JP6825571B2 - 情報処理システム、営農支援方法、情報処理装置、その制御方法、及び、制御プログラム - Google Patents

情報処理システム、営農支援方法、情報処理装置、その制御方法、及び、制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、営農支援方法、情報処理装置、その制御方法、及び、記録媒体に関する。
今までの営農作業では、農作業者の過去の経験や勘を基に、作物に与える施肥量や灌漑量を決めているか、もしくは政府や農協が提供する地域、作物ごとの栽培歴を頼りに営農スケジュールを作成している。それらの判断を支援する技術として、たとえば、特許文献1、特許文献2などが知られている。
特許文献1では、圃場毎の適切な農薬散布作業や施肥作業を決定するために、気象モデルで気象予測を行い、成長モデルで作物の成長を予測し、農地マップで土壌の状態を検出し、作業履歴記憶部に営農作業を記録する。このように取得した情報をもとに、提案適応作業算出部は、現時点で収穫が最大になる農薬散布スケジュール、施肥スケジュール案を作成する。しかし、特許文献1では、農薬散布や施肥の量、時期の決定のためには、圃場ごとに、成長度および天候データを取得するための観測装置を置かなければならない。
この欠点を補うために、特許文献2では、衛星画像データに含まれている波長成分から作物の生育状態を認識し、その状態に応じた作業条件および作業内容を圃場ごとに出力するシステムが記載されている。
特開平11−313594号公報 特許第4873545号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術では、例えば収穫量最大化を目的とした場合には、成長モデルを用いて、収穫日まで長期に作物の生育の予測を行う必要がある。この理由は、果実の日々の成長量の積算値が収穫量ではあるが、果実の日々の成長量の最大化がすなわち収穫量の最大化とは限らず、結果として収穫量が最大とならない可能性があるからである。なお、本明細書において、このような収穫量を「収穫量の局所解」と呼称する。
また、長期の作物生育予測を行うには、天候データも収穫日まで長期予測する必要がある。2週間を超える長期天候予測は不正確なため、収穫量予測も不正確となり、その予測収穫量を基準に作成した営農スケジュールも不正確となってしまう。この結果、営農支援の信頼性は低下する。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出手段と、
前記指標値算出手段が算出した前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る制御方法は、
農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出し、
算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成する。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御プログラムは、
農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出ステップと、
前記指標値算出ステップにおいて算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、農作物の生育を妨げる指標値を算出するためのパラメータとを取得する取得手段と、
前記パラメータを用いて、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出手段と、
前記指標値算出手段が算出した前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、
前記スケジュール生成手段が繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する出力手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る営農支援方法は、
ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、農作物の生育を妨げる指標値を算出するためのパラメータとを取得し、
前記パラメータを用いて、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出し、
算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成し、
繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する。
本発明によれば、農作物の生育環境に合った営農スケジュールを提供して、営農支援の信頼性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図(1/2)である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図(2/2)である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図(1/2)である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図(2/2)である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るストレス算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るデータベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るデータベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るデータベースの構成を示す図(1/2)である。 本発明の第2実施形態に係るデータベースの構成を示す図(2/2)である。 本発明の第2実施形態に係る摂取量算出テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る要求量算出テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る目標値算出テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るストレス算出テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る営農スケジュール生成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るストレス算出期間設定テーブルの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るストレス算出期間設定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るストレス算出期間変更テーブルの構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るストレス算出期間変更処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るストレス観測情報変更テーブルの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るストレス観測情報変更処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、営農スケジュールを生成する装置である。
図1に示すように、情報処理装置100は、指標値算出部101と、スケジュール生成部102と、を含む。指標値算出部101は、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、農作物の生育を妨げる指標値を算出する。スケジュール生成部102は、指標値算出部101が算出した指標値を低減するため、観測期間より過去の期間である所定の営農期間において農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成する。
本実施形態によれば、農作物の生育環境に合った営農スケジュールを提供して、営農支援の信頼性を高めることができる。
また、関連する技術として、数年間にわたり蓄積した営農データ(過去データ)を用いて経験から警告を発する技術がある。当該技術では、営農地域や作物が変われば再度数年間にわたり営農データを取り直さなければならないといった問題がある。本実施形態によれば、膨大な過去データを必要とすることなく、短期間の予測に基づく正確な営農スケジュールを作成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、農作物が必要とする栄養量および水分量と、実際に作物が摂取できる栄養量および水分量との間の違いを、それぞれ、栄養ストレス、水ストレスと定義し、このストレスを指標として短期的な施肥および灌漑スケジュールを生成する。農作物のストレスは、作物成長を阻害する要因である。ストレスが無ければ、農作物は、理想的な状態にまで育ち続ける。よって、ストレスが指標である場合は、日々の農作物の成長量(成長率)が指標である場合と異なり、収穫量が局所解に陥ってしまう可能性は少なくなる。したがって、予測においては、ストレスを指標に採用することによって、不正確な長期的天候予測データを基に計算された成長量や最終収穫量を該指標に採用しなくてよいので、局所解に陥ることが少ない短期的な営農スケジュールを生成できる。
長期的な営農スケジュールの生成には、短期営農スケジュールの生成を繰り返すことで実現可能である。この時、長期天候予測データが必要となるため、現時点から遠ければ遠いほど営農スケジュールの精度は悪くなる。しかし、現実の時間が進むごとに、正確な短期天候予測データを使用して営農スケジュール案の作成、更新を行えば、より正確な営農スケジュール案が生成できる。
《情報処理システム》
以下、図2A〜図3Bを参照して、本実施形態の情報処理システムの構成と動作を説明する。
(動作概要)
図2Aは、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法の概要を示す図である。図2Aは、ユーザに営農スケジュールを提供する日数を3日とし、3日間の営農スケジュールを生成するために考慮する指標値観測期間を、当該3日間の後の10日とした場合の営農スケジュール生成方法を説明している。本実施形態においては、営農スケジュール生成期間と指標値観測期間とを加えた期間を、指標値算出期間として設定する。本実施形態において、指標値観測期間は、ストレス観測期間であり、指標値算出期間は、ストレス算出期間である。しかし、指標値は、ストレスに限定されるものではない。また、図2Aにおいては、毎日、3日間の推奨する営農スケジュールが生成されてユーザに報知される例を示しているが、3日ごとに3日間の推奨する営農スケジュールが生成されてユーザに報知される営農支援であってもよい。なお、営農スケジュール生成期間は、3日に限定されず、時間単位であってもよく、その長さは長くとも数日であるのが望ましい。
なお、以下の実施形態においては、営農スケジュール生成期間と指標値観測期間とを加えた期間について指標値を算出するが、営農スケジュール生成期間については指標値を算出しないで、指標値観測期間で算出した指標値による営農スケジュール生成も可能である。しかし、指標値による予測精度を向上させるためには、営農スケジュール生成期間における指標値も算出して営農スケジュール生成に使用することが望ましい。
営農期間201は、農作物の種まきや苗を植えてから作物を収穫するまでの期間、あるいは、木を育てて実を収穫する場合は、一年単位あるいは数年単位の期間、を示す。
第1営農スケジュール生成処理211では、3日間の営農スケジュールを生成するために、当該3日間の後の10日間のストレス観測期間を考慮して、合計13日間のストレスを日ごとに算出する。第1営農スケジュール生成処理211では、そのストレスの13日間の総和が最小あるいは目標値に最も近くなるような3日間の営農スケジュールを生成して、ユーザに通知する。
次に、第2営農スケジュール生成処理212では、第1営農スケジュール生成処理211における営農スケジュール期間を1日後にずらして、3日間の営農スケジュールを生成するために、当該3日間の後の10日間のストレス観測期間を考慮して、合計13日間のストレスを日ごとに算出する。第2営農スケジュール生成処理212では、そのストレスの13日間の総和が最小あるいは目標値に最も近くなる3日間の営農スケジュールを生成して、ユーザに通知する。
さらに、第3営農スケジュール生成処理213では、第2営農スケジュール生成処理212における営農スケジュール期間を1日後にずらして、3日間の営農スケジュールを生成するために、当該3日間の後の10日間のストレス観測期間を考慮して、合計13日間のストレスを日ごとに算出する。そして、第3営農スケジュール生成処理213では、そのストレスの13日間の総和が最小あるいは目標値に最も近くなる3日間の営農スケジュールを生成して、ユーザに通知する。
かかる3日間の営農スケジュール生成とユーザへの通知とを毎日繰り返して、第m営農スケジュール生成処理21mでは、営農期間201の終わりの3日間の営農スケジュールを生成する。
図2Bは、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農スケジュール生成方法200の概要の変形例を示す図である。図2Bにおいては、ユーザに営農スケジュールを提供するスケジューリング日数(報知期間とも称す)を1週間(7日)とし、営農スケジュール生成期間を3日とし、3日間の営農スケジュールを生成するために考慮する指標値観測期間を、当該3日間の後の10日とした場合の営農スケジュール生成方法である。
営農期間201は、農作物の種まきや苗を植えてから作物を収穫するまでの期間、あるいは、木を育てて実を収穫する場合は、一年単位あるいは数年単位の期間、を示す。
第1営農スケジュール生成処理221では、3日間の営農スケジュールを生成するために、当該3日間の後の10日間のストレス観測期間を考慮して、合計13日間のストレスを日ごとに算出する。そして、第1営農スケジュール生成処理221では、そのストレスの13日間の総和が最小あるいは目標値に最も近くなるような3日間の営農スケジュールを生成して、保持する。
次に、第2営農スケジュール生成処理222では、第1営農スケジュール生成処理221で生成した3日間に続く3日間の営農スケジュールを生成するために、第2営農スケジュール生成処理222で生成する3日間の後の10日間のストレス観測期間を考慮して、合計13日間のストレスを日ごとに算出する。そして、第2営農スケジュール生成処理222では、そのストレスの13日間の総和が最小あるいは目標値に最も近くなる3日間の営農スケジュールを生成して、保持する。
さらに、第3営農スケジュール生成処理223では、第2営農スケジュール生成処理222で生成した3日間に続く3日間の営農スケジュールを生成するために、第3営農スケジュール生成処理223で生成する3日間の後の10日間のストレス観測期間を考慮して、合計13日間のストレスを日ごとに算出する。そして、第3営農スケジュール生成処理223では、そのストレスの13日間の総和が最小あるいは目標値に最も近くなる3日間の営農スケジュールを生成して、保持する。
そして、営農スケジュール生成方法200においては、ユーザに提供するスケジューリング日数である1週間(7日)の営農スケジュールを、保持された7日(=3日+3日+1日)を合わせて生成し、生成した営農スケジュールをユーザに通知する処理が実行される(224)。なお、営農スケジュール生成方法200においては、1週間(7日)の営農スケジュールを生成した後に、再度、日ごとのストレスを算出して1週間(7日)の営農スケジュールの信頼性を判定してもよい。
かかる3日間の営農スケジュール生成の繰り返しと、ユーザへの7日間の営農スケジュールの通知とを、1週間ごとに繰り返して、第n営農スケジュール生成処理22nでは、営農期間201の終わりの3日間の営農スケジュールを生成して、1週間の営農スケジュールをユーザに通知する。
このように、営農期間201全体あるいは月単位の長期の営農スケジュールを、長期天気予測などの不正確な情報に基づいて生成するのに比較して、本例では、約2週間(13日)の短期天気予測など、より正確な情報に基づいて、営農スケジュールを繰り返し生成する。さらに、営農スケジュールを生成する3日間の情報に重みを付けて用いる場合には、より正確な情報に基づく営農スケジュールが生成される。したがって、農作物の生育環境に合った営農スケジュールを提供でき、営農支援の信頼性を高めることができる。
なお、図2Aおよび図2Bにおいては、対象とする今後3日間の営農スケジュールを生成して、日単位や週単位でユーザに通知したが、3日間の営農スケジュールを繰り返して、月単位や季節単位にさらに長期の営農スケジュールを生成して、同時に通知してもよい。このようにすれば、直近の営農スケジュールを高い精度で生成して通知できると共に、長期の営農スケジュールにより長期計画(材料や機械、マンパワー)の参考にすることができる。
また、適切な営農スケジュールを選択するストレスの条件としては、最も望ましいのは、営農スケジュール生成期間(以下、部分期間とも称す:例えば、3日)とストレス観測期間(例えば、10日)とを含むストレス算出期間(例えば、13日)のストレス総和がゼロで、かつ、毎日のストレスがゼロの場合である。あるいは、ストレス総和がゼロで、かつ、毎日のストレスの増減が少ない場合である。あるいは、ストレス総和が第1閾値以下で、かつ、毎日のストレスが第2閾値(<第1閾値)以下の場合である。あるいは、現在の生育状況に基づく目的に対応する目標ストレスとの差異が、ストレス総和および毎日のストレスにおいて第3閾値以下の場合である。この他に、農作物やその品種あるいは時期(出芽、成長、開花、結実など)に応じて、営農スケジュールに関する種々の条件が使用される。なお、営農スケジュール生成期間としては、ストレス観測期間より過去の期間である所定の営農期間が設定される。
また、図2Aおよび図2Bにおいては、一例として、営農スケジュール生成期間(部分期間)を3日に設定し、ストレス観測期間を10日に設定し、ストレス算出期間を13日に設定した場合を示したが、各期間は適切な期間に設定が可能である。また、図2Bにおいて、スケジューリング日数は、1週間(7日)であったが、暦に関連した12日、または、月齢に関連した15日などであってもよい。
(ユーザインタフェース)
図2C、及び、図2Dは、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図である。図2C、及び、図2Dは、ユーザの通信端末210の画面における表示出力と操作入力とを示す。
営農支援アプリ231は、本実施形態の営農支援アプリケーションの起動をユーザが指示した状態を示している。営農支援アプリケーションが起動されると、例えば、営農支援のための複数のメニュー(図示せず)が表示され、営農スケジュール生成が選択されると、営農スケジュール生成・アプリケーションの初期設定画面が表示される。初期設定画面には、営農スケジュール生成に用いるユーザからの入力パラメータ232の入力枠が表示される。入力パラメータ232には、例えば、圃場位置、作物の品種、作物の定植日、対象圃場の土壌分析結果、畝幅、定植間隔、ユーザへの報知期間などが含まれるが、これらに限定されるものではない。また、圃場位置を経度、及び、緯度で入力しているが、入力方式は、これらに限定されない。
営農スケジュール生成に用いるパラメータが入力されて、ユーザ等より営農スケジュール生成が指示された場合に、入力したパラメータおよびデータベースに蓄積された情報に基づいて生成された推奨営農スケジュールが通信端末210に送信され、送信された該推奨営農スケジュールが通信端末210の画面に表示される。表示された推奨営農スケジュールには、目標情報234として、予測収穫日および予測収穫量が表示される。なお、目標情報234の内容は、本例に限定されない。また、図2Cにおいては、営農スケジュール235としては、一週間の営農スケジュールとして、日ごとの灌漑および灌漑量、施肥および施肥量がシーケンスとして表示されている。なお、推奨営農スケジュールの表示方式は、本例に限定されない。また、営農スケジュール235の表示は、灌漑と施肥とに限定されるものでなく、農作物にとって重要な要素、あるいは、目的に応じてより大きなストレスとなる要素に関する営農スケジュールが表示されることによって、ユーザに報知される。
また、ユーザは、営農日誌として、毎日の営農実施結果233を入力する。営農実施結果233の入力には、例えば、営農を行なった日付、実施した灌漑量、実施した施肥の種類、施肥量、作物の変化、などが含まれるが、営農日誌に含まれている項目は、これらに限定されるものではない。入力方式もこれらに限定されない。本実施形態においては、毎日の営農実施結果233の履歴をデータベースに蓄積して、以降の営農スケジュール生成において参照される。また、本実施形態においては、来年やその後の営農スケジュール生成においても参照される。
図2E、及び、図2Fは、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースの変形例を示す図である。図2E、及び、図2Fにおいては、ユーザの通信端末210の画面における表示出力と操作入力とを示す。なお、図2E、及び、図2Fにおいては、図2C、及び、図2Dと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明の重複を省略する。
営農支援アプリケーションが起動されると、例えば、営農支援のための複数のメニュー(図示せず)が表示され、営農スケジュール生成が選択されると、営農スケジュール生成・アプリケーションの初期設定画面が表示される。初期設定画面には、営農スケジュール生成に用いるユーザからの入力パラメータの入力枠が表示される。入力パラメータには、例えば、圃場ID242、作物ID243、営農スケジュールの生成のためにストレスを算出する期間244、営農スケジュールの生成のために用いる他の設定データ245、を含む。ただし、IDは、識別子を表す。期間244には、全体の期間と、報知期間(ユーザに営農スケジュールを報知する期間)と、部分期間(営農スケジュールを生成する期間:本例の3日)と、観測期間(営農作業の効果を観測する期間:本例の10日)とが含まれる。他の設定データ245には、図2Cで入力した、作物の定植日、対象圃場の土壌分析結果、畝幅、定植間隔、などが含まれてもよい。また、図2Fには、営農スケジュール生成の開始ボタン246と、戻るボタン247とも図示されている。
開始ボタン246がタッチされると、営農スケジュールが生成される。そして、図2Fにおいて、全体の営農期間と、今までのストレスの履歴と、営農スケジュールの生成のために算出された13日間のストレスとが表示され(248)、3日間(9月5日〜9月7日)の内の今日(図2Fでは、9月6日)の営農スケジュールが拡大表示されている(249)。
また、図2Bに対応して、3日後(9月8日)に生成された3日間(9月8日〜9月10日)の営農スケジュールの内の今日(図2Eでは、9月8日)の営農スケジュールが拡大表示されている(249)。
なお、図2Cと図2Eとを組み合わせた表示出力や操作入力も可能であるが、これらに限定されるものではない。すなわち、ユーザからの入力操作を求めるパラメータ、あるいは、ユーザに通知する他のパラメータや他の要素の営農スケジュールがあれば、表示される。
図2Gは、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの営農支援方法のユーザインタフェースを示す図である。図2Gにおいては、営農目的を設定するユーザの通信端末210の画面における表示出力と操作入力とを示す。なお、図2Gにおいては、図2C、及び、図2Dと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明の重複を省略する。
ユーザは、営農目的として、目標情報253を入力する。目標情報253の入力には、例えば、営農目的を入力した日付、収穫予定日、収穫目標量、収穫物の味覚目標などが含まれるが、これらに限定されるものではない。入力方式もこれらに限定されない。
推奨営農スケジュールが、入力した営農目的を含むパラメータおよびデータベースに蓄積された情報に基づいて生成され、その後、通信端末210に送信され、通信端末210の画面に表示される。表示された推奨営農スケジュールには、目標情報254として、予測収穫日および予測収穫量の他に、入力された営農目的が表示される。なお、目標情報254の内容は上述した例に限定されない。また、営農スケジュール255においては、例えば図2Gにて、糖度を高くするため灌漑量を減らして、水ストレスが高くなるよう設定されている。
図2C、乃至、図2Gを参照しながら、日単位での灌漑および灌漑量、施肥および施肥量がシーケンスで報知される例について説明した。しかし、上述した例に限らず、時間単位での灌漑および灌漑量、施肥および施肥量がシーケンスで報知されることもできる。
(システム構成)
図3Aは、本実施形態に係る情報処理装置310を含む情報処理システム300の構成を示すブロック図である。
情報処理システム300は、通信ネットワーク340を介して接続する、通信端末210と、営農スケジュールを生成する情報処理装置310と、営農スケジュールを生成するためのデータが格納されるデータベース320と、を備える。通信端末210は、ユーザがデータおよび操作入力する入力部331と、営農スケジュールを表示する表示部を含む出力部332とを有する。なお、図3Aにおいては、情報処理装置310とデータベース320とを別個の装置として示したが、情報処理装置310がデータベース320を含んでもよい。
(動作シーケンス)
図3Bは、本実施形態に係る情報処理装置310を含む情報処理システム300の動作手順を示すシーケンス図である。
通信端末210は、ステップS301において、情報処理装置310にログインし、必要であれば営農支援アプリケーションをダウンロードし、その後、ステップS303において、営農支援アプリケーションを起動する。
営農支援アプリケーションにより、情報処理装置310は、ステップS305において、設定情報入力指示画面を表示するよう通信端末210に指示する。この設定情報入力指示画面が、図2Cおよび図2Eの入力パラメータの入力枠に相当する。通信端末210は、ステップS307において、設定情報を入力すると、入力した設定情報を情報処理装置310に送信し、該設定情報をデータベース320に格納し、営農スケジュール生成を準備する。
情報処理装置310は、ステップS309において、データベース320に蓄積された営農スケジュール生成に用いるデータを取得する。情報処理装置310は、ステップS311にて、部分期間とストレス観測期間とを合わせた合計期間における摂取量と、要求量とを算出する。該摂取量は、農作物が摂取可能な各要素の摂取量を表し、営農スケジュール生成の指標の1つである。該要求量は、農作物に与えた方がよい各要素の要求量を表し、営農スケジュール生成の指標の1つである。そして、情報処理装置310は、ステップS313において、算出された摂取量と要求量とに基づいて各要素のストレスを算出する。
情報処理装置310は、ステップS315において、通信端末210(図2G参照)、及び、データベース320のうち、少なくとも一方からの情報に基づいて、目標ストレスを算出、あるいは、取得する。なお、目標ストレスがゼロなどにあらかじめ設定されている場合は、ステップS315は実行しなくてもよい。情報処理装置310は、ステップS317において、算出したストレスを低減するように(あるいは、目標ストレスに近付くように)、部分期間の営農スケジュールを生成する。なお、ユーザに報知するスケジューリング日数が部分期間を超える場合は、部分期間の営農スケジュールの生成を、スケジューリング日数を超えるまで繰り返す。
情報処理装置310は、ステップS319において、スケジューリング日数により生成した営農スケジュールを通信端末210に送信する。通信端末210は、ステップS321において、スケジューリング日数の営農スケジュールを受信してユーザに出力報知する。通信端末210は、ステップS323において、1日の営農が終了すると営農日誌を入力する。情報処理装置310は、ステップS325において、営農日誌を受信して、以後の営農スケジュール生成に使用できるよう検索可能にデータベース320に格納する。
翌日になると(あるいは、3日後や1週間後など)、情報処理装置310は、ステップS309〜S317において、データベース320から処理に用いるデータを取得し、その後3日間について、営農スケジュールを生成する。以降のステップS319〜S325の動作手順は、前回と同様である。
なお、図3Bのように、営農スケジュール生成とユーザへの報知とは、営農スケジュール開始前日に行なっても、営農スケジュール開始当日に行なってもよい。
《情報処理装置の機能構成》
図4は、本実施形態に係る情報処理装置310を含む情報処理システム300の機能構成を示すブロック図である。図4には、データが蓄積されているデータベース320と、通信端末210が有するキーボード等の入力部331と、ディスプレ等の出力部332と、プログラム制御によりデータを処理する情報処理装置310と、が示されている。
データベース320は、天候データ421と、土壌データ422と、営農データ423と、作物データ424と、計算設定データ425とを備える。
天候データ421は、対象圃場およびその周辺の過去の天候データと短期的な天候予測データである。天候データ421は、日ごとの最高気温と、最低気温と、日射量と、降水量と、湿度と、風量および風向などを含む。土壌データ422は、対象圃場の化学的土壌成分情報と、物理学的土壌成分情報と、地形情報などを含む。営農データ423は、すでに実施された営農スケジュールと、それ以降の今期の仮営農スケジュールとを含む。ここで、営農スケジュールとは、灌漑量およびその時期と、施肥量およびその時期と、耕起情報などである。また、仮営農スケジュールは、昨年度の営農スケジュールなどでよい。作物データ424は、対象作物の発芽から開花までの時間などのフェノロジー情報や、栄養と水が必要十分な時の成長率の日射時間依存性などの成長に関する情報や、摂取可能な水分量に対して摂取可能な窒素量に関する情報などを含む。計算設定データ425は、スケジューリングを行う全日程である全スケジューリング期間、1回のスケジューリングで計算を行う日数であるスケジューリング日数、営農の効果が表れる日数である効果日数、ストレス比較の閾値である比較閾値などの情報を含む。なお、全スケジューリング期間の開始日と終了日は、営農データの仮営農スケジュールと同じであり、同期している。
情報処理装置310は、摂取量算出部411と、要求量算出部412と、目的別目標算出部413と、ストレス算出部414と、営農スケジュール生成部415と、を備える。
摂取量算出部411は、入力されたスケジュールから、農作物および環境の条件に基づいて指定された期間の日にちごとに作物が摂取できる栄養および水の量を計算する。摂取量算出部411は、例えば、土壌モデルを使用し、土壌の保水性の計算から灌漑量から実際に作物が摂取可能な水分量を計算する。
要求量算出部412は、入力されたスケジュールから、農作物および農作物の現状、目標に基づいて指定された期間の日にちごとに作物に与えた方がよい栄養および水の量を計算する。要求量算出部412は、例えば、天候データを使用して、葉からの水分蒸発量、光合成で消費する量等を計算し、これを打ち消すような水分を要求量とする。
目的別目標算出部413は、入力部331によって入力されたデータも用いて、指定された期間の日にちごとに各目的に最適なストレスを計算する。もしくは、与えたいストレスの時間と量とを自由に決めることも可能である。例えば、収穫量最大化が目的であれば、常にゼロが最適なストレスとなる。
ストレス算出部414は、摂取量算出部411によって計算された作物に摂取される栄養量および水分量と、要求量算出部412によって計算された作物に与えた方がよい栄養量および水分量の差もしくは比から指定された期間の栄養ストレスと、水ストレスを計算する。
営農スケジュール生成部415は、ストレス算出部414によって計算された入力スケジュールによって生じる作物のストレスと、目的別目標算出部413によって計算された最適なストレスとを比較し、両者が近付くように指定された期間の新しいスケジュールを作成する。営農スケジュール生成部415は、例えば、遺伝的アルゴリズムなどを利用し、与える肥料の量(施肥量)と時期および灌漑の量と時期を含むスケジュール案を多数生成し、その中で計算されたストレスと最適なストレスとが最も近いスケジュール案を採用する。だが、これに限定するものではない。また、営農スケジュール生成部415は、生成した営農スケジュールでデータベース320の営農データ423の指定された期間の営農スケジュールを更新する。
なお、本実施形態の説明においては、農作物の生育要素として水分と栄養分とを例として説明しているが、これに限定されず、農作物の生育に影響を与える他の要素についてストレスを算出し、適切な営農スケジュールを生成してもよい。
(ストレス算出部)
図5Aは、本実施形態に係るストレス算出部414の構成を示すブロック図である。
ストレス算出部414は、摂取量取得部511と、要求量取得部512と、差分(または、比)算出部513と、を備える。
摂取量取得部511は、摂取量算出部411が算出した日ごとの摂取量を、部分期間とストレス観測期間とを含む期間に亙って取得する。要求量取得部512は、要求量算出部412が算出した日ごとの要求量を、部分期間とストレス観測期間とを含む期間に亙って取得する。差分(または、比)算出部513は、摂取量算出部411が算出した日ごとの摂取量と、要求量算出部412が算出した日ごとの要求量との差分や比を、ストレスとして算出し、営農スケジュール生成部415に出力する。
以下に、いくつかの要素について、そのストレスを算出する計算式の例を示す。なお、以下のストレスを算出する他の計算式や、他の要素のストレスを算出する計算式についてここでは詳説しない。
・窒素ストレス(栄養ストレスの1つ)
Figure 0006825571
ここで、Sは窒素ストレスであり、Nneedは成長のために与えた方がよい窒素量であり、Nuseは成長に使用できる窒素量であり、αは定数である。Nneedは、作物の各組織を合成するのに必要な窒素量である。Nneedは、発育に必要な窒素量から計算でき、これらの値は現時点までの作物の成長に依存するため、これまでの天候(気温、降雨量、日照度、湿度、風量、風向)、土壌状態(土壌の成分、水分量、全窒素量、排水性)、営農スケジュール(灌漑量、施肥量)に依存する。Nuseは、土壌水分量、土壌の排水性、土壌全窒素量、作物の窒素吸収率、根密度、作物の窒素固定のために与えた方がよいCHO(ホルムアルデヒド)量、各部位での蛋白質量、蛋白質合成のために与えた方がよいCHO量、作物の定植密度と種の質量から計算できる使用可能窒素量である。なお、CHO量は、C2nで表わされる光合成により生成される糖質をCHO量に換算したものである。
・渇水ストレス
Figure 0006825571
ここで、SWdは渇水ストレスであり、Wuptは根からの摂取水分量であり、Wevaは水分の蒸発量であり、βは定数である。Wuptは、
Figure 0006825571
により計算でき、ここで、W(d)は土壌内の水分量で深さdに依存し、Wmin(d)は土壌水分量の最低水分量である。μ及びδは定数を表している。Wevaは、
Figure 0006825571
により計算でき、ここで、κは光の吸収係数であり、Aは葉の面積を表し、εは定数である。土壌水分量は、天候(気温、降雨量、日照度、湿度、風量、風向)、土壌状態(土壌の成分、排水性)、営農スケジュール(灌漑量、施肥量)に依存する。
・過水ストレス
Figure 0006825571
ここで、Wsmaxは飽和状態での土壌内の水分量であり、Wは土壌水分量であり、Sminは土壌の最小間隙空間であり、γは定数である。ここで、土壌水分量は、天候(気温、降雨量、日照度、湿度、風量、風向)、土壌状態(土壌の成分、排水性)、営農スケジュール(灌漑量、施肥量)に依存する。
(営農スケジュール生成部)
図5Bは、本実施形態に係る営農スケジュール生成部415の構成を示すブロック図である。本例においては、営農スケジュール生成部415Aと表わす。
営農スケジュール生成部415Aは、算出ストレス取得部521と、目標ストレス取得部522と、ストレス判定部523と、仮スケジュール生成部524と、仮スケジュール・ストレス保持部525と、スケジュール決定部526と、スケジュール出力部527と、を備える。
算出ストレス取得部521は、ストレス算出部414から日ごとのストレスを取得する。目標ストレス取得部522は、目的別目標算出部413から日ごとの目標ストレスを取得する。なお、目標ストレスがゼロやその他の一定値であれば、目標ストレス取得部522は不要である。ストレス判定部523は、日ごとの算出ストレスと目標ストレスとの差分あるいは比を算出する演算器と、比較結果と閾値とを比較する比較器とを含み、算出ストレスと目標ストレスとの差分や比が閾値内であるか否かを判定する。
仮スケジュール生成部524は、営農スケジュールを生成する期間において可能な仮スケジュールを生成する。なお、生成される仮スケジュールの個数は、データベース320に蓄積された履歴に基づき、少ない方が望ましい。仮スケジュール生成部524によって生成された仮スケジュールは、摂取量算出部411が摂取量を算出する場合の基となる情報を表す。また、仮スケジュール生成部524によって生成された仮スケジュールは、その仮スケジュールに基づいて算出されたストレスに関してストレス判定部523が判定した判定結果に関連づけされて、仮スケジュール・ストレス保持部525に保持される。なお、閾値を超える差分あるいは比を含む仮スケジュールは候補から削除されてよい。スケジュール決定部526は、仮スケジュール・ストレス保持部525に保持された仮スケジュールの中で、ストレス判定部523の判定結果が最もよい(閾値内にあって差分や比が最小の)仮スケジュールを営農スケジュールに決定して、スケジュール出力部527に出力する。
スケジュール出力部527は、入力部331からユーザに報知するスケジューリング日数(報知期間)を取得して、生成された営農スケジュールがスケジューリング日数を超えるまで保持する。そして、スケジュール出力部527は、生成された営農スケジュールがスケジューリング日数を超えると、スケジューリング日数分の営農スケジュールを出力部332に出力する。また、決定された営農スケジュールは、今後の参照のためデータベース320の営農データ423に蓄積される。なお、差分や比が最小の仮スケジュールが最良の営農スケジュールとは限らず、他の条件を追加してもよい。
図5Cは、本実施形態に係る営農スケジュール生成部415の構成の変形例を示すブロック図である。本例を、営農スケジュール生成部415Bと表わす。なお、図5Cにおいて、図5Bと同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
営農スケジュール生成部415Bは、算出ストレス取得部521と、目標ストレス取得部522と、ストレス判定部523と、初期スケジュール取得部534と、スケジュール修正部535と、スケジュール決定部536と、スケジュール出力部527と、を備える。
初期スケジュール取得部534は、同じ農作物であって同じ条件(時期や目的)において、データベース320の営農データ423および計算設定データ425に蓄積されている営農スケジュールを、初期スケジュールとして取得する。スケジュール修正部535は、ストレス判定部523の判定結果に応じて、営農スケジュールを修正する。スケジュール修正部535は、初期スケジュールまたは修正されたスケジュールを摂取量算出部411における摂取量の算出処理に反映させる。スケジュール決定部536は、ストレス判定部523の判定結果が所定の条件内になった時のスケジュール修正部535が有するスケジュールを営農スケジュールとして決定して、決定した営農スケジュールを出力部332に送信する。また、決定された営農スケジュールは、今後の参照のためデータベース320の営農データ423に蓄積される。
なお、図5Bおよび図5Cには図示しなかったが、スケジュール出力部527においては、スケジューリング日数分まとめられた営農スケジュールに対して、再度、日ごとのストレス算出を行なって営農スケジュールの適否を確認する構成であってもよい。
(データベース)
図6A乃至図6Dは、本実施形態に係るデータベース320の構成を示す図である。
図6Aは、図4に示したデータベース320のデータ格納例を示す図である。なお、図6Aにおいては、対象圃場601単位でデータが格納されているように示したが、データベース320内の配置とは関連しない。
データベース320は、対象圃場601に対応付けて、データ種類602と、データ内容603と、を検索可能に記憶する。データ種類602およびデータ内容603については、図4を参照して記載したのでここでは説明を省略する。なお、データ種類602およびデータ内容603は、図6Aに限定されない。
図6Bは、ストレスを算出するための計算設定データ425の格納例を示す図である。
計算設定データ425は、対象作物611に対応付け、複数の営農時期612を記憶する。そして、計算設定データ425は、各営農時期612に対応して複数の算出対象613を記憶する。算出対象613としては、摂取量、要求量、ストレス、および、目標ストレスを含む。そして、計算設定データ425は、対象作物611、営農時期612および算出対象613の組のそれぞれに対応付けて、使用パラメータ614と計算式615とを格納する。
図6C、及び、図6Dは、データベース320に格納されるデータ例の一覧である。図6C、及び、図6Dには、土壌に関連するデータ、作物パラメータに関連するデータ、初期値に関連するデータ、定植に関連するデータ、灌漑に関連するデータ、耕地に関連するデータ、圃場に関するデータ、施肥に関連するデータ、天候に関するデータ、の例が示されている。データベース320には、さらに、ストレスの算出に関連するデータが格納されてもよい。
(摂取量算出テーブル)
図7Aは、本実施形態に係る摂取量算出テーブル710の構成を示す図である。摂取量算出テーブル710は、摂取量算出部411が摂取量を算出するために使用する。
摂取量算出テーブル710は、ストレス算出期間711のそれぞれに対応付けて、ストレスを算出する複数の要素712を記憶する。摂取量算出テーブル710は、各要素712に対応して、摂取量を算出するためのパラメータ713を記憶する。要素712が水分の場合、パラメータ713には、土壌の保水量、灌漑量履歴、作物が摂取可能な作物摂取量などが含まれる。要素712が栄養分の場合、パラメータ713には、土壌の保持量、施肥量履歴、作物が摂取可能な作物摂取量などが含まれる。そして、摂取量算出テーブル710は、パラメータ713に基づいて算出された摂取量714を記憶する。
(要求量算出テーブル)
図7Bは、本実施形態に係る要求量算出テーブル720の構成を示す図である。要求量算出テーブル720は、要求量算出部412が要求量を算出するために使用する。
要求量算出テーブル720は、営農時期721に応じて生成される。要求量算出テーブル720は、ストレス算出期間722のそれぞれに対応付けて、ストレスを算出する複数の要素723を記憶する。要求量算出テーブル720は、各要素723に対応して、要求量を算出するためのパラメータ724を記憶する。要素723が水分の場合、パラメータ724には、葉などからの蒸発(transpiration)量、他の水分消費量などが含まれる。要素723が栄養分の場合、パラメータ724には、成長程度(成長履歴)、他の栄養分消費量などが含まれる。そして、要求量算出テーブル720は、パラメータ724に基づいて算出された要求量725を記憶する。
(目標値算出テーブル)
図7Cは、本実施形態に係る目標値算出テーブル730の構成を示す図である。目標値算出テーブル730は、目的別目標算出部413がストレス目標値を算出するために使用する。
目標値算出テーブル730は、ストレス算出期間731のそれぞれに対応付けて、ストレスを算出する複数の要素732を記憶する。目標値算出テーブル730は、各要素732に対応して、目標量を算出するためのパラメータ733を記憶する。要素732が水分の場合、パラメータ733には、フェノロジーの現段階、フェノロジーの履歴、収穫目標、環境予測などが含まれる。要素732が栄養分の場合、パラメータ733には、フェノロジーの現段階、フェノロジーの履歴、収穫目標、環境予測などが含まれる。そして、目標値算出テーブル730は、パラメータ733に基づいて、営農目的734に応じて算出されたストレス目標値735を記憶する。営農目的734には、収穫量の外、収穫物の味覚や色彩、艶などが含まれる。例えば、味覚の場合には、「糖度を高くする」あるいは「酸味を強める」といった収穫された時の作物のもつ性質が含まれる。糖度の高いイチゴを作りたいときには、収穫直前のストレスをゼロではなく、むしろ高く維持するような営農を行うなどが、ストレス目標値735となる。
(ストレス算出テーブル)
図8は、本実施形態に係るストレス算出テーブル800の構成を示す図である。ストレス算出テーブル800は、ストレス算出部414が算出された摂取量と要求量とに基づいて、ストレスを算出するために使用する。
ストレス算出テーブル800は、スケジューリング日数(ストレス算出期間)801のそれぞれに対応付けて、ストレスを算出する複数の要素802を記憶する。ストレス算出テーブル800は、各要素802に対応して、算出摂取量803と算出要求量804とを記憶する。また、ストレス算出テーブル800は、ストレス計算式805を記憶する。そして、ストレス算出テーブル800は、ストレス計算式805に従って、算出摂取量803と算出要求量804とに基づき算出したストレス値(差分、または、比)806を記憶する。
(営農スケジュール生成テーブル)
図9Aは、本実施形態に係る営農スケジュール生成テーブル910の構成を示す図である。営農スケジュール生成テーブル910は、営農スケジュール生成部415Aが複数のスケジューリング候補についてストレスを算出して、算出したストレスに基づき営農スケジュールを決定するために使用される。
営農スケジュール生成テーブル910は、各スケジューリング候補911に対応付けて、ストレス算出期間912の日ごとについて、要素913、算出ストレス914、目標ストレス915、差分が閾値内の結果916、日ごとや要素ごとの重み付け917、を記憶する。そして、営農スケジュール生成テーブル910は、ストレス算出期間のストレス総和918を記憶する。このストレス総和918が最小のスケジューリング候補が営農スケジュール919として決定される(図9Aでは、「採用」で示す)。なお、各スケジューリング候補911は、1日目〜3日目までの営農スケジュール生成期間のスケジューリング候補と、4日目以降のデータベース320の営農データ423として蓄積されている営農スケジュールのスケジュール履歴とを含む。そして、スケジューリング候補の1つは営農スケジュール919に決定される。
なお、例えば数種類の営農スケジュールと当該営農スケジュールに対応するストレス総和とをユーザインタフェースに表示し、ユーザに営農スケジュールを選択させることもできる。
図9Bは、本実施形態に係る営農スケジュール生成テーブル920の構成を示す図である。営農スケジュール生成テーブル920は、営農スケジュール生成部415Bが蓄積された履歴スケジュールから初期営農スケジュールを取得して、ストレスを算出して、算出したストレスから営農スケジュールを修正するために使用される。
営農スケジュール生成テーブル920は、スケジューリング日数(ストレス算出期間)921の日ごとについて、要素922、算出ストレス923、目標ストレス924、差分が閾値内の結果925、を記憶する。そして、営農スケジュール生成テーブル920は、差分が閾値内の結果925に応じて、再スケジューリングの要否926、営農スケジュール927を記憶する。営農スケジュール927は、営農スケジュール生成期間(部分期間)の、初期営農スケジュールと、再スケジューリングの要否926が要の場合に修正した営農スケジュールが記憶される。
図9Cは、本実施形態に係る営農スケジュール生成テーブル930の構成を示す図である。営農スケジュール生成テーブル930は、ユーザに報知するスケジューリング日数が営農スケジュール生成期間(部分期間)を超える場合に、営農スケジュール生成期間の営農スケジュールをスケジューリング日数分まとめて出力するために使用されるテーブルである。
営農スケジュール生成テーブル930は、スケジューリング日数931に対応して、順次に決定した例えば3日間の営農スケジュールの組932と、ユーザに報知するスケジューリング日数分の営農スケジュール933と、を記憶する。
《情報処理装置のハードウェア構成》
図10は、本実施形態に係る情報処理装置310のハードウェア構成を示すブロック図である。
図10で、CPU(Central processing Unit)1010は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4の情報処理装置310の機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)1020は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。通信制御部1030は、ネットワーク340を介して、通信端末210、データベース320や他の装置との通信を制御する。
RAM(Random Access Memory)1040は、CPU1010が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1040には、本実施形態の実現のためのデータを記憶する領域が確保されている。対象圃場ID1041は、営農スケジュールの生成対象の圃場を示す識別子である。ストレス算出期間1042は、部分期間とストレス観察期間とを加えたストレスを算出する期間である。摂取量算出テーブル710は、ストレス算出期間1042の摂取量を算出するために使用するテーブルである。要求量算出テーブル720は、ストレス算出期間1042の要求量を算出するために使用するテーブルである。ストレス算出テーブル800は、ストレス算出期間1042のストレスを算出するために使用するテーブルである。目標値算出テーブル730は、ストレス算出期間1042のストレス目標値を算出するために使用するテーブルである。営農スケジュール生成テーブル910,920は、ストレス算出期間1042のストレスに応じて営農スケジュールを生成するために使用するテーブルである。決定した営農スケジュール1043は、通信端末210のユーザに報知する営農スケジュールである。送受信データ1044は、通信制御部1030を介して、通信端末210やデータベース320と送受信されるデータを記憶する領域である。
ストレージ1050は、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現のための以下のデータまたはプログラムが記憶されている。対象圃場のデータベース1051は、対象圃場ID1041に対応する対象圃場の土壌などの環境データを格納する。
ストレージ1050には、以下のプログラムが格納される。情報処理装置制御プログラム1052は、本情報処理装置310の全体を制御するプログラムである。摂取量算出モジュール1053は、摂取量算出テーブル710を用いてストレス算出期間1042の摂取量を算出するモジュールである。要求量算出モジュール1054は、要求量算出テーブル720を用いてストレス算出期間1042の要求量を算出するモジュールである。ストレス算出モジュール1055は、ストレス算出テーブル800を用いてストレス算出期間のストレスを算出するモジュールである。目標値算出モジュール1056は、目標値算出テーブル730を用いてストレス算出期間の目標値を算出するモジュールである。営農スケジュール生成モジュール1057は、営農スケジュール生成テーブル910,920を用いて営農スケジュールを生成するモジュールである。通信制御モジュール1058は、通信制御部1030を介して、通信端末210やデータベース320との送受信を制御するモジュールである。
なお、図10のRAM1040やストレージ1050には、情報処理装置310が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《情報処理装置の処理手順》
図11は、本実施形態に係る情報処理装置310の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図10のCPU1010がRAM1040を使用して実行し、図4の情報処理装置310の機能構成部を実現する。なお、図11は、ユーザに報知するスケジューリング日数分の営農スケジュールを生成する1回の処理を示し、全営農期間に亙ってスケジューリング日数ごとに図11のフローチャートが繰り返し実行されることになる。
情報処理装置310は、ステップS1101において、摂取量、要求量、及び、ストレスを算出し、営農スケジュールを生成するための計算設定データをデータベース320から入力あるいは取得する。計算設定データには、入力部331からのスケジューリング日数も含まれる。情報処理装置310は、ステップS1103において、初期のスケジュール生成期間を設定する。すなわち、情報処理装置310は、スケジューリング日数とスケジュール生成期間とに基づき初期の現スケジュール生成期間を算出して設定する。具体的に、初期の現スケジュール生成期間は、スケジューリング日数の初日から営農スケジュール生成期間とストレス観測期間との合計期間(ストレス算出期間)である。そして、情報処理装置310は、ステップS1105において、計算設定データを用いてストレス生成期間中のストレスを算出して、営農スケジュール生成期間の営農スケジュールを生成する営農スケジュール生成処理を実行する。
営農スケジュール生成処理が終了すると、情報処理装置310は、ステップS1107において、スケジューリング日数(報知期間)の処理が完了したか否かを判定する。報知期間の処理が完了してなければ、情報処理装置310は、ステップS1111において、次のスケジュール生成期間を決定し、ステップS1105に戻って、現スケジュール生成期間における営農スケジュール生成処理を行なう。
報知期間の処理が完了すれば、情報処理装置310は、ステップS1113において、蓄積した全日程の営農スケジュール履歴を、参照のために記録する。
(営農スケジュール生成処理)
図12Aは、本実施形態に係る営農スケジュール生成処理(S1105)の手順を示すフローチャートである。図12Aは、複数のスケジュール候補についてストレスの算出を行なって、ストレスに基づいて適切な営農スケジュールを生成する手順である。
情報処理装置310は、ステップS1211において、データベース320からストレス算出期間や、営農履歴情報およびストレス観測期間の情報を含む、算出式、天候データと、土壌データと、営農データと、作物データなどの情報を取得する。情報処理装置310は、ステップS1213において、要求量算出テーブル720を用いて要求量計算処理を実行する。次に、情報処理装置310は、ステップS1215において、摂取量算出テーブル710を用いて摂取量計算処理を実行する。そして、情報処理装置310は、ステップS1217において、ストレス算出テーブル800を用いて現スケジュール案によるストレス計算処理を実行する。なお、ステップS1213とS1215とは逆の処理順であってもよい。
情報処理装置310は、ステップS1219において、目標値算出テーブル730を用いて目標ストレス計算処理を実行する。そして、情報処理装置310は、ステップS1221において、算出したストレスと目標ストレスとを比較する。比較結果から、情報処理装置310は、ステップS1223において、算出したストレスが適切なストレスであるか否かを判定する。例えば、2つのストレス値の差が比較閾値未満であれば適切なストレス、比較閾値以上であれば、情報処理装置310は、算出したストレスが適切でないストレスと判定する。算出したストレスが適切なストレスでなければ、情報処理装置310は、ステップS1225において、現スケジュールをスケジュール候補から削除する。一方、算出したストレスが適切なストレスであれば、情報処理装置310は、ステップS1227において、現スケジュールをスケジュール候補として保持する。
情報処理装置310は、ステップS1229において、他のスケジュールがあるか否かを判定する。他のスケジュールがあれば、情報処理装置310は、ステップS1211に戻って、他のスケジュールが適切なストレスのスケジュール候補か否かを判定する。他のスケジュールがなければ、スケジュール候補の選別は終了し、情報処理装置310は、ステップS1231において、ストレスが最も少ないスケジュール候補を新たな営農スケジュールに決定して出力する。
図12Bは、本実施形態に係る営農スケジュール生成処理の手順の変形例を示すフローチャートである。図12Bは、複数のスケジュール候補についてストレスの算出を行なって、ストレスに基づいて適切な営農スケジュールを生成する手順である。なお、図12Bにおいて、図12Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
情報処理装置310は、ステップS1223の判定において適切なストレスでなければ、ステップS1245において、現スケジュール案を修正して新スケジュール案を作成する。そして、情報処理装置310は、ステップS1247において、データベース320の営農データ423を書き変える。情報処理装置310は、ステップS1211に戻って、ストレスの算出とストレスが適切か否かの判定とを繰り返す。
一方、情報処理装置310は、ステップS1223の判定において適切なストレスであれば、ステップS1249において、そのスケジューリング期間の営農スケジュールを現スケジュールに決定して出力する。
本実施形態によれば、よい精度の短期天候予測データを用いて計算したストレスを用いて営農スケジュールを生成するので、目的に応じて営農スケジュールの生成を精度よく行うことができる。すなわち、収穫量最大化などの目的のために、長期天候予測データを用いた営農スケジュール生成ではなく、短期天候予測データを用いた営農スケジュールを生成するので、生成した営農スケジュールの精度が向上し、営農支援の信頼性を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態と比べると、農作物の生育条件を考慮して適切なストレス算出期間を設定して営農スケジュールを生成する点で異なる。すなわち、灌漑と施肥とではその効果が表れるまでの時間が異なるので、ストレス観測期間をストレスの種類によって分ける。例えば、栄養ストレスの観測は長く行うが、水ストレスの観測は短くすることもできる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《情報処理装置の機能構成》
図13は、本実施形態に係る情報処理システム1300における、情報処理装置1310の機能構成を示すブロック図である。なお、図13において、図4と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
情報処理装置1310は、ストレス算出部1314とストレス算出期間設定部1316とを備える。ストレス算出部1314は、ストレス算出期間設定部1316が農作物の種類や品種、圃場位置、あるいは、時期などに応じて設定するストレス算出期間のストレスを算出する。営農スケジュール生成部415は、そのストレス算出期間のストレスに基づいて営農スケジュールを生成する。
ストレス算出期間設定部1316は、農作物の種類や品種、圃場位置、あるいは、時期などに応じて、適切な部分期間およびストレス観測期間を設定する。
(ストレス算出期間設定テーブル)
図14は、本実施形態に係るストレス算出期間設定テーブル1400の構成を示す図である。ストレス算出期間設定テーブル1400は、ストレス算出期間設定部1316が農作物の種類や品種、圃場位置、あるいは、生育の過程や時期などに応じて、適切な部分期間およびストレス観測期間を設定するために使用される。
ストレス算出期間設定テーブル1400は、農作物の種類や品種1401、圃場位置1402、土壌1403、営農時期1404、などの条件に応じて、その時の最適なストレス算出期間1405を格納する。営農時期1404には、気候や営農目的などが含まれる。また、ストレス算出期間1405は、営農スケジュールを生成するスケジュール生成期間(部分期間)と、営農作業の効果を観測するストレス観測期間と、の合計期間である。
(ストレス算出期間設定処理)
図15は、本実施形態に係るストレス算出期間設定処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図10のCPU1010がRAM1040を使用して実行し、図13のストレス算出期間設定部1316を実現する。なお、図15のフローチャートは、図11、図12Aあるいは図12Bと並列に実行されても、図11、図12Aあるいは図12Bのストレス算出期間の設定に組み込まれてもよい。
情報処理装置1310は、ステップS1501において、ストレス算出期間を決定するためのパラメータ(作物の品種、圃場など)を取得する。次に、情報処理装置1310は、ステップS1503において、ストレス算出期間設定テーブル1400を参照して、用いるストレス算出期間(営農スケジュール生成期間、及び、ストレス観測期間)を決定する。そして、情報処理装置1310は、ステップS1505において、決定したストレス算出期間を、ストレス算出部1314に出力する。
本実施形態によれば、農作物や農作物の生育条件を考慮して適切なストレス算出期間を設定して、農作物に適合した営農スケジュールを生成するので、営農支援の信頼性を高めることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、ストレス算出期間を変更してストレス算出を行ない、適切な営農スケジュールを選択する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態、第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《情報処理装置の機能構成》
図16は、本実施形態に係る情報処理システム1600における、情報処理装置1610の機能構成を示すブロック図である。なお、図16において、図4と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
情報処理装置1610は、営農スケジュール生成部1615とストレス算出期間変更部1617とを備える。営農スケジュール生成部1615は、ストレス算出期間変更部1617が変化させる複数のスケジューリング期間(ストレス算出期間)についてストレスを算出して、そのストレスを比較して適切なスケジューリング期間を選択して営農スケジュールを生成する。
ストレス算出期間変更部1617は、スケジューリング期間を変更させて、営農スケジュール生成部1615による営農スケジュール生成を実行させる。なお、実際には、ストレス算出期間変更部1617によるスケジューリング期間の変更は、摂取量算出部411、要求量算出部412、目的別目標算出部413、および、ストレス算出部414にも伝達されて使用される。
(ストレス算出期間変更テーブル)
図17は、本実施形態に係るストレス算出期間変更テーブル1700の構成を示す図である。ストレス算出期間変更テーブル1700は、ストレス算出期間変更部1617が変更したストレス算出期間に基づいて、営農スケジュール生成部1615が営農スケジュールを生成するために使用される。
ストレス算出期間変更テーブル1700は、変更されるストレス算出期間1701のそれぞれに対応付けて、各ストレス算出期間のストレス総和の最小値1702を記憶する。なお、図17のように、ストレス算出期間の変更は、初期設定されたストレス算出期間に対して営農スケジュール生成期間やストレス観測期間を上下させる変更が望ましい。また、ストレス総和の最小値1702は、1日単位に規格された値が望ましい。
そして、営農スケジュール生成部1615は、変更された全ストレス算出期間について、規格化されたストレス総和の最小値を比較して、順位付け1703を行なう。営農スケジュール生成部1615は、順位付け1703を参照して、全てのストレス総和の最小値に対応する営農スケジュール1704を、選択した営農スケジュール1705として出力する。
なお、例えば、順位付け1703を参照して、付けられた順に数種類の営農スケジュールと当該営農スケジュールに対応するストレス総和とをユーザインタフェースに表示し、ユーザに営農スケジュールを選択させることもできる。
(ストレス算出期間変更処理)
図18は、本実施形態に係るストレス算出期間変更処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図10のCPU1010がRAM1040を使用して実行し、図16の営農スケジュール生成部1615を実現する。なお、図18のフローチャートは、図11、図12Aあるいは図12Bと並列に実行されても、図11、図12Aあるいは図12Bの営農スケジュール生成に組み込まれてもよい。
情報処理装置1610は、ステップS1801において、ストレス算出期間変更部1617から上下に変更されたストレス算出期間を取得する。情報処理装置1610は、ステップS1803において、取得したストレス算出期間におけるストレスを複数の仮営農スケジュールに基づいて算出する。そして、情報処理装置1610は、ステップS1805において、ストレス最小値および対応する営農スケジュールを各ストレス算出期間における最適な営農スケジュールとして保存する。
情報処理装置1610は、ステップS1807において、ストレス算出期間の全ての変更が行なわれたか否かを判定する。ストレス算出期間の全ての変更が行なわれてなければ、情報処理装置1610は、ステップS1809において、ストレス算出期間(営農スケジュール生成期間、及び、ストレス観測期間)に対して1日単位でプラス、または、マイナスの変更を行なう。そして、情報処理装置1610は、ステップS1803に戻って、変更されたストレス算出期間におけるストレス最小値および対応する営農スケジュールの保存を繰り返す。
ストレス算出期間の全ての変更が行なわれていれば、情報処理装置1610は、ステップS1811において、保存したストレス最小値を比較して、営農スケジュールの順位付けを行ない、ステップS1813において、適切な営農スケジュールを選択して出力する。
本実施形態によれば、ストレス算出期間を変化させて適切な営農スケジュールを生成するので、営農支援の信頼性を高めることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、履歴情報から取得するストレス観測期間に用いる情報を変更してストレス算出を行ない、適切な営農スケジュールを選択する点で異なる。すなわち、現在は観測期間の営農スケジュールに関しては、デフォルト値もしくは過去の営農スケジュールを仮定し、部分期間の最適営農スケジュールが求められているが、この観測期間の営農スケジュールを一律に変化させる。例えば、この観測期間の営農パターンも過去のスケジュールを一律に1.2倍、0.8倍などに変化させてストレスを算出し、最も少ないストレスを探す。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《情報処理装置の機能構成》
図19は、本実施形態に係る情報処理システム1900における、情報処理装置1910の機能構成を示すブロック図である。なお、図19において、図4と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。また、以下、ストレス観測期間に用いる情報をストレス観測情報と称す。
情報処理装置1910は、ストレス算出部1914と、営農スケジュール生成部1915と、ストレス観測情報変更部1918と、を備える。ストレス算出部1914は、ストレス観測情報変更部1918により変化するストレス観測情報を用いて、ストレス算出期間のストレスを算出する。営農スケジュール生成部1915は、ストレス観測情報変更部1918により変化するストレス観測情報から算出したストレスに基づいて、適切な営農スケジュールを選択して出力する。
ストレス観測情報変更部1918は、部分期間の営農スケジュールを生成するための、ストレス観測期間の情報をデータベース320の営農データ423の情報を元に変更させながら、ストレス算出部1914および営農スケジュール生成部1915に提供する。すなわち、ストレス観測情報変更部1918は、不図示の履歴情報取得部および履歴情報変更部を含む。
なお、実際には、ストレス観測情報変更部1918によるストレス観測情報の変更は、摂取量算出部411、要求量算出部412、および、目的別目標算出部413にも伝達されて使用される。
(ストレス観測情報変更テーブル)
図20は、本実施形態に係るストレス観測情報変更テーブル2000の構成を示す図である。ストレス観測情報変更テーブル2000は、ストレス観測情報変更部1918、ストレス算出部1914、および、営農スケジュール生成部1915が、適切なストレス観測情報による営農スケジュールを選択して出力するために使用される。
ストレス観測情報変更テーブル2000は、営農スケジュールを生成する営農スケジュール生成期間(部分期間)の仮営農スケジュール2001と、営農作業の効果を観測するストレス観測期間のストレス観測情報2002とに基づいて算出された、ストレス算出値2003を記憶する。なお、ストレス観測情報2002には、データベース320の営農データ423の営農スケジュールの履歴から取得された営農スケジュールと、その営農スケジュールに対する重み付けや変更と、を記憶する。また、ストレス算出値2003は、営農スケジュールを生成する部分期間のストレス算出値と、ストレス観測期間のストレス算出値と、を含む。
ストレス観測情報変更テーブル2000は、ストレス算出値2003の総和の順位付け2004と、その順位付けに基づき選択した営農スケジュール2005を記憶する(図20には、「採用」で示す)。
(ストレス観測情報変更処理)
図21は、本実施形態に係るストレス観測情報変更処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図10のCPU1010がRAM1040を使用して実行し、図19の、ストレス算出部1914、営農スケジュール生成部1915およびストレス観測情報変更部1918を実現する。なお、図21のフローチャートは、図11、図12Aあるいは図12Bと並列に実行されても、図11、図12Aあるいは図12Bの営農スケジュール生成に組み込まれてもよい。また、図21において、図18と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
情報処理装置1910は、ステップS2102において、データベース320の営農データ423の営農スケジュールの履歴からストレス観測情報を取得する。また、情報処理装置1910は、ステップS2105において、現在のストレス観測情報を用いて算出したストレスおよび対応する営農スケジュールを保存する。
情報処理装置1910は、ステップS2107において、ストレス観測情報の全ての変更が行なわれたか否かを判定する。ストレス観測情報の全ての変更が行なわれてなければ、情報処理装置1910は、ステップS2109において、ストレス観測情報の変更を行ない、ステップS1803に戻って、変更されたストレス観測情報に基づいて算出されたストレスおよび対応する営農スケジュールの保存を繰り返す。
ストレス観測情報の全ての変更が行なわれていれば、情報処理装置1910は、ステップS2111において、ストレスを比較して、営農スケジュールの順位付けを行ない、ステップS1813において、適切な営農スケジュールを選択して出力する。
本実施形態によれば、ストレス観測期間の適切な情報を用いた営農スケジュールを生成するので、営農支援の信頼性を高めることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第5実施形態と比べると、クラウドサーバにより営農スケジュールを生成する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《情報処理システム》
図22は、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム2200の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の情報処理装置はクラウドサーバ2210に相当する。また、図22において、図3Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
情報処理システム2200は、ネットワーク340を介して接続される、入力部331と出力部332とを有する通信端末2230と、クラウドサーバ2210と、を備える。クラウドサーバ2210は、上記実施形態の営農スケジュール生成部を含む情報処理装置を実現する仮想PC(Personal Computer)2211と、データベース2222とを含む。
本実施形態によれば、少ない投資により、農作物の生育環境に合った営農スケジュールを提供して、営農支援の信頼性を高めることができる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る携帯端末について説明する。本実施形態に係る携帯端末は、上記第2実施形態乃至第6実施形態と比べると、携帯端末が独自に営農スケジュールを生成する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《情報処理装置の機能構成》
図23は、本実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、情報処理装置は通信端末2310に相当する。また、図23において、図4と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
通信端末2310は、営農スケジュールを生成するための図4の情報処理装置310が備える機能構成部に加えて、データベース2323を備える。
本実施形態によれば、農作物や圃場の環境により適合した、農作物の生育環境に合った営農スケジュールを提供して、営農支援の信頼性を高めることができる。
[他の実施形態]
なお、本実施形態では、「生育を妨げる指標値」で局所解に陥らない値として「ストレス」を指標値として営農スケジュールを生成した。しかしながら、「生育を妨げる指標値」は「ストレス」に限定されるものではなく、例えば、農作物の病気のかかりやすさを数値化して営農スケジュールにより制御できる場合、「病気が流行りやすく、かつ農薬量を抑えたい条件下」の指標値になる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した記録媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2015年10月23日に出願された日本出願特願2015−209378を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
尚、上述した各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。しかし、上述した各実施形態により例示的に説明した本発明は、以下には限られない。
(付記1)
農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出手段と、
前記指標値算出手段が算出した前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記所定の営農期間は、長くとも数日である、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記指標値算出手段は、前記観測期間および前記所定の営農期間において、前記指標値を算出する、付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記スケジュール生成手段は、前記所定の営農期間における複数の異なる営農スケジュールを生成して、それぞれの営農スケジュールに基づいて前記指標値を算出し、算出した前記指標値が最も低くなる営農スケジュールを、前記所定の営農期間の営農スケジュールとする、付記1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記5)
ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、前記指標値を算出するためのパラメータとを取得する取得手段と、
前記スケジュール生成手段が繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する出力手段と、
をさらに備える付記1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記パラメータは、前記所定の営農期間までに実施された営農作業の履歴、前記観測期間の天候に関連するデータを含む環境の予測データ、前記農作物を生育する土壌に関連するデータ、および、前記農作物に関連するデータを含む、付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記指標値は、前記農作物にとって摂取する必要のある要素について、前記農作物が摂取可能な摂取量と前記農作物に与えた方がよい要求量とに基づいて算出される、前記農作物のストレスである、付記1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記農作物が摂取可能な摂取量は、前記農作物が摂取可能な状態で環境の中にある前記要素の量および前記農作物が前記環境の中から摂取できる前記要素の量に基づく、付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記摂取する必要のある要素は、栄養分と水分との少なくとも1つを含む、付記7または8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記指標値算出手段は、
前記摂取量を算出する摂取量算出手段と、
前記要求量を算出する要求量算出手段と、
前記摂取量と前記要求量とに基づいて、前記ストレスを算出するストレス算出手段と、
を有する付記7乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記ストレス算出手段は、前記摂取量と前記要求量との差分、あるいは、前記摂取量と前記要求量との比、に基づいて前記ストレスを算出する、付記10に記載の情報処理装置。
(付記12)
少なくとも前記農作物の生育の過程または前記農作物の収穫目標に応じて、前記指標値の目標値を算出する目標算出手段を、さらに備え、
前記スケジュール生成手段は、前記指標値が前記目標値に近付くように、前記営農作業のスケジュールを生成する、付記1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記13)
少なくとも、前記農作物の種類および前記指標値に対応して、前記所定の営農期間および前記観測期間を設定する期間設定手段を、さらに備える付記1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記14)
少なくとも前記観測期間を変更する期間変更手段を、さらに備え、
前記指標値算出手段は、変更された前記観測期間の前記指標値を算出して保存し、
前記スケジュール生成手段は、保存された前記指標値が最も低くなる前記観測期間を用いた営農スケジュールを、前記所定の営農期間の営農スケジュールとする、付記1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記15)
前記観測期間の履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
前記履歴情報を変化させる履歴情報変更手段と、
をさらに備え、
前記指標値算出手段は、変化する前記履歴情報を用いて前記観測期間の前記指標値を算出して保存し、
前記スケジュール生成手段は、保存された前記指標値が最も低くなる前記履歴情報を用いた営農スケジュールを、前記所定の営農期間の営農スケジュールとする、付記1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記16)
農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出し、
算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成する
制御方法。
(付記17)
農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出ステップと、
前記指標値算出ステップにおいて算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラムが記録された記録媒体。
(付記18)
ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、農作物の生育を妨げる指標値を算出するためのパラメータとを取得する取得手段と、
前記パラメータを用いて、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出手段と、
前記指標値算出手段が算出した前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、
前記スケジュール生成手段が繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する出力手段と、
を備える情報処理システム。
(付記19)
ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、農作物の生育を妨げる指標値を算出するためのパラメータとを取得し、
前記パラメータを用いて、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出し、
算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成し、
繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する
営農支援方法。

Claims (9)

  1. 農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記指標値算出手段が算出した前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記指標値算出手段は、前記観測期間および前記所定の営農期間において、前記指標値を算出する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記スケジュール生成手段は、前記所定の営農期間における複数の異なる営農スケジュールを生成して、それぞれの営農スケジュールに基づいて前記指標値を算出し、算出した前記指標値が最も低くなる営農スケジュールを、前記所定の営農期間の営農スケジュールとする、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、前記指標値を算出するためのパラメータとを取得する取得手段と、
    前記スケジュール生成手段が繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する出力手段と、
    をさらに備える請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記パラメータは、前記所定の営農期間までに実施された営農作業の履歴、前記観測期間の天候に関連するデータを含む環境の予測データ、前記農作物を生育する土壌に関連するデータ、および、前記農作物に関連するデータを含む、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出し、
    算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成する
    制御方法。
  7. 農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出ステップと、
    前記指標値算出ステップにおいて算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成ステップと、
    をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラム。
  8. ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、農作物の生育を妨げる指標値を算出するためのパラメータとを取得する取得手段と、
    前記パラメータを用いて、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記指標値算出手段が算出した前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成するスケジュール生成手段と、
    前記スケジュール生成手段が繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する出力手段と、
    を備える情報処理システム。
  9. 情報処理装置、ユーザに報知する営農スケジュールの報知期間と、農作物の生育を妨げる指標値を算出するためのパラメータとを取得し、
    前記パラメータを用いて、農作物を生育させるために行なう営農作業の効果を観測する観測期間を少なくとも含む期間における、前記農作物の生育を妨げる指標値を算出し、
    算出された前記指標値を低減するため、前記観測期間より過去の期間である所定の営農期間において前記農作物に対して行なう営農作業のスケジュールを生成し、
    繰り返し生成した複数の前記所定の営農期間の営農スケジュールから前記報知期間の営農スケジュールを生成して出力する
    営農支援方法。
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