JP6839518B2 - プーリングアイ - Google Patents

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Description

本発明は、プーリングに関する。詳細には、複数の電線の端末部を収容する筒部を有し、筒部に牽引装置のフックなどが固定される固定部が設けられたプーリングアイに関する。
従来、プーリングアイとしては、複数の電線の端末部が収容される筒部と、この筒部の一端に一体に設けられた固定部と、筒部の他端に複数の電線の端末部を挿入可能に設けられた開口部と、筒部の内部に充填され複数の電線の端末部の前記筒部からの抜け止めを行う熱硬化樹脂とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプーリングアイでは、例えば、建物などの壁部に形成された貫通孔に筒部を挿通させ、筒部の一端に一体に設けられた固定部に建物などに設置された牽引装置のフックなどを係止させることにより、複数の電線を一括して貫通孔に挿通させることができる。
このようなプーリングアイでは、筒部内に充填された熱硬化樹脂の抜け止めを行うために、筒部の開口部側に筒部の外径より小径とされた傾斜部を設け、筒部の内部に熱硬化樹脂に食い込む突起を設けている。
特開平7−245851号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなプーリングアイでは、筒部の外径が開口部側より大径に形成されているので、筒部を挿通させる相手側部材の貫通孔も筒部に合わせて大径とする必要があった。
このように相手側部材の貫通孔が大径となってしまうと、耐火処理などによって貫通孔に埋められる埋め戻し部材の量が増大すると共に、その埋め戻し作業も煩雑となり、施工性が低下していた。
一方、上記特許文献1のようなプーリングアイにおいて、傾斜部を設けずに筒部の外径を同一径としてしまうと、筒部の内部に設けられた突起では、熱硬化樹脂の抜け止めが不十分であり、筒部に電線の端末部を安定して保持することができない恐れがあった。
そこで、この発明は、施工性を向上することができ、筒部に電線の端末部を安定して保持することができるプーリングアイの提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、複数の電線の端末部が収容される筒部と、この筒部の一端に一体に設けられた固定部と、前記筒部の他端に前記複数の電線の端末部を挿入可能に設けられた開口部と、前記筒部の内部に充填され前記複数の電線の端末部の前記筒部からの抜け止めを行う熱硬化樹脂とを備えたプーリングアイであって、前記筒部は、前記固定部と前記開口部との間の外径が同一径に形成され、内部に前記熱硬化樹脂と前記筒部の長さ方向に係合する抜止部が設けられ、前記抜止部は、前記筒部の断面積を小さくするように周方向に連続して配置され、前記抜止部は、前記筒部の長さ方向に沿って前記筒部の内周面に一体的に設けられた複数の凸部を有することを特徴とする。
このプーリングアイでは、筒部が、固定部と開口部との間の外径が同一径に形成されているので、相手側部材の貫通孔の径を最小限に抑えることができ、埋め戻し部材の量を低減し、埋め戻し作業を容易に行うことができ、施工性を向上することができる。
また、抜止部は、筒部の断面積を小さくするように周方向に連続して配置されているので、熱硬化樹脂と抜止部との係合面積を増大させることができ、熱硬化樹脂の抜け止めを安定化させ、筒部に電線の端末部を安定して保持することができる。
従って、このようなプーリングアイでは、施工性を向上することができ、筒部に電線の
端末部を安定して保持することができる。
また、このプーリングアイでは、抜止部が、筒部の長さ方向に沿って筒部の内周面に一体的に設けられた複数の凸部を有するので、筒部の長さ方向における熱硬化樹脂と複数の凸部との総係合面積を増大させることができ、筒部に熱硬化樹脂をさらに安定して保持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプーリングアイであって、前記抜止部は、前記筒部の前記開口部側に前記開口部を閉塞するように一体的に設けられた閉塞壁部と、この閉塞壁部を貫通して設けられ前記電線の端末部を挿入可能で前記開口部の内径より小さな内径で形成された閉塞孔部とを有することを特徴とする。
このプーリングアイでは、抜止部が、筒部の開口部側に開口部を閉塞するように一体的に設けられた閉塞壁部と、この閉塞壁部を貫通して設けられ電線の端末部を挿入可能で開口部の内径より小さな内径で形成された閉塞孔部とを有するので、閉塞孔部以外の閉塞壁部の大きな面積で熱硬化樹脂と係合することによって、筒部に熱硬化樹脂を安定して保持することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のプーリングアイであって、前記抜止部は、前記筒部の前記固定部側に前記筒部の内部を長さ方向に区画するように一体的に設けられた区画壁部と、この区画壁部を貫通して設けられ前記開口部の内径より小さな内径で形成された区画孔部を有することを特徴とする。
このプーリングアイでは、抜止部が、筒部の固定部側に筒部の内部を長さ方向に区画するように一体的に設けられた区画壁部と、この区画壁部を貫通して設けられ開口部の内径より小さな内径で形成された区画孔部とを有するので、筒部内で区画壁部と電線の端末部とが干渉することがなく、区画孔部を最小限に小さくして区画壁部の面積を最大限に増大させることができ、筒部に熱硬化樹脂をさらに安定して保持することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のプーリングアイであって、 前記抜止部は、前記筒部の前記固定部側と一体的に設けられた軸部と、この軸部の端部に一体に設けられ前記開口部の内径より小さな外径で形成された円盤部とを有することを特徴とする。
このプーリングアイでは、抜止部が、筒部の固定部側と一体的に設けられた軸部と、この軸部の端部に一体に設けられ開口部の内径より小さな外径で形成された円盤部とを有するので、円盤部を電線の端末部と干渉しない位置に配置させることにより、円盤部と筒部の内周との間に隙間をもたせるように円盤部の外径を最大限に大きくすることによって、熱硬化樹脂と円盤部との係合面積を最大限に増大させることができ、筒部に熱硬化樹脂をさらに安定して保持することができる。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載のプーリングアイであって、前記抜止部は、前記筒部と別体で形成され、前記筒部に固定されていることを特徴とする。
このプーリングアイでは、抜止部が、筒部と別体で形成され、筒部に固定されているので、容易に筒部から抜止部を取り外すことができ、筒部の内部に合わせて容易に抜止部の形状や径を変更することができる。
本発明によれば、施工性を向上することができ、筒部に電線の端末部を安定して保持することができるプーリングアイを提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るプーリングアイの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るプーリングアイの筒部の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るプーリングアイの電線の端末部の正面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るプーリングアイの抜止部を上側から見たときの斜視図である。(b)は図4(a)を下側から見たときの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るプーリングアイの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るプーリングアイの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るプーリングアイの筒部の斜視図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るプーリングアイの抜止部を上側から見たときの斜視図である。(b)は図8(a)を下側から見たときの斜視図である。(c)は図8(a)の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るプーリングアイの断面図である。 本発明の第4実施形態に係るプーリングアイの筒部の断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係るプーリングアイの抜止部を上側から見たときの斜視図である。(b)は図11(a)を下側から見たときの斜視図である。
図1〜図11を用いて本発明の実施の形態に係るプーリングアイについて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るプーリングアイ1は、複数の電線3の端末部が収容される筒部5と、この筒部5の一端に一体に設けられた固定部7と、筒部5の他端に複数の電線3の端末部を挿入可能に設けられた開口部9と、筒部5の内部に充填され複数の電線3の端末部の筒部5からの抜け止めを行う熱硬化樹脂11とを備えている。
また、筒部5は、固定部7と開口部9との間の外径が同一径に形成され、内部に熱硬化樹脂11と筒部5の長さ方向に係合する抜止部13が設けられている。
そして、抜止部13は、筒部5の断面積を小さくするように周方向に連続して配置されている。
また、抜止部13は、筒部5の開口部9側に開口部9を閉塞するように一体的に設けられた閉塞壁部15と、この閉塞壁部15を貫通して設けられ電線3の端末部を挿入可能で開口部9の内径より小さな内径で形成された閉塞孔部17とを有する。
さらに、抜止部13は、筒部5と別体で形成され、筒部5に固定されている。
図1〜図4に示すように、複数(ここでは3本)の電線3は、端末部の絶縁被覆が剥がされ、露出された芯線に対してスリーブ19が組付けられている。
このスリーブ19の周囲には、筒部5の内部と直接接触することを防止する絶縁性材料からなるチューブ21が組付けられている。
このように端末処理された複数の電線3の端末部は、筒部5の内部に収容されている。
筒部5は、有底の円筒状に形成され、底部側である一端に固定部7が連続する一部材で一体に設けられ、他端に複数の電線3の端末部を挿入可能に開口された開口部9が設けられている。
この筒部5は、固定部7と開口部9との長さ方向の間の外径が、同一径となるように設定されている。
このような筒部5の内部には、複数の電線3の端末部を収容した状態で、熱硬化樹脂11が充填される。
熱硬化樹脂11は、エポキシ樹脂などからなり、筒部5内に複数の電線3の端末部を収容した状態で、筒部5の内部に注入して充填される。
この筒部5内に充填された熱硬化樹脂11は、複数の電線3の端末部において、スリーブ19と絶縁被覆との間に入り込み、硬化することによって、複数の電線3の端末部の筒部5からの抜け止めを行う。
このように熱硬化樹脂11によって複数の電線3の端末部の抜け止めが行われた筒部5は、例えば、建物などの壁部に形成された貫通孔に挿通され、建物などに設置された牽引装置のフックが固定部7に係止される。
この状態から牽引装置によって筒部5を牽引することにより、複数の電線3を一括して壁部の貫通孔を挿通させることができる。
このように壁部の貫通孔に挿通される筒部5の外径を固定部7側と開口部9側との間で同一径とすることにより、筒部5の外径を最小限とすることで、壁部の貫通孔を最小限に抑えることができる。
このため、壁部に貫通孔を設ける作業が容易になるだけでなく、耐火処理などによって貫通孔に埋められる埋め戻し部材の量を削減でき、その埋め戻し作業も容易に行うことができ、施工性を向上することができる。
このように外径が同一径で形成された筒部5では、内部に充填された熱硬化樹脂11が筒部5の開口部9から抜け出る可能性があった。
そこで、筒部5の内部には、熱硬化樹脂11と筒部5の長さ方向に係合する抜止部13が設けられている。
抜止部13は、筒部5と別体で円筒状に形成され、一端が開口され、他端に筒部5の開口部9を閉塞するように閉塞壁部15が設けられている。
この閉塞壁部15の中央部には、複数の電線3の端末部を挿入可能に筒部5の開口部9より小径に形成された閉塞孔部17が閉塞壁部15を貫通して設けられている。
この抜止部13の外周と筒部5の開口部9側の内周との間には、ねじ山とねじ溝とで構成された係合部23が設けられ、抜止部13が係合部23を介して筒部5と一体に固定される。
このような抜止部13は、係合部23を介して筒部5に固定されることにより、閉塞壁部15が筒部5の開口部9側に配置された状態となる。
この開口部9側に配置された閉塞壁部15には、中央部に開口部9より小径に形成された閉塞孔部17が設けられているので、閉塞壁部15が周方向に連続して環状に形成された状態となっている。
このため、開口部9側に環状の閉塞壁部15が配置された状態では、筒部5を径方向に切断したときの断面積において、環状の閉塞壁部15によって筒部5の断面積が小さくなる。
このように閉塞壁部15によって筒部5の断面積を小さくすることにより、筒部5内に充填された熱硬化樹脂11と閉塞壁部15との筒部5の長さ方向に係合する係合面積を増大させることができ、熱硬化樹脂11を筒部5内に安定して保持することができる。
このような抜止部13には、端末処理される前の複数の電線3の端末部が閉塞孔部17に挿通され、この閉塞孔部17を挿通した複数の電線3の端末部が端末処理される。
このように閉塞孔部17を挿通した後に、複数の電線3の端末部を端末処理することにより、閉塞孔部17に端末処理されて径が大きくなった複数の電線3の端末部を挿通させる必要がなく、閉塞孔部17の内径を最小限に抑えることができる。
このように構成されたプーリングアイ1の組付けは、まず、端末処理する前の複数の電線3の端末部を抜止部13の閉塞孔部17に挿通し、複数の電線3の端末部を端末処理する。
次に、複数の電線3の端末部を筒部5内に収容するように、係合部23を介して抜止部13を筒部5に固定する。
そして、筒部5に熱硬化樹脂11を注入して熱硬化樹脂11を筒部5内に充填させ、熱硬化樹脂11を硬化し、複数の電線3の端末部の筒部5からの抜け止めを行う。
このとき、硬化した熱硬化樹脂11は、抜止部13の閉塞壁部15に筒部5の長さ方向に係合されているので、熱硬化樹脂11が筒部5から抜け出ることがなく、複数の電線3の端末部を筒部5内に安定して保持することができる。
なお、抜止部13は、筒部5と別体で形成されているが、筒部5の開口部9側に閉塞壁部15を筒部5と連続する一部材で形成させてもよい。
このようなプーリングアイ1では、筒部5が、固定部7と開口部9との間の外径が同一径に形成されているので、相手側部材の貫通孔の径を最小限に抑えることができ、埋め戻し部材の量を低減し、埋め戻し作業を容易に行うことができ、施工性を向上することができる。
また、抜止部13は、筒部5の断面積を小さくするように周方向に連続して配置されているので、熱硬化樹脂11と抜止部13との係合面積を増大させることができ、熱硬化樹脂11の抜け止めを安定化させ、筒部5に電線3の端末部を安定して保持することができる。
従って、このようなプーリングアイ1では、施工性を向上することができ、筒部5に電線3の端末部を安定して保持することができる。
また、抜止部13は、筒部5の開口部9側に開口部9を閉塞するように一体的に設けられた閉塞壁部15と、この閉塞壁部15を貫通して設けられ電線3の端末部を挿入可能で開口部9の内径より小さな内径で形成された閉塞孔部17とを有するので、閉塞孔部17以外の閉塞壁部15の大きな面積で熱硬化樹脂11と係合することによって、筒部5に熱硬化樹脂11を安定して保持することができる。
さらに、抜止部13は、筒部5と別体で形成され、筒部5に固定されているので、容易に筒部5から抜止部13を取り外すことができ、筒部5の内部に合わせて容易に抜止部13の形状や径を変更することができる。
(第2実施形態)
図5を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るプーリングアイ101は、抜止部103が、筒部5の長さ方向に沿って筒部5の内周面に一体的に設けられた複数の凸部105を有する。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図5に示すように、抜止部103は、筒部5の内周面から筒部5の内部に向けて突出するように筒部5と連続する一部材で、周方向に連続して形成された環状の凸部105を有する。
この環状の凸部105は、筒部5を径方向に切断したときの断面積において、筒部5の内周面から筒部5の内部に向けて突出することにより、筒部5の断面積を小さくさせる。
このように筒部5の断面積を小さくさせる凸部105は、筒部5の長さ方向に沿って複数配置されており、熱硬化樹脂11と筒部5の長さ方向に係合するそれぞれの凸部105との係合面積との総和である総係合面積を増大させることができる。
このように熱硬化樹脂11と係合する凸部105を筒部5の長さ方向に複数配置させることにより、熱硬化樹脂11との係合面積を増大させることができ、熱硬化樹脂11を筒部5内に安定して保持させ、電線3の端末部を筒部5内に安定して保持することができる。
なお、複数の凸部105は、ねじ溝のようにらせん状に筒部5の内周に設ける、或いは凸部105を筒部5と別体で設け、筒部5に固定してもよい。
このようなプーリングアイ101では、抜止部103が、筒部5の長さ方向に沿って筒部5の内周面に一体的に設けられた複数の凸部105を有するので、筒部5の長さ方向における熱硬化樹脂11と複数の凸部105との総係合面積を増大させることができ、筒部5に熱硬化樹脂11をさらに安定して保持することができる。
(第3実施形態)
図6〜図8を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係るプーリングアイ201は、抜止部203が、筒部5の固定部7側に筒部5の内部を長さ方向に区画するように一体的に設けられた区画壁部205と、この区画壁部205を貫通して設けられ開口部9の内径より小さな内径で形成された区画孔部207とを有する。
また、抜止部203は、筒部5と別体で形成され、筒部5に固定されている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図6〜図8に示すように、抜止部203は、筒部5と別体で有底の円筒状に形成され、一端が閉塞され、他端に筒部5の内部を長さ方向に区画するように区画壁部205が設けられている。
この区画壁部205の中央部には、筒部5の開口部9より小径に形成された区画孔部207が区画壁部205を貫通して設けられている。
この抜止部203の区画壁部205と反対側の端面と筒部5の固定部7側の内面との間には、複数のねじ207を締結可能なねじ溝で構成された複数(ここでは4つ)の係合部209が設けられ、この複数の係合部209にねじ207をそれぞれ締結することにより、抜止部203が係合部209を介して筒部5と一体に固定される。
このような抜止部203は、係合部209を介して筒部5に固定されることにより、区画壁部205が筒部5の固定部7側に配置された状態となる。
この固定部7側に配置された区画壁部205には、中央部に開口部9より小径に形成された区画孔部207が設けられているので、区画壁部205が周方向に連続して環状に形成された状態となっている。
このため、固定部7側に環状の区画壁部205が配置された状態では、筒部5を径方向に切断したときの断面積において、環状の区画壁部205によって筒部5の断面積が小さくなる。
このように区画壁部205によって筒部5の断面積を小さくすることにより、筒部5内に充填された熱硬化樹脂11と区画壁部205との筒部5の長さ方向に係合する係合面積を増大させることができ、熱硬化樹脂11を筒部5内に安定して保持することができる。
加えて、区画壁部205は、筒部5の固定部7側に配置されているので、筒部5内に収容された複数の電線3の端末部と干渉することがない。
このため、区画壁部205に設けられた区画孔部207の内径を最小限に抑えることができ、区画壁部205の熱硬化樹脂11との係合面積を最大限に増大させることができる。
なお、抜止部203は、筒部5と別体で形成されているが、筒部5の固定部7側に区画壁部205を筒部5と連続する一部材で形成させてもよい。
このようなプーリングアイ201では、抜止部203が、筒部5の固定部7側に筒部5の内部を長さ方向に区画するように一体的に設けられた区画壁部205と、この区画壁部205を貫通して設けられ開口部9の内径より小さな内径で形成された区画孔部207とを有するので、筒部5内で区画壁部205と電線3の端末部とが干渉することがなく、区画孔部207を最小限に小さくして区画壁部205の面積を最大限に増大させることができ、筒部5に熱硬化樹脂11をさらに安定して保持することができる。
また、抜止部203は、筒部5と別体で形成され、筒部5に固定されているので、容易に筒部5から抜止部203を取り外すことができ、筒部5の内部に合わせて容易に抜止部203の形状や径を変更することができる。
(第4実施形態)
図9〜図11を用いて第4実施形態について説明する。
本実施の形態に係るプーリングアイ301は、抜止部303は、筒部5の固定部7側と一体的に設けられた軸部305と、この軸部305の端部に一体に設けられ開口部9の内径より小さな外径で形成された円盤部307とを有する。
また、抜止部303は、筒部5と別体で形成され、筒部5に固定されている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図9〜図11に示すように、抜止部303は、筒部5と別体で形成され、筒部5の固定部7側に向けて延びる軸部305と、この軸部305の端部に連続する一部材で形成された円盤部307とを有する。
この抜止部303の軸部305の固定部7側の端部外周には、ねじ山が形成され、筒部5の固定部7側に設けられたねじ溝とで係合部309を構成し、抜止部303が係合部309を介して筒部5と一体に固定される。
抜止部303の円盤部307は、軸部305の係合部309と反対側の端部に軸部305と連続する一部材で円形状に形成され、外径が開口部9の内径より小径に形成されている。
この円盤部307には、マイナスドライバなどの治具が係合される治具係合部311が設けられ、この治具係合部311に治具を係合させ、治具を回転することにより、抜止部303が回転され、軸部305が筒部5に締結される。
このような抜止部303は、係合部309を介して筒部5に固定されることにより、円盤部307が筒部5の固定部7側に配置された状態となる。
この固定部7側に円盤部307が配置された状態では、筒部5を径方向に切断したときの断面積において、円盤部307によって筒部5の断面積が小さくなる。
このように円盤部307によって筒部5の断面積を小さくすることにより、筒部5内に充填された熱硬化樹脂11と円盤部307との筒部5の長さ方向に係合する係合面積を増大させることができ、熱硬化樹脂11を筒部5内に安定して保持することができる。
加えて、円盤部307は、筒部5の固定部7側に配置されているので、筒部5内に収容された複数の電線3の端末部と干渉することがない。
このため、円盤部307の外径を、筒部5の内周面との間に隙間を有するように、最大限に増大させることができ、円盤部307の熱硬化樹脂11との係合面積を最大限に増大させることができる。
なお、抜止部303は、筒部5と別体で形成されているが、筒部5の固定部7側に軸部305を筒部5と連続する一部材で形成させてもよい。
このようなプーリングアイ301では、抜止部303が、筒部5の固定部7側と一体的に設けられた軸部305と、この軸部305の端部に一体に設けられ開口部9の内径より小さな外径で形成された円盤部307とを有するので、円盤部307を電線3の端末部と干渉しない位置に配置させることにより、円盤部307と筒部5の内周との間に隙間をもたせるように円盤部307の外径を最大限に大きくすることによって、熱硬化樹脂11と円盤部307との係合面積を最大限に増大させることができ、筒部5に熱硬化樹脂11をさらに安定して保持することができる。
また、抜止部303は、筒部5と別体で形成され、筒部5に固定されているので、容易に筒部5から抜止部303を取り外すことができ、筒部5の内部に合わせて容易に抜止部303の形状や径を変更することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るプーリングアイでは、例えば、抜止部が閉塞壁部と閉塞孔部とのみを有するように構成されているが、これに限らず、例えば、抜止部が閉塞壁部と閉塞孔部との他に、複数の凸部を有するように構成してもよく、各実施の形態に示される抜止部を組み合わせてもよい。
また、閉塞孔部は、閉塞壁部の中央部に設けられ、複数の電線が一括して挿通されているが、これに限らず、閉塞孔部を閉塞壁部に複数設け、各閉塞孔部に各電線を挿通させるようにしてもよい。
さらに、閉塞孔部と同様に、区画孔部も、区画壁部の中央部に設けられているが、これに限らず、複数の区画孔部を区画壁部に設けてもよい。
1,101,201,301…プーリングアイ
3…電線
5…筒部
7…固定部
9…開口部
11…熱硬化樹脂
13,103,203,303…抜止部
15…閉塞壁部
17…閉塞孔部
105…凸部
205…区画壁部
207…区画孔部
305…軸部
307…円盤部

Claims (5)

  1. 複数の電線の端末部が収容される筒部と、この筒部の一端に一体に設けられた固定部と、前記筒部の他端に前記複数の電線の端末部を挿入可能に設けられた開口部と、前記筒部の内部に充填され前記複数の電線の端末部の前記筒部からの抜け止めを行う熱硬化樹脂とを備えたプーリングアイであって、
    前記筒部は、前記固定部と前記開口部との間の外径が同一径に形成され、内部に前記熱硬化樹脂と前記筒部の長さ方向に係合する抜止部が設けられ、
    前記抜止部は、前記筒部の断面積を小さくするように周方向に連続して配置され
    前記抜止部は、前記筒部の長さ方向に沿って前記筒部の内周面に一体的に設けられた複数の凸部を有することを特徴とするプーリングアイ。
  2. 請求項1記載のプーリングアイであって、
    前記抜止部は、前記筒部の前記開口部側に前記開口部を閉塞するように一体的に設けられた閉塞壁部と、この閉塞壁部を貫通して設けられ前記電線の端末部を挿入可能で前記開口部の内径より小さな内径で形成された閉塞孔部とを有することを特徴とするプーリングアイ。
  3. 請求項1又は2記載のプーリングアイであって、
    前記抜止部は、前記筒部の前記固定部側に前記筒部の内部を長さ方向に区画するように一体的に設けられた区画壁部と、この区画壁部を貫通して設けられ前記開口部の内径より小さな内径で形成された区画孔部とを有することを特徴とするプーリングアイ。
  4. 請求項1又は2記載のプーリングアイであって、
    前記抜止部は、前記筒部の前記固定部側と一体的に設けられた軸部と、この軸部の端部に一体に設けられ前記開口部の内径より小さな外径で形成された円盤部とを有することを特徴とするプーリングアイ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプーリングアイであって、
    前記抜止部は、前記筒部と別体で形成され、前記筒部に固定されていることを特徴とするプーリングアイ。
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