JP6836259B2 - 深部経頭蓋磁気刺激のための中央ベース・コイル - Google Patents

深部経頭蓋磁気刺激のための中央ベース・コイル Download PDF

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Description

本発明は、内側または外側脳領域を刺激するための一群の深部経頭蓋磁気刺激(TMS:transcranial magnetic stimulation)コイルに関する。
経頭蓋磁気刺激(TMS)は、脳、または他のヒト器官に短い磁気パルスを印加し、それによって神経構造を活性化するために用いられる非侵襲性技術である。パルスは、患者の外部に配置した(例えば、脳治療のために頭皮上に配置した)電磁コイルに刺激装置によって高電流を通過させることにより与えられ、その下にある組織に電流を誘導し、それによって局在性軸索脱分極を生成する。この技術は、様々な神経行動学的および神経学的障害に対する潜在的に有望な治療選択肢となるのみならず、中枢神経系研究における主要なツールとなった。
大部分の既知のTMSコイルは、脳皮質における表層脳領域を刺激するが、コイルからの距離の関数としての誘導電磁界の減衰率が高い。従って、深い方の神経構造に作用する有効性は低い。誘導電界の強度が大幅に増加すれば、深い方の神経構造を刺激することが可能であろう。とは言え、かかる増加した強度での操作は、痙攣および組織に対する生理学的損傷のリスクを増加させかねない。
表層領域の最小限の刺激を伴う深部脳TMSのための方法は、深部脳刺激を可能にし、一方では副作用を最小限に抑える、特許文献1に開示される。そこに記載されたデバイスは、ベースおよび延長部を含み、ベースは、電流フローの個々の経路のための個々の巻線を有し、延長部は、脳の他の領域の不要な刺激を最小限に抑えるように設計される。
しかしながら、他の脳領域への影響を最小限にするとともに深部神経構造を含む脳の特定領域を標的とすることができる、より特別に設計されたコイルに対するニーズが存在する。刺激されることが望ましい具体的な脳領域の例は、前帯状皮質、内側前頭前皮質、内側運動皮質、補足運動野(SMA:supplementary motor area)、運動前野(PMA:premotor area)、後帯状皮質、および楔前部における諸領域を含んだ内側脳領域である。他の例は、外側脳領域、例えば、外側前頭前皮質、島、嗅内皮質、側頭皮質領域および紡錘状回内の顔認識領域(FFA:fusiform face area)を含みうる。
このように、内側脳領域または外側脳領域に位置特異的である、深部TMSのために特別に設計されたコイルに対するニーズが存在する。コイルは、母集団の大部分に対して利用可能なTMS刺激装置を用いて所望の電界分布を脳内に誘導する必要があり、同時に、神経刺激を可能とするであろう電界強度を関連する脳組織内に誘導しなければならない。刺激強度は、被験者ごとの運動閾値に基づいて各被験者のそれぞれについて所定通りにキャリブレーションされる。従って、コイル効率は、関連する母集団の大部分に関する運動閾値および刺激強度が、利用可能な刺激装置電力出力に対して許容範囲内にあることを保証しなければならない。
コイル設計は、エネルギー消費、コイル加熱速度、小型および操作の容易さに関して効率的でなければならない。
米国特許第7,407,478号
本発明の一実施形態に従って、経頭蓋磁気刺激のためのコイルが提供される。コイルは、中心軸の右側のベース部右側および中心軸の左側のベース部左側を定義する中心軸と、ベース部右側内に置かれ、第1の方向に電流を運ぶように構成された複数の右側刺激用エレメントと、ベース部左側内に置かれ、同じ第1の方向に電流を運ぶように構成された複数の左側刺激用エレメントとを有するベース部を含む。コイルはリターン部をさらに含み、リターン部は、複数の右側リターン・エレメントであって、右側リターン・エレメントのそれぞれは、複数の右側刺激用エレメントのうちの1つに対応し、複数の右側リターン・エレメントのそれぞれは、第1の方向と反対の第2の方向に電流を運ぶように構成された右側リターン・エレメントと、複数の左側リターン・エレメントであって、左側リターン・エレメントのそれぞれは、複数の左側刺激用エレメントのうちの1つに対応し、複数の左側リターン・エレメントのそれぞれは、第2の方向に電流を運ぶように構成された左側リターン・エレメントとを有し、前記リターン部は、前記ベース部からある距離離隔している。
本発明の実施形態において、ベース部は、ヒトの頭もしくは頭部、または別の体器官に対して相補的である。ベースは、関連する体器官(例えば、ヒトの頭もしくは頭部)に追随することが可能なフレキシビリティを有する。
ベースは、本明細書において「主方向(main direction)」と呼ばれる、1つ以上の共通の方向に電流を運ぶ個々のエレメントを含む。この主方向に、体器官内で主な生理学的効果(例えば、神経刺激)が誘発される。これらのエレメントは、狭いセグメントに密集するのではなく、むしろ体器官の周りの様々な位置に分散される。いくつかの実施形態では、個々のエレメントがベース全体にわたって均一に分散される。他の実施形態では、いくつかまたはすべてのエレメントが群間にいくらか距離をおいた2つ以上の群に分けられてもよい。隣接するエレメント間の間隔は、一様、可変的、周期的(periodic)またはその他であってもよい。いくつかまたはすべてのエレメントが群に分けられる実施形態では、隣接する群間もしくは群と隣接するエレメントとの間の間隔、および各群の幅は、ベース全体にわたって一様、可変的、周期的またはその他であってもよい。エレメントの任意の組み合わせまたは配置が本発明の範囲内に含まれ、固有の特徴は、エレメントが狭いセグメント内に密集しないことである。
主方向に電流を運ぶベース中の個々のエレメントは、それらの経路のすべてまたは実質的な部分において、すべてまたは大部分が関連する体器官(例えば、ヒト頭蓋の一部)に対して接線方向にある。深い方の脳領域における活性化の有効性を最適化するためには、誘導電界の非接線成分を最小限に抑えることが望ましい。誘導電界の方位は、一般に、交流電流を運ぶエレメントの方位に平行なため、特にベースおよびその近傍では、体器官(例えば、ヒト頭蓋)に対して接線方向にないコイル・エレメントの部分を最小限に抑えることが望ましい。
1つ以上の主方向と反対の方向に電流を運ぶコイル・エレメントは、ベースから離れて配置される。これらのエレメントは、本明細書では「リターン・エレメント(return elements)」と呼ばれる。いくつかの実施形態において、リターン・エレメントは、ベースに比べて、他の体器官または体器官の他の部分(例えば、他の頭部領域)に隣接して位置する。これらのリターン・エレメントは、「接触型リターン・エレメント」と称される。他の実施形態では、リターン・エレメントは、体からいくらか距離をおいて位置し、体と接触するようには構成されない。これらのリターン・エレメントは、「突出型リターン・エレメント」と称される。いくつかの実施形態において、リターン・エレメントのうちのいくつかは接触型であり、それらのうちのいくつかは突出型である。
リターン・エレメントは、ベースの、1つより多い側に位置してもよい。いくつかの実施形態において、コイルは、ベースの2つの側にリターン・エレメントを含む。他の実施形態では、コイルは、ベースの3つ以上の側にリターン・エレメントを含む。例として、ある実施形態は、ヒトの内側皮質を覆って位置する中央内側ベースと、中央ベースの左および右に位置するリターン・エレメントの2つの群とを含みうる。いくつかの実施形態において、これらのリターン・エレメントは、接触型であり、外側皮層領域に隣接する。他の実施形態では、これらのリターン・エレメントは、突出型であり、任意の脳領域からある距離をおいて位置する。さらに他の実施形態では、リターン・エレメントのうちのいくつかは接触型であり、いくつかは突出型である。いくつかの実施形態において、ベースの一方の側、すなわち、左のすべてのリターン・エレメントが接触型であるのに対して、他方の側のすべてのリターン・エレメントは突出型である。さらに他の実施形態では、ベースの両側、すなわち、左および右は、接触型および突出型リターン・エレメントの両方を含む。さらに他の実施形態では、ベースの一方の側、すなわち、右は、接触型および突出型リターン・エレメントの両方を含むのに対して、他方の側は、接触型リターン・エレメントのみもしくは突出型リターン・エレメントのみを含む。
ベースの定義は、電流を運ぶコイルの機能エレメントに関する。しかし、デバイスの他のエレメント、例えば、機械部品、ケースおよびカバーに関しては何も制限がない。従って、ベースのいくらかのエレメントは、追加のコイル・エレメント、例えば、リターン・エレメントおよび他のエレメントが入ったケースに入れられてもよい。例として、内側皮質領域を覆って配置されたベースをもち、ベースの左および右に2つの外側リターン部を有する中央ベース・コイルでは、ベースは、主方向に電流を導くエレメントの−左および右−2つの群を含みうる。いくつかの実施形態では、左群エレメントが左リターン・エレメントと一緒にケースに入れられてもよく、いくつかの実施形態では右群についても同様である。従って、機械的には、コイルは、そのそれぞれが中央ベース・エレメントおよびリターン・エレメントの両方を有する−左および右−2つの部分からなってもよい。それでも、機能的には、コイルは、主方向に電流を導くエレメントを含む中央ベースと、反対方向に電流を導くリターン・エレメントを含む、ベースの左および右の2つのリターン部とからなる。従って、刺激用エレメント、リターン・エレメントおよび接続用エレメントの定義は、これらのエレメントまたはそれらの部分の機能性に基づく。
コイルは、所望の電界分布を脳内に誘導する必要があり、同時に、神経刺激を誘発するのに十分に高い電界強度を関連する脳組織内に誘導しなければならない。
コイルのいくつかの特徴は、上記の目標を達成するために重要である。これらは、以下を含む。
1.ベース部エレメントの配置。この配置をコイル設計ごとおよび具体的な目標ごとに最適化しなければならない。2つの競合する究極目標の間に相互作用が生じうる:一方では、より良好な深さ侵入プロファイル、すなわち、表層領域と比較して深い方の標的脳領域におけるより高い相対電界、他方では標的脳領域におけるより高い絶対電界強度。非限定の例として、ベース部がエレメントの2つの群を含み、それらの間にいくらかの距離dがあると想定する。dが増加すると深さ侵入プロファイルは改善するであろうが、標的脳領域における絶対電界強度が減少しかねない。この強度は、市販の刺激装置を用いて母集団の大多数で標的神経構造に所望の生理学的効果を誘発させることが可能でなければならない。従って、他の構成パラメータのみならず、距離dをコイル設計ごとに最適化しなければならない。
2.ベース部に対するリターン部の位置。これらの部分間の距離を設計ごとに最適化しなければならない。短過ぎる距離は、リターン・エレメントの影響に起因して、標的脳領域における全誘導電界の減少をもたらすことになろう。長過ぎる距離は、長い接続用コイル・エレメントが必要になり、それらの影響を考慮しなければならない。そのうえ、容易な位置、ナビゲーションおよび頭を覆う配置に関してコイル・サイズを最適化しなければならない。
3.脳に対するリターン部の位置。リターン・エレメントは、近い方の脳領域に影響を及ぼす。リターン部の位置は、任意の脳構造に対するそれらの影響を考慮しなければならず、設計は、最小限の望ましくない副作用、例えば、運動活性化または痛みをもたらすものでなければならない。
4.リターン・エレメントのタイプ。リターン・エレメントは、先に定義した接触型または突出型のいずれかでありうる。接触型および突出型リターン・エレメントの間の比率は、様々な態様において非常に重要であり、具体的なコイル設計ごとに最適化しなければならない。一般に、突出型エレメントは、脳表面上に静電荷蓄積を誘導する。これは、標的脳領域に誘導される絶対電界の減少をもたらし、表層領域と比較して深い方の脳領域における相対電界強度の減少ももたらす。他方、接触型エレメントは、隣接する脳領域における影響を増加させうる。従って、それぞれの場合に精緻な最適化を行わなければならない。
5.突出型リターン・エレメントを含むコイルにおける、突出型リターン・エレメントの頭からの距離。より長い距離は、脳に対するリターン・エレメントの直接的な影響を減少させるが、リターン・エレメントに接続してそれらを頭から遠ざける、より長い非接線方向のコイル・エレメントの存在に起因して電荷蓄積を増加させる。この影響を考慮するために、それぞれの場合に精緻な最適化を行わなければならない。
6.総合的なコイル・インダクタンス。コイル巻線の数、長さ、構成およびパッキング・パラメータを所望の範囲のコイル・インダクタンスをもたらすように計画しなければならない。通常、TMSコイル・インダクタンスに関する所望の範囲は、15および30マイクロヘンリの間にある。高過ぎるインダクタンスは、コイルの有効性を減少させ、パルス幅を増加させかねず、しばしばコイル抵抗、エネルギー消費およびコイル加熱の増加と関連付けられる。小さ過ぎるインダクタンスは、刺激装置部品を損傷しかねない速い変化率の電流をもたらすことがある。
別に定義されない限り、本明細書に用いられるすべての技術および科学用語は、本発明が属する分野における当業者によって共通に理解されるのと同じ意味を有する。本発明の実施または試験には本明細書に記載されるのと同様または等価な方法および材料を用いることができるが、適切な方法および材料は、以下に記載される。競合の場合には、定義を含めて、本特許明細書を優先することになろう。加えて、材料、方法、および例は、例示的であるに過ぎず、限定を意図するものではない。
本発明の上記およびさらなる利点は、以下の記載を添付図面と併せて参照することによりさらによく理解できる。
本発明の実施形態による、中央ベース・コイルに関する刺激の原理を示す略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのベース部の略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのベース部の略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのベース部の略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのベース部の略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのベース部の略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのベース部の略図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示される中央ベース・コイルのリターン部の図である。 頭の解剖学的区分の図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、それぞれ、頭への着脱状態で示される、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、それぞれ、頭への着脱状態で示される、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 本発明の実施形態による、図1に概略的に示されるような中央ベース・コイルの例である、コイルの斜視図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図5のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図6のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図7のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図8のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図9のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図10のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図11のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図12のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図13Aおよび13Bのコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図14のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図15のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図16のコイルの電界分布マップの図である。 ヒト頭部ファントムモデルで測定した図17のコイルの電界分布マップの図である。
当然のことながら、説明の簡潔さおよび明確さのために、図面に示されるエレメントは、必ずしも正確に、または縮尺通りには描かれていない。例えば、いくつかのエレメントの寸法が明確さのために他のエレメントに比べて誇張されることもあり、いくつかの物理的構成要素が1つの機能ブロックまたはエレメントに含められることもある。さらにまた、適切と思われるところでは、対応または類似するエレメントを示すために複数の図面のうちで参照数字が繰り返されることもある。そのうえ、図面に示されるブロックのうちのいくつかが単一の機能に組み合わされることもある。
以下の詳細な記載には、本発明の十分な理解を提供するために多くの具体的な詳細が提示される。本発明がこれらの具体的な詳細なしに実行できることを当業者は理解するであろう。他の事例では、本発明を曖昧にしないために、よく知られた方法、手順、構成要素および構造が詳細に記載されなかったこともある。
本発明は、深部TMSのための中央ベース・コイルおよびその使用方法を対象とする。本発明によるシステムおよび方法の原理ならびに操作は、図面および付随する記載を参照するとさらによく理解できる。
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の記載に提示されるか、または図面に示される構造の詳細および構成要素の配置にはその適用が限定されないことを理解すべきである。本発明は、他の実施形態あるいは様々な方法での実行または実施が可能である。また、本明細書に使用される表現および用語は、説明のためであり、限定的であると見做してはならないことを理解すべきである。
以下の各例は、特定の深部脳領域の効果的な活性化のために独自に設計されたコイル構造である。これらのコイルのそれぞれは、様々なコイル構成により脳に誘導される電界分布のコンピュータ・シミュレーション、様々なプロトタイプの構築およびそれらを用いた実験、生理的濃度の食塩水で満たされたファントム頭部モデルでの電界測定、ならびに特定の標的ごとに最適解を得るまでのコンピュータ・シミュレーションとファントム頭部測定との間の繰り返しを含む、複雑な開発プロセスの後に構成された。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイルに関する刺激の原理を示す略図である図1を参照する。図1に示される実施形態において、ベース・コイルの略図は、本発明の実施形態による中央ベース・コイルのエレメントを示すが、これらのエレメントの実際の外観を示すわけではない。図1に示されるように、中央ベース・コイル10は、ベース部12およびリターン部32を含む。中心軸14は、コイル10の中央部を定義する。中心軸14は、仮想軸としてよく、まっすぐでも曲線状であってもよく、本明細書では説明を目的として幾何学的方位に関して用いられることがすぐにわかるはずである。ベース部12は、中心軸14の右のベース部右側16および中心軸14の左のベース部左側18を含む。右側および左側の方向は、解剖学的定義により定義される。従って、この図では、ベース部右側16は図面の左側にあり、ベース部左側18は図面の右側にある。ベース部右側16は、電気の流れの方向を示すための矢印とともに図1に示される、複数の右側刺激用エレメント20を含む。右側刺激用エレメント20は、距離D1により互いに離隔している。ベース部左側18は、電気の流れの方向を示すための矢印とともに図1に示される、複数の左側刺激用エレメント22を含む。中心軸14に対する左側刺激用エレメント22の電気的刺激の方向は、右側刺激用エレメント20の電気的刺激の方向と実質的に同じである。左側刺激用エレメント22は、距離D2により互いに離隔している。
リターン部32は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含む。リターン部右側36は、複数の右側リターン・エレメント40を含み、リターン部左側38は、複数の左側リターン・エレメント42を含む。右側および左側リターン・エレメント40および42は、電気の流れの方向を示すための矢印とともに図1に示される。右側および左側リターン・エレメント40および42のための電気の流れの方向は、中心軸14に対して取った、右側および左側刺激用エレメント20および22のための電気の流れの方向と反対であることが図1からすぐにわかるはずである。接続用エレメント44を経由して右側リターン・エレメント40は右側刺激用エレメント20に接続し、左側リターン・エレメント42は左側刺激用エレメント22に接続する。このように、一実施形態において、電流は、右側刺激用エレメント20を通して刺激用方向と呼ばれる1つの方向に流れ、次に接続用エレメント44を通して刺激用方向を横切る横方向に流れ、その後、リターン・エレメント40を通して刺激用方向と反対のリターン方向と呼ばれる反対方向に流れる。いくつかの実施形態では、刺激用エレメント、接続用エレメントおよびリターン・エレメントのすべてまたはいくつかは、コイルの単一連続片からなり、コイルの単一片の異なる部分がそれらの場所および電流フローの方向により刺激用、接続用またはリターン・エレメントのいずれかとして設計される。
右側リターン・エレメント40は、距離D3により互いに離隔している。左側リターン・エレメント42は、距離D4により互いに離隔している。右側ベース部16および右側リターン部36は、距離D5により互いに離隔している。左側ベース部18および左側リターン部38は、距離D6により互いに離隔している。十分に大きい距離D5およびD6を有することにより、刺激される領域に対するリターン電流の影響を最小限に抑えることが可能である。いくつかの実施形態において、距離D5およびD6は、4から10cmの範囲内にある。他の実施形態では、距離D5およびD6は、6から8cmの範囲内にある。距離D5およびD6は、同じあっても異なってもいずれでもよい。
次に、本発明の実施形態による、ベース部12の略図である図2A〜2Fを参照する。いくつかの実施形態では、図2Aに示されるように、同じ数の右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22が用いられる。他の実施形態では、図2Bに示されるように、右側刺激用エレメント20は、左側刺激用エレメント22より多いかまたは少ない数の刺激用エレメントを含みうる。いくつかの実施形態では、図2Cに示されるように、右側刺激用エレメント20の間の距離D1は、可変的であってもよい。いくつかの実施形態では、左側刺激用エレメント22の間の距離D2は、可変的であってもよい。刺激用エレメントの間の距離D1および/またはD2は、一様、可変的または周期的(periodic)であってもよい。いくつかの実施形態では、図2Cに示されるように、距離D1が可変的であり、一方でD2が一様であってもよく、またはその逆であってもよい。いくつかの実施形態では、右側および/または左側刺激用エレメント20、22は、複数の群を含みうる。図2Dに示されるように、複数の右側群21および/または複数の左側群23が含まれてもよい。群間の距離D7、D8は、一様、可変的または周期的であってもよい。いくつかの実施形態では、図2Eに示されるように、複数の中心軸14が含まれてもよく、それぞれの中心軸14は、異なる方向にあってもよく、右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22をもつそれ自体のベース部12を含む。他の実施形態では、図2Fに示されるように、右側刺激用エレメント20は、中心軸14に対して左側刺激用エレメント22からある垂直距離にある。本明細書に示される実施形態は、ベース部の非限定の例であり、本発明の範囲内に他の構成が同様に含まれてもよいことがすぐにわかるはずである。
次に、本発明の実施形態による、リターン部32の図である図3を参照する。図3に示されるのは、リターン部右側36であるが、リターン部左側が同様の構造を有しうることがすぐにわかるはずである。右側リターン・エレメント40は、2つの異なる高さで示され、右側リターン・エレメント40のうちのいくつかは、体の部分と接触するように構成される。これらの右側リターン・エレメント40は、接触型リターン・エレメント50と呼ばれる。右側リターン・エレメント40のうちのいくつかは、体の部分から突出するように構成され、突出型リターン・エレメント52と呼ばれる。突出型リターン・エレメント52がコイル10から突出するように構成されて、ベース部12が接触するように構成された体の部分とそれらが接触しないように構成される限り、突出型リターン・エレメント52は、ベース部12からある垂直距離またはある水平距離にありうる。従って、接続用エレメント44は、水平接続用エレメント46であってもよく、もしくは垂直接続用エレメント48であってもよく、またはリターン部32をベース部12に接続するために必要とされるような追加の構成を有してもよい。
いくつかの実施形態では、複数の右側リターン・エレメント40のうちのいくつかは、接触型リターン・エレメント50であり、複数の右側リターン・エレメント40のうちのいくつかは、突出型リターン・エレメント52である。いくつかの実施形態では、複数の右側リターン・エレメント40のすべてが接触型リターン・エレメント50である。いくつかの実施形態では、複数の右側リターン・エレメント40のすべてが突出型リターン・エレメント52である。いくつかの実施形態では、複数の左側リターン・エレメント42のうちのいくつかは、接触型リターン・エレメント50であり、複数の左側リターン・エレメント42のうちのいくつかは、突出型リターン・エレメント52である。いくつかの実施形態では、複数の左側リターン・エレメント42のすべてが接触型リターン・エレメント50である。いくつかの実施形態では、複数の左側リターン・エレメント42のすべてが突出型リターン・エレメント52である。右側リターン・エレメント40および左側リターン・エレメント42は、同じタイプまたは互いに異なるタイプであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、右側リターン・エレメント40のすべてが接触型リターン・エレメント50であり、一方で複数の左側リターン・エレメント42のうちのいくつかは、接触型リターン・エレメント50であり、複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、突出型リターン・エレメント52である。他の実施形態では、右および左側リターン・エレメント40および42のすべてが接触型リターン・エレメント50である。突出型および/または接触型リターン・エレメントの任意の組み合わせが可能であり、本発明の範囲内に含まれる。
次に、頭100の解剖学的区分の図である図4を参照する。本発明を説明するために、頭100は、4つの区分、すなわち、頭100の前部における前頭部102、前頭部102の後ろの頭100の頂部における頭頂部104、頭100の脇の側頭部106、および頭100の後部における後頭部108を有する。中央ベース・コイル10は、頭100の一方の側に右側刺激用エレメントおよび頭100の他方の側に左側刺激用エレメントを伴って中心軸14が頭100の中央に置かれるように構成される。他の実施形態では、中心軸14は、頭100の異なる位置、例えば、側頭部106に置かれ、右および左側刺激用エレメント20および22も側頭部106上に置かれてもよく、または頭100上の異なる位置に置かれてもよい。このように、例えば、ベース部12は、前−後中心線に沿って中心軸14が延びるようにして前頭部102上に置かれてもよい。別の実施形態では、ベース部12は、後−前中心線に沿って中心軸14が延びるようにして側頭部106上に置かれてもよい。さらに別の実施形態では、ベース部12は、後−前中心線に沿って中心軸14が延びるようにして頭頂部104上に置かれてもよい。さらに別の実施形態では、ベース部12は、外側−内側線に沿って中心軸14が延びるようにして前頭部102上に置かれてもよい。このようにして、ベース部12は、中心軸14の両側で脳の区分を刺激し、一方でリターン部は、刺激される脳の区分から離れた区分においてリターン電流を戻す。いくつかの実施形態では、ベース部12もリターン部32も頭に隣接し、いくつかの実施形態では、ベース部12は頭に隣接し、一方でリターン部32は頭から離れている。いくつかの実施形態では、ベース部12は頭に隣接し、一方でリターン部32エレメントのうちのいくつかは頭に隣接し、リターン部32エレメントのうちのいくつかは頭から離れている。いくつかの実施形態では、接続用エレメント44は頭に隣接し、他の実施形態では、接続用エレメント44は頭から離れている。さらに他の実施形態では、接続用エレメント44のうちのいくつかは頭に隣接し、それらのうちのいくつかは頭から離れている。いくつかの実施形態では、以下にさらに記載されるように、複数の中心軸を伴って複数のベース部12が用いられる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の例である、コイル110の斜視図である図5を参照する。コイル110は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に対して実質的に水平かつ平行である。ベース部12は、4つの群、すなわち、第1の右側群21、第2の右側群25、第1の左側群23、および第2の左側群27を有する。第1および第2の右側群21および25は、それぞれが右側刺激用エレメント20を有し、第1および第2の右側群21および25のそれぞれにおいて、右側刺激用エレメント20は、互いに比較的近く離隔しており、右側刺激用エレメント20の間の(比較的近接した間隔のため、斜視図には示されない)距離D1は、およそ0.3cmに等しい。第1および第2の右側群21および25の間の距離D7は、およそ2cmである。第1および第2の左側群23および27は、それぞれが左側刺激用エレメント22を有し、第1および第2の左側群23および27のそれぞれにおいて、左側刺激用エレメント22は、互いに比較的近く離隔しており、左側刺激用エレメント22の間の距離D2は、およそ0.3cmに等しい。第1および第2の左側群23および27の間の距離D8は、およそ2cmである。
コイル110は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル110が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。
右ベース部21と右リターン部36との間の距離D5は、およそ5cmである。左ベース部23と左リターン部38との間の距離D6は、およそ5cmである。
コイル110は、内側前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質または内側運動皮質上に配置されるように構成されて、内側脳領域、例えば、前帯状皮質を刺激するために用いられ、例えば、眼瞼痙攣またはトゥレット症候群の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル210の斜視図である図6を参照する。コイル210は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に対して部分的に垂直かつ部分的に平行である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル210が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭頂から額および/またはこめかみの一部にわたって延びるように構成される。コイル210の頂部では、ベース部右側16およびベース部左側18は互いに隣接し、刺激用エレメント20および22が下降するにつれて、ベース部右側16およびベース部左側18は互いに角度をなして遠ざかり、最も広い箇所では、ベース部右側16およびベース部左側18は互いにおよそ2cmの距離D10にある。
コイル210は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル210が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40は、実質的に三角形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42は、実質的に三角形を形成し、左側の三角形および右側の三角形は、コイル210の頂部において実質的に互いに接触する。
コイル210は、内側前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質および/または眼窩前頭皮質上に配置されるように構成されて、傍帯状皮質を含む眼窩前頭皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、自閉症およびアスペルガー疾患の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル310の斜視図である図7を参照する。コイル310は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に実質的に水平かつ平行である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル310が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭と接触するように構成される。一実施形態において、コイル310は、刺激用エレメント20および22が内側頭部領域の頂部に位置するように、頭頂上に左右対称に置かれる。別の実施形態では、コイル310は、刺激用エレメント20および22が外側頭部領域に隣接するように、外側頭部領域、例えば、左または右前頭前皮質上に置かれる。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、およそ4〜5cmである。
コイル310は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル310が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。一実施形態では、図7に示されるように、右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40は、実質的に矩形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42は、実質的に矩形を形成し、左側の矩形および右側の矩形は、頭の頂部に位置するように構成される。他の実施形態では、右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40は、他の形状、例えば、角度を付けた角をもつ実質的な矩形、楕円形、円形、またはその組み合わせを形成する。同様に、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42は、他の形状、例えば、角度を付けた角をもつ実質的な矩形、楕円形、円形、またはその組み合わせを形成する。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ5cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ5cmである。
コイル310は、内側前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質もしくは内側運動皮質上、または外側前頭前皮質上に配置されるように構成されて、内側および/または外側前頭前皮質領域、内側および/または外側運動皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、多発性硬化症の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル410の斜視図である図8を参照する。コイル410は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に実質的に水平かつ平行である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の刺激用エレメント20をそれぞれが含んだ、2つの右側群21および25を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22をそれぞれが含んだ、2つの左側群23および27を含む。第2の右側群25および第2の左側群27は、中心軸14の両側で互いに隣接する。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル410が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭頂に沿って位置するように構成される。右側群21および25の間の距離D7は、およそ2cmである。左側群23および27の間の距離D8は、およそ2cmである。
コイル410は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、突出型リターン・エレメント52である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル410が所定の位置にあるときに頭蓋から突出するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり突出型リターン・エレメント52である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40は、実質的に矩形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42は、実質的に矩形を形成し、左側の矩形および右側の矩形は、ベース部12が頭の上部に位置し、リターン部14が頭から突出して位置するように構成される。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ5cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ5cmである。
コイル410は、内側前頭皮質および/または内側頭頂葉皮質上に配置されるように構成されて、内側運動皮質を刺激するために用いられ、例えば、慢性痛の治療、または発作後の患者のリハビリに有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル510の斜視図である図9を参照する。コイル510は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に対して実質的に水平である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル510が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭頂にわたって延び、頭の側面を僅かに下降してベース部右側16およびベース部左側18が互いに角度をなして遠ざかるように構成される。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、およそ4〜5cmである。
コイル510は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル510が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40は、実質的に三角形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42は、実質的に矩形を形成し、左側の矩形および右側の三角形は、コイル510の頂部において実質的に互いに接触する。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ5cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ5cmである。
コイル510は、内側前頭皮質、例えば、内側前頭前皮質または内側運動皮質上に配置されるように構成されて、3〜5cmまでの深さの深部運動皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、慢性痛、発作のリハビリ、または任意の運動疾患の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル610の斜視図である図10を参照する。コイル610は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に実質的に水平かつ平行である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル610が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭頂に沿って位置するように構成される。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、およそ4〜5cmである。
コイル610は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル610が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40は、実質的に矩形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42は、実質的に矩形を形成し、左側の矩形および右側の矩形は、頭の頂部に位置するように構成される。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ5cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ5cmである。
コイル610は、内側前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質または内側運動皮質上に配置されるように構成されて、運動皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、慢性痛、発作のリハビリ、または任意の運動疾患の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル710の斜視図である図11を参照する。コイル710は、単一のヘルメット内に一緒に置かれた2つの分離したコイルからなる組み合わせコイルである。中心軸14は、2つのコイルを互いに隔てる。第1のコイル710Rは、中心軸14の右側に置かれ、第2のコイル710Lは、中心軸14の左側に置かれる。第1のコイル710Rは、第1のコイル中心軸14Rの両側に第1のコイル・ベース部右側16Rおよび第1のコイル・ベース部左側18Rを有する第1のコイル・ベース部12Rを含む。第2のコイル710Lは、第2のコイル中心軸14Lの両側に第2のコイル・ベース部左側16Lおよび第2のコイル・ベース部左側18Lを有する第2のコイル・ベース部12Lを含む。第1のコイル・ベース部右側16Rおよび第1のコイル・ベース部左側18Rは、第1のコイル中心軸14Rに実質的に水平かつ平行である。第2のコイル・ベース部右側16Lおよび第2のコイル・ベース部左側18Lは、第2のコイル中心軸14Lに実質的に水平かつ平行である。第1のコイル・ベース部右側16Rは、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の第1のコイル外側区分刺激用エレメント20Rを含む。第1のコイル・ベース部左側18Rは、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の第1のコイル内側部刺激用エレメント22Rを含む。第2のコイル・ベース部右側16Lは、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の第2のコイル内側部刺激用エレメント20Lを含む。第2のコイル・ベース部左側18Lは、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の第2のコイル外側部刺激用エレメント22Lを含む。コイル710は、頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20R、20L、22R、22Lが頭の脇に沿って位置するように構成される。第1のコイル・ベース部左側18Rと第1のコイル・ベース部右側16Rとの間の距離D10は、およそ2cmである。第2のコイル・ベース部左側18Lと第2のコイル・ベース部右側16Lとの間の距離D11は、およそ2cmである。
第1のコイル710Rは、第1のコイル・リターン部内側区分36Rおよび第1のコイル・リターン部外側区分38Rを含んだ、第1のコイル・リターン部32Rをさらに含む。第1のコイル・リターン部内側区分36Rは、突出型リターン・エレメント52である第1のコイル内側区分リターン・エレメント40Rを含む。なぜなら、これらは、コイル710が所定の位置にあるときに頭蓋から垂直方向に突出するように構成されているからである。いくつかの実施形態において、第1のコイル内側区分リターン・エレメント40Rは、すべての第1のコイル内側区分リターン・エレメントがリターン・エレメントの垂直方向に突出したコラムを形成するまで、第1のリターン・エレメントが頭蓋と接触するように構成され、第2のリターン・エレメントが第1のリターン・エレメントの直上に置かれるなどのように構成される。第1のコイル・リターン部外側区分38Rは、接触型リターン・エレメント50である第1のコイル外側区分リターン・エレメント42Rを含む。同様に、第2のコイル710Lは、第2のコイル・リターン部内側区分36Lおよび第2のコイル・リターン部外側区分38Lを含んだ第2のコイル・リターン部32Lをさらに含む。第2のコイル・リターン部内側区分36Lは、突出型リターン・エレメント52である第2のコイル内側区分リターン・エレメント40Lを含む。なぜなら、これらは、コイル710が所定の位置にあるときに頭蓋から垂直方向に突出するように構成されているからである。いくつかの実施形態において、第2のコイル内側区分リターン・エレメント40Lは、すべての第1のコイル内側区分リターン・エレメントがリターン・エレメントの垂直方向に突出するコラムを形成するまで、第1のリターン・エレメントが頭蓋と接触するように構成され、第2のリターン・エレメントが第1のリターン・エレメントの直上に置かれるなどのように構成される。第2のコイル・リターン部外側区分38Lは、接触型リターン・エレメント50である第2のコイル外側区分リターン・エレメント42Lを含む。接続用エレメント44は、第1のコイル右側刺激用エレメント20Rを第1のコイル内側区分リターン・エレメント40Rに接続し、第1のコイル左側刺激用エレメント22Rを第1のコイル外側区分リターン・エレメント42Rに接続し、第2のコイル右側刺激用エレメント20Lを第2のコイル内側区分リターン・エレメント40Lに接続し、そして第2のコイル左側刺激用エレメント22Lを第2のコイル外側区分リターン・エレメント42Lに接続する。第1のコイル右側刺激用エレメント20R、接続用エレメント44および第1のコイル内側区分リターン・エレメント40Rは、実質的に矩形を形成し、第1のコイル左側刺激用エレメント22R、接続用エレメント44および第1のコイル外側区分リターン・エレメント42Rは、実質的に矩形を形成し、第1のコイル710Rの左側の矩形および右側の矩形は、頭の右側に位置するように構成される。第2のコイル右側刺激用エレメント20L、接続用エレメント44および第2のコイル内側区分リターン・エレメント40Lは、実質的に矩形を形成し、第2のコイル左側刺激用エレメント22L、接続用エレメント44および第2のコイル外側区分リターン・エレメント42Lは、実質的に矩形を形成し、第2のコイル710Lの左側の矩形および右側の矩形は、頭の左側に位置するように構成される。
第1のコイル・ベース部右側16Rと第1のコイル・リターン部外側区分38Rとの間の距離D5aは、およそ2.5cmである。第1のコイル・ベース部左側18Rと第1のコイル・リターン部内側区分36Rとの間の距離D5bは、およそ2.5cmである。第2のコイル・ベース部右側16Lと第2のコイル・リターン部内側区分36Lとの間の距離D9aは、およそ2.5cmである。第2のコイル・ベース部左側18Lと第2のコイル・リターン部外側区分38Lとの間の距離D9bは、およそ2.5cmである。
コイル710は、内側または外側前頭皮質領域、例えば、内側または外側前頭前皮質上に配置されるように構成されて、前頭前皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、多発性硬化症、もしくは注意欠陥・多動性障害(ADHD:attention deficit and hyperactivity disorder)、または大うつ病の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、中央ベース・コイル10の別の例である、コイル810の斜視図である図12を参照する。コイル810は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に実質的に水平かつ平行である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル810が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭の内側部分の頂部に沿って位置するように構成される。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、2から5cmの間である。
コイル810は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル810が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。接続用エレメント44ならびに右および左側リターン・エレメント40および42は、右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40が実質的に円形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42が実質的に円形を形成するように曲線状である。それぞれの円形は、頭の頂部および側部に位置するように構成される。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の(図面の角度ゆえに示されない)距離D5は、およそ5cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ5cmである。
コイル810は、内側前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質または内側運動皮質上に配置されるように構成されて、前帯状皮質を刺激するために用いられ、例えば、大うつ病性障害を含む気分障害、薬物中毒もしくは他のタイプの中毒、強迫性障害(OCD:obsessive−compulsive disorder)、慢性痛、トゥレット症候群、または眼瞼痙攣の治療に有用でありうる。
次に、それぞれコイル910の詳細および頭上のコイル910のポジショニングを示す、コイル910の斜視図である図13Aおよび13Bを参照する。コイル910は、本発明の実施形態による中央ベース・コイル10の別の例である。コイル910は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。この実施形態については、中心軸14は、コイル910が頭蓋上に置かれたときに、ベース部右側16がベース部左側の前に位置するように外側/内側方向に延びる。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に実質的に水平かつ平行であり、頭蓋の形状に追随するように曲線状である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル810が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭の外側/内側部分の頂部に沿って位置するように構成される。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、4から7cmの間にある。
コイル910は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、上右側リターン部39および下右側リターン部41を含む。上右側リターン部39および下右側リターン部41は、2〜3cmの距離D30により互いに分離している。右側リターン・エレメント40は、接触型リターン・エレメント50である。なぜなら、これらは、コイル910が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。本明細書に示される実施形態において、右側リターン・エレメント40は、頭の前部(例えば、額)と接触するように構成され、頭の前部の解剖学的構造に少なくとも部分的に追随するように曲線状である。リターン部左側38は、突出型リターン・エレメント52である左側リターン・エレメント42を含み、左側リターン・エレメント42は、頭蓋の後部から突出する。本明細書に示される実施形態において、左側リターン・エレメント42は、実質的に真っすぐであるが、他の構成も同様に可能である。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ10cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ10cmである。
コイル910は、内側前頭皮質または内側頭頂葉皮質上に配置されるように構成されて、後帯状皮質および他の頭頂葉皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、軽度認知障害(MCI:mild cognitive impairment)およびアルツハイマー病の治療に有用でありうる。
次に、本発明のさらに追加の実施形態による、コイル1010の斜視図である図14を参照する。
コイル1010は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に対して実質的に水平かつ平行である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル1010が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭の内側部分の頂部に沿って位置するように構成される。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、4から8cmの間にある。
コイル1010は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル1010が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。接続用エレメント44ならびに右および左側リターン・エレメント40および42は、右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40が実質的に円形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42が実質的に円形を形成するように曲線状である。それぞれの円形は、頭の頂部および側部に位置するように構成される。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ6cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ6cmである。
コイル1010は、内側前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質または内側運動皮質上に配置されるように構成されて、運動皮質領域を含む内側皮質領域を刺激するために用いられ、例えば、慢性痛の治療および発作後のリハビリに有用でありうる。
次に、本発明の追加の実施形態による、コイル1110の斜視図である図15を参照する。
コイル1110は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16およびベース部左側18は、中心軸14に対して実質的に曲線状である。ベース部右側16は、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している複数の右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、およそ0.3cmの距離D2により互いに離隔している複数の左側刺激用エレメント22を含む。いくつかの実施形態において、刺激用エレメント22は、ペアに分けられ、刺激用エレメント22のそれぞれのペアは、およそ1cmの距離D8により刺激用エレメント22の別のペアから離隔している。右側刺激用エレメント20および左側刺激用エレメント22は、コイル1110が頭上に配置されたときに、刺激用エレメント20および22が頭の内側部分の頂部に沿って位置するように構成される。ベース部左側18とベース部右側16との間の距離D10は、4から7cmの間である。
コイル1110は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、接触型リターン・エレメント50である右側リターン・エレメント40を含む。なぜなら、これらは、コイル1110が所定の位置にあるときに頭蓋と接触するように構成されているからである。リターン部左側38は、やはり接触型リターン・エレメント50である左側リターン・エレメント42を含む。接続用エレメント44は、右側刺激用エレメント20を右側リターン・エレメント40に接続し、左側刺激用エレメント22を左側リターン・エレメント42に接続する。接続用エレメント44ならびに右および左側リターン・エレメント40および42は、右側刺激用エレメント20、接続用エレメント44および右側リターン・エレメント40が実質的に円形を形成し、左側刺激用エレメント22、接続用エレメント44および左側リターン・エレメント42が実質的に円形を形成するように曲線状である。それぞれの円形は、頭の頂部および側部に位置するように構成される。
ベース部右側16とリターン部右側36との間の距離D5は、およそ6〜7cmである。ベース部左側18とリターン部左側38との間の距離D6は、およそ6〜7cmである。
コイル1110は、前頭皮質領域、例えば、内側前頭前皮質または外側前頭前皮質上に配置されるように構成できて、右または左片側前頭前皮質領域を含む内側または外側皮層領域を刺激するために用いられ、例えば、注意欠陥障害(ADHD)、うつ病、双極性障害、老年期うつ病の治療に有用でありうる。
次に、本発明の実施形態による、コイル1210の斜視図である図16を参照する。
コイル1210は、中心軸14の両側にベース部右側16およびベース部左側18を有するベース部12を含む。ベース部右側16は、右側刺激用エレメント20を含む。ベース部左側18は、左側刺激用エレメント22を含み、右および左側刺激用エレメント20および22は、中心軸14に対して実質的に平行かつ水平である。コイル1210は、リターン部右側36およびリターン部左側38を含んだリターン部32をさらに含む。リターン部右側36は、複数の右側リターン・エレメント40を含み、リターン部左側38は、複数の左側リターン・エレメント42を含む。右側および左側リターン・エレメント40および42の両方とも接触型リターン・エレメント50である。本明細書に示される実施形態において、ベース部12は、頭100の側頭部106上に置かれるように構成され、リターン部右側36は、ベース部12の上方で頭頂部104により近く置かれるように構成される。コイル1210は、2つの円形からなり、両方の円形の中央群−右および左側刺激用エレメント20および22−がベース部を形成する。ベース部右側16および左側18は、それらの間におよそ3cmの距離D5を有する
コイル1210は、紡錘状回内の顔認識領域(FFA)および上側頭溝(STS:superior temporal sulcus)を含む右または左半球いずれかの頭頂葉および側頭葉脳領域を刺激するために用いられ、例えば、小児および成人における自閉症の治療に有用でありうる。
次に、本発明の追加の実施形態による、コイル1310の斜視図である図17Aを参照する。
コイル1310は、右または左島における神経構造を活性化するためにヒトの右または左こめかみ(すなわち、頭100の側頭部106)に隣接して配置されるように設計される。図17に示されるコイル1310は、右コイルである。左コイルは、図17に示される右コイルの鏡像である。コイル1310は、第1の中心軸14Aおよび第2の中心軸14Bを含み、第1および第2の中心軸14Aおよび14Bは、実質的に互いに垂直である。本明細書に示される実施形態において、第1の中心軸14は、後−前方向に沿って置かれるように構成され、第2の中心軸14は、下−上軸に沿って置かれるように構成される。第1のベース部12Aは、第1の中心軸14Aに実質的に平行に置かれる。第1のベース部12Aは、第1のベース部右側16Aおよび第1のベース部左側18Aを含み、第1のベース部右側16Aは、複数の第1のベース部右側刺激用エレメント20Aを含み、第1のベース部左側18Aは、複数の第1のベース部左側刺激用エレメント22Aを含む。第2のベース部12Bは、第2の中心軸14Bに実質的に平行に置かれる。第2のベース部12Bは、第2のベース部右側16Bおよび第2のベース部左側18Bを含み、第2のベース部右側16Bは、複数の第2のベース部右側刺激用エレメント20Bを含み、第2のベース部左側18Bは、複数の第2のベース部左側刺激用エレメント22Bを含む。
コイル1310は、第1のベース部12Aに対応する第1のリターン部32A、および第2のベース部12Bに対応する第2のリターン部32Bをさらに含む。第1のリターン部32Aは、第1のリターン部右側リターン・エレメント40Aを有する第1のリターン部右側36A、および第1のリターン部左側リターン・エレメント42Aを有する第1のリターン部左側38Aを含む。接続用エレメント44Aは、刺激用エレメントを対応するリターン・エレメントに接続する。従って、第1のベース部右側刺激用エレメント20A、接続用エレメント44Aおよび第1のリターン部右側リターン・エレメント40Aは、実質的に矩形を形成し、第1のベース部左側刺激用エレメント22A、接続用エレメント44Aおよび第1のリターン部左側リターン・エレメント42Aは、実質的に矩形を形成し、各矩形は、第1の中心軸14Aの一方の側にある。本明細書に示される実施形態において、右側ベース部16Aおよび右側リターン部32Aからなる矩形は、第1の軸14Aの下方にあり、左側ベース部18Aおよび左側リターン部38Aからなる矩形は、第1の中心軸14Aの上方にある。
第2のリターン部32Bは、第2のリターン部右側リターン・エレメント40Bを有する第2のリターン部右側36B、および第2のリターン部左側リターン・エレメント42Bを有する第2のリターン部左側38Bを含む。接続用エレメント44Bは、刺激用エレメントを対応するリターン・エレメントに接続する。従って、第2のベース部右側刺激用エレメント20B、接続用エレメント44Bおよび第2のリターン部右側リターン・エレメント40Bは、実質的に矩形を形成し、第2のベース部左側刺激用エレメント22B、接続用エレメント44Bおよび第2のリターン部左側リターン・エレメント42Bは、実質的に矩形を形成し、各矩形は、第2の中心軸14Bの一方の側にある。本明細書に示される実施形態において、右側ベース部16Bおよび右側リターン部32Bからなる矩形は、第2の中心軸14Bの一方の側にあり、第2の中心軸14Bの他方の側にある、左側ベース部18Bおよび左側リターン部38Bからなる矩形からある垂直距離にある。
本明細書に示される実施形態において、第2のベース部右側刺激用エレメント20Bは、第1のベース部左側刺激用エレメント22Aを第1のベース部左側リターン・エレメント42Aに接続する接続用エレメント44Aでもある。加えて、第1のベース部左側刺激用エレメント22Aおよび第1のベース部左側リターン・エレメント32Aは、第2のベース部右側刺激用エレメント20Bを第2のリターン部右側リターン・エレメント40Bに接続する接続用エレメント44Bでもある。
刺激用エレメント20A、20B、22Aおよび22Bは、およそ0.3cmの距離D1により互いに離隔している。第1のベース部右側16Aおよび第1のベース部左側18Aは、およそ4.5cmの距離D10により互いに分離している。第2のベース部右側16Bおよび第2のベース部左側は、およそ4cmの距離D12により互いに分離している。
第1のベース部右側16Aと第1のリターン部右側36Aとの間の距離D5は、およそ5〜6cmである。第1のベース部左側18Aと第1のリターン部左側38Aとの間の距離D6(distance D6 first base portion left side 18A and second return portion left side 38A)は、およそ5〜6cmである。第2のベース部左側18Bと第2のリターン部左側38Bとの間の距離D7は、およそ7cmである。第2のベース部右側16Bと第2のリターン部右側36Bとの間の距離D8は、およそ10cmである。
次に、本発明の実施形態による、それぞれ側面および背面から見た、頭100上のコイル1310のポジショニングを示す図である図17Bおよび17Cを参照する。第2のリターン部左側38Aは、頭の内側前頭皮質の上方に突出するように構成される。第1のリターン部右側リターン・エレメント40Aは、顎および頬の筋肉の過剰活性化に起因する望ましくない副作用を最小限に抑えるべく頭から遠ざかるようにそれらが曲がっているため、突出型リターン・エレメント52である。第2の左側リターン・エレメント42Bは、頭から離れて前脳の前面に位置するため、突出型リターン・エレメント52である。第2の左側リターン・エレメント40Bは、接触型リターン・エレメント50であり、頭頂および側頭皮質領域において頭と接触するように構成される。
コイル1310は、右または左島皮質および嗅内皮質における領域を片側性に刺激するために用いることができ、例えば、肥満症、拒食症、過食症、他の摂食障害、喫煙中毒、薬物中毒、アルコール中毒を含む様々なタイプの中毒の治療に有用であり、幻聴に苦しむ分裂病の被験者の治療にも有用でありうる。
上記の中央ベース・コイルの設計が有効であるためには、設計がエネルギー消費、コイル加熱速度、小型および操作の容易さに関して効率的でなければならず、関連する母集団の大部分の運動閾値および刺激強度が利用可能な刺激装置電力出力に対して許容範囲内にあることを保証しなければならない。これらのパラメータおよび各コイルの有効性を特定の徴候に対して試験するために、次の実験を行った。
次に、図5のコイル110の電界分布マップの図である図18を参照する。コイル110によって生成した電界分布をヒト頭部ファントムモデルで測定した。1mmの分解能をもつ変位システムを用い、プローブをファントムモデルの内部で3方向に移動させて、全頭部モデル体積におけるコイル110の電界分布を1cmの解像度で測定した。軸状(Axial)および冠状(coronal)電界マップを生成した。各解剖学的脳領域における誘導電界を示すために、電界マップを解剖学的T1強調MRI冠状スライスに重ね合わせた。電界マップを下肢閾値の100%にセットした刺激装置出力に対して示す。暗画素は、神経活性化のための閾値を超えた電界の大きさを示す。閾値は、運動活性化に必要な閾値の許容範囲内である100V/mにセットした。電界の分布を表すマップをコイルごとに描くために用いる刺激装置電力出力の強度は、下肢運動皮質部位のおよその深さに従い、3cmの深さにおいて、神経運動閾値の100%を得るために必要なレベルにセットした。コイルのベース部を前頭前皮質を覆って配置したときに、閾上電界(supra−threshold field)が前帯状を含む内側前頭前領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図6のコイル210の電界分布マップの図である図19を参照する。コイル210によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを手の運動閾値の110%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を前頭前皮質を覆って配置したときに、閾上電界が傍帯状皮質を含む内側前頭前および眼窩前頭領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図7のコイル310の電界分布マップの図である図20を参照する。コイル310によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを手の運動閾値の120%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を前頭前皮質を覆って配置したときに、閾上電界が右または左半球のいずれかの外側および内側前頭前領域に誘導されることがわかる。
次に、図8のコイル410の電界分布マップの図である図21を参照する。コイル410によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを下肢運動閾値の100%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を運動皮質を覆って配置したときに、閾上電界が外側および内側運動皮質領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図9のコイル510の電界分布マップの図である図22を参照する。コイル510によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを下肢運動閾値の100%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を運動皮質を覆って配置したときに、閾上電界が外側および内側運動皮質領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図10のコイル610の電界分布マップの図である図23を参照する。コイル610によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを下肢運動閾値の100%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を運動皮質を覆って配置したときに、閾上電界が外側および内側運動皮質領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図11のコイル710の電界分布マップの図である図24を参照する。コイル710によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを手の運動閾値の120%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を前頭前皮質を覆って配置したときに、閾上電界が右または左半球のいずれかの外側および内側前頭前領域に誘導されることがわかる。
次に、図12のコイル810の電界分布マップの図である図25を参照する。コイル810によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを下肢運動閾値の100%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を前頭前皮質を覆って配置したときに、閾上電界が前帯状皮質を含む内側前頭前領域の両側に誘導されることがわかる。コイル810は、コカイン中毒、トゥレット症候群、慢性痛およびOCDに苦しむ被験者を治療する際にこのデバイスの安全性および有効性を試験する臨床研究に用いられている。OCDに苦しむ9人の被験者のOCD研究からの中間結果は、40%の被験者が(YBOCSアンケートにおける少なくとも35%の改善として定義される)反応を示したが、一方でプラセボ対照群では何も改善が見られなかったことを示した。
次に、図13Aおよび13Bのコイル910の電界分布マップの図である図26を参照する。コイル910によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを下肢運動閾値の110%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を頭頂葉皮質を覆って配置したときに、閾上電界が後帯状皮質を含む内側頭頂葉領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図14のコイル1010の電界分布マップの図である図27を参照する。コイル1010によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを下肢運動閾値の100%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を運動皮質を覆って配置したときに、閾上電界が内側および外側運動皮質領域の両側に誘導されることがわかる。
次に、図15のコイル1110の電界分布マップの図である図28を参照する。コイル1110によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを手の運動閾値の120%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を前頭前皮質を覆って配置したときに、閾上電界が右または左半球のいずれかの外側および内側前頭前領域に誘導されることがわかる。
次に、図16のコイル1210の電界分布マップの図である図29を参照する。コイル1210によって生成した電界分布を図18に関する同じ方法を用いて測定した。電界マップを運動閾値の120%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルを右頭頂葉皮質を覆って配置したときに、閾上電界が深い方の領域を含む主に右頭頂および側頭領域に誘導されることがわかる。
次に、図17Aのコイル1310の電界分布マップの図である図30を参照する。コイル1310によって生成した電界分布を図18に関連して上述した方法を用いて測定した。電界マップを手の運動閾値の120%にセットした刺激装置出力に対して示す。コイルのベース部を側頭皮質を覆って配置したときに、閾上電界が島および嗅内皮質領域を含む関連する半球の外側前頭前および側頭領域に誘導されることがわかる。
当然のことながら、明確さのために、別々の実施形態の文脈で記載された本発明のいくらかの特徴は、また、単一の実施形態における組み合わせで提供されてもよい。逆に、簡潔さのために、単一の実施形態の文脈で記載された本発明の様々な特徴は、別々に、また、任意の適切な部分的組合せで提供されてもよい。
本発明のいくらかの特徴が本明細書に図示され、記載されたが、多くの修正、置換、変更、および均等物を当業者は想起するであろう。それゆえに、添付される特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に含まれるすべてのかかる修正および変更に及ぶことが理解されるべきである。

Claims (20)

  1. 磁気刺激のためのコイルであって、前記コイルは、
    ベース部であって、
    ベース部右側およびベース部左側を定義する中心軸であって、前記ベース部右側は、前記中心軸の右側に置かれ、前記ベース部左側は、前記中心軸の左側に置かれた、中心軸と、
    複数の隣接する刺激用エレメントであって、
    複数の右側刺激用エレメントであって、前記複数の右側刺激用エレメントは、前記ベース部右側に置かれ、前記複数の右側刺激用エレメントは、実質的に第1の方向に電流を運ぶように構成され、前記複数の右側刺激用エレメントの少なくともいくつかは前記中心軸と平行である、複数の右側刺激用エレメントと、
    複数の左側刺激用エレメントであって、前記複数の左側刺激用エレメントは、前記ベース部左側に置かれ、前記複数の左側刺激用エレメントは、実質的に前記第1の方向に電流を運ぶように構成され、前記複数の左側刺激用エレメントの少なくともいくつかは前記中心軸と平行である、複数の左側刺激用エレメントと、
    を含む、複数の隣接する刺激用エレメントと、
    を含み、
    前記ベース部右側および前記ベース部左側は、少なくとも2センチメートルの距離互いに間を空けて離隔する、
    ベース部と、
    リターン部であって、
    複数の右側リターン・エレメントであって、前記複数の右側リターン・エレメントの各々は、前記複数の右側刺激用エレメントのうちの1つに接続され、前記複数の右側リターン・エレメントの各々は、その接続される右側刺激用エレメントよりも前記中心軸からさらに遠くに配置され、前記複数の右側リターン・エレメントの各々は、実質的に第2の方向に電流を運ぶように構成され、前記第2の方向は、前記第1の方向に対して反対方向である、複数の右側リターン・エレメントと、
    複数の左側リターン・エレメントであって、前記複数の左側リターン・エレメントの各々は、前記複数の左側刺激用エレメントのうちの1つに接続され、前記複数の左側リターン・エレメントの各々は、その接続される左側刺激用エレメントよりも前記中心軸からさらに遠くに配置され、前記複数の左側リターン・エレメントの各々は、実質的に前記第2の方向に電流を運ぶように構成される、複数の左側リターン・エレメントと、
    を含む、リターン部と、
    を備え、
    前記リターン部は、前記ベース部からある距離離隔している、
    コイル。
  2. 前記複数の右側刺激用エレメントは、前記複数の左側刺激用エレメントの数に等しい数のエレメントを含む、請求項1に記載のコイル。
  3. 前記複数の右側刺激用エレメントは、互いに離隔し、前記複数の左側刺激用エレメントは、互いに離隔している、請求項1に記載のコイル。
  4. 前記複数の右側刺激用エレメントは、互いに一様に離隔している、可変的に離隔している、または周期的に離隔している、のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載のコイル。
  5. 前記複数の右側刺激用エレメントは、刺激用エレメントの複数の右側群を含み、前記複数の右側群は、互いに離隔している、請求項4に記載のコイル。
  6. 前記複数の右側群は、互いに一様に離隔している、可変的に離隔している、または周期的に離隔している、のうちの少なくとも1つである、請求項5に記載のコイル。
  7. 前記複数の左側刺激用エレメントは、互いに一様に離隔している、可変的に離隔している、または周期的に離隔している、のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載のコイル。
  8. 前記複数の左側刺激用エレメントは、刺激用エレメントの複数の左側群を含み、前記複数の左側群は、互いに離隔している、請求項7に記載のコイル。
  9. 前記複数の左側群は、互いに一様に離隔している、可変的に離隔している、または周期的に離隔している、のうちの少なくとも1つである、請求項8に記載のコイル。
  10. 前記ベース部は、前記ベース部が配置される頭部の表面の形状に追随しうるフレキシブル材料からなる、請求項1に記載のコイル。
  11. 前記複数の右側リターン・エレメントは、互いに離隔し、前記複数の左側リターン・エレメントは、互いに離隔している、請求項1に記載のコイル。
  12. 前記複数の右側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分と接触するように構成され、前記複数の右側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成され、前記左側リターン・エレメントのすべては、体の部分と接触するように構成される;前記複数の右側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分と接触するように構成され、前記複数の右側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成され、前記左側リターン・エレメントのすべては、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成される;前記複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分と接触するように構成され、前記複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成され、前記右側リターン・エレメントのすべては、体の部分と接触するように構成される;および前記複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分と接触するように構成され、前記複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成され、前記右側リターン・エレメントのすべては、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成される、のうちの1つである、請求項1に記載のコイル。
  13. 前記複数の右側リターン・エレメントのうちのいくつかおよび前記複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分と接触するように構成される;前記複数の右側リターン・エレメントのうちのいくつかおよび前記複数の左側リターン・エレメントのうちのいくつかは、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成される;前記複数の右側リターン・エレメントおよび前記左側リターン・エレメントのすべては、体の部分と接触するように構成される;および前記複数の右側リターン・エレメントおよび前記左側リターン・エレメントのすべては、体の部分からある距離をおいて配置されるように構成される、のうちの1つである、請求項1に記載のコイル。
  14. 前記ベース部は、第1のベース部および第2のベース部を含み、前記第1のベース部は、第1の中心軸、前記第1の中心軸の右側の複数の右側刺激用エレメント、前記第1の中心軸の左側の複数の左側刺激用エレメントを含み、前記第2のベース部は、第2の中心軸、前記第2の中心軸の右側の複数の右側刺激用エレメント、前記第2の中心軸の左側の複数の左側刺激用エレメントを含む、請求項1に記載のコイル。
  15. 前記第1の中心軸は、前記第2の中心軸とは異なる方向に沿って延びる、請求項14に記載のコイル。
  16. 前記第1の中心軸は、前記第2の中心軸に実質的に垂直である、請求項15に記載のコイル。
  17. 前記ベース部右側および前記ベース部左側は、4〜5センチメートルの距離互いに離隔している、請求項1に記載のコイル。
  18. 前記ベース部右側および前記ベース部左側は、4〜7センチメートルの距離互いに離隔している、請求項1に記載のコイル。
  19. 前記ベース部右側および前記ベース部左側は、4〜8センチメートルの距離互いに離隔している、請求項1に記載のコイル。
  20. 磁気刺激のためのコイルであって、前記コイルは、
    ベース部であって、
    ベース部右側およびベース部左側を定義する中心軸であって、前記ベース部右側は、前記中心軸の右側に置かれ、前記ベース部左側は、前記中心軸の左側に置かれた、中心軸と、
    複数の右側刺激用エレメントであって、前記複数の右側刺激用エレメントは、前記ベース部右側に置かれ、前記中心軸に最も近い最内側右側刺激用エレメントと、前記中心軸から最も遠い最外側右側刺激用エレメントと、を含み、実質的に第1の方向に電流を運ぶように構成された、複数の右側刺激用エレメントと、
    複数の左側刺激用エレメントであって、前記複数の左側刺激用エレメントは、前記ベース部左側に置かれ、前記中心軸に最も近い最内側左側刺激用エレメントと、前記中心軸から最も遠い最外側左側刺激用エレメントと、を含み、実質的に前記第1の方向に電流を運ぶように構成された、複数の左側刺激用エレメントと、を含み、
    前記最内側右側刺激用エレメントは、前記最内側右側刺激用エレメントと前記最内側左側刺激用エレメントとの間に配置される追加的な刺激用エレメントを介さずに、少なくとも2センチメートルの距離だけ前記最内側左側刺激用エレメントから完全に離隔している、
    ベース部と、
    リターン部であって、
    前記中心軸の右側に配置される複数の右側リターン・エレメントであって、前記複数の右側リターン・エレメントの各々は、前記複数の右側刺激用エレメントのうちの1つに接続され、その接続された右側刺激用エレメントよりも前記中心軸からさらに遠くに配置され、前記複数の右側リターン・エレメントは、実質的に互いに平行であり、前記複数の右側リターン・エレメントの各々は、実質的に第2の方向に電流を運ぶように構成され、前記第2の方向は、前記第1の方向に対して反対方向である、複数の右側リターン・エレメントと、
    前記中心軸の左側に配置される複数の左側リターン・エレメントであって、前記複数の左側リターン・エレメントの各々は、前記複数の左側刺激用エレメントのうちの1つに接続され、その接続された左側刺激用エレメントよりも前記中心軸からさらに遠くに配置され、前記複数の左側リターン・エレメントは、実質的に互いに平行であり、前記複数の左側リターン・エレメントの各々は、実質的に前記第2の方向に電流を運ぶように構成される、複数の左側リターン・エレメントと、
    を含む、リターン部と、
    を備え、
    前記リターン部は、前記ベース部からある距離離隔している、
    コイル。
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