JP6815376B2 - 変倍光学系及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変倍光学系、及び撮像装置に関する。
従来、反射屈折光学系からなる変倍光学系が提案されている。例えば、下記特許文献1、特許文献2、特許文献3、及び特許文献4には、2枚のミラーと複数のレンズを含む変倍光学系が記載されている。
特開平11−202208号公報 米国特許第4235508号明細書 米国特許第4971428号明細書 中国特許出願公開第106772963号明細書
近年、港湾及び/又は空港等での遠方監視に用いる監視カメラの需要が増大しており、そのような監視カメラに使用可能な望遠系及び超望遠系の変倍光学系の需要が増えている。このような変倍光学系では、高変倍比でありながら、変倍時の球面収差、非点収差、歪曲収差、及び色収差の変動が小さく、良好な結像性能を有することが要望されている。
しかしながら、特許文献1に記載の変倍光学系は、変倍時の非点収差及び歪曲収差の変動が大きい。特許文献2に記載の変倍光学系は、変倍比が低い。特許文献3に記載の変倍光学系は、歪曲収差が大きい。特許文献4に記載の変倍光学系は、球面収差が良好に補正されていない。
上記事情に鑑み、本発明は、変倍時の諸収差の変動が小さく、高変倍比を達成しながら、良好な光学性能を有する変倍光学系、及びこの変倍光学系を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の変倍光学系は、物体側から順に、各反射面が対向配置された2枚の反射鏡を含み変倍時に像面に対して固定された第1光学系と、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含む第2光学系とからなり、2枚の反射鏡は、物体側に凹面を向けた反射面を有し物体からの光線を物体側へ反射する第1の反射鏡と、像側に凸面を向けた反射面を有し第1の反射鏡からの反射光を像側へ反射する第2の反射鏡とからなり、第2光学系は、最も物体側から順に連続して、広角端から望遠端への変倍時に常に物体側へ移動し正の屈折力を有する第1レンズ群と、変倍時に第1レンズ群とは異なる軌跡で光軸方向に移動する正の屈折力を有する第2レンズ群とを含み、第2の反射鏡と第1レンズ群との間に中間像が形成され、中間像は第2光学系を介して再結像され、第2光学系内の全ての正レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFp、第2光学系内の全ての負レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFnとした場合、下記条件式(1)を満足する。
−0.04<θgFp−θgFn<0.1 (1)
本発明の変倍光学系においては、下記条件式(1−1)を満足することが好ましい。
−0.02<θgFp−θgFn<0.06 (1−1)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdp、第2光学系内の全ての負レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdnとした場合、下記条件式(2)を満足することが好ましく、下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
10<νdp−νdn<40 (2)
14<νdp−νdn<35 (2−1)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての正レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtp、第2光学系内の全ての負レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtnとした場合、下記条件式(3)を満足することが好ましく、下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
−0.1<θCtp−θCtn<0.1 (3)
−0.07<θCtp−θCtn<0.05 (3−1)
本発明の変倍光学系においては、第1光学系は、2枚以下のレンズからなり中間像に最近接したレンズ成分である正の屈折力を有するフィールドレンズ群を含むことが好ましい。
本発明の変倍光学系においては、第1の反射鏡は、光路上で最も物体側に位置するパワーを有する光学素子であることが好ましい。
本発明の変倍光学系においては、第1光学系は、第1の反射鏡から第2の反射鏡への光路中及び第2の反射鏡から中間像の位置への光路中に配置され、かつ、第1の反射鏡及び第2の反射鏡と共通の光軸を有する2枚以下のレンズからなる補正レンズ群を含むことが好ましい。
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての負レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtnとした場合、下記条件式(4)を満足することが好ましく、下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
0.75<θCtn<0.9 (4)
0.77<θCtn<0.85 (4−1)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての正レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtpとした場合、下記条件式(5)を満足することが好ましく、下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
0.75<θCtp<0.9 (5)
0.78<θCtp<0.85 (5−1)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての負レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdnとした場合、下記条件式(6)を満足することが好ましい。
50<νdn<65 (6)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての負レンズのd線に対する屈折率の平均値をNdnとした場合、下記条件式(7)を満足することが好ましい。
1.5<Ndn<1.75 (7)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての負レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFnとした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましい。
0.53<θgFn<0.58 (8)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての正レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFpとした場合、下記条件式(9)を満足することが好ましい。
0.5<θgFp<0.65 (9)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdpとした場合、下記条件式(10)を満足することが好ましい。
70<νdp<100 (10)
本発明の変倍光学系においては、第2光学系内の全ての正レンズのd線に対する屈折率の平均値をNdpとした場合、下記条件式(11)を満足することが好ましい。
1.43<Ndp<1.75 (11)
本発明の撮像装置は、本発明の変倍光学系を備えている。
なお、本明細書の「〜からなり」、「〜からなる」は、挙げられた構成要素以外に、実質的に屈折力を有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ、及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素、並びに、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、及び手振れ補正機構等の機構部分、等が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書において、「正の屈折力を有する〜群」は、群全体として正の屈折力を有することを意味する。同様に「負の屈折力を有する〜群」は、群全体として負の屈折力を有することを意味する。「正の屈折力を有するレンズ」、「正のレンズ」、及び「正レンズ」は同義である。「負の屈折力を有するレンズ」、「負のレンズ」、及び「負レンズ」は同義である。「レンズ群」は、複数のレンズからなる構成に限らず、1枚のみのレンズからなる構成としてもよい。「単レンズ」は、接合されていない1枚のレンズを意味する。ただし、複合非球面レンズ(球面レンズと、その球面レンズ上に形成された非球面形状の膜とが一体的に構成されて、全体として1つの非球面レンズとして機能するレンズ)は、接合レンズとは見なさず、1枚のレンズとして扱う。「レンズ成分」は、光軸上の空気接触面が物体側の面と像側の面の2つのみのレンズであり、1つのレンズ成分とは、1つの単レンズ、もしくは1組の接合レンズを意味する。「パワーを有する」とは、焦点距離の逆数が0でないことを意味する。非球面を含む光学素子に関する屈折力の符号、面形状、及び面の曲率半径は、特に断りが無い限り、近軸領域で考えることとする。曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を正、像側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を負とする。条件式で用いている「焦点距離」は、近軸焦点距離である。部分分散比に関する条件式以外の条件式の値は、無限遠物体に合焦した状態においてd線を基準とした場合の値である。
本明細書に記載の「d線」、「C線」、「F線」、「g線」、及び「t線」は輝線である。本明細書においては、d線の波長は587.56nm(ナノメートル)、C線の波長は656.27nm(ナノメートル)、F線の波長は486.13nm(ナノメートル)、g線の波長は435.84nm(ナノメートル)、t線の波長は1013.98nm(ナノメートル)として扱う。
あるレンズのg線とF線間の部分分散比θgFとは、g線、F線、及びC線に対するそのレンズの屈折率をそれぞれNg、NF、及びNCとした場合、θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)で定義される。あるレンズのC線とt線間の部分分散比θCtとは、t線、F線、及びC線に対するそのレンズの屈折率をそれぞれNt、NF、及びNCとした場合、θCt=(NC−Nt)/(NF−NC)で定義される。
本発明によれば、変倍時の諸収差の変動が小さく、高変倍比を達成しながら、良好な光学性能を有する変倍光学系、及びこの変倍光学系を備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る変倍光学系(本発明の実施例1の変倍光学系)の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例5の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例6の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例7の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例8の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例9の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例10の変倍光学系の広角端及び望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例2の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例3の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例4の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例5の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例6の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例7の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例8の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例9の変倍光学系の各収差図である。 本発明の実施例10の変倍光学系の各収差図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略的な構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に、本発明の一実施形態に係る変倍光学系の構成と光路の断面図を示す。図1では、「WIDE」と付した上段に広角端状態を示し、「TELE」と付した下段に望遠端状態を示す。図1に示す例は後述の実施例1の変倍光学系に対応している。図1では紙面左側が物体側、紙面右側が像側であり、無限遠物体に合焦した状態を示している。
本実施形態の変倍光学系は、物体側から像側へ向かって順に、第1光学系U1と、第2光学系U2とからなる。第1光学系U1は、変倍時に像面Simに対して固定されている。第2光学系U2は、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含む。
第1光学系U1は、各反射面が対向配置された2枚の反射鏡を含む。この構成によれば、光路を折り返すことによって全長を短くすることができる。上記2枚の反射鏡は、第1の反射鏡と第2の反射鏡とからなる。本実施形態の第1ミラーM1が第1の反射鏡に対応し、第2ミラーM2が第2の反射鏡に対応する。
第1ミラーM1は、光路上で最も物体側に位置するパワーを有する光学素子であることが好ましい。仮に、第1ミラーM1よりも物体側の光路に屈折光学系を配置すると、その屈折光学系は大きな口径を必要とするため、高価となってしまう。また、第1ミラーM1よりも物体側の光路に屈折光学系を配置すると、変倍光学系の重心が先端部の方に偏って位置し重量バランスが悪くなるため、好ましくない。さらに、反射型の光学素子は、光線が透過しないため、透過型の光学素子に比べて材料の選択の自由度が高いという長所もある。
第1ミラーM1は、物体側に凹面を向けた反射面を有し、物体からの光線を物体側へ反射するように構成される。第2ミラーM2は、像側に凸面を向けた反射面を有し、第1ミラーM1からの反射光を像側へ反射するように構成される。このような構成によって、色収差を発生させずに全長を短くすることができ、超望遠系に適した光学系となる。なお、一例として、図1には第1ミラーM1と第2ミラーM2とが共通の光軸Zを有するように構成された例を示す。
第1ミラーM1の反射面、及び第2ミラーM2の反射面は球面形状であることが好ましい。このようにした場合は、安価に製造ができ、偏心及び/又は倒れによる像の悪化を低減できる。
第2光学系U2は、最も物体側から順に連続して、広角端から望遠端への変倍時に常に物体側へ移動し正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、変倍時に第1レンズ群G1とは異なる軌跡で光軸方向に移動する正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを含む。すなわち、第2光学系U2の最も物体側に第1レンズ群G1が配置され、第1レンズ群G1の像側に第1レンズ群G1に隣接して第2レンズ群G2が配置される。変倍光学系である第2光学系U2に複数の正の屈折力を有するレンズ群を連続して配置することによって、簡単な構成でありながら、広角側の球面収差の発生、変倍時の球面収差の変動、変倍時の非点収差の変動、及び変倍時の歪曲収差の変動を抑えることができ、高変倍比が容易となる。また、変倍時に移動するレンズ群の有効径の小径化を図ることができる。
第2ミラーM2と第1レンズ群G1との間には中間像が形成される。図1では、光軸上での中間像の位置Pを示している。中間像は第2光学系U2を介して像面Sim上に再結像される。すなわち、第2光学系U2はリレー光学系として機能する。変倍光学系を再結像光学系とすることによって、変倍時に移動するレンズ群の径を小さくすることができ、軽量化、及び変倍動作の高速化を実現することができる。
第1光学系U1は、中間像に最近接したレンズ成分であるフィールドレンズ群Gfdを含むように構成してもよい。なお、ここでいう「中間像に最近接〜」の「中間像」は、無限遠物体に合焦した時の中間像である。また、「中間像に最近接した〜フィールドレンズ群Gfd」は、中間像の位置Pがフィールドレンズ群Gfd内部に位置する場合も含むものとする。フィールドレンズ群Gfdは、2枚以下のレンズからなり、正の屈折力を有するレンズ群であることが好ましい。正の屈折力を中間像の近傍に配置することによって、周辺画角の光線を変倍光学系の内部で光軸Zと交わらせることができるため、変倍光学系の有効径の増大を抑制することができる。図1の例のフィールドレンズ群Gfdは一例として、物体側から順に負のレンズLf1と正のレンズLf2とを接合して構成された1組の接合レンズからなり、レンズLf1は物体側に凹面を向けており、レンズLf2は像側に凸面を向けており、レンズLf1とレンズLf2との接合面は物体側に凸面を向けている。
また、第1光学系U1は、収差補正の作用を有する補正レンズ群Gcを含むように構成してもよい。補正レンズ群Gcは、第1ミラーM1及び第2ミラーM2と共通の光軸Zを有する2枚以下のレンズからなることが好ましい。2枚以下とすることによって、変倍光学系の物体側の部分への荷重を小さく抑えることができ、変倍光学系を設置するための架台に要求される強度を低くすることができる。使用する光学素子の数を少なくして製造性を高めるためには、補正レンズ群Gcは1枚のレンズからなることが好ましい。図1の例の補正レンズ群Gcは、1枚のレンズLc1のみからなる。一例として、図1のレンズLc1は物体側に凸面を向けたメニスカスレンズである。なお、補正レンズ群Gcは2枚のレンズからなるように構成してもよく、そのようにした場合は、非点収差を良好に補正することができる。例えば、補正レンズ群Gcは、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の2枚の単レンズからなるように構成することができる。
補正レンズ群Gcは、第1ミラーM1から第2ミラーM2への光路中と第2ミラーM2から中間像の位置Pへの光路中との両方に配置されていることが好ましい。すなわち、第1ミラーM1で反射された光が第2ミラーM2へ向かう時と、第2ミラーM2で反射された光が中間像の位置Pへ向かう時との2回、光線が補正レンズ群Gcを通過するように構成されていることが好ましい。このように、光線が往復する光路中に補正レンズ群Gcを配置することによって、レンズやミラー等の光学素子の数を少なくしても球面収差を良好に補正することが容易となり、さらには光学素子の数を少なくして、かつ、第1ミラーM1及び第2ミラーM2ともに非球面を用いない場合でも、球面収差を良好に補正することが容易となる。
第1光学系U1に含まれるパワーを有する光学素子は、第1ミラーM1、第2ミラーM2、フィールドレンズ群Gfd、及び補正レンズ群Gcのみであることが好ましい。光学素子の枚数を少なくすることによって、第1光学系U1全体の透過率の低下を抑制することができる。
図1の例では、第1光学系U1はパワーを有する光学素子として、第1ミラーM1、第2ミラーM2、フィールドレンズ群Gfd、及び補正レンズ群Gcのみを有する。図1の例では、第1光学系U1が有する上記光学素子は全て共通の光軸Zを有する。光路を考慮しない配置としては、第2ミラーM2は最も物体側に位置し、補正レンズ群Gcは第2ミラーM2の像側近傍に配置され、第1ミラーM1は補正レンズ群Gcより像側に配置され、フィールドレンズ群Gfdは第1ミラーM1の近傍に配置されている。図1の例では、第1ミラーM1は中心部が中空のリング形状を有する。中間像はフィールドレンズ群Gfdの物体側近傍に位置している。
図1の例においては、物体側から像側へ向かって光路に沿って第1光学系U1へ入射した光線は、まず第1ミラーM1で反射されて物体側へ向かい、補正レンズ群Gcを透過して、第2ミラーM2で反射されて像側へ向かい、再び補正レンズ群Gcを透過して、次に、フィールドレンズ群Gfdを透過して、第2光学系U2へ入射する。
図1の例の第2光学系U2は、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とからなる。図1の例では、第1レンズ群G1はレンズL11〜レンズL13の3枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズからなり、第3レンズ群G3はレンズL31〜レンズL34の4枚のレンズからなり、第4レンズ群G4はレンズL41の1枚のレンズからなる。しかし、図1に示す構成は一例であり、第2光学系U2を構成するレンズ群の数、及び各レンズ群を構成するレンズの枚数は、図1の例とは異なる数にして変倍光学系を構成することも可能である。
図1の例では、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とが、隣り合うレンズ群との光軸方向の間隔を変化させて移動し、第4レンズ群G4は像面Simに対して固定されている。すなわち、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とは互いに異なる軌跡で光軸方向に移動する。図1では、広角端から望遠端へ変倍する際の、第1レンズ群G1の移動軌跡trG1、第2レンズ群G2の移動軌跡trG2、第3レンズ群G3の移動軌跡trG3、及び第4レンズ群G4の移動軌跡trG4を、広角端状態と望遠端状態の間に模式的に矢印で示している。第4レンズ群G4のように変倍時に移動しないレンズ群については、垂直方向の直線状の矢印でその移動軌跡を示している。
第1レンズ群の最も物体側のレンズは、負の屈折力を有し、物体側に凹面を向けていることが好ましい。このようにした場合は、軸外光束の主光線の光軸Zに対する角度を減じることができ、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2に含まれるレンズの変倍時の有効径の変動を小さくできる。
第1レンズ群G1の最も像側のレンズ、及び第2レンズ群G2の最も物体側のレンズは、いずれも正の屈折力を有し、互いに凸面を対向させていることが好ましい。このようにした場合は、変倍時の球面収差の変動を抑えることができる。
第2光学系U2は、第2レンズ群G2より像側に少なくとも1つのレンズ群を含み、第2光学系U2の最も像側のレンズ群は正の屈折力を有することが好ましい。このようにした場合は、倍率色収差の補正に有利となる。第2光学系U2の最も像側のレンズ群は1枚の単レンズであるように構成してもよく、このようにした場合は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の移動量を確保でき、諸収差の変動を抑えながら高変倍比を実現するのに有利となる。
例えば、図1に示す例のように、第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動し、第4レンズ群G4は像面Simに対して固定されているように構成することができる。このようにした場合は、変倍時の非点収差の変動を抑えることができる。
あるいは、後述の実施例7のように、第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなり、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動し、第3レンズ群G3は像面Simに対して固定されているように構成してもよい。このようにした場合は、第2光学系U2を構成するレンズ群は全て正の屈折力を有するため、変倍時の球面収差の変動を抑えながら、レンズ群同士の偏心及び/又は倒れによる像の悪化を抑えることができる。
あるいは、後述の実施例9のように、第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなり、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動するように構成してもよい。このようにした場合は、第2光学系U2を構成するレンズ群は全て正の屈折力を有することになり、近軸解の自由度が増すため、変倍時の球面収差の変動、及び変倍時の非点収差の変動を抑えながら、レンズ群同士の偏心及び/又は倒れによる像の悪化を抑えることができる。
あるいは、後述の実施例10のように、第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなり、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動するように構成してもよい。このようにした場合は、単純な構成となり、変倍機構を簡素化することができる。
なお、合焦については、例えば、第1ミラーM1と第2ミラーM2との間隔を変化させることによって合焦を行うことが可能である。その場合は、像面Simに対して第1ミラーM1のみを光軸方向に移動させることによって合焦を行う方法、像面Simに対して第2ミラーM2のみを光軸方向に移動させることによって合焦を行う方法、及び第2ミラーM2と補正レンズ群Gcとを一体的に光軸方向に移動させることによって合焦を行う方法のうちのいずれかを採ることが好ましい。または、第2光学系U2のうちの一部のレンズ群を光軸方向に移動させることによって合焦を行うことも可能である。
次に、本実施形態の変倍光学系の条件式に関する構成について説明する。第2光学系U2内の全ての正レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFp、第2光学系U2内の全ての負レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFnとした場合、本実施形態の変倍光学系は、下記条件式(1)を満足する。条件式(1)を満足することによって、可視光域において、二次の軸上色収差及び二次の倍率色収差の発生を抑えることができる。なお、下記条件式(1−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、下記条件式(1−2)を満足する構成とすれば、さらにより良好な特性とすることができる。
−0.04<θgFp−θgFn<0.1 (1)
−0.02<θgFp−θgFn<0.06 (1−1)
−0.015<θgFp−θgFn<0 (1−2)
第2光学系U2内の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdp、第2光学系U2内の全ての負レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdnとした場合、下記条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)の下限以下とならないようにすることによって、軸上色収差の補正が容易となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることによって、二次色収差の発生を抑えることができる。なお、下記条件式(2−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
10<νdp−νdn<40 (2)
14<νdp−νdn<35 (2−1)
第2光学系U2内の全ての正レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtp、第2光学系U2内の全ての負レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtnとした場合、下記条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)を満足することによって、赤から赤外までの波長域での二次色収差の発生を抑えることができる。なお、下記条件式(3−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、下記条件式(3−2)を満足する構成とすれば、さらにより良好な特性とすることができる。
−0.1<θCtp−θCtn<0.1 (3)
−0.07<θCtp−θCtn<0.05 (3−1)
−0.06<θCtp−θCtn<0.015 (3−2)
第2光学系U2内の全ての負レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtnとした場合、下記条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、負レンズと正レンズとのアッベ数差を確保しやすくなり、一次色収差の補正が容易となる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、赤から赤外までの波長域での二次色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(4−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.75<θCtn<0.9 (4)
0.77<θCtn<0.85 (4−1)
第2光学系U2内の全ての正レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtpとした場合、下記条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、赤から赤外までの波長域での二次色収差の補正が容易となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、負レンズと正レンズとのアッベ数差を確保しやすくなり、一次色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(5−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.75<θCtp<0.9 (5)
0.78<θCtp<0.85 (5−1)
第2光学系U2内の全ての負レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdnとした場合、下記条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、g線とF線間の部分分散比が小さい材料を選びやすくなり、可視光域での二次色収差の補正が容易となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、負レンズと正レンズとのアッベ数差を確保しやすくなり、一次色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(6−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
50<νdn<65 (6)
52<νdn<60 (6−1)
第2光学系U2内の全ての負レンズのd線に対する屈折率の平均値をNdnとした場合、下記条件式(7)を満足することが好ましい。条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、高次の球面収差の発生を抑制することができる上に、アッベ数が小さい材料を選びやすくなり、一次色収差の補正に有利となる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、ペッツバール和の絶対値を小さく抑えることができ、像面湾曲を良好に補正できる。なお、下記条件式(7−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、下記条件式(7−2)を満足する構成とすれば、さらにより良好な特性とすることができる。
1.5<Ndn<1.75 (7)
1.55<Ndn<1.7 (7−1)
1.57<Ndn<1.65 (7−2)
第2光学系U2内の全ての負レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFnとした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましい。条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、負レンズと正レンズとのアッベ数差を確保しやすくなり、一次色収差の補正が容易となる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、可視光域での二次色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(8−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.53<θgFn<0.58 (8)
0.535<θgFn<0.565 (8−1)
第2光学系U2内の全ての正レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFpとした場合、下記条件式(9)を満足することが好ましい。条件式(9)の下限以下とならないようにすることによって、可視光域での二次色収差の補正が容易となる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることによって、負レンズと正レンズとのアッベ数差を確保しやすくなり、一次色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(9−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.5<θgFp<0.65 (9)
0.52<θgFp<0.6 (9−1)
第2光学系U2内の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdpとした場合、下記条件式(10)を満足することが好ましい。条件式(10)の下限以下とならないようにすることによって、負レンズと正レンズとのアッベ数差を確保しやすくなり、一次色収差の補正が容易となる。条件式(10)の上限以上とならないようにすることによって、g線とF線間の部分分散比が大きい材料を選びやすくなり、可視光域での二次色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(10−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
70<νdp<100 (10)
72<νdp<90 (10−1)
第2光学系U2内の全ての正レンズのd線に対する屈折率の平均値をNdpとした場合、下記条件式(11)を満足することが好ましい。条件式(11)の下限以下とならないようにすることによって、球面収差の発生を抑えながら、ペッツバール和の絶対値も小さく抑えることができ、像面湾曲を良好に補正できる。条件式(11)の上限以上とならないようにすることによって、アッベ数が大きい材料を選びやすくなり、一次色収差の補正に有利となる。なお、下記条件式(11−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1.43<Ndp<1.75 (11)
1.44<Ndp<1.55 (11−1)
望遠端における第2光学系U2の焦点距離をfU2、第1レンズ群G1の焦点距離をfG1とした場合、下記条件式(12)を満足することが好ましい。条件式(12)の下限以下とならないようにすることによって、変倍時の第1レンズ群G1の移動量を少なくしても高変倍比を実現することができる。条件式(12)の上限以上とならないようにすることによって、変倍時の球面収差の変動を抑えることができる。なお、下記条件式(12−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.2<fU2/fG1<0.45 (12)
0.22<fU2/fG1<0.4 (12−1)
第1ミラーの反射面の曲率半径をrM1、第2ミラーの反射面の曲率半径をrM2とした場合、下記条件式(13)を満足することが好ましい。条件式(13)の下限以下とならないようにすることによって、全長の短縮に有利となる。条件式(13)の上限以上とならないようにすることによって、非点収差の発生を抑えることができる。なお、下記条件式(13−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、下記条件式(13−2)を満足する構成とすれば、さらにより良好な特性とすることができる。
1<rM1/rM2<2.5 (13)
1.2<rM1/rM2<2.2 (13−1)
1.6<rM1/rM2<2.1 (13−2)
第1ミラーの反射面の曲率半径をrM1、補正レンズ群Gcの焦点距離をfCとした場合、下記条件式(14)を満足することが好ましい。条件式(14)の下限以下とならないようにすることによって、球面収差の補正に有利となる。条件式(14)の上限以上とならないようにすることによって、軸上色収差を抑制でき、また、波長による球面収差の差が発生するのを抑制することができる。なお、下記条件式(14−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、下記条件式(14−2)を満足する構成とすれば、さらにより良好な特性とすることができる。
0.07<rM1/fC<0.5 (14)
0.1<rM1/fC<0.45 (14−1)
0.2<rM1/fC<0.4 (14−2)
無限遠物体合焦時の望遠端における第2光学系U2の横倍率をβrT、変倍光学系の変倍比をMAGとした場合、下記条件式(15)を満足することが好ましい。条件式(15)の下限以下とならないようにすることによって、変倍時の球面収差の変動を抑えることができる。条件式(15)の上限以上とならないようにすることによって、変倍時に移動するレンズ群の移動量を少なくしても高変倍比を実現することができる。なお、下記条件式(15−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.45<βrT/MAG<−0.25 (15)
−0.4<βrT/MAG<−0.28 (15−1)
フィールドレンズ群Gfdの焦点距離をfFd、無限遠物体に合焦時の中間像から広角端における第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離をLAとした場合、下記条件式(16)を満足することが好ましい。条件式(16)を満足することによって、適切な位置で軸外光線を光軸Zと交わらせることができ、変倍時に移動するレンズ群の小径化に有利となる。なお、下記条件式(16−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができ、下記条件式(16−2)を満足する構成とすれば、さらにより良好な特性とすることができる。
0.4<fFd/LA<1 (16)
0.5<fFd/LA<0.8 (16−1)
0.55<fFd/LA<0.75 (16−2)
第1レンズ群G1の焦点距離をfG1、第2レンズ群G2の焦点距離をfG2とした場合、下記条件式(17)を満足することが好ましい。条件式(17)を満足することによって、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とに適切に屈折力を配分することができ、これによって変倍時の球面収差の変動を抑えることができ、また、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の有効径の小径化を図ることができる。なお、下記条件式(17−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1.5<fG1/fG2<4 (17)
1.7<fG1/fG2<3.8 (17−1)
なお、図1には示していないが、最も像側のレンズと像面Simとの間、及び/又は光学素子と光学素子の間に、平行平板状の各種フィルタ及び/又はカバーガラスを配置してもよい。各種フィルタ及び/又はカバーガラスを配置することによる収差の変化は、少数の設計パラメータを変更することによって実用上問題とならない程度に修正することが可能である。
上述した好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、変倍時の諸収差の変動が小さく、高変倍比を達成しながら、良好な光学性能を有する変倍光学系を実現することが可能である。なお、ここでいう「高変倍比」とは、変倍比が4倍以上を意味する。
次に、本発明の変倍光学系の数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の変倍光学系の断面図と光路は図1に示されており、その構成及び図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の変倍光学系は、物体側から像側へ向かって順に、第1光学系U1と、第2光学系U2とからなる。第1光学系U1は、変倍時に像面Simに対して固定されている。第2光学系U2は、変倍時に移動する複数のレンズ群を含む。第1光学系U1は、リング形状の第1ミラーM1と、第2ミラーM2と、補正レンズ群Gcと、フィールドレンズ群Gfdとからなる。補正レンズ群Gcは、レンズLc1の1枚のレンズからなる。フィールドレンズ群Gfdは、物体側から順に、レンズLf1〜レンズLf2の2枚のレンズからなる。第1光学系U1が有する上記光学素子は全て共通の光軸Zを有する。無限遠物体に合焦した状態において、フィールドレンズ群Gfdの物体側近傍に中間像が形成される。第1ミラーM1は、光路上で最も物体側に位置するパワーを有する光学素子であり、絞り面としての機能も有する。物体からの光線は、第1ミラーM1、補正レンズ群Gc、第2ミラーM2、補正レンズ群Gc、フィールドレンズ群Gfdの順に通過した後、第2光学系U2へ入射する。第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなる。変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動し、第4レンズ群G4は像面Simに対して固定されている。第1レンズ群G1はレンズL11〜レンズL13の3枚のレンズからなる。第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズからなる。第3レンズ群G3はレンズL31〜レンズL34の4枚のレンズからなる。第4レンズ群G4はレンズL41の1枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズを有する。以上が実施例1の変倍光学系の概要である。
実施例1の変倍光学系の基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1及び表2は無限遠物体に合焦した状態のデータである。表1では光路に沿って構成要素を示している。表1において、面番号の欄には光路上で最も物体側の面を第1面とし、光路に沿って像側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、rの欄には各面の曲率半径を示し、dの欄には各面と光路上でその像側に隣接する面との光軸上の面間隔を示す。材料の欄には、各構成要素の材料名とその材料の製造会社名をアンダーバーで挟んで示す。製造会社名は概略的に示している。例えば、「OHARA」は株式会社オハラのことである。表1のNdの欄には各構成要素のd線に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示し、θgFの欄には各構成要素のg線とF線間の部分分散比を示し、θCtの欄には各構成要素のC線とt線間の部分分散比を示す。
表1では、物体側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を正、像側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を負としている。表1の面番号の欄には、各面番号に加えて、反射面に相当する面には「(反射面)」を記入し、中間像に相当する面には「(中間像)」を記入し、像面Simに相当する面には「(像面)」を記入している。また、表1では可変面間隔については、「D」にその間隔の物体側の面番号付してdの欄に記入している。
表2に、全系の焦点距離の絶対値、Fナンバー、最大像高、及び最大半画角をそれぞれ、「|焦点距離|」、「FNo.」、「像高」、「半画角」と表記した行に示す。また、表2に、各可変面間隔の値を示す。表2に示す値は、d線基準での値である。表2では、広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、及び望遠端状態の各値をそれぞれW、M1、M2、及びTと表記した欄に示す。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3では、非球面の面番号を示し、K及びAm(m=4、6、8、10)の欄には各非球面についての非球面係数の数値を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。K及びAmは下式で表される非球面式における非球面係数である。
Zd=C×h/{1+(1−(1+K)×C×h1/2}+ΣAm×h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
K、Am:非球面係数
であり、非球面式のΣはmに関する総和を意味する。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図11に、実施例1の変倍光学系の無限遠物体に合焦した状態の各収差図を示す。図11では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、及び倍率色収差を示す。図11ではWIDEと付した上段に広角端における収差図を示し、TELEと付した下段に望遠端における収差図を示す。球面収差図では、波長1970.1nm、C線、d線、F線、及びg線における収差をそれぞれ長破線、一点鎖線、実線、短破線、及び二点鎖線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線における収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線における収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線における収差を実線で示す。倍率色収差図では、波長1970.1nm、及びg線における収差をそれぞれ長破線、及び二点鎖線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のIHは像高を意味する。なお、第1ミラーM1はリング形状のため、図11の球面収差図の縦軸の0近傍のデータは参考データとして示す。
上記の実施例1に関する各データの記号、意味、記載方法、及び図示方法は、特に断りが無い限り以下の実施例においても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の変倍光学系の断面図と光路を図2に示す。実施例2の変倍光学系は実施例1の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例2の変倍光学系の基本レンズデータを表4に、諸元と可変面間隔を表5に、各収差図を図12に示す。
[実施例3]
実施例3の変倍光学系の断面図と光路を図3に示す。実施例3の変倍光学系は、補正レンズ群GcがレンズLc1〜レンズLc2の2枚のレンズからなる点、及び第3レンズ群G3がレンズL31〜レンズL33の3枚のレンズからなる点が実施例1と異なり、その他の点は実施例1の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例3の変倍光学系の基本レンズデータを表6に、諸元と可変面間隔を表7に、各収差図を図13に示す。
[実施例4]
実施例4の変倍光学系の断面図と光路を図4に示す。実施例4の変倍光学系は、補正レンズ群GcがレンズLc1〜レンズLc2の2枚のレンズからなる点が実施例1と異なり、その他の点は実施例1の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例4の変倍光学系の基本レンズデータを表8に、諸元と可変面間隔を表9に、各収差図を図14に示す。
[実施例5]
実施例5の変倍光学系の断面図と光路を図5に示す。実施例5の変倍光学系は、補正レンズ群GcがレンズLc1〜レンズLc2の2枚のレンズからなる点が実施例1と異なり、その他の点は実施例1の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例5の変倍光学系の基本レンズデータを表10に、諸元と可変面間隔を表11に、各収差図を図15に示す。
[実施例6]
実施例6の変倍光学系の断面図と光路を図6に示す。実施例6の変倍光学系は、補正レンズ群GcがレンズLc1〜レンズLc2の2枚のレンズからなる点が実施例1と異なり、その他の点は実施例1の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例6の変倍光学系の基本レンズデータを表12に、諸元と可変面間隔を表13に、各収差図を図16に示す。
[実施例7]
実施例7の変倍光学系の断面図と光路を図7に示す。実施例7の変倍光学系は、補正レンズ群GcがレンズLc1〜レンズLc2の2枚のレンズからなる点、及び第2光学系U2の構成が実施例1と異なり、第1光学系U1は補正レンズ群Gc以外は実施例1の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例7の第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動し、第3レンズ群G3は像面Simに対して固定されている。第1レンズ群G1はレンズL11〜レンズL13の3枚のレンズからなる。第2レンズ群G2はレンズL21〜レンズL25の5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3はレンズL31の1枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズを有する。以上が実施例7の変倍光学系の概要である。
実施例7の変倍光学系の基本レンズデータを表14に、諸元と可変面間隔を表15に、各収差図を図17に示す。
[実施例8]
実施例8の変倍光学系の断面図と光路を図8に示す。実施例8の変倍光学系は実施例7の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例8の変倍光学系の基本レンズデータを表16に、諸元と可変面間隔を表17に、各収差図を図18に示す。
[実施例9]
実施例9の変倍光学系の断面図と光路を図9に示す。実施例9の変倍光学系は、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動する点が実施例7と異なり、その他の点は実施例7の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例9の変倍光学系の基本レンズデータを表18に、諸元と可変面間隔を表19に、各収差図を図19に示す。
[実施例10]
実施例9の変倍光学系の断面図と光路を図10に示す。実施例10の変倍光学系は、第2光学系U2の構成が実施例7と異なり、第1光学系U1は実施例7の変倍光学系の概要と同様の構成を有する。実施例10の第2光学系U2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなり、変倍時に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2とが互いに異なる軌跡で光軸方向に移動する。第1レンズ群G1はレンズL11〜レンズL13の3枚のレンズからなる。第2レンズ群G2はレンズL21〜レンズL27の7枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズを2組有する。実施例10の変倍光学系の基本レンズデータを表20に、諸元と可変面間隔を表21に、非球面係数を表22に、各収差図を図20に示す。
表23に実施例1〜10の変倍光学系の条件式(1)〜(17)の対応値を示す。表23中の部分分散比以外の対応値は、d線基準での値である。
以上のデータからわかるように、実施例1〜10の変倍光学系は、変倍時の諸収差の変動が小さく、変倍比が4.9倍以上あり高い変倍比が達成され、物体側の部分への荷重の低減化が図られ、安価に構成可能であり、可視光域から赤外光域までの広い範囲で諸収差が良好に補正されて高い光学性能を実現している。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図21に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態に係る変倍光学系1を用いた撮像装置10の概略構成図を示す。撮像装置10としては、例えば、監視カメラ、ビデオカメラ、または電子スチルカメラ等を挙げることができる。
撮像装置10は、変倍光学系1と、変倍光学系1の像側に配置されたフィルタ4と、変倍光学系1によって結像される被写体の像を撮像する撮像素子5と、撮像素子5からの出力信号を演算処理する信号処理部6と、変倍光学系1の変倍を行うための変倍制御部7とを備える。なお、図21では変倍光学系1が含む第1光学系U1と第2光学系U2とを概略的に示している。撮像素子5は、変倍光学系1により形成された被写体の像を撮像して電気信号に変換する。撮像素子5の撮像面は変倍光学系1の像面に一致するように配置される。撮像素子5としては例えばCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。なお、図21では1つの撮像素子5のみ図示しているが、本発明の撮像装置はこれに限定されず、3つの撮像素子を有するいわゆる3板方式の撮像装置であってもよい。
以上、実施形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各光学素子の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、及び非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
1 変倍光学系
4 フィルタ
5 撮像素子
6 信号処理部
7 変倍制御部
10 撮像装置
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
Gc 補正レンズ群
Gfd フィールドレンズ群
L11〜L13、L21〜L27、L31〜L34、L41、Lc1、Lc2、Lf1、Lf2 レンズ
M1 第1ミラー
M2 第2ミラー
P 中間像の位置
Sim 像面
trG1 第1レンズ群の移動軌跡
trG2 第2レンズ群の移動軌跡
trG3 第3レンズ群の移動軌跡
trG4 第4レンズ群の移動軌跡
U1 第1光学系
U2 第2光学系
Z 光軸

Claims (20)

  1. 物体側から順に、各反射面が対向配置された2枚の反射鏡を含み変倍時に像面に対して固定された第1光学系と、少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを含む第2光学系とからなり、
    前記2枚の反射鏡は、
    物体側に凹面を向けた反射面を有し物体からの光線を物体側へ反射する第1の反射鏡と、
    像側に凸面を向けた反射面を有し前記第1の反射鏡からの反射光を像側へ反射する第2の反射鏡とからなり、
    前記第2光学系は、最も物体側から順に連続して、
    広角端から望遠端への変倍時に常に物体側へ移動し正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    変倍時に前記第1レンズ群とは異なる軌跡で光軸方向に移動する正の屈折力を有する第2レンズ群とを含み、
    前記第2の反射鏡と前記第1レンズ群との間に中間像が形成され、前記中間像は前記第2光学系を介して再結像され、
    前記第2光学系内の全ての正レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFp、
    前記第2光学系内の全ての負レンズのg線とF線間の部分分散比の平均値をθgFnとした場合、
    −0.04<θgFp−θgFn<0.1 (1)
    で表される条件式(1)を満足する変倍光学系。
  2. 前記第2光学系内の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdp、
    前記第2光学系内の全ての負レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdnとした場合、
    10<νdp−νdn<40 (2)
    で表される条件式(2)を満足する請求項1に記載の変倍光学系。
  3. 前記第2光学系内の全ての正レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtp、
    前記第2光学系内の全ての負レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtnとした場合、
    −0.1<θCtp−θCtn<0.1 (3)
    で表される条件式(3)を満足する請求項1又は2に記載の変倍光学系。
  4. 前記第1光学系は、2枚以下のレンズからなり前記中間像に最近接したレンズ成分である正の屈折力を有するフィールドレンズ群を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  5. 前記第1の反射鏡は、光路上で最も物体側に位置するパワーを有する光学素子である請求項1から4のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  6. 前記第1光学系は、
    前記第1の反射鏡から前記第2の反射鏡への光路中及び前記第2の反射鏡から前記中間像の位置への光路中に配置され、かつ、前記第1の反射鏡及び前記第2の反射鏡と共通の光軸を有する2枚以下のレンズからなる補正レンズ群を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  7. 前記第2光学系内の全ての負レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtnとした場合、
    0.75<θCtn<0.9 (4)
    で表される条件式(4)を満足する請求項1から6のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  8. 前記第2光学系内の全ての正レンズのC線とt線間の部分分散比の平均値をθCtpとした場合、
    0.75<θCtp<0.9 (5)
    で表される条件式(5)を満足する請求項1から7のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  9. 前記第2光学系内の全ての負レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdnとした場合、
    50<νdn<65 (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項1から8のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  10. 前記第2光学系内の全ての負レンズのd線に対する屈折率の平均値をNdnとした場合、
    1.5<Ndn<1.75 (7)
    で表される条件式(7)を満足する請求項1から9のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  11. 0.53<θgFn<0.58 (8)
    で表される条件式(8)を満足する請求項1から10のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  12. 0.5<θgFp<0.65 (9)
    で表される条件式(9)を満足する請求項1から11のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  13. 前記第2光学系内の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均値をνdpとした場合、
    70<νdp<100 (10)
    で表される条件式(10)を満足する請求項1から12のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  14. 前記第2光学系内の全ての正レンズのd線に対する屈折率の平均値をNdpとした場合、
    1.43<Ndp<1.75 (11)
    で表される条件式(11)を満足する請求項1から13のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  15. −0.02<θgFp−θgFn<0.06 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項1に記載の変倍光学系。
  16. 14<νdp−νdn<35 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する請求項2に記載の変倍光学系。
  17. −0.07<θCtp−θCtn<0.05 (3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する請求項3に記載の変倍光学系。
  18. 0.77<θCtn<0.85 (4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足する請求項7に記載の変倍光学系。
  19. 0.78<θCtp<0.85 (5−1)
    で表される条件式(5−1)を満足する請求項8に記載の変倍光学系。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の変倍光学系を備えた撮像装置。
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