JP6817180B2 - ディスポーザブル生化学センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生化学分野において、吸光スペクトル変化や屈折率変化などの光の性質を利用して、化学物質の検出・定量を行う生化学センサ装置に関する。
医療・畜産・自然環境の測定の分野では、様々な化学物質の検出・定量を行う需要があり、そのための技法・技術は急速に発展し続けており、これまで多くの技法・技術が提案されている。例えば、検出・定量すべき標的物質が含まれた実試料の吸光スペクトルを測定する方法や、標的物質に特異的に結合する分析試料を用いて吸光度変化・屈折率変化を測定するような光学的な測定方法が提案されている。
光学的な測定を行うための測定系としては、単純な比色測定のような肉眼での観察や、FT−IR等でも用いられる自由空間光学系の測定系があるが、高精度かつコンパクトな測定系として、平面光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)をベースとした光導波路デバイスによる測定系が存在する。これまで、光導波路デバイスを応用して化学物質の検出・定量を行う生化学センサとしては、マッハツェンダー干渉計型生化学センサや、AWG型生化学センサ、およびリング共振器型生化学センサ等、数多くの光導波路デバイスを用いた生化学センサが提案されている(例えば、非特許文献1−3参照)。
一方、医療・畜産の現場では、感染防止などの観点からディスポーザブルなセンシングの実現は強く要求されてる。特に、臨床現場即時検査(POC testing:point−of−care testing)においては、センサがディスポーザブルで、かつ簡便に着脱可能であることは必須条件である。例えば、光導波路デバイスを用いたディスポーザブルセンサとしては、特許文献1のような構成が提案されている。
非特許文献1のような光導波路デバイスを応用した生化学センサを、ディスポーザブルセンサとして用いる場合の構成としては、図13のような構成が考えられる。図13は、センサPLCチップ501は2つのファイバブロック513に挟まれており、センサPLCチップ501に形成されているマッハツェンダー干渉計型生化学センサ504を構成する導波路510はファイバブロック513を介して光ファイバ503と光結合をする構成となっている。
通信用途のPLCにおいては、ファイバブロック513とセンサPLCチップ501を接着して用いることが一般的であるが、この生化学センサをディスポーザブルセンサとして使用するためには、センサPLCチップ501のみを交換可能として、他の光コンポーネントを再利用することができるように、ファイバブロック513とセンサPLCチップ501を接着しない構成として容易に着脱可能な構成とする必要がある。
特許3586237
Y. Liu、他2名、"An Integrated Optical Sensor for Measuring Glucose Concentration"、Applied Physics B、54、pp.18-23、1992 駒井友紀、他4名、"Application of Arrayed-Waveguide Grating to Compact Spectroscopic Sensors"、Japanese Journal of Applied Physics、Vol.43、No.8B、pp.5795-5799、2004 Chung-Yen Chao、他1名、"Biochemical sensors based on polymer microrings with sharp asymmetrical resonance"、Applied Physics Letters、Vol.83、No.8、pp.1527-1529、2003
ここで、センサPLCチップ501を着脱可能に構成した場合には、センサPLCチップ501を接続するたびに、センサPLCチップ501とファイバブロック513をアクティブアライメントにより調心をする必要がある。このアクティブアライメントには、調心のために必要な時間の増大、測定装置が調心機構を持つことによる費用の増大、さらには、調心のための可動機構を持つことによる測定装置全体の信頼性の低下といった問題があり、医療・畜産の現場における条件を満たすようなシングルモード光導波路ベースのディスポーザブル生化学センサを安価かつ簡便に実現することは難しいのが現状である。
このように、光導波路デバイスを用いた生化学センサでは、PLC上の導波路としてシングルモード導波路を用いることが前提となっているため、シングルモード導波路における光結合を安価かつ簡便に実施することが難しいという問題があり、光導波路デバイスを用いた生化学センサは高価なものとなる場合が多い。実際、市販されている光導波路を用いたディスポーザブルセンサとしては、特許文献1のようなマルチモード導波路を用いたものが一般的であり、ディスポーザブルなセンシングにおいては、シングルモード光導波路を用いない構成や、あるいは光ファイバ同士を接続しない構成とせざるを得ないのが現状である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、シングルモード導波路ベースの生化学センサ装置をディスポーザブルに実現しながら、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明のディスポーザブル生化学センサ装置では、複数の第1の溝部が形成された平板と、生化学的なセンシング構造を有する第1の光導波路が形成され、前記第1の溝部と向かい合う位置に複数の第2の溝部が形成された第1の基板と、生化学的なセンシング構造を有しない第2の光導波路が形成され、前記第1の溝部と向かい合う位置に複数の第3の溝部が形成され、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路の入出射端面同士が互いに向かい合うように配置されている第2の基板と、互いに向かい合う位置に形成されている前記第1の溝部と、前記第2の溝部および前記第3の溝部のそれぞれに嵌合する複数のスペーサとを備える。
また、本願発明のディスポーザブル生化学センサ装置では、前記第2の基板と前記平板が接着されていてもよく、前記第2の基板にファイバブロックが接着されていてもよく、前記平板が、前記第1の基板の生化学的なセンシング構造の部分を覆わないように構成されていてもよい。
また、本願発明のディスポーザブル生化学センサ装置では、前記第1の基板は、シリコンからなる支持基板部と、前記支持基板部の上に形成された酸化シリコンからなるクラッド層とを備え、前記第2の溝部と、前記生化学的なセンシング構造のセンシング部を形成するための溝部が、前記クラッド層に同一の深さで形成されていてもよい。
また、本願発明のディスポーザブル生化学センサ装置では、前記第2の溝部と、前記生化学的なセンシング構造のセンシング部を形成するための溝部が、前記支持基板部に到達する深さまで形成されていてもよい。
また、本願発明のディスポーザブル生化学センサ装置では、前記第1及び第2の光導波路はシングルモード光導波路であってもよい。
本発明によれば、シングルモード導波路ベースの生化学センサ装置をディスポーザブルに実現しながら、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を組み立てた状態を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を展開した状態を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係るマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を構成するセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係るセンサPLCチップとPPCPブロックが重なっている部位における導波方向に垂直な断面を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係るPPCPブロックを展開した状態を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係るPPCPブロックを構成する平板とブリッジPLCチップの実装面の構成を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係るPPCPブロックを構成する平板とブリッジPLCチップが重なっている部位における導波方向に垂直な断面を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るリング共振器型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を構成するセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係るAWG型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を構成するセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。 図10は、本発明の第4の実施形態に係る溝部が支持基板にまで到達しているセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。 図11は、本発明の第4の実施形態に係る溝部が支持基板にまで到達しているセンサPLCチップとPPCPブロックが重なっている部位における導波方向に垂直な断面を示す図である。 図12は、本発明の第4の実施形態に係る溝部が支持基板にまで到達しているセンサPLCチップにおけるセンシング部を含む部位の導波方向に垂直な断面を示す図である。 図13は、従来のマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を示す図である。
上述したように、本発明の目的は、シングルモード導波路ベースの生化学センサ装置をディスポーザブルに実現しながら、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を提供することにある。
光通信の分野においても、シングルモード光導波路同士の良好な光接続を得るためには、デバイス間の高精度のアライメントが不可欠であり、サブμmオーダーの精度でのアライメントが要求されている。例えば、特許第6175106号等では、通信用シングルモード光導波路のコンパクトで簡便な接続を実現する手法として、PPCP(Pluggable Photonic Circuit Platform)が提案されている。PPCPでは、パッシブアライメントによるサブμm単位での高い精度で簡便な光接続を実現するとともに、光導波路の集積化によるコンパクト化を実現することができるものである。本発明は、このPPCP技術を生化学センサ装置において利用することで、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を実現するものである。
以下、本願発明の実施の形態について図面を用いて説明する。但し、本願発明は、多くの異なる形態で実施することが可能であり、以下に説明する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を組み立てた状態を示す図である。図1では、マッハツェンダー干渉計型生化学センサ104を備えたセンサPLCチップ101にPPCPブロック102が2つ接続されており、マッハツェンダー干渉計型生化学センサ104の光導波路110は、光ファイバ103にパッシブアライメントされている。ここで、センサPLCチップ101とPPCPブロック102は、PPCP接続により単に接しているだけであり、その接触面は接着剤等により接着されていないため、センサPLCチップ101とPPCPブロック102は容易に着脱可能である。これにより、生化学センサのディスポーサブル性を実現する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を展開した状態を示す図である。図2では、センサPLCチップ101には嵌合用溝部106が形成されており、この嵌合用溝部106に対応する形で円柱形のスペーサ105が配置されている。PPCPブロック102は、この円柱形のスペーサ105を嵌合用溝部106に嵌合することによりセンサPLCチップ101と接合しており、この構造によりマッハツェンダー干渉計型生化学センサ104の導波路110と光ファイバ103の間でパッシブアライメントが成立している。
図2におけるセンサPLCチップ101には、導波路110の方向に長手方向を有する4個の嵌合用溝部106と、導波路110の方向に垂直な方向に長手方向を有する4個の嵌合用溝部106の合計8個の嵌合用溝部106が形成されている。このような互いに直交する嵌合用溝部106を形成することで、どちらか一方の方向の嵌合用溝部106を形成した場合と比較して、センサPLCチップ101に対するPPCPブロック102の位置決め誤差を低減し、より高精度な位置決めを行うことが可能となる。
なお、図2の構成では、合計8個の嵌合用溝部106が形成された構成を説明したが、所望の精度の位置決めを行うことができる範囲内で、嵌合用溝部106とスペーサ105の数を適宜変更することも可能である。例えば、導波路110の方向の4個の嵌合用溝部106の数を減らす構成や、導波路110の方向に垂直な方向の嵌合用溝部106の数を減らす構成も可能である。
また、嵌合用溝部106が形成されている方向も、導波路110の方向やそれに垂直な方向に限られず、それらの方向に対して傾いた方向に長手方向を有するように嵌合用溝部106を形成してもよい。さらには、嵌合用溝部106の形状も図示したような構成に限られず、正方形や円形等の他の形状の嵌合用溝部106を形成してもよい。嵌合用溝部106の形状に対応して、スペーサ105の形状も変更されることは言うまでもない。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るマッハツェンダー干渉計型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を構成するセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。図3では、センサPLCチップ101とPPCPブロック102の実装面は接着剤等で半永久的・永久的な接合はされておらず、センサPLCチップ101とPPCPブロック102は容易に着脱可能な状態となっている。
センサPLCチップ101に形成されている嵌合用溝部106と向かい合うように、PPCPブロック102にも嵌合用溝部106が形成されており、このセンサPLCチップ101とPPCPブロック102の互いに向かい合う嵌合用溝部106にスペーサ105が嵌合される。これにより、センサPLCチップ101に形成されたセンシング部107を持つマッハツェンダー干渉計型生化学センサ104の導波路110と光ファイバ103の間でパッシブアライメントが成立している。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るセンサPLCチップとPPCPブロックが重なっている部位における導波方向に垂直な断面を示す図である。図3におけるA−A’の断面では、PPCPブロック102の平板111とセンサPLCチップ101が、スペーサ105と嵌合用溝部106により接合された状態の断面が得られる。
図4において、平板111とセンサPLCチップ101は、ともにクラッド層108と支持基板部109を有し、クラッド層108には、嵌合用溝部106と導波路110が形成されている。PPCPブロック102の平板111とセンサPLCチップ101は、嵌合用溝部106にスペーサ105を嵌合させることにより接合されており、高精度な位置合わせが可能となっている。なお、平板111とセンサPLCチップ101は同じ材料系で構成してもよいし、異なる材料系で構成してもよい。
センサPLCチップ101およびPPCPブロック102の平板111に形成されている嵌合用溝部106は、フォトリソグラフィにより形成されるので、嵌合用溝部106の位置、幅、長さについては、非常に高い精度で形成することができる。そのような高い精度で形成された嵌合用溝部106に、スペーサ105を嵌合することにより、センサPLCチップ101とPPCPブロック102を非常に高い精度で位置合わせすることが可能となる。これにより、センサPLCチップ101に形成されたマッハツェンダー干渉計型生化学センサ104の導波路110と光ファイバ103の間でパッシブアライメントを成立させている。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るPPCPブロックを展開した状態を示す図である。PPCPブロック102は、平板111、スペーサ105、ブリッジPLCチップ112、およびファイバブロック113から構成されている。ブリッジPLCチップ112には、嵌合用溝部106が形成されており、この嵌合用溝部106に対応する形で円柱形のスペーサ105が配置されている。平板111は、この円柱形のスペーサ105を嵌合用溝部106に嵌合することによりブリッジPLCチップ112と接合している。さらに、平板111、ブリッジPLCチップ112、ファイバブロック113は、直接もしくは他の部材を介して間接的に、接着剤等により互いに固定されている。
ブリッジPLCチップ112には導波路110が形成されており、PPCPブロック102を作製する際には、ブリッジPLCチップ112の持つ導波路110とファイバブロック113の持つ光ファイバ103はアクティブアライメントにより調心され、接着剤により半永久的あるいは永久的な接合がされている。
ファイバブロック113と調心されているブリッジPLCチップ112と平板111を、スペーサ105を嵌合用溝部106に嵌合することによってPPCPブロック102を構成し、さらに、調心済のPPCPブロック102とセンサPLCチップ101を、スペーサ105を嵌合用溝部106に嵌合することによって接合することにより、センサPLCチップ101の導波路110と光ファイバ103の間でパッシブアライメントを成立させることで、高精度な位置合わせを簡便な構成で実現可能としている。
図6は、本発明の第1の実施形態に係るPPCPブロックを構成する平板とブリッジPLCチップの実装面の構成を示す平面図である。図6では、平板111とブリッジPLCチップ112の実装面は接着剤等で半永久的・永久的な接合がなされており、平板111とブリッジPLCチップ112は容易に付けたり外したりが不可能な状態となっている。
ブリッジPLCチップ112に形成されている嵌合用溝部106と向かい合うように、平板111にも嵌合用溝部106が形成されており、このブリッジPLCチップ112と平板111の互いに向かい合う嵌合用溝部106にスペーサ105が嵌合される。ブリッジPLCチップ112には導波路110が形成されており、この導波路110と光ファイバ103の間でアクティブアライメントによる調心を行った後、ファイバブロック113とブリッジPLCチップ112は接着剤等で半永久的にあるいは永久的に接合され、高精度な位置合わせが実現されている。
図7において、本発明の第1の実施形態に係るPPCPブロックを構成する平板とブリッジPLCチップが重なっている部位における導波方向に垂直な断面を示す図である。図6におけるB−B’の断面では、PPCPブロック102の平板111とブリッジPLCチップ112が、スペーサ105と嵌合用溝部106により接合された状態の断面が得られる。
図7では、平板111とブリッジPLCチップ112は、ともにクラッド層108と支持基板部109を有し、クラッド層108には嵌合用溝部106と導波路110が形成されている。平板111とブリッジPLCチップ112は嵌合用溝部106にスペーサ105を嵌合させることにより接合されており、高精度な位置合わせが可能となっている。なお、平板111とブリッジPLCチップ112は同じ材料系で構成してもよいし、異なる材料系で構成してもよい。
ブリッジPLCチップ112およびPPCPブロック102の平板111に形成されている嵌合用溝部106は、フォトリソグラフィにより形成されるので、嵌合用溝部106の位置、幅、長さについては、非常に高い精度で形成することができる。そのような高い精度で形成された嵌合用溝部106に、スペーサ105を嵌合することにより、ブリッジPLCチップ112とPPCPブロック102を非常に高い精度で位置合わせすることが可能となる。
このように、第1の実施の形態によれば、シングルモード導波路ベースの生化学センサ装置をディスポーザブルに実現しながら、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を提供することができる。
<第2の実施の形態>
図8は、本発明の第2の実施形態に係るリング共振器型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を構成するセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。図8では、センサPLCチップ201とPPCPブロック202の実装面は接着剤等で半永久的・永久的な接合はされておらず、センサPLCチップ201とPPCPブロック202は容易に着脱可能な状態となっている。これにより、生化学センサのディスポーサブル性を実現する。
センサPLCチップ201に形成されている嵌合用溝部206と向かい合うように、PPCPブロック202にも嵌合用溝部206が形成されており、このセンサPLCチップ201とPPCPブロック202の互いに向かい合う嵌合用溝部206にスペーサが嵌合される。これにより、センサPLCチップ201に形成されているセンシング部207を持つリング共振器型生化学センサ204の導波路210と光ファイバ203の間でパッシブアライメントが成立している。
このように、第2の実施の形態によれば、シングルモード導波路ベースの生化学センサ装置をディスポーザブルに実現しながら、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を提供することができる。
<第3の実施の形態>
図9は、本発明の第3の実施形態に係るAWG型生化学センサを用いたディスポーザブル生化学センサ装置を構成するセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。図9では、センサPLCチップ301とPPCPブロック302の実装面は接着剤等で半永久的・永久的な接合はされておらず、センサPLCチップ301とPPCPブロック302は容易に着脱可能な状態となっている。これにより、生化学センサのディスポーサブル性を実現する。
センサPLCチップ301に形成されている嵌合用溝部306と向かい合うように、PPCPブロック302にも嵌合用溝部306が形成されており、このセンサPLCチップ301とPPCPブロック302の互いに向かい合う嵌合用溝部306にスペーサが嵌合される。これにより、センサPLCチップ301に形成されているセンシング部307を持つAWG型生化学センサ304の導波路310と光ファイバ303の間でパッシブアライメントが成立している。
このように、第3の実施の形態によれば、シングルモード導波路ベースの生化学センサ装置をディスポーザブルに実現しながら、高精度かつ簡便にアラインメントを実現するディスポーザブル生化学センサ装置を提供することができる。
<第4の実施の形態>
図10は、本発明の第4の実施形態に係る溝部が支持基板にまで到達しているセンサPLCチップとPPCPブロックの構成を示す図である。図10では、センサPLCチップ401とPPCPブロック402の実装面は接着剤等で半永久的・永久的な接合はされておらず、センサPLCチップ401とPPCPブロック402は容易に付けたり外したりが可能な状態となっている。これにより、生化学センサのディスポーサブル性を実現する。
センサPLCチップ401に形成されている嵌合用溝部406と向かい合うように、PPCPブロック402にも嵌合用溝部406が形成されており、このセンサPLCチップ401とPPCPブロック402の互いに向かい合う嵌合用溝部406にスペーサ405が嵌合される。これにより、センサPLCチップ401に形成されているセンシング部を持つマッハツェンダー干渉計型生化学センサ404の導波路410と光ファイバ403の間でパッシブアライメントが成立している。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る溝部が支持基板にまで到達しているセンサPLCチップとPPCPブロックが重なっている部位における導波方向に垂直な断面を示す図である。図10におけるC−C’の断面では、PPCPブロック402の平板411とセンサPLCチップ401が、スペーサ405と嵌合用溝部406により接合された状態の断面が得られる。
図11において、平板411とセンサPLCチップ401は、ともにクラッド層408と支持基板部409を有し、クラッド層408には導波路410と嵌合用溝部406が形成されている。ここで、嵌合用溝部406は、支持基板部409に到達する深さまで形成されている。平板411は、嵌合用溝部406にスペーサ405を嵌合させることによりセンサPLCチップ401に接合されており、高精度な位置合わせが可能となっている。なお、平板411とセンサPLCチップ401は同じ材料系で構成してもよいし、異なる材料系で構成してもよい。
嵌合用溝部406を、支持基板部409に到達する深さまで形成した場合、図11に示すように、嵌合用溝部406に嵌合したスペーサ405を、平板411とセンサPLCチップ401のそれぞれの嵌合用溝部406の底に露出した支持基盤部409とが接するように構成できるので、支持基板部409としてSi基板のように平坦度の高い基板を用いることで、非常に高い精度で平板411とセンサPLCチップ401の相対的な高さを位置決めすることができる。このような構成によれば、第1の実施の形態と比較して、より精度の高いパッシブアラインメントを実現することができる。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る溝部が支持基板にまで到達しているセンサPLCチップにおけるセンシング部を含む部位の導波方向に垂直な断面を示す図である。図12は、図10のD−D’における断面であり、センサPLCチップ401のセンシング部407が形成された部分の断面が得られる。
センサPLCチップ401はクラッド層408と支持基板部409を有し、クラッド層408には、導波路410とセンシング部407に試料導入するための溝部が形成されている。ここで、試料導入によりセンシング部407を形成するための溝部は、嵌合用溝部406と同一の深さで形成されており、図12の例では、支持基板部409に到達する深さまで形成されている。
このような構成は、特に、石英系PLC技術をベースとした材料系を用いて、クラッド層408をSiO2、支持基板部409をSi基板とした際に、支持基板部409がフォトリソグラフィを用いたエッチングにおけるエッチストップ層となるため、非常に容易に精度良く作成することが可能である。この場合、フォトリソグラフィのマスクをセンシング部407の溝部と嵌合用溝部406において共通化することができるので、作製コストを低減できるだけでなく、溝部の物理的構造を高精度に作製できるので、実装精度の向上とセンシングにおける誤差の低減を同時に達成することができる。
<その他の実施の形態>
上記実施形態におけるディスポーザブル生化学センサ装置では、左右両端の2か所において光結合を行う構成となっているが、この構成は、あくまで例示である。例えば、光結合が1か所のみで行う構成や、光結合を3か所以上で行う構成としてもよい。
上記実施形態では、センシング光回路として、マッハツェンダー干渉計、AWG、リング共振器を例として説明したが、これらは例示であり、センシング光回路としてはこれらに限定されるものではなく、他のセンシング回路を用いることができることは言うまでもない。本発明の生化学センサ装置は、用いられるセンシング光回路の種類や構成に対して独立したものである。
同様に、本発明におけるセンシング光回路のセンシング部におけるセンシングの原理は、上記実施形態で示したものに限定されない。例えば、表面プラズモン共鳴や屈折率変化や分光分析といった測定手法、固相化抗原やアプタマーといった測定試薬、センシングの溝部形状や薄膜の構成といった物理的構造、などのセンシング部の構成要素を任意に採用することができる。
さらに、上記実施形態では、PLCを接合するためのスペーサとして円柱形スペーサを用いた構成を説明したが、嵌合用溝部と適切に嵌合するのであれば円柱形スペーサ以外の形状のものを採用してかまわない。例えば、円柱・円筒・球・台形・多角柱・ラグビーボール状等の形状のスペーサを嵌合用溝部の形状に合わせて任意に採用することができる。なお、円柱型スペーサとしては、例えば、光ファイバを用いることができるが、光ファイバに限定されるものではない。
また、PLCと平板の材料系は任意に選択することができる。本発明においては、支持基板にSi基板を、クラッド層にSiO2を用いる石英系PLCが適しているが、他にもTaO2/SiO2系やニオブ酸リチウム系といった誘電体材料系の材料・化合物半導体系材料による導波路構造を持つPLCや、シリコンフォトニクス材料系によるPLCなどを採用することができる。
また、上記実施形態では、光入力および光出力構造として光ファイバ用いた構成を説明したが、本発明における光接続構造は、光接続構造に対する入力信号光がどのような形で入力され、出力信号光がどのような形で出力されるかについては特に限定されない。例えば、入力信号光の場合、光ファイバブロック接着を介した光ファイバによる入力以外にも、空間光学系による入力、平面光波回路の端面に光信号入力面が存在せず平面光波回路上や内部に配置されたレーザーダイオードなどの発光素子・変調素子からの入力、などの任意の方式を用いることができる。
また、出力信号光の場合、同様に光ファイバブロック接着を介した光ファイバによる出力以外にも、空間光学系による出力、平面光波回路の端面に光信号出力面が存在せず平面光波回路上や内部に配置されたフォトダイオードなどの受光素子への出力、などの任意の方式を用いることができる。
さらに、上記実施形態では、PPCPブロックおよびPPCPブロックを構成する平板が、センシング部位を覆わない構成をとっているが、平板がセンシング部位の全部または一部を覆う構成としてもよい。
101、201、301、401、501…センサPLCチップ、102、202、302、402…PPCPブロック、103、203、303、403、503…光ファイバ、104、404、504…マッハツェンダー干渉計型生化学センサ、204…リング共振器型生化学センサ、304…AWG型生化学センサ、105、405…スペーサ、106、206、306、406…嵌合用溝部、107、207、307、407、507…センシング部、108、408…クラッド層、109、409…支持基板部、110、210、310、410、510…導波路、111、411…平板、112…ブリッジPLCチップ、113、213、313、413、513…ファイバブロック。

Claims (7)

  1. 複数の第1の溝部が形成された平板と、
    生化学的なセンシング構造を有する第1の光導波路が形成され、前記第1の溝部と向かい合う位置に複数の第2の溝部が形成された第1の基板と、
    生化学的なセンシング構造を有しない第2の光導波路が形成され、前記第1の溝部と向かい合う位置に複数の第3の溝部が形成され、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路の入出射端面同士が互いに向かい合うように配置されている第2の基板と、
    互いに向かい合う位置に形成されている前記第1の溝部と、前記第2の溝部および前記第3の溝部のそれぞれに嵌合する複数のスペーサと、
    を備えるディスポーザブル生化学センサ装置。
  2. 請求項に記載のディスポーザブル生化学センサ装置において、
    前記第2の基板と前記平板が接着されていること
    を特徴とするディスポーザブル生化学センサ装置。
  3. 請求項またはに記載のディスポーザブル生化学センサ装置において、
    前記第2の基板にファイバブロックが接着されていること
    を特徴とするディスポーザブル生化学センサ装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のディスポーザブル生化学センサ装置において、
    前記平板が、前記第1の基板の生化学的なセンシング構造の部分を覆わないように構成されること
    を特徴とするディスポーザブル生化学センサ装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のディスポーザブル生化学センサ装置において、
    前記第1の基板は、シリコンからなる支持基板部と、前記支持基板部の上に形成された酸化シリコンからなるクラッド層とを備え、
    前記第2の溝部と、前記生化学的なセンシング構造のセンシング部を形成するための溝部が、前記クラッド層に同一の深さで形成されていること
    を特徴とするディスポーザブル生化学センサ装置。
  6. 請求項に記載のディスポーザブル生化学センサ装置において、
    前記第2の溝部と、前記生化学的なセンシング構造のセンシング部を形成するための溝部が、前記支持基板部に到達する深さまで形成されていること
    を特徴とするディスポーザブル生化学センサ装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のディスポーザブル生化学センサ装置において、
    前記第1及び第2の光導波路はシングルモード光導波路であること
    を特徴とするディスポーザブル生化学センサ装置。
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