JP6838888B2 - 符号化装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、時間階層符号化を行う符号化装置に関するものである。
近年、フレーム周波数が120Hz(毎秒120フレーム)や240Hz(毎秒240フレーム)といった高フレームレートの映像が普及しつつある。高フレームレート映像は動きが速い被写体をなめらかに表示できることが特徴であり、スポーツなどのコンテンツに適している。今後120Hz映像による放送が検討されており、その実現には圧縮符号化技術が課題となっている。120Hz映像をリアルタイムに符号化するためには、1フレームを従来の60Hz映像の半分の時間で処理する必要がある。
非特許文献1には、8K/4K放送規格で採用されている映像符号化方式であるH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)の予測方法が記載されている。H.265/HEVCでは従来方式のH.264/AVC(Advanced Video Coding)と同様に、近傍のフレームから符号化する部分の画素値を予測するインター予測が採用されている。H.265/HEVCのインター予測はH.264/AVCと同様に、複数の参照フレーム候補から選択したフレームを用いて予測することができる。図9に、H.265/HEVCにおける16フレームからなるGOP(Group Of Picture)構造の一例を示す。
図9において長方形内の数字はフレーム番号を示し、フレーム番号17以降についても同様のGOP構造をとるものとする。図中の下線を付した数字は符号化・復号処理の順番を示し、フレーム番号0,16,8,4,2,1,3,6,5,7・・・の順にフレームが並び替えられる。復号処理の後には0から順にモニタに表示されるようにフレームが並び替えられる。
また、図中の矢印は参照フレームを示す。例えば、フレーム番号16のフレームはフレーム番号0の符号化画像を参照して予測され、フレーム番号8のフレームはフレーム番号0及び16の符号化画像を参照して予測される。H.265/HEVCでは、このように参照フレームから予測したフレームをさらに参照フレームとする階層構造をとることができる。このようなフレーム参照のくり返しによる階層を、本明細書では「参照階層」と称する。
一般に参照フレームの画質が高いほど予測精度が向上するため、参照される頻度の高い参照階層の下位では圧縮率を低く設定し、下位のフレームを複数参照可能な上位ほど圧縮率を高く設定することで、全体の符号化効率を改善することができる。特に、高フレームレート映像はフレーム間の相関が高いため、階層構造をとることによって効率よく圧縮することができる。
図中の時間階層ID(0〜4)は、時間階層における各階層の順位を示す。各フレームは自分よりも時間階層が上位のフレームを参照することができないという制約がある。このような時間階層構造によって、時間階層IDが0〜4のすべての階層を復号する際には、原画像と同じフレーム周波数(例えば、120Hz)の映像となる。時間階層IDが0〜3までの階層を復号する際には偶数番号のフレームのみを再生することから、原画像の半分のフレーム周波数(例えば、60Hz)の映像となる。この仕組みを利用することで、120Hz映像の放送を60Hz映像の受信機でも視聴することができる。このように時間順序で一部のフレームのみを抽出して復号できるような階層符号化を時間階層符号化という。
さらに非特許文献1には、H.265/HEVCのブロック分割方法が記載されている。H.265/HEVCでは従来方式のH.264/AVCと同様に、画像を所定のブロックサイズの領域に区切り、ブロック単位で符号化、予測、変換処理を行う。H.265/HEVCは従来方式に比べて様々な大きさのブロックが用いられていることが特徴である。図10にH.265/HEVCにおける画像のブロック分割の一例を示す。
図10(a)に示す原画像は、図10(b)に示すように64×64〜16×16画素の固定サイズの正方ブロックの符号化ツリーユニット(CTU:Coding Tree Unit)で分割される。ここではCTUサイズを64×64画素としている。CTUは輝度及び色差信号のCTB(Coding Tree Block)から構成される。色差信号の空間解像度はサブサンプリング形式(4:2:0,4:2:2,4:4:4)によって異なるため、ブロック分割の方法やブロックサイズが輝度信号と異なる。以下、“Unit”を意味する用語は、同様に輝度及び色差信号の“Block”から構成されるものであり、ここでは輝度信号に対する処理のみに言及するものとする。
H.265/HEVCの符号化処理はCTU単位で行われ、CTU内は64×64〜8×8画素の正方ブロックの符号ユニット(CU:Coding Unit)に四分木構造(2N×2Nブロック内を田の字状にN×Nブロック4つで分割する構造)によって分割される。図10(c)に示すように、画素値の変化が少ない部分に大きいサイズのCUを割り当て、エッジや細かいテクスチャ部分に小さいサイズのCUを割り当てることにより、符号化効率や画質を向上させることができる。H.265/HEVCでは変換ユニット(TU:Transform Unit)もCUと同様に四分木構造で分割される。TUはCUサイズに応じた最大サイズをとり、32×32〜4×4画素の正方ブロックに分割される。
大久保榮監修、「インプレス標準教科書シリーズ H.265/HEVC教科書」、株式会社インプレスジャパン、2013年10月21日
H.265/HEVCでは柔軟なブロック分割が可能であり、適切な分割をした場合には符号化効率や画質が向上する反面、何通りもの組み合わせの中から最適なブロック分割方法を決定することは困難である。例えば、H.265/HEVCの標準化で使用されている参照ソフトウェアでは、ほぼ全通りのブロック分割方法を試行してコスト計算をした後、最適なブロックサイズを選択する。このため、符号化処理に膨大な時間を要するという課題があった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、高フレームレート映像の時間階層符号化において、符号化効率の低下を抑えたまま適切なブロック分割を行い、符号化処理の演算時間を短縮することが可能な符号化装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る符号化装置は、符号化対象フレームを所定のサイズの符号ユニットに分割して符号化処理を行うとともに、時間階層符号化を行う符号化装置であって、符号化対象フレームが符号化時に参照する参照フレームについて参照階層の順位を取得する参照階層順位取得部と、前記符号化対象フレームが最上位時間階層であり、且つ前記参照階層順位取得部により取得された前記参照階層の順位が第1の閾値以上である場合には、それ以外の場合よりもCUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外するブロックサイズ候補決定部と、前記CUサイズの候補からCUサイズを選択し、前記符号化対象フレームを該CUサイズの符号ユニットに分割して符号化処理を行う符号化部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る符号化装置は、符号化対象フレームを所定のサイズの符号ユニットに分割して符号化処理を行うとともに、時間階層符号化を行う符号化装置であって、符号化対象フレームが符号化時に参照する参照フレームについて参照階層の順位を取得する参照階層順位取得部と、前記符号化対象フレームが最上位時間階層であり、且つ前記参照階層順位取得部により取得された前記参照階層の順位が第2の閾値以上である場合には、それ以外の場合よりもTUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいTUサイズを候補から除外するブロックサイズ候補決定部と、前記符号化対象フレームを符号ユニットに分割して符号化処理を行う符号化部と、を備え、前記符号化部は前記TUサイズの候補からTUサイズを選択し、該TUサイズの変換ユニット単位で変換処理を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係る符号化装置において、前記ブロックサイズ候補決定部は、前記符号化対象フレームが最上位時間階層であり、且つ前記参照階層順位取得部により取得された前記参照階層の順位が第1の閾値以上である場合には、それ以外の場合よりもCUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外し、前記符号化部は、前記CUサイズの候補からCUサイズを選択し、前記符号化対象フレームを該CUサイズの符号ユニットに分割することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記符号化装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、高フレームレート映像の時間階層符号化において、符号化効率の低下を抑えたまま、適切なブロック分割を行うことができ、符号化処理の演算時間を短縮することができる。
本発明の第1の実施形態に係る符号化装置の構成例を示すブロック図である。 参照階層と時間階層が異なるGOP構造の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る符号化装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る符号化装置における符号化部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る符号化装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る符号化装置における符号化部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る符号化装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る符号化装置の実験結果の一例を示す図である。 H.265/HEVCにおけるGOP構造の一例を示す図である。 H.265/HEVCにおける画像のブロック分割の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明で用いる参照階層について説明する。参照階層とは、GOP構造において、符号化対象フレームのインター予測時における参照関係を階層化し、参照元のフレームを参照先のフレームよりも上位の階層に配置したものである。
図9に示したGOP構造(以下、「GOP構造A」という。)は時間階層で示しているが、参照階層で示しても同一のフレーム配置となる。一方、参照階層と時間階層が異なるGOP構造もある。図2に参照階層と時間階層が異なるGOP構造の一例を示す。図2に示したGOP構造(以下、GOP構造Bという)は、ARIB STD−B32 3.6版「デジタル放送における映像符号化、音声符号化及び多重化方式」(2016年3月25日改定)に記載の8K/120Hz放送におけるH.265/HEVCのGOP構造(以下、「GOP構造B」という。)である。本実施形態では、GOP構造Bを用いて符号化するものとする。
GOP構造Bは16フレームからなり、図2(a)の下線で示す数字は符号化・復号処理の順番を意味する。この順番に復号することにより、60Hz映像(偶数番号フレーム)と120Hz映像(全ての番号のフレーム)を同期させて再生することができる。
図2(b)は、GOP構造Bを参照階層で示した図である。参照階層ID(0〜4)は、参照階層の順位を示す。図2(b)では各フレームを、該フレームの参照フレームのうち、最も参照階層IDが高いフレームの一つ上位の階層に配置している。例えばフレーム番号9のフレームは、参照階層IDが1のフレーム番号8のフレームと、参照階層IDが0のフレーム番号16のフレームを参照フレームとしており、高いほうの参照階層IDは1である。よって、フレーム番号9のフレームの参照階層IDを1+1=2とする。このように配置すると、最終的にフレーム番号0,16のフレームの参照階層IDは0となり、フレーム番号1,8のフレームの参照階層IDは1となり、フレーム番号3,4,9,12のフレームの参照階層IDは2となり、フレーム番号2,5,6,7,10,11,13,14のフレームの参照階層IDは3となり、フレーム番号15のフレームの参照階層IDは4となる。
GOP構造Aでは最上位時間階層(ID=4)であるフレーム番号が奇数のフレームは、参照階層IDが大きいID=3の隣接フレームを参照することができる。一方、GOP構造Bでは、フレーム番号が奇数のフレームは参照階層が小さいID≦2のフレームのみを参照することがある。判別しやすいように、奇数番号のフレームを黒で示している。例えば、フレーム番号1のフレームはフレーム番号が0と16の最下位参照階層(ID=0)のフレームを参照する。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に係る符号化装置について説明する。図1に、第1の実施形態に係る符号化装置の構成例を示す。図1に示す符号化装置1は、参照階層順位取得部11と、ブロックサイズ候補決定部12と、符号化部20とを備える。
符号化装置1は、符号化対象フレームを所定のサイズのCU(符号ユニット)に分割して符号化処理を行うとともに、時間階層符号化を行い、符号化データを外部に出力する。
参照階層順位取得部11は、符号化対象フレームが符号化時に参照する1以上の参照フレームの参照階層IDを、符号化対象フレームのフレーム番号と紐付けて予め記憶している。参照階層順位取得部11は、符号化対象フレームのフレーム番号を含むフレーム情報が入力されると、符号化対象フレームの1以上の参照フレームについて最も高い参照階層の順位を取得し、ブロックサイズ候補決定部12に出力する。
参照階層順位取得部11は、例えばGOP構造Bにおいて符号化対象フレームのフレーム番号が3である場合、フレーム番号0の参照フレームの参照階層ID=0であり、フレーム番号8の参照フレームの参照階層ID=1であるから、高い方の参照階層ID=1を取得する。
ブロックサイズ候補決定部12は、参照階層順位取得部11により取得された参照フレームの参照階層の順位に応じてCUサイズの候補数を変化させ、CUサイズの候補を決定する。そして、決定したCUサイズの候補を示すブロックサイズ情報を符号化部20に出力する。
8K/120Hz画像を用いた符号化実験の結果より、GOP構造Bにおいては、参照階層IDが大きい奇数番号フレームでは、大きいサイズのCUが選択される傾向にあることが分かった。そこで、ブロックサイズ候補決定部12は、フレーム情報から符号化対象フレームのフレーム番号が奇数であるか否かを判定し、フレーム番号が奇数であり、且つ参照階層順位取得部11により取得された参照階層IDが第1の閾値k1以上である場合には、それ以外の場合よりもCUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外するのが好適である。
符号化部20は、ブロックサイズ候補決定部12により決定されたCUサイズの候補からCUサイズを選択し、符号化対象フレームを該サイズのCUに分割して符号化処理を行い、符号化データを符号化装置1の外部に出力する。
次に、図3を参照して符号化装置1の動作を説明する。図3は、符号化装置1の動作例を示すフローチャートである。
ステップS11では、フレーム情報から、符号化対象フレームのフレーム番号が奇数であるか否かを判定する。なお、フレーム番号が奇数であるか否かは、符号化対象フレームの時間階層が最上位であるか否により判定してもよい。フレーム番号が奇数であればステップS12へ進み、偶数であればステップS14へ進む。
ステップS12では、参照階層IDが第1の閾値k1以上であるか否かを判定する。例えばk1=2とする。第1の閾値k1以上であればステップS13へ進み、第1の閾値k1よりも小さければステップS14へ進む。
ステップS13では、最小CUサイズを大きくして符号化処理を行い、ステップS15へ進む。例えば最小CUサイズを16×16画素とし、CUサイズの候補を16×16画素、32×32画素、及び64×64画素として符号化処理を行う。ただし、例えば図2(b)の画像の下端の部分のようにCTU単位で分割し切れなかった箇所については、CUサイズが8×8画素になってもよい。
ステップS14では、最小CUサイズを変更せず、CUサイズの候補を従来どおりの8×8画素、16×16画素、32×32画素、及び64×64画素として符号化を行う。
ステップS15では、符号化対象フレームが最後のフレームであったか否かを判定する。最後のフレームであれば終了とし、そうでなければステップS11に戻って処理を繰り返す。
次に、図4を参照して符号化部20の構成を説明する。図4は、符号化部20の構成例を示すブロック図である。図4に示す符号化部20は、ブロック分割部21と、減算部22と、変換部23と、量子化部24と、逆量子化部25と、逆変換部26と、加算部27と、記憶部28と、イントラ予測部29と、動き補償予測部30と、切替部31と、エントロピー符号化部32と、ループフィルタ部33とを備える。
ブロック分割部21は、ブロックサイズ候補決定部12から入力されたブロックサイズ情報が示すブロックサイズをCUサイズの候補として、符号化対象フレームを複数のCUに分割したブロック画像を生成し、減算部22、イントラ予測部29、及び動き補償予測部30に出力する。
減算部22は、ブロック分割部21から入力されたブロック画像の各画素値から、後述するイントラ予測部29又は動き補償予測部30から入力された予測ブロック画像の各画素値を減算して、ブロック画像と予測ブロック画像との差を示す残差ブロック画像を生成し、変換部23に出力する。
変換部23は、減算部22から入力された残差ブロック画像を更にTUサイズに分割して、TUごとに直交変換などの変換処理を行って変換係数を算出し、量子化部24に出力する。
量子化部24は、変換部23から入力された変換係数を量子化ステップで除算して量子化することにより量子化係数を生成し、逆量子化部25及びエントロピー符号化部32に出力する。
逆量子化部25は、量子化部24から入力された量子化係数に対して、量子化ステップを乗ずることにより変換係数を復元し、逆変換部26に出力する。
逆変換部26は、逆量子化部25から入力された変換係数に対して、変換部23で行った変換の逆変換を行って残差ブロック画像を復元し、加算部27に出力する。例えば、変換部23が離散コサイン変換を行った場合には、逆変換部26は逆離散コサイン変換を行う。
加算部27は、逆変換部26から入力された残差ブロック画像と、動き補償予測部30から入力された予測ブロック画像の各画素値とを加算し、ループフィルタ部33に出力する。
ループフィルタ部33は、加算部27から出力された画像に対してフィルタ処理を行い、その結果を復号ブロック画像として記憶部28に出力する。
記憶部28は、ループフィルタ部33から入力された復号ブロック画像を記憶するメモリである。
イントラ予測部29は、記憶部28に記憶された復号ブロック画像を参照して、予測ユニット(PU:Prediction Unit)ごとにイントラ予測を行ってイントラ予測画像を生成し、切替部31に出力する。また、選択したイントラ予測モードをエントロピー符号化部32に出力する。
動き補償予測部30は、ブロック分割部21から入力されたブロック画像を更にPUサイズに分割して、PUごとにブロックマッチングなどの手法により動きベクトルを生成する。そして、予測動きベクトルの候補から選択した予測動きベクトルを示すインデックス、及び予測動きベクトルと動きベクトルとの差分ベクトルをエントロピー符号化部32に出力する。また、動き補償予測部30は、動きベクトルに基づいて動き補償予測画像を生成し、切替部31に出力する。
切替部31は、イントラ予測部29から入力されたイントラ予測画像と、動き補償予測部30から入力された動き補償予測画像とを切替えて、減算部22及び加算部27に出力する。
エントロピー符号化部32は、量子化部24から入力された量子化係数、イントラ予測部29から入力されたイントラ予測モード、動き補償予測部30から入力された予測動きベクトルを示すインデックス及び差分ベクトル、及びループフィルタ部33から入力されたフィルタに関する情報に対してエントロピー符号化を行い、データ圧縮を行ってビットストリームを生成し、符号化装置1の外部に出力する。エントロピー符号化は、0次指数ゴロム符号やコンテキスト適応型2値算術符号(CABAC:Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)など、任意のエントロピー符号化方式を用いることができる。
なお、上述した符号化装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、符号化装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
このように、符号化装置1及びそのプログラムは、参照フレームについて参照階層IDを取得し、参照階層IDに応じてCUサイズの候補数を変化させる。例えば、参照階層IDが大きい奇数番号フレームでは所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外する。そのため、高フレームレート映像の時間階層符号化において、符号化効率の低下を抑えたまま、適切なブロック分割を行うことができ、符号化処理の演算量を短縮することができるようになる。
以下に、符号化装置1の実験結果を示す。表1は、8K/120Hzの画像3種類を用い、4種類のビットレートに設定して符号化実験を行った結果を示す表である。実験にはH.265/HEVCの参照ソフトウェアを使用した。また、第1の閾値k1=2とし、最小CUサイズを16×16画素とした。符号量増加率及び符号化演算時間比は、従来を基準とした値である。符号量増加率は輝度値の結果のみを示す。
Figure 0006838888
符号化装置1では、符号化効率がほとんど変わらないまま、符号化演算時間を約14%削減することができる。また、本処理は奇数番号のフレームに対してのみ適用しており、奇数番号のフレームの符号化演算時間を約40%程度削減できることが確認できた。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る符号化装置について説明する。図5に第2の実施形態に係る符号化装置の構成例を示す。図5に示す符号化装置2は、参照階層順位取得部11と、ブロックサイズ候補決定部12’と、符号化部20’とを備える。図6は、符号化部20’の構成例を示すブロック図である。第2の実施形態に係る符号化装置2の構成は第1の実施形態と同様であるが、ブロックサイズ候補決定部12’の処理が第1の実施形態のブロックサイズ候補決定部12と異なり、図6において、ブロックサイズ情報が変換部23にも入力されている点が異なる。
ブロックサイズ候補決定部12’は、TU(変換ユニット)の分割についても考慮し、参照階層順位取得部11により取得された参照フレームの参照階層の順位に応じてCUサイズ及びTUサイズの候補数を変化させ、CUサイズ及びTUサイズの候補を決定する。そして、決定したCUサイズ及びTUサイズの候補を示すブロックサイズ情報を符号化部20に出力する。
なお、本実施形態では、CUサイズ及びTUサイズの候補数を変化させるものとして説明するが、TUサイズの候補数のみを変化させてもよい。
具体的には、ブロックサイズ候補決定部12’は、第1の実施形態と同様に、フレーム情報から符号化対象フレームのフレーム番号が奇数であるか否かを判定し、フレーム番号が奇数であり、且つ参照階層順位取得部11により取得された参照階層IDが第1の閾値k1以上である場合には、それ以外の場合よりもCUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外する。さらに、フレーム番号が奇数であり、且つ参照階層順位取得部11により取得された参照階層IDが第2の閾値k2以上である場合には、それ以外の場合よりもTUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいTUサイズを候補から除外する。
符号化部20’は、ブロックサイズ候補決定部12’により決定されたCUサイズ及びTUサイズの候補からCUサイズ及びTUサイズを選択し、符号化対象フレームを選択したサイズのCUに分割して符号化処理を行う。その際、選択したサイズのTU単位で変換処理を行う。
次に、図7を参照して符号化装置2の動作を説明する。図7は、符号化装置2の動作例を示すフローチャートである。ステップS21〜24はステップS11〜14と同一であるため、説明を省略する。
ステップS25では、参照階層IDが第2の閾値k2以上であるか否かを判定する。例えばk2=3とする。第2の閾値k2以上であればステップS26へ進み、第2の閾値k2よりも小さければステップS27へ進む。
ステップS26では、最小TUサイズを大きくして符号化処理を行い、ステップS28へ進む。例えば、最小TUサイズを8×8画素として変換処理を行う。
ステップS27では、最小TUサイズを変更せず、TUサイズの候補を従来どおりとして符号化処理を行い、ステップS28へ進む。
ステップS28では、符号化対象フレームが最後のフレームであったか否かを判定する。最後のフレームであれば終了とし、そうでなければステップS21に戻って処理を繰り返す。
本実施形態では、CUサイズ及びTUサイズの最小値を参照階層の1つの閾値に応じて2段階に切り替えるようにしたが、閾値を2つ以上設定して3段階以上に切り替えてもよい。
なお、上述した符号化装置2として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、符号化装置2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
このように、符号化装置2及びそのプログラムは、参照フレームについて参照階層IDを取得し、参照階層IDに応じてCUサイズ及びTUサイズの候補数を変化させる。例えば、参照階層IDが大きい奇数番号フレームでは所定値よりも小さいCUサイズ及びTUサイズを候補から除外する。そのため、高フレームレート映像の時間階層符号化において、第1の実施形態よりも符号化量は若干増加するものの、第1の実施形態よりも更に符号化処理の演算量を短縮することができるようになる。なお、TUサイズの候補数のみを変化させるようにしても、第1の実施形態と同様に符号化処理の演算量を短縮することができる。
以下に、符号化装置2の実験結果を示す。表2は、8K/120Hzの画像3種類を用い、4種類のビットレートに設定して符号化実験を行った結果を示す表である。実験にはH.265/HEVCの参照ソフトウェアを使用した。また、第1の閾値k1=2、第2の閾値k2=3とし、最小CUサイズを16×16画素、最小TUサイズを8×8画素とした。符号量増加率及び符号化演算時間比は、従来を基準とした値である。符号量増加率は輝度値の結果のみを示す。
Figure 0006838888
また、図8に画像Aの実験結果を示す。図8のグラフの縦軸は輝度値のPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)であり、横軸はビットレートである。図7に示した処理を適用する前を実線で示し、図7に示した処理を適用した場合を点線で示す。画像Aでは3%の符号量増加が見られるが、図8に示すとおり、1点のビットレートでの低下に起因するものである。第2の実施形態では第1の実施形態に比べて符号化効率は若干低下するものの、平均するとさらに符号化演算時間を削減することができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態の構成図に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1,2 符号化装置
11 参照階層順位取得部
12,12’ ブロックサイズ候補決定部
20,20’ 符号化部
21 ブロック分割部
22 減算部
23 変換部
24 量子化部
25 逆量子化部
26 逆変換部
27 加算部
28 記憶部
29 イントラ予測部
30 動き補償予測部
31 切替部
32 エントロピー符号化部

Claims (4)

  1. 符号化対象フレームを所定のサイズの符号ユニットに分割して符号化処理を行うとともに、時間階層符号化を行う符号化装置であって、
    符号化対象フレームが符号化時に参照する参照フレームについて参照階層の順位を取得する参照階層順位取得部と、
    前記符号化対象フレームが最上位時間階層であり、且つ前記参照階層順位取得部により取得された前記参照階層の順位が第1の閾値以上である場合には、それ以外の場合よりもCUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外するブロックサイズ候補決定部と、
    前記CUサイズの候補からCUサイズを選択し、前記符号化対象フレームを該CUサイズの符号ユニットに分割して符号化処理を行う符号化部と、
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  2. 符号化対象フレームを所定のサイズの符号ユニットに分割して符号化処理を行うとともに、時間階層符号化を行う符号化装置であって、
    符号化対象フレームが符号化時に参照する参照フレームについて参照階層の順位を取得する参照階層順位取得部と、
    前記符号化対象フレームが最上位時間階層であり、且つ前記参照階層順位取得部により取得された前記参照階層の順位が第2の閾値以上である場合には、それ以外の場合よりもTUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいTUサイズを候補から除外するブロックサイズ候補決定部と、
    前記符号化対象フレームを符号ユニットに分割して符号化処理を行う符号化部と、
    を備え、
    前記符号化部は前記TUサイズの候補からTUサイズを選択し、該TUサイズの変換ユニット単位で変換処理を行うことを特徴とする符号化装置。
  3. 前記ブロックサイズ候補決定部は、前記符号化対象フレームが最上位時間階層であり、且つ前記参照階層順位取得部により取得された前記参照階層の順位が第1の閾値以上である場合には、それ以外の場合よりもCUサイズの候補数を少なくし、所定値よりも小さいCUサイズを候補から除外し、
    前記符号化部は、前記CUサイズの候補からCUサイズを選択し、前記符号化対象フレームを該CUサイズの符号ユニットに分割することを特徴とする、請求項に記載の符号化装置。
  4. コンピュータを、請求項1からのいずれか一項に記載の符号化装置として機能させるためのプログラム。
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