JP6820592B2 - 消防用媒介金具及び消防用器具 - Google Patents

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Description

本発明は消防用媒介金具及び消防用器具に関し、更に詳しくは、地下式消火栓等の一の消防用器具とスタンドパイプ等の別の消防用器具とを連結するために使用される消防用媒介金具と、地下式消火栓等の消防用器具に関する。
一の消防用器具と別の消防用器具とを連通するために消防用媒介金具(消防用継手とも呼ばれる。)が使用される。消防用器具としては、例えば、消防用ホース、地下式消火栓、スタンドパイプ、消火栓、送水口、採水口、放水口等がある。消防用媒介金具は、消防用器具に備わる差し金具と連結及び連結解除可能な受け金具部と、消防用器具に備わる受け金具と連結及び連結解除可能な差し金具部とを同心状に備える。そして、一の消防用器具の差し金具を消防用媒介金具の受け金具部に連結し、別の消防用器具の受け金具を消防用媒介金具の差し金具部に連結することにより、一の消防用器具と別の消防用器具とが消防用媒介金具を介して連通する。消防用媒介金具の受け金具部の基本的な形態は、消防用器具の受け金具と同じか類似しており、また、消防用媒介金具の差し金具部の基本的な形態は、消防用器具の差し金具と同じか類似している。
図9は、従来の消防用媒介金具50を示す一部断面説明図である。消防用媒介金具50は、一端側(図9の紙面右側)に環状の受け金具部51を、他端側(図9の紙面左側)に円筒状の差し金具部52を備える。受け金具部51と差し金具部52とは互いにねじ結合される。受け金具部51は、周方向に三つの係止爪53と、各係止爪53を半径方向内側の突出位置へと付勢するばね54とを含む。図9に破線で示す一の消防用器具の差し金具40(図1の一の消防用器具の差し金具40と同じものであるため、同じ参照番号を付す。)は、端部に外径が拡大する拡径部41を有する。一の消防用器具の差し金具40を消防用媒介金具50の受け金具部51に連結する場合、差し金具40の拡径部41が受け金具部51の係止爪53をばね54の付勢に抗して突出位置から半径方向外側に一時的に引っ込め、拡径部41が係止爪53を過ぎるや否や係止爪53がばね54の付勢により突出位置に復帰し、これにより、一の消防用器具の差し金具40が消防用媒介金具50の受け金具部51に連結される。
従来の消防用媒介金具50では、それぞれ実質的に金属製の受け金具部51と差し金具部52とが直接結合されるため、次のような問題がある。すなわち、例えば、消防用媒介金具50の受け金具部51が一の消防用器具としての地下式消火栓に装備された差し金具40に連結され、かつ差し金具部52が別の消防用器具としてのスタンドパイプの下端側の受け金具(図示せず)に連結される場合、スタンドパイプの上端側に設けられる放水口は横方向に向き、ここに消防用ホースが接続される。そのため、地下式消火栓から供給されスタンドパイプを上昇した消防用水がその放水口からホースへと横方向に急激に曲がる。これにより、スタンドパイプにはこれを倒す方向に横荷重が作用する。このスタンドパイプにかかる横荷重がスタンドパイプと連結する消防用媒介金具50の差し金具部52に伝わるので、差し金具部52には受け金具部51に対し軸線がずれるような力が働き、この力が差し金具部52と受け金具部51との結合部に応力を集中的にもたらす。このような応力が長期的に作用すると、受け金具部51と差し金具52との結合部や係止爪53を含む係止構造部が損傷するおそれがあり、消防用媒介金具50の寿命が短くなるという問題がある。
また、地下式消火栓は差し金具部を備え、この差し金具部に図9に示す消防用媒介金具50の受け金具部51が連結され、消防用媒介金具50の差し金具部52にスタンドパイプの下端側の受け金具が連結される。この場合も、上述したスタンドパイプにかかる横荷重により、地下式消火栓の差し金具部と消防用媒介金具50の受け金具部51との金属部品同士が直接結合される結合部に応力を集中し、この結合部や消防用媒介金具50の受け金具部51の係止爪53等が経時的に損傷するおそれがある。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、受け金具部と差し金具部との間に作用する応力を緩和することができる消防用媒介金具を提供することにある。
本発明の別の目的は、差し金具部と相手側の受け金具との間に作用する応力を緩和することができる消防用器具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一側面によれば、受け金具部と、差し金具部と、前記受け金具部と前記差し金具部との間に介在させたダンパー部とを備え、前記受け金具部、前記差し金具部及び前記ダンパー部が同心状に配置され、前記ダンパー部は、ゴム製で環状の緩衝部材を含む消防用媒介金具が提供される。
本発明に係る消防用媒介金具では、受け金具部と差し金具部との間にゴム製で環状の緩衝部材を含むダンパー部を介在させたため、受け金具部と差し金具部との間に作用する応力をダンパー部により吸収し減衰させることができる。受け金具部及び差し金具部とダンパー部とは一体に構成することができる他、受け金具部及び差し金具部とダンパー部とを連結及び連結解除可能に構成することもできる。本発明において、ダンパー部の緩衝部材が弾性変形することにより、受け金具部の軸線と差し金具部の軸線とが多少ずれたり、受け金具と差し金具とが軸方向において互いに多少近づいたり離れたりすることが許容される。
ダンパー部のゴム製の緩衝部材のゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態において、前記ダンパー部は、前記受け金具部及び前記差し金具部の一方に連結される金属製の外筒と、前記受け金具部及び前記差し金具部の他方に連結される金属製の内筒とを含み、前記緩衝部材が前記外筒と前記内筒との間に一体的に配置される。外筒と内筒との間に一体的に配置される環状の緩衝部材が弾性変形することにより、外筒の軸線と内筒の軸線の多少のずれを許容すると共に、外筒及び内筒の軸方向における多少のずれを許容する。外筒及び内筒は、受け金具部及び差し金具部の一方及び他方に対し取り外し可能又は取り外し不能に連結することができる。
本発明の一実施形態において、前記緩衝部材は、前記外筒の内周面に固着される外周面と、前記内筒の外周面に固着される内周面とを有する。金属である外筒の内周面及び内筒の外周面とゴムである緩衝部材の外周面及び内周面との固着法としては、エボナイト法、環化ゴム法、真ちゅうメッキ法、ゴムの含塩素誘導体法、フェノール樹脂法、イソシアネート法等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の一実施形態において、前記外筒は、前記受け金具部及び前記差し金具部の前記一方から軸方向において離れる側に半径方向内側に最も突き出る外筒内側端を有し、前記内筒は、前記受け金具部及び前記差し金具部の前記他方から軸方向において離れる側に半径方向外側に最も突き出る内筒外側端を有し、前記緩衝部材は、軸方向において前記外筒内側端と前記内筒外側端との間に配置され、前記外筒内側端は前記内筒外側端よりも半径方向内側に位置する。本実施形態では、ダンパー部の緩衝部材が経年劣化や異常な高圧等によって破損して、受け金具部(又は差し金具部)に連結した外筒と、差し金具部(又は受け金具部)に連結した内筒とが軸方向に分離しようとしても、外筒内側端が内筒外側端よりも半径方向内側に位置するため、外筒内側端と内側外側端とが互いに引っ掛かり、使用中に差し金具部側が飛び出すような事故を防ぐことができる。
本発明の別の側面によれば、差し金具部と、器具本体と、前記差し金具部と前記器具本体との間に介在させたダンパー部とを備え、前記差し金具部及び前記ダンパー部が同心状に配置され、前記ダンパー部は、ゴム製で環状の緩衝部材を含む消防用器具が提供される。本発明に係る消防用器具は、上述した本発明に係る消防用媒介金具におけるダンパー部と実質的に同じダンパー部を、差し金具部を備える消防用器具における差し金具部と器具本体との間に介在させたものである。これにより、差し金具部と、相手側(例えば図9の消防用媒介金具50)の受け金具との間に作用する応力をダンパー部により吸収し減衰させることができる。
本発明の一実施形態において、前記ダンパー部は、前記器具本体に連結される金属製の外筒と、前記差し金具部に連結される金属製の内筒とを含み、前記緩衝部材が前記外筒と前記内筒との間に一体的に配置される。外筒と内筒との間に一体的に配置される環状の緩衝部材は弾性変形することにより、外筒の軸線と内筒の軸線の多少のずれを許容すると共に、外筒及び内筒の軸方向における多少のずれを許容する。外筒及び内筒は、器具本体及差し金具部に対し取り外し可能又は取り外し不能に連結することができる。
本発明の一実施形態において、前記外筒は、前記器具本体から軸方向において離れる側に半径方向内側に最も突き出る外筒内側端を有し、前記内筒は、前記差し金具部から軸方向において離れる側に半径方向外側に最も突き出る内筒外側端を有し、前記緩衝部材は、軸方向において前記外筒内側端と前記内筒外側端との間に配置され、前記外筒内側端は前記内筒外側端よりも半径方向内側に位置する。本実施形態では、ダンパー部の緩衝部材が経年劣化や異常な高圧等によって破損して、器具本体に連結した外筒と、差し金具部に連結した内筒とが軸方向に分離しようとしても、外筒内側端が内筒外側端よりも半径方向内側に位置するため、外筒内側端と内側外側端とが互いに引っ掛かり、使用中に差し金具部側が飛び出すような事故を防ぐことができる。
本発明の一実施形態において、前記消防用器具は、地下式消火栓、消火栓及び放水口からなる群から選択される。地下式消火栓、消火栓(地下式消火栓以外の地上式消火栓等)及び放水口以外の消防用器具では、一般に、その差し金具に対し直接又は消防用継手を介して消防用ホースが連結されるため、消防用器具の差し金具の連結部に作用する応力は小さい。
本発明に係る消防用媒介金具では、受け金具部と差し金具部との間にゴム製で環状の緩衝部材を含むダンパー部を介在させたため、受け金具部と差し金具部との間に作用する応力をダンパー部により緩和することができる。そのため、消防用媒介金具の受け金具部と差し金具との結合部や係止爪等の経時的な損傷を低減することができる。
また、本発明に係る消防用器具では、差し金具部と器具本体との間にゴム製で環状の緩衝部材を含むダンパー部を介在させたため、差し金具部と相手側の受け金具との間に作用する応力をダンパー部により緩和することができる。そのため、消防用器具の差し金具部や相手側の受け金具部の係止爪等の経時的な損傷を低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る消防用媒介金具の一部断面説明図であり、上半部が断面で示される。 図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。 図3は、図1のダンパー部の部分拡大図である。 図4は、図1のB−B線に沿う断面図である。 図5はダンパー部の斜視図であり、外筒に連結する拡張部の外筒受け部が共に示される。 図6は、ダンパー部の変形例を示す一部断面図である。 図7は、ダンパー部の別の変形例を示す一部断面図である。 図8は、本発明に係る消防用器具の一実施形態としての地下式消火栓を概略的に示す一部断面説明図である。 図9は、従来の消防用媒介金具を示す一部断面説明図である。
以下、本発明のいくつかの実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び均等の範囲内で適宜変更等が可能である。図1は、本発明の一実施形態に係る消防用媒介金具(以下、単に「媒介金具」ともいう。)1の一部断面説明図であり、上半部が断面で示される。媒介金具1は、図1の紙面において右側(以下、媒介金具1についての左右は図1の紙面に基づく。)の環状の受け金具部10と、左側の円筒状の差し金具部20と、受け金具部10と差し金具部20との間に介在される環状のダンパー部30とから構成される。受け金具部10、差し金具部20及びダンパー部30は同心状に配置され、共通の軸線を有する。
図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。受け金具部10は、周方向に等間隔で配置される一例として三つの係止爪11と、各係止爪11を半径方向内側の突出位置(図1及び図2参照)へと付勢するばね12とを備える。各係止爪11は、軸方向右側から左側へと内径が次第に拡大するように傾斜するテーパー面11aを有する。受け金具部10は、例えば地下式消火栓等の一の消防用器具(以下、「第1器具」という。)に装備される図1に破線で示す差し金具40と連結及び連結解除可能である。差し金具40は左端部に外径が拡大する拡径部41を含む。第1器具の差し金具40を受け金具部10に連結する際、拡径部41が突出位置にある各係止爪11のテーパー面11aに接しつつばね12の付勢に抗して各係止爪11を半径方向外側に一時的に引っ込める。そして、拡径部41が各係止爪11を過ぎるや否や各係止爪11がばね12の付勢により突出位置に復帰し、これにより拡径部41が各係止爪11によって係止され、第1器具の差し金具40が媒介金具1の受け金具部10に連結される。図1の参照番号42は第1器具の係止解除部材であり、係止解除部材42を軸方向左方にスライドさせて突出位置の係止爪11を半径方向外側に引っ込めることにより、係止爪11による拡径部41の係止が解除され、媒介金具1の受け金具部10から第1器具の差し金具40を抜くことができる。
受け金具部10は、係止爪11及びばね12を収容及び支持するほぼ円筒状のハウジング構造体13と、ハウジング構造体13から軸方向左側かつ半径方向外側に拡張する拡張部14とを更に備える。拡張部14は、半径方向外側端部から軸方向左方に突出する環状の外筒受け部14aを含む。外筒受け部14aは、ダンパー部30の後述する外筒31とねじ結合により連結及び連結解除可能である。図1の参照番号15は外部への水漏れを防ぐためのパッキンである。
差し金具部20は、上述した第1器具の差し金具40と実質的に同じ形態であり、左端部に外径が拡大する拡径部22を有する差し金具21と、差し金具21の外周面上に配置される係止解除部材23とを備える。係止解除部材23は、円筒部23aと、円筒部23aの右端部にて半径方向外側に延びる鍔部23bとを有する。差し金具21は、例えばスタンドパイプ等の別の消防用器具(以下、「第2器具」という。)の受け金具(図示せず)に連結及び連結解除可能である。第2器具の受け金具は、上述した媒介金具1の受け金具部10と同じか類似の係止爪構造を有する。媒介金具1の受け金具部10に第1器具の差し金具40を連結し、差し金具部20に第2器具の受け金具を連結することにより、第1及び第2器具同士が媒介金具1を介して連通する。
ダンパー部30は、金属製の外筒31と、金属製の内筒32と、外筒31と内筒32との間に一体的に配置されるゴム製で環状の緩衝部材33とから構成される。図3は、図1のダンパー部30の部分拡大図である。図4は、図1のB−B線に沿う断面図である。図5は、ダンパー部30の斜視図であり、外筒31に連結する拡張部14の外筒受け部14aが共に示される。図3を参照して、緩衝部材33は、外周面33aと、内周面33bと、右側面33cと、左側面33dとを有する。緩衝部材33の外周面33aは外筒31の内周面に強固に固着され、内周面33bは内筒32の外周面に強固に固着される。本実施形態において、緩衝部材33の左側面33dは外筒31の左側面と面一であり、緩衝部材33の右側面33cは内筒32の右側面と面一である。外筒31は、緩衝部材33の右側面33cよりも軸方向右方に若干突出する。外筒31の外周面の右側半部は、受け金具部10の拡張部14の外筒受け部14aの内周面とねじ結合可能である。内筒32は、緩衝部材33の左側面33dよりも軸方向左方に突出する。この内筒32の突出部の内周面は、差し金具21の外周面の右端部とねじ結合により連結及び連結解除可能である。なお、差し金具21の外周面の右端部が内筒受け部25をなす。また、外筒31は受け金具部10と分離不能に連結されてもよく、内筒32は差し金具部20に分離不能に連結されてもよい。拡張部14の、ダンパー部30に対面する左側面14b(図1参照)は、緩衝部材33の右側面33c及び内筒32の右側面に対し間隔Cがあいている。ダンパー部30の緩衝部材33が弾性変形することにより、外筒31の軸線と内筒32の軸線が多少ずれたり、外筒31と内筒32とが軸方向において多少ずれることが許容される。これにより、受け金具部10の軸線と差し金具部20との軸線が多少ずれたり、受け金具10と差し金具20とが軸方向において互いに多少近づいたり離れたりすることが許容される。上述した間隔Cは、内筒32が間隔Cに入り込むような緩衝部材33の弾性変形を許容する。
以上のように構成された消防用媒介金具1の受け金具部10が第1金具の一例である地下式消火栓の差し金具40に連結し、差し金具部20が第2金具の一例であるスタンドパイプの下端側の受け金具(図示せず)に連結して使用される場合、地下式消火栓から供給されスタンドパイプを上昇した消防用水がその放水口からホースへと横方向に急激に曲がることにより、スタンドパイプに横荷重が作用し、この横荷重により、媒介金具1において差し金具部20の軸線と受け金具部10との軸線がずれるような力が働く。この力が差し金具部20と受け金具部10との間のダンパー部30に応力を作用させるが、この応力をダンパー部30の緩衝部材33が弾性変形しつつ吸収し減衰させるため、従来の消防用媒介金具50に比べて差し金具部20及び受け金具部10が経時的に損傷を受け難くなる。
図6は、ダンパー部の変形例を示す一部断面図であり、図1等と共通する部分については同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。図6のダンパー部30Aは、外筒31Aと、内筒32Aと、外筒31Aと内筒32Aとの間に一体的に配置される緩衝部材33とを備える。外筒31Aは受け金具部10に、内筒32Aは差し金具部20にそれぞれ連結される。緩衝部材33の外周面33a及び内周面33b(図3参照)は外筒31A及び内筒32Aに固着される。外筒31Aはその左側端(軸方向において受け金具部10から離れる側)に半径方向内側に突出する外筒鍔部31bを有し、内筒32Aはその右側端(軸方向において差し金具部20から離れる側)に半径方向外側に突出する内筒鍔部32bを有する。外筒鍔部31bの半径方向内側端は外筒内側端31cをなし、内筒鍔部32bの半径方向外側端は内筒外側端32cをなす。緩衝部材33は、軸方向において外筒鍔部31bと内筒鍔部32bとの間に配置される。緩衝部材33の左側面33d及び右側面33c(図3参照)は、外筒鍔部31b及び内筒鍔部32bに対し接するか近接するが、固着はされていない。外筒内側端31cは内筒外側端32cよりも半径方向内側に位置する。
ダンパー部30Aでは、緩衝部材33が経年劣化や異常な高圧等によって破損して、受け金具部10に連結した外筒31Aと、差し金具部20に連結した内筒32Aとが軸方向において離れる方向に分離しようとしても、外筒鍔部31bの外筒内側端31bが内筒鍔部32bの内筒外側端32cよりも半径方向内側に位置するため、外筒鍔部31bと内筒鍔部32bとが互いに引っ掛かり、使用中に差し金具部20が内筒32Aと共に受け金具部10から離れる方向に飛び出すような事故を防ぐことができる。
図7は、ダンパー部の別の変形例を示す一部断面図であり、図1等と共通する部分については同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。図7のダンパー部60は、外筒61と、内筒62と、外筒61と内筒62との間に一体的に配置される緩衝部材63とを備える。外筒61は受け金具部10に、内筒62は差し金具部20にそれぞれ連結される。外筒61の内周面61aは、内径が軸方向左側へと次第に縮小する傾斜面である。また、内筒62の外周面62aは、外筒61の内周面61aと平行な傾斜面であり、外径が軸方向右側へと拡大する。緩衝部材63の外周面63a及び内周面63bも互いに平行な傾斜面であり、それぞれ外筒61の内周面61a及び内筒62の外周面62aに固着される。緩衝部材63の右側面63c及び左側面63dは互いに実質的に平行でかつ軸線に対しほぼ垂直である。外筒61は内周面61aの左側端(軸方向において受け金具部10から離れる側)に半径方向内側に最も突き出る外筒内側端61bを有し、内筒62は外周面62aの右側端(軸方向において差し金具部20から離れる側)に半径方向外側に最も突き出る内筒外側端62bを有する。緩衝部材63は、軸方向において外筒内側端61bと内筒外側端62bとの間に配置される。外筒内側端61bは内筒外側端62bよりも半径方向内側に位置する。ダンパー部60においても、緩衝部材63が何らかの原因で破損等しても、外筒内側端61bが内筒外側端62bよりも半径方向内側に位置するため、外筒61と内筒62とが互いに引っ掛かり、使用中に差し金具部20が受け金具部10から離れる方向に飛び出すような事故を防ぐことができる。
図8は、本発明に係る消防用器具の一実施形態としての地下式消火栓(以下、単に「消火栓」ともいう。)70を概略的に示す一部断面説明図である。消火栓70は、器具本体71と、差し金具部80と、器具本体71と差し金具部80との間に介在させたダンパー部90とを備える。器具本体71は、消火栓70における差し金具部80及びダンパー部90以外の部分であり、弁機構等を収容するハウジング72と、ハウジング72から上方に突出し、キャップが被せられるハンドル73と、ハウジング72の底部開口75を介して、図示しない埋設水道管から差し金具部80へと消防用水を送る放水部74とを含む。差し金具部80は、上述した消防用媒介金具1の差し金具部20と実質的に同じ構成である。ダンパー部90は上述した消防用媒介金具1のダンパー部30とほぼ同様の構成であり、金属製の外筒91と、金属製の内筒92と、外筒91と内筒92との間に一体的に配置されるゴム製で環状の緩衝部材93とを備える。外筒91は下端部に外径が拡大するフンランジ91aを有し、このフランジ91aと、放水部74の上端部のフランジ74aとがボルト締結される。内筒92は、差し金具部80に連結される。以上の消火栓70では、差し金具部80にスタンドパイプ(図示せず)が連結される。そして、使用時にスタンドパイプに横荷重がかかり、これが放水部74と差し金具部80との連結部に応力を作用させても、ダンパー部90が応力を吸収し減衰させることができる。なお、図6及び7に例示した別のダンパー部30A、60をダンパー部90に代えて消火栓70に適用することができる。また、以上では消防用器具の例として地下式消火栓を挙げたが、他の消火栓、放水口等に対してもその差し金具部と器具本体との間にダンパー部30A、60、90を適用することができる。
1 消防用媒介金具
10 受け金具部
11 係止爪
12 ばね
13 ハウジング構造体
14 拡張部
14a 外筒受け部
20 差し金具部
21 差し金具
23 拡径部
24 係止解除部材
25 内筒受け部
30、30A、60 ダンパー部
31、31A、61 外筒
31b 外筒鍔部
31c、61b 外筒内側端
32、32A、62 内筒
32b 内筒鍔部
32c、62b 内筒外側端
33、63 緩衝部材
33a、63a 緩衝部材の外周面
33b、63b 緩衝部材の内周面
33c、63c 緩衝部材の右側面
33d、63d 緩衝部材の左側面
C 間隔
70 地下式消火栓(消防用器具)
71 器具本体
80 差し金具部
90 ダンパー部
91 外筒
92 内筒
93 緩衝部材

Claims (4)

  1. 受け金具部と、差し金具部と、前記受け金具部と前記差し金具部との間に介在させたダンパー部とを備え、前記受け金具部、前記差し金具部及び前記ダンパー部が同心状に配置され、前記ダンパー部は、ゴム製で環状の緩衝部材を含み、
    前記ダンパー部は、前記受け金具部及び前記差し金具部の一方に連結される金属製の外筒と、前記受け金具部及び前記差し金具部の他方に連結される金属製の内筒とを含み、前記緩衝部材が前記外筒と前記内筒との間に一体的に配置され、
    前記外筒は、前記受け金具部及び前記差し金具部の前記一方から軸方向において離れる側に半径方向内側に最も突き出る外筒内側端を有し、前記内筒は、前記受け金具部及び前記差し金具部の前記他方から軸方向において離れる側に半径方向外側に最も突き出る内筒外側端を有し、前記緩衝部材は、軸方向において前記外筒内側端と前記内筒外側端との間に配置され、前記外筒内側端は前記内筒外側端よりも半径方向内側に位置する消防用媒介金具。
  2. 前記緩衝部材は、前記外筒の内周面に固着される外周面と、前記内筒の外周面に固着される内周面とを有する請求項に記載の消防用媒介金具。
  3. 差し金具部と、器具本体と、前記差し金具部と前記器具本体との間に介在させたダンパー部とを備え、前記差し金具部及び前記ダンパー部が同心状に配置され、前記ダンパー部は、ゴム製で環状の緩衝部材を含み、
    前記ダンパー部は、前記器具本体に連結される金属製の外筒と、前記差し金具部に連結される金属製の内筒とを含み、前記緩衝部材が前記外筒と前記内筒との間に一体的に配置され、
    前記外筒は、前記器具本体から軸方向において離れる側に半径方向内側に最も突き出る外筒内側端を有し、前記内筒は、前記差し金具部から軸方向において離れる側に半径方向外側に最も突き出る内筒外側端を有し、前記緩衝部材は、軸方向において前記外筒内側端と前記内筒外側端との間に配置され、前記外筒内側端は前記内筒外側端よりも半径方向内側に位置する消防用器具。
  4. 前記消防用器具は、地下式消火栓、消火栓及び放水口からなる群から選択される請求項に記載の消防用器具。
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