JP6820545B2 - パーキンソン病の重症度判定方法 - Google Patents

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本発明は、パーキンソン病の重症度判定方法及び判定試薬に関する。
パーキンソン病(以下PD)は我が国で患者数が約14万人と2番目に多い神経変性疾患で、進行性の運動障害に加え、非運動症状(認知機能低下、精神症状、自律神経症状)などが経年的に進行し、多大な医療・介護負担のため深刻な社会的資産の毀損を招来する。本疾患を診断するにあたって、詳細な問診の聴取と神経学的診察が重要であり、一般家庭医にとって診断が困難な疾患である。さらに、神経変性疾患の根本治療には、早期発見・早期治療介入が重要であるが、運動症状が出現する時点で、すでに30%以上の黒質神経細胞脱落を認めるため(非特許文献1)、発症前から早期診断が簡便に行えるような検査方法の開発が期待されている。
本疾患では、80−90%程度の症例が明確な遺伝学的背景を持たない「孤発性」症例であるため、ゲノムDNAを用いた遺伝子診断は全症例で有用とはいえない。また頭部MRI検査では病初期から末期まで疾患特異的で鑑別診断価値の高い変化は同定・確立されておらず、核医学検査でも心筋MIBG(123I−3(meta)−iodobenzylguanidine)シンチグラフィー(PDに生じる交感神経脱落をノルエピネフリン類似物質MIBGの取り込み低下により評価する方法で中期以降のPD診断に有効とされる)、DAT(ドパミントランスポーター)スキャン(黒質−線条体路の神経変性によるドパミン神経終末低下をモニタリングするため、類縁神経変性疾患(多系統萎縮症(以下MSA)、進行性核上性麻痺(以下PSP)など)の鑑別に有用性は十分に確立されていない)など、6万円以上の費用を要する高価な検査が一定の診断効率上昇の効果を認めるのみで、超早期・早期より鑑別診断に寄与する簡易診断バイオマーカー(以下BM)の確立が待たれている。同様に、PDの病状を正確に反映するバイオマーカー(サロゲートバイオマーカー)は薬剤の薬効評価に必須であるものの、現時点で血液成分の中で十分に確立され臨床応用されているものはない。
Greffard S, et al. Arch Neurol., 63:584, 2006 Roede JR, et al. PLOS ONE 8: e77629, 2013
本発明の課題は、簡便な検査により、早期から重症度を診断できるバイオマーカーを提供することにある。
そこで本発明者は、血液中の成分のうち、ポリアミン及びその代謝物に着目し、PDと他の神経変性疾患との間の鑑別が可能な成分を探索したところ、PD群ではN8−アセチルスペルミジンが有意に高値を示すことを見出した。さらに、PDの重症度とN8−アセチルスペルミジンとの関係、ゲノムDNAレベルでの変異によるアセチル化酵素の活性化とPDの重症度との関係、及びPD疾患脳における脱髄性変化とN8−アセチルスペルミジン等のマーカーとの関係を検討した結果、血液中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分濃度がPD重症度と相関関係を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔4〕を提供するものである。
〔1〕パーキンソン病の重症度を判定する目的で、血液試料中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分の測定法。
〔2〕パーキンソン病の重症度が、ヤールステージI〜V、UPDRS−運動セクション又は脳の脱髄性変化である〔1〕記載の測定法。
〔3〕N8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分の測定試薬を含有するパーキンソン病重症度判定試薬。
〔4〕パーキンソン病重症度が、ヤールステージI〜V、UPDRS−運動セクション又は脳の脱髄性変化である〔3〕記載の判定試薬。
本発明によれば、パーキンソン病の重症度がヤールステージのII期から、血液中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシン濃度を測定するだけで容易に判定できる。また、パーキンソン病患者の脳脱髄性変化も判定することができる。
血中N8−アセチルスペルミジン濃度とPD(パーキンソン病)との関係を示す(コホート1)。 血中N8−アセチルスペルミジン濃度とPD重症度(ヤールステージ)との関係を示す(コホート1)。 血中N8−アセチルスペルミジン濃度とPD重症度(UPDRS−III)との関係を示す(コホート1)。 血中N8−アセチルスペルミジン濃度とPD重症度(ヤールステージ)との関係を示す(コホート2)。 PDにおけるポリアミン代謝経路を示す。 血中N−アセチルプトレシン濃度及びN1−アセチルスペルミジン濃度とPD重症度との関係を示す(コホート2)。 スペルシン及びスペルミジンとそのアセチル化体を示す。 ポリアミンアセチル化体のオートファジー誘導活性を示す。 N8−アセチルスペルミジンとRD(radial diffusivity)相関解析(全脳解析)結果を示す。 N8−アセチルスペルミジンとRDとの関係を示す。
本発明のPD重症度判定のためのマーカーは、N8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分である。これらは、いずれもポリアミンのアセチル化体であり、生体中でポリアミンがアセチル化酵素によりアセチル化代謝されて生成するものである。このうち、N8−アセチルスペルミジンは、非特許文献2にPDとの関係が予測されているが、健常者及び他疾患との鑑別診断への有用性および重症度との関係は報告されていない。
血液中のポリアミンとしては、スペルミン、スペルミジン、N1,N2−ジアセチルスペルミン、N1,N8−ジアセチルスペルミジン、プトレシン等が知られているが、これらの成分の濃度とPDの重症度との間に相関性はない。
本発明においては、血液試料中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン又はN−アセチルプトレシン濃度を測定する。
血液試料としては、被検者から採取した血液試料であればよいが、血漿を用いるのが簡便性の点で好ましい。
血液試料中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン又はN−アセチルプトレシン濃度の測定手段としては、キャピラリー電気泳動・質量分析、液体クロマトグラフィー・質量分析、他の公知の手段等が挙げられるが、このうちキャピラリー電気泳動・質量分析、液体クロマトグラフィー・質量分析が定量性、汎用装置で測定できる点からより好ましい。
血液試料中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン又はN−アセチルプトレシン濃度は、PD患者において有意に高い値を示し、また、PD患者の重症度に対応して高値を示す。
ここで、PDの重症度は、PDの重症度分類として広く知られているヤールステージ(Hoehn and Yahrステージ)、PD運動障害の定量評価であるUPDRS(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale)−運動セクション(UPDRS−III)が挙げられるが、本発明の前記マーカーはヤールステージ及びUPDRS−IIIのいずれの重症度評価も可能である。ヤールステージのPD重症度分類を以下に示す。
本発明に用いられるマーカーの血中濃度は、ヤールステージI〜IVのうち、II〜IVで、非PD患者との間で有意差をもって上昇しており、ヤールステージの重症度進行とともにさらに上昇する。また、本発明に用いられるマーカーの血中濃度はUPDRS−IIIの重症度とも相関する。従って、本発明のマーカーの血中濃度を測定すれば、PDにおけるヤールステージIIからPDであると診断でき、早期の治療が開始できる。
ここで、本発明のマーカーの血中濃度でPDの重症度を判定するには、健常者のマーカーの血中濃度を基準として、判定すればよい。
本発明のマーカーの血中濃度とPD患者のRD(radial diffusivity(放射性拡散度)、脳MRI拡散テンソル画像において神経細胞の脱髄性変化を反映するとされる)との間で有意な相関があることが判明した。従って、本発明のマーカーの血中濃度の測定により、PD患者脳における脱髄性変化を判定できる。
また、本発明のマーカーは全てポリアミンのアセチル化代謝産物であり、これらのポリアミンアセチル化代謝産物とPD重症度が相関し、アセチル化酵素活性がPDの疾患進行に関与することが示唆された。
本発明のパーキンソン病重症度判定試薬は、N8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分の測定試薬を含有する。これらの本発明のマーカーの測定試薬としては、例えばキャピラリー電気泳動・質量分析、液体クロマトグラフィー・質量分析に用いる試薬が挙げられ、具体的には、本発明のマーカーの標準品、測定用プロトコール等が挙げられる。これらの測定試薬は、測定キットとして供給してもよい。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
下記表2に示す患者群についてコホート研究(コホート1)を行った。
表2に示す患者群(対照群をコントロール:45名、PD:145名)、認知症を伴うパーキンソン病(PDD):12名、アルツハイマー型認知症(AD):24名、進行性核上性麻痺(PSP):9名、多系統萎縮症(MSA):10名、筋萎縮性側索硬化症(ALS):10名)(本コホートを「コホート1」と記載する)にてキャピラリー電気泳動・質量分析計、および液体クロマトグラフィー・質量分析計の両装置を用いて、血漿代謝産物の網羅的解析を行い、PD早期診断に資するバイオマーカー(BM)同定を試みた。血漿代謝産物は食餌・運動に影響を受けやすいことから、採血前日の24時より絶食(飲水・内服は可能)とし、採血時まで20分以上の運動は避け、採血当日9−12時に血液採取・血漿抽出を行い、液体窒素中に保存し、抽出後3ヶ月以内に本解析を行った。
本結果の一部を表3に示す。ポリアミンアセチル化代謝産物として、N8−アセチルスペルミジン(N8−AcSPD)のPD群での有意な上昇(Wilcoxon検定による)を認めたことから、PD患者においてポリアミン代謝に変化が生じていると考えられた。
本変化の普遍性を評価すべく、コントロール:25名、PD:50名(Hoehn and Yahrステージ(表1参照、以下ヤールステージ)I度:13名、II度:12名、III度:13名、IV度:12名)(本コホート(表4)を「コホート2」と記載する)にてポリアミン代謝産物を評価したところ、N8−AcSPDがPD群で有意に上昇(Wilcoxon検定による)していることを確認した(表5)。
実施例2
コホート1において図1に示すようにPD群ではN8−AcSPDはコントロール・ADに比し有意に上昇(Steel−Dwass検定による)していた。さらにPD群の重症度とN8−AcSPDとの関係を評価したところ、コントロールとヤールステージI度では有意差を認めないものの、コントロールとヤールステージII、III、IVではそれぞれ明らかな有意差を認め(Steel検定による)、分散分析でもヤールステージとの相関が認められた(図2)。さらにPD運動障害の定量評価として広く使用されるUnified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)−運動セクション(以下UPDRS−III)とN8−AcSPD濃度は同様に分散分析にて有意な正の相関を認めた(図3)。コホート2においても同様にヤールステージとN8−AcSPDは有意な正の相関(分散分析による)を認めた(図4)。以上から本マーカーはPDの診断および重症度を客観的に評価しうる血液バイオマーカーとしての有用と考えられた。
実施例3
ポリアミン代謝経路における、N8−AcSPDの位置づけを図5に示す。コホート1、2双方において図中に示すようにPD群においてN8−AcSPD上昇を認めるものの、putrescine、spermidine(SPD)、spermine(SPM)各濃度に変化は認めなかったことから、アセチル化によるこれら化合物修飾が重要な役割を果たすと推測し、N−Acetylputrescine(コホート1で測定可能)、N1−AcSPD(コホート2で測定可能)の各疾患での変化、並びにPD重症度との相関を検討した。図6に示すように両アセチル化化合物濃度はPD重症度と相関し(分散分析による)、またN8−AcSPD濃度とも正の相関を示すことから、アセチル化酵素活性変化が疾患進行に関与することが示唆された。
実施例4
SPD/SPMの異化作用としてのアセチル化はspermidine/spermine acetyltransferase family member 1、2(以下SAT1,SAT2)によりなされる。そのため、SAT1およびSAT2をコードする遺伝子SAT1/SAT2のPDにおける遺伝子変異を検討した。まず表6に示す既報(Satake W,et al.Nat Genet 41:1303,2009)のコントロール/PD集団(コントロール2,511例、PD988例)を用いてそれぞれの遺伝子についての変異率の検討を行ったところ、SAT2遺伝子のsingle nucleotide polymorphism(SNP)であるrs13894(ミスセンスSNPでCGC→TGCへの変異によりアルギニン→システインへのアミノ酸変化を生じる。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/projects/SNP/snp_ref.cgi?rs=rs13894)において、コントロールではチミン(T)の頻度が5.97%であるのに比し、PDでは7.338%と有意に(p=0.03322)と上昇していた。さらに、コホート2において本SNP(rs13894)変化およびポリアミン代謝変化相関を検討したところ(表7)、コントロールでは25例中1例にC/Tヘテロ変異を、PDでは50例中9例にヘテロ変異を認めた(コホート2におけるコントロール・PD群間比較の妥当性は遺伝学的にHardy−Weinberg平衡による検討により棄却される)。PD群内でのC/C症例群とC/T症例群の群間比較ではC/T群において有意にN8−AcSPDが上昇しており、SAT活性指標となるN1−AcSPD/SPD比、N8−AcSPD/SPD比はいずれも有意にC/T群で上昇しており、rs13894におけるC/T変異がSAT活性を上昇させると考えられた。なおSAT1遺伝子はX染色体上に存在し不活性化を受けることからSNP解析そのものの妥当性が担保できないためSNP解析を行わなかった。
酵母、ショウジョウバエ、マウスではSPD投与がオートファジー活性化を介して生存期間を延長するとされる(Miller−Fleming L,et a.J Mol Biol 427:3389,2015;Minois N.Gerontology 60:319,2014)。またヒト血中SPD濃度は60−80歳で最も低下し、50歳代・90歳代は同程度との報告があることから(Pucciarelli S,et al.Rejuv Res 15:590,2012)、SPDと長寿との関与が示唆されている。さらにSPDを投与されたalpha−synuclein(αSyn)トランスジェニックショウジョウバエにおいてαSyn分解促進・細胞保護効果が認められたとされる(Buttner S,et al.Cell Cycle 13:3903,2014)。そのためPDにおけるポリアミン代謝変化の意義を検討すべく、ポリアミン代謝経路に属するputrescine、spermidine、spermineおよびそのアセチル化誘導体のオートファジー誘導効果を神経系細胞であるSH−SY5Y細胞を用いて検討した。図7に示すポリアミン代謝により生じる化合物(SPM;SPD;N1−Acetylspermine:N1−AcSPM;N1−Acetylspermidine:N1−AcSPD;N1,N12−Diacetylspermine:DiAcSPM;N8−Acetylspermidine:N8−AcSPD;N1,N8−Diacetylspermidine:DiAcSPD)を用いた。図7に示すように枠で囲った構造を持つSPM、SPD、N1−AcSPMはオートファジー誘導効果を示すものの、N1−AcSPD、N8−AcSPD、DiAcSPM、DiAcSPDにオートファジー誘導効果は無かった(図8)。SAT活性増加によるSPD低下がオートファジー誘導効果減少を招来し、その結果加齢現象が促進されることが、一部のPD患者においては病態に関与している可能性が示された。
実施例5
本マーカーがPD患者脳変化を反映しうるかを評価すべく、脳MRI拡散テンソル画像を用いて探索的な全脳相関解析を行った。その結果、神経細胞の脱髄性変化を反映するとされる(Song SK,et al.Neuroimage 26:132,2005;Claudia,A.M. et al.Magnetic Reson Med 61:1255,2009)radial diffusivity(RD、放射性拡散度)とN8−AcSPDに有意相関が見られた。図9の赤色部分(左前頭葉皮質下白質、脳梁並びに半卵円中心)がRD値の高値部分を示しており、図10に示すように同数値はN8−AcSPD値とどの障害部位でも極めてよく相関した。以上から、PD患者脳における脱髄性変化を患者血漿N8−AcSPDにより定量的に評価できる可能性が示唆された。
以上から、PD患者ではSPDのアセチル化亢進によるSPD低下・N8−AcSPD上昇が生じていることが示唆された。本結果は、PD患者において症状進行の早い群で血清N8−AcPSDが高値を示すこと(Roede JR,et al.PLOS ONE e77629,2013)、PD患者において脳脊髄液中SPD値が有意に低下していること(Paik MJ,et al.Clinica Chimica Acta 411:1532,2010)、によっても支持されるため、技術的にも比較的測定が容易なN8−AcSPDは、診断・病状進行をモニタリングするには非常に優越性が高いだけでなく、新規薬剤薬効評価にもサロゲートバイオマーカーとして利用できる。

Claims (2)

  1. 血液試料中のN8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分を測定する検査方法であって、パーキンソン病の重症度をヤールステージI〜IV又は脳の脱髄性変化で判定するための検査方法。
  2. N8−アセチルスペルミジン、N1−アセチルスペルミジン及びN−アセチルプトレシンから選ばれる成分の測定試薬を含有するパーキンソン病重症度判定試薬であって、パーキンソン病重症度をヤールステージI〜IV又は脳の脱髄性変化で判定する試薬。
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