JP6832686B2 - 販売促進プラン作成装置およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
本願発明には、カーシェアリングが関係するので、図1を用いて、一般のカーシェアリングにおける利用予約時の情報処理についての典型例を説明する。
カーシェアリングサービスを提供する事業者は、事前に会員登録がなされた会員に対して、会員を識別するICカードたる会員カード(登録済みカードα)を提供する。
会員ユーザは、予約時間に予約したシェアカーに赴き、その車両に備えられた会員識別装置に対してその識別装置に読み込まれた会員識別子を使って、予約条件と予約した会員である旨が照合された場合に、そのシェアカーが使用可能となる。
たとえば、特許文献1には、カーシェアリングの車両専用のカーナビゲーション装置を搭載するだけでなく、カーシェアリングに用いる車両を管理するための車両管理サーバとの通信を実行する車載器を搭載している旨が記載されている。この車載器と車両管理サーバとの通信によって、車両の貸し出し、返却に関する管理を自動化(無人化)している。
航空輸送サービスや宿泊施設提供などのサービス提供は、その提供の直前の稼働率を勘案し、標準サービス料金よりも安い価格帯の予約枠を増減させたり、売れ残りが生じると予測される場合にタイムセールスといった形で破格値を付けて販売したりすることで、提供可能なサービスの売り切りを図ることがある。
一方、カーシェアリングというサービスは、用意した自動車を予約した会員が利用できるようにするというビジネスである。よって、用意した自動車が使われていない時間帯があると収益を上げられないという点で、航空輸送サービスと類似する。
しかし、カーシェアリングにおいて、「売れ残りの値引き」というサービスは、データ処理手順を準備しておらず、実現していない。現状のカーシェアリング事業では、サービスの特性上、直前に車両を借りたい、短時間だけ借りたい、柔軟に予約を変更したい、というニーズを満たす必要があり、予約のキャンセルに対するペナルティーを課しにくい。そのため、技術的な問題ではなく、事前予約をキャンセルして値引き開始後に予約を取り直すというやり方を防止できない、という運用上の課題が存在するからである。
航空輸送サービスや宿泊施設提供などのサービス提供においては、曜日や季節に応じた価格設定をすることが多い。たとえば、週末の料金が平日よりも高価格であったり、年末年始やお盆の時期に高価格であったりする。そうした高額の価格を設定することは、サービス提供者が保有する限られた経営資源を繁忙期から分散させる効果も、間接的には担っている。
一方、カーシェアリングというサービスにおいては、週末と平日とで利用料金を異ならせる、といったやり方は、採用していない。
しかし、蓄積された予約データは、カーシェアリングの利用を促進するための、いわゆる販売促進を図るためのデータとして活用する、という技術は、まだ実行されていない。先行する特許文献も発見できなかった。
第一の発明は、会員制カーシェアリングの予約データに関する所定日および対象エリアを特定して事前の販売促進プランを算出する販売促進プラン作成装置に係る。
その販売促進プラン作成装置は、
前記の対象エリアを特定するための対象エリアデータを入力する対象エリア入力手段と、
前記の所定日を特定するための年月日、前記の所定日よりも前であって当該所定日の予約状況を調査する対象日を特定するための対象日、および予約数の閾値を入力する閾値等入力手段と、
前記の対象エリアデータ、所定日、対象日、および閾値に基づいて、前記の予約データを蓄積している予約データベースから対象エリアにおける対象日の予約状況を抽出する対象エリア等抽出手段と、
対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを演算する販促プラン演算手段と、
その販促プラン演算手段が演算した販売促進プランの対象となるカーシェアリング会員データを会員データベースから抽出するとともに、その対象となる会員に係る通信端末へ前記の販売促進プランに係るデータを送信する販促プラン出力手段と、
を備える(図3参照)。
「会員制カーシェアリング」とは、予め会員登録を済ませた会員が、予約をしてシェアカーを利用するサービスである。会員に関するデータは、会員データとして、カーシェアリング運営者に係る会員データベースへ蓄積される。また、予約に係るデータは、予約データとしてカーシェアリング運営者に係る予約データベースへ蓄積される。
「対象エリア」とは、たとえば行政区画を単位としたエリアや、カーシェアリングの運営者が独自に決めた区画を単位としたことによるエリアでもよい。
「所定日」については、日付のみの場合のほか、当該所定の日の午前や夜といったおおまかな特定、当該所定日の時間帯までを区切る場合も含む。
「予約状況」は、対象日の予約数である場合のほか、対象日の前および/または後との関係で増減している旨のデータと予約数との組み合わせをも含む。
また、有料イベントとカーシェアリングの利用料金と合算したよりも安い価格で「セット」としたプランも前記の「割引チケット」に含む。
「販促プラン演算手段」は、たとえば、多数の販売促進プランを予めデータベース(販促データベース)へ蓄積しておき、ある対象エリアで閾値を下回ったら所定の販売促進プランを選択する、といった単純な演算でもよい。また、対象エリア、所定日、対象日、および閾値を用いて、過去の予約件数と実際に利用された件数との相関や回帰分析などの手法で演算する場合なども含む。後述する「増加目標データ」との関係も考慮した演算を実行することも、当然含む。
販売促進が必要かどうかを判断する対象エリアを特定するための対象エリアデータ、を対象エリア入力手段が入力する。
販売促進が必要であるか否かを判断する所定日を特定するための年月日、前記の所定日よりも前であって当該所定日の予約状況を調査する対象日を特定するための対象日、および予約数の閾値を、閾値等入力手段が入力する。
前記の対象エリアデータ、所定日、対象日、および閾値に基づいて、予約データを蓄積している予約データベースから対象エリアにおける対象日の予約状況を、対象エリア等抽出手段が抽出する。
対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを、販促プラン演算手段が演算する。
販促プラン演算手段によって演算された販売促進プランの対象となるカーシェアリング会員データを会員データベースから抽出するとともに、その対象となる会員に係る通信端末へ前記の販売促進プランに係るデータを、販促プラン出力手段が送信する。
第一の発明に係る販売促進プラン作成装置は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の対象エリア等抽出手段によって抽出された予約数が前記の閾値を下回っている場合に予約数の増加目標データを入力する販促目標データ入力手段を備え、
前記の販促プラン演算手段は、前記の増加目標データをも用いて販売促進プランを演算することとする。
ここで、「増加目標データ」とは、予約の台数、対象エリアにおけるシェアカーの予約比率などである。
対象エリア等抽出手段によって予約数が前抽出されるが、その予約数が閾値を下回っている場合には、販促目標データ入力手段が、増加目標データを入力する。
販促プラン演算手段は、入力された増加目標データをも用いて販売促進プランを演算する。
第一の発明に係る販売促進プラン作成装置は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の販促プラン演算手段は、天気予報データを取得可能な天候予測手段から前記の対象日における天気予報データを取得し、販売促進プランを演算することとしてもよい。
ここで、「天気予報データ」は、前記の対象エリアに係る天気予報のほか、当該対象エリアを含む広域の天気予報や、当該対象エリア以外の天気予報を含むこととしても良い。
販促プラン演算手段は、天気予報データをも用いて販売促進プランを演算することができる。
第一の発明に係る販売促進プラン作成装置は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の販促プラン演算手段は、カーシェアリングが実際に利用された日時および場所を含む利用データと前記の予約データとを用いて予約が実際の利用とどのように関係しているかを検証した予約実績検証データをも用いて販売促進プランを演算することとしてもよい(図5参照)。
「予約実績検証データ」とは、予約データと、その予約データに関わる日時および対象エリアにて実際にカーシェアリングが使われた利用データとの相関関係を検証し、所定日における販売促進プランの作成において用いるためのデータ(数式、傾向など)である。
予約実績検証データの算出に用いる「利用データ」には、使用開始時刻、使用終了時刻、貸し出しおよび返却場所といったデータに加え、シェアカーにGPS機能が搭載されている場合には、どのようなスポットにて駐車したのか、どのようなルートをたどったのか、などのデータを含むこととしても良い。
販促プラン演算手段は、予約実績検証データをも用いて販売促進プランを演算するので、販売促進プランによる費用対効果を高められることが期待できる。
第二の発明は、会員制カーシェアリングの予約データに関する所定日および対象エリアを特定して事前の販売促進プランを算出する販売促進プラン作成装置を制御するコンピュータプログラムに係る。
その制御プログラムは、前記の販売促進プラン作成装置を操作する操作者の操作によって前記の対象エリアを特定するための対象エリアデータを入力される対象エリア入力手順と、
前記の所定日を特定するための年月日、前記の所定日よりも前であって当該所定日の予約状況を調査する対象日を特定するための対象日、および予約数の閾値を前記の操作者の操作によって入力される閾値等入力手順と、
前記の対象エリアデータ、所定日、対象日、および閾値に基づいて、前記の予約データを蓄積している予約データベースから対象エリアにおける対象日の予約状況を抽出する対象エリア等抽出手順と、
対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを演算する販促プラン演算手順と、
その販促プラン演算手順にて演算された販売促進プランの対象となるカーシェアリング会員データを会員データベースから抽出するとともに、その対象となる会員に係る通信端末へ前記の販売促進プランに係るデータを送信する販促プラン出力手順と、
を前記の販売促進プラン作成装置に実行させるためのコンピュータプログラムである(図10参照)。
第二の発明は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の対象エリア等抽出手順によって抽出された予約数が前記の閾値を下回っている場合に予約数の増加目標データを、前記の操作者の操作によって入力される販促目標データ入力手順を備え、
前記の販促プラン演算手順では、前記の増加目標データをも用いて販売促進プランを演算することとする。
第二の発明は、以下のようにしてもよい。
すなわち、前記の対象日における天気予報データを取得する天気予報データ受信手順を備え、
前記の販促プラン演算手順は、前記の天気予報データをも用いて販売促進プランを演算することとする。
第二の発明は、以下のようにしてもよい。
すなわち、 前記の販促プラン演算手順においては、カーシェアリングが実際に利用された日時および場所を含む利用データと前記の予約データとを用いて予約が実際の利用とどのように関係しているかを検証した予約実績検証データをも用いて販売促進プランを演算することしてもよい。
ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−R、CD−RW、MO(光磁気ディスク)、DVD−R、DVD−RW、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末手段へ伝送することも可能である。
第二の発明によれば、カーシェアリングの運用に関する予約データ等を用いて、カーシェアリングの利用を促進するための販売促進プラン作成装置を制御するコンピュータプログラムを提供することができた。
図1は、先行技術において説明しているが、カーシェアリングの原理や運用に関し、本願発明と異なるわけではないので、必要に応じて参照する。
まず、前述した「ある日」を「X月Y日」とする。そして、所定のエリアにおけるシェアカーが10台である場合に、「X月Y日のα日前」の段階での予約状況を調査する。そして、たとえば、「X月Y日のα日前」の一日分の予約数が延べ10台である場合には、「利用逼迫」と分析する。「X月Y日のα日前」の一日分の予約数が延べ0台である場合には、「利用低迷」と分析する。
なお、経験的に把握できている事柄については、数式化して蓄積するなど、後述する予約実績検証手段や予約実績検証データベースなどの作成に用いる。
図2の上側には、会員ユーザが、自らに係る情報端末およびその情報端末にインストールされている予約画面を含んだアプリケーションソフトウェアを用いて、カーシェアリングの利用を予約した場合、その予約データが、車両管理データベースにおける予約データベースへ蓄積された旨を示している。
予約データベース内に蓄積される予約データは、随時更新される。予約件数の総計を縦軸に、当日から一日ごとに予約件数をプロットすると、X日後の予約件数、Y日後の予約件数、というように把握できる(図2の下左側)。
図3では、本願発明の典型的な実施形態に関する構成をブロック図にて示している。
すなわち、対象エリアを特定するための対象エリアデータを入力する対象エリア入力手段と、
前記の所定日を特定するための年月日、前記の所定日よりも前であって当該所定日の予約状況を調査する対象日を特定するための対象日、および予約数の閾値を入力する閾値等入力手段と、
前記の対象エリアデータ、所定日、対象日、および閾値に基づいて、前記の予約データを蓄積している予約データベースから対象エリアにおける対象日の予約状況を抽出する対象エリア等抽出手段と、
対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを演算する販促プラン演算手段と、
その販促プラン演算手段が演算した販売促進プランの対象となるカーシェアリング会員データを会員データベースから抽出するとともに、その対象となる会員に係る通信端末へ前記の販売促進プランに係るデータを送信する販促プラン出力手段と、
を備えた販売促進プラン作成装置である。
販促プランデータとは、カーシェアリングの利用予約を会員へ喚起するようなプランである。たとえば、ドライブプランの紹介、対象エリアの近傍で催されるイベントの紹介や割引チケット(電子チケット)、などである。有料サービスの正規料金(たとえば1000円の入場券)とカーシェアリングの正規料金(たとえば6時間のパックが3000円)との合算よりも安いセット料金(たとえば3500円)を提示することも、この販促プランデータとすることは当然可能である。
送信する会員数を決定したら、その会員数として最も効果的な会員を、会員データベースにおける属性データの住所または勤務地から選択したり、過去の利用履歴において対象エリアでの利用経験がある会員を選択したりして、会員数に応じた会員を抽出する。そして、抽出した会員に係る端末アドレスを、属性データベースから呼び出し、販促プラン出力手段にて送信するのである。
そして、前記の販促プラン演算手段は、前記の増加目標データをも用いて販売促進プランを演算することとしている。増加目標データは、対象エリアに準備されているシェアカーの台数、対象エリアを利用する可能性のある会員数、曜日などによって異なる。また、販促プランデータを実行することでかかるコスト(販促のための予算)によってもことなる。更に、後述する天気予報データによる天気によっても異なる。
たとえば、販売促進を実行したい所定日における対象エリア付近の天気予報が雨である場合、屋内で楽しめるイベント会場へのドライブプラン、飲食店の割引チケットなど、あるいはそれらの組合せが、販売促進データとして選ばれることとなる。
また、販促プラン出力手段から出力される販売促進プランの送信先である対象会員は、既に所定日に予約を入れている会員を除くことが望ましい。
図4は、図3にて示した販売促進プラン作成装置と、それを操作する操作者に係る端末との関係を示す概念図である。
販売促進プラン作成装置における各種の入力手段は、販売促進プラン作成装置を操作する操作者の端末から入力されることが一般的である。
販促目標データ入力手段は付加的構成要件として図示しているが、販売促進プランの作成(または抽出)に際して、閾値等や対象エリアを入力すれば足りる場合があるためである。
図5は、販売促進プラン作成装置を含む販売促進プラン作成サーバと、カーシェアリング管理サーバとの関係を、概念的に示している。前述した予約実績検証手段や予約実績検証データベースの存在を明確化するためである。
カーシェアリング管理サーバには、カーシェアリングの利用に関する予約データを蓄積する予約データベースと、会員に関するデータを蓄積する会員データベースとを備えている。会員データベースには、会員の氏名、住所、連絡先の端末アドレス、カーシェアリングの利用料金の精算方法などを蓄積する属性データベースと、カーシェアリングの利用実績に関する利用データを蓄積する利用実績データベースとに、概念的には大別できる。
そうした法則性や傾向についての情報処理をするための予約実績検証手段と、その予約実績検証手段が検証した結果である法則性や傾向などの予約実績検証データを蓄積する予約実績検証データベースとを、カーシェアリング管理サーバに備えている。
図6は、販売促進プラン作成装置におけるフローチャートの一例である。
将来日付(販売促進の対象日となる所定日)に対して、日次にて予約件数を予約データベースから収集する(S1)。例えば、毎朝朝5時にその時点での今後2週間以内の日別の予約情報を収集する。また、予約件数を取得する日をXとし、前記の所定日までの日数がNであるとする。
次に、把握できたX日後の予約件数が、閾値よりも低いかどうかを判断する(S3)。「予約が低い」の判定は、指定の閾値を下回る場合、または、直近の一定期間におけるX日後の予約件数の平均から△%下回る場合、または、直近数日間における予約積み上がりペースが閾値を下回る場合、で判定する。
X日後の予約件数が閾値よりも高い場合には、その「X日後」を「X+1日後」として、閾値が高いか否かを判断する(S5,S6,S2,S3)。閾値が低い場合には、利用喚起策(別途作成した販売促進プラン)を実行する(S4)。
そして、Xが所定日の前日となるまで繰り返し、終了する(S6,S7)。
図7もまた、販売促進プラン作成装置におけるフローチャートの一例であるが、エリアごとに利用喚起策(別途作成する販売促進プラン)を実行するか否かを判断していく例を示している。
将来日付(販売促進の対象日となる所定日)に対して、エリア毎で且つ日次にて予約件数を予約データベースから収集する。
エリアについては、AからZまでに区分してあるとして、一つのエリアに対して日次にて予約件数を予約データベースから収集したら、次のエリアに対しても実行する。
たとえば、毎週必ず予約をしている会員が次週末の予約がない、または、月10回以上予約をしている会員の予約が、閾値以下の予約である場合に、利用喚起策(別途作成する販売促進プラン)を実行するということも可能である。
図8もまた、販売促進プラン作成装置におけるフローチャートの一例である。図6の場合と異なるのは、「予約が高い」という日について、別の日へ予約を振り替えるように促すというものである。
S11、S12は、図6のS1、S2と同じである。また、S15、S16、S17も、図6のS5、S6、S7と同じである。
「予約が高い」か否かの判断および実行については、指定の閾値を上回る場合、または、直近の一定期間におけるX日後の予約件数の平均からL%上回る場合、または、直近数日間における予約積み上がりペースが閾値を上回る場合、にて実行する(S13)。
図9に示すのは、販売促進プラン作成サーバがカーシェアリング管理サーバを兼ねている、と捉えることができる実施形態を示している。
カーシェアリングサービスを管理運営する組織が、カーシェアリングと、そのカーシェアリングの販売促進とを一体に実行する場合には、この図に示すような構造となるである。
図10に示すのは、図3に示した販売促進プラン作成装置を最もシンプルにサーバとした、と捉えることができる実施形態を示している。
カーシェアリング管理サーバを図10に示していないのは、カーシェアリング管理サーバが存在しないという趣旨ではない。図5と同じように予約データベースおよび会員データベースを備えるのがカーシェアリング管理サーバであってもよいし、それに加えて販促プランデータベースを含めたのがカーシェアリング管理サーバであってもよい、という趣旨である。
図11に示すのは、図5と同じように、予約データベースおよび会員データベースを備えるのがカーシェアリング管理サーバを販売促進プラン作成サーバとは別に備えるとともに、販促プランデータを蓄積して管理する広告管理サーバを備えたとした実施形態を示している。
販売促進プランデータについては、シェアカーにて訪れる商業施設、娯楽施設など、カーシェアリング事業を直接運営する事業者ではない事業者から提供されるものが多い。そのため、販売促進プランデータを管理したり、カーシェアリング事業者との提携関係を締結したりする広告事業者などが運営する広告管理サーバへ備えることとした実施形態である。
Claims (6)
- 会員制カーシェアリングの予約データに関する所定日および対象エリアを特定して事前の販売促進プランを算出する販売促進プラン作成装置であって、
前記の対象エリアを特定するための対象エリアデータを入力する対象エリア入力手段と、
前記の所定日を特定するための年月日、前記の所定日よりも前であって当該所定日の予約状況を調査する対象日を特定するための対象日、および予約数の閾値を入力する閾値等入力手段と、
前記の対象エリアデータ、所定日、対象日、および閾値に基づいて、前記の予約データを蓄積している予約データベースから対象エリアにおける対象日の予約状況を抽出する対象エリア等抽出手段と、
対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを演算する販促プラン演算手段と、
その販促プラン演算手段が演算した販売促進プランの対象となるカーシェアリング会員データを会員データベースから抽出するとともに、その対象となる会員に係る通信端末へ前記の販売促進プランに係るデータを送信する販促プラン出力手段と、
を備え、
前記の対象エリア等抽出手段によって抽出された予約数が前記の閾値を下回っている場合に予約数の増加目標データを入力する販促目標データ入力手段を備え、
前記の販促プラン演算手段は、前記の増加目標データをも用いて販売促進プランを演算することとした
た販売促進プラン作成装置。 - 前記の販促プラン演算手段は、天気予報データを取得可能な天候予測手段から前記の対象日における天気予報データを取得し、販売促進プランを演算することとした
請求項1に記載の販売促進プラン作成装置。 - 前記の販促プラン演算手段は、カーシェアリングが実際に利用された日時および場所を含む利用データと前記の予約データとを用いて予約が実際の利用とどのように関係しているかを検証した予約実績検証データをも用いて販売促進プランを演算することした
請求項1または請求項2のいずれかに記載の販売促進プラン作成装置。 - 会員制カーシェアリングの予約データに関する所定日および対象エリアを特定して事前の販売促進プランを算出する販売促進プラン作成装置を制御するコンピュータプログラムであって、
その制御プログラムは、前記の販売促進プラン作成装置を操作する操作者の操作によって前記の対象エリアを特定するための対象エリアデータを入力される対象エリア入力手順と、
前記の所定日を特定するための年月日、前記の所定日よりも前であって当該所定日の予約状況を調査する対象日を特定するための対象日、および予約数の閾値を前記の操作者の操作によって入力される閾値等入力手順と、
前記の対象エリアデータ、所定日、対象日、および閾値に基づいて、前記の予約データを蓄積している予約データベースから対象エリアにおける対象日の予約状況を抽出する対象エリア等抽出手順と、
対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを演算する販促プラン演算手順と、
その販促プラン演算手順にて演算された販売促進プランの対象となるカーシェアリング会員データを会員データベースから抽出するとともに、その対象となる会員に係る通信端末へ前記の販売促進プランに係るデータを送信する販促プラン出力手順と、
前記の対象エリア等抽出手順によって抽出された予約数が前記の閾値を下回っている場合に予約数の増加目標データを、前記の操作者の操作によって入力される販促目標データ入力手順と、
を前記の販売促進プラン作成装置に実行させるものであり、
前記の販促プラン演算手順では、前記の増加目標データをも用いて販売促進プランを演算することとした
コンピュータプログラム。 - 前記の対象日における天気予報データを取得する天気予報データ受信手順を備え、
前記の販促プラン演算手順は、前記の天気予報データをも用いて販売促進プランを演算することとした
請求項4に記載のコンピュータプログラム。 - 前記の販促プラン演算手順においては、カーシェアリングが実際に利用された日時および場所を含む利用データと前記の予約データとを用いて予約が実際の利用とどのように関係しているかを検証した予約実績検証データをも用いて販売促進プランを演算することした
請求項4または請求項5のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
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