以下に、本発明の実施形態に係る電子部品モジュールにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図14を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、電子部品モジュールに関する。図1は、実施形態に係る電子部品モジュールの斜視図、図2は、実施形態の電子部品モジュールが収容部に挿入される様子を示す斜視図、図3は、実施形態に係る筐体の斜視図、図4は、実施形態に係る第一筐体構成部の斜視図、図5は、実施形態に係る第一筐体構成部の他の斜視図、図6は、実施形態に係る第一筐体構成部に電子部品が面実装された状態の斜視図、図7は、実施形態に係る第二筐体構成部に電子部品が面実装された状態の斜視図である。
図1に示すように、実施形態に係る電子部品モジュール1は、第一筐体構成部2、第二筐体構成部3、およびコネクタブロック4を有する。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3は、互いに係合することで筐体10を構成する。本実施形態に係る筐体10の形状は、直方体形状である。図2に示すように、電子部品モジュール1は、電気接続箱等の収容部材100に収容される。収容部材100は、収容部101を有する。収容部101は、断面形状が矩形の収容空間を形成する壁部である。電子部品モジュール1は、図2に矢印Y1で示す方向(以下、「挿入方向」と称する。)で収容部101に挿入される。電子部品モジュール1の説明において、挿入方向Y1に沿った方向を「高さ方向Z」と称する。また、高さ方向Zと直交する方向であって、筐体10の厚さの方向を「厚さ方向Y」と称する。また、高さ方向Zおよび厚さ方向Yのそれぞれと直交する方向を「幅方向X」と称する。
図3に示すように、筐体10における高さ方向Zの一端には、凹部11が設けられている。凹部11には、コネクタブロック4が係合する。本明細書では、筐体10の説明において、コネクタブロック4と係合する側を高さ方向Zの下側と称する場合がある。ただし、電子部品モジュール1が車両等に搭載される場合には、コネクタブロック4と係合する側が下側とならない場合がある。電子部品モジュール1は、凹部11側の端部を先頭にして収容部材100の収容部101に対して挿入される。
図4を参照して、第一筐体構成部2の構成について説明する。第一筐体構成部2は、図4に示すように、主壁部20、第一側壁部21、第二側壁部22、第三側壁部23、および第四側壁部24を有する。主壁部20、第一側壁部21、第二側壁部22、第三側壁部23、および第四側壁部24は、絶縁性の合成樹脂等によって一体に成型されている。主壁部20は、筐体10における幅広の側壁部となる部分である。主壁部20は、矩形の板状の構成部である。
第一側壁部21、第二側壁部22、第三側壁部23、および第四側壁部24は、主壁部20の一方の面から厚さ方向Yに向けて突出している。第一側壁部21および第二側壁部22は、筐体10における幅狭の側壁部となる部分である。第一側壁部21および第二側壁部22は、高さ方向Zに沿って延在しており、かつ幅方向Xにおいて互いに対向している。第三側壁部23は、筐体10の凹部11を形成する底壁部である。第四側壁部24は、筐体10の天井壁部である。第三側壁部23および第四側壁部24は、幅方向Xに沿って延在しており、かつ高さ方向Zにおいて互いに対向している。第一側壁部21および第二側壁部22の高さ方向Zの一端は第三側壁部23と繋がっており、高さ方向Zの他端は第四側壁部24と繋がっている。主壁部20と四つの側壁部21,22,23,24とによって電子部品を収容する第一収容空間25が形成されている。
第一筐体構成部2には、複数のバスバー5が固定されている。バスバー5は、電子部品が電気的に接続される導電部材である。バスバー5は、導電性の金属板によって形成されている。本実施形態のバスバー5は、インサート成型によって第一筐体構成部2と一体化されている。バスバー5は、主壁部20、第三側壁部23、および第四側壁部24の内部を通っている。バスバー5の一端は、端子部5aとなっている。端子部5aは、第三側壁部23から高さ方向Zに沿って凹部11の内部に突出している。端子部5aは、コネクタブロック4に係合する相手側コネクタの端子と電気的に接続される。
主壁部20は、バスバー5の一部分を第一収容空間25に露出させる複数の開口20a,20bを有する。開口20a,20bは、主壁部20における内側面、すなわち第一収容空間25側の面に設けられている。一つの開口20aからは、一つのバスバー5が第一収容空間25に露出している。開口20aから露出するバスバー5には、後述するリレー6が電気的に接続される。一つの開口20bからは、二つのバスバー5が第一収容空間25に露出している。開口20bから露出するバスバー5には、後述する抵抗7が電気的に接続される。リレー6および抵抗7は、第一収容空間25、すなわち筐体10の内部に収容される電子部品である。
主壁部20は、係合孔20dを有する。係合孔20dは、主壁部20における凹部11に対応する位置に配置されている。係合孔20dは、主壁部20を板厚方向に貫通している。
第一側壁部21は、係合孔21aを有する。係合孔21aは、第一側壁部21における第四側壁部24側の端部に配置されている。係合孔21aは、第一側壁部21を板厚方向に貫通している。第二側壁部22には、係合突起22a,22b、係合孔22c、およびリブ26,27が設けられている。係合突起22a,22bは、第二側壁部22の外側面から幅方向Xに向けて突出している。係合突起22aは、第二側壁部22における第四側壁部24側の端部に配置されている。係合突起22aは、後述する第二筐体構成部3の係合孔41aと係合する。係合突起22bは、係合突起22aよりも第三側壁部23寄りの位置に配置されている。係合突起22bは、収容部材100に設けられた係合孔や係合爪等と係合する。係合孔22cは、第二側壁部22における第三側壁部23の近傍の位置に設けられている。係合孔22cは、第二側壁部22を板厚方向に貫通している。
リブ26は、係合突起22bよりも第三側壁部23寄りの位置に配置されている。リブ26は、第二側壁部22における厚さ方向Yの先端に配置されている。リブ26は、第二側壁部22の外側面に繋がっており、高さ方向Zに沿って延在している。リブ26の一端は、係合突起22bの近傍に位置しており、他端は第一収容空間25における高さ方向Zの中央部分に位置している。リブ26は、基部26aおよび先端部26bを有する。基部26aは、第二側壁部22の外側面から幅方向Xに向けて突出している。先端部26bは、基部26aの幅方向Xの先端から厚さ方向Yに向けて突出している。つまり、リブ26は、断面形状がL字形状となっている。先端部26bは、主壁部20側とは反対側に向けて突出している。
リブ27は、第二側壁部22の外側面における主壁部20側の端部に配置されている。リブ27は、リブ26と対をなすリブであり、高さ方向Zに沿って延在している。リブ27は、第二側壁部22の外側面において、第四側壁部24側の端部から、高さ方向Zの他端の近傍まで延在している。リブ27は、第三側壁部23よりも凹部11側まで設けられている。リブ27は、基部27aおよび先端部27bを有する。基部27aは、第二側壁部22の外側面から幅方向Xに向けて突出している。先端部27bは、基部27aにおける幅方向Xの先端から厚さ方向Yに向けて突出している。つまり、リブ27は、断面形状がL字形状となっている。先端部27bは、リブ26側とは反対側に向けて突出している。
図5に示すように、第一側壁部21には、係合突起21bおよびリブ28が設けられている。係合突起21bは、第一側壁部21の外側面から幅方向Xに向けて突出している。リブ28は、第一側壁部21の外側面における主壁部20側の端部に配置されている。リブ28は、高さ方向Zに沿って延在している。リブ28は、基部28aおよび先端部28bを有する。基部28aは、第一側壁部21の外側面から幅方向Xに向けて突出している。先端部28bは、基部28aにおける幅方向Xの先端から厚さ方向Yに向けて突出している。つまり、リブ28は、断面形状がL字形状となっている。先端部28bは、主壁部20側に向けて突出している。リブ28は、高さ方向Zの一方側に配置された部分281と、他方側に配置された部分282とに分かれている。二つの部分281,282の間には、後述する第二筐体構成部3のリブ46(図7参照)が入る隙間が設けられている。
図6に示すように、第一筐体構成部2の内側面には、リレー6および抵抗7が面実装される。リレー6の端子部6aは、バスバー5における開口20aから露出する部分に対して半田付けによって電気的に接続される。半田付けの方法は、例えば、リフロー式である。リレー6は、複数のバスバー5に対して接続される。抵抗7は、開口20bから露出する二つのバスバー5に対して半田付けによって電気的に接続される。抵抗7としては、例えば、チップ抵抗が用いられる。抵抗7は、例えば、第一収容空間25に突出しないように開口20bの内方に収容される。本実施形態の第一筐体構成部2では、主壁部20の実装面20cにおいてリレー6および抵抗7がバスバー5に対して面実装される。実装面20cは、主壁部20における第一収容空間25を形成する壁面である。言い換えると、実装面20cは、主壁部20の内側面であって、かつ第一側壁部21、第二側壁部22、第三側壁部23、および第四側壁部24によって囲まれた部分である。
実装面20cにおいて、リレー6は、高さ方向Zに沿った二つの列に互い違いに配置されている。本実施形態の第一筐体構成部2では、実装面20cに対して三つのリレー6が配置されている。三つのリレー6は、高さ方向Zに沿って配列されている。高さ方向Zの両端に配置された二つのリレー61は、実装面20cにおける幅方向Xの第二側壁部22側の列に配置されている。高さ方向Zの中央に配置されたリレー62は、実装面20cにおける幅方向Xの第一側壁部21側の列に配置されている。両端のリレー61と中央のリレー62とは、幅方向Xにおいて互いに異なる範囲に配置されている。
両端の二つのリレー61の間には、後述する第二筐体構成部3の中央のリレー64(図7参照)が挿入可能な隙間G1が設けられている。隙間G1の大きさは、中央のリレー64の高さH3よりも大きい。中央のリレー62と第三側壁部23および第四側壁部24との間には、それぞれ隙間G2が設けられている。隙間G2は、後述する第二筐体構成部3の両端のリレー63が挿入可能な隙間である。隙間G2の大きさは、両端のリレー63の高さH4よりも大きい。なお、本実施形態では、両端の二つのリレー63において、端子部6aを除く本体の寸法は同一であるが、二つのリレー63の寸法は異なっていてもよい。
図7に示す第二筐体構成部3は、上記の第一筐体構成部2と同様に構成されている。具体的には、第二筐体構成部3は、主壁部40、第一側壁部41、第二側壁部42、第三側壁部43、および第四側壁部44を有する。これらの壁部40,41,42,43,44は、第一筐体構成部2の壁部20,21,22,23,24と同様に構成されている。主壁部40と四つの側壁部41,42,43,44とによって電子部品を収容する第二収容空間45が形成されている。
第二筐体構成部3には、複数のバスバー5が固定されている。バスバー5は、インサート成型によって第二筐体構成部3と一体化されている。バスバー5は、主壁部40、第三側壁部43、および第四側壁部44の内部を通っている。バスバー5の一端は、端子部5aとなっている。端子部5aは、第三側壁部43から高さ方向Zに沿って凹部11の内部に突出している。
主壁部40は、バスバー5の一部分を第二収容空間45に露出させる複数の開口40a,40bを有する。開口40a,40bは、主壁部40における内面、すなわち第二収容空間45側の面に設けられている。一つの開口40aからは、一つのバスバー5が第二収容空間45に露出している。開口40aから露出するバスバー5には、リレー6が電気的に接続される。開口40bからは、二つのバスバー5が第二収容空間45に露出している。開口40bから露出するバスバー5には、抵抗7が電気的に接続される。主壁部40には、凹部11に対応する位置に係合孔40dが設けられている。
第一側壁部41は、上記の係合孔21aと同様の係合孔41aを有する。係合孔41aは、第一筐体構成部2の係合突起22aと係合する。第二側壁部42には、係合突起42a,42b、係合孔42c、およびリブ46,47が設けられている。係合突起42a,42bは、上記の係合突起22a,22bと同様である。係合突起42aは、第一筐体構成部2の係合孔21aと係合する。係合突起42bは、収容部材100に設けられた係合孔や係合爪等と係合する。係合孔42cは、上記の係合孔22cと同様である。
リブ46は、上記のリブ26と同様に構成されている。リブ46は、基部46aおよび先端部46bを有する。基部46aは、第二側壁部42の外側面から幅方向Xに向けて突出している。先端部46bは、基部46aにおける幅方向Xの先端から厚さ方向Yに向けて突出している。先端部46bは、主壁部40側とは反対側に向けて突出している。
リブ47は、上記のリブ27と同様に構成されている。リブ47は、基部47aおよび先端部47bを有する。基部47aは、第二側壁部42の外側面から幅方向Xに向けて突出している。先端部47bは、基部47aにおける幅方向Xの先端から厚さ方向Yに向けて突出している。つまり、リブ47は、断面形状がL字形状となっている。先端部47bは、リブ46側とは反対側に向けて突出している。
第一側壁部41は、上記のリブ28と同様のリブ48を有する。リブ48は、第一側壁部41の外側面における主壁部40側の端部に配置されている。リブ48は、高さ方向Zに沿って延在している。リブ48は、基部48aおよび先端部48bを有する。基部48aは、第一側壁部41の外側面から幅方向Xに向けて突出している。先端部48bは、基部48aにおける幅方向Xの先端から厚さ方向Yに向けて突出している。つまり、リブ48は、断面形状がL字形状となっている。先端部48bは、主壁部40側に向けて突出している。リブ48は、高さ方向Zの一方側に配置された部分481と、他方側に配置された部分482とに分かれている。二つの部分481,482の間には、第一筐体構成部2のリブ26が入る隙間が設けられている。
第二筐体構成部3の実装面40cには、リレー6および抵抗7が面実装される。実装面40cは、主壁部40における第二収容空間45を形成する壁面である。言い換えると、実装面40cは、主壁部40の内側面であって、かつ第一側壁部41、第二側壁部42、第三側壁部43および第四側壁部44によって囲まれた部分である。リレー6の端子部6aは、バスバー5における開口40aから露出する部分に対して半田付けによって電気的に接続される。半田付けの方法は、例えば、リフロー式である。リレー6は、複数のバスバー5に対して接続される。抵抗7は、開口40bから露出する二つのバスバー5に対して半田付けによって電気的に接続される。抵抗7としては、例えば、チップ抵抗が用いられる。抵抗7は、例えば、第二収容空間45に突出しないように開口40bの内方に収容される。
実装面40cにおいて、リレー6は、高さ方向Zに沿った二つの列に互い違いに配置されている。三つのリレー6は、高さ方向Zに沿って配列されている。高さ方向Zの両端に配置された二つのリレー63は、実装面40cにおける幅方向Xの第二側壁部42側の列に配置されている。高さ方向Zの中央に配置されたリレー64は、実装面40cにおける幅方向Xの第一側壁部41側の列に配置されている。両端のリレー63と中央のリレー64とは、幅方向Xにおいて互いに異なる範囲に配置されている。
両端の二つのリレー63の間には、第一筐体構成部2の中央のリレー62が挿入可能な隙間G3が設けられている。隙間G3の大きさは、中央のリレー62の高さH1よりも大きい。中央のリレー64と第三側壁部43および第四側壁部44との間には、第一筐体構成部2の両端のリレー61が挿入可能な隙間G4がそれぞれ設けられている。隙間G4の大きさは、両端のリレー61の高さH2よりも大きい。なお、本実施形態では、両端の二つのリレー61において、端子部6aを除く本体の寸法は同一であるが、二つのリレー61の寸法は異なっていてもよい。
図8に示すように、第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合して筐体10が構成される。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3は、リレー6および抵抗7が面実装された後に組み合わされる。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3は、実装面20c,40cを互いに対向させた姿勢で係合される。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3が係合する係合方向は、厚さ方向Yである。第一筐体構成部2の係合突起22aは、第二筐体構成部3の係合孔41aに係合する。また、第二筐体構成部3の係合突起41bは、第一筐体構成部2の係合孔22cに係合する。このように係合突起22a,41b等と係合孔41a,22c等とが係合することで第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合する。
第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合すると、第一筐体構成部2の第一収容空間25と第二筐体構成部3の第二収容空間45とが一体となった収容空間8(図10参照)が形成される。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3は、この収容空間8を囲む外殻となり、収容空間8を筐体10の外部空間から遮蔽する。つまり、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3は、互いに係合することで、外部空間から遮蔽され、かつリレー6および抵抗7を収容する収容空間8を筐体10の内部に形成する。
第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合することで、各側壁部21,22,23,24,41,42,43,44が収容空間8を遮蔽する壁部を構成する。例えば、図9に示すように、第一筐体構成部2の第三側壁部23と第二筐体構成部3の第三側壁部43とが当接し、収容空間8と外部空間とを仕切る一体の壁部となる。
図10に示すように、第一筐体構成部2の第一側壁部21と第二筐体構成部3の第二側壁部42とは二重壁を構成する。第一側壁部21が筐体10の外壁となる範囲では、第二側壁部42が第一側壁部21よりも筐体10の内側に位置して第一側壁部21と対向する。一方、第二側壁部42が筐体10の外壁となる範囲では、第一側壁部21が第二側壁部42よりも筐体10の内側に位置して第二側壁部42と対向する。
また、第一筐体構成部2の第二側壁部22と第二筐体構成部3の第一側壁部41とは二重壁を構成する。第二側壁部22が筐体10の外壁となる範囲では、第一側壁部41が第二側壁部22よりも筐体10の内側に位置して第二側壁部22と対向する。一方、第一側壁部41が筐体10の外壁となる範囲では、第二側壁部22が第一側壁部41よりも筐体10の内側に位置して第一側壁部41と対向する。
更に、第一筐体構成部2の第四側壁部24と第二筐体構成部3の第四側壁部44とは二重壁を構成する。第四側壁部24が筐体10の外壁となる範囲では、第二筐体構成部3の第四側壁部44が第四側壁部24よりも筐体10の内側に位置して第四側壁部24と対向する。一方、第四側壁部44が筐体10の外壁となる範囲では、第四側壁部24が第四側壁部44よりも筐体10の内側に位置して第四側壁部44と対向する。
筐体10は、このような二重壁構造により、収容空間8と筐体10の外部空間とを遮断する。以上のように、本実施形態の筐体10は、収容空間8を外部空間から遮蔽し、収容空間8を外部空間と仕切っている。本実施形態では、リレー6を含む電子部品は、実装面20c,40cにおいてバスバー5に対して面実装される。従って、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3にスルーホールを形成する必要がない。これにより、第一筐体構成部2の主壁部20は、収容空間8と筐体10の外部空間とを連通するような孔を有しておらず収容空間8を外部空間に対して遮蔽している。同様に、第二筐体構成部3の主壁部40は、収容空間8と筐体10の外部空間とを連通するような孔を有しておらず、収容空間8を外部空間に対して遮蔽している。
また、第一筐体構成部2の第一側壁部21、第二側壁部22、および第四側壁部24は、第二筐体構成部3の第一側壁部41、第二側壁部42、および第四側壁部44と二重壁を構成しており、収容空間8を筐体10の外部空間から遮蔽している。また、第一筐体構成部2の第三側壁部23および第二筐体構成部3の第三側壁部43は、互いに当接して一体の壁部となり、収容空間8を筐体10の外部空間から遮蔽している。従って、筐体10において、収容空間8を囲む六つの壁部は、それぞれ収容空間8を筐体10の外部空間から遮蔽して閉空間としている。
第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合すると、図1に示すように、第一筐体構成部2のリブ28と第二筐体構成部3のリブ46とが連続する。リブ46は、リブ28の一方の部分281と他方の部分282との間に入って、これらの部分281,282を繋ぐ。リブ46とリブ28とは連続した一連のリブ12を構成する。また、図2に示すように、第一筐体構成部2のリブ26と第二筐体構成部3のリブ48とが連続する。リブ26は、リブ48の一方の部分481と他方の部分482との間に入って、これらの部分481,482を繋ぐ。リブ26とリブ48とは連続した一連のリブ13を構成する。
本実施形態の電子部品モジュール1では、コネクタブロック4によって、収容空間8を外部空間から遮蔽する遮蔽性が高められている。図11に示すように、コネクタブロック4は、筐体10の凹部11に挿入されて筐体10と係合する。凹部11に対するコネクタブロック4の挿入方向は、高さ方向Zである。つまり、コネクタブロック4は、第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合する係合方向に対して直交する方向で筐体10に対して係合する。
コネクタブロック4は、第一筐体構成部2の第三側壁部23と第二筐体構成部3の第三側壁部43との当接部を覆う。従って、コネクタブロック4は、第一筐体構成部2の第三側壁部23と第二筐体構成部3の第三側壁部43との隙間を介した水や異物の侵入を規制する。言い換えると、コネクタブロック4は、筐体10の収容空間8を筐体10の外部空間から遮蔽している。
次に、筐体10とコネクタブロック4との係合機構について説明する。図12および図13に示すように、コネクタブロック4の外形は、直方体形状である。コネクタブロック4は、絶縁性の合成樹脂等によって成型されている。コネクタブロック4は、相手側のコネクタと嵌合する二つの嵌合部4a,4bを有する。嵌合部4a,4bは、角筒状の構成部である。嵌合部4aと嵌合部4bとは仕切り壁4eによって仕切られている。図12に示すように、嵌合部4aの奥側壁部には、バスバー5の端子部5aが貫通する複数の貫通孔4cが設けられている。嵌合部4bの奥側壁部には、バスバー5の端子部5aが貫通する複数の貫通孔4dが設けられている。コネクタブロック4の側面には、係合突起4fが設けられている。係合突起4fは、第一筐体構成部2の係合孔20dおよび第二筐体構成部3の係合孔40dと係合する。
コネクタブロック4は、第一被案内部70、および第二被案内部80を有する。第一被案内部70は、後述する第一ガイド部35(図9参照)によって案内される。第二被案内部80は、後述する第二ガイド部55によって案内される。第一被案内部70は、端部リブ71,73および中央リブ72を有する。端部リブ71,73および中央リブ72は、コネクタブロック4における厚さ方向Yの一方の側面4gに配置されている。端部リブ71,73および中央リブ72は、高さ方向Z、すなわちコネクタブロック4が凹部11に対して挿入される挿入方向に沿って延在している。
端部リブ71は、幅方向Xの一端に配置され、端部リブ73は、幅方向Xの他端に配置されている。端部リブ71,73は、基部71a,73aおよび先端部71b,73bを有する。基部71a,73aは、側面4gから厚さ方向Yに向けて突出している。先端部71b,73bは、基部71a,73aにおける厚さ方向Yの先端から幅方向Xに向けて突出している。つまり、端部リブ71,73は、断面形状がL字形状となっている。先端部71b,73bは、中央リブ72側とは反対側に向けて突出している。先端部71b,73bは、第一係止面71c,73cを有する。第一係止面71c,73cは、厚さ方向Yにおけるコネクタブロック4の中央側を向く面、言い換えると第二被案内部80側を向く面である。
中央リブ72は、幅方向Xの中央部に配置されている。中央リブ72は、基部72aおよび先端部72b,72cを有する。基部72aは、側面4gから厚さ方向Yに向けて突出している。先端部72b,72cは、基部72aにおける厚さ方向Yの先端から幅方向Xに向けて突出している。一方の先端部72bは、端部リブ71側に向けて突出しており、他方の先端部72cは、端部リブ73側に向けて突出している。つまり、中央リブ72は、断面形状がT字形状となっている。先端部72b,72cは、第一係止面72d,72eを有する。第一係止面72d,72eは、厚さ方向Yにおける中央側を向く面、言い換えると第二被案内部80側を向く面である。
第二被案内部80は、端部リブ81,83および中央リブ82を有する。端部リブ81,83および中央リブ82は、コネクタブロック4における厚さ方向Yの他方の側面4hに配置されている。端部リブ81,83および中央リブ82は、高さ方向Zに沿って延在している。
端部リブ81は、幅方向Xの一端に配置され、端部リブ83は、幅方向Xの他端に配置されている。端部リブ81,83は、基部81a,83aおよび先端部81b,83bを有する。基部81a,83aは、側面4hから厚さ方向Yに向けて突出している。先端部81b,83bは、基部81a,83aにおける厚さ方向Yの先端から幅方向Xに向けて突出している。つまり、端部リブ81,83は、断面形状がL字形状となっている。先端部81b,83bは、中央リブ82側とは反対側に向けて突出している。先端部81b,83bは、第二係止面81c,83cを有する。第二係止面81c,83cは、厚さ方向Yにおけるコネクタブロック4の中央側を向く面、言い換えると第一被案内部70側を向く面である。
中央リブ82は、幅方向Xの中央部に配置されている。中央リブ82は、基部82aおよび先端部82b,82cを有する。基部82aは、側面4hから厚さ方向Yに向けて突出している。先端部82b,82cは、基部82aにおける厚さ方向Yの先端から幅方向Xに向けて突出している。一方の先端部82bは、端部リブ81側に向けて突出しており、他方の先端部82cは、端部リブ83側に向けて突出している。つまり、中央リブ82は、断面形状がT字形状となっている。先端部82b,82cは、第二係止面82d,82eを有する。第二係止面82d,82eは、厚さ方向Yにおけるコネクタブロック4の中央側を向く面、言い換えると第一被案内部70側を向く面である。
図9に示すように、第一筐体構成部2は、第一ガイド部35を有する。第一ガイド部35は、端部ガイド部29,30,33,34および中央ガイド部31,32を含む。端部ガイド部29,30,33,34および中央ガイド部31,32は、高さ方向Zに沿って延在している。端部ガイド部29,30は、幅方向Xの一端に配置され、端部ガイド部33,34は、幅方向Xの他端に配置されている。端部ガイド部29,30,33,34は、角柱状または板状のリブである。端部ガイド部30,33は、主壁部20の内側面から厚さ方向Yに向けて突出している。端部ガイド部29は、第一側壁部21の内側面から幅方向Xに向けて突出している。端部ガイド部34は、第二側壁部22の内側面から幅方向Xに向けて突出している。端部ガイド部29,34は、端部ガイド部30,33の先端部に向けて突出している。
中央ガイド部31,32は、幅方向Xの中央に配置されている。中央ガイド部31,32は、基部31a,32aおよび先端部31b,32bを有する。基部31a,32aは、主壁部20の内側面から厚さ方向Yに向けて突出している。先端部31b,32bは、基部31a,32aにおける厚さ方向Yの先端から幅方向Xに向けて突出している。先端部31bは先端部32b側に向けて突出しており、先端部32bは先端部31b側に向けて突出している。このように、中央ガイド部31,32は、断面形状がL字形状となっているリブである。
第二筐体構成部3は、第二ガイド部55を有する。第二ガイド部55は、端部ガイド部49,50,53,54および中央ガイド部51,52を含む。端部ガイド部49,50,53,54および中央ガイド部51,52は、高さ方向Zに沿って延在している。端部ガイド部49,50は、幅方向Xの一端に配置され、端部ガイド部53,54は、幅方向Xの他端に配置されている。端部ガイド部49,50,53,54は、角柱状または板状のリブである。端部ガイド部50,53は、主壁部40の内側面から厚さ方向Yに向けて突出している。端部ガイド部49は、第二側壁部42の内側面から幅方向Xに向けて突出している。端部ガイド部54は、第一側壁部41の内側面から幅方向Xに向けて突出している。端部ガイド部49,54は、端部ガイド部50,53の先端部に向けて突出している。
中央ガイド部51,52は、幅方向Xの中央部に配置されている。中央ガイド部51,52は、基部51a,52aおよび先端部51b,52bを有する。基部51a,52aは、主壁部40の内側面から厚さ方向Yに向けて突出している。先端部51b,52bは、基部51a,52aにおける厚さ方向Yの先端から幅方向Xに向けて突出している。先端部51bは先端部52b側に向けて突出しており、先端部52bは先端部51b側に向けて突出している。つまり、中央ガイド部51,52は、断面形状がL字形状となっているリブである。
図11に示すように、凹部11にコネクタブロック4が挿入される際に、コネクタブロック4の端部リブ71は、第一筐体構成部2の端部ガイド部29,30によって案内される。端部リブ71の先端部71bは、端部ガイド部29と主壁部20との隙間に入り込む。端部リブ71の第一係止面71cは、厚さ方向Yにおける第二筐体構成部3側とは反対側から端部ガイド部29を係止する。第一係止面71cは、端部ガイド部29を係止することにより、第二筐体構成部3から離間する方向(図11に矢印Y2で示す方向)への第一筐体構成部2の移動を規制する。言い換えると、第一係止面71cは、第二筐体構成部3との係合が解除される方向への第一筐体構成部2の移動を規制する。
端部リブ73は、端部ガイド部33,34によって案内される。端部リブ73の先端部73bは、端部ガイド部34と主壁部20との隙間に入り込む。端部リブ73の第一係止面73cは、厚さ方向Yにおける第二筐体構成部3側とは反対側から端部ガイド部34を係止する。第一係止面73cは、端部ガイド部34を係止することにより、第二筐体構成部3から離間する方向への第一筐体構成部2の移動を規制する。
中央リブ72は、中央ガイド部31,32によって案内される。中央リブ72の先端部72bは、中央ガイド部31の先端部31bと主壁部20との隙間に入り込む。中央リブ72の先端部72cは、中央ガイド部32の先端部32bと主壁部20との隙間に入り込む。中央リブ72の第一係止面72d,72eは、厚さ方向Yにおける第二筐体構成部3側とは反対側から中央ガイド部31,32の先端部31b,32bを係止する。第一係止面72d,72eは、中央ガイド部31,32を係止することにより、第二筐体構成部3から離間する方向への第一筐体構成部2の移動を規制する。
端部リブ81は、第二筐体構成部3の端部ガイド部49,50によって案内される。端部リブ81の先端部81bは、端部ガイド部49と主壁部40との隙間に入り込む。端部リブ81の第二係止面81cは、厚さ方向Yにおける第一筐体構成部2側とは反対側から端部ガイド部49を係止する。第二係止面81cは、端部ガイド部49を係止することにより、第一筐体構成部2から離間する方向(図11に矢印Y3で示す方向)への第二筐体構成部3の移動を規制する。言い換えると、第二係止面81cは、第一筐体構成部2との係合が解除される方向への第二筐体構成部3の移動を規制する。
端部リブ83は、端部ガイド部53,54によって案内される。端部リブ83の先端部83bは、端部ガイド部54と主壁部40との隙間に入り込む。端部リブ83の第二係止面83cは、厚さ方向Yにおける第一筐体構成部2側とは反対側から端部ガイド部54を係止する。第二係止面83cは、端部ガイド部54を係止することにより、第一筐体構成部2から離間する方向への第二筐体構成部3の移動を規制する。
中央リブ82は、中央ガイド部51,52によって案内される。中央リブ82の先端部82bは、中央ガイド部51の先端部51bと主壁部40との隙間に入り込む。中央リブ82の先端部82cは、中央ガイド部52の先端部52bと主壁部40との隙間に入り込む。中央リブ82の第二係止面82d,82eは、厚さ方向Yにおける第一筐体構成部2側とは反対側から中央ガイド部51,52の先端部51b,52bを係止する。第二係止面82d,82eは、中央ガイド部51,52を係止することにより、第一筐体構成部2から離間する方向への第二筐体構成部3の移動を規制する。
このように、本実施形態のコネクタブロック4は、第一筐体構成部2の移動を規制する第一係止面71c,72d,72e,73cと、第二筐体構成部3の移動を規制する第二係止面81c,82d,82e,83cと、を有する。第一係止面71c,72d,72e,73cおよび第二係止面81c,82d,82e,83cは、厚さ方向Yにおいて第一筐体構成部2および第二筐体構成部3を挟み込んでいる。よって、本実施形態のコネクタブロック4は、第一筐体構成部2と第二筐体構成部3との係合が解除されてしまうような係合方向の相対移動を規制する。
コネクタブロック4は、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3が係合方向において互いに押圧しあうように第一筐体構成部2および第二筐体構成部3を保持してもよい。例えば、コネクタブロック4の各部の寸法は、第一係止面71c,72d,72e,73cが各ガイド部29,31,32,34を第二筐体構成部3に向けて押圧し、第二係止面81c,82d,82e,83cが各ガイド部49,51,52,54を第一筐体構成部2に向けて押圧するように定められる。設定される寸法は、例えば、第一係止面71c,72d,72e,73cと第二係止面81c,82d,82e,83cとの間の厚さ方向Yにおける間隔である。
筐体10に対してコネクタブロック4が係合すると、電子部品モジュール1が完成する。本実施形態の電子部品モジュール1では、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3が外殻部材となっている。言い換えると、リレー6および抵抗7が実装される第一筐体構成部2および第二筐体構成部3が、防水や防塵用のカバーを兼ねている。本実施形態の電子部品モジュール1では、収容空間8への水や異物の侵入を防ぐための、筐体10を覆うカバーが省略可能である。よって、部品点数の低減や電子部品モジュール1の小型化が可能である。
図14に示すように、電子部品モジュール1は、収容部材100の収容部101に挿入される。収容部101には、筐体用ガイド部102,103,104,105、および突起部106,107が形成されている。筐体用ガイド部102,103,104,105は、収容部101における厚さ方向Yにおいて互いに対向する一対の壁面101aに設けられている。筐体用ガイド部102,103,104,105は、壁面101aから厚さ方向Yに向けて突出しているリブである。筐体用ガイド部102,103,104,105は、高さ方向Zに沿って延在している。一対の筐体用ガイド部102,103は、厚さ方向Yにおいて互いに対向している。また、一対の筐体用ガイド部104,105は、厚さ方向Yにおいて互いに対向している。
筐体用ガイド部102は、筐体10の側面とリブ12との隙間に入り、リブ12を案内する。同様に、筐体用ガイド部103は、筐体10の側面とリブ47との隙間に入り、リブ47を案内する。筐体用ガイド部104は、筐体10の側面とリブ27との隙間に入り、リブ27を案内する。筐体用ガイド部105は、筐体10の側面とリブ13との隙間に入り、リブ13を案内する。
突起部106,107は、収容部101における幅方向Xにおいて互いに対向する一対の壁面に設けられている。突起部106,107は、幅方向Xに向けて突出している。突起部106は、リブ12とリブ47との隙間に入り、筐体10と係合する。突起部107は、リブ13とリブ27との隙間に入り、筐体10と係合する。突起部106は、筐体用ガイド部102との間にリブ12を挟み込み、リブ12を構成するリブ28とリブ46との相対移動を規制する。また、突起部106は、筐体用ガイド部103との間にリブ47を挟み込む。突起部107は、筐体用ガイド部104との間にリブ27を挟み込む。突起部107は、筐体用ガイド部105との間にリブ13を挟み込み、リブ13を構成するリブ26とリブ48との相対移動を規制する。
第一筐体構成部2のリブ28および第二筐体構成部3のリブ46が一つの筐体用ガイド部102と噛み合うことで、リブ28とリブ46との相対変位が生じにくくされている。更に、突起部106が筐体用ガイド部102との間にリブ28およびリブ46を挟み込んでいる。また、第一筐体構成部2のリブ26および第二筐体構成部3のリブ48が一つの筐体用ガイド部105と噛み合うことで、リブ26とリブ48との相対変位が生じにくくされている。更に、突起部107が筐体用ガイド部105との間にリブ26およびリブ48を挟み込んでいる。従って、本実施形態の電子部品モジュール1によれば、収容部101が筐体10を保持する保持力が向上する。
以上説明したように、本実施形態の電子部品モジュール1は、リレー6を含む電子部品と、バスバー5と、第一筐体構成部2と、第二筐体構成部3と、を有する。第二筐体構成部3は、第一筐体構成部2と係合して筐体10を構成する。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3は、互いに係合することで、外部空間から遮断され、かつ電子部品を収容する収容空間8を筐体10の内部に形成する。電子部品は、筐体10における収容空間8を形成する壁面においてバスバー5に面実装される。
本実施形態の電子部品モジュール1では、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3が収容空間8を外部空間から遮断する。よって、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3の外側を覆うカバーを省略して部品点数を低減することが可能となる。
また、電子部品モジュール1は、更に、コネクタブロック4を有する。コネクタブロック4は、相手側コネクタと嵌合する嵌合部4a,4bと、貫通孔4c,4dとを有し、筐体10の凹部11に係合する。貫通孔4c,4dには、収容空間8側から嵌合部4a,4bに向けてバスバー5の端子部5aが貫通する。凹部11にコネクタブロック4が係合することによって、収容空間8を外部空間から遮断する遮断性が向上する。
また、本実施形態の電子部品モジュール1において、コネクタブロック4は、第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とが係合する係合方向に対して直交する方向で凹部11に対して挿入される。第一筐体構成部2は、挿入されるコネクタブロック4を案内する第一ガイド部35を有する。第二筐体構成部3は、挿入されるコネクタブロック4を案内する第二ガイド部55を有する。コネクタブロック4は、第一ガイド部35によって案内される第一被案内部70および第二ガイド部55によって案内される第二被案内部80を有する。
第一被案内部70は、上記の係合方向における第二筐体構成部3側とは反対側から第一ガイド部35を係止する第一係止面71c,72d,72e,73cを有する。第二被案内部80は、上記の係合方向における第一筐体構成部2側とは反対側から第二ガイド部55を係止する第二係止面81c,82d,82e,83cを有する。第一係止面71c,72d,72e,73cおよび第二係止面81c,82d,82e,83cは、第一筐体構成部2と第二筐体構成部3との相対移動を規制し、筐体10が第一筐体構成部2と第二筐体構成部3とに分離してしまうことを未然に抑制する。
本実施形態の電子部品モジュール1において、導電部材は、筐体10の壁部の内部を通るように筐体10にインサート成型されたバスバー5である。また、筐体10は、バスバー5における電子部品との接続部を露出させる開口20a,20b,40a,40bを有する。このような構成の筐体10では、バスバー5によって筐体10の強度を向上させ、電子部品を保護することが可能である。
本実施形態の電子部品モジュール1において、筐体10は、収容部101に形成された筐体用ガイド部102,103,104,105によって案内されるリブ12,13を有する。リブ12,13は、筐体10が収容部101に対して挿入される挿入方向に沿って延在する。リブ12,13において、挿入方向に沿った一部の範囲は第一筐体構成部2に設けられ、他の範囲が第二筐体構成部3に設けられている。例えば、リブ12において、一部の範囲のリブ28は第一筐体構成部2に設けられ、他の範囲のリブ48は第二筐体構成部3に設けられている。このようなリブ12,13を有する筐体10は、収容部101によって筐体10が保持される保持力を向上させることができる。
[実施形態の変形例]
実施形態の変形例について説明する。リレー6や抵抗7を面実装するための接続方法は、リフロー式の半田付けには限定されない。接続方法は、例えば、リフロー式以外の半田付けや、圧接等であってもよい。
収容空間8に配置される電子部品には、リレー6および抵抗7以外のものが含まれてもよい。また、収容空間8において筐体10に実装される電子部品の数や配置は、例示したものには限定されない。上記実施形態では、第一筐体構成部2および第二筐体構成部3の両方に電子部品が実装されたが、何れか一方に電子部品が配置されてもよい。一例として、第一筐体構成部2に電子部品が面実装され、第二筐体構成部3は収容空間8を閉塞する蓋とされてもよい。第一筐体構成部2の形状と第二筐体構成部3の形状とは異なっていてもよい。第一筐体構成部2および第二筐体構成部3において、実装面20c,40c以外の壁面にリレー6や抵抗7が面実装されてもよい。
バスバー5が筐体10に固定される方法は、インサート成型には限定されない。成型された筐体10に対して後からバスバー5が固定されてもよい。電子部品に接続される導電部材は、バスバー5には限定されない。バスバー5に代えて他の導電部材が用いられても、バスバー5に加えて他の導電部材が用いられてもよい。
筐体10を構成する筐体構成部の数は、例示したものには限定されない。例えば、筐体10は、三つ以上の筐体構成部が係合して構成されてもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。