JP6835859B2

JP6835859B2 - 上りリンク伝送方法および装置

Info

Publication number: JP6835859B2
Application number: JP2018540099A
Authority: JP
Inventors: 雪娟高; 方政鄭; 學明潘
Original assignee: チャイナアカデミーオブテレコミュニケーションズテクノロジー
Priority date: 2016-02-03
Filing date: 2017-01-12
Publication date: 2021-02-24
Anticipated expiration: 2037-01-12
Also published as: CN107040347B; KR20180111899A; CN107040347A; JP2019504569A; WO2017133413A1; KR102395680B1; EP3413675A4; US10827518B2; EP3413675B1; EP3413675A1; US11641654B2; US20210051705A1; US20190069320A1; KR20200105962A

Description

本願は、２０１６年２月３日に中国特許庁に提出された中国特許出願２０１６１００７６７０６．５の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。

本開示は、通信技術分野に係り、特に上りリンク伝送方法および装置に係る。

従来のＬＴＥ−ＦＤＤ（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎＴｉｍｅ−ＤｉｖｉｓｉｏｎＤｕｐｌｅｘ）システムにフレーム構成タイプ１（ＦＳ１：ｆｒａｍｅｓｔｒｕｃｔｕｒｅｔｙｐｅ１）が使用され、その構成が図１に示されている。ＦＤＤシステムの上りリンクと下りリンク伝送において、搬送波周波数が異なるものの同一のフレーム構成が使用される。各搬送波において、長さ１０ｍｓの１つの無線フレームに１０個の１ｍｓのサブフレームが含まれ、各サブフレームが長さ０．５ｍｓのタイムスロットに分けられる。上りリンクと下りリンクデータ送信のＴＴＩ（ＴｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎＴｉｍｅＩｎｔｅｒｖａｌ）の長さは、１ｍｓである。

従来のＬＴＥ−ＴＤＤ（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎＴｉｍｅ−ＤｉｖｉｓｉｏｎＤｕｐｌｅｘ）システムにフレーム構成タイプ２（ＦＳ２：ｆｒａｍｅｓｔｒｕｃｔｕｒｅｔｙｐｅ２）が使用され、その構成が図２に示されている。ＴＤＤシステムの上りリンクと下りリンク伝送において、同一周波数の異なるサブフレームまたは異なるタイムスロットが使用される。ＦＳ２において、各１０ｍｓの無線フレームは、２つの５ｍｓのハーフフレームから構成され、各ハーフフレームに５個の長さ１ｍｓのサブフレームが含まれる。ＦＳ２のサブフレームは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの３種類に分けられる。各スペシャルサブフレームは、下りリンクパイロット、下りリンクサービスデータおよび下りリンク制御情報の伝送が可能であるＤｗＰＴＳ（ＤｏｗｎｌｉｎｋＰｉｌｏｔＴｉｍｅＳｌｏｔ）と、信号伝送が行われないＧＰ（ＧｕａｒｄＰｅｒｉｏｄ）と、ランダムアクセスとＳＲＳ（ＳｏｕｎｄｉｎｇＲｅｆｅｒｅｎｃｅＳｙｍｂｏｌ）のみが伝送され、上りリンクサービスデータまたは上りリンク制御情報の伝送ができないＵｐＰＴＳ（ＵｐｌｉｎｋＰｉｌｏｔＴｉｍｅＳｌｏｔ）の３部分から構成される。各ハーフフレームには、少なくとも１つの下りリンクサブフレーム、少なくとも１つの上りリンクサブフレームおよび最多で１つのスペシャルサブフレームを含む。ＦＳ２で実行される７種類の上りリンク−下りリンクのサブフレームの配置方式は、表１に示されている。

ＬＴＥシステムのユーザプレーン（ＵｓｅｒＰｌａｎｅ；略称：Ｕプレーン）遅延時間は、基地局処理時間と、サービスがエアインタフェースサブフレームによる伝送機会を得られるまでの待ち時間であるフレーム同期時間と、ＴＴＩ（ＴｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎＴｉｍｅＩｎｔｅｒｖａｌ）時間と、端末処理時間の４部分から構成される。

ＬＴＥ−ＦＤＤの下りリンク伝送を例とする。ＦＤＤシステムの各サブフレームにも下りリンク伝送機会があるため、フレーム同期時間は、平均で０．５ｍｓである。基地局処理時間は、下りリンク方向で１ｍｓであり、上りリンク方向で１．５ｍｓである。端末処理時間は、上りリンク方向で１ｍｓであり、下りリンク方向で１．５ｍｓである。したがって、ＨＡＲＱ（ＨｙｂｒｉｄＡｕｔｏｍａｔｉｃＲｅｐｅａｔｒｅＱｕｅｓｔ）再送を考慮しない場合、ＬＴＥ−ＦＤＤの下りリンクＵプレーン遅延時間＝基地局処理時間１ｍｓ＋フレーム同期時間０．５ｍｓ＋ＴＴＩ時間１ｍｓ＋端末処理時間１．５ｍｓ＝４ｍｓ。類似的に、ＬＴＥ−ＦＤＤシステムにおいて、ＨＡＲＱ再送を考慮しない場合、上りリンクＵプレーン遅延時間も４ｍｓである。図３を参照する。

ＬＴＥ−ＴＤＤシステムにおいて、基地局と端末の処理時間およびＴＴＩの長さは、ＦＤＤのとは同一である。図４、図５を参照する。フレーム同期時間は、サービス到着時間およびシステムに使用される上り−下りリンク配置に関係する。上り−下りリンク配置＃５を例とする。基地局がサブフレーム＃１で送信側処理を完成した場合、送信は、早くてもサブフレーム＃３に達してから行われる。そこで、エアインタフェースサブフレームへ送信されるフレーム同期時間は、平均で１．５ｍｓであり、残りのサブフレームのフレーム同期時間は、平均で０．５ｍｓである。したがって、下りリンクデータの平均同期処理時間は、（１．５＋８＊０．５）／９＝０．６ｍｓである。ＨＡＲＱ再送を考慮しない場合、表２、表３には、各ＴＤＤの上りリンク−下りリンク配置に対応するＤＬ（下りリンク）、ＵＬ（上りリンク）のＵプレーン遅延時間の平均値がそれぞれ示されている。

上記Ｕプレーン遅延時間の計算において、基地局と端末の処理時間およびフレーム同期時間は、いずれもＴＴＩの長さに関係する。ＴＴＩの長さを短くすれば、Ｕプレーンの合計遅延時間は、短縮される。従来のＬＴＥのフレーム構成を基に、ＴＴＩの長さを０．５ｍｓもしくはさらに小さく短縮することが考えられる。すなわち１つのＴＴＩの長さは、従来のＬＴＥのフレーム構成の１つのタイムスロットに含まれるシンボル数であり、例えば通常ＣＰ（ＣｙｃｌｉｃＰｒｅｆｉｘ）の場合に７個のシンボルであり、拡張ＣＰの場合に６個のシンボルである。ＴＴＩの長さをさらに１つのタイムスロットより小さく、例えば１つもしくは複数のシンボルに短縮することが考えられる。

ＬＴＥシステムにおいて、従来のチャネル伝送は、いずれもＴＴＩ＝１ｍｓで定義されており、すなわち１つのＴＴＩが１つのサブフレームであり、長さが１ｍｓである。ＵＥは、上りリンクデータの伝送が必要な場合、下りリンクサブフレームで上りリンクグラント（ＵｐＬｉｎｋｇｒａｎｔ；略称：ＵＬｇｒａｎｔ）を検出する。当該ＵＬｇｒａｎｔは、所定の下りリンク制御情報ＤＣＩ（ＤｏｗｎｌｉｎｋＣｏｎｔｒｏｌＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）フォーマット（ｆｏｒｍａｔ）で伝送され、上りリンク伝送されるリソース、ＭＣＳ（ＭｏｄｕｌａｔｉｏｎａｎｄＣｏｄｉｎｇＳｃｈｅｍｅ）レベル、反複バージョン、ＴＰＣ（ＴｒａｎｓｍｉｔＰｏｗｅｒＣｏｎｔｒｏｌ）コマンドなどの伝送パラメータを端末に通知するために用いられる。かつ、ＵＬｇｒａｎｔと、それによりスケジューリングされる上りリンクデータ搬送用ＰＵＳＣＨ（ＰｈｙｓｉｃａｌＵｐｌｉｎｋＳｈａｒｅｄＣＨａｎｎｅｌ）とは、一定のスケジューリングシーケンス関係にある。すなわち、サブフレームｎで送信されるＵＬｇｒａｎｔは、サブフレームｎ＋ｋで伝送されるＰＵＳＣＨのスケジューリングに用いられる。ここで、ｋは、ＦＤＤの場合に常に４であり、ＴＤＤの場合にＴＤＤの上り−下りリンク配置に応じて変わる。

ＴＴＩの長さが１ｍｓではない場合、データとスケジューリング情報の伝送がサブフレーム単位で行われなくなり、上りリンクと下りリンク伝送時間帯のより柔軟な割り当てがサポートされる。各サブフレームにおいて、含まれる上りリンクと下りリンク伝送時間帯の長さは、すべて対応するサービス量に応じて変化する可能性がある。１つの上りリンク伝送時間内において、サービス伝送に用いられるＴＴＩの長さも、伝送リクエストに応じて動的に変化してもよい。この場合、一定のスケジューリングシーケンスが適用しなくなり、どのようにデータを伝送するかについて、明確な解決案がまだ提案されていない。

移動通信サービスリクエストの発展や変化につれて、将来の移動通信システムに対し、複数の組織ではより高いユーザプレーン遅延性能要求が定義されている。ユーザ遅延性能短縮の主要方法の１つは、ＴＴＩの長さの短縮である。ＴＴＩが短縮されると、どのようにデータを伝送するかについて、明確な方法がまだ提案されていない。

本開示の目的は、従来技術において伝送時間間隔短縮後に明確なデータ伝送方法がないため正確かつ効果的なデータ伝送ができないという問題を解決するための上りリンク伝送方法および装置を提供することである。

上述した目的を達成するために、本開示は、上りリンク伝送方法を提供する。当該方法は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で検出し、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されていることと、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得することと、前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うこととを含む。

ここで、前記の、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得することは、前記上りリンクグラントの付加情報を解析して、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを確定することと、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれていれば、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得することとを含む。

ここで、前記上りリンクグラントの付加情報は、前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを指示するための所定情報フィールドであり、または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである。

ここで、前記対象時間領域リソースは、前記第１タイムユニットの所定シンボル位置であり、前記所定シンボル位置は、１つまたは複数のシンボルを含む。

ここで、前記所定シンボル位置は、第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルであり、または、第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルであり、および／または、前記第１タイムユニットで予め区分されている下りリンク伝送用のリソース領域である下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに１つ含まれる場合、前記下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、前記下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルであり、および／または、複数の下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに含まれる場合、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。

ここで、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリア位置または所定リソースユニット位置である。前記所定サブキャリア位置は、１つまたは複数のサブキャリアを含む。前記所定リソースユニット位置は、時間領域でＸ１（１以上の整数）個のシンボル、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含む。

ここで、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域で連続するものであり、または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数位置または最低周波数位置または中心周波数領域位置に分布する。

ここで、前記対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースは、予め約束されるか、シグナリングによって配置される。

ここで、前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置される。前記対象タイムユニットは、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである。

ここで、前記上りリンク伝送方法は、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う際に、前記端末のＩＤに関連する第２所定シーケンスが運ばれて、他の端末および／または基地局が前記第２所定シーケンスに基づいて前記端末に対する干渉測定をできるようにすることをさらに含む。

本開示の実施例は、上りリンク伝送方法をさらに提供する。当該方法は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを１つまたは複数構築することと、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で前記上りリンクグラントを送信することとを含み、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

ここで、前記上りリンク伝送方法は、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを指示するための付加情報を各前記上りリンクグラントに設定することをさらに含む。ここで、前記付加情報は、前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを含む所定情報フィールドであり、または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである。

ここで、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域で連続するものであり、または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数または最低周波数または中心周波数領域位置に分布する。

本開示の実施例は、上りリンク伝送装置をさらに提供する。当該装置は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で検出するための検出モジュールと、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための取得モジュールと、前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うためのアップロードモジュールとを含み、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

ここで、前記取得モジュールは、前記上りリンクグラントの付加情報を解析して、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを確定するための第１取得サブモジュールと、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれていれば、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための第２取得サブモジュールとを含む。

ここで、前記上りリンク伝送装置は、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う際に、前記端末のＩＤに関連する第２所定シーケンスが運ばれて、他の端末および／または基地局が第２所定シーケンスに基づいて前記端末に対する干渉測定をできるようにするための干渉測定モジュールをさらに含む。

本開示の実施例は、プロセッサと、バスインタフェースを介して前記プロセッサに接続され、前記プロセッサの操作実行に使用されるプログラムとデータを記憶するためのメモリとを含む上りリンク伝送装置をさらに提供する。プロセッサが前記メモリからプログラムとデータを呼び出すことによって、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で検出するための検出モジュールと、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための取得モジュールと、前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うためのアップロードモジュールとが実現され、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

本開示の実施例は、上りリンク伝送装置をさらに提供する。当該装置は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを１つまたは複数構築するための構築モジュールと、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で前記上りリンクグラントを送信するためのグラント送信モジュールとを含み、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

ここで、前記上りリンク伝送装置は、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを指示するための付加情報を各前記上りリンクグラントに設定するための付加モジュールをさらに含む。ここで、前記付加情報は、前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを含む所定情報フィールドであり、または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである。

本開示の実施例は、プロセッサと、バスインタフェースを介して前記プロセッサに接続され、前記プロセッサの操作実行に使用されるプログラムとデータを記憶するためのメモリとを含む上りリンク伝送装置をさらに提供する。プロセッサが前記メモリからプログラムとデータを呼び出すことによって、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを１つまたは複数構築するための構築モジュールと、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で前記上りリンクグラントを送信するためのグラント送信モジュールが実現され、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。
発明の効果

本開示の実施例の上りリンク伝送方法および装置において、基地局が第１タイムユニットの特定時間・周波数領域位置で上りリンクグラントを伝送し、上りリンク伝送を必要とする対象端末が第１タイムユニットの特定時間・周波数領域位置で上りリンクグラントを検出するとともに上りリンクグラントのうち対象タイムユニットでの端末のスケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うことによって、ネットワーク側から端末のスケジューリング協調が行われやすく、上りリンクスケジューリング情報の端末によるブラインド検出を減少して伝送効率を向上する。

従来技術においてＦＤＤシステムに使用されるＦＳ１の構成図である。従来技術においてＴＤＤシステムに使用されるＦＳ２の構成図である。従来技術の下りリンク伝送においてＦＤＤシステムのユーザプレーン遅延時間図である。従来技術の下りリンク伝送においてＴＤＤシステムのユーザプレーン遅延時間図である。従来技術の上りリンク伝送においてＴＤＤシステムのユーザプレーン遅延時間図である。本開示の実施例１による上りリンク伝送方法の基本的フローチャートである。本開示の実施例２による上りリンク伝送方法の基本的フローチャートである。本開示の実施例の具体的な応用例１の原理図である。本開示の実施例の具体的な応用例２の原理図である。本開示の実施例の具体的な応用例３の原理図である。本開示の実施例の具体的な応用例４の原理図である。本開示の実施例３による上りリンク伝送装置の構造図である。本開示の実施例５による上りリンク伝送装置の構造図である。

本開示の解決しようとする技術課題、技術手段および利点をより明確にするには、以下図面および具体的な実施例を参照して詳細に記載する。

実施例１
図６に示されているように、本開示の実施例１は、対象端末に応用する上りリンク伝送方法を提供する。当該方法は、下記ステップ１１〜ステップ１３を含む。ステップ１１において、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で検出し、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。ステップ１２において、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得する。ステップ１３において、前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う。

本開示の実施例１において、上記タイムユニット（第１タイムユニット、対象タイムユニットなど）の長さが予めＢ１個のサブフレームまたはＢ２個のシンボルに定義されている。前記対象タイムユニットは、定義されているタイムユニットのうちの１つであり、前記第１タイムユニットも、定義されているタイムユニットのうちの１つである。かつ、前記対象タイムユニットは、時間上、前記第１タイムユニット以降になる。

ここで、本開示の実施例１において、前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置される。前記対象タイムユニットは、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである。

具体的に、対象タイムユニットは、現在上りリンクグラントが送信される第１タイムユニットであってもよい。例えば上りリンクグラントが送信される時間領域リソースが当該第１タイムユニットで時間的に先であり、スケジューリングされる上りリンク伝送リソース領域が当該第１タイムユニットで時間的に後になる場合、例えば１つのサブフレームが１つのタイムユニットであることを例に、サブフレームｎの最初のシンボルで上りリンクグラントが送信され、当該サブフレームｎの最後３個のシンボル、すなわち第１２、１３、１４個のシンボルが上りリンク伝送リソース領域であることになると、端末は、最初のシンボルで上りリンクグラントを検出した後に、当該上りリンクグラントの解析処理を行う時間が十分であり、最後３個のシンボルでの当該端末のスケジューリング情報を取得する。すると、当該端末は、当該スケジューリング情報に基づいて、最後３個のシンボルのスケジューリングされる時間・周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うことができる。対象タイムユニットは、第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット（当該タイムユニットに上りリンク伝送が存在するとする。）または第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット（当該タイムユニットに上りリンク伝送が存在するとする。）であってもよい。例えば上りリンクグラントが送信される時間領域リソースと、スケジューリングされる上りリンク伝送リソース領域とは、同一のタイムユニットｎでシンボルとしてそれほど離間しておらず、十分な処理時間がない場合、例えば１つのサブフレームが１つのタイムユニットであることを例に、サブフレームｎの最初のシンボルで上りリンクグラントが送信され、当該サブフレームｎの第３個のシンボルから上りリンク伝送リソース領域であることになると、端末は、最初のシンボルで上りリンクグラントを検出した後に、当該上りリンクグラントの解析処理を行う充分な時間がなく、第３個のシンボルでスケジューリング情報を取得することができない。したがって、この場合、当該上りリンクグラントは、端末がサブフレームｎ＋１またはそれより後のサブフレームの上りリンク伝送リソース領域で上りリンク伝送を行うようにスケジューリングする。様々な上りリンク／下りリンクリソース区分を満足するために、常に保守的に対象タイムユニットがタイムユニットｎに続く最初のタイムユニットであると約束してもよい。この場合、当該タイムユニットに必ず上りリンク伝送リソースが存在するとの保証は、暗に求められる。または、シグナリングによって半静的に上りリンク／下りリンク伝送リソースの区分に基づいて対象タイムユニットの位置を配置してもよい。また、対象タイムユニットは、第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットであってもよい。すなわち、対象タイムユニットは、一定ではなく、実際の状況に応じて動的に決められるものである。例えば前記の処理時間遅延が現在のタイムユニットｎでの上りリンク伝送リソースのスケジューリングが可能であることを満足する場合、対象タイムユニットは、現在のタイムユニットｎである。逆に、処理時間遅延が満足されかつ上りリンク伝送リソースを含むタイムユニット、すなわち対象タイムユニットを発見するまで、引き続きタイムユニットｎ以降のタイムユニットに推移する。各タイムユニットの上りリンク伝送と下りリンク伝送リソースの割り当ては、相対的に動的であるため、１つの伝送タイムユニットに上りリンク伝送リソースが存在しない可能性があり、処理時間遅延が満足されかつ必ず上りリンク伝送リソースを含むタイムユニットを発見するまで、引き続き後方へ推移する必要がある。

具体的に、本開示の実施例１でいう端末は、具体的に上りリンク伝送を必要とする端末である。ステップ１１において、対象端末による上りリンクグラント検出の際に、複数の対象端末は、同時に検索することができ、得られた上りリンクグラントをそれぞれ解析してそれぞれのスケジューリング情報を取得する。なお、１つの上りリンクグラントに１つまたは複数の端末のスケジューリング情報が運ばれるため、端末ＩＤ（すなわちＵＥＩＤ）によって、各端末のスケジューリング情報を標識する。通常、１つの上りリンクグラントで複数の端末をスケジューリングする場合、これら複数の端末は、同一の時間・周波数領域リソースを共有して上りリンク伝送を行い、空間チャネルの直交性すなわちＭＵ−ＭＩＭＯ（Ｍｕｌｔｉ−ＵｓｅｒＭｕｌｔｉｐｌｅ−ＩｎｐｕｔＭｕｌｔｉｐｌｅ−Ｏｕｔｐｕｔ）方式で各自の伝送情報を区分する。スケジューリング情報は、具体的に対象端末により対象タイムユニットでの上りリンク伝送が行われる時間領域と周波数領域リソースのサイズと位置を指示し、例えば時間領域で何個のシンボルを占用し、周波数領域でどのぐらいの帯域幅を占用する（例えば何個のＳＣ（ＳｉｎｇｌｅＣａｒｒｉｅｒ）または何個のリソースユニット（ＲＵ））。ＲＵは、時間領域でＸ１個のシンボルを占用し、周波数領域でＸ２個のサブキャリアを占用するリソース領域として定義される。前記Ｘ２個のサブキャリアは、周波数領域で連続または非連続である。Ｘ１とＸ２は、１以上の整数である。さらに変調符号化情報、電力制御情報などを含んでもよい。

端末は、検出した上りリンクグラントを解析して自身のスケジューリング情報を取得した後に、前記スケジューリング情報に基づいて、対応するリソースで上りリンク情報を伝送する。

さらに、基地局は、同一の対象タイムユニットで複数の端末が異なるリソースで上りリンク伝送を行うように同時にスケジューリングするため、第１タイムユニットで複数の上りリンクグラントを送信する。したがって、端末が検出した上りリンクグラントには、当該対象端末のスケジューリング情報が含まれる可能性もあれば、当該対象端末のスケジューリング情報が含まない可能性もある。したがって、本開示の実施例１のステップ１２は、前記上りリンクグラントの付加情報を解析して、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを確定するステップ１２１と、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれていれば、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するステップ１２２とを含む。

具体的に、付加情報は、上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる端末のＩＤを指示するための所定情報フィールドであってもよい。前記上りリンクグラントで複数の端末をスケジューリングする場合、前記所定情報フィールドは、スケジューリングされる複数の端末のＩＤを含む。この場合、端末は、１つの上りリンクグラントを検出すると、さらにその中の所定情報フィールドを解析し、端末ＩＤを読み取る必要がある。端末は、自身に一致した端末ＩＤが読み取られると、当該上りリンクグラントに自身のスケジューリング情報が含まれると意味し、さらに自身のスケジューリング情報を読み取る。逆の場合、含まないことを意味する。端末は、引き続き次の上りリンクグラントを検出し、上記方式の繰り返して、自身のスケジューリング情報が含まれるかを判断する。当該上りリンクグラントで一組の端末をスケジューリングする場合、その所定情報フィールドには、当該組の端末のＩＤ情報が含まれる。

具体的に、付加情報は、上りリンクグラントのスクランブリング情報であってもよい。この場合、端末は、１つの上りリンクグラントを検出すると、さらにそのスクランブリング情報を解析する必要がある。例えば端末ＩＤに対応するスクランブリングシーケンスを用いて対応するデスクランブルを行う。正しければ、当該上りリンクグラントに当該端末のスケジューリング情報が含まれると意味し、さらに自身のスケジューリング情報を読み取る。逆の場合、含まないことを意味し、引き続き次の上りリンクグラントを検出し、上記方式を繰り返して自身のスケジューリング情報が含まれるかを判断する。当該上りリンクグラントで一組の端末をスケジューリングする場合、そのスクランブリングシーケンスは、当該組の端末に対応するシーケンスであり、具体的な対応関係は、予め約束または配置される。

具体的に、付加情報は、上りリンクグラントの前に付加される第１所定シーケンスであってもよい。前記第１所定シーケンスは、端末ＩＤに対応しかつ対応関係が予め約束または配置され、異なるシーケンスの間で互いに直交する。この場合、端末は、上りリンクグラントを検出する前に、まず第１所定シーケンスを検出する。自身に対応する第１所定シーケンスを検出すると、さらに当該シーケンスに続く上りリンクグラントの検出および解析を行い、直接当該グラントに自身のスケジューリング情報が含まれると見なしてもよい。または、さらに上記の所定情報フィールドの読み取りやスクランブリングシーケンスの識別によって、当該上りリンクグラントに自身のスケジューリング情報が含まれるかを判断する。第１所定シーケンスを検出することができなければ、当該検索を飛ばして上りリンクグラントの検出を行わない。複数の検索に区分されていると、引き続き次の検索で上記の検出を繰り返してもよい。この場合、付加情報は、対象端末のグループ分け状況を指示するためのものに相当し、対象端末による現在の上りリンクグラントに当該対象端末のスケジューリング情報が含まれるかの判断に寄与する。この場合、対象端末は、自身の所属グループのスケジューリング情報がその検出済みの上りリンクグラントに格納されるかを判断し、上りリンクグラントの端末によるブラインド検出を減少して検出効率を向上するよう、自身のグループ分け状態を予め知る必要がある。なお、対象端末の一定ルールに基づくグループ分けは、単に本開示の好適な実施例に過ぎない。この形式に限定されず、他の指示情報も同様に本開示に適用する。

さらに、本開示の実施例１をより明確に記載するために、前記対象時間領域リソースは、第１タイムユニットの所定シンボル位置であり、前記所定シンボル位置は、１つまたは複数のシンボルを含む。

具体的に、前記所定シンボル位置は、第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルであり、または、第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルである。

下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに１つ含まれる場合、前記所定シンボル位置は、前記下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、前記下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。

複数の下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに含まれる場合、前記所定シンボル位置は、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。

ここで、前記下りリンク伝送リソース領域は、第１タイムユニットで予め区分されている下りリンク伝送用のリソース領域である。ここで、１つのタイムユニットは、１つまたは複数の下りリンク伝送リソース領域を含む。各領域は、時間領域で連続Ｐ個のシンボルであり、周波数領域でシステム帯域幅の全部または一部を占用し、複数の領域は非連続である。当該下りリンク伝送リソース領域の区分は、予め端末に通知される。異なるタイムユニットでの区分は、同一であってもよく異なってもよい。

以上をまとめると、前記対象時間領域リソースは、タイムユニットｎの第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルである。選択可能に、前記対象時間領域リソースは、タイムユニットｎの第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルである。選択可能に、下りリンク伝送リソース領域がタイムユニットｎに複数含まれる場合、前記対象時間領域リソースは、タイムユニットｎの最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。選択可能に、下りリンク伝送リソース領域がタイムユニットｎに１つしか含まれない場合、前記対象時間領域リソースは、タイムユニットｎの下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、タイムユニットｎの下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。

具体的に、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリア位置または所定リソースユニット位置である。前記所定サブキャリア位置は、１つまたは複数のサブキャリアを含む。前記所定リソースユニット位置は、時間領域でＸ１（１以上の整数）個のシンボル、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含む。

選択可能に、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域で連続するものであり、または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数位置または最低周波数位置または中心周波数領域位置に分布する。

さらに、前記対象時間領域リソースおよび／または前記対象周波数領域リソースは、予め約束される１つまたは複数のリソースであり、または、ハイレイヤシグナリング／ブロードキャスト情報などのシグナリングにより通知される１つのリソースである。当該リソースは、予め定義されている複数のリソースから選択される１つのリソースである。複数のリソースである場合、端末は、複数のリソースでＵＬｇｒａｎｔを検出し、ＵＬｇｒａｎｔの特定情報フィールドまたはＵＬｇｒａｎｔのスクランブリング方式またはＵＬｇｒａｎｔの前に送信される特定シーケンスに基づいて、当該ＵＬｇｒａｎｔが当該端末のものであるかを確定する。基地局は、そのうちの１つの位置を自主的に選択して１つまたは一組の端末のＵＬｇｒａｎｔを送信し、別の位置で別の１つまたは一組の端末のＵＬｇｒａｎｔを送信する。ここでは、基地局からＵＬｇｒａｎｔが送信される位置を具体的に限定しない。システムに定義されているＵＬｇｒａｎｔ伝送可能なリソースが多い場合、端末によるＵＬｇｒａｎｔのブラインド検出の回数および時間を少なくするために、予め１つまたは限られた複数の対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースを予め配置または通知してもよい。すると、対象端末は、確定された１つまたは限られた複数の対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースで直接ＵＬｇｒａｎｔを検索することができる。具体的なやり取りとしては、ネットワーク側がハイレイヤシグナリング／ブロードキャスト情報によって対象端末に通知することが含まれるが、ここでは具体的な限定をしない。

さらに、本開示の実施例１において、前記上りリンク伝送方法は、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う際に、前記端末のＩＤに関連する第２所定シーケンスが運ばれて、他の端末および／または基地局が前記第２所定シーケンスに基づいて前記端末に対する干渉測定をできるようにすることをさらに含む。

具体的に、前記上りリンク情報は、上りリンクサービスデータおよび／または上りリンク制御情報を含む。さらに、上りリンク情報の伝送において、特定シーケンス（第２所定シーケンス）が運ばれる。前記特定シーケンスは、端末ＩＤに関連し、少なくとも他端末および／または基地局による当該端末の識別に用いられる。当該特定シーケンスに基づいて当該端末に対し干渉測定を行う。前記他端末は、自セルおよび／または隣接セルの端末を含む。ここで、前記第１シーケンスは、ＺＣ（Ｚａｄｏｆｆ−Ｃｈｕ）シーケンスまたはｍシーケンスまたはＣＡＺＡＣ（ＣｏｎｓｔａｎｔＡｍｐｌｉｔｕｄｅＺｅｒｏＡｕｔｏｃｏｒｒｅｌａｔｉｏｎ）シーケンスなどに基づいて生成される。他のシーケンス生成方式を除外しなくて、ＵＥＩＤとの相関をサポートし、自己相関性が高く、相互相関性の低いシーケンスであれば採用される。

以上をまとめると、本開示の実施例１において、対象端末側の上りリンク伝送方法を詳細に記載した。具体的に、特定タイムユニットの上りリンク伝送リソース領域での上りリンク伝送をスケジューリングするためのＵＬｇｒａｎｔを、１つのタイムユニットの特定時間領域と周波数領域で検出する。Ｋは、１以上である。当該上りリンク伝送方法によれば、ネットワーク側から端末のスケジューリング協調が行われやすく、上りリンクスケジューリング情報の端末によるブラインド検出を減少して伝送効率を向上する。

実施例２
当該上りリンク伝送方法をさらに記載するために、図７に示されているように、本開示の実施例２は、基地局側から当該上りリンク伝送方法を記載する。具体的に、当該上りリンク伝送方法は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを１つまたは複数構築するステップ２１と、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で前記上りリンクグラントを送信するステップ２２を含み、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

具体的に、本開示の実施例２において、基地局側は、各端末のリクエストに応じて、１つまたは複数のＵＬｇｒａｎｔを生成する。対象ｉｎｔｅｒｖａｌにおいて、スケジューリングされる複数の端末のスケジューリング情報が１つのＵＬｇｒａｎｔに搬送されるのであれば、１つのＵＬｇｒａｎｔしか生成しない。対象ｉｎｔｅｒｖａｌにおいて、スケジューリングされる複数の端末のスケジューリング情報が１つのＵＬｇｒａｎｔによって搬送できないのであれば、対象端末を複数のグループに分け、グループ毎に１つのＵＬｇｒａｎｔを生成する。

さらに、本開示の実施例２において、前記上りリンク伝送方法は、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを指示するための付加情報を各前記上りリンクグラントに設定することをさらに含む。ここで、前記付加情報は、前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを含む所定情報フィールドであり、または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである。

複数のＵＬｇｒａｎｔが存在する場合、各ＵＬｇｒａｎｔの前に付加情報が付加される。付加情報は、端末のグループ分けを指示するために用いられ、端末による現在のＵＬｇｒａｎｔに当該端末のスケジューリング情報が含まれているかの判断に寄与する。または、ＵＬｇｒａｎｔ毎に端末のグループ分けに対応するスクランブリングシーケンスでスクランブルする。

具体的に、本開示の実施例２において、前記対象時間領域リソースは、前記第１タイムユニットの所定シンボル位置であり、前記所定シンボル位置は、１つまたは複数のシンボルを含む。

ここで、前記下りリンク伝送リソース領域は、前記第１タイムユニットで予め区分されている下りリンク伝送用のリソース領域である。

前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリア位置または所定リソースユニット位置である。前記所定サブキャリア位置は、１つまたは複数のサブキャリアを含む。前記所定リソースユニット位置は、時間領域でＸ１（１以上の整数）個のシンボル、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含む。

具体的に、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域で連続するものであり、または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数または最低周波数または中心周波数領域位置に分布する。

前記対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースは、予め約束されるか、シグナリングによって配置される。

なお、本開示の実施例２における対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースの定義は、実施例１の対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースの定義とは同一であるため、ここでは繰り返して記載しない。

具体的に、前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置される。前記対象タイムユニットは、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである。

当該対象タイムユニットの定義は、実施例１とは同一であるため、ここでは繰り返して記載しない。

以上をまとめると、本開示の実施例２において、基地局側の上りリンク伝送方法を詳細に記載した。具体的に、１つのｉｎｔｅｒｖａｌの特定時間領域と周波数領域で、当該ｉｎｔｅｒｖａｌ以降の第Ｋ（１以上）個のｉｎｔｅｒｖａｌからの少なくとも１つのｉｎｔｅｒｖａｌの上りリンク伝送時間帯での上りリンク伝送をスケジューリングするためのＵＬｇｒａｎｔを送信する。当該上りリンク伝送方法によれば、ネットワーク側から端末のスケジューリング協調が行われやすく、上りリンクスケジューリング情報の端末によるブラインド検出を減少して伝送効率を向上する。

以下、いくつかの具体例を参照して本開示の上りリンク伝送方法を記載する。

例１
１ｍｓ（すなわち１つのＬＴＥサブフレーム）を１つのタイムユニットとし、１つのタイムユニットで送信されるＵＬｇｒａｎｔは、当該タイムユニットの上りリンク伝送時間帯での上りリンク伝送をスケジューリングするためのものであり、１つのタイムユニットの最初のシンボルの特定周波数領域位置（例えば中間または低周波数または高周波数領域位置のＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ、または下りリンク伝送帯域内に散在するＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ）でＵＬｇｒａｎｔを伝送するように約束または配置する。図８に示されているように、基地局は、１つのタイムユニットの最初のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを送信する。当該タイムユニットでの上りリンク伝送を期待する各対象端末は、当該タイムユニットの最初のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを検出し、当該ＵＬｇｒａｎｔを得た後に、さらに当該ＵＬｇｒａｎｔを解析し、そのうちの端末標識用のビットフィールドに基づいて、当該端末に対応するスケジューリング情報を取得して、スケジューリングされる時間・周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う。

例２
１ｍｓ（すなわち１つのＬＴＥサブフレーム）を１つのタイムユニットとし、１つのタイムユニットで送信されるＵＬｇｒａｎｔは、次のタイムユニットの上りリンク伝送時間帯での上りリンク伝送をスケジューリングするためのものであり、１つのタイムユニットの最初のシンボルの特定周波数領域位置（例えば中間または低周波数または高周波数領域位置のＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ、または下りリンク伝送帯域内に散在するＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ）でＵＬｇｒａｎｔを伝送するように約束または配置する。図９に示されているように、基地局は、１つのタイムユニットの最初のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを送信した。次のタイムユニットでの上りリンク伝送を期待する各対象端末は、現在のタイムユニットの最初のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを検出し、当該ＵＬｇｒａｎｔを得た後に、さらに当該ＵＬｇｒａｎｔを解析し、そのうちの端末標識用のビットフィールドに基づいて、当該端末に対応するスケジューリング情報を取得して、次のタイムユニットのスケジューリングされる時間・周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う。

例３
１ｍｓ（すなわち１つのＬＴＥサブフレーム）を１つのタイムユニットとし、１つのタイムユニットで送信されるＵＬｇｒａｎｔは、次のタイムユニットの上りリンク伝送時間帯での上りリンク伝送をスケジューリングするためのものであり、１つのタイムユニットの最後のシンボルまたは最後の下りリンク伝送時間帯の最後のシンボルの特定周波数領域位置（例えば中間または低周波数または高周波数領域位置のＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ、または下りリンク伝送帯域内に散在するＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ）でＵＬｇｒａｎｔを伝送するように約束または配置する。図１０に示されているように、基地局は、１つのタイムユニットの最後のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを送信した。次のタイムユニットでの上りリンク伝送を期待する各端末は、現在のタイムユニットの最後のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを検出し、当該ＵＬｇｒａｎｔを得た後に、さらに当該ＵＬｇｒａｎｔを解析し、そのうちの端末標識用のビットフィールドに基づいて、当該端末に対応するスケジューリング情報を取得して、次のタイムユニットのスケジューリングされる時間・周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う。

例４
１ｍｓ（すなわち１つのＬＴＥサブフレーム）を１つのタイムユニットとし、１つのタイムユニットで送信されるＵＬｇｒａｎｔは、次のタイムユニットの上りリンク伝送時間帯での上りリンク伝送をスケジューリングするためのものであり、当該上りリンク伝送リソースで伝送を行うすべての端末の上りリンク伝送が含まれ、１つのｉｎｔｅｒｖａｌの最後の下りリンク伝送時間帯の最初のシンボルの特定周波数領域位置（例えば中間または低周波数または高周波数領域位置のＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ、または下りリンク伝送帯域内に散在するＫ２個のＳＣまたはＲＥまたはＲＵ）でＵＬｇｒａｎｔを伝送するように約束または配置する。図１１に示されているように、基地局は、１つのｉｎｔｅｒｖａｌの最後の下りリンク伝送時間帯内の最初のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを送信した。次のタイムユニットでの上りリンク伝送を期待する各端末は、現在のタイムユニットの最後の下りリンク伝送時間帯の最初のシンボルの特定周波数領域位置でＵＬｇｒａｎｔを検出し、当該ＵＬｇｒａｎｔを得た後に、さらに当該ＵＬｇｒａｎｔを解析し、そのうちの端末標識用のビットフィールドに基づいて、当該端末に対応するスケジューリング情報を取得して、次のタイムユニットのスケジューリングされる時間・周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う。

上述した実例において、１つのタイムユニットでスケジューリングされる端末の数が多い場合、スケジューリングされる上りリンク伝送リソースは、各端末の独立な時間・周波数領域リソースでの上りリンク伝送をサポートしきれず、予め端末のグループ分けをしでもよい。１つの端末グループのうちの端末のスケジューリング情報は、１つのＵＬｇｒａｎｔで送信され、異なる端末グループのスケジューリング情報は、異なるＵＬｇｒａｎｔで送信される。異なるＵＬｇｒａｎｔは、その中の端末ＩＤフィールドまたは付加シーケンスまたはスクランブリングシーケンスによって端末グループとの対応関係を区分する。端末側は、端末ＩＤまたは付加情報またはスクランブリングシーケンスのブラインド検出によって、どのＵＬｇｒａｎｔに自身のスケジューリング情報が含まれるかを確定する。具体的な実現方式は、上述したプロセスとは類似するため、繰り返して記載しない。

さらに、端末から上りリンク情報を伝送するとともに特定シーケンスの送信も行う場合、当該シーケンスは、当該端末の所属セルＡ内のほかの端末に検出されることができ、当該端末との伝送同期に寄与し、さらに端末間通信を行う。当該シーケンスは、隣接セルの端末および／または基地局により検出されることもでき、当該セルＡのうちどの端末がどのリソースに上りリンク情報伝送が存在するかの識別に用いられる。さらに当該シーケンスに基づいて信号能力を測定し得、セルＡの端末から自身への干渉の大きさを取得し、その後の当該端末の上りリンク情報からの干渉に対する干渉協調と干渉除去に先験情報を提供する。

以上をまとめると、本開示の実施例は、１つのタイムユニットの特定位置でＵＬｇｒａｎｔを伝送して、現在または後続の１つのタイムユニットで全ての端末による上りリンク伝送を集中的にスケジューリングする方法を提供する。当該上りリンク伝送方法によれば、ネットワーク側から端末のスケジューリング協調が行われやすく、上りリンクスケジューリング情報の端末によるブラインド検出を減少して伝送効率を向上する。

実施例３
上述した目的をさらに好適に実現するために、図１２に示されているように、本開示の実施例３は、上りリンク伝送装置をさらに提供する。当該装置は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で検出するための検出モジュール３１と、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための取得モジュール３２と、前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うためのアップロードモジュール３３とを含み、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

具体的に、本開示の実施例３において、前記取得モジュールは、前記上りリンクグラントの付加情報を解析して、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを確定するための第１取得サブモジュールと、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれていれば、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための第２取得サブモジュールとを含む。

具体的に、本開示の実施例３において、前記上りリンクグラントの付加情報は、前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを指示するための所定情報フィールドであり、または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである。

具体的に、本開示の実施例３において、前記対象時間領域リソースは、前記第１タイムユニットの所定シンボル位置であり、前記所定シンボル位置は、１つまたは複数のシンボルを含む。

具体的に、本開示の実施例３において、前記所定シンボル位置は、第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルであり、または、第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルである。

具体的に、本開示の実施例３において、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリア位置または所定リソースユニット位置である。前記所定サブキャリア位置は、１つまたは複数のサブキャリアを含む。前記所定リソースユニット位置は、時間領域でＸ１（１以上の整数）個のシンボル、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含む。

具体的に、本開示の実施例３において、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域で連続するものであり、または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数位置または最低周波数位置または中心周波数領域位置に分布する。

具体的に、本開示の実施例３において、前記対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースは、予め約束されるか、シグナリングによって配置される。

具体的に、本開示の実施例３において、前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置される。前記対象タイムユニットは、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである。

具体的に、本開示の実施例３において、前記上りリンク伝送装置は、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う際に、前記端末のＩＤに関連する第２所定シーケンスが運ばれて、他の端末および／または基地局が第２所定シーケンスに基づいて前記端末に対する干渉測定をできるようにするための干渉測定モジュールをさらに含む。

なお、本開示の実施例３による上りリンク伝送装置は、上記実施例１による対象端末側の上りリンク伝送方法に対応する上りリンク伝送装置であるため、上記実施例１による上りリンク伝送方法の全ての実施例が当該上りリンク伝送装置に適用し、かつ同一または類似な効果を奏することができる。

実施例４
上述した目的をさらに好適に実現するために、本開示の実施例４は、プロセッサと、バスインタフェースを介して前記プロセッサに接続され、前記プロセッサの操作実行に使用されるプログラムとデータを記憶するためのメモリとを含む上りリンク伝送装置をさらに提供する。プロセッサが前記メモリからプログラムとデータを呼び出して実行することによって、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で検出するための検出モジュールと、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための取得モジュールと、前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うためのアップロードモジュールとが実現される。ここでタイムユニットの長さは、予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

なお、本開示の実施例４による上りリンク伝送装置は、上記実施例１による対象端末側の上りリンク伝送方法に対応する上りリンク伝送装置であるため、上記実施例１による上りリンク伝送方法の全ての実施例が当該上りリンク伝送装置に適用し、かつ同一または類似な効果を奏することができる。

実施例５
上述した目的をさらに好適に実現するために、図１３に示されているように、本開示の実施例５は、上りリンク伝送装置をさらに提供する。当該装置は、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを１つまたは複数構築するための構築モジュール５１と、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で前記上りリンクグラントを送信するためのグラント送信モジュール５２とを含み、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

具体的に、本開示の実施例５において、前記上りリンク伝送装置は、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを指示するための付加情報を各前記上りリンクグラントに設定するための付加モジュールをさらに含む。ここで、前記付加情報は、前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを含む所定情報フィールドであり、または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである。

具体的に、本開示の実施例５において、前記対象時間領域リソースは、前記第１タイムユニットの所定シンボル位置であり、前記所定シンボル位置は、１つまたは複数のシンボルを含む。

具体的に、本開示の実施例５において、前記所定シンボル位置は、第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルであり、または、第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルである。前記第１タイムユニットで予め区分されている下りリンク伝送用のリソース領域である下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに１つ含まれる場合、前記所定シンボル位置は、前記下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、前記下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。複数の下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに含まれる場合、前記所定シンボル位置は、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである。

具体的に、本開示の実施例５において、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリア位置または所定リソースユニット位置である。前記所定サブキャリア位置は、１つまたは複数のサブキャリアを含む。前記所定リソースユニット位置は、時間領域でＸ１（１以上の整数）個のシンボル、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含む。

具体的に、本開示の実施例５において、前記対象周波数領域リソースは、周波数領域で連続するものであり、または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数または最低周波数または中心周波数領域位置に分布する。

具体的に、本開示の実施例５において、前記対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースは、予め約束されるか、シグナリングによって配置される。

具体的に、本開示の実施例５において、前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置される。前記対象タイムユニットは、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである。

なお、本開示の実施例５による上りリンク伝送装置は、上記実施例２による基地局側の上りリンク伝送方法に対応する上りリンク伝送装置であるため、上記実施例２による上りリンク伝送方法の全ての実施例が当該上りリンク伝送装置に適用し、かつ同一または類似な効果を奏することができる。

実施例６
上述した目的をさらに好適に実現するために、本開示の実施例６は、プロセッサと、バスインタフェースを介して前記プロセッサに接続され、前記プロセッサの操作実行に使用されるプログラムとデータを記憶するためのメモリとを含む上りリンク伝送装置をさらに提供する。プロセッサが前記メモリからプログラムとデータを呼び出して実行することによって、１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを１つまたは複数構築するための構築モジュールと、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソース位置で前記上りリンクグラントを送信するためのグラント送信モジュールが実現され、ここでタイムユニットの長さが予めＢ１（１以上の整数）個のサブフレームまたはＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されている。

なお、本開示の実施例６による上りリンク伝送装置は、上記実施例２による基地局側の上りリンク伝送方法に対応する上りリンク伝送装置であるため、上記実施例２による上りリンク伝送方法の全ての実施例が当該上りリンク伝送装置に適用し、かつ同一または類似な効果を奏することができる。

以上記載したのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者にとって、本開示に記載された原理を逸脱することなく、いくつかの改良や修飾をさらに行うことができる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。

Claims

１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースで検出し、ここでタイムユニットの長さが予め１つのサブフレームより小さいＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義されていることと、
前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得することと、
前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うこととを含み、
前記スケジューリング情報が、時間領域リソースと周波数領域リソースを含む、上りリンク伝送方法。
前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得することは、
前記上りリンクグラントの付加情報を解析して、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを確定することと、
前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれていれば、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得することと、を含む請求項１に記載の上りリンク伝送方法。
前記上りリンクグラントの付加情報は、
前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを指示するための所定情報フィールドであり、
または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、
または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである請求項２に記載の上りリンク伝送方法。
上りリンク伝送方法において、下記の方式のいずれか一つを含み、
方式１：前記対象時間領域リソースは、第１タイムユニットの所定シンボルであり、前記所定シンボルは、１つまたは複数のシンボルを含むことと、
方式２：前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリアまたは所定リソースユニットであり、前記所定サブキャリアは、１つまたは複数のサブキャリアを含み、前記所定リソースユニットは、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含むことと、
方式３：前記対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースは、予め約束されるか、シグナリングによって配置されることと、
方式式４：前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置され、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである請求項１に記載の上りリンク伝送方法。
前記所定シンボルは、
第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルであり、または、第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルであり、
および／または、
第１タイムユニットで予め区分されている下りリンク伝送用のリソース領域である下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに１つ含まれる場合、前記下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、前記下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルであり、
および／または、
複数の下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに含まれる場合、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである請求項４に記載の上りリンク伝送方法。
前記対象周波数領域リソースは、
周波数領域で連続するものであり、
または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、
または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数位置または最低周波数位置または中心周波数領域位置に分布する請求項４に記載の上りリンク伝送方法。
前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う際に、前記端末のＩＤに関連する第２所定シーケンスが運ばれて、他の端末および／または基地局が前記第２所定シーケンスに基づいて前記端末に対する干渉測定をできるようにすることをさらに含む請求項１に記載の上りリンク伝送方法。
１つまたは複数の端末が対象タイムユニットで上りリンク伝送を行うようにスケジューリングするための上りリンクグラントを、第１タイムユニットの対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースで検出するための検出モジュールと、
前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための取得モジュールと、
前記スケジューリング情報に基づいて、前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行うためのアップロードモジュールとを含み、
ここでタイムユニットの長さが予め１つのサブフレームより小さいＢ２（１以上の整数）個のシンボルに定義され、前記スケジューリング情報が、時間領域リソースと周波数領域リソースを含む上りリンク伝送装置。
前記取得モジュールは、
前記上りリンクグラントの付加情報を解析して、前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれているかを確定するための第１取得サブモジュールと、
前記上りリンクグラントに前記端末のスケジューリング情報が含まれていれば、前記対象タイムユニットでの前記端末のスケジューリング情報を前記上りリンクグラントから取得するための第２取得サブモジュールとを含む請求項８に記載の上りリンク伝送装置。
前記上りリンクグラントの付加情報は、
前記上りリンクグラントのうち、前記上りリンクグラントによりスケジューリングされる１つまたは複数の端末の端末ＩＤを指示するための所定情報フィールドであり、
または、前記上りリンクグラントのスクランブリング情報であり、
または、前記上りリンクグラントの前に付加され、端末ＩＤに対応しかつ前記端末ＩＤとの対応関係が予め約束または配置される第１所定シーケンスである請求項９に記載の上りリンク伝送装置。
上りリンク伝送方法において、下記の方式のいずれか一つを含み、
方式１：前記対象時間領域リソースは、前記第１タイムユニットの所定シンボルであり、
前記所定シンボルは、１つまたは複数のシンボルを含むことと、
方式２：前記対象周波数領域リソースは、周波数領域での所定サブキャリアまたは所定リソースユニットであり、前記所定サブキャリアは、１つまたは複数のサブキャリアを含み、前記所定リソースユニットは、周波数領域で連続または非連続のＸ２（１以上の整数）個のサブキャリアを占用するリソース領域であるリソースユニットを１つまたは複数含むこと、
方式３：前記対象時間領域リソースと対象周波数領域リソースは、予め約束されるか、シグナリングによって配置されることと、
方式式４：前記対象タイムユニットは、予め約束されるタイムユニットであるか、シグナリングによって配置され、具体的に、前記第１タイムユニット、前記第１タイムユニットに続く最初のタイムユニット、前記第１タイムユニット後の第ｋ（１より大きい整数）個のタイムユニット、前記第１タイムユニット以降の、上りリンク伝送リソースを含む初めてのタイムユニットであって上りリンクグラントの処理時間遅延を満足するタイムユニットのうちの１つである請求項８に記載の上りリンク伝送装置。
前記所定シンボルは、
第ａ（１以上の整数）個または後ろから第ａ個のシンボルであり、または、第ａ個または後ろから第ａ個のシンボルから始まる連続Ｋ１（１以上の整数）個のシンボルであり、
および／または、
前記第１タイムユニットで予め区分されている下りリンク伝送用のリソース領域である下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに１つ含まれる場合、前記下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、前記下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルであり、
および／または、
複数の下りリンク伝送リソース領域が前記第１タイムユニットに含まれる場合、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初または最後のシンボルであり、または、最初または最後の下りリンク伝送リソース領域の最初のシンボルから始まる連続Ｋ１個のシンボルまたは最後Ｋ１個のシンボルである請求項１１に記載の上りリンク伝送装置。
前記対象周波数領域リソースは、
周波数領域で連続するものであり、
または、周波数領域で所定の粒度にしたがってシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内に均一に分布し、
または、周波数領域でシステム帯域幅内または下りリンク伝送に対応する帯域幅内の最高周波数位置または最低周波数位置または中心周波数領域位置に分布する請求項１１に記載の上りリンク伝送装置。
前記対象タイムユニットのスケジューリングされる時間領域リソースと周波数領域リソースで上りリンク伝送を行う際に、前記端末のＩＤに関連する第２所定シーケンスが運ばれて、他の端末および／または基地局が前記第２所定シーケンスに基づいて前記端末に対する干渉測定をできるようにするための干渉測定モジュールをさらに含む請求項８に記載の上りリンク伝送装置。