JP6826212B2 - Manufacturing method of lens drive device, camera module, and lens drive device - Google Patents
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Description
本開示は、例えばカメラ付き携帯機器に搭載されるレンズ駆動装置、レンズ駆動装置を含むカメラモジュール、及び、レンズ駆動装置の製造方法に関する。 The present disclosure relates to, for example, a lens driving device mounted on a portable device with a camera, a camera module including the lens driving device, and a method for manufacturing the lens driving device.
従来、レンズユニットを保持しているホルダ(レンズ保持部材)と、レンズ保持部材の外周に配置されるコイルと、レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する上部板ばね及び下部板ばねと、ベース部材とを含む、カメラモジュールの駆動機構が知られている(特許文献1参照。)。 Conventionally, a holder (lens holding member) that holds the lens unit, a coil that is arranged on the outer periphery of the lens holding member, and an upper leaf spring and a lower leaf spring that movably support the lens holding member in the optical axis direction. , A drive mechanism for a camera module including a base member is known (see Patent Document 1).
この駆動機構では、下部板ばねは接着剤を介してベース部材に接着される。具体的には、下部板ばねには位置決め孔が形成され、ベース部材にはその位置決め孔に対応する位置に接着領域が形成されている。そして、下部板ばねは、接着領域に塗布された接着剤を介してベース部材に接着される。 In this drive mechanism, the lower leaf spring is adhered to the base member via an adhesive. Specifically, a positioning hole is formed in the lower leaf spring, and an adhesive region is formed in the base member at a position corresponding to the positioning hole. Then, the lower leaf spring is adhered to the base member via the adhesive applied to the adhesive region.
しかしながら、その接着領域は、ベース部材の奥まったところに形成されているため、所望の位置に接着剤が適切に塗布されるのを困難にしている。そのため、接着剤が不適切な位置に塗布されてしまうおそれがある。 However, the adhesive region is formed in the deep part of the base member, which makes it difficult to properly apply the adhesive to a desired position. Therefore, the adhesive may be applied at an inappropriate position.
そこで、板ばねを固定する接着剤を塗布し易いレンズ駆動装置を提供することが望ましい。 Therefore, it is desirable to provide a lens driving device that can easily apply an adhesive for fixing the leaf spring.
本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置は、ベース部材と、筒状の外壁部を有し且つ前記ベース部材に固定されるケースと、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、前記ケース内に配置される前記レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する板ばねと、前記レンズ保持部材を前記光軸方向に移動させる駆動機構と、を備えるレンズ駆動装置であって、前記ベース部材は、前記板ばねを支持する前記光軸方向に垂直な受け面と、前記ケースにおける前記外壁部の内面に対向する側壁面と、を有し、前記側壁面は、一端部と他端部とが前記光軸方向において異なる位置となるように形成された案内部を有し、前記案内部の前記一端部は、前記外壁部の内側に位置するとともに前記他端部よりも前記受け面に近い位置に配置され、前記他端部は、前記外壁部から露出するように配置され、前記板ばねは、前記他端部側に塗布され且つ前記一端部を介して前記受け面と前記板ばねとの間に拡がる接着剤によって、前記ベース部材及び前記ケースに固定されるように構成されている。 The lens driving device according to the embodiment of the present invention includes a base member, a case having a tubular outer wall portion and being fixed to the base member, a lens holding member capable of holding a lens body, and the inside of the case. A lens driving device including a leaf spring that movably supports the lens holding member to be arranged and a driving mechanism that moves the lens holding member in the optical axis direction, wherein the base member is a base member. It has a receiving surface perpendicular to the optical axis direction that supports the leaf spring, and a side wall surface that faces the inner surface of the outer wall portion in the case, and the side wall surface has one end and the other end. The guide portion is formed so as to be at a different position in the optical axis direction, and the one end portion of the guide portion is located inside the outer wall portion and is closer to the receiving surface than the other end portion. The other end is arranged so as to be exposed from the outer wall, the leaf spring is applied to the other end side, and the receiving surface and the leaf spring are connected to each other via the one end. It is configured to be fixed to the base member and the case by an adhesive that spreads between them.
上述の手段により、板ばねを固定する接着剤を塗布し易いレンズ駆動装置が提供される。 By the above-mentioned means, a lens driving device for easily applying an adhesive for fixing a leaf spring is provided.
以下、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101について図面を参照して説明する。図1は、レンズ駆動装置101の分解斜視図である。図2Aは、レンズ駆動装置101の上方斜視図であり、図2Bは、Y1側から見たレンズ駆動装置101の背面図である。図3Aは、レンズ駆動装置101の上面図であり、図3Bは、レンズ駆動装置101の底面図である。図4Aは、ケース4を省略した状態のレンズ駆動装置101の上方斜視図であり、図2Aに対応する。図4Bは、X2側から見た、ケース4を省略した状態のレンズ駆動装置101の左側面図である。
Hereinafter, the
レンズ駆動装置101は、図1に示すように、レンズ体(図示せず。)を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ保持部材2をレンズ体に関する光軸方向JD(Z軸方向)に沿って移動させる駆動機構MKと、レンズ保持部材2を光軸方向JDに移動可能に支持する板ばね6と、板ばね6が固定される固定側部材RGとを含む。レンズ体は、例えば、少なくとも1枚のレンズを備えた筒状のレンズバレルであり、その中心軸線が光軸方向JDに沿うように構成されている。光軸方向JDは、レンズ体に関する光軸の方向、及び、光軸に平行な方向を含む。
As shown in FIG. 1, the
駆動機構MKは、図1に示すように、八角環状に巻かれたコイル3と、コイル3と対向して配置された2つの磁石5とを含む。固定側部材RGは、ケース4と、金属部材7が埋め込まれたベース部材18とを含む。金属部材7は、図3Bに示すように、外部との電気的な接続をもたらす端子7A、7B及び7Cを含む。板ばね6は、レンズ保持部材2とケース4との間に配置される上側板ばね16と、レンズ保持部材2とベース部材18との間に配置される下側板ばね26とを含む。下側板ばね26は、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bを含む。ケース4は、矩形環状の外壁部4Aと、外壁部4Aの上端(Z1側の端)と連続するように設けられた平板状の上面部4Bとを有する。外壁部4Aは、互いに対向する一対の第1側板部4A1と、第1側板部4A1に垂直で且つ互いに対向する一対の第2側板部4A2とを有する。
As shown in FIG. 1, the drive mechanism MK includes a
レンズ駆動装置101は、略直方体形状を有し、撮像素子(図示せず。)を実装した基板(図示せず。)の上に取り付けられる。基板と、レンズ駆動装置101と、レンズ保持部材2に装着されたレンズ体と、レンズ体に対向するように基板に実装された撮像素子とはカメラモジュールを構成する。コイル3は、下側板ばね26A、26B、端子7A、7B及び基板を介して電源に接続される。コイル3に電流が流れると、駆動機構MKは、光軸方向JDに沿った電磁力を発生させる。
The
レンズ駆動装置101は、この電磁力を利用し、撮像素子のZ1側(被写体側)で、光軸方向JDに沿ってレンズ保持部材2を移動させる。レンズ駆動装置101は、撮像素子から離れる方向にレンズ保持部材2を移動させてマクロ撮影を可能にし、撮像素子に近づく方向にレンズ保持部材2を移動させて無限遠撮影を可能にしている。
The
次に、レンズ保持部材2と駆動機構MKについて説明する。図5Aは、レンズ保持部材2の上方斜視図であり、図5Bは、図5Aのレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す上方斜視図である。図6Aは、レンズ保持部材2の下方斜視図であり、図6Bは、図6Aのレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す下方斜視図である。図7Aは、レンズ保持部材2の上面図であり、図7Bは、X1側から見たレンズ保持部材2の右側面図である。図8Aは、レンズ保持部材2の下方斜視図であり、図8Bは、図8Aに示すレンズ保持部材2にコイル3が巻かれた状態を示す下方斜視図である。図9Aは、図8Bに示す部分Sの拡大図であり、図9Bは、図6Bに示す部分Pの拡大図である。図10Aは、金属部材7及びベース部材18が省略された状態のレンズ駆動装置101の底面図であり、図10Bは、更に下側板ばね26及びレンズ保持部材2が省略された状態のレンズ駆動装置101の底面図である。
Next, the
本実施形態では、レンズ保持部材2は、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を射出成形することで作製されている。具体的には、レンズ保持部材2は、図5Aに示すように、光軸方向JDに沿って貫通されるように形成された筒状部12と、光軸方向JDにおける撮像素子側(Z2側)に形成されたフランジ部(鍔状部)52とを含む。本実施形態では、筒状部12は、光軸方向JDにおける被写体側(Z1側)においては、円筒状に形成されている。
In the present embodiment, the
筒状部12には、レンズ体が装着されるように、円筒状の内周面にねじ溝が設けられていてもよい。本実施形態では、レンズ体は、接着剤によって筒状部12に固定されている。そのため、筒状部12にはねじ溝が形成されていない。また、筒状部12には、被写体側の端面に窪み12dh(図5A参照。)を有した台座部12dが光軸を挟んで4箇所に設けられている。台座部12dには、図4Aに示すように、上側板ばね16の内側部分16iが載置される。
The
筒状部12の外周面には、図5Aに示すように、コイル3を内側から支持する外壁部としてのコイル支持部12jが設けられている。本実施形態では、コイル支持部12jは、八角環状のコイル3を支持できるよう、上面視で八角形状の外形を有する。コイル支持部12jの被写体側には、光軸方向JDにおいてフランジ部52と対向するように径方向外側に突出した庇部12h(図7A及び図7B参照。)が4箇所に形成されている。そして、図5Bに示すように、コイル3は、コイル支持部12jに支持され且つ光軸方向JDにおいて庇部12hとフランジ部52との間に挟まれるようにしてレンズ保持部材2の外周面側に八角環状に巻かれている。
As shown in FIG. 5A, a
フランジ部52は、筒状部12の撮像素子側(Z2側)における外周面から径方向外側に突出している。フランジ部52の被写体側にはコイル3が配置されている。フランジ部52には、図6Bに示すように、レンズ体の光軸を挟んで切欠部52kが2つ形成されている。そして、切欠部52kの一方にはコイル3の巻き始め側の線材である延在部33Aが通され、切欠部52kの他方にはコイル3の巻き終わり側の線材である延在部33Bが通されている。切欠部52kを形成するフランジ部52の縁部は、湾曲するように構成されている。縁部と接するコイル3の線材が断線するのを防止し或いは抑制するためである。
The
フランジ部52は、図6Aに示すように、撮像素子側(Z2側)の面から下方(Z2方向)に突出した、角形凸状の2つの保持部72と、丸形凸状の6つの突設部2tと、3つの壁部(内側壁部82u、外側壁部82v、側壁部82w)で形成された2つの突堤部82とを含む。
As shown in FIG. 6A, the
保持部72は、図6Bに示すように、コイル3(巻回部13)の巻き始め側に対応する保持部72Aと、コイル3(巻回部13)の巻き終わり側に対応する保持部72Bを含む。コイル3の両端は、保持部72に巻き付けられて保持されている。
As shown in FIG. 6B, the holding
保持部72は、望ましくは、図6Aに示すように四角柱状である。この場合、4つの側辺のそれぞれに対応する縁のうち、線材が最初に接触する側面と2番目に接触する側面との間にある縁は望ましくは湾曲している。湾曲した縁は、コイル3の線材が保持部72に巻き付けられる際に、その縁と接触する線材の表面に過度の力が掛かってしまうのを防止できる。なお、他の3つの縁は、エッジが立つよう(湾曲しないよう)に構成されていてもよい。
The holding
突設部2tは、図6A及び図10Aに示すように、下側板ばね26Aに対応する3つの突設部2tと、下側板ばね26Bに対応する3つ突設部2tとを含む。突設部2tには、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iが装着されて固定されている。下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iの固定は、内側部分26iに形成された貫通孔に挿通された突設部2tを熱かしめ又は冷間かしめすることによって実現される。図面では、突設部2tは、熱かしめ又は冷間かしめされた後の先端が変形した状態で表されている。
As shown in FIGS. 6A and 10A, the projecting
突堤部82は、図6Aに示すように、レンズ保持部材2の中心側に位置する内側壁部82uと、内側壁部82uと対向して外側に位置する外側壁部82vと、保持部72に近い側で内側壁部82uと外側壁部82vとの間に位置する側壁部82wとを含む。保持部72から遠い突堤部82の側には、図9Aに示すように、壁部が切り欠かれた開放部82zが形成されている。そして、3つの壁部(内側壁部82u、外側壁部82v、側壁部82w)で囲われた空間が収容部82sを形成している。収容部82sは、コイル3の延在部33A、33Bと下側板ばね26A、26Bとを接続する導電性接着剤を収容できるように構成されている。本実施形態では、突堤部82が保持部72と隣り合う位置に形成されているので、保持部72の側壁は、突堤部82の側壁部82wとして好適に利用されている。このように、収容部82sは、保持部72と隣り合う位置に設けられている。
As shown in FIG. 6A, the
次に、レンズ駆動装置101の駆動機構MKについて説明する。駆動機構MKは、図10Bに示すように、コイル3と、ケース4を構成する一対の第2側板部4A2のそれぞれと対向するように配置された2つの磁石5とを含む。そして、駆動機構MKは、コイル3に流れる電流と磁石5が発生する磁界とで駆動力(推力)を発生させ、レンズ保持部材2を光軸方向JDに沿って上下に移動させる。
Next, the drive mechanism MK of the
コイル3は、図6Bに示すように、レンズ保持部材2の外周に導電性の線材を巻回して形成されている。コイル3は、八角環状に巻かれて形成された巻回部13と、巻回部13から延びて保持部72に巻き付けられる延在部33とを含む。図6Bは、明瞭化のため、巻回部13に関しては、絶縁部材で表面を被覆された導電性の線材の詳細な巻回状態の図示を省略している。巻回部13を図示する他の図についても同様である。
As shown in FIG. 6B, the
延在部33は、コイル3の巻き始め側で巻回部13の内周側に位置する巻回部13の端部(巻き始め部分)に繋がっている延在部33Aと、コイル3の巻き終わり側で巻回部13の外周側に位置する巻回部13の端部(巻き終わり部分)に繋がっている延在部33Bとを含む。
The extending
具体的には、延在部33Aは、図9Aに示すように、保持部72Aに巻き付けられる巻き付け部33mと、収容部82sの内底面と対向して延びる接続部33cと、切欠部52kに挿通されてフランジ部52の撮像素子側(Z2側)から被写体側(Z1側)に延びる挿通部33kとを含む。延在部33Bは、図9Bに示すように、保持部72Bに巻き付けられる巻き付け部33mと、収容部82sの内底面と対向して延びる接続部33cと、切欠部52kに挿通されてフランジ部52の撮像素子側(Z2側)から被写体側(Z1側)に延びる挿通部33kとを含む。
Specifically, as shown in FIG. 9A, the extending
本実施形態では、延在部33Aは、コイル3の線材がレンズ保持部材2の外周に巻き付けられる前に、レンズ保持部材2の保持部72Aに巻き付けられる。図9Aに示す例では、コイル3の線材の一部が保持部72Aに3ターン巻き付けられている。これにより、巻き付け部33mが保持部72Aに形成され、延在部33Aの一部が保持部72Aに保持される。但し、延在部33Aは、コイル3の線材がレンズ保持部材2の外周に巻き付けられた後で、保持部72Aに巻き付けられてもよい。
In the present embodiment, the extending
次に、レンズ保持部材2の外周に線材が巻き付けられる。その際には、図9Aに示すように、巻き付け部33mから延びる線材は、収容部82sの内底面と対向するとともに、壁部が切り欠かれた開放部82zを通る。そして、線材は、フランジ部52の下側から切欠部52kを通ってフランジ部52の上側に延びる。このとき、収容部82sの内底面と対向する部分が延在部33Aの接続部33cを構成し、切欠部52kを通る部分が延在部33Aの挿通部33kを構成する。
Next, the wire rod is wound around the outer circumference of the
延在部33Aの挿通部33kは、フランジ部52の下側から上側に延びる際、図9Aに示すように、フランジ部52の縁部に接するように構成されている。そのため、落下等により強い衝撃がレンズ駆動装置101に加えられた際には、コイル3の延在部33Aはフランジ部52の縁部に押し付けられる。本実施形態では、フランジ部52の縁部は湾曲するように構成されている。そのため、延在部33Aは、フランジ部52の縁部で切断され難い。延在部33Bと接するフランジ部52の縁部も湾曲するように構成されていてもよい。
The
レンズ保持部材2の外周に巻回されたコイル3の巻回部13は、図5Bに示すように、レンズ保持部材2の周囲を囲む位置に配置されている。また、巻回部13は、コイル支持部12j(図5A参照。)により内側から支持された状態で、庇部12hとフランジ部52に挟まれるようにして、フランジ部52の被写体側に固定されている。また、巻回部13の内周面がコイル支持部12jにより等方的にバランス良く支持されるため、巻回部13は、コイル3の中心軸とレンズ保持部材2の中心軸とが一致した状態で、レンズ保持部材2に保持される。したがって、レンズ保持部材2に保持されたレンズ体の光軸は、レンズ保持部材2及びコイル3のそれぞれの中心軸と容易に一致するように構成されている。
As shown in FIG. 5B, the winding
レンズ保持部材2の外周への線材の巻き付けが終了すると、巻回部13の巻き終わり側の端部に繋がる延在部33Bは、図9Bに示すように、フランジ部52の被写体側から切欠部52kを介してフランジ部52の撮像素子側に引き出される。具体的には、挿通部33kが切欠部52kを通過し、接続部33cが突堤部82の開放部82zを通過するとともに収容部82sの内底面と対向して延び、巻き付け部33mがレンズ保持部材2の保持部72Bに巻き付けられる。図9Bに示す例では、延在部33Bは、保持部72Bに3ターン巻き付けられている。
When the winding of the wire rod around the outer circumference of the
突堤部82には、保持部72Bから遠い側に、壁部が切り欠かれた開放部82zが形成されている。延在部33Bの接続部33cは開放部82zを通って延びる。この構成により、突堤部82と延在部33Bとの干渉が回避され、レンズ保持部材2と下側板ばね26Bとの間隔の増大が回避され、レンズ駆動装置101の寸法が光軸方向JDにおいて大きくなるのが抑制され得る。
The
次に、ケース4について説明する。本実施形態では、ケース4は、オーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性金属で形成された板材に抜き加工及び絞り加工を施して作製されている。非磁性金属で形成されているため、ケース4は、デュアルカメラ型の携帯機器等においてレンズ駆動装置101に隣接して別のレンズ駆動装置が配置される場合であっても、その別のレンズ駆動装置に含まれる駆動機構に磁気的な悪影響を及ぼすことはない。具体的には、ケース4は、図1に示すように、収納部4sを定める箱状の外形を有する。そして、ケース4は、矩形環状の外壁部4Aと、外壁部4Aの上端(Z1側の端)と連続するように設けられた平板状の上面部4Bとを有する。上面部4Bには、磁石5と対向する部分に複数(本実施形態では4つ)の受け部が形成されている。受け部は、その上面(Z1側の面)が窪むように、すなわち、その下面(Z2側の面)が磁石5側(Z2側)に突出するように形成されている。このように構成されたケース4は、図10Bに示すように、コイル3及び磁石5を収納部4sに収容し、且つ、図2A及び図2Bに示すように、ベース部材18に結合されてベース部材18とともに筐体を構成する。但し、ケース4は、鉄等の磁性金属で形成されたカバーで置き換えられてもよい。この場合、ケース4はヨークとして機能する。
Next,
次に、駆動機構MKを構成する磁石5について説明する。磁石5は、図1に示すように直方体形状を有し、光軸方向JDに垂直な方向(X軸方向)に延びるように配置されている。そして、2つの磁石5は、図10Bに示すように、コイル3の外側に位置するとともに、ケース4を構成する一対の第2側板部4A2のそれぞれに沿うように配置されている。そして、磁石5は、接着剤により、一対の第2側板部4A2のそれぞれの内面に固定されている。また、磁石5は、例えば、内側がN極、外側がS極となるように配置されている。なお、磁石5は、非磁性の第1側板部4A1に沿うようには配置されていない。そのため、磁石5は、デュアルカメラ型の携帯機器等においてレンズ駆動装置101のX1側又はX2側に隣接して別のレンズ駆動装置が配置される場合であっても、その別のレンズ駆動装置に磁気的な悪影響を及ぼすことはない。
Next, the
次に、板ばね6及び固定側部材RGについて説明する。図11A及び図11Bは、板ばね6を説明する図である。図11Aは、上側板ばね16の上面図であり、図11Bは、下側板ばね26の底面図である。図12A及び図12Bは、下側板ばね26Aとコイル3との接続状態の一例を説明する図である。具体的には、図12Aは、図10Aに示す部分Tの拡大図であり、図12Bは、図10Aに示す部分TをX2側から見たときの下側板ばね26A、コイル3及びレンズ保持部材2の拡大図である。なお、図12A及び図12Bでは、説明を分かり易くするため、導電性接着剤CAがクロスハッチングパターンで示されている。図13A及び図13Bは、固定側部材RGとしてのベース部材18を説明する図である。具体的には、図13Aは、ベース部材18の上方斜視図であり、図13Bは、ベース部材18に下側板ばね26を組み付けた状態の上方斜視図である。
Next, the
板ばね6は、銅合金を主な材料とした金属板から作製されている。板ばね6は、図1に示すように、レンズ保持部材2とケース4との間に配置される上側板ばね16と、レンズ保持部材2とベース部材18との間に配置される下側板ばね26とを含む。レンズ保持部材2と板ばね6(上側板ばね16、下側板ばね26A、下側板ばね26B)のそれぞれとが係合された状態で、板ばね6は、レンズ保持部材2が光軸方向JD(Z軸方向)へ移動可能となるように、レンズ保持部材2を空中で支持している。下側板ばね26は、コイル3に電流を供給するための給電部材として機能する。そのため、下側板ばね26Aはコイル3の一端に電気的に接続され、下側板ばね26Bはコイル3の他端に電気的に接続されている。上側板ばね16とケース4との間にはスペーサ部材が配置されていてもよい。レンズ保持部材2がZ1方向に移動したときにレンズ保持部材2とケース4とが衝突するのを防止するためである。
The
上側板ばね16は、図11Aに示すように、略矩形状を有し、レンズ保持部材2に固定される可動側支持部としての内側部分16iと、固定側部材RGに固定される固定側支持部としての外側部分16eと、内側部分16iと外側部分16eとの間に位置する4つの弾性腕部16gとを含む。具体的には、2つの内側部分16iは、中心を挟んで対向するように設けられている。外側部分16eは、4つの角部分16bと、4つの角部分16bのうちの2つを繋ぐ2つの桟部16rとを有している。桟部16rは、ケース4の受け部と磁石5とで挟持されて固定される。ケース4及び磁石5は、固定側部材RGとして機能する。
As shown in FIG. 11A, the
上側板ばね16がレンズ駆動装置101に組み込まれた際には、図4Aに示すように、内側部分16iは、レンズ保持部材2の台座部12d(図5A参照。)に載置される。そして、内側部分16iと台座部12dとを接着剤で固定することにより、内側部分16iはレンズ保持部材2に固定される。外側部分16eは、図4Bに示すように、磁石5の上面(Z1側の面)に接し、ケース4と磁石5との間に挟持されて固定される。
When the
上側板ばね16は、図11Aに示すように、略左右対称に形成されている。そして、内側部分16iでレンズ保持部材2に固定され、外側部分16eでケース4に固定されている。そのため、上側板ばね16は、レンズ保持部材2をバランス良く空中で支持できる。
As shown in FIG. 11A, the
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、図11Bに示すように、それぞれの内側形状が半円形状となるように構成されている。そして、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、それぞれ、レンズ保持部材2の撮像素子側に固定される可動側支持部としての内側部分26iと、固定側部材RGに固定される固定側支持部としての外側部分26eと、内側部分26iと外側部分26eとの間に位置する2つの弾性腕部26gとを含む。
As shown in FIG. 11B, the
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iは、図11Bに示すように、レンズ保持部材2と係合される3つの内側接合部分26cと、3つの内側接合部分26cの間を繋ぐ2つの第1連結部26pと、コイル3の延在部33と対向する接続板部26hとを含む。
As shown in FIG. 11B, the
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bがレンズ駆動装置101に組み込まれた際には、図6Aに示すレンズ保持部材2の6つの突設部2tのそれぞれは、図11Bに示す下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側接合部分26cに設けられた円形の貫通孔に挿通されて嵌合される。これにより、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれの内側部分26iは、レンズ保持部材2に位置決めされ且つ固定される。下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、例えば、レンズ保持部材2の突設部2tに熱かしめ又は冷間かしめを施すことで、レンズ保持部材2に固定される。
When the
以下では、主に下側板ばね26Aとレンズ保持部材2及びコイル3との関係を説明する。但し、下側板ばね26Aに関する説明は、下側板ばね26Bにも同様に適用される。
Hereinafter, the relationship between the
下側板ばね26Aの内側部分26iの接続板部26hは、図12Bに示すように、レンズ駆動装置101が組み立てられた際には、レンズ保持部材2の突堤部82と対向する。すなわち、接続板部26hの被写体側(Z1側)の面は、図12Aに示すように、突堤部82で形成された収容部82sと対向する。そして、コイル3の延在部33Aの接続部33cは、図12Bに示すように、下側板ばね26Aの内側部分26iの被写体側の面とレンズ保持部材2のフランジ部52の撮像素子側(Z2側)の面との間を通って延びる。
As shown in FIG. 12B, the connecting
内側部分26iの接続板部26hには、図12Aに示すように、突堤部82の開放部82zと対向する位置に、両側から切り欠かれた貫通部26tが設けられ、且つ、外側壁部82vと対向する位置に、U字形状(半円形状)の切欠部26kが設けられている。貫通部26tは、底面視で、突堤部82の内側壁部82u及び外側壁部82vのそれぞれの端部に対応する位置に設けられ、且つ、貫通部26tを構成している壁端面26xがこれらの端部を覆うように設けられている。この配置により、貫通部26tは、導電性接着剤CAが下側板ばね26AのZ1側の表面を伝ってY2側に広がるのを防止している。また、切欠部26kは、収容部82sに対応する位置に形成されている。この配置により、切欠部26kは、導電性接着剤CAが下側板ばね26AのZ1側の表面を伝って外側壁部82vの側(X2側)に広がるのを防止している。すなわち、切欠部26kは、導電性接着剤CAが内側壁部82uの側(X1側)に広がり易くなるようにしている。接続部33cの全周囲が導電性接着剤CAによって覆われるようにするためである。
As shown in FIG. 12A, the connecting
下側板ばね26Aがレンズ保持部材2に組み付けられた際には、図12Bに示すように、保持部72Aは、その先端が下側板ばね26Aの内側部分26iの撮像素子側(Z2側)に位置するように、内側部分26iよりも下方(Z2方向)に突出している。また、巻き付け部33mの一部も内側部分26iの撮像素子側(Z2側)に位置するように保持部72Aに巻き付けられている。
When the
下側板ばね26Aとコイル3の延在部33Aは、合成樹脂中に銀粒子等の導電性フィラーが分散された導電性接着剤CAで電気的且つ機械的に接続されている。具体的には、下側板ばね26Aをレンズ保持部材2に組み込む前に、レンズ保持部材2の突堤部82で囲まれた収容部82sに導電性接着剤CAが充填され、その後、下側板ばね26Aがレンズ保持部材2に装着される。そして、レンズ保持部材2の突設部2tが熱かしめ又は冷間かしめされ、且つ、導電性接着剤CAが熱硬化される。導電性接着剤CAの収容部82sへの充填から導電性接着剤CAの熱硬化までは、保持部72が鉛直上方に突出するようにレンズ保持部材2が逆さまにされた状態で行われる。そのため、導電性接着剤CAは、流動性を有する場合であっても、所望の位置(収容部82s内の位置)に適切に保持され得る。そして、接続部33cの一部は、収容部82s内に配置されているため、導電性接着剤CA内に埋設される。なお、導電性接着剤CAは、熱硬化型に限らず、紫外線硬化型のものであってもよい。
The
また、下側板ばね26Aとコイル3の延在部33Aは、導電性接着剤CAではなく、半田付けで電気的に接続されていてもよい。この場合、半田は、下側板ばね26AのZ2側に配置され、下側板ばね26Aと延在部33Aとを電気的に接続する。
Further, the
下側板ばね26Aの外側部分26eは、図11Bに示すように、ベース部材18と係合される2つの外側接合部分26dを含む。本実施形態では、小型化のため、2つの外側接合部分26dを繋ぐ連結部材が省略されている。下側板ばね26Aの外側接合部分26dに設けられた貫通孔は、ベース部材18の上面に設けられた突設部18t(図13A参照。)と嵌合する。これにより、下側板ばね26Aの外側部分26eは、ベース部材18に位置決めされ且つ固定される。
The
下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、図11Bに示すように、略左右対称に形成されている。そして、下側板ばね26Aは、3つの内側接合部分26cでレンズ保持部材2に接続され、2つの外側接合部分26dでベース部材18に接続されている。本実施形態では、下側板ばね26Aは、外側接合部分26d1のところで溶接により金属部材7を介してベース部材18に接続され、外側接合部分26d2のところで熱硬化型の接着剤によりベース部材18に接続される。下側板ばね26Bについても同様である。この構成により、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bは、レンズ保持部材2を光軸方向JDへ移動可能な状態でバランス良く空中で支持することができる。
As shown in FIG. 11B, the
次に、固定側部材RGについて説明する。固定側部材RGは、上側板ばね16を固定するケース4及び磁石5と、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれを固定するベース部材18とを含む。
Next, the fixed side member RG will be described. The fixed-side member RG includes a
ベース部材18は、液晶ポリマー等の合成樹脂を用いた射出成形によって作製される。本実施形態では、ベース部材18は、図13Aに示すように、矩形板状の外形を有する部材であり、中央に円形の開口18kが形成されている。また、ベース部材18の被写体側(Z1側)の面(上面)には、上方に向けて突出する6つの突設部18tが設けられている。突設部18tは、下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれにおける外側接合部分26dに設けられた円形状の貫通孔に挿通され且つ嵌合される。この際、突設部18tは熱かしめ又は冷間かしめが施されて外側接合部分26dに固定される。なお、図13A及び図13Bでは、突設部18tは、熱かしめ又は冷間かしめされた後の先端が変形した状態で表されている。図14以降の図面においても同様である。
The
具体的には、ベース部材18は、図13Aに示すように、受け面18Rと側壁面18Wとを有する。下側板ばね26を支持する受け面18Rは、光軸方向JDに垂直な面であり、6つの部分に分割されている。側壁面18Wは、ケース4を構成する外壁部4Aの内面4AS(図1参照。)に対向する4つの面である。下側板ばね26A及び下側板ばね26Bのそれぞれは、図11Bに示すように、受け面18Rに形成されている複数の突設部18tが挿通される貫通孔を有し、それら複数の突設部18tは、熱かしめ又は冷間かしめが施されるように構成されている。すなわち、柱状の突設部18tの先端部は、潰された状態となり、当初の柱状の部分が占めていた範囲よりも径方向外側に拡がるように構成されている。
Specifically, the
また、下側板ばね26は、熱かしめ又は冷間かしめによって突設部18tが外側接合部分26dに固定された後で、溶接及び接着剤によってベース部材18に固定される。具体的には、外側接合部分26d1は、溶接によって金属部材7を介してベース部材18に固定され、外側接合部分26d2は、熱硬化型の接着剤によってベース部材18に固定される。
Further, the lower leaf spring 26 is fixed to the
より具体的には、図11Bに示すように、下側板ばね26Aが金属部材7に溶接される部分である外側接合部分26d1には突設部18tが挿通される1つの貫通孔が形成され、下側板ばね26Aが接着剤でベース部材18に接着される外側接合部分26d2には突設部18tが挿通される2つの貫通孔が形成されている。外側接合部分26d2に1つの貫通孔のみが形成されている場合、接着剤が塗布されるまでは或いは接着剤が剥がれてしまうと、下側板ばね26Aは、その1つの貫通孔に挿通され且つかしめられる突設部18tの回りで回転し或いは平行移動してしまう場合がある。外側接合部分26d2に形成されている2つの貫通孔は、この回転及び平行移動を抑制し或いは防止する効果をもたらす。但し、外側接合部分26d2に形成される貫通孔は1つであってもよい。
More specifically, as shown in FIG. 11B, one through hole through which the projecting
ベース部材18には、図13Aに示すように、銅若しくは鉄又はそれらを主成分とする合金等の材料を含む金属から形成された金属部材7がインサート成形されて埋め込まれている。金属部材7は、端子7A及び端子7Bを含み、端子7A及び端子7Bのそれぞれは、露出部7A1、7B1のところでベース部材18の上面(Z1側の面)に露出している。そして、互いに電気的に絶縁されている端子7A及び端子7Bのそれぞれは、撮像素子を実装した基板(図示せず。)に電気的に接続されている。また、端子7Aは溶接等により露出部7A1で下側板ばね26Aに電気的に接続され、端子7Bは溶接等により露出部7B1で下側板ばね26Bに電気的に接続されている。更に、下側板ばね26Aはコイル3の一端に電気的に接続され、下側板ばね26Bはコイル3の他端に電気的に接続されている。そのため、コイル3は、端子7A、端子7Bと下側板ばね26A、26Bとを介して電流の供給を受けることができる。
As shown in FIG. 13A, a
ベース部材18には、端子7A、7Bと同様に、銅若しくは鉄又はそれらを主成分とする合金等の材料を含む金属から形成された接続部材7Dもインサート成形されて埋め込まれている。接続部材7Dは、図2Aに示すように、ケース4の四隅の下端部に対向するように、ベース部材18から一部を露出させている。ベース部材18は、ケース4の外壁部4Aの内面4AS(図1参照。)とベース部材18の側壁面18Wとが組み合わさって位置決めされた後で、接続部材7Dとケース4の四隅の下端部とが溶接されてケース4に固定される。外壁部4Aの下面(Z2側の端面)は、ベース部材18のフランジ部18F(図13A参照。)の上面(Z1側の端面)と接するように構成されている。なお、接続部材7Dは、端子7Cと繋がっている。
Similar to the
次に、図14A〜図14D、図15A、図15B、図16A、図16B、図17A、図17B、図18A及び図18Bを参照し、ケース4とベース部材18と下側板ばね26Aとの接着について説明する。
Next, referring to FIGS. 14A to 14D, 15A, 15B, 16A, 16B, 17A, 17B, 18A and 18B, the
図14A〜図14Dは、ベース部材18及び下側板ばね26Aの図である。図14Aは、Y1方向から見たベース部材18及び下側板ばね26Aの背面図であり、ケース4を構成する外壁部4Aの輪郭の一部を追加的に破線で示している。図14Bは、図13Aの部分Qの拡大上面図に対応し、外壁部4Aの断面の一部を追加的に斜線ハッチングパターンで示している。図14Bでは、明瞭化のため、下側板ばね26Aの図示が省略されている。図14Cは、図14Aにおける線分L1を含むYZ平面をX1側から見たときの断面を示す。図14Dは、図14Aにおける線分L2を含むYZ平面をX2側から見たときの断面を示す。なお、図14C及び図14Dでは、外壁部4Aの一部が図示されている。
14A to 14D are views of the
図15A及び図15Bは、ベース部材18及び下側板ばね26Aの部分上面図である。図15Aは、図13Bの部分Rの拡大上面図である。図15Bは、図15Aの部分Uの拡大図であり、ケース4を構成する外壁部4Aの内面4ASの一部を追加的に一点鎖線で示している。また、図15A及び図15Bでは、明瞭化のため、下側板ばね26Aの上面(Z1側の面)は、ドットパターンで表されている。図16A〜図18Aについても同様である。なお、図15Bにおいては、下側板ばね26Aの一部(突出部26dt)はドットパターンではなく、クロスハッチングパターンで表されている。
15A and 15B are partial top views of the
図16A〜図18A及び図16B〜図18Bは、ベース部材18の側壁面18Wに塗布された接着剤ADが下側板ばね26Aに向かって拡がる様子を示す。図16A〜図18Aは、ベース部材18及び下側板ばね26Aの角部の上方斜視図である。図16A〜図18Aでは、明瞭化のため、ケース4の図示が省略されている。図16B〜図18Bは、ケース4、ベース部材18及び下側板ばね26Aの断面図であり、図14Cに対応する。図16A〜図18A及び図16B〜図18Bでは、接着剤ADは、クロスハッチングパターンで表され、図16A、図17A、図18Aの順、及び、図16B、図17B、図18Bの順で拡がっていく。また、図16Bは図16Aに対応し、図17Bは図17Aに対応し、図18Bは図18Aに対応する。接着剤ADは、実際には、レンズ駆動装置101が組み立てられた状態、すなわち、ケース4がベース部材18に取り付けられた状態で、且つ、ケース4のY1側の面を鉛直上方に向けた状態で側壁面18Wに塗布される。例えば、作業者は、図2Bに示すようにY1側の第2側板部4A2の表面を真上から見下ろす状態で側壁面18Wに接着剤ADを塗布する。接着剤ADは、例えば、絶縁性の熱硬化型接着剤である。
16A to 18A and 16B to 18B show how the adhesive AD applied to the
ベース部材18を構成する4つの側壁面18Wのうちの1つ(Y1側の面)は、図14Aに示すように、ケース4の内面4ASに向かって隆起する2つの隆起部18B(18B1、18B2)を有する。図14Aでは、2つの隆起部18B(18B1、18B2)は、ドットパターンで表されている。
As shown in FIG. 14A, one of the four side wall surfaces 18W (the surface on the Y1 side) constituting the
隆起部18B1の一端部18BUは、他端部18BDよりも受け面18Rに近い位置に配置されている。すなわち、一端部18BUは、ケース4を構成する外壁部4Aで覆われるように、且つ、受け面18Rに隣り合うように近接して配置されている。そして、他端部18BDは、ケース4を構成する外壁部4Aから露出するように配置されている。このように、隆起部18B1は、光軸方向JDに延在するように1つの側壁面18Wに形成されている。そのため、隆起部18B1は、他端部18BD側に塗布された接着剤ADを、一端部18BU側、すなわち、受け面18R側へ導く案内部としての機能を果たす。また、光軸方向JDにおいて他端部18BDとは異なる高さに位置する一端部18BUは、ケース4の外壁部4Aの内側に配置されている。すなわち、隆起部18B1の一端部18BUは、内面4ASと対向するように配置されている。隆起部18B2についても同様である。
The one end 18BU of the raised portion 18B1 is arranged at a position closer to the receiving
また、ケース4を構成する外壁部4Aには、図14Aに示すように、隆起部18Bの両側にある側壁面18Wの一部を露出させる切欠部4kが形成されている。接着剤ADは、切欠部4kを介して露出している側壁面18Wの一部(隆起部18Bの一部を含む。)に塗布される。この構成により、側壁面18Wの一部に塗布された接着剤ADは、外壁部4Aに覆われている隆起部18BのX1側及びX2側に入り込むことができる。
Further, as shown in FIG. 14A, the
具体的には、接着剤ADは、図16A及び図16Bに示すように隆起部18B1のところ(他端部18BD、及び、他端部18BDに隣り合う部分)に塗布されると、ケース4を構成する外壁部4Aの内面4ASとベース部材18の側壁面18Wとの間の空間(隙間)に流れ込む。本実施形態では、側壁面18Wのうち、他端部18BDに隣接する部分は、図14Cに示すように、Z2側からZ1側に向かって下り勾配で傾斜している。この下り勾配は、接着剤ADが内面4ASと側壁面18Wとの間の空間に入り込むのを促進している。
Specifically, when the adhesive AD is applied to the raised portion 18B1 (the other end 18BD and the portion adjacent to the other end 18BD) as shown in FIGS. 16A and 16B, the
その後、接着剤ADは、その表面張力(毛細管現象)により、図17A及び図17Bに示すように隆起部18B1の両側にある側壁面18Wに沿って下側板ばね26Aに近づくように拡がる。すなわち、隆起部18B1は、外壁部4Aの内面4ASとベース部材18の側壁面18Wとの間で接着剤ADが毛細管現象等によって拡がることができるような隙間を確保する機能を有する。また、隆起部18B1は、他端部18BD側から受け面18Rに近接して位置する一端部18BU側へ接着剤ADを導く案内部としての機能を有する。
After that, the adhesive AD spreads toward the
下側板ばね26Aは、図15Bに示すように、隆起部18B1の一端部18BUと対向する部分に、受け面18Rの縁から、ケース4を構成する外壁部4Aの内面4ASに向かって突出する突出部26dtを有する。図15Bは、下側板ばね26Aを支持する受け面18Rの縁を破線で示し、その縁から突出する突出部26dtをクロスハッチングパターンで示している。突出部26dtは、図11Bに示すように、下側板ばね26Aが金属部材7に溶接される部分である外側接合部分26d1の反対側にある外側接合部分26d2に設けられている。突出部26dtは、隆起部18B1の側面(X1側の面及びX2側の面)に沿いながら下側板ばね26Aに向かって移動する接着剤ADが下側板ばね26Aに付着し易くなるように配置されている。すなわち、突出部26dtは、隆起部18B1の一端部18BUに近接して配置されている。
As shown in FIG. 15B, the
本実施形態では、突出部26dtは、図15Bに示すように、内面4ASと突出部26dtとの距離G1が、受け面18Rと内面4ASとの距離G2よりも小さくなるように構成されている。この構成により、突出部26dtは、隆起部18Bに沿って突出部26dtに近づく接着剤ADを、より確実に下側板ばね26Aに付着させることができる。その結果、接着剤ADは、下側板ばね26Aの下側(Z2側)に入り込むことができる。この段階では、下側板ばね26Aは、Z軸方向に微動できるためである。また、下側板ばね26Aは、距離G1を小さくすることで、内面4ASと突出部26dtとの間の空間が接着剤ADで埋められるようにする。図18Bは、内面4ASと突出部26dtと間の空間が接着剤ADで埋められた状態を示している。その結果、ケース4と下側板ばね26Aとが接着剤で直接的に接着され、ケース4に関する下側板ばね26Aの相対移動がより確実に防止される。なお、本実施形態では、距離G1は70〜110μm程度であり、距離G2は150〜200μm程度である。
In the present embodiment, as shown in FIG. 15B, the protruding portion 26dt is configured such that the distance G1 between the inner surface 4AS and the protruding portion 26dt is smaller than the distance G2 between the receiving
また、突出部26dtの幅W1は、隆起部18B1の幅W2よりも大きくなるように構成されている。また、突出部26dtは、隆起部18B1の全幅を超えて延びるように構成されている。すなわち、突出部26dtのX1側の端部は、隆起部18B1のX1側の端部よりもX1側に位置し、且つ、突出部26dtのX2側の端部は、隆起部18B1のX2側の端部よりもX2側に位置するように構成されている。この構成により、下側板ばね26Aは、隆起部18B1のX1側に沿って突出部26dtに近づく接着剤AD、及び、隆起部18B1のX2側に沿って突出部26dtに近づく接着剤ADを確実に突出部26dtに付着させることができる。
Further, the width W1 of the protruding portion 26dt is configured to be larger than the width W2 of the raised portion 18B1. Further, the protruding portion 26dt is configured to extend beyond the entire width of the raised portion 18B1. That is, the end of the protruding portion 26dt on the X1 side is located on the X1 side of the end of the raised portion 18B1 on the X1 side, and the end of the protruding portion 26 dt on the X2 side is on the X2 side of the raised portion 18B1. It is configured to be located on the X2 side of the end. With this configuration, the
また、本実施形態では、受け面18Rと側壁面18Wとの間には縁面18Cが形成されている。縁面18Cは、光軸方向JDに垂直な面であり、図14Cに示すように、受け面18RよりもZ2側に形成されている。すなわち、受け面18Rは、縁面18CよりもZ1側に突出している。縁面18Cに対する受け面18RのZ1側への突出量は、例えば、40〜60μm程度である。また、受け面18Rと縁面18Cとの間には湾曲面が形成されている。この構成により、ベース部材18は、隆起部18B1に沿って突出部26dtに近づく接着剤ADを下側板ばね26Aの下側(Z2側)に入り込ませることができる。その結果、下側板ばね26Aの下側(Z2側)に入り込んだ接着剤ADは、下側板ばね26Aの下面(Z2側の面)に沿って拡がることができる。
Further, in the present embodiment, an
具体的には、接着剤ADは、図18A及び図18Bに示すようにベース部材18の縁面18Cを横切って突出部26dtに付着し、下側板ばね26Aとベース部材18に形成された受け面18Rとの間に入り込む。図18Aでは、下側板ばね26Aと受け面18Rとの間に入り込んだ接着剤ADは、下側板ばね26Aと受け面18Rとの間に入り込んでいない接着剤ADとの区別のため、別のクロスハッチングパターンで表されている。
Specifically, as shown in FIGS. 18A and 18B, the adhesive AD crosses the
このように、接着剤ADは、隆起部18B1の他端部18BD側に塗布され、且つ、隆起部18B1の一端部18BU側を介して受け面18Rと下側板ばね26Aとの間に拡がり、ケース4とベース部材18と下側板ばね26Aとを接着する。
In this way, the adhesive AD is applied to the other end 18BD side of the raised portion 18B1 and spreads between the receiving
したがって、加熱によって硬化した接着剤ADは、案内部である隆起部18B1の他端部18BD側から受け面18Rと下側板ばね26Aとの間に至るまで連続するように設けられたものとなる。ベース部材18のX1側に配置される下側板ばね26Bの接着に関しても同様である。そのため、下側板ばね26Bの接着に関する説明は省略される。なお、ケース4及びベース部材18のそれぞれに対する下側板ばね26Bの接着は、隆起部18B2(図14A参照。)を介して行われる。
Therefore, the adhesive AD cured by heating is provided so as to be continuous from the other end 18BD side of the raised portion 18B1 which is the guide portion to between the receiving
上述のように、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101は、ベース部材18と、筒状の外壁部4Aを有し且つベース部材18に固定されるケース4と、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材2と、ケース4内に配置されるレンズ保持部材2を光軸方向JDに移動可能に支持する板ばね6と、レンズ保持部材2を光軸方向JDに移動させる駆動機構MKと、を備える。ベース部材18は、光軸方向JDに垂直な受け面18Rと、ケース4における外壁部4Aの内面4ASに対向する側壁面18Wと、を有する。受け面18Rは、板ばね6としての下側板ばね26A及び下側板ばね26Bを支持する。側壁面18Wは、接着剤ADを受け面18R側へ導く案内部として、内面4ASに向かって隆起する隆起部18Bを有する。隆起部18Bの一端部18BUは、外壁部4Aの内側に位置するとともに、他端部18BDよりも受け面18Rに近い位置に配置されている。他端部18BDは、外壁部4Aから露出するように配置されている。下側板ばね26Aは、隆起部18Bの他端部18BD側に塗布され且つ隆起部18Bの一端部18BU側を介して受け面18Rと下側板ばね26Aとの間に拡がる接着剤ADによって、ベース部材18及びケース4に固定されるように構成されている。下側板ばね26Bについても同様である。この構成により、レンズ駆動装置101を組み立てる作業者は、ベース部材18にケース4が被せられた状態で接着剤ADを塗布することができる。そのため、レンズ駆動装置101が小型化されても、作業者は、ケース4と板ばね6とベース部材18とを接着剤ADで容易に接着できる。また、ケース4とベース部材18との接着に用いる接着剤と、板ばね6とベース部材18との接着に用いる接着剤とが共通化され得る。そのため、作業者は、ケース4とベース部材18との接着に用いる接着剤を利用して板ばね6とベース部材18とを接着させることができる。これは、製造工程の簡素化をもたらし得る。
As described above, the
下側板ばね26Aは、隆起部18Bの一端部18BUと対向する部分に、受け面18Rの縁から内面4ASに向かって突出する突出部26dtを有していてもよい。この場合、一端部18BUと突出部26dtとは近接して配置される。この構成により、内面4ASと下側板ばね26Aとの距離が小さくなるため、隆起部18Bの他端部18BD側に塗布され且つ隆起部18Bの側面に沿って隆起部18Bの一端部18BU側まで移動した接着剤ADは、突出部26dtのところで下側板ばね26Aに容易に付着できる。下側板ばね26Bについても同様である。
The
また、例えば図15Bに示すように、突出部26dtは、隆起部18Bの全幅を超えて延びるように構成されていてもよい。この場合、突出部26dtの幅W1は、隆起部18Bの幅W2よりも大きい。この構成により、隆起部18Bの両側を伝って隆起部18Bの一端部18BU側まで移動した接着剤ADは、突出部26dtのところで下側板ばね26Aに容易に付着できる。下側板ばね26Bについても同様である。
Further, for example, as shown in FIG. 15B, the protruding portion 26dt may be configured to extend beyond the entire width of the raised
また、例えば図15Bに示すように、突出部26dtは、突出部26dtと内面4ASとの距離G1が受け面18Rと内面4ASとの距離G2よりも小さくなるように構成されていてもよい。この構成により、隆起部18Bに沿って隆起部18Bの一端部18BUまで移動した接着剤ADは、突出部26dtの下面(Z2側の面)に容易に付着できる。そのため、接着剤ADは、ベース部材18の受け面18Rと下側板ばね26Aとの間に容易に入り込むことができる。そして、受け面18Rと下側板ばね26Aとの間に入り込んだ接着剤ADは、その表面張力(毛細管現象)により、図18A及び図18Bに示すように、受け面18R及び下側板ばね26Aの下面(Z2側の面)に沿って拡がることができる。下側板ばね26Bについても同様である。
Further, for example, as shown in FIG. 15B, the protruding portion 26 dt may be configured such that the distance G1 between the protruding portion 26 dt and the inner surface 4AS is smaller than the distance G2 between the receiving
ケース4の外壁部4Aには、図14Aに示すように、隆起部18Bの両側にある側壁面18Wを露出させる切欠部4kが形成されていてもよい。この構成により、接着剤ADを塗布する作業者は、隆起部18Bの両側に接着剤ADを供給できる。
As shown in FIG. 14A, the
下側板ばね26Aは、図13Bに示すように、受け面18Rに形成されている複数の突設部18tが挿通される複数の貫通孔を有していてもよい。そして、複数の突設部18tは、かしめられるように構成されていてもよい。この構成により、下側板ばね26Aが接着剤ADでベース部材18に固定される前の工程で、下側板ばね26Aがベース部材18に関して回転したり平行移動したりしてしまうのが抑制される。下側板ばね26Bについても同様である。
As shown in FIG. 13B, the
また、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置の製造方法は、下側板ばね26とレンズ保持部材2とを接続する工程と、ベース部材18とレンズ保持部材2に接続された下側板ばね26とを接続する工程と、下側板ばね26に接続されたベース部材18にケース4を取り付ける工程と、案内部としての隆起部18Bの他端部18BD側に接着剤ADを塗布する工程と、隆起部18Bの一端部18BU側を介して受け面18Rと下側板ばね26Aとの間に拡がる接着剤ADによって下側板ばね26とベース部材18とケース4とを固定する工程と、を有する。この方法により、レンズ駆動装置101を製造する作業者は、ベース部材18にケース4が被せられた状態で接着剤ADを塗布することができる。そのため、作業者は、ケース4と板ばね6とベース部材18とを接着剤ADで容易に接着できる。また、ケース4とベース部材18との接着に用いる接着剤と、板ばね6とベース部材18との接着に用いる接着剤とが共通化され得る。そのため、作業者は、ケース4とベース部材18との接着に用いる接着剤を利用して板ばね6とベース部材18とを接着させることができる。
Further, the method of manufacturing the lens driving device according to the embodiment of the present invention includes a step of connecting the lower leaf spring 26 and the
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形及び置換が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。 The preferred embodiment of the present invention has been described in detail above. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments. Various modifications and substitutions can be applied to the embodiments described above without departing from the scope of the present invention. In addition, each of the features described with reference to the above-described embodiments may be appropriately combined as long as there is no technical conflict.
例えば、上記実施形態では、保持部72がレンズ保持部材2(フランジ部52)の一端部から光軸方向JDに突出するように構成されているが、この構成に限定されるものではない。保持部72は、光軸方向JDとは異なる方向(例えば側方)に突出していてもよい。
For example, in the above embodiment, the holding
また、上記実施形態では、フランジ部52には、コイル3の延在部33を通す切欠部52kが2つ設けられているが、コイル3の巻回部13を保持可能であれば、3つ以上の切欠部が設けられていてもよい。
Further, in the above embodiment, the
また、上記実施形態では、接着剤ADをベース部材18の受け面18R側へ導く案内部は、側壁面18Wから隆起する隆起部18Bによって構成されているが、これに限るものではない。案内部は、例えば、ケース4の外壁部4Aの内面4ASから遠ざかるように側壁面18Wに形成された凹部であってもよい。この凹部は、望ましくは、隆起部18Bの場合と同様に、光軸方向JDに沿って延びるように形成される。但し、凹部の一端部と他端部とが光軸方向JDにおける異なる位置に存在しているのであれば、凹部は、光軸方向JDに平行に直線状に延びる必要はない。この点は、隆起部18Bの場合も同様である。
Further, in the above embodiment, the guide portion that guides the adhesive AD to the receiving
本願は、2017年12月19日に出願した日本国特許出願2017−242956号に基づく優先権を主張するものであり、この日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。 This application claims priority based on Japanese Patent Application No. 2017-242956 filed on December 19, 2017, and the entire contents of this Japanese patent application are incorporated herein by reference.
2・・・レンズ保持部材 2t・・・突設部 3・・・コイル 4・・・ケース 4A・・・外壁部 4A1・・・第1側板部 4A2・・・第2側板部 4AS・・・内面 4B・・・上面部 4k・・・切欠部 4s・・・収納部 5・・・磁石 6・・・板ばね 7・・・金属部材 7A、7B、7C・・・端子 7D・・・接続部材 7A1、7B1・・・露出部 12・・・筒状部 12d・・・台座部 12dh・・・窪み 12h・・・庇部 12j・・・コイル支持部 13・・・巻回部 16・・・上側板ばね 16b・・・角部分 16e・・・外側部分 16g・・・弾性腕部 16i・・・内側部分 16r・・・桟部 18・・・ベース部材 18B、18B1、18B2・・・隆起部 18BD・・・他端部 18BU・・・一端部 18C・・・縁面 18F・・・フランジ部 18k・・・開口 18R・・・受け面 18t・・・突設部 18W・・・側壁面 26、26A、26B・・・下側板ばね 26c・・・内側接合部分 26d、26d1、26d2・・・外側接合部分 26dt・・・突出部 26e・・・外側部分 26g・・・弾性腕部 26h・・・接続板部 26i・・・内側部分 26k・・・切欠部 26p・・・第1連結部 26t・・・貫通部 26x・・・壁端面 33、33A、33B・・・延在部 33c・・・接続部 33k・・・挿通部 33m・・・巻き付け部 52・・・フランジ部 52k・・・切欠部 72、72A、72B・・・保持部 82・・・突堤部 82s・・・収容部 82u・・・内側壁部 82v・・・外側壁部 82w・・・側壁部 82z・・・開放部 101・・・レンズ駆動装置 AD・・・接着剤 CA・・・導電性接着剤 JD・・・光軸方向 MK・・・駆動機構 RG・・・固定側部材
2 ...
Claims (9)
筒状の外壁部を有し且つ前記ベース部材に固定されるケースと、
レンズ体を保持可能なレンズ保持部材と、
前記ケース内に配置される前記レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する板ばねと、
前記レンズ保持部材を前記光軸方向に移動させる駆動機構と、を備えるレンズ駆動装置であって、
前記ベース部材は、前記板ばねを支持する前記光軸方向に垂直な受け面と、前記ケースにおける前記外壁部の内面に対向する側壁面と、を有し、
前記側壁面は、一端部と他端部とが前記光軸方向において異なる位置となるように形成された案内部を有し、
前記案内部の前記一端部は、前記外壁部の内側に位置するとともに前記他端部よりも前記受け面に近い位置に配置され、前記他端部は、前記外壁部から露出するように配置され、
前記板ばねは、前記他端部側に塗布され且つ前記一端部を介して前記受け面と前記板ばねとの間に拡がる接着剤によって、前記ベース部材及び前記ケースに固定されるように構成されている、
レンズ駆動装置。With the base member
A case having a tubular outer wall and being fixed to the base member,
A lens holding member that can hold the lens body and
A leaf spring that movably supports the lens holding member arranged in the case in the optical axis direction,
A lens driving device including a driving mechanism for moving the lens holding member in the optical axis direction.
The base member has a receiving surface that supports the leaf spring and is perpendicular to the optical axis direction, and a side wall surface that faces the inner surface of the outer wall portion in the case.
The side wall surface has a guide portion formed so that one end portion and the other end portion are located at different positions in the optical axis direction.
The one end portion of the guide portion is located inside the outer wall portion and is arranged at a position closer to the receiving surface than the other end portion, and the other end portion is arranged so as to be exposed from the outer wall portion. ,
The leaf spring is configured to be fixed to the base member and the case by an adhesive that is applied to the other end side and spreads between the receiving surface and the leaf spring via the one end portion. ing,
Lens drive device.
前記一端部と前記突出部とは近接して配置されている、
請求項1に記載のレンズ駆動装置。The leaf spring has a protruding portion protruding from the edge of the receiving surface toward the inner surface at a portion of the guide portion facing the one end portion.
The one end and the protrusion are arranged close to each other.
The lens driving device according to claim 1.
前記突出部は、前記案内部の全幅を超えて延びる、
請求項2に記載のレンズ駆動装置。The width of the protrusion is larger than the width of the guide.
The protrusion extends beyond the full width of the guide.
The lens driving device according to claim 2.
請求項2又は3に記載のレンズ駆動装置。The distance between the protruding portion and the inner surface is smaller than the distance between the receiving surface and the inner surface.
The lens driving device according to claim 2 or 3.
前記隆起部は、前記案内部を構成している、
請求項1乃至4の何れかに記載のレンズ駆動装置。A raised portion that rises toward the inner surface is formed on the side wall surface.
The raised portion constitutes the guide portion.
The lens driving device according to any one of claims 1 to 4.
請求項5に記載のレンズ駆動装置。The outer wall portion of the case is formed with notches on both sides of the raised portion that expose the side wall surfaces.
The lens driving device according to claim 5.
複数の前記突設部は、かしめられるように構成されている、
請求項1乃至6の何れかに記載のレンズ駆動装置。The leaf spring has a plurality of through holes through which a plurality of projecting portions formed on the receiving surface are inserted.
The plurality of protrusions are configured to be crimped.
The lens driving device according to any one of claims 1 to 6.
前記レンズ体と、
前記レンズ体に対向する撮像素子と、を有する、
カメラモジュール。The lens driving device according to any one of claims 1 to 7.
With the lens body
It has an image sensor that faces the lens body.
The camera module.
前記板ばねと前記レンズ保持部材とを接続する工程と、
前記板ばねを支持する前記光軸方向に垂直な受け面、及び、前記ケースにおける前記外壁部の内面に対向する側壁面を有する前記ベース部材と、前記レンズ保持部材に接続された前記板ばねとを接続する工程と、
前記板ばねに接続された前記ベース部材に前記ケースを取り付ける工程と、
一端部と他端部とが前記光軸方向において異なる位置となるように前記側壁面に形成され、前記一端部が前記受け面に近接し、且つ、前記他端部が前記外壁部から露出するように構成されている案内部の前記他端部側に接着剤を塗布する工程と、
前記外壁部の内側に位置している前記一端部を介して前記受け面と前記板ばねとの間に拡がる前記接着剤によって前記板ばねと前記ベース部材と前記ケースとを固定する工程と、を有する、
レンズ駆動装置の製造方法。A base member, a case having a tubular outer wall portion and fixed to the base member, a lens holding member capable of holding a lens body, and the lens holding member arranged in the case in the optical axis direction. A method for manufacturing a lens driving device including a leaf spring that movably supports the lens and a driving mechanism that moves the lens holding member in the optical axis direction.
The process of connecting the leaf spring and the lens holding member,
The base member having a receiving surface perpendicular to the optical axis direction supporting the leaf spring and a side wall surface facing the inner surface of the outer wall portion in the case, and the leaf spring connected to the lens holding member. And the process of connecting
The process of attaching the case to the base member connected to the leaf spring, and
One end and the other end are formed on the side wall surface so as to be at different positions in the optical axis direction, the one end is close to the receiving surface, and the other end is exposed from the outer wall. The step of applying the adhesive to the other end side of the guide portion configured as described above, and
A step of fixing the leaf spring, the base member, and the case with the adhesive spreading between the receiving surface and the leaf spring via the one end portion located inside the outer wall portion. Have,
Manufacturing method of lens drive device.
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