JP6831030B1 - 予測モデルの学習方法、予測モデルの学習装置、及び、プラント制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性に優れた予測モデルを学習する。【解決手段】少なくとも1つの説明変数から目的変数を予測するための予測モデルは、第1評価値及び前記第2評価値に基づいて更新される。第1評価値は、予測モデルの予測誤差を示す指標として算出される。第2評価値は、説明変数の少なくとも一部の目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す指標として算出される。【選択図】図1

Description

本開示は、予測モデルの学習方法、予測モデルの学習装置、及び、プラント制御システムに関する。
様々な分野において、互いに因果関係にある説明変数と目的変数との関係を表す予測モデルを用いた、将来的な事象の予測が行われている。例えば、燃料を燃焼する火力プラントでは、プラントの運転条件を規定する制御パラメータを説明変数とするとともに、プラントの効率を目的変数とする予測モデルを構築し、当該予測モデルを用いて運転条件の変化に対する効率の変化を予測することで、最適な運転条件を検証することができる。
このような予測モデルは、過去のデータに基づいて説明変数と目的関数との関係を表す教師データを用いた機械学習によって構築することができる。例えば、機械学習の一手法であるニューラルネットワークを利用する場合、訓練データを入力した際の予測モデルの出力値が教師データの値に近づくように、ニューラルネットワークの重みやバイアスといったパラメータを学習することで、予測モデルの構築がなされる。
機械学習によって構築された予測モデルを利用した事象予測は、近年、様々な用途に広がっており、例えば商品のレコメンドのような極端に低リスクな用途を除いて、不適切な意思決定を招かないように、十分な信頼性を確保する必要がある。特に、予測モデルが学習した説明変数と目的変数との関係が、既存の知識と異なる場合、不適切な意思決定を引き起こすおそれがある。例えば、既存の知識によれば、温度が上昇すればアイスクリームの売り上げが増加するが、データ不足等が原因で予測モデルが仮に逆の関係(温度が低いほどアイスクリームが売れる)を学習してしまっていた場合、予測モデルのレコメンドは実際とは逆となり、不適切な意思決定を引き起こすおそれがある。
このような不適切な意思決定を防止するためは、予測モデルの構築に必要な教師データが十分用意されていることが必要となる。特許文献1では、説明変数及び目的変数によって規定されるデータ領域を複数領域に分割し、各領域に対してデータ不足を示す指標値を算出することで、ユーザがデータ不足となっている領域を認識し、信頼性のある予測モデルを構築するために必要な追加データの取得を支援することが提案されている。特に特許文献1では、各領域において説明変数に対する目的変数の感度を考慮してデータ不足を示す指標値を算出することで、予測モデルの予測精度を向上するために追加データ取得が必要となる領域がユーザに提示される。
特開2019−197267号公報
上記特許文献1では、十分な信頼性を有する予測モデルを構築するために必要なデータが不足している領域をユーザに提示している。そのため、ユーザが不足しているデータを認識できたとしても、例えばデータ収集にコストや時間を要する場合のように、データ取得自体が困難な場合には、予測モデルの改善を行うことができない。また予測モデルが十分な教師データに基づいて構築されている場合であっても、アルゴリズムの性質や、データの多重共線性によって正しい感度の予測モデルとして構築されておらず、不適切な意思決定をもたらすおそれがある。
本開示の少なくとも一態様は上述の事情に鑑みなされたものであり、信頼性に優れた予測モデルを構築可能な予測モデルの学習方法、予測モデルの学習装置、及び、プラント制御システムを提供することを目的とする。
本開示の少なくとも一態様に係る予測モデルの学習方法は、上記課題を解決するために、
少なくとも1つの説明変数から目的変数を予測するための予測モデルの学習方法であって、
前記予測モデルの予測誤差を示す第1評価値を算出する第1評価値算出工程と、
前記少なくとも1つの説明変数の少なくとも一部の前記目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて前記特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す第2評価値を算出する第2評価値算出工程と、
前記第1評価値及び前記第2評価値に基づいて、前記予測モデルを更新することにより学習を行う予測モデル更新工程と、
を備える。
本開示の少なくとも一態様に係る予測モデルの学習装置は、上記課題を解決するために、
少なくとも1つの説明変数から目的変数を予測するための予測モデルの学習装置であって、
前記予測モデルの予測誤差を示す第1評価値を算出する第1評価値算出部と、
前記少なくとも1つの説明変数の少なくとも一部の前記目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて前記特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す第2評価値を算出する第2評価値算出部と、
前記第1評価値及び前記第2評価値に基づいて、前記予測モデルを更新することにより学習を行う予測モデル更新部と、
を備える。
本開示の少なくとも一態様に係るプラント制御システムは、上記課題を解決するために、
本開示の少なくとも一態様に係る予測モデルの学習装置と、
前記予測モデル更新部によって更新された前記予測モデルに、前記少なくとも1つの説明変数に対応する入力パラメータを入力することにより、前記目的変数に対応するパラメータを予測する予測部と、
前記予測部で予測された前記パラメータに基づいて、前記少なくとも1つの説明変数の最適値を算出する最適値算出部と、
前記最適値に基づいて、プラントを制御する制御部と、
を備える。
本開示の少なくとも一態様によれば、信頼性に優れた予測モデルを構築可能な予測モデルの学習方法、予測モデルの学習装置、及び、プラント制御システムを提供できる。
本開示の少なくとも一実施形態に係るプラント制御システムの全体構成図である。 感度方向タイプの分類例と、各感度方向タイプに対応する特徴量及び許容範囲を示す表である。 図1の第2評価値算出部において、説明変数の目的変数に対する感度方向誤差を算出するための構成を示すブロック図である。 本開示の少なくとも一実施形態に係る予測モデルの学習方法を工程毎に示すフローチャートである。 図4のステップS20の詳細工程を示すフローチャートである。 学習装置による予測モデルMの構築に用いられるデータセットのスキャッターマトリクスである。 各説明変数に対する感度方向タイプの選択例である。 各説明変数について求められたPDプロット及びICEプロットである。 エポック数に対する予測誤差及び感度方向誤差の収束性の検証結果である。 エポック数に対する予測誤差及び感度方向誤差の収束性の検証結果である。 外気温度を表すAT(横軸)と発電電力を表すPE(縦軸)との関係を示すCCPPデータセットである。 図10AのCCPPデータセットから得られる予測モデルMである。 体感温度を表すatemp(横軸)とレンタル自転車数を表すcnt(縦軸)との関係を示すバイクシェアリングデータセットである。 図11Aのバイクシェアリングデータセットから得られる予測モデルである。 図10B及び図11Bの各方式で得られる予測モデルの評価結果を比較する表である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本開示の少なくとも一実施形態に係るプラント制御システム100の全体構成図である。プラント制御システム100は、プラントが有する制御端を制御対象とする。プラント制御システム100は、例えばコンピュータのような電子演算装置を含むハードウェア構成を有しており、以下に述べる制御を実行するためのプログラムがソフトウェアとしてインストールされることにより、ハードウェア構成と協動して、本開示の少なくとも一実施形態に係るプラント制御システム100として機能するように構成される。
図1には、このようなプラント制御システム100の機能的構成がブロック図として示されている。プラント制御システム100は、予測モデル記憶部110と、説明変数取得部120と、予測部130と、最適値算出部140と、制御部145と、学習装置150と、を備える。
予測モデル記憶部110は、少なくとも1つの説明変数から目的変数yを予測するための予測モデルMを記憶する。以下の実施形態では、予測モデルMの一例として、複数の説明変数X(=x、x、・・・)から目的変数yを予測するための予測モデルを扱うが、説明変数は単数であってもよい。予測モデル記憶部110には予め構築された予測モデルMが記憶されており、当該予測モデルMは、学習装置150による機械学習によって更新可能に構成される。予測モデルMは、例えばニューラルネットワークのように、モデルの性能を示す評価指標を最適化するようにモデルのパラメータを学習するアルゴリズムを用いて構築される。本実施形態では、説明変数Xとして例えばプラントの運転条件に関するパラメータを入力し、目的変数yとして例えばプラントの性能に関するパラメータ(例えば効率など)を予測するための予測モデルMを例に説明する。
尚、以下の説明において、複数の説明変数Xのうちk番目(kは任意の自然数)を示す場合には「説明変数x」と示す。
説明変数取得部120は、予測モデルMに対して入力されるべき少なくとも1つの説明変数Xを取得する。少なくとも1つの説明変数Xは、上述のように、プラントの運転条件に関するパラメータであり、これらのパラメータは、例えば、プラントに設置されたセンサ検出値のような実測値や、プラントの各構成要素に対する制御値などを用いることができる。
予測部130は、予測モデルMを用いて、説明変数取得部120で取得した少なくとも1つの説明変数Xから目的変数yを予測する。具体的には予測部130は予測モデル記憶部110にアクセスすることにより、予測モデル記憶部110から予測モデルMを読み出し、当該予測モデルMに対して説明変数取得部120で取得した少なくとも1つの説明変数Xを入力することにより、目的変数yを算出する。本実施形態では、上述のように、プラントの運転条件に関するパラメータが予測モデルMに入力されることにより、例えばプラントの性能に関するパラメータが予測される。
最適値算出部140は、予測部130の予測結果に基づいて、プラントの制御端を制御するための最適値を算出する。最適値は、予測部130によって算出される目的変数yが最良となる場合における説明変数Xとして算出される。例えば予測モデルMによって予測される目的変数yがプラント効率である場合、プラント効率が最良となる場合における説明変数Xに対応するパラメータが最適値として算出される。
制御部145は、最適値算出部140で算出された説明変数Xの最適値に基づいて、プラントを制御する。これにより、目的変数yが最良となるプラント制御が可能となる。
学習装置150は、機械学習を行うことにより、予測モデル記憶部110に記憶された予測モデルMを更新する。学習装置150による機械学習は、所定のタイミングで繰り返し実施されることにより、予測モデルMの信頼性が逐次改善される。特に学習装置150は、以下の構成を有することにより、不適切な意思決定を引き起こすおそれが少なく、優れた信頼性を有するように予測モデルMを学習する。
図1に示すように、学習装置150は、データセット作成部152と、第1評価値算出部156と、第2評価値算出部158と、知識テーブル記憶部159と、解析部160と、予測モデル更新部162とを備える。
データセット作成部152は、予測モデル記憶部110に記憶された予測モデルMを用いて、複数の説明変数Xと目的変数yとを含むデータセットDSを作成する。データセットDSの作成は、例えば、複数の説明変数Xを予測モデルMに入力して目的変数yを出力し、これらの説明変数x及び目的変数yを紐づけることにより行われる。
またデータセット作成部152は、予測モデルMの機械学習に用いられる教師データTDを出力する。教師データTDは、例えば、プラントの運転データが予め保存されたデータベース(不図示)に用意されており、データベース作成部152は当該データベースにアクセスすることにより取得した教師データTDを出力する。教師データTDは、データセット作成部152で作成されたデータセットDSと同様に、複数の説明変数X及び目的変数yを含むように用意される。
第1評価値算出部156は、第1評価値R1を算出する。第1評価値R1は、予測モデルMの教師データに対する予測誤差を示す指標である。本実施形態では、第1評価値算出部156は、データセット作成部152で作成されたデータセットDS、及び、教師データ取得部154で取得された教師データTDに基づいて算出される予測誤差eとして算出される。
第2評価値算出部158は、第2評価値R2を算出する。第2評価値R2は、予測モデルMにおける複数の説明変数Xの目的変数yに対する感度方向に関する指標であり、より具体的には、複数のXの目的変数yの感度方向に関する特徴量と、特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す。
第2評価値R2の算出は、知識テーブル記憶部159に記憶された知識テーブルKTに基づいて行われる。知識テーブルKTには、感度方向を分類するための感度方向タイプtsdが規定される。複数の説明変数Xの目的変数yに対する感度方向は、知識テーブルKTに規定された感度方向タイプtsdのいずれかに分類可能である。
ここで図2は、感度方向タイプtsdの分類例と、各感度方向タイプtsdに対応する特徴量及び許容範囲を示す表である。感度方向タイプtsdの分類には様々なパターンが考えられるが、本実施形態では、「増加」、「減少」、「下に凸」、「上に凸」、「無視可能」及び「未知」の6パターンに分類可能な場合について、例示的に説明する。
感度方向タイプtsdが「増加」に分類される場合、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xを固定値とした場合に、説明変数xが増加するに従って、目的変数yもまた増加する感度方向を有する(このとき、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xは定数とする)。例えば、説明変数xと目的変数yとの関係が近似線y=a・xによって表される場合、感度方向タイプtsdに対応する特徴量は、A(=a (0)、a (1)、・・・、a (n))であり、当該特徴量の許容範囲として、傾きaの上限値amax(>0)、及び、下限値amin(>0)が規定される。
感度方向タイプtsdが「減少」である場合は、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xを固定値とした場合に、説明変数xが増加するに従って、目的変数yが減少する感度方向を有する(このとき、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xは定数とする)。例えば、説明変数xと目的変数yとの関係が近似線y=a・xによって表される場合、感度方向タイプtsdに対応する特徴量はA(=a (0)、a (1)、・・・、a (n))であり、当該特徴量の許容範囲として、傾きaの上限値amax(<0)、及び、下限値amin(<0)が規定される。
感度方向タイプtsdが「下に凸」である場合は、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xを固定値とした場合に、初期段階では説明変数xが増加するに従って目的関数yが減少し、途中から目的関数yが増加に転じる感度方向を有する(このとき、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xは定数とする)。例えば、説明変数xと目的変数yとの関係が近似線dy/dx=a’・xで表される場合、感度方向タイプtsdに対応する特徴量はA’(=a’k (0)、a’k (1)、・・・、a’k(n))、及び、Xipk(=xipk (0)、xipk (1)、・・・、xipk (n))であり、当該特徴量の許容範囲として、傾きa’の上限値a’max(>0)、下限値a’min(>0)、及び、説明変数xの変曲点座標Xipkの上限値xipmax、下限値xipminが規定される。
感度方向タイプtsdが「上に凸」である場合は、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xを固定値とした場合に、初期段階では説明変数xが増加するに従って目的関数yが増加し、途中から目的関数yが減少に転じる感度方向を有する(このとき、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xは定数とする)。例えば、説明変数xと目的変数yとの関係が近似線dy/dx=a’xで表される場合、感度方向タイプtsdに対応する特徴量はA’(=a’k (0)、a’k (1)、・・・、a’k(n))、及び、Xipk(=xipk (0)、xipk (1)、・・・、xipk (n))であり、当該特徴量の許容範囲として、傾きa’の上限値a’max(<0)、下限値a’min(<0)、及び、説明変数xの変曲点座標Xipkの上限値xipmax、下限値xipminが規定される。
感度方向タイプtsdが「無視可能」である場合は、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xを固定値とした場合に、説明変数xの変化に対する目的変数yの変化が無視可能な程度に小さい感度方向を有する(このとき、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xは定数とする)。この場合、実質的に、前述の感度方向タイプtsdが「増加」又は「減少」の場合において傾きaが十分に小さい場合に相当する。そのため、感度方向タイプtsdに対応する特徴量はA(=a (0)、a (1)、・・・、a (n))であり、当該特徴量の許容範囲として、感度方向タイプtsdが「増加」又は「減少」の場合と同様に、傾きaの上限値amax、及び、下限値aminが規定される。
感度方向タイプtsdが「未知」である場合は、複数の説明変数Xのうち説明変数xを除く他の説明変数Xを固定値とした場合に、説明変数xと目的変数yとの関係が不明であるため、特徴量及び当該特徴量に対応する許容範囲は規定されず、感度方向誤差は常に0とみなされる。
第2評価値算出部158は、少なくとも1つの説明変数Xの目的変数yに対する感度方向誤差esdkを算出することにより、予測モデルの感度方向誤差esdを算出する。ここで図3は図1の第2評価値算出部158において、ある説明変数xの目的変数yに対する感度方向誤差esdkを算出するための構成を示すブロック図である。第2評価値算出部158は、特徴量算出部158aと、感度方向誤差算出部158bと、を備える。
特徴量算出部158aは、説明変数xに対して選択される感度方向タイプtsd、及び、データセット作成部152によって作成されたデータセットDSに基づいて特徴量を算出する。ここで算出される特徴量は、特徴量算出部158aに入力される感度方向タイプtsdの種類に基づいて、以下のように算出される。
感度方向タイプtsdが「増加」、「減少」、「無視可能」である場合には、特徴量算出部158aは、特徴量としてA(=a (0)、a (1)、・・・、a (n))を次式から算出する。
ここでxk、jは、ICEプロットにおける説明変数xのm個の成分のうちj番目を示す。またXは、各xk、j(=[xk、0、xk、1、・・・xk、m])のベクトルである。またF(X,X (i))は各f(xk、j、X (i))のベクトルであり、F’(X,X (i))は各f’(xk、j、X (i))のベクトルである。尚、f’はfのxによる微分である。
また感度方向タイプtsdが「上に凸状」、「下に凸状」である場合には、特徴量算出部158aは、特徴量としてA’(=a’k (0)、a’k (1)、・・・、a’k(n))、及び、Xipk(=xipk (0)、xipk (1)、・・・、xipk (n))を次式から算出する。
続いて感度方向誤差算出部158bは、特徴量算出部158aによって算出された特徴量、及び、当該特徴量に対応する許容範囲に基づいて、感度方向誤差esdkを算出する。
例えば、感度方向タイプtsdが「増加」、「減少」、「無視可能」である場合には、感度方向誤差esdkは、当該感度方向タイプtsdに対応する特徴量A、及び、特徴量Aに対応する許容範囲(amax、amin)を用いて次式により求められる。
sdk=calDev(A、amax、amin) (4)
ここでcalDevは、特徴量Aの許容範囲(amax、amin)からの乖離量の二乗平均を出力する関数である。具体例を挙げると、例えば、特徴量A=[-0.3,0.0,1.1]であり、amax=0.5、amin=0.0に設定された場合、感度方向誤差esdkは、次式のように算出される。
sdk=(0.3)+(0.0)+(0.6)=0.15
また感度方向タイプtsdが「上に凸」、「下に凸」である場合には、感度方向誤差esdkは、当該感度方向タイプtsdに対応する特徴量A’、Xipk、及び、特徴量A’、Xipkに対応する許容範囲(a’max、a’min、xipmax、xipmin)を用いて次式により求められる。
sdk=calDev(A’、a’max、a’min)+calDev(Xipk、xipmax、xipmin) (5)
ここでcalDevは、特徴量A’、Xipkの許容範囲(a’max、a’min、xipmax、xipmin)からの乖離量の二乗平均を出力する関数である。
第2評価値算出部158は、このように各説明変数xについて感度方向誤差esdkを算出し、これらを合成することにより、予測モデルMの感度方向タイプtsdを示す第2評価値R2を算出する。
図1に戻って、解析部160は、第1評価値算出部156で算出された第1評価値R1、及び、第2評価値算出部158で算出された第2評価値R2に基づいて予測モデルMの総合誤差eを算出する。例えば第1評価値R1として算出される予測誤差e、及び、第2評価値R2として算出される感度方向誤差esdの線形和として、総合誤差eが算出される。
予測モデル更新部162は、解析部160で算出された総合誤差eに基づいて、予測モデル記憶部110に記憶された予測モデルMを更新する。例えば、予測モデル更新部162は、総合誤差eが最小になるように予測モデルMの更新を行う。例えば予測モデルMがニューラルネットワークとして構築されている場合には、ニューラルネットワークの入力層及び出力層の間に存在する各隠れ層の間に設定される各係数が、総合誤差eを最小するように更新される。このような予測モデルMの更新演算は所定の回数実行されることで、予測モデルMの学習が行われる。
従来の教師データあり機械学習では、予測モデルMの更新は、第1評価値R1のみに基づいて、予測誤差eが最小になるように行われていた。この場合、教師データTDが不足していると、教師データに対する予測誤差eだけが低減して、感度方向誤差が大きい予測モデルMが得られる可能性がある。このような予測モデルMは正しい感度を持っていないので、前述したような不適切な意思決定を招くおそれがある。
本実施形態では、予測モデルMの更新が、第1評価値R1及び第2評価値R2の両方に基づいて行われることにより、このような課題を効果的に解決することができる。第2評価値R2は、前述のように予測モデルMの感度方向誤差esdを考慮して算出されるため、予測誤差eを示す第1評価値R1とともに考慮することで、例えば教師データTDが不足している場合など、正しい感度を学習することが難しい場合であっても、予測モデルMによる予測精度を向上できる。例えば、学習に用いられるデータセットDSが教師データTDに近い場合には、仮に第1評価値R1のみを考慮した学習では過学習が生じる可能性があるが、第2評価値R2を考慮することで、このような可能性を好適に回避し、信頼性に優れた予測モデルMの学習が可能となる。また教師データTDが不足していない場合であっても、従来に比べて学習精度を向上することができる。その結果、予測モデルMによって不適切な意思決定を招く可能性を低減し、より信頼性に優れた機械学習を行うことができる。
続いて上記構成を有する学習装置150によって実施される予測モデルMの学習方法について説明する。図4は本開示の少なくとも一実施形態に係る予測モデルMの学習方法を工程毎に示すフローチャートである。
まず第1評価値算出部156は、第1評価値R1を算出する(ステップS10)。まず第1評価値R1の算出は、前述したように、データセット作成部152で作成されたデータセットDS、及び、教師データ取得部154で取得された教師データTDに基づく予測誤差eを求めることにより行われる。
尚、データセット作成部152で作成されたデータセットDSはバッチデータとして取り扱われてもよい。バッチデータは、データセットDSを少なくとも一つ含み、複数個のデータセットDSを含んでもよい。このようにデータセットDSとしてバッチデータを用いることで、後述する繰り返し演算回数を削減し、学習装置150の処理負担を効果的に軽減することができる。
続いて第2評価値算出部158は、第2評価値R2を算出する(ステップS20)。ここで第2評価値R2の算出方法について、図5を参照して、より詳しく説明する。図5は図4のステップS20の詳細工程を示すフローチャートである。
図5では、まず複数の説明変数Xから任意の1つを指定するための定数kを初期値「1」に設定する(ステップS21)。そして説明変数Xについて感度方向タイプtsdを選択する(ステップS22)。感度方向タイプtsdの選択は、例えば、ユーザが有する知見に基づいて、説明変数Xを除く他の説明変数Xを定数とした場合に、説明変数Xが目的変数yに対してどの感度方向タイプtsdを有するかを判断することにより行われる。続いて、特徴量算出部158aは、ステップS22で選択された感度方向タイプtsdに対応する特徴量A、A’、Xipkを算出する(ステップS23)。ステップS23における特徴量A、A’、Xipkの算出は、ステップS22で選択された感度方向タイプtsdに対応するように、上記(1)〜(3)式に説明変数X、Xが入力されることで行われる。
続いて感度方向誤差算出部158bは、ステップS23で算出された特徴量A、A’、Xipkを用いて、説明変数Xに対応する感度方向誤差esdkが算出される(ステップS24)。ステップS24における感度方向誤差esdkの算出は、ステップS22で選択された感度方向タイプtsdに対応するように、上記(4)又は(5)式に従って行われる。
続いて定数kをインクリメントし(ステップS25)、その後、定数kが上限値kmax以上であるか否かを判定する(ステップS26)。上記説明では、ステップS21でk=1に設定されているため、1回目のステップS25ではk=1+1=2となる。そのため、定数kが上限値kmax未満であるとして(ステップS26:NO)、処理がステップS22に戻されることで、次の説明変数Xについて、同様の感度方向誤差esdkが算出される。このような感度方向誤差esdkの算出ループは、全ての説明変数について感度方向誤差esdkの算出が行われるまで繰り返される。
全ての説明変数について感度方向誤差esdkの算出が完了すると(ステップS26:YES)、解析部160は、各説明変数について算出された感度方向誤差esdkを合成することにより、予測モデルMの感度方向誤差esdを算出する(ステップS27)。本実施形態では、感度方向誤差esdは、各説明変数について算出された感度方向誤差esdkの線形和として、次式により求められる。
sd=esd1+esd2+・・・ (6)
尚、(6)式では各説明変数に対応する感度方向誤差esdkに対して所定の重み付け係数を設定してもよい。
図4に戻って、予測モデル更新部162は、ステップS10で算出された第1評価値R1、及び、ステップS20で算出された第2評価値R2に基づいて、予測モデルMを更新する(ステップS30)。ステップS30における予測モデルMの更新は、次式によって得られる総合誤差eが最小になるように行われる。
e=e+rsde×esd (7)
尚、係数rsdeは任意の定数である。
このように第1評価値R1及び第2評価値R2に基づいて予測モデルMを更新することにより、教師データTDが不足している場合であっても、良好な学習精度を得ることができ、信頼性を向上できる。そしてプラント制御システム100では、当該予測モデルMを用いて制御パラメータの予測を行うことで、プラントの制御端を適切に制御することができる。
<検証1>
続いて上述の学習装置150によって更新された予測モデルMの信頼性に関する検証結果について説明する。図6は、学習装置150による予測モデルMの構築に用いられるデータセットDSのスキャッターマトリクスである。このスキャッターマトリクスは、9つの説明変数x1〜x9、及び、目的変数yからなるデータセットDSを10組含んで構成される。スキャッターマトリクスの各成分は、それぞれ次式を満たすように0.0〜1.0の間を0.01ステップ間隔で規定され、これに少量のノイズ成分を付加することで形成されている。このデータセットにおいては各説明変数x1〜x9と目的変数yとは線形関係にあるため、感度方向学習無しで、予測モデルMが「上に凸」や「下に凸」の感度方向を学習することが考えにくい。
y=x1=x2=・・・=x9 (8)
続いて、感度報告学習の効果を確認するために、このように用意されたスキャッターマトリクスに規定される9つの説明変数x1〜x9について、それぞれ感度方向タイプtsdの選択を行う。図7は各説明変数x1〜x9に対する感度方向タイプtsdの選択例である。この例では、説明変数x1、x6に対して「上に凸」の感度方向タイプtsdが選択され、説明変数x2、x7に対して「下に凸」の感度方向タイプtsdが選択され、説明変数x3、x8に対して「減少」の感度方向タイプtsdが選択され、説明変数x4、x9に対して「増加」の感度方向タイプtsdが選択され、説明変数x5に対して「無視可能」の感度方向タイプtsdが選択される。
尚、図7では、各説明変数x1〜x9に選択された感度方向タイプtsdに対応する許容範囲がそれぞれ示されている。
本検証では、このように用意されたスキャッターマトリクスに含まれるデータセットDS及び感度方向タイプtsdに基づいて、学習装置150によって構築された予測モデルMについて、PDプロット及びICEプロットを行った。図8は各説明変数x1〜x9について求められたPDプロット及びICEプロットである。(a)及び(f)には説明変数x1、x6の目的変数yに対する感度方向が示されており、PDプロット及びICEプロットともに、図7で説明変数x1、x6について選択された感度方向タイプtsdである「上に凸」の感度方向が反映されていることが確認された。また(b)及び(g)には説明変数x2、x7の目的変数yに対する感度方向が示されており、PDプロット及びICEプロットともに、図7で説明変数x2、x7について選択された感度方向タイプtsdである「下に凸」の感度方向が反映されていることが確認された。また(c)及び(h)には説明変数x3、x8の目的変数yに対する感度方向が示されており、PDプロット及びICEプロットともに、図7で説明変数x3、x8について選択された感度方向タイプtsdである「減少」の感度方向が反映されていることが確認された。また(d)及び(i)には説明変数x4、x9の目的変数yに対する感度方向が示されており、PDプロット及びICEプロットともに、図7で説明変数x4、x9について選択された感度方向タイプtsdである「増加」の感度方向が反映されていることが確認された。(e)には説明変数x5の目的変数yに対する感度方向が示されており、PDプロット及びICEプロットともに、図7で説明変数x5について選択された感度方向タイプtsdである「無視可能」の感度方向が反映されていることが確認された。
また図9はエポック数に対する予測誤差e及び感度方向誤差esdの収束性の検証結果である。(a)では、説明変数x1〜x9に対応する感度方向誤差esdkがそれぞれ示されており、エポック数が約20程度で感度方向誤差esdkが収束している。また(b)では、予測モデルMの予測誤差e、及び、感度方向誤差esd(説明変数x1〜x9に対応する感度方向誤差esdkの線形和)がそれぞれ示されており、感度方向誤差esdは(a)と同様に、エポック数が約20程度で収束している。一方で、予測誤差eはエポック数が約10程度で収束しており、感度方向誤差esdより早く収束する振る舞いを示している。
上述の実施形態では予測誤差eの算出頻度と、感度方向誤差esdの算出頻度とが等しい場合について述べたが、予測誤差eの算出頻度と、感度方向誤差esdの算出頻度とを異ならせてもよい。例えば、図9に示す検証結果では、予測誤差eが感度方向誤差esdより少ないエポック数で収束するため、予測誤差eの収束が遅くなりすぎない範囲で、予測誤差eの算出頻度を感度方向誤差の算出頻度より少なくなるようにしてもよい。これにより、予測誤差eの算出精度を確保可能な範囲で、演算回数を削減することができる。
<検証2>
続いて実社会に存在するデータセットに基づいて、前述の学習装置150によって得られる予測モデルMについて、他方式の機械学習によって得られる学習モデルと比較して検証する。図10Aは外気温度を表すAT(横軸)と発電電力を表すPE(縦軸)との関係を示すCCPPデータセットであり、図10Bは図10AのCCPPデータセットから得られる予測モデルMである。また図11Aは体感温度を表すatemp(横軸)とレンタル自転車数を表すcnt(縦軸)との関係を示すバイクシェアリングデータセットであり、図11Bは図11Aのバイクシェアリングデータセットから得られる予測モデルMである。
尚、図10B及び図11Bには、(f)前述の学習装置150によって得られる予測モデルMとともに、他方式の機械学習によって得られる学習モデルが(a)〜(e)にそれぞれ示されている。尚、(a)はRandam Forest(RF)を利用した機械学習によって得られる学習モデルである。(b)はLasso CVを利用した機械学習によって得られる学習モデルである。(c)はSVR(Support Vector Regression)を利用した機械学習によって得られる学習モデルである。(d)はTPOT(The Tree−Based Pipeline Optimization Tool)を利用した機械学習によって得られる学習モデルである。(e)はニューラルネットワーク(NN)を利用した機械学習によって得られる学習モデルである。
図12は図10B及び図11Bの各方式で得られる予測モデルMの評価結果を比較する表である。図12では、評価項目としてRMSE(Root Mean Square Errоr)、及び、R2(Coefficient of Determination)を示しており、本実施形態に係る学習装置150によって得られる予測モデルMでは、他の学習方式によって得られる予測モデルに比べて、いずれの評価項目でも良好な結果が得られた。これは、本実施形態の学習方法によって、従来に比べて信頼性に優れた予測モデルMの学習が行われていることを示している。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)一態様に係る予測モデルの学習方法は、
少なくとも1つの説明変数(例えば上記実施形態の説明変数X)から目的変数(例えば上記実施形態の目的変数y)を予測するための予測モデル(例えば上記実施形態の予測モデルM)の学習方法であって、
前記予測モデルの予測誤差(例えば上記実施形態の感度方向誤差e)を示す第1評価値(例えば上記実施形態の第1評価値R1)を算出する第1評価値算出工程(例えば上記実施形態のステップS10)と、
前記少なくとも1つの説明変数の少なくとも一部の前記目的変数に対する感度方向に関する特徴量(例えば上記実施形態の特徴量A、A’、Xipk)と、既知情報(例えば上記実施形態の知識テーブル)に基づいて前記特徴量に対して設定される許容範囲(例えば上記実施形態の許容範囲amax、amin、a’max、a’min、xipmax、xipmin)との一致度を示す第2評価値(例えば上記実施形態の第2評価値R2)を算出する第2評価値算出工程(例えば上記実施形態のステップS20)と、
前記第1評価値及び前記第2評価値に基づいて、前記予測モデルを更新することにより学習を行う予測モデル更新工程(例えば上記実施形態のステップS30)と、
を備える。
上記(1)の態様によれば、機械学習による予測モデルの更新が、予測モデルの予測誤差を示す第1評価値に加えて、第2評価値に基づいて行われる。第2評価値は、説明変数の目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す指標である。このように第1評価値及び第2評価値に基づく機械学習を行うことで、例えば予測モデルを構築する際の教師データが少ない場合であっても、信頼性に優れた予測モデルの構築が可能となる。
(2)他の態様では、上記(1)の態様において、
前記第2評価値算出工程では、前記特徴量の前記許容範囲に対する感度方向誤差(例えば上記実施形態の感度方向誤差esd)を、前記第2評価値として算出する。
上記(2)の態様によれば、第2評価値は、例えばユーザが有する知識等である既知情報に基づく感度方向の許容範囲に対して、予測モデルが有する感度方向が、どの程度乖離しているかを定量的に評価するための指標である、いわゆる感度方向誤差(又は感度方向精度)として算出される。
(3)他の態様では、上記(1)又は(2)の態様において、
前記既知情報は、予め分類された複数の感度方向タイプ(例えば上記実施形態の感度方向タイプtsd)と、前記複数の感度方向タイプの各々について規定された前記特徴量の前記許容範囲と、を含む。
上記(3)の態様によれば、説明変数に対する目的変数の感度方向に対して、予め分類された複数の感度方向タイプが設定される。第2評価値の算出に用いられる既知情報には、このような複数の感度方向タイプと、各感度方向タイプについて規定された特徴量の許容範囲とが含まれる。
(4)他の態様では、上記(1)から(3)のいずれか一態様において、
前記第2評価値算出工程では、前記第2評価値は、予め設定された重み付け係数を用いて前記説明変数ごとの前記一致度を合成することにより算出される。
上記(4)の態様によれば、説明変数ごとに感度方向の特徴値について許容範囲に対して算出された一致度を合成することで、各説明変数の目的変数に対する感度を総合的に評価する指標として第2評価値が算出される。このような第2評価値に基づいて予測モデルの更新を行うことで、各説明変数に対する目的変数の感度方向が既知情報に近づくように機械学習がなされ、優れた信頼性を有する予測モデルを構築できる。
(5)他の態様では、上記(1)から(4)のいずれか一態様において、
前記予測モデル更新工程では、前記第1評価値及び前記第2評価値の線形和が最小になるように前記予測モデルを更新する。
上記(5)の態様によれば、予測モデルの更新が、第1評価値及び第2評価値の線形和が最小になるように行われる。これにより、予測誤差(逆に言えば予測精度)と、感度方向の特徴量の許容範囲に対する一致度とが最小になるように機械学習が行われ、優れた信頼性を有する予測モデルを構築できる。
(6)他の態様では、上記(1)から(5)のいずれか一態様において、
前記第1評価値算出工程及び前記第2評価値算出工程では、前記少なくとも1つの説明変数及び前記目的変数を有する複数のデータセット(例えば上記実施形態のデータセットDS)を含むバッチデータを用いて、前記第1評価値及び前記第2評価値がそれぞれ算出される。
上記(6)の態様によれば、複数のバッチデータを含むバッチデータを用いて第1評価値及び第2評価値の演算を行うことで、演算負荷を効果的に軽減できる。
(7)他の態様では、上記(1)から(6)のいずれか一態様において、
前記第1評価値算出工程における前記第1評価値の算出頻度と、前記第2評価値算出工程における前記第2評価値の算出頻度が異なる。
上記(7)の態様によれば、第1評価値及び第2評価値の算出は、互いに異なる頻度で行われる。
(8)一態様に係る予測モデルの学習装置は、
少なくとも1つの説明変数(例えば上記実施形態の説明変数X)から目的変数(例えば上記実施形態の目的変数y)を予測するための予測モデル(例えば上記実施形態の予測モデルM)の学習装置(例えば上記実施形態の学習装置150)であって、
前記予測モデルの予測誤差(例えば上記実施形態の感度方向誤差e)を示す第1評価値(例えば上記実施形態の第1評価値R1)を算出する第1評価値算出部(例えば上記実施形態の第1評価値算出部156)と、
前記少なくとも1つの説明変数の少なくとも一部の前記目的変数に対する感度方向に関する特徴量(例えば上記実施形態の特徴量A、A’、Xipk)と、既知情報(例えば上記実施形態の知識テーブル)に基づいて前記特徴量に対して設定される許容範囲(例えば上記実施形態の許容範囲amax、amin、a’max、a’min、xipmax、xipmin)との一致度を示す第2評価値(例えば上記実施形態の第2評価値R2)を算出する第2評価値算出部(例えば上記実施形態の第2評価値算出部158)と、
前記第1評価値及び前記第2評価値に基づいて、前記予測モデルを更新することにより学習を行う予測モデル更新部(例えば上記実施形態の予測モデル更新部162)と、
を備える。
上記(8)の態様によれば、機械学習による予測モデルの更新が、予測モデルの予測誤差を示す第1評価値に加えて、第2評価値に基づいて行われる。第2評価値は、説明変数の目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す指標である。このように第1評価値及び第2評価値に基づく機械学習を行うことで、例えば予測モデルを構築する際の教師データが少ない場合であっても、信頼性に優れた予測モデルの構築が可能となる。
(9)一態様に係るプラント制御システムは、
上記(8)の態様に係る予測モデルの学習装置と、
前記予測モデル更新部によって更新された前記予測モデルに、プラントの制御パラメータに関する前記少なくとも1つの説明変数を入力することにより、前記プラントの性能に関する前記目的変数を予測する予測部(例えば上記実施形態の予測部130)と、
前記予測部で予測された前記目的変数に基づいて、前記プラントを制御する制御部(例えば上記実施形態の制御部145)と、
を備える。
上記(9)の態様によれば、前述の学習方法によって更新された予測モデルを用いることにより、プラントの性能に関するパラメータである目的変数が予測される。制御部は、このように予測された目的変数に基づいてプラント制御を行うことで、プラント性能を最適化できる。
100 プラント制御システム
110 予測モデル記憶部
120 説明変数取得部
130 予測部
140 最適値算出部
145 制御部
150 学習装置
152 データセット作成部
156 第1評価値算出部
158 第2評価値算出部
158a 特徴量算出部
158b 感度方向誤差算出部
159 知識テーブル記憶部
160 解析部
162 予測モデル更新部
DS データセット
M 予測モデル
R1 第1評価値
R2 第2評価値
TD 教師データ

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの説明変数から目的変数を予測するための予測モデルの学習方法であって、
    前記予測モデルの予測誤差を示す第1評価値を算出する第1評価値算出工程と、
    前記少なくとも1つの説明変数の少なくとも一部の前記目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて前記特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す第2評価値を算出する第2評価値算出工程と、
    前記第1評価値及び前記第2評価値に基づいて、前記予測モデルを更新することにより学習を行う予測モデル更新工程と、
    を備える、予測モデルの学習方法。
  2. 前記第2評価値算出工程では、前記特徴量の前記許容範囲に対する感度方向誤差を、前記第2評価値として算出する、請求項1に記載の予測モデルの学習方法。
  3. 前記既知情報は、予め分類された複数の感度方向タイプと、前記複数の感度方向タイプの各々について規定された前記特徴量の前記許容範囲とを含む、請求項1又は2に記載の予測モデルの学習方法。
  4. 前記第2評価値算出工程では、前記第2評価値は、予め設定された重み付け係数を用いて前記説明変数ごとの前記一致度を合成することにより算出される、請求項1から3のいずれか一項に記載の予測モデルの学習方法。
  5. 前記予測モデル更新工程では、前記第1評価値及び前記第2評価値の線形和が最小になるように前記予測モデルを更新する、請求項1から4のいずれか一項に記載の予測モデルの学習方法。
  6. 前記第1評価値算出工程及び前記第2評価値算出工程では、前記少なくとも1つの説明変数及び前記目的変数を有する複数のデータセットを含むバッチデータを用いて、前記第1評価値及び前記第2評価値がそれぞれ算出される、請求1から5のいずれか一項に記載の予測モデルの学習方法。
  7. 前記第1評価値算出工程における前記第1評価値の算出頻度と、前記第2評価値算出工程における前記第2評価値の算出頻度が異なる、請求項1から6のいずれか一項に記載の予測モデルの学習方法。
  8. 少なくとも1つの説明変数から目的変数を予測するための予測モデルの学習装置であって、
    前記予測モデルの予測誤差を示す第1評価値を算出する第1評価値算出部と、
    前記少なくとも1つの説明変数の少なくとも一部の前記目的変数に対する感度方向に関する特徴量と、既知情報に基づいて前記特徴量に対して設定される許容範囲との一致度を示す第2評価値を算出する第2評価値算出部と、
    前記第1評価値及び前記第2評価値に基づいて、前記予測モデルを更新することにより学習を行う予測モデル更新部と、
    を備える、予測モデルの学習装置。
  9. 請求項8に記載の学習装置と、
    前記予測モデル更新部によって更新された前記予測モデルに、プラントの制御パラメータに関する前記少なくとも1つの説明変数を入力することにより、前記プラントの性能に関する前記目的変数を予測する予測部と、
    前記予測部で予測された前記目的変数に基づいて前記プラントを制御する制御部と、
    を備える、プラント制御システム。
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