JP6832698B2 - ハンドル - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドル本体に対して取り付けられる装飾部材を備えたハンドルに関する。
従来、自動車などの車両において、ステアリングシャフトと接続される操向用のハンドルであるステアリングホイールが用いられている。ステアリングホイールは、円環状をなし乗員に把持操作されるリム部と、このリム部の内側に位置しステアリングシャフトと接続されるボス部と、これらリム部とボス部とを連結する複数のスポーク部とを備えたハンドル本体であるステアリングホイール本体に対して、エアバッグ装置などのモジュールやスイッチ類、意匠を構成する装飾部材であるフィニッシャ、及び、カバー体であるボディカバーなどが取り付けられる。
近年、ステアリングホイールの意匠性の向上などを目的として、フィニッシャを複数の部品の組み合わせにより構成するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特に、この構成では、ステアリングホイール本体に対して荷重が入力されたときに曲げ変形が生じる部位に、抜けが規制されない係合部を配置し、この係合部を挟むように、抜けが規制される固定部を設けることで、ねじなどの固定をしなくても複数の部品が互いに外れないように構成されている。
特開2014−233986号公報 (第7−12頁、図1−図6)
複数の部品からなるフィニッシャの場合、車両レイアウトやステアリングホイールの形状によっては、荷重入力方向が部品毎に異なる場合や、デザインによって部品のサイズに極端な差が生じる場合がある。これらの場合、曲げ変形を生じさせる部位ではなく、デザインが細い方の部品に応力が集中するため、応力によって部品どうしが外れないようにすることが望まれる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ハンドル本体に入力される荷重によって装飾部材を第1及び第2の部品が互いに組み付けられた状態を維持しつつ円滑に変形させることができるハンドルを提供することを目的とする。
請求項1記載のハンドルは、荷重が加わることで変形可能な複数の変形部を有するリム部を備えたハンドル本体と、このハンドル本体に対して前記変形部を結ぶ仮想線と交差する位置を含んで取り付けられる装飾部材とを具備し、前記装飾部材は、第1の部品と、この第1の部品に組み付けられ、この第1の部品よりも広い意匠面を構成する第2の部品とを備え、前記第2の部品は、前記第1の部品よりも厚肉の一般部と、前記仮想線の近傍に位置し、少なくともこの位置で隣接する前記第1の部品よりも薄肉の薄肉部とを有するものである。
請求項2記載のハンドルは、請求項1記載のハンドルにおいて、装飾部材は、他部よりも幅狭の意匠面を構成する幅狭部を備え、薄肉部は、前記幅狭部に配置されたものである。
請求項3記載のハンドルは、請求項1または2記載のハンドルにおいて、第1の部品と第2の部品とのいずれか一方は、突起部を有し、前記第1の部品と前記第2の部品との他方は、前記突起部を受けて前記第1の部品と前記第2の部品とを位置決めまたは係止する受け部を有するものである。
請求項4記載のハンドルは、請求項1ないし3いずれか一記載のハンドルにおいて、ハンドル本体のリム部の変形部を結ぶ仮想線に対して前記ハンドル本体の中央側とは反対側の位置で装飾部材を前記ハンドル本体に対して固定する固定部材を具備したものである。
請求項1記載のハンドルによれば、第1の部品よりも広い意匠面を構成する第2の部品に、第1の部品よりも厚肉の一般部と、ハンドル本体のリム部の変形部を結ぶ仮想線の近傍に位置し、少なくともこの位置で隣接する第1の部品よりも薄肉の薄肉部とを設定することで、ハンドル本体に加わる荷重によるリム部の変形に伴う応力が第1の部品に集中することを第2の部品の薄肉部によって緩和し、装飾部材を第1及び第2の部品が互いに組み付けられた状態を維持しつつ円滑に変形させることができる。
請求項2記載のハンドルによれば、請求項1記載のハンドルの効果に加えて、第2の部品の薄肉部を装飾部材の他部よりも幅狭の意匠面を構成する幅狭部に配置したことで、ハンドル本体に加わる荷重によるリム部の変形に伴う応力を、第1の部品と第2の部品の薄肉部とに効果的に分散できる。
請求項3記載のハンドルによれば、請求項1または2記載のハンドルの効果に加えて、第1の部品と第2の部品とのいずれか一方に突起部を設け、第1の部品と第2の部品との他方に、突起部を受けて第1の部品と第2の部品とを位置決めまたは係止する受け部を設けることで、第1の部品と第2の部品とを、例えばねじなどの固定体を用いることなく容易に互いに位置決め及び組み付けできる。
請求項4記載のハンドルによれば、請求項1ないし3いずれか一記載のハンドルの効果に加えて、仮想線に対してハンドル本体の中央側とは反対側の位置で装飾部材を固定部材によってハンドル本体に対して固定することで、固定部材の位置でハンドル本体に対して強固に固定された装飾部材が、ハンドル本体の仮想線の位置での変形に伴って、固定部材に対して仮想線とは反対側の部分が引っ張られ、仮想線よりも上側に位置する第2の部品の薄肉部に対して、より効果的に応力を集中させることができる。
本発明の一実施の形態のハンドルのフィニッシャを示す正面図である。 同上フィニッシャの背面図である。 (a)は図1のI−I相当位置の断面図、(b)は図1のII−II相当位置の断面図である。 同上ハンドルのステアリングホイール本体と装飾部材との相対的な位置関係を示す正面図である。 同上ハンドルの正面図である。 同上ハンドルの荷重入力時の変形状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。
図5において、10は自動車部品としてのハンドル(ステアリングハンドル)であるステアリングホイールで、このステアリングホイール10は、自動車の運転席の乗員の前方に配置され、ハンドル本体であるステアリングホイール本体11と、このステアリングホイール本体11の乗員側に取り付けられる設置体であるモジュール12と、ステアリングホイール本体11の反乗員側、すなわちモジュール12と反対側に取り付けられる図示しない被覆部材としてのカバー体と、ステアリングホイール本体11の乗員側に取り付けられる装飾部材としてのフィニッシャ(ガーニッシュ)14となどから構成される。そして、モジュール12は、例えばエアバッグを収納したエアバッグ装置などが好適に用いられるが、例えばエアバッグ装置に代えて、例えば衝撃吸収体を収納したパッド体や、内部に収容物がない単なるホーンパッドなど、その他の任意のものを用いることもできる。
なお、ステアリングホイール10は、通常、水平方向(垂直方向)に対して傾斜した状態で備えられる図示しない操縦装置としての操向用シャフトであるステアリングシャフトに装着されるものであるが、以下、モジュール12側を乗員側、正面側あるいは後側(図6に示す矢印RR側)、ステアリングシャフト側を車体側、背面側あるいは前側(図6に示す矢印FR側)とし、このステアリングシャフトに沿った前後方向を軸方向とし、その他、このステアリングホイール10が備えられる車体の直進方向を基準として、左右方向(図1などに示す矢印L,R方向)上下方向(図1などに示す矢印U,D方向)などの方向を説明する。
そして、ステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)は、円環状(ドーナツ状)をなすリム部(リング部)21と、このリム部21の内側に位置する中心部としてのハブ部であるボス部(マウント部)22と、これらリム部21とボス部22とを連結する複数のスポーク部23とから構成されている。また、このステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)は、図4に示す芯金25を備えている。さらに、このステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)は、図5に示す被覆部26を備えている。そして、このステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)は、背面側が図示しないカバー体により覆われている。
リム部21は、ボス部22の外方を囲んで位置している。このリム部21は、本実施の形態において、略円環状に連続して設けられている。
スポーク部23は、車種などによってその本数は様々に設定し得るが、本実施の形態では例えば左右両側部及び下部の3本が設定されている。
図4に示す芯金25は、例えばアルミニウムや鉄などの金属により一体に成形された、金属製のものである。この芯金25は、リム部21、ボス部22及びスポーク部23(図5)に対応し、円弧状のリム芯金部31、ボス芯金部32、及び、スポーク芯金部33を備えている。
リム芯金部31は、リム部21(図5)を構成するものである。このリム芯金部31は、本実施の形態では円環状に形成されている。また、このリム芯金部31は、スポーク芯金部33との連結位置の下部が、荷重が加わることで変形可能な変形部35となっている。したがって、これら変形部35は、リム部21に備えられている。
変形部35は、乗員のリム部21(図5)への当接により前方に向かってリム部21(リム芯金部31)を変形させることでステアリングホイール10(図5)から乗員への反力を抑制する部分である。すなわち、この変形部35は、リム部21(リム芯金部31(図4))を変形させることで乗員の当接による衝撃を逃がすようになっている。この変形部35は、リム部21に対して乗員側から荷重が入力されたときに応力が集中する位置となっている。このため、この変形部35は、本実施の形態において、リム部21における両側部のスポーク部23(スポーク芯金部33)の下部にそれぞれ位置している。換言すれば、この変形部35は、リム部21において、左右のスポーク部23(スポーク芯金部33)と連続する部分に位置している。すなわち、この変形部35は、リム部21のアナログ時計9時位置及び3時位置の下側寄りにそれぞれ配置されている。この変形部35は、リム部21(リム芯金部31)において、ステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)の中央部(回転中心C)よりも下側の略左右対称な位置に一対配置され、リム部21(リム芯金部31)を前方に向かって屈曲変形させる基点となっている。すなわち、リム部21の変形部35,35間を結ぶ仮想線VLが、リム部21の下部に対して荷重が加わったときの曲げラインとなっている。
ボス芯金部32は、ステアリングシャフトと接続される部分である。また、このボス芯金部32には、モジュール12を支持する支持部が設けられていてもよい。さらに、このボス芯金部32には、ホーンスイッチ用の接点が設けられていてもよい。
スポーク芯金部33は、ボス芯金部32とリム芯金部31とを連結して放射状に延びている。本実施の形態では、左右のスポーク部23に対応してスポーク芯金部33が設定され、下部のスポーク部23は、フィニッシャ14により構成されている。
図5に示す被覆部26は、リム部21の意匠面を構成するものである。この被覆部26は、例えばポリウレタンなどの、軟質の合成樹脂(例えば連結体よりも軟質の合成樹脂)により成形された、合成樹脂製のものである。この被覆部26は、リム芯金部31(図4)と、このリム芯金部31とスポーク芯金部33(図4)との連結部とを覆って設けられている。なお、この被覆部26には、必要に応じて、例えば皮革や合成樹脂などの表皮体を巻くこともできる。
そして、図1ないし図5に示すフィニッシャ14は、例えばステアリングホイール10を加飾するものである。このフィニッシャ14は、例えば合成樹脂により形成されている。このフィニッシャ14には、本実施の形態において、相対的に幅が広い幅広部41と、相対的に幅が狭い幅狭部42とが設定されている。さらに、このフィニッシャ14は、ステアリングホイール本体11に対して取り付けられる被取付部44を備えている。また、このフィニッシャ14は、ステアリングホイール本体11に対して固定される被固定部45を備えている。さらに、このフィニッシャ14は、本実施の形態において、左右両側に位置する腕部47,47と、これら腕部47,47間を連結する連結部48とを一体に備え、正面から見て略U字(V字)状となっている。また、本実施の形態において、このフィニッシャ14は、第1の部品51と、第2の部品52とにより構成されている。そして、このフィニッシャ14は、本実施の形態では、上下方向に長手状に設けられており、上端側がステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)の回転中心Cよりも上方に延び、下端側がステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)の回転中心Cよりも下方に延びて位置している。したがって、このフィニッシャ14は、仮想線VLと交差する位置を含んでステアリングホイール本体11(芯金25)に対して取り付けられている。換言すれば、フィニッシャ14は、仮想線VLと一部が交差するようにステアリングホイール本体11(芯金25)に対して取り付けられている。
幅広部41は、各腕部47の連結部48側、すなわち下側部分を構成している。この幅広部41は、車幅方向である左右方向の幅が幅狭部42よりも広く設定されている。また、この幅広部41は、モジュール12の下側の側部に沿って位置する側部構成部41aと、下部のスポーク部23を構成するスポーク構成部41bとを一体に備えている。この幅広部41は、側部構成部41aが上側をなして幅狭部42と連続し、スポーク構成部41bが下側をなして連結部48と連続している。また、側部構成部41aは、下側から上側に向かって、すなわち幅狭部42に向かって、徐々に幅狭となるように形成されている。
幅狭部42は、各腕部47の連結部48に対して反対側、すなわち上側部分を構成している。この幅狭部42は、例えば略一定幅に設定されている。また、この幅狭部42は、側部構成部41aの上側に対して連続的にモジュール12の上側の側部に沿って位置する。本実施の形態において、この幅狭部42は、モジュール12の形状に応じて、下側から上側前方に向けて緩やかに湾曲されている。そして、この幅狭部42は、下端部が左右のスポーク部23のモジュール12側の端部の下部近傍の乗員側に位置し、上端部が左右のスポーク部23のモジュール12側の端部の上部近傍の乗員側に位置している。すなわち、この幅狭部42は、左右のスポーク部23のモジュール12側の端部の乗員側を上下に覆って配置されている。換言すれば、この幅狭部42は、下端側が仮想線VLの近傍に位置し、上端側がステアリングホイール本体11の回転中心Cよりも上方に延びて位置している。
被取付部44は、例えばフィニッシャ14の上端部に配置されている。本実施の形態において、この被取付部44は、各腕部47の上端部にそれぞれ配置されている。また、この被取付部44は、芯金25(ボス芯金部32)に対して乗員側から差し込まれるように形成されている。本実施の形態において、この被取付部44は、第2の部品52に一体に設けられている。
被固定部45は、例えばフィニッシャ14の背面側、すなわち芯金25(ボス芯金部32)側に位置している。この被固定部45は、腕部47に配置されている。具体的に、この被固定部45は、幅広部41に配置されている。より詳細に、この被固定部45は、幅広部41の側部構成部41aに配置されている。このため、この被固定部45は、仮想線VLに対して、ステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)の回転中心Cとは反対側である下側に位置している。そして、この被固定部45は、ステアリングホイール本体11(芯金25(ボス芯金部32))の乗員側に重ねられた状態で、ステアリングホイール本体11(芯金25(ボス芯金部32))の背面側から、固定部材55によりステアリングホイール本体11(芯金25(ボス芯金部32))に固定されている。この固定部材55としては、例えばねじなどが用いられる。
腕部47は、長手状に形成されている。この腕部47は、長手方向の一端部である上部がモジュール12の両側部に沿って位置し、長手方向の他端部である下部がモジュール12から下方に突出してリム部21の下部(アナログ時計6時位置)と連結されている。また、腕部47,47は、略左右対称に配置されている。さらに、これら腕部47,47は、下側から上側に向かって互いに徐々に左右に離れるように、すなわち拡開するように傾斜している。
連結部48は、腕部47,47の下端部を左右方向に沿って連結している。この連結部48は、リム部21(被覆部26)の下部、すなわちアナログ時計6時位置と連結されるように設けられている。
そして、これら腕部47,47及び連結部48とモジュール12の下部とにより、下部のスポーク部23に四角形状の開口部56(図5)が区画されている。
第1の部品51は、第2の部品52よりも狭い意匠面を構成するものである。この第1の部品51は、例えば合成樹脂により形成されている。この第1の部品51は、第2の部品52に対して乗員側から組み付けられている。この第1の部品51は、腕部47,47の一部を構成する第1の腕部57,57と、これら第1の腕部57,57を連結して連結部48の一部を構成する第1の連結部58とを備え、正面から見て略U字(V字)状となっている。また、この第1の部品51は、例えば全体に亘り略一定の肉厚(例えば2.0mm)に形成されている。さらに、この第1の部品51には、突起部59が突設されている。そして、この第1の部品51は、本実施の形態において、モジュール12側に向かって下方へと屈曲する断面形状に設定されている。なお、この第1の部品51については、説明を明確にするために、図1などにおいて点ハッチングを付している。
第1の腕部57は、長手状に形成されている。この第1の腕部57は、幅広部41(側部構成部41a)の一部を構成する第1の側部構成部57aと、幅広部41(スポーク構成部41b)の一部を構成する第1のスポーク構成部57bと、幅狭部42の一部を構成する第1の幅狭部57cとを一体に備えている。
第1の側部構成部57aは、モジュール12の下側の側部に沿って位置している。また、この第1の側部構成部57aは、上側に向かって、すなわち第1の幅狭部57cに向かって徐々に幅狭となるように形成されている。
第1のスポーク構成部57bは、下部のスポーク部23の開口部56の両側部の内縁側を構成している。
第1の幅狭部57cは、上下方向に細長い線状に形成されている。この第1の幅狭部57cは、第1の側部構成部57a及び第1のスポーク構成部57bよりも幅狭に形成されている。
第1の連結部58は、第1の腕部57の第1のスポーク構成部57b間を左右方向に沿って連結している。この第1の連結部58は、下部のスポーク部23の開口部56の下部の内縁側を構成している。
突起部59は、第1の部品51と第2の部品52とを位置決めまたは係止するものである。この突起部59には、第1の部品51と第2の部品52とを位置決めする位置決め突起部59aと、第1の部品51と第2の部品52とを係止する係止突起部59bとが設定されている(図3(a)及び図3(b))。位置決め突起部59aは、第1の部品51の背面、すなわち乗員と反対側に向かって突設されている。また、係止突起部59bは、第1の部品51の背面、すなわち乗員と反対側の位置に爪状に突設されている。
第2の部品52は、第1の部品51よりも広い意匠面を構成するものである。換言すれば、この第2の部品52は、第1の部品51より大きく、フィニッシャ14の主部をなすものである。この第2の部品52は、例えば合成樹脂により形成されている。この第2の部品52は、第1の部品51と組み付けられて、一体的なフィニッシャ14を構成している。この第2の部品52は、腕部47,47の残りの他部を構成する第2の腕部61,61と、これら第2の腕部61,61を連結して連結部48の残りの他部を構成する第2の連結部62とを備え、正面から見て略U字(V字)状となっている。また、この第2の部品52は、第1の部品51の肉厚T1(例えば2.0mm)よりも厚い肉厚T2(例えば2.5mm)の一般部64と、この第1の部品51の肉厚T1よりも薄い肉厚T3(例えば1.5mm)の薄肉部65とにより構成されている。したがって、この第2の部品52は、第1の部品51に対して、薄肉部65において、一般部64とは肉厚の大小関係が逆転するように設定されている(T3<T1<T2)。さらに、この第2の部品52は、第1の部品51が嵌合する嵌合部67を備えている。そして、この第2の部品52には、突起部59を受ける受け部68が設けられている。
第2の腕部61は、長手状に形成されている。この第2の腕部61は、幅広部41(側部構成部41a)の残りの他部を構成する第2の側部構成部61aと、幅広部41(スポーク構成部41b)の残りの他部を構成する第2のスポーク構成部61bと、幅狭部42の残りの他部を構成する第2の幅狭部61cとを一体に備えている。
第2の側部構成部61aは、モジュール12の下側の側部に沿って位置している。また、この第2の側部構成部61aは、第1の側部構成部57aに対して、モジュール12の側部とは反対側に位置し、第1の側部構成部57aよりも幅広に設定されている。さらに、この第2の側部構成部61aは、上側に向かって、すなわち第2の幅狭部61cに向かって徐々に幅狭となるように形成されている。
第2のスポーク構成部61bは、下部のスポーク部23の開口部56の両側部の外縁側を構成している。
第2の幅狭部61cは、上下方向に長手状に形成されている。この第2の幅狭部61cは、第2の側部構成部61a及び第2のスポーク構成部61bよりも幅狭に形成されている。また、この第2の幅狭部61cには、例えば被取付部44が一体に設けられている。
第2の連結部62は、第2の腕部61の第2のスポーク構成部61b間を左右方向に沿って連結している。この第2の連結部62は、下部のスポーク部23の開口部56の下部の外縁側を構成している。
一般部64は、第2の腕部61の第2の側部構成部61a、第2のスポーク構成部61b及び第2の連結部62に亘る部分を構成している。すなわち、この一般部64は、フィニッシャ14の幅広部41に対応する部分である。このため、この一般部64は、薄肉部65の下方に位置している。この一般部64は、薄肉部65よりも広い意匠面を構成している。すなわち、この一般部64は、薄肉部65よりも面積が広く、第2の部品52の過半を構成している。そして、この一般部64において、第2の部品52は第1の部品51よりも厚肉に形成されている。
薄肉部65は、第2の腕部61の第2の幅狭部61cを構成している。すなわち、この薄肉部65は、フィニッシャ14の幅狭部42に配置されている。また、この薄肉部65は、仮想線VLの近傍に位置している。本実施の形態において、この薄肉部65は、仮想線VLに対してステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)の回転中心C側、すなわち上側に位置しているが、仮想線VL上に位置していてもよい。すなわち、本実施の形態において、この薄肉部65は、仮想線VLを挟んで被固定部45(固定部材55)と反対側に位置している。換言すれば、薄肉部65と被固定部45(固定部材55)との間に仮想線VLが位置している。そして、この薄肉部65は、少なくともこの薄肉部65に対して隣接する第1の部品51よりも薄肉となっている。本実施の形態において、第2の部品52は、この薄肉部65においてのみ第1の部品51よりも薄肉に形成されている。
嵌合部67は、第2の部品52の内側、すなわちモジュール12側に設けられている。この嵌合部67は、第2の部品52の第2の腕部61,61及び第2の連結部62のそれぞれの内縁に亘って溝状に凹んで設けられ、第1の部品51が乗員側から嵌合されている。
受け部68は、突起部59を受けて第1の部品51と第2の部品52とを位置決めまたは係止するものである。この受け部68には、位置決め突起部59aを受けて第1の部品51と第2の部品52とを位置決めする位置決め受け部68aと、第1の部品51と第2の部品52とを係止する係止受け部68bとが設定されている(図3(a)及び図3(b))。位置決め受け部68aは、例えば第2の部品52を前後方向に貫通して設けられた孔部である。すなわち、この位置決め受け部68aは、挿入された位置決め突起部59aの抜けを規制しないものである。また、係止受け部68bは、例えば係止突起部59bが引っ掛けられる溝部である。すなわち、この係止受け部68bは、係止突起部59bの抜けを規制するものである。したがって、第1の部品51と第2の部品52とは、ねじやビス、ボルトなどを用いることなく互いに外れないように組み付けられている。そして、これら受け部68及び突起部59は、フィニッシャ14全体に亘って配置されている(図2)。すなわち、これら受け部68及び突起部59は、幅広部41及び幅狭部42(腕部47,47及び連結部48)全体に配置されている。
そして、ステアリングホイール10を製造する際には、芯金25を成形型にセットし、反応混合液を金型のキャビティに充填することでキャビティ内にて反応混合液が反応して、芯金25のリム芯金部31と、このリム芯金部31とスポーク芯金部33との連結部とを覆ってポリウレタン製などの軟質の被覆部26が成形される。そして、被覆部26が成形されたステアリングホイール10(ステアリングホイール本体11)を脱型し、必要に応じて被覆部26に表皮体を巻き、ステアリングシャフトに連結した後、モジュール12やカバー体及びフィニッシャ14などを取り付ける。
フィニッシャ14は、概略として、第1の部品51と第2の部品52とを組み付けた後、ステアリングホイール本体11(芯金25)に対して固定部材55により固定する。
すなわち、第1の部品51の突起部59を第2の部品52の受け部68にそれぞれ位置合わせして第1の部品51を第2の部品52側に押し込むことで、第1の部品51と第2の部品52とが、位置合わせ突起部が位置合わせ受け部に挿入されて位置合わせされるとともに、係止突起部が係止受け部に係止されて、第1の部品51と第2の部品52とが互いに一体的に固定されたフィニッシャ14となる。
そして、このフィニッシャ14は、被取付部44を芯金25に対して位置合わせするとともに、被固定部45を芯金25に対して位置合わせし、ステアリングホイール本体11の乗員側に固定部材55により固定する。
モジュール12は、フィニッシャ14により囲まれる部分にて芯金25に対して支持部などにより支持する。
そして、このように構成されたステアリングホイール10は、運転席の乗員がリム部21を把持して回動することにより、走行時の操作が行われる。
一方、車両の正面衝突などの際は、モジュール12が例えばエアバッグ装置である場合、インフレータからエアバッグの内部にガスが急速に噴射されて、折り畳まれて収納されたエアバッグが急激に膨張して乗員の前方で膨張展開し、乗員を拘束して保護するようになっている。
さらに、衝突の衝撃により乗員が前方に移動するなどして、ステアリングホイール本体11のリム部21が押圧されると、リム部21(リム芯金部31)及びスポーク部23(スポーク芯金部33)が変形して、衝撃を吸収し、乗員を保護する。より詳細には、車両が正面衝突すると、乗員は前側に投げ出されるように前方に移動し、乗員に最も近いリム部21の下端部に当接し、前方に向かいリム部21の下端部を押圧して荷重を加えることで、リム部21のリム芯金部31が左右のスポーク部23のリム部21との連結位置を支点としてボス芯金部32側に屈曲変形する。したがって、リム部21が、仮想線VLを曲げラインとして乗員とは反対側の前側に屈曲変形する(図6)。
このとき、フィニッシャ14では、相対的に大きい意匠面を構成する第2の部品52に対して、相対的に狭い意匠面を形成する第1の部品51に応力が集中しやすくなる。
そこで、上記の一実施の形態によれば、第1の部品51よりも広い意匠面を構成する第2の部品52に、第1の部品51よりも厚肉の一般部64と、ステアリングホイール本体11のリム部21の変形部35,35を結ぶ仮想線VLの近傍に位置し、少なくともこの位置で隣接する第1の部品51よりも薄肉の薄肉部65とを設定することで、ステアリングホイール本体11に加わる荷重によるリム部21の変形に伴う応力が第1の部品51に集中することを第2の部品52の薄肉部65によって緩和し、例えば第1の部品51にクラックなどが発生して第2の部品52から外れることを抑制できる。この結果、フィニッシャ14を第1及び第2の部品51,52が互いに組み付けられた状態を維持しつつ、リム部21の変形に伴い円滑に変形させることができる。
また、第2の部品52の薄肉部65を、フィニッシャ14の他部よりも幅狭の意匠面を構成する幅狭部42に配置したことで、ステアリングホイール本体11に加わる荷重によるリム部21の変形に伴う応力を第2の部品52では薄肉部65に効果的に集中させることができ、この応力を第1の部品51と第2の部品52の薄肉部65とに効果的に分散できる。すなわち、幅狭部42においては、第1の部品51が幅広部41よりもより細く形成されることから、第2の部品52では薄肉部65を配置することによって、第1の部品51と第2の部品52との幅の差により生じる応力差を、一般部64の位置で比較したときとは厚みの大小を逆転させることで相殺し、第1の部品51への応力集中を緩和できる。
第1の部品51と第2の部品52とのいずれか一方、本実施の形態では第1の部品51に突起部59を設け、第1の部品51と第2の部品52との他方、本実施の形態では第2の部品52に、突起部59を受けて第1の部品51と第2の部品52とを位置決めまたは係止する受け部68を設けることで、第1の部品51と第2の部品52とを、例えばねじなどの固定体を用いることなく容易に互いに位置決め及び組み付けできる。
しかも、このように固定体を用いることなく第1の部品51と第2の部品52とを互いに組み付けるフィニッシャ14の場合、応力によって外れやすくなることが懸念されるが、上記のように第2の部品52に設定した薄肉部65によって、固定体を用いることなく互いに組み付けた第1及び第2の部品51,52であっても、フィニッシャ14の変形時に互いに外れないようにすることが可能となる。
さらに、仮想線VLに対してステアリングホイール本体11の中央側(回転中心C側)とは反対側、すなわち下側の位置でフィニッシャ14を固定部材55によってステアリングホイール本体11に対して固定することで、固定部材55の位置でステアリングホイール本体11(芯金25)に対して強固に固定されたフィニッシャ14が、ステアリングホイール本体11(芯金25)の仮想線VLの位置での変形に伴って、この固定部材55に対して仮想線VLとは反対側である下側の部分が前方に引っ張られ、仮想線VLよりも上側に位置する第2の部品52の薄肉部65に対して、より効果的に応力を集中させることができる。
そして、フィニッシャ14を円滑に変形させることができるので、例えばリム部21に対して当接した乗員に対してステアリングホイール10からの反力を抑制できる。
なお、上記の一実施の形態において、フィニッシャ14は、相対的に薄肉の第1の部品51と相対的に厚肉の第2の部品52とを備え、薄肉部65において第1の部品51と第2の部品52との肉厚の大小関係が逆転するように設定すれば、その他の細部の形状などは適宜設定できる。
また、第1の部品51に突起部59を設け、第2の部品52に受け部68を設ける構成としたが、とは一方と他方とにあればよい。
ステアリングホイール10は、自動車用に限らず、他の任意の乗り物の操舵用などとして用いることができる。
本発明は、例えば自動車などの車両のステアリングホイールとして好適に用いることができる。
10 ハンドルであるステアリングホイール
11 ハンドル本体であるステアリングホイール本体
14 装飾部材であるフィニッシャ
21 リム部
35 変形部
42 幅狭部
51 第1の部品
52 第2の部品
55 固定部材
59 突起部
64 一般部
65 薄肉部
68 受け部
VL 仮想線

Claims (4)

  1. 荷重が加わることで変形可能な複数の変形部を有するリム部を備えたハンドル本体と、
    このハンドル本体に対して前記変形部を結ぶ仮想線と交差する位置を含んで取り付けられる装飾部材とを具備し、
    前記装飾部材は、
    第1の部品と、
    この第1の部品に組み付けられ、この第1の部品よりも広い意匠面を構成する第2の部品とを備え、
    前記第2の部品は、
    前記第1の部品よりも厚肉の一般部と、
    前記仮想線の近傍に位置し、少なくともこの位置で隣接する前記第1の部品よりも薄肉の薄肉部とを有する
    ことを特徴とするハンドル。
  2. 装飾部材は、他部よりも幅狭の意匠面を構成する幅狭部を備え、
    薄肉部は、前記幅狭部に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載のハンドル。
  3. 第1の部品と第2の部品とのいずれか一方は、突起部を有し、
    前記第1の部品と前記第2の部品との他方は、前記突起部を受けて前記第1の部品と前記第2の部品とを位置決めまたは係止する受け部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のハンドル。
  4. ハンドル本体のリム部の変形部を結ぶ仮想線に対して前記ハンドル本体の中央側とは反対側の位置で装飾部材を前記ハンドル本体に対して固定する固定部材を具備した
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のハンドル。
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