JP6826278B2 - 立体画像制作支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、立体画像の制作を支援する立体画像制作支援装置に関する。
立体画像を提示する種々の立体ディスプレイが開発されている。特許文献1および2に記載された立体ディスプレイにおいては、錐体形状の光線制御子が配置される。光線制御子の周囲に配置された複数の走査型プロジェクタが、複数の光線からなる光線群を光線制御子の外周面にそれぞれ照射する。光線制御子が各走査型プロジェクタから照射された各光線を周方向において拡散させずに透過させることにより、立体画像が光線制御子の上方および内部に表示される。
特許文献3には、立体ディスプレイに提示される立体画像を制作するための立体画像制作支援装置が記載されている。立体画像制作支援装置は、予め定義された視域、スクリーンの形状およびスクリーンの寸法等により定まる特定の領域を提示する。立体画像の制作者は、提示された領域内に立体画像を配置する。これにより、観察者は視域上のあらゆる位置から立体ディスプレイにより提示される立体画像を視認することができる。
特開2010−32952号公報 特開2011−48273号公報 特開2013−21522号公報
視域上の特定の位置に存在する観察者には視認可能であるが、視域上の他の位置に存在する観察者には視認不可能な立体画像を立体ディスプレイにより提示したい場合がある。このような立体画像を特許文献3の立体画像制作支援装置を用いて作成する場合、立体画像の作成処理における演算時に視域上の位置に応じた条件判定を行う必要がある。そのため、立体画像の作成処理が複雑化する。
本発明の目的は、視域上の特定の位置に存在する観察者が視認することができ、かつ視域上の他の位置に存在する観察者の視認が制限される立体画像を簡単な処理で作成することを可能にする立体画像制作支援装置を提供することである。
(1)本発明に係る立体画像制作支援装置は、上下方向の中心軸を取り囲む形状を有するスクリーンを含む立体ディスプレイにより提示されるとともに中心軸を取り囲むように環状に定義された視域において観察可能な立体画像の制作を支援する立体画像制作支援装置であって、スクリーンの形状、視域の形状および視域とスクリーンとの相対的な位置関係を示す情報を取得する取得部と、取得部により取得された情報に基づいて、立体ディスプレイにより提示される立体画像が視域上の任意の位置において観察されるために立体画像を配置すべき3次元領域を共有領域として作成する共有領域作成部と、取得部により取得された情報に基づいて、立体ディスプレイにより提示される立体画像が視域上の予め定められた第1の固有位置において観察されるために立体画像を配置すべき3次元領域を第1の固有領域として作成する固有領域作成部と、共有領域作成部により作成された共有領域を示すデータと固有領域作成部により作成された第1の固有領域を示すデータとを生成する生成部とを備え、固有領域作成部は、第1の固有位置からスクリーンの内面における視認可能な範囲を視認可能範囲として特定し、視認可能範囲に基づいて第1の固有位置から観察可能な立体画像を配置すべき3次元領域を第1の配置領域として特定し、第1の配置領域のうち共有領域作成部により作成される共有領域を除外した部分を第1の固有領域として作成する。
この立体画像制作支援装置においては、スクリーンの形状、視域の形状および視域とスクリーンとの相対的な位置関係を示す情報が取得される。取得された情報に基づいて、立体ディスプレイにより提示される立体画像が視域上の任意の位置において観察されるために立体画像を配置すべき共有領域が作成される。また、取得された情報に基づいて、立体ディスプレイにより提示される立体画像が視域上の第1の固有位置において観察されるために立体画像を配置すべき第1の固有領域が作成される。作成された共有領域を示すデータと第1の固有領域を示すデータとが生成される。
第1の固有領域の作成においては、第1の固有位置からスクリーンの内面における視認可能な視認可能範囲が特定される。視認可能範囲に基づいて第1の固有位置から観察可能な立体画像の第1の配置領域が特定される。第1の配置領域のうち共有領域を除外した部分が第1の固有領域として作成される。
この場合、生成部により生成されるデータに基づいて、立体画像の制作者に共有領域および第1の固有領域を認識させることが可能となる。これにより、立体画像の制作者は、立体画像の制作の際に、視域上の任意の位置において観察されるべき立体画像を共有領域内に容易に配置することができる。また、立体画像の制作者は、立体画像の制作の際に、視域上の第1の固有位置において観察されるべき立体画像を第1の固有領域内に容易に配置することができる。
共有領域に配置された立体画像は、視域上の任意の位置に存在する観察者が観察可能である。一方、第1の固有領域に配置された立体画像は、視域上の特定の位置に存在する観察者が視認可能であるが、視域上の他の位置に存在する観察者が視認できるとは限らない。この構成によれば、立体画像の制作の際に複雑な処理を行う必要がない。これにより、視域上の特定の位置に存在する観察者が視認することができ、かつ視域上の他の位置に存在する観察者の視認が制限される立体画像を簡単な処理で作成することができる。
(2)固有領域作成部は、予め定められた第2の固有位置からスクリーンの内面における視認可能な範囲を視認可能範囲として特定し、視認可能範囲に基づいて第2の固有位置から観察可能な立体画像を配置すべき3次元領域を第2の配置領域として特定し、第1の配置領域のうち共有領域および第2の配置領域を除外した部分を第1の固有領域として作成してもよい。この場合、第1の固有位置に存在する観察者が視認することができ、かつ第2の固有位置に存在する観察者が視認することができない立体画像を簡単な処理で作成することができる。
(3)固有領域作成部は、第2の配置領域のうち共有領域および第1の配置領域を除外した部分を第2の固有領域として作成し、生成部は、前記固有領域作成部により作成された前記第2の固有領域を示すデータをさらに生成してもよい。この場合、第2の固有位置に存在する観察者が視認することができ、かつ第1の固有位置に存在する観察者が視認することができない立体画像を簡単な処理でさらに作成することができる。
(4)共有領域作成部は、中心軸を含む仮想平面でスクリーンおよび視域を切断し、仮想平面と視域との交点として、中心軸に関して互いに反対側に位置する第1および第2の交点を特定し、仮想平面とスクリーンとの交線として、1または複数の交線を特定し、1または複数の交線のうち第1の交点から視認可能な範囲を第1の視認可能線として特定し、1または複数の交線のうち第2の交点から視認可能な範囲を第2の視認可能線として特定し、第1の交点から第1の視認可能線の一端を通って直線状に延びる第1の線、第1の交点を通って第1の視認可能線の他端を通って直線状に延びる第2の線、第2の交点から第2の視認可能線の一端を通って直線状に延びる第3の線、第2の交点から第2の視認可能線の他端を通って直線状に延びる第4の線により囲まれる平面領域を作成し、平面領域を中心軸を中心として回転させることにより平面領域が通過した領域を共有領域として作成してもよい。この場合、共有領域を容易に作成することができる。
(5)固有領域作成部は、第1の固有位置からスクリーンの一端の任意の部分を通って直線状に延びる第5の線を特定し、第1の固有位置を支点として第5の線をスクリーンの一端上で掃引することにより第5の線により囲まれる領域を第1の配置領域として特定してもよい。この場合、第1の配置領域を容易に特定することができる。
(6)第1の固有領域は、第1の固有位置から見てスクリーンよりも手前に配置される第1の部分領域と、第1の固有位置から見てスクリーンよりも奥に配置される第2の部分領域とを含んでもよい。この場合、第1の固有領域を容易に大型化することができる。また、スクリーンよりも手前に配置させたい立体画像をスクリーンよりも手前に配置し、スクリーンよりも奥に配置させたい立体画像をスクリーンよりも奥に配置することが可能になる。
本発明によれば、視域上の特定の位置に存在する観察者のみが視認することができる立体画像を簡単な処理で作成することができる。
本実施の形態に係る立体画像制作支援装置の構成を示すブロック図である。 図1の立体画像制作支援装置の全体の概略動作を示すフローチャートである。 立体ディスプレイの模式的断面図である。 図3の立体ディスプレイの模式的平面図である。 図3および図4の立体ディスプレイに用いられる光線制御子の斜視図である。 図5の円錐形状のスクリーンにおける共有領域および複数の固有領域の作成手順の詳細を示すフローチャートである。 共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 隣り合う占有領域に対応する固有領域の作成手順を説明するための図である。 第1の変形例における光線制御子の斜視図である。 円筒形状のスクリーンにおける共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 円筒形状のスクリーンにおける共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 円板形状のスクリーンにおける共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。 円板形状のスクリーンにおける共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。
(1)立体画像制作支援装置の全体構成
以下、本発明の一実施の形態に係る立体画像制作支援装置について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る立体画像制作支援装置は、立体ディスプレイにより提示される立体画像の制作を支援する。図1は、本実施の形態に係る立体画像制作支援装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、立体画像制作支援装置100は、記憶部110、演算処理部120、入力部130および出力部140を含む。
記憶部110は、例えばハードディスクまたはメモリカード等の記憶装置を含む。記憶部110には、立体画像制作支援処理を行う立体画像制作支援プログラムおよび後述する各種情報が記憶される。立体画像制作支援プログラムの詳細は後述する。記憶部110に、3次元モデラ等の外部の立体画像制作ソフトウエアが記憶されてもよい。この場合、立体画像制作支援プログラムが立体画像制作ソフトウエアに組み込まれてもよい。
演算処理部120は、情報取得部121、共有領域作成部122、固有領域作成部123およびデータ生成部124を含む。演算処理部120は、例えばCPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)により構成される。ROMにはシステムプログラムが記憶される。CPUが記憶部110に記憶される立体画像制作支援プログラムをRAM上で実行することにより、情報取得部121、共有領域作成部122、固有領域作成部123およびデータ生成部124の機能が実現される。
情報取得部121は、後述するスクリーン情報と視域情報とを取得する。共有領域作成部122は、後述する共有領域を作成する。固有領域作成部123は、後述する固有領域を作成する。データ生成部124は、共有領域データおよび固有領域データを生成するとともに、出力部140に与える。
入力部130は、例えばマウス等のポインティングデバイスおよびキーボードを含む。立体ディスプレイの製造者は、入力部130を用いて後述する情報を予め演算処理部120に入力する。入力部130は、CD(コンパクトディスク)またはRAM等の外部記憶媒体からデータを読み込み可能な読込装置を含んでもよいし、インターネットに接続可能なインターフェイスを含んでもよい。この場合、入力部130は、外部記憶媒体に予め記憶された情報またはインターネットから送信される情報を取得し、演算処理部120に入力することができる。
出力部140は、データ出力回路および画像表示装置を含む。この出力部140は、後述する各種データをデータ出力回路から出力するとともに、各種データに基づく画像を画像表示装置に表示する。画像表示装置としては、例えば液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルが用いられる。
出力部140は、各種データを例えば外部の立体画像制作装置に出力してもよく、CD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタルバーサタイルディスク)等の記憶媒体に出力してもよい。あるいは、出力部140が有線通信または無線通信により各種データを外部の立体画像制作装置に送信してもよい。
(2)立体画像制作支援装置の全体の概略動作
図2は、図1の立体画像制作支援装置100の全体の概略動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、水平視差のみを有する立体ディスプレイを対象とする。また、立体画像制作支援装置100により制作される立体画像は、視域上の任意の位置に存在する観察者が視認可能な共有立体画像と、視域上の特定の位置に存在する観察者のみが視認可能な固有立体画像とを含む。ここで、視域上のある位置に観察者が存在するとは、視域上のある位置に観察者の眼が存在することを意味する。
立体ディスプレイの製造者は、入力部130を用いてスクリーン情報を予め入力している。スクリーン情報とは、立体ディスプレイのスクリーンの形状および寸法に関する情報である。スクリーン情報は、スクリーンの複数の部分の位置、特定の部分の形状および寸法等の種々のパラメータで表される。ここで、スクリーンは、空間に立体画像を提示するための複数の光線を発生する面である。例えば、スクリーンの複数の部分の位置は実世界座標系で表されてもよい。演算処理部120は、入力されたスクリーン情報を取得する(ステップS1)。
また、立体ディスプレイの製造者は、入力部130を用いて視域情報を予め入力している。視域情報とは、観察者の想定される視域、およびその視域と立体ディスプレイのスクリーンとの相対的な位置関係を示す情報である。ここで、視域は、観察者の視点の集合であり、複数の観察者に割り当てられる複数の占有領域を含む。例えば、視域が実世界座標系で表されてもよい。あるいは、視域が立体ディスプレイのスクリーンに対する相対的な座標で表されてもよい。演算処理部120は、入力された視域情報を取得する(ステップS2)。
次に、演算処理部120は、取得したスクリーン情報および視域情報に基づいて、共有領域および複数の固有領域を作成する(ステップS3)。ここで、共有領域は、立体画像の制作者が立体画像制作ソフトウエアまたは立体画像制作装置により立体画像を制作する際に共有立体画像を配置すべき3次元領域である。各固有領域は、立体画像の制作者が立体画像制作ソフトウエアまたは立体画像制作装置により立体画像を制作する際にいずれかの固有立体画像を配置すべき3次元領域である。複数の固有領域は、共有領域とは重複しないように視域の複数の占有領域にそれぞれ対応して設けられる。なお、本実施の形態においては、複数の固有領域が作成されるが、1つの固有領域が作成されてもよい。
共有領域内に共有立体画像を配置することにより、立体ディスプレイにより共有立体画像が提示される。観察者は、視域のどの位置から見ても当該共有立体画像を違和感なく立体視することができる。一方、いずれかの固有領域内に固有立体画像を配置することにより、立体ディスプレイにより固有立体画像が提示される。当該固有領域に対応する占有領域に存在する観察者は、占有領域のどの位置から見ても当該固有立体画像を違和感なく立体視することができる。他の占有領域に存在する観察者は、当該固有立体画像を視認することができない。共有領域および固有領域の詳細な作成方法については後述する。
その後、演算処理部120は、作成した共有領域の形状および大きさを示す共有領域データを生成するとともに、作成した複数の固有領域の形状および大きさをそれぞれ示す複数の固有領域データを生成する(ステップS4)。さらに、演算処理部120は、共有領域データおよび複数の固有領域データを出力部140に出力する(ステップS5)。それにより、共有領域データに基づいて、画像表示装置に共有領域を示す画像が表示される。また、複数の固有領域データに基づいて、画像表示装置に複数の固有領域を示す画像が表示される。
例えば、記憶部110に立体画像制作用ソフトウエアが記憶されている場合には、立体画像の制作者は、立体画像制作用ソフトウエアを用いて制作する共有立体画像を画像表示装置に表示された共有領域の画像内に容易に配置することができる。同様に、立体画像の制作者は、立体画像制作用ソフトウエアを用いて制作する固有立体画像を画像表示装置に表示されたいずれかの固有領域の画像内に容易に配置することができる。
立体画像制作支援プログラムが立体画像制作ソフトウエアに組み込まれている場合には、演算処理部120により生成された共有領域データおよび複数の固有領域データが立体画像制作ソフトウエアに与えられる。それにより、立体画像制作ソフトウエアの表示機能を用いて共有領域データに基づく共有領域の画像および複数の固有領域データにそれぞれ基づく固有領域の画像が画像表示装置に表示される。
(3)立体ディスプレイの構成
図3は、立体ディスプレイの模式的断面図である。図4は、図3の立体ディスプレイ200の模式的平面図である。図5は、図3および図4の立体ディスプレイ200に用いられる光線制御子RCの斜視図である。
図3に示すように、立体ディスプレイ200は、スクリーン1、複数の光線発生器2、制御装置3および記憶装置4により構成される。スクリーン1は、円錐形状の光線制御子RCの内周面に形成される。各光線発生器2は、例えば走査型プロジェクタである。図3および図4の立体ディスプレイ200は、テーブル5に設けられる。テーブル5は、天板51および複数の脚52からなる。天板51は円形孔部を有する。
図5に示すように、光線制御子RCは、上下方向の軸Zを中心として回転対称な円錐形状を有する。光線制御子RCの底部は開口している。光線制御子RCは、入射した光線が稜線方向Tにおいては拡散して透過しかつ軸Zを中心とする円周方向Rにおいてはほとんど拡散せずに直進して透過するように形成されている。
図3に示すように、光線制御子RCは、底部開口が上方を向くように天板51の円形孔部に嵌め込まれる。テーブル5の周囲にいる観察者10は、テーブル5の天板51の斜め上方から光線制御子RCの内周面を観察することができる。本例においては、テーブル5の周囲に2人の観察者10が存在する。2人の観察者10をそれぞれ観察者10A,10Bと呼ぶ。観察者10Aは日本語の読解が得意であり、観察者10Bは英語の読解が得意であると仮定する。
図4に示すように、視域Psは軸Zを中心とする円周で表される。視域Psは、軸Zを中心に等分された複数(図4の例では8個)の占有領域P1〜P8を有する。占有領域P1〜P8は、平面視において反時計周りにこの順で配置される。したがって、占有領域P1と占有領域P5とが軸Zを挟んで対向し、占有領域P2と占有領域P6とが軸Zを挟んで対向する。また、占有領域P3と占有領域P7とが軸Zを挟んで対向し、占有領域P4と占有領域P8とが軸Zを挟んで対向する。本実施の形態においては、占有領域P1〜P8は互いに重ならないが、隣り合う占有領域P1〜P8の一部が互いに重なってもよい。観察者10A,10Bは、占有領域P1,P5にそれぞれ存在する。
テーブル5の下方には、複数の光線発生器2が光線制御子RCの軸Zを中心とする円周上に配置されている。複数の光線発生器2は、光線制御子RCの斜め下方から光線制御子RCの外周面に光線を照射するように設けられる。各光線発生器2は、光線を出射するとともにその光線を水平面内および垂直面内で偏向させることができる。それにより、各光線発生器2は、光線で光線制御子RCの外周面を走査することができる。ここで、光線とは、拡散しない直線で表される光をいう。
記憶装置4には、立体画像300を提示するための立体形状データが記憶される。本例では、立体画像300は、図形を表す共有立体画像310と、日本語の文字列を表す固有立体画像320と、英語の文字列を表す固有立体画像330とを含む。制御装置3は、例えばパーソナルコンピュータからなる。制御装置3は、記憶装置4に記憶される立体形状データに基づいて複数の光線発生器2を制御する。それにより、光線制御子RCの上方に立体画像300が提示される。
(4)共有領域および固有領域の作成手順
図6は、図5の円錐形状のスクリーン1における共有領域および複数の固有領域の作成手順の詳細を示すフローチャートである。図7、図8、図9および図10は、共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。以下、図6〜図10を用いて、図2のステップS3における共有領域および複数の固有領域の作成手順の詳細を説明する。
まず、図1の演算処理部120は、ディスプレイ情報に基づいてスクリーン1の形状および寸法を特定する(ステップS11)。また、演算処理部120は、視域情報に基づいて視域Psの位置および寸法を特定する(ステップS12)。ステップS11の処理とステップS12の処理とは、いずれが先に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。次に、演算処理部120は、視域Psとスクリーン1との相対的な位置関係を特定する(ステップS13)。特定された視域Psとスクリーン1との相対的な位置関係は、以下の処理において用いられる。
演算処理部120は、図7に示すように、軸Zを含む仮想的な平面(以下、仮想平面と呼ぶ。)PLを想定する(ステップS14)。本例では、仮想平面PLは、平面視において図4の占有領域P1の中心および占有領域P5の中心を通る。仮想平面PLと占有領域P1との交点に観察者10Aの視点Pe1が位置し、仮想平面PLと占有領域P5との交点に観察者10Bの視点Pe2が位置することを仮定する。演算処理部120は、2つの視点Pe1,Pe2を特定する(ステップS15)。
また、仮想平面PLとスクリーン1との間には、2つの交線が存在する。視点Pe1から視認可能な一方の交線の範囲を視認可能線1aと呼び、視点Pe2から視認可能な他方の交線の範囲を視認可能線1bと呼ぶ。演算処理部120は、2つの視認可能線1a,1bを特定する(ステップS16)。次に、演算処理部120は、各視認可能線1a,1bの上端および下端の位置を特定する(ステップS17)。
ここで、天板51の上面上におけるスクリーン1の上端部のうち、視点Pe1から最も遠い部分を端部Smと呼び、視点Pe1から最も近い部分を端部Snと呼ぶ。すなわち、天板51の上面上におけるスクリーン1の上端部のうち、端部Smは視点Pe2から最も近い部分であり、端部Snは視点Pe2から最も遠い部分である。視点Pe1からスクリーン1の上端である端部Smを視認することが可能である。そのため、端部Smが視認可能線1aの上端となる。
一方、スクリーン1の手前の部分で遮られることにより、視点Pe1からスクリーン1の下端である頂点Sfを視認することは不可能である場合がある。そのため、視点Pe1からスクリーン1の頂点Sfを視認できない場合には、視点Pe1および端部Snを通る直線が視認可能線1aと交差する点Sgが視認可能線1aの下端となる。視点Pe1からスクリーン1の頂点Sfを視認できる場合には、頂点Sfが視認可能線1aの下端となる。
同様に、端部Snが視認可能線1bの上端となる。視点Pe2からスクリーン1の頂点Sfを視認できない場合には、視点Pe2および端部Smを通る直線が視認可能線1bと交差する点Shが視認可能線1bの下端となる。一方、視点Pe2からスクリーン1の頂点Sfを視認できる場合には、頂点Sfが視認可能線1bの下端となる。
その後、演算処理部120は、第1〜第4の直線L1〜L4を特定する(ステップS18)。第1の直線L1は、視点Pe1から視認可能線1aの上端を通って光線発生器2の光出射部まで延びる直線であり、第2の直線L2は、視点Pe1から視認可能線1aの下端を通って光線発生器2の光出射部まで延びる直線である。第3の直線L3は、視点Pe2から視認可能線1bの上端を通って光線発生器2の光出射部まで延びる直線であり、第4の直線L4は、視点Pe2から視認可能線1bの下端を通って光線発生器2の光出射部まで延びる直線である。
次に、演算処理部120は、第1〜第4の直線L1〜L4により囲まれる平面領域A1を特定する(ステップS19)。図7においては、平面領域A1がドットパターンで示される。続いて、演算処理部120は、軸Zを中心に平面領域A1を180°回転させる(ステップS20)。その後、演算処理部120は、図8に示すように、回転により平面領域A1が通過した立体領域(空間)を共有領域V1として作成する(ステップS21)。視点Pe1,Pe2から頂点Sfを視認できない場合、共有領域V1の下部の円錐状の外周面はスクリーン1と一致しない。図8〜図10においては、共有領域V1がドットパターンで示される。
次に、演算処理部120は、図9に示すように、視点Pe1を支点として第1の直線L1をスクリーン1の上端の円周上で掃引する(ステップS22)。続いて、演算処理部120は、掃引された第1の直線L1により囲まれる立体領域を視点Pe1から観察可能な立体画像300を配置すべき配置領域Vxとして特定する(ステップS23)。図9においては、配置領域Vxが第1のハッチングパターンで示される。
その後、演算処理部120は、配置領域Vxのうち、共有領域V1を除外した部分を占有領域P1に対応する固有領域V2として作成する(ステップS24)。図8においては、固有領域V2が第1のハッチングパターンで示される。固有領域V2は、視点Pe1から見て、スクリーン1の手前に位置する部分領域V2aとスクリーン1の奥に位置する部分領域V2bとを含む。
ステップS22,S23において、第1の直線L1が掃引されることにより配置領域Vxが特定されるが、本発明はこれに限定されない。第2の直線L2が掃引されることにより配置領域Vxが作成されてもよい。あるいは、視点Pe1からスクリーン1の上端の任意の点を通って光線発生器2の光出射部まで延びる直線が掃引されることにより固有領域V2が作成されてもよい。すなわち、視点Pe1からスクリーン1の内面における視認可能な範囲が視認可能範囲として特定され、視認可能範囲に基づいて配置領域Vxが特定されてもよい。
同様に、演算処理部120は、図10に示すように、視点Pe2を支点として第3の直線L3をスクリーン1の上端の円周上で掃引する(ステップS25)。続いて、演算処理部120は、掃引された第3の直線L3により囲まれる立体領域を視点Pe2から観察可能な立体画像300を配置すべき配置領域Vyとして特定する(ステップS26)。図10においては、配置領域Vyが第2のハッチングパターンで示される。
その後、演算処理部120は、配置領域Vyのうち、共有領域V1を除外した部分を占有領域P5に対応する固有領域V3として作成する(ステップS27)。図8においては、固有領域V3が第2のハッチングパターンで示される。固有領域V3は、視点Pe2から見て、スクリーン1の手前に位置する部分領域V3aと奥に位置する部分領域V3bとを含む。
ステップS25,S26において、第3の直線L3が掃引されることにより固有領域V3が作成されるが、本発明はこれに限定されない。第4の直線L4が掃引されることにより固有領域V3が作成されてもよい。あるいは、視点Pe2からスクリーン1の上端の任意の点を通って光線発生器2の光出射部まで延びる直線が掃引されることにより固有領域V3が作成されてもよい。すなわち、視点Pe2からスクリーン1の内面における視認可能な範囲が視認可能範囲として特定され、視認可能範囲に基づいて配置領域Vyが特定されてもよい。ステップS22〜S24の処理とステップS25〜S27の処理とは、いずれが先に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
このようにして作成された共有領域V1内に共有立体画像310が提示されると、観察者10はその共有立体画像310を視域Ps上のあらゆる位置から視認することができる。そのため、立体画像300の制作者は、共有立体画像310を共有領域V1内に配置することにより、視域Ps上のあらゆる位置から視認可能な共有立体画像310を容易に制作することができる。
一方、作成された固有領域V2内に固有立体画像320が提示されると、観察者10Aはその固有立体画像320を占有領域P1の所定の位置から視認することができるが、観察者10Bは、当該固有立体画像320を視認することができない。同様に、作成された固有領域V3内に固有立体画像330が提示されると、観察者10Bはその固有立体画像330を占有領域P5の所定の位置から視認することができるが、観察者10Aは、当該固有立体画像330を視認することができない。
このように、立体画像300の制作者は、固有立体画像320を固有領域V2内に配置することにより、観察者10Aのみが視認可能な固有立体画像320を容易に制作することが可能になる。また、立体画像300の制作者は、固有立体画像330を固有領域V3内に配置することにより、観察者10Bのみが視認可能な固有立体画像330を容易に制作することが可能になる。
さらに、上記の構成によれば、日本語の読解が得意である観察者10Aは、英語の文字列状の固有立体画像330を視認することなく、日本語の文字列状の固有立体画像320を視認する。そのため、観察者10Aは、ストレスを感じることなく固有立体画像320を読解することができる。同様に、英語の読解が得意である観察者10Bは、日本語の文字列状の固有立体画像320を視認することなく、英語の文字列状の固有立体画像330を視認する。そのため、観察者10Bは、ストレスを感じることなく固有立体画像330を読解することができる。
上記の手順においては、占有領域P1,P5にそれぞれ対応する固有領域V2,V3のみが作成されるが、本発明はこれに限定されない。上記の手順と同様の手順により、他の占有領域P2〜P4,P6〜P8に対応する固有領域の一部または全部が作成されてもよい。図11は、隣り合う占有領域P1,P2に対応する固有領域の作成手順を説明するための図である。図11の例においては、以下の点が図7〜図10の例と異なる。
図11に示すように、観察者10Bは占有領域P5ではなく占有領域P1に隣り合う占有領域P2に存在する。この場合、配置領域Vxと配置領域Vyとは、互いに重複する干渉領域Vzを有する。図11においては、観察者10Aの視点Pe1に対応する配置領域Vxが第1のハッチングパターンで示され、観察者10Bの視点Pe2に対応する配置領域Vyが第2のハッチングパターンで示される。また、干渉領域Vzがドットパターンで示される。なお、共有領域V1は干渉領域Vzの一部と重複する。
干渉領域Vzに配置された立体画像300は、観察者10A,10Bの両者が観察可能である。そこで、固有領域V2に配置される固有立体画像320を観察者10Bに観察させたくない場合は、配置領域Vxから共有領域V1とともに干渉領域Vzを除外した部分を固有領域V2としてもよい。同様に、固有領域V3に配置される固有立体画像330を観察者10Aに観察させたくない場合は、配置領域Vyから共有領域V1とともに干渉領域Vzを除外した部分を固有領域V3としてもよい。
(5)変形例
(a)第1の変形例
上記実施の形態においては、光線制御子RCは円錐形状を有するが、本発明はこれに限定されない。光線制御子RCは他の形状を有してもよい。図12は、第1の変形例における光線制御子RCの斜視図である。図12に示すように、光線制御子RCは、上下方向の軸Zを中心として回転対称な円筒形状を有する。スクリーン1は、光線制御子RCの内周面に形成される。
光線制御子RCの上底部および下底部は開口している。光線制御子RCは、入射した光線が上下方向Hにおいては拡散して透過しかつ軸Zを中心とする円周方向Rにおいては拡散せずに直進して透過するように形成されている。光線制御子RCは、上底部開口が上方を向くように図3の天板51の円形孔部に嵌め込まれる。図4のテーブル5の周囲にいる観察者10は、テーブル5の天板51の斜め上方から光線制御子RCの内周面を観察することができる。
図13および図14は、円筒形状のスクリーン1における共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。図6のフローチャートならびに図13および図14を用いて、円筒形状のスクリーン1における共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明する。円筒形状のスクリーン1におけるステップS11〜S16の処理は、円錐形状のスクリーン1におけるステップS11〜S16の処理と同様である。
ステップS17の処理において、演算処理部120は、各視認可能線1a,1bの上端および下端の位置を特定する。ここで、スクリーン1の下端部のうち、視点Pe1から最も遠い部分を端部Soと呼び、視点Pe1から最も近い部分を端部Spと呼ぶ。すなわち、スクリーン1の下端部のうち、端部Soは視点Pe2から最も近い部分であり、端部Spは視点Pe2から最も遠い部分である。
スクリーン1の手前の部分で遮られることにより、視点Pe1からスクリーン1の端部Soを視認することは不可能である場合がある。そのため、視点Pe1からスクリーン1の端部Soを視認できない場合には、視点Pe1および端部Snを通る直線が視認可能線1aと交差する点Sgが視認可能線1aの下端となる。視点Pe1からスクリーン1の端部Soを視認できる場合には、端部Soが視認可能線1aの下端となる。
同様に、視点Pe2からスクリーン1の端部Spを視認できない場合には、視点Pe2および端部Smを通る直線が視認可能線1bと交差する点Shが視認可能線1bの下端となる。一方、視点Pe2からスクリーン1の端部Spを視認できる場合には、端部Spが視認可能線1bの下端となる。
円筒形状のスクリーン1におけるステップS18〜S27の処理は、円錐形状のスクリーン1におけるステップS18〜S27の処理と同様である。これにより、共有領域V1および固有領域V2,V3が作成される。
(b)第2の変形例
第2の変形例における光線制御子は、円板形状を有する。図15および図16は、円板形状のスクリーンにおける共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明するための図である。図15に示すように、円板形状を有する光線制御子RCが天板51の円形孔部に嵌め込まれる。光線制御子RCの上方に立体画像が提示される。本例では、光線制御子RCの一面がスクリーン1である。
図6のフローチャートならびに図15および図16を用いて、円板形状のスクリーン1における共有領域および複数の固有領域の作成手順を説明する。円板形状のスクリーン1におけるステップS11〜S15の処理は、円錐形状のスクリーン1におけるステップS11〜S15の処理と同様である。
ステップS16の処理において、演算処理部120は、2つの視認可能線1a,1bを特定する。ここで、スクリーン1と仮想平面PLとの交線が視認可能線1a,1bである。すなわち、本例においては、視認可能線1aと視認可能線1bとは互いに重なる。
次に、ステップS17の処理において、演算処理部120は、各視認可能線1a,1bの上端および下端の位置を特定する。本例では、視認可能線1a,1bは水平である。そこで、視認可能線1aの一端部を視認可能線1aの上端に相当するとみなし、視認可能線1aの他端部を視認可能線1aの下端に相当するとみなす。同様に、視認可能線1bの一端部を視認可能線1bの上端に相当するとみなし、視認可能線1bの他端部を視認可能線1bの下端に相当するとみなす。
図15の例では、視認可能線1aの一端部および視認可能線1bの他端部がスクリーン1の端部Smに位置する。また、視認可能線1aの他端部および視認可能線1bの一端部がスクリーン1の端部Snに位置する。
円板形状のスクリーン1におけるステップS18〜S27の処理は、円錐形状のスクリーン1におけるステップS18〜S27の処理と同様である。これにより、共有領域V1および固有領域V2,V3が作成される。
(6)効果
本実施の形態に係る立体画像制作支援装置100においては、データ生成部124により生成されるデータに基づいて、立体画像300の制作者に共有領域V1および固有領域V2,V3を認識させることが可能となる。これにより、立体画像300の制作者は、制作の際に、視域Ps上の任意の位置において観察されるべき共有立体画像310を共有領域V1内に容易に配置することができる。また、立体画像300の制作者は、制作の際に、視点Pe1,Pe2においてそれぞれ観察されるべき固有立体画像320,330を固有領域V2,V3内に容易に配置することができる。
共有領域V1に配置された共有立体画像310は、視域Ps上の任意の位置に存在する観察者10が観察可能である。一方、固有領域V2に配置された固有立体画像320は、視点Pe1に存在する観察者10Aのみが視認可能であり、視点Pe2に存在する観察者10Bが視認することができない。同様に、固有領域V3に配置された固有立体画像330は、視点Pe2に存在する観察者10Bのみが視認可能であり、視点Pe1に存在する観察者10Aが視認することができない。
この構成によれば、立体画像300の制作の際に複雑な処理を行う必要がない。これにより、視点Pe1に存在する観察者10Aのみが視認することができる固有立体画像320を簡単な処理で作成することができる。また、視点Pe2に存在する観察者10Bのみが視認することができる固有立体画像330を簡単な処理で作成することができる。
本実施の形態においては、固有領域V2は部分領域V2a,V2bを含み、固有領域V3は部分領域V3a,V3bを含む。そのため、固有領域V2,V3を容易に大型化することができる。
また、立体画像300の制作者は、固有立体画像320を部分領域V2aに配置することにより固有立体画像320を共有立体画像310よりも手前に表示させることが可能になる。立体画像300の制作者は、固有立体画像320を部分領域V2bに配置することにより固有立体画像320を共有立体画像310よりも奥に表示させることが可能になる。
同様に、立体画像300の制作者は、固有立体画像330を部分領域V3aに配置することにより固有立体画像330を共有立体画像310よりも手前に表示させることが可能になる。立体画像300の制作者は、固有立体画像330を部分領域V3bに配置することにより固有立体画像330を共有立体画像310よりも奥に表示させることが可能になる。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、軸Zが中心軸の例であり、スクリーン1がスクリーンの例であり、立体ディスプレイ200が立体ディスプレイの例であり、視域Psが視域の例であり、立体画像300が立体画像の例である。立体画像制作支援装置100が立体画像制作支援装置の例であり、情報取得部121が取得部の例であり、共有領域V1が共有領域の例であり、共有領域作成部122が共有領域作成部の例である。視点Pe1,Pe2がそれぞれ第1および第2の固有位置の例であり、固有領域V2,V3がそれぞれ第1および第2の固有領域の例であり、固有領域作成部123が固有領域作成部の例であり、データ生成部124が生成部の例である。
配置領域Vx,Vyがそれぞれ第1および第2の配置領域の例であり、仮想平面PLが仮想平面の例であり、視点Pe1,Pe2がそれぞれ第1および第2の交点の例であり、視認可能線1a,1bがそれぞれ第1および第2の視認可能線の例である。直線L1〜L4がそれぞれ第1〜第4の線の例であり、平面領域A1が平面領域の例であり、第1の直線L1が第5の線の例であり、部分領域V2a,V2bがそれぞれ第1および第2の部分領域の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、立体画像を表示する種々の立体ディスプレイに有効に利用することができる。
1 スクリーン
1a,1b 視認可能線
2 光線発生器
3 制御装置
4 記憶装置
5 テーブル
10,10A,10B 観察者
51 天板
52 脚
100 立体画像制作支援装置
110 記憶部
120 演算処理部
121 情報取得部
122 共有領域作成部
123 固有領域作成部
124 データ生成部
130 入力部
140 出力部
200 立体ディスプレイ
300 立体画像
310 共有立体画像
320,330 固有立体画像
A1 平面領域
H 上下方向
L1〜L4 直線
P1〜P8 占有領域
Pe 視点
PL 仮想平面
Ps 視域
R 円周方向
RC 光線制御子
Sf 頂点
Sg,Sh 点
Sm,Sn,So,Sp 端部
T 稜線方向
V1 共有領域
V2,V3 固有領域
V2a,V2b,V3a,V3b 部分領域
Vx,Vy 配置領域
Vz 干渉領域
Z 軸

Claims (6)

  1. 上下方向の中心軸を取り囲む形状を有するスクリーンを含む立体ディスプレイにより提示されるとともに前記中心軸を取り囲むように環状に定義された視域において観察可能な立体画像の制作を支援する立体画像制作支援装置であって、
    前記スクリーンの形状、前記視域の形状および前記視域と前記スクリーンとの相対的な位置関係を示す情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された情報に基づいて、立体ディスプレイにより提示される立体画像が前記視域上の任意の位置において観察されるために立体画像を配置すべき3次元領域を共有領域として作成する共有領域作成部と、
    前記取得部により取得された情報に基づいて、立体ディスプレイにより提示される立体画像が前記視域上の予め定められた第1の固有位置において観察されるために立体画像を配置すべき3次元領域を第1の固有領域として作成する固有領域作成部と、
    前記共有領域作成部により作成された前記共有領域を示すデータと前記固有領域作成部により作成された前記第1の固有領域を示すデータとを生成する生成部とを備え、
    前記固有領域作成部は、前記第1の固有位置から前記スクリーンの内面における視認可能な範囲を視認可能範囲として特定し、前記視認可能範囲に基づいて前記第1の固有位置から観察可能な立体画像を配置すべき3次元領域を第1の配置領域として特定し、前記第1の配置領域のうち前記共有領域作成部により作成される前記共有領域を除外した部分を前記第1の固有領域として作成する、立体画像制作支援装置。
  2. 前記固有領域作成部は、予め定められた第2の固有位置から前記スクリーンの内面における視認可能な範囲を視認可能範囲として特定し、前記視認可能範囲に基づいて前記第2の固有位置から観察可能な立体画像を配置すべき3次元領域を第2の配置領域として特定し、前記第1の配置領域のうち前記共有領域および前記第2の配置領域を除外した部分を前記第1の固有領域として作成する、請求項1記載の立体画像制作支援装置。
  3. 前記固有領域作成部は、前記第2の配置領域のうち前記共有領域および前記第1の配置領域を除外した部分を第2の固有領域として作成し、
    前記生成部は、前記固有領域作成部により作成された前記第2の固有領域を示すデータをさらに生成する、請求項2記載の立体画像制作支援装置。
  4. 前記共有領域作成部は、前記中心軸を含む仮想平面で前記スクリーンおよび前記視域を切断し、前記仮想平面と前記視域との交点として、前記中心軸に関して互いに反対側に位置する第1および第2の交点を特定し、前記仮想平面と前記スクリーンとの交線として、1または複数の交線を特定し、前記1または複数の交線のうち前記第1の交点から視認可能な範囲を第1の視認可能線として特定し、前記1または複数の交線のうち前記第2の交点から視認可能な範囲を第2の視認可能線として特定し、前記第1の交点から前記第1の視認可能線の一端を通って直線状に延びる第1の線、前記第1の交点を通って前記第1の視認可能線の他端を通って直線状に延びる第2の線、前記第2の交点から前記第2の視認可能線の一端を通って直線状に延びる第3の線、前記第2の交点から前記第2の視認可能線の他端を通って直線状に延びる第4の線により囲まれる平面領域を作成し、前記平面領域を前記中心軸を中心として回転させることにより前記平面領域が通過した領域を前記共有領域として作成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の立体画像制作支援装置。
  5. 前記固有領域作成部は、前記第1の固有位置から前記スクリーンの一端の任意の部分を通って直線状に延びる第5の線を特定し、前記第1の固有位置を支点として前記第5の線を前記スクリーンの一端上で掃引することにより前記第5の線により囲まれる領域を前記第1の配置領域として特定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の立体画像制作支援装置。
  6. 前記第1の固有領域は、前記第1の固有位置から見て前記スクリーンよりも手前に配置される第1の部分領域と、前記第1の固有位置から見て前記スクリーンよりも奥に配置される第2の部分領域とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の立体画像制作支援装置。
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