JP6831974B2 - 育成補助装置及び植物育成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、培地に植栽された植物を局所的に冷却又は加温することにより、植物の育成を補助する育成補助装置及び植物育成装置に関する。
野菜、果物等の植物をビニールハウスや工場等の屋内の栽培空間で栽培する際、植物を効果的に育成又は収穫すべく、栽培空間の温度調整が一般的に行われている。従来、夏季及び冬季において、栽培空間を冷却又は加温して栽培空間内の気温を植物の成長に適切な温度に維持するために冷暖房設備が用いられていた。しかしながら、このような冷暖房設備は、植物のみならず栽培空間全体を冷却又は加温するものであるので非常に効率が悪いとされる。そこで、植物を効率的に温度管理すべく、植物を局所的に冷却又は加温して植物の育成を補助する種々の試みが為されている。
例えば、特許文献1は、培土温度の調整を行うことにより、収穫量増加を図った培土温度調整システムを開示する。該培土温度調整システム(5)は、複数のイチゴ(4)が並べて植えられた培土の温度を調整する。培土温度調整システム(5)は、内部に水が流れ、断面円形状を有する第1及び第2のパイプ(6,7)と、該第1及び第2のパイプ(6,7)の端部同士を連結する連結部(8)とを備えている。第1のパイプ(6)が、培土上に複数のイチゴ(4)の並び方向に沿って配置され、第2のパイプ(7)が第1のパイプ(6)下側の培土内に並び方向に沿って配置される。そして、第1のパイプ(6)及び第2のパイプ(7)に流す水の温度を調整することにより、培土温度の調整が行われる。なお、()内に特許文献1の符号を示した。
特開2014−176338号公報
しかしながら、従来のシステム(装置)では、パイプ(通水管)の断面形状が円形であるので、培土上に配置された通水管(第1のパイプ)が、培土表面又は植物(例えば、イチゴのクラウン部)に周方向の一点でしか接触又は最接近することができない。このように断面円形状の通水管を用いたことにより、植物への接触面積又は近接面積が極めて小さくなることから、培地上に配置される通水管のみでは、培土又は植物を効率良く加温又は冷却することができない。それ故、従来のシステムは、少なくとも2本の通水管を準備し、一方の通水管(第1のパイプ)を培地上に配置するとともに、他方の通水管(第2のパイプ)を地中に埋設することを必要としていた。すなわち、従来技術では、2つの役割を有する通水管を配設することが必要であった。そのため、システムが複雑化し、ランニングコスト等の負担が比較的大きくなることが従来のシステムの課題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より効率的に植物を冷却又は加温して植物の育成を補助する育成補助装置、及び、該育成補助装置を備える植物育成装置を提供することにある。
請求項1に記載の育成補助装置は、培地に植栽された植物の育成を補助するための育成補助装置であって、
内部に環境温度よりも低温又は高温の液体が流れる複数の通水管と、
送風装置により内部に気体が送風される長尺のダクトと、を備え、
前記ダクトは、底面が前記培地に当接するように培地上に配置され、
前記複数の通水管は、前記ダクト内に互いに間隔をあけて配置されてなることを特徴とする。
請求項2に記載の育成補助装置は、請求項1に記載の育成補助装置において、前記通水管は、前記植物に近接し、又は、前記ダクトを介して前記植物に接するように配置されてなることを特徴とする。
請求項3に記載の育成補助装置は、請求項1又は2に記載の育成補助装置において、前記ダクトには、前記気体を前記植物の局所に向けて吹き付けるように1又は複数の吹き出し口が形成されてなることを特徴とする。
請求項4に記載の育成補助装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の育成補助装置において、前記通水管は、断面四角形状を有する長尺体で形成されてなることを特徴とする。
請求項5に記載の育成補助装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の育成補助装置において、前記通水管は、波付可撓管であることを特徴とする。
請求項6に記載の育成補助装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の育成補助装置において、前記ダクトは、軟質フィルムで形成されてなることを特徴とする。
請求項7に記載の育成補助装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の育成補助装置において、前記複数の通水管を所定の間隔で離隔させて保持するための保持具をさらに備えることを特徴とする。
請求項8に記載の植物育成装置は、植物を育成するための植物育成装置であって、
植物が植栽された、又は、植物が植栽される培地と、
前記培地を冷却又は加温するように設置された請求項1から7のいずれか一項に記載の育成補助装置と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の植物育成装置は、請求項8に記載の植物育成装置において、前記植物はイチゴであり、前記イチゴのクラウン部が前記ダクトによって加温又は冷却されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の育成補助装置によれば、低温又は高温の液体が流れる複数の通水管を内挿する長尺のダクトに気体が送風され、該ダクト底面が培地に当接することによって、培地を冷却又は加温することを特徴とする。すなわち、ダクト内に配置された通水管に低温又は高温の液体が流れることによって、ダクトの長尺方向の略全体に亘る送風の温度が適切に制御され、ダクト自体が冷却又は加温される。このとき、複数の通水管が互いに離隔していることにより、通水管とダクト内の空気との接触面積を比較的多く確保できることから、ダクト内部の気体を効果的に冷却又は加温可能である。そして、培地に面で当接するダクトが培地から熱を奪い、又は、培地に熱を与えることにより、培地表面の温度を調整及び管理し、植物の育成を効果的に補助することができる。
本発明の請求項2に記載の育成補助装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、通水管が植物に近接し、又は、ダクトを介して植物に接するように配置されていることにより、通水管によって植物自体を冷却又は加熱し、植物の育成をより効果的に補助することができる。
本発明の請求項3に記載の育成補助装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、冷却又は加熱されたダクト内の気体が吹き出し口を介して植物の局所に向けて吹き付けられることにより、植物を直接的に冷却又は加温することができる。さらに、冷却液又は加温液が通過する通水管によって、ダクト本体内部の気体を長尺方向に亘って冷却又は加温し、吹き出し口から吹き出される気体の温度を調節することができる。
本発明の請求項4に記載の育成補助装置によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、通水管が断面四角形状を有する長尺体で形成されたことにより、該断面四角形状の一辺を培地に近接させることが可能となる。そして、通水管の培地に近接可能な面積を比較的大きくし、培地の冷却又は加熱を促進させることができる。
本発明の請求項5に記載の育成補助装置によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、通水管を波付可撓管としたことにより、ダクト本体内部で気体と接触する通水管の表面積を増大させた。これにより、通水管で気体をより効果的に冷却又は加温することができる。また、通水管が可撓性により、例えば、屈曲又は屈折するように植栽された植物の配列に沿って、波付管を適宜配置することが可能である。
本発明の請求項6に記載の育成補助装置によれば、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、ダクトが軟質フィルムで形成されてなることにより、取り扱い及び加工が容易である。例えば、温度管理する植物の位置に応じて吹き出し口を簡単に追加することが可能である。
本発明の請求項7に記載の育成補助装置によれば、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、複数の通水管を保持具で保持することにより、所定の間隔で複数通水管を離隔させて配置することができる。当該保持具を用いることにより、保持具が装着された位置では、通水管同士が動いて、互いに交差したり、絡まったりすることが未然に防止される。
本発明の請求項8に記載の植物育成装置によれば、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明の効果を植物育成装置として発揮することができる。すなわち、本発明の植物育成装置は、培地表面の温度を調整し、植物を効果的に育成することができる。
本発明の請求項9に記載の植物育成装置によれば、請求項8に記載の発明に加え、イチゴ育成における温度管理をより効率的に行うことが可能とである。
本発明の一実施形態の植物育成装置の概略斜視図。 図1の植物育成装置の平面図。 図2の植物育成装置のA−A断面図。 図3の植物育成装置の部分拡大図。 図1の植物育成装置の通水管を示す平面概略図。 図1の植物育成装置を構成する通水管の継手構造の分解斜視図。 図1の植物育成装置の保持具の(a)斜視図及び(b)正面図。 本発明の一実施形態の植物育成装置の給水システムを示す模式図。 本発明の別実施例の植物育成装置の概略断面図。 本発明の別実施例の植物育成装置の概略斜視図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の植物育成装置10は、培地に植栽された植物を局所的に冷却又は加温して育成するものである。そして、該植物育成装置10に備えられた育成補助装置100は、植物の温度管理を効率的に行うことで、その育成を補助及び促進するように構成されている。本実施形態では、植物は、ハウス環境にて架台上で高所栽培されたイチゴ苗Pである。一般に、イチゴ苗Pのハウス栽培において、高温となる夏場にはイチゴ苗Pを冷やし、低温となる冬場にはイチゴ苗Pを温めることが重要である。そして、イチゴ苗Pを局所的に温度管理するには、株元付近の培地表面やクラウン部(生長点)P1(図4参照)を重点的に冷却又は加温することが効率的であることが知られている。ただし、本発明の技術的思想は、他の果物、野菜、草花等の植物や異なる植栽環境に対する温度管理にも応用可能であり、本発明は以下に説明する実施形態に限定されないことは云うまでもない。
図1乃至図8を参照して、本発明の本発明の一実施形態の植物育成装置10及び育成補助装置10の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態の植物育成装置10の概略斜視図である。図2は、該植物育成装置10の概略平面図である。図3及び図4は、該植物育成装置10の横(A−A)断面図及びその部分拡大図である。図5は、植物育成装置10の通水管101を示す平面概略図である。図6は、通水管101の継手構造の分解斜視図である。図7(a),(b)は、植物育成装置10の保持具104の斜視図及び正面図である。図8は、植物育成装置10の給水システムを示す概略図である。
図1に示すとおり、植物育成装置10は、ビニールハウス等の屋内で地面から離隔して高所設置されたコンテナ11と、イチゴ苗Pを植栽するために該コンテナ11に形成された培地12と、該培地12上に設置された育成補助装置100とを備えてなる。
コンテナ11は、上方に開口した矩形状の筐体であり、所定量の培土を保持可能である。また、コンテナ11は、一辺が長い略直方体状に構成されており、平面視(図2参照)において幅方向及び長手方向を有している。そして、コンテナ11に培土が充填されることにより、コンテナ11の上面に培地12が定められる。本実施形態では、コンテナ11の幅は、幅方向に2つのイチゴ苗Pを配列可能な寸法(例えば、約0.4m)で定められている。他方、コンテナ11の全長は、長手方向に沿って多数のイチゴ苗Pを配置可能な寸法(例えば、約10m)で定められている。さらに、コンテナ11は、複数の脚からなる架台13によって地面から浮いた状態で高所にて支持されている(図8参照)。これにより、栽培者は、腰を曲げることなく作業可能である。なお、本実施形態のコンテナ11は、発泡スチロール等の発泡樹脂からなるが、他の硬質の合成樹脂や木材等の任意の材料で構成されてもよい。
培地12は、所定幅で長手方向に延在する領域である。図2に示すように、培地12には、複数のイチゴ苗Pがコンテナ11の長手方向に沿って所定間隔で連続して植栽されている。そして、2つのイチゴ苗Pが培地12の幅方向の両端近傍に配置されている。つまり、植物育成装置10の培地12上には、2列のイチゴ苗Pの苗列がそれぞれ直線状に配置されている。図3及び図4に示すように、各イチゴ苗Pは、クラウン部P1が培土中に隠れないように浅く植え付けられている。
育成補助装置100は、各イチゴ苗Pを局所的に冷却又は加温可能であるように培地12上に設置されている。特には、育成補助装置100は、イチゴ苗Pのクラウン部P1を冷却又は加温するとともに、培地12自体を冷却又は加温することによってイチゴ苗Pを間接的に冷却又は加温するように設置されている。具体的には、育成補助装置100は、内部に冷水又は温水(環境温度よりも低温又は高温の液体)が流れる複数(本実施形態では2本)の通水管101と、各通水管101に冷水又は温水を給水するための給水装置103と、該複数の通水管101を所定の間隔をあけて保持する保持具104と、通水管101を内包するように配置された長尺のダクト105と、送風用導管108aを介して該ダクト105の内部に気体を送風する送風装置(図示せず)とを備えている。
通水管101は、断面四角形状を有する可撓性の長尺体である。より具体的には、該通水管101は、山部及び谷部が長尺方向に交互に連続した角形の波付可撓管からなる。図3,4に示すように、通水管101の横断面は略正方形状に形成されている。また、通水管101の上面(上辺)及び下面(下辺)の略中央には、長尺方向全体に亘って延びる凹条101aが設けられている。
本実施形態の通水管101は、(限定されないが)ポリエチレン、塩化ビニル等の合成樹脂で形成されたものである。そして、本実施形態では、凸部の一辺が凹部の一辺の約1.35倍となるように定められている。さらに、本実施形態では、凹部の一辺が約100mmの通水管101が採用された。しかしながら、本発明の通水管の寸法形状は、本発明の技術的範囲内であれば任意に変更可能であり、植物の種類や培地の面積に応じて適宜選択される。
本実施形態では、2本の通水管101が、イチゴ苗Pの苗列に沿って略直線的に延在しているとともに、各イチゴ苗Pの幅方向内側で培地12上に載置されている。図5に示すように、複数(2本)の通水管101は、ダクト105内に互いに間隔をあけて配置されている。また、複数の保持具104が隣接する通水管101同士を所定の間隔で離隔させて保持することにより、2本の通水管101が互いに略平行を保つように延びている。そして、各通水管101がイチゴ苗Pの各苗列に添うように長手方向に沿って直線的にダクト105内部で培地12上に配置されている。
各通水管101は、継手部102を介して給水装置103の配管103aに接続されている。そして、該配管103aによって冷水又は温水が通水管101に供給されて、通水管101内部を液体が流れている。詳細には、図6に示すとおり、通水管101の給水側の角形の端部が、継手部102を介して円形の配管103a端部に接続されている継手部102は、小径から大径へと変換する第1及び第2の継手102a、102bと、円形を角形に変換する第3の継手102cとからなる。これら第1,第2,第3の継手102a,102b,102cを介することで、径及び形状が異なる通水管101及び配管103aが互いに接続されている。これにより、配管103aから通水管101へと冷水、温水等の液体を供給することが可能となっている。
なお、冷水又は温水は、環境温度又は外気温に対して相対的に低温又は高温の液体を意味し、特定の温度の液体を差し示すものではない。また、本実施形態では、通水管内部に水が供給されるが、水に替えてオイル等の他の液体が採用されてもよい。
保持具104は、隣接する一対の通水管101を所定の間隔で離隔させて保持するように構成されている。具体的には、保持具104は、図7に示すように、通水管101の外面を挟持可能に構成された一対の保持部104aと、該一対の保持部104aを所定の間隔を隔てて連結する連結部104cとを備えてなる。該保持具104の保持部104a及び連結部104cは、屈曲した幅広な合成樹脂製の板材として一体成形されている。一対の保持部104aは、互いに離反する方向を向いている。各保持部104aは、コ字状に開口しているとともに、その先端に内側に対向して突出する一対の係止爪104bを有する。該保持部104aのコ字の開口幅は、通水管101の山部側の外面間の距離に対応している。一対の係止爪104bは、保持部104aの弾性変形によって互いに離隔する方向に変位可能である。そして、一対の係止爪104bは、保持部104aで通水管101外面を挟み込んだ状態で、通水管101の凹条101aに対して係止可能に構成されている(図4参照)。図5に示すように、通水管101に対して複数の保持具104が配置されることによって、一対の通水管101を一定の間隔に保つことが可能である。
ダクト105は、2本の通水管101を内包するようにイチゴ苗Pの苗列に沿って略直線的に延在している。すなわち、1本のダクト105が、その外面が両側のイチゴ苗Pに近接又は接触するように培地12の幅方向略中央に載置されている。ダクト105は、気体が送風される長尺のダクト本体106、及び、気体をイチゴ苗Pの局所に向けて吹き付けるようにダクト本体106の両側面に形成された複数の吹き出し口107を有する。ダクト本体106は、コンテナ11の長手方向の一端から他端に亘って延在する断面略長円の筒体である。また、ダクト本体106は、一端に気体が送られる入り口を有し、他端が閉塞されている(図示せず)。そして、ダクト本体106の入り口に送風装置の送風用導管108が接続されている。また、複数の吹き出し口107は、長尺方向全体に亘って一定又は任意の間隔でダクト本体106に穿設され得る。すなわち、送風装置から送風用導管108を経てダクト105内部に温度調節された気体(冷風又は温風)が送られると、気体がダクト105の上流から下流へと流れ、ダクト105内部全体の気圧が高まり、ダクト105が膨らむとともに、各吹き出し口107から冷風又は温風が放出される。
なお、本実施形態では、ダクト105は、可撓性を有する半透明な樹脂製の軟質フィルムからなり、その材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等から選択され得る。このように、ダクト105が軟質フィルムからなることにより、吹き出し口107を任意の位置に簡単に追加可能である。また、ダクト105が半透明であることにより、内部に配置された通水管101の状態を視認可能である。
送風装置は、冷風及び/又は温風を送風可能である。例えば、送風装置は、圧縮器、膨張弁、凝縮器、蒸発器を備える熱交換器で構成された一般的な空調装置であってもよい。冷風又は温風が送風用導管108を介してダクト105の上流から下流に流れるように送風装置から放出される。なお、本実施形態では、送風装置から送り出される気体は空気であるが、他の任意の気体が採用されてもよい。
以上の各構成要素の説明に基づいて、植物育成装置10及び育成補助装置100の構成をより詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、本実施形態の植物育成装置10では、ダクト105の底面が培地12に当接するように培地12上に配置されている。送風装置からダクト105に冷風又は温風が送られるとともに、ダクト105内の気体が通水管101によって冷却又は加温されていることから、ダクト105外面の温度は、環境温度よりも低いか又は高い状態で維持されている。特には、2つの通水管101が保持具104によって互いに離隔していることにより、通水管101とダクト105内の気体との接触面積が比較的多く確保され、ダクト105内部の気体が効果的に冷却又は加温状態に維持されている。その結果、ダクト105底面と培地12表面との間で直接的な熱の伝達が行われることによって、培地12の適切な温度調整がなされ得る。また、ダクト105外面が各イチゴ苗Pのクラウン部P1に近接又は接触するように培地12上に載置されていることから、イチゴ苗Pへの温度調整が効果的になされている。なお、上記「近接」するとは、ダクトの冷気又は熱気が伝達可能な距離を隔ててダクト及び植物が配置された状態を示している。
図5に示すように、ダクト105の両側部には、主にイチゴ苗Pの茎や葉の裏を内側から冷却又は加温するように側方に気体を放出する複数の吹き出し口107が穿孔されている。吹き出し口107は、周方向の同じ位置で所定間隔でダクト本体105aの長手方向全体に亘って規則的又は任意に形成されている。すなわち、植物育成装置10では、培地12の長手方向に亘って、ダクト105の吹き出し口107から冷風又は温風がイチゴ苗P及び培地22に吹き付けられることにより、複数のイチゴ苗Pからなる苗列の温度管理が同時に行われる。
そして、通水管101(及びその内部の液体)が、ダクト105内部の上流から下流に亘って生じる温度差を抑えるようにダクト105内の空気を冷却又は加温するように機能している。具体的には、夏季などの高温環境下でイチゴ苗Pを冷却する場合、ダクト105内部の通水管101に冷水を通水させ、ダクト105の長尺方向に亘って、該通水管101で送風装置から送風された空気(冷風)を冷却又は保冷する。つまり、通水管101が冷熱源となってダクト105内の気体が夏の外気によって暖められることが抑制され、ダクト105の長尺方向における気体の温度分布がより均一に維持される。他方、冬季などの低温環境下でイチゴ苗Pを加温する場合、ダクト105内部の通水管101に温水を通水させ、ダクト105の長尺方向に亘って、該通水管101で送風装置から送風された空気(温風)を加温又は保温する。つまり、通水管101が温熱源となってダクト105内の気体が冬の外気によって冷却されることが抑制され、ダクト105の長尺方向における気体の温度分布がより均一に維持される。すなわち、本植物育成装置10によれば、ダクト105の上流側の吹き出し口107からの送風と、下流側の吹き出し口107からの送風との温度差が抑えられている。
さらには、図4及び図5に示すように、通水管101の下辺(下面)がダクト105を介して培地12表面に接触するように、通水管101がダクト105底壁の上に安定した姿勢で載置されている。また、通水管101の側辺(側面)がイチゴ苗P(クラウン部P1)に近接し、又は、ダクト105を介してイチゴ苗P(クラウン部P1)に接している。すなわち、この植物育成装置10の横断面において、薄いダクト105の外壁1枚を介して、通水管101の一辺がイチゴ苗Pのクラウン部P1に近接又は接触するとともに、通水管101の他の一辺が培地12表面に接触している。よって、該通水管101自体が、イチゴ苗Pのクラウン部P1及び培地12の両方を冷却又は加温するようにも機能している。
図8は、本実施形態の給水システムを示す模式図である。図8では、説明の便宜上、ダクト及び送風装置が省略されている。図8に示すように、給水装置103は、継手部102を介して通水管101に接続された配管103aと、該配管103aが接続された循環ポンプ103bとを備える。循環ポンプ103bは吐出口及び吸入口を備え、それぞれに上流側及び下流側の配管103aが接続されている。そして、吐出口側の配管103aが通水管101の上流端に接続され、吸入口側の配管103aが通水管101の下流端に接続されている。すなわち、循環ポンプ103bの吐出口から送り出された液体が吐出口側の配管103aを通って通水管101に通水される。そして、通水管101の下流端から流出した液体が、吸入口側の配管103aを通って循環ポンプ103bの吸入口に流入する。循環ポンプ103bに流入した液体は、再び吐出口から通水管101に向けて送り出される。このようにして、本実施形態の植物育成装置10では、液体(冷水又は温水)の循環システムが構成されている。
夏季において、植物育成装置10は循環ポンプ103bにより冷水を循環させるように動作する。他方、冬季において、植物育成装置10は循環ポンプ103bにより温水を循環させるように動作する。本実施形態では、通水管101の一部(水平部分)が地中に埋設されている。一般に、地中の温度は、年間を通して約15℃程度とほぼ一定であり、夏季においては地中の方が環境温度(外気温)よりも低温であり、冬季においては地中の方が環境温度よりも高温である。よって、地中に埋設された配管103a内において、夏季には、液体が地中で放熱して外気よりも低温となることで冷水が生成される。他方、冬季には、液体が地中で採熱して外気よりも高温となることで温水が生成される。すなわち、本実施形態の植物育成装置10は、水温の調整に地中熱を効果的に利用することにより、冷水又は温水を生成してイチゴ苗Pの温度調節を行っている。
以下、本発明に係る一実施形態の植物育成装置10及び育成補助装置100の作用効果について説明する。
本実施形態の植物育成装置10及び育成補助装置100によれば、低温又は高温の液体が流れる複数の通水管101を内挿する長尺のダクト105に気体(環境温度よりも低温の気体又は環境温度よりも高温の気体)が送風され、該ダクト105底面が培地12に当接することによって、培地12を冷却又は加温することを特徴とする。すなわち、ダクト105内に配置された通水管101に低温又は高温の液体が流れることによって、通水管101がダクト105内部で冷却源又は温熱源として機能し、ダクト105の長尺方向の略全体に亘る送風の温度が適切に制御され、ダクト105全体が冷却又は加温される。このとき、複数の通水管101が互いに離隔していることにより、通水管101とダクト105内の空気との接触面積を比較的多く確保できることから、ダクト105内部の気体を効果的に冷却又は加温可能である。そして、培地12に当接するダクト105が培地12から熱を奪い、又は、培地12に熱を与えることにより、培地12表面の温度を調整し、植物の育成を効果的に補助することができる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例を取り得る。以下、本発明の変形例を説明する。なお、各変形例において、二桁又は三桁で示される構成要素において下一桁又は下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
(1)上記実施形態の植物育成装置10及び育成補助装置100では、角形の波付可撓管からなる通水管101が採用されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、図9に示すように、植物育成装置20及び育成補助装置200は、断面円形の波付可撓管からなる通水管201を採用している。また、上記実施形態では、2本の通水管が採用されたが、3本以上の通水管が用いられてもよい。
(2)上記実施形態の植物育成装置10及び育成補助装置100では、冷却又は加温された通水管101の管壁がダクト105を介して植物(イチゴ苗P)に近接又は接触すると同時に培地12に接触するように配置されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、通水管は、脚部等によって培地から浮いた状態で支持されてもよい。
(3)上記実施形態の植物育成装置10及び育成補助装置100では、角形の波付可撓管からなる通水管101が採用されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、通水管は、断面矩形状であれば、外面に凹凸がない直状の管材であってもよい。
(4)上記実施形態の植物育成装置10では、液体が循環装置によって循環されているとともに、地中熱により温度調整されているが、本発明は実施形態に限定されない。すなわち、配管から供給された液体が通水管を通った後に排水されてもよい。また、地中熱を利用せずに、通水管の上流に冷却器又は加熱器を別途設けるなどして、冷却又は加温した液体を通水管に送り込んでもよい。
(5)上記実施形態の植物育成装置10では、送風装置から冷風又は温風が送風されるが、本発明は実施形態に限定されない。すなわち、送風装置では、気体を冷却又は加温せず、通水管によって気体(送風)の温度を変化させるようにしてもよい。
(6)上記実施形態の育成補助装置100では、ダクト105に吹き出し口107が設けられているが、本発明において、吹き出し口が省略されてもよい。吹き出し口が省略されても、冷却又は加温されたダクトによって培地の温度を調節可能である。
(7)上記実施形態の植物育成装置10では、複数のイチゴ苗Pが直線状に配列されているが、複数のイチゴ苗Pを屈曲又は屈折するようにランダムに配置してもよい。このような場合であっても、本実施形態の育成補助装置100の通水管101が、可撓性を有する波付可撓管を屈曲又は屈折配置することにより、複数のイチゴ苗Pに添って通水管101を配置することが可能である。
(8)本発明の育成補助装置は、他の温度調節装置と併用して使用可能である。例えば、図10は、本発明の変形例の植物育成装置50を示している。図10に示すように、植物育成装置50は、(育成補助装置100と同様の)育成補助装置500に加えて、コンテナ51の両側に設けられ、イチゴ苗Pの局所に温度調節された気体を外側から吹き付けて温度管理を補助する温度調節装置55を備えてなる。温度調節装置55は、内部に冷風又は温風が通過するとともに、該冷風又は温風をイチゴ苗Pの局所(葉の裏側)に向けて吹き付けるように複数の吹き出し口55cを有する一対の第2ダクト55aと、各第2ダクト55a内部で延在し、内部に冷却液又は加温液が流れる2本の第2通水管55bとを備える。第2通水管55bは、第2ダクト55a内部の気体を長尺方向に亘って冷却又は加温し、各吹き出し口55cから吹き出される気体の温度を調節するように構成されている。この温度調節装置55では、ダクト55aの上流側と下流側との間において、各吹き出し口55cから吐出される気体に温度差が生じることが抑えられている。すなわち、該温度調整装置55を育成補助装置500に組み合わせて用いることにより、より効率的にイチゴ苗Pの温度管理が可能となる。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 植物育成装置
11 コンテナ
12 培地
13 架台
100 育成補助装置
101 通水管(波付可撓管)
101a 凹条
102 継手部
103 給水装置
103a 配管
103b 循環ポンプ
104 保持具
104a 保持部
104b 係止爪
104c 連結部
105 ダクト
106 ダクト本体
107 吹き出し口
108 送風用導管
P イチゴ苗(植物)
P1 クラウン部

Claims (9)

  1. 培地に植栽された植物の育成を補助するための育成補助装置であって、
    内部に環境温度よりも低温又は高温の液体が流れる複数の通水管と、
    送風装置により内部に気体が送風される長尺のダクトと、を備え、
    前記ダクトは、底面が前記培地に当接するように培地上に配置され、
    前記複数の通水管は、前記ダクト内に互いに間隔をあけて配置されてなることを特徴とする育成補助装置。
  2. 前記通水管は、前記植物に近接し、又は、前記ダクトを介して前記植物に接するように配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の育成補助装置。
  3. 前記ダクトには、前記気体を前記植物の局所に向けて吹き付けるように1又は複数の吹き出し口が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の育成補助装置。
  4. 前記通水管は、断面四角形状を有する長尺体で形成されてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の育成補助装置。
  5. 前記通水管は、波付可撓管であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の育成補助装置。
  6. 前記ダクトは、軟質フィルムで形成されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の育成補助装置。
  7. 前記複数の通水管を所定の間隔で離隔させて保持するための保持具をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の育成補助装置。
  8. 植物を育成するための植物育成装置であって、
    植物が植栽された、又は、植物が植栽される培地と、
    前記培地を冷却又は加温するように設置された請求項1から7のいずれか一項に記載の育成補助装置と、を備えることを特徴とする植物育成装置。
  9. 前記植物はイチゴであり、前記イチゴのクラウン部が前記ダクトによって加温又は冷却されることを特徴とする請求項8に記載の植物育成装置。
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