つまたは複数の発振器信号、制御シグナリングなどを搬送し得る。一例では、同軸ケーブルは、高帯域幅信号、たとえば、第1の周波数範囲と関連付けられる第1のIF信号および第2の周波数範囲と関連付けられる第2のIF信号の通信をサポートするように構成され得る。第1のIF信号は、第2のIF信号と異なることがある。
いくつかの例では、マルチプレクサ580およびマルチプレクサ585は、ベースバンドチップモジュール225-cをデュアルトランシーバチップモジュール230-cへ電気的に結合するために使用され得る。たとえば、ベースバンドチップモジュール225-cのマルチプレクサ580およびデュアルトランシーバチップモジュール230-cのマルチプレクサ585は、同軸ケーブルに沿った通信のために、様々なIF、LO、制御シグナリングなどの多重化、ミキシングなどを行うように適合され得る。マルチプレクサ580および585は、ベースバンドチップモジュール225-cとデュアルトランシーバチップモジュール230-cとの間で交換される信号を多重化および逆多重化するように構成され得る。たとえば、マルチプレクサ580および585は、IF信号、発振器信号、制御シグナリングなどを、多重化/逆多重化し得る。したがって、信号パス430-aを形成する同軸ケーブルは、高帯域幅を有する信号を通信することをサポートし得る。図6は、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのシステム600を示す。システム600は、図1のUE115の例であり得るUE115-aを含み得る。UE115-aはまた、図2A、図2B、図3A、および図3Bのデバイス205の1つまたは複数の態様の例であり得る。UE115-aはまた、図2A、図3A、図4A、および図5Aに関して説明された第1のトランシーバチップモジュール215および/または第2のトランシーバチップモジュール220の態様を組み込み得る。
UE115-aは、一般に、通信を送信するためのコンポーネントと通信を受信するためのコンポーネントとを含む、双方向音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。UE115-aは、第1のトランシーバチップモジュール625および関連するアンテナ630、第2のトランシーバチップモジュール635および関連するアンテナ640、プロセッサモジュール605、メモリ615(ソフトウェア(SW)520を含む)、および通信マネージャ210-eを含むことがあり、それらはそれぞれ、互いに直接または間接的に通信し得る(たとえば、1つまたは複数のバス645を介して)。第1のトランシーバチップモジュール625および関連するアンテナ630は、上で説明されたように、1つまたは複数のネットワークと、第1の周波数範囲において双方向に通信するように構成され得る。たとえば、第1のトランシーバチップモジュール625は、図1を参照して基地局105と双方向に通信するように構成され得る。トランシーバモジュール625は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ630に提供し、アンテナ630から受信されたパケットを復調するように構成されるベースバンドサブモジュールを含み得る。
第2のトランシーバチップモジュール635は、第1のトランシーバチップモジュール625とは別個であり、ベースバンドサブモジュールへ電気的に結合され得る。第2のトランシーバチップモジュール635および関連するアンテナ640は、上で説明されたように、1つまたは複数のネットワークと、第2の周波数範囲において双方向に通信するように構成され得る。たとえば、第2のトランシーバチップモジュール635は、図1を参照して基地局105と双方向に通信するように構成され得る。第2のトランシーバチップモジュール635は、第1のトランシーバチップモジュール625のベースバンドサブモジュールと、IF信号、LO信号、および/または制御データを交換し得る。ベースバンドサブモジュールはまた、第2のトランシーバチップモジュール635を介して第2の周波数範囲において送信されるべき情報信号を変調して復調するためのモデムを含み得る。一般に、アンテナ630およびアンテナ640は、各々がそれぞれ第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において通信するように構成されるアンテナアレイである。UE115-aは、第1の周波数範囲および/または第2の周波数範囲において複数のワイヤレス送信を同時に送信および/または受信することが可能であり得る。
UE115-aは、図2A、図2B、図3A、および図3Bのデバイス205の通信マネージャ210について上で説明された機能を実行し得る、通信マネージャ210-eを含み得る。
メモリ615は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ615は、実行されると、プロセッサモジュール605に、本明細書において説明される様々な機能(たとえば、それぞれ、第1のトランシーバチップモジュール625および第2のトランシーバチップモジュール635を介した第1の周波数範囲および第2の周波数範囲における通信)を実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード620を記憶し得る。代替的に、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード620は、プロセッサモジュール605によって直接実行可能ではないことがあるが、コンピュータに(たとえば、コンパイルおよび実行されると)本明細書において説明される機能を実行させるように構成されることがある。プロセッサモジュール605は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。
図7は、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのシステム700を示す。システム700は、図1または図6のUE115の例であり得るUE115-bを含み得る。UE115-aはまた、図2A、図2B、図3A、および図3Bのデバイス205の1つまたは複数の態様の例であり得る。UE115-bはまた、図2B、図3B、図4B、および図5Bに関して説明されたベースバンドチップモジュール225および/またはデュアルトランシーバチップモジュール230の態様を組み込み得る。
UE115-bは、一般に、通信を送信するためのコンポーネントおよび通信を受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声通信およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。UE115-bは、ベースバンドチップモジュール725、デュアルトランシーバチップモジュール730、関連する第1のアンテナアレイ735および第2のアンテナアレイ740、プロセッサモジュール705、メモリ715(ソフトウェア(SW)720を含む)、ならびに通信マネージャ210-fを含むことがあり、それらはそれぞれ、互いに直接または間接的に通信し得る(たとえば、1つまたは複数のバス745を介して)。ベースバンドチップモジュール725、デュアルトランシーバチップモジュール730、および関連するアンテナアレイ735および740は、上で説明されたように、1つまたは複数のネットワークと、第1の周波数範囲および第2の周波数範囲において双方向に通信するように構成され得る。ベースバンドチップモジュール725は、送信のためのアップコンバージョンならびにアンテナアレイ735および/または740での送信のために、パケットを変調し、変調されたパケットをデュアルトランシーバチップモジュール730に提供し、アンテナアレイ735および740から受信されたパケットを復調するように構成される、1つまたは複数のモデムを含み得る。
デュアルトランシーバチップモジュール730は、ベースバンドチップモジュール725とは別個であり、ベースバンドチップモジュール725に電気的に結合され得る。デュアルトランシーバチップモジュール730は、ベースバンドチップモジュール725と、IF信号、LO信号、および/または制御データを交換し得る。UE115-bは、第1の周波数範囲および/または第2の周波数範囲において複数のワイヤレス送信を同時に送信および/または受信することが可能であり得る。
UE115-bは、図2A、図2B、図3A、および図3Bのデバイス205の通信マネージャ210について上で説明された機能を実行し得る、通信マネージャ210-fを含み得る。
メモリ715は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ715は、実行されると、プロセッサモジュール705に、本明細書において説明される様々な機能(たとえば、ベースバンドトランシーバチップモジュール725およびデュアルトランシーバチップモジュール730を介した第1の周波数範囲および第2の周波数範囲における通信など)を実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード720を記憶し得る。代替的に、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード720は、プロセッサモジュール705によって直接実行可能ではないことがあるが、コンピュータに(たとえば、コンパイルおよび実行されると)本明細書において説明される機能を実行させるように構成されることがある。プロセッサモジュール705は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。
図8は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のために構成されるワイヤレスデバイス800のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス800は、図1、図13〜図16を参照して説明された基地局105の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス800は、受信機805、mmWトランシーバコントローラ810、または送信機815を含み得る。ワイヤレスデバイス800は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信することができる。
受信機805は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルと関連付けられる制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および複数アレイのmmWトランシーバ動作に関する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、mmWトランシーバコントローラ810に、およびワイヤレスデバイス800の他のコンポーネントに渡され得る。
mmWトランシーバコントローラ810は、複数のアンテナアレイのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し、ビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイを複数のアンテナアレイから選択し得る。
送信機815は、ワイヤレスデバイス800の他のコンポーネントから受信された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機815は、トランシーバモジュールの中で受信機805と併置され得る。送信機815は、単一のアンテナを含むことがあり、または複数のアンテナを含むことがある。いくつかの例では、送信機815は、基地局105の選択されたアレイおよびUE115の選択されたトランシーバを使用して、ターゲットワイヤレスデバイスと通信し得る。
図9は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のためのワイヤレスデバイス900のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス900は、図1〜図5B、および図13〜図16を参照して説明されたワイヤレスデバイス205または基地局105の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス900は、受信機805-a、mmWトランシーバコントローラ810-a、または送信機815-aを含み得る。ワイヤレスデバイス900はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信することができる。mmWトランシーバコントローラ810-aは、ビーム掃引器905およびアレイ選択器910も含み得る。
受信機805-aは、mmWトランシーバコントローラ810-aに、かつ基地局105の他のコンポーネントに渡され得る情報を受信することができる。mmWトランシーバコントローラ810-aは、図8を参照して本明細書において説明された動作を実行することができる。送信機815-aは、ワイヤレスデバイス900の他のコンポーネントから受信された信号を送信し得る。
ビーム掃引器905は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるような複数のアンテナアレイのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し得る。たとえば、ビーム掃引器905は、ビーム掃引動作のための初期アレイを複数のアンテナアレイから選択することができ、ビーム掃引動作を実行することは、初期アレイと関連付けられる第1の複数のビームの各々にわたって掃引することを備える。ビーム掃引器905はまた、ビーム掃引動作のための後続のアレイを複数のアンテナアレイから選択することができ、ビーム掃引動作を実行することは、後続のアレイと関連付けられる第2の複数のビームの各々にわたって掃引することを備える。いくつかの例では、複数のアンテナアレイの第1のアレイは、空間ダイバーシティ構成に少なくとも一部基づいて、複数のアンテナアレイの第2のアレイに対してmmW基地局の反対側に位置し得る。いくつかの例では、複数のアンテナアレイの少なくとも1つのアレイは、mmW周波数範囲での動作のために構成され得る。いくつかの例では、少なくとも1つのアレイは、28GHzにおいて、もしくはその周辺で動作する第1のmmW周波数範囲での動作のために、または、40GHzにおいて、もしくはその周辺で動作する第2のmmW周波数範囲での動作のために構成され得る。いくつかの例では、少なくとも1つのアレイは、60GHzにおいて、またはその周辺で動作する第3のmmW周波数範囲での動作のために構成される、少なくとも1つの隣接アレイとペアにされ得る。いくつかの例では、複数のアンテナアレイの各々は、より多数のアンテナ素子を用いて構成され得る。
アレイ選択器910は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイを複数のアンテナアレイから選択し得る。アレイ選択器910はまた、ビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、アレイと関連付けられるチャネルパラメータが閾値条件を満たすと決定することができ、アレイを選択することはこの決定に少なくとも一部基づく。
図10は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のためのワイヤレスデバイス800またはワイヤレスデバイス900のコンポーネントであり得る、mmWトランシーバコントローラ810-bのブロック図1000を示す。mmWトランシーバコントローラ810-bは、図8〜図9を参照して説明されたmmWトランシーバコントローラ810の態様の例であり得る。mmWトランシーバコントローラ810-bは、ビーム掃引器905-aとアレイ選択器910-aとを含み得る。これらのモジュールの各々は、図9を参照して本明細書において説明された機能を実行することができる。mmWトランシーバコントローラ810-bはまた、スループットモニタ1005と、トランシーバ利用可能性モジュール1010と、トランシーバハンドオフモジュール1015と、トランシーバアクティブ化モジュール1020とを含み得る。
スループットモニタ1005は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、目標のスループットが閾値より大きいことを決定し得る。いくつかの例では、閾値は1Gbpsであり得る。
トランシーバ利用可能性モジュール1010は、ターゲットワイヤレスデバイスのトランシーバが利用可能であることを決定することができ、トランシーバは、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように第1のmmW周波数範囲において動作する。いくつかの例では、第1のmmW周波数範囲は60GHzの範囲であり得る。
トランシーバハンドオフモジュール1015は、目標のスループットが閾値より大きいという決定、トランシーバが利用可能であるという決定、およびビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ハンドオフ信号をターゲットワイヤレスデバイスに送信することができ、ハンドオフ信号は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、通信のためにそのトランシーバを使用するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示する。
トランシーバアクティブ化モジュール1020は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、トランシーバをアクティブ化するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示するアクティブ化信号をターゲットワイヤレスデバイスに送信し得る。いくつかの例では、アクティブ化信号は第2のmmW周波数範囲を使用して送信されることがあり、第2のmmW周波数範囲は第1のmmW周波数範囲と異なる。
図11は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作をサポートする基地局を含むシステム1100のブロック図を示す。システム1100は、図1、図8、図9、図10、および図13〜図16を参照して本明細書において説明されるような、ワイヤレスデバイス800、ワイヤレスデバイス900、または基地局105の例であり得る、基地局105-aを含み得る。基地局105-aは、図14〜図16を参照して本明細書において説明されるようなmmWトランシーバコントローラ1110を含み得る。基地局105-aは、1つまたは複数のmmWアンテナアレイを使用して、UE115-cまたはUE115-dなどの1つまたは複数のUE115とワイヤレスに通信し得る。
いくつかの場合、基地局105-aは、1つまたは複数の有線バックホールリンクを有し得る。基地局105-aは、コアネットワーク130への有線バックホールリンク(たとえば、S1インターフェースなど)を有し得る。基地局105-aはまた、基地局間バックホールリンク(たとえば、X2インターフェース)を介して、基地局105-bおよび基地局105-cなどの他の基地局105と通信し得る。基地局105の各々は、同じまたは異なるワイヤレス通信技術を使用して、UE115と通信し得る。いくつかの場合、基地局105-aは、基地局通信モジュール1125を利用して、105-bまたは105-cなどの他の基地局と通信し得る。いくつかの例では、基地局通信モジュール1125は、基地局105のいくつかの間の通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。いくつかの例では、基地局105-aは、コアネットワーク130を通じて他の基地局と通信し得る。いくつかの場合、基地局105-aは、ネットワーク通信モジュール1130を通じてコアネットワーク130と通信し得る。
基地局105-aは、各々が、直接または間接的に(たとえば、バスシステム1145を通じて)互いに通信し得る、プロセッサ1105、(ソフトウェア(SW)1120を含む)メモリ1115、トランシーバ1135、およびアンテナ1140を含み得る。トランシーバ1135は、アンテナ1140を介して、マルチモードデバイスであり得るUE115と双方向に通信するように構成され得る。トランシーバ1135(または基地局105-aの他のコンポーネント)はまた、アンテナ1140を介して、1つまたは複数の他の基地局(図示せず)と双方向に通信するように構成され得る。トランシーバ1135は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1140に提供し、アンテナ1140から受信されたパケットを復調するように構成されるモデムを含み得る。基地局105-aは、各々が1つまたは複数の関連するアンテナ1140を有する、複数のトランシーバ1135を含み得る。トランシーバは、図8の組み合わされた受信機805および送信機815の例であり得る。
メモリ1115は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1115はまた、実行されると、本明細書において説明される様々な機能(たとえば、複数アレイのmmWトランシーバ動作、カバレッジ拡大技法の選択、呼処理、データベース管理、メッセージルーティングなど)をプロセッサ1105に実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェアコード1120を記憶し得る。代替的に、ソフトウェア1120は、プロセッサ1105によって直接に実行可能ではないことがあり、たとえばコンパイルされ実行されると、コンピュータに本明細書において説明される機能を実行させるように構成され得る。プロセッサ1105は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、CPU、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ1105は、エンコーダ、キュー処理モジュール、ベースバンドプロセッサ、無線ヘッドコントローラ、DSPなどの、様々な専用プロセッサを含み得る。
基地局通信モジュール1125は、他の基地局105との通信を管理することができる。この通信管理モジュールは、他の基地局105と協力してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。たとえば、基地局通信モジュール1125は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉軽減技法のために、UE115への送信のスケジューリングを調整することができる。
ワイヤレスデバイス800、ワイヤレスデバイス900、mmWトランシーバコントローラ810、またはシステム1100のコンポーネントは、個別にまたは集合的に、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適合される少なくとも1つのASICを用いて実装され得る。代替的に、機能は、少なくとも1つのIC上で、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、または別のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用プロセッサまたは特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリにおいて具現化された命令を用いて実装され得る。
図12は、様々な例による、ワイヤレス通信において使用するためのデュアルトランシーバチップモジュール上での2つのアンテナアレイの例示的な構成の図1200を示す。第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイの例示的な構成は、図1のUE115、図2Bおよび図3Bを参照して説明されたデバイス205、ならびに/または、図4Bおよび図5Bを参照して説明されたデュアルトランシーバチップモジュール230の態様を示し得る。一般に、図1200は、デュアルトランシーバチップモジュールの第1のアンテナアレイ340および第2のアンテナアレイ345を実装するための様々な構成を示す。
上で論じられたように、第1のアンテナアレイ340および第2のアンテナアレイ345は、デュアルバンドRFFEコンポーネント335と同じモジュール/PCBに配置される。いくつかの例では、第1のアンテナアレイ340および第2のアンテナアレイ345は、デュアルトランシーバチップモジュール230を形成するために使用されるのと同じダイにプリントされ得る。図1200に示される様々な構成は、2つのアンテナアレイの配置のいくつかの例を示すだけである。
たとえば、構成A)をまず参照すると、デュアルトランシーバチップモジュール230-dは、第1のアンテナアレイ340-cおよび第2のアンテナアレイ345-cを含み得る。構成A)では、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイは、デュアルトランシーバチップモジュール230-dの同じ側(上側として示されている)に配置される。その上、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイは、デュアルトランシーバチップモジュール230-dの上部の反対側に配置される。
別の例として、構成B)を参照すると、デュアルトランシーバチップモジュール230-eは、第1のアンテナアレイ340-dおよび第2のアンテナアレイ345-dを含み得る。構成B)では、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイは、デュアルトランシーバチップモジュール230-eの反対側(上側および下側として示されている)に配置される。構成B)は第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイがデュアルトランシーバチップモジュール230-eの反対側に配置されることを示すが、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイは、第1のアンテナアレイ340-dが第2のアンテナアレイ345-dのすぐ上(または下)に来るように、反対の側で揃えられ得ることを理解されたい。他の離隔の構成も利用され得る。
さらに別の例として、構成C)を参照すると、デュアルトランシーバチップモジュール230-fは、第1のアンテナアレイ340-eおよび第2のアンテナアレイ345-eを含み得る。構成C)では、デュアルトランシーバチップモジュール230-fは、複数の層、たとえば層1205、1210、および1215から形成され得る(しかし、より多数または少数の層も使用され得る)。構成C)では、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイはデュアルトランシーバチップモジュール230-fの異なる層(層1205および1210として示されている)に配置される。構成C)は、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイがデュアルトランシーバチップモジュール230-fの層1205および1210に配置されることを示すが、第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイは、他の層に配置され得ること、たとえば、ある層の中および表面に配置されること、ならびに、第1のアンテナアレイ340-eが第2のアンテナアレイ345-eのすぐ上(または下)に来るように揃えられることなどが可能であることを理解されたい。他の離隔の構成も利用され得る。
したがって、デュアルトランシーバチップモジュールの第1のアンテナアレイおよび第2のアンテナアレイを配置するために、様々な位置の選択肢が利用可能であり得ることが理解され得る。このことは、周辺のコンポーネントにより引き起こされる干渉および/またはユーザの干渉を避けるように、デュアルトランシーバチップモジュールをデバイス(たとえば、UE115)の上または中に配置する際に、柔軟性をもたらし得る。図13は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のためのワイヤレス通信サブシステム1300の例を示す。ワイヤレス通信サブシステム1300は、図1を参照して本明細書において説明された基地局105の例であり得る、基地局(BS)105-dを含み得る。ワイヤレス通信サブシステム1300はまた、図1を参照して本明細書において説明されたUE115の例であり得るUE115-eを含み得る。
BS105-dは、BSトランシーバ1305を含み得る。いくつかの場合、BSトランシーバ1305は、空間ダイバーシティのためにデバイスの異なる側に並べられ得る、4つなどの、いくつかのアンテナアレイ1315を含み得る。アンテナアレイ1315は、モデム1320を使用して変調/復調され得る信号を送信/受信するために使用され得る。いくつかの場合、単一のモデム1320が、いくつかのアンテナアレイ1315のために使用され得る。代替的に、いくつかのアンテナアレイ1315を動作させることなどのために、いくつかのモデム1320がBSトランシーバ1305に含まれ得る。アンテナアレイ1315は、28GHz、40GHz、および/または60GHzなどの、いくつかの帯域において動作可能であり得る。いくつかの場合、アンテナアレイ1315内の異なるアレイが、異なる周波数帯域または同じ周波数帯域を使用して、動作することがあり、または動作可能であることがある。アンテナアレイ1315は各々、モデム1320もしくは他のBS105-dのコンポーネントとの通信、および/または、アレイにおいて構成されるものなどの、いくつかのアンテナアレイとの通信のために、高周波フロントエンドバス(RFFE)を含み得る。モデム1320は、28GHz、40GHz、および/または60GHzなどの、いくつかの帯域において動作可能であり得る。いくつかの場合、BSトランシーバ1305は、複数の周波数帯域をサポートするためにいくつかのモデム1320を含み得る。いくつかの場合、あるmmW周波数帯域(たとえば、28GHzまたは40GHz)のための各アンテナアレイは、別の周波数帯域(60GHzなど)における動作のために設計された別のアレイとペアにされ得る。
BS105-dは、通信リンク125-aを使用してUE115-eと通信することができ、通信リンク125-aは、図1の通信リンク125の例であり得る。いくつかの場合、UE115-eはUEトランシーバ1310を含み得る。UEトランシーバ1310は、2つなどの、いくつかのアンテナアレイ1325を含み得る。アンテナアレイ1325は、モデム1330を使用して変調/復調され得る信号を送信/受信するために使用され得る。いくつかの場合、単一のモデム1330が、いくつかのアンテナアレイ1325のために使用され得る。代替的に、いくつかのアンテナアレイ1325を動作させることなどのために、いくつかのモデム1330がUEトランシーバ1310に含まれ得る。いくつかの場合、UEトランシーバ1310のアンテナアレイ1325は、BSトランシーバ1305のアンテナアレイ1315の特徴または特性の一部またはすべてを含み得る。いくつかの場合、UEトランシーバ1310のモデム1330は、BSトランシーバ1305のモデム1320の特徴または特性の一部またはすべてを含み得る。いくつかの場合、BS105-dとUE115-eとの間のリンクのスループットは、両方のデバイスにおけるアンテナの数と構成の両方に依存し得る。
BS105-dは、UE115-eとの接続を確立または再確立し得る。UE115-eが以前にBS105-dと通信していた場合、BS105-dは、直近に使用されたアンテナまたはセクタで開始することによって、接続を再確立することを試み得る。UE115-eおよびBS105-dが新しい接続を確立することを試みている場合、BS105-dは、初期のアンテナまたはセクタで開始することによって、接続を確立することを試み得る。初期アンテナアレイは、準リアルタイムで、定期的に、事前に定められて、シグナリングを通じて、または過去の実行、優先順位(たとえば、あるアンテナが別のアンテナよりも優先される)などに基づいて、などのいくつかの方法で決定され得る。開始すべきアンテナアレイを選ぶと、たとえばアンテナアレイにおけるすべてのビームにわたって、ビーム掃引が実行され得る。各リンクは、リンク特性が期待または要求されるスループットに対して十分であるかどうかを決定するために分析され得る。リンク特性が十分である場合、アレイは好ましいアレイとして特徴付けられることがあり、BS105-dとUE115-eとの間の通信のために使用されることがある。リンク特性が十分ではない場合、または好ましくない場合、別のアレイが選ばれることがあり、新しいアレイのすべてのビームにわたるビーム掃引は、好ましいまたは要求されるリンク特性をあるアレイが満たすまで実行され得る。新しいアレイは、順次的に、事前に定められたパターンで、シグナリングを通じて、過去の実行に基づいて、などのいくつかの方法で選ばれ得る。
60GHzの動作帯域が利用可能であるときなどの、いくつかの場合には、ある帯域またはアンテナアレイ1315もしくは1325が他のものよりも優先され得る。たとえば、60GHzにおいて動作するアンテナアレイは、28GHzまたは40GHzにおいて動作するアンテナアレイより好ましいことがある。結果として、60GHzにおいて動作するアンテナアレイは、他のアンテナアレイより前にビーム掃引されることがあり、または、あるアンテナアレイが複数の帯域にわたって動作することが可能である場合、そのアンテナアレイは、別の帯域において満足のいくように動作することを試みる前に、60GHzなどの好ましい帯域において満足のいくように動作することを試み得る。
図14は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のためのビーム構成1400の例を示す。ビーム構成1400は、図1および図13を参照して本明細書において説明されるような、基地局105またはUE115のアンテナアレイ構成を表し得る。
いくつかの場合、アンテナアレイ1315-aは、図13のアンテナアレイ1315および/またはアンテナアレイ1325と類似しており、または同じであることがある。モデム1320-aは、図13のモデム1320および/またはモデム1330と類似しており、または同じであることがある。さらに、ビーム構成1400は、図1のBS105などのBS、図1のUE115などのUE、または別のネットワークコンポーネントに含まれ得る。いくつかの場合、アンテナアレイ1315-aは、別の周波数帯域における動作のために設計された、別のアレイとペアにされ、または併置されることがある(たとえば、60GHzのアレイとペアにされる28GHzまたは40GHzのアレイであることがある)。
各アンテナアレイ1315-aは、カバレッジエリア1405を含み得る。カバレッジエリア1405は、事前に定められていること、シグナリングされること、決定されること、または、アンテナアレイ1315-aの能力、過去の実行などに基づくことなどがある。いくつかの場合、追加のアンテナアレイ1315-aの導入は、各アンテナアレイ1315-aのカバレッジエリア1405を減らし得る。たとえば、1つまたは2つなどの少数のアンテナアレイ1315-aにより、カバレッジエリア1405は、180°などのように広くなり得る。さらに、追加のアンテナアレイ1315-aにより、カバレッジエリア1405は、102.8°などのように減ることがある。
ビーム構成1400は、リンク条件を検出し、別のワイヤレスデバイスとの接続を確立することなどのために、ビーム掃引を実行するために使用され得る。いくつかの場合、アンテナアレイ1315-aはビーム掃引を実行する。アンテナアレイ1315-aは、アンテナアレイ1315-aのカバレッジエリア1405のサブセットを占有する信号などの、指向性の信号であり得るいくつかのビーム1410を作成し得る。アンテナアレイ1315-aは、リンク特性を監視している間などにいくつかのビーム1410にわたって掃引することができ、ビーム1410が望まれるまたは要求されるリンク特性を有するかどうかを決定することができる。ビーム1410の空間カバレッジおよび/またはビーム1410の数は、事前に定められていること、シグナリングされること、定期的に決定されること、準リアルタイムで決定されること、または、アンテナアレイ1315-aの能力、過去の実行などに基づいて決定されることなどがある。アンテナアレイ1315-aは、順次的にビーム1410を掃引することができ、または、非順次的になどの、別の方法でビーム1410について進行することができる。
図15は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のためのビーム掃引決定フロー1500の例を示す。ビーム掃引決定フロー1500は、図1および図13〜図14を参照して本明細書において説明されるように、基地局105またはUE115によって実行され得る。
ブロック1505において、ワイヤレスデバイスは、ビーム選択動作を開始し得る。いくつかの例では、複数のアンテナアレイの第1のアレイは、空間ダイバーシティ構成に少なくとも一部基づいて、複数のアンテナアレイの第2のアレイに対してmmW基地局の反対側に位置する。いくつかの例では、複数のアンテナアレイの少なくとも1つのアレイは、mmW周波数範囲での動作のために構成される。いくつかの例では、少なくとも1つのアレイは、28GHzにおいて、もしくはその周辺で動作する第1のmmW周波数範囲での動作のために、または、40GHzにおいて、もしくはその周辺で動作する第2のmmW周波数範囲での動作のために構成される。いくつかの例では、少なくとも1つのアレイは、60GHzにおいて、またはその周辺で動作する第3のmmW周波数範囲での動作のために構成される、少なくとも1つの隣接アレイとペアにされる。いくつかの例では、複数のアンテナアレイの各々は、より多数のアンテナ素子を用いて構成される。デバイスは次いで、アンテナアレイのセットのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し得る。
ブロック1510において、使用すべき好ましいアレイがあるかどうかの決定が、BS105、UE115、または別のネットワークコンポーネントなどによって行われ得る。好ましいアレイは、直近に使用されたアレイ、または、接続が事前に確立されており再確立されている場合には、好ましいリンク特性を示したアレイであり得る。いくつかの場合、UE115などの受信デバイスがセクタを頻繁に変更しないことと、したがって、好ましいアレイが好ましいリンク特性を示す可能性が高いこととが仮定され得る。
ブロック1515において、ブロック1510において好ましいアレイがないと決定される場合、ビーム掃引は、第1のアレイにおけるビームにわたって実行され得る。
ブロック1520において、変数Nは、掃引されるべき第1のアレイの識別子を記憶し得る。
ブロック1525において、ブロック1510において好ましいアレイがあると決定される場合、ビーム掃引は、好ましいアレイのビームにわたって実行され得る。
ブロック1530において、変数Nは、好ましいアレイの識別子を記憶し得る。
ブロック1535において、ブロック1515または1525のビーム掃引の間に決定されるリンクのリンク特性が、最小値を超えるなどの少なくとも1つの基準を満たすかどうかの決定が、BS105、UE115、または別のネットワークコンポーネントなどによって行われ得る。たとえば、最小値は、SNR、チャネル品質情報(CQI)値、帯域幅、スループットなどであり得る。
ブロック1540において、リンク特性が少なくとも1つの基準を満たさないと決定される場合、Nは、1だけインクリメントされるなどして、アレイN+1などの別のアレイへ変更され得る。
ブロック1545において、ビーム掃引は、アレイNのビームにわたって実行され得る。プロセスはブロック1535に戻り得る。
ブロック1550において、リンク特性が少なくとも1つの基準を満たすと決定される場合、アレイは、好ましいアレイとして、メモリに保存されるなど、記憶されることがある。その後、通信は、好ましいアレイを使用して行われ得る。したがって、デバイスは、ビーム掃引動作に基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイをアンテナアレイのセットから選択し得る。
図16は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のためのトランシーバ選択プロセスフロー1600の例を示す。トランシーバ選択プロセスフロー1600は、図1および図13〜図14を参照して本明細書において説明されるように、基地局105によって実行され得る。
ブロック1605において、デバイスは、mmWトランシーバを選択するためのプロセスを開始し得る。たとえば、基地局105は、通信リンクのスループットを上げるために、あるmmW周波数範囲から別のmmW周波数範囲へ通信を切り替えるべきかどうかを決定するためのプロセスを開始し得る。
ブロック1610において、要求される容量が1Gbpsを超えるかどうかなどの、要求されるまたは好ましいリンク特性が増強されたmmWアンテナ構成(たとえば、60GHzシステム)の使用を伴うかどうかの決定が、BS105、UE115、または別のネットワークコンポーネントなどによって行われ得る。したがって、デバイスは、目標のスループットが閾値より大きいと決定し得る。
ブロック1615において、リンク特性が増強されたmmWアンテナ構成の使用を伴わないと決定される場合、プロセスは従来のシステムについて継続し得る。たとえば、要求される容量が1Gbps未満である場合、図14または図15において説明されたプロセスと同様に、28GHzまたは40GHzのシステムを使用して接続が確立され得る。たとえば、基地局105は、ビーム掃引動作のための初期アレイをアンテナアレイのセットから選択することができ、ビーム掃引動作を実行することは、初期アレイと関連付けられる第1のビームのセットの各々にわたって掃引することを含む。基地局105は、ビーム掃引動作のための後続のアレイをアンテナアレイのセットから選択することができ、ビーム掃引動作を実行することは、後続のアレイと関連付けられる第2のビームのセットの各々にわたって掃引することを含む。基地局105は、ビーム掃引動作に基づいて、アレイと関連付けられるチャネルパラメータが閾値条件を満たすと決定することができるので、アレイを選択することはこの決定に基づく。
ブロック1620において、要求されるまたは好ましいリンク特性が増強されたmmWアンテナ構成の使用を伴うと決定される場合、増強されたmmWアンテナ構成を使用して動作するのに十分なハードウェアがあるかどうかの決定が、BS105、UE115、または別のネットワークコンポーネントなどによって行われ得る。たとえば、UE115が、60GHzにおいて、またはその周辺で動作するアクティブなトランシーバを有するかどうかを、BS105が決定し得る。増強されたmmWアンテナ構成を使用して動作するのに十分なハードウェアがない場合、プロセスはブロック1615に戻り得る。したがって、デバイスは、ターゲットワイヤレスデバイスのためのトランシーバが利用可能であり得ると決定することができ、トランシーバは第1のmmW周波数範囲において動作する。
ブロック1625において、増強されたmmWアンテナ構成を使用して動作するのに十分なハードウェアがあると決定される場合、ハードウェアはアクティブ化され得る。たとえば、UE115は、60GHzシステムに基づくトランシーバなどの、第2のトランシーバをオンにするように、または始動するように促され得る。いくつかの場合、デバイスは、トランシーバをアクティブ化するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示するアクティブ化信号を、ターゲットワイヤレスデバイスに送信し得る。
ブロック1630において、ビームフォーミングプロセスは、60GHzシステムなどのための、増強されたmmWアンテナ構成のために実行され得る。いくつかの場合、ビームフォーミングプロセスは、図14または図15において説明され得る。
ブロック1635において、ブロック1630のビームフォーミングプロセスが成功したかどうかの決定が、BS105、UE115、または別のネットワークコンポーネントなどによって行われ得る。ブロック1630のビームフォーミングプロセスが成功しなかったと決定される場合、プロセスはブロック1615に戻り得る。
ブロック1640において、ブロック1630のビームフォーミングプロセスが成功したと決定される場合、BS105、UE115、または別のネットワークコンポーネントは、60GHzシステムなどの増強されたmmWアンテナ構成へデータをハンドオフし得る。したがって、増強されたmmWアンテナ構成が、後続の通信のために使用され得る。したがって、デバイスは、目標のスループットが閾値より大きい可能性があるという決定、トランシーバが利用可能であり得るという決定、およびビーム掃引動作に基づいて、ハンドオフ信号をターゲットワイヤレスデバイスに送信することができ、ハンドオフ信号は、通信のためにそのトランシーバを使用するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示する。
ブロック1645において、BS105またはUE115は、増強されたmmWアンテナ構成に切り替えられ得る。したがって、BS105およびUE115などの2つの通信デバイスが、増強されたmmWアンテナ構成を使用して互いに通信し得る。さらに、通信パラメータは、増強されたmmWアンテナ構成を使用して動作することなどに基づいて調整され得る。たとえば、媒体アクセス制御(MAC)層の容量は、60GHzシステムが使用される場合などには、BS105によって増やされ得る。図17は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1700の例を示すフローチャートである。明確にするために、方法1700は、図1および図6を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様、ならびに/または、図2A〜図5Bを参照して説明されたデバイス205の1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実行するために、UEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加で、または代替的に、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の1つまたは複数を実行し得る。
ブロック1705において、方法1700は、第1のトランシーバチップモジュールを介して第1の周波数範囲において通信するステップを含み得る。第1のトランシーバチップモジュールは、ベースバンド信号と関連付けられるベースバンドサブモジュールと、第1のRFFEコンポーネントと、関連する第1のアンテナアレイとを含み得る。第1のRFFEコンポーネントおよび関連する第1のアンテナアレイは、第1の周波数範囲において通信するように構成され得る。第1のRFFEコンポーネントはZIFトランシーバアーキテクチャであり得る。
ブロック1710において、方法1700は、第2のトランシーバチップモジュールを介して第2の周波数範囲において通信するステップを含み得る。第2のトランシーバチップモジュールは、第2のRFFEコンポーネントと関連する第2のアンテナアレイとを含み得る。第2のトランシーバチップモジュールは、第1のトランシーバチップモジュールとは別個であることがあるが、第1のトランシーバチップモジュールのベースバンドサブモジュールに電気的に結合されることがある。第2のRFFEコンポーネントおよび関連する第2のアンテナアレイは、第2の周波数範囲において通信するように構成され得る。第2の周波数範囲は、第1の周波数範囲と異なることがある。第2のRFFEコンポーネントはSIFトランシーバアーキテクチャであり得る。
ブロック1705および/または1710における動作は、図2A、図3A、図4A、および図5Aを参照して説明された第1のトランシーバチップモジュール215および/または第2のトランシーバチップモジュール220を使用して実行され得る。
したがって、方法1700はワイヤレス通信を提供し得る。方法1700は一実装形態にすぎず、方法1700の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または場合によっては修正され得ることに留意されたい。
図18は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1800の例を示すフローチャートである。明確にするために、方法1800は、図1および図6を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様、ならびに/または、図2A〜図5Bを参照して説明されたデバイス205の1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実行するために、UEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加で、または代替的に、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の1つまたは複数を実行し得る。
ブロック1805において、方法1800は、単一の同軸ケーブルを使用して、第1のトランシーバチップモジュールのベースバンドサブモジュールを、第2のトランシーバチップモジュールと電気的に結合するステップを含み得る。同軸ケーブルは、広帯域の信号を搬送するように適合され得る。
ブロック1810において、方法1800は、第1のトランシーバチップモジュールを介して第1の周波数範囲において通信するステップを含み得る。第1のトランシーバチップモジュールは、ベースバンド信号と関連付けられるベースバンドサブモジュールと、第1のRFFEコンポーネントと、関連する第1のアンテナアレイとを含み得る。第1のRFFEコンポーネントおよび関連する第1のアンテナアレイは、第1の周波数範囲において通信するように構成され得る。第1のRFFEコンポーネントはZIFトランシーバアーキテクチャであり得る。
ブロック1815において、方法1800は、第2のトランシーバチップモジュールを介して第2の周波数範囲において通信するステップを含み得る。第2のトランシーバチップモジュールは、第2のRFFEコンポーネントと関連する第2のアンテナアレイとを含み得る。第2のトランシーバチップモジュールは、第1のトランシーバチップモジュールとは別個であることがあるが、単一の同軸ケーブルを使用して第1のトランシーバチップモジュールのベースバンドサブモジュールに電気的に結合されることがある。第2のRFFEコンポーネントおよび関連する第2のアンテナアレイは、第2の周波数範囲において通信するように構成され得る。第2の周波数範囲は、第1の周波数範囲と異なることがある。第2のRFFEコンポーネントはSIFトランシーバアーキテクチャであり得る。
ブロック1805、1810、および/または1815における動作は、図2A、図3A、図4A、および図5Aを参照して説明された第1のトランシーバチップモジュール215および/または第2のトランシーバチップモジュール220を使用して実行され得る。
したがって、方法1800はワイヤレス通信を提供し得る。方法1800は一実装形態にすぎず、方法1800の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または場合によっては修正され得ることに留意されたい。
いくつかの例では、方法1700および1800のうちの2つ以上からの態様が、組み合わされてよい。方法1700および1800は例示的な実装形態にすぎず、方法1700および1800の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または場合によっては修正され得ることに留意されたい。
図19は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1900の例を示すフローチャートである。明確にするために、方法1900は、図1および図7を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様、ならびに/または、図2A〜図5Bを参照して説明されたデバイス205の1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実行するために、UEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加で、または代替的に、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の1つまたは複数を実行し得る。
ブロック1905において、方法1900は、ベースバンドチップモジュールおよびデュアルトランシーバチップモジュールを使用して、ベースバンドチップモジュールの第1のベースバンド回路を介して、第1の周波数範囲において通信するステップを含み得る。デュアルトランシーバチップモジュールは、第1の周波数範囲においてワイヤレス信号を通信するように適合される第1のアンテナアレイに結合される、デュアルバンドRFFEコンポーネントを含み得る。
ブロック1910において、方法1900は、ベースバンドチップモジュールおよびデュアルトランシーバチップモジュールを使用して、ベースバンドチップモジュールの第2のベースバンド回路を介して、第2の周波数範囲において通信するステップを含み得る。デュアルトランシーバチップモジュールは、第2の周波数範囲においてワイヤレス信号を通信するように適合される第2のアンテナアレイに結合される、デュアルバンドRFFEコンポーネントを含み得る。
ブロック1905および/または1910における動作は、図2B、図3B、図4B、および図5Bを参照して説明されたベースバンドチップモジュール225および/またはデュアルトランシーバチップモジュール230を使用して実行され得る。
したがって、方法1900はワイヤレス通信を提供し得る。方法1900は一実装形態にすぎず、方法1900の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または場合によっては修正され得ることに留意されたい。
図20は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法2000の例を示すフローチャートである。明確にするために、方法2000は、図1および図7を参照して説明されたUE115の1つまたは複数の態様、ならびに/または、図2A〜図5Bを参照して説明されたデバイス205の1つまたは複数の態様を参照して以下で説明される。いくつかの例では、UEは、以下で説明される機能を実行するために、UEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加で、または代替的に、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明される機能の1つまたは複数を実行し得る。
ブロック2005において、方法2000は、単一の同軸ケーブルを使用して、ベースバンドチップモジュールをデュアルトランシーバチップモジュールと電気的に結合するステップを含み得る。同軸ケーブルは、ベースバンドチップモジュールとデュアルトランシーバチップモジュールとの間で高帯域幅の信号を搬送するように適合され得る。
ブロック2010において、方法2000は、ベースバンドチップモジュールおよびデュアルトランシーバチップモジュールを使用して、ベースバンドチップモジュールの第1のベースバンド回路を介して、第1の周波数範囲において通信するステップを含み得る。デュアルトランシーバチップモジュールは、第1の周波数範囲においてワイヤレス信号を通信するように適合される第1のアンテナアレイに結合される、デュアルバンドRFFEコンポーネントを含み得る。
ブロック2015において、方法2000は、ベースバンドチップモジュールおよびデュアルトランシーバチップモジュールを使用して、ベースバンドチップモジュールの第2のベースバンド回路を介して、第2の周波数範囲において通信するステップを含み得る。デュアルトランシーバチップモジュールは、第2の周波数範囲においてワイヤレス信号を通信するように適合される第2のアンテナアレイに結合される、デュアルバンドRFFEコンポーネントを含み得る。
ブロック2005、2010、および/または2015における動作は、図2B、図3B、図4B、および図5Bを参照して説明されたベースバンドチップモジュール225および/またはデュアルトランシーバチップモジュール230を使用して実行され得る。
したがって、方法2000はワイヤレス通信を提供し得る。方法2000は一実装形態にすぎず、方法2000の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または場合によっては修正され得ることに留意されたい。
いくつかの例では、方法1900および2000のうちの2つ以上からの態様が、組み合わされてよい。方法1900および2000は例示的な実装形態にすぎず、方法1900および2000の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または場合によっては修正され得ることに留意されたい。
図21は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のための方法2100を示すフローチャートを示す。方法2100の動作は、図1、図11、および図13〜図16を参照して説明されたように、基地局105またはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法2100の動作は、図8〜図11を参照して説明されたように、mmWトランシーバコントローラ810によって実行され得る。いくつかの例では、基地局105は、以下で説明される機能を実行するために基地局105の機能要素を制御するようにコードのセットを実行し得る。追加で、または代替的に、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下で説明される機能の態様を実行し得る。
ブロック2105において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるような複数のアンテナアレイのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し得る。いくつかの例では、ブロック2105の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、ビーム掃引器905によって実行され得る。
ブロック2110において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイを複数のアンテナアレイから選択し得る。いくつかの例では、ブロック2110の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、アレイ選択器910によって実行され得る。
図22は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のための方法2200を示すフローチャートを示す。方法2200の動作は、図1、図11、および図13〜図16を参照して説明されたように、基地局105またはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法2200の動作は、図8〜図11を参照して説明されたように、mmWトランシーバコントローラ810によって実行され得る。いくつかの例では、基地局105は、以下で説明される機能を実行するために基地局105の機能要素を制御するようにコードのセットを実行し得る。追加で、または代替的に、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下で説明される機能の態様を実行し得る。方法2200はまた、図21の方法2100の態様を組み込むこともできる。
ブロック2205において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、目標のスループットが閾値より大きいことを決定し得る。いくつかの例では、ブロック2205の動作は、図10を参照して上で説明されたように、スループットモニタ1005によって実行され得る。
ブロック2210において、基地局105は、ターゲットワイヤレスデバイスのトランシーバが利用可能であることを決定することができ、トランシーバは、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように第1のmmW周波数範囲において動作する。いくつかの例では、ブロック2210の動作は、図10を参照して本明細書において説明されたように、トランシーバ利用可能性モジュール1010によって実行され得る。
ブロック2215において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるような複数のアンテナアレイのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し得る。いくつかの例では、ブロック2215の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、ビーム掃引器905によって実行され得る。
ブロック2220において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイを複数のアンテナアレイから選択し得る。いくつかの例では、ブロック2220の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、アレイ選択器910によって実行され得る。
ブロック2225において、基地局105は、目標のスループットが閾値より大きいという決定、トランシーバが利用可能であるという決定、およびビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ハンドオフ信号をターゲットワイヤレスデバイスに送信することができ、ハンドオフ信号は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、通信のためにそのトランシーバを使用するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示する。いくつかの例では、ブロック2225の動作は、図10を参照して本明細書において説明されたように、トランシーバハンドオフモジュール1015によって実行され得る。
図23は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のための方法2300を示すフローチャートを示す。方法2300の動作は、図1、図11、および図13〜図16を参照して説明されたように、基地局105またはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法2300の動作は、図8〜図11を参照して説明されたように、mmWトランシーバコントローラ810によって実行され得る。いくつかの例では、基地局105は、以下で説明される機能を実行するために基地局105の機能要素を制御するようにコードのセットを実行し得る。追加で、または代替的に、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下で説明される機能の態様を実行し得る。方法2300はまた、図21〜図22の方法2100および2200の態様を組み込むことができる。
ブロック2305において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、目標のスループットが閾値より大きいことを決定し得る。いくつかの例では、ブロック2305の動作は、図10を参照して上で説明されたように、スループットモニタ1005によって実行され得る。
ブロック2310において、基地局105は、ターゲットワイヤレスデバイスのトランシーバが利用可能であることを決定することができ、トランシーバは、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように第1のmmW周波数範囲において動作する。いくつかの例では、ブロック2310の動作は、図10を参照して本明細書において説明されたように、トランシーバ利用可能性モジュール1010によって実行され得る。
ブロック2315において、基地局105は、目標のスループットが閾値より大きいという決定、トランシーバが利用可能であるという決定、およびビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ハンドオフ信号をターゲットワイヤレスデバイスに送信することができ、ハンドオフ信号は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、通信のためにそのトランシーバを使用するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示する。いくつかの例では、ブロック2315の動作は、図10を参照して本明細書において説明されたように、トランシーバハンドオフモジュール1015によって実行され得る。
ブロック2320において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、トランシーバをアクティブ化するようにターゲットワイヤレスデバイスに指示するアクティブ化信号をターゲットワイヤレスデバイスに送信し得る。いくつかの例では、ブロック2320の動作は、図10を参照して本明細書において説明されたように、トランシーバアクティブ化モジュール1020によって実行され得る。
ブロック2325において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるような複数のアンテナアレイのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し得る。いくつかの例では、ブロック2325の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、ビーム掃引器905によって実行され得る。
ブロック2330において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイを複数のアンテナアレイから選択し得る。いくつかの例では、ブロック2330の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、アレイ選択器910によって実行され得る。
ブロック2335において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるように、選択されたアレイおよびトランシーバを使用してターゲットワイヤレスデバイスと通信し得る。いくつかの例では、ブロック2335の動作は、図8を参照して本明細書において説明されたように送信機815によって実行され得る。
図24は、本開示の様々な態様による、複数アレイのmmWトランシーバ動作のための方法2400を示すフローチャートを示す。方法2400の動作は、図1、図11、および図13〜図16を参照して説明されたように、基地局105またはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法2400の動作は、図8〜図11を参照して説明されたように、mmWトランシーバコントローラ810によって実行され得る。いくつかの例では、基地局105は、以下で説明される機能を実行するために基地局105の機能要素を制御するようにコードのセットを実行し得る。追加で、または代替的に、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下で説明される機能の態様を実行し得る。方法2400はまた、図21〜図23の方法2100、2200、および2300の態様を組み込むことができる。
ブロック2405において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるような複数のアンテナアレイのうちの1つまたは複数のアレイによって作成されるビームに対してビーム掃引動作を実行し得る。いくつかの例では、ブロック2405の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、ビーム掃引器905によって実行され得る。
ブロック2410において、基地局105は、図13〜図16を参照して本明細書において説明されるビーム掃引動作に少なくとも一部基づいて、ターゲットワイヤレスデバイスとの通信のためのアレイを複数のアンテナアレイから選択し得る。いくつかの例では、ブロック2410の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、アレイ選択器910によって実行され得る。
ブロック2415において、基地局105は、ビーム掃引動作のための初期アレイを複数のアンテナアレイから選択することができ、ビーム掃引動作を実行することは、図13〜図16を参照して本明細書において説明されたように、初期アレイと関連付けられる第1の複数のビームの各々にわたって掃引することを備える。いくつかの例では、ブロック2415の動作は、図9を参照して本明細書において説明されたように、ビーム掃引器905によって実行され得る。
したがって、方法2100、2200、2300、および2400は、複数アレイのmmWトランシーバ動作を提供し得る。方法2100、2200、2300、および2400は、可能な実装形態を説明しており、動作およびステップは、他の実装形態が可能であるように並べ替えられ、または別様に修正され得ることに留意されたい。いくつかの例では、方法2100、2200、2300、および2400のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。
本明細書で説明される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、および他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS-2000、IS-95およびIS-856標準規格を対象とする。IS-2000リリース0およびAは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、High Rate Packet Data(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、Ultra Mobile Broadband(UMB)、Evolved UTRA(E-UTRA)、IEEE 802.11(WiFi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDM(商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)およびLTE-Advanced(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書において説明される技法は、上述のシステムおよび無線技術、ならびに無認可帯域幅および/または共有帯域幅にわたるセルラー(たとえば、LTE)通信を含む、他のシステムおよび無線技術に使用され得る。しかしながら、上の説明では、例としてLTE/LTE-Aシステムを説明し、上の説明の大部分においてLTE用語が使用されるが、本技法はLTE/LTE-A適用例以外に適用可能である。
添付の図面に関して上に記載された詳細な説明は、例を説明しており、実装され得る、または特許請求の範囲内にある唯一の例を表すものではない。この説明で使用される「例」および「例示的」という用語は、「例、事例、もしくは例示として機能すること」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」ことを意味しない。詳細な説明は、説明される技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践され得る。いくつかの事例では、説明された例の概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造および装置がブロック図の形で示されている。
様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して、情報および信号が表されることがある。たとえば、上記の説明全体にわたって参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されることがある。
本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびコンポーネントは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
本明細書において説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の請求項の範囲および趣旨の中にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはそれらのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置において実装されるように分散されることを含め、様々な位置に物理的に位置し得る。特許請求の範囲を含めて本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、2つ以上の項目のリストにおいて使用されるとき、列挙される項目のうちのいずれか1つが単独で利用され得ること、または列挙される項目のうちの2つ以上からなる任意の組合せが利用され得ることを意味する。たとえば、構成が構成要素A、B、および/またはCを含むものとして説明される場合、構成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含み得る。また、特許請求の範囲を含めて本明細書において使用される場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で始まる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、選言的なリストを示す。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることが可能である任意の入手可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされることが可能である、任意の他の媒体を備え得る。さらに、任意の接続が、適正にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書において使用されるとき、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
本開示の前述の説明は、当業者が本開示を作製または使用することを可能にするために提供される。本開示への様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。