JP6821457B2 - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP6821457B2
JP6821457B2 JP2017017062A JP2017017062A JP6821457B2 JP 6821457 B2 JP6821457 B2 JP 6821457B2 JP 2017017062 A JP2017017062 A JP 2017017062A JP 2017017062 A JP2017017062 A JP 2017017062A JP 6821457 B2 JP6821457 B2 JP 6821457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
output line
adjusting unit
switch
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017017062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018125738A (ja
Inventor
飯塚 邦彦
邦彦 飯塚
剛宏 進藤
剛宏 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2017017062A priority Critical patent/JP6821457B2/ja
Publication of JP2018125738A publication Critical patent/JP2018125738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6821457B2 publication Critical patent/JP6821457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、X線等の放射線を検出する放射線検出器に関する。
入射した放射線、特にX線の線量に応じた電気信号を出力するセンサ素子のタイプとして、X線を直接電気信号に変換する直接変換型や、X線をシンチレーターにより光に変換してから光電変換素子により電気信号に変換する間接変換型などが知られている。このようなセンサ素子を、基板(パネル)上に2次元マトリックス状に配置されたピクセル毎に設けたX線画像撮像用のパネルが開発されている。
このようなパネルでは、各ピクセルの制御に能動素子、例えば、アモルファスシリコン、InGaZnO系酸化物半導体であるIGZO等を使用した薄膜トランジスタ素子(TFT(Thin Film Transistor)素子)が使われている。そして、直接変換型および間接変換型の何れにおいても、X線の線量に応じて発生した電気信号(電荷)が各ピクセル内の容量に蓄積されるようになっている。
この蓄積された容量を、TFT素子を介して、パネルの外部にある増幅器に転送するパネルをパッシブピクセル型といい、既に、デジタルX線撮像装置として広く実用化されている。
一方、特許文献1に示されるように、蓄積された容量を、TFT素子を増幅素子として使うことで増幅して外部の回路に伝えるアクティブピクセル型と称されるパネルの開発も行われている。これにより、読出しラインの熱雑音や外部の読出し回路の雑音の影響を軽減できる。
図9は、従来のアクティブピクセル型の放射線検出器101の一例を示す図である。図9に示すように、放射線検出器101において、アクティブピクセル102におけるセンサ素子103の一端には、センサ素子103のバイアス電圧であるVs_bが与えられる。そして、X線がアクティブピクセル102に入射されると、センサ素子103が電気信号を発生し、センサ素子103に接続されたアンプトランジスタ105のゲート電極の電圧が変化する。これは、発生した上記電気信号が、アンプトランジスタ105のゲート電極ノードに存在するゲート容量および配線容量等に蓄積されるためである。したがって、アンプトランジスタ105は、発生した上記電気信号によるアンプトランジスタ105のゲート電圧の変化を、アンプトランジスタ105のドレインソース間の電流変化として出力するようになっている。すなわち、アンプトランジスタ105は、上記電気信号を増幅するトランジスタであって、その電源電圧はVdである。
リセットトランジスタ104は、アンプトランジスタ105のゲート電極の電圧をリセットする働きをする。具体的には、リセットトランジスタ104のソース電極にアクティブピクセル102の外部からリセット電圧Vdが与えられ、リセットトランジスタ104のゲート電極には、リセット信号線Lresetを介してリセット信号が供給される。リセット信号によって、アンプトランジスタ105のゲート電極とリセットトランジスタ104のソース電極との導通/非導通が制御される。
読出しトランジスタ106は、アンプトランジスタ105のドレインソース間の電流をアクティブピクセル102の外部に出力するためのスイッチであり、読出し信号線Lreadを介して供給される読出し信号に基づいて、制御される。
放射線検出器101は、積分用アンプ108と、積分用アンプ108の一方の入力端子(−端子)と積分用アンプ108の出力端子との間に接続された容量Cf0と、を有する読出し回路107を備えている。アクティブピクセル102の外部に出力されたアンプトランジスタ105のドレインソース間の電流は、読出し回路107によって読み出され、読出し回路107は出力電圧Voを出力するようになっている。
特許文献1では、図10に示すように、アンプトランジスタ105からの出力電流値が予め定められた値となるように、アンプトランジスタ105のゲート電極の電圧の初期値を設定するリセット回路109を備えた放射線検出器101aが提案されている。図10は、従来のアクティブピクセル型の放射線検出器101の他の例である放射線検出器101aを示す図である。
放射線検出器101aでは、スイッチSW101によって、(1)読出しトランジスタ106に接続された出力ラインIoutと、リセット回路109に備えられたリセット用アンプ110の一方の入力端子(−端子)、または、(2)読出し回路107に備えられた積分用アンプ108の一方の入力端子(−端子)のいずれか一方とが、接続されるようになっている。
そして、スイッチSW102によって、リセットトランジスタ104に接続されたリセット用電圧ラインVamp_bと、リセット回路109に備えられたリセット用アンプ110の出力端子とが導通状態または遮断状態となるように制御される。
リセット用アンプ110を備えたリセット回路109によって、アンプトランジスタ105のドレインソース間の電流の電流値が予め定められた値Ibとなるように、アンプトランジスタ105のゲート電極の電圧の初期値が設定される。このときのIbは初期電流(初期電流値)と呼ぶことにする。アンプトランジスタ105のゲート電極の電圧の初期値が設定された直後に、読出し回路107がアクティブピクセル102の信号を読み出すと、積分時間をTとして、読出し回路107の出力電圧Voaは以下の式(1)のようになる。
Vоa=Vint_b−IbT/Cf0・・・(1)
X線の照射により、アンプトランジスタ105のゲート電極の電圧が変化し、アンプトランジスタ105のドレインソース間の電流がIb+ΔIbに変化したとする。この時点で、読出し回路107がアクティブピクセル102の信号を読み出すと、読出し回路107の出力電圧Vоbは以下の式(2)のようになる。
Vоb=Vint_b−(Ib+ΔIb)T/Cf0・・・(2)
したがって、アクティブピクセル102に入射したX線に対応する電圧変化量Vоb−Vоaは以下の式(3)のようになる。
Vоb−Vоa=−ΔIbT/Cf0・・・(3)
特開2016−103717号公報(2016年6月2日公開)
しかしながら、放射線検出器101aの回路構成では、アクティブピクセル102に入射したX線に対応する電圧変化量を求めるために、積分用アンプ108が、電流変化量ΔIbの電流値に加えて、初期電流Ibの電流値も積分する必要がある。このため、電流変化量ΔIbの電流値のみが流れる場合に比べ出力電流が大きくなるため、信号を読みだすための読出回路が扱うべき信号電流範囲が増加し、回路が大型化することにより製造コストが増加するという課題があった。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路を小型化し、製造コストの低減を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る放射線検出器は、センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、を備え、前記スイッチと、前記電流調整部とは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る放射線検出器は、センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、を備え、前記スイッチと、前記電流調整部と、前記ピクセルとは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る放射線検出器は、センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、を備え、前記ピクセルと前記電流調整部とは同一の基板に形成され、前記スイッチと前記電流調整部とは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る放射線検出器は、センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、を備え、前記スイッチと前記電流調整部とは同一の基板に形成され、前記ピクセルと前記スイッチとは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る放射線検出器は、センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、を備え、前記スイッチは、前記読出し回路が前記電流値を読み出すタイミングと同じタイミングで、前記共通端子と、前記所定の電圧ノードまたは、前記グランドとの間を導通状態とすることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、回路を小型化し、製造コストを低減する放射線検出器を実現できる効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る放射線センサの概略的な回路構成を示す図である。 上記放射線センサの電流調整部の概略的な回路構成の一例を示す図である。 上記放射線センサにおける駆動信号のタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る放射線センサの概略的な回路構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る放射線センサの概略的な回路構成を示す図である。 本発明の実施形態4に係る放射線センサの概略的な回路構成を示す図である。 本発明の実施形態5に係る放射線センサの概略的な回路構成を示す図である。 本発明の実施形態6に係る放射線センサの概略的な回路構成を示す図である。 従来の放射線センサの概略的な回路構成の一例を示す図である。 従来の放射線センサの概略的な回路構成の他の例を示す図である。 従来の放射線撮像装置の概略的な回路構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、適宜その説明を省略する。
なお、以下の実施形態は、放射線をシンチレーターにより光に変換し、光をフォトダイオードにより電気信号に変換する間接変換を例として、センサ素子としてフォトダイオードを用いた回路により本発明を説明しているが、これに限らない。本発明は、放射線を直接電気信号に変換する直接変換素子を用いた直接変換方式においても適用できる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る放射線センサ1の概略的な回路構成を示す図である。
(放射線センサ)
本発明の実施形態1において、放射線センサ1(放射線検出器)は、図1に示すように、読出し部30a・30b、およびスイッチSW1を備えている。読出し部30aは、アクティブピクセル(ピクセル)12a・12b、読出し回路21a、電流調整部40a、および、出力ラインIout_1を備えている。読出し部30bは、アクティブピクセル12c・12d、読出し回路21b、電流調整部40b、および、出力ラインIout_2を備えている。アクティブピクセル12c・12d、読出し回路21b、電流調整部40b、および、出力ラインIout_2は、アクティブピクセル12a・12b、読出し回路21a、電流調整部40a、および、出力ラインIout_1と同様の構成である。
なお、本実施形態では、読出し部が、読出し部30a・30bの2つのみであるが、2以上あってもよい。また、各読出し部に設けるアクティブピクセルの数も2以上あってもよい。
(アクティブピクセル内の構成)
アクティブピクセル12aは、受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインIout_1に出力する。アクティブピクセル12a(ピクセル)は、フォトダイオード13(センサ素子)、電荷蓄積部14、リセットトランジスタ15、アンプトランジスタ16、および読出しトランジスタ17を備えている。なお、アクティブピクセル12bは、アクティブピクセル12aと同様の構成である。
フォトダイオード13は、外部から入射した所定の波長の光(放射線)を光電変換し、光電変換により生成した電荷を電荷蓄積部14に蓄積させる。言い換えると、フォトダイオード13への入射光量に応じた電荷が電荷蓄積部14に蓄積される。これにより、フォトダイオード13に接続されたアンプトランジスタ16のゲート電極の電圧が変化する。電荷蓄積部14は、アンプトランジスタ16のゲート電極ノードに存在するゲート容量および配線容量等に電荷が蓄積されるものであってもよく、アンプトランジスタ16のゲート電極とグランドとの間に静電容量を設け、当該静電容量に上記電荷が蓄積されるものであってもよい。
アンプトランジスタ16は、電荷蓄積部14に蓄積された電荷に応じてゲート電圧が変化する。アンプトランジスタ16は、ゲート電圧を当該ゲート電圧に対応した電流信号に変換し、ドレインソース間の電流として、読出しトランジスタ17を介して出力ラインIout_1に出力する。アンプトランジスタ16は、電荷蓄積部14に蓄積された電荷に応じた電圧信号を増幅するトランジスタであって、その電源電圧はVdである。
リセットトランジスタ15は、フォトダイオード13および電荷蓄積部14の電位を所定のリセット電位Vbにリセットするためのスイッチである。リセットトランジスタ15は、放射線センサ1の制御部(図示せず)に接続されており、この制御部の指示に応じてオンオフ動作する。
上記制御部は、リセットトランジスタ15を、電荷蓄積部14に蓄積された電荷に応じたゲート電圧に対応した電流の読出しを行う毎、あるいは所定回数の読出しを行う毎にリセットトランジスタ15をオンさせる。リセットトランジスタ15がオンされると、リセット電位を供給する電位供給源(図示せず)と電荷蓄積部14とが導通し、フォトダイオード13および電荷蓄積部14の電位がリセット電位Vbにリセットされる。
読出しトランジスタ17は、アンプトランジスタ16のドレインソース間の電流をアクティブピクセル12aの外部に出力するためのスイッチである。読出しトランジスタ17のゲート電極は、放射線センサ1の制御部(図示せず)に接続されており、この制御部の指示に応じてオンオフ動作する。上記制御部は、所定のタイミング毎に読出しトランジスタ17をオンし、電荷蓄積部14に蓄積された電荷量に応じた電流を出力ラインIout_1に出力させる。
(アクティブピクセル外の構成)
出力ラインIout_1は、一端が電流調整部40aに接続され、他端が読出し回路21aに接続されている。また、アクティブピクセル12a・12bにおける読出しトランジスタ17は出力ラインIout_1に接続されている。言い換えると、電流調整部40aは、アクティブピクセル12a・12bの出力端から読出し回路21aまでの経路から分岐して設けられている。
(電流調整部)
電流調整部40aは、出力ラインIout_1の一端に接続され、所定電流を出力ラインIout_1から引き出す。電流調整部40aは放射線が入射していない時にアンプトランジスタ16に流れるバイアス電流と同じ電流値の第1電流IBを出力ラインIout_1から引き出す。電流調整部40aの出力ラインIout_1に接続されていない側の端子は、電圧源(所定の電圧ノード)または、グランドに接続されている共通端子A1に接続されている。
言い換えると、共通端子A1は、複数の読出し部30a・30bにそれぞれ含まれている電流調整部40a・40bの出力ラインIout_1または出力ラインIout_2の一端に接続されていない端子と接続されている。リセット電位のときにアクティブピクセル12aのアンプトランジスタ16に流れるバイアス電流と略等価な電流が、読出しトランジスタ17をオンしたときに電流調整部40aに流れる。これにより、読出しトランジスタ17をオンしたときに、読出し回路21aにはバイアス電流と略等価な電流は流れないようになっている。
電流調整部40aは、例えば、図2に示すようにMOSトランジスタの電流源を用いて構成することができる。図2は、放射線センサ1の電流調整部40aの概略的な回路構成の一例を示す図である。電流調整部40aは、定電流源回路41を備えており、定電流源回路41は出力ラインIout_1に接続されている。また、定電流源回路41は、アンプトランジスタ16の電荷蓄積部14に蓄積された電荷がゼロのときにアンプトランジスタ16に流れるバイアス電流と略等価な第1電流IBを出力ラインIout_1から引き込むように設定されている。
(読出し回路)
読出し回路21aは、出力ラインIout_1の他端に接続されている。読出し回路21aは、出力ラインIout_1において第1電流IBが電流調整部40より引き出された後の第2電流ICの電流値を読み出す。つまり、読出しトランジスタ17をオンしたとき、第1電流IBは電流調整部40aに流れ、第2電流ICは読出し回路21に流れる。
言い換えると、読出し回路21aは、放射線の入射により発生した電気信号によるアンプトランジスタ16のゲート電極の電圧変化に基づくアンプトランジスタ16のソース電極とドレイン電極との間を流れる電流値を読み出す。読出し回路21aには、積分用アンプ22、容量23、および、アンプリセットトランジスタ24が備えられている。
読出し回路21aに備えられた積分用アンプ22のマイナス側入力端子(−端子)と積分用アンプ22の出力端子との間には、容量23、およびアンプリセットトランジスタ24が接続されている。具体的には、積分用アンプ22のマイナス側入力端子には、出力ラインIout_1、容量23の一端側、およびアンプリセットトランジスタ24の一端側が接続されている。対して、積分用アンプ22の出力端子には、容量23の他端側、およびアンプリセットトランジスタ24の他端側が接続されている。積分用アンプ22のプラス側入力端子(+端子)は、基準電圧Vint_bに接続されている。
また、読出し回路21aによってアクティブピクセル12a・12bから読み出された信号は、例えば、電圧Vo1として出力され所定の処理(例えば、アクティブピクセル12a・12bに入射した放射線量の算出など)が行われる。
(スイッチSW1)
電流調整部40aの出力ラインIout_1に接続されていない側の端子、および、電流調整部40bの出力ラインIout_2に接続されていない側の端子は、共通端子A1に接続されている。スイッチSW1は、共通端子A1と電圧源またはグランドとの間を導通状態または遮断状態にする。スイッチSW1の設置位置について、従来の技術と比較して以下に説明する。
特許文献1では、フラットパネル上に、M×N個のアクティブピクセルの各列に対応して、N個のリセット用アンプが形成されている放射線撮像装置の構成が提案されている。上記構成について図11に基づき説明する。図11は、従来の放射線撮像装置200の概略的な回路構成の一例を示す図である。
従来の放射線撮像装置200は、図11に示すように、積分用アンプ210への入力側とアクティブピクセル202との間に、電流分岐用の抵抗Rを備えている。また、抵抗Rと積分用アンプ210との間に、スイッチSW204が設けられている。
放射線撮像装置200において、アクティブピクセル202からの信号を読み出すときは、まず、抵抗Rと積分用アンプ210との間に設けられたスイッチSW204をオンにする。次に、複数のアクティブピクセル202の行ごとに備えられた読出し信号線Lread_Mに入力する読出し信号をハイにする。これにより、アクティブピクセル202から積分用アンプ210に信号の出力が開始される。その後、積分用アンプ210のリセット(図示なし)を解除すると、アクティブピクセル202の出力から、抵抗Rに分岐した電流を除いた電流が積分用アンプ210にて積分される。
その際、積分用アンプ210のリセット直後の積分用アンプ210の出力値である初期積分値をサンプリングしておき、積分終了時の積分用アンプ210の出力値から、初期積分値を減算する、相関2重サンプリングを行うことが望ましい。積分用アンプ210のリセット時に混入したノイズを除去するためである。
初期積分値をサンプリングするためには、積分用アンプ210の入力端子に電流の流れない期間が必要になる。しかしながら、放射線撮像装置200では、スイッチSW204がオンされている状態では、抵抗Rを介して積分用アンプ210の入力側から電流が流出してしまう。そのため、スイッチSW204がオンされている状態で、積分用アンプ210のリセットを解除すると抵抗Rを介して流出した電流が積分され、積分用アンプ210の出力が変化する。その結果、リセット直後の積分用アンプ210の出力を正確にサンプリングすることができない。
さらに、放射線撮像装置200では、積分用アンプ210毎にスイッチSW204を設けているため、回路が大型化し、実装面積、および製造コストが増加する。
それに対して、本実施形態では、読出し部30a・30bに設けられた電流調整部40a・40bの他端を共通端子A1に接続し、その共通端子A1と電圧源(またはグランド)との間にスイッチSW1(遮断用スイッチ)を設けている。
また、読出し回路21aは、基準電圧Vint_bが印加される第1入力端子(プラス側入力端子)と、出力端子に接続され、アンプリセットトランジスタ24がオンされている状態では上記基準電圧Vint_bに維持される第2入力端子(マイナス側入力端子)とを備え、第2入力端子は、電流調整部40aの共通端子A1に接続されてない側の端子に接続されている。
スイッチSW1をオフすると、放射線センサ1には、読出し回路21aの積分用アンプ22の負側の入力端子と、読出し回路21bの積分用アンプ22の負側の入力端子との間に、読出し部30aおよび読出し部30bの各電流調整部40a・40bが直列接続された回路が形成される。各積分用アンプ22の負側の入力端子は、積分用アンプ22のフィードバックにより、積分用アンプ22の正側の入力端子に印加している基準電圧Vint_bが維持される。そのため、直列接続された電流調整部40aおよび電流調整部40bの両端に電位差が無く、電流調整部40aおよび電流調整部40bの間には電流は流れない。つまり、スイッチSW1をオフすると、電流調整部40a・40bを各積分用アンプ22の入力端子から遮断したのと同等の効果が得られる。これにより、スイッチSW1は、電流調整部40a・40bと、電流源または、グランドと、を、一度に導通状態または遮断状態にすることができる。
(スイッチの動作)
以下、スイッチSW1の動作の一例について、図1および図3に基づいて説明する。図3は、本実施形態の放射線センサ1における駆動信号のタイミングチャートの一例を示す図である。スイッチSW1は、読出し回路21a・21bが電圧値を読み出すタイミングと同じタイミングで、共通端子A1と、電圧源またはグランドとの間を導通状態とする。
具体的には、スイッチSW1は、制御信号SWctlで制御され、制御信号SWctlが高電圧(ハイ)の時にスイッチSW1がオンされ、共通端子A1と電圧源またはグランドとの間が導通状態となる。対して、低電圧(ロー)の時は、スイッチSW1がオフされ、共通端子A1と電圧源またはグランドとの間が遮断状態になる。
各アクティブピクセル12a・12bの読出しトランジスタ17は、読出し制御信号Readk(k=1、2)により制御されている。例えば、読出し制御信号Read1がハイの時には、アクティブピクセル12aの読出しトランジスタ17がオンになり、読出し回路21aによりアクティブピクセル12aの信号の読出しが行われる。読出し制御信号Read1がローの時には、アクティブピクセル12aの読出しトランジスタ17がオフになり、アクティブピクセル12aと読出し回路21aとが遮断状態となる。
また、読出し制御信号Read2がハイの時には、アクティブピクセル12bの読出しトランジスタ17がオンになり、読出し回路21aによりアクティブピクセル12aの信号の読出しが行われる。読出し制御信号Read2がローの時には、アクティブピクセル12bの読出しトランジスタ17がオフになり、アクティブピクセル12bと読出し回路21bとが遮断状態となる。
本実施形態では、読出し制御信号Readkがハイの時のみ、制御信号SWctlをハイとする。これにより、読出しが行われている期間のみ電流調整部40a・40bにより、電流調整が行われるように制御することができる。
各読出し回路21a・21bのアンプリセットトランジスタ24は読出し制御信号Resetにより制御されている。読出し制御信号Resetは、スイッチSW1がオフのときにハイとなり、アンプリセットトランジスタ24をオンする。これにより、積分用アンプ22がリセットされる。その後、リセット後の積分用アンプ22の出力をサンプリングした後に、読出し制御信号Readk、および制御信号SWctlがハイとなる。
〔実施形態2〕
図4に基づき、本発明の実施形態2について説明する。図4は、本発明の実施形態2に係る放射線センサ1Aの概略的な回路構成を示す図である。図4に示す放射線センサ1Aは、図1に示す放射線センサ1に比べて、基板の構成を具体的に示したものであり、その他の構成は同様である。
本実施形態において、スイッチSW1は第1基板60上に形成されている。スイッチSW1は、シリコン半導体を用いたディスクリート素子として形成されている。電流調整部40a・40bは、シリコン基板である第2基板61上に形成されている。第2基板61は、抵抗アレーとして、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dが形成さている第3基板62と別体で形成されている。電流調整部40a・40bが抵抗アレーとして形成される場合の具体的な構成については、実施形態5で説明する。
スイッチSW1は、電流調整部40a・40bと直列に配置されている。そのため、スイッチSW1をオンにしたときに、電流調整部40a・40bが、出力ラインIout_1・Iout_2から第1電流IBを分岐できるように、スイッチSW1のオン状態での抵抗値(オン抵抗)は、低いことが求められる。例えば、スイッチSW1のオン状態でのオン抵抗は、数KΩ程度以下であることが望ましい。
放射線センサ1のアクティブピクセル12a・12b・12c・12dをガラス基板上にTFTを用いて形成している場合、TFTのオン抵抗は、通常、数100KΩから数MΩ程度になる。そのため、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dをガラス基板上にTFTを用いて形成している場合、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dと同一基板上に、スイッチSW1を設けることは困難である。したがって、その場合、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dとは別基板上にスイッチSW1を形成する必要がある。
また、電流調整部40a・40bとして抵抗を用いている場合、電流調整部40a・40bはアクティブ素子を形成できないプロセスで作られていることがある。その場合、電流調整部40a・40bと同一基板上にスイッチSW1を形成できないため、電流調整部40a・40bは、スイッチSW1が形成されている基板とは別体の基板で形成する必要がある。
つまり、アクティブピクセル12a・12b・12c・12d、電流調整部40a・40b、およびスイッチSW1が別々の各基板上に形成されることで、下記の効果を奏する。それは、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dをガラス基板上に形成し、電流調整部40a・40bとして抵抗を用いる場合であっても、回路を小型化し、製造コストの低減できる放射線センサ1Aを実現することができる効果である。
〔実施形態3〕
図5に基づき、本発明の実施形態3について説明する。図5は、本発明の実施形態3に係る放射線センサ1Bの概略的な回路構成を示す図である。図5に示す放射線センサ1Bは、図4に示す放射線センサ1Aに比べて、電流調整部40a・40bが、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dと同一の第4基板63上に形成されている点が異なり、その他の構成は同様である。
本実施形態には、アクティブピクセル12a・12b・12c・12d、および電流調整部40a・40bが第4基板63上に形成され、スイッチSW1が第1基板60上に形成されている。つまり、アクティブピクセル12a・12b・12c・12d、および電流調整部40a・40bと、スイッチSW1とは、別個の基板上に形成されている。そのため、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dをガラス基板上に形成し、電流調整部40a・40bとして抵抗を用いることができる。また、アクティブピクセル12a・12b・12c・12d、および電流調整部40a・40bを同じ第4基板63に形成することにより、基板の外部に引き出す配線の数を削減できる。
〔実施形態4〕
図6に基づき、本発明の実施形態4について説明する。図6は、本発明の実施形態4に係る放射線センサ1Cの概略的な回路構成を示す図である。図6に示す放射線センサ1Cは、図4に示す放射線センサ1Aに比べて、電流調整部40a・40bが、スイッチSW1と同一の第5基板64上に形成されている点が異なり、その他の構成は同様である。
具体的には、電流調整部40a・40bおよびスイッチSW1は、第5基板64上に形成され、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dは第3基板62上に形成されている。第5基板64は、シリコン基板であり、電流調整部40a・40bおよびスイッチSW1は、第5基板64に集積回路として形成されている。電流調整部40a・40bおよびスイッチSW1が、集積回路として形成されることで、回路を小型化することができる。
〔実施形態5〕
図7に基づき、本発明の実施形態5について説明する。図7は、本発明の実施形態5に係る放射線センサ1Dの概略的な回路構成を示す図である。図7に示す放射線センサ1Dは、図1に示す放射線センサ1に比べて、電流調整部40a・40bに換えて、抵抗R1・R2が用いられている点が異なり、その他の構成は同様である。なお、抵抗R1と抵抗Rは同様の構成である。
抵抗R1は、アンプトランジスタ16のゲート電圧がリセット電位のときに、アンプトランジスタ16に流れるバイアス電流と略等価な第1電流IBが、読出しトランジスタ17をオンしたときに抵抗R1に流れるように、抵抗値および両端電位差が設定されている。具体的には、例えば、積分用アンプ22の正側入力端子に与える参照電圧をVint_b、端子B1に与える電圧をVB、電流調整部40aに流したい電流を第1電流IBとするとき、IB=(Vint_b−VB)/R1となるように設定する。
ここで、端子B1に与える電圧は、電流調整部40aに流れる電流が所望の値になるように調整する。その電位がたまたま0Vである場合は、端子B1をグランドに接続し、それ以外の場合は所望の電源に接続する。
〔実施形態6〕
図8に基づき、本発明の実施形態6について説明する。図8は、本発明の実施形態6に係る放射線センサ1Eの概略的な回路構成を示す図である。図8に示す放射線センサ1Eは、図1に示す放射線センサ1に比べて、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dに換えて、アクティブピクセル12a1・12b1・12c1・12d1が設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。また、アクティブピクセル12a1・12b1・12c1・12d1は、アクティブピクセル12a・12b・12c・12dに比べて、フォトダイオード13の設置向きが異なり、その他の構成は同様である。
上述した各実施形態では、アンプトランジスタ16のバイアス電流と略等価な第1電流IBを出力ラインIout_1から電流調整部40aに流す(あるいは電流調整部40aが引き出す)構成について説明したが、これに限るものではない。例えば、アクティブピクセル12a1において、光電変換により電子が電荷蓄積部14に蓄積されるようにフォトダイオード13を設置する場合、電流IDと略等価な電流IEを、出力ラインIout_1から電流調整部40aに流すように設定してもよい。電流IDは、撮像対象とする最大強度の光で露光された状態で読出しトランジスタ17がオンした時にアクティブピクセル12a1から出力ラインIout_1に流れる電流である。
以下に詳しく説明する。本実施形態では、図8に示すように、アクティブピクセル12a1のフォトダイオード13を、図1に示すアクティブピクセル12aに示すフォトダイオード13とは向きを逆にして設置する。
この場合、光電変換により電子が電荷蓄積部14に蓄積され、アンプトランジスタ16のゲート電極の電位が下がるような極性でフォトダイオード13が用いられる。したがって、放射線センサ1Eは、(1)アクティブピクセル12aのリセット時は、アンプトランジスタ16のゲート電極の電圧が最大になり、(2)アクティブピクセル12aが撮像対象とする最大強度の光で露光されたときは、アンプトランジスタ16のゲート電極の電位が最小になる。つまり、(1)アクティブピクセル12aのリセット直後の読出し時は、アクティブピクセル12aから出力ラインIout_1に出力される電流は最大の電流IFになり、(2)アクティブピクセル12aが撮像対象とする最大強度の光で露光された直後の読出し時は、アクティブピクセル12aから出力ラインIout_1に出力される電流は最小の電流IDになる。したがって、常にアクティブピクセル12aから出力ラインIout_1に出力される電流IDと略等価な電流IEを、出力ラインIout_1から電流調整部40aに流すように設定ことで、読出し回路21aに必要とされるダイナミックレンジを小さくすることができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る放射線検出器(放射線センサ1・1A・1B・1C・1D・1E)は、センサ素子(フォトダイオード13)が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ライン(Iout_1・Iout_2)に出力するピクセル(アクティブピクセル12a・12b・12c・12d・12a1・12b1・12c1・12d1)と、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部(40a・40b)と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路(21a・21b)と、を有する、複数の読出し部(30a・30b)と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子(A1)と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチ(SW1)と、を備えている。
上記構成によれば、各ピクセルから出力される電流のうち、電流調整部により、所定電流が出力ラインから引き出された後の電流値が、読出し回路により読み出される。電流調整部により所定電流が出力ラインから引き出されるようにすることで、読出し回路は、電流調整部がない場合と比較して、電流調整部に引き抜かれる所定電流分だけ小さい電流値を読み出す。その結果、電流調整部を設けない場合と比較して、読出し回路の回路を小型化することができる。
また、放射線検出器には複数の読出し部が備えられ、複数の読出し部の各電流調整部に接続されている共通端子と、所定の電圧ノード、もしくはグランドとの間に、スイッチが設けられている。これにより、電流調整部毎にスイッチを設ける場合と比較して、放射線検出器全体の回路規模を小さくすることができる。その結果、製造コストの低減を実現することができる。
本発明の態様2に係る放射線検出器(放射線センサ1A)は、上記態様1において、前記スイッチ(SW1)と、前記電流調整部(40a・40b)とは、それぞれ異なる基板(第1基板60)に形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、スイッチと電流調整部とが、それぞれ異なる基板に形成されているので、電流調整部を、抵抗を用いて形成することができる。詳しくは、電流調整部として抵抗を用いる場合、電流調整部はアクティブ素子を形成できないプロセスで作られていることがある。その場合であっても、スイッチと電流調整部とが異なる基板に形成されているので、問題なく、スイッチを形成することができる。
本発明の態様3に係る放射線検出器(放射線センサ1A)は、上記態様1または2において、前記スイッチ(SW1)と、前記電流調整部(40a・40b)と、前記ピクセル(アクティブピクセル12a・12b・12c・12d)とは、それぞれ異なる基板に形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、スイッチと電流調整部とがそれぞれ異なる基板に形成されているので、態様2と同様に、電流調整部を、抵抗を用いて形成することができる。また、ピクセルと電流調整部とが異なる基板に形成されているので、例えば、ガラス基板を用いてピクセルを形成することができる。詳しくは、ピクセルをガラス基板上にTFTを用いて形成している場合、TFTのオン抵抗は、通常、数100KΩから数MΩ程度になる。しかし、スイッチが電流調整部と直列に配置されている場合、スイッチをオンにしたときに、電流調整部が出力ラインから所定電流を分岐できるように、スイッチのオン状態での抵抗値(オン抵抗)が低いことが求められる。例えば、スイッチのオン状態でのオン抵抗は、数KΩ程度以下であることが望ましい。したがって、ピクセルとスイッチとを同じ基板に形成するのであれば、ガラス基板を用いてピクセルを形成することはできないが、本態様では、スイッチとピクセルとが異なる基板に形成されるので、ガラス基板を用いてピクセルを形成することができる。
本発明の態様4に係る放射線検出器(放射線センサ1B)は、上記態様1または2において、前記ピクセル(アクティブピクセル12a・12b・12c・12d)と前記電流調整部(40a・40b)とは同一の基板(第4基板63)に形成され、前記スイッチ(SW1)と、前記電流調整部とは、それぞれ異なる基板に形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、スイッチと電流調整部とが異なる基板に形成されているので、態様2と同様に、電流調整部を、抵抗を用いて形成することができる。また、ピクセルと電流調整部とが同一基板上に形成されているため、基板から引き出す配線数、基板の外に配置すべき部品数の削減が可能であり、小型化、コスト削減が可能である。
本発明の態様5に係る放射線検出器(放射線センサ1C)は、上記態様1において、前記スイッチ(SW1)と前記電流調整部(40a・40b)とは同一の基板(第5基板64)に形成され、前記ピクセル(アクティブピクセル12a・12b・12c・12d)と前記スイッチとは、それぞれ異なる基板(第3基板62)に形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、ピクセルとスイッチとが異なる基板に形成されているので、態様3と同様に、例えば、ガラス基板を用いてピクセルを形成することができる。また、スイッチと電流調整部とが同一基板上に形成されているため、電流調整部とスイッチとを別々の基板に形成する場合と比較して部品数の削減が可能であり、小型化、コスト削減が可能である。
本発明の態様6に係る放射線検出器(放射線センサ1・1A・1B・1C・1D・1E)は、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記スイッチ(SW1)は、前記読出し回路(21a・21b)が前記電流値を読み出すタイミングと同じタイミングで、前記共通端子(A1)と、前記所定の電圧ノードまたは、前記グランドとの間を導通状態とすることが望ましい。
上記構成によれば、読出し回路が電流値を読出すときのみ、電流調整部が出力信号線から所定電流を引き抜くことができる。また読出し回路がピクセルを読出すとき以外は、スイッチはオフされるので、電流調整部に抵抗が用いられている場合において、電流調整部から電流が流出することを防ぐことができる。
本発明の態様7に係る放射線検出器(放射線センサ1・1A・1B・1C・1D・1E)は、上記態様1から6のいずれかにおいて、前記読出し回路(21a)は、前記電流調整部(40a)により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す積分用アンプ(22)を備え、前記積分用アンプは、基準電圧が印加される第1入力端子(プラス側の端子)と、前記積分用アンプの出力端子に接続され、上記基準電圧に維持される第2入力端子(マイナス側の端子)と、を有し、前記第2入力端子は、前記電流調整部の前記共通端子(A1)に接続されてない端子に接続されていることが望ましい。
上記構成によれば、スイッチをオフすると、放射線検出器には、各読出し回路の積分用アンプの第2入力端子との間に、各電流調整部が直列接続された回路が形成される。各第2入力端子は、各積分用アンプのフィードバックにより、各第1入力端子に印加している基準電圧が維持される。そのため、直列接続された各電流調整部の両端に電位差が無く、各電流調整部間には電流は流れない。つまり、スイッチをオフすると、各電流調整部を各積分用アンプの入力端子から遮断したのと同等の効果が得られる。これにより、スイッチは、各電流調整部と、電流源または、グランドと、を、一度に導通状態または遮断状態にすることができる。
本発明の態様8に係る放射線検出器(放射線センサ1・1A・1B・1C・1D・1E)のスイッチ(SW1)の制御方法は、センサ素子(フォトダイオード13)が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ライン(Iout_1・Iout_2)に出力するピクセル(アクティブピクセル12a・12b・12c・12d・12a1・12b1・12c1・12d1)と、前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部(40a・40b)と、前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路(21a・21b)と、を有する、複数の読出し部(30a・30b)と、前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子(A1)と、前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチ(SW1)と、を備えている放射線検出器のスイッチ制御方法であって、前記スイッチは、前記読出し回路が前記電流値を読み出すタイミングと同じタイミングで、前記共通端子と、前記所定の電圧ノードまたは、前記グランドとの間を導通状態とすることを特徴とする。
上記構成によれば、態様1および6と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1・1A・1B・1C・1D 放射線センサ(放射線検出器)
12a・12b・12c・12d・12a・12b・12c・12d アクティブピクセル(ピクセル)
13 フォトダイオード(センサ素子)
14 電荷蓄積部
15 リセットトランジスタ
16 アンプトランジスタ
17 読出しトランジスタ
21a・21b 読出し回路
23 容量
24 アンプリセットトランジスタ
30a・30b 読出し部
40a・40b 電流調整部
60 第1基板
61 第2基板
62 第3基板
63 第4基板
64 第5基板
Iout_1・Iout_2 出力ライン
R1・R2 抵抗

Claims (6)

  1. センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、
    前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、
    前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、
    前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、
    前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチと、前記電流調整部とは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする放射線検出器。
  2. センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、
    前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、
    前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、
    前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、
    前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチと、前記電流調整部と、前記ピクセルとは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする放射線検出器。
  3. センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、
    前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、
    前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、
    前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、
    前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、
    を備え、
    前記ピクセルと前記電流調整部とは同一の基板に形成され、前記スイッチと前記電流調整部とは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする放射線検出器。
  4. センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、
    前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、
    前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、
    前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、
    前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチと前記電流調整部とは同一の基板に形成され、前記ピクセルと前記スイッチとは、それぞれ異なる基板に形成されていることを特徴とする放射線検出器。
  5. センサ素子が受光した放射線の線量に応じた電流を、出力ラインに出力するピクセルと、
    前記出力ラインの一端に接続され、所定電流を前記出力ラインから引き出す電流調整部と、
    前記出力ラインの他端に接続され、前記出力ラインにおける、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す読出し回路と、を有する、複数の読出し部と、
    前記複数の読出し部にそれぞれ含まれている前記電流調整部の前記出力ラインの一端に接続されていない端子と接続されている共通端子と、
    前記共通端子と、所定の電圧ノードまたはグランドとの間の導通状態を切り替えるスイッチと、
    を備え、
    前記スイッチは、前記読出し回路が前記電流値を読み出すタイミングと同じタイミングで、前記共通端子と、前記所定の電圧ノードまたは、前記グランドとの間を導通状態とすることを特徴とする放射線検出器。
  6. 前記読出し回路は、前記電流調整部により所定電流が引き出された後の電流値を読み出す積分用アンプを備え、
    前記積分用アンプは、基準電圧が印加される第1入力端子と、前記積分用アンプの出力端子に接続され、上記基準電圧に維持される第2入力端子と、を有し、
    前記第2入力端子は、前記電流調整部の前記共通端子に接続されてない端子に接続されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の放射線検出器。
JP2017017062A 2017-02-01 2017-02-01 放射線検出器 Active JP6821457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017062A JP6821457B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 放射線検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017062A JP6821457B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 放射線検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018125738A JP2018125738A (ja) 2018-08-09
JP6821457B2 true JP6821457B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=63111648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017017062A Active JP6821457B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 放射線検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6821457B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011091487A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Panasonic Corp 固体撮像装置
CN107005659B (zh) * 2014-11-27 2020-04-03 夏普株式会社 放射线检测器
US10209374B2 (en) * 2015-07-13 2019-02-19 Sharp Kabushiki Kaisha Radiation detector

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018125738A (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9417333B2 (en) Radiation imaging apparatus and radiation imaging system
US9172951B2 (en) Test circuit for testing signal receiving unit, image pickup apparatus, method of testing signal receiving unit, and method of testing image pickup apparatus
US9698184B2 (en) Image sensor and driving method thereof
US9360562B2 (en) Radiation imaging apparatus and radiation imaging system
US20010019080A1 (en) Image sensor
US20080218614A1 (en) Dynamic range enhancement scheme for imagers
GB2532544A (en) Radiation imaging apparatus and radiation detection system
CN110099229B (zh) 摄像装置
US10180501B2 (en) Radiation detector
US10757354B2 (en) Pixel sensing circuit and driving method thereof, image sensor and electronic device
US11477398B2 (en) Image sensor and imaging system comprising the same
US9239390B2 (en) Radiation imaging apparatus and radiation imaging system
US7652240B2 (en) Image sensor with a plurality of pixels, pixel circuit and method
US8344307B2 (en) Image sensor
JP3942793B2 (ja) 電荷量検出回路
CN110418090B (zh) 放射线图像拍摄装置
JP6821457B2 (ja) 放射線検出器
JP2009168611A (ja) 赤外線固体撮像素子
US7755364B2 (en) Image sensor
JP6661498B2 (ja) 放射線検出器、および放射線検出方法
JP4322721B2 (ja) 電荷検出回路およびそれを備えた画像センサ
Sami et al. A Flexible CMOS Test-Pixel Readout System
CN100530664C (zh) 多模式数字成像装置和系统
JP2018046339A (ja) 放射線検出器及び出力読出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6821457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150