JP6828120B2 - 生検装置 - Google Patents

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発明の分野
本発明は生検装置に関し、より具体的には組織試料の取得を支援する一体型真空援助機能を有する手持ち型生検装置に関する。
関連技術の説明
生検装置は患者から組織試料を切り取るよう構成された試料回収機構を有する。試料回収機構は試料回収開口部を有する生検針が付いた生検プローブアセンブリの形をとることがある。生検手技を行う一部の医師は大型コンソールシステムの生検装置より自己完結型の手持ち型生検装置を好む。自己完結型手持ち型生検装置には基本的には2種類があり、すなわち半ば使い捨て式の生検装置と全面的に使い捨て式の生検装置がある。
典型的な半使い捨て生検装置は再使用可能手持ち型駆動装置を有し、この再使用可能手持ち型駆動装置に使い捨て式プローブが解放自在に取り付けられる。再使用可能手持ち型駆動装置は通常電池で給電され、試料の取得および/または回収を支援する電気モーター駆動機構と一体型真空ポンプとを内蔵する。そのような生検装置は多くの場合、単一挿入多試料(SIMS)手技用として構成される。使い捨て式プローブは1名の患者に使われ
た後に廃棄され、手持ち型駆動装置は再度使用するため保管される。
典型的な全使い捨て式生検装置はバネ/ラッチ機構等の1つ以上機械的駆動機構を有し、これにより組織試料取得に向けて生検装置を手作業で準備し、発射することができる。このような簡素な生検装置は多くの場合、1回の挿入で1つの試料を取得するよう構成される。また、全使い捨て式生検装置の多くは試料取得を支援する真空を有さない。これまで全使い捨て式生検装置に真空援助機能を取り入れる試みがなされてきたが、通常は発生する真空が不十分であるため、その性能は上述した半使い捨て式生検装置のそれに至らない。また、真空援助機能を有する典型的な全使い捨て式生検装置では、組織試料を切る切断カニューレの動きと同時に真空が発生されるため、組織試料の取得にあたって真空の値が限られたものとなる場合がある。
当技術で必要とされているものは、全面的に使い捨て式で、生検針の試料回収開口部を露出するため切断カニューレを後退させる前に真空を発生させて効率的な真空使用を助長して試料取得を支援でき、尚且つ使いやすいように構成された、生検装置である。
本発明は生検装置と該生検装置を操作する方法とを提供する。
例えば第1のラッチ部材、第2のラッチ部材というふうに、本書で素子名の手前に使われる「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、識別の目的で同様の特徴を有する別々の素子を区別するものであり、別段の指定がない限り、必ずしも順序を示唆するものではなく、そのような用語はさらなる同様の素子が含まれることを阻止するものでもない。
本発明は一形態において、筐体と、スタイレットおよびカニューレを含む生検針と、キャリッジスライド、カニューレスライド、およびサンプリングスライドを含むキャリッジアセンブリとを有する生検装置を対象とする。キャリッジスライドはスタイレット組付端壁を有し、カニューレスライドはカニューレ組付端壁を有する。チャージハンドルは筐体に摺動自在に組み付けられる。チャージハンドルは定位置と後退位置とを有する。生検装置は筐体内に配置されてキャリッジアセンブリによって運搬される真空システムをさらに含む。真空システムはサンプリングバネが圧縮されるときにチャージされて真空を発生させる。真空システムは第1の真空ポンプと第2の真空ポンプとマニホールドと制御弁とを含む。第1の真空ポンプは第1の真空口を有する。第2の真空ポンプは第2の真空口を有する。マニホールドは第1の真空引抜口と第2の真空引抜口と第1の真空付与口とを有する。制御弁は第3の真空引抜口と第2の真空付与口とを有する。第1の真空ポンプの第1の真空口はマニホールドの第1の真空引抜口と流体連通で結合される。第2の真空ポンプの第2の真空口はマニホールドの第2の真空引抜口と流体連通で結合される。マニホールドの第1の真空付与口は弁の第3の真空引抜口と流体連通で結合される。制御弁の第2の真空引抜口はスタイレットの第1の内腔と流体連通で結合される。マニホールドは第1の真空引抜口と流体連通で結合される第1の一方向弁と第2の真空引抜口と流体連通で結合される第2の一方向弁とを有する。第1の一方向弁と第2の一方向弁は大気へ正圧を解放し尚且つ真空成立時に閉じるよう構成される。制御弁は作動機構のカニューレ後退ボタンの作動によって操作され、スタイレットの側面試料口に真空をかけ、同時にカニューレ後退バネによって発生する力によるカニューレの近位方向運動によってスタイレットの側面試料口が開く。
本発明は別の形態において、作動機構を有する筐体を含む生検装置を対象とする。キャリッジアセンブリは筐体に対し移動可能である。キャリッジアセンブリは、試料口を有するスタイレットを組み付けるスタイレット組付壁と、切断カニューレを組み付けるカニューレスライドと、スタイレット組付壁とカニューレスライドとの間に移動自在に配置されるサンプリングスライドと、キャリッジラッチカバー部材とを含む。カニューレスライドはスタイレット組付壁に対し縦方向に離隔されて移動可能である。カニューレスライドは第1のラッチ部材を有し、サンプリングスライドは第2のラッチ部材を有し、キャリッジラッチカバー部材は第3のラッチ部材を有する。チャージハンドルは筐体に摺動自在に組み付けられる。チャージハンドルは定位置と後退位置とを有する。スタイレット組付壁とサンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置される。サンプリングスライドとカニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つカニューレ後退バネはサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続される。キャリッジアセンブリと筐体の一部分との間にはプライムピアスバネが配置される。真空システムはスタイレットの試料口に真空を選択的に供給するよう構成される。生検装置は、チャージハンドルの第1の後退によってカニューレスライドとサンプリングスライドとを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネをチャージし、サンプリングスライドの第2のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材に係止してサンプリングバネをチャージ状態に保ち、尚且つ真空システムをチャージして真空を発生させるよう構成される。チャージハンドルの第1の復帰によってチャージハンドルを定位置まで復帰させる。チャージハンドルの第2の後退によってチャージハンドルを後退位置まで動かす。定位置へ至るチャージハンドルの第2の復帰によってサンプリングスライドから遠位方向にカニューレスライドを動かしてカニューレ後退バネをチャージし、尚且つカニューレスライドの第1のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材に係止してカニューレ後退バネをチャージ状態に保つ。チャージハンドルの第3の後退によってキャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネをチャージし、尚且つキャリッジラッチカバー部材の第3のラッチ部材を作動機構に係止してプライムピアスバネをチャージ状態に保つ。
本発明は別の形態において、縦軸沿いに延出するよう配置されるスタイレットを含む生検装置を対象とする。スタイレットは第1の内腔を画定するよう構成された第1の側壁と第1の側壁を通じて第1の内腔へ至る側面試料口とを有する。カニューレはスタイレットと同軸である。カニューレは第2の内腔を画定するよう構成された第2の側壁と遠位刃先を有する。筐体は縦軸沿いに離隔された近位端壁と中間壁と遠位端部とを有する。遠位端
部は針開口部を有する。筐体は近位端壁と遠位端部との間に筐体室を画定するよう構成される。中間壁は近位端壁と遠位端部との間に配置される。スタイレットとカニューレは針開口部を通じて受け入れられる。近位方向は遠位端部から近位端壁へ至る方向であり、遠位方向は近位端壁から遠位端部へ至る方向である。チャージハンドルは筐体に摺動自在に組み付けられる。チャージハンドルは定位置と後退位置との間を動くよう構成される。作動機構はピアスボタンとカニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとを有し、尚且つキャリッジラッチストライクを有する。キャリッジアセンブリは筐体室内に配置される。キャリッジアセンブリは全体が筐体に対し縦方向に動くよう構成される。キャリッジアセンブリはキャリッジスライドとキャリッジラッチカバー部材とカニューレスライドとサンプリングスライドとを含む。カニューレスライドとサンプリングスライドはキャリッジスライドに対し移動可能となるよう構成される。キャリッジスライドはスタイレットを組み付けるよう構成されたスタイレット組付端壁を有する。カニューレスライドはカニューレを組み付けるよう構成されたカニューレ組付端壁を有し、尚且つカニューレ組付端壁から近位方向に延出する第1のラッチアームを有する。サンプリングスライドはキャリッジスライドのスタイレット組付端壁とカニューレスライドのカニューレ組付端壁との間に移動自在に配置される。サンプリングスライドは遠位方向に延出する第2のラッチアームを有する。キャリッジラッチカバー部材は第1のラッチストライクと第2のラッチストライクとキャリッジラッチアームとを有する。第1のラッチストライクは第1のラッチアームと解放自在に係合するよう構成される。第2のラッチストライクは第2のラッチアームと解放自在に係合するよう構成される。キャリッジラッチアームは作動機構のキャリッジラッチストライクと解放自在に係合するよう構成される。スタイレット組付端壁とサンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置される。サンプリングバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つサンプリングスライドを遠位方向に付勢するよう構成される。第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合されているときにサンプリングバネは圧縮状態に保たれる。真空システムは筐体内に配置され、キャリッジアセンブリによって運搬される。真空システムはサンプリングバネが圧縮されるときにチャージされて真空を発生させる。サンプリングスライドとカニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つカニューレ後退バネはサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続される。カニューレ後退バネはカニューレスライドを近位方向に付勢するため伸張状態で力学的エネルギーを蓄積するよう構成される。第1のラッチアームが第1のラッチストライクと係合され尚且つ第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合されているときにカニューレ後退バネは伸張状態に解放自在に保たれる。筐体の中間壁とスタイレット組付端壁との間にはプライムピアスバネが配置される。プライムピアスバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つキャリッジアセンブリ全体を遠位方向に付勢するよう構成される。キャリッジラッチアームが作動機構のキャリッジラッチストライクと係合されているときにプライムピアスバネは圧縮状態に保たれる。
生検装置はまた、カニューレスライドのカニューレ組付端壁に移動自在に結合される位置決め機構を含んでよい。カニューレ組付端壁は位置決め窓を有する。位置決め機構は位置決め窓の一部分を選択的に覆うよう構成される。チャージハンドルはチャージハンドルが後退位置へ動かされるときに位置決め窓の中を通るよう構成されたチャージハンドルラッチアームを有し、位置決め機構が位置決め窓の一部分を覆うよう配置されているときに、遠位方向に定位置へ向かうチャージハンドルのその後の動きによってチャージハンドルラッチアームは位置決め機構と係合してサンプリングスライドから遠位方向にカニューレスライドを動かし、カニューレ後退バネをチャージする。
本発明は別の形態において、縦軸を有する筐体を含む生検装置を対象とする。筐体は筐体室を画定するよう構成される。作動機構はカニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとキャリッジラッチストライクとを有する。筐体室内にはキャリッジアセンブリが配置される。キャリッジアセンブリはキャリッジベースとスタイレット組付壁とを有するキャリッジスライドを含む。キャリッジアセンブリはサンプリングスライドとカニューレスライドとキャリッジラッチカバー部材とをさらに含む。カニューレスライドはスタイレット組付壁から縦方向に離隔され尚且つスタイレット組付壁に対し移動可能である。カニューレスライドは第1のラッチアームを有する。キャリッジラッチカバー部材は第1のラッチストライクと第2のラッチストライクとを有する。第1のラッチアームは第1のラッチストライクと解放自在に係合するよう構成される。スタイレット組付壁にはスタイレットが固定されて接続される。スタイレットは縦軸沿いに延出するよう構成され、側面試料口を有する。キャリッジアセンブリによって真空源が運搬される。真空源はスタイレットの側面試料口に選択的に真空をかけるよう構成される。カニューレスライドにはカニューレが固定されて接続される。カニューレはスタイレットと同軸である。カニューレは遠位刃先を有する。サンプリングスライドはスタイレット組付壁とカニューレスライドとの間に移動自在に配置される。サンプリングスライドは第2のラッチアームとラッチアーム偏向部材とを有する。第2のラッチアームはキャリッジラッチカバー部材の第2のラッチストライクと解放自在に係合するよう構成される。ラッチアーム偏向部材はカニューレスライドの第1のラッチアームと係合し尚且つキャリッジベースに向けて第1のラッチアームを偏向させるよう構成さる。スタイレット組付壁とサンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置される。サンプリングバネは第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合しているときに圧縮状態に保たれる。サンプリングスライドとカニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つカニューレ後退バネはサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続される。カニューレ後退バネは第1のラッチアームが第1のラッチストライクと係合し尚且つ第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合しているときに解放自在に伸張状態に保たれて力学的エネルギーを蓄積する。コッキング機構はチャージハンドルと付勢バネと位置決め機構とを有する。チャージハンドルは筐体に摺動自在に組み付けられ尚且つ付勢バネによって遠位方向に定位置まで付勢される。チャージハンドルは定位置と後退位置との間を動くよう構成される。チャージハンドルと位置決め機構は、チャージハンドルの一連の操作に応じてサンプリングスライドとカニューレスライドを選択的に動かすよう構成され、チャージハンドルの第1の後退ではサンプリングスライドとカニューレスライドを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネを圧縮し、第2のラッチアームを第2のラッチストライクに係合させてサンプリングバネを圧縮状態に保って真空源をチャージし、チャージハンドルは付勢バネによって発揮される力によって定位置まで復帰し尚且つ位置決め機構を次の選択位置まで進めるよう構成され、チャージハンドルの第2の後退ではチャージハンドルを後退位置まで動かし、付勢バネによって発揮される力によってチャージハンドルが定位置まで復帰するときに、チャージハンドルはカニューレスライドと係合し、カニューレスライドは遠位方向に動かされ、これによりカニューレ後退バネを伸張状態まで伸張し、第1のラッチアームは第1のラッチストライクと解放自在に係合してカニューレ後退バネを伸張状態に保ち、カニューレはスタイレットの側面試料口を閉じるよう配置される。作動機構は、カニューレ後退ボタンの作動により第1のラッチストライクから第1のラッチアームを解放し、カニューレ後退バネを解放してカニューレを近位方向に動かしてスタイレットの側面試料口を開ける力を発揮させ、同時に側面試料口に真空をかけ、試料取得ボタンの作動により第2のラッチストライクから第2のラッチアームを解放し、サンプリングバネを解放してカニューレを遠位方向に動かして側面試料口を閉じる力を発揮させるよう構成される。
本発明は別の形態において、生検装置を操作する方法を対象とし、方法は、作動機構を有する筐体を設けることと、筐体に対し移動可能なキャリッジアセンブリを設けることであって、キャリッジアセンブリはスタイレットを組み付けるスタイレット組付壁と、切断カニューレを組み付けるカニューレスライドと、スタイレット組付壁とカニューレスライドとの間に移動自在に配置されるサンプリングスライドと、キャリッジラッチカバー部材とを含み、カニューレスライドはスタイレット組付壁から縦方向に離隔され尚且つスタイ
レット組付壁に対し移動可能である、前記キャリッジアセンブリを設けることと、カニューレスライド、サンプリングスライド、およびキャリッジアセンブリ全体のうち少なくとも1つを順次動かすチャージハンドルを設けることであって、チャージハンドルは定位置と後退位置とを有する、前記チャージハンドルを設けることと、スタイレット組付壁とサンプリングスライドとの間に配置されるサンプリングバネを設けることと、サンプリングスライドとカニューレスライドとの間に配置され尚且つサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続されるカニューレ後退バネを設けることと、キャリッジアセンブリと筐体の一部分との間に配置されるプライムピアスバネを設けることと、スタイレットの試料口に真空を選択的に供給する真空システムを設けることと、カニューレスライドとサンプリングスライドを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネをチャージし、サンプリングスライドをキャリッジラッチカバー部材に係止してサンプリングバネをチャージ状態に保ち、尚且つ真空システムに真空をチャージするため、チャージハンドルを一度目に後退させることと、チャージハンドルを一度目に定位置まで復帰させることと、チャージハンドルを二度目に後退位置まで後退させることと、カニューレスライドをサンプリングスライドに対し遠位方向に動かしてカニューレ後退バネをチャージし、尚且つカニューレスライドをキャリッジラッチカバー部材に係止してカニューレ後退バネをチャージ状態に保つため、チャージハンドルを二度目に定位置まで復帰させることと、キャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネをチャージし、尚且つキャリッジラッチカバー部材を作動機構に係止してプライムピアスバネをチャージ状態に保つため、チャージハンドルを三度目に後退させることとを含む。
本発明の一利点は、生検装置が全面的に使い捨て式であることである。
本発明のもうひとつ利点は、生検装置が全面的に機械式で電気部品がないため、電源が不要であることである。
本発明の少なくとも1つの態様によると、もうひとつの利点は、切断カニューレを後退させて生検針の試料口を露出する前に生検装置が真空を発生させ、効率的な真空使用を助長して試料取得を支援することである。
本発明のもうひとつ利点は、生検装置が使いやすく構成されていることである。
上記の利点は、ある特定の実装で利用される本発明の態様に応じて個別に実現されることもあれば、まとめて実現されることもある。
添付の図面と併せて本発明の一実施形態の下記説明を参照することにより、本発明の上述した特徴および利点とその他の特徴および利点ならびにそれらを実現する方法がより明白となり、本発明がより良く理解されるである。
本発明の生検装置の斜視図である。 図1の生検装置の上面図である。 図1の生検装置の側面図である。 図1の生検装置の部分的分解図であり、キャリッジアセンブリを顕わしている。 図1の生検装置の全面的分解図である。 図1の生検装置のチャージハンドルの上面図である。 図1の生検装置の作動機構の上面斜視図である。 図1の生検装置の作動機構の底面斜視図である。 図4および5のキャリッジアセンブリのプライムピアスキャリッジの斜視図であり、キャリッジラッチカバー部材はキャリッジスライドから分離されている。 図4、5、および8のキャリッジラッチカバー部材の側面図である。 図4および5のキャリッジアセンブリの拡大図である。 図10のキャリッジアセンブリの一部分を示す分解図であり、真空システムを顕わしており、キャリッジラッチカバー部材は外されている。 図4、5、および10のキャリッジアセンブリのサンプリングスライドの後面斜視図である。 図12Aのサンプリングスライドの正面斜視図である。 図4、5、および10のキャリッジアセンブリのカニューレスライドと位置決め機構の斜視図である。 図5および13に示された位置決め機構のカニューレスライドインデクサの拡大斜視図である。 図14Aのカニューレスライドインデクサの端面図である。 図5および13に示された位置決め機構のサンプリングスライドインデクサの拡大斜視図である。 図15Aのサンプリングスライドインデクサの後面(近位)図である。 生検装置が製造業者から届いて新品であるときと、生検手技が完了したときの、図5、13、および14A〜15Bに示された位置決め機構のカニューレスライドインデクサとサンプリングスライドインデクサの相対的位置を示す。 サンプリングバネと真空バネがチャージされる図1の生検装置のチャージハンドルの第1の後退(近位方向)行程の後、ならびにチャージハンドルの第2の後退(近位方向)行程および第2の復帰(遠位方向)行程の前および最中の、図5、13、および14A〜15Bに示された位置決め機構のカニューレスライドインデクサとサンプリングスライドインデクサの相対的位置を示す。 カニューレ後退バネがチャージされる図1の生検装置のチャージハンドルの第2の復帰(遠位方向)行程の後、ならびにプライムピアスバネをチャージするチャージハンドルの第3の後退(近位方向)行程の前の、図5、13、および14A〜15Bに示された位置決め機構のカニューレスライドインデクサとサンプリングスライドインデクサの相対的位置を示す。 図5、12A、および13に示されたサンプリングスライドとカニューレスライドとによって形成されるサブアセンブリが図8のプライムピアスキャリッジに挿入される前の、該サブアセンブリの上面図である。 図1の生検装置の上面図を示しており、上位ケース部は外されており、キャリッジラッチカバー部材はキャリッジスライドから分離されており、生検装置が新品でチャージハンドルが定位置にあるとき、または生検装置の生検組織試料採取サイクルが完了した後の、キャリッジアセンブリのサンプリングスライドとカニューレスライドと真空システムの位置を顕わしている。 図20に示された生検装置を示しており、チャージハンドルは後退位置にあり、チャージハンドルの第1の後退(近位方向)行程により、サンプリングスライドとカニューレスライドはプライムピアスキャリッジのキャリッジスライドに対し近位方向にまとめて動かされ、真空システムの真空バネとサンプリングバネを同時にチャージする。 図21に示された生検装置を示しており、チャージハンドルを図21の後退位置から解放すると、付勢バネがディスチャージしてチャージハンドルの第1の復帰(遠位方向)行程が遂行され、チャージハンドルは定位置まで復帰する。 図22に示された生検装置を示しており、カニューレ後退バネのチャージを準備するためチャージハンドルが近位方向に後退位置へ至る第2の後退(近位方向)行程を示している。 図23に示された生検装置を示しており、チャージハンドルを図23の後退位置から解放すると、第2の復帰(遠位方向)行程でチャージハンドルはカニューレスライドと係合し、サンプリングスライドから遠位方向にカニューレスライドを引いてカニューレ後退バネをチャージ(伸張)し、チャージハンドルは定位置まで復帰する。 図24に示された生検装置を示しており、キャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネをチャージ(圧縮)する、チャージハンドルの近位方向での第3の後退(近位方向)行程を示している。 図25に示された生検装置を示しており、チャージハンドルを図25の後退位置から解放すると、付勢バネがディスチャージしてチャージハンドルの第3の復帰(遠位方向)行程が遂行され、チャージハンドルは定位置まで復帰する。
いくつかの図で一致する参照文字は一致する部分を示している。本書に記載された例証は本発明の一実施形態を説明するものであり、本発明の範囲を何らかの形で限定するものとして解釈するべきではない。
発明の詳細な説明
これより図面を参照すると、より具体的には図1〜5を参照すると、本発明の一実施形態による生検装置10が示されている。生検装置10は、単一挿入単一試料(SISS)式生検装置として構成され全面的に使い捨て式で自己完結型で全面的に機械的真空援助型の生検装置である。本書で使われる「使い捨て」という用語は1名の患者で使用した後に廃棄すべき装置を指す。したがって生検装置10は、1回の生検手技中に1名の患者から1つ以上の組織試料を得るために使用すべきものであり、尚且つ生検手技が終わったらその全体を廃棄すべきものである。
図1〜3を参照し、生検装置10は筐体12と生検針14とチャージハンドル16と作動機構18とを含む。生検針14はスタイレット20とカニューレ22とを含む。本実施形態において、筐体12とチャージハンドル16と作動機構18はプラスチック製であり、スタイレット20とカニューレ22はステンレス鋼等の金属材で作られる。これ以降、生検装置10の構成品の向きと操作をさらに詳しく説明する際には便宜上、縦軸23を基準にして遠位方向D1と近位方向D2とを参照する。近位方向D2は遠位方向D1とは反対の縦方向である。
図1〜3に見られるように、生検針14は筐体12から縦軸23に沿って遠位方向D1
に延出する。生検針14のスタイレット20とカニューレ22は縦軸23沿いに延出するよう配置される。本実施形態では図1〜3に示されているようにカニューレ22はスタイレット20の外側にあり、カニューレ22はスタイレット20とカニューレ22からなる同軸構成の外側管として配置される。スタイレット20とカニューレ22は、カニューレ22の中でスタイレット20がぴったり合わさって摺動自在に受け入れられるサイズを有し、カニューレ22の内径は0.01ミリメートル(mm)〜1.0mmの許容差範囲でスタイレット20の外径より若干大きい。
本発明の説明にあたっては、図面の図に示された本発明に対する読者の理解を助けるため便宜上、上位、下位、上、下、最高、最低、右、左、垂直、水平といった方向を表す一般的な用語が図1および3〜5に示された生検装置10の向きを基準にして使われることがある。
図1に示された向きにおいて、図4および5も併せて参照し、筐体12は上位ケース部24と下位ケース部25とを含む。上位ケース部24はネジ等の取り外し可能な留め具27によって下位ケース部24に接合される。筐体12の上位ケース部24は開口部24−1と対向する上位スロット24−2、24−3とを有する。開口部24−1は作動機構18を受け入れ、尚且つ組み付けるよう構成される。あるいは、作動機構18は開口部24−1の位置で筐体12の上位ケース部24に一体化されてもよい。下位ケース部25には対向するガイドレール25−1、25−2が付いており、これらが下位スロットを画定し、上位ケース部24の対向する上位スロット24−2、24−3とともにチャージハンドル16を摺動自在に組み付ける。
筐体12の上位ケース部24と下位ケース部25は、近位端壁26と、縦軸23沿いに近位端壁26から離隔された遠位端部28とを、合同で画定する。遠位方向D1は近位端
壁26から遠位端部28に至る方向であり、例えば筐体12から、尚且つ使用者から、生検針14に至る範囲の方向である。近位方向D2(遠位方向D1の反対)は遠位端部28から近位端壁26へ至る、例えば使用者へ至る、方向である。
筐体12は近位端壁26と遠位端部28との間に筐体室30を画定するよう構成される。本実施形態において、筐体12の下位ケース部25は近位端壁26と遠位端部28との間に配置された中間壁32をさらに含む。図1を参照し、遠位端部28は生検針生検針14を受け入れるよう構成された針開口部12−1を有し、縦軸23は針開口部12−1の中を通り、尚且つ生検針14の縦方向範囲の中を通る。近位端壁26は使用者が通常の扱い方で生検装置10を握るときに使用者に面する。
チャージハンドル16と作動機構18は、生検装置10を直感的に操作し、生検針14を通して患者の疑わしい組織から組織試料を得るための扱いやすいコントロール機能を使用者に提供する。
チャージハンドル16は生検手技の遂行に向けて生検装置10を準備するために使用するものであり、真空の発生を促し、組織試料を切って回収するため生検針14を準備する。
図4〜6に見られるように、チャージハンドル16はU字形のチャージハンドル本体34とチャージハンドル端壁36とチャージハンドルラッチアーム38とを有する。チャージハンドルラッチアーム38はカンチレバーのようにチャージハンドル端壁36から近位方向D2に延出する。チャージハンドル端壁36はU字形チャージハンドル本体34と横方向に交差して、チャージハンドル端壁36の下に半円形を有するハンドル組付開口部36−1(図5参照)を画定する。組み立てるときには、下位ケース部25の遠位端部28がハンドル組付開口部36−1に通され、チャージハンドル端壁26は下位ケース部25の対向するガイドレール25−1、25−2に載せられ、横方向に離隔されたガイドレール25−1、25−2と上位ケース部24の上位スロット24−2、24−3とによって画定される横方向に離隔された下位ケース部スロットに、チャージハンドル16が摺動自在に組み付けられる。
チャージハンドルラッチアーム38は自由端38−1を有し、自由端38−1は横方向に突出するキャッチ38−2を有する。チャージハンドルラッチアーム38は縦方向に剛性となり、横方向に、チャージハンドルラッチアーム38の縦方向範囲に対し概ね垂直の方向に、弾性となるよう、構成される。本書で使われる「概ね垂直」という用語は、垂直からプラスまたはマイナス5度の偏差範囲がある方向である。
図4〜6を参照し、チャージハンドル16は少なくとも1つの付勢バネによって形成される付勢機構によって遠位方向D1に付勢され、本実施形態では、筐体12とチャージハ
ンドル16との間に配置された1組の付勢バネ39−1、39−2を含む。本実施形態において、付勢バネ39−1、39−2は収縮・弛緩状態を有するコイルバネである。具体的に述べると、付勢バネ39−1は、その末端が、筐体12の下位ケース部25のバネ取付環25−3(図4および5参照)と、チャージハンドル16のチャージハンドル端壁36のバネ取付環36−2(図6参照)と、に取り付けられる。同様に、付勢バネ39−2は、その末端が、筐体12の下位ケース部25のバネ取付環25−4(図4および5参照
)と、チャージハンドル16のチャージハンドル端壁36のバネ取付環36−3(図6参照)とに、取り付けられる。チャージハンドル16は、使用者の手に握られ、尚且つ図1〜3に示されているように定(遠位)位置と後退(近位)位置との間を動くよう構成される。
図1〜3を再び参照し、作動機構18は、これ以降さらに詳しく説明するように、生検針を遠位方向D1に発射し、生検する組織への突刺を遂行し、真空をかけて生検針14の
試料口を開け、生検針14を操作して組織試料を切る一連の操作を開始するために使用される。
図7Aおよび7Bも併せて参照し、作動機構18は、ピアスボタン40−1、カニューレ後退ボタン40−2、および試料取得ボタン40−3として個別に識別される3つのコントロールボタン40を含み、使用者は生検装置10の外部からこれらのボタンに到達できる。図7Bに見られるように、それぞれのコントロールボタン40は作動部42−1、
42−2、42−3として機能する機械的延長部を含む。
また、図7Bに見られるように、作動機構18はキャリッジラッチストライク44をさ
らに含む。本実施形態において、キャリッジラッチストライク44は逆斜面として構成され、下向きの傾斜面44−1を有し、これが近位方向D2に逸れて近位端面44−2を画
定する。
図4および5を再び参照し、生検装置10は、筐体12の筐体室30内に配置され摺動自在に収容されるキャリッジアセンブリ50をさらに含む。これ以降さらに詳しく説明するように、キャリッジアセンブリ50は全体が筐体12に対し縦軸23沿いに縦方向に動くよう構成され、尚且つ生検針14を組み付けるよう構成される。
図4および5に見られるように、キャリッジアセンブリ50は、プライムピアスキャリッジ52と、カニューレスライド58と、サンプリングスライド56と、真空システム54とを含む。本書で使われる「プライム」という用語は、「ピアス」の準備としてスタイレット20とカニューレ22を後退させることによって組織突刺機能を遂行するため生検装置10を準備する機能を、すなわちコックする機能を、意味する。「ピアス」という用語は、スタイレット20とカニューレ22を遠位方向D1に同時に発射する機能を意味し
、これにより生検針14は望ましい場所で患者の組織を刺す。「スライド」という用語はガイドを有する機械的構造であり、別の機械的構造によって画定される所定の経路に沿って動くよう構成される。本実施形態において、プライムピアスキャリッジ52とカニューレスライド58とサンプリングスライド56は概ね直線の経路に沿って動くよう構成される。「概ね直線の経路」という用語は直線から経路の全長に沿ってプラスまたはマイナス3度の偏差範囲がある経路である。
図8も併せて参照し、プライムピアスキャリッジ52は、下位プライムピアスキャリッジ部として機能するキャリッジスライド60と、上位プライムピアスキャリッジ部として機能するキャリッジラッチカバー部材62とを含む。図5も併せて参照し、サンプリングスライド56とカニューレスライド58は、キャリッジスライド60とキャリッジラッチカバー部材62とによって形成されるプライムピアスキャリッジ52に対し縦方向に、個別に、尚且つまとめて、動くことができる。プライムピアスキャリッジ52とサンプリングスライド56とカニューレスライド58はプラスチックで形成される。
キャリッジアセンブリ50のプライムピアスキャリッジ52のキャリッジスライド60はキャリッジベース64とスタイレット組付端壁66とを有する。本実施形態において、キャリッジベース64とスタイレット組付端壁66は単一のキャリッジ構造として形成さ
れる。
キャリッジスライド60のキャリッジベース64はU字形外面64−2とU字形内面64−3とを有するU字形壁64−1を画定するよう構成されるため、スタイレット組付端壁66から遠位方向D1に延出するU字形断面を有し、U字形遠位縁66−4と、1組の
横方向に離隔された上位組付縁64−5、64−6と、1組の横方向に離隔された陥凹スロット縁64−7、64−8とを画定する。U字形内面64−3からは縦向きのプライムピアスバネ組付棒64−9が上向きに近位方向に延出する。
U字形外面64−2は筐体室30の内部形状に一致しており、筐体室30と摺動接触し、筐体室30はキャリッジアセンブリ50の縦方向ガイドとして機能する。U字形遠位縁64−4はキャリッジスライド60の開放遠位端を画定する。1組の横方向に離隔された上位組付縁64−5、64−6と1組の横方向に離隔された陥凹スロット縁64−7、64−8は、キャリッジスライド60の開放上部60−2をさらに画定する。
スタイレット組付端壁66は、スタイレット穴66−1と第1のポンプ組付開口部66−2と第2のポンプ組付開口部66−3とプライムピアスバネ開口部66−4とを有する。プライムピアスバネ開口部66−4はキャリッジスライド60のキャリッジベース64のプライムピアスバネ組付棒64−9と軸方向に揃えられる。スタイレット穴66−1は、例えば圧入および/または接着結合により、スタイレット20を固定して組み付けるよう構成される。後ほどさらに詳しく説明するように、第1のポンプ組付開口部66−2と第2のポンプ組付開口部66−3は、真空システム54の1組のシリンジ型真空ポンプを組み付けるよう構成される。
図1〜5を参照し、図8で最もよく分かるように、生検針14のスタイレット20は、内腔20−2を画定するよう構成された側壁20−1と、側壁20−1を通じて内腔20−2へ至る側面試料口20−3とを有する。スタイレット20は開放した第1の末端20−4と閉塞した第2の末端20−5とを有する。閉塞した第2の末端20−5は遠位突刺先端を画定する。内腔20−2は開放した第1の末端20−4および側面試料口20−3と流体連通する。
スタイレット20の近位部20−6はスタイレット組付端壁66から近位方向D2に延出し、スタイレット20の遠位部20−7はスタイレット組付端壁66から遠位方向D1に延出する。スタイレット20の遠位部20−7はキャリッジベース64とキャリッジラッチカバー部材62の遠位範囲を越えて遠位方向D1に延出し、筐体12の針開口部12−1に受け入れられる(図1も併せて参照)。
キャリッジラッチカバー部材62は、例えばスナップ式および/または接着剤で、キャリッジベース64の1組の横方向に離隔された上位組付縁64−5、64−6に付着するよう構成される。キャリッジラッチカバー部材62は、キャリッジベース64の横方向に離隔された陥凹スロット縁64−7、64−8にそれぞれ垂直方向に対向する横方向に離隔された陥凹スロット縁62−1、62−2を含む。キャリッジラッチカバー部材62はキャリッジスライド60の開放上部60−2を覆い、キャリッジスライド60のキャリッジベース64にまたがって内部領域を画定し、この内部領域の中でカニューレスライド58はスタイレット組付端壁66に対し縦方向に動くことができる。具体的に述べると、キャリッジスライド60のU字形壁64−1のU字形内面64−3とキャリッジスライド60の開放遠位端60−1は、サンプリングスライド56とカニューレスライド58を摺動自在に受け入れ、縦方向に案内するよう構成される。
キャリッジラッチカバー部材62は、キャリッジスライド60とサンプリングスライド
56およびカニューレスライド58との選択的な縦方向結合および分離を助長するよう構成される。キャリッジラッチカバー部材62はラッチストライク70とラッチストライク72とキャリッジラッチアーム74とデフレクタアーム76とを有する。キャリッジラッチカバー部材62は導管組付部62−3、62−4をさらに含む。
本実施形態において、ラッチストライク70とラッチストライク72は係止用切り欠きとして構成される。より具体的に述べると、キャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70とラッチストライク72は、縦軸23に対し概ね垂直に指向された近位端壁と遠位端壁とを有する長方形の開口部として構成される。
キャリッジラッチアーム74は自由端を有するカンチレバーアームとして構成され、この自由端は上向きに延出するキャッチ78を有する。キャッチ78は上向きの傾斜面78−1を有する傾斜として構成され、この傾斜面78−1が遠位方向D1に逸れることで遠位端面78−2を画定する。キャリッジラッチアーム74は縦方向に剛性となり、キャリッジラッチアーム74の縦方向範囲に対し概ね垂直の方向D3、D4(例えば上下)に垂直に弾性となるよう、構成される。方向D3およびD4は反対方向である。
後ほどさらに詳しく説明するように、チャージハンドル16の操作によってキャリッジアセンブリ50が近位方向D2に完全に後退されると、キャリッジラッチカバー部材62のキャリッジラッチアーム74は作動機構18のキャリッジラッチストライク44の近位端面44−2と解放自在に係合し(図7B参照)、作動機構18のピアスボタン40−1の操作によってキャリッジラッチアーム74が解放されるまでは、キャリッジアセンブリ50と筐体12とを結合し、キャリッジアセンブリ50と筐体12との相対的運動を阻止する。
図9も併せて参照し、キャリッジラッチカバー部材62のデフレクタアーム76は、縦方向に剛性となり、デフレクタアーム76の縦方向範囲に対し概ね垂直の方向に横方向にも剛性となるよう構成される。デフレクタアーム76は自由端を有するカンチレバーアームとして構成され、この自由端は下向きのデフレクタヘッド80を有する。デフレクタヘッド80は下向きの傾斜面80−1を有し、この下向きの傾斜面80−1は遠位方向D1に逸れ、下向きの縦方向面80−2で終結する。
図4および5を再び参照し、真空システム54はキャリッジアセンブリ50に組み付けられ、尚且つキャリッジアセンブリ50によって運搬され、尚且つ生検装置10の筐体12の中に完全に収容される。図10も併せて参照し、より具体的に述べると、真空システム54はキャリッジアセンブリ50のプライムピアスキャリッジ52に組み付けられる。
図5、10、および11を参照し、真空システム54は真空ポンプ90と真空ポンプ92とマニホールド94と制御弁96と可撓性接続導管98−1、98−2、98−3、および98−4とを含む。
特に図11を参照し、真空ポンプ90はシリンジ型の真空ポンプである。真空ポンプ90は第1の末端100−1と第2の末端100−2とを有する細長いシリンダ100を含む。第1の末端100−1からは先端部100−3が延出し、この先端部100−3が第1の真空口100−4を画定する。第2の末端100−2は第1の開口部100−5を有する。第1のピストン102は第1の開口部100−5を通じて細長いシリンダ100にて摺動自在に受け入れられる。第1のプランジャ104は第1のピストン102に取り付けられ、あるいは第1のピストン102と一体化される。第1のプランジャ104は細長いシリンダ100の第2の末端100−2から延出するよう構成される。第1のプランジャ104はヘッド104−2を有する自由端104−1を有する。細長いシリンダ100
の第2の末端100−2と第1のプランジャ104のヘッド104−2との間には第1の真空バネ106が配置される。第1の真空バネ106は圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ図示された向きで、第1のピストン102を遠位方向D1に付勢することによって第1の真空口100−4にて真空を成立させるよう構成される。
真空ポンプ92もシリンジ型の真空ポンプであり、真空ポンプ90と同様に構成される。真空ポンプ92は第1の末端110−1と第2の末端110−2とを有する細長いシリンダ110を含む。第1の末端110−1からは先端部110−3が延出し、この先端部110−3が第2の真空口110−4を画定する。第2の末端110−2は第2の開口部110−5を画定する。第2のピストン112は第2の開口部110−5を通じて細長いシリンダ110にて摺動自在に受け入れられる。第2のプランジャ114は第2のピストン112に取り付けられ、あるいは第2のピストン112と一体化される。第2のプランジャ114は細長いシリンダ110の第2の末端110−2から延出するよう構成される。第2のプランジャ114はヘッド114−2を有する自由端114−1を有する。細長いシリンダ110の第2の末端110−2と第2のプランジャ114のヘッド114−2との間には第2の真空バネ116が配置される。第2の真空バネ116は圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ図示された向きで、第2のピストン112を遠位方向D1に付勢することによって第2の真空口110−4にて真空を成立させるよう構成される。
マニホールド94は第1の真空引抜口94−1と第2の真空引抜口94−2と第1の真
空付与口94−3とを有する。マニホールド94は、第1の真空引抜口94−1と流体連通で結合される第1の一方向弁94−4と、第2の真空引抜口94−2と流体連通で結合される第2の一方向弁94−5とを有する。第1の一方向弁94−4と第2の一方向弁94−5は、サンプリングバネ182のチャージ時に真空ポンプ90、92からの正圧パージを促進するため正圧を大気に解放し、尚且つ真空ポンプ90、92による真空成立時に閉じるよう構成される。本実施形態において、第1の一方向弁94−4と第2の一方向弁94−5はダックビルバルブである。
制御弁96は第3の真空引抜口96−1と第2の真空付与口96−2とボタンアクチュエータ96−3とを有する。ボタンアクチュエータ96−3は第3の真空引抜口96−1と第2の真空付与口96−2との流体連通を選択的に制御する。図5、7A、および7Bも併せて参照し、制御弁96は作動機構18のカニューレ後退ボタン40−2の作動によって操作され、これにより制御弁96のボタンアクチュエータ96−3が作動し、スタイレット20に対し近位方向D2でのカニューレ22の動きと同時にスタイレット20の側面試料口20−3にて真空をかけ、組織試料採取に向けて生検装置10を準備する。
真空ポンプ90の第1の真空口100−4は可撓性接続導管98−1を介してマニホールド94の第1の真空引抜口94−1と流体連通で結合される。真空ポンプ92の第2の真空口110−4は可撓性接続導管98−2を介してマニホールド94の第2の真空引抜口94−2と流体連通で結合される。可撓性接続導管98−1および98−2はゴム製管状スリーブの形をとってよく、本実施形態ではマニホールド94と一体化される。マニホールド94の第1の真空付与口94−3は可撓性接続導管98−3を介して制御弁96の第3の真空引抜口96−1と流体連通で結合される。制御弁96の第2の真空付与口96−2は可撓性接続導管98−4を介してスタイレット20の開放した第1の末端20−4にて内腔20−2と流体連通で結合される。可撓性接続導管98−3および98−4はゴム製管の形をとってよく、導管組付部62−3、62−4によってキャリッジラッチカバー部材62に固定される。
図5、10、および11を再び参照し、真空ポンプ90はスタイレット組付スライダ54のスタイレット組付端壁66の第1のポンプ組付開口部66−2に受け入れられ、例えば圧入および/または接着により組み付けられ、第1の真空口100−4を有する近位シリンダ部100−6はスタイレット組付端壁66から近位方向D2に延出するよう構成され、第2の開口部100−5を有する遠位シリンダ部100−7はスタイレット組付端壁66から遠位方向D1に延出するよう構成される。同様に、真空ポンプ92はスタイレット組付スライダ54のスタイレット組付端壁66の第2のポンプ組付開口部66−3に受け入れられ、例えば圧入および/または接着により組み付けられ、第2の真空口110−4を有する近位シリンダ部110−6はスタイレット組付端壁66から近位方向D2に延出するよう構成され、第2の開口部110−5を有する遠位シリンダ部110−7はスタイレット組付端壁66から遠位方向D1に延出するよう構成される。
図5および11を参照し、真空ポンプ90のプランジャ104のヘッド104−2と真空ポンプ92のプランジャ114のヘッド114−2は、カニューレスライド58によって係合されるよう配置される。近位方向D2でのチャージハンドル16の第1の後退時にカニューレスライド58は近位方向D2に動き、これにより真空ポンプ90、92のそれぞれのピストン/プランジャ102/104および112/114は近位方向D2に動かされる。そして、真空ポンプ90の第1の真空バネ106と真空ポンプ92の第2の真空バネ116がチャージ(圧縮)される。真空ポンプ90の第1の真空バネ106の圧縮と真空ポンプ92の第2の真空バネ116の圧縮は同時に起こる。
第1の真空バネ106と第2の真空バネ116がチャージされる際は、それぞれのピストン/プランジャ102/104および112/114が近位方向D2に動かされ、真空ポンプ90、92の細長いシリンダ100、110から一方向弁94−4、94−5を介して正圧下で空気が排出、すなわちパージ、される。その後カニューレスライド58が遠位方向D1に動くと、第1の真空バネ106と第2の真空バネ116が減圧し始め、真空ポンプ90、92のピストン/プランジャ102/104および112/114を付勢し、遠位方向D1に動かす。この真空ポンプ90、92のピストン/プランジャ102/104および112/114の遠位方向D1での動きによって、真空ポンプ90の第1の真空口100−4と真空ポンプ92の第2の真空口110−4にて真空が成立し、マニホールド94の一方向弁94−4、94−5を介して閉じる。
図4、5、12A、および12Bを参照し、プライムピアスキャリッジ52のキャリッジスライド60とカニューレスライド58との間にはサンプリングスライド56が配置される。図8も併せて参照し、キャリッジアセンブリ50のサンプリングスライド56はプライムピアスキャリッジ52の開放遠位端60−1にて摺動自在に受け入れられるよう構成される。
特に図12Aおよび12Bを参照し、サンプリングスライド56は中間スライド壁120と1組の対向する側壁122、124とラッチアーム126とラッチアーム偏向部材128とを有する。中間スライド壁120は針穴120−1と第1のポンプ開口部120−2と第2のポンプ開口部120−3と遠位面120−4とを有する。遠位面120−4からは1組のバネ取付環120−5、120−6が遠位へ延出する。
針穴120−1は生検針14のスタイレット20を摺動自在に受け入れるよう構成され、針穴120−1はスタイレット20に対し軸受案内面として機能するサイズと形状を有する。針穴120−1の内径は0.01ミリメートル(mm)〜1.0mmの許容差範囲でスタイレット20の外径より若干大きい。
第1のポンプ開口部120−2は真空ポンプ90を緩く摺動自在に受け入れるよう構成
され、具体的に述べると、第1のポンプ開口部120−2は、真空ポンプ90の細長いシリンダ100と第1のプランジャ104と第1の真空バネ106とを自由に通すよう構成される。第2のポンプ開口部120−3は真空ポンプ92を緩く摺動自在に受け入れるよう構成され、具体的に述べると、第2のポンプ開口部120−3は、細長いシリンダ110と第1のプランジャ114と第1の真空バネ116とを自由に通すよう構成される。
1組の対向する側壁122、124は、中間スライド壁120の外周に接合され、あるいは中間スライド壁120の外周に一体化される。側壁122は中間スライド壁120から遠位方向D1と近位方向D2とに延出し、湾曲した外面122−1を画定する湾曲した断面を有する。同様に、側壁124は中間スライド壁120から遠位方向D1と近位方向D2とに延出し、湾曲した外面124−1を画定する湾曲した断面を有する。側壁122、124の形状は、キャリッジスライド60のU字形壁64−1のU字形内面64−3の形状に一致する(図8も併せて参照)。したがって、中間スライド壁120の1組の対向する側壁122、124の湾曲した外面122−1、124−1は、サンプリングスライド56の内部縦方向ガイドとして機能するキャリッジスライド60のU字形壁64−1のU字形内面64−3と摺動接触する。
図12Aおよび12Bを再び参照し、ラッチアーム126は中間スライド壁120から遠位方向D1に延出するカンチレバーアームとして構成され、カンチレバーアームの自由端は上向きのキャッチ130を有する。ラッチアーム126は縦方向に剛性となり、ラッチアーム126の縦方向範囲に対し概ね垂直の上下方向D3、D4にて垂直に弾性となるよう構成される。図12Bを参照し、ラッチアーム126は1組の縦方向に対向する傾斜面を有する下向きで縦方向に延出する双方向傾斜126−1を有し、1組の縦方向に対向する傾斜面が中央頂点126−2を画定する。
図12Aを再び参照し、キャッチ130は上向きの傾斜面130−1を有する傾斜として構成され、上向きの傾斜面130−1が遠位方向D1に逸れて遠位端面130−2を画定する。ラッチアーム126の延長部126−3は遠位端面130−2を越えて遠位方向D1に延出し、遠位端面130−2に対し概ね垂直の床を有する近位向きのL字形切り欠きを画定する。
ラッチアーム126のキャッチ130はキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72と解放自在に係合し(図8および10を併せて参照)、試料取得ボタン40−3の作動によってキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72からラッチアーム126が解放されるまでは、サンプリングスライド56を結合し、キャリッジアセンブリ50のキャリッジスライド60に対するサンプリングスライド56の遠位方向運動を阻止するよう構成される。
図12Bに見られるように、ラッチアーム偏向部材128は、下向きの傾斜面128−2と天井128−3とを有するリテンションチャネル128−1を画定する。天井128−3は中間スライド壁120から概ね垂直に遠位方向D1に延出する。下向きの傾斜面128−2はラッチアーム偏向部材128の上面128−4から近位方向D2に逸れて天井128−3に繋がる。
図5、8、および13を参照し、キャリッジアセンブリ50のカニューレスライド58もプライムピアスキャリッジ52の開放遠位端60−1にて摺動自在に受け入れられるよう構成される。
図13で最もよく分かるように、カニューレスライド58は、カニューレ組付端壁132と、カニューレ組付端壁132から近位方向D2に延出するラッチアーム134とを有
する。図5を参照し、カニューレ組付端壁132はキャリッジスライド60のスタイレット組付端壁66から縦軸23沿いに縦方向に遠位に離隔される。中間スライド壁120は、縦方向に見てスタイレット組付端壁66とカニューレ組付端壁132との間に配置され、スタイレット組付端壁66とカニューレ組付端壁132から縦軸23沿いに離隔される。
図13および16〜18を参照し、カニューレ組付端壁132は位置決め窓132−1と近位面132−2と1組のバネ取付環132−3、132−4とを含む。1組のバネ取付環132−3、132−4は近位面132−2から近位に延出する。
カニューレ組付端壁132からは縦方向に延出するカニューレ組付管136が近位方向D2に延出しており、このカニューレ組付管136は張り出した近位端136−1と環状の軸受面136−2と管状の開口136−3とを有する。カニューレ22は、例えば圧入および/または接着により、カニューレ組付端壁132のカニューレ組付管136内に固定して組み付けられる。
図13の分離された部分に見られるように、カニューレ22は内腔22−2を画定するよう構成された側壁22−1を有し、尚且つ遠位刃先22−3を有する。カニューレ22の近位部22−4はカニューレ組付端壁132から近位方向D2に延出し、カニューレ22の遠位部22−5はカニューレ組付端壁132から遠位方向D1に延出する。カニューレ22の遠位部22−5は筐体12の針開口部12−1にて摺動自在に受け入れられる(図1参照)。
カニューレ組付端壁132は湾曲した断面を有する1組の対向する側壁138、140をさらに含み、それぞれの側壁138、140はキャリッジスライド60のU字形壁64−1のU字形内面64−3の形状に一致する湾曲した外面138−1、140−1を有する(図5および8も併せて参照)。カニューレ組付端壁132の1組の対向する側壁138、140は、プライムピアスキャリッジ52の中でカニューレスライド58の縦方向ガイドとして機能するキャリッジスライド60のU字形壁64−1のU字形内面64−3と摺動接触する。
図13および16〜18を再び参照し、カニューレ組付管136の下中央には位置決め窓132−1が配置され、この位置決め窓132−1はカニューレ組付端壁132の中に延在する長方形の開口部として形成される。位置決め窓132−1は、横方向に見てガイドチャネル142およびガイドチャネル144として識別される2つの垂直向きガイドチャネルの間に配置される。ガイドチャネル142、144はカニューレ組付端壁132の近位面132−2と平行になるよう垂直に指向される。本実施形態において、ガイドチャネル142は側面スロット142−2を有する垂直構造142−1によって画定され、ガイドチャネル144は上位ガイド開口部144−1と下位ガイド開口部144−2とによって画定される。
位置決め窓132−1は、係止係合なくチャージハンドルラッチアーム38(図6参照)を自由に受け入れるサイズを有する。ただし後ほどさらに詳しく説明するように、位置決め窓132−1は位置決め機構150の一部分によって部分的に選択的に交差され得、チャージハンドル16の遠位方向D1での復帰行程で位置決め窓132−1に交差する位置決め機構150の一部分は、チャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム38のキャッチ38−2によって係合され得る。
図13に見られるように、ラッチアーム134はカニューレ組付端壁132から近位方向D2に延出するカンチレバーアームとして構成され、カンチレバーアームの自由端は上
向きのキャッチ146を有する。ラッチアーム134は縦方向に剛性となり、ラッチアーム134の縦方向範囲に対し概ね垂直の上下方向D3、D4で垂直に弾性となるよう構成される。キャッチ146は上向きの傾斜面146−1を有する傾斜として構成され、この傾斜面146−1が近位方向D2に逸れることで近位端面146−2を画定する。本実施形態において、ラッチアーム134の延長部134は近位端面146−2を越えて近位方向D2に延出し、近位端面146−2に対し概ね垂直の床を有する近位向きのL字形切り欠きを画定する。
カニューレスライド58のラッチアーム134のキャッチ146はキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70と選択的且つ解放自在に係合し、カニューレ後退ボタン40−2(図1参照)の作動によってラッチアーム134がラッチストライク70から解放されるまでは、キャリッジスライド60にカニューレスライド58を結合し、キャリッジアセンブリ50のキャリッジスライド60に対するカニューレスライド58の近位方向運動を阻止する。
図13〜18を参照し、位置決め機構150はカニューレスライドインデクサ152とサンプリングスライドインデクサ154とを含み、カニューレスライドインデクサ152とサンプリングスライドインデクサ154は協働して生検装置10の様々な操作段階を調整する。カニューレスライドインデクサ152はカニューレスライド58のカニューレ組付管136の周りを旋回するよう構成され、サンプリングスライドインデクサ154はカニューレスライド58のガイドチャネル142、144によって案内されて方向D3およびD4に、例えば上下に、直線的に動くよう構成される。ここで、方向D3およびD4は反対方向であり、例えば上下であり、方向D3およびD4は縦軸23に対し概ね垂直である。
図13を参照し、カニューレスライドインデクサ152はカニューレスライド58のラッチアーム134の偏向によって選択的に操作される。図14A、14Bも併せて参照し、図示された実施形態において、カニューレスライドインデクサ152は、アクセル156とレバーアーム158と作動アーム160とねじりバネ162とを含む一体構造として構成される。
カニューレスライドインデクサ152のアクセル156は、縦方向範囲156−1と、カニューレ組付管136の軸受面136−2で受け止められるよう構成された円筒形開口部156−2とを有する。円筒形開口部156−2の内径は0.01ミリメートル(mm)〜1.0mmの許容差範囲で軸受面136−2の外径より若干大きいため、カニューレ組付管136周りのカニューレスライドインデクサ152の旋回(回転)運動を許し、縦軸23周りの旋回運動を許す。アクセル156は張り出した近位端136−1によってカニューレ組付管136の軸受面136−2に保持される。
レバーアーム158は円筒形開口部156−2から半径方向に隔てられ、縦軸23から半径方向に半径距離R1隔てられる。図16〜18も併せて参照し、レバーアーム158はカニューレスライド58のラッチアーム134によって選択的に係合されるよう配置され指向される。図14Aおよび14Bで最もよく分かるように、レバーアーム158は接線範囲158−1と縦方向範囲158−2とを有する。レバーアーム158の接線範囲158−1は、半径距離R1に一致する仮想円の接線に沿ってアクセル156からカンチレバーのように方向D5に接線方向に延出するよう指向される。カニューレスライドインデクサ152は縦軸23周りに旋回するため、方向D5は相対的であり、実際の方向はカニューレスライドインデクサ152の角回転位置に左右される。レバーアーム158は剛性となるよう構成され、接線範囲158−1と縦方向範囲158−2とを有し、尚且つ半径を有する縦方向係合面158−5を画定する自由端158−4を有する、板158−3と
して画定されてよい。縦方向係合面158−5は、カニューレスライド58のラッチアーム134の下面によって選択的に係合されるよう配置され、指向される(図13および16〜18も併せて参照)。
作動アーム160は円筒形開口部156−2から半径方向に隔てられ、縦軸23から半径方向に半径距離R2隔てられる。作動アーム160は接線範囲160−1を有する。作動アーム160の接線範囲160−1は、半径距離R2に一致する仮想円の接線に沿ってアクセル156からカンチレバーのように方向D6に接線方向に延出するよう指向される。カニューレスライドインデクサ152は縦軸23周りに旋回するため、方向D6は相対的であり、実際の方向はカニューレスライドインデクサ152の角回転位置に左右される。ただし方向D6は方向D5に対し一定の関係にあり、これらは概ね反対方向であり、「概ね反対」という用語は直線範囲(180度)プラスまたはマイナス15度を意味する。本実施形態において、縦軸23を基準にして方向D6に対する方向D5の一定の関係の角度範囲αは165度〜180度(直線)の範囲であってよい。作動アーム160は剛性となるよう構成され、接線範囲160−1を有し、尚且つ自由端160−3と平坦な係合面160−4とを有する、三角形の板160−2として画定されてよい。
ねじりバネ162は円筒形開口部156−2から半径方向に隔てられ、縦軸23から半径方向に半径距離R3隔てられる。ねじりバネ162は外方範囲162−1を有する。作動アーム160の外方範囲162−1はアクセル156からカンチレバーのように延出するよう指向される。図5および13〜14Bに見られる構成品の向きにおいて、ねじりバネ162はカニューレスライドインデクサ152を付勢し、縦軸23周りに時計方向に旋回させるよう構成される。具体的に述べると、ねじりバネ162は弾性となるよう構成され、自由端162−3を有する湾曲したカンチレバーアーム162−2として画定されてよく、カンチレバーアーム162−2の接触面162−4は、バネ取付環132−3等(図16〜18参照)、カニューレスライドインデクサ152の固定部分と係合し、カンチレバーアーム162−2はバネ取付環132−3に反時計回りの力をかけてカニューレスライドインデクサ152を付勢し、時計回りに旋回させる。
図13および15A〜18を参照し、サンプリングスライドインデクサ154は全体的に一体型の板状平面構造として構成され、ベース164と、左スライド166と、右スライド168と、窓閉鎖板170と、第1のカムアーム172と、第2のカムアーム174と、カンチレバーバネ176とを含む。左スライド166と右スライド168と窓閉鎖板170と第1のカムアーム172と第2のカムアーム174は、ベース164から方向D3に垂直に延出する。カンチレバーバネ176はベース164から方向D4に下方に位置する。
図16〜18を参照し、左スライド166は、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132のガイドチャネル142の側面スロット142−2にて摺動自在に受け入れられるサイズと形状を有する。右スライド168は、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132のガイドチャネル144の上位ガイド開口部144−1と下位ガイド開口部144−2にて摺動自在に受け入れられるサイズと形状を有する。
窓閉鎖板170は左スライド166に一体化されてよい。窓閉鎖板170は垂直に延在する板として構成され、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132の位置決め窓132−1と選択的に交差し、尚且つこれを部分的に覆うよう配置され、指向される。窓閉鎖板170は側面170−1と近位面170−2とを含む。
第1のカムアーム172はベース164から垂直に延出するよう構成される。第1のカムアーム172は、横向きに見て窓閉鎖板170と第2のカムアーム174との間に配置
され、窓閉鎖板170と第2のカムアーム174から離隔される。第1のカムアーム172はカニューレスライドインデクサ152の作動アーム160の係合面160−4によって選択的に係合されるよう配置され、指向される。具体的に述べると、第1のカムアーム172は放射状の係合面172−2を有する自由端172−1を有し、この放射状の係合面172−2はカニューレスライドインデクサ152の作動アーム160の平坦な係合面160−4と係合できる。
第2のカムアーム174は右スライド168と一体化されてよい。第2のカムアーム1
74はベース164から垂直に延出するよう構成される。第2のカムアーム174はサンプリングスライド56のラッチアーム126の双方向傾斜126−1によって選択的に係合されるよう配置され、指向される。具体的に述べると、第2のカムアーム174は係合面174−2を有する自由端174−1を有し、この係合面174−2はサンプリングスライド56のラッチアーム126の双方向傾斜126−1と係合できる。
カンチレバーバネ176は湾曲したカンチレバーとして構成され、ベース164の下部の下方に延出し、方向D4にてベース164の下に位置する。図5、13、および15A−18に見られる構成品の向きにおいて、カンチレバーバネ176はサンプリングスライドインデクサ154を方向D3(上方向)に付勢するよう構成される。具体的に述べると、カンチレバーバネ176は弾性となるよう構成され、自由端176−2を有するカンチレバーアーム176−1として画定され、カンチレバーアーム176−1の接触面176−3は、カニューレスライド58の縦方向に延出するピン132−5等(図16〜18参照)、カニューレスライドインデクサ152の固定部分と係合し、カンチレバーアーム176−1はピン132−5へ方向D4に下向きの力をかけ、サンプリングスライドインデクサ154を方向D3に上向きに付勢する。
図5を再び参照し、生検装置10の様々な機能を駆動するため提供される駆動力は、少なくとも1つのカニューレ後退バネ(本実施形態は1組のカニューレ後退バネ180−1、180−2を有する)と、サンプリングバネ182と、プライムピアスバネ184とによって提供される。当業者なら、カニューレ後退バネ180−1、180−2の作用とサンプリングバネ182の作用とプライムピアスバネ184の作用が1つのバネによって、または複数のバネによって、達成され得ることを認識するであろう。
図19を参照し、サンプリングスライド56とカニューレスライド58は1つのサブアセンブリとして組み立てられた後にスタイレット20沿いにプライムピアスキャリッジ52に挿入される(図8参照)。具体的に述べると、カニューレ後退バネ180(本実施形態では180−1、180−2として2つのカニューレ後退バネが図示されている)は、サンプリングスライド56の中間スライド壁120とカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132との間に配置され、サンプリングスライド56の中間スライド壁120とカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132とに接続される。具体的に述べると、カニューレ後退バネ180−1は、その末端が、サンプリングスライド56の中間スライド壁120のバネ取付環120−5と、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132のバネ取付環132−3とに取り付けられる。同様に、カニューレ後退バネ180−2は、その末端が、サンプリングスライド56の中間スライド壁120のバネ取付環120−6と、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132のバネ取付環132−4とに取り付けられる。
図19に見られるように、サンプリングスライドのラッチアーム偏向部材128はカニューレスライド58のラッチアーム134と係合するよう構成され、係合されたラッチアーム偏向部材128はラッチアーム134をキャリッジベース64に向けて下向きに偏向させる、すなわち曲げる。図12Bおよび13も併せて参照し、より具体的に述べると、
ラッチアーム134の自由端にある延長部134−1は、サンプリングスライド56の中間スライド壁120のリテンションチャネル128−1にて中間スライド壁120と係合するよう配置され、係合すると、近位方向D2でのカニューレスライド58の縦方向運動によって近位方向D2でのサンプリングスライド56の縦方向運動が起こる。
図17に見られるように、カニューレスライド58のラッチアーム134の下面はレバーアーム158と係合してカニューレスライドインデクサ152を縦軸23周りに反時計回りに回転させ、これにより作動アーム160は持ち上がり、カンチレバーバネ176の作用によってサンプリングスライドインデクサ154は方向D3に上向きに動き、カニューレスライド58の位置決め窓132−1の一部分を、例えば左下四半分を、閉鎖する形に窓閉鎖板170が配置され、窓閉鎖板170はチャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム38のキャッチ38−2(図6も併せて参照)によって係合される。
サンプリングスライド56から遠位方向D1にカニューレスライド58が動かされると、ラッチアーム偏向部材128からラッチアーム134が解除され、ラッチアーム134はその弾性によって非偏向位置に戻り、すなわちラッチアーム134は当初の曲げられていない位置に戻る。図18に見られるように、カニューレスライドインデクサ152はねじりバネ162によって発揮されるねじり力によってその完全時計回り位置まで縦軸23周りに反時計回りに回転し、サンプリングスライドインデクサ154を方向D4に下向きに動かし、窓閉鎖板170はカニューレスライド58の位置決め窓132−1の一部分を閉鎖しなくなる。
図19に見られるように、サンプリングスライド56はカニューレスライド58から最小許容距離で離隔され、それぞれのカニューレ後退バネ180−1、180−2を収縮状態に置くが、それぞれのカニューレ後退バネ180−1、180−2は僅かに伸びた状態になり得る。「僅かに伸びた状態」という用語は、チャージ(伸張)状態にあるバネ180−1、180−2から得られる全力の10パーセント未満の力の蓄積を意味する。本書で用いる「チャージする」や「チャージされた」という用語は1つ以上のバネによる力学的エネルギーの蓄積を意味する。「チャージング」という用語は1つ以上のバネの形をとる蓄積装置で力学的エネルギーを蓄積する行為を意味する。カニューレ後退バネ180が伸張状態にあるときに、カニューレ後退バネ180−1、180−2はチャージ状態までチャージされて力学的エネルギーを蓄積する。
図5も併せて参照し、(a)サンプリングスライド56のラッチアーム126のキャッチ130がキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72に係合され、尚且つ(b)カニューレスライド58のラッチアーム134のキャッチ146がキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70と係合された状態で、カニューレ後退バネ180−1、180−2はチャージ(伸張)状態に解放自在に保たれる。ラッチアーム134のキャッチ146がラッチストライク70から解放されると、カニューレ後退バネ180はチャージ(伸張)状態から解放されて収縮力を発揮し、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132とカニューレ22を付勢してサンプリングスライド56に向けて近位方向D2に動かし、これによりスタイレット20の側面試料口20−3を露出する。
図5を再び参照し、サンプリングバネ182は、プライムピアスキャリッジ52のキャリッジスライド60のスタイレット組付端壁66とサンプリングスライド56の中間スライド壁120との間に配置される。本実施形態において、サンプリングバネ182は圧縮によってチャージされるコイルバネであり、チャージ(圧縮)状態に保たれているときに力学的エネルギーを蓄積する。サンプリングバネ182は、サンプリングスライド56のラッチアーム126のキャッチ130がキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72と係合されているときにチャージ(圧縮)状態に保たれる。チャージ(圧縮)状
態から解放されたサンプリングバネ182は拡張力を発揮し、サンプリングスライド56を、ひいてはカニューレスライド58とカニューレ22を、付勢して遠位方向D1に動かす。
図4および5を参照し、プライムピアスバネ184は筐体12の中間壁32とプライムピアスキャリッジ52のキャリッジスライド60のキャリッジベース64のプライムピアス組付棒64−9との間に配置される。プライムピアスバネ184はチャージ状態までチャージされ、圧縮状態にあるときに力学的エネルギーを蓄積する。プライムピアスバネ184は、キャリッジラッチカバー部材62のキャリッジラッチアーム74が作動機構18のキャリッジラッチストライク44に係合されているときに(図7Bも併せて参照)チャージ(圧縮)状態に解放自在に保たれる。この段階で生検装置10はプライムされていると述べられる。
プライムピアスバネ184はチャージ(圧縮)状態から解放されると「ピアス」状態に入り、プライムピアスバネ184は拡張力を発揮し、生検針14を携えるキャリッジアセンブリ50全体を遠位方向D1に発射する、すなわち急速に動かす。換言すると、生検針14を携えるキャリッジアセンブリ50の発射によってスタイレット20とカニューレ22が遠位方向D1に同時に動き、生検針14は望ましい場所で患者の組織を刺す。
図5を再び参照し、チャージハンドル16と位置決め機構150は後ほどさらに詳しく説明するようにコッキング機構を形成する。
図1および20〜26も併せて参照し、使用者はチャージハンドル16を握り、チャージハンドル16を定位置から後退位置まで近位方向D2に引くことによって、筐体12に対するチャージハンドル16の近位方向行程を、すなわち後退を、手作業で遂行し、これにより付勢バネ39−1、39−2はチャージ(伸張)される。本実施形態では複数の付勢バネが図示されているが、当業者なら付勢バネ39−1、39−2の作用が1つのバネによって、または複数のバネによって、達成され得ることを認識するであろう。使用者はチャージハンドル16を解放し、付勢バネ39−1、39−2は収縮し、チャージハンドル16は復帰(遠位方向)行程で筐体12に対し遠位方向D1に動き、定位置まで復帰する。
患者から生検試料を採取するため生検装置10を準備する種々段階における構成品の様々な位置関係を示すため、図20〜26に示す生検10では、上位ケース部24が外されてキャリッジアセンブリ50が露出しており、プライムピアスキャリッジ52のキャリッジスライド60からキャリッジラッチカバー部材62が外されてサンプリングスライド56とカニューレスライド58が露出している。
図20は、生検装置10が新品であるときと生検採取サイクルが完了した後の状態を示している。図示されているように、付勢バネ39−1、39−2と真空バネ106、116とカニューレ後退バネ180−1、180−2とサンプリングバネ182とプライムピアスバネ184はいずれもディスチャージ状態になっている。
図21を参照し、チャージハンドル16の近位方向D2での第1の後退(近位方向)行程では、サンプリングスライド56とカニューレスライド58がキャリッジスライド60に対し近位方向D2にまとめて動かされ、真空バネ106、116とサンプリングバネ182を同時にチャージする。具体的に述べると、チャージハンドル16の第1の後退(近位方向)行程が始まると、位置決め機構150のカニューレスライドインデクサ152とサンプリングスライドインデクサ154が図16に示す通りに配置されるため、チャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム38はカニューレスライド58の位置決め
窓132−1の中を自由に通り、チャージハンドル16のチャージハンドル端壁36はカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132と係合する。カニューレスライド58のラッチアーム134がサンプリングスライド56の中間スライド壁120と係合し、すなわち接合し、カニューレスライド58のラッチアーム134がサンプリングスライド56のラッチアーム偏向部材128によって下向きに偏向されると、チャージハンドル16の近位方向運動によってサンプリングスライド56とカニューレスライド58はまとめて近位方向D2に動かされる。
後退位置に向かうチャージハンドル16の第1の後退(近位方向)行程では、ラッチアーム134とサンプリングスライド56の中間スライド壁120との係合によって、サンプリングスライド56と、カニューレ22を携えるカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132とが近位方向D2に一斉に動き、サンプリングバネ182をチャージ(圧縮)する。同時に、カニューレスライド58のカニューレ組付端壁132の近位方向運動が真空ポンプ90、92のそれぞれのピストン/プランジャ102/104および112/114を近位方向D2に動かし、真空ポンプ90の第1の真空バネ106と真空ポンプ92の第2の真空バネ116をチャージ(圧縮)する。
第1の近位方向行程の終わりにチャージハンドル16が後退位置につくと、サンプリングスライド56のラッチアーム126のキャッチ130が上向きに旋回してキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72と係合し、サンプリングバネ182をチャージ(圧縮)状態に保つ。ただし、上向きに旋回するラッチアーム126がサンプリングスライドインデクサ154を方向D3での上向きの運動に向けて解放しても、カニューレスライド58の位置決め窓132−1にはチャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム38が挿入されているため、チャージハンドルラッチアーム38はサンプリングスライドインデクサ154が位置決め窓132−1の一部分にわたって垂直に延出することを阻止する。
ことときには、真空バネ106、116も真空ポンプ90、92の内部で発生する真空のみでチャージ状態に保たれる。例えば作動機構18のボタン40−2の操作により、真空が解放されると、真空バネ106、116はチャージされてない状態に戻ろうとする。
第1の近位方向行程におけるカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132の動きによってカニューレ22は後退され、スタイレット20の側面試料口20−3が開く。図22を参照し、チャージハンドル16が解放されると付勢バネ39−1、39−2がディスチャージしてチャージハンドル16の第1の復帰(遠位方向)行程が遂行され、チャージハンドル16は定位置まで復帰し、図17に示されているように、位置決め窓132−1からチャージハンドルラッチアーム38が取り除かれることによって位置決め機構150はカニューレ後退位置へ進み、カンチレバーバネ176によって発揮される力によってサンプリングスライドインデクサ154は上方向D3に動けるようになり、横向きに見て、カニューレスライド58の位置決め窓132−1の一部分にわたって、例えば左下四半分にわたって、サンプリングスライドインデクサ154の窓閉鎖板170が配置される。
図23を参照し、チャージハンドル16の近位方向D2での第2の後退(近位方向)行程で、チャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム38はカニューレスライド58の位置決め窓132−1の中を通ろうとするが、今回はチャージハンドルラッチアーム38のキャッチ38−2の先細ノーズ部がサンプリングスライドインデクサ154の窓閉鎖板170の側面170−1と摺動自在に係合し(図17参照)、窓閉鎖板170の周りで偏向し、カニューレスライド58の位置決め窓132−1の中を通る。チャージハンドル16の第2の後退により、チャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム3
8は位置決め機構150によりカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132に解放自在に結合される。
図24を参照し、チャージハンドル16が解放されると付勢バネ39−1、39−2がディスチャージしてチャージハンドル16の第2の復帰(遠位方向)行程が遂行され、チャージハンドルは定位置まで復帰する。ただし、第2の復帰(遠位方向)行程ではチャージハンドルラッチアーム38のキャッチ38−2(図6参照)がサンプリングスライドインデクサ154の窓閉鎖板170の近位面170−2を捕らえ、これによりカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132はサンプリングスライド56の中間スライド壁120から遠位方向D1に引き離され、カニューレ22はカニューレ組付端壁132によって遠位方向D1に動かされ、スタイレット20の側面試料口20−3は閉ざされる。サンプリングスライド56の中間スライド壁120から遠位方向D1に遠ざかるカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132の動きによってカニューレ後退バネ180−1、180−2はチャージ(伸張)状態まで伸張する。カニューレスライド58をその係止位置まで引きつつチャージハンドル16を定位置まで復帰させるため、付勢バネ39−1、39−2によって発揮される力とこれにともなう機械的利得は、カニューレ後退バネ180−1、180−2によって発揮される力とこれにともなう機械的利得を上回らなければならない。
また、サンプリングスライド56の中間スライド壁120から遠ざかるカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132の遠位方向の動きによって、カニューレスライド58のラッチアーム134はサンプリングスライド56のラッチアーム偏向部材128から解除されて上向きに旋回し、図18も併せて参照し、カニューレスライドインデクサ152はねじりバネ162によって発揮される力によって縦軸23周りに時計回りに旋回し、これにより作動アーム160は方向D4に下向きに動き、サンプリングスライドインデクサ154の窓閉鎖板170は方向D4に下向きに動き、カニューレスライド58の位置決め窓132−1は開放し、カニューレスライド58からのチャージハンドル16の解放が容易になる。
チャージハンドル16が定位置に接近すると、カニューレスライド58のラッチアーム134のキャッチ146はキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70と解放自在に係合し、カニューレ後退バネ180をチャージ(伸張)状態に保つ。また、サンプリングスライド56のラッチアーム126のキャッチ130はキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72と係合された状態に保たれる。キャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70と係合されたラッチアーム134のキャッチ146と、キャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72と係合されたサンプリングスライド56のラッチアーム126とにより、サンプリングスライド56とカニューレスライド58は互いに最大分離距離で離隔され、カニューレ後退ボタン40−2の作動によってカニューレスライド58のラッチアーム134のキャッチ146が解放されるまでは、サンプリングスライド56とカニューレスライド58が係止されて最大分離距離を保つ。
図5と併せて図25を参照し、サンプリングスライド56のキャッチ130とカニューレスライド58のキャッチ146とがキャリッジアセンブリ50のプライムピアスキャリッジ52のキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70とラッチストライク72とでそれぞれ係止され、チャージハンドル16の近位方向D2での第3の後退(近位方向)行程ではキャリッジアセンブリ50全体が近位方向D2に動かされ、プライムピアスバネ184がチャージ(圧縮)される。具体的に述べると、チャージハンドル16の第3の近位方向行程が始まると、位置決め機構150のカニューレスライドインデクサ152とサンプリングスライドインデクサ154は図18に示されているように配置され、チャージハンドル16のチャージハンドルラッチアーム38はカニューレスライド58の位
置決め窓132−1の中を自由に通り、チャージハンドル16のチャージハンドル端壁36はカニューレスライド58のカニューレ組付端壁132と係合し、キャリッジアセンブリ50全体が近位方向D2に動く。換言すると、後退位置に向かうチャージハンドル16の第3の後退(近位方向)行程では、スタイレット20を携えるサンプリングスライド56とカニューレ22を携えるカニューレスライド58を近位方向D2に同時に一斉に後退させてプライムピアスバネ184をチャージ(圧縮)することによって、生検針14の発射準備をする。
第3の近位方向行程の終わりにチャージハンドル16が後退位置につくと、(図7Bおよび10も併せて参照)キャリッジラッチアーム74のキャッチ78が作動機構18のキャリッジラッチストライク44と係合してプライムピアスバネ184を圧縮状態に保つ。
図26を参照し、チャージハンドル16の解放後は付勢バネ39−1、39−2がディスチャージしてチャージハンドル16の第3の復帰(遠位方向)行程が遂行され、チャージハンドル16は定位置まで復帰する。これで生検装置10の準備は万端に整い、真空バネ106、116とカニューレ後退バネ180−1、180−2とサンプリングバネ182とプライムピアスバネ184はいずれもチャージ状態になり、生検装置で突刺発射機能による真空支援生検手技を遂行する準備が整う。生検手技を遂行する医師が突刺発射機能の遂行を選ばない場合は、チャージハンドル16の第3の後退/復帰(近位方向/遠位方向)行程を省けることを理解されたい。
図1、7B、および10を参照し、第3の後退(近位方向)行程でプライムピアスバネ184がチャージされる図26の生検装置10の突刺発射モード状態において、図1、7B、および10を参照し、ピアスボタン40−1の作動によってキャリッジラッチアーム74はキャリッジラッチストライク44から解放され、プライムピアスバネ184はチャージ(圧縮)状態から解放され、生検装置10は図26の状態から図24の状態に推移する。プライムピアスバネ184は伸張力を発揮し、スタイレット20とカニューレ22とを携えるキャリッジアセンブリ50を遠位方向D1に一斉に急速に動かして組織を突き刺し、患者の生検部位に生検針14を配置する。
次に、または突刺発射モードがなく、生検装置10は図24の状態にあり、図1、5、および10をさらに参照し、カニューレ後退ボタン40−2の作動によってカニューレスライド58のラッチアーム134はキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク70から解放され、これによりカニューレ後退バネ180はチャージ(伸張)状態から解放されて圧縮力を発揮してカニューレスライド58とカニューレ22を近位方向D2に動かし、スタイレット20の側面試料口20−3を開け、生検装置10は図24の状態から図22の状態に推移する。同時に、カニューレ後退ボタン40−2のこの作動によって真空システム54のボタンアクチュエータ96−3がさらに作動して制御弁96が開き、真空ポンプ90、92によって発生する真空が、スタイレット20の内腔20−2と流体連通で結合された可撓性接続導管98−4にかけられ、さらにスタイレット20の側面試料口20−3にある内腔20−2にかけられる。スタイレット20の側面試料口20−3の付近にある組織は真空によって側面試料口20−3内に引き込まれる。
次に、生検装置10は図22の状態にあり、図1、5、および10をさらに参照し、試料取得ボタン40−3の作動によってラッチアーム126のキャッチ130はキャリッジラッチカバー部材62のラッチストライク72から解放され、これによりサンプリングバネ182はチャージ(圧縮)状態から解放されて伸張力を発揮してカニューレ22を携えるカニューレスライド58を遠位方向D1に急速に動かし、生検装置10は図22の状態から図20の状態に推移し、カニューレ22はカニューレ22の遠位刃先22−3によってスタイレット20の側面試料口20−3にて組織を切り、側面試料口20−3を覆い、
すなわち閉じ、スタイレット20の側面試料口20−3内に引き込まれた組織を生検組織として保持し、組織試料回収は完了する。
組織試料回収後は患者から生検針14が抜去され、第1の後退(近位方向)行程が繰り返され、カニューレ22が後退され、スタイレット20の側面試料口20−3が開く。真空バネ106、116とサンプリングバネ182はチャージハンドル16の第1の後退行程でチャージされ、その後さらなる組織試料が必要でなければ、カニューレ後退ボタン40−2を作動させて真空をパージでき、試料取得ボタン40−3を作動させてサンプリングバネ182をディスチャージできる。ただし、さらなる組織試料が必要である場合は、第2の後退・復帰行程が繰り返され、カニューレ後退バネ180−1、180−2をチャージする。これで生検装置10は手作業で患者に挿入する準備が整い、突刺発射はない。ただし突刺発射モードが望まれる場合は、チャージハンドル16の第3の後退行程が繰り返され、プライムピアスバネ184はチャージされ、生検針14は完全に後退し、患者の組織に向けてスタイレット20とカニューレ22を同時に発射できるようになる。
生検装置10の様々な態様に関して次のことが開示された。
1.1. 筐体と、スタイレットおよびカニューレを備える生検針と、スタイレット組付端壁を有するキャリッジスライド、カニューレ組付端壁を有するカニューレスライド、およびサンプリングスライドを備えるキャリッジアセンブリと、筐体に摺動自在に組み付けられるチャージハンドルとを有する、生検装置であって、チャージハンドルは定位置と後退位置とを有し、生検装置は筐体内に配置されてキャリッジアセンブリによって運搬される真空システムをさらに備え、真空システムはサンプリングバネが圧縮されるときにチャージされて真空を発生させ、真空システムは第1の真空ポンプと第2の真空ポンプとマニホールドと制御弁とを含み、第1の真空ポンプは第1の真空口を有し、第2の真空ポンプは第2の真空口を有し、マニホールドは第1の真空引抜口と第2の真空引抜口と第1の真空付与口とを有し、制御弁は第3の真空引抜口と第2の真空付与口とを有し、第1の真空ポンプの第1の真空口はマニホールドの第1の真空引抜口と流体連通で結合され、第2の真空ポンプの第2の真空口はマニホールドの第2の真空引抜口と流体連通で結合され、マニホールドの第1の真空付与口は弁の第3の真空引抜口と流体連通で結合され、制御弁の第2の真空引抜口はスタイレットの第1の内腔と流体連通で結合され、マニホールドは第1の真空引抜口と流体連通で結合される第1の一方向弁と第2の真空引抜口と流体連通で結合される第2の一方向弁とを有し、第1の一方向弁と第2の一方向弁は大気へ正圧を解放し尚且つ真空成立時に閉じるよう構成され、制御弁は作動機構のカニューレ後退ボタンの作動によって操作され、スタイレットの側面試料口に真空をかけ、同時にカニューレ後退バネによって発生する力によるカニューレの近位方向運動によってスタイレットの側面試料口が開く。
1.2. 第1.1節に記載の生検装置であって、第1の真空ポンプは、第1の末端と第2の末端とを有する第1のシリンダであって、第1の末端は第1の真空口を有し、第2の末端は第1の開口部を画定する、前記第1のシリンダと、第1の開口部を通じて第1のシリンダに受け入れられる第1のピストンと、第1のピストンに取り付けられる第1のプランジャであって、第1のプランジャは第1のシリンダの第2の末端から延出するよう構成され、第1のプランジャは第1のヘッドを有する自由端を有する、前記第1のプランジャと、シリンダの第2の末端と第1のプランジャの第1のヘッドとの間に配置される第1の真空バネであって、第1の真空バネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ第1の真空口で真空を成立させるため第1のピストンを遠位方向に付勢するよう構成される、前記第1の真空バネとを含み、第2の真空ポンプは、第1の末端と第2の末端とを有する第2のシリンダであって、第1の末端は第2の真空口を有し、第2の末端は第2の開口部を画定する、前記第2のシリンダと、第2の開口部を通じて第2
のシリンダに受け入れられる第2のピストンと、第2のピストンに取り付けられる第2のプランジャであって、第2のプランジャは第2のシリンダの第2の末端から延出するよう構成され、第2のプランジャは第2のヘッドを有する自由端を有する、前記第2のプランジャと、第2のシリンダの第2の末端と第2のプランジャの第2のヘッドとの間に配置される第2の真空バネであって、第2の真空バネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ第2の真空口で真空を成立させるため第2のピストンを遠位方向に付勢するよう構成される、前記第2の真空バネとを含む。
1.3. 第1.2節に記載の生検装置であって、第1の真空ポンプの第1のヘッドと第2の真空ポンプの第2のヘッドはカニューレスライドのカニューレ組付端壁と係合するよう配置され、第1の真空ポンプの第1の真空バネと第2の真空ポンプの第2の真空バネはカニューレ後退バネが伸張状態までチャージされる前にカニューレ組付端壁が近位方向に動くときに圧縮される。
1.4. 第1.3節に記載の生検装置であって、第1の真空ポンプの第1の真空バネの圧縮と第2の真空ポンプの第2の真空バネの圧縮はサンプリングバネの圧縮と同時に起きる。
1.5. 第1.2節から第1.4節のいずれか一節に記載の生検装置であって、スタイレット組付端壁は第1のポンプ組付穴と第2のポンプ組付穴とを含み、第1の真空ポンプは第1のポンプ組付穴に受け入れられ、第1の真空口を有する第1の近位シリンダ部はスタイレット組付端壁から近位方向に延出するよう構成され、第1の開口部を有する第1の遠位シリンダ部はスタイレット組付端壁から遠位方向に延出するよう構成され、チャージハンドルの第1の後退時にカニューレ組付端壁が近位方向に動かされるときに第1の真空バネを圧縮するため、第1のプランジャの第1のヘッドはカニューレ組付端壁と係合するよう配置され、第2の真空ポンプは第2のポンプ組付穴に受け入れられ、第2の真空口を有する第2の近位シリンダ部はスタイレット組付端壁から近位方向に延出するよう構成され、第2の開口部を有する第2の遠位シリンダ部はスタイレット組付端壁から遠位方向に延出するよう構成され、チャージハンドルの第1の後退時にカニューレ組付端壁が近位方向に動かされるときに第1の真空バネを圧縮すると同時に第2の真空バネを圧縮するため、第2のプランジャの第2のヘッドはカニューレ組付端壁と係合するよう配置される。
1.6. 先行するいずれかの節に記載の生検装置であって、筐体は作動機構を備え、キャリッジアセンブリは筐体に対し移動可能であり、キャリッジアセンブリは、試料口を有するスタイレットを組み付けるスタイレット組付壁と、切断カニューレを組み付けるカニューレスライドと、スタイレット組付壁とカニューレスライドとの間に移動自在に配置されるサンプリングスライドと、キャリッジラッチカバー部材とを含み、カニューレスライドはスタイレット組付壁に対し縦方向に離隔されて移動可能であり、カニューレスライドは第1のラッチ部材を有し、サンプリングスライドは第2のラッチ部材を有し、キャリッジラッチカバー部材は第3のラッチ部材を有し、スタイレット組付壁とサンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置され、サンプリングスライドとカニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つカニューレ後退バネはサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続され、キャリッジアセンブリと筐体の一部分との間にはプライムピアスバネが配置され、生検装置は、チャージハンドルの第1の後退によってカニューレスライドとサンプリングスライドとを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネをチャージし、サンプリングスライドの第2のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材に係止してサンプリングバネをチャージ状態に保ち、尚且つ真空システムをチャージして真空を発生させ、チャージハンドルの第1の復帰によってチャージハンドルを定位置まで復帰させ、チャージハンドルの第2の後退によってチャージハンドルを後退位置まで動かし、定位置へ至るチャージハンドルの第2の復帰によってサンプリングスライ
ドから遠位方向にカニューレスライドを動かしてカニューレ後退バネをチャージし、尚且つカニューレスライドの第1のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材に係止してカニューレ後退バネをチャージ状態に保ち、尚且つチャージハンドルの第3の後退によってキャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネをチャージし、尚且つキャリッジラッチカバー部材の第3のラッチ部材を作動機構に係止してプライムピアスバネをチャージ状態に保つよう構成される。
1.7. 第1.6節に記載の生検装置であって、作動機構はカニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとピアスボタンとを有し、生検装置は、ピアスボタンが作動されることによって作動機構からキャリッジラッチカバー部材の第3のラッチ部材を解除してプライムピアスバネをチャージ状態から解放し、キャリッジアセンブリを遠位方向に推進させてスタイレットとカニューレとによる組織突刺を助長し、カニューレ後退ボタンが作動されることによってキャリッジラッチカバー部材からカニューレスライドの第1のラッチ部材を解除してカニューレ後退バネをチャージ状態から解放し、カニューレを近位方向に動かしてスタイレットの側面試料口を開け、尚且つ同時に側面試料口に真空をかけて側面試料口に組織を引き込み、尚且つ試料取得ボタンが作動されることによってキャリッジラッチカバー部材からサンプリングスライドの第2のラッチ部材を解除してサンプリングバネをチャージ状態から解放し、カニューレを遠位方向に推進させて側面試料口を閉じ、真空によって側面試料口に引き込まれた組織を切るようさらに構成される。
1.8. 第1.1節から第1.6節のいずれか一節に記載の生検装置であって、スタイレットは縦軸沿いに延出するよう配置され、スタイレットは第1の内腔を画定するよう構成された第1の側壁と第1の側壁を通じて第1の内腔へ至る側面試料口とを有し、カニューレはスタイレットと同軸であり、カニューレは第2の内腔を画定するよう構成された第2の側壁を有し、カニューレは遠位刃先を有し、筐体は縦軸沿いに離隔された近位端壁と中間壁と遠位端部とを有し、遠位端部は針開口部を有し、筐体は近位端壁と遠位端部との間に筐体室を画定するよう構成され、中間壁は近位端壁と遠位端部との間に配置され、スタイレットとカニューレは針開口部を通じて受け入れられ、近位方向は遠位端部から近位端壁へ至る方向であり、遠位方向は近位端壁から遠位端部へ至る方向であり、作動機構はピアスボタンとカニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとを有し、尚且つキャリッジラッチストライクを有し、キャリッジアセンブリは筐体室内に配置され、キャリッジアセンブリは全体が筐体に対し縦方向に動くよう構成され、キャリッジアセンブリはキャリッジスライドとキャリッジラッチカバー部材とカニューレスライドとサンプリングスライドとを含み、カニューレスライドとサンプリングスライドはキャリッジスライドに対し移動可能となるよう構成され、カニューレスライドはカニューレ組付端壁から近位方向に延出する第1のラッチアームを有し、サンプリングスライドはキャリッジスライドのスタイレット組付端壁とカニューレスライドのカニューレ組付端壁との間に移動自在に配置され、サンプリングスライドは遠位方向に延出する第2のラッチアームを有し、キャリッジラッチカバー部材は第1のラッチストライクと第2のラッチストライクとキャリッジラッチアームとを有し、第1のラッチストライクは第1のラッチアームと解放自在に係合するよう構成され、第2のラッチストライクは第2のラッチアームと解放自在に係合するよう構成され、キャリッジラッチアームは作動機構のキャリッジラッチストライクと解放自在に係合するよう構成され、スタイレット組付端壁とサンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置され、サンプリングバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つサンプリングスライドを遠位方向に付勢するよう構成され、第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合されているときにサンプリングバネは圧縮状態に保たれ、サンプリングスライドとカニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つカニューレ後退バネはサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続され、カニューレ後退バネはカニューレスライドを近位方向に付勢するため伸張状態で力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、第1のラッチアームが第1のラッチスト
ライクと係合され尚且つ第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合されているときにカニューレ後退バネは伸張状態に解放自在に保たれ、筐体の中間壁とスタイレット組付端壁との間にはプライムピアスバネが配置され、プライムピアスバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つキャリッジアセンブリ全体を遠位方向に付勢するよう構成され、キャリッジラッチアームが作動機構のキャリッジラッチストライクと係合されているときにプライムピアスバネは圧縮状態に保たれる。
1.9. 第1.8節に記載の生検装置であって、チャージハンドルは、サンプリングバネをチャージするため、キャリッジスライドに対し近位方向でのサンプリングスライドとカニューレスライドの一体的な動きと、カニューレ後退バネをチャージするため、サンプリングスライドから遠位方向でのカニューレスライドの単独の動きと、プライムピアスバネをチャージするため、筐体に対し近位方向でのキャリッジアセンブリ全体の動きとを、一連の操作で順次助長するよう構成される。
1.10 先行するいずれかの節に記載の生検装置であって、
カニューレスライドのカニューレ組付端壁に移動自在に結合される位置決め機構をさらに備え、カニューレ組付端壁は位置決め窓を有し、位置決め機構は位置決め窓の一部分を選択的に覆うよう構成され、
チャージハンドルはチャージハンドルが後退位置へ動かされるときに位置決め窓の中を通るよう構成されたチャージハンドルラッチアームを有し、位置決め機構が位置決め窓の一部分を覆うよう配置されているときに、遠位方向に定位置へ向かうチャージハンドルのその後の動きによってチャージハンドルラッチアームは位置決め機構と係合してサンプリングスライドから遠位方向にカニューレスライドを動かし、カニューレ後退バネをチャージする。
1.11. 先行するいずれかの節に記載の生検装置であって、カニューレ後退バネは1組の横方向に離隔されたバネである。
1.12. 先行するいずれかの節に記載の生検装置であって、筐体とチャージハンドルとに結合される付勢バネをさらに備え、付勢バネはチャージハンドルを遠位方向に定位置まで付勢するよう構成される。
1.13. 第1.12節に記載の生検装置であって、付勢バネによって発揮される力はカニューレ後退バネによって発揮される力より大きい。
1.14. 第1.12節または第1.13節に記載の生検装置であって、付勢バネは1組の横方向に離隔されたバネである。
1.15. 第1.1節から1.9節のいずれか一節に記載の生検装置であって、カニューレスライドのカニューレ組付端壁に移動自在に結合される位置決め機構を備え、チャージハンドルと位置決め機構は、サンプリングバネをチャージするため、キャリッジスライドに対し近位方向でのサンプリングスライドとカニューレスライドの一体的な動きを選択的に助長し、カニューレ後退バネをチャージするため、キャリッジスライドに対し遠位方向でのカニューレスライドの単独の動きを助長し、尚且つプライムピアスバネをチャージするため、筐体に対し近位方向でのキャリッジアセンブリ全体の動きを助長するよう構成される。
1.16. 第1.1節から第1.9節のいずれか一節に記載の生検装置であって、位
置決め窓を有するカニューレ組付端壁と、位置決め窓の中を通るよう構成されたチャージハンドルラッチアームを有するチャージハンドルと、カニューレスライドインデクサとサンプリングスライドインデクサとを有する位置決め機構とを備え、カニューレスライドインデクサはカニューレスライドのカニューレ組付端壁に回転自在に結合され、サンプリングスライドインデクサはカニューレスライドのカニューレ組付端壁に摺動自在に結合され、尚且つ縦軸に向かって第1の方向に動くよう構成され、カニューレスライドインデクサはサンプリングスライドインデクサと操作自在に係合され、サンプリングスライドインデクサは付勢バネによって第1の方向に付勢され、サンプリングスライドインデクサはサンプリングスライドインデクサが第1の方向に動かされるときに位置決め窓の一部分を覆うよう構成された窓閉鎖板を有し、カニューレスライドインデクサを回転させてサンプリングスライドインデクサと接触させ、サンプリングスライドインデクサを第1の方向とは反対の第2の方向に動かし、サンプリングスライドインデクサの窓閉鎖板が位置決め窓の一部分を覆わないようにするため、カニューレスライドインデクサはカニューレスライドの第1のラッチアームによって操作自在に係合されるよう構成され、第1の方向とは反対の第2の方向にサンプリングスライドインデクサを動かし、サンプリングスライドインデクサの窓閉鎖板が位置決め窓の一部分を覆わないようにするため、サンプリングスライドインデクサはサンプリングスライドの第2のラッチアームの第2のラッチアームによって操作自在に係合されるよう構成され、サンプリングスライドインデクサの窓閉鎖板は位置決め窓の一部分を覆うよう配置され、チャージハンドルラッチアームが位置決め窓の中を通ってサンプリングスライドインデクサの窓閉鎖板を通過するようにするため、チャージハンドルは近位方向ストークで動かされるよう構成され、チャージハンドルは、遠位方向に定位置へ向かうチャージハンドルの復帰遠位方向ストークでチャージハンドルラッチアームを窓閉鎖板に係合させ、サンプリングスライドから遠位方向にカニューレスライドを動かしてカニューレ後退バネをチャージするよう構成される。
1.17. 第1.16節に記載の生検装置であって、サンプリングスライドはスライダ壁とラッチアーム偏向部材とをさらに含み、第2のラッチアームはスライダ壁から遠位方向に延出するよう構成され、第2のラッチアームはキャリッジラッチカバー部材の第2のラッチストライクと解放自在に係合するよう構成され、第1のラッチアームを位置決め機構のカニューレスライドインデクサと係合させるため、ラッチアーム偏向部材はカニューレスライドの第1のラッチアームと係合し尚且つ第1のラッチアームを偏向させるよう構成され、カニューレスライドインデクサは回転させられて第1の方向でのサンプリングスライドインデクサの動きを許す。
1.18 第1.1節から第1.9節のいずれか一節に記載の生検装置であって、カニューレスライドのカニューレ組付端壁に移動自在に結合される位置決め機構であって、カニューレ組付端壁は位置決め窓を有し、位置決め機構は位置決め窓の一部分を選択的に覆うよう構成される、前記位置決め機構と、近位方向に延出するチャージハンドルラッチアームを有するチャージハンドルと、筐体とチャージハンドルとに結合される付勢バネであって、付勢バネはチャージハンドルを遠位方向に定位置まで付勢するよう構成される、前記付勢バネとをさらに備え、チャージハンドルは一連の操作のために構成され、チャージハンドルの第1の後退では第1のラッチアームとサンプリングスライドとの係合によってサンプリングスライドとカニューレを携えるカニューレ組付端壁とを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネを圧縮し、第2のラッチアームを第2のラッチストライクと係合させてサンプリングバネを圧縮状態に保ち、カニューレは後退されてスタイレットの側面試料口を露出し、チャージハンドルは付勢機構によって発揮される力によって定位置へ復帰するよう構成され、チャージハンドルの第2の後退ではチャージハンドルラッチアームを位置決め窓に通し、付勢機構によって発揮される力によってチャージハンドルが定位置まで復帰するときに、チャージハンドルラッチアームは位置決め機構と係合してサンプリングスライドから遠位方向にカニューレスライドを動かし、これによりカニューレ後退バ
ネを伸張状態まで伸張させ、第1のラッチアームは第1のラッチストライクと解放自在に係合してカニューレ後退バネを伸張状態に保ち、位置決め機構が進められることでカニューレスライドの位置決め窓を完全に開放してチャージハンドルラッチアームから位置決め機構を解除し、カニューレはスタイレットの側面試料口を閉じるよう配置され、チャージハンドルの第3の後退ではキャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネを圧縮し、キャリッジラッチアームはプライムピアスバネを圧縮状態に保つため作動機構のキャリッジラッチストライクと係合するよう構成される。
1.19. 第1.18節に記載の生検装置であって、ピアスボタンの作動によりキャリッジラッチストライクからキャリッジラッチアームを解放し、プライムピアスバネは圧縮状態から解放されてスタイレットとカニューレとを含むキャリッジアセンブリを遠位方向に一斉に動かす力を発揮し、カニューレ後退ボタンの作動により第1のラッチストライクから第1のラッチアームを解放し、カニューレ後退バネは伸張状態から解放されてカニューレを近位方向に動かしてスタイレットの側面試料口を開ける力を発揮し、試料取得ボタンの作動により第2のラッチストライクから第2のラッチアームを解放し、サンプリングバネは圧縮状態から解放されてカニューレを遠位方向に動かして側面試料口を閉じる力を発揮する。
1.20. 先行するいずれかの節に記載の生検装置であって、スタイレットは開放した第1の末端と閉塞した第2の末端とを有し、閉塞した第2の末端は遠位突刺先端を画定する。
1.21. 先行するいずれかの節に記載の生検装置であって、キャリッジスライドはキャリッジベースをさらに含み、スタイレット組付端壁とキャリッジベースは単一のキャリッジ構造として形成され、キャリッジベースはスタイレット組付端壁から遠位方向に延出して開放遠位端と開放上部とを画定するU字形断面を有するU字形壁を画定するよう構成され、キャリッジラッチカバー部材はキャリッジベースに付着して開放上部を覆うよう構成され、開放遠位端はサンプリングスライドとカニューレスライドとを摺動自在に受け入れ尚且つ縦方向に案内するよう構成される。
1.22. 生検装置であって、生検装置は、縦軸を有して筐体室を画定するよう構成された筐体と、カニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとキャリッジラッチストライクとを有する作動機構と、筐体室内に配置されるキャリッジアセンブリであって、キャリッジアセンブリはキャリッジベースとスタイレット組付壁とを有するキャリッジスライドを含み、キャリッジアセンブリはサンプリングスライドとカニューレスライドとキャリッジラッチカバー部材とをさらに含み、カニューレスライドはスタイレット組付壁から縦方向に離隔され尚且つスタイレット組付壁に対し移動可能であり、カニューレスライドは第1のラッチアームを有し、キャリッジラッチカバー部材はキャリッジベースに固定して取り付けられ、キャリッジラッチカバー部材は第1のラッチストライクと第2のラッチストライクとを有し、カニューレスライドの第1のラッチアームはキャリッジラッチカバー部材の第1のラッチストライクと解放自在に係合するよう構成される、前記キャリッジアセンブリと、スタイレット組付壁に固定して接続されるスタイレットであって、スタイレットは縦軸沿いに延出するよう構成され、スタイレットは側面試料口を有する、前記スタイレットと、キャリッジアセンブリによって運搬される真空源であって、真空源はスタイレットの側面試料口に選択的に真空をかけるよう構成される、前記真空源と、カニューレスライドに固定して接続されるカニューレであって、カニューレはスタイレットと同軸であり、カニューレは遠位刃先を有する、前記カニューレと、スタイレット組付壁とカニューレスライドとの間に移動自在に配置されるサンプリングスライドであって、サンプリングスライドは第2のラッチアームとラッチアーム偏向部材とを有し、第2のラッチアームはキャリッジラッチカバー部材の第2のラッチストライクと解放自在に係合するよう構成され、
ラッチアーム偏向部材はカニューレスライドの第1のラッチアームと係合し尚且つキャリッジベースに向けて第1のラッチアームを偏向させるよう構成さる、前記サンプリングスライドと、スタイレット組付壁とサンプリングスライドとの間に配置されるサンプリングバネであって、サンプリングバネは第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合しているときに圧縮状態に保たれる、前記サンプリングスライドと、サンプリングスライドとカニューレスライドとの間に配置され尚且つサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続されるカニューレ後退バネであって、カニューレ後退バネは第1のラッチアームが第1のラッチストライクと係合し尚且つ第2のラッチアームが第2のラッチストライクと係合しているときに解放自在に伸張状態に保たれて力学的エネルギーを蓄積する、前記カニューレ後退バネと、チャージハンドルと付勢バネと位置決め機構とを有するコッキング機構であって、チャージハンドルは筐体に摺動自在に組み付けられ尚且つ付勢バネによって遠位方向に定位置まで付勢され、チャージハンドルは定位置と後退位置との間を動くよう構成され、位置決め機構はカニューレスライドに移動自在に結合される、前記コッキング機構とを備え、チャージハンドルの第1の後退ではサンプリングスライドとカニューレスライドを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネを圧縮し、第2のラッチアームを第2のラッチストライクに係合させてサンプリングバネを圧縮状態に保って真空源をチャージし、チャージハンドルは付勢バネによって発揮される力によって定位置まで復帰し尚且つ位置決め機構を次の選択位置まで進めるよう構成され、チャージハンドルの第2の後退ではチャージハンドルを後退位置まで動かし、付勢バネによって発揮される力によってチャージハンドルが定位置まで復帰するときに、チャージハンドルはカニューレスライドに移動自在に結合された位置決め機構と係合し、カニューレスライドは遠位方向に動かされ、これによりカニューレ後退バネを伸張状態まで伸張し、第1のラッチアームは第1のラッチストライクと解放自在に係合してカニューレ後退バネを伸張状態に保ち、カニューレはスタイレットの側面試料口を閉じるよう配置され、作動機構は、カニューレ後退ボタンの作動により第1のラッチストライクから第1のラッチアームを解放し、カニューレ後退バネを解放してカニューレを近位方向に動かしてスタイレットの側面試料口を開ける力を発揮させ、同時に側面試料口に真空をかけ、試料取得ボタンの作動により第2のラッチストライクから第2のラッチアームを解放し、サンプリングバネを解放してカニューレを遠位方向に動かして側面試料口を閉じる力を発揮させるよう構成される。
1.23 第1.22節に記載の生検装置であって、キャリッジアセンブリは全体が筐体に対し縦方向に動くよう構成され、ピアスボタンとキャリッジラッチストライクとを有する作動機構と、キャリッジラッチアームを有するキャリッジラッチカバー部材であって、キャリッジラッチアームはキャリッジラッチストライクと解放自在に係合するよう構成される、前記キャリッジラッチカバー部材と、筐体の中で近位端壁と遠位端部との間に配置される中間壁と、中間壁とスタイレット組付壁との間に配置されるプライムピアスバネであって、プライムピアスバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され尚且つキャリッジアセンブリ全体を遠位方向に付勢するよう構成され、プライムピアスバネはキャリッジラッチアームが作動機構のキャリッジラッチストライクと係合しているときに圧縮状態に保たれる、前記プライムピアスバネとをさらに備え、作動機構の操作に先立つチャージハンドルの第3の後退ではキャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネを圧縮し、キャリッジラッチアームはプライムピアスバネを圧縮状態に保つため作動機構のキャリッジラッチストライクと係合するよう構成され、カニューレ後退ボタンと試料取得ボタンの作動に先立つピアスボタンの作動によりキャリッジラッチストライクからキャリッジラッチアームを解放し、プライムピアスバネは圧縮状態から解放されてキャリッジアセンブリとスタイレットとカニューレとを遠位方向に一斉に動かす力を発揮する。
1.24. 生検装置を操作する方法であって、方法は、作動機構を有する筐体を設けることと、筐体に対し移動可能なキャリッジアセンブリを設けることであって、キャリッ
ジアセンブリはスタイレットを組み付けるスタイレット組付壁と、切断カニューレを組み付けるカニューレスライドと、スタイレット組付壁とカニューレスライドとの間に移動自在に配置されるサンプリングスライドと、キャリッジラッチカバー部材とを含み、カニューレスライドはスタイレット組付壁から縦方向に離隔され尚且つスタイレット組付壁に対し移動可能である、前記キャリッジアセンブリを設けることと、カニューレスライド、サンプリングスライド、およびキャリッジアセンブリ全体のうち少なくとも1つを順次動かすチャージハンドルを設けることであって、チャージハンドルは定位置と後退位置とを有する、前記チャージハンドルを設けることと、スタイレット組付壁とサンプリングスライドとの間に配置されるサンプリングバネを設けることと、サンプリングスライドとカニューレスライドとの間に配置され尚且つサンプリングスライドとカニューレスライドとに接続されるカニューレ後退バネを設けることと、キャリッジアセンブリと筐体の一部分との間に配置されるプライムピアスバネを設けることと、スタイレットの試料口に真空を選択的に供給する真空システムを設けることと、カニューレスライドとサンプリングスライドを近位方向に一斉に動かしてサンプリングバネをチャージし、サンプリングスライドをキャリッジラッチカバー部材に係止してサンプリングバネをチャージ状態に保ち、尚且つ真空システムに真空をチャージするため、チャージハンドルを一度目に後退させることと、チャージハンドルを一度目に定位置まで復帰させることと、チャージハンドルを二度目に後退位置まで後退させることと、カニューレスライドをサンプリングスライドに対し遠位方向に動かしてカニューレ後退バネをチャージし、尚且つカニューレスライドをキャリッジラッチカバー部材に係止してカニューレ後退バネをチャージ状態に保つため、チャージハンドルを二度目に定位置まで復帰させることと、キャリッジアセンブリ全体を近位方向に動かしてプライムピアスバネをチャージし、尚且つキャリッジラッチカバー部材を作動機構に係止してプライムピアスバネをチャージ状態に保つため、チャージハンドルを三度目に後退させることとを含む。
1.25. 第24節に記載の方法であって、作動機構はカニューレ後退バネと試料取得ボタンとピアスボタンとを有し、方法は、作動機構からキャリッジラッチカバー部材を解除してプライムピアスバネをチャージ状態から解放し、キャリッジアセンブリを遠位方向に推進させてスタイレットとカニューレとによる組織の突刺を助長するため、ピアスボタンを作動させることと、キャリッジラッチカバー部材からカニューレスライドを解除してカニューレ後退バネをチャージ状態から解放し、カニューレを近位方向に動かしてスタイレットの側面試料口を開け、尚且つ同時に側面試料口に真空をかけて側面試料口に組織を引き込むため、カニューレ後退ボタンを作動させることと、キャリッジラッチカバー部材からサンプリングスライドを解除してサンプリングバネをチャージ状態から解放し、カニューレを遠位方向に推進させて側面試料口を閉じて真空によって側面試料口に引き込まれた組織を切るため、試料取得ボタンを作動させることとをさらに含む。
少なくとも1つの実施形態に関して本発明を説明してきたが、当業者なら本開示の精神と範囲の中で本発明をさらに変更できることを認識するであろう。したがって、本発明の一般的原理を用いた本発明のバリエーションや使用や適応は本願の範囲内にある。また、本発明が関係する技術で周知の方法や通例の方法で行なわれ、添付の請求項の限度内にある、本開示からの逸脱は、本願の範囲内にある。本発明は、例えば、以下の形態としても実現可能である。
[形態1]
筐体と、スタイレットおよびカニューレを備える生検針と、スタイレット組付端壁を有するキャリッジスライド、カニューレ組付端壁を有するカニューレスライド、およびサンプリングスライドを備えるキャリッジアセンブリと、前記筐体に摺動自在に組み付けられるチャージハンドルとを有する、生検装置であって、前記チャージハンドルは定位置と後退位置とを有し、前記生検装置は前記筐体内に配置されて前記キャリッジアセンブリによって運搬される真空システムをさらに備え、前記真空システムはサンプリングバネが圧縮されるときにチャージされて真空を発生させ、前記真空システムは第1の真空ポンプと第2の真空ポンプとマニホールドと制御弁とを含み、
前記第1の真空ポンプは第1の真空口を有し、
前記第2の真空ポンプは第2の真空口を有し、
前記マニホールドは第1の真空引抜口と第2の真空引抜口と第1の真空付与口とを有し、
前記制御弁は第3の真空引抜口と第2の真空付与口とを有し、
前記第1の真空ポンプの前記第1の真空口は前記マニホールドの前記第1の真空引抜口と流体連通で結合され、前記第2の真空ポンプの前記第2の真空口は前記マニホールドの前記第2の真空引抜口と流体連通で結合され、前記マニホールドの前記第1の真空付与口は前記弁の前記第3の真空引抜口と流体連通で結合され、前記制御弁の前記第2の真空引抜口は前記スタイレットの第1の内腔と流体連通で結合され、
前記マニホールドは前記第1の真空引抜口と流体連通で結合される第1の一方向弁と前記第2の真空引抜口と流体連通で結合される第2の一方向弁とを有し、前記第1の一方向弁と前記第2の一方向弁は大気へ正圧を解放し尚且つ真空成立時に閉じるよう構成され、
前記制御弁は作動機構のカニューレ後退ボタンの作動によって操作され、前記スタイレットの側面試料口に前記真空をかけ、同時にカニューレ後退バネによって発生する力による前記カニューレの近位方向運動によって前記スタイレットの前記側面試料口が開く、
生検装置。
[形態2]
前記第1の真空ポンプは、
第1の末端と第2の末端とを有する第1のシリンダであって、前記第1の末端は前記第1の真空口を有し、前記第2の末端は第1の開口部を画定する、前記第1のシリンダと、
前記第1の開口部を通じて前記第1のシリンダに受け入れられる第1のピストンと、
前記第1のピストンに取り付けられる第1のプランジャであって、前記第1のプランジャは前記第1のシリンダの前記第2の末端から延出するよう構成され、前記第1のプランジャは第1のヘッドを有する自由端を有する、前記第1のプランジャと、
前記シリンダの前記第2の末端と前記第1のプランジャの前記第1のヘッドとの間に配置される第1の真空バネであって、前記第1の真空バネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ前記第1の真空口で真空を成立させるため前記第1のピストンを前記遠位方向に付勢するよう構成される、前記第1の真空バネとを含み、
前記第2の真空ポンプは、
第1の末端と第2の末端とを有する第2のシリンダであって、前記第1の末端は前記第2の真空口を有し、前記第2の末端は第2の開口部を画定する、前記第2のシリンダと、
前記第2の開口部を通じて前記第2のシリンダに受け入れられる第2のピストンと、
前記第2のピストンに取り付けられる第2のプランジャであって、前記第2のプランジャは前記第2のシリンダの前記第2の末端から延出するよう構成され、前記第2のプランジャは第2のヘッドを有する自由端を有する、前記第2のプランジャと、
前記第2のシリンダの前記第2の末端と前記第2のプランジャの前記第2のヘッドとの間に配置される第2の真空バネであって、前記第2の真空バネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ前記第2の真空口で真空を成立させるため前記第2のピストンを前記遠位方向に付勢するよう構成される、前記第2の真空バネとを含む、
形態1に記載の生検装置。
[形態3]
前記第1の真空ポンプの前記第1のヘッドと前記第2の真空ポンプの前記第2のヘッドはカニューレスライドのカニューレ組付端壁と係合するよう配置され、前記第1の真空ポンプの前記第1の真空バネと前記第2の真空ポンプの前記第2の真空バネは前記カニューレ後退バネが前記伸張状態までチャージされる前に前記カニューレ組付端壁が前記近位方向に動くときに圧縮される、形態2に記載の生検装置。
[形態4]
前記第1の真空ポンプの前記第1の真空バネの圧縮と前記第2の真空ポンプの前記第2の真空バネの圧縮はサンプリングバネの圧縮と同時に起きる、形態3に記載の生検装置。
[形態5]
前記スタイレット組付端壁は第1のポンプ組付穴と第2のポンプ組付穴とを含み、
前記第1の真空ポンプは前記第1のポンプ組付穴に受け入れられ、前記第1の真空口を有する第1の近位シリンダ部は前記スタイレット組付端壁から前記近位方向に延出するよう構成され、前記第1の開口部を有する第1の遠位シリンダ部は前記スタイレット組付端壁から前記遠位方向に延出するよう構成され、前記チャージハンドルの第1の後退時に前記カニューレ組付端壁が前記近位方向に動かされるときに前記第1の真空バネを圧縮するため、前記第1のプランジャの前記第1のヘッドは前記カニューレ組付端壁と係合するよう配置され、
前記第2の真空ポンプは前記第2のポンプ組付穴に受け入れられ、前記第2の真空口を有する第2の近位シリンダ部は前記スタイレット組付端壁から前記近位方向に延出するよう構成され、前記第2の開口部を有する第2の遠位シリンダ部は前記スタイレット組付端壁から前記遠位方向に延出するよう構成され、前記チャージハンドルの前記第1の後退時に前記カニューレ組付端壁が前記近位方向に動かされるときに前記第1の真空バネを圧縮すると同時に前記第2の真空バネを圧縮するため、前記第2のプランジャの前記第2のヘッドは前記カニューレ組付端壁と係合するよう配置される、形態2から4のいずれかに記載の生検装置。
[形態6]
前記筐体は作動機構を備え、
前記キャリッジアセンブリは筐体に対し移動可能であり、前記キャリッジアセンブリは、試料口を有するスタイレットを組み付ける前記スタイレット組付壁と、切断カニューレを組み付ける前記カニューレスライドと、前記スタイレット組付壁と前記カニューレスライドとの間に移動自在に配置される前記サンプリングスライドと、キャリッジラッチカバー部材とを含み、前記カニューレスライドは前記スタイレット組付壁に対し縦方向に離隔されて移動可能であり、前記カニューレスライドは第1のラッチ部材を有し、前記サンプリングスライドは第2のラッチ部材を有し、前記キャリッジラッチカバー部材は第3のラッチ部材を有し、
前記スタイレット組付壁と前記サンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置され、
前記サンプリングスライドと前記カニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つ前記カニューレ後退バネは前記サンプリングスライドと前記カニューレスライドとに接続され、
前記キャリッジアセンブリと前記筐体の一部分との間にはプライムピアスバネが配置され、
前記生検装置は、
前記チャージハンドルの第1の後退によって前記カニューレスライドと前記サンプリングスライドとを近位方向に一斉に動かして前記サンプリングバネをチャージし、前記サンプリングスライドの前記第2のラッチ部材を前記キャリッジラッチカバー部材に係止して
前記サンプリングバネをチャージ状態に保ち、尚且つ真空システムをチャージして真空を発生させ、
前記チャージハンドルの第1の復帰によって前記チャージハンドルを前記定位置まで復帰させ、
前記チャージハンドルの第2の後退によって前記チャージハンドルを前記後退位置まで動かし、
前記定位置へ至る前記チャージハンドルの第2の復帰によって前記サンプリングスライドから遠位方向に前記カニューレスライドを動かして前記カニューレ後退バネをチャージし、尚且つ前記カニューレスライドの前記第1のラッチ部材を前記キャリッジラッチカバー部材に係止して前記カニューレ後退バネをチャージ状態に保ち、尚且つ
前記チャージハンドルの第3の後退によって前記キャリッジアセンブリ全体を前記近位方向に動かして前記プライムピアスバネをチャージし、尚且つ前記キャリッジラッチカバー部材の前記第3のラッチ部材を前記作動機構に係止して前記プライムピアスバネをチャージ状態に保つよう構成される、
先行するいずれかの形態に記載の生検装置。
[形態7]
前記作動機構はカニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとピアスボタンとを有し、前記生検装置は、
前記ピアスボタンが作動されることによって前記作動機構から前記キャリッジラッチカバー部材の前記第3のラッチ部材を解除して前記プライムピアスバネを前記チャージ状態から解放し、前記キャリッジアセンブリを前記遠位方向に推進させて前記スタイレットと前記カニューレとによる組織突刺を助長し、
前記カニューレ後退ボタンが作動されることによって前記キャリッジラッチカバー部材から前記カニューレスライドの前記第1のラッチ部材を解除して前記カニューレ後退バネを前記チャージ状態から解放し、前記カニューレを前記近位方向に動かして前記スタイレットの側面試料口を開け、尚且つ同時に前記側面試料口に前記真空をかけて前記側面試料口に組織を引き込み、尚且つ
前記試料取得ボタンが作動されることによって前記キャリッジラッチカバー部材から前記サンプリングスライドの前記第2のラッチ部材を解除して前記サンプリングバネを前記チャージ状態から解放し、前記カニューレを前記遠位方向に推進させて前記側面試料口を閉じ、真空によって前記側面試料口に引き込まれた前記組織を切るようさらに構成される、形態6に記載の生検装置。
[形態8]
前記スタイレットは縦軸沿いに延出するよう配置され、前記スタイレットは第1の内腔を画定するよう構成された第1の側壁と前記第1の側壁を通じて前記第1の内腔へ至る側面試料口とを有し、
前記カニューレは前記スタイレットと同軸であり、前記カニューレは第2の内腔を画定するよう構成された第2の側壁を有し、前記カニューレは遠位刃先を有し、
前記筐体は前記縦軸沿いに離隔された近位端壁と中間壁と遠位端部とを有し、前記遠位端部は針開口部を有し、前記筐体は前記近位端壁と前記遠位端部との間に筐体室を画定するよう構成され、前記中間壁は前記近位端壁と前記遠位端部との間に配置され、前記スタイレットと前記カニューレは前記針開口部を通じて受け入れられ、近位方向は前記遠位端部から前記近位端壁へ至る方向であり、遠位方向は前記近位端壁から前記遠位端部へ至る方向であり、
作動機構はピアスボタンとカニューレ後退ボタンと試料取得ボタンとを有し、尚且つキャリッジラッチストライクを有し、
前記キャリッジアセンブリは前記筐体室内に配置され、前記キャリッジアセンブリは全体が前記筐体に対し縦方向に動くよう構成され、前記キャリッジアセンブリは前記キャリッジスライドとキャリッジラッチカバー部材と前記カニューレスライドと前記サンプリングスライドとを含み、前記カニューレスライドと前記サンプリングスライドは前記キャリッジスライドに対し移動可能となるよう構成され、前記カニューレスライドは前記カニューレ組付端壁から前記近位方向に延出する第1のラッチアームを有し、前記サンプリングスライドは前記キャリッジスライドの前記スタイレット組付端壁と前記カニューレスライドの前記カニューレ組付端壁との間に移動自在に配置され、前記サンプリングスライドは前記遠位方向に延出する第2のラッチアームを有し、
前記キャリッジラッチカバー部材は第1のラッチストライクと第2のラッチストライクとキャリッジラッチアームとを有し、前記第1のラッチストライクは前記第1のラッチアームと解放自在に係合するよう構成され、前記第2のラッチストライクは前記第2のラッチアームと解放自在に係合するよう構成され、前記キャリッジラッチアームは前記作動機構の前記キャリッジラッチストライクと解放自在に係合するよう構成され、
前記スタイレット組付端壁と前記サンプリングスライドとの間にはサンプリングバネが配置され、前記サンプリングバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ前記サンプリングスライドを前記遠位方向に付勢するよう構成され、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクと係合されているときに前記サンプリングバネは前記圧縮状態に保たれ、
前記サンプリングスライドと前記カニューレスライドとの間にはカニューレ後退バネが配置され、尚且つ前記カニューレ後退バネは前記サンプリングスライドと前記カニューレスライドとに接続され、前記カニューレ後退バネは前記カニューレスライドを前記近位方向に付勢するため伸張状態で力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、前記第1のラッチアームが前記第1のラッチストライクと係合され尚且つ前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクと係合されているときに前記カニューレ後退バネは前記伸張状態に解放自在に保たれ、
前記筐体の前記中間壁と前記スタイレット組付端壁との間にはプライムピアスバネが配置され、前記プライムピアスバネは圧縮状態のときに力学的エネルギーを蓄積するよう構成され、尚且つ前記キャリッジアセンブリ全体を前記遠位方向に付勢するよう構成され、前記キャリッジラッチアームが前記作動機構の前記キャリッジラッチストライクと係合されているときに前記プライムピアスバネは前記圧縮状態に保たれる、
形態1から6のいずれかに記載の生検装置。
[形態9]
前記チャージハンドルは、
前記サンプリングバネをチャージするため、前記キャリッジスライドに対し前記近位方向での前記サンプリングスライドと前記カニューレスライドの一体的な動きと、
前記カニューレ後退バネをチャージするため、前記サンプリングスライドから前記遠位方向での前記カニューレスライドの単独の動きと、
前記プライムピアスバネをチャージするため、前記筐体に対し前記近位方向での前記キャリッジアセンブリ全体の動きとを、一連の操作で順次助長するよう構成される、形態8に記載の生検装置。
[形態10]
前記カニューレスライドの前記カニューレ組付端壁に移動自在に結合される位置決め機構をさらに備え、前記カニューレ組付端壁は位置決め窓を有し、前記位置決め機構は前記位置決め窓の一部分を選択的に覆うよう構成され、
前記チャージハンドルは前記チャージハンドルが前記後退位置へ動かされるときに前記位置決め窓の中を通るよう構成されたチャージハンドルラッチアームを有し、前記位置決め機構が前記位置決め窓の一部分を覆うよう配置されているときに、前記遠位方向に前記定位置へ向かう前記チャージハンドルのその後の動きによって前記チャージハンドルラッチアームは前記位置決め機構と係合して前記サンプリングスライドから前記遠位方向に前記カニューレスライドを動かし、前記カニューレ後退バネをチャージする、
先行するいずれかの形態に記載の生検装置。
[形態11]
前記カニューレ後退バネは1組の横方向に離隔されたバネである、先行するいずれかの形態に記載の生検装置。
[形態12]
前記筐体と前記チャージハンドルとに結合される付勢バネをさらに備え、前記付勢バネは前記チャージハンドルを前記遠位方向に前記定位置まで付勢するよう構成される、先行するいずれかの形態に記載の生検装置。
[形態13]
前記付勢バネによって発揮される力は前記カニューレ後退バネによって発揮される力より大きい、形態12に記載の生検装置。
[形態14]
前記付勢バネは1組の横方向に離隔されたバネである、形態12または13に記載の生検装置。
[形態15]
前記カニューレスライドの前記カニューレ組付端壁に移動自在に結合される位置決め機構を備え、
前記チャージハンドルと前記位置決め機構は、前記サンプリングバネをチャージするため、前記キャリッジスライドに対し前記近位方向での前記サンプリングスライドと前記カニューレスライドの一体的な動きを選択的に助長し、前記カニューレ後退バネをチャージするため、キャリッジスライドに対し遠位方向での前記カニューレスライドの単独の動きを助長し、尚且つ前記プライムピアスバネをチャージするため、前記筐体に対し前記近位方向での前記キャリッジアセンブリ全体の動きを助長するよう構成される、
形態1から9のいずれかに記載の生検装置。
[形態16]
位置決め窓を有する前記カニューレ組付端壁と、
前記位置決め窓の中を通るよう構成されたチャージハンドルラッチアームを有する前記チャージハンドルと、
カニューレスライドインデクサとサンプリングスライドインデクサとを有する位置決め機構とを備え、前記カニューレスライドインデクサは前記カニューレスライドの前記カニューレ組付端壁に回転自在に結合され、前記サンプリングスライドインデクサは前記カニューレスライドの前記カニューレ組付端壁に摺動自在に結合され、尚且つ前記縦軸に向かって第1の方向に動くよう構成され、前記カニューレスライドインデクサは前記サンプリングスライドインデクサと操作自在に係合され、前記サンプリングスライドインデクサは付勢バネによって前記第1の方向に付勢され、前記サンプリングスライドインデクサは前記サンプリングスライドインデクサが前記第1の方向に動かされるときに前記位置決め窓の一部分を覆うよう構成された窓閉鎖板を有し、
前記カニューレスライドインデクサを回転させて前記サンプリングスライドインデクサと接触させ、前記サンプリングスライドインデクサを前記第1の方向とは反対の第2の方向に動かし、前記サンプリングスライドインデクサの前記窓閉鎖板が前記位置決め窓の前記一部分を覆わないようにするため、前記カニューレスライドインデクサは前記カニューレスライドの前記第1のラッチアームによって操作自在に係合されるよう構成され、
前記第1の方向とは反対の前記第2の方向に前記サンプリングスライドインデクサを動かし、前記サンプリングスライドインデクサの前記窓閉鎖板が前記位置決め窓の前記一部分を覆わないようにするため、前記サンプリングスライドインデクサは前記サンプリングスライドの前記第2のラッチアームの前記第2のラッチアームによって操作自在に係合されるよう構成され、
前記サンプリングスライドインデクサの前記窓閉鎖板は前記位置決め窓の前記一部分を覆うよう配置され、前記チャージハンドルラッチアームが前記位置決め窓の中を通って前記サンプリングスライドインデクサの前記窓閉鎖板を通過するようにするため、前記チャージハンドルは近位方向ストークで動かされるよう構成され、前記チャージハンドルは、前記遠位方向に前記定位置へ向かう前記チャージハンドルの復帰遠位方向ストークで前記チャージハンドルラッチアームを前記窓閉鎖板に係合させ、前記サンプリングスライドから前記遠位方向に前記カニューレスライドを動かして前記カニューレ後退バネをチャージするよう構成される、
形態1から9のいずれかに記載の生検装置。
[形態17]
前記サンプルスライドが、スライダ壁と、前記第2のラッチアームが前記スライド壁から遠位方向に延びるように構成され、前記第2のラッチアームがキャリッジラチカバー部材の第2のラッチストライクに解放可能に係合するように構成されたラッチアーム偏向部材を更に備え、前記ラッチアーム偏向部材が、カニューレスライドの第1のラッチアームと係合し、第1のラッチアームを偏向させて割り出し機構のカニューレスライドインデクサと係合し、前記カニューレスライドインデクサは、前記サンプルスライドインデクサを第1の方向に移動させるように回転するように構成されている、形態16に記載の生検装置。
[形態18]
割り出しウィンドーを備え、該割り出しウィンドーの一部を選択的に覆うように構成された、前記カニューレスライドのカニューレ装着端壁に異動可能に連結した割り出し機構;
近位方向に延びるチャージハンドルラッチアームを備えたチャージハンドル;及び
順番に作動するように構成された前記チャージハンドルを定位置から遠位方向に付勢するように構成された、前記筐体及び前記チャージハンドルに連結した付勢バネを更に備え、
前記チャージハンドルの第1の後退がサンプルスライド及び前記カニューレを保持するカニューレ装着端壁を、前記サンプルスライドに係合した第1のラッチアームによって一致して近位方向に移動し、第2のラッチアームを第2のラッチストライクと係合させてサンプルバネを圧縮状態に保持し、前記カニューレは、スタイレットの側方サンプルポートを露出させるように引き込められ、付勢機構によって加えられる力によって定位置に戻るように構成されており;
前記チャージハンドルの第2の後退が、前記割り出しウィンドーを通し、付勢機構によって加えられる力によってチャージハンドルを定位置に戻す間にチャージハンドルラッチアームを割り出し、
前記チャージハンドルラッチアームが割り出し機構に係合し、カニューレスライドをサンプルスライドから遠位の方向に移動させ、カニューレ後退バネを伸長状態まで伸長させ;
前記第1のラッチアームが、第1のラッチストライクと解放可能に係合してカニューレ後退バネを伸長状態に保持し;
前記割り出し機構は、カニューレスライドの割り出しウィンドーを完全に開放するように配置され、前記割り出し機構をチャージハンドルラッチアームから解放し;チャージハンドルの第3の後退がキャリッジアセンブリ全体を近位方向に移動させてプライムピアスバネを圧縮し、キャリッジラッチアームがアクチュエータ機構のキャリッジラッチストライクと係合してプライミングピアスバネを圧縮状態に保持するように構成されている、形態1〜9のいずれかに記載の生検装置。
[形態19]
穿孔ボタンが作動すると、キャリッジラッチアームがキャリッジラッチストライクから解放され、第1の穿孔バネが圧縮状態から解放されて、スタイレット及びカニューレを備えるキャリッジアセンブリを遠位方向に動かす力を加え;
カニューレ後退ボタンが作動すると、第1のラッチアームが第1のラッチストライクから解放され、カニューレ後退バネが伸長状態から解放されてカニューレを近位方向に移動させ、スタイレットの側方サンプルポートを開く力を加え、
サンプル捕捉ボタンが作動すると、第2のラッチアームが第2のラッチストライクから解放され、サンプリングバネが圧縮状態から解放され、カニューレを遠位方向に移動させてサイドサンプルポートを閉じるように構成されている、形態18に記載の生検装置。
[形態20]
スタイレットが、開放された第1の端部と閉鎖された第2の端部とを有し、閉鎖された第2の端部が遠位の穿孔先端部を規定している、形態1〜19のいずれかに記載の生検装置。
[形態21]
キャリッジスライドがキャリッジベースを更に有し、スタイレットマウント端壁及びキャリッジベースが一体のキャリッジ構造として形成され、キャリッジベースが、スタイレット取り付け端壁から遠位方向に延在するU字形断面を有するU字形壁を規定して、開放遠位端及び開放上部を規定するように構成され、キャリッジラッチカバー部材が、キャリッジベースに取り付けられて開放頂部を覆うように構成され、開放先端部が、サンプリングスライド及びカニューレスライドを摺動可能に受け入れ、長手方向に動くように構成されている、形態1〜20のいずれかに記載の生検装置。
[形態22]
アクチュエータ機構を有する筐体;
サンプルポートを有するスライドを取り付けたスタイレットマウント壁;
切断カニューレ、スタイレットマウント壁と、前記カニューレスライドは、スタイレット取り付け壁から長手方向に離間し、前記スタイレット取り付け壁に対して移動可能であり、第1のラッチ部材を有するカニューレスライドとの間に移動可能に挿入された、第2のラッチ部材を有するサンプルスライド、及び第3のラッチ部材を有するキャリッジラッチカバー部材を装着するカニューレスライド;
定位置及び後退位置を有する、筐体に対して摺動可能に取り付けられたチャージハンドル;
スタイレット装着壁とサンプルスライドとの間に挿入されたサンプルバネ;
サンプリングスライドとカニューレスライドとの間に挿入され、それらの各々に接続されたカニューレ後退バネ;
キャリッジアセンブリと筐体の一部との間に挟まれた第1の穿孔バネ;
スタイレットのサンプルポートを選択的に真空にする真空システムを備え、
チャージハンドルの第1の後退が、カニューレスライド及びサンプルスライドを一斉に近位方向に移動させてサンプルバネをチャージし、サンプルスライドの第2のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材でラッチしてサンプルバネをチャージ状態に保持し、真空状態をジャージして真空を発生させ;
チャージハンドルの第1の戻りがチャージハンドルを定位置に戻し;
チャージハンドルの第2の後退がャージハンドルを後退に移動させ;
チャージハンドルをホームポジションに2回戻すと、カニューレスライドがサンプルスライドから離れた遠位方向に移動し、カニューレ後退バネがチャージされ、カニューレスライドの第1のラッチ部材がキャリッジラッチカバー部材でラッチされ、 カニューレがチャージ状態でばねが格納され;
充電ハンドルの第3の後退が、キャリッジアセンブリ全体を近位方向に移動させ、第1の穿孔バネがチャージされ、キャリッジラッチカバー部材の第3のラッチ部材がアクチュエータ機構でラッチして、第1の穿孔バネが帯電した状態に保持されるように構成されている生検装置。
[形態23]
前記アクチュエータ機構が、カニューレ後退ボタン、サンプル補足ボタン、及び穿孔ボタンを有し、穿刺ボタンが作動してキャリッジラッチカバー部材の第3のラッチ部材をアクチュエータ機構からラッチ解除してプライムピアスバネを荷電状態から解放してキャリッジアセンブリをスタイレットとカニューレ遠位方向への同時移動を推進させ;
カニューレ後退ボタンが作動して、カニューレスライドの第1のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材からラッチ解除し、カニューレ後退バネをチャージ状態から解放し、カニューレを近位方向に移動させ、スタイレットの側方サンプルポートを開放し、側面サンプルポートを同時に真空にし;
サンプル捕捉ボタンが作動して、サンプリングスライドの第2のラッチ部材をキャリッジラッチカバー部材からはずし、サンプルバネをチャージ状態から解放して、カニューレを遠位方向に推進し、サイドサンプルポートを閉鎖するように構成されている、形態22に記載の生検装置。
[形態24]
第1の内腔を規定するように構成された第1の側壁と、前記第1の側壁を通って前記第1の内腔に延びている側方サンプルポートとを有し、長手軸上に延びるように配置されるスタイレット;
第2の内腔を規定するように構成された第2の側壁と先端切刃とを有する前記スタイレットと同軸のカニューレ;
前記長手軸に沿って間隔を置かれた、近位端壁と、前記近位端壁と遠位端部との間に介在する中間壁と、針開口部を有する前記遠位端部とを有する筐体であって、前記近位端壁と前記遠位端部との間に収容室を画定するように構成され、前記スタイレットおよび前記カニューレが前記針開口部を介して受け入れられ、近位方向は前記遠位端部から前記近位端壁に向かっており、遠位方向は前記近位端壁から前記遠位端部に向かっている、筐体;
前記筐体にスライド可能に取り付けられたチャージハンドルであって、定位置と後退位置との間を移動するように構成されたチャージハンドル;
ピアスボタン、カニューレ後退ボタン、サンプル捕捉ボタン、及びキャリッジラッチストライクを有するアクチュエータ機構;
前記収容室内に配置されたキャリッジアセンブリであって、前記筐体に対して全体として長手方向に移動するように構成され、キャリッジスライドと、キャリッジラッチカバー部材と、それぞれが前記キャリッジスライドに対して移動可能に構成されているカニューレスライドおよびサンプルスライドと、を有し、前記キャリッジスライドは、前記スタイレットを装着するように構成されたスタイレットマウント端壁を有し、前記カニューレスライドは、前記カニューレを取り付けるように構成されたカニューレ装着端壁と、前記カニューレ装着端壁から前記近位方向に延びる第1のラッチアームと、を有し、前記サンプルスライドは、前記キャリッジスライドの前記スタイレットマウント端壁と前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁との間に移動可能に介在されており、前記サンプルスライドは、前記遠位方向に延びる第2のラッチアームを有し、
前記キャリッジラッチカバー部材は、前記第1のラッチアームに解放可能に係合するように構成されている第1のラッチストライクと、前記第2のラッチアームに解放可能に係合するように構成されている第2のラッチストライクと、前記アクチュエータ機構の前記キャリッジラッチストライクに解放可能に係合するように構成されているキャリッジラッチアームとを有する、キャリッジアセンブリ;
前記スタイレットマウント端壁と前記サンプルスライドの間に介在されるサンプルバネであって、圧縮状態にあるとき機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記サンプルスライドを前記遠位方向に付勢するように構成され、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクに係合するときに前記圧縮状態に保持される、サンプルバネ;
前記筐体内に配置され、前記サンプルバネが圧縮されたときに真空を発生するようにチャージされ、前記キャリッジアセンブリによって担持される真空システム:
前記サンプルスライドと前記カニューレスライドとの間に挿入され、それらの各々に接続されるカニューレ後退バネであって、前記カニューレスライドを前記近位方向に付勢するように伸長状態で機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記第1のラッチアームが前記第1のラッチストライクと係合し、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクと係合すると、前記伸張状態に解放可能に保持される、カニューレ後退バネ;及び
前記筐体の前記中間壁と前記スタイレットマウント端壁との間に挿入されるプライムピアスバネであって、圧縮状態にあるときに機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記キャリッジアセンブリ全体を前記遠位方向に付勢するように構成され、前記キャリッジラッチアームが前記アクチュエータ機構の前記キャリッジラッチストライクと係合したときに前記圧縮状態に保持されるプライムピアスバネを備える生検装置。
[形態25]
前記チャージハンドルが、連続して作動し、
前記サンプルバネをチャージする、前記キャリッジスライドに対する前記近位方向での1つのユニットとしての前記サンプルスライド及び前記カニューレスライドの集合的な移動と、
前記カニューレ後退バネをチャージする、前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向での個別の前記カニューレスライドの移動と、
前記プライムピアスバネをチャージする、前記筐体に対する前記近位方向での全体的な前記キャリッジアセンブリの移動と、
を連続的に促進するように構成される、形態24に記載の生検装置。
[形態26]
割り出しウィンドーを有する前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に、移動可能に連結され、前記割り出しウィンドーの一部を選択的に覆うように構成された割り出し機構を更に備え;
前記チャージハンドルが、前記後退位置に移動した時に前記割り出しウィンドーを通過するように構成されたチャージハンドルラッチアームを有し、前記割り出し機構が前記割り出しウィンドーの前記一部を覆うように配置された時に前記チャージハンドルの前記定位置に向かう前記遠位方向でのその後の移動により、前記チャージハンドルラッチアームが前記割り出し機構に係合され、前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向において前記カニューレスライドを移動させ前記カニューレ後退バネをチャージする、形態25に記載の生検装置。
[形態27]
前記カニューレ後退バネが、横方向に離間した一対のバネである、形態26に記載の生検装置。
[形態28]
前記筐体及び前記チャージハンドルに結合し、前記チャージハンドルを前記遠位方向に前記定位置まで付勢するように構成された付勢バネを更に備える、形態25、26又は27に記載の生検装置。
[形態29]
前記付勢バネによって及ぼされる力が、前記カニューレ後退バネによって加えられる力よりも大きい、形態28に記載の生検装置。
[形態30]
前記付勢バネが、横方向に離間した一対のバネである、形態28又は29に記載の生検装置。
[形態31]
前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に移動可能に連結された割り出し機構を備え、
前記チャージハンドル及び前記割出し機構が、共に、前記サンプルバネをチャージする、前記キャリッジスライドに対する前記近位方向での1つのユニットとしての前記サンプルスライド及び前記カニューレスライドの集合的な移動を選択的に促進し、前記カニューレ後退バネをチャージする、前記キャリッジスライドに対する遠位方向での前記カニューレスライドの個別の移動を促進し、前記プライムピアスバネをチャージする、前記筐体に対する前記近位方向での全体的な前記キャリッジアセンブリの移動を促進するように構成されている、形態24又は25に記載の生検装置。
[形態32]
前記カニューレ装着端壁が、割り出しウィンドーを有し;
前記チャージハンドルが、前記割り出しウィンドーを通過するように構成されたチャージハンドルラッチアームを有し;
前記生検装置がさらに、
前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に回転可能に連結されているカニューレスライドインデクサ、及び前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に摺動可能に連結され、前記長手軸に向かって第1の方向に移動するように構成されているサンプルスライドインデクサを有する割り出し機構であって、前記カニューレスライドインデクサが、前記サンプルスライドインデクサと動作可能に係合しており、前記サンプルスライドインデクサが、付勢バネによって前記第1の方向に付勢され、前記サンプルスライドインデクサは、前記サンプルスライドインデクサが前記第1の方向に移動するときに前記割り出しウィンドーの一部を覆うように構成されたウィンドー遮蔽板を有する、割り出し機構を備え;
前記カニューレスライドインデクサは、前記カニューレスライドの前記第1のラッチアームによって動作可能に係合されて、前記サンプルスライドインデクサの前記ウィンドー遮蔽板が前記割り出しウィンドーの前記一部を覆わないように、前記カニューレスライドインデクサを回転させて前記サンプルスライドインデクサと接触させ、前記サンプルスライドインデクサを前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するように構成され、
前記サンプルスライドインデクサは、前記サンプルスライドの前記第2のラッチアームによって動作可能に係合されて、前記サンプルスライドインデクサの前記ウィンドー遮蔽板が前記割り出しウィンドーの前記一部を覆わないように、前記サンプルスライドインデクサを前記第1の方向とは反対の前記第2の方向に移動するように構成され、
前記サンプルスライドインデクサの前記ウィンドー遮蔽板が前記割出しウィンドーの前記一部を覆うように配置されるとき、前記チャージハンドルは、前記チャージハンドルラッチアームが前記割出しウィンドーを通過して前記ウィンドー遮蔽板を通過するように近位ストローク内で移動するように構成され、前記チャージハンドルは、前記チャージハンドルの前記定位置に向かう前記遠位方向の戻り遠位ストロークによって、前記チャージハンドルラッチアームが前記ウィンドー遮蔽板に係合して、前記前記カニューレスライドを前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向に移動させ、前記カニューレ後退バネをチャージするように構成される、形態24又は25に記載の生検装置。
[形態33]
前記サンプルスライドが、スライダ壁及びラッチアーム偏向部材を備え、前記第2のラッチアームが、前記スライダ壁から前記遠位方向に延びるように構成され且つ前記キャリッジラッチカバー部材の前記第2のラッチストライクに解放可能に係合するように構成され、前記ラッチアーム偏向部材は、前記カニューレスライドの前記第1のラッチアームと係合して前記割出し機構の前記カニューレスライドインデクサと係合するように前記第1のラッチアームを偏向させるように構成され、前記カニューレスライドインデクサは、前記サンプルスライドインデクサを前記第1の方向に移動させるように回転する、形態32に記載の生検装置。
[形態34]
割出しウィンドーを有する前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に、移動可能に連結され、前記割り出しウィンドーの一部を選択的に覆うように構成されている割り出し機構を備え;
前記チャージハンドルは、前記近位方向に延びるチャージハンドルラッチを有し;
前記生検装置は、更に、
連続的な作動のために構成された前記チャージハンドルを前記定位置まで前記遠位方向に付勢するように構成され、前記筐体及び前記チャージハンドルに結合された付勢バネを備え、
前記チャージハンドルの第1の後退により、前記サンプルスライドと、前記カニューレを担持する前記カニューレ装着端壁とが、前記サンプルスライドに係合する前記第1のラッチアームを介して一斉に、前記近位方向に移動して、前記サンプルバネを圧縮し、前記第2のラッチアームを前記第2のラッチストライクに係合させて前記サンプルバネを前記圧縮状態に保持し、前記カニューレは、前記スタイレットの前記側方サンプルポートを露出させるように後退させられ、前記チャージハンドルは、前記付勢機構によって加えられる力によって前記定位置に戻るように構成されており;
前記チャージハンドルの第2の後退により、前記割り出しウィンドーを前記チャージハンドルラッチアームが通過し、前記付勢機構によって加えられる力によって前記チャージハンドルが前記定位置に戻る間に、
前記チャージハンドルラッチアームが前記割り出し機構に係合し、前記カニューレスライドを前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向に移動させ、次に、前記カニューレ後退バネを前記伸長状態まで延ばし、
前記第1のラッチアームが、前記第1のラッチストライクと解放可能に係合して、前記カニューレ後退バネを前記伸長状態に保持し、
前記割出し機構が、前記カニューレスライドの前記割出しウィンドーを完全に開放して前記割出し機構を前記チャージハンドルラッチアームから外すように配置され、
前記カニューレが、前記スタイレットの前記側方サンプルポートを閉じるように配置され、
前記チャージハンドルの第3の後退により、前記キャリッジアセンブリ全体が前記近位方向に移動して前記プライムピアススプリングを圧縮し、前記キャリッジラッチアームは、前記プライムピアスバネを前記圧縮状態に保持するために前記アクチュエータ機構の前記キャリッジラッチストライクと係合するように構成されている、形態24又は25に記載の生検装置。
[形態35]
前記ピアスボタンを作動させることにより、前記キャリッジラッチアームが前記キャリッジラッチストライクから解放され、前記プライムピアスバネが前記圧縮状態から解放されて、前記スタイレット及び前記カニューレを含む前記キャリッジアセンブリを、一斉に、前記遠位方向に動かす力を加え;
前記カニューレ後退ボタンが作動することにより、前記第1のラッチアームが前記第1のラッチストライクから解放され、前記カニューレ後退バネが前記伸長状態から解放されて前記カニューレを前記近位方向に移動させる力を加えて、前記スタイレットの前記側方サンプルポートを開き;
前記サンプル捕捉ボタンが作動することにより、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクから解放され、前記サンプルバネが前記圧縮状態から解放されて、前記カニューレを前記遠位方向に移動させる力を加えて前記側方サンプルポートを閉鎖するように構成されている、形態34に記載の生検装置。
[形態36]
前記真空システムが、第1の真空ポンプ、第2の真空ポンプ、マニホールド及び制御バルブを備え、
前記第1の真空ポンプが第1の真空ポートを有し、
前記第2の真空ポンプが第2の真空ポートを有し、
前記マニホールドは、第1の真空引き込みポート、第2の真空引き込みポート、及び第1の真空適用ポートを有し、
前記制御バルブは、第3の真空引き込みポート及び第2の真空適用ポートを有し、
前記第1の真空ポンプの前記第1の真空ポートは、前記マニホールドの前記第1の真空引き込みポートと流体連通して結合されており、前記第2の真空ポンプの前記第2の真空ポートは、前記マニホールドの前記第2の真空引き込みポートと流体連通して結合されており、前記マニホールドの前記第1の真空適用ポートは、前記制御バルブの前記第3の真空引き込みポートと流体連通して結合されており、前記制御バルブの前記第2の真空引き込みポートは、前記スタイレットの前記第1の内腔と流体連通して結合されており;
前記マニホールドは、前記第1の真空引き込みポートと流体連通するように結合された第1の一方向弁と、前記第2の真空引き込みポートと流体連通して結合された第2の一方向弁とを有し、前記第1の一方向弁および前記第2の一方向弁の各々は大気に正圧を解放し、真空の確立に際して閉じるように構成されており;
前記制御バルブが、前記アクチュエータ機構の前記カニューレ後退ボタンの作動によって操作され、前記カニューレ後退バネによって発生した力による前記カニューレの前記近位方向への移動と同時に前記スタイレットの前記側方サンプルポートに真空を適用し、これにより前記スタイレットの前記側方サンプルポートが開放される、形態24〜35のいずれかに記載の生検装置。
[形態37]
前記第1の真空ポンプが、
前記第1の真空ポートを有する第1の端部と、第1の開口部を規定する第2の端部とを有する第1のシリンダ;
前記第1の開口部を通して前記第1のシリンダ内に受け入れられる第1のピストン;
前記第1のピストンと接続し、前記第1のシリンダの前記第2の端部から延在するように構成され、第1のヘッドを有する自由端を有する第1のプランジャ;及び
前記第1のシリンダの前記第2の端部と前記第1のプランジャの前記第1のヘッドとの間に介装された第1の真空バネであって、圧縮状態にあるときに機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記第1のピストンを前記遠位方向に付勢して、前記第1の真空ポートに真空を確立するように構成される、第1の真空バネを備え、
前記第2の真空ポンプが、
前記第2の真空ポートを有する第1の端部と、第2の開口部を規定する第2の端部とを有する第2のシリンダ;
前記第2の開口部を通して前記第2のシリンダ内に受け入れられる第2のピストン;
前記第2のピストンと接続し、前記第2のシリンダの前記第2の端部から延在するように構成され、第2のヘッドを有する自由端を有する第2のプランジャ;及び
前記第2のシリンダの前記第2の端部と前記第2のプランジャの前記第2のヘッドとの間に介装された第2の真空バネであって、圧縮状態にあるときに機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記第2のピストンを前記遠位方向に付勢して、前記第2の真空ポートに真空を確立するように構成される、第2の真空バネを備える、形態36に記載の生検装置。
[形態38]
前記第1の真空ポンプの前記第1のヘッド及び前記第2の真空ポンプの前記第2のヘッドが、前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁と係合するように配置され、前記カニューレ後退バネが前記伸長状態にチャージされる前に起こる前記カニューレ装着端壁の前記近位方向での移動中に、前記第1の真空ポンプの前記第1の真空バネ及び前記第2の真空ポンプの前記第2の真空バネのそれぞれが圧縮される、形態37に記載の生検装置。
[形態39]
前記第1の真空ポンプの前記第1の真空バネと前記第2の真空ポンプの前記第2の真空バネの圧縮が、前記サンプルバネの圧縮と同時に起こる、形態38に記載の生検装置。
[形態40]
前記スタイレットマウント端壁が、第1のポンプ取り付けホール及び第2のポンプ取り付けホールを含み、
前記第1の真空ポンプは、前記スタイレットマウント端壁から前記近位方向に延びるように構成された前記第1の真空ポートを有する第1の近位シリンダ部と、前記スタイレットマウント端壁から前記遠位方向に延びるように構成された前記第1の開口部を有する第1の遠位シリンダ部と共に、前記第1のポンプ取り付けホールに受け入れられ、
前記第1のプランジャの前記第1のヘッドは、前記チャージハンドルの第1の後退の間に前記カニューレ装着端壁が前記近位方向に移動するときに前記第1の真空バネを圧縮するために、前記カニューレ装着端壁に係合するように位置決めされ、
前記第2の真空ポンプは、前記スタイレットマウント端壁から前記近位方向に延びるように構成された前記第2の真空ポートを有する第2の近位シリンダ部と、前記スタイレットマウント端壁から前記遠位方向に延びるように構成された前記第2の開口部を有する第2の遠位シリンダ部と共に、前記第2のポンプ取り付けホールに受け入れられ、
前記第2のプランジャの前記第2のヘッドは、前記チャージハンドルの前記第1の後退の間に前記カニューレ装着端壁が前記近位方向に移動するときに、前記第1の真空バネの圧縮と同時に、前記第2の真空バネを圧縮するように、前記カニューレ装着端壁に係合するように位置決めされる、形態37〜39のいずれかに記載の生検装置。
[形態41]
前記スタイレットが、開口した第1の端部と、遠位ピアスチップを画定する閉鎖した第2の端部を有する、形態1〜40のいずれかに記載の生検装置。
[形態42]
前記キャリッジスライドはキャリッジベースを更に含み、前記スタイレットマウント端壁と前記キャリッジベースとは単一キャリッジ構造として形成され、前記キャリッジベースは、前記スタイレットマウント端壁から前記遠位方向に延びて開放遠位端と開放上部とを画定するU字断面を有するU字壁を画定するように構成され、前記キャリッジラッチカバー部材は、前記キャリッジベースに取り付けられて前記開放上部を覆うように構成され、前記開放遠位端は、前記サンプルスライドと前記カニューレスライドとを摺動可能に受け入れ且つ長手方向に案内するように構成されている、形態1から41のいずれかに記載の生検装置。
[形態43]
縦軸を有し、ハウジング室を定義するように構成された、ハウジングと;
カニューレ引込ボタンとサンプル獲得ボタンとキャリッジ・ラッチ受座とを有するアクチュエータ機構と;
前記ハウジング室内に位置し、キャリッジ・ベースとスタイレット・マウント壁とを有するキャリッジ・スライドを含み、サンプル・スライドとカニューレ・スライドとキャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーとを更に含み、前記カニューレ・スライドは前記スタイレット・マウント壁から縦方向に間隔がとられ且つ同スタイレット・マウント壁に対して可動であり、前記カニューレ・スライドは第一ラッチ・アームを有し、前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーは前記キャリッジ・ベースに固定的に取り付けられ、前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーは第一ラッチ受座と第二ラッチ受座とを有し、前記カニューレ・スライドの前記第一ラッチ・アームは、前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーの第一ラッチ受座と解放可能に係合するように構成された、キャリッジ・アセンブリーと;
スタイレット・マウント壁に連結され、前記縦軸に沿って伸長するように構成され、側部サンプル・ポートを有する、スタイレットと;
前記キャリッジ・アセンブリーに担持され、前記スタイレットの前記側部サンプル・ポートに選択的に真空状態を印加するように構成された、真空供給源と;
前記カニューレ・スライドに固定的に連結され、前記スタイレットと同軸で、遠位刃先を有する、カニューレと;
前記スタイレット・マウント壁と前記カニューレ・スライドとの間に可動的に配置され、第二ラッチ・アームとラッチ・アーム偏向メンバーとを有し、前記ラッチ・アームは前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーの前記第二ラッチ受座と解放可能に係合するように構成され、前記ラッチ・アーム偏向メンバーは、前記カニューレ・スライドの前記第一ラッチ・アームと係合するように且つ同第一ラッチ・アームを前記キャリッジ・ベースに向けて偏向させるように構成された、サンプリング・スライドと;
前記スタイレット・マウント壁と前記サンプリング・スライドとの間に配置され、前記第二ラッチ・アームが前記第二ラッチ受座に係合すると圧縮状態に維持される、サンプリング・スプリングと;
前記サンプリング・スライドと前記カニューレ・スライドとの間に配置され且つ同サンプリング・スライドと同カニューレ・スライドのそれぞれに連結され、前記第一ラッチ・アームが前記第一ラッチ受座に係合し且つ前記第二ラッチ・アームが前記第二ラッチ受座に係合すると伸長状態に解放可能に維持されて力学的エネルギーを蓄える、カニューレ引込スプリングと;
チャージ・ハンドルとバイアス・スプリングとインデックス機構とを有し、前記チャージ・ハンドルは前記ハウジングに摺動可能にマウントされ且つ前記バイアス・スプリングによって前記遠位方向にホーム位置に向けてバイアスされ、前記チャージ・ハンドルは前記ホーム位置と引込位置との間を動くように構成され、前記インデックス機構は前記カニューレ・スライドに可動的に従動する、引金機構と;を具備し、
前記チャージ・ハンドルの第一回目の引込によって前記サンプリング・スライドと前記カニューレ・スライドとが近位方向に一斉に動くことにより、前記サンプリング・スプリングが圧縮され且つ前記第二ラッチ・アームが前記第二ラッチ受座に係合されて前記サンプリング・スプリングが前記圧縮状態に保持され且つ前記真空供給源がチャージされ、前記チャージ・ハンドルは、前記バイアス・スプリングが発揮する力によって前記ホーム位置に復帰するように且つ前記インデックス機構を次の選択位置へ逐次配列するように構成され;
前記チャージ・ハンドルの第二回目の引込により前記チャージ・ハンドルが前記引込位置へと動き、前記バイアス・スプリングが発揮する力によって前記チャージ・ハンドルが前記ホーム位置へ復帰する間に、前記チャージ・ハンドルは前記カニューレ・スライドに可動的に従動する前記インデックス機構と係合し、前記カニューレ・スライドは前記遠位方向に動かされその結果前記カニューレ引込スプリングを前記伸長状態に伸長し、前記第一ラッチ・アームは前記第一ラッチ受座に係合して前記カニューレ引込スプリングを前記伸長状態に保持し、前記カニューレは前記スタイレットの前記側部サンプル・ポートを閉止するように配置され;
当該アクチュエータ機構は、
前記カニューレ引込ボタンの作動により前記第一ラッチ・アームが前記第一ラッチ受座から解放され、その結果前記カニューレ引込スプリングが解放され、引込力が発揮され、前記カニューレが前記近位方向に動かされ、前記スタイレットの前記側部サンプル・ポートが開放されると同時に前記側部サンプル・ポートへ前記真空状態が印加されるように;
前記サンプル獲得ボタンの作動により前記第二ラッチ・アームが前記第二ラッチ受座から解放され、前記サンプリング・スプリングが解放され、力が発揮され、前記カニューレが前記遠位方向に動かされ、前記側部サンプル・ポートが閉止されるように;構成された、生検装置。
[形態44]
前記キャリッジ・アセンブリーは前記ハウジングに対し全体として縦方向に動くように構成され、
ピアス・ボタンとキャリッジ・ラッチ受座とを有する前記アクチュエータ機構と;
前記キャリッジ・ラッチ受座と解放可能に係合するように構成されたキャリッジ・ラッチ・アームを有する前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーと;
前記ハウジング内で前記近位端壁と前記遠位端部分との間に配置された中間壁と;
前記中間壁と前記スタイレット・マウント壁との間に配置され、収縮状態にある時に力学的エネルギーを蓄えるように構成され且つ前記キャリッジ・アセンブリーを全体として遠位方向にバイアスさせるように構成され、前記キャリッジ・ラッチ・アームが前記アクチュエータ機構の前記キャリッジ・ラッチ受座と係合すると前記収縮状態に維持される主ピアス・スプリングと;を更に具備し、
前記アクチュエータ機構の操作前の前記チャージ・ハンドルの第三回目の引込によって前記キャリッジ・アセンブリーが全体として近位方向に動かされて前記主ピアス・スプリングを圧縮し、前記キャリッジ・ラッチ・アームは、前記アクチュエータ機構の前記キャリッジ・ラッチ受座と係合して前記主ピアス・スプリングを前記収縮状態に保持するように構成され;
前記カニューレ引込ボタンと前記サンプル獲得ボタンの作動前の前記ピアス・ボタンの作動によって前記キャリッジ・ラッチ・アームが前記キャリッジ・ラッチ受座から解放され、前記主ピアス・スプリングが前記収縮状態から解放され、前記キャリッジ・アセンブリーと前記スタイレットと前記カニューレとを一斉に遠位方向に動かす力が発揮される、形態43に記載の生検装置。
[形態45]
アクチュエータ機構を有するハウジングを準備する工程と;
前記ハウジングに対して可動であり、スタイレットをマウントしたスタイレット・マウント壁と、カッティング・カニューレをマウントしたカニューレ・スライドと、前記スタイレット・マウント壁と前記カニューレ・スライドとの間に可動的に配置されたサンプリング・スライドと、キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーとを含み、前記カニューレ・スライドは前記スタイレット・マウント壁から縦方向に間隔がとられ且つ同スタイレット・マウント壁に対して可動である、キャリッジ・アセンブリーを準備する工程と;
前記カニューレ・スライド、前記サンプリング・スライド、前記キャリッジ・アセンブリーの中の少なくとも一つを全体として逐次的に動かし、ホーム位置と引込位置とを有する、チャージ・ハンドルを準備する工程と;
前記スタイレット・マウント壁と前記サンプリング・スライドとの間に配置されたサンプリング・スプリングを準備する工程と;
前記サンプリング・スライドと前記カニューレ・スライドとの間に配置され且つ同サンプリング・スライドと同カニューレ・スライドのそれぞれに連結されたカニューレ引込スプリングを準備する工程と;
前記キャリッジ・アセンブリーと前記ハウジングの一部分との間に配置された主ピアス・スプリングを準備する工程と;
前記スタイレットのサンプル・ポートへ真空状態を選択的に供給する真空システムを準備する工程と;
第一回目の引込として前記チャージ・ハンドルを引き込み、前記カニューレ・スライドと前記サンプリング・スライトとを近位方向に一斉に動かし、サンプリング・スプリングをチャージし、前記サンプリング・スライドを前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーでラッチして前記サンプリング・スプリングをチャージ状態に保持し、前記真空システムを真空状態にチャージする工程と;
第一回目の復帰として前記チャージ・ハンドルを前記ホーム位置へ復帰させる工程と;
第二回目の引込として前記チャージ・ハンドルを前記引込位置へ引き込む工程と;
第二回目の復帰として前記チャージ・ハンドルを前記ホーム位置へ復帰させ、前記カニューレ・スライドを前記サンプリング・スライドに対して遠位方向に動かし、前記カニューレ引込スプリングをチャージし、前記カニューレ・スライドを前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーでラッチして前記カニューレ引込スプリングをチャージ状態に保持する工程と;
第三回目の引込として前記チャージ・ハンドルを引き込み、前記キャリッジ・アセンブリーを全体として前記近位方向に動かし、前記主ピアス・スプリングをチャージし、前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーを前記アクチュエータ機構でラッチして前記主ピアス・スプリングをチャージ状態に保持する工程と;を具備する、生検装置操作方法。
[形態46]
前記アクチュエータ機構はカニューレ引込ボタンとサンプル獲得ボタンとピアス・ボタンとを有し、
前記ピアス・ボタンを作動させて、前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーを前記アクチュエータ機構からアンラッチし、前記主ピアス・スプリングを前記チャージ状態から解放し、前記キャリッジ・アセンブリーを前記遠位方向へ押しやり、前記スタイレットと前記カニューレの同時遠位運動を容易にする工程と;
前記カニューレ引込ボタンを作動させて、前記カニューレ・スライドを前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーからアンラッチし、前記カニューレ引込スプリングを前記チャージ状態から解放し且つ前記カニューレを前記近位方向に動かし、前記スタイレットの側部サンプル・ポートを開放すると同時に前記側部サンプル・ポートへ前記真空状態を印加する工程と;
前記サンプル獲得ボタンを作動させて、前記サンプル・スライドを前記キャリッジ・ラッチ・カバー・メンバーからアンラッチし、前記サンプリング・スプリングを前記チャージ状態から解放し、前記カニューレを前記遠位方向へ押しやり、前記側部サンプル・ポートを閉止する工程と;を更に具備する、形態45に記載の生検装置操作方法。

Claims (19)

  1. 第1の内腔を規定するように構成された第1の側壁と、前記第1の側壁を通って前記第1の内腔に延びている側方サンプルポートとを有し、長手軸上に延びるように配置されるスタイレット;
    第2の内腔を規定するように構成された第2の側壁と先端切刃とを有する前記スタイレットと同軸のカニューレ;
    前記長手軸に沿って間隔を置かれた、近位端壁と、前記近位端壁と遠位端部との間に介在する中間壁と、針開口部を有する前記遠位端部とを有する筐体であって、前記近位端壁と前記遠位端部との間に収容室を画定するように構成され、前記スタイレットおよび前記カニューレが前記針開口部を介して受け入れられ、近位方向は前記遠位端部から前記近位端壁に向かっており、遠位方向は前記近位端壁から前記遠位端部に向かっている、筐体;
    前記筐体にスライド可能に取り付けられたチャージハンドルであって、定位置と後退位置との間を移動するように構成されたチャージハンドル;
    ピアスボタン、カニューレ後退ボタン、サンプル捕捉ボタン、及びキャリッジラッチストライクを有するアクチュエータ機構;
    前記収容室内に配置されたキャリッジアセンブリであって、前記筐体に対して全体として長手方向に移動するように構成され、キャリッジスライドと、キャリッジラッチカバー部材と、それぞれが前記キャリッジスライドに対して移動可能に構成されているカニューレスライドおよびサンプルスライドと、を有し、前記キャリッジスライドは、前記スタイレットを装着するように構成されたスタイレットマウント端壁を有し、前記カニューレスライドは、前記カニューレを取り付けるように構成されたカニューレ装着端壁と、前記カニューレ装着端壁から前記近位方向に延びる第1のラッチアームと、を有し、前記サンプルスライドは、前記キャリッジスライドの前記スタイレットマウント端壁と前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁との間に移動可能に介在されており、前記サンプルスライドは、前記遠位方向に延びる第2のラッチアームを有し、
    前記キャリッジラッチカバー部材は、前記第1のラッチアームに解放可能に係合するように構成されている第1のラッチストライクと、前記第2のラッチアームに解放可能に係合するように構成されている第2のラッチストライクと、前記アクチュエータ機構の前記キャリッジラッチストライクに解放可能に係合するように構成されているキャリッジラッチアームとを有する、キャリッジアセンブリ;
    前記スタイレットマウント端壁と前記サンプルスライドの間に介在されるサンプルバネであって、圧縮状態にあるとき機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記サンプルスライドを前記遠位方向に付勢するように構成され、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクに係合するときに前記圧縮状態に保持される、サンプルバネ;
    前記筐体内に配置され、前記サンプルバネが圧縮されたときに真空を発生するようにチャージされ、前記キャリッジアセンブリによって担持される真空システム:
    前記サンプルスライドと前記カニューレスライドとの間に挿入され、それらの各々に接続されるカニューレ後退バネであって、前記カニューレスライドを前記近位方向に付勢するように伸長状態で機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記第1のラッチアームが前記第1のラッチストライクと係合し、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクと係合すると、前記伸張状態に解放可能に保持される、カニューレ後退バネ;及び
    前記筐体の前記中間壁と前記スタイレットマウント端壁との間に挿入されるプライムピアスバネであって、圧縮状態にあるときに機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記キャリッジアセンブリ全体を前記遠位方向に付勢するように構成され、前記キャリッジラッチアームが前記アクチュエータ機構の前記キャリッジラッチストライクと係合したときに前記圧縮状態に保持されるプライムピアスバネを備える生検装置。
  2. 前記チャージハンドルが、連続して作動し、
    前記サンプルバネをチャージする、前記キャリッジスライドに対する前記近位方向での1つのユニットとしての前記サンプルスライド及び前記カニューレスライドの集合的な移動と、
    前記カニューレ後退バネをチャージする、前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向での個別の前記カニューレスライドの移動と、
    前記プライムピアスバネをチャージする、前記筐体に対する前記近位方向での全体的な前記キャリッジアセンブリの移動と、
    を連続的に促進するように構成される、請求項に記載の生検装置。
  3. 割り出しウィンドーを有する前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に、移動可能に連結され、前記割り出しウィンドーの一部を選択的に覆うように構成された割り出し機構を更に備え;
    前記チャージハンドルが、前記後退位置に移動した時に前記割り出しウィンドーを通過するように構成されたチャージハンドルラッチアームを有し、前記割り出し機構が前記割り出しウィンドーの前記一部を覆うように配置された時に前記チャージハンドルの前記定位置に向かう前記遠位方向でのその後の移動により、前記チャージハンドルラッチアームが前記割り出し機構に係合され、前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向において前記カニューレスライドを移動させ前記カニューレ後退バネをチャージする、請求項に記載の生検装置。
  4. 前記カニューレ後退バネが、横方向に離間した一対のバネである、請求項に記載の生検装置。
  5. 前記筐体及び前記チャージハンドルに結合し、前記チャージハンドルを前記遠位方向に前記定位置まで付勢するように構成された付勢バネを更に備える、請求項2、3又は4に記載の生検装置。
  6. 前記付勢バネによって及ぼされる力が、前記カニューレ後退バネによって加えられる力よりも大きい、請求項に記載の生検装置。
  7. 前記付勢バネが、横方向に離間した一対のバネである、請求項5又は6に記載の生検装置。
  8. 前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に移動可能に連結された割り出し機構を備え、
    前記チャージハンドル及び前記割出し機構が、共に、前記サンプルバネをチャージする、前記キャリッジスライドに対する前記近位方向での1つのユニットとしての前記サンプルスライド及び前記カニューレスライドの集合的な移動を選択的に促進し、前記カニューレ後退バネをチャージする、前記キャリッジスライドに対する遠位方向での前記カニューレスライドの個別の移動を促進し、前記プライムピアスバネをチャージする、前記筐体に対する前記近位方向での全体的な前記キャリッジアセンブリの移動を促進するように構成されている、請求項1又は2に記載の生検装置。
  9. 前記カニューレ装着端壁が、割り出しウィンドーを有し;
    前記チャージハンドルが、前記割り出しウィンドーを通過するように構成されたチャージハンドルラッチアームを有し;
    前記生検装置がさらに、
    前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に回転可能に連結されているカニューレスライドインデクサ、及び前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に摺動可能に連結され、前記長手軸に向かって第1の方向に移動するように構成されているサンプルスライドインデクサを有する割り出し機構であって、前記カニューレスライドインデクサが、前記サンプルスライドインデクサと動作可能に係合しており、前記サンプルスライドインデクサが、付勢バネによって前記第1の方向に付勢され、前記サンプルスライドインデクサは、前記サンプルスライドインデクサが前記第1の方向に移動するときに前記割り出しウィンドーの一部を覆うように構成されたウィンドー遮蔽板を有する、割り出し機構を備え;
    前記カニューレスライドインデクサは、前記カニューレスライドの前記第1のラッチアームによって動作可能に係合されて、前記サンプルスライドインデクサの前記ウィンドー遮蔽板が前記割り出しウィンドーの前記一部を覆わないように、前記カニューレスライドインデクサを回転させて前記サンプルスライドインデクサと接触させ、前記サンプルスライドインデクサを前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するように構成され、
    前記サンプルスライドインデクサは、前記サンプルスライドの前記第2のラッチアームによって動作可能に係合されて、前記サンプルスライドインデクサの前記ウィンドー遮蔽板が前記割り出しウィンドーの前記一部を覆わないように、前記サンプルスライドインデクサを前記第1の方向とは反対の前記第2の方向に移動するように構成され、
    前記サンプルスライドインデクサの前記ウィンドー遮蔽板が前記割出しウィンドーの前記一部を覆うように配置されるとき、前記チャージハンドルは、前記チャージハンドルラッチアームが前記割出しウィンドーを通過して前記ウィンドー遮蔽板を通過するように近位ストローク内で移動するように構成され、前記チャージハンドルは、前記チャージハンドルの前記定位置に向かう前記遠位方向の戻り遠位ストロークによって、前記チャージハンドルラッチアームが前記ウィンドー遮蔽板に係合して、前記前記カニューレスライドを前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向に移動させ、前記カニューレ後退バネをチャージするように構成される、請求項1又は2に記載の生検装置。
  10. 前記サンプルスライドが、スライダ壁及びラッチアーム偏向部材を備え、前記第2のラッチアームが、前記スライダ壁から前記遠位方向に延びるように構成され且つ前記キャリッジラッチカバー部材の前記第2のラッチストライクに解放可能に係合するように構成され、前記ラッチアーム偏向部材は、前記カニューレスライドの前記第1のラッチアームと係合して前記割出し機構の前記カニューレスライドインデクサと係合するように前記第1のラッチアームを偏向させるように構成され、前記カニューレスライドインデクサは、前記サンプルスライドインデクサを前記第1の方向に移動させるように回転する、請求項に記載の生検装置。
  11. 割出しウィンドーを有する前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁に、移動可能に連結され、前記割り出しウィンドーの一部を選択的に覆うように構成されている割り出し機構を備え;
    前記チャージハンドルは、前記近位方向に延びるチャージハンドルラッチアームを有し;
    前記生検装置は、更に、
    連続的な作動のために構成された前記チャージハンドルを前記定位置まで前記遠位方向に付勢するように構成され、前記筐体及び前記チャージハンドルに結合された付勢バネを備え、
    前記チャージハンドルの第1の後退により、前記サンプルスライドと、前記カニューレを担持する前記カニューレ装着端壁とが、前記サンプルスライドに係合する前記第1のラッチアームを介して一斉に、前記近位方向に移動して、前記サンプルバネを圧縮し、前記第2のラッチアームを前記第2のラッチストライクに係合させて前記サンプルバネを前記圧縮状態に保持し、前記カニューレは、前記スタイレットの前記側方サンプルポートを露出させるように後退させられ、前記チャージハンドルは、前記付勢バネによって加えられる力によって前記定位置に戻るように構成されており;
    前記チャージハンドルの第2の後退により、前記割り出しウィンドーを前記チャージハンドルラッチアームが通過し、前記付勢バネによって加えられる力によって前記チャージハンドルが前記定位置に戻る間に、
    前記チャージハンドルラッチアームが前記割り出し機構に係合し、前記カニューレスライドを前記サンプルスライドから離れる前記遠位方向に移動させ、次に、前記カニューレ後退バネを前記伸長状態まで延ばし、
    前記第1のラッチアームが、前記第1のラッチストライクと解放可能に係合して、前記カニューレ後退バネを前記伸長状態に保持し、
    前記割出し機構が、前記カニューレスライドの前記割出しウィンドーを完全に開放して前記割出し機構を前記チャージハンドルラッチアームから外すように配置され、
    前記カニューレが、前記スタイレットの前記側方サンプルポートを閉じるように配置され、
    前記チャージハンドルの第3の後退により、前記キャリッジアセンブリ全体が前記近位方向に移動して前記プライムピアスバネを圧縮し、前記キャリッジラッチアームは、前記プライムピアスバネを前記圧縮状態に保持するために前記アクチュエータ機構の前記キャリッジラッチストライクと係合するように構成されている、請求項1又は2に記載の生検装置。
  12. 前記ピアスボタンを作動させることにより、前記キャリッジラッチアームが前記キャリッジラッチストライクから解放され、前記プライムピアスバネが前記圧縮状態から解放されて、前記スタイレット及び前記カニューレを含む前記キャリッジアセンブリを、一斉に、前記遠位方向に動かす力を加え;
    前記カニューレ後退ボタンが作動することにより、前記第1のラッチアームが前記第1のラッチストライクから解放され、前記カニューレ後退バネが前記伸長状態から解放されて前記カニューレを前記近位方向に移動させる力を加えて、前記スタイレットの前記側方サンプルポートを開き;
    前記サンプル捕捉ボタンが作動することにより、前記第2のラッチアームが前記第2のラッチストライクから解放され、前記サンプルバネが前記圧縮状態から解放されて、前記カニューレを前記遠位方向に移動させる力を加えて前記側方サンプルポートを閉鎖するように構成されている、請求項11に記載の生検装置。
  13. 前記真空システムが、第1の真空ポンプ、第2の真空ポンプ、マニホールド及び制御バルブを備え、
    前記第1の真空ポンプが第1の真空ポートを有し、
    前記第2の真空ポンプが第2の真空ポートを有し、
    前記マニホールドは、第1の真空引き込みポート、第2の真空引き込みポート、及び第1の真空適用ポートを有し、
    前記制御バルブは、第3の真空引き込みポート及び第2の真空適用ポートを有し、
    前記第1の真空ポンプの前記第1の真空ポートは、前記マニホールドの前記第1の真空引き込みポートと流体連通して結合されており、前記第2の真空ポンプの前記第2の真空ポートは、前記マニホールドの前記第2の真空引き込みポートと流体連通して結合されており、前記マニホールドの前記第1の真空適用ポートは、前記制御バルブの前記第3の真空引き込みポートと流体連通して結合されており、前記制御バルブの前記第2の真空引き込みポートは、前記スタイレットの前記第1の内腔と流体連通して結合されており;
    前記マニホールドは、前記第1の真空引き込みポートと流体連通するように結合された第1の一方向弁と、前記第2の真空引き込みポートと流体連通して結合された第2の一方向弁とを有し、前記第1の一方向弁および前記第2の一方向弁の各々は大気に正圧を解放し、真空の確立に際して閉じるように構成されており;
    前記制御バルブが、前記アクチュエータ機構の前記カニューレ後退ボタンの作動によって操作され、前記カニューレ後退バネによって発生した力による前記カニューレの前記近位方向への移動と同時に前記スタイレットの前記側方サンプルポートに真空を適用し、これにより前記スタイレットの前記側方サンプルポートが開放される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の生検装置。
  14. 前記第1の真空ポンプが、
    前記第1の真空ポートを有する第1の端部と、第1の開口部を規定する第2の端部とを有する第1のシリンダ;
    前記第1の開口部を通して前記第1のシリンダ内に受け入れられる第1のピストン;
    前記第1のピストンと接続し、前記第1のシリンダの前記第2の端部から延在するように構成され、第1のヘッドを有する自由端を有する第1のプランジャ;及び
    前記第1のシリンダの前記第2の端部と前記第1のプランジャの前記第1のヘッドとの間に介装された第1の真空バネであって、圧縮状態にあるときに機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記第1のピストンを前記遠位方向に付勢して、前記第1の真空ポートに真空を確立するように構成される、第1の真空バネを備え、
    前記第2の真空ポンプが、
    前記第2の真空ポートを有する第1の端部と、第2の開口部を規定する第2の端部とを有する第2のシリンダ;
    前記第2の開口部を通して前記第2のシリンダ内に受け入れられる第2のピストン;
    前記第2のピストンと接続し、前記第2のシリンダの前記第2の端部から延在するように構成され、第2のヘッドを有する自由端を有する第2のプランジャ;及び
    前記第2のシリンダの前記第2の端部と前記第2のプランジャの前記第2のヘッドとの間に介装された第2の真空バネであって、圧縮状態にあるときに機械的エネルギーを蓄積するように構成され、前記第2のピストンを前記遠位方向に付勢して、前記第2の真空ポートに真空を確立するように構成される、第2の真空バネを備える、請求項13に記載の生検装置。
  15. 前記第1の真空ポンプの前記第1のヘッド及び前記第2の真空ポンプの前記第2のヘッドが、前記カニューレスライドの前記カニューレ装着端壁と係合するように配置され、前記カニューレ後退バネが前記伸長状態にチャージされる前に起こる前記カニューレ装着端壁の前記近位方向での移動中に、前記第1の真空ポンプの前記第1の真空バネ及び前記第2の真空ポンプの前記第2の真空バネのそれぞれが圧縮される、請求項14に記載の生検装置。
  16. 前記第1の真空ポンプの前記第1の真空バネと前記第2の真空ポンプの前記第2の真空バネの圧縮が、前記サンプルバネの圧縮と同時に起こる、請求項15に記載の生検装置。
  17. 前記スタイレットマウント端壁が、第1のポンプ取り付けホール及び第2のポンプ取り付けホールを含み、
    前記第1の真空ポンプは、前記スタイレットマウント端壁から前記近位方向に延びるように構成された前記第1の真空ポートを有する第1の近位シリンダ部と、前記スタイレットマウント端壁から前記遠位方向に延びるように構成された前記第1の開口部を有する第1の遠位シリンダ部と共に、前記第1のポンプ取り付けホールに受け入れられ、
    前記第1のプランジャの前記第1のヘッドは、前記チャージハンドルの第1の後退の間に前記カニューレ装着端壁が前記近位方向に移動するときに前記第1の真空バネを圧縮するために、前記カニューレ装着端壁に係合するように位置決めされ、
    前記第2の真空ポンプは、前記スタイレットマウント端壁から前記近位方向に延びるように構成された前記第2の真空ポートを有する第2の近位シリンダ部と、前記スタイレットマウント端壁から前記遠位方向に延びるように構成された前記第2の開口部を有する第2の遠位シリンダ部と共に、前記第2のポンプ取り付けホールに受け入れられ、
    前記第2のプランジャの前記第2のヘッドは、前記チャージハンドルの前記第1の後退の間に前記カニューレ装着端壁が前記近位方向に移動するときに、前記第1の真空バネの圧縮と同時に、前記第2の真空バネを圧縮するように、前記カニューレ装着端壁に係合するように位置決めされる、請求項14〜16のいずれか1項に記載の生検装置。
  18. 前記スタイレットが、開口した第1の端部と、遠位ピアスチップを画定する閉鎖した第2の端部を有する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の生検装置。
  19. 前記キャリッジスライドはキャリッジベースを更に含み、前記スタイレットマウント端壁と前記キャリッジベースとは単一キャリッジ構造として形成され、前記キャリッジベースは、前記スタイレットマウント端壁から前記遠位方向に延びて開放遠位端と開放上部とを画定するU字断面を有するU字壁を画定するように構成され、前記キャリッジラッチカバー部材は、前記キャリッジベースに取り付けられて前記開放上部を覆うように構成され、前記開放遠位端は、前記サンプルスライドと前記カニューレスライドとを摺動可能に受け入れ且つ長手方向に案内するように構成されている、請求項1から18のいずれかに記載の生検装置。
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